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自治体初! 中国瀋陽市に「佐賀県瀋陽代表事務所」を開設 2012 年 6 月
自治体初! 中国瀋陽市に「佐賀県瀋陽代表事務所」を開設 2012 年 6 月 佐賀県農林水産商工本部国際戦略グループ 1.3つの海外拠点を開設 佐賀県では、グローバル化が進む世界の中にあって、 「将来、佐賀県が世界に必要とされる地域」となっていく ことを目指し、様々な分野における国際化に向けた取 組を展開していくため、佐賀県国際戦略「世界とつなが る佐賀県行動計画」を 2011 年 6 月に策定し、経済発展 が著しい中国など東アジア地域の活力を佐賀県に取り 込むため、最前線でスピード感を持って活動する海外 拠点として、2011 年 8 月に佐賀県庁内に「佐賀県上海 デスク」を、同年 10 月には佐賀県初の海外事務所とな る「佐賀県瀋陽代表事務所」と「佐賀県香港代表事務所」を開設しました。 中国遼寧省の省都である「瀋陽」は、佐賀県と遼寧省政府が、相互の職員交流や訪 問団受入れなど、1995 年から長年に亘る交流を続けており、加えて、中国東北地区の 政治・経済の中心都市であり、今後さらなる経済発展が見込めることから、日本の自治 体として初めて事務所を設置しました。 「香港」は、これまでの輸出促進の取組により、佐賀牛ブランドが定着していること、 中国本土へのゲートウェーであることや関税や検疫による障壁が少ないことなどから、 事務所を設置しました。 「上海」については、現地事務所の設置という発想を変え、佐賀県と上海の地理的な 近さを活かし、県庁内に「佐賀県上海デスク」を設置し専任職員を配置して出張ベース で活動しており、現在は 2012 年 1 月に就航した中国春秋航空の佐賀-上海便により、 現地へのアクセスも飛躍的に向上しています。 2.佐賀県瀋陽代表事務所の開設にあたって 特に、佐賀県瀋陽代表事務所は、佐賀県初 の海外事務所であると同時に、中国遼寧省瀋 陽市にとっても、日本の自治体として初めての 事務所設置であったことから、正直なところ双方 ともにノウハウ不足の面は否めず、開設に至る までには、事務所設立手続きや現地関係機関と の調整など、未経験の業務を進めていかなけれ ばならないことも多々あり、苦労が絶えない日々 ≪佐賀県瀋陽代表事務所の開所式≫ が続きました。 グローカル通信第41号 そうした困難な状況もありましたが、遼寧省政府の協力的な姿勢や誠実な対応、さら には在瀋陽日本国総領事館からの積極的な支援などのおかげで、念願の事務所を誕 生させることができました。 佐賀県瀋陽代表事務所に対する佐賀県及び中国側の期待は大きく、2011 年 10 月 25 日の事務所開設関連行事には、佐賀県側からは古川康知事や県内の経済団体・企業 の代表者などで構成された佐賀県政史上最多となる約 130 人の県民訪問団が瀋陽を 訪れました。現地からは遼寧省党委員会の王珉書記をはじめ省政府関係者や、在瀋 陽日本国総領事館の松本盛雄総領事など約 160 人に出席いただき、総勢約 290 人の参加者のもと、 事務所の開設式典を華やかに行う中、佐賀県と遼 寧省との友好協力パートナーシップ協定も締結し、 事務所開設を契機として交流をより一層深め、共 同発展を実現していくことを確認しました。 ≪パートナーシップ協定書の披露≫ 3.佐賀県瀋陽代表事務所の活動状況 佐賀県瀋陽代表事務所では、遼寧省に派遣 された経験を有する県職員 1 名と現地スタッフ1 名の計2名体制で、初の自治体事務所として「こ れからの市場を開拓する」ことに主眼をおき、遼 寧省政府の支援や便宜を受けながら、当地にお ける佐賀県の存在感や認知度を向上させること に取り組むとともに、有田焼など県産品の販路 開拓や県内企業と現地企業との取引支援、観 光客の誘致、さらには学校間の交流支援など、 ≪佐賀県瀋陽代表事務所の北島代表≫ 幅広い活動に取り組んでいます。 中でも県内企業の取引支援については、事務所開設時に実施した経済ミッション派 遣などによるビジネス交流の機会創出の取組を通じて、いくつかの取引に向けた動きも 芽生えてきており、これらの実現に向けて積極的な支援を行っています。 今後とも、現地での要望や問い合わせにすぐに対応できるという利点を最大限に活 かし、積極的な情報収集や現地関係機関との信頼関係の構築に努めながら、様々な 国際関連の活動を展開し、県民の皆様に成果を実感いただける成功事例を一つでも 多く生み出していけるよう、取り組んでいくこととしています。 グローカル通信第41号