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露地かんきつ

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露地かんきつ
露地かんきつ
露地かんきつ_生産コスト縮減に向けた取り組み
1.生産コスト縮減に向けた取り組み(技術対策)
1)低コスト、省力化対策
・老木化して収量向上が期待できない園
や土壌水分が高く温州みかんの糖度が
上がらない園では優良中晩柑(不知火、
せとか等)の導入を検討。
①改植と園地基盤整備に
よる労働力分散と軽減
・現在ある園地に園内道を入れること
で、作業時間が整備前より3割程度削
減。
取組の事例
○極早生温州は、生育期間が短く、摘
果、収穫に要する時期が集中するため、
中晩柑の導入や品種の組み合わせに
より、結実管理労力の分散、軽減が可
能。
・基盤整備により傾斜を緩和し軽トラッ
クが進入可能となるよう樹列間を広げ
ることにより、作業時間を整備前より7
割削減し、経営規模も拡大可能。
(以上農林水産省縮減対策より引用)
集団的な基盤整備と改植
園内道を整備し、優良中晩柑へ改植
普及に当たっての留意事項
・改植を行う際に併せて傾斜の緩和や園内道の整備、土層改良等の園地整備を行う。
・改植や園地整備にあたっては、規模に応じて補助事業を活用しコストを低減する。
・優良農地を担い手へ集積し、販売戦略に基づいた品目・品種を導入する。
・温州みかんと中晩柑は防除体系が異なるため、改植による団地化を図り防除作業等
の効率化を図る。
露地かんきつ
49
露地かんきつ_生産コスト縮減に向けた取り組み
②シートマルチによる
農薬費の低減
表1 フィルムマルチと除草回数、生草重及び果実品質
処
・品質向上のためのシートマルチ被覆は
雑草の生育を抑制するとともに反射光に
よる害虫忌避効果も期待できる。
取組の事例
○シートマルチによって、雑草の生育
を抑制でき、除草回数は 1/3ですむ
(表1)。
理
生 草 重 z 除草 回数 糖
(kg/㎡)
度
y
酸 含 量y
(g/100ml)
白色ポリフィルム
0.1
1
10.4
0.82
タイベック
0.4
1
11.3
0.91
無被覆
4.2
3
9.9
0.72
z 被覆開始時からの全草量
y 11月 8日調査
園内作業道を装備した
全園マルチ
白色の資材を利用すると、チャノキイ
ロアザミウマの被害を軽減できる(表
2)。
普及に当たっての留意事項
・光反射シートを2年間使用した場合、新
品に比べて被害軽減効果が低下する場
合がある。
・飛来抑制効果を得るためには、被覆面
積に対する樹冠占有率が60%以下であ
ることが望ましい。
表2 シートマルチ栽培下でのチャノキイロアザミウマの被害果率
光反射シート
白色ポリシート
調査時期
(年.月) 使用1年目 使用2年目 使用1年目 使用2年目
1995.11
6.0
5.3
果梗部 1996.11
1997.11
1.3
0.8
0.4
1.3
1995.11
2.7
2.0
果頂部 1996.11
2.5
6.3
5.0
12.1
1997.11
10.0
13.8
13.8
8.3
注 1)数値の-は未調査
2)シートの被覆期間は各年の6月∼11月
3)チャノキイロアザミウマに対する専用防除剤は無散布
調査
部位
50
(%)
無マルチ
18.0
8.8
13.3
7.1
16.7
露地かんきつ
露地かんきつ_生産コスト縮減に向けた取り組み
③わい性台木使用
による労力の低減
ヒリュウとは、カラタチの変異で、トゲは湾曲し わい性
・樹容積は、カラタチ台の3∼4割
・根域が表層部に集中し、糖度が向上しやすい
・果実が中玉果で浮き皮少ない
普及に当たっての留意事項
・根が浅いため干害を受けないよう場合
によってはかん水を行う。また、台風等
で倒伏しやすいので、幼木時は支柱で
しっかり主幹を支える。
取組の事例
○樹高が2m程度に抑えられる。
○根が浅いため水分ストレスをかけやすい。
・着果過多により樹勢が低下しすぎない
ようにする。
○栄養成長が緩慢だが、早期着花、結実
性に優れ、密植を行うことで早期多収と
いった効果がある。
・樹冠拡大しにくいことから、着果させる
までに十分樹高をとり、カラタチ台より密
植する。
○高糖度系品種等樹勢の強い品種に用
いることで、樹がコンパクトになり、隔年結
果を抑える効果がある。
・改植の際に根が痛まないように十分注
意する。
表3 青島温州の台木による果実品質の違い
区
台木 樹冠下
(2006 果樹技術者県央ブロック)
樹高 樹冠面積 収量
換算収量
(m) (㎡/樹) (kg/樹) (kg/10a)
横径
(mm)
果実重
(g)
着色
歩合
糖度
酸含量
(g/100ml)
ヒリュウ マルチ
1.9
4.4
26.6
3,632
68.6
116.0
9.9
13.8
1.05
ヒリュウ
1.7
4.4
22.3
3,141
69.3
119.6
9.6
12.9
1.04
2.6
9.6
59.4
3,717
71.5
130.0
9.9
12.9
1.14
74.6
146.4
9.5
12.2
1.12
露地
カラタチ マルチ
カラタチ 露地
カラタチ台
ヒリュウ台
51
露地かんきつ
露地かんきつ_生産コスト縮減に向けた取り組み
④摘果剤使用による
摘果労力の低減
2)収量安定生産対策
①樹冠上部摘果による
隔年結果是正
摘果作業は労働時間の約20%であり、
短期間で行うことが必要であり、薬剤
の活用で省力化を図ることが可能。
「樹冠上部摘果」
樹の状態や果実の量を見て、樹の上部果実を
全摘果することで、樹勢を維持し連年安定生
産ができる。
摘果する位置の目印を付けておくことで、雇用
労働者でも簡単に作業することができる。
取組の事例
○着果過多樹では、フィガロン乳剤2,000倍
の全面散布で摘果労力を30%軽減できる。
また、1,000倍の部分散布では、粗摘果労
力を軽減できる(表4)。
取組の事例
表4 フィガロン乳剤と摘果時間及び摘果数
散布
濃度
収量
果数
1 果
平均重
(kg/本)
(個/本)
(g)
摘 果
時間1z
摘果数x
割合
摘 果
時間2y
(分/100個) (分/10kg)
1000倍
184
1,468
125.6
15.0
11.9
2.3
2000倍
167
1,743
96.0
10.3
10.8
1.4
対照
185
1,713
107.8
16.8
15.6
2.6
○静岡県の事例では、作業を平準化し、
雇用労働者でも摘果が可能となること
で、雇用労働力を活用した規模拡大を
実現(3ha→7ha)。
(農林水産省縮減対策より引用)
z
収穫果数100個に対する摘果時間
収穫10kgに対する摘果時間
x
収穫果数に対する摘果時間
y
全摘果
100
落果率(%)
95
92.0%
90
84.7%
85
81.9%
80.7%
80
75
ターム
ターム
フィガロン
500倍
1000倍
1000倍
無処理
図1 ターム水溶剤の全摘果処理による
落果率へ(2009年)
※「岩崎早生」を供試し、満開17日後に散布
普及に当たっての留意事項
・植物成長調整剤は、着果量や新梢の発
生状況、日照量、散布後の温度条件等に
よって効果が異なるため、使用時期、濃度
薬剤の性質を考慮して散布する。
52
普及に当たっての留意事項
・夏枝に養分が取られて果実の糖度が
下がらないように、弱剪定で行うことが
必要。
・着果負担がかかりやすく、小玉になり
やすいため、早生から普通温州、着果
過多の樹(年)に適した技術。
露地かんきつ
露地かんきつ_今後導入及び普及が期待される取り組み
2.今後導入及び普及が期待される取り組み
1)低コスト、省力化対策
①スピードスプレーヤの導入
による防除作業の省力化と
農薬低減
・スピードスプレーヤは、薬液吐き出し量
50L/分以上70L/分未満、風量500㎥/分級
以上で5haのかんきつ園の防除が可能。
取組の事例
○園地改造後のスピードスプレーヤ利用
による防除時間は、改造前の手散布の場
合に比べ約 1/4、薬液量は約 1/2に減少
(表5)する。
表5 園地改造と作業効率及び収量
(長崎果樹試)
運搬作業 収 量
時 間
(分)
(kg/10a)
園 地
改 造
防 除 作 業
防除時間
薬液量
(分)
(リットル)
改造前
120∼180
1000∼1500
300
2,090
改造後
30∼ 40
500∼ 700
111
2,512
注1)防除時間、薬液量は実証園(30a)での実散布時間及び薬液量
(改造前は手散布、改造後はSS利用)
2)運搬作業時間は実証園内での果実の運搬時間
(改造前は人力運搬主体、改造後は軽トラック利用)
普及に当たっての留意事項
・ドリフト低減対策に留意する。
園内道整備園でのSS防除
53
露地かんきつ
露地かんきつ_今後導入及び普及が期待される取り組み
②高所作業車、運搬車利
用による収穫労力の軽減
・生研センターで開発された左右水平制御機
能付き小型電動高所作業台車は、小回りの
きく省力化機械で、軽トラックに積載可能。
張り出し板
取組の事例
○高所作業車を利用すると、脚立利用の
場合より収穫労力が軽減できる。特に、傾
斜地のカンキツ園で下段通路と植栽面と
の段差が大きい場合に利用効果が大き
い。また、防風樹の刈込み作業等、他の
高所作業でも作業能率が向上する(表6,
7)。
水平制御
傾斜
表8
主要諸元
全長、全幅、全高
1600 ×1200×1700 mm
空車質量
273 kg
最大積載量
100 kg
荷台寸法
1400x620 mm
表6 高所作業車利用時の収穫労力(長崎果樹試)
作業台最高高さ
2000 mm
品 種
駆動・操舵輪
後輪駆動・前輪操舵
最小旋回半径
2200mm
○運搬車の導入で園内での収穫物の運
搬時間も約 1/3に減少し軽労化が図られ
る。
収穫方法
樹高
(使用機材)
(m)
(%)
2.8
24.8
66
15.9
張り出し板幅
600 mm
2.5
24.7
61
13.7
張り出し長さ
500 mm
3.2
10.3
106
9.7
走行速度
0∼1.2 m/s(無段階)
脚 立
2.5
9.0
87
9.2
走行用モータ
210W、2個
高所作業車
3.0
19.9
68
8.6
バッテリ
12V(40Ah)、2個直列
脚 立
3.1
17.1
49
6.4
連続作業可能時間
10h以上(摘葉作業時)
宮内イヨカン 高所作業車
脚 立
太田ポンカン 高所作業車
早 香
樹容積 収穫果数
収穫数
(個/10min) (kg/10min)
表7 傾斜地カンキツ園での高所作業車利用時
(長崎果樹試)
の収穫労力
段 差
樹 高
(使用機材)
(m)
(m)
高所作業車
1.8
2.9
20.4
19.9
2.9
脚 立
1.6
3.0
18.6
17.1
11.2
z
収穫果数
収穫数
残果率z
収穫方法
(個/10min) (kg/10min)
(%)
普及に当たっての留意事項
・樹高4m以下、樹間1.2m以上の果樹
に適応できる。平坦地、または、5゜以内
の傾斜地で利用することが望ましい。
・本機を利用する際は、通路となる空間
(幅1.2m、地上高1.7m)を確保する必要
がある。
・ハンドルを機体前方へ倒すことにより
歩行型運搬車としても利用できる。
樹に上らなければ収穫できない果実の割合
54
露地かんきつ
露地かんきつ_今後導入及び普及が期待される取り組み
③せん定枝・規格外果実
の堆肥化により土づくり
④草生栽培の導入による
除草剤使用量の低減
取組の事例
着果期間が長く大玉生産を行う中晩柑園で
は、土壌水分保持対策としてナギナタガヤ等
による草生栽培の導入することで、土壌水分
保持ができ、除草剤の使用量を低減できる。
○チップ化したミカンの剪定枝に、チッ
プの2%量の石灰窒素、もしくはチップと
同量のミカン果実を添加し、タイベック
シートを被覆することで、5ヶ月でチップ
を堆肥化できる(図3)。
取組の成果
○1回の播種で周年の抑草効果が期待で
きる。
土壌に有機物が供給され、地力維持に
も貢献(農林水産省縮減対策より引用) 。
普及に当たっての留意事項
・堆肥化の進行状態は温度変化から確
認できる。
・木質系堆肥は乾燥しやすいため、水分
状態を見ながら適宜散水する。
普及に当たっての留意事項
・播種に6,000円/10a程度必要(次年度
以降は追い蒔きでよいため、種子量は
減らすことが可能)。
・ゴマダラカミキリ発生園においては、春
先に樹冠下へ除草剤を処理。
・傾斜地では滑りやすいため注意する。
・タイベックシートはカンキツ園に被覆した
後の廃材で利用可能。
石灰窒素
チップのみ
ミカン果実
CN比 (%)
1
50
40
30
20
10
0
50
100
150
200
堆積日数 (日)
図3
窒素源の違いと堆積物内CN比の推移
ナギナタガヤの草生栽培の様子
5∼6月に倒伏し雑草の繁茂を防ぐ。
CN比=18
・全体的に黒色になる。
・小さな枝が確認できなくなり
臭気もほとんどしない。
55
露地かんきつ
露地かんきつ_今後導入及び普及が期待される取り組み
⑤土壌診断に基づく適正土壌改
良、施肥による肥料費の低減
連年安定生産のためには、
物理性の改善も重要!!
1.根が元気に育つ環境を作る
品質向上を図るため、シートマルチ栽培
を行う温州みかんでは、樹勢低下を招きや
すい。
○土の固さの改良
○保水性の改良
また中晩柑は、開花∼収穫までの期間が
長く樹勢の維持が連年結果には不可欠。
○排水性(通気性)の改良
このため園ごとの土壌分析結果に基づく
適正な土壌改良及び施肥により、細根・着
葉数を確保する。
すみやすい環境を作る
2.土壌の微生物が
○微生物のえさ(有機物)の確保
取組の事例
○各生産組織で土壌分析を実施し、処方
箋を指導機関が作成。
・堆肥、緑肥等の有機物投入による腐植の増加
○pHの矯正による肥料の効率的利用や
微量要素の欠乏・過剰障害を抑制
・バックホー、ホーレー、空気式土壌改良機
による圧縮空気の送り込み等で土壌改良
○ECの程度による窒素施用量の加減
・明渠、暗渠、うね立て等の排水対策
○塩基のバランスを矯正
100%
42.0
90%
基準以上(6.5∼7.5)
80%
70%
32.1
基準値内(5.5∼6.5)
60%
基準以下(3.0∼5.5)
50%
全摘果
40%
30%
42.9
20%
肥料散布機による施肥による省力化
10%
0%
図3
県内の土壌分析結果
(2012 かんきつ担い手ネットワーク)
適正pHは32%であり、過半数の園で改善の必要。
56
普及に当たっての留意事項
・定期的な分析により、処方結果が反
映されているかを確認する。
露地かんきつ
露地かんきつ_今後導入及び普及が期待される取り組み
2)収量安定対策
・ ジベレリン3.3∼5.0ppmとジャスモメート液剤
1000∼2000倍を9月中旬に混合散布することに
より、浮皮果が軽減できる。
①植物成長調整剤による
浮き皮の軽減(みかん)
取組の事例
○早生ウンシュウの樹上完熟栽培や普通温州の貯蔵みかんで、浮皮果、こはん症等の果皮障
害発生が軽減され(図4,5)、減酸が抑制されることで貯蔵性が向上し商品性が高くなる。
1月
12月
11月
12月
11月
GA5.0+PDJ1000倍
GA3.3+PDJ1000倍
GA5.0+PDJ2000倍
GA3.3+PDJ2000倍
無処理
0 5 10 15 20 25 30
0 5 10 15 20 25 30 35 40 45 50 55 60 65
浮皮果発生指数(2007年)
早生樹上完熟のジベレリン(GA)・ジャスモメート液剤(PDJ)混合散布と
収穫時期別浮皮果の発生(長崎農技セ果樹)
図5
⑤無処理
2か月後
④GA3.3+
PDJ2000倍
1か月後
③GA5.0+
PDJ2000倍
予措後
②GA3.3+
PDJ1000倍
80
70
60
50
40
30
20
10
0
①GA5.0+
PDJ1000倍
浮き皮発生指数
図4
浮皮果発生指数(2008年)
※浮き皮は無(0)軽(1)中(2)甚(3)
の4段階評価
浮皮発生指数は(Σ(発生程度別果
数×発生程度))/(3×調査果数)×100
で算出
普通貯蔵ミカンのジベレリン(GA)・ジャスモメート液剤(PDJ)混合散布と
貯蔵時期別浮皮果の発生(2009 長崎農技セ果樹)
普及に当たっての留意事項
・着色遅延、緑斑発生が見られるため、従来の出荷より遅れことを念頭にいれ出荷計画を立てる。
・薬液がかかったところだけしか作用しないため、果実に確実に散布することが必要。
・薬液が乾きにくいほど緑斑が残るため、乾きやすい表層部を中心に散布し、樹の下部やふところの浮
き皮果が発生しにくい場所は散布を控える。特にジベレリン液剤は乾きやすいように注意。
・散布前までに水分ストレスを付与し糖度を高めておき、赤みの強い果実生産に努める。
・着果量の過少、過多園では着色遅れ、糖度低下が懸念されるため散布は控える。
57
露地かんきつ
露地かんきつ_生産コスト低減に向けた取り組み(経営シミュレーション)
3.生産コスト縮減に向けた取り組み(経営シミュレーション)
温州みかん
(円/10a)
早生温州
項(費)目
肥料費
H24現状
費用
改善後
割合
38,490
22%
費用
35,676
農業薬剤費
47,110
27%
28,856
動力光熱費
8,242
5%
9,568
17,703
10%
17,703
諸材料費
雇用労働費
その他
計
H24現状
対比
23,100
13%
40,004
174,650
23%
割合
18,379
54,930
100% 165,112
100%
削減率
主要な取組み
22%
・土壌診断に基づく適正土壌
7.3% 改良、施肥による肥料費の低
減
17%
・改植と園地基盤整備による
労働力分散と軽減
・シートマルチによる農薬費
38.7% の低減
・スピードスプレーヤの導入
による防除作業の省力化と農
薬低減
6% -16.1%
11%
11%
0.0%
・改植と園地基盤整備による
労働力分散と軽減
20.4% ・スピードスプレーヤの導入
による防除作業の省力化と農
薬低減
33% -37.3%
100%
5.5%
95%
※一経営体当たり経営規模 150a
※主要な取り組みの赤字は、今後、新たに取り組む技術。
※各費目毎の削減率は主要なコスト縮減の取組を組み合わせた際の削減率であり、主要な取組の削減率の合
計とは異なる。
58
露地かんきつ
露地かんきつ_生産コスト低減に向けた取り組み(経営シミュレーション)
中晩柑
(円/10a)
不知火
項(費)目
肥料費
H24現状
費用
41,250
農業薬剤費
51,090
動力光熱費
8,242
諸材料費
雇用労働費
その他
計
H24現状
対比
割合
費用
割合
22% 38,565
27% 28,010
4%
17,955
9,568
50,414
11%
1,456
27%
57,141
100% 152,694
100%
削減率
主要な取組み
25%
・土壌診断に基づく適正土壌
6.5% 改良、施肥による肥料費の低
減
18%
・改植と園地基盤整備による
労働力分散と軽減
45.2% ・スピードスプレーヤの導入
による防除作業の省力化と農
薬低減
6% -16.1%
10% 17,955
19,859
188,811
改善後
12%
1%
0.0%
・改植と園地基盤整備による
労働力分散と軽減
92.7% ・スピードスプレーヤの導入
による防除作業の省力化と農
薬低減
37% -13.3%
100%
19.1%
81%
※一経営体当たり経営規模 50a
※主要な取り組みの赤字は、今後、新たに取り組む技術。
※各費目毎の削減率は主要なコスト縮減の取組を組み合わせた際の削減率であり、主要な取組の削減率の合
計とは異なる。
59
露地かんきつ
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