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日本の特別地域特別編集49 これでいいのか 静岡

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日本の特別地域特別編集49 これでいいのか 静岡
 本シリーズは201 2年、静岡市の今を描いた﹁これでいいのか静岡市﹂を刊行。静岡
と清水が合併し、 万都市として新市がスタートしたのが2003 年。およそ 年たって
も相変わらずな不仲ぶりをえぐった一冊は、おかげさまで大反響を得るに至った。
市町村を版図に加える超広域合併
そんな浜松の代名詞が、徳川家康から連綿と続く、立身出世に燃える野心の精神であろう。
時代に翻弄される家康本人が﹁今に見ていろ﹂と雌伏の時を経て、大きな野望をつかみ取
上り詰めた。浜松城をして、出世城の異名を取るのも納得である。
一方で、東京と名古屋の中間地点に当たる宿場町として古くから栄えた浜松は、文字ど
おり地の利を生かし、あるいは温暖な気候を武器にして発展していった。第二次世界大戦
時の浜松大空襲という大打撃さえはねのけて、昭和以降、織物業をルーツとする工業の街
として大発展を遂げる。江戸までの政治から工業へと大きく舵は切られたが、
﹁負けてたま
るか﹂という﹁やらまいか精神﹂は同様で、この浜松魂を力に成就させてきた。本田宗一
郎が本田技研工業を、山葉寅楠がヤマハを、そして現在の鈴木修会長へと続くスズキを鈴
木道雄が興し、世界に冠たる企業へと相次いで成長した。
しかし現代、全国的な交通網の整備、世界基準のグローバルなもの作りが求められてい
る中、工業立国・浜松の向かう先には何があるのか。長引く不況に立身出世も容易ではない。
http://tokku.jp
10
そこで、静岡市と同等、あるいはそれ以上の都市はないか⋮⋮と静岡県全域に目を向け
てみると、自然と挙がったのが静岡との対立軸で語られることが多い、遠州の雄・浜松市
である。度重なる合併を経た浜松市は、2005 年、
を見事に実現、県内最大の 万都市として再出発をした。
11
出世・野心で版図を広げ、もの作りの実力を世界に知らしめてきた浜松市は、今、どこへ
取材メルマガ
無料版配信中 !!
日本の特別地域
オフィシャルサイト
80
向かっているのか。取材やデータを元に本書が解き明かそう。
これでいいのか 静岡県
浜松市
特別編集
日本の特別地域
70
る礎としたのがこの地であり、浜松城からはその後、5 人もの城主が江戸幕府の老中へと
は じ め に
合
HAMAMATSU-SHI
併
市町村がまとまって
県内最大の 万都市に
80
14
68 28
して2005年には全国で 番目
政令指定都市化は
と
なる政令指定都市となった。浜
松市は2003年に合併協議会を
静岡への対抗意識?
設立したのだから、静岡市の後追
いと言われても仕方ない。
2005年7月、旧浜松市を中
心とした 市町村が合併し、新浜 とはいえ、そういった情緒的な
側面以外にも、浜松市が政令指定
松市が発足した。それから8年が
都市を目指す理由があった。端的
経過した今、ようやく市民レベル
にいうと﹁市としての権限を強化
でも新市の実態を実感できてきた
するため﹂だ。そもそも旧浜松市
のではないだろうか。その間、2
は、第二次産業の比率が高い都市
007年4月には政令指定都市に
だった。合併前の2000年の国
移行したことも記憶に新しい。そ
勢調査によれば、旧静岡市の産業
もそも浜松市の合併は、政令指定
別就業人口比率は第一次産業が約
都市になることを目的としていた
3パーセント、第二次産業が約
ため、まさに﹁念願を果たす﹂格
パ ー セ ン ト、第 三 次 産 業 が 約
好となったわけだ。
パーセント。全国平均にほぼ等し
浜松市が政令指定都市を目指し
い。し か し 旧 浜 松 市 は 順 に 約 5
た契機は、静岡市への対抗意識が
パーセント、約 パーセント、約
あ る は ず だ。﹁な い﹂と い え ば ウ
パ ー セ ン ト と﹁も の 作 り の 街﹂
ソになるだろう。静岡市は199
の性質が際立つ。
8年に旧清水市と合併協議会を設
立し、2003年に静清合併。そ 〝行 政 都 市〟静 岡 市 と〝商 工 都
12
12
55
40
14
出 世
合
併
産 業
市〟浜松市では、都市の産業構造
の距離以上に〝離れている〟感覚
が異なるのだ。県内のインフラを
があるのだ。あまり同一の文化圏
整備する際にも、両市の希望は当
とは思えない、といったところが
然異なる。ところが県議会では静
素直な感想ではないだろうか。し
岡市議の発言力が強く、浜松市側
かも、両市とも財政的に問題はな
の意向は通りにくかった。そこで
く、合併によるメリットは少ない。
政令指定都市になることで、業務
結局、浜松は湖西市と磐田市にフ
や税源を市に委譲させる必要があ
ラれてしまった。
ったのだ。決して、静岡市への対
反対に、ぜひとも浜松市と合併
抗心だけで合併したわけではなか
したかったのは引佐郡︵引佐町、
ったのである。
細 江 町、三 ヶ 日 町︶、浜 名 郡︵雄
踏町、舞阪町︶、磐田郡︵佐久間町、
合併で人口を増やして
水 窪 町、龍 山 村︶、周 智 郡︵春 野
政令指定都市化を目論む 町︶だ。これらの町村は過疎化が
進んでおり、財政は逼迫していた。
だが、浜松市単独だけでは政令
最初は頼り先として当時の天竜市
指定都市に必要な人口要件︵ 万
に白羽の矢を立てていたが、その
人程度︶を満たすことができなか
天竜市にしても自立した行政は財
った。そのため、周辺市町村との
政的に厳しく、﹁寄らば大樹の陰﹂
合併は必須だったわけだ。浜松市
の大樹になりえる存在ではない。
は周辺市町村に合併を呼びかける
そこでこれらの市町村は結束し、
が、そ の 際 に は〝対 等 合 併〟や
浜松市との救済合併の道を探って
〝ひ と つ の 浜 松〟な ど と、こ と さ
いく。要するに、十把一絡げで面
ら対等性を強調したものだが、実
倒を見てくれ、というわけだ。
質的には吸収合併の提案だった。
天竜・北遠地域との合併は、い
合併の呼びかけ先としては、当
まだに住民から﹁天竜や北遠はい
初は湖西市や磐田市の名前が上が
らなかった﹂と疑問視されるほど
っていた。しかし、磐田市からす
だ。しかし、多額な財政赤字を請
れば、浜松市とは天竜川で隔てら
け負ってまでも、これら 市町村
れていて心的な距離感がある。同
の人口を〝接収〟する必要があっ
様のことは湖西市にもいえる。浜
たのだ。しかし、それでもまだ足
名湖で分断されているため、実際
りなかった。
歴 史
70
インフラ
10
農業・漁業
災 害
12 市町村の大型合併で、真の勝者というべきは
浜北区だろう。合併後、きらりタウン浜北などの
宅地開発ほか、
商業施設誘致など、
開発ラッシュと
人口増加を呼んでいる
15
浜名湖北東に位置する北区は、三ヶ日みかんなど
の農産物のほか、
観光資源も豊富。しかし一方で、
浜北区の活況に押され、都田テクノパーク周辺か
らは流出する住民が増えている
この浜北区だけだ。
旧浜北市の
そして、合併後の浜北区︵旧浜
北市︶では、すぐさま再開発事業
手練手管な交渉
が 始 ま っ た。き ら り タ ウ ン 浜 北
こ こ で 合 併 の キ ャ ス テ ィ ン グ ︵染地台の再開発︶、サンストリー
ボートを握ったのは、人口約8万
ト 浜 北、さ ら に 浜 松 赤 十 字 病 院
6000人︵当時︶の浜北市だっ ︵浜 松 日 赤︶が 中 区 か ら 移 転 し て
た。自分たちが編入すれば浜松市
くる⋮⋮。このように実例を挙げ
は政令指定都市になる。それは自
たらキリがない。その影響からか、
明の理だが、同時に市としての権
浜松市で今もっとも人口増加率が
限を奪われてしまい、都市開発や
高いのは浜北区である。
福祉の面で後回しにされたりして、
他区は、区役所を新調するよう
浜松市に﹁食われて﹂しまう危険
な、申し訳程度の恩恵にしかあず
性 も 高 か っ た。い く ら 浜 松 市 が
かれていない。それに対して浜北
〝ひ と つ の 浜 松〟と 甘 い 言 葉 を か
区は、庁舎こそそのままだが、唯
けてきても、絶対に対等合併など
一といっていいほど町が活況を呈
はあり得ないと判断したのだろう。 している。この合併の真の勝者は、
間違いなく浜北区、そう断言して
浜北市は、浜松市が提唱する編
入合併を渋り、当初は新市を作る
もよかろう。
新設合併︵旧静岡市と旧清水市の
静清合併はこのケース︶を対案に
出した。そして合併協議会でも、
最後まで首を縦に振らずに交渉を
進めていき、合併後に自分たちに
利益があるような条件を引き出し、
そこでようやく合併に応じたので
ある。実に交渉上手だ。
事実、合併後に旧浜北市は、そ
っくりそのまま浜北区になってい
る。旧自治体がそのままひとつの
区にスライドしているのは、 市
町村が合併した浜松市の中でも、
12
浜名湖東岸の西区。区の設置により区庁舎は新造
されたが、
ほかに合併メリットは?
16
クッキリ分かれた
併
産 業
インフラ
局は﹁慣れ親しんだ﹂親方日の丸
体質に移行しただけである。
その体制下で区レベルでの勝ち
組は、前述のとおり、浜北区の一
強状態。また、産業︵林業︶の後
継者不足と高齢化と財政赤字のト
リプルパンチで、ドン詰まりの完
全ノーフューチャー状態だった天
竜区も、合併によって浜松市に救
済してもらったわけだから、勝ち
組とまでは言わないものの、十分
に恩恵を受けたクチだ。
一方で北区は、都田テクノパー
ク周辺の住民が減少傾向にあり、
浜北区に住民も客も取られてしま
った。また、旧浜松市にしても、
政令指定都市にはなったけれど、
財政赤字を抱え込むことに。旗振
り役がババを引く格好となり、だ
からこそ市民のあいだで不満もフ
ツフツと高まっている。
もちろん、政令指定都市化によ
るプラスの効果なんてものは、こ
れから徐々に出てくるものだ︵と
思 い た い︶
。と は い え、い か ん せ
ん合併から早8年、旧浜松市の住
民からしても、そろそろ目に見え
るかたちで結果が欲しい。
合併前の初心に立ち返って、第
二次産業を中軸に据えた﹁もの作
りの街﹂としての都市再開発を進
めるべきじゃないですか?
合
農業・漁業
災 害
17
勝 ち 組と負け 組
出 世
12 市町村の大合併以前、すでに過疎化が問題と
なっていた引佐郡、浜名郡、磐田郡、周智郡の9町
村から合併話を持ちかけられた旧天竜市。しかし、
財政難の中、
出た結論は、
浜松市への合流だった
合併前に盛んに連呼していた
〝ひ と つ の 浜 松〟と い う お 題 目 は
どこ吹く風、実際に合併してみた
ら、勝ち組と負け組にくっきり分
かれてしまったのが浜松市の合併
事情である。合併前は、各地域の
文化や伝統を重んじ、各地域の自
治を尊重する﹁クラスター型政令
指定都市﹂を喧伝し、そのために
地域自治区や地域協議会が設置さ
れた。この試みは全国的にも注目
さ れ た が、2 0 1 2 年 3 月、
﹁合
併時の未調整事務事業の調整﹂が
終了したとの理由で、廃止されて
しまった。地方自治どころか、結
歴 史
今切口がぽっかり口を開け、浜名湖で分断される
湖西市とはお互いに別の国感覚?
はじめに ⋮ ⋮1
浜松市MAP ⋮ ⋮2
10
14
22
18
30
42
徳川による天下太平の世の中で
浜松城主こそは出世の近道に?⋮⋮
浜松県誕生も束の間 大戦では米軍から集中砲火⋮⋮
﹁やらまいか﹂魂で焦土から見事に復興!⋮⋮
44
旧石器時代の浜北人に遡る歴史 南北朝争乱の舞台になった遠江国⋮⋮
遠江を平定した家康の苦難とそのいきさつ⋮⋮
家康公に工業の街 浜松市ってどんなトコ?⋮
26
46
40
第1章
浜松市基礎データ⋮⋮
12
4
﹁出世﹂
で推し進める浜松の野望
歴史
古代より人が住まう
家康が築いた遠州⋮⋮6
出世 幕府の老中5名を輩出
浜松城こそ出世の城!⋮⋮
合併
市町村がまとまって県内最大の 万都市に⋮⋮
産業
ヤマハが時代を牽引し
スズキを頂点に今なお⋮⋮
インフラ 鉄道はいろいろあるが結局はクルマ至上社会⋮⋮
農業・漁業
自然に恵まれた第一次産業の王国⋮⋮
災害 数々の自然災害を経て巨大地震にどう対処?⋮⋮
切り捨て御免!
冷淡な浜松の戦略とは?⋮
●
38
80
48
39
CONTENTS
コラム① 昔はもっと熱かった浜松サッカー⋮⋮
⋮
第2章 ﹁知ったこっちゃない﹂ リアル浜松人気質のなぜ?
よそ者に無関心 ﹁やらまいか﹂精神はどこへ?⋮⋮
本人たちには自覚がない
本当は乱暴で汚い遠州弁⋮⋮
味覚は東西バラバラだがそれが独自文化 ⋮⋮
餃子日本一にからくり?
浜松B級グルメの神髄⋮⋮
水と油な浜松人と静岡人
2大都市に周囲はお疲れ?⋮⋮
第3章
静岡最大の 万都市 浜松大合併の光と影⋮
市制施行に向かった明治の大合併と
︲
だった昭和の大合併⋮⋮
陸の孤島のまま 年
ゴネる可美村の合併史⋮⋮
﹁浜名湖﹂を合言葉に政令指定都市化の大号令!⋮⋮
市町村団結の決め手は静岡市へのライバル心 ⋮⋮
静岡市に格上感は認めつつも 県下ナンバー1の実力は譲れない⋮⋮
W
I
N
72
栄えていたのは大昔 市中心部はボロボロ
64
80
コラム③ すぐそこにある市街地を守る浜松基地⋮⋮⋮
第4章
⋮
63
60
54 52
58
75
コラム② ﹁浜松まつり﹂に見る生粋の浜松魂⋮⋮
!?
!?
30
●
●
●
!?
51
50
62
56
!?
W
66 I
N
70 68
74
12
浜松市
日本の特別地域 特別編集 これでいいのか静岡県
●
●
たくさんのデパートが去り⋮
一見派手な浜松駅前再開発の明と暗⋮⋮
市政の中心地に元気ナシ
県も浜松をないがしろ?⋮⋮
戦後、本田宗一郎に始まった浜松オートバイ産業の今⋮⋮
全国シェア100パーセントだったピアノ生産の拠点が他市へ⋮⋮
民間委託でオートも黒字 浜松は今、ギャンブル銀座!⋮⋮
北口も南口もそろって衰退
浜松駅チカ商店街に未来は?⋮⋮
静大か浜松医大へ 高校からある学歴主義社会⋮⋮
総合病院がかなり充実! その実力と課題とは?⋮⋮
76
ままならない森林開発と第一次産業の実態とは?⋮
コラム⑤
ニュータウンに出現した古墳群!⋮⋮
旧浜松の言いなりはゴメン!
駅前再開発こそが浜北の意地⋮⋮
鉄道2路線に加えて新東名
交通の便で群を抜く浜北区⋮⋮
ショッピングモール続々!
浜北駅前は完全に空洞化 ⋮⋮
浜松で一番の戸建て開発! キラリと光るニュータウン⋮⋮
旧市がそのまま区割りに 副都心を豪語する浜北⋮
コラム④
浸食され続ける中田島砂丘⋮⋮
!!
うなぎ等の養殖が牽引するもアサリ不漁で浜松の漁業は?⋮⋮
みかんやイモは北区でも幅広い農業は西区が一番 ⋮⋮
第6章
82
94
第5章
86 84
100 98 96
104
93
80
78
90
!?
106
103
92
88
102
!?
CONTENTS
森林だらけの天竜の宿願
消えた再開発事業の行方⋮⋮
南海トラフ巨大地震の被害予測と防災対策⋮
コラム⑥
天竜﹁舟下り﹂事故のその後⋮⋮
第7章
これまでに受けた災害や南海トラフ巨大地震とは?⋮⋮
南海トラフ巨大地震による浜松の被害はいかほどか?⋮⋮
災害に対する備えは大丈夫?
浜松を救うのは巨大防潮堤だ!⋮⋮
工業があるから安心? どうなる未来の浜松市⋮
コラム⑦
アカウミガメの産卵地と防潮林⋮⋮
第8章
116
●
●
静岡市の上から目線で
勝手なライバル心が沸き立つ ⋮⋮
東三河へはうわべの共感
名古屋への親近感は片思い⋮⋮
大きくなった浜松市
結局誰が﹁出世﹂した ⋮⋮
版図拡大の野望だけでなく見せてほしい本当の実力⋮⋮
120
111
108
112
114
122
126
!?
124
129
119
110
118
!?
●街の気になるスポット⋮⋮
●参考文献⋮⋮
138
浜松市
日本の特別地域 特別編集 これでいいのか静岡県
本人たちには自覚がない
本当は乱暴で汚い遠州弁
の 文 字 に ア ク セ ン ト が く る﹁東﹂
自覚症状の少ない
﹁半 袖﹂と い っ た 名 詞 も、標 準 語
ではのっぺりした発音だ。典型的
特殊なアクセント
な の は﹁磐 田﹂だ ろ う。﹁ジ ュ ビ
ロ磐田﹂の発音が、全国放送と在
北関東以北や関西以西に比べれ
ば、東海地方の言葉は標準語との
静局では異なることに、気になる
違いが少ない。特に静岡県は﹁東
人は多いはずだ。
京にもっとも近い東海﹂とあって、
半 面、目 立 た な い 方 言 が﹁ら﹂
浜松人も類にもれず﹁なまってな
抜き言葉だろう。﹁着る﹂
︵着られ
い!﹂と自信満々。定番の﹁∼だ
る↓着れる︶などの上一段活用動
ら﹂
﹁∼ だ に﹂に さ え 気 を 付 け れ
詞、
﹁受ける﹂︵受けられる↓受け
ば大丈夫だと思っている。
れる︶などの下一段活用動詞、﹁来
が、残念ながら東京に出れば浜
る﹂
︵来 ら れ る ↓ 来 れ る︶の カ 行
松人は十分になまっている。遠州
変 格 活 用 動 詞 に お い て、
﹁ら﹂を
弁である。とりわけ自覚症状がな
省略する表現は、浜松周辺では当
い の が イ ン ト ネ ー シ ョ ン で、
﹁高
たり前。近年では若者言葉として
い﹂﹁早 い﹂﹁食 べ る﹂﹁起 き る﹂ 全国的に定着しており、浜松以外
など、アクセントが最初の文字に
でも通用するようになった遠州弁
くる言葉が多い。これらの単語、
といえなくもない。少々うれしい
標準語ではすべて2文字目にアク
気もするけど、公の場などでの使
セントがある。また、動詞や形容
用は、言葉の乱れと誤解されやす
動詞だけでなく、遠州弁では最初
い。注意しないと。
54
現在も使われている(であろう)主な遠州弁
標準語(意味)
遠州弁
標準語(意味)
あっこ
あそこ
ど∼
とても∼
あわっくい
あわてる
とっとく
とっておく
いっしょくた
ごちゃまぜ
とんます
捕まえる
いらんこん
余計なこと
のそい
のろい
うちら
我々
ばか∼
とても∼
うっちゃる
捨てる、
ほうっておく
はさがる
挟まる
うめる
薄める、
温度を下げる
はぶせ
仲間はずれ
えらい
辛い、しんどい
浜(はま)
中田島海岸
おっかさ
お母さん
ひっころぶ
転ぶ
おっさま
お坊さん、
和尚さん
ひっつぶす
潰す
かう
(鍵を)掛ける
ひん曲がる
曲がる
くそ∼
とても∼
ぶっこく
言う
くれてやる
あげる
ぶっさらう
殴る、壊す
けったー
自転車
ぶったおす
倒す
こうこ
漬物
ふんじばる
縛る
こく
言う
へぼい、へちょい
駄目な様子
国1(こくいち)
国道1号線
ほうけ
そうかい
在所(ざいしょ)
実家、出身地
ほじくる
掘る
∼さら
∼ごと
ほっぽらかす
放っておく
したべろ
舌、べろ
∼まい
∼しよう
じぶん
頃、時代
まかしょう
まかせておけ
∼すか、すけ
∼しない、やるわ
けがない
まぜる
仲間に入れる
ずっこい
ずるい
街
市街地
すみっちょ
すみっこ
まるさら
まるごと
線引き(せんひき) 定規
めんくり玉
目玉、眼球
だーだー
ジャージャー
(水が大量に流れ
る様子の擬音)
めんどい、
めんどっちい
面倒くさい
∼だもんで
∼だから
やい
おい
(怒っていなくても)
∼だに、∼に
∼だよ
∼やせん
∼しない
∼だら、∼ら
∼でしょ?
ようやっと
ようやく
ちみくる
つねる
よさりかかる
寄りかかる
ちゃっと
急いで
よど
よだれ
ちんちん
熱々
∼ん
∼しない
つかます
捕まえる
武士たちがこぞって幕府の中枢に
位置するようになったことで、そ
の荒っぽさがそのまま江戸っ子が
使う﹁べらんめい﹂な言葉になっ
たという説もある。それから数百
年の年月が経ち、遠州と東京の言
葉には徐々に違いが生まれてしま
ったが、言葉の荒さでは、まだ共
通点も残っているのかもしれない。
浜松市北区引在町出身の漫画家、
河合克敏氏作﹃帯をギュッとね!﹄
は、浜松市内の高校を舞台とした
柔道漫画だが、遠州弁で喋ってい
るわけでもないのに、他地域の人
︵特 に 女 性︶が 読 む と、前 半 で 主
人公たちが使っている言葉がずい
ぶんと荒々しく感じるという。柔
道漫画だから⋮⋮と解釈されてい
る が、浜 松 人 に は﹁え っ、ど こ
が?﹂である。自分の訛りに自覚
がない浜松人の典型例だろう。
浜松人とバレやすいその他の表
現 に﹁だ も ん で﹂が あ る。﹁と い
ったわけで﹂という意味だが、こ
れは静岡県や愛知県東部などで主
に使われる言葉で、東京や大阪で
使うと怪訝な顔をされる。と同時
に﹁三河の人?﹂といわれちゃっ
たりする。ちなみに、東京の若者
は﹁だ も ん で﹂の 代 わ り に﹁て
ゆーか﹂と言う。恥ずべきことで
はないが、何かが違う⋮⋮。
※各種資料、取材によって作成。静岡県西部、遠州地方で使われている方言のうち、便宜
的に65語を掲載。静岡県下はもちろん、浜松市ほか遠州地方においても、方言には地域
差があることはご了承を。また、他地域でも通用はするが、地域性を感じさせたり、使い
方が独特だったり、イントネーションが異なる語も含む
55
遠州弁の代表格が、語尾につく
付く言葉は、方言である上に、荒
は意味こそ通じても、超弩級の品
﹁だら﹂
﹁ら﹂
﹁だに﹂
﹁に﹂だろう。 っ ぽ く 聞 こ え や す い。﹁ひ っ つ ぶ
がない言葉としてとらえられる。
﹁だら﹂と﹁ら﹂
、
﹁だに﹂と﹁に﹂ す﹂
︵潰す︶、
﹁ひっこ抜く﹂
︵抜く︶、 同じ意味で、遠州弁では﹁超﹂も
の使い方にはほとんど差はないが、 ﹁ふんじばる﹂︵縛る︶、﹁ぶっさら
使われるが、若い世代が使う﹁チ
語 尾 が﹁だ﹂に な る 形 容 動 詞 は
う﹂︵さ ら う、殴 る︶な ど は、浜
ョー﹂と誤解されやすく、年配の
﹁だ﹂を重複せず﹁ら﹂
﹁に﹂を付
松では悪気のないごくごく一般的
人が使うと不審がられる可能性も
け る︵豊 か ↓ 豊 か だ に︶
。ま た、
表現なのだが、よそ様には﹁何を
ある。要注意。
名詞や代名詞に付くのは必ず﹁だ
怒っているの? ヤンキー?﹂と
言葉の荒っぽさは
ら﹂
﹁だ に﹂と な る︵明 日 ↓ 明 日
驚かれるどころか、ドン引きされ
だら︶
。
ることも間々ある。
戦国時代の武士譲り?
これら語尾に付く表現は、浜松
そして﹁ど﹂﹁ばか﹂﹁くそ﹂な
人にも、さすがにお国言葉という
どが付けられる接頭語は、もう大
三河の武士は無骨なことで有名
自覚がある。もちろん、他地域の
変。い ず れ も﹁と て も﹂、英 語 の
だったが、その隣に位置する遠州
人には、単純に方言ととらえられ
﹁
v
e
r
y
﹂
と
い
う
意
味
だ
が
、
﹁
ど
もまた、戦国時代から荒っぽい言
るだけの話だ。
すげえ﹂﹁ばかつまんねえ﹂﹁くそ
葉遣いの風土だった。そして徳川
でけえ﹂といった言葉は、よそで
家康が全国を統一し、この地域の
一方で、接頭語そして語の頭に
遠州弁
餃子日本一にからくり?
浜松B級グルメの神髄
円形ともやしを武器に
ライバル宇都宮に勝利?
総務省家計調査の﹁餃子﹂消費
額で、2年連続︵2011、20
12年︶トップとなった浜松。ラ
イバル宇都宮市の4365円に対
し、4670円と300円ほど上
回 っ た。
﹁浜 松 餃 子﹂の ブ ラ ン ド
も知れ渡り、県内では富士宮やき
そば、静岡おでんと並ぶ3大B級
グルメとして定着した感がある。
浜松餃子の歴史は、日本の他地
域とそれほど大差ない。戦後に定
着し、焼き餃子が主流。具にキャ
ベツと玉ねぎ、豚肉を使うことが
多いが、取り立ててめずらしい材
料ってわけでもない。だが、浜松
餃子に根付いた独自の伝統がある。
現在、2大特徴となっている﹁円
形焼き﹂と﹁もやし﹂だ。浜松餃
便利で食も充実
新東名・浜松SA
2012年4月にオープ
ン し た、新 東 名 高 速 浜 松
サービスエリア。まず目を
引くのが、ピアノ鍵盤が描
かれた外壁。建物の中には、
ローランドの楽器が並べら
れ、ライブ演奏なども行わ
れるミュージックスポット
のほか、音符をモチーフに
したテーブルなどを設置し
ている。楽器の街らしい意
匠だ。
注目のフードも充実。下
り線では浜北軒、上り線は
石松ぎょうざが浜松餃子を
提供するほか、浜松市民に
はおなじみの天神屋がドラ
イバーズスポットとして地
元の味を提供。もちろん、
下り線はうな丼や鰻の焼き
おにぎりのうな濱、上り線
は串焼きで手軽に食べられ
る串焼きじげんと、うなぎ
も万全だ。また、遠州地方
の名産を用意しているのが、
これも地元の遠鉄マルシェ。
クラウンメロンの果肉入り
メロンパンほか、お土産に
58
浜
松
市
ト
ピ
ッ
ク
ス
子は鉄板ではなく、フライパンで
持ち帰って自宅で!
円形に並べて焼くのが一般的。大
人数に出す場合は、それを皿にそ 浜松に根付 く
﹁中食﹂
のまま盛りつけたものが、独特な
形となったわけだ。そんなドーナ
餃子だけでなく、うなぎのかば
ツ状に並べられた餃子には、中央
焼きもそうだが、浜松には買って
に穴が空く。そこに付け合わせを
きた総菜をおかずに、自宅で食事
入れようということで考えられた
をする持ち帰り文化が昔からある。
のがもやしだった。
最近では﹁外食﹂と﹁内食﹂の中
ところで、全国1位に水を差す
間なので﹁中食﹂などといわれた
ようだが、総務省家庭調査の﹁消
りもするが、実際にうなぎや餃子
費額﹂に重要な基準があることを
だけでなく、コロッケも消費量日
忘れてはいけない。調査の餃子項
本 一︵2 0 1 1 年︶で あ る な ど
目に含まれるのは﹁生の餃子﹂と
﹁
お
か
ず
﹂
が
よ
く
売
れ
る
街
な
の
だ
。
ランプリを目指して開発されてい
﹁惣 菜 の 餃 子﹂だ け で﹁外 食﹂は
る の が﹁天 竜 ジ ビ エ 焼 き そ ば﹂。
これには、企業が多い土地で共
抜きなのだ。つまり、餃子店がひ
働き世帯の割合も多く、家事の時
ジビエとはイノシシやシカなどの
しめく宇都宮にとっては不利、持
間を節約するために利用する人が
野生動物の食肉のことで、近年増
ち帰り好きの浜松には有利。あま
多かったこと、節約志向の人が多
えすぎて農作物を荒らす動物を捕
り手放しで喜べなかったりもする。 い浜松市民は外食の味を手軽に自
獲し、食材に有効活用しているも
宅で味わえる中食が向いていたこ
のだ。大衆食であるB級グルメ界
となどが、理由に挙げられる。
では、ちょっと異色の新顔である。
だが、B級グルメは持ち帰りも
いずれにしても、根本的に中食
のだけではない。たくあんのみじ
文化の浜松にあって、こうしたB
ん切りが入った﹁遠州焼き﹂とい
級グルメが全国区になるには、観
う独特のお好み焼きがある。知ら
光客など外からの人に味わっても
ない人が聞くとぎょっとするよう
らい、宣伝してもらわないと。と
だが、実際に食べてみると甘さと
かく無関心ぶりを発揮する浜松人
歯ごたえがばっちりだ。そもそも
だけに、外から大いに騒いでもら
市内では、遠州焼きと名乗らず、
わないと始まらない。などといっ
﹁ノ ー マ ル な お 好 み 焼 き = た く わ
ていたら、観光客も来てくれない
ん入り﹂って店も少なくない。
か。ゆめゆめ、餃子の1勝に、あ
ぐらをかいてはいけない。
さらに最近、天竜区でB︲1グ
たくあん入りのお好み焼きである「遠州焼き」
。
独特の食感が人気の浜松 B 級グルメだ
ゼリーにプリンは当たり前、皮を使ったふりかけ
など、三ヶ日みかん推し食品は実に多い
59
最適なアイテムをたくさん
並べている。
さらにここは、ペット連
れにうれしいドッグランも
完備。ペット用トイレや足
洗い場、水飲み場も完備し
ているなど、至れり尽くせ
り。コーヒーショップの上
島珈琲店は、犬を店内に連
れて入れる﹁ドッグカフェ﹂
となっている。
この浜松サービスエリア
から新東名へ出入り可能な
ETC車専用のスマートI
Cも設置。新東名を利用し
ない人も、一般道から駐車
場へ入ることができる﹁ぷ
らっとパーク﹂も用意され
ている。エリア内には展望
台もあり、家族でのおでか
けやデートにもピッタリの
スポットだ。
さすが楽器の街、浜松サービスエリアの建物外
観には、ピアノ鍵盤が描かれている
全国シェア 100パーセントだった
ピアノ生産の拠点が他市へ⋮⋮
存在で、市民でもよく知らない人
ローランドの移転で
は少なくないはずだ。
大手3 社が浜松に集中 一方で、ハード面ではさすがに
世界的企業が集まっている。ヤマ
﹁音楽の街﹂であることを、最近
ハの前身である日本楽器製造は、
ようやく内外にアピールし始めた
創設者の山葉寅楠がオルガンを製
浜松。確かに楽器メーカーはたく
造。日本の洋楽器産業はここから
さんあり、関連産業に携わる人の
始まっている。そのヤマハから独
数も多く、ハード面では抜きん出
立した河合小市が設立した河合楽
ている。だが、ソフト面ではどう
器製作所とともに、日本の音楽産
か。音楽大学を2つ、市民オーケ
業を大きく支えてきた。
ストラを4つ抱え、日本を代表す
さらに、電子楽器の最大手であ
る オ ー ケ ス ト ラ﹁東 京 交 響 楽 団﹂ るローランドが2005年に浜松
が存在する神奈川県川崎市のほう
へ本社を移転。1972年に大阪
がよっぽど﹁音楽の街﹂だ。
で創業した同社だが、翌年には細
江町︵北区︶に工場を建設し、実
アクトシティに一流の演奏に堪
えうるホールや楽器博物館など、
質的な製造現場は浜松にあった。
施設が整ったことでようやく市も
本社機能も浜松に移転した理由は、
腰を上げたが、行われるコンクー
楽器の世界では国際ブランドであ
ルといえば浜松国際ピアノコン
る﹁浜松﹂の名前がほしかった、
クールや、浜松吹奏楽大会くらい。 という側面もあるようだ。楽器の
全国的な話題になりにくい地味な
浜松はこうもスゴイのだ。
82
たことが、直接的な理由だ。周辺
できないコンクール﹂ともいわれ
ピアノ人口の多さに
市によるシェア奪取はバイク産業
ている。その理由は、ホームステ
でも見られるが、やがて深刻な問
イを受け入れるホストファミリー
音楽都市の可能性
題となるかもしれない。
の存在だ。ピアノのコンクールで
は調整のため、参加者の宿泊先に
実際に3社の子会社や関連会社 また、市のバックアップが、吹
以外にも、浜松市内には優れた楽
奏楽とピアノコンクールに限られ
ピアノが必要となりがち。だけど、
器の製造企業がある。また、楽器
ている点も問題だ。学生専門の音
あれだけ大きくて高価な楽器を複
産業の国内トップ3である3社は、 楽といっていい吹奏楽は、クラシ
数備えるホテルはそうはない。そ
音楽スクールなど人材育成や音楽
ック好きな音楽ファンが好んで聞
のため、近年では多くの国際コン
の普及にも力を入れている。音楽
く管弦楽とは似て非なるもの。趣
クールが参加者の数を減らす傾向
文化産業を支える裾野を広げる努
味として長続きしづらい。一方の
にあるという。
力をしているのだ。
ピアノコンクールは、歴史が浅く、
その点、浜松がスゴイのは、ピ
開催間隔が長い︵3年に1度︶と
アノが自宅にある家庭が異常に多
ところが、浜松が100パーセ
ント近いシェアを誇っていたピア
い
う
点
が
デ
メ
リ
ッ
ト
。
いことだ。弾ける人が家族にいな
ノ生産も、近年では割合がグッと
くても、楽器関連の仕事をしてい
もっとも、浜松国際ピアノコン
低下。ヤマハが浜松工場を閉鎖し
クールは国際音楽コンクール世界
るために、グランドピアノがある
てグランドピアノの生産拠点を掛
連盟にも加入し、若手ピアニスト
って家庭もあるほど。
川工場に移管し、河合楽器も磐田
の登竜門として徐々に評価を上げ
だからこそ、 人以上が参加す
市の竜洋工場に生産拠点を集約し
ており﹁日本では浜松でしか開催
る規模の大きなコンクールが開催
できるのだろう。途中で敗退した
出場者も、開催期間中ずっとホー
ムステイできるし、その間に、市
内の学校などでホームコンサート
を行うことも多い。
浜松ではクラスに4∼5人、ピ
アノが達者な生徒がいるのが当た
り前。ところがよその都市では、
クラス替えの際に、ピアノを弾け
る生徒を意図的に振り分けるほど
だったりする。このあたりに、音
楽の街として浜松が発展するため
のヒントがありそうだ。
2005 年、本社を大阪から北区細江町に移転した
一大電子楽器メーカーのローランド
ヤマハミュージックリテイリング浜松店。ピアノ
教室のほか、
レッスンは多岐に渡っている
90
世界の楽器が弾けちゃう
東洋一の浜松市楽器博物館
日本唯一の公立楽器博物館である浜松市楽器博物館。世界
各国の楽器を展示しているほか、実際に楽器を弾ける体験ルー
ムや企画展などを開催する。東洋一の規模を標榜するだけあ
って、収蔵点数は 3300 点、常時展示品は 1300 点にのぼり、
アジアやオセアニアなどのめずらしいものも多い。これらは、
きちんとメンテナンスもされており、音楽都市としてのプライド
を見せつける、実に気合いの入った博物館だ。
83
ショッピングモール続々!
浜北駅前は完全に空洞化
!?
浜北駅からは十分に徒歩圏内だが、
郊外型大型店舗に
実際に歩いてみると遠い。歩道整
備もイマイチだし、やっぱりここ
表れる浜北の開発
は車社会と痛感する。だいたい、
3000台も収容できる大駐車場
複合ビルなゆた・浜北という大
きなハコものの完成によって開発
もあるわけで。
に拍車がかかったにもかかわらず、
ち な み に、﹁プ レ﹂は﹁プ レ ジ
商店街が消えてしまったことで、
ャ ー︵喜 び︶﹂、﹁葉﹂は 楽 器 の 町、
むしろ活気が失せてしまった浜北
浜松のイメージと重なる﹁ハーモ
駅界隈。対して、交通インフラと
ニー﹂からとった造語とか。えっ
いうハード面の充実によって、か
何それ? である。
つては〝田舎〟そのものだった浜 名称の由来はさておき、200
8年に営業開始したプレ葉ウォー
北郊外に人々が流入。そんな、ま
クは、家電量販店のケーズデンキ
さに駅前空洞化、ドーナツ化現象
に陥っている浜北を象徴するのが、 をはじめ、165ものテナントが
入り、浜北駅から少し歩くとはい
次々と完成した郊外型大型ショッ
え、駅前周辺∼区役所界隈の住民
ピングモールだ。
たちにとっても日常的に利用でき
まずは、﹁プレ葉ウォーク浜北﹂。
るショッピングモールだ。駅前空
駅から二俣街道を越え、歩くこと
洞化の近因となるギリギリのライ
約 分。プレ葉ウォークの公式サ
ンに立地している、そんなイメー
イトには駅前から500メートル
ジがしっくりくる。
とあるが、もう少しありそうだ。
10
98
2007 年に開業したサンストリート浜北には、映
画館もあるなど、
幅広い世代の集客がある
浜北駅∼浜北区役所の中間に立地する、24 時間
営業のイオン系スーパー・マックスバリュ浜北店
郊外型大型店舗に
99
表れる浜北の開発
こうなると、商店街の消えた駅
前付近の寂しさが強調されてしま
うわけだが、もちろん、なゆた・
浜北を中心とする駅前周辺が完全
にさびれたわけではない。
開発規模で見てしまうと、明ら
かに惨敗なのだが、区役所がある
ということは、浜北区の行政の中
心は駅周辺なのだ。ドーナツ化で
見るならば、空洞部分こそが浜北
の本当の中心だ。
日常の買い物は、区役所にほど
近い場所にあるマックスバリュで
こと足りる。巨大モールには店舗
規模では負けるけど、マックスバ
リュといえば北海道から沖縄まで
店舗展開する、国内最大級のイオ
ングループのスーパーマーケット
だ。
一見すると、浜北は駅前空洞化
の開発を推し進めているように思
えるが、区役所を中心とした駅前
行政地帯、そして新興住宅&企業
誘致の郊外と、それぞれの地域の
役割がしっかりと分担された、そ
れはそれでまとまりのある地方都
市なのかもしれない。完全なるマ
イカー社会ではあるけれど。
その名の通り、新興住宅地・きらりタウン浜北で
営業するジャンボエンチョー
1 本 と い っ た 具 合。完 全 に マ イ
い、きらりタウン浜北には、ホー
デートも買い物も
カーありきの営業スタイルだ。で
ムセンター﹁ジャンボエンチョー﹂
もって、サンストリート浜北には、 がある。だもの、浜北駅周辺∼ニ
浜北で済んじゃう!
しっかりとガソリンスタンドが併
ュータウン付近に住むご婦人たち
設 さ れ て い る。
﹁車 で お 越 し く だ
が、わざわざ浜松駅周辺市街地へ
そして、浜北を代表するもうひ
とつの大型ショッピングモールが、 さい﹂というわけだ。
足を伸ばすことは滅多にない。実
﹁サンストリート浜北﹂だ。
ここは日々、周辺に住む主婦た
際、﹁お 使 い も の は 遠 鉄 デ パ ー ト
国道152号線と県道391号
ちの買い出しを助けてくれるのは
にも行くけど、それ以外はこっち
線が交差する、平口新田交差点付
もちろんのこと、週末や休日は、
で足りちゃう。買い物っていう意
近 に ド ー ン! と 立 つ サ ン ス ト
ご家族ご一行様にてお買い物、そ
味では、浜松にはあまり行かない
リート浜北は、2007年の開業。 れがこのあたりの新定番だとか。
わ﹂と、主婦数名が異口同音に答
テナントは、スーパーの西友ほか、
加えてここには、シネコン︵T
えてくれた。
店舗が入っている。
OHOシネマズ︶も入っており、
ちなみに、ジャンボエンチョー
主婦や高年齢層ばかりでなく、周
を経営するエンチョーは、静岡に
場所が場所だけに、浜北駅から
も、ニュータウン︵きらりタウン
辺に住む若者も呼び込むことに成
系列店を 店舗以上展開する︵一
浜北︶周辺からも歩いていくには
功。いうまでもなく、近くて便利、 部 は 愛 知 県︶、ジ ャ ス ダ ッ ク 上 場
遠い。浜北駅前からは浜北中南部
車で楽々映画鑑賞という新デート
の静岡きっての元気企業。このあ
循環バスが出ているが、1日に5
スポットにもなっている。
たりにも、浜北開発のイケイケ魂
本ほど。しかも1∼2時間おきに
を感じることができる。
さらに、ここからそう遠くはな
31
20
・JAとぴあ浜松
http://www.ja-shizuoka.or.jp/topia/
・総務省
http://www.soumu.go.jp/index.html
・内閣府
http://www.cao.go.jp/
・静岡県
http://www.pref.shizuoka.jp/index.html
︻サイト︼
・浜松市
http://www.city.hamamatsu.shizuoka.jp/index.htm
・山本博文︵監修︶
﹃あなたの知らない静岡県の歴史 ﹄ 洋泉社
2012年
・山北一司
﹃浜松市の合併と文化政策 地域文化の継承と創造﹄ 水曜社 2011年
・静岡県日本史教育研究会︵編︶
﹃静岡県の歴史散歩 ﹄ 山川出版社
2006年
・静岡新聞社
﹃ぐるぐるマップ しずおか茶本舗﹄ 静岡新聞社 2004年
・竹内宏︵編著︶
﹃﹁浜松企業﹂強さの秘密 ﹄ 東洋経済新報社
2002年
・静岡新聞社出版局︵編︶
﹃新聞に見る静岡県の一〇〇年 ﹄ 静岡新聞社
1999年
・大塚克美、神谷昌志
﹃はままつ百話︱明治・大正・昭和 ﹄ 静岡新聞社
1983年
・ゆりの木通り商店街
http://yurinoki-st.com/
・浜松市モール街公式サイト
http://www.mall-st.jp/
・肴町ネット
http://www.sakanamachi.net/index2.html
・浜松まつり公式ウェブサイト
http://hamamatsu-daisuki.net/matsuri/
・浜松情報BOOK
http://www.hamamatsu-books.jp/index.html
・道州制 新しい地域づくりのために︱経済広報センター
http://www.kkc.or.jp/dousyusei/
・月刊地域づくり︵第253号︶
http://www.chiiki-dukuri-hyakka.or.jp/book/monthly/1007/index.htm
・浜松茶商組合
http://www.siz-sba.or.jp/kencha/member/hamamatsu/
・浜松商工会議所
http://www.hamamatsu-cci.or.jp/
・浜名湖養魚漁業協同組合
http://www.maruhama.or.jp/
・浜名漁業協同組合
http://www.hamanagyokyo.or.jp/
・水産庁
http://www.jfa.maff.go.jp/
参考文献
・三遠南信地域連携ビジョン推進会議
http://www.sena-vision.jp/index.html
・スズキ株式会社
http://www.suzuki.co.jp/
・JAみっかび
http://www.ja-shizuoka.or.jp/mikkabi/
・三遠南信エリア情報
http://www.san-en-nanshin.jp/
・ヤマハ株式会社
http://jp.yamaha.com/
・アットエス
http://www.at-s.com/
・農林水産省
http://www.maff.go.jp/index.html
138
・湖西市
http://www.city.kosai.shizuoka.jp/
・遠州バス
http://bus.entetsu.co.jp/index.html
・遠鉄電車
http://www.entetsu.co.jp/tetsudou/
・遠鉄グループポータルサイト
http://www.entetsu.co.jp/
・天竜浜名湖鉄道
http://www.tenhama.co.jp/
・JR東海
http://jr-central.co.jp/
・都田アソシエイツ
http://www.hai.or.jp/m-associate/
・バイクのふるさと浜松
http://www.bike-furusato.net/
・一般社団法人 日本自動車工業会
http://www.jama.or.jp/index.html
・本田技研工業株式会社
http://www.honda.co.jp/
・ローランド
http://www.roland.co.jp/
・河合楽器製作所
https://www.kawai.co.jp/
・ヤマハ発動機株式会社
http://www.yamaha-motor.co.jp/
・国立大学法人浜松医科大学
http://www.hama-med.ac.jp/
・静岡大学工学部、大学院工学研究科
http://www.eng.shizuoka.ac.jp/
・浜松地域ブランドやらまいか
http://www.yaramaika-h.jp/
・まい∼か浜松
http://www.mai-ca.net/index.php
・サンストリート浜北
http://www.sunstreet-hamakita.com/
・プレ葉ウォーク浜北
http://www.plehawalk.com/about/index.html
・豊橋けいりん
http://www.keirin.toyohashi.aichi.jp/
・ジョイホース浜松公式サイト
http://www.joyhorse-hamamatsu.com/
・ボートレース浜名湖
http://www.hamanako-kyotei.com/
・浜松オート
http://www.hamamatsu-auto.jp/
・オートレースオフィシャルサイト
http://autorace.jp/
・浜松国際ピアノコンクール
http://www.hipic.jp/
・遠州灘都市公園 遠州灘海浜公園 中田島北地区
http://www.enshunada.com/index.html
・浜松医療センター
http://www.hmedc.or.jp/
・一般社団法人日本病院会
http://www.hospital.or.jp/
・公立大学法人静岡文化芸術大学
http://www.suac.ac.jp/
tenryuurain/top.htm
・磐田市
http://www.city.iwata.shizuoka.jp/
・天竜川ライン下り
∼
http://park6.wakwak.com/
・防衛省 航空自衛隊
http://www.mod.go.jp/asdf/
・航空自衛隊浜松広報館
http://www.mod.go.jp/asdf/airpark/
139
●編者
松立学
1972年生まれ。宇宙、ギャンブル、軍事、美術……何でありのライター兼編集
者。今回は、浜松市出身の優秀な編集者&ライター諸氏の助けで、全市取材をど
うにか完了。『日本の特別地域』シリーズでは、『静岡市』や『茨城県』などの執
筆を担当。
鈴木和樹
1976年生まれ。クルマに旅行、建築に漫画と、ジャンルに節操がないライター
兼フリー編集者。旧浜松市で生まれ育ち、大学入学を期に上京。以後、めまぐる
しいまでの市の変化に驚かされつつ、割と実家へは帰省する。帰省は、いつもク
ルマで下道派。
日本の特別地域 特別編集
これでいいのか 静岡県 浜松市
2013 年 8 月 16 日 第1版 第 1 刷発行
編 者
松立学
鈴木和樹
発行人 武内静夫
発行所 株式会社マイクロマガジン社
〒 104-0041 東京都中央区新富 1-3-7 ヨドコウビル
TEL 03-3206-1641 FAX 03-3551-1208(販売営業部)
TEL 03-3551-9564 FAX 03-3551-9565(編 集 部)
http://micromagazine.net/
編 集 髙田泰治
装 丁 板東典子
本文デザイン ㈱マイクロハウス 企画・制作
イラスト 田川秀樹
協 力 ㈱ n3o
校閲
株式会社 文字工房燦光
印 刷 図書印刷株式会社
※定価はカバーに記載してあります
※落丁・乱丁本はご面倒ですが小社営業部宛にご送付ください。送料は小社負担にてお取替えいたします
※本書の無断転載は、著作権法上の例外を除き、禁じられています
※本書の内容は 2013 年 7 月 25 日現在の状況で制作したものです
©MANABU MATUDATE & KAZUKI SUZUKI
2013 Printed in Japan ISBN 978-4-89637-432-2 C0095
©2013 MICRO MAGAZINE
日本の特別地域
日本の特別地域
これでいいのか
静岡県静岡市
これでいいのか
愛知県名古屋市
合併したのに静岡・清水の大ゲンカは
まだまだ続く!?
ナゴヤがニッポンを救えるか!?
2003年に旧静岡市と旧清水市が合併して新・静岡市が
誕生。ただし、この両市は常に、静岡県の NO.1 の座を狙
い、犬猿の仲として長らく対立を繰り広げていた。
それがようやく合併で収まった……なんていうほど、世の
中は丸くない! 住民たちの心の奥底に潜む旧市時代の
因縁。両者の言い分を徹底的に調査し、静岡市の真実を解
析した一冊です。
不景気・高齢化・少子化と悩み事だらけの日本にあって、
名古屋はちょっぴり具合が違う……? というのは、名古
屋には東京や大阪にはない、独自のパワーがたっぷり詰
まっている! というのだ。天下人を生み出し、世界に名
だたる企業を輩出し、スポーツでも著名人がわんさか。少
しばかり異質な思考回路はガラパゴス都市と揶揄される
機会もあるけれど、それこそがニッポンを救う道しるべと
なる? 名古屋市民を徹底解析した一冊です。
松立学・佐藤晴彦/編
澤村慎太郎・記者ネット名古屋/編
B5判/144ページ/定価1,365円/ISBN 978-4-89637-397-4
B5判/144ページ/定価1,365円/ISBN 978-4-89637-369-1
地域批評シリーズが
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テンコ盛り!
取材のこぼれ話やスタッフの談話、
㊙エピソードなど、本書内では収録できなかった
ウラ話が盛りだくさん!
本書への感想や、ファンレターも
こちらへご連絡ください!
http://tokku.jp/
各地域の書店・コンビニ・Amazonより発売中!!
◆地域批評シリーズ 特別編集 既刊一覧◆
日本の特別地域 特別編集
日本の特別地域 特別編集
日本の特別地域 特別編集
これでいいのか
これでいいのか
これでいいのか
千葉県
群馬県
宮城県
千葉市
仙台市
岡島慎二・
土屋幸仁/編
佐藤圭亮・丸山佑介・
和田虫象/編
B5判/144ページ/定価1,365円
ISBN 978-4-89637-390-5
B5判/144ページ/定価1,365円
ISBN 978-4-89637-392-9
B5判/144ページ/定価1,365円
ISBN 978-4-89637-394-3
日本の特別地域 特別編集
日本の特別地域 特別編集
日本の特別地域 特別編集
これでいいのか
これでいいのか
これでいいのか
静岡県
東京都
新潟県
静岡市
大田区
第2弾
佐藤圭亮・小森雅人・
藤江孝次/編
松立学・
佐藤晴彦/編
昼間たかし・
佐藤圭亮/編
岡島慎二・
土屋幸仁/編
B5判/144ページ/定価1,365円
ISBN 978-4-89637-397-4
B5判/144ページ/定価1,365円
ISBN 978-4-89637-399-8
B5判/144ページ/定価1,365円
ISBN 978-4-89637-401-8
日本の特別地域 特別編集
日本の特別地域 特別編集
日本の特別地域 特別編集
これでいいのか
これでいいのか
これでいいのか
大阪府
栃木県
東京都
武蔵野市
三鷹市
大阪市
鈴木士郎/編
三宅敏行・山下敬三・
橋村貴明/編
岡島慎二・
土屋幸仁/編
B5判/144ページ/定価1,365円
ISBN 978-4-89637-404-9
B5判/144ページ/定価1,365円
ISBN 978-4-89637-406-3
B5判/144ページ/定価1,365円
ISBN 978-4-89637-409-4
日本の特別地域 特別編集
日本の特別地域 特別編集
日本の特別地域 特別編集
これでいいのか
これでいいのか
これでいいのか
岡山県
福岡県
福島県
北九州市
たむらやすよ・
宮沢玲奈/編
岡島慎二・
佐藤圭亮/編
B5判/144ページ/定価1,365円
ISBN 978-4-89637-412-4
B5判/144ページ/定価1,365円
ISBN 978-4-89637-415-5
B5判/144ページ/定価1,365円
ISBN 978-4-89637-418-6
日本の特別地域 特別編集
日本の特別地域 特別編集
日本の特別地域 特別編集
これでいいのか
これでいいのか
これでいいのか
埼玉県
茨城県
第2弾
昼間たかし/編
兵庫県
神戸市
松立学・
山中茂紀/編
岡島慎二・
松立学/編
松本広章・平賀太一・
小坂空/編
B5判/144ページ/定価1,365円
ISBN 978-4-89637-422-3
B5判/144ページ/定価1,365円
ISBN 978-4-89637-425-4
B5判/144ページ/定価1,365円
ISBN 978-4-89637-427-8
日本の特別地域 特別編集
これでいいのか
東京都
静岡県
世田谷区
第2弾
日本の特別地域 特別編集
これでいいのか
浜松市
岡島慎二・
鈴木士郎/編
松立学・
鈴木和樹/編
B5判/144ページ/定価1,365円
ISBN 978-4-89637-430-8
B5判/144ページ/定価1,365円
ISBN 978-4-89637-432-2
【マイクロマガジン社】
http://micromagazine.net/
◆地域批評シリーズ 特別編集 既刊一覧◆
日本の特別地域 特別編集
日本の特別地域 特別編集
日本の特別地域 特別編集
東京都
副都心線
これでいいのか
杉並区
神奈川県
横浜市
伊藤圭介・
昼間たかし/編
地域批評シリーズ
編集部/編
小森雅人・
川野輪真彦/編
B5判/144ページ/定価1,365円
ISBN 978-4-89637-290-8
B5判/144ページ/定価1,365円
ISBN 978-4-89637-305-9
B5判/144ページ/定価1,365円
ISBN 978-4-89637-312-7
日本の特別地域 特別編集
日本の特別地域 特別編集
日本の特別地域 特別編集
これでいいのか
これでいいのか
これでいいのか
埼玉県
神奈川県
東京都 足立区vs
葛飾区vs
江戸川区
さいたま市
川崎市
地域批評シリーズ
編集部/編
小森雅人・川野輪真彦・
藤江孝次/編
岡島慎二・
浅井達幸/編
B5判/144ページ/定価1,365円
ISBN 978-4-89637-315-8
B5判/144ページ/定価1,365円
ISBN 978-4-89637-329-5
B5判/144ページ/定価1,365円
ISBN 978-4-89637-330-1
日本の特別地域 特別編集
日本の特別地域 特別編集
日本の特別地域 特別編集
これでいいのか
これでいいのか
これでいいのか
神奈川県
東京都
神奈川県
湘南エリア
杉並区2
横浜市2
橋本玉泉・
岡島慎二/編
佐藤圭亮・
伊藤圭介/編
小森雅人・川野輪真彦・
藤江孝次/編
B5判/144ページ/定価1,365円
ISBN 978-4-89637-347-9
B5判/144ページ/定価1,365円
ISBN 978-4-89637-350-9
B5判/144ページ/定価1,365円
ISBN 978-4-89637-355-4
日本の特別地域 特別編集
日本の特別地域 特別編集
日本の特別地域 特別編集
これでいいのか
これでいいのか
これでいいのか
神奈川県
福岡県
愛知県
相模原市
福岡市
名古屋市
佐藤圭亮・橋本玉泉・
伊藤圭介/編
たむらやすよ・前畑繁美・
宮沢玲奈/編
澤村慎太郎・
記者ネット名古屋/編
B5判/144ページ/定価1,365円
ISBN 978-4-89637-361-5
B5判/144ページ/定価1,365円
ISBN 978-4-89637-363-9
B5判/144ページ/定価1,365円
ISBN 978-4-89637-369-1
日本の特別地域 特別編集
日本の特別地域 特別編集
日本の特別地域 特別編集
これでいいのか
これでいいのか
これでいいのか
茨城県
千葉県
北海道
葛南
札幌市
岡島慎二・
松立学/編
小森雅人・藤江孝次・
佐藤圭亮/編
みたむらみっち・青木えり・
上岡哲次/編
B5判/144ページ/定価1,365円
ISBN 978-4-89637-358-5
B5判/144ページ/定価1,365円
ISBN 978-4-89637-372-1
B5判/144ページ/定価1,365円
ISBN 978-4-89637-375-2
日本の特別地域 特別編集
日本の特別地域 特別編集
日本の特別地域 特別編集
これでいいのか
これでいいのか
これでいいのか
東京都
広島県
立川市
東京都
広島市
八王子市&
多摩ニュータウン
岡島慎二・
伊藤圭介/編
川口有紀/編
岡島慎二・
鈴木ユータ/編
B5判/144ページ/定価1,365円
ISBN 978-4-89637-379-0
B5判/144ページ/定価1,365円
ISBN 978-4-89637-385-1
B5判/144ページ/定価1,365円
ISBN 978-4-89637-388-2
【日本の特別地域オフィシャルサイト】
http://tokku.jp/
◆地域批評シリーズ 既刊一覧◆
日本の特別地域①
日本の特別地域②
東京都足立区
東京都葛飾区
『足立区にはヤンキーが多い』
…って実際のところホントなの?
『…あぁ寅さんと両さんね』
…ってそれ以外に何もないんかい!
昼間たかし/編
昼間たかし/編
A5判/176ページ/定価1,260円/ISBN 978-4-89637-253-3
A5判/176ページ/定価1,260円/ISBN 978-4-89637-280-9
日本の特別地域③
日本の特別地域④
東京都板橋区
東京都豊島区
…えーっと、
『山手線ゲームで名前を出してもらえない区』!!
サイタマ人の8割は
『池袋菌』
に感染しています。
荒井禎雄・山木陽介/編
橋本東堂/編
A5判/176ページ/定価1,260円/ISBN 978-4-89637-287-8
A5判/176ページ/定価1,260円/ISBN 978-4-89637-291-5
日本の特別地域⑤
日本の特別地域⑥
東京都新宿区
東京都渋谷区
えっ!人住んでるの?
意外と多い新宿区ジュウニン。
不良VS補導員の仁義なき戦い!?
只今、
センター街は浄化中。
昼間たかし・佐藤圭亮/編
佐藤圭亮・丸茂潤吉/編
A5判/176ページ/定価1,260円/ISBN 978-4-89637-299-1
A5判/176ページ/定価1,260円/ISBN 978-4-89637-303-5
日本の特別地域⑦
日本の特別地域⑧
これでいいのか
これでいいのか
東京都中野区
東京都江東区
ヲタクの聖地!? イナカっぽいのに大都会!
サブカルでビンボーくさい!?
時代を超えた対決!? 江戸・昭和・平成…
混沌とする江東区の未来は!?
佐藤圭亮・川口有紀/編
岡島慎二・渡月祐哉/編
A5判/176ページ/定価1,260円/ISBN 978-4-89637-313-4
A5判/176ページ/定価1,365円/ISBN 978-4-89637-317-2
日本の特別地域⑨
日本の特別地域⑩
これでいいのか
東京都台東区
東京都大田区
ズレてますよ!大田区さん!
…いやいや、
ズレてますって!
これでいいのか
え∼っと…アメ横!浅草!
…って他にイメージないんか∼ぃ!!
昼間たかし・伊藤圭介/編
小森雅人・川野輪真彦・藤江孝次/編
A5判/176ページ/定価1,365円/ISBN 978-4-89637-322-6
A5判/176ページ/定価1,365円/ISBN 978-4-89637-323-3
日本の特別地域⑪
日本の特別地域⑫
これでいいのか
東京都足立区2
東京都世田谷区
今度は西だ!
一度は住んでみたい、あの区だけど…
これでいいのか
足立の時代がやってきた!
デフレ時代の寵児足立区!!
岡島慎二・鈴木亮介・奥岡幹浩/編
昼間たかし・伊藤圭介/編
A5判/176ページ/定価1,365円/ISBN 978-4-89637-327-1
A5判/176ページ/定価1,365円/ISBN 978-4-89637-333-2
日本の特別地域⑬
日本の特別地域⑭
これでいいのか
千葉県東葛エリア
東京都練馬区
大根! アニメ! 漫画!
23区でいちばん新しい区!
これでいいのか
県民意識ゼロ!?
「千葉都民」と呼ばれる彼らの実態とは!?
岡島慎二・土屋幸仁/編
小森雅人・川野輪真彦・藤江孝次/編
A5判/176ページ/定価1,365円/ISBN 978-4-89637-340-0
A5判/176ページ/定価1,365円/ISBN 978-4-89637-342-4
地域批評オフィシャルサイト:http://tokku.jp/ マイクロマガジン社:http://micromagazine.net/
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