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2015年6月号 - 公益社団法人神奈川県宅地建物取引業協会

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2015年6月号 - 公益社団法人神奈川県宅地建物取引業協会
公取協通 信第255号( 2015年6月1日)
公益社団法人
首都圏不動産公正取引協議会
〒102-0083 東京都千代田区麹町1-3
(ニッセイ半蔵門ビル3階)
03-3261-3811
第255号
H.27.6.1
URL
FAX03-3261-3933
http://www.sfkoutori.or.jp
指導委員会以降の業務概況を報告しました。
引き続き、国土交通省、東京都、千葉県及び一
般財団法人不動産適正取引推進機構の担当者出席
のもとに事情聴取会を開催し、荻原副会長・第1
小委員会委員長の司会により、まず事務局職員か
会 議 等
ら、当日、事情聴取を予定している5社の広告表
示等の調査結果について説明を行い、次いで、5
■5月11日(月) (一社)不動産流通経営協会
社の代表者等から表示規約違反の疑いのある広告
広告マニュアルワーキング
表示について、その作成経緯、表示内容と事実の
同協会会議室(港区)において、午後3時30
相違点、今後の改善策等について事情聴取を行い
分から、標記会議が開催され、当協議会から斉藤
ました。
事務局長が出席しました。
その後、事情聴取を行った事案に対する調査指
会議では、「不動産取引実務研修の講師依頼」、
導委員会としての事実認定と違反内容を勘案した
「平成27年度の事業計画案」、「信託受益権の
措置案について審議・決定し、5月20日開催の
広告」及び「各社が抱えている問題点」等につい
理事会に諮ることとしました。
て意見交換が行われました。
5月の業務概況
■5月13日(水) (公社)日本広告審査機構(J
ARO)理事会
同機構の会議室(中央区)において、午後4時
から、標記会議が開催され、当協議会から谷専務
理事が出席しました。
会議では、「新規入会申込社」、「第41回通
常総会」、「理事長、副理事長、専務理事、顧問、
参与、審査委員会委員、業務委員会委員長選任」、
「日本広告業DC企業型年金規約に係る取扱規程
の制定」、「慶弔見舞金規程の改正」等について
審議された後、「平成27年3月度理事会以降の
理事長・専務理事の業務報告」、「元職員による
訴訟についての経過報告」等について報告があり
ました。
■5月14日(木) 調査指導委員会・事情聴取会
当協議会会議室において、午後12時45分か
ら、調査指導委員会(第1小委員会主宰)を開催
しました。
会議では、初めに、桃野副会長・調査指導委員
会委員長の挨拶の後、谷専務理事から「平成27
年4月度の処理件数等の状況」など、前回の調査
■5月20日(水) 第2回理事会
ホテルグランドヒル市ヶ谷(新宿区)において、
午後12時56分から、平成27年度第2回理事
会を開催しました。
会議では、植木会長が議長となり挨拶の後、ま
ず初めに、谷専務理事から「平成26年度事業報
告及び決算の承認」について説明があった後、審
議・承認しました。
また、平成27年度定時社員総会(6月12
日)の付議議案についても、次のとおりとするこ
とについて審議・承認しました。
①報告事項
平成26年度事業報告に関する件
②審議事項
第1号 平成26年度決算の承認に関する件
第2号 役員の選任(補充)に関する件
続いて、桃野副会長・調査指導委員会委員長の
提案により「公正競争規約違反事業者5社に対す
る措置」について審議し、いずれも調査指導委員
会の措置案のとおり決定しました(後掲)。
最後に、谷専務理事から、前回の理事会以降の
業務概況等を報告しました。
- 1 -
公取協通 信第255号( 2015年6月1日)
公正競争規約研修会
会員団体等が主催する公正競争規約研修会に講
師として当協議会職員を派遣しています。
5月度は、次のとおり実施されました。
◆5月25日
主催:ミサワホーム西関東(株)
対象:社員32名(さいたま市)
公正競争規約違反に対する措置等
となったが、以降広告時点まで長いもので約3
か月、短いものでも14日間継続して広告。
◆取引条件の不当表示
◎ 鍵交換費用(5件)、家賃保証料(4件)及
び安心入居サポート費用(1件)を必要とする
のに、その費目及びその額不記載。
◆取引内容の不当表示
◎ 「設備 駐輪場」、「設備 床暖房」⇒ い
ずれもなし(各1件)。
◆必要表示事項違反
◎ 住宅総合保険料を必要とする旨(2件)、情
報登録日又は直前の更新日及び次回の更新予定
日(8件)不記載。
C社:茂原市所在 免許更新回数(7)
《措置:厳重警告・違約金、広告事前審査1か月》
対象広告:新聞折込チラシ
A社:東大和市所在 免許更新回数(1)
《措置:厳重警告・違約金》
対象広告:屋外広告物(交通標識に貼付したビラ)
新築住宅6物件
◆広告表示の開始時期の制限違反及び取引内容の
不当表示
中古マンション1物件
◎ 全6物件は、「販売価格 1,977万円」、
◆取引条件の不当表示
「土地 1,100万円 建物 877万円」等
◎ 取引態様を記載していないため、あたかも広
と記載するとともに、建物外観図を掲載し、あ
告主であるA社が売主であるかのような表示
たかも新築住宅を取引するかのように表示 ⇒
⇒ 媒介であり、売買契約が成立した場合には、
売主が売地として取引しようとしているものを、
価格のほかに媒介報酬を要す。
C社が勝手に新築住宅として広告したものであ
◆表示基準違反
って、建築確認を受けていないため、新築住宅
◎ 「月々の返済額 7万円台前半~」⇒ 住宅
として広告及び取引不可。
ローンの必要表示事項のうち、金融機関の名称、
◆取引条件の不当表示
紹介ローンである旨、融資限度額及び返済例に
◎ 全6物件の販売価格について、建物に係る消
係る前提条件(借入金、返済期間及び利率)不
費税額及び標準付帯工事費用を含まないで表示。
記載。
例えば、
◎ 「内装リノベーション済」⇒ リノベーショ
・「販売価格 1,977万円」
ンの内容及び実施時期不記載。
⇒ 実際の価格 2,380万8,800円
◆必要表示事項違反
・「販売価格 1,427万円」
◎ 中古マンションの必要表示事項のうち、広告
⇒ 実際の価格 1,830万8,800円
主の商号、広告主の事務所の所在地、免許証番
等
号、物件の所在地、階数と当該物件が存在する
◎ 全6物件の住宅ローンの返済月額について、
階、専有面積、バルコニー面積、建物の建築年
建物に係る消費税額及び標準付帯工事費用を含
月、管理費、修繕積立金、管理方式、取引条件
まない価格に基づいて算出。
の有効期限、所属団体名及び公益社団法人首都
例えば、
圏不動産公正取引協議会加盟事業者である旨不
・「月々返済 53,534円」
記載。
⇒ 実際の返済月額 64,446円
・「月々返済 38,640円」
B社:新宿区所在 免許更新回数(3)
⇒ 実際の返済月額 49,553円 等
《措置:厳重警告・違約金、広告事前審査1か月》
◆表示基準違反
対象広告:インターネット広告(自社ホームページ)
◎ 住宅ローンの必要表示事項のうち、金融機関
の名称、紹介ローンである旨及び融資限度額不
賃貸住宅8物件
記載。
◆おとり広告
◎ 「○○小学区!!」⇒ 物件までの道路距離不
◎ 4物件は、新規に情報公開した後に契約済み
記載(1件)。
- 2 -
公取協通 信第255号( 2015年6月1日)
◆必要表示事項違反
◎ 新築住宅の必要表示事項のうち、取引態様
(媒介)、建物面積、入居予定年月、所属団体
名及び取引条件の有効期限不記載。
◆取引内容の不当表示
◎ 「三軒茶屋駅 徒歩6分」⇒ 徒歩12分(1
件)
平成27年度定時社員総会
及び懇親会のお知らせ
D社:墨田区所在 免許更新回数(2)
《措置:厳重警告・違約金、広告事前審査1か月》
対象広告:インターネット広告(ホームズ)
賃貸住宅10物件
◆おとり広告
◎ 7物件は、新規に情報公開した後に契約済み
となったが、以降更新を繰り返し、広告時点ま
で長いもので約2か月以上、短いものでも20
日間継続して広告。
◆取引条件の不当表示
◎ 賃貸入居者総合サービス費用(8件)及びル
ームクリーニング費用(2件)を必要とするの
に、その費目及びその額不記載。
◎ 「保証会社 -」⇒ 保証会社との契約が不
要であるかのように表示しているが、実際には、
保証会社との契約が条件であり、保証料が必要
なもの(2件)。
◎ 「二人入居可」⇒ 単身者限定(4件)。
◆取引内容の不当表示
◎ 「フローリング」⇒ クッションフロア(1
件)。
◎ 「角部屋」 ⇒ 角部屋ではない(1件)。
当協議会の平成27年度定時社員総会及び懇親
会は、下記の日程及び会場で開催いたします。
記
【定時社員総会】
日 時:平成27年6月12日(金)
午後4時~
会 場:セルリアンタワー東急ホテル
地下2階 ボールルーム「星・虹」
渋谷区桜丘町26-1
03(3476)3000
※渋谷駅徒歩5分
【懇親会】
時 間:午後5時~
そら
会 場:地下2階 ボールルーム「 宙 ・虹」
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
「東京都消費生活条例」改正
- 原野商法も対象に!! -
E社:新宿区所在 免許更新回数(1)
《措置:厳重警告・違約金、広告事前審査1か月》
対象広告:インターネット広告(CHINTAI)
東京都は、消費者被害の拡大を防止するため、
「東京都消費生活条例」を改正し、本年7月1日
から施行することとしています。
賃貸住宅9物件
同条例では、事業者が、消費者に対し、契約を
◆おとり広告
締結する際、重要事項について事実と異なること
◎ 3物件は、実際には存在しない架空物件。
を告げる、脅して不安にさせる等の「重大不適正
◎ 4物件は、新規に情報公開した後に契約済み
取引行為」を行った場合、1年以内の期間を限り、
となったが、以降更新を繰り返し、広告時点ま
契約の勧誘・締結を禁止する「禁止命令」が行わ
で長いもので2か月半以上、短いものでも約1
れますが、今回の改正により「禁止命令」の対象
か月半継続して広告。
となる取引に「非宅地の取引」(いわゆる原野商
◆取引条件の不当表示
法)が新たに追加されました。
◎ 「家賃4.95万円」⇒ 7.5万円(1件)。
例えば、山林や原野など、ほとんど資産価値の
◎ 鍵交換費用(4件)、24時間サポート費用
ない土地を、言葉巧みに不当に誘引して高い価格
(2件)及び抗菌除菌費用(1件)を必要とす
で契約を締結させる等の行為は「禁止命令」の対
るのに、その費目及びその額不記載。
象とされます。「禁止命令」が行われた場合には、
◎ 「家賃保証会社等 -」⇒ 保証会社との契
事業者名等が公表されます。
約が不要であるかのように表示しているが、実
同条例の詳細については、東京都生活文化局消
際には、保証会社との契約が条件であり、保証
費生活部取引指導課〔03(5388)3073〕
料が必要なもの(2件)。
にお尋ねください。
◎ 「家賃保証会社利用必須」、「保証会社必加
ホームページ 東京くらしWEB
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入」⇒ 保証料不記載(3件)
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