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婦人保護施設版
資料1−1 兵庫県福祉サービス第三者評価基準ガイドライン(婦人保護施設版)の策定について 1 「婦人保護施設」概要について 婦人保護施設は、売春防止法に規定されている施設で、売春を行う恐れのある女子や配偶者からの 暴力、生活困窮など、様々な事情により問題を抱えている女性を保護する施設で、県内では2施設が 設置されている。 2 ガイドライン策定経緯について 昨年度に厚生労働省より発出された高齢施設・障害者児施設・児童入所施設などの評価基準ガイド ラインと同様、平成18年6月13日に「婦人保護施設ガイドライン」として発出された。 国ガイドラインを基に、昨年度と同様、評価調査者及び事業者が適正に評価(自己評価)すること ができるよう、兵庫県版ガイドラインとして整備することとした。 3 兵庫県版ガイドラインの構成 大分類 Ⅰ 福祉サービスの 基本方針と組織 Ⅱ 組織の運営管理 Ⅲ Ⅳ 適正な福祉サー ビスの実施 実施するサービ スの内容 計 ※ 4 評価項目( 評価項目 11 項目 (12) 20 項目 (21) 22 項目 (22) 24 項目 (24) 主な評価内容 備考 ・法人・施設の理念に関する評価 ・中長期計画のビジョンや策定に関する評価 ・管理者としての責任やリーダーシップに関する評価 ・経営状況の把握や課題に対する取組に関する評価 ・職員の質や処遇の向上のための取組に関する評価 ・利用者の安全確保に対する取組に関する評価 ・地域や関係団体との連携に対する取組に関する評価 ・利用者の満足向上のための取組に関する評価 ・サービスの質向上のための取組に関する評価 ・利用者の権利擁護のための取組に関する評価 ・利用者の食生活・入浴・就労支援など日常生活を支援 するための取組に関する評価 各サービス(高 齢・障害・児童) の共通評価項目 ※ただし、評価項目 の内容自体は同じ であるが、利用者の 年齢や利用者のお かれている環境等 により、確認内容が 一部異なる。 婦人保護施設特 有の評価項目 77 項目 (79) )の数字は国ガイドライン評価項目数 兵庫県ガイドラインの特色(国ガイドラインとの相違点) (1)ガイドラインでの解説方法 国ガイドライン 兵庫県ガイドライン 「判断基準」「評価基準の考え方と評価のポイ ント」の2分類により解説。 「判断基準」「評価基準の考え方と評価のポ イント」 「評価方法」 「例示」 「用語」 「公立施 設の場合」の6分類により解説。 例 参考資料 1 (2)評価項目の統合 評価項目を統合し、簡素化を図った。 国ガイドライン 兵庫県ガイドライン ・理念や基本方針が職員に周知されている ・理念や基本方針が利用者等に周知されている 理念や基本方針を職員や利用者等に周知し ている(p3) ・地域の福祉ニーズを把握している ・地域の福祉ニーズに基づく事業・活動が行わ れている 地域の福祉ニーズを把握し、事業・活動を行 っている(p31) 1 例 参考資料 1 (3)判断基準(確認項目)の修正等 国ガイドラインの判断基準において、抽象的な表現である部分などを修正し、評価調査者や事業 者に理解しやすい判断基準とした。 (例:参考資料2) (4)判断基準(確認項目)の追加 国ガイドラインの判断基準には設定されていないが、確認すべき事項を兵庫県ガイドラインの判 断基準に加えた。(例:参考資料1) (5)判断しにくい・分かりにくい言葉への配慮 国ガイドラインにおいて、評価調査者や事業者が評価(自己評価)する際に、判断に困る表現や 専門的で分かりにくい言葉などを「評価基準の考え方と評価のポイント」 「例示」 「用語」で具体的 に解説した。 (例:参考資料3) (6)評価項目の文面の統一 国ガイドライン 兵庫県ガイドライン 「∼されている。」「∼している。」 「∼行われている。」「∼行っている。」 例 「∼している。」 に統一 「∼行っている。」 に統一 参考資料 1 (7)評価方法 国ガイドラインでは、評価調査者がA・B・C判定する際に、判定に迷うことが想定されるため、 兵庫県ガイドラインでは明確に判定が行われるよう改善した。 国ガイドライン 「判断基準ができている」 → 「判断基準が十分でない」 → 「判断基準ができていない」→ 5 兵庫県ガイドライン A評価 B評価 C評価 「判断基準を全て行っている」 → 「判断基準を一部行っている」 → 「判断基準を全て行っていない」→ 例 A評価 B評価 C評価 参考資料 1 基準等部会での主な指摘事項 (1)兵庫県ガイドライン評価項目「Ⅳ-2-(5)-⑤」(p71)における「心理支援プログラム」とはどのよう なものを指すか定義付けが必要。 (→「用語」に定義した) (2)兵庫県ガイドライン評価項目「Ⅳ-2-(5)-⑤」(p71)における「心理療法担当職員」の資格が明確で ないので定義付けが必要。 (→「用語」に定義した) 2