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シミュレーション家畜
酪農 酪農_生産コスト縮減に向けた主な取り組み 1.生産コスト縮減に向けた主な取り組み 1)生産性向上対策 ①牛群検定を活用した牛群改良と適正管理による乳量向上 牛群検定を取り組むことにより、個体ごとの乳量・乳成分および繁殖成績等を把握しや すくなり、適正な飼料給与や乳量向上が図れる。 また、個体の能力も評価でき、淘汰か後継牛保留かの判断も容易になる。 取組の成果 ○経産牛1頭あたりの年間乳量は、検定未実施牛に比べ実施牛が約2,000kg多い ことから、牛群検定の実施は所得の向上につながる。 ○毎月、乳成分、特に体細胞数を個体ごとに把握できるので、乳房炎予防と乳質 ペナルティー回避につながる。 普及に当たっての留意事項 ○ミルカーの点検とミルクメーターの洗浄等は十分に行う。 ○成績書は毎月見ることで価値が出てくるので、家族、仲間、関係機関と一緒に 検討することが望ましい。 酪農 125 酪農_生産コスト縮減に向けた主な取り組み 【牛群検定事業のしくみ】 資料:(社)家畜改良事業団 研修会 巡回指導 126 酪農 酪農_今後導入が期待される取り組み 2 今後導入及び普及が期待される取り組み 1)生産性向上対策 ①雌性判別精液の活用 雌牛を90%の確率で生産する雌性判別精液を活用し、計画的に高能力後継雌牛を生産 することにより、後継牛の導入経費の低減と効率的な牛群改良が期待できる。 普及に当たっての留意事項 ○雌性判別精液は通常精液に比べ、一般的に価格が高く受胎率が低いため、経産牛へ の使用は避けたほうがよい。 通常精液 雌率:50% 雌性判別精液 90% 雌子牛 雄子牛 後継牛 出荷(肥育) 酪農 127 酪農_生産コスト縮減に向けた取り組み(経営シミュレーション) 3.生産コスト縮減に向けた取り組み(経営シミュレーション) (円/生乳100kg) H24現状 改善後 削減率 項(費)目 費用 割合 費用 素畜費 1,472 14.0% 1,383 13.3% 購入飼料費 5,231 49.7% 5,231 50.1% 農薬医薬品費 297 2.8% 297 2.8% 光熱水動力費 509 4.8% 509 4.9% 減価償却費 1,871 17.8% 1,871 17.9% その他経費 1,141 10.8% 1,141 10.9% 10,521 100.0% 10,432 100.0% 計 H24現状対比 100.0% 主要な取組み 割合 6.0% ・牛群検定の活用 ・乳用種雌性判別精液の活用 ・牛群検定の活用 99.2% ※平成22年農業経営統計調査(酪農部門農業経営費)に基づく生乳100kg当たり推定値。 ※主要な取り組みの赤字は、今後、新たに取り組む技術。 酪農 128