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第1節 地域特性 1 自然的・地理的条件 2 交通基盤
第2章 第1節 圏 域の 概要 地 域特 性 第1節 地域特性 1 自然的・地理的条件 圏域は,薩摩半島の南西部に位置し,北は日置市と県都の鹿児島市に隣接し,西及び 南は東シナ海を望み,東は錦江湾に面しています。 圏域は,枕崎市,指宿市,南さつま市,南九州市の4市で構成されています。圏域の 南西端は,坊・野間の小山系と沈降地形による複雑に入り込んだリアス式海岸線が続い ており,陸地は棚田,迫田,段々畑が傾斜地に散在しています。 北西部海岸地帯は日本三大砂丘の一つである吹上砂丘が広がっています。 また,圏域の南東部は海抜400∼500mの山々が連なり,九州最大のカルデラ湖である 池田湖や薩摩富士と言われる開聞岳等の景勝地が多く,我が国有数の観光地となってい ます。 圏域の面 積は 865.11平 方キロ メートルで,県全体に対する構成比は 9.6パーセン トと なっています。 【図表2-1-1】気象情報(平成24年数値) 区 分 降水量(㎜) 加世田 枕 崎 指 宿 2,523 2,703.5 2,760 平均気温(℃) 17.7 17.7 17.8 平均風速( m/ s) 日照時間(h ) 2.1 1 ,624.6 4.4 1 ,750.6 2.0 1 ,781.9 [気象庁ホームページ] 2 交通基盤 ○ 圏域の鉄道は,JR九州指宿枕崎線が鹿児島中央駅から指宿駅・山川駅経由で枕崎駅 まで運行されています。鹿児島中央駅から枕崎駅までの直行便の所要時間は2時間半 程度を要します。 一方,鹿児島中央駅と指宿駅間は1時間に1∼2便運行され,所要時間は約1時間 10分です。 ○ 国道は,鹿児島市から南九州市経由の225号と,日置市,南さつま市経由の270号の 2路線が 枕 崎 市まで , ま た226号が鹿児島市から指宿市・枕崎市を経由し,南さつ ま 市坊津町・同笠沙町・同大浦町から南さつま市加世田へと通じており,これに主要・ 一般地方道が接続され,道路交通網が整備されています。 平成24年 8 月に 南薩 縦 貫道 の うち,南九州川辺ダムインターから国道225号まで の 川辺道路6.5km区間が全線開通しました。 ○ バス路線は,川辺地区では枕崎市や南さつま市加世田を起点として南さつま市を経 由して鹿児島市や日置市伊集院町までの路線,枕崎市を起点として南九州市川辺町を 経由して鹿児島市までの路線,南九州市知覧町から鹿児島市までの路線,南さつま市 加世田から南九州市川辺町を経由して知覧を結ぶ路線,南さつま市加世田から同市大 浦町を経由して同市野間池を結ぶ路線があり,また,枕崎市から南さつま市加世田を -3- 第 2章 圏域の 概要 第1節 地域特性 経由して鹿児島空港までのリムジンバスが運行されています。 また,指宿地区では,指宿や山川と鹿児島市を結ぶ路線や指宿市内の主要拠点を結 ぶ5路線のほか,鹿児島空港までのリムジンバスが運行されています。 ○ バス路線のない地域では,各市が1日複数回のコミュニティバスや福祉バスを運行 しています。 ○ 海上交通は,指宿地区では,薩摩半島の南端と大隅半島の南端を結ぶ「なんきゅう フェリー」のほか,指宿と鹿児島,種子島,屋久島を結ぶ高速船が運行されています。 ○ 枕崎市の枕崎空港は平成25年4月に廃港されましたが,県の防災航空センターのヘ リポートは存続しています。 3 産業 圏域における平成22年度の総就業人口は66,164人で,産業別構成比は第一次産業が19.3 %(県10.0%),第二次産業が19.5%(県18.8%),第三次産業が60.9%(県67.2%)となって います。 また,市町村 内総生 産額 の 圏域 計は4,449億円(県全体の8.2%)で,産業別構成比は第 一 次 産 業 が9.0% (県 3.3% ), 第 二 次 産 業が 19.5% (県 19.2% ), 第 三 次 産 業 が 71.0% (県 77.0%)となっています。 【図表2-1-2】平成22年度就業人口・総生産額 (単位:人,百万円,%) 区 分 合 計 第一次産業 第二次産業 第三次産業 市 町 市町村内就業人口 人 口 人 口 構成比 人 口 構成比 人 口 構成比 枕 崎 市 10,891 1,413 13.0 2,677 24.6 6,799 62.4 指 宿 市 21,257 4,751 22.4 3,111 14.6 13,284 62.5 南 さ つ ま 市 15,900 1,939 12.2 3,310 20.8 10,522 66.2 南 九 州 市 18,116 4,651 25.7 3,827 21.1 9,689 53.5 圏 域 計 ① 66,164 12,754 19.3 12,925 19.5 40,294 60.9 県 計 ② 776,993 77,967 10.0 146,393 18.8 522,291 67.2 県 対 比 ① / ② 8.5% 16.4% − 8.8% − 7.7% − 市町村内総生産額 金 額 金 額 構成比 金 額 構成比 金 額 構成比 枕 崎 市 89,466 7,559 8.4 27,424 30.7 54,079 60.4 指 宿 市 126,848 12,405 9.8 14,509 11.4 99,361 78.3 南 さ つ ま 市 105,481 3,870 3.7 17,664 16.7 83,472 79.1 南 九 州 市 123,105 16,369 13.3 27,094 22.0 79,087 64.2 圏 域 計 ① 444,900 40,203 9.0 86,691 19.5 316,000 71.0 県 計 ② 5,446,148 181,767 3.3 1,044,474 19.2 4,195,354 77.0 県 対 比 ① / ② 8.2% 22.1% − 8.3% − 7.5% − [平成22年度市町村所得推計] -4- 第2章 第1節 圏 域の 概要 地 域特 性 圏域の各市 にお け る平 成 22年度 の 1人当たりの市町村民所得は,圏域平均で約2,106千 円で,いずれの市においても県平均(2,396千円)を下回っています。 【図表2-1-3】平成22年度市町村所得 区 市 分 町 市 町 村 民 所 得 金 額 前年比 (千円) 枕 崎 指 宿 南 さ つ ま 南 九 州 南 薩 圏 県 計 市 市 市 市 域 56,027,724 91,391,418 78,135,751 81,465,870 307,020,764 4,088,375,000 (%) 1人当たり市町村民所得 金 額 水 準 (千円) 3.0 3.1 3.5 6.4 4.4 4.5 2,370 2,059 2,019 2,085 2,106 2,396 (%) 98.9 85.9 84.3 87.0 87.9 100.0 [平成22年度市町村所得推計] -5- 第 2章 圏域の 概要 第1節 地域特性 第2節 地域診断 1 人口・世帯数 (1)人口 ○ 平 成 22年 の 国 勢 調 査 に よ る 圏 域 の 総 人 口 は 145,803人 で , 平 成 17年 か ら 5 年 間 で 10,037人(6.4%)減少しています。 これを年齢別の構成比でみると,平成17年と比較して15歳未満が2,761人(13.9%) 減少し,15歳以上65歳未満が6,566人(7.6%)減少,65歳以上も750人(1.5%)減少 しています。 ○ 総人 口 に 占 める 年 齢 3 区 分 別構 成割 合 *1 は, 年少人 口が 11.7%( 県13.7% ), 生産 年齢人口が54.9%(県59.6%),老年人口が33.4%(県26.4%)となっており,高齢化 が進んでいます。 【図表2-2-1】圏域人口の推移 区 分 平成12年 平成17年① (単位:人,%) 平成22年② ② − ① 枕 崎 市 26,317 100.0 25,150 100.0 23,638 100.0 △1,512 △6.0 指 宿 市 48,750 100.0 46,822 100.0 44,396 100.0 △2,426 △5.2 南さつま市 43,979 100.0 41,677 100.0 38,704 100.0 △2,973 △7.1 南九州市 44,137 100.0 42,191 100.0 39,065 100.0 △3,126 △7.4 163,183 100.0 155,840 100.0 145,803 100.0 △10,037 △6.4 1,786,194 100.0 1,753,179 100.0 1,706,242 100.0 △46,937 △2.7 15 枕 崎 市 3,802 14.4 3,229 12.8 2,707 11.5 △ 522 △16.2 歳 指 宿 市 6,931 14.2 5,936 12.7 5,373 12.1 △ 563 △ 9.5 未 南さつま市 6,034 13.7 5,125 12.3 4,350 11.2 △ 775 △15.1 満 南九州市 6,467 14.7 5,562 13.2 4,661 11.9 △ 901 △16.2 23,234 14.2 19,852 12.7 17,091 11.7 △2,761 △13.9 280,717 15.7 252,285 14.4 233,379 13.7 △18,906 △ 7.5 15 枕 崎 市 15,665 59.5 14,530 57.8 13,409 56.7 △1,121 △ 7.7 ∼ 指 宿 市 28,518 58.5 26,825 57.3 24,765 55.8 △2,060 △ 7.7 64 南さつま市 23,889 54.3 22,534 54.1 20,811 53.8 △1,723 △ 7.6 歳 南九州市 24,008 54.4 22,696 53.8 21,034 53.9 △1,662 △ 7.3 圏 92,080 56.4 86,585 55.6 80,019 54.9 △6,566 △ 7.6 1,101,401 61.7 1,065,960 60.8 1,016,150 59.6 △49,810 △4.7 65 枕 崎 市 6,850 26.0 7,391 29.4 7,522 31.8 131 1.8 歳 指 宿 市 13,301 27.3 14,061 30.0 14,248 32.1 187 1.3 以 南さつま市 14,056 32.0 14,015 33.6 13,528 35.0 △ 487 △ 3.5 上 南九州市 13,652 30.9 13,933 33.0 13,352 34.2 △ 581 △ 4.2 圏 47,859 29.3 49,400 31.7 48,650 33.4 △ 750 △ 1.5 403,239 22.6 434,559 24.8 449,692 26.4 15,133 3.5 総人口 圏 域 県 圏 域 県 域 県 域 県 総人口には,年齢不詳も含まれる。 *1 [国勢調査] 年齢3区分別構成割合:年少人口( 0-14 歳),生産年齢人口( 15-64 歳),老年人口( 65 歳以上) -6- 第2章 第1節 圏 域の 概要 地 域特 性 (2) 世帯構成 平成22年 の 国勢 調査に よる 圏 域の一般世帯 *1 数は61,904世帯で,平成17年と比 べる と2,184世帯(3.4%)減少しています。 【図表2-2-2】圏域の世帯構成の推移 ○ 区 分 平成12年 世帯数 平成17年① 割合(%) 世帯数 割合(%) 平成22年② 世帯数 割合(%) ② − ① 世帯数 割合(%) 枕 崎 市 指 宿 市 10,576 100.0 10,663 100.0 10,413 100.0 △ 250 △ 2.3 19,530 100.0 19,682 100.0 19,156 100.0 △ 526 △ 2.7 南 さつま市 17,535 100.0 17,035 100.0 16,342 100.0 △ 693 △ 4.1 17,159 100.0 16,708 100.0 15,993 100.0 △ 715 △ 4.3 64,800 100.0 64,088 100.0 61,904 100.0 △2,184 △ 3.4 714,413 100.0 722,937 100.0 727,273 100.0 4,336 0.6 5,869 55.5 5,714 53.6 5,354 51.4 △ 360 △ 6.3 齢 南九州市 圏 域 県 枕 崎 市 指 宿 市 10,712 54.8 10,501 53.4 9,917 51.8 △ 584 △ 5.6 親族の 南 さつま市 8,019 45.7 7,842 46.0 7,563 46.3 △ 279 △ 3.6 いない 南九州市 圏 域 県 枕 崎 市 指 宿 市 8,035 46.8 7,581 45.4 7,293 45.6 △ 288 △3.8 32,635 50.4 31,638 49.4 30,127 48.7 △1,511 △ 4.8 442,829 62.0 436,780 60.4 432,839 59.5 △3,941 △ 0.9 4,707 44.5 4,949 46.4 5,059 48.6 110 2.2 8,818 45.2 9,181 46.6 9,239 48.2 58 0.6 南 さつま市 9,516 54.3 9,193 54.0 8,779 53.7 △ 414 △ 4.5 9,124 53.2 9,127 54.6 8,700 54.4 △ 427 △ 4.7 32,165 49.6 32,450 50.6 31,777 51.3 △ 673 △ 2.1 271,584 38.0 286,157 39.6 294,434 40.5 8,277 2.9 1,738 16.4 1,864 17.5 1,961 18.8 97 5.2 高齢 南九州市 圏 域 県 枕 崎 市 指 宿 市 3,087 15.8 3,412 17.3 3,439 18.0 27 0.8 単身 南 さつま市 3,381 19.3 3,417 20.1 3,355 20.5 △ 62 △ 1.8 世帯 3,215 18.8 3,229 19.3 3,086 19.3 △ 143 △ 4.4 11,421 17.6 11,922 18.6 11,841 19.1 △ 81 △ 0.7 88,542 12.4 96,567 13.4 102,443 14.1 5,876 6.1 1,475 13.9 1,615 15.1 1,608 15.4 △7 △0.4 高齢 南九州市 圏 域 県 枕 崎 市 指 宿 市 2,902 14.9 3,030 15.4 3,014 15.7 △16 △ 0.5 夫婦 南 さつま市 3,086 17.6 2,964 17.4 2,788 17.1 △ 176 △ 5.9 世帯 南九州市 圏 域 県 2,955 17.2 2,978 17.8 2,808 17.6 △ 170 △ 5.7 10,418 16.1 10,587 16.5 10,218 16.5 △ 369 △ 3.5 90,467 12.7 94,873 13.1 95,610 13.1 737 0.8 一 般 世 帯 高 世 帯 高 齢 親族の い る 世 帯 [国勢調査] *1 一般世帯:世帯の種類には,「一般世帯」と「施設等の世帯」がある。「一般世帯」は,住居と生計を共に してい る人の集まり ,1戸を構 えて住んでい る単身者, 間借り・下宿 などの単身者,会社 などの独身寮 の単身者をいう。 「施設等の世帯」:寮・寄宿舎の学生・生徒,病院・療養所の入院者,社会施設の入所者,自衛隊営舎内 居住者,矯正施設の入所者,その他 -7- 第 2章 圏域の 概要 第1節 地域特性 ○ 2 65歳以上の高齢者のいる世帯は31,777世帯であり,一般世帯の51.3%となっていま す。 このうち ,「高齢単身世 帯 *1 」(65歳以上の単独世帯)は11,841世帯で一般世帯の *2 19.1% と な っ て い ま す 。 また ,「高 齢夫婦 世帯 」 は10,218世帯 で一 般世帯 の16.5% となっています。 人口動態 (1)出生 ○ 出生数 は県 同 様, 年 々減 少 傾向にあり,平成23年は966人で,前年より58人減 少し ています。 ○ 出生率 *3 も平 成 23年 は6.8で,前年と比べ0.3ポイント減少しており,県より2.2ポ イント下回っています。平成15年以降,出生率は県,全国より低く推移しています。 【図表2-2-3】出生数,出生率の年次推移 区 分 平成15年 平 成16年 平成17 年 平成18年 平成1 9年 平成 20年 平成21 年 平成22年 平成2 3年 枕 崎 市 169 177 164 149 135 155 160 144 138 *4 指 宿 市 354 350 332 323 367 348 346 337 330 *5 数 南さ つま市 280 287 280 257 294 272 266 277 249 *6 南九州市 287 297 277 284 267 262 269 266 249 *7 圏 域 1,090 1,111 1,053 1,013 1,063 1,037 1,041 1,024 966 県 15,535 15,198 14,834 15,080 15,090 15,445 14,920 15,124 15,244 枕 崎 市 6.6 7.0 6.5 6.0 5.6 6.5 6.8 6.2 6.0 指 宿 市 7.4 7.4 7.1 7.0 8.1 7.8 7.8 7.6 7.5 南さつ ま市 6.6 6.8 6.7 6.3 7.3 6.9 6.8 7.2 6.6 率 南九州市 6.7 7.0 6.6 6.8 6.5 6.5 6.8 6.8 6.5 圏 域 6.9 7.0 6.8 6.6 7.0 7.0 7.1 7.1 6.8 県 8.8 8.6 8.5 8.7 8.7 9.0 8.8 8.9 9.0 全 国 8.9 8.8 8.4 8.7 8.6 8.7 8.5 8.5 8.3 [国勢調査] *1 高齢単身世帯: 65 歳以上の者1人のみの一般世帯(他の世帯員がいないもの) *2 高齢夫婦世帯:夫 65 歳以上,妻 60 歳以上の夫婦一組の一般世帯(他の世帯員がいないもの) *3 出生率:人口千人当たり出生数 *4 指宿市:平成 16 年 11 月に喜入町が鹿児島市に合併(喜入町・鹿児島市)。平成 18 年1月に指宿市として 合併(指宿市・山川町・開聞町) *5 南さつま市:平成 17 年 11 月に南さつま市として合併(加世田市・金峰町・大浦町・笠沙町・坊津町) *6 南九州市:平成 19 年 12 月に南九州市として合併(川辺町・知覧町・頴娃町) *7 圏域:平成 19 年に二次保健医療圏の区域が見直され,旧指宿保健医療圏と旧南薩保健医療圏が統合された。 -8- 第2章 第1節 圏 域の 概要 地 域特 性 【図表2-2-4】出生率の年次推移 10.0 9.0 8.0 7.0 出生率 圏域 出生率 県 出生率 全国 6.0 5.0 平成15年 平成16年 平成17年 平成18年 平成19年 平成20年 平成21年 平成22年 平成23年 [人口動態統計] ○ 圏域の平成19年∼23年の5年間の合計特殊出生率 を市別にみると,南さつま市が 1.72,南九州市1.67,指宿市1.63,枕崎市1.37となっています。 【図表2-2-5】合計特殊出生率 (平成19年∼23年) *1 1.8 1.6 1.4 1.72 1.67 1.61 南さつま市 南九州市 圏域 1.63 1.37 1.2 1 0.8 0.6 0.4 0.2 0 枕崎市 指宿市 [ 衛生 統計 年報よ り算出 ] (2)死亡 ○ ○ ○ 平成23年の圏域の死亡数は2,418人で,平成22年と比較すると69人増加しています。 *2 圏域の死亡率 は16.9で,県の12.4を4.5ポイント上回っています。 圏域では,昭和63年から出生が死亡を下回り,人口の自然減が生じており,平成23 年は1,452人の自然減となっています。 ○ 圏域の平 成22年の 年齢 階 級別 の死亡数では,85∼89歳が458人で最も多く,次 いで 80∼84歳が448人となっています。性別にみると,男性では80∼84歳が219人,女性で は,85歳∼89歳が276人で最も多くなっています。 *1 合計特殊出生率:母の年齢別出生数を年齢別女子人口で除して得た年齢別の値のうち, 15 歳から 49 歳まで の数値を合計した値(衛生統計年報をもとに算出) *2 死亡率:人口千人当たりの死亡者数 -9- 第 2章 圏域の 概要 第1節 地域特性 【図表2-2-6】死亡数,死亡率 の年次推移 区 分 (単位:人) 平成15年 平成16年 平 成17年 平成18年 平成19年 平成20年 平成21年 枕 崎 市 298 326 367 327 346 384 364 369 385 死 指 宿 市 568 631 623 613 633 647 652 678 654 亡 南さつ ま市 669 631 687 671 668 646 598 680 686 数 南九州市 598 604 593 632 633 642 616 622 693 2,133 2,192 2,270 2,243 2,280 2,319 2,230 2,349 2,418 17,800 18,200 18,980 18,828 19,493 19,943 19,498 20,294 21,047 枕 崎 市 11.6 12.8 14.6 13.2 14.3 16.1 15.5 15.8 16.7 指 宿 市 11.9 13.3 13.3 13.3 14.0 14.4 14.7 15.4 14.9 死 南さつ ま市 15.7 14.9 16.5 16.3 16.5 16.3 15.3 17.6 18.1 亡 南九州市 13.9 14.1 14.1 15.2 15.5 16.0 15.6 16.0 18.1 率 圏 13.4 13.9 14.6 14.6 15.1 15.6 15.2 16.2 16.9 10.1 10.3 10.9 10.8 11.3 11.6 11.4 11.9 12.4 8.0 8.2 8.6 8.6 8.8 9.1 9.1 9.5 9.9 圏 域 県 域 県 全 国 平成22年 平成23年 [人口動態統計] 【図表2-2-7】圏域の年齢(5歳階級)別,性別死亡数(平成22年) 男 女 計 500 450 400 350 300 250 200 150 100 50 0 0-4歳 5−9 歳 10− 14歳 15− 19歳 20− 24歳 25− 29歳 30− 34歳 35− 39歳 40− 44歳 45− 49歳 50− 54歳 55− 59歳 60− 64歳 65− 69歳 70− 74歳 75− 79歳 80− 84歳 85− 89歳 90− 94歳 95− 99歳 100歳 以上 男 3 0 1 0 2 2 3 2 7 14 27 56 61 77 110 196 219 182 107 29 8 女 2 0 0 0 1 2 3 5 1 6 9 18 28 27 68 105 229 276 270 156 46 計 5 0 1 0 3 4 6 7 8 20 36 74 89 104 178 301 448 458 377 185 54 [人口動態統計] (3)主要死因別死亡 ○ 圏域の平成23年における三大死因として,悪性新生物25.2%,心疾患14.9%,脳血 管疾患13.6%が挙げられ,全死亡の53.7%を占めています。 ○ 圏域の死亡総数に対する三大生活習慣病の割合は,県や国と同様減少傾向にあるも のの依然として5割を超える高い数値で推移しています。 死因別にみると,悪性新生物と心疾患では,県や国より低い傾向にありますが,脳 血管疾患では,県や国よりも高い割合を示しています。 ○ 平成23年における死因別順位をみると,悪性新生物が610人で第1位,心疾患が360 人で第2位,脳血管疾患が328人で第3位となっています。 なお,悪性新生物は,平成7年以降第1位となっています。 - 10 - 第2章 第1節 圏 域の 概要 地 域特 性 【図表2-2-8】主要死因別死亡数,死亡総数に対する割合の年次推移 区 悪 性 新生物 心 疾患 分 圏域 疾 患 3大生 活 習慣病 計 そ の他 県 国 圏域 圏域 割合 割合 数 割合 割合 割合 数 割合 県 国 圏域 割合 割合 数 割合 県 国 圏域 割合 割合 数 割合 県 国 圏域 合 数 割合 県 国 脳 血管 平成15年 計 割合 割合 数 割合 県 国 割合 割合 平成16年 平成17年 平成18年 平成19年 平成20年 平成21年 (単位:人,%) 平成22年 平成23年 588 27.2 27.9 30.5 303 14.2 15.0 15.7 370 17.3 14.4 13.0 1,261 539 24.6 28.0 31.1 354 16.1 14.9 15.5 367 16.7 14.1 12.5 1,260 574 581 580 552 532 584 610 25.3 25.9 25.4 23.8 23.9 24.9 25.2 26.6 26.8 26.7 26.4 27.0 26.8 26.3 30.1 30.4 30.4 30.0 30.1 29.5 28.5 334 338 339 370 362 342 360 14.7 15.1 14.9 16.0 16.2 14.6 14.9 15.3 15.4 15.4 15.5 15.7 15.4 15.0 16.0 16.0 15.8 15.9 15.8 15.8 15.6 385 345 331 341 337 331 328 17.0 15.4 14.5 14.7 15.1 14.1 13.6 14.0 13.5 13.1 13.1 12.3 12.0 11.7 12.3 11.8 11.5 11.1 10.7 10.3 9.9 1,293 1,264 1,250 1,263 1,231 1,257 1,298 59.1 57.3 59.2 872 40.9 42.7 40.8 2,133 100.0 100.0 100.0 57.5 57.0 59.1 932 42.5 43.0 40.9 2,192 100.0 100.0 100.0 57.0 55.9 58.4 977 43.0 44.1 41.6 2,270 100.0 100.0 100.0 56.4 55.8 58.1 979 43.6 44.2 41.9 2,243 100.0 100.0 100.0 - 11 - 54.8 55.2 57.7 1,030 45.2 44.8 42.3 2,280 100.0 100.0 100.0 54.5 55.0 57.0 1,056 45.5 45.0 43.0 2,319 100.0 100.0 100.0 55.2 53.5 53.7 55.0 54.2 52.9 56.6 55.6 54.0 999 1,092 1,120 44.8 46.5 46.3 45.0 45.8 47.1 43.4 44.4 46.0 2,230 2,349 2,418 100.0 100.0 100.0 100.0 100.0 100.0 100.0 100.0 100.0 [人口動態統計] 第 2章 圏域の 概要 第1節 地域特性 【図表2-2-9】主要死因別死亡率(人口10万対)の年次推 移 [人口動態統計] ○ 圏域の主要死因別死亡率の年次推移をみると,悪性新生物及び心疾患が上昇してい るのに対し,脳血管疾患はほぼ横ばいの状態です。 【図表2-2-10】圏域及び県における死因別死亡順位(人口10万対)(平成23年) 順位 1 2 3 4 5 死因 悪性新生物 心 疾患 脳血管疾患 肺炎 老衰 322 225.1 13.3 103 72.0 4.3 老衰 死 亡数 圏域 死 亡率 割合 死因 328 229.3 13.6 心 疾患 脳血管疾患 肺炎 5,529 326.6 26.3 3,155 186.4 15.0 2,458 145.2 11.7 2,430 143.5 11.5 順位 6 7 8 9 10 死因 不慮の事故 腎 不全 自殺 慢性閉塞性肺疾患 糖尿病 死 亡率 割合 死 亡数 圏域 360 251.7 14.9 悪性新生物 死 亡数 県 610 426.4 25.2 死 亡率 割合 死因 81 56.6 3.3 62 43.3 2.6 34 23.8 1.4 26 18.2 1.1 不慮の事故 腎 不全 自殺 慢性閉塞性肺疾患 726 42.9 3.4 526 31.1 2.5 411 24.3 2.0 311 18.4 1.5 733 43.3 3.5 21 14.7 0.9 大動脈瘤及び解離 269 15.9 県 死 亡率 1.3 割合 [人口動態統計] ○ 三大死因以外のその他の死因については,肺炎,老衰,不慮の事故,腎不全,自殺 の順になっています。 死 亡数 - 12 - 第2章 第1節 圏 域の 概要 地 域特 性 (4)死産 圏域の 死産 *1 数は,平 成23年は28人と前年と同じ人数で推移しています。年に よっ てばらつきはあるものの,全体的には減少傾向にあります。 *2 ○ 死産率 は,平成23年28.2と前年より1.6ポイント上回っていますが,近年,県より 低く推移しています。 【図表2-2-11】死産数,死産率(出産千対)の年次推移 (単位:人,‰) 平成15年 平成16年 平成17年 平成18年 平成19年 平成20年 平成21年 平成22年 平成23年 区 分 数 圏域 59 38 36 49 30 29 30 28 28 死 産 圏域 51.3 33.1 33.1 48.4 28.2 28.0 28.8 26.6 28.2 率 県 45.0 36.8 39.7 38.0 35.4 33.1 30.3 30.0 28.6 21 15 13 24 10 8 12 8 14 (再 掲) 数 圏域 自然死産 圏域 18.3 13.1 11.9 23.7 9.4 7.7 11.5 7.6 14.1 率 *3 県 13.5 11.4 13.3 13.5 14.4 11.4 12.5 11.6 11.0 (再 掲) 数 圏域 38 23 23 25 20 21 18 20 14 人工死産 圏域 33.1 20.0 21.1 24.7 18.8 20.3 17.3 19.0 14.1 率 *4 県 31.5 25.4 26.4 24.6 21.0 21.7 17.8 18.3 17.6 [人口動態統計] 【図表2-2-12】死産率(総数)の 年次推 移 ○ 死産率(総数) 55.0 50.0 45.0 40.0 35.0 30.0 25.0 20.0 平成15年 平成16年 平成17年 平成18年 平成19年 平成20年 平成21年 平成22年 圏域 51.3 33.1 33.1 48.4 28.2 28.0 28.8 26.6 平成23年 28.2 県 45.0 36.8 39.7 38.0 35.4 33.1 30.3 30.0 28.6 全国 30.5 30.0 29.1 27.5 26.2 25.2 24.6 24.2 23.9 [人 口動態統 計] (5)乳児死亡 ○ 圏域の新生児死亡数は,平成15年以降0∼2人で推移していましたが,平成23年は, 新生児死亡率 *5 が県や全国を上回っています。 *1 死産:妊娠満 12 週(第4月)以降の死産であり,自然死産と人工死産がある。 *2 死産率:出産数(出生数+死産数)千人当たりの死産数 *3 自然死産:人工死産以外の死産 *4 人工死産:胎児の母体内生存が確実であるときに,人工的処置を加えたことにより死産に至った場合 *5 新生児死亡率 : 出生千人当たりの生後4週未満の死亡数 - 13 - 第 2章 圏域の 概要 第1節 地域特性 ○ 圏域の乳児死亡数は,県と同様,年によってばらつきがあります。乳児死亡率 *1は, 平成20年以降県や全国を下回っていましたが,平成23年は増加しています。 【図表2-2-13】新生児死亡数の年次推移 (単位:人) 区 分 平成15年 圏 域 2 31 県 平成 16年 1 22 平成17年 平成18年 平成19年 1 17 0 17 2 23 平成 20年 平成21年 1 13 平成22年 平成23年 0 1 2 14 15 15 [人口動態統計] 【図表2-2-14】新生児死亡率の年 次推移 2.5 2 1.5 1 0.5 0 平成1 5 年 平成1 6 年 平成1 7 年 平成1 8 年 平成1 9 年 平成2 0 年 平成2 1 年 平成2 2 年 平成2 3 年 圏域 1 .8 0 .9 0 .9 0 1 .9 0 .9 6 0 1 .0 県 2 .0 1 .4 1 .1 1 .1 1 .5 0 .8 0 .9 1 .0 1 .0 全国 1 .7 1 .5 1 .4 1 .3 1 .3 1 .2 1 .2 1 .1 1 .1 [人口動態統計] (単位:人) 【図表2-2-15】乳児死亡数の年次推移 区 分 平成15年 圏 域 6 55 県 平成16年 4 46 2 .1 平 成17年 平成18年 平成19年 3 46 6 53 5 46 平成20年 2 38 平成 21年 2 31 平成22年 平成23年 1 3 34 36 [人口動態統計] 【図表2-2-16】乳児死亡率の年次推移 8.0 6.0 4.0 2.0 0.0 平成1 5 年 平成1 6 年 平成1 7 年 平成1 8 年 平成1 9 年 平成2 0 年 平成2 1 年 平成2 2 年 平成2 3 年 圏域 5 .5 3 .6 2 .8 5 .9 4 .7 1 .9 1 .9 1 .0 県 3 .5 3 .0 3 .1 3 .5 3 .0 2 .5 2 .1 2 .2 3 .1 2 .4 全国 3 .0 2 .8 2 .8 2 .6 2 .6 2 .6 2 .4 2 .3 2 .3 [人口動態統計] *1 乳児死亡率:出生千人当たりの生後1歳未満の死亡数 - 14 - 第2章 第1節 圏 域の 概要 地 域特 性 (6)周産期 *1 死亡 圏域の周産期死亡 *2数をみると,平成18年と平成23年が多くなっています。 周産期死亡率 *3は平成18年と平成23年が県や全国を上回っています。 ○ ○ 【図表2-2-17】圏域の周産期死亡数の年次推移 区 分 平成 15年 圏域 県 早 期 新 生 児 圏域 内 県 死亡数 圏域 訳 後期死産数 県 平成16年 4 90 3 20 1 70 周産期死亡数 4 66 3 17 1 49 平成17年 (単位:人) 平成18年 4 60 4 11 0 49 平成 19年 7 68 0 9 7 59 平成20年 3 76 2 16 1 60 2 53 1 10 1 43 平成21年 4 60 0 10 4 50 平成22年 平成 23年 3 9 67 69 1 1 13 11 2 8 54 58 [人口動態統計] 【図表2-2-18】周産期死亡率の年次推移 10 9 8 7 6 5 4 3 2 1 0 平成1 5 年 平成16 年 平成17 年 平成1 8年 平成1 9 年 平 成2 0 年 平成2 1年 平成2 2 年 平成23 年 圏域 3 .5 3 .5 3 .7 6 .6 2 .7 1 .9 3 .8 1 .9 9 .2 県 5 .8 4 .3 4 4 .5 5 3 .4 4 4 .4 4 .5 国 5 .3 5 4 .8 4 .7 4 .5 4 .3 4 .2 4 .2 4 .1 [人口動態統計] (7)妊産婦死亡 ○ 圏域の妊産婦死亡については,平成15年から23年まで発生していません。 【図表2-2-19】妊産婦死亡数の年次推移 区 分 妊産婦 圏域 死亡数 県 平成15年 0 0 平成16年 平成17年 0 2 0 2 (単位:人) 平成18年 0 0 平成19年 0 0 平成 20年 0 1 平成21年 平成22年 平成23年 0 0 0 1 1 1 [人口動態統計] *1 周産期:妊娠 22 週から 出生後7日未満の時期を言う。 *2 周産期死亡:後期死産(妊娠満 22 週以後の死産)+早期新生児死亡(生後1週未満の死亡) *3 周産期死亡率:出産数千人当たりにおける後期死産数(妊娠満 22 週以降の死産数)+早期新生児死亡数 (生後1週未満の死亡) - 15 - 第 2章 圏域の 概要 第1節 地域特性 【図表2-2-20】妊産婦死亡率 *1の年次推移 14.0 12.0 10.0 8.0 6.0 4.0 2.0 0.0 平成15年 平成16年 平成17年 平成18年 平成19年 平成20年 平成21年 平成22年 圏域 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 平成23年 0 本県 0.0 12.8 12.9 0.0 0.0 6.3 6.5 6.4 6.4 全国 6.0 4.3 5.7 4.8 3.1 3.5 4.8 4.1 3.8 [鹿児島県の母子保健] *1 妊産婦死亡率:年間出産 10 万人当たりの妊産婦死亡数 - 16 - 第2章 第1節 3 圏 域の 概要 地 域特 性 健康指標 (1)平均寿命と健康寿命 *1 ○ 直近の平 均 寿命 を 圏 域別に 比較すると,圏域では,男性で平均寿命は78.3歳 と県 全体より0.9歳短く,女性の平均寿命は85.5歳と県全体より0.6歳短くなっています。 ○ 平成24年9月に厚生労働省が示した「平均自立期間」を用いた「健康寿命算定プログ ラム」により県健康増進課が算出した健康寿命 *2 をみると,圏域の男性は77.1歳で県 の77.8歳より 0.7歳 短くなって おり,女性は82.8歳で県の83.1歳より0.3歳短くなって います。 ○ 平均寿命と健康寿命の差については,圏域の男性は1.2年と県全体より0.2年短く, 女性は2.7年と県より0.3年短くなっています。 【 図 表 2-2-21】圏 域 別 ・性 別 平 均 寿 命 と 健 康 寿 命 ( 男 性 ) (平 成 22年 ) (単 位 : 歳 ) % 87.0 平均寿命 82.0 77.0 健康寿命 80.1 79.6 79.6 79.4 79.2 79.0 78.9 78.5 78.4 78.3 78.2 78.1 77.9 78.2 77.8 77.4 77.2 77.4 77.1 76.9 76.8 75.7 72.0 67.0 国 県 鹿児島 南薩 川薩 出水 姶良・伊佐 曽於 【図表2-2-22】圏域別・ 性別 平均 寿命 と健康寿命 (女性) 87.0% 86.4 85.0 83.2 86.1 83.1 86.7 85.5 83.4 83.0 82.8 85.7 82.6 85.9 82.8 肝属 熊毛 (平成22年 ) 86.3 86.1 86.5 奄美 (単位:歳) 86.0 84.9 83.7 82.0 82.8 83.5 82.7 81.0 79.0 77.0 平均寿命 健康寿命 75.0 73.0 国 県 鹿児島 南薩 川薩 出水 姶良・伊佐 曽於 肝属 熊毛 奄美 [県健康増進課調べ] *1 平均寿命:0歳児の平均余命 *2 健康寿命:心身とも に自立した活動的に生存できる期間。健康寿命の算出に当たっては人口規模 等を考慮 し,人 口及び死亡者 数は前後3 年間の合計を 用い,「不健 康割 合」は介護保険 の認 定者数を用い ている。そのため,国が公表している平均寿命・健康寿命とは数値が異なる。 - 17 - 第 2章 圏域の 概要 第1節 地域特性 【図表2-2-23】市町村生命表 *1 による平均 寿命 (平成 22年) 男 % 女 88 86.1 86.3 85.2 86.4 86.3 85.8 84 79.6 80 78.4 78.3 79.6 79.2 78.3 76 72 枕崎市 指宿市 南さつま市 南九州市 県 国 男 78.4 78.3 78.3 79.6 79.2 79.6 女 86.1 85.2 86.3 85.8 86.3 86.4 [市区町村別生命表] (2)早世の状況 ○ 圏域の早 世 率 *2 は,男 性で は 0.13と県全体の0.11より高く,奄美圏域に次いで高く なっています。女性でも,圏域0.06と県全体の0.05より高く,奄美圏域に次いで高く なっています。 【図表2-2-24】圏域別・性別早世率 (平成22年) 0.17 0.18 0.16 0.14 0.12 0.13 0.13 0.11 0.1 0.11 0.13 0.11 0.11 0.1 0.1 0.08 0.07 0.06 0.06 0.05 0.06 0.05 0.05 0.05 0.06 0.05 0.05 0.04 0.02 0 姶良・ 伊佐 姶良・ 伊佐 男 女 [県保健医療福祉課調べ] *1 市町村生命表 : 当該市区町村を含むより広い地域である都道府県の死亡状況を情報として活用し,これと各 市区町 村固有の死 亡数等の観測 データとを 総合化して, 当該市区町 村の死亡率を 推定す る形でベイズ推定 を適用している。 *2 早世率=1−( 65 歳における生存数 /10 万人) 生命表による 65 歳未満死亡確率( 65 歳までに死亡する確率)。 65 歳までに全員死亡する場合は1,全員生 存する場合は0となる。 - 18 - 第2章 第1節 ア 圏 域の 概要 地 域特 性 65歳未 満の死因別死亡状況 ○ 圏域では,平成23年の死因別死亡割合は,男性は悪性新生物,心疾患,脳血管疾 患,自殺,女性では悪性新生物,脳血管疾患,心疾患,不慮の事故の順で多くなっ ています。県全体でみると,男性は悪性新生物,心疾患,自殺,脳血管疾患の順で, 女性では悪性新生物,脳血管疾患,自殺,心疾患の順で多くなっています。 【図表2-2-25】65歳未満の死因別死亡状況(男性) 悪性新生物 心疾患(高血圧性を除く) 県 自殺 脳血管疾患 33.8 13.8 不慮の事故 12.4 肺炎 糖尿病 その他 8.8 n=1800 圏域 38.9 9.7 15.3 13.2 n=144 枕崎市 19.0 14.3 28.6 9.5 n=21 指宿市 50.0 6.8 6.8 15.9 n=44 南さつま市 13.6 43.2 13.6 9.1 n=44 南九州市 n=35 20.0 31.4 0.0 20.0 11.4 40.0 11.4 60.0 80.0 100.0 % [県保健医療福祉課調べ] 【図表2-2-26】65歳未満の死因別死亡状況(女 性) 悪性新生物 脳血管疾患 自殺 県 心疾患(高血圧性を除く) 46.4 8.5 不慮の事故 8.1 肺炎 糖尿病 その他 7.7 n=847 圏域 19.7 35.2 2.8 7.0 n=71 枕崎市 14.3 50.0 21.4 n=14 指宿市 28.0 36.0 4.0 8.0 n=25 南さつま市 11.8 29.4 n=17 南九州市 20.0 26.7 6.7 n=15 0.0 10.0 20.0 30.0 40.0 50.0 60.0 70.0 80.0 90.0 100.0 [県保健医療福祉課調べ] - 19 - % 第 2章 圏域の 概要 第1節 地域特性 (3)QOL *1 ○ *2 平成23年12月から平成24年2月に実施された鹿児島県民保健医療意識調査 (以下「県 民意識調 査 」とい う。)によ ると,圏域の日常生活における満足度(QOL)は55点 満点中男性が33.8点,女性が34.9点と,県(男性35.2点,女性35.1点)より低くなっ ています。圏域別に比較すると,男性は圏域別では曽於地域に次いで二番目に低く, 女性は川薩,出水,熊毛,肝属に次いで低くなっています。 【図表2-2-27】圏域別・性別QOL得点 37 36 36.2 35.2 35.6 35.6 35 35.9 35.6 35.5 35.1 35.4 34.9 34.5 34 33.8 34 33.6 35.5 35.2 34.7 33.4 34.2 33.8 33 32 県 鹿児島 南薩 川薩 出水 姶良・伊 曽於 佐 肝属 熊毛 奄美 男性 県 鹿児島 南薩 川薩 出水 姶良・伊 曽於 佐 肝属 熊毛 奄美 女性 [平成23年度県民保健医療意識調査] ○ 調査項目別にみると,圏域では,11項目のうち,満足度の高い項目は「友人達と の交わり」で す。 非 常に 満足・ 満足をあわせて58.2%と,平成18年度の調査より 低く なっています。また,満足度の低い項目は「周辺の交通の便」で不満・全く不満をあ わせて34.7%となっています。 *1 QOL :本章においては,以下によりQOLを数値化の上,分析を行っている。 ・基礎資料:平成 23 年度県民保健医療意識調査 ・数値化 の方法:本 県独自に設定 した身体的 領域・心理的 領域・社会 的領域・環境 等の分野からから なる 11 項目の設問に対し「非常に満足(5点)」「満足(4点)」「どちらでもない(3点)」「不満(2点)」「全 く不満(1点)」の5段階評価を行い,各項目の得点の総合計をQOLとしている(最高 55 ,最低 11 点)。 *2 鹿児島県民保健医療意識調査: 20 歳以上の男女を対象に県民の保健医療に対する関心や意向を把握し,長 期的な保健医療施策の参考となる基礎資料。有効回収数 2,527 件(有効回収率 50.5% )。南薩保健医療圏にお ける回収結果は 258 件(有効回収率 57.8% ) - 20 - 第2章 第1節 圏 域の 概要 地 域特 性 【図表2-2-28】満足度の高い項目 70 % 60.8 61.5 58 60 (友人達との交わり) 平成18年度 平成23年度 58.2 50 40 30 20 4.7 6.2 10 5.1 5 0 県 圏域 県 圏域 満足 不満 [平成23年度県民保 健医療意識調査] 【図表2-2-29】満足度の低い項目 (周辺の交通の便) % 40 35 30 25 35.3 32.1 35.9 34.7 32 30.6 平成18年度 平成23年度 25.2 20.5 20 15 10 5 0 県 圏域 県 満足 圏域 不満 [平成23年度県民保 健医療意識調査] - 21 - 第 2章 圏域の 概要 第2節 地域診断 (4)主要死因のSMR(標準化死亡比) *1の状況 ア 全死因 【図表2-2-30】全死因のSMR (平成19 ∼23年) [県健康増進課調べ] イ 心疾患 【図表2-2-31】心疾患のSMR (平 成19 ∼23年) [県健康増進課調べ] ウ 脳血管疾患 【図表2-2-32】脳血管疾患のSMR (平成19 ∼23年) [県健康増進課調べ] *1 SMR(標準化死亡比):地域の年齢構成を均一にした死亡率のこと。 全国平均を 100 とし,SMRが 100 より大きいときは全国に比べて死亡率が高いと判断され,100 より小さければ全国に比べて死亡率が低いと 判断される。死亡データは平成 19 年から平成 23 年を使用した。 - 22 - 第2章 第2節 圏 域の 概要 地 域診 断 エ 悪性新生物 【図2-2-33】悪性新生物のSMR (平成19 ∼23年) [県健康増進課調べ] 【図2-2-34】悪性新生物 胃がんのSMR (平成19 ∼23年) [県健康増進課調べ] 【図2-2-35】悪性新生物 肺がんのSMR (平成19 ∼23年) [県健康増進課調べ ] - 23 - 第 2章 圏域の 概要 第2節 地域診断 【図表2-2-36】悪性新生物 大腸がんのSMR (平成19 ∼23年) [県健康増進課調べ] 【図表2-2-37】悪性新生物 子宮がん・乳がん SMR(平成19 ∼23年) [県健康増進課調べ] 【図表2-2-38】悪性新生物 部位別SMR SMR 下限 男性(平成19 ∼23年)左:圏域 SMR 上限 110 右:県 下限 上限 110 100 100 90 90 80 80 70 70 60 50 60 全体 胃がん 肺がん 大腸がん 全体 胃がん 肺がん 大腸がん SMR 97.6 65.2 93.8 92.2 SMR 96.6 70.3 94.8 88.5 下限 92.8 55.5 84.3 78.3 下限 95.0 67.1 91.7 84.1 上限 102.3 74.8 103.4 106.0 上限 98.1 73.6 97.9 92.9 [県健康増進課調べ] - 24 - 第2章 第2節 圏 域の 概要 地 域診 断 【図表2-2-39】悪性新生物 部位別SMR SMR 下限 女性(平成19 ∼23年)左:圏域 上限 SMR 右:県 下限 上限 110 125 115 105 95 85 75 65 55 45 100 90 80 70 60 全体 胃がん 肺がん 大腸がん 子宮がん 乳がん 全体 胃がん 肺がん 大腸がん 子宮がん 乳がん SMR 92.4 61.5 98.7 87.1 92.7 75.6 SMR 93.8 69.8 96.5 87.2 98.2 75.4 下限 87.1 49.8 84.2 73.9 65.3 57.8 下限 92.0 65.6 91.7 82.7 89.0 69.7 上限 97.6 73.2 113.2 100.3 120.1 93.4 上限 95.5 74.0 101.4 91.6 107.3 81.1 [県健康増進課調べ] オ その他 【図表2-2-40】自殺 性別SMR (平成19∼23年) [県保健医療福祉課調べ] 【図表2-2-41】糖尿病 性別SMR (平成19 ∼23年) [県健康増進課調べ] - 25 - 第 2章 圏域の 概要 第2節 地域診断 【図表2-2-42】肺炎 性別SMR (平成 19 ∼23年) [県保健医療福祉課調べ] 【図表2-2-43】老衰 性別SMR (平成19 ∼23年) [県保健医療福祉課調べ] 【図表2-2-44】腎不全 性別SMR (平成19 ∼23年) [県保健医療福祉課調べ] - 26 - 第2章 第2節 圏 域の 概要 地 域診 断 【図表2-2-45】慢性閉塞 性肺疾患 性別SMR (平成19 ∼23年) [県保健医療福祉課調べ] 4 疾病構造 (1)患者数 ○ 鹿児 島 県医療 施設 機能 等 調査(平成23年12月14日から平成24年1月31日に実施) より,患者の受療率(人口10万人当たりの受療患者数)をみると,圏域では,入院, 外来ともに県より高くなっています。 ○ 総数を市別にみると,南さつま市が8,888.0人と圏域で最も高く,指宿市8,791.3 人,枕崎市 8,063.3人の順となっており,南九州市5,823.6人は県(6,218.8人)よ り低くなっています。 ○ 入院受療率は,指宿市が3,099.4人と最も高くなっています。 ○ 外来受療率は,南さつま市6,405.0人,指宿市5,692.0人,枕崎市が5,398.1人の順 となっており,南九州市3,770.6人は県(4,482.8人)より低くなっています。 ○ 医療施 設 の種類別 では, 病 院利用者の割合が全体の54.6%であり,診療所利 用が 45.4%となっています。入院・外来別では,病院入院患者が29.5%,診療所入院患者 は3.2%と診 療 所入 院患者 は少 なくなっています。病院外来患者は25.1%,診療所外 来患者は42.2%となっており,外来患者は診療所利用が多くなっています。 ○ 調査時点での患者総数は,11,524人であり,内訳は入院3,769人,外来7,755人と なっています。 【図表2-2-46】市別受療率(人口10万対) 10000.0 9000.0 入院 8888.0 8791.3 外来 8063.3 7903.8 8000.0 7000.0 6000.0 6405.0 5398.1 6218.8 5823.6 5692.0 5318.8 5000.0 4482.8 3770.6 4000.0 3000.0 総数 2665.2 3099.4 2585.0 2482.9 2053.0 1736.0 2000.0 1000.0 0.0 枕崎市 指宿市 南さつま市 南九州市 圏域 県 [平成23年度県医療施設機能等調査] - 27 - 第 2章 圏域の 概要 第2節 地域診断 【図表2-2-47】圏域の病院及び一般診療所の患者数 区 分 病 院 診 療 所 入 外 総 院 来 数 患者数(人) 割合 (%) 3,398 2,890 6,288 29.5 25.1 54.6 (平成23年12月14日) 計 患 者数(人) 割合(%) 患者数(人) 割合(%) 371 3.2 3,769 32.7 4,865 42.2 7,755 67.3 5,236 45.4 11,524 100.0 [平成23年度県医療施設機能等調査] (2)傷病別患者数の状況 ○ 圏域の傷 病 別治 療 者数 の総 数 をみると,心疾患(高血圧性疾患も含む。)16.6%が 最も高く,次いで精神・神経疾患11.1%,脳卒中6.9%,糖尿病・糖尿病性疾患5.5% の順となっています。 ○ 入院患者をみると,精神・神経疾患24.2%が最も高く,次いで脳卒中13.1%,認知 症9.3%,心疾患(高血圧性疾患を含む。)7.3%,骨折6.6%の順となっています。 ○ 外来患者 を みる と ,心 疾患 ( 高血圧性疾患を含む。)21.6%が最も高く,次いで糖 尿病・糖尿病 性疾患 が 6.8%, 精神・神経疾患4.0%,脳卒中3.6%の順となって いま す。 【図表2-2-48】圏域の傷病別治療者数 疾 患 名 入 (平成23年12月14日) 院 総 数 悪性新生物 糖尿病・糖尿病性疾患 *1 精神疾患・神経疾患 認知症( アルツハイマー,脳血管性) 心疾患( 高血圧性疾患含む) 脳卒中 肝疾患 骨折 (大腿骨・その他の四肢) 3,752 上記以外のすべての傷病 1,151 178 115 909 349 275 492 37 246 外 100.0 4.7 3.1 24.2 9.3 7.3 13.1 1.0 6.6 30.7 来 総 数 10,66 5 100.0 100.0 162 340 2.3 3.2 6.8 5.5 467 582 279 1 ,188 4.0 11.1 1.7 4.4 115 464 21.6 16.6 1,495 1 ,770 247 739 3.6 6.9 1.7 1.4 116 153 2.1 3.7 148 394 3,884 5 ,035 56.2 47.2 [平成23年度県医療施設機能等調査] 6,913 *1 糖尿病性疾患:糖尿病性神経障害,糖尿病性網膜症,糖尿病性腎症等 - 28 - 第2章 第2節 圏 域の 概要 地 域診 断 (3) 受診状況 *1 平成22年, 平 成23年の 5月分 国保レセプトデータをもとに算出した標準化受診比 による県平均値を100とした受診状況は,以下のとおりです。 ○ 全疾病の入院における標準化受診比は,圏域では,男性が115.5,女性が110.7で す。また,外来における標準化受診比は,男性が106.4,女性が111.6となっていま す。 市 別 に み る と , 入 院 男 性 で は , 枕 崎 市 130.4が 最 も 高 く , 次 い で 南 さ つ ま 市 116.28,指宿市114.36,南九州市107.75の順となっています。入院女性では,指宿 市113.7が最も 高く ,南さ つま市112.8,次いで,枕崎市100.54,南九州市98.52の 順となっています。外来においては,男女ともに枕崎市が最も高くなっています。 【図表2-2-49】全疾病 性別標準化受診比 入院(平成22 ∼23年) 140 130.4 男 130 120 114.36 113.7 116.28 女 115.5 112.8 110.7 107.75 110 100.54 100 98.52 90 80 枕崎市 【図表2-2-50】全疾病 指宿市 南さつま市 性別標準化受診比 南九州市 圏域 外来(平成22 ∼23年) 115 111.07 男 110.03 111.6 女 109.12 110 106.53 106.9 105.31 105.56 105.04 106.4 105 100 枕崎市 指宿市 南さつま市 南九州市 圏域 [県保健医療福祉課・南薩地域振興局調べ] *1 標準化受診比:本県の市町村国保被保険者の年齢階級別受診率により算出した期待受診者数(圏域ごとの人 口構成に当てはめて算出)と実際の受診者数を比較するもの。県を 100 とし, 100 を越えれば受診率が高い。 小さければ低いと判断される。 ・標準化受診比=5月分の受診者数/期待受診者数 ・期待受診者数=Σ(5歳階級別圏域別被保険者数×県の5歳階級別の受診率) - 29 - 第 2章 圏域の 概要 第2節 地域診断 ○ 脳血管疾患は,圏域では入院において,男性102.8,女性101.7と男女でほぼ同じ です。外来において,男性130.4,女性137.0となっています。 市別にみると,入院男性では南九州市123.18が最も高いです。枕崎市の入院女性 は 63.26と 低 く な っ て い ま す 。 外 来 男 性 で は , 枕 崎 市 151.32, 女 性 で は 南 九 州 市 168.31と最も高くなっています。 【図表2-2-51】脳血管疾患 性別標準化受診比 入院(平成22 ∼23年) 130 123.18 120 男 107.86 110 104.65 女 102.8 100.22 101.7 100 98.17 90 93.42 88.34 80 70 60 63.26 枕崎市 指宿市 【図表2-2-52】脳血管疾患 南さつま市 性別標準化受診比 南九州市 圏域 外来(平成22 ∼23年) 190 170 男 168.31 151.32 142.09 143.32 150 143.37 130.4 女 137.0 130 110 90 98.76 99.19 98.43 70 50 枕崎市 指宿市 南さつま市 南九州市 圏域 [県保健医療福祉課・南薩地域振興局調べ] - 30 - 第2章 第2節 ○ 圏 域の 概要 地 域診 断 心疾 患は ,圏域 では 入 院に おいて,男性は92.1,女性115.7となっています,外 来においては,男性は99.3,女性は102.3となっています。 市別にみると入院男性は指宿市114.16と最も高く,女性では枕崎市165.69と県よ り高くなっています。外来では,指宿市の女性103.33が最も高くなっています。 【図表2-2-53】心疾患 180 170 160 150 140 130 120 110 100 90 80 70 60 性別標準化受診比 入院(平成22 ∼23年) 165.69 男 女 115.7 114.16 103.02 101.36 86.26 86.14 92.1 83.5 69.17 枕崎市 【図表2-2-54】心疾患 105 指宿市 南さつま市 性別標準化受診比 102.74 南九州市 圏域 外来(平成22 ∼23年) 103.33 男 101.46 102.3 女 100 99.9 99.3 99.07 95 94.86 92.45 90 88.34 85 枕崎市 指宿市 南さつま市 南九州市 圏域 [ 県 保 健 医療 福 祉 課 ・ 南 薩 地 域振 興 局 調 べ ] - 31 - 第 2章 圏域の 概要 第2節 地域診断 ○ 悪性新生物全体では,圏域では入院において,男性131.2,女性97.0となっています。 外来におい ては , 男性118.5,女性106.7と県より高くなっています。市別にみると, 入 院男 性で は , 枕 崎 市 162.65が 最 も 高 く, 次いで 指宿 市 142.4と な って いま す。 女 性 では,指宿 市129.79が最も 高く なっています。外来男性では,枕崎市が141.32,女性 では,指宿市が117.2と最も高くなっています。 【図表2-2-55】悪性新生物 170 160 150 140 130 120 110 100 90 80 70 60 入院(平成22 ∼23年) 162.65 男 142.4 女 131.2 129.79 115.33 113.2 97.0 84.13 77.34 68.62 枕崎市 指宿市 【図表2-2-56】悪性新生物 150 性別標準化受診比 南さつま市 性別標準化受診比 南九州市 圏域 外来(平成22 ∼23年) 141.32 男 130 110.58 113.19 117.2 122.18 110 女 118.5 103.08 106.7 106.39 90 79.38 70 50 枕崎市 指宿市 南さつま市 南九州市 圏域 [県 保健医 療福 祉課・ 南薩地域振興局調べ] - 32 - 第2章 第2節 ○ 圏 域の 概要 地 域診 断 糖尿病は,圏域では入院において,男性103.4,女性100.6と県とほぼ同じになって います。外来においては,男性111.1,女性124.2と県より高くなっています。 市別にみると,入院男性では,指宿市129.79が最も高く,女性では枕崎市143.19が 最も高くなっています。外来男性では南さつま市が117.29,女性では,南さつま市が 132.13と高くなっています。 【図表2-2-57】糖尿病 150 140 130 120 110 100 90 80 70 60 50 性別標準化受診比 入院(平成22 ∼23年) 143.19 男 129.79 118.29 103.4 103.23 98.1 【図表2-2-58】糖尿病 指宿市 53.4 南さつま市 性別標準化受診比 100.6 95.7 68.33 枕崎市 南九州市 圏域 外来(平成22 ∼23年) 140 132.13 男 130 120 女 女 124.2 113.98 112.77 111.76 110 117.29 111.49 114.38 111.1 105.01 100 90 80 枕崎市 指宿市 南さつま市 南九州市 圏域 [県保健医療福祉課・南薩地域振興局調べ] - 33 - 第 2章 圏域の 概要 第2節 地域診断 ○ 腎不全は,圏域では入院において,男性78.5,女性100.7となっています。 外来においては,男性94.2,女性129.7と女性が県よりも高くなっています。 市別にみると,入院男性では,枕崎市151.48が,女性では南さつま市が144.46と 最も高くなっています。外来男性では指宿市が131.11,女性でも指宿市が142.69と 最も高くなっています。 【図表2-2-59】腎不全 160 150 140 130 120 110 100 90 80 70 60 50 40 性別標準化受診比 入院(平成22 ∼23年) 151.48 144.46 男 女 100.7 97.35 88.7 78.35 78.5 68.05 59.18 42.8 枕崎市 【図表2-2-60】腎不全 指宿市 南さつま市 性別標準化受診比 150 南九州市 圏域 外来(平成22 ∼23年) 142.69 140.39 男 131.11 女 129.7 130 119.79 110 101.29 90 89.33 94.2 78.74 70 52.54 50 枕崎市 指宿市 南さつま市 南九州市 圏域 [県保健医療福祉課・南薩地域振興局調べ] - 34 - 第2章 第2節 ○ 圏 域の 概要 地 域診 断 精神疾患は,圏域では入院において,男性140,女性130.1となっています。 外来においては,男性106.1,女性106.4と男女とも県より高くなっています。市別 にみると,入院男性は,南さつま市が173.67と最も高く,女性でも,南さつま市が 157.77と 最 も 高 く な っ て い ま す 。 外 来 男 性 は 南 さ つ ま 市 135.36, 女 性 は 枕 崎 市 125.44と最も高くなっています。 【図表2-2-61】精神疾患 180 170 160 150 140 130 120 110 100 90 80 性別標準化受診比 入院(平成22 ∼23年) 173.67 男 157.77 女 150.25 140.0 129.07 120.0 133.11 130.1 122.31 94.97 枕崎市 【図表2-2-62】精神疾患 指宿市 南さつま市 性別標準化受診比 140 南九州市 圏域 外来(平成22 ∼23年) 135.36 130 男 125.44 女 121.8 120 110.28 110.89 110 106.1 106.4 102.17 100 90 80 83.17 枕崎市 83.19 指宿市 南さつま市 南九州市 圏域 [県保健医療福祉課・南薩地域振興局調べ] (4)平均在院日数 平成23年の 全 病床 におけ る 平均在院日数は,指宿保健所管内で *1 74.7日,加世田保 *2 健所管内で 74.9日と県の46.7日,全国の32.0日と比較して1.5∼2倍程度長くなって ます。 ○ 病 床 別 に み る と , 県 よ り 平 均 在 院 日 数 の 短い 病 床 は , 指宿 保 健所 管 内 の 精 神 病 床 334.7日,(県420.1日)となっています。 ○ *1 指宿保健所管内:指宿市 *2 加世田保健所管内:枕崎市,南さつま市,南九州市 - 35 - 第 2章 圏域の 概要 第2節 地域診断 【図表2-2-63】平均在院日数の年次推移 区 分 総 数 精 神 病 床 感染症病床 結 核 病 床 療 養 病 床 一 般 病 床 指 宿 H C 77.8 373.3 140.9 25.3 平 成 22 年 加世田 県 全 国 H C 73.4 576.9 85.4 146.0 25.8 47.8 423.4 14.8 88.4 138.6 21.5 32.5 301.0 10.1 71.5 176.4 18.2 指宿 H C 74.7 334.7 133.9 24.1 (単位:日) 平 成 23 年 加世田 県 全 国 H C 74.9 46.7 32.0 592.0 420.1 298.1 14.6 10.0 85.2 73.7 71.0 140.8 136.6 175.1 26.2 21.0 17.9 [衛生統計年報] (5)病床利用率 ○ 平成23年の全病床の病床利用率は,指宿保健所管内は83.5%,加世田保健所管内は 84.4%となっています。 ○ 病床別にみると,指宿保健所管内では精神病床が94.3%,加世田保健所管内では療 養病床が93.8%,一般病床が78.0%と県より高くなっています。 【図表2-2-64】病床利用率の年次推移 (単位:%) 平 成 22 年 平 成 23 年 区 分 指宿 加世田 県 全 国 指宿 加世田 県 全 国 H C H C H C H C 85.4 85.8 85.0 82.3 83.5 84.4 84.5 81.9 総 数 精 神 病 床 94.2 87.3 92.1 89.6 94.3 85.8 93.0 84.9 感染症病床 6.6 2.8 7.4 2.5 13.5 26.2 36.5 13.4 23.1 35.9 結 核 病 床 87.6 94.0 90.7 91.7 86.2 93.8 89.4 91.3 療 養 病 床 一 般 病 床 73.5 80.1 78.1 76.6 68.8 78.0 72.0 76.8 [衛生統計年報] (6)国保医療費 ○ 平 成 23年 度 に お け る 国 民 健 康 保険 事 業 状 況 の 一人 当 た り 医 療費を み る と, 圏 域 は 412,139円(県362,410円)で,平成21年,22年,23年のいずれにおいても県より高く なっています。 ○ 平成23年に お ける 0∼65歳 未 満の一人当たりの医療費をみると,圏域は269,119円 (県241,463円 )で ,平成 21年,22年,23年のいずれにおいても県より高くなってい ます。 *1 ○ 平成23年における前期高齢者 の一人当たりの医療費をみると,圏域は601,795円(県 547,477円)で,平成21年,22年,23年のいずれにおいても県より高くなっています。 *1前期高齢者:65歳以上75歳未満 - 36 - 第2章 第2節 圏 域の 概要 地 域診 断 【図表2-2-65】圏域の1人当たり国保医療費の推移 平21 円 500,000 450,000 400,000 350,000 300,000 250,000 200,000 150,000 100,000 平22 415,097 430,388 410,306 387,617 399,970 371,326 425,391 453,149 414,507 360,499 381,791 347,670 平23 412,100 412,139 380,844 349,755 335,603 362,410 50,000 0 枕崎市 指宿市 南さつま市 南九州市 圏域 県 「国 民医療 費 の現状 」 【図表2-2-66】圏域の1人当たり国保医療費(0∼65歳未満)の推移 平21 平22 平23 円 400,000 350,000 300,000 270,885 277,340 265,487 250,000 265,283 248,599 259,840 270,257 270,210 283,231 249,652 264,910 237,489 262,563 252,522 269,119 234,164 241,463 228,144 200,000 150,000 100,000 50,000 0 枕崎市 指宿市 南さつま市 南九州市 圏域 県 [県国保指導室] 【図表2-2-67】圏域の1人当たり国保医療費(前期高齢者)の推移 700,000 600,000 585,773 617,482 583,699 548,531 573,240 603,340 571,707 614,370 555,379 540,468 525,481 575,958 566,673 601,795 550,453 平21 平22 平23 526,738 547,477 499,788 500,000 400,000 300,000 200,000 100,000 0 枕崎市 指宿市 南さつま市 南九州市 圏域 県 [県国保指導室] (7)入院患者の動向 ○ 県におけるすべての病床種別を合計した入院患者の動向(患者住所地と県内入院先 におけるすべての医療機関所在地との関係)を保健医療圏別にみた「病院入院患者の 移動の状 況 (平成 23年)」 をみ ると,南薩保健医療圏においては,83.8%が圏域 内に 入院しており,次いで鹿児島圏域に15.2%が入院している状況です。 - 37 - 第 2章 圏域の 概要 第2節 地域診断 【図表2-2-68】病院入院患者の移動の状況 (平成23年) 区 分 鹿児島 南薩 病 院 川薩 の 所 出水 在 す 姶良・ る 伊佐 二 曽於 次 保 肝属 健 医 熊毛 療 圏 奄美 合計 鹿児島 8,886 93.8 269 2.8 71 0.7 3 0.0 231 2.4 2 0.0 13 0.1 1 0.0 2 0.0 9,478 100.0 南薩 554 15.2 3,048 83.8 4 0.1 31 0.9 3,637 100.0 川薩 374 18.9 5 0.3 1,487 75.2 9 0.5 101 5.1 1 0.1 1 0.1 1,978 100.0 患者の所在する二次保健医療圏 姶良・ 出水 曽於 肝属 熊毛 奄美 県外 合計 伊佐 122 560 92 236 204 138 141 11,307 9.9 13.1 8.8 10.7 30.3 8.4 31.2 42.5 5 13 5 15 8 5 25 3,398 0.4 0.3 0.5 0.7 1.2 0.3 5.5 12.8 108 14 1 18 1,703 8.7 0.3 0.1 4.0 6.4 972 1 10 995 78.7 0.0 2.2 3.7 28 3,671 117 167 12 35 147 4,540 2.3 85.9 11.2 7.6 1.8 2.1 32.5 17.1 5 693 33 81 815 0.1 66.3 1.5 17.9 3.1 10 139 1,749 15 1,927 0.2 13.3 79.5 3.3 7.2 450 6 457 66.8 1.3 1.7 1,466 9 1,477 89.1 2.0 5.5 1,235 4,273 1,046 2,201 674 1,645 452 26,619 100.0 100.0 100.0 100.0 100.0 100.0 100.0 100.0 [平成23年度県医療施設機能等調査] (8)メタボリックシンドロームの状況 ○ 平成23年度の特定健康診査受診者のメタボリックシンドローム該当者・予備群の割 合をみる と, 圏域で は,男 性38.9%,女性15.5%と男性は女性の2.5倍になっていま す。 【図表2-2-69】メタボリックシンドローム該当者・予備群の状況(圏域 総数) 50.0% メタボ該当者 45.0% メタボ予備群 40.0% 35.0% 30.0% 25.0% 20.0% 16.5% 15.1% 14.7% 16.1% 13.1% 11.8% 13.0% 県 圏域 枕崎市 14.3% 15.0% 12.6% 11.5% 10.7% 指宿市 南さつま市 南九州市 15.0% 10.0% 5.0% 0.0% [県脳卒中プロジェクト特定健診 等データまとめ] - 38 - 第2章 第2節 圏 域の 概要 地 域診 断 【図表2-2-70】メタボリックシンドローム該当者・予備群の状況(圏域 男性) 50.0% メタボ該当者 45.0% メタボ予備群 40.0% 35.0% 30.0% 24.6% 22.3% 25.0% 23.0% 23.9% 20.4% 22.5% 20.0% 15.0% 10.0% 18.8% 16.6% 17.9% 17.9% 16.0% 15.4% 県 圏域 枕崎市 指宿市 南さつま市 南九州市 5.0% 0.0% [県脳卒中プロジェクト特定健診等データまとめ] 【図表2-2-71】メタボリックシンドローム該当者・予備群の状況(圏域 女性) 50.0% メタボ該当者 45.0% メタボ予備群 40.0% 35.0% 30.0% 25.0% 20.0% 15.0% 10.0% 5.0% 8.5% 8.2% 7.2% 8.8% 8.4% 7.5% 7.3% 8.7% 7.7% 7.2% 6.4% 県 圏域 枕崎市 指宿市 南さつま市 南九州市 8.1% 0.0% [ 県脳 卒中 プロ ジ ェクト 特定 健診 等デ ータま とめ ] (9)高血圧・糖尿病の状況 ○ 平成23年度の特定健康診査受診者高血圧有病者・予備群の割合は,圏域では,男性 59.7%,女性54.1%となっています。 【図表2-2-72】高血圧有病者・予備群の状況(圏域 総数) 65.0% 高血圧有病者 55.0% 高血圧予備群 45.0% 43.1% 44.1% 36.9% 49.0% 5.0% 13.1% 12.7% 16.3% -5.0% 県 圏域 枕崎市 35.0% 43.6% 43.3% 11.5% 11.7% 13.0% 指宿市 南さつま市 南九州市 25.0% 15.0% [県脳卒中プロジェクト特定健診等データまとめ] - 39 - 第 2章 圏域の 概要 第2節 地域診断 【図表2-2-73】高血圧有病者・予備群の状況(圏域 男性) 65.0% 高血圧有病者 55.0% 高血圧予備群 45.0% 46.6% 46.6% 40.2% 5.0% 13.5% 13.1% 17.0% -5.0% 県 圏域 35.0% 46.5% 51.4% 45.0% 11.1% 12.1% 14.1% 指宿市 南さつま市 南九州市 25.0% 15.0% 枕崎市 [県脳卒中プロジェクト特定健診 等データまとめ] 【図表2-2-74】高血圧有病者・予備群の状況(圏域 女性) 65.0% 高血圧有病者 55.0% 高血圧予備群 45.0% 35.0% 39.6% 41.8% 34.0% 5.0% 12.6% 12.3% 15.7% -5.0% 県 圏域 枕崎市 46.6% 42.1% 40.4% 11.9% 11.4% 12.0% 指宿市 南さつま市 南九州市 25.0% 15.0% [県脳卒中プロジェクト特定健診 等データまとめ] ○ 平成23年度の特定健康診査受診者糖尿病有病者・予備群の割合は,圏域では,男性 29.7%,女性21.4%となっています。 【図表2-2-75】糖尿病有病者・予備群の状況(圏域 総数) 糖尿病有病者 35.0% 糖尿病予備群 30.0% 25.0% 20.0% 11.2% 11.1% 12.2% 11.7% 10.0% 10.2% 15.0% 10.0% 15.0% 14.5% 13.6% 15.2% 16.1% 県 圏域 枕崎市 指宿市 南さつま市 5.0% 12.7% 0.0% 南九州市 [県脳卒中プロジェクト特定健診等データまとめ] - 40 - 第2章 第2節 圏 域の 概要 地 域診 断 【図表2-2-76】糖尿病有病者・予備群の状況(圏域 男性) 35.0% 糖尿病有病者 30.0% 糖尿病予備群 25.0% 14.3% 14.1% 13.6% 14.9% 15.7% 15.6% 15.8% 16.1% 16.4% 県 圏域 枕崎市 指宿市 南さつま市 14.3% 13.3% 20.0% 15.0% 10.0% 14.5% 5.0% 0.0% 南九州市 [県脳卒中プロジェクト特定健診 等データまとめ] 【図表2-2-77】糖尿病有病者・予備群の状況(圏域 女性) 35.0% 糖尿病有病者 30.0% 糖尿病予備群 25.0% 20.0% 7.8% 15.0% 9.5% 8.1% 6.4% 7.0% 10.0% 5.0% 8.8% 14.2% 13.3% 11.6% 県 圏域 枕崎市 14.4% 15.9% 指宿市 南さつま市 11.0% 0.0% 南九州市 [県脳卒中プロジェクト特定健診 等データまとめ] 5 保健医療に対する県民の意識・行動 県では,県民の保健医療に関する意識,要望等を把握するため,県民の満20歳以上か ら無作為に抽 出 した 5,000人を対 象に,平成23年12月∼24年2月にアンケート調査 を実 施し,50.5% の 有効 回答 を 得ま し た。圏域では258人の有効回答を得ています。調 査結 果の概要は次のとおりとなっています。 (1)健康診断 ア 健康診断の受診状況 ○ 最近1年間に健康診断(がん検診,妊産婦健診,歯の健康診査,病院や診療所で 行う診療としての検査を除く)を受診した方の割合は,圏域は63.5%で県の60.9% より2.6ポイント高くなっています。 - 41 - 第 2章 圏域の 概要 第2節 地域診断 【図表2-2-78】最近1年間の健康診断の受診状況 受けた 圏域 受けなかった 63.5 県 32.9 60.9 0 20 無回答 3.6 33.4 40 60 5.8 % 80 100 [平 成23年度 県民保健 医療 意識調査] イ 医療機関への受診の勧め ○ 健康診断の受診者の中で「医療機関の受診を勧められて,医療機関を受診した」で は 圏 域 24.1% であ り , 県 27.5% より 3.4ポイ ン ト低くな って います 。「 医 療機関 の 受 診を勧め ら れたが ,医 療機 関 に行かなかった」では圏域7.1%で,県の6.2%より0.9 ポイント高くなっています。 【図表2-2-79】医療機関への受診の勧告 勧められて医療機関に行った 勧められたが医療機関に行かなかった 勧められていない 無回答 圏域 24.1 県 7.1 27.5 0 58.9 6.2 20 9.2 59.9 40 60 6.4 80 100 % [平成23年度県民保健医療意識調査] - 42 - 第2章 第2節 圏 域の 概要 地 域診 断 (2)かかりつけ医,かかりつけ歯科医,かかりつけ薬局 ア かかりつけ医 「かかり つけ医 」 を決めてい る人は,圏域では67.6%で,県の65.3%に比べ,2.3 ポイント高くなっています。 【図表2-2-80】かかりつけ医 決めている 現在は決めていないが,決めたいと思う 決めていないし,必要と思わない 無回答 圏域(平18) 64.6 圏域(平23) 21.0 67.6 県(平18) 10.3 25.2 62.5 県(平23) 4.1 3.64.1 27.7 65.3 3.7 6.1 26.2 4.6 3.9 % 0.0 20.0 40.0 60.0 80.0 100.0 [県民保健医療意識調査] イ かかりつけ歯科医 「かかり つけ歯 科 医」を決 めている人は,圏域で62.6%で,県の61.4%より1.2ポ イント高くなっています。 【図表2-2-81】かかりつけ歯科医 決めている 現在は決めていないが,決めたいと思う 決めていないし,必要と思わない 無回答 圏域(平18) 59.0 圏域(平23) 21.0 62.6 県(平18) 23.0 58.9 県(平23) 23.0 61.4 0.0 10.0 20.0 30.0 4.1 4.1 10.4 5.0 22.2 40.0 50.0 60.0 70.0 15.9 13.1 5.6 80.0 10.8 90.0 100.0% [県民保健医療意識調査] ウ かかりつけ薬局 「かかりつけ薬局」を決めている人は,圏域で40.5%で,県の40.2%より0.3ポイン ト高くなっています。 - 43 - 第 2章 圏域の 概要 第2節 地域診断 【図表2-2-82】かかりつけ薬局 決めている 現在は決めていないが,決めたいと思う 決めていないし,必要と思わない 無回答 圏域(平18) 35.1 圏域(平23) 26.3 40.5 県(平18) 26.6 33.9 県(平23) 19.6 22.1 30.6 40.2 19.1 10.4 19.0 27.9 16.5 19.0 12.9 % 0.0 20.0 40.0 60.0 80.0 100.0 [県民保健医療意識調査] (3)医療機関を選ぶ際に必要な情報 医療機関を選ぶ際に必要な情報としては「診療日・診療時間・診療科目(時間外・休 日対応の有 無を 含 めて )」が圏域54.1%(県56.0%)と最も多く,次いで「医師等 の人 数や専門分 野な ど に関 す るこ と (女性医師の有無,認定医,専門医の資格など)」 が圏 域34.2%(県37.2%)となっています。 【図表2-2-83】医療機関を選 ぶ際に必要な情 報(複数 回答) 診療日・診療時間・診療科目 医師等の人数や専門分野に関すること 病院診療所の名称,電話番号,所在地 提供している医療機能に関すること 第3者による医療機関の評価 費用に関すること 医療機関の施設や設備に関する情報 圏域(平18) 個人情報保護のための具体的な取組 圏域(平23) その他 県(平18) 無回答 県(平23) 0 10 20 30 40 50 60 [県民保健医療意識調査] (4)保健衛生サービスの希望 行政が提供している保健衛生サービスに対する希望としては「寝たきりの高齢者や認 知症の症状のある高齢者のための保健師や看護師の家庭訪問などの保健サービスをもっ と行ってほしい」が圏域37.8%(県42.3%)と最も多く,次いで「生活習慣病の健康診 断や健康相談をもっと行ってほしい」が圏域36.0%(県38.0%)となっています。 - 44 - 第2章 第2節 圏 域の 概要 地 域診 断 【図表2-2-84】保健衛生サービスの希望(複数回答) 37.8 寝たきりや認知症症状のある高齢者への保健師や看護師の家庭訪問 42.3 36 38 生活習慣病の健康診断や健康相談の実施 26.1 29.5 個人の健康状態にあわせた健康教育の実施 乳幼児の予防接種や健康診断,相談 18.8 精神保健(心の悩みなど)についての相談 18.6 22.5 23.4 15.8 13.6 療育や子どもの発育,発達の関する相談の実施 10.8 12.6 新型インフルエンザ,その他の感染症,難病などにへの講習会や相談 8.1 8.2 B型,C型肝炎に関する検査や相談の実施 7.2 5.2 薬物乱用,禁煙等に関する講習会 12.6 11.8 食品衛生に関する講習会 5.9 5.1 NPOや民間団体等の情報提供 圏域 3.6 2.9 その他 県 9.9 8.4 無回答 0 10 20 30 40 50 % [平 成23年度県 民保健医療 意識調査] (5)地域医療への要望 ア 地域で不自由を感じている診療科目 地域(一般的に通勤や通学ができたり,少し遠出の買物をするくらいの範囲)にお いて不自由な診療科目があるとした人を診療科目別で見ると,県では「眼科」の22.9 %が1位で,続いて「産婦人科」の20.6%,「耳鼻咽喉科」の19.7%となっています。 圏域では「産婦人科」, 「眼科」が18.0%で1位,続いて「心臓血管外科」が15.8%, 「小児科」,「脳神経外科」が15.3%となっています。 【図表2-2-85】地域で不自由を感じている診療科目 (単位:%) 区 分 鹿児島 南薩 川薩 出水 姶良・伊佐 曽於 肝属 熊毛 奄美 県全体 第1位 眼科 産婦人科 眼科 皮膚科 耳鼻咽喉科 眼科 産婦人科 耳鼻咽喉科 眼科 眼科 第2位 15.9 18.0 24.0 30.1 17.9 25.8 32.7 44.1 35.4 22.9 耳鼻咽喉科 眼科 産婦人科 眼科 脳神経外科 皮膚科 眼科 眼科 産婦人科 産婦人科 第3位 13.6 18.0 18.0 27.8 17.6 19.7 25.3 39.7 34.3 20.6 皮膚科 心臓血管外科 脳神経外科 耳鼻咽喉科 眼科 産婦人科 皮膚科 皮膚科 耳鼻咽喉科 耳鼻咽喉科 第4位 13.0 15.8 17.5 23.3 14.3 15.9 18.4 36.8 33.1 19.7 産婦人科 小児科 耳鼻咽喉科 産婦人科 皮膚科 耳鼻咽喉科 小児科 産婦人科 皮膚科 皮膚科 不自由を感 じる科目なし 第5位 12.8 15.3 16.4 18.0 13.4 15.2 16.7 33.8 28.6 18.9 脳神経外科 脳神経外科 皮膚科 整形外科 産婦人科 脳神経外科 耳鼻咽喉科 整形外科 整形外科 脳神経外科 10.6 15.3 14.8 15.0 11.8 14.4 14.3 26.5 25.1 14.9 35.9 24.8 25.1 24.1 32.5 21.2 25.3 8.8 12.0 26.0 [平成23年度県民保健医療意識調 査] - 45 - 第 2章 圏域の 概要 第2節 地域診断 【図表2-2-86】地域で不自由を感 じている診療科目(平成18年,23年比較) 区 第1位 分 第2位 圏域(H18) 眼科 20.0% 圏域(H23) 産婦 人科 18.0% 第3位 第4位 皮膚科 18.6% 脳神経外科 眼科 心臓血管外科 15.8% 18.0% 16.9% 第5位 耳 鼻咽喉科 16.1% 産婦人 科 小 児科 12.5% 15.3% 脳神経 外科 15.3% イ 歯科医療と歯科保健に対する要望 歯科医や歯 科保健 に望むこととしては,「休日・夜間でも治療が受けられるよう に してほしい」 が圏域 55.4%(県 54.8%)と最も高く,次いで「地域や職場での健康診 断にも歯科を含めてもらいたい」が圏域24.3%(県28.2%)となっています。 【図表2-2-87】歯科医療への要望(複数回答 ) 55.4 54.8 休日,夜間でも治療が受けられる 体制の充実 24.3 28.2 20.7 21.1 地域や職場での健康診断に も歯科を 含める こと 在宅寝たきり者等への歯科保健医療サービ スの充実 13.1 12.5 18 19.4 園児や学童の歯科検診内容の充実 歯の健康指導や予防サービ スの充実 6.3 歯科の巡回診療の充実 10.3 10.8 8.6 障害者の歯科医療体制の充実 圏域 4.1 3 その他 県 12.6 11.7 無回答 0 20 40 % 60 [平成23年度県民保健医療意識調 査] 6 保健医療サービス (1)医療従事者 ○ 圏域の医 療 に従 事 して いる 医 師数は,平成22年12月末現在で306人となっており, 人口10万人当たりは209.9人で,県の242.3人を32.4人下回っています。 ○ 圏域の医療に従事している歯科医師数は,平成22年12月末現在で83人となっており, 人口10万人当たりは56.9人で,県の74.3人を17.4人下回っています。 ○ 圏域の医療に従事している薬剤師数は,平成22年12月末現在で202人となっており, 人口10万人当たりは138.5人で,県の166.2人を27.7人下回っています。 ○ 圏域の就業看護職員の状況は,平成22年12月末現在で,保健師71人,助産師25人, 看護師1,418人,准看護師1,421人が就業しています。人口10万人当たりでは,助産師, 看護師が県を下回っています。 【図表2-2-88】医師・歯科医師・薬剤師数の推移 平 成 18 年 区 分 人数 圏域 医 師 数 歯科医師数 薬 剤 師 数 306 84 192 平 人口10万対 圏域 県 成 198.9 220.8 217.5 54.6 67.4 76.1 124.6 123.8 197.6 年 平 人 口10万対 人数 国 20 圏域 圏域 304 83 201 県 人数 国 204.0 236.3 224.5 55.7 70.9 77.9 134.9 160.5 209.7 圏域 306 83 202 成 22 年 人口10万対 圏域 県 国 209.9 242.3 230.4 56.9 74.3 79.3 138.5 166.2 215.9 [衛生統計年報] - 46 - 第2章 第2節 圏 域の 概要 地 域診 断 【図表2-2-89】就業看護職員の状況(平成22年) (単位:人) 区 分 計 保健師 助産師 看護師 准看護 師 人 数 2,935 71 25 1,418 1,421 圏域 人口10万対 2,013.0 48.7 17.1 972.5 974.6 人 数 29,929 798 467 17,919 10,745 県 人口10万対 1,753.9 46.8 27.4 1050.1 629.7 [鹿児島県看護関係者の現状] (2)医療提供施設 *1 ○ 圏域の医療機関数は,平成23年3月31日現在で一般病院 27施設,一般診療所120施 設,歯科診療所70施設となっています。 ○ 医療機関数の推移を種別に見ると,一般病院数,一般診療所数ともに減少していま す。一般診療所の内訳を見ると,有床診療所数は減少しているのに対して,無床診療 所数は増加しています。 ○ 人口10万人当たりの施設数を見ると,一般病院は県を上回っていますが,一般診療 所,歯科診療所は県とほぼ同じです。 【図表2-2-90】医療提供施設 平 区 分 一般診療所 有床 無床 歯科診療所 28 126 47 79 69 18 年 平 人口10万対 施設数 圏域 一 般 病 院 成 圏域 県 成 18.2 13.7 6.2 82.0 81.2 77.2 30.6 26.8 10.1 51.4 54.4 67.1 44.9 46.4 52.7 圏域 年 平 人口10万対 施設数 国 22 圏域 27 123 41 82 72 県 成 圏域 18.6 13.4 5.9 84.8 83.6 78.0 28.3 25.0 8.3 56.5 58.6 69.7 49.6 47.8 53.4 年 人口10万対 施設 数 国 23 圏域 27 120 41 79 70 県 国 18.8 13.4 5.9 83.4 82.9 77.9 28.5 23.7 7.8 54.9 59.2 70.1 48.7 47.8 53.3 [衛生統計年報] 【図表2-2-91】病床数の状況 病 院 区 分 一 般 療 養 歯 科 精神 病床 平成18年 平成22年 平成23年 *2 4,093 1,613 4,049 1,613 4,049 1,598 精神科病 一般病院 *3 院 (再掲) (再掲) 1,158 1,158 1,158 感染症 病床 455 455 440 *4 8 8 8 結核 病床 *5 20 20 20 療養 病床 *6 1,145 1,137 1,137 一般 診 病床 療所 1,307 1,271 1,286 病 床 診 療 (再掲) 所 733 66 0 680 75 0 680 75 0 [病 院報告] *1 一般病院 :精神病床のみを有する病院,結核病床を有する病院以外の病院 *2 精神病床:精神疾患を有するものを入院させるための病床 *3 精神科病院:精神病床のみを有する病院 *4 感染症病床:「感染症の予防および感染症の患者に対する医療に関する法律」に規定する一類感染症,二類 感染症および新感染症の患者を入院させるための病床 *5 結核病床:結核の患者を入院させるための病床 *6 療養病床:病院の病床または,一般診療所の病床のうち主として長期に渡り療養を必要とする患者を入院 させるための病床 - 47 - 第 2章 圏域の 概要 第2節 地域診断 (3)医療連携に係る県民の意識及び医療連携の状況 ア 医療連携に関する県民の意識 ○ 入院する ことに な った場 合受けたい説明として,「入院中の治療内容・治療 方針 ・治療計画」が圏域78.4%(県75.9%)と最も多く,次いで「入院治療に要する費 用の見込み」が圏域54.5%(県60.3%)となっています。(図表2-2-92) ○ 在宅 医療 や在宅 介護 を 受け 入れるために必要なこととして,「病状が急変し たと きに対応してくれる体制が整っている」が圏域59.9%(県59.8%)で最も多く,次 いで「介護する家族の肉体的・精神的負担が大きくならない体制」が圏域55.0%, (県55.8%)となっています。(図表2-2-93) ○ 治る見込みのない病気にかかった場合,自分の最後を迎えたい場所として「自宅」 が圏域で48.6%(県48.6%)と最も多くなっています。 また , 残さ れ た 日々 を 自宅で過ごす場合に必要なこととして,「家族の理解」が 圏域で は58.7%と 最 も多くな っているのに対し,県では「医師の定期的な往診」が 55.7%で最も多くなっています。次いで「緊急時に対応してくれる医療機関」が圏 域では53.6%,県では54.0%となっています。(図表2-2-95) ○ 安心 して 医療を 受け る ため に重要なこととして,「十分な説明を受け,納得 して 治療を受けること」が圏域79.3%(県79.1%)と最も多く,次いで「診療後に疑問 が生じたら相談できる窓口があること」が,圏域では50.0%(県44.5%)となって います。(図表2-2-96) 【図表2-2-92】入院することになった場合に受けたい説明(複数回答) 78.4 75.9 入院中の治療内容や治療方針 54.5 入院治療に要する費用の見込み 60.3 36.5 36.1 入院に当たっての手続きや準備 43.2 40.8 退院までに要する日数の見込み 23.0 20.4 入院中の看護介護体制 32.4 28.3 退院後の療養やケアの内容 3.6 2.4 入院中の食事時間や面会可能時間 圏域 0.9 1.1 その他 県 3.2 3.8 無回答 0 10 20 30 40 50 60 70 80 % 90 【図表2-2-93】在宅医療や在宅介護を受け入れるために必要なこと(複数回答) 59.9 59.8 病状が急変したときに対応していくれる体制が整っている 55.0 55.8 介護する家族の肉体的・精神的負担が大きくならない体制が残っている 38.7 40.4 経済的負担が大きくならない 夜間・休日の医療や介護体制が整っている 23.0 27.0 18.5 20.8 往診ができる医師がいる 20.3 20.7 介護をする家族がいる 6.3 看護師等による訪問看護体制が整っている 9.1 12.2 10.0 ホームヘルパーによる訪問看護体制が整っている 11.3 9.8 本人や家族の相談体制が整っている 8.1 6.6 地域ぐるみの支援体制が整っている 圏域 県 1.8 0.9 その他 4.5 5.7 無回答 0 10 % 20 30 40 50 60 70 [平 成23年度 県民保健 医療 意識調査] - 48 - 第2章 第2節 圏 域の 概要 地 域診 断 【図表2-2-94】自分の最期を迎 えたい場所(複数回答) 48.6 48.6 自宅 22.3 22.7 自宅から緩和ケア病棟 緩和ケア病棟から自宅 7.3 8.0 医療機関 7.8 8.2 8.9 7.7 医療機関から緩和ケア病棟 1.7 1.8 特老・老健等の介護保健施設 0.6 0.4 グループホーム その他 1.1 1.1 無回答 1.7 1.1 圏域 県 % 0 10 20 30 40 50 【図表2-2-95】残された日々を自宅で過ごす場合に必要なこと(複数回答) 50.3 医師の定期的な往診 55.7 58.7 52.7 53.6 54.0 家族の理解 緊急時に対応してくれる医療機関 40.2 43.2 患者・家族への精神的な支援 18.4 20.8 19.0 18.7 看護師の定期的な訪問看護 ホームヘルパーの定期的な訪問介護 地域の保健師による支援 ボランティアによる支援 その他 無回答 0.0 2.2 3.0 1.7 1.6 1.1 1.3 2.2 3.0 圏域 県 10.0 20.0 30.0 40.0 % 50.0 60.0 【図表2-2-96】安心して医療を受けるために重要なこ と(複数回答) 79.3 79.1 十分な説明を受け,納得して治療を受けること 診療後に疑問が生じたら,相談できる窓口があること 44.5 50.0 34.7 38.5 診断や治療方針について主治医以外の医師の意見を聞くこと 28.4 30.3 治療から完治までの大まかな医療費についてあらかじめ説明を受けること 27.9 28.8 十分な説明を受け,自ら治療方針を選ぶこと 26.1 26.8 治療から完治までの大まかな日程についてあらかじめ説明を受けること 7.2 8.8 カルテ開示の求めに応じてもらう事 圏域 0.5 0.4 その他 県 2.3 2.6 無回答 0 10 20 30 40 50 60 70 % 80 [平 成23年度 県民保健 医療 意識調査] - 49 - 第 2章 圏域の 概要 第2節 地域診断 ○ 在宅医 療を 実 施す る ため の 必要な条件としては,病院においては,「メディカ ルス タッフの確保」が圏域60.6%(県57.8%)と最も多くなっています。有床診療所にお いても,「 メディ カル スタッ フの確保」が圏域52.6%(県49.4%)と最も多く,無床 診療所においては,「後方入院施設 *1」が圏域で47.2%(県40.5%)となっています。 (図表2−2−97) 【図表2-2-97】在宅医療を実 施するために必要な条件(複数回答)(単位:%) 回答医療機関数 区分 病 院 有 床 診療 所 圏 域 県 33 244 無 床 病 53 655 病 院 有 床 診療 所 床 60.6 57.8 52.6 49.4 無 床 病 病 院 有 床 診療所 域 51.5 48.8 回答医療機関数 区分 病 院 有 床 診療 所 圏 域 県 33 244 無 床 41.5 37.4 無 有 床 診療 所 33.3 44.7 42.1 40.2 無 床 病 床 病 院 診療所 有 床 診療 所 院 診療所 47.2 40.5 無 36.4 47.5 そ 床 有 床 診療所 ケア をする家族の存在 病 院 診療所 無 診療所 36.8 34.3 の 有 床 診療所 床 34.0 30.1 他 無 床 診療所 53 655 病 病 院 有 床 診療 所 圏 域 県 33.3 42.1 44.3 34.6 院 無 床 51.5 52.5 後方入院施設 床 42.1 39.6 無 床 病 病 院 有 床 診療所 45.5 45.9 44.7 32.8 院 診療所 37.7 32.6 無 有 床 診療 所 24.2 35.7 訪問看護ステーション 診療所 34.0 29.2 有 診療所 介護ケアチームとの協働 区分 37.7 32.8 メディカルスタッフの確保 診療所 38 338 39.5 36.1 院 診療所 訪問看護ステーション 診療所 35.8 33.7 床 チーム医療の体制整備 54.5 47.4 37.7 2.6 県 54.1 45.9 39.1 3.3 1.2 2.1 [平成23年度県医療施設機能等調査] ○ 在宅でのターミナルケアを実施するための必要な条件としては,病院においては, 「メ デ ィ カ ル ス タ ッ フの 確 保 」,「ケ アを する 家 族の 存在 」が 圏 域51.5% と最も 多 く なっており,県では「ケアをする家族の存在」が52.9%と最も多くなっています。有 床診療所に おいては,「 訪問看護ステーション」,「ケアする家族の存在」が圏域44.7 %と最も多くなっているのに対し,県では「ケアする家族の存在」が42.0%と最も多 くなっていま す。無 床 診療所 においては,「後方入院施設」が圏域で39.6%と最 も多 くなっているのに対し,県では「ケアする家族の存在」が39.6%と最も多くなってい ます。 【図 表2-2-98】在宅でのターミナル ケアを実施するために必要な条件(複数回答)(単位:%) 圏 33.3 34.2 50.4 38.5 無 有 診療所 介護ケアチームとの協働 区分 院 診療所 38 338 後方入院施設 メディカルスタッフの確保 26.3 27.8 無 チーム医療の体制整備 床 病 診療所 39.6 32.6 診療所 34.0 28.5 病 院 有 床 診療 所 無 36.4 45.5 そ 床 診療所 有 床 診療所 ケア をする家族の存在 床 院 病 院 無 診療所 39.5 33.4 の 有 床 診療所 床 30.2 26.9 他 無 床 診療所 51.5 44.7 34.2 2.6 52.9 42.0 39.6 3.3 0.9 2.3 [平成23年度県医療施設機能等調査] *1 後方入院施設:ここでは,在宅医療を実施する場合,患者の病状の急変時に,入院を引き受けてくれる施 設をいう。 - 50 - 第2章 第2節 7 圏 域の 概要 地 域診 断 圏域の主要指標(県との比較) 基本指標 ○人口:145,803人(H22国勢調査)○面積:865.09k㎡ ○出生数:1,024人 ○死亡数:2,349人(H22人口動態統計) ○構成市町村:枕崎市,指宿市,南さつま市,南九州市 (注)県全体を基準として,左方向が県平均より「低い」, 右方向が県平均より「高い」ことを表しており,幅が 大きいほど県平均との差が大きい。県全体を基準と 上 位 指 標 基 本 指 標 ズ ・ デ マ ン ズ 指 標 ) ー ニ 健康寿 命(男) (女) 早世率 (男) (女) QOL (男) (女) 出生率 死亡率 合計特殊出生率 高齢化率 高齢単身世帯割合 高齢夫婦世帯割合 全死 因(男) (女) 悪性新生物(男) (女) 心疾 患(男) (女) 標 急性 心筋 梗塞 (男) 準 (女) 化 脳血 管疾 患 (男) 死 (女) 亡 糖尿 病(男) 比 (女) 肺炎 (男) S (女) M 肝疾 患(男) R (女) 腎不 全(男) (女) 不慮 の事 故 (男) (女) 自殺 (男) (女) 1人当たり老人医療費 1人当たり国保医療費 入院 計( 男) ( 女) 悪性 新生 物( 男) ( 女) 心疾 患( 男) ( 女) 脳血 管疾 患( 男) ( 女) 精神 疾患 (男 ) (女 ) 糖尿 病( 男) 標 ( 女) 準 腎疾 患( 男) 化 ( 女) 受 外来 計( 男) 診 ( 女) 比 悪性 新生 物( 男) ( 女) 心疾 患( 男) ( 女) 脳血 管疾 患( 男) ( 女) 精神 疾患 (男 ) (女 ) 糖尿 病( 男) ( 女) 腎疾 患( 男) ( 女) ( ア ウ ト カ ム 指 標 県全体の値との比較 指標値 77.1 82.8 0.125 0.056 33.8 34.9 7.1 16.2 1.67 33.5 19.1 16.5 108.2 104.6 97.6 92.4 97.3 97.4 121.4 123.5 136.0 134.3 98.4 111.7 124.0 124.5 90.0 72.0 115.9 115.2 134.9 118.4 136.2 100.8 1,085.6 412.1 115.5 110.7 131.2 97.0 92.1 115.7 102.8 101.7 140.0 130.1 103.4 100.6 78.5 100.7 106.4 111.6 118.5 106.7 99.3 102.3 130.4 137.0 106.1 106.4 111.1 124.2 94.2 129.7 - 51 - 県全体 77.8 83.1 0.112 0.052 35.2 35.1 8.9 12.0 1.62 26.4 14.1 13.1 102.7 100.2 96.6 93.8 94.3 97.0 120.4 128.6 114.1 113.2 98.6 100.7 107.5 112.0 102.7 106.7 112.0 113.7 119.6 97.2 119.1 100.3 1,024.8 362.4 100.0 100.0 100.0 100.0 100.0 100.0 100.0 100.0 100.0 100.0 100.0 100.0 100.0 100.0 100.0 100.0 100.0 100.0 100.0 100.0 100.0 100.0 100.0 100.0 100.0 100.0 100.0 100.0 ←低い 高い→ 第 2章 圏域の 概要 第2節 地域診断 県全体の値との比較 県 民 意 識 ・ 行 動 指 標 サ プ ラ イ 指 標 ( 県 医 療 施 設 機 能 等 調 査 ) ※ 施 設 ※ 医 療 従 事 者 ※ ※人 口10万対 健 康 診断 受診率 県 医 療 機関 受診を勧められた が行かなかった 民 保 健 指導 を受けて実行 意 か か りつ け医を決めている 識 か か りつ け歯科医を決め ている ・ か か りつ け薬局を決めてい る 行 不 自 由を 感じる診療科目が ない 動 定 期 的に 通院する医療機関 あり 自 宅 で最 期を迎えたい 健 康 状態 睡眠 日 常 生活 動作 仕 事 能力 満 自 己 評価 足 人 間 関係 度 異性愛 友 人 との 交流 金 銭 関係 医 療 ・福 祉サービスの利 用しやすさ 交 通 アク セス 施 ICU 設 HCU 設 心 臓 カテ ーテル台数 備 人 工 腎臓 (透析)装置 患 者 搬送 車 施 自 家 発電 装置 設 リ ハ ビリ 設 脳 血 管リ ハⅠ 備 運 動 器リ ハⅠ 地 域 医療 連携室等 肺が ん検 診 胃が ん検 診 大 腸 がん 検診 検 診 肝が ん検 診 ・ 乳が ん検 診 手 子 宮 がん 検診 術 呼 吸 器が ん手術 の 上 部 消化 管がん手術 実 下 部 消化 管がん手術 施 肝・ 胆・ 膵がん手術 状 乳が ん手 術 況 子 宮 がん 手術 気 分 障害 の治療 認 知 症の 治療 人 工 透析 治療 糖 尿 病教 育入院 そ 禁 煙 外来 の 他 在 宅 医療 ・訪問看護 在 宅 看取 り 地 域 連携 診療計画管理の届 出 病院数 (医療施設 調査 ) 一般診 療所 数( 〃 ) 歯科診 療所 数( 〃 ) 病床数 ( 〃 ) 薬局数 (衛生行政 報告 例) 医師数 (医師・歯 科医 師・薬剤師調査) 歯科医 師数 ( 〃 ) 薬剤師 数( 〃 ) 保健師 数(衛生行 政業 務報告) 助産師 数( 〃 ) 看護師 数( 〃 ) 准看護 師数 ( 〃 ) 指 標値 県全体 63.5 60.9 7.1 6.2 19.9 23.9 67.6 65.3 62.6 61.4 40.5 40.2 24.8 26.0 50.5 51.1 48.6 48.6 37.8 40.4 51.3 52.0 37.4 47.0 37.9 46.7 38.8 43.4 51.3 51.2 39.7 39.4 58.2 58.0 36.9 37.2 25.2 28.1 25.2 32.1 1.4 6.2 4.8 4.7 1.4 1.5 4.1 3.5 13.0 6.8 19.2 10.9 17 9 2.7 3.5 7.5 5.5 15.1 12.9 12.3 9.3 22.7 20.8 19.2 15.6 5.5 7.1 4.1 4.6 6.2 4.0 1.4 1.6 6.9 4.4 6.9 4.4 4.1 3.4 4.1 2.7 0.0 1.1 26.8 17.8 34.9 24.2 7.5 5.7 9.8 8.5 8.0 9.2 85.1 72.5 13.7 11.1 5.5 6.6 22.6 15.6 81.6 89.2 48.0 47.8 3,243.4 2,436.5 50.8 49.0 209.9 242.3 56.9 74.3 138.5 166.2 48.7 46.8 17.1 27.4 972.3 1,050.1 974.3 629.7 - 52 - ←低い 高い→ 第2章 第2節 8 圏 域の 概要 地 域診 断 地域診断から見た圏域の課題 南薩保健医療圏域における特徴(課題) 圏域における地域診断の結果と主な健康課題等は,以下のとおりです。 (1) 地域診断の結果 ○ 圏域の総人口は,県と同様に減少傾向にあります。 ○ 高齢者のいる世帯は,約3万2千世帯であり,高齢者単身世帯が,約1万2千世帯 を占めています。 ○ 圏域の三大死因は,悪性新生物,心疾患,脳血管疾患で,全死亡の53.7%を占めて います。 ○ 平均寿命は,男性・女性とも県より低くなっています。 圏域男性:78.3歳(県:79.2歳) 圏域女性:85.5歳(県:86.1歳) ○ 健康寿命は,男性・女性とも県より低くなっています。 圏域男性:77.1歳(県:77.8歳) 圏域女性:82.8歳(県:83.1歳) ○ 標準化死亡 比 (SM R)を 見ると,圏域では脳血管疾患が男性・女性ともに県よ り 高く,自殺は男性が県より高くなっています。 ○ 標準化受診比を見ると,入院は男性の悪性新生物,外来は男性・女性とも脳血管疾 患,糖尿病が高くなっています。 (2) 主な健康課 題 ○ 健康寿命の延伸,早世の減少,QOL向上に向けた取組を充実させる必要がありま す。 ○ 脳血管疾患のSMRが高く,生活習慣をみると,飲酒習慣や喫煙習慣のある住民の 割合が県平均よりも高いことから,運動習慣の定着や適度な飲酒の励行など生活習慣 を改善する予防対策に重点的に取り組む必要があります。 ○ 男性の自殺のSMRが高く,年齢区分でみると,特に高齢男性の自殺率が高い傾向 が続いていることから,高齢男性を中心とする自殺予防対策に取り組む必要がありま す。 - 53 -