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Page 1 第3種郵便物認可) % 法 成崎探すと、今度は「水牛な 家 だった
第 種 射 丁甲入 物 r ・ . ! 可 へこたれない人々2011新春 日本でただ一人の 水牛農家 だった竹島英俊さん 東京新聞 2011年1月11日(火) へこたれない人々 2011年新春 探すと'今度は「水牛な んて前例がない」と売っ てもらえない。到着直前 に見つけたのが、宮崎の 山奥だった.牧場で寝起 きLt本場の味を出すた もこだわった。四カ月ほ め試行錯誤した。設備に どで納得のいく味に。パ の 日本でただ一人の〝水 れ、姉二人がいる末っ子 牛農家″だったo宮崎県 の長男。高校卒業後'親 ろす山あいに'竹島英俊 ンスタンドに就職した。 ート従業員も五'六人雇 つ 都農町の'日向灘を見下 が経営する市内のガソリ (三七)の牧場はあったo放 仕事では'一円の差で、 こだわ勺は、その日の えるようになった。 り草をはむ。その乳を毎 た。「良いものを'土か うちに食べてもらうこ 牧された水牛が'のんび お客にいろいろ言われ 日搾り、新鮮なモツツァ らつくりたい」。次第に 飛行機の時間を逆算して と。空輸で届けるため、 きっかけはさ店で立ち 午前二時に程床し、乳を 始め'十時に出荷。午後 搾る。明け方から製造を 読みしたイタリア食文化 そんな夢がふくらんだ。 レラチーズをつくった。 そんな日々が突然'消え こうてい れたのは'昨年四月二十 乳からモツツァレラチー は乳搾りをして'牛舎の 宮崎で口蹄疫が確認さ の本。「本場では水牛の た。 ズをつくる。鮮度が命」 感染は爆発的に拡大。四 とあったo 「これだ-」 カ月後の終息宣言まで と二〇〇四年に単身'イ 営む海月俊次(四一)は'一 都農町でラーメン店を 日。行政の対応が遅れ' に'約二十九万の牛や豚 タリアへ飛んだ。三十一 昨年から店にチーズを置 いて売っていた。常連だ った竹島に「試作品だけ 掃除。夜八時には寝た。 が殺処分された.この中 歳のときだった。 ところが'言葉が分か ど」と手渡されたチーズ に'竹島が飼育していた を口にした妻の久美(三ld らない。南西部のカンパ 萱二十軒以上回り'身ぶ チーズづくりは三年 ニア州などのチーズ工場 は「ぶったまげるほどお 四十二頭の水牛がいた。 垂 界 な ど の イ タ リ ア ン レ り手ぶりで修業させてく いしかった」と話すo ワインをiX造する「都 目。美味が評判となり' ストランに出荷を始めて れと交渉した。ある工場 では「見るだけでいいか いた。まさにこれから' 潔な設備で、人t倍病気 知る人々は「最新式の清 気商品になった。竹島を 農ワイナリー」でも'人 ばv8'い 半年間へひたすらチ- Kが出た。 という矢先に'莫大な借 ら」と頼み'なんとかO 金だけが残った。 東京都国立市に生ま 口蹄疫がすべて奪った た」と口をそろえた。 に気を使って育ててい . ・ r 那 初 郵 倭 買 檀 へこたれない人々2011新春 日本でただ一人の 水牛農家 だった竹島英俊さん 東京新聞 2011年1月11日(火) 、静 ヽご〒ミ_ 分かってから'根も葉も 'L' じた」と記した。 の皿洗いのアルバイトで 今、竹島は時給八百円 「(口蹄疫が先に発生し 先だった福岡市内のレス 身を粉にして働く。取引 ない噂が飛び交った。 に研修生が来ていた」 ていた)韓国から'牧場 トランが雇ってくれた。 絶望から救ってくれたの 「水牛は韓国産」・・・。 は、部活動で無心に走る 市内にある大濠公園を走 孤立無援だった。「逃 「心労から自殺した」と げた」と言われたくなく 子ともたちの姿だった。 るのが唯一の楽しみだ。 て'水牛が殺処分された 常に全力を尽くすのが' いうデマまで流れた。 後も三カ月'1人で牧場 自分だったはずだ-0 神様が知っています。よ 「何が真実なのかば' に残って草刈りをした。 た。ある日鏡をみると' 夜眠れず'体調を崩し うやく気持ちが吹っ切れ よ」と繰り適し望﹃ 竹島さんも今回胸を開 いてくれた止東国原知 事は何と聞く。(呂) 「水牛は違うようです 本紙を含め朝道機関は 県の情報で「水牛農家 が初発」と感染源扱い してきた。だが現地取 材を続けた出田記者は は放置されたままだ。 家は多いが、竹島さん の濡れ衣(ぬれぎぬ) (敬称略ti]EE阿生) しい仕事ですから」 「だって本当に素晴ら 開したい。 内にはチーズづくりを再 も。借金を返し'十年以 い'行政から裏切られて ートです」。何もかも失 てきた07品からがスタ 壮絶な顔が映っていた。 中傷やデマ行政にも絶望 中傷とたたかう竹島を 絶望させたのは'県と国 の態度だった。昨年七月 二十五日に更新された東 国原英夫知事のプログで は「初発・6例日」と題 され'「最初から口蹄疫 に気付いていたのに'わ ざと言わなかったように 責かれた」と言う。 さらに情報公開請求で 開示された県の報告書に 目を疑ったC県畜産課が 作成した「竹島農場疫学 調査票」には'牧場の来 訪者欄に「不特定多数が 勝手に入ってくる」、観 光客欄に「不特定多数' 国籍不明」とあった。