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Case study
NECがミッションクリティカル
システム向け運用管理
ソリューションを強化
統合運用管理ソフトウェア「WebSAM」
が性能監視ツール「HP GlancePlus」を採用
HP-UXおよびLinux環境での高度な性能分析を実現
業界
IT
目的
ミッションクリティカルシステムの構築・運用に不可欠な
運用管理ソリューションをHP-UX環境およびLinux環境
の双方において包括的に提供することにより、多様化
するシステム環境に対する顧客の運用管理ニーズに応
えること。
アプローチ
実績ある性能監視ツールを自社の運用管理ソリューショ
ンに組み込むことで、高度なシステムチューニングをシ
ステム稼働前に行うとともに、
システム稼働後の障害発
生時の原因特定の迅速化にも役立てる。
導入効果
•OSコマンドや通常の監視ソフトウェアでは測定するこ
とができない性能情報を測定
•システム開発段階における高度なシステムチューニン
グを実現
•パフォーマンス低下によるトラブルをシステム稼働前
に防止
•障害発生時の性能面における迅速な問題切り分け
• HP-UX環境およびLinux環境のミッションクリティカル
システムの開発・運用に活用
ビジネスベネフィット
• ミッションクリティカルな業務システムの安定稼働を
実現
• システムの性能を最大限に引き出すことにより、ハード
ウエアコストを削減
• スクリプトベースの自動化により、監視作業の業務負
荷を軽減
• システム拡張の時期と規模を正確に策定
「 HP製品はWebSAMの中で重要な役割を果たしています。
中でも性能監視ツールである『HP GlancePlus』はミッショ
ンクリティカルシステムにおける運用管理の鍵を握るツ
ールとなっています」
NEC システムソフトウェア事業部クラウド運用管理グループシニアマネージャー 関義長氏
高度なシステムチューニングを可能にする性能監視ツール
ミッションクリティカルなシステムの運用管理を支えるNECの統合
運用管理ソフトウェア「 WebSAM」。24時間365日休まず稼働が
求められるシステムを構築・運用するにあたっては、システムに対
する深い技術的知識に裏打ちされた高度なシステムチューニング
が必要となる。NECは、HPの性能監視ツール「HP GlancePlus」を
WebSAMのソリューションポートフォリオに組み込むことでこうし
た要求に応えている。
Case study | NEC
NEC
システムソフトウェア事業部
クラウド運用管理グループ
シニアマネージャー
関義長氏
ソリューション
ベネフィット
ミッションクリティカルシステムを支える運
用管理
NECは、社会インフラをはじめとする大規模ミッ
ションクリティカルシステムの構築、運用におい
て豊富な経験を誇るシステムインテグレーター
である。同社 システムソフトウェア事業部 クラ
ウド運用管理グループ シニアマネージャーの関
義長氏は、
これらのシステムを構築・運用する上
で、HPとの長年に渡るパートナーシップが重要な
役割を果たしてきたという。
大規模システムの性能改善に貢献
HP GlancePlusはサーバーシステムの性能監視、
診断を行うソフトウェアだ。システムレベル、アプ
リケーションレベル、
プロセスレベルのデータや
CPU、メモリ、ディスク、ネットワークなど各種デ
バイスのデータをリアルタイムで参照できる。数
千もの監視メトリックでOSの標準コマンドでは得
られない「幅広く」
「深い」情報収集が行えるのが
特長だ。さらにアドバイザー機能により情報収集
の間隔や閾値を設定して性能情報を収集したり、
その収集結果をCSVファイルに出力したりといっ
た作業も自動化できる。
「発端は1995年に遡ります。大規模ミッションク
リティカルシステムの革新に向けて、
メインフレー
ム時代から大手企業の大規模基幹業務システム
を手がけてきたNECと高信頼の商用UNIX®であ
る
『 HP-UX 』
を提供するHPが手を結んだのです」
(関氏)
以後20年近く、
HP-UXを採用したNECのNXサー
バーは、金融系、通信系をはじめとする数多く
のミッションクリティカルシステムを革新してき
た。NECはこれらのシステムの構築、運用を通じ
てメインフレームに匹敵する可用性をUNIXシス
テムで実現するためのノウハウを蓄積していっ
たという。
NEC
システムソフトウェア事業部
クラウド運用管理グループ
主任
田中崇久氏
NEC
システムソフトウェア事業部
クラウド運用管理グループ
主任
吉田茂男氏
NEC システムソフトウェア事業部 クラウ
ド運用管理グループ 主任の田中崇久氏
は、HP GlancePlusはまず開発時の性能改善に威
力を発揮すると語る。
「ミッションクリティカルシステムの開発におい
ては、パフォーマンスの低下によるトラブルを未
然に防ぐためにシステム性能のチューニングが欠
かせません。HP GlancePlusはこの作業を効率化
してくれるのです」
(田中氏)
「その集大成が運用管理ソフトウェア
『 WebSAM 』です。ミッションクリティカルシステ
ムの高品質な運用管理を支えるソリューションと
して、多くのお客さまから高く評価されています」 開発後の検証テストで当初設定した目標性能に
達しない場合は、
プログラムの修正によって性能
(関氏)
改善を図る。そのためにはまず性能低下を招い
ている原因を突き止める必要があるが、
この原因
「WebSAM」は、様々な運用管理製品が連携し
追求にHP GlancePlusが有効だ。
ながら、企業システムのサービスレベルの向上
や運用業務の効率化、ITリソースの最適化など
「実際の原因追求では、複数の性能情報を元
多彩な運用管理ニーズに応えるソリューション
に推論、検証を繰り返しながら、対象範囲を絞
である。注目すべきはそのポートフォリオに複数
り込んでいくドリルダウン手法を用います。
のHP製品が組み込まれていることだ。HPとNEC
は互いの強みを補完する運用管理製品を相互に HP GlancePlusはOSコマンドや通常のモニター
OEM供給することで運用管理の価値を高めてい ソフトウェアでは測定することができないシステ
ムコールレベルの性能情報を測定することがで
るのである。
きますが、その測定結果をもとに、例えば、性能問
題の真の原因がアプリケーション側にあるのかど
「HP製品はWebSAMの中で重要な役割を果
うか、もしアプリケーション側にあるとすれば、
ど
たしています。中でも性能監視ツールである
の部分に起因する可能性が高いのかを見極める
『 HP GlancePlus 』はミッションクリティカルシス
ことができます。HP GlancePlusを利用すること
テムにおける運用管理の鍵を握るツールとなっ
で、
この推論の精度を飛躍的に高め、原因特定を
ています」
(関氏)
スピードアップできるのです」
(田中氏)
ミッションクリティカルシステムでは万一障害が
発生した場合、一般システム以上にスピーディな
システム復旧が求められる。多彩な監視情報の提
供で障害原因の解析をスピードアップする性能
監視ツールは可用性を担保する上で非常に重要
な役割を果たすのである。
「とくにHP-UX環境ではOS標準のコマンドでは
得られない幅広く深い情報を提供する唯一の性
能監視ツールとして、圧倒的な強みを発揮してい
ます」
(関氏)
次のセクションでは、HP GlancePlusが
「WebSAM」の運用管理にどのような価値をもた
らしているのか、具体的に見ていこう。
2
このHP GlancePlusの活用事例として、顧客シス
テムの開発、運用におけるNEC自身の例を紹介し
よう。対象となるのは24時間365日の無停止運
用が求められる大規模基幹システムである。
情報の幅広さ、深さだけではない。
HP GlancePlusでは、多彩な性能情報を一覧表示
したり、特定の項目でソートしたり、簡易GUI画面
でグラフ表示したりといった操作が簡単に行なえ
る。分かりやすい情報提示で原因追求の作業効
率を向上させてくれるのだ。
HP GlancePlusによる性能改善は導入コストの
削減にもつながっているという。
「100台納入予定だったサーバーを80台に削減
したこともあります。HP GlancePlusは無駄なリ
ソースを省きシステム投資の最適化を実現する
上でも重要な役割を果たしています」
(田中氏)
Case study | NEC
障害原因の特定をスピードアップ
HP GlancePlusは、運用段階に入ったシステムに
何らかの問題が発生したとき、その原因特定にも
大きな威力を発揮する。
突発的なトラブルの原因を追求する上では
時系列データの分析が重要だ。NECでは、
HP GlancePlusのアドバイザー機能を使って5秒
間という短い間隔で情報収集を行い、その時系
列データを蓄積することで突発的なネットワーク
バーストに備えているという。
「システム特性に応じた監視メトリックの設定で、
システムの異常を確実にキャッチすることができ
ます」
(田中氏)
「収集情報はCSV形式で保存されますからいつ
でもExcelでグラフ化できます。障害が発生した
アドバイザー機能を使えば、数千もの監視メトリッ 前後のデータをグラフによって視覚的に分析す
クから必要なものを選び、測定間隔や閾値を自由 ることで問題点の特定を迅速に行えるのです」
に設定できる。異常が発生した場合はアラームで (田中氏)
知らせることもできる。もちろん障害の原因分析
では、HP GlancePlusが提供する幅広く、深い性
なおこの蓄積データはシステムのキャパシテ
能情報を活かした効率的なドリルダウンで、
ス
ィプランニングにも利用されているという。
ピーディに原因を追求することができるという。 HP GlancePlusが提供する性能監視データは、
シ
ステム拡張の時期と規模を正確に策定する上で
も役立っているのである。
「特に大規模ネットワークでは、ユーザーのアク
セスが集中することで想定外のトラブルが発生
することがありますが、HP GlancePlusならこの
ようなトラブルの原因追求もスピーディに行えま
す」
と田中氏は運用現場におけるHP GlancePlus
活用のメリットを語る。
3
Case study | NEC
ソリューション
概略
ソフトウェア
• HP GlancePlus
「Linuxユーザーの方に
Linux環境でも
HP GlancePlusの価値を最大限 Linuxベースのミッションクリティカルシステ
に享受していただくために、今後 ムの実現に向けて
お客さまへのノウハウ提供など 情報システムのコストパフォーマンスが求められ
る中、いま企業情報システムでは、Linux環境が
を強力に推進していきます」
急速に普及している。この状況に対応するために
システムソフトウェア事業部クラウド運用管理グループ
主任 田中崇久氏
NECとHPはLinux版のHP GlancePlusの機能強
化に踏み切った。
「この機能強化は、私たちNECのお客さまの声が
元になっています。NECが調査した
“Linuxユー
ザーが求めるメトリック”
、例えばシステムコール
関連、論理ボリューム関連、
コア単位でのメト
リックなど、
測定できる項目が大幅に追加されまし
た。最新バージョンではHP-UX版の90%以上、主
要機能のほぼすべてをLinux環境(Red Hat 6.x)
で利用できるようになりました」
(田中氏)
HP GlancePlusをLinux環境で利用できるメリッ
トは大きい。Linuxの標準コマンドでは高度なノ
ウハウを駆使しないと入手できない「広く」
「深い」性能情報を簡単に入手できることによ
り、Linuxをベースとしたミッションクリティカルシ
ステムでもHP GlancePlusが性能問題解決の切
り札として使われる機会が増えてくるだろう。
NEC システムソフトウェア事業部 クラウド運用管
理グループ 主任 吉田茂男氏は、
クラウド環境に
向けたシステム運用管理の進化について語る。
「これからはミッションクリティカルなクラウド
基盤を支える運用管理のあり方が企業の競争
力に直結していきます。HP GlancePlus など
WebSAM製品の技術革新も含めて、HPとともに
クラウド時代の運用管理ソリューションの提供に
邁進していきます」
(吉田氏)
最後に関氏に締めていただこう。
「お客さまのニーズを熟知するNECと高信頼の
UNIX技術を提供するHPの緊密な関係から生ま
れた高信頼の運用管理は他に類を見ない価値あ
るソリューションだと思います。これからもこの
パートナーシップを発展させ、
お客さまのミッショ
ンクリティカルな業務システムを支えていきま
す」
(関氏)
詳しい情報
hp.com/jp/software
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hp.com/go/getconnectedjp
記載されている会社名および商品名は、各社の商標または登録商標です。
記載事項は2014年10月現在のものです。本カタログに記載されている情報は取材時におけるものであり、
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4AA5-6164JPN, CSW08800-01 2014年12月
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