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Page 1 Page 2 Fig- 2- Cr。離 離cti。n 。f the p。steri。r end` cニ cuticー
岡大医短紀要, 4:2
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犬から吐出された- リガネムシ Go
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いた。角皮表面は光顕的には滑沢で綱 目≡
姓,乳頭,
- リガネムシ (
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ms) は線形虫網 に属 し,
丘状突起 などは認め られなか った。虫体 の後端部
幼虫は昆虫に寄生,成熟後宿主 よ り脱 出 して水 中
は光顕観察 をした時には既 に損傷 し欠損 していた
で自由生活 をす る寄生虫である。 この虫体 が人体
ので雌雄 の判定 は外観的にはで きなか った。尾端
よ り吐出または肛 門よ り排 出された症例が世界か
近 くをパ ラフィンに包埋 し横断像 と縦断像 を作製,
ら20例以上報告 されている。 日本では現在 まで 4
HEお よび トリク ロー ム染 色 を して観 察 した
例 ト 4)の人体 よ り吐 出 または排 出 され た報告が あ
(
Fi
g.2)。角皮 (
C)は34
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m と厚 く,4/
J
m の均質
る。猫 においては吐出された症例 が 1例 5)のみ報
J
m の繊維質 の内層 よ りなる。角皮表
な外層 と30J
告 されているが,犬に関 してはわが国ではまだ正
面は平坦 でア リオール,剛毛,頗粒 な どを認めな
式に報告 された ものはない。 したがって今 回の犬
L
m で側線 を
いo角皮下細胞層 (
下皮 H)は約 6J
欠いているが,腹側 に腹髄 (
Vn)が存在す る。 そ
の症例 は本邦で最初の症例報告 である.
一
一
の内側 には腸管 (
Ⅰ
)が位置す る。筋細胞 (
M)は縦筋
症
例
よ りな り筋原繊維 は細胞縁全体 にゆ きわたってい
患犬は広島県芦品郡新市町で飼育 されている 6
オの雌の雑種 である。1
9
9
2
年 7月突然の咳 ととも
る。虫体 の内腔は大部分が 2個 の卵巣によって 占
め られている。
に吐鳴 した小量の粘液状吐物の中に細長い針金状
以上 の形 態学 的特徴 は Gordi
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daeに属 す る虫
のゆっ くり動 く虫体 を認めて下江動物病院に来院
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daeは Gwd
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s属 1属 よ りなる
体 であるoGordi
した。虫体 の全長は42.
5cm で中心部 の体 幅 は約
ので,本 虫は Go
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us属 の雌の成虫 と考 え られ たO
1mm であった (
Fi
g.1)
。色は淡黄褐色 を呈 して
今 回の症例 は雌であ り,かつ雄 の尾端が観察 で き
1)下江動物病院
2)福 山市民病 院
3)斎藤獣 医科病 院
4) 岡山大学医学部寄生 虫学教 室
5) 岡山大学医療 技術 短期大学部一般教 育
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ないの で椎 名 は確 定 で きなか った。 したが って
では ないが, R頃戸外 で昆虫 な どを補 食 してい る
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ussp として報告 したO
こ とか ら, ほぼ成熟 した- リガネム シ寄生 昆虫の
補 食に よ り感染 した もの と推定 され て い る5)。今
考
察
回の症例 は犬が吐 出 した ものであ るが, 犬 は普通
- リガネム シの成 虫は水 小にあ って, そ こで産
は昆虫 を食べ る習性 は無 く, この患犬 も平常 は こ
卵 し幼 虫が筋化 す るO幼 虫は直接, 直廻 矧, 輪廻
の よ うな行動 は認め られ ていなか った。 しか し-
類の成 虫に とられ るか, あ るいは水性 昆虫の幼 虫
リガネム シの幼 虫 を摂取す る機会 は ヒ ト以上 に 多
に とられた- リガネム シ幼 虫が間接 的に 肉食性 昆
い もの と考 え られ る。 この症例 の犬 も次の よ うな
虫に と りこ まれ る 2つ の ルー トが考 え られ て い
感圭
た経路 に よって摂取 した もの と推定 され る。(
1
)
る6
)
。 口よ り吐 出 またはn
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され た人体
- リガネム シ成 虫 または幼 弱成 虫 を持 ってい る昆
症例 についてはその摂取経路 は明確 では ないが一
虫 を犬が 食 した。 (
2)
- リガネム シ成 虫の混在 す る
定の発育 を遂 げた ものが人体 に摂取 され暫時消化
水 を犬が飲んだ。 以上 の二点が考 え られ る。 しか
管内に伴 倒 し,最 後 に排 H
J
.
または吐 出 され た もの
し(
2
)
の水 と共 に成 虫 を飲 む可能性 は虫体 の大 きさ
と推定 され て きた。猫 の症例 で も摂取経路 は明確
か らすれば考 え難 い。 さ りとて卵か ら卵芋化 した数
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犬か ら吐 出された- リガネム シ
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ミクロンの幼 虫が犬に摂取 されてその体 内で成長
す るようなこ とは有 り得 ない と考 え られ るので,
猫 の症例 5)と同様 に偶 然の機会 に幼若成 虫 または
成 虫 を持 った昆虫 を犬が摂取 した と考 え ざるを得
ない。
文
献
1)影井昇,大島智夫,井上寂,熊崎孝雄 :本邦で始めて
遭遇 した- )
)ガネム シ Go
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の人体吐出例.寄生虫誌 1
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3)吉村裕之,近藤刀王室,
福 田完治,
影井 昇,井上 巌 :
- リガネム シ (
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)の人体 よ りの吐 出例.育
生虫誌2
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6)井上廉,内田亨 (
監):動物系統分類学, 4袋形動物.
中山書店,東京. 2
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