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地区別人口
6.地区別人口 ▶吉田、高出、広丘、大門で継続的に人口が増加 ▶楢川、北小野の人口は大きく減少。高齢化も進む 昭和55年と平成17年の、国勢調査の地区別人口を比較すると、高出地区が1.87倍、吉田地区は 21.775 1.75倍と大きく増加し、次いで広丘、大門地区の人口も増加しています。 楢川地区の人口は32.1%減少し、北小野地区も14.1%減少しています。他の地区は横ばいかわ ずかに減少しています。 地区別の人口密度 13.272 mm 0 500 1,000 1,500 2,000 2,500 3,000 3,500 237 塩尻東 175 1,525 広丘・高出 2,593 吉田 173 宗賀 洗馬 北小野 楢川 123 133 27 資料:国勢調査(H17.10.1) 地区別人口の推移 12 70,000 (人) 3,192 楢 川 2,152 北小野 5,427 洗 馬 6,152 宗 賀 8,489 9,076 吉 田 12,809 13,100 広 丘 4,322 4,176 片 丘 7,307 高 出 3,619 60,000 4,369 4,706 50,000 2,505 2,395 5,490 5,570 6,423 40,000 4,500(人/㎢) 4,050 大門 片丘 4,000 6,201 3,755 2,321 4,089 2,369 5,513 2,410 5,337 6,272 5,371 6,150 6,307 7,920 7,094 6,228 5,187 11,456 30,000 9,187 4,400 20,000 0 4,505 10,311 4,403 4,222 7,068 4,494 5,009 6,213 8,063 7,562 7,473 7,406 7,923 塩尻東 7,872 7,807 8,222 8,864 9,341 9,928 9,841 大 門 S55 S60 H2 H7 H12 H17 3,982 10,000 10,140 ※吉田地区、高出地区は、発足以前についても広丘地区から分けて掲載しています。また、平成12年以前の楢川地区の人口は、旧楢川村の数 値を掲載していますので、各地区合計と塩尻市の総人口は一致しません。 資料:国勢調査 人口増加率と高齢化率のマトリックスからの仮説(地域形態の移り変わり) 右の近似曲線と地区の分布から分かるように、A∼Dの区 分には明らかに一定の関係があります。仮説としては、都市 部、農村部にかかわらず、かつてはほとんどの地域が、人口 の社会増や自然増などから、AかBに該当するものの、その 後もA、Bに留まる地域とCに移行する地域が現れ、Cから Dに急激に移行する地域もあります。この移行は、地域に よってスピードは相違しますが、近似曲線に沿い左下に進む と予想できます。 33 28 北小野 高出 60 A発展型新興住宅・ 若年者集中地域 50 吉田 40 30 20 大門 B持続発展型都市地域 13 塩尻東 0 23 18 宗賀 片丘 -10 -20 楢川 D高齢化人口減少地域 広丘 10 C安定型田園地域 洗馬 70 人口増加率(%) 中学校通学区規模を地方の小地域ととらえ、それと同規模 である本市の各地区の、長期的な人口増加率と直近の高齢化 率を分布図に落とし込んでみると、興味深い結果が浮かび上 がってきました。 まず、地区の分布から四種類の地域に区分されることが分 かります。 A発展型新興住宅・若年者集中地域 人口増加率が著しく高く、高齢化率が低い地域で、高出と 吉田が当てはまります。 B持続発展型都市地域 人口増加率がプラスで、高齢化率が比較的低い地域、広丘 と大門が当てはまります。 C安定型田園地域 人口増減が緩やかで、高齢化率が平均よりも高い地域、塩 尻東、片丘、洗馬、宗賀が当てはまります。 D高齢化人口減少地域 人口減少が大きく、高齢化率が高い地域で楢川が当てはま ります。北小野はCとDの中間に位置します。 -30 高齢化率(%) 13 この領域には、現状の高 齢化率が低く、長期的に人 口が減少している地域が当 てはまります。 大規模な再開発などの特 殊な例を除き、ここに当て はまる地域はなく、また、 いったん当てはまったとし ても、人口の自然増が見込 まれるため、すぐに上の領 域に移行します。 人口増加率:昭和60年と平成17年の国勢調査の比較 高齢化率:平成17年国勢調査 Topics 持続可能な田園都市とは 「田園都市」と称す地方都市は数多くありますが、近 代都市計画の祖、英国のハワードが提唱した「田園都市 構想」にかなう実例は、あまり多くありません。 「都市と農村の結婚」という言葉に表されるように、 ハワードの唱える田園都市とは、雇用が確保された産業 集積地帯の周辺に住宅・商業地が存在し、さらにその周 囲を農地や牧草地が取り囲み、里山を形成しながら豊か な森林へとつながる、自立した都市を指します。産業革 命により大都市に人口が流入し環境悪化や貧困を招いた 当時の英国では、この理論を夢物語と酷評する人が大勢 を占めていたようです。しかしながら、環境との共生や 循環型社会、地産地消が叫ばれる今日、ハワードの理論 は再評価されています。 本市の地区別人口動態や年齢別構成を時系列に分析す ると、ハワードの田園都市構想との共通点が数多く浮か び上がってきます。①産業集積地周辺への若年人口の集 中(高出、吉田)②それを取り巻く住宅、商業地域(大 門、広丘)③緩やかな人口動態で安定した田園地域(塩 尻東、宗賀、洗馬、片丘)-ハワードが訴えた持続可能 な田園都市構想の理念は、本市の都市像「ともに築く 自立と創造の田園都市」の中に受け継がれています。