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食品の選択と日常食の調理

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食品の選択と日常食の調理
大阪府教育センター My 授業実践コレクション No.55
技術・家庭科(家庭分野) 学習指導案
「食品の選択と日常食の調理」
寝屋川市立第十中学校
指導者 教諭 藤川 明美
1.日
時
平成 20 年5月 20 日(火)
2.場
所
被服室
3.学年・組
第1学年2組(34 名)
4.題材名
A
生活の自立と衣食住
(2)食品の選択と日常食の調理
B
家族と家庭生活
(4)家庭生活と消費
5.題材の目標
・食品の品質を見分け、用途に応じて適切に選択することができること。
・簡単な日常食の調理ができること。
・食生活の安全と衛生に留意し、食品や調理器具等の適切な管理ができること。
・環境や資源に配慮した生活の工夫について、問題意識をもって実践できること。
6.生徒観
生徒の食生活には加工食品があふれている。おやつはもちろん、食事の時に飲むお茶もコンビニエンスス
トアで買う生徒が多い。しかし、そのお茶はどこでどのようにつくられたのか、どのようなものが入ってい
るのか食品表示を確かめて買うことはほとんどない。食べ物への関心の低さと便利なもの優先の生活態度が
見られる。
7.教材観
日本では、BSE問題を発端に食の安全を求める声が大きくなっている。食品とその生産・流通履歴情報
が追跡・遡及できるトレーサビリティシステムが導入され、すでに国産牛肉には個体識別番号を表示するこ
とが義務付けられた。
食料自給率の低い日本では輸入食品や加工食品なくして生活をすることは困難であり、
消費者は食品表示を頼りに選ばざるを得ない。食品表示の意味を理解し、正しく食品を選ぶ能力を養うとと
もに、問題意識をもった賢い消費者となる力を育てることが、ねらいである。
8.指導観
一見豊かに見える日本の食生活には、さまざまな課題を含んでいる。
加工食品ゲームで食品表示への関心を高め、インターネットで調べ学習をすることで、身近に存在する課
題に気付かせるとともに、実際に自分の目で確かめ、調べたりすることの重要性に気付かせ、食生活を改善
していける実践力を身に付けさせたい。
9.題材の評価規準
関心・意欲・態度
工夫・創造
生活の技能
知識・理解
・食品の選択と簡単な ・食品の選択と簡単な
・食品を適切に選択し、 ・食品の選択と簡単な
日常食の調理につい
安全と衛生に留意して
日常食の調理につい
日常食の調理に関する
て、関心をもって、学 て、課題を見つけ、そ
簡単な日常食の調理が 基礎的な知識を身に付
習活動に取り組み、食 の解決をめざして工夫
できる。
けている。
生活をよりよくしよう している。
としている。
・人々の生活と環境や
資源に配慮した生活に
ついて関心をもちより
よい生活を実践しよう
としている。
10.題材の指導と評価の計画(全 10 時間)
時
生徒が学習する内容
主な評価規準
第1時
生鮮食品と旬
・身近な食品の品質を見分ける観点について理解している。
【知識・理解】
第2時
加工食品と表示
・食品の表示を読みとることができる。
(本時)
第3時
【知識・理解】
加工食品をつくろう
・安全と衛生や作業の能率に留意して調理ができる。
【生活の技能】
第4時
・身の回りの食品添加物に関心をもち、用途に応じて、適切
に選択しようとしている.
第5時
食品の保存
【関・意・態】
・食品を適切に扱うことができる。
【生活の技能】
第6時
調理実習に向けて
・食品の調理上の性質や要点について理解している。
・食品や調理器具の安全と衛生に留意した取り扱い方を理解
している。
第7時
調理実習 肉を使った料理
【知識・理解】
・肉の特性に応じた調理操作ができる。
【生活の技能】
第8時
・調味、盛り付けや配ぜんを工夫をしている。
【創意・工夫】
第9時
第 10 時
調理実習 魚を使った料理
・魚の特性に応じた調理操作ができる。
【生活の技能】
・調味、盛り付けの工夫している。
【創意・工夫】
11.本時の展開
(1) 本時の目標
・加工食品の表示を見て、食品の材料や品質、保存方法を理解している。
・知りたい情報を得るために、自分で情報を調べることができる。
(2) 本時の評価規準
・食品の表示の意味を理解している。
(知識・理解)
・食品の選択に際して、自分が知りたい情報を得ることができる。
(生活の技能)
(3) 本時の学習過程
時間
3分
生徒が学習する内容、
生徒の学習活動
○本時の目標を知る。
指導上の留意点
(●で表す)
理解の不十分な生徒へのてだて
評価規準、評価方法
(★で表す)
●学習の目標を知らせ、見通しをも
たせる。
・表示を見て、加工食品を予想する。
課
・加工食品の表示の見方を理解する。
・記載されていない情報の集め方を
理解する。
題
把
握
5分
○食品表示を見て、名称を考
●食品表示は食品名がわからないよ ・食品表示について関心をも
える。
うにしておく。
ち、食品名を考えようとする。
【関心・意欲・態度】
自
○プリントに記入する。
★日常生活でよく利用する食品の表
力
示を使い、生徒がイメージしやすい
解
ようにする。予想がつきにくい生徒
決
のために、ヒントを出していく。
12
○班で意見をまとめる。
分
(ワークシート)
●表示の何を根拠にして、答えを導
き出したのか、自分の考えを班の人
に伝えるよう指示する。
集
団
★あらかじめ役割分担をし、役割が
解
偏らないように配慮する。
決
○意見を発表する。
●食品の名称と理由を板書する。
20
分
●答えを知らせる。
練
○加工食品の表示について
●表示を見るときのポイントを考え ・加工食品の表示を理解して
り
知る。
させる。
上
げ
いる。
【知識・理解】
(定期テスト)
●発問
「消費者として知りたい情報はこれ
だけかな。
」
○前項以外の表示から知りた
●最近起こっている食品事故などの
い情報を考える。
例をあげる。
●与えられた情報だけに頼るのでは
なく、自分で確かめ、情報を調べる
ことが大切であることに気付かせ
る。
●食品のトレーサビリティの仕組を
知らせる。
○インターネットで調べる。
●家畜改良センターの Web ページか ・表示から、自分が知りたい
ら、牛の個体識別情報を調べさせる。 情報を得ることができる。
URL
http://www.nlbc.go.jp/
★ホームページからどんなことがわ
かったか、考えさせる。
5分
ま
と
め
○学習を振り返り、整理する。 ●学習を振り返らせ、生活に生かす
方法について考えさせる。
○プリントを提出する。
○次週の内容を知る。
●プリントを集める。
●次週の連絡をする。
【生活の技能】
(行動の観察)
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