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帰りの愛のスピーチへ
平成27年度 日吉津小学校 研究だより 平成27年5月22日(金)・第7号 [文責・川上] 何と年間で 100 時間(6000 分)に 担任の先生が出張などで学級を空けられた時、そ の学級の補欠に出ることがあります。 私は、朝の会や帰りの会がどのようにして子どもたち の力で進められていくのか楽しみにしています。 また、4月にみんなで決めた「学級目標」が掲示物 の一つになってしまっていないかを心配しながらも、 各学級の目標や一人一人の目標を見るのを楽しみ にしています。 せっかく 4 月に時間をかけて決めた「学級目標」が、 日々の生活の中で活かされるようにしていきたいもの です。一人一人の目標も同じことです。 さて、「朝の会」や「帰りの会」を大切にして、子ども たちの話す力などを伸ばしていきたいものです。 あの15分ほどの「朝の会」と「帰りの会」は、45分の 授業の3分の1ほどの短い時間ですが、私は大切にし たい「ミニ授業」として考えています。 「朝の会」や「帰りの会」で育てる力は何でしょうか。 「朝の会」や「帰りの会」で鍛える力は何でしょうか。 この「朝の会」と「帰りの会」は、毎日年間200回ほど おこなわれます。合わせて、年間に400回ほどです。 2つの会の一年間の所要時間は、何と100時間に なります。6000分です。 毎日の15分は、意識しないほどの短い時間です が、1年間の時間にしてみると、思わぬ時間になりま す。 意味のある、そして意義ある時間にしたいですね。 子どもたちが「この学級でよかったな。友だちといっ しょだと楽しいな。」と実感できるような会にしていき たいですね。 高学年の帰りの会であれば、「今日もみんなと学び 合えて、いい一日だったな。明日も頑張るぞ。」と1日 の成長を実感できるような会にしていきたいですね。 健康観察や明日の予定、先生の話などを大切にし ながらも、子どもたちが活躍し、楽しみにして くれるような魅力ある会にしていきたいですね。 子どもたちを「つなぎ、広げ、もどす」ことので きる意味のある15分にしていきたいものです。 例えば、「先生の話」は3分以内でまとめる。 「帰りの会」では、その日の学級のできごとか ら「学級物語」と題して、吟味した言葉や評価 言で3分以内で語るとか。(しゃべりすぎないと いう日々のトレーニングも同時にできるでしょう) 「朝の会」や「帰りの会」を工夫していくと、一 人一人の学級への所属感や達成感、存在感も 知らず知らずのうちに育ってくるでしょう。 自己肯定感も育てることができるでしょう。 子どもたちが活き活きして、意欲的になってくる と、黙っていても係活動が活性化してきます。 毎日のスピーチなども工夫するといいですね。 一人だけで終わるのはもったいないですね。 低学年では、毎日でもペア対話ができますね。 中、高学年であれば、グループでの一人30 秒スピーチができます。(4人グループでも2分 もあれば毎日でもできます。) ぜひ、日々のスピーチで「聴き合う関係」や 「学び合う関係」を育てていきたいものです。 授業だけに限定しないで、日々の教育活動 のいろいろな場面で、「学び合う力」を育ててい きたいですね。 ぜひ、運動会明けの週から取り組んでください。 昨日(5/21)の朝読書で心に残った言葉 成功体験と愛され体験があって初めて、 自己肯定感が生まれます。これがあれば、 まず何があっても潰れることはありません。 これからの先生の仕事は、勉強を教える ことではなく、愛され体験を増やして自己 肯定感を育てることにシフトしていくのでは ないでしょうか。 勉強を教えるのはタブレットにもできます が、愛され体験を増やすのは、人にしかで きません。人との関わりの中でしか育めな いものなのです。 明日はすばらしい運動会になります。