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4.実施授業について (1)「CDの仕組みを知ろう‐手作り記録媒体で音を

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4.実施授業について (1)「CDの仕組みを知ろう‐手作り記録媒体で音を
4.実施授業について
(1)「CDの仕組みを知ろう‐手作り記録媒体で音をとらえる‐」
<授業内容>
対象学年 :中学校1年生以上
単元
:中学校理科第1分野「身の回りの分野 音の世界」/キャリア教育
時数
:1コマ(50分)もしくは2コマ(50分
2)
授業の目標:
1)
レコードとCDの記録技術の違いを理解することができる。
2)
音の特性について理解することができる。
3)
CD・DVD・BDのデータ量の違いとそれを実現する技術について理解することができる。
4)
CD開発に携わる人の仕事の内容や苦労、やりがいについて理解することができる。
展開計画(1コマ)
時配
3分
学習活動と内容(○)
☆準備物・教材
1.レコードからCDへ
☆学校に用意していただきたい
○レコードの音を聞き、普段聞いている CD との音の違いを体験する。
物、★ACE で用意する物
☆プロジェクター
○レコード(アナログ)とCD(デジタル)で聞こえる音が違う理由を
簡単に理解する。
☆スクリーン
★PC
★スピーカー
★レコードプレーヤー
★レコード
15 分
2.レコードの録音を体験してみよう
○レコードの仕組みを利用している蓄音機で、録音・再生を体験する。
★エジソン式コップ
式蓄音機
○音は空気中を伝わる波(振動)であることを知る。
★スピーカー
★マイク
○蓄音機の仕組みを理解する。(蓄音機は、音の波形をそのまま溝にし
て記録している。)
○蓄音機を発明したエジソンについて知る。
20 分
3.CDの仕組を知ろう
○CDの登場について知る。
6
○簡易 CD を作成し、CDの読み取り仕組みや CD の仕組みを理解する。 ★簡易 CD プレーヤー
(簡易 CD はデジタル・白黒で、CD はデジタル・01 で音を表現して
★黒ペン
いる。また、レーザーでCDを読み取っている。
)
5分
4.CD・DVD・BDを比較してみよう
○CD、DVD、BDのデータ量の違いを知る。
5分
5.開発者の方のお話を聞いてみよう
○人生転機グラフを見ながら、開発者の方の人生や考えを聞く。
2分
6.まとめ
★感想用紙
○感想を書く。
<発問と解説内容について>
時間
3分
進行(ACE)
解説(ソニー)
1.レコードからCDへ
「みなさん、こんにちは。今日はCDの仕
組みを学んでいきます。
」
「そして、今日、CDについて教えてくだ
「自己紹介」
さる、ソニー株式会社の方です。
」
「まずは、こちらを見てください。
」
・レコードを紹介する。
「みなさん、これ、みたことありますか?」
「レコードプレーヤーで音を聴いてみまし
ょう。普段聞いている CD と少し音が違
「そうですね。レコード
いますね。」
はアナログ、CDはデ
ジタルで
詳しくはこ
のあと見ていきます。
」
7
○留意点および PPT 一部
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「つづいて、仕組みについて学んでいきま
しょう。
(蓄音機とCDプレイヤーの音の
読み取り方の違いを説明)
」
「これも実際に皆さんに体験してもらいま
す。」
「まずは私がやってみます。
」
・ 手づくり CD を体験させる。
○再生することが目標
なので、簡単な曲を
作るよう注意する。
○簡易CDをぬる活動
は、事前にやってい
ただくようお願いす
る場合があります。
「この仕組みを教えてください。
」
「はい、この仕組みは、
(簡易CD・デジタ
ル化の仕組みを説明)」
「なるほど、もう少し詳しくアナログとデ
ジタルの違いを教えてもらえますか?」
「このように簡易 CD で
は白黒で表現していた
ものを、CD だと01で
表現しているんです
ね」
「この波をアナログでは
、デジタルでは (デ
ジタルとアナログの説
明)」
9
5分
4.CD・DVD・BDを比較してみよう
「さて、今までアナログとデジタルの違い
を中心にCDの仕組みを見てきました
が、今はCDだけではなく、DVD、B
Dなんてものもあります。
」
「はい、CDとDVD、
「これらはどうちがうのですか?」
BDは
(CDとDV
D、BDの違いについ
て説明)」
5分
5.開発者の方のお話を聞いてみよう
「では最後に、こうしたCDの開発をされ
ている方のお仕事やこれまでの人生につ
人生転機グラフをもとに
説明。
いて聞いてみましょう。
」
2分
6.まとめ
「では、最後に感想用紙を書いてくださ
い。」
2時間展開の授業は、上記の1時間展開の授業に加え、CD 読み取り機を用いて、CD の読み取りの
実験を行います。
<パワーポイント一部>
10
<先生の感想>
○ 生徒たちにとって大変身近なCDの仕組みについて、蓄音機を用いたアナログと簡易CDプレーヤ
ーを用いたデジタルの原理の両方を体験することで、音の記録方法の違いを知ることができたと思
います。この経験が、今日ブラックボックス化している電子機器をより身近な存在としてとらえる
ことができたと思います。これを機会に、生徒たちがより科学技術について興味をもつことができ
ればと思います。(中学校教諭)
○ 中学校の理科の授業では、音について概略を学習する程度なので、今回のような学習に参加した生
徒は、理屈抜きに興味を感じることができるように思う。蓄音機やレコードの音の記録の原理を実
験しながら説明し、その後CDの原理についても実験をとおして理解できるように工夫された学習
の展開は、生徒の目を輝かせるような興味を引く内容でした。(中学校教諭)
<子どもたちの感想>
● CDやレコードの仕組みを知りたかったので、今回知ることができてとてもよかった。蓄音機はコ
ップをつかって録音したり再生したりすることができてすごいと思った。CDの見方が変わった。
少し難しいところもあったけれど、もっと理科の勉強をしてしっかり理解できたらいいなと思った。
とってもためになることがいっぱいあった!!(中1)
● 自分達で簡易CDを使って実験をして、とても楽しかった。簡易CDは、レーザー光で黒くぬった
部分を読み取っていたことが分かった。授業は、ソニーの技術者の人が来て、いろいろ教えてくれ
たので、とても分かりやすかったです。また授業を受けたいです。
(中1)
● レコードの溝の数を真剣に考えてしまった。CDに凸凹があったなんて知らなかった。エジソンは
いろんなものを発明して作り上げて、蓄音機まで作り上げたのはすごいことだと思った。私は科学
的なことは苦手だけど、ソニーの方が丁寧に教えてくださったのでよくわかった。
(中2)
<ソニー講師の感想>
● 今年は、複数の中学校から2年連続して授業の依頼をいただき、教科書とはちょっと違う授業を
先生方からも期待されていることが実感できました。子どもたちも、説明をとても真剣に聞いて
くれるし、プラスチックのコップを使って音楽を録音再生できた時などは、歓声があがるほど素
直に楽しんでくれています。とてもやりがいを感じます。
コンスーマー・プロフェッショナル&デバイスグループ
ホームエンタテインメント事業本部 ホームエンタテインメント開発部門 塚原 信彦 氏
11
● CDの仕組みを題材にして、理科の知識を道具として使う段階の面白さを少しでも伝えられたらと
思って授業を行っています。生徒の皆さんは、思っていた以上に元気がよく、ちゃんと挨拶をし
てくれるので、びっくりしてしまいました。授業中は、真剣に授業に取り組んでくれましたし、
こちらの質問にも積極的に答えてくれます。おかげで楽しく授業ができ、また理科の楽しさを改
めて感じることができました。この授業をきっかけに、生徒の皆さんが理科やその先にある世界
に興味を持ってくれたらうれしいです。
コンスーマー・プロフェッショナル&デバイスグループ
ホームエンタテインメント事業本部 ホームエンタテインメント開発部門 山口 義晴 氏
<ホームページ>
詳しい授業の様子については、ソニー株式会社ホームページ「ソニー・サイエンスプログラム」
、お
よび NPO 法人企業教育研究会のホームページ「理科教育支援プログラム」をご覧ください。
※「ソニー・サイエンスプログラム」のページでは授業の様子を動画で紹介しています。
○ソニー株式会社「ソニー・サイエンスプログラム」
http://www.sony.co.jp/SonyInfo/csr/ForTheNextGeneration/contentslist/ssp/report002.html
○NPO 法人企業教育研究会「理科教育支援プログラム」
http://ace-npo.org/info/sony.html
▲ソニー株式会社「ソニー・サイエンスプログラム」(一部)
▲NPO 法人企業教育研究会「理科教育支援プログラム」(一部)
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