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Bridge Report イーピーミント(6052)

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Bridge Report イーピーミント(6052)
ブリッジレポート(6052) 2013 年 5 月 27 日
Bridge Report
安藤 秀高 社長
http://www.bridge-salon.jp/
イーピーミント(6052)
会社名
株式会社 イーピーミント
証券コード
6052
市場
JASDAQ
業種
サービス業
社長
安藤 秀高
所在地
東京都文京区大塚 2-9-3
事業内容
医療機関向け臨床試験支援などのSMO大手。がん、糖尿病に強い。イーピーエスの
連結子会社
決算月
9月
HP
http://www.epmint.co.jp/
- 株式情報 -
株価
発行済株式数(自己株式を控除)
2,500 円
DPS(予)
時価総額
1,921,802 株
配当利回り(予)
55.00 円
2.2%
EPS(予)
ROE(実)
4,805 百万円
PER(予)
91.11 円
売買単位
-
BPS(実)
27.4 倍
100 株
PBR(実)
-
-
*株価は 5/27 終値。発行済株式数は直近四半期末の発行済株式数から自己株式を控除。ROE は前期末実績。
- 非連結業績推移 -
決算期
(単位:百万円、円)
売上高
営業利益
経常利益
当期純利益
EPS
配当
2009 年 9 月(実)
3,347
501
499
284
172.73
30.00
2010 年 9 月(実)
4,057
606
605
355
216.09
40.00
2011 年 9 月(実)
4,582
643
639
356
215.10
45.00
2012 年 9 月(実)
5,905
786
785
384
199.93
55.00
2013 年 9 月(予)
5,723
322
325
175
91.11
55.00
*予想は会社予想。12/9 期は連結決算。
イーピーミントの 2013 年 9 月期上期決算について、ブリッジレポートにてご報告致します。
1.会社概要
2.2013 年 9 月期上期決算
3.2013 年 9 月期業績予想
4.今後の注目点
1
ブリッジレポート(6052) 2013 年 5 月 27 日
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今回のポイント
・13/9 期上期は前年同期比 3.1%の減収、同 83.9%の経常減益。受注高は 19 億 55 百万円と同 51.8%減少。がん領域等、同社が強
みを有する高難易度領域の売上が同 22.3%増と伸びたものの、生活習慣病領域の売上の落ち込み(同 44.6%減)をカバーできなか
った。売上が下振れする中、新拠点の開設や渉外担当の増員等、先行投資が負担となった。
・上期決算を踏まえて修正した通期予想は前年同期比 0.4%の減収、同 61.2%の経常減益。労務費・経費の削減に全社を挙げて取
り組んでいるものの、売上が伸び悩むため先行投資が負担となる。ただ、下期の受注は 34 億 49 百万円と上期(19 億 55 百万円)及
び前年同期(32 億 71 百万円)の実績を上回る見込み。配当は前期と同額の 1 株当たり 55 円を維持する。
・受注の落ち込みが大きかったが、これは同社に限った話ではなく、受注残の消化が進み売上が伸びた他の大手も、受注は必ずし
も芳しくなかったようだ。新拠点開設や渉外担当者の前倒し増員など施策は既に講じており、下期に受注回復の道筋を付ける事が
できるかどうか、注目していきたい。
1.会社概要
イーピーエスグループにおいて、臨床試験における医療機関の業務を支援する SMO 事業を展開。“医療施設への支援を通して、
人々の健康生活に貢献する”と言う企業理念の下、「顧客志向」、「ビジネス志向」、「人間志向」を行動指針としている。疾患領域では、
がん・循環器系・脳神経外科等の高難易度領域に強く、高血圧・高脂血症・糖尿病等の生活習慣病領域も数多く手掛けている。主な
取引先は、武田薬品工業(株)、第一三共(株)等。尚、SMO とは Site Management Organization の略で、厚生労働省が定める GCP
(Good Clinical Practice)省令に沿って行われる臨床試験〔新薬開発における治験(第 I 相、第 II 相、第 III 相試験)及び製造販売後臨床
試験〕に係る業務の一部を、臨床試験の実施主体である医療機関から受託する組織または業務の事。尚、GCP(Good Clinical
Practice)省令とは、厚生労働省・医薬品の臨床試験の実施の基準に関する省令。
【事業内容】
事業は SMO の単一セグメントだが、業務別に、医療機関に対して臨床試験の実施をサポートする CRC(Clinical Research
Coordinator:治験コーディネーター)業務と臨床試験事務局運営管理等のサイトサポート業務に分かれる。CRC 業務では、CRC が医
師と被験者、及び治験依頼者の橋渡し役として治験の円滑な進行を支援するサービスを全国ネットで行っている。一方、サイトサポ
ート業務では、治験実施前の体制整備の他、治験実施に当たって必要となる治験事務局や治験審査委員会(IRB)の設置・運営、治
験依頼者の監査対応から当局の実地調査対応等の専門サービスを提供。必要に応じて、GCP 非準拠の臨床研究や製造販売後臨床
試験等の研究会事務局業務も手掛ける。
SMO(同社)と医療機関、製薬企業との関わり方
( 同社資料より)
同社が、SMO として臨床試験を実施する医療機関を支援(業務の一部を受託または代行)しているのに対して、親会社のイーピーエ
ス(株)は CRO(開発業務受託機関)として、臨床試験を委託する製薬企業等を支援(業務の受託)している。もっとも、SMO サービス
は、同社、製薬会社、及び医療機関との三者契約となっており、同社が提供するサービスの対価は製薬会社から支払われる。
2
ブリッジレポート(6052) 2013 年 5 月 27 日
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【同社の特徴・強み】
(1)全国をカバーする事業拠点と提携医療施設数
製薬会社のニーズに対応するべく全国をカバーする提携医療施設ネットワークを有し、契約医療施設数は約 2,300 施設に及ぶ。各施
設の特徴や強みをデータベース化し、これを基に製薬企業に対して提案営業を行なっている。
(同社資料より)
(2)高難易度領域の強さ
SMO としての営業力、施設力、遂行力、管理力に優れ、あらゆる治療領域へ対応が可能。特にがん・循環器系・脳神経外科等の高難
易度領域に強く、高血圧・高脂血症・糖尿病等の生活習慣病領域も数多く手掛ける。領域別売上構成比(12 年 9 月期実績)は、高難易
度領域 28%(うちがん 13%)、生活習慣病 24%、その他 48%。また、高難易度領域での強さを反映して、200 床以上の大規模医療機
関向けの売上高が 50%を占める(20~199 床:14%、19 床以下:36%)。
領域別売上構成比
12/9 期
13/9 期 2Q
医療施設規模別売上構成比
28%(13%)
34%(19%)
生活習慣病
24%
その他
48%
高難易度領域(うちがん)
12/9 期
13/9 期 2Q
200 床以上
50%
56%
14%
20~199 床
14%
12%
52%
19 床以下
36%
32%
(3)良質な CRC
同社の CRC は看護師(全体の 51%)を中心に臨床検査技師、薬剤師等の有資格者比率(約 93%)が高く、また、日本 SMO 協会公認
CRC が 273 名、日本臨床薬理学会認定 CRC が 27 名、SoCRA CCRP7 名と、規模だけでなく、質においても業界トップクラスを誇る。
(有資格者の人数:2013年3月末)
CRCの推移( 人)
600
500
400
300
200
100
0
09/9期
10/9期
11/9期
12/9期
13/9期 予想
(同社資料より)
3
ブリッジレポート(6052) 2013 年 5 月 27 日
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2.2013 年 9 月期上期決算
(1)非連結業績
(単位:百万円)
12/9 期 上期(連結)
売上高
構成比
13/9 期 上期
構成比
前年同期比
期初予想
予想比
2,891
100.0%
2,803
100.0%
-3.1%
3,170
-11.6%
売上総利益
973
33.6%
586
20.9%
-39.7%
-
-
販管費
613
21.2%
529
18.9%
-13.8%
-
-
営業利益
359
12.4%
57
2.0%
-84.1%
355
-84.0%
経常利益
358
12.4%
57
2.1%
-83.9%
355
-83.8%
四半期純利益
157
5.4%
17
0.6%
-88.6%
220
-91.9%
※数値には(株)インベストメントブリッジが参考値として算出した数値が含まれており、実際の数値と誤差が生じている場合があります(以下同じ)。
前年同期比 3.1%の減収、同 83.9%の経常減益
受注高は前年同期比 51.8%減の 19 億 55 百万円。がん等高難易度領域は堅調に推移したものの生活習慣病等の落ち込みをカバー
できなかった。この結果、上期末の受注残高も 67 億 76 百万円と前年同期末比 11.5%減少。受注の減少による期中受注・期中売上の
減少が期初予想に対する業績下振れの要因となった。
売上高は前年同期比 3.1%減の 28 億 03 百万円。がん領域が同 18.2%増の 4 億 16 百万円、がんを除く高難易度領域が同 25.7%増
の 5 億 29 百万円と高難易度領域の売上が増加したものの、案件自体が減少傾向にあるクリニック主体の生活習慣病領域が同
44.6%減の 4 億 03 百万円と大きく落ち込んだ。
利益面では、新拠点開設(東京支店を 3 拠点に分割)や、提携医療施設の開拓や新規案件の受注に加え、登録の進捗促進等の機能
も担う渉外担当を前倒しで増員配備した事で売上原価が大幅に増加。売上総利益が 5 億 86 百万円と同 39.7%減少した。
領域別売上高
(単位:百万円)
12/9 期 上期(連結)
構成比
13/9 期 上期
構成比
前年同期比
高難易度領域(がん)
352
12.2%
416
14.8%
+18.2%
高難易度領域(がん除く)
421
14.6%
529
18.9%
+25.7%
生活習慣病
727
25.1%
403
14.4%
-44.6%
その他
1,391
48.1%
1,455
51.9%
+4.6%
売上合計
2,891
100.0%
2,803
100.0%
-3.1%
受注高・受注残高
(単位:百万円)
12/9 期 上期(連結)
前年同期(末)比
13/9 期 上期
前年同期(末)比
受注高
4,056
+45.4%
1,955
-51.8%
受注残高
7,656
+43.9%
6,776
-11.5%
(3)財政状態及びキャッシュ・フロー(CF)
財政状態
12 年 9 月
(単位:百万円)
13 年 3 月
12 年 9 月
現預金
3,085
1,871
売掛金
1,002
941
その他
315
791
4,403
3,604
有形固定資産
92
112
無形固定資産
180
208
投資その他
181
517
流動資産
固定資産
454
838
資産合計
4,857
4,442
未払法人税等
13 年 3 月
82
22
賞与引当金
258
161
預り金
420
414
その他
601
427
流動負債
1,362
1,025
固定負債
81
92
純資産
3,413
3,325
負債・純資産合計
4,857
4,442
-
-
有利子負債合計
4
ブリッジレポート(6052) 2013 年 5 月 27 日
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利益の減少と先行投資的な支出等による CF の悪化で上期末の総資産は 44 億 42 百万円と前期末比 4 億 14 百万円減少したが、バ
ランスシートはスリム化が進み、自己資本比率は 74.9%と同 4.6 ポイント改善した。CF については、利益の減少や新拠点開設等に伴
う運転資金の増加で営業 CF がマイナスとなる中、余資運用(投資有価証券の取得)や貸付等で投資 CF のマイナス幅が拡大した。
キャッシュ・フロー
(単位:百万円)
12/9 期 上期(連結)
13/9 期 上期
前年同期比
営業キャッシュ・フロー(A)
317
-158
-476
-
投資キャッシュ・フロー(B)
-60
-950
-889
-
フリー・キャッシュ・フロー(A+B)
256
-1,109
-1,365
-
財務キャッシュ・フロー
-418
-105
+313
-
現金及び現金同等物期末残高
2,638
1,971
-666
-25.3%
3.2013 年 9 月期業績予想
(1)非連結業績
(単位:百万円)
12/9 期 実績(個別)
売上高
構成比
13/9 期 予想
構成比
前期比
期初予想
予想比
5,748
100.0%
5,723
100.0%
-0.4%
6,700
-14.6%
営業利益
828
14.4%
322
5.6%
-61.0%
938
-65.6%
経常利益
837
14.6%
325
5.7%
-61.2%
937
-65.3%
当期純利益
384
6.7%
175
3.1%
-54.4%
581
-69.9%
前年同期比 0.4%の減収、同 61.2%の経常減益予想
上期決算を踏まえて通期の業績予想を修正した。労務費・経費の削減に全社をあげて取り組んでいるものの、売上が伸び悩むため
先行投資が負担となる。受注高は前期比 26.2%減の 54 億 04 百万円を見込んでおり、期末の受注残高は 73 億 04 百万円と前期末比
4.2%減少する見込み。ただ、この上期で受注が底打ちしたとみており、下期の受注は 34 億 49 百万円と上期(19 億 55 百万円)及び
前年同期(32 億 71 百万円)の実績を上回る見込み。
配当は前期と同額の 1 株当たり 55 円を維持する考え。なお、当初発表の 65 円から下方修正した事で責任の所在を明確にするため、
当面の間、役員報酬を 5%~20%を削減するとしている。
半期受注高及び受注残高の推移(百万円)
4,500
8,000
7,656
7,624
4,000
7,304
3,500
3,200
2,500
2,000
1,500
7,000
4,056
3,000
7,500
6,776
3,271
3,449
6,500
受注高
受注残高
6,203
1,955
2,790
6,000
5,500
5,319
1,000
5,000
11/9 上
11/9 下
12/9 上
12/9 下
13/9 上
13/9 下 予
5
ブリッジレポート(6052) 2013 年 5 月 27 日
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(2)SMO 業界の市場動向と 13/9 期の取り組み
SMO 業界の市場動向
調査会社ミック経済研究所によると、SMO 業界の市場規模は 12 年度の見込みで 450 億円。今後については、臨床研究等が市場を
活性化するとして、年率 3.3%程度の成長を予想している。また、国際共同治験の比率上昇や大手の寡占化の進行等も予想しており、
上位 3 社のシェアが 50%を超えると見ている。
550
S MO市場の市場規模(億円)
500
450
400
350
300
250
出所: ミック経済研究所【2013年度版】(一部数値は、(株)イーピーミント推測)
13/9 期の取り組み
同社は 13/9 期の施策として、営業力の全開、遂行力のアップ、施設力の強化、管理力の強化、及び品質の向上と市場シェアの拡大、
の 6 項目を挙げており、同社の強みである営業力(受注)、遂行力(症例登録)、施設力(稼働施設)、及び管理力(人事、総務、経理、
IT、経営企画)4 つの力をバランス良く強化していく考え。
(同社資料より)
営業力の全開では、3 月に(株)綜合臨床ホールディングス(東証マザーズ:2399)傘下の(株)綜合臨床サイエンスと業務提携した。
SMO 事業を中心とした臨床試験の実施支援業務において、地域、疾患領域、あるいは提携医療機関の種類等を相互に補完する事
で競争力を高め、双方の事業発展につなげていく考え。この他、治験に係るコストや工数(手間)の削減等も含めた提案営業を推進し、
治験に加え、臨床試験にかかるニーズも取り込んでいく。
6
ブリッジレポート(6052) 2013 年 5 月 27 日
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遂行力のアップでは、早期の症例数確保を念頭に進捗管理とローカルデータマネジメント(医療機関でのデータの品質管理)を強化
すると共に、全国に展開する CRC を流動化し、必要な時に必要な数の CRC を投入する事で CRC の生産性向上を図る。尚、前期末
519 名だった CRC を今期末までに 550 名に増員する予定。
施設力の強化では、受注力の向上につなげるべく、提携医療機関の開拓や新規案件の受注に加え、登録の進捗促進等の機能を担
う渉外担当者を配置する事で渉外活動を強化する。また、症例報告書と原資料との照合・検証業務においてリモート SDV を推進し業
務の効率化を図る。SDV とは Source Data Verification、または Source Document Verification の略。尚、上期の新規開拓は、200 床以
上の大病院 44 施設、20~199 床の施設 24 施設、19 床以下 176 施設。このうち大学病院の新規開拓は 7 施設で、精神科・神経内科
37 施設やがんセンター1 施設等であり、高難易度領域の受注拡大に向けたネットワークの強化も進んだ。
この他、管理力の強化では原価・販管費のコントロールを強化しており、品質の向上に向けた取り組みでは品質マネージメントに取り
組んでいる。また、市場シェア拡大を念頭に M&A 及び業務提携にも機動的に対応していく考え。
(株)綜合臨床サイエンスとの業務提携
(株)イーピーミントは全国約 2,300 施設(13 年3 月末現在)の医療機関ネットワークを有し、200 床以上の大病院を中心に、関東、東北、
中部、中国等で強みを有する。また、領域別では、がん領域、循環器領域、脳神経外科領域、眼科領域、消化器領域、及び生活習慣
病領域を得意とする。一方、(株)綜合臨床サイエンスは全国約 2,700 施設(13 年 1 月末現在)の医療機関ネットワークを有し、専門性
の高いクリニックを中心に、関東、九州、四国に強みを有する。また、領域別では、中枢神経系領域、整形外科領域、泌尿器領域、皮
膚科領域、消化器領域、生活習慣病領域を得意とする。提携を機に、得意領域や提携施設等での補完関係にある両社が、地域別、
領域別、施設別等の営業情報を共有し、依頼者のニーズに応じて最適な施設をパッケージにして提供していく考え。
具体的には、依頼者了解の下、顧客情報及び臨床試験情報等を共有し共同提案営業を行う臨床試験を特定する。そして、特定した
臨床試験等を対象として、双方から候補となる医療機関を提示し、両社による臨床試験等の実施体制を構築し、共同提案営業を行っ
ていく。また、教育研修等において、必要に応じて双方の教育カリキュラムに相互参加する事でそれぞれの従業員の人材育成にもつ
なげていく。
(同社資料より)
7
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4.今後の注目点
上期は受注の落ち込みが大きかったが、これは同社に限った話ではなく、受注残の消化が進み売上が伸びた他の SMO 大手でも、
受注は必ずしも芳しくなかったようだ。一方、新拠点開設や渉外担当者の前倒し増員等の施策はコストが先行しているものの、足元
で一定の成果をあげている模様。渉外担当者を設置する目的は、提携医療施設の新規開拓に加え、医師や施設とのコミュニケーシ
ョンを密にする事で提携施設の潜在能力を顕在化させていく事。また、渉外担当者がその役割を果たす事で、CRC は「治験の円滑な
進行の支援」という本来の業務に専念できる。受注回復に向け必要な施策は既に講じている事から、下期に受注回復の道筋を付け
る事ができるかどうか、注目していきたい。
本レポートは情報提供を目的としたものであり、投資勧誘を意図するものではありません。また、本レポートに記載されている情報及び見解は当社
が公表されたデータに基づいて作成したものです。本レポートに掲載された情報は、当社が信頼できると判断した情報源から入手したものですが、
その正確性・完全性を全面的に保証するものではありません。当該情報や見解の正確性、完全性もしくは妥当性についても保証するものではなく、
また責任を負うものではありません。本レポートに関する一切の権利は(株)インベストメントブリッジにあり、本レポートの内容等につきましては今
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