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外国人観光客の獲得で人口減に立ち向かえ!!

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外国人観光客の獲得で人口減に立ち向かえ!!
で
得 !!
獲 え
の か
客
光 ち向
観 立
人
国 減に
外 口
人 チーム名:OH!YEAH!SUMMER
主査
松本陽子(山形県若者支援・男女共同参画課)
副主査 大木聡 (山形県雇用対策課)
高橋知香(山形市資産税課)
笹原聖志(尾花沢市健康福祉課)
〇テーマ設定の背景‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥4
〇提案‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥7
〇講評‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥14
-1-
研修初日、「山形のコンテンツを活かした観光」を目指して「おやさま」丸に
乗船した筈の4人が、遭難さながら二日目に漂着した島の名は「町内会
活動」・・・!!??
どう考えてもおかしいと一月を費やして自らに問い直し、現行テーマに決定し
たのは課題提出を目前に控えた8月上旬のこと。テーマが国際色を帯びたことに
伴って船の名前を「Oh!Yeah!Summer」に改め、他の班から大きく遅れながら
再出航しました。
航程は覚悟した以上に険しく、何度も何度も行き詰まってはその都度沈黙に
陥ってしまう非常に奥ゆかしい私達ではありましたが、通常業務とは全く異なる
テーマの課題について、全く異なるメンバーで、通常業務に準じた真剣さで常態
的に悩むという経験は、振り返ってみれば非常に得がたく有意義なものであった
と思います。
私達の航路をいつも的確な助言で照らしてくださった川北先生、温かく見守っ
てくださった職員育成センターの皆様、5ヶ月間の過酷な航海をともにわたり
きった研修生の皆さん、そして何より、お忙しい中本当に真摯にインタビューに
応じてくださった伊藤ミリカさん、マイケルさんに深く感謝申し上げます。
お世話になった全ての皆さんのこれからに、「Bon Voyage!」
-2-
【Oh!Yeah!Summer】からの提案(概要版)
研究タイトル
外国人観光客の獲得で人口減に立ち向かえ!!
1
テーマ設定の背景
日本はかつてない少子高齢化・人口減少時代を迎えました。
山形県の人口は 2020 年には 106 万人に、2030 年には 95 万人まで
減少する見込みとなっており、消費の減少や、それに伴う生産活動の
停滞・縮小など、地域経済への影響が免れないものとなっています。
そこで、この現状に立ち向かうため、交流人口の拡大を目指します。
特に「外国人観光客」を増やすことで、地域経済を元気にします。
2
提案
(1)タイ人をターゲットとした受け入れ態勢の充実
・本県での受け入れ人数が伸びていること、仙台-バンコク直行便が
就航することなどに着目し、40 代のタイ人(リピーター層)をター
ゲットにした受け入れ増を目指します。
・東北全体をフィールドとする広域連携での周遊プランを提案しま
提
案
概
要
す。
(2)オーストラリア人をターゲットとした受け入れ態勢の充実
・冬季におけるスノーリゾートへの需用が高く、本県での受入数が伸
びているオーストラリア人について、20 代個人旅行客をターゲット
とした受け入れ増を目指します。
・広域的な取り組みとなるタイ人向けプランとは異なり、県内での長
期滞在を想定したツアープランを提案します。
3
やまがたの明るい未来
・2030 年には山形を訪れるタイ人観光客を現在の 10 倍へ、オースト
ラリア人観光客を現在の 50 倍へ、引き上げを目指します!
・外国人観光客の増加で地域が元気に!
・やまがたの“おもてなし”の心が世界へ・・・!
そ
の
他
特記すべき事項
・「Oh!Yeah!Summer」即ち「おやさま」というグループ名は
メンバーの名字の頭文字に由来します。
-3-
日本の人口減少の将来推計
日本国内では少子高齢化・人口減少時代が到来。
人口の減少は、消費の減少ひいては生産活動の停滞・縮小につながり
地域経済に大きな影響を及ぼすことが懸念される。
経済の活力減退
消費の低迷
(出典:国立社会保障・人口問題研究所ホームページ)
山形県の人口減少の将来推計
山形県の人口を見ると、 2010年時点で117万人であったのが、
2020年には、106万人に、2030年には、 95万人まで減少する見込み。
1,400,000
( 人)
65歳以上
15~64歳
0~14歳
1,200,000
1,000,000
地域に活力が
なくなる
800,000
600,000
400,000
200,000
0
2010年
2015年
2020年
2025年
2030年
2035年
(出典:国立社会保障・人口問題研究所ホームページ)
-4-
そこで、観光で交流人口を増加させ
地域の活力UP!
なぜ観光なの?
■幅広い分野での雇用と経済波及効果
観光は、宿泊業、運輸業などの関連産業のみならず観光客の消費活
動を通じて、第1次から第2次、第3次産業まで幅広い産業に雇用と経済
効果が波及する裾野が広い産業。
宿泊、飲食、交通、土産物などに観光客が使うお金は、地域経済にとっ
て重要な柱の一つ
■交流人口の拡大をもたらし、地域の活性化に貢献
観光による交流人口の増大による経済効果
定住人口1人の減少による消費額の低下は、国内日帰り旅行者79人、国内宿泊旅行者
24人、外国人旅行者7人の増加によって、それぞれカバーが可能との国の試算もある。
■観光による交流人口増大の経済効果(試算イメージ)
(出典:観光庁資料)
-5-
本県の観光の現状
本県の観光客数は、過去20年は概ね4000万人台。
過去最高は平成16年度に「おいしい山形DC」時に4226万人。
平成23年度は、東日本大震災と風評被害により、昭和63年度と同水準の3500万人に!
3500万人
世界の人口の将来推計
世界全体でみると、人口は今後も増加していく見込み。
-6-
世界の観光と訪日外国人旅行者の現状
○世界全体の国際観光客は右肩上がりで、2012年には史上初めて10億人を突破。
○訪日外国人旅行者も震災等の影響を受けて増減の振幅が大きいものの、増加傾向を
示している。
(出典:世界観光機構(UNWTO)資料に基づく観光庁作成資料)
(出典:日本政府観光局資料)
そ こ で ・・・
提案
外国人観光客をやまがたへ!!
○ 国内人口が減少し、国内の観光需要が伸び悩む中、活況を示している新た
な市場である外国人旅行者の増加策に取り組み、山形県を活性化します。
私達のグループでは、以下の二国を主要強化国に選定し、旅行プランを提案します
タイ
オーストラリア
-7-
タイ人の集客強化について
■なぜタイ人か
・近年山形での受け入れ人数が伸びている
H22 523人 →H23 156人 →H24 599人
・隣県仙台市とタイの交流が盛んであり、広域連携で
の観光客獲得が期待できる
・仙台ーバンコク線(直行便)が開設(H25.12月から)
・15日間までは滞在ビザが不要になり、簡単に来日
できるようになった
・TVドラマ「おしん」が過去にタイ国内でも放送され、
今でも認知度が高い
タイ人に聞きました:伊藤ミリカさん
(日本在住18年・山形県在住10年)
山形には本当の日本があります☆
山形のおすすめ観光地は
山寺と文翔館♪
現在東根市に在住。タイ語講師・通訳として活動中。
タイの手織り布を使ったバッグの作成・販売も手がける、笑顔の素敵な明るい
ミリカさんにお話をお聞きました。
-8-
リピーターでも
パッケージが主流で
す。
タイ人の特徴
・個人旅行よりパッケージツアーが好まれる
・四季への憧れが強い
日本ならではのものが食べたい。
・日本食ブーム
・旅行シーズン 3月 4月 10月
・果物好き
・ショッピング(生活雑貨)好き
タイでは採れない甘~いりんご
が人気です♪
100円ショップがタイでも人気
・仏教信仰が盛んで寺院好き
・リピーターが多い
・男女とも20~40代の訪日旅行者が多い
20代は一生に一回の
新婚旅行者が多いです。
リピーターは30代後半
~60代の富裕層!
40代富裕層団体旅行者向け「美味!東北満喫周遊プラン」を作成
40代富裕層団体旅行者向け
「美味!東北満喫周遊プラン 4月編」
一日目
二日目
三日目
仙台市内観光
朝採りいちご狩り
↓
そば打ち体験
↓
角館観光(桜)
↓
角館温泉宿泊
平泉観光
↓
機械工場見学
↓
月山の雪の壁を
見学・雪遊び
↓
月山志津温泉
宿泊
-9-
↓
松島観光
松島宿泊
40代富裕層団体旅行者向け
「美味!東北満喫周遊プラン 10月編」
一日目
二日目
三日目
三井アウト
朝食もち
↓
ぶどう
・りんご狩り
↓
ワイナリー巡り
↓
お菓子工場
見学
↓
銀山温泉宿泊
花笠踊り鑑賞
朝ラジオ体操
↓
平泉観光
↓
鳴子こけし作り
鳴子温泉郷宿泊
レットパーク
山寺観光
↓
文翔館見学
↓
赤湯温泉宿泊
オーストラリア人の集客強化について
■なぜオーストラリア人か
・職場や学校の夏期休暇と重なる12月から1月にか
けて長期の休暇が取得しやすく、この時期の海外
のスノーリゾートへの需要が高い
・山形市とスワンヒルが姉妹都市であり、学生の短
期留学などの交流も盛んで互いに親しみを持って
いる
・近年山形での受け入れ人数が伸びている
・H21 376人 →H22 791人 → H23 1,493人
- 10 -
オーストラリア人に聞きました:マイケルさん
(山形県在住:8か月)
山形県は人がいい!
山形のおすすめ観光地は
銀山温泉と出羽三山♪
現在尾花沢市に在住。市内のALTとして活動中。
アクティブなことが好きで、お酒も大好きなマイケルさんにお話をお聞きまし
た。
オーストラリア人の特徴
酒が大好き。
・ウィンタースポーツが盛ん
・日本酒がブーム
・旅行シーズン 12月~2月
クリスマス前から長期休暇がありま
・個人旅行客が9割以上
す。
・親日国
文化的なものよりは、ア
・リピーターが多い
クティブなものが好き
・体験型の活動を志向
・男女とも20代の訪日旅行者が最も多い
20代個人旅行向け「体験!山形不思議紀行」を作成
ウィンタースポーツで一定の需要が見込める冬季以外の
集客強化を目指す
- 11 -
20代個人旅行者向け
「体験!山形不思議紀行」 5~7月
一日目
月山夏ス
キー
↓
月山志津温
泉宿泊
二日目
羽黒山で山
伏体験(滝
行・ほら貝を
吹く・野山を
駆け巡る)
↓
宿坊宿泊
三日目
早朝座禅
↓
オプションツ
アー選択
オプション1
四日目~
オプション
ツアー選択
オプション1
月山夏スキー
酒蔵巡り
オプション2
オプション2
庄内映画村見
学・撮影体験
ワイナリー
巡り
集客強化のための取り組み
外国人観光に特化した総合サービスセンターの設置
→ニーズ把握、企業や地域づくり団体、住民とをつなぎ、課題を解決
海 外
企業
自治体
総合サービス
センター
旅行業者
プロモーション
旅行者
ニーズ把握
調整・コーディ
ネート
- 12 -
①国内観光地へ向けた取り組み
外国人旅行客歓迎店舗の登録・管理
・登録店舗表示票作成・配布
・従業員向け研修(語学/生活習慣等)
・指差し会話帳の作成・配布
②外国人旅行者へ向けた取り組み
・SNSツールやWebサイトを利用した情報発信
・海外からの切符手配等対応
・体験ツアーやレンタルサービス等の仲介
・専用コールセンター設置
③その他
・留学生や在形外国人をサポーターとして登録随時協力依頼
・地域特性を活かした総合的な旅行商品等の研究・開発
やまがたの明るい未来
2030年には・・・
★タイ人観光客を現在の10倍(6,000人)に、
オーストラリア人観光客を現在の50倍(20,000人)
に引き上げます!
★外国人観光客の増加で人口減がカバーされ、
国際交流も盛んになって地域が元気になる!
★やまがたのおもてなしの心が世界へ・・・!
- 13 -
講
評
深澤総務部長
タイやオーストラリアにターゲットを絞った商品を考えるなどストーリーとしてはよ
くできている。オーストラリア人の旅行シーズンに、冬季の集客強化をどうやって目指
すのか教えて欲しい。
課題としては、一つは、旅行商品をどうプロモーションするか。もう一つは、総合支援
センターの売り込みをどうやって工夫していくか。
山形県観光物産協会梅津主事
NPOが発表した8~9月の人口増加・市場別増減数で、タイから10%、オースト
ラリアから21%伸びており、大きなターゲットになりうる。
タイ人は寺社仏閣に興味があるというコメントがあるので、提案プランに山形の寺社
仏閣を入れて欲しかった。タイ~仙台便は期間限定であり、春・秋の誘客をどうやって
行っていくか、東北全体で航空会社に当たっていくことも必要。
川北氏
ライバルとは、差別化するところと、連携してやっていくという、2つの接し方が
ある。情報発信については、競争が激しくなると知られても来てもられなくなってし
まうが、現段階ではまずは知ってもらえれば十分。このワークショップ期間中に、こ
こまでたどり着いたのが精一杯だと思う。
総合センターにしてしまうことで一元化されてしまい、そこでしか対応できないこと
が増えるくらいだったら、分散したほうがいい。県内県外機関に山形をプロモートする
タイ・オーストラリアに特化したアンバサダーがいてもいい。
- 14 -
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