...

環境報告書 - オルガノ株式会社

by user

on
Category: Documents
5

views

Report

Comments

Transcript

環境報告書 - オルガノ株式会社
オルガノグループ
環境報告書
ごあいさつ
近年、
地球温暖化、
環境汚染、
資源の枯渇など、
地球規模での環境問題が広がりを見せており、
その早急な対策が求め
CO2の削減、水・大気・土壌汚染の防止、資源のリユース・リサイクルなど、
られています。一方で、
アジア地域を中心に新興国が急速な成長を続けており、環境問題で
先進国との対立が顕在化するなど、環境保全と経済発展の両立が大きな課題となっています。
企業においても、経済性を追い求めるだけでなく、持続可能な社会の実現に向け、大きな役割を
果たすことが求められています。
当社グループは「Ecologically Clean」
を企業コンセプトとしており、
まさに「環境」
を中心に据えた
事業活動を進めています。
代表取締役社長
橋本 喜代志
水、土壌を浄化する製品により環境保全に貢献することはもちろん、CO 2 削減に貢献する省
エネ製品、
フッ素などの排水からの有価物回収技術、水の使用量や排水量を削減し水を有効
活用する回収システム、薬品の使用量を削減する製品など、環境負荷低減型の商品づくり、
技術開発を進めることにより、お客様の環境保護活動にも繋げ、持続可能な社会の実現へ
努めています。
2 廃棄物
また、製品・サービスを通じた環境保全活動だけでなく、事務所・工場でも省エネ、CO・
の削減を進めるなど、事業活動全般で環境負荷の低減に努めています。
水ビジネスが世界的に注目を集め、環境問題に対して世界各国が新たな施策を講じている中、
水・環境に深く関わる当社グループにとってビジネスチャンスは大きく広がっていると考えています。
今後とも当社グループはステークホルダーの皆様の信頼と期待に応えるべく、環境保全活動を
推進し、企業活動のあらゆる面で、美しい地球環境との共存と共生に貢献してまいります。
本報告書は、
当社グループが2009年度に取り組んだ活動を中心にまとめています。本報告書を
通じて、
当社グループの環境に対する取り組みの一端をご理解いただければ幸いです。
オルガノグループ企業理念
オルガノグループはかけがえのない地球の未来を見つめ
“心”
と
“技”で水の価値を創造する。
オルガノグループ経営理念
地球を大切にする経営 お客様を大切にする経営 人を大切にする経営
技術を大切にする経営 株主を大切にする経営
1
オルガノグループ 環境報告書2010
環境基本方針
◆ 環境理念
◆ 製造環境
オルガノは、地球環境の保全が人類共通の最重要課題の一つであ
ることを認識し、企業活動のあらゆる面で、美しい地球環境との共
存と共生に貢献していく。
省資源、省エネルギー、
リサイクル、廃棄物の削減に企業活動のすべ
ての領域で取り組む。
◆ 環境基本方針継続的改善
環境負荷低減型の商品づくり及び技術開発を行う。
企業活動が環境に与える影響を捉え、技術的・経済的に可能な範
囲で、環境目的・目標を定めて、環境保全活動の継続的な改善を
図る。
◆ 製品環境
◆ 環境監査
内部環境監査を実施し、環境保全活動の維持・向上に努める。
◆ 全員参加
◆ 法令遵守・自主基準
環境関連の法律、規制、協定などを遵守し、さらに自主基準を制定し
て環境保全に取り組む。
環境教育、社内広報活動を実施し、全社員の環境基本方針の理解と
環境に対する意識の向上を図る。
環境マネジメント体制
環境教育
環境保全推進体制
社内教育の推進
オルガノの環境保全に関する方針、目標、施策は、
「全社
新 入 社 員 教 育やエンジ ニアリング 技 術 教 育 のカリ
環境保全委員会」で審議、決定され、国内各事業場では、
キュラムの一つとして、公害防止法令について講習を実
会社の目標、施策を受け、
さらに固有の課題も組み入れて
施しているほか、国家資格である公害防止管理者資格
環境保全委員会で事業場の方針、目標、施策を定めて
の取得を推奨しており、通信教育や受験料の負担など
活動を行っています。
のバックアップをしています。
公害防止管理者(水質、大気、騒音・振動、ダイオキシ
社 長
ンなど)の資格取得者は2009年には、累計でのべ152
名となりました。
取締役会
全社環境保全委員会
※事務局:環境安全品質保証部
事業場
環境保全委員会
エンジニアリング技術講習風景
環境マネジメントシステム
オルガノ(株)の環境マネジメントシステムは国際規
格であるISO14001に基づいており、国内の主要拠点で
ある、
つくば工場といわき工場で認証を取得しています。
ORGANO Group Environmental Report 2010
2
事業活動と環境
各事業場での環境保全活動
当社グループの主要な開発、製造拠点である開発センター、つくば工場、いわき工場
及びオルガノフードテック本社工場では、以下のような環境保全活動を推進しています。
開発センター
いわき工場
開発センターは相模原の広大な自然の森の中に位置
いわき工場では、各種水処理装置の製造・組立を行っ
し、
この自然環境を維持しつつ
「Ecologically Clean」
のコ
ています。廃棄物の削減、
リサイクル及びエネルギーの
ンセプトのもと、
「 水を創る技術、水を浄化する技術」
の研
削減に努め、あわせて購入資材の有効利用の促進を図っ
究・開発を遂行しています。省電力化や省薬品化など環境
ています。装置の製造では、3次元CADなどの設計ツー
負荷低減型の商品づくりを目指した技術開発を行ってお
ルを用いて環境にやさしいユニット製品の開発・設計を
り、開発製品は水回収や資源回収などで水処理設備ユー
行い、環境配慮型製品納入によってお客様工場の環境負
ザーであるお客様工場の環境改善に貢献しています。
荷低減に貢献しています。
つくば工場
オルガノフードテック株式会社本社工場
つくば工場は水処理の基幹材であるイオン交換樹脂
オルガノフードテックは、ハムや即席めんに欠かせない
の精製などを行っており、資源の有効活用と省エネル
食品添加剤を製造しています。食品を取り扱うことから、
ギーを考慮した活動を通じて環境保護に努めています。
製品の安全・安心はもとより環境保全にも特に注意を
特に、分別の徹底による廃棄物削減を推進するとともに、
払っています。工場では、省資源、省エネルギー、廃棄物
当社が得意とする技術を活かし、工場内での水のリサイ
削減、試薬管理など、環境汚染防止、環境負荷低減に努め
クルに取り組んでいます。
ており、最近では、廃棄汚泥の肥料化、各種梱包材の分別
徹底等により、
リサイクル率向上を達成しています。
3
オルガノグループ 環境報告書2010
事業活動と環境
オルガノグループの事業活動と環境
当社グループでは、事業を通じて社会的責任を果たすとともに、
社会の一員として、福祉活動などの社会貢献活動に積極的に取り組んでいます。
水環境保全技術の発展に関わる支援活動
奨学金を通じて
研究者を支援する「オルガノ賞」
つくば工場の事業活動、社会貢献活動
つくばテクノパーク豊里
台山公園清掃作業ボランティア
当社は2007年より、水環境保全技術発展に向けた取
つくば工場近隣の台山公園(つくばテクノパーク豊里
り組みの一環として、中国における水環境保全技術の発
内)
で清掃作業を行いました。この公園は、テニスコート
展に貢献している研究者を対象に、奨学金を通じて支援
や芝 生 の 広 場などが あり、昼休みにはウォーキングや
する事業
(通称:オルガノ賞)
を行っています。
キャッチボールにも利用されています。
中国政府は近年、産業振興と同時に水質汚濁防止政策
清掃作業は
「つくばきれいきれい大作戦」
( 主催:つくば
を強く推進しており、水環境保全技術の研究も活発に行
市生活環境部、つくば市きれいな街づくり実行委員会)
の
われています。当社は中国科学院生態環境研究センター
一環として勤務時間終了後に行われ、つくば工場と協力会
及び蘇州工業園区と共に、中国における水環境保全技術
社社員20名が参加しました。
の研究に携わっている中国在住の大学院生を対象に募
モニュメント周辺の落書きや周辺のゴミ拾いを行い、
集、優秀者の選考と表彰を行いました。
より気持ち良く利用できる公園に復活しました。
清掃作業ボランティア
オルガノ賞 一等賞受賞者。 乾元氏(右)
、王鑫氏(左)
日本水環境学会で水環境に関わる若手研究者を支援
◆オルガノ賞(水環境学会博士研究奨励賞)
本賞は、若手研究者の研究支援を目的としており、
日本水環境
学会シンポジウム
(日本水環境学会主催)
とあわせ、発表会と
表彰式を開催しています。大学院博士後期課程の水環境に関
わる研究を対象に、研究論文や若手研究紹介セッションの発表
が行われ、6名が受賞しました。
壁面の落書き消し作業(2009年6月9日)
ORGANO Group Environmental Report 2010
4
2009年度オルガノグループの環境負荷量のインプット・アウトプット
当社グループの事業活動に伴う環境負荷の主なものには、
エネルギーの使用、廃棄物の排出などがあります。
今後も低減に努めてまいります。
INPUT
OUTPUT
廃棄物
資材
26 t
コピー用紙
一般廃棄物
産業廃棄物
特別産業廃棄物
エネルギー
電力量
ガソリン
軽油
灯油
A重油
LPガス
都市ガス
16,304 MWh
4 kℓ
2 kℓ
18 kℓ
196 kℓ
188 m
590,339 m
3
26,055 m
3
工業用水
285,156 m
3
地下水
312,244 m
3
5
オルガノグループ 環境報告書2010
リサイクル量
排水
水処理装置
事業
薬品事業
3
水
上水
オルガノの
事業活動
51 t
245 t
10 t
212 t
※エネルギー、資材、水、廃棄物、排水量につ
いて、
以下の事業所データを集計しました。
オルガノ株式会社 本社、 開発センター、つくば工場、いわき工場、
オルガノフードテック株式会社本社工場
※ 水 の 収 支については蒸 発 、散 水 等 及び
製品による持ち出し、持ち込みは含んで
おりません。
排水量
542,875 m
3
◆エネルギー使用量(原油換算)
2007∼2009年度の主要事業場の
●エネルギー使用量
エネルギー使用量は右記のとおりでした。
当社は「エネルギーの使用の合理化に
2009
819
2008
1,048
2007
1,046
1,884
1,032
関する法律」
における特定事業者に該当し、
開発センターについては、第二種エネル
1,879
1,159
ギー管理指定工場等に該当いたします。
今後も全事業場、省エネルギー活動に
979
1,119
努めてまいります。
0
1,000
2,000
3,000
開発センター
本社
4,000
(kℓ)
5,000
工場
※工場の数値は、つくば工場、いわき工場、
オルガノフードテック本社工場の合計
◆廃棄物排出量
2007∼2009年度の主要事業場の
●廃棄処分量とリサイクル量
廃棄物排出量は右記のとおりでした。
本社、工場では比較的高いリサイクル
率になっています。
今後も全事業場、一層の廃棄物排出量
2 リサイクル 53 24
0
0
廃棄処分 40 58
9
135
208
の抑制、
リサイクル量の増加に努めてま
いります。
4
2 リサイクル 49
0
0
8
廃棄処分 41
282
229
71
3
2 リサイクル
0
0
7
廃棄処分
開発センター事務管理棟内の廃棄物分別
237
54
51
72
0
100
本社
287
200
開発センター
300
400
500(t)
工場
※工場の数値は、つくば工場、いわき工場、
オルガノフードテック本社工場の合計
※廃棄処分量は、再生利用されない一般廃棄物、産業廃棄物、特別産業廃棄物の合計
ORGANO Group Environmental Report 2010
6
事業活動と環境
水処理装置、水処理薬品による環境負荷低減
当社は、大型水処理装置の製造販売やメンテナンスを行う
「水処理エンジニアリング事業」
と
標準製品や水処理薬品等の製造販売を行う
「機能商品事業」を展開しており、
環境に配慮したものづくりや技術開発を行っています。
製品、技術を通じた社会への貢献
機能水製造装置 酸還王H300
∼洗浄水の水量削減∼
超純水中の溶存ガスの種類と濃度を制御し、洗浄効果
薬品を使用しない
純水製造技術
を向上させた
「機能水」
は、半導体工場や液晶パネル工場
水の純度を高めた純水をつくるためには、水中のイオン
で部品の洗浄用に使用されています。従来の薬品と超純
を除去する必要があります。当社は、薬品を使用しない電
水を用いて電子部品の微粒子除去を行う場合と比べて、
気再生型脱塩装置
(EDI)
を開発し、純水製造時の環境負
25%のエネルギー削減を実現しました。使用薬品量を削
荷低減に努めています。従来のイオン交換樹脂法では酸・
減して水のリサイクルを容易にするなど工場内の水利用
アルカリ薬品及びその排水処理が必要でしたが、
このEDI
率向上にも貢献しています。
は薬品を使用しないためそれらが不要となりました。ユ
2007年には
(財)
産業機械工業会の第33回優秀環境
ニット型純水製造装置や超純水製造装置に組み込まれ、電
装置表彰で経済産業大臣賞を受賞しました。
子産業の工場をはじめ様々な工場で活用されています。
2004年には
(財)産業機械工業会の優秀環境装置表
彰で経済産業省産業技術環境局長賞を受賞しています。
酸還王H300
EDIスタック
EDI搭載の超純水製造装置MPU
排水中からのフッ素回収技術
∼晶析技術により廃棄物ゼロを実現∼
フッ素を含む薬品であるフッ酸は、主に半導体工場で
洗浄用に用いられ、従来の排水処理では汚泥として産業
廃棄物処理していました。この晶析技術を応用したエコ
クリスタは、排水中のフッ素をフッ化カルシウムとして固
形化し、有価物としてフッ酸メーカーへ供給するサイクル
を確立しました。半導体工場の廃棄物削減と資源の有効
利用に貢献しています。
2002年には原型となる装置が
(財)
産業機械工業会の
無薬品型純水製造装置の広告(2006年)
7
オルガノグループ 環境報告書2010
優秀環境装置表彰で経済産業大臣賞を受賞しています。
◆フッ素含有排水処理・回収概念図
ペレット回収
エコクリスタにより、
CaF2の回収再利用実現
蛍石
(CaF2)
シード材
フッ酸製造工場
エコクリスタAG
高純度フッ酸
フッ素含有排水
工場
水処理用薬品各種
◆適応事例
PAC単独処理
オルフロックCL併用処理
PAC 1400mg/ℓ
PAC 700mg/ℓ
CL-622 20mg/ℓ
25%苛性ソーダ
25%苛性ソーダ 使用量50%削減
スラッジ発生量
スラッジ発生量 約20%削減
排水から水を回収するMBR法
∼清澄な処理水を中水や純水に再利用∼
微生物と浸漬型精密ろ過膜を組み合わせた膜分離活
性汚泥法(MBR:Membrane Bio Reactor)は、生物処
理と膜による固液分離を同時に行うため、極めて良好な
半導体工場で
稼動中のエコクリスタ
処理水(BOD<5mg/ℓ、濁度<0.2度)が得られます。
処理水をそのまま水洗トイレ用水などに利用できるほ
有機凝結剤オルフロックCLシリーズ
か、RO膜(逆浸透膜)等と組み合わせて設備用純水とし
∼排水処理のスラッジを削減∼
て再利用も可能な技術です。
工場の排水処理(凝集沈殿法)では、排水中の濁質成
分を除去するために無機凝集剤が用いられ、沈殿したこ
吸引ポンプ
原水ポンプ
処理水
れらの濁質成分と無機凝集剤は廃棄物であるスラッジ
(汚泥)
として処分しています。
有機凝結剤オルフロックCLシリーズは、無機凝集剤と
併用することにより、無機凝集剤の注入量削減とスラッジ
ブロワ
原水槽
膜ユニット
反応槽
処理水槽
削減を実現しました。
有機凝結剤オルフロックCL-652(20kg)
地下フロアに設置された排水処理設備
ORGANO Group Environmental Report 2010
8
高性能汚泥脱水機 スクリュープレスCPHS型
をリアルタイムで測定し、常に濃度を目標値に自動管理
∼低含水率化で汚泥を減らす脱水機∼
する「冷却水系薬剤濃度自動制御装置 オルチェイサー
排水処理では、排水から除かれた不純物の大部分は
Ⅳ」を開発しました。薬剤の過剰注入を防いで使用量を
スラリー状の汚泥として沈降し、脱水機を経て固形化し
10∼50%削減し、排出薬剤減少による環境負荷低減に
脱水ケーキとなります。
貢献します。
水を絞る能力に優れたスクリュープレスCPHS型は、高
分子凝集剤オルフロックOX、OAシリーズ等との併用に
◆オルチェイサーⅣシステム構成図
より、従来のベルトプレス脱水機との比較で、汚泥の重さ
オルチェイサーⅣ
として約50%の削減(含水率として約12%削減)が可能
となり、工場外へ処分する運搬エネルギー削減にも寄与
電極
薬注ポンプ
制御信号
します。
冷却塔
冷凍機
循環ポンプ
オルチェイサーⅣ
適合薬剤
薬注装置
用語解説
イオン交換樹脂:外観は直径0.5mm程度の粒状プラス
チック。水中に含まれるイオンを取り込み、自らが持つ別
種のイオンを放出する、イオン種の入れ替え
(イオン交
換)
をする能力を持つ機能材。
高性能汚泥脱水機
スクリュープレスCPHS型
脱塩:水中に含まれる無機塩
(NaClなどの塩分)
を除去す
ること。
冷却水系薬剤濃度自動制御装置 オルチェイサーⅣ
∼適切な濃度管理で過剰な薬品を減らす∼
純水:濁質成分、塩分、有機物など不純物を除いた水で、
分析用、飲料原料、洗浄用などに用いられる。一般的に電
解質濃度の指標とされる電気導電率1μS/cm以下を純
ビルや工場の空調などの熱交換器には冷却水が用い
水と呼ぶことが多い。
られ、
この熱交換器の腐食、スケール、スライムなどを防
フッ酸:半導体ウエハーなどの洗浄に用いられる薬品で、
止するためには冷却水への薬剤注入が不可欠です。
フッ化水素酸(HF)
ともいう。フッ素は有害物質として排
空調の熱負荷変動など冷却水系の運転変化に薬品注
水基準が定められている。
入量がリアルタイムに対応することは難しく、薬剤の過少
晶析:溶液からその中に含まれている成分を結晶として
注入あるいは過剰注入となってしまいエネルギーロスな
析出させる操作。化学品の精製や増粒で用いられること
ど冷却水系の運転に支障をきたすケースがあります。
このような問題を解決するため、冷却水系の薬剤濃度
が多い。
凝集剤:濁質粒子の表面電荷を中和して粒子同士が固ま
りやすくしたり、粒子を粗大化する薬品の総称。粒径を大
きくして沈める機能を持つ。PAC(ポリ塩化アルミニウ
ム)
は、上水道向け処理から排水処理まで幅広く用いられ
るアルミ系の無機凝集剤。
生物処理:水中の有機物を微生物の浄化作用を利用して
処理する方法。一般的にエネルギーが少なく、環境にや
さしい処理法とされる。
ろ過:砂、繊維、膜など用いて目的物をこし分ける方法の総
オルチェイサーⅣ
9
オルガノグループ 環境報告書2010
称。水処理では濁質成分を除去する目的で多く用いられる。
会社概要
商
号
オルガノ株式会社
(英文 ORGANO CORPORATION)
創
業
1946年5月1日
資
本
金
8,225,499,312円
代
表
者
代表取締役社長 橋本 喜代志
従
業
員
数
連結1,648名
(単体663名)
(2010年3月31日現在)
事
業
内
容
当社は総合水処理エンジニアリング会社として、
イオン交換樹脂、分離膜、活性炭等を使用する
各種用排水処理装置の製造、販売、
メンテナンス及び水処理アウトソーシング受託並びに各種
薬品、食品加工材の販売を主な事業としております。
主 要 事 業 所
主要グループ会社
本
社
〒136-8631 東京都江東区新砂1丁目2番8号
開発センター
〒252-0332 神奈川県相模原市南区西大沼4丁目4番1号
つくば工場
〒300-2646 茨城県つくば市緑ヶ原2丁目3番
(つくばテクノパーク豊里)
いわき工場
〒970-1144 福島県いわき市好間工業団地1番66
長崎事業所
〒854-0065 長崎県諌早市津久葉町6番64号
北海道支店
〒060-0907 北海道札幌市東区北7条東5丁目8番37号
(オルガノ北海道ビル)
東北支店
〒980-0014 宮城県仙台市青葉区本町1丁目11番1号
(仙台グリーンプレイス)
中部支店
〒460-0006 愛知県名古屋市中区葵1丁目27番29号
(キリックスビル)
関西支店
〒564-0053 大阪府吹田市江の木町1番6号
(関西オルガノビル)
中国支店
〒732-0827 広島県広島市南区稲荷町2番14号
(住友生命広島稲荷町ビル)
九州支店
〒810-0012 福岡県福岡市中央区白金1丁目4番2号
(オルガノ九州ビル)
台湾支店
10F,158,Sec2 Gongdao 5th Rd.,Hsinchu City 300,TAIWAN
オルガノ北海道株式会社
(水処理装置、薬品販売)
(水処理装置、薬品販売)
(国内) オルガノ東北株式会社
オルガノ東京株式会社
(水処理装置、薬品販売)
オルガノ中部株式会社
(水処理装置、薬品販売)
オルガノ関西株式会社
(水処理装置、薬品販売)
オルガノ九州株式会社
(水処理装置、薬品販売)
オルガノプラントサービス株式会社
(水処理装置メンテナンス、維持管理)
オルガノフードテック株式会社
(食品添加剤製造、販売)
オルガノアクティ株式会社
(印刷、保険代理、管理業務受託)
オルガノ山下薬品株式会社
(水処理薬品販売)
オルガノ・ハイテック有限会社
(中小型水処理装置製造)
環境テクノ株式会社
(土壌、地下水調査・浄化)
オルガノエコテクノ株式会社
(中小型排水処理装置製造)
東北電機鉄工株式会社
(化学プラント工事)
主要グループ会社
Organo(Asia)Sdn.Bhd.、奥加諾(蘇州)水処理有限公司、奥 佳瑙科技股 有限公司、
(Thailand)
Co.,Ltd.、Organo
(海外) Organo
(Singapore)
Pte Ltd.、Organo
(Vietnam)
Co.,Ltd.
報告対象期間:2009年4月1日∼2010年3月31日。ただし、一部の報告では複数年にわたる報告を行っております。
報告対象範囲:オルガノ株式会社及びオルガノフードテック株式会社
発 行 時 期:2011年3月31日
ORGANO Group Environmental Report 2010
10
〒136-8631 東京都江東区新砂1-2-8
ホームページアドレス http://www.organo.co.jp/
Cat.No.G-7
0.5tp11年4月印刷P2新PRZT
Fly UP