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米国の購買担当者が選ぶ最も効率的な IaaS 提供業者上位 5 社 に IBM

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米国の購買担当者が選ぶ最も効率的な IaaS 提供業者上位 5 社 に IBM
カスタマー・ニーズ & ストラテジー
米国の購買担当者が選ぶ最も効率的な IaaS 提供業者上位
5 社 に IBM、シスコ、HP、AT&T、Google がランクイン
David Tapper
本書は IBM 向けの抄録です。
本書の内容
本書の内容は、
「IDC カスタマー・ニーズ & ストラテジー: 米国の購買担当者が選ぶ最も効率的な IaaS
提供業者上位 5 社 に IBM、シスコ、HP、AT&T、Google がランクイン」からの抄録です。次の項目の
すべてまたは一部が含まれています: IDC の見解、調査概要、概況、エッセンシャル・ガイダンス、概要。
また、図 2、図 6、表 1、表 2、図 7 が含まれています。
IDC の見解
本調査は、従業員 1,000 名以上の米国企業 400 社以上を対象に、プライベートまたはパブリック・クラ
ウド・サービスおよび Infrastructure as a Service (Iaas) の調達に際し、購買担当者が選択肢の上位に挙げる
ビジネス・モデルとサービス・プロバイダー/アウトソーサーを調査したものです。調査によると、クラウ
ド・サービス提供のビジネス・モデルとしては、フル・サービスを提供するアウトソーサー (例: IBM、HP)
が最も多く選択され、独立系ソフトウェア・ベンダー (ISV) (例: Microsoft、オラクル)、ネットワーク事業
者 (例: AT&T、ベライゾン)、SaaS プロバイダー (例: セールスフォース・ドットコム、ネットスイート) が
後に続きました。ベンダーそのものに関しては、プライベート、パブリックを問わず、最も効果的に IaaS
のプロビジョニングを行える提供事業者として IBM が第 1 の選択肢として挙げられ、シスコ、HP、AT&T、
Google がその後に続いています。IDC が継続的に実施している調査によると、クラウド・サービス (例:
PaaS、TaaS、IaaS、SaaS、BPaaS) と呼ばれる次世代のアウトソーシング/マネージド・サービスの提供に
おいて、プレイヤーとして成功するには、基本的な展望がどのように変化しているかを把握し、このアウ
トソーシングの新しい世界で勝ち抜くために必要な青写真を詳細に描き、業界内のどこに位置すれば自社
のビジネス・モデルと連携する最適なポジションとなるかを定義することが求められます。本調査の主な
調査結果は以下の通りです:



Google と Amazon (AWS) は、クラウドを活用した消費型モデルとデリバリー・モデルを用いて、
アウトソーシングの新たな業界およびビジネス・モデルのブランドを推進していると思われる。
購買担当者は、質の高いサービスと総体的なコストという点でクラウド・サービス・プロバイダー
の能力を高く評価しているが、将来的にはさらに高いレベルの能力が求められると IDC は見込
んでいる。
選ばれるビジネス・モデルの内容と、提供事業者として選ばれるのは「ブランド力がある」プロ
バイダーであるというずれがあるため、サービス・プロバイダーとアウトソーサーは、自社のビ
ジネス・モデルとブランドをクラウド・プロバイダーとそのエコシステムに合わせて調整し、ク
ラウドを活用したビジネス・アプリケーション (例: ERP、CRM、SCM) とインフラストラク
チャー (例: サーバー、ストレージ) の提供を行う必要がある。
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

アウトソース/マネージド・サービスのレガシーなビジネス・モデルに基づくのではなく、(ホッ
ケー選手、ウェイン・グレツキーの言葉である)「パックが向かう方向」を見極めビジネス・モ
デルを構築する必要がある。
ギャップ分析を実施して、既存の機能と専業のクラウド・プロバイダーの要件とを比較すること
で、戦略的な投資を定義できる。
調査概要
本調査では、従業員 1,000 名以上の米国企業 400 社以上を対象に購買担当者に調査を実施し、プライベー
トまたはパブリック・クラウド・サービスおよび IaaS の調達に際し、選択肢の上位に挙がるビジネス・
モデルとサービス・プロバイダー/アウトソーサーを調査した結果を提供しています。この調査結果では、
フル・サービス・アウトソーサー、オフショア・プロバイダー、ISV、ネットワーク事業者、SaaS プロバ
イダー、オンライン・サービス・プロバイダーなど、11 の業界構造 (ビジネス・モデル) が関与するクラ
ウド・サービス市場で、購買担当者が調達に際し選択候補に挙げるビジネス・モデルを格付けしました。
さらに、本調査では、購買担当者が最も効果的に IaaS を提供すると認識しているベンダーの格付け結果
も提供しています。また、本調査は、今日の購買担当者が選択するビジネス・モデルとサービス・プロバ
イダー/アウトソーサーのトップ・チョイスを明らかにする一方、クラウド・サービス市場で長期にわたっ
て勝利を収めるには、ビジネス・モデルのエンドステート (最終的に目指す形) が、自動車業界に類似し
た構造になるよう構築する必要があり、ますます専業のクラウド・サービス・プロバイダーが独占的な地
位を築いていくことになるという IDC の見解についても考察しています。最後に、本調査では、この分
野で長期的な成功を確実に収めるために実施が必要なエッセンシャル・ガイダンスを提供しています。
概況
購買担当者が選ぶクラウド・サービスのプロバイダー・ビジネス・モデル
図 2 は、プライベート (専有)、パブリック (共有) を問わず、米国の購買担当者が選択肢の上位に挙げる
クラウド・サービスのビジネス・モデルを示しています。この図は、現在の市場で選ばれるビジネス・モ
デルを表しているものですが、今後はオンラインや SaaS など、新しいビジネス・モデルが最も選ばれる
モデルとして次第に伸びていくと IDC では考えています。IDC は、各ビジネス・モデルが選択されるモ
デルとして圧倒的な地位を長期にわたり確保するには、それぞれが多くの課題を抱えていると考える一方、
さまざまなビジネス・モデルが市場で現在の地位に付いている大きな要因に、次の理由が挙げられると考
えます。


フル・サービス・アウトソーサー。このカテゴリーのクラウド・サービス提供ビジネス・モデル
は、長い歴史 (20 年以上) を誇るルーツと、ビジネス・アプリケーション (例: ERP、CRM、SCM)
向けマネージド・アウトソース・サービスとインフラストラクチャー (例: データセンター、ネッ
トワーク、デスクトップ) 提供におけるブランド力を持つため、購買担当者間でトップの選択肢
になっていると考えられます。さらに、このビジネス・モデルは、アウトソース/マネージド・
サービス契約の一環として、クラウド・サービスへの移行サポートに求められるプロフェッショ
ナル・サービス (例: テクノロジー・コンサルティング、システム・インテグレーション、カス
タム・アプリケーション開発、検証サービス) を提供できます。このビジネス・モデルのサービ
ス・プロバイダーが直面している根本的な課題は、通信事業や電力業界に類似した、ユーティリ
ティー型のサービス・モデルへ移行し、ビジネス・アプリケーションを提供可能にすることです。
(参照: For Traditional Services Firms Moving to the Cloud, the Clock Is Ticking、IDC #237820、
2012 年 11 月)。
ソフトウェア企業、ISV。ISV、ソフトウェア企業は、クラウド・サービス提供のビジネス・モデ
ルとして 2 番目に多く選択されたモデルです。興味深いことに、ISV がマネージドのアプリケー
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ションおよびインフラストラクチャー・サービスを提供するという点はあまり知られていないも
のの、購買担当者がクラウド・サービスの中心的な使用方法として認識しているものは、ビジネ
ス・アプリケーション (例: ERP、SCM、CRM) であると IDC は考えています。さらに、企業の
ビジネス・プロセスの知的財産 (IP) は基本的にソフトウェアが保管するため、ISV には企業の
ビジネス・プロセスに対する深い理解があります。ISV にとって、ユーティリティー型のビジネ
ス・モデルでアウトソーシング/マネージド・サービス・ビジネスを実行することが根本的な課
題といえます (参照: Success in "Outsourced" Cloud Services Involves Building to the End State,
Understanding Your Genetic Code, and Avoiding Potential Pitfalls and Dead Ends、IDC #224534、2010
年 9 月)。




ネットワーク事業者。ネットワーク事業者は、3 番目に多く選択されたクラウド・サービス提供
のビジネス・モデルで、ビジネスの中核には、クラウド・サービスの提供に必要な、
「ユーティ
リティー」と呼ばれる基本的な財務構造 (従量課金) およびサービス・デリバリー構造がありま
す。興味深いことに、電気通信業界では、
「クラウド」という用語の概念を 1990 年代に使用して
いました。さらに、このビジネス・サポート・システム (BSS) および オペレーション・サポー
ト・システム (OSS) 業界が導入したこの概念は、現在のクラウド・サービス・プロバイダーに
より採用されています。IDC は、このビジネス・モデルを使用する企業にとって最も大きな課題
のひとつに、ビジネス・アプリケーション (例: CRM、SCM、ERP) の管理と提供があると考え
ます (参照: From Traditional to Cloud-Based Outsourced/Managed Services: Optimal Business Models
forMultiprovider Management in Delivering Business Process and Application Services、IDC #246747、
2014 年 2 月)。
SaaS プロバイダー。米国の購買担当者の間では 4 番目の選択肢となっていますが、アプリケー
ションとインフラストラクチャー向けのアウトソース/マネージド・サービスを提供する SaaS
モデルは、電気通信業界のユーティリティー型のモデルと、ビジネス・アプリケーション (例: ERP、
SCM、CRM) を管理する従来型のアウトソーサー・モデルが組み合わされています。このビジネ
ス・モデルを使用するプロバイダーの主な課題は、このビジネス・モデルが長期にわたって存続
し、必要とする幅広い機能と柔軟性を提供できるという点で、購買担当者との間に信頼関係を築
くことです (参照: Computing Utility: Is IT Adopting the Telco Model、IDC #22463、2000 年 6 月)。
BPO プロバイダー。このビジネス・モデルは、クラウド・サービスのビジネス・モデルの選択
肢としては中間に位置していますが、購買担当者は、BPO プロバイダー/プロセッサーにはビジ
ネス・モデルに関する基本的な知識があり、大量の (拡張可能な) トランザクションに関して、
ユーティリティー型の機能を非常に低価格または従量課金モデル (通常は処理されたトランザ
クション数ベース) で提供できるとみなしていると IDC は考えます。しかし、IDC は、このビ
ジネス・モデルを採用しているプロバイダーには、ビジネス・アプリケーションとインフラスト
ラクチャーの運用・サポートに関するコアな専門知識を身に付ける必要があると考えます。さら
に、IDC は以前の調査で、BPO 契約内のビジネス「サポート」機能は、長期的にはクラウド・サー
ビスという形でますます IT サービスのプロビジョニングとは独立して実行されていくように
なる、と見込んでいると指摘しています。本質的には、ビジネス・プロセス・サポートを提供す
るプロバイダーとは別に、第二のプロバイダーがクラウド・サービスとして IT 環境を管理して
いくことになるでしょう。実際、これは多くの現在の BPO サービスのエンゲージメント・モデ
ルに非常に似ています (参照: Buyer Need for Benchmarking Tipping Point in Outsourcing
Private Clouds and Cloud Service Providers、IDC #242673、2013 年 8 月)。
コンサルティング会社。クラウド・サービスを調達するビジネス・モデルとしては、購買担当者
の興味は比較的低いものの、コンサルティング会社が持つ業務知識は、企業のビジネス目標を支
える IT 環境確立の鍵であると考えられていると IDC は考えています。しかし、コンサルティ
ング会社の「ハイタッチ」(深く関わる関係性など)、高価格、高度にカスタマイズされたアプロー
チという顧客との関わり方は、かなり低い価格 (例: 従量課金) で標準化されたオファリングを
使用するクラウド・サービスの、
「ロータッチ」でトランザクショナルな本質とは極めて相性が悪
く、さらにコンサルタント業務スキルは、運用管理を中心としたマネージド・サービスのスキル
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と連携していません。





オンライン・サービス・プロバイダー。2004 年の IDC 調査で考察したように、オンライン・サー
ビス・プロバイダー・モデルには、ユーティリティー型のモデルに多くの適性 (例: シェアード・
インフラストラクチャー、オンデマンドの拡張性) があります。さらに、購買担当者はこのビジ
ネス・モデルを、非常に柔軟なサービス・デリバリー・モデルを使用して、多くの種類のサービ
ス (例: コミュニケーション、コンテンツ、ビジネス・アプリケーション) を提供するだけでは
なく、使用ピーク期間における優れた回復力という点においてもすばらしい機能を示していると
見る傾向があります。このタイプのビジネス・モデルを使用するプレイヤーの最大の課題は、ビ
ジネス・アプリケーション (例: ERP、CRM、SCM) を提供するだけでなく、このタイプのアプ
リケーション環境の管理にともなう責任を引き受けるという意思を証明することです (参照:
Disruption from Below: The Emergence of Amazon, eBay, Google, and Yahoo! As On-Demand Service
Providers、IDC #31536、2004 年 7 月)。
専業ホスティング事業者。この何年かで、専業ホスティング事業者の多くが通信接続業者や従来
のアウトソーサーに買収されています。専業ホスティング事業者として今でも市場で競っている
業者は、データセンターとネットワーク環境の管理という、クラウド・サービスの提供で大いに
必要とされる長所と、Web 経由でのサービス提供に関する深い知識を持っています。しかし、
このタイプのビジネス・モデルを使用するサービス・プロバイダーには、従来のアウトソーサー
のようなエンタープライズ・ビジネス・アプリケーション (例: ERP、CRM、SCM) を管理しサ
ポートする細かな機能、そして通信接続業者のようなユーティリティー型の価格モデル、提供モ
デルが欠落しています。
OEM。OEM は、クラウド・サービス提供のビジネス・モデルとしては、限定的な選択肢として
ランクされています。OEM は、インフラストラクチャー・テクノロジーに関する知識は深いも
のの、彼らの製品製造における根本的なビジネス・モデルは、クラウド・サービスの提供に必要
なアウトソーシング/マネージド・サービスのビジネス・モデルと極めて対照的です。IDC は、
OEM のようなユーティリティー型のビジネス・モデルと緊密に連携していないビジネス・モデ
ルで、アウトソース/マネージド・クラウド・サービスのプロバイダーとして競おうとする場合、
個別に組み込まれた事業部門の一部として、クラウド・サービスの提供に責任を負う、独立して
機能する部門を構築する必要があると考えています (参照: Utility Computing Services and the Need
for a Disruptive Business Unit、IDC #31814、2004 年 9 月)。
オフショア・プロバイダー。米国の購買担当者は、オフショア・プロバイダー・ビジネス・モデ
ルを使用したクラウド・サービスの利用を選択肢としてほとんど考慮に入れていません。特にエ
ンタープライズ・ビジネス・アプリケーションやインフラストラクチャーをアウトソース/マネー
ジド・サービスの一環として管理する場合は、フル・サービス・アウトソーサーが提供する機能
がクラウド・サービスの提供における強力な資産になると米国の購買担当者は見る傾向がありま
すが、同様の機能はオフショア・プロバイダーでも提供しています。しかし、購買担当者はこの
タイプのクラウド・サービスのビジネス・モデルを、どちらかというと従来のサービスの労働コ
スト面における廉価版とみなす傾向があります (参照: Offshore Trumps Onshore, But
"On-Demand," Utility Computing Trumps Both、IDC #32136、2004 年 11 月)。
中立のハードウェア・ベンダー。中立のハードウェア・ベンダーは、最も選択肢として考慮され
ないクラウド・サービス提供のビジネス・モデルとしてランクされています。付加価値再販業者
(VAR) とも呼ばれるこのタイプのベンダーの強みは、小さな企業に入り込む能力です。本質的な
彼らの強みは、アウトソーサーやコンサルティング会社などの大規模ベンダーではリーチするこ
とが非常に難しいか、ほぼ不可能なスモール・ビジネスを捕捉するところにあります。しかし、
このビジネス・モデルが直面する最大の課題は、中抜きされる恐れがあるということです (参
照:Utility Computing Services: The Midmarket Is the Killer App, But Who Does the Delivery?、IDC
#30502、2003 年 12 月)。
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図 2
米国の購買担当者が選ぶプロバイダーのビジネス・モデル: 2006、2009、2013
Q:
どのタイプのプロバイダーからクラウド・サービスを購入したいと考えますか。
※プライベート (専有)、シェアード (パブリック) は不問。
フル・サービス・アウトソーサー
(例: IBM、CSC、HP)
ソフトウェア企業、ISV
(例: SAP、Oracle、Microsoft)
ネットワーク事業者/サービス・プロバイダー
(例: AT&T、ベライゾン)
Software as a service (SaaS)
(例: セールスフォース・ドットコム、ネットスイート)
ビジネス・プロセス・サービスに
注力しているサービス・プロバイダー
(例: AON、ADP、Convergys、Fiserv)
コンサルティング会社
(例: PwC、デロイト)
オンライン・サービス・プロバイダー
(例: Google、Amazon)
専業ホスティング業者
(例: ラックスペース)
ハードウェア企業/OEM
(例: デル、シスコ)
オフショア・プロバイダー
(例: ウィプロ、インフォシス、TCS、コグニザント、HCL)
中立のハードウェア・ベンダー
(例: イングラム・マイクロ、アヴネット、
CDW などの再販業者)
その他、またはよくわからない
(回答者の割合)
注: 回答者は、2006 年、2009 年の調査では上位 3 モデルを選択、2013 年の調査では 1 つのみ選択。
出典: IDC's U.S. Utility Computing Services Survey, 2006; U.S. Infrastructure Outsourcing Services Survey, 2009; and U.S. Outsourced Cloud Services Survey, 4Q13
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購買担当者が選ぶ IaaS トップ・プロバイダー
調査の結果、43 社のベンダーのうち米国の購買担当者が最も効果的に IaaS を提供する (プライベート/
専有、シェアード/パブリックを問わず) と考えるベンダー上位 5 社のトップに IBM が選ばれ、次にシス
コ、HP、AT&T、Google が続きました (図 6 を参照)。6 位 ~ 10 位にランクされた 5 社は、Microsoft
Azure (Google に僅差で及ばず)、Amazon AWS、デル、ベライゾン/テレマーク、VMware です。11 位以下
にランクされた各ベンダーを選択した回答者は、全体の 7% 以下にとどまっています。上位 10 社に選択
が集中していることがわかります。
図 6
米国で選択される IaaS トップ・プロバイダー
Q:
サード・パーティーのプロバイダーから現在サービスを利用しているかどうかに関わらず、
Infrastructure as a Service (Iaas) を最も効果的に提供できると考えるベンダー上位 3 社を選
択してください。※プライベート (専有)、シェアード (パブリック) は不問。
IBM
シスコ
HP
AT&T
Google
Microsoft (Azure)
Amazon (AWS)
デル
ベライゾン/テレマーク
VMware
コグニザント
Bluelock
コンピューター・サイエンス・コーポレーション (CSC)
Hosting.com
ブリティッシュ・テレコム (BT)
キャップジェミニ
CGI
ラックスペース
インフォシス
EMC
GoDaddy
HCL
ユニシス
よくわからない
(回答者の割合)
n = 402
注: 下記プロバイダーは、回答者の選択率が 3% 以下です。センチュリーリンク/サヴィス、Bit Refinery、ゼロックス、タイム・ワー
ナー/ナビサイト、ScaleMatrix、CIBER、GoGrid、ロッキード・マーティン、ウィプロ、Joyent、アトス、サンガード、タタ・コンサ
ルタンシー・サービシズ (TCS)、NephoScale 、ディメンションデータ/OpSource、富士通、ノースロップ・グラマン、テックマヒン
ドラ、Zerolag。
出典: IDC's U.S. Outsourced Cloud Services Survey, 4Q13
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購買担当者が選ぶ IaaS プロバイダー上位 10 社 (回答企業の規模別)
表 1 では、回答企業の規模を 3 つに分け、最も効果的に IaaS を提供すると購買担当者が考えるベンダー
上位 10 社を格付けしています。概して、回答企業の規模に関わらず、選択されたプレイヤーはほぼ一貫
しています。しかし、従業員数が 10,000 名以上の企業では、オフショア・プロバイダーであるコグニザ
ントが 9 位に選択されています。
表 1
米国の購買担当者が選ぶ IaaS トップ・プロバイダー (回答企業の規模別)
サード・パーティーのプロバイダーから現在サービスを利用しているかどうかに関わらず、
Infrastructure as a Service (Iaas) を最も効果的に提供できると考えるベンダー上位 3 社を選
択してください。※プライベート (専有)、シェアード (パブリック) は不問。
Q:
全回答者
(n = 402)
従業員数 1,000–4,999
(n = 159)
従業員数 5,000–9,999
(n = 105)
従業員数 10,000+
(n = 138)
1
IBM
シスコ
IBM
IBM
2
シスコ
IBM
シスコ
シスコ
3
HP
AT&T
AT&T
HP
4
AT&T
Microsoft (Azure)
Microsoft (Azure)
AT&T
5
Google
Amazon (AWS)
HP
Google
6
Microsoft (Azure)
Google
Google
Microsoft (Azure)
7
Amazon (AWS)
HP
コグニザント
Amazon (AWS)
8
デル
デル
デル
ベライゾン/テレマーク
9
ベライゾン/テレマーク
VMware
VMware
コグニザント
10
VMware
ベライゾン/テレマーク
Amazon (AWS)
VMware
順位
n = 402
出典: IDC's U.S. Outsourced Cloud Services Survey, 4Q13
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7
購買担当者が選ぶ IaaS プロバイダー上位 10 社 (回答企業の業界別)
表 2 では、最も効果的に IaaS を提供すると購買担当者が考えるベンダー上位 10 社を回答企業の業界別
に格付けしています。この上位 10 社は、全体的なランキングと多くの点で類似していますが (前出の 図
6 を参照)、業界特有の選択肢もあります。

金融サービス: 金融サービスでは CSC が第 10 位に選出されている。

製造: 回答者はインフォシスを第 9 位に選出している。

医療: Hosting.com が IaaS プロバイダーとして第 6 位に選出されている。



プロフェッショナル・サービス: Bluelock、タイム・ワーナー/ナビサイト、Go Daddy がそれぞれ
第 8 位、第 9 位、第 10 位に選出されている。
通信 & メディア: 回答者はブリティッシュ・テレコム (BT) を第 9 位に選出している。
運輸: 回答者はトップ 10 圏外のさまざまなベンダーを選出している。コグニザント、CGI、セ
ンチュリーリンク/サヴィス、GoGrid がそれぞれ第 5 位、第 7 位、第 8 位、第 10 位に選出
されている。

卸・小売: CSC が第 9 位に選出され、キャップジェミニが第 10 位と続いている。

公共機関: 回答者は EMC を第 8 位に、ロッキード・マーティンを第 9 位に選出している。
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#
8
表 2
米国の購買担当者が選ぶ IaaS トップ・プロバイダー (回答企業の業界別)
サード・パーティーのプロバイダーから現在サービスを利用しているかどうかに関わらず、
Infrastructure as a Service (Iaas) を最も効果的に提供できると考えるベンダー上位 3 社を選
択してください。※プライベート (専有)、シェアード (パブリック) は不問。
Q:
金融サービス
(n = 84)
製造
(n = 61)
医療
(n = 41)
プロフェッ
ショナル・
サービス
(n = 38)
1
IBM
IBM
IBM
IBM
AT&T
シスコ
IBM
IBM
2
HP
シスコ
シスコ
シスコ
Google
IBM
HP
シスコ
3
シスコ
Microsoft
(Azure)
HP
Google
IBM
HP
AT&T
Microsoft
(Azure)
4
AT&T
AT&T
Microsoft
(Azure)
Microsoft
(Azure)
シスコ
Google
Microsoft
(Azure)
Amazon
(AWS)
5
Amazon
(AWS)
Google
ベライゾン/
テレマーク
Amazon
(AWS)
VMware
コグニザント
Amazon
(AWS)
VMware
6
Microsoft
(Azure)
Amazon
(AWS)
Hosting.com
HP
Amazon
(AWS)
AT&T
デル
デル
7
ベライゾン/
テレマーク
VMware
Amazon
(AWS)
AT&T
HP
CGI
Google
AT&T
8
Google
デル
Google
Bluelock
ベライゾン/
テレマーク
センチュリー
リンク/
サヴィス
シスコ
EMC
9
デル
インフォシス
AT&T
タイム・ワー
ナー/
ナビサイト
ブリティッ
シュ・テレコ
ム
(BT)
Microsoft
(Azure)
コンピュー
ター・サイエ
ンス・コーポ
レーション
(CSC)
ロッキード・
マーティン
10
コンピュー
ター・サイエン
ス・コーポレー
ション (CSC)
HP
デル
Go Daddy
Microsoft
(Azure)
GoGrid
キャップジェ
ミニ
HP
順位
通信 &
メディア
(n = 32)
運輸
(n = 41)
卸・小売
(n = 31)
公共機関
(n = 32)
n = 402
出典: IDC's U.S. Outsourced Cloud Services Survey, 4Q13
©2014 IDC
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9
購買担当者によるクラウド・サービス・プロバイダーの満足度評価
全体的に、米国の購買担当者はクラウド・サービス・プロバイダーに平均約 4 点 (最高点 5 点) とかな
り高い評価を与えています。評価対象は、クラウド・サービスを費用効率よく提供しているか、そして可
用性、プロビジョニングの速度と簡単さなど、購買担当者が求めるサービスの品質とコストに関する 4 項
目です (図 7 を参照)。
図 7
米国の購買担当者による IaaS プロバイダー評価
現在利用している IaaS プロバイダーを以下の重要特性において 1 ~ 5 (1 が非常に悪い、5
が非常に良い) で評価してください。
Q:
サービス品質: 可用性
(例: 99.99% アップタイム)
サービス品質: プロビジョニングの速度
(例: 1 時間)
サービス品質:プロビジョニングの簡単さ
(例:サービス構成の手順数、サービス構成に
要する時間)
全体的に競争力があるコストで
サービスを提供
(平均値)
n = 102
出典: IDC's U.S. Outsourced Cloud Services Survey, 4Q13
エッセンシャル・ガイダンス
クラウド・サービスのプロバイダー/アウトソーサーとしてこの分野で長期的な成功を確実に収めるには、
以下を実施する必要があるでしょう。


ビジネス・モデルと戦略を明確に定義する。クラウド・サービスで競合するあらゆるプレイヤー
のさまざまなビジネス・モデルを評価、理解する。こうすることで、顧客のニーズに基づき、最
適なポジションを市場で確保できる。
現在のクラウド・サービスで使用しているビジネス・モデルとブランド・ポジションのギャップ
を評価する。 特定ブランドのポジション (例: シスコはベンダー第 2 位) に対する、ビジネス・
モデルの市場での地位 (例: ハードウェア・ベンダー/OEM はビジネス・モデル第 9 位) を評価
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10
することで、主な強みと弱みをより詳細に把握できる。



クラウド・サービスのビジネス・モデルを構築するときは、「レガシー」なビジネス・モデルを
基にしない。アウトソース/マネージド・クラウド・サービスのプロバイダーとして、長期間継
続可能なビジネスを提供する必要性があるため、将来的には、専業のクラウド・サービス・プロ
バイダーという構造になるようにビジネス・モデルを構築する必要があり、レガシーな構造に基
づくビジネス・モデルの構築は避けなければならない。
クラウド・サービス業界の発展段階、クラウド・サービスのビジネス・モデルが最終的に目指す
姿に合わせてポジションを定義する。プレイヤーは、クラウド・サービス・プロバイダーとエコ
システムが最終的に目指す姿に、ビジネス・モデルを連携させ発展させていく必要がある (参照:
Buyer Need for Benchmarking Tipping Point in Outsourcing Private Clouds and Cloud Service Providers、
IDC #242673、2013 年 8 月)。
ギャップ分析を実施し、既存の機能と専業クラウド・サービス・プロバイダーとしての要件を比
較する。その時々での市場の成熟度と、プロバイダー自身の成熟度を把握しておくことで、市場
とのギャップが判断可能になる。このギャップ分析を、クラウド・プロバイダーのビジネス・モ
デルとエコシステムが最終的に目指すビジネス・モデルの青写真と併用することで、投資や売却
をどの分野で行うかを判断できるようになる (参照: Key Financial and Business Factors That Will
Shape Future Market Opportunities for U.S. Outsourced-Managed Services、近刊)。
概要
本 IDC 調査は、従業員 1,000 名以上の米国企業 400 社以上を対象に、プライベートまたはパブリック・
クラウド・サービスおよび IaaS の調達に際し、購買担当者が選択肢の上位に挙げるビジネス・モデルと
サービス・プロバイダー/アウトソーサーを調査したものです。この調査結果では、フル・サービス・アウ
トソーサー、オフショア・プロバイダー、ISV、ネットワーク事業者、SaaS プロバイダー、オンライン・
サービス・プロバイダーなど、11 の業界構造 (ビジネス・モデル) が関与するクラウド・サービス市場で、
購買担当者が調達に際し選択候補に挙げるビジネス・モデルを格付けしました。さらに、本調査では、購
買担当者が最も効果的に IaaS を提供すると認識しているベンダーの格付け結果も提供しています。また、
本調査は、今日の購買担当者が選択するビジネス・モデルとサービス・プロバイダー/アウトソーサーのトッ
プ・チョイスを明らかにする一方、クラウド・サービス市場における競争で長期にわたって勝利を収める
には、ビジネス・モデルのエンドステート (最終的に目指す形) が、自動車業界に類似した構造になるよ
う構築する必要があり、ますます専業のクラウド・サービス・プロバイダーが独占的な地位を築いていく
ことになるという IDC の見解についても考察しています。最後に、本調査では、この分野で長期的な成
功を確実に収めるために実施が必要なエッセンシャル・ガイダンスを提供しています。
「クラウド・サービス提供市場、IDC はそれを次世代のアウトソーシング/マネージド・サービスと呼んで
いますが、そこではさまざまなタイプのビジネス・モデルで、さまざまタイプのブランドの下に、数多く
のプレイヤーたちが競い合っています」と、IDC の Outsourcing and Offshore Services の VP、デビッド・
タッパー氏は述べます。
「アウトソース/マネージド・クラウド・サービス市場のあらゆるプレイヤーの成
功には、ビジネス・モデルと戦略を明確に定義し、クラウド・サービスで採用している現在のビジネス・
モデルとブランドのポジショニングのギャップを評価し、クラウド・サービスのビジネス・モデルを「レ
ガシー」なビジネス・モデルを基に構築せず、クラウド・サービス業界の発展段階、クラウド・サービスの
ビジネス・モデルのエンドステートに合わせてポジションを定義し、既存の機能と専業クラウド・サービ
ス・プロバイダーとしての要件を比較したギャップ分析を実施することが必要です」
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