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オープンデータによるイノベーションへの 期待と日野市の取り組み状況
オープンデータによるイノベーションへの 期待と日野市の取り組み状況 日野市地域戦略室 中平 健二朗 ■ 日野市の概要 (位置、人口、産業) 30km 20km 10km JR中央本線 約30km 新宿区 日野市 京王線 日野市域の面積 27.53㎞ 人口179,590人(2014年3月1日現在) 高齢化率 約23% 都心部から西に約30km 乗降客数約60,000人/日 主要な産業 : 工業 年間製造品出荷額は都内第2位、付加価値額では都内第1位 ※ H22年度工業統計調査より 1 国立社会保障人口問題研究所の推計値より 年齢区分比率の推移 2010年 推計人口 180,052人 高齢人口 高齢化率 約21% 生産年齢人口 約66.3% 2020年 推計人口 181,195人 高齢化率 約26% 生産年齢人口 高齢人口 年少人口 生産年齢人口 生産年齢人口 推計人口 175,495人 2030年 高齢化率 約28% 高齢人口(前期) 高齢人口(後期) 高齢人口 生産年齢人口 人口推計では2015~2020年までの間に日野市の人口は減少 に転じるとされている。 人口の減少スピード以上の速さで生産年齢人口は減少を続け、 2040年時点では2010年と比較して22%(約2万7000人)減少する。 一方で高齢化率は上昇し、約34%まで上昇、2010時点より1万 9000人増加する。 仮に2040年時点で69歳までが元気に働くことが出来れば、2015年並みの 生産年齢人口比率(63.8%)が維持可能に・・・ また、70歳以上を高齢人口とした場合は2020年並みの高齢化率(26%)に なる。 地域経済基盤を維持するためにも高齢者の健康寿命の向上と社会参画が 求められるのではないか。 2040年 推計人口 166,119人 高齢化率 約34% 生産年齢人口 約55.4% 高齢人口 生産年齢人口 産業立地動向と雇用について 雇用分野の多様化への対応と課題 メグミルク 約2万6000㎡の閉鎖 日野自動車 本社以外の工場 約33万㎡の移転 イオンモール H26年度開業予定 発生する雇用者数見込み~1000人 東芝工場 約10万㎡の閉鎖 三井不動産物流施設 H27年度開業予定 発生する雇用者数見込み 1000人~2000人 市内(西部地域)及び近辺の企業立地 ●一部の産業立地は周辺土地利用 や敷地条件により、設備の更新 ■ や拡大が困難な状況になっている。多 ■北八王子工業団地 摩 工 業 協 同 組 合 工 業 団 地 ㈱エスアールエル ・第1~3ラボラトリー(八王子) ・事務管理等 ・エスアールエル日野管理棟 ・エスアールエル物流センター ・ 〃 MUQS ラボラトリー ・ 〃 遺伝子染色体解析センター ㈱早川ダット ㈱多摩鋳造研究所 ㈱アオイ製本 ㈱国産機械 ・アジレントテクノロジー ㈱藤島精密 ㈱山崎金型製作所 ㈱フォーネット ㈱日野原オート ㈱日野精機 ・オリンパス技術開発センター ■ 日 野 自 動 車 周 辺 日野自動車 ㈱ ㈱日野精機本社 ㈱光工業日野工場 ㈱千代田運輸 ㈱進和製作所 コニカミノルタ東京サイト日野 コニカミノルタ 機能材料・ヘルスケア部門 富士電機 ㈱ ■平山台工業団地 ・GEヘルスケアジャパン㈱ ・東芝テリー㈱ ・帝人ファーマ㈱ 東京研究センター ■その他、中小の医療関連 ・東京貿易メディシス㈱ ・高島製作所 ㈱NBCメシュテック 次世代の産業分野(医療)の立地特性強化について 日本貿易振興機構 2011年9月資料より抜粋 医療市場の規模は2010年まで毎年8.7%の成長をしている分野、世界的に高齢化は進んでおり今後も医療ニーズの増大が 見込まれている。医療機器産業は2010年時点で20兆円だが、2015年には全世界で31兆円超の超巨大な市場規模が期待 されており、5年間の見込み成長率は約26%である。特に新興国の需要増加が見込まれる分野。 次世代の産業分野(医療)の立地特性強化について 現時点では軟性内視鏡、CT以外に日本企業のアドバンテージは無い、GEグループは超音波診断で世界シェアのトップであり、MRIは 僅差でシーメンスに次いで2位となっている。 市民サービス・生活の質の向上 新たなビジネスの創出 ソーシャルイノベーション 共有価値の創造 共有できる社会的課題 俯瞰的視点からの課題の明示・可視化 情報のプラットフォーム(共創・協働の機会・資源) 物理的プラットフォーム(共創・協働の顔の見える関係づくり) 民間・非公的 セクター 公的セクター (行政) 企 業 場・機会 フィールド 大 学 NPO・NGO 対等な関係 公共データ 環境整備 情報のプラットフォーム(共創・協働の機会・資源) • ESRI ArcGISサイトライセンスの活用 → 庁内の概ねのPCにインストール済み 各部門における地理情報データの整備を促進 • 医療レセプトデータの取得、分析 → 今年度に契約、昨年度分からのデータを元に分析結果 を取得 • オープンデータ勉強会 → 市内企業等数社とオープンデータの推進に向けた 勉強会を4月に開催 オープンデータ活用の取組2 官民連携による医療の改善 ~アメリカ ※ 経済産業省資料より 物理的プラットフォーム(共創・協働の顔の見える関係づくり) 日野市 健康・医療分野産官学金連携 ソーシャルキャピタル ヘルスケア&ウェルネスというテーマを決め、自由参加を原則として企業や地域の団体に呼びかけ プラットフォームとしての場を用意し、行政も一員として参加している。 大学 市内外の医療 関連企業など 自 治 体 商業事業者 公共交通事業者 住宅関連事業者 UR都市再生機構 ヘルスケアを テーマとした 社会課題共有 プラットフォーム 福祉関連団体 地元信用金庫 ICT企業 運動器具メーカー ヘルスケア&ウェルネス交流会 (第2回 2月21日開催) 多摩平の森ふれあい館 17団体 60名以上が参加 概ね3か月に1度の開催を想定 富士通研究所の発表 交流会の報告 交流会会の様子 GEヘルスケアジャパンの発表 社会共通の課題である高齢化への対応と健康づくりの取組 を前提として、「自由参加」を信条に自主的に集まる会とし て開催。 第2回は大坪市長をゲストとして市の想い、交流会への期 待を話し、参加する企業、大学など3団体の活動報告を実施。 参加者の意欲は高く、第1回の交流会開催以降、企業同士 や福祉団体等の間で情報交換が行われている。 今後、実践女子大学の健康づくりの取組「桜楓散歩会」へ の参加型フィールドワークを実施予定。 情報のプラットフォーム(共創・協働の機会・資源) • 産学官交流と創業支援等を目的とした施設の整備 → 2015年秋に豊田駅付近に開設予定 アイディアソン、ハッカソン等の実施を想定 • 産官学連携の促進 → 実践女子大学のフィールドワークへの参加 (H&W交流会の参加企業) 市内社会福祉法人との製品開発の共同研究 業務で活用する空間データ 高齢化状況 基盤整備 防災情報 公有財産情報 世帯特性 公園計画 交通計画 土地利用 バスルートと緑地 民間からニーズの高い公共データの種類 空間情報関連? ※ 経団連 2013 調査報告資料より 民間からニーズの高い公共データの保有機関 ※ 経団連 2013 調査報告資料より 民間からニーズの高い地方公共団体の公共データ ※ 経団連 2013 調査報告資料より