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岡大医短紀要, 4:2 3-2 5 ,1 9 9 3 Bul l .Sc h.He a l t hS ° i . Oka y a maUn i v 犬から吐出された- リガネムシ Go 7 1 d i u ss p.の日本における第 1例 下 江 俊 光 1)・橋 口 正 大 2) ・斎 藤 哲 森 垂 和 久4)・頓 宮 廉 正 5) 郎 3) ・ Thef i r s tcaseofhai r wor m,Go r di ussp.vomi t edf rom adomes t i cdogi nJapan ,Tet s ur oSAI TO, Tos hi mi t s uSHI MOE,Mas ahi r oHAS HI GUCHI Kazuhi s aMoRI S HI GE,Yas umas aToNGU Anadul tf e mal ehai r wor m wasvomi t e df r om adome s t i cdo gwi t hac oughi nHi r os hi maPr e f e c t ur e . Thewon bodywasl ongands l e nde r ,me as ur i ng4 2 . 5c mi nl e ngt hand1mm i nmaxi mum wi dt h.The s pe c i me ns ho we dmi c r os c o pi c al l yt hes moot hc ut i c ul a rwi t houtt ube r c ul a t i ons .Thi sc as ei st hef i r s t r e c o r do fG o y di u ss p.i nf e c t i oni n ado gi nJa pa n. o y d i u s ,hai r wor m ,d og KeyWor ds:G 緒 言 いた。角皮表面は光顕的には滑沢で綱 目≡ 姓,乳頭, - リガネムシ ( hai r wor ms) は線形虫網 に属 し, 丘状突起 などは認め られなか った。虫体 の後端部 幼虫は昆虫に寄生,成熟後宿主 よ り脱 出 して水 中 は光顕観察 をした時には既 に損傷 し欠損 していた で自由生活 をす る寄生虫である。 この虫体 が人体 ので雌雄 の判定 は外観的にはで きなか った。尾端 よ り吐出または肛 門よ り排 出された症例が世界か 近 くをパ ラフィンに包埋 し横断像 と縦断像 を作製, ら20例以上報告 されている。 日本では現在 まで 4 HEお よび トリク ロー ム染 色 を して観 察 した 例 ト 4)の人体 よ り吐 出 または排 出 され た報告が あ ( Fi g.2)。角皮 ( C)は34 / ` m と厚 く,4/ J m の均質 る。猫 においては吐出された症例 が 1例 5)のみ報 J m の繊維質 の内層 よ りなる。角皮表 な外層 と30J 告 されているが,犬に関 してはわが国ではまだ正 面は平坦 でア リオール,剛毛,頗粒 な どを認めな 式に報告 された ものはない。 したがって今 回の犬 L m で側線 を いo角皮下細胞層 ( 下皮 H)は約 6J 欠いているが,腹側 に腹髄 ( Vn)が存在す る。 そ の症例 は本邦で最初の症例報告 である. 一 一 の内側 には腸管 ( Ⅰ )が位置す る。筋細胞 ( M)は縦筋 症 例 よ りな り筋原繊維 は細胞縁全体 にゆ きわたってい 患犬は広島県芦品郡新市町で飼育 されている 6 オの雌の雑種 である。1 9 9 2 年 7月突然の咳 ととも る。虫体 の内腔は大部分が 2個 の卵巣によって 占 め られている。 に吐鳴 した小量の粘液状吐物の中に細長い針金状 以上 の形 態学 的特徴 は Gordi i daeに属 す る虫 のゆっ くり動 く虫体 を認めて下江動物病院に来院 i daeは Gwd i u s属 1属 よ りなる 体 であるoGordi した。虫体 の全長は42. 5cm で中心部 の体 幅 は約 ので,本 虫は Go r di us属 の雌の成虫 と考 え られ たO 1mm であった ( Fi g.1) 。色は淡黄褐色 を呈 して 今 回の症例 は雌であ り,かつ雄 の尾端が観察 で き 1)下江動物病院 2)福 山市民病 院 3)斎藤獣 医科病 院 4) 岡山大学医学部寄生 虫学教 室 5) 岡山大学医療 技術 短期大学部一般教 育 - 23- 下江 ' . " i 岬 俊光他 i J "I …l"' r " H i ' H ' 1 ' "T1 I "' i "' l "l i l "1 ' "i l l "1 日肌 叩 ' . ' T"I "J y' 1 …肌 ‖ l I ② vn I Fl g・1・Co r di u ss p.vomi t e df r om ado g Fl g.2.Cr os ss e ct i onolt hepos t e r i ore nd,C c ut i c 一 e,H.hypoder mi s ,M :mus cl e,0 ovar y, Ⅰ:I nt e s t i ne ,Vn v ent r all l e r VeC Or d ないの で椎 名 は確 定 で きなか った。 したが って では ないが, R頃戸外 で昆虫 な どを補 食 してい る Gor di ussp として報告 したO こ とか ら, ほぼ成熟 した- リガネム シ寄生 昆虫の 補 食に よ り感染 した もの と推定 され て い る5)。今 考 察 回の症例 は犬が吐 出 した ものであ るが, 犬 は普通 - リガネム シの成 虫は水 小にあ って, そ こで産 は昆虫 を食べ る習性 は無 く, この患犬 も平常 は こ 卵 し幼 虫が筋化 す るO幼 虫は直接, 直廻 矧, 輪廻 の よ うな行動 は認め られ ていなか った。 しか し- 類の成 虫に とられ るか, あ るいは水性 昆虫の幼 虫 リガネム シの幼 虫 を摂取す る機会 は ヒ ト以上 に 多 に とられた- リガネム シ幼 虫が間接 的に 肉食性 昆 い もの と考 え られ る。 この症例 の犬 も次の よ うな 虫に と りこ まれ る 2つ の ルー トが考 え られ て い 感圭 た経路 に よって摂取 した もの と推定 され る。( 1 ) る6 ) 。 口よ り吐 出 またはn LF I F lよ り排 . L I I J . され た人体 - リガネム シ成 虫 または幼 弱成 虫 を持 ってい る昆 症例 についてはその摂取経路 は明確 では ないが一 虫 を犬が 食 した。 ( 2) - リガネム シ成 虫の混在 す る 定の発育 を遂 げた ものが人体 に摂取 され暫時消化 水 を犬が飲んだ。 以上 の二点が考 え られ る。 しか 管内に伴 倒 し,最 後 に排 H J . または吐 出 され た もの し( 2 ) の水 と共 に成 虫 を飲 む可能性 は虫体 の大 きさ と推定 され て きた。猫 の症例 で も摂取経路 は明確 か らすれば考 え難 い。 さ りとて卵か ら卵芋化 した数 - 2 4- 犬か ら吐 出された- リガネム シ Me gur oPar as i t .Mus .No. 1:2 3 2 5 ,1 9 6 7 . ミクロンの幼 虫が犬に摂取 されてその体 内で成長 す るようなこ とは有 り得 ない と考 え られ るので, 猫 の症例 5)と同様 に偶 然の機会 に幼若成 虫 または 成 虫 を持 った昆虫 を犬が摂取 した と考 え ざるを得 ない。 文 献 1)影井昇,大島智夫,井上寂,熊崎孝雄 :本邦で始めて 遭遇 した- ) )ガネム シ Go r di uss p.( Ne mat o mor pha ) の人体吐出例.寄生虫誌 1 5二7 9 8 1 ,1 9 6 6 . 2)I c hi ha r aA. ,Kame gaiS"Nono beI L:Thes e c o nd c as eofhai rwor m,Goy di u ss p.( Ne mat omo r pha) . Yomi t e df r om huma n body i nJa pan.Re s .Bul l 3)吉村裕之,近藤刀王室, 福 田完治, 影井 昇,井上 巌 : - リガネム シ ( Go y di u ss p. )の人体 よ りの吐 出例.育 生虫誌2 6( Suppl e ):8 5 ,1 9 7 7 . ,AkuneK. ,I noue㌔ Ka ge iN. ,Sat o 4)Uc hi kawaR. A. : Ahumanc as eofhai rwo r m( Go y di u ss p. )i nf e ct i oni nKagos hi ma, J apan. J pn. ∫ .Par as i t ol . 3 6:3 5 8 3 6 0 ,1 9 8 7 . 5)Sai t oY. ,I noueI リHayas hiFJ t agakiH. :A hai r uss p"vomi t e dbyadome s t i cc at .J pn. wor m,Gwdi J .Ve t .S° i .4 9:1 0 3 5 1 0 3 7 ,1 9 8 7 . 6)井上廉,内田亨 ( 監):動物系統分類学, 4袋形動物. 中山書店,東京. 2 1 1 2 1 4 ,1 9 6 2 . -2 5-