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第4号 (7月) 7月の行事予定 - 小笠原村立小笠原中学校
小笠原中学校 第4号 (7月) 平成26年 7月 1日(火) 小笠原村立小笠原中学校 校 長 新 妻 茂 http://www.ogachu.que.ne.jp/ https://www.facebook.com/ogasawara.jhs 投 票 年 齢 1 8 歳 校 長 新 妻 茂 今年度は、個々の生徒の意欲や希望を確認し、学校生活への意欲を喚起するために校長と全生徒と の一対一の面談を実施しています。1学期中には終了する予定でいます。面談をしていてふと気が付 いたのですが、今の中学2年生は4年後には18歳になっているという、当たり前と言えば当たり前 の事実です。 6月13日参議院本会議において、国民投票法改正案が可決成立しました。4年後の平成30年に は国民投票の投票年齢が18歳以上に引き下げられることになりました。今の中学2年生が投票でき る年齢となります。 国民投票法は第1次安倍内閣の時の平成19年5月に成立しました。本則で国民投票の投票年齢を 18歳以上とし、付則で公職選挙法の選挙権年齢などの18歳以上への引き下げなどに関し、平成2 2年の施行までに法制上の措置を取るように求めました。しかし、議論は進まず、先の国会まで法改 正の動きが具体化しませんでした。 憲法改正は、これからの日本を担う若い世代と密接に関わる重要な問題です。生徒のみなさんが中 学校、高校の授業の中で憲法の意義を理解し、自分の考えをしっかりもてるようになることが求めら れます。学校で憲法教育を充実させるという付帯決議もありましたが、家庭内で話し合う機会を増や すことも必要になってくるでしょう。 改正案では、公職選挙法の選挙権年齢などの引き下げについては「改正法施行後速やかに必要な法 制上の措置を講ずる」として、期限を定めていません。与野党8党は、選挙権年齢について改正法施 行後2年以内に18歳以上とすることで合意してはいるものの、慎重論が根強くあることも事実です。 国民投票が18歳、国政・地方選挙は20歳のままでは整合性が保たれず、混乱を引き起こすことも 予想されます。 憲法と同じように選挙の重要性を若い世代に伝える努力をしなければなりません。昨年夏の参議院 議員選挙の東京都の年代別投票率は20~24歳が31.66%で最も低く、2番目が25~29歳 の33.70%、20歳が35.16%と、全体の53.51%と大きな開きがあります。学校教育 などを通して選挙離れに歯止めをかける取り組みをしなければならないという議論もあるようです が、それだけに頼られても現場は困惑するだけです。 一番必要なのは今の20歳代の自覚でしょう。選挙参加への真摯な思いをもっと世の中に訴えて欲 しいところです。そしてそれをリードする年長者の行動も大事です。特に、より民意を反映させる選 挙制度を自らの手でつくることのできない国会議員の責任とそれを選んだ国民の責任は大きいでしょ う。今こそ、未成年者が選挙に関わることについて不安視する声を吹き飛ばすような熱意をわれわれ 大人が示さなければなりません。 7月の行事予定 1日(火) 遠泳大会練習(5・6校時) 14日(月) 15日(火) 2日(水) 3日(木) 4日(金) 【芝生の日】職員会議 都学力調査(2年) 昼:役員会 学習相談(始) 安全指導日 16日(水)【芝生の日】【食育】セーフティ教室 17日(木) バレー部遠征出発 18日(金) 安全指導 全体学活 大掃除 5日(土) 7日(月) 海洋センターボランティア 学校公開(始) 遠泳大会練習(5・6校時) 20日(日) 8日(火) 9日(水) 10日(木) 昼:吹奏楽練習 学習相談 島しょ研修1日目 学習相談 島しょ研修2日目 22日(火) サッカー部島しょ大会 都大会(島しょ大会勝ち抜いた場合)バレー22日、サッカー23日 8/13(水)17(日)or20(水) 宿泊交流 11日(金) 12日(土) 学校公開(終) 遠泳大会 8/17(日)~20(水) 南アルプス市交流 8月31日(日) 夏季休業(終) 13日(日) 遠泳大会予備日 学習相談(終) 9月 1日(月) 避難訓練 昼:吹奏楽練習 終業式 サッカー部遠征出発 バレー部島しょ大会 2学期始業式 一度は延期になった母島移動教室ですが、天気予報ではや 母島移動教室 はり雨マーク。沖縄の南海上では熱帯低気圧が台風6号に発 達と良い情報がないまま当日を迎えました。ところが初日こ そぐずついた天気でしたが予定通り実施することができました。 一日目 7:30定刻通りははじま丸出航。緊張感もあり全員船酔いせずに 到着。宿舎「ラメーフ」周辺のオリエンテーリングを行う。昼食は母島中 学校の生徒とともに摂りました。和やかな雰囲気で過ごすことができまし た。午後は、畜産指導所、営農研修所、農家の稲垣さんを訪問できました。 夕方には空が明るくなって二日目に期待が持てる様子に変わっていました。 二日目 一日目 ・オリエンテーリング 鮫ヶ崎展望台 静沢戦跡、 月ヶ岡神社 ロース記念館 ・畜産指導所 ・営農研修所・農家 メインの石門は、晴れ間こそ見えませんでしたが石門らしい雲の中にいるような天 二日目 ・ 石 門 気で、固有種や巨大化した草木などガイドさんの説明を受けながら、しっかり堪能しました。 足元が滑りやすい中、必死に歩きながら学習していました。去年、六年生で、訪れた母島と は違う、母島の姿に触れることが出来ていたようです。天候も一時的に回復し、昼食を食べた近くのラピエ からは父島を臨むことができました。スタート地点の石門入口に戻ったときは、みんなクタクタで足元がド ロドロでした。充実の二日目となりました。 三日目 ・六本指地蔵 ・探照灯基地跡 ・東港探照灯下砲台 ・北村小学校跡 ・北港清掃 三日目 当初予定していた大沢海岸の清掃を北港の清掃に変更しました。ほ ぼ原型をとどめている戦跡を見学し、北村小学校跡を見学した後、清掃に取 りかかりました。みんな汗をかきながら、多くの漂流ゴミを袋一杯に集めて くれました。お世話になった母島に少しは恩を返せたのではと思います。宿 舎のラメーフさんをはじめ関係各所には延期などでご迷惑をおかけしました が生徒にとって、とても実りある移動教室になりました。今後は、これを機 会に小笠原について学びなおし学習発表会に報告できるよう事後学習に取り組んで行くことになります。 東港探照灯下砲台 オカモノアラガイ 石門にて 北港 コブノキ 清掃活動中 石門にて 畜産指導所にて 北港 集合写真 硫黄島訪島事業 4日間の主な日程 [6/14] 21:00 [6/15] 7:30~ 上陸が危ぶまれていた硫黄島訪島事業でしたが、天候に恵まれ無 9:30 事全日程を終了することができました。 午後 上陸後硫黄島の日差しの強さ、隆起した道路、地熱の暑さを体感 [6/16] 午前 し、過酷な環境での戦を肌で感じました。慰霊祭では、かけがえの 午後 ない命を幾多も奪った戦争を二度と繰り返さないという思いを込め 15:30 て誓いの言葉を読み、千羽鶴を奉納しました。その後「故郷の廃家」[6/17] 6:00 を献歌し、戦争によって引き裂かれた家族や友人、現在も生まれ育 った故郷に帰れない旧島民の方の気持ちに心を寄せました。 戦争により激戦地となった硫黄島は、抜けるような青空と海が どこまでも続いていました。今回お世話になった方々に感謝をす るのと同時に、改めて今の自分の状況に感謝をして人生を送って 欲しいと思います。硫黄島訪島事業では関係者、地域の皆様に大 変お世話になりました。この場を借りて御礼申し上げます。 2年 生徒作文(一部抜粋) 6/14~6/17 二見港出発 硫黄島上陸 慰霊祭(祈念公園) 島内視察 島内視察 自衛隊基地の説明と見学 乗船・洋上献花 二見港帰港・解散式 「硫黄島訪島事業を通して」 島内視察では、北観音や天山慰霊祭、釜場、摺り鉢山水平砲台 など様々な場所を見ました。私がその中で特に印象に残っているのは、硫黄島協会の方に伺った釜場の話で す。釜場では、私たちと同じくらいの年の子どもたちが働いていたそうです。仕事は、兵士のご飯を作って 運ぶことです。私たちはそんな釜場を見た後に摺り鉢山水平砲台へ向かいました。そこで、また釜場の話を していただきました。釜場と水平砲台はずいぶん離れていましたが、子どもたちは歩いて運んでいたそうで す。さらにその行き、帰りにたくさんの子どもたちが爆弾によって命を落としたそうです。私は、つくづく 戦争とは悲惨なものだなと思いました。家族と離れ離れにされ、過酷な労働を強いられ果てには命を奪われ てしまう、それがまだ十四,十五の私たちと同じくらいの子どもたちであったと思うと胸が痛みます。「戦 争は絶対にしてはいけない」と心に刻み込まれました。また、医務科壕の中に入った時も同じように感じま した。そこはけがをした兵士が治療をする場所にもかかわらず、中の気温が四十度近くありました。中にい ると、じわじわと体力が奪われていくような感覚でした。 今回、硫黄島を訪れたことは私にとってとても大きかったと思います。この世界をどう生きていくか、考 えさせられたような気がします。 誓 い の 言 葉 私たちは、硫黄島を訪島するにあたり、さまざまな学習を進めてきました。夜明山戦跡調査では、父 島の戦跡を訪れ、戦争が近い過去に確かにあったものだと実感しました。硫黄島旧島民の方々のお話を 伺う会では、戦争の悲惨さや平和の大切さ、ふるさとへの思いを感じました。一人ひとりが自らテーマ を決めて詳しく調べ、クラスで発表しました。これらの取り組みを通して感じた想いを、小笠原中学校 を代表し、私たちがお話しします。 戦前の硫黄島は、豊かな自然の恵みを受け、活気に満ちあふれた島でした。オレンジにマンゴー、ブ ショウマメにナス、タピオカ、サトウキビなどの豊富な農産物。大正尋常小学校での、遠足や運動会な どの行事。私たちが想像していた以上に、硫黄島の人々は楽しく充実した日々を過ごしていたのです。 しかし、昭和19年、硫黄島は戦いの地となりました。ちょうど70年前の今日、硫黄島は、アメリカ 軍艦上機約六十機による空襲を受けました。島で暮らしていた方々は強制疎開を余儀なくされ、多数の 青年たちが軍属として残りました。青年たちは疎開する母に「ぼくもつれていってよ」と涙ながらに語 ったそうです。一方、硫黄島には多数の兵が送り込まれました。硫黄島は、アメリカ軍にとって、日本 本土に空襲を行うための護衛機の拠点になります。そのため、空爆と艦砲射撃が半年もの間続き、激し い上陸戦を行うこととなりました。三月末に至るまでの三十六日間、日本軍は、亜硫酸ガスと、高い地 熱に包まれた壕の中で、戦い続けました。硫黄島の戦いは、両軍合わせ、二万七千人以上の命を奪った のです。現在硫黄島は昔のような緑を取り戻しつつあると言われています。しかし、戦争で失われた命 は戻ることはありません。硫黄島には、今でも多くの方の遺骨が地に埋もれています。強制疎開された 旧島民の方々の帰島も実現していません。まだ、硫黄島の戦後は終わっていないのです。旧島民の方々 からお話を伺った時、私たちは緊張しながら「今でも硫黄島に住みたいですか」という質問をしました。 旧島民の方々は、 「住みたい」とすぐにお答えになりました。硫黄島というふるさとへ戻れない現実に、 胸のつまる思いです。 私たちは、硫黄島の戦いについて学ぶことを通じ、平和や命の尊さを知り、絶対に繰り返してはいけ ないことだと強く実感しました。今回、こうして慰霊祭に参列する機会をいただき、感謝すると同時に、 さらに多くのことを学んでいきます。そして、悲惨な戦いの記憶が風化されないよう、これからも戦争 について考え続けていきます。そして、私たちの心の中に、確固とした平和の砦を築いていくことを誓 います。 平成26年度6月15日 6/15 ノロ落とし ブイ・フロート設置 6月15日(日)、毎年恒例の「ノロ落とし」が行われました。 朝から小雨、実施に迷うような天候でしたが、 「早く泳ぎたい!」 という気合いで頑張りました。小中の児童・生徒はもちろん、P TAや地元ダイバーの方々の多大なるご協力のもと、小笠原の夏 の到来、『海開き』となりました。ここから3ヶ月半、多くの笑顔 と歓声が溢れ、”ボニンブルーの海”が輝きを増す季節です。事故 やケガのないことを願いつつ、みんなで一生懸命に作業した1時 間でした。また、事前に、地元ダイバーの方々により「ブイ・フロート設置」も完了しております。ご協力 いただいた方々に、この紙面をお借りし、改めてお礼申し上げます。「ありがとうございました」。 ※ブイ・フロート撤去 9月28日(日) ※予備日:未定です。 遠泳大会に向けて 水泳指導が始まりました。体育の授業であることはもちろんです が、大きな目標の一つとして、7月12日(土)の『遠泳大会』があります。今年は水に恵まれ、プールと海 (2回・7/1と7/7)で十分に練習を重ね本番に臨むことになります。 水泳は個人競技、自分との戦いというスポーツですが、学校行事・遠泳大会に関しては『互いに励ま し合い、みんなで目標を達成する』という面もあります。 [遠泳大会の目標]○自分の泳力を試すとともに、泳力の一層の向上を図る。 ○集団遠泳を通じて、協力・励まし合いの気持ちを養う。 ○健康・安全に配慮しながら完泳できるように努力する。 海に囲まれている小笠原で生活をする私達ですが、この機会に改めて 『目標を持って泳ぐ』ことを意識して取り組んでいきましょう。 2学期当初の予定 9月 1日(月) 始業式 各種委員会 2日(火) 3日(水) 村・防災訓練(予定) 中央委員会 父母学習交流会(始) 4日(木) 5日(金) 父母水泳記録会 父母学習交流(終) [夏季休業について] 発育測定 19日より8/31まで、44日間の 長い夏休みが始まります。過ごし方につ 【芝生の日】 【食育】 9日(火) 10日(水) 11日(木) 保護者会 校内研修会 学習相談(始) 12日(金) 1年東平外来種駆除活動5・6校時 4/7始業式、4/8入学式から始まった 今年度ですが、5月の修学旅行、6月の母島移動教室と硫黄島 訪島、そして期末テストと本当に早い1学期です。ここまで無 事に教育活動が進みましたこと、保護者の方や地域の方々のご 理解とご協力の賜と、改めて感謝申し上げます。 いては学校でも指導いたしますが、家庭 でも次のことをお願いします。 (1)家庭のルールを守らせてください 起床や就寝、門限 等、生活リズムを安 定させること、また家の手伝いをさせ ることが充実につながります。 (2)学習の習慣を身に付けさせてください 時間は学年によって違ってきますが、 1日最低2時間が目安です。 (3)3度の食事を大切にし、健康的な毎日 になるよう支援してください 世界自然遺産登録より、観光の方が大 幅に増え、島の中がにぎわう毎日になる かと思います。生徒はまだまだ大人の支 さて、もうすぐ生徒が待ちに待った『夏季休業』に入ります。 44日間という長い期間、どのように過ごすかで2学期が大き 援が必要な年代です。安全で健康な中学 く変わってきます。(右に注意事項を書かせていただきました) 生らしい生活をおくり、充実した夏休み なお、8月は[校庭芝生の養生期間]となります。『立ち入り になるようお願いいたします。 禁止』となりますのでご協力をお願いいたします。