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経 済 学部 担当教員名 市川 文彦 論文執筆者名 田中 理恵 論文の題
経 済 学部 担当教員名 市川 文彦 論文執筆者名 田中 理恵 論文の題(テーマ) 美術館の活路と日本人の文化観 簡単な内容(概要) 推薦の理由 本論文の主題は、日本の美術館のおかれた現状を多様なデータ から把握することをつうじ、日本人の文化観、生活感の特質を明らか にしていくところにある。美術館など芸術・文化を発信していく場が有 する、街づくりなどの様々な社会的機能の検討をも試みていく。 論文の構成は次のとおり。 はじめに 第一章 美術館の長期動向 ~変化の中で取り残された制度~ 第二章 芸術の力 第三章 日本人の社会生活 本論文の最大の特徴は、日本における美術館を訪ねる人々の階 層と他の諸階層を、年齢差、性別、家族構成、可処分時間差、所得 水準など、様々な属性データごとに客観的に検証と推定を重ねるこ とにより、日本人の社会生活全般の特性を探る作業へと拡張されて いることである。 また国際比較の視点から、仏ナント市、英グラスゴー市の事例検 討により、美術館を核とした文化・芸術活動の発信力が、地域づく り、街づくりへ寄与していく可能性と実績例とを明瞭に提示している。