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Adobe Photoshopとの連携 チュートリアル
Adobe Photoshopとの連携 チュートリアル 株式会社ソフトウェア・トゥー はじめに 今回のチュートリアルでは、Adobe Photoshopファイルの連携機能にスポットを当てています。また、Strata 3D CX の基本機能を使用してリンゴを簡単に作成する方法について紹介します。 最初に以下のURLからチュートリアルデータ(CX_Apple_Sample1.psd / CX_Apple_Sample1.s3d)をダウン ロードしておいてください。 http://download.swtoo.com/Strata/3DCX/tutorial/006/CX_Apple_Sample1.sit Adobe Photoshopファイルの連携機能 Adobe Photoshopネイティブファイルへの対応 Strata 3D CX では、Adobe Photoshop のネイティブファイル(拡張子:.psd)を直接読み込むことができるよ うになっています。もちろん、Adobe Photoshop CS のネイティブファイルも読み込むことができます。 Adobe Photoshopファイルのレイヤーへの対応 Strata 3D CXでは、イメージを使用したテクスチャーをイメージテクスチャーダイアログで設定します。イメージ テクスチャーには多くの属性があり、そのほとんどの属性に画像を設定することができます。 Strata 3D CXでは、これらのイメージをリンクマップとして、シーンファイルとは別に管理することができるよう になりました。しかし、これらのイメージをすべての個々のイメージとして作成した場合、ハードディスクでの画像 の管理が煩雑になるかもしれません。 Strata 3D CXでは、Adobe Photoshopファイルのレイヤーの順番に応じて、これらのレイヤーをイメージテクス チャーの各属性に分配して読み込むことができます。これによって、1つのテクスチャーで表現するために必要な画 像をAdobe Photoshopファイルにまとめて管理することができるようになります。 レイヤー内のイメージを複数の属性で使用する場合、 のマップ読み込みポップアップメニューから読み込んだ Photoshopファイルのレイヤーを選択して設定することができます。 リンクとエンベットの比較 イメージテクスチャーダイアログでは以下のマップコントロール部があり、リンクしているファイルの更新、リンクし ているファイルの場所へ移動、リンクしているファイルを現在のモデルにエンベットするかどうかの選択が行えます。 ・読み込み:このボタンをクリックして、読み込むイメージファイルを選択します。 ・更新:このボタンをクリックすると、Strata 3D CXはファイルをディスクから読み直します。 ・場所:このボタンをクリックすれば、リンク先のファイルが格納されている場所に移動することができます。これ は、ファイルがディスクやネットワーク上の別の場所に移動された場合に役立ちます。 ・エンベットポップアップメニュー:このメニューを使えば、ファイルをリンクして管理するか、またはエンベット としてモデルファイルと共に保存し、元のファイルとのリンクを破棄するかどうかを選択できます。 “ファイルへリ ンク”はリンク情報を保持させる場合に使用します。 “マップをリンク”を選択した場合は、イメージテクスチャー からファイルへのリンクは完全に破棄されますが、個々の属性から画像へのリンクは保持されます。 “マップをエン ベット”を選択すれば、イメージテクスチャーからファイルへのリンクは破棄されます。 Adobe Photoshopファイルのダイナミックリンク Strata 3D CX は、リンクマップとして管理されている Photoshop ファイルに変更が加えられた場合、その変更内 容が瞬時にテクスチャーに反映されます。 これによって、 テクスチャー用のイメージを作成する際の作業効率を大幅 に向上させることができます。 この機能は、環境設定ダイアログ(Windows 版ではプレファレンスダイアログ)の一般タブの「リンクファイルの 自動更新」を選択するだけで有効になります。 STEP - 01 シーンファイルを開く このステップでは、シーンファイルを開く操作を行います。 1 まず最初にダウンロードした“CX_Apple_Sample1.s3d”ファイルを開きます。 次にシーン上に配置されたカメラオブジェクトをダブルクリックし、カメラウインドウを開きます。 STEP - 02 テクスチャーを作成する このステップでは、リンゴオブジェクトに適用するテクスチャーの作成を行います。 1 リソースパレットのテクスチャータブが選択され ているのを確認し、新規ボタンを押します。 2 イメージテクスチャーダイアログが開きます。 下部の“読み込み ...”ボタンをクリックし、ダ ウンロードした“CX_Apple_Sample1.psd” ファイルを読み込みます。 注意:マシンスペックによっては、ファイルの 読み込みに多少時間がかかる場合があります。 3 拡散色属性とハイライト属性にイメージテクス チャーが読み込まれます。 STRATA 3D CX は、Adobe Photoshop ファイルのレイヤーの順番に応じて、これらの レイヤーをイメージテクスチャーの各属性に分 配して読み込むことができます。 4 左図のように、 のマップ読み込みポップアッ プメニュー から既にハイライト属性として読み 込まれているリンクファイルをバンプ属性にも 使用します。 5 左図の赤丸で示した属性に値を入力し OK ボタ ンをクリックします。 ・ハイライト:100% ・バンプ:0.5 ・一次スムースネス:40 これでテクスチャーが作成できました。 STEP - 03 テクスチャーを適用する このステップでは、テクスチャーの適用とマッピング編集を行います。 1 リンゴオブジェクトが選択されているのを確認し、リソースパレットから“適用”ボタンをクリックしてください。 イメージテクスチャーを適用すると、下図のようにモデリングウインドウ上でテクスチャーが反映されている のが確認できます。しかし、イメージテクスチャーのマッピング形式が適切でないため、貼り込んだイメージ が歪んでしまっています。 注意:オブジェクトに適用したイメージテクスチャーをモデリングウインドウ上で表示するには、環境設定ダ イアログ(Windows 版ではプレファレンスダイアログ)の表示タブで“テクスチャー表示”チェックボックス をオンにしておく必要があります。 2 オブジェクトプロパティパレットのテクスチャータブを選択し、マッピンングポップアップメニューから“球体 形式”を選択します。リンゴのような球形のオブジェクトには球体形式でのマッピングが適しています。 次に“配置”ボタンをクリックし、マッピング編集モードに切り替えます。マッピング編集モードにすることに よって、オブジェクト上でのテクスチャーの位置を調整することができます。 ※配置ボタンは、モデリングメニューのマッピング編集と同じ機能です。 3 マッピング編集モードに切り替えると、ツールパレットの内容がマッピング編集に適したツールに切り替わります。 テクスチャー回転ツールを選択し、下図の回転ハンドルを矢印の方向に 90°回転させます。またテクスチャーを 回転させる際には、Shift キーを組み合わせることでテクスチャーの回転角度を 45°単位に制限できます。 テクスチャー回転 ツール 4 レンダリングツールのプリセットから「ライトシャドウ」>「ライト ドーム 標準」を選択し、カメラウインドウをクリックしてください。 レンダリングが始まります。 黄色いリンゴのイメージが 完成しました。 STEP - 04 テクスチャーの色を変える このステップでは、Adobe Photoshopでテクスチャーの色を変える操作を行います。 1 Adobe Photoshop で“CX_Apple_Sample1.psd”ファイルを開きます。 次に「イメージ」メニュー >「色調補正」>「色相・彩度 ...」を選択し、色相・彩度ダイアログで色相を -50 に 設定します。 2 ファイルメニューから保存を実行します。 ※“CX_Apple_Sample1.psd”ファイル を直接変更し保存するので、必要でしたら バックアップをとっておいてください。 3 Strata 3D CXに切り替えます。リンゴのオブジェクトに適用されている画像を、Adobe Photoshopで編集 後に保存することによって、その編集内容が自動的にテクスチャーに反映され、STRATA 3D CXのモデリン グウィンドウ上で直ぐに確認することができます。 4 STEP - 03 の時と同様に、レンダリングツールのプリセットから「ライトシャドウ」>「ライトドーム 標準」を 選択し、カメラウインドウをクリックしてください。 レンダリングが始まります。 赤いリンゴのイメージの 完成です。 完成したチュートリアルデータ(CX_Apple_Sample2.s3d)は、以下のURLからをダウンロードできます。 注意:サンプルファイルでは、リンクされたテクスチャーを埋め込みに設定してあります。 http://download.swtoo.com/Strata/3DCX/tutorial/006/CX_Apple_Sample2.sit