工事事故発生非常事態を宣言 - 国土交通省近畿地方整備局

国土交通省近畿地方整備局
Kinki Regional Development Bureau
Ministry of Land Infrastructure, Transport and Tourism
近畿地方整備局
奈良国道事務所
配布日時
平成２６年１月３１日(金)
１４時００分
資料配布
件
名
工事事故発生非常事態を宣言
概
要
奈良国道事務所の工事において､年末から一昨日までに３
件の死亡事故が発生し、誠に憂慮すべき事態であります。
工事関係者が、今後の工事事故の防止、とりわけ死亡事
故の根絶を目指すため､奈良国道事務所安全協議会におい
て工事事故発生非常事態を宣言しました。
なお、対策については、別紙の通り実施します。
取
扱
い
－
配布場所
奈良県政・経済記者クラブ
問 合 せ 先
国土交通省 近畿地方整備局 奈良国道事務所
副所長 藤本 昭彦
工事品質管理官 峯川 繁
ＴＥＬ ０７４２－３３－１３９１（代）
国近整奈品確第174号
平成２６年１月３０日
主任監督員
各位
工事請負関係者
各位
奈良国道事務所安全協議会長
奈良国道事務所長
清水将之
工事事故発生非常事態宣言
本事務所が管轄する工事において､年末・年始に２件の死亡事故が発生しました。
これを受け、全請負業者を対象に平成26年1月9日に緊急安全協議会を開催し、工事
施工における事故防止について注意喚起を行うとともに、全工事に対して緊急安全点検
を実施するなど、工事における安全管理の徹底、労働災害の防止について、これまで
以上に取り組んでいたところです。
しかし、昨日再び死亡事故が発生したことは、誠に痛恨の極みであります。
このような状況に鑑み、工事に関係する発注者・受注者・下請業者を含めた全ての
関係者が一丸となって事故防止について検証・反省・徹底し、再々度の現場一斉点検
と改善及び継続した取り組みを実施すると共に､今後の労働災害の根絶、特に死亡事故
の根絶を目指すために工事事故発生非常事態を宣言します。
別紙
工事事故発生非常事態における主な対策
１． 緊急工事安全協議会を開催しました
平成 26 年 1 月 30 日（木）10:30～11:30 奈良国道事務所におい
て請負業者の現場責任者である監理技術者約 120 名を招集し、被害
者への黙祷の後、工事事故報告、安全対策の徹底および注意喚起を
実施しました。なお、奈良国道事務所安全協議会は工事現場におけ
る一連の死亡事故を痛恨の極みとして受けとめ、今後の労働災害の
根絶、特に死亡事故の根絶を目指すために「工事事故発生非常事態」
を宣言しました。
２． すべての請負業者および下請負業者の安全衛生責任者を含めた安
全連絡会を開催します
すべての工事関係者の安全意識を高めるため、奈良国道事務所の
主任監督員が主催する４つの安全連絡会（※）において、平成 26 年 2
月 7 日（金）までにすべての請負業者および、その下請負業者の安
全衛生責任者を招集し、工事事故報告、安全対策の徹底および注意
喚起の徹底を図ります。
（※）構成員：主任監督員および主任監督員が担当する工事の全請負業者
３．奈良労働局による安全教育を開催します
平成 26 年 2 月 3 日（月）14:00～15:30 奈良国道事務所 4Ｆ会議
室において、すべての請負業者の監理技術者を招集し、工事事故を
未然に防止するための安全教育を奈良労働局の協力のもと実施しま
す。
４．労働基準監督署と連携した現場安全点検を抜き打ちで実施します
これまでも事務所職員による工事現場における安全点検を実施し
てきたところですが、これに加え、今後は労働基準監督署にも参加
いただいた安全点検を抜き打ちで実施します。
５．安全日報の毎週提示を実施します
請負業者が日々の安全点検結果および改善方法を記録している安
全日報については、これまでは主に工事検査時等に確認していると
ころですが、今後は毎週主任監督員に提示させることとし、安全対
策が不十分な場合は改善措置等について厳しく指導します。
死亡事故の概要
発生日：平成25年12月11日(水)
発生日：平成26年1月8日(水)
発生日：平成26年1月 29日(水)
場所：奈良県橿原市雲梯町地先
場所：奈良県天理市中町地先
場所：奈良県磯城郡三宅町地先
概 要：
概 要：
概 要：
国道24号大和高田バイパス高
架下における通学路整備工事で、
小型バックホーが、掘削作業中に、
バランスを崩し、用水路に転落し、
運転手が下敷きとなった。
京奈和自動車道大和御所道路
の橋梁工事で、作業員が横桁架
設作業中に足を滑らせ、約15ｍ下
に転落した。
京奈和自動車大和御所道路の
土工事で、既設の農業用水路管
の付替えを行うため、作業員が深
さ約1.9ｍの穴の中で作業中、背
後の土が崩れ、崩落土と水路管
に挟まれた。