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一太郎 13/12/11/10/9/8 文書
江南市国民保護計画 資料編 資料編目次 第1編 総 論 第3章 関係機関の事務又は業務の概要 (3) 関係機関の連絡先 ・関係機関の連絡先………………………………………………………………1 第2編 平素からの備えや予防 第1章 組織・体制の整備等 第1 市における組織・体制の整備 1 市の各部課室における平素の業務 ・市の各部課室の平素の業務……………………………………………………3 2 市職員の参集基準等 (3) 市の体制及び職員の参集基準等 ・初動体制要員一覧表……………………………………………………………4 (5) 幹部職員等の参集が困難な場合の対応 ・市対策本部長、市対策副本部長及び市対策本部員の代替職員……………5 (6) 職員の服務基準 ・職員の服務基準…………………………………………………………………6 4 国民の権利利益の救済に係る手続等 (1) 国民の権利利益の迅速な救済 ・国民の権利利益の救済に係る手続項目………………………………………7 第2 関係機関との連携体制の整備 4 指定公共機関との連携 (3) 関係機関との協定の締結等 ・関係機関との協定一覧…………………………………………………………8 第4 情報収集・提供等の体制整備 2 警報等の伝達に必要な準備 (4) 国民保護に係るサイレンの住民への周知 ・国民保護に係るサイレン音の決定について…………………………………9 3 安否情報の収集、整理及び提供に必要な準備 (1) 安否情報の種類及び報告様式 ・安否情報省令に規定する様式第1号…………………………………………10 ・安否情報省令に規定する様式第2号…………………………………………11 ・安否情報省令に規定する様式第3号…………………………………………12 4 被災情報の収集・報告に必要な準備 (1) 情報収集・連絡体制の整備 ・被災情報の報告様式……………………………………………………………13 目次 1 第2章 避難、救援及び武力攻撃災害等への対処に関する平素からの備え 1 避難に関する基本的事項 (1) 基礎的資料の収集 ・市対策本部において集約・整理すべき基礎的資料の項目…………………14 2 避難実施要領のパターンの作成 ・避難実施要領のパターン………………………………………………………15 4 運送事業者の輸送力・輸送施設の把握等 (1) 運送事業者の輸送力及び輸送施設に関する情報の把握 ・運送事業者の輸送力及び輸送施設に関する情報……………………………27 6 生活関連等施設の把握等 ・生活関連等施設の種類及び所管省庁…………………………………………28 ・生活関連等施設の安全確保の留意点について………………………………29 第3編 武力攻撃事態等への対処 第2章 市対策本部の設置等 1 市対策本部の設置 (1) 市対策本部の設置の手順 ⑥ 本部の代替機能の確保 ・予備施設…………………………………………………………………………31 (3) 市対策本部の組織構成及び機能 ・市対策本部の機構図……………………………………………………………32 ・市対策本部の分担任務…………………………………………………………33 (4) 市対策本部における広報等 ④ その他関係する報道機関 ・関係報道機関一覧………………………………………………………………36 (6)現地調整所の設置 ・現地調整所の組織編成例………………………………………………………37 ・現地調整所の性格について……………………………………………………37 第4章 警報及び避難の指示等 第2 避難住民の誘導等 3 避難住民の誘導 (9)動物の保護等に関する配慮 ・動物の保護等に関して地方公共団体が配慮すべき事項についての 基本的考え方について…………………………………………………………39 第5章 救援 3 救援の内容 (1) 救援の基準等 ・武力攻撃事態等における国民の保護のための措置に関する法律による 救援の程度及び方法の基準……………………………………………………41 目次 2 第6章 安否情報の収集・提供 3 安否情報の照会に対する回答 (1) 安否情報の照会の受付 ・安否情報省令に規定する様式第4号…………………………………………46 (2) 安否情報の回答 ・安否情報省令に規定する様式第5号…………………………………………47 第8章 被災情報の収集及び報告 ○ 被災情報の収集及び報告 ③ ・火災・災害等即報要領…………………………………………………………48 第9章 保健衛生の確保その他の措置 2 廃棄物の処理 (2) 廃棄物処理対策 ・震災廃棄物対策指針の概要……………………………………………………57 第11章 特殊標章等の交付及び管理 2 特殊標章等の交付及び管理 ・赤十字標章等及び特殊標章等に係る事務の運用に関するガイドライン……58 ・市(町村)の特殊標章及び身分証明書に関する交付要綱(例)……………65 ・消防本部の特殊標章及び身分証明書に関する交付要綱(例)………………68 国民保護計画用語集(五十音順)……………………………………………………………71 目次 3 P.5 第1編 総論 第3章 関係機関の事務又は業務の概要 (3) 関係機関の連絡先 ●関係機関の連絡先 【関係指定行政機関及び指定地方行政機関等(自衛隊も含む)】 名 称 担当部署 国土交通省中部地方整備局木曽 流水調整課 所 在 地 岐阜市忠節町 5-1 川上流河川事務所 陸上自衛隊第10師団第35普 通科連隊 名古屋市守山区守山 3 丁目 12 番 052-791-2191 1号 内線 573 第3中隊 電 話 058-251-1321 【関係指定公共機関及び指定地方公共機関等】 名 称 NHK名古屋放送局 東邦ガス小牧営業所 担当部署 報道部 所 在 地 名古屋市東区東桜 1-13-3 小牧市中央町一丁目 267 中部電力㈱小牧営業所長 小牧営業所 小牧市大字久保一色字佃 1010-1 ㈱NTT西日本−東海 名古屋支店設備 名古屋市中区大州 4-6-9(NTT 上 一宮支店長 部災害対策室 前津ビル5F) 名鉄バス株式会社 一宮市白旗通 3-5-1 尾北医師会江南支部 大口町下小口 6-122-2 尾北歯科医師会 岩倉市栄町 1-4 尾北薬剤師会 愛北液化ガス協同組合 岩倉市大地町郷前 11 江南市東野町神田 6 電 話 052-952-7231 0568-73-2472 0568-71-7191 052-291-3226 0586-72-1012 95-7020 66-5508 65-7330 54-6367 【関係県機関(県警察も含む)】 名 称 愛知県庁 尾張事務所 江南保健所 一宮建設事務所 江南警察署 担当部署 防災局災害対策課 行政防災課 総務課 警備課 所 在 地 名古屋市中区三の丸3丁目 3-1-2 名古屋市中区三の丸3丁目 2-6-1 江南市布袋下山町西 80 一宮市今伊勢町本神戸字立切 1-4 江南市木賀町大門 23 電 話 052-961-2111 052-961-7211 56-2157 0586-72-1311 56-0110 【関係市町機関】 名 称 一宮市役所 小牧市役所 犬山市役所 岩倉市役所 丹羽郡扶桑町役場 丹羽郡大口町役場 岐阜県各務原市役所 担当部署 総務部行政課 総務部総務課 総務部総務課 総務部行政課 総務部総務課 総務部行政課 総務部防災交通課 所 在 地 一宮市本町 2-5-6 小牧市堀の内 1-1 犬山市大字犬山字東畑 36 岩倉市栄町 1-66 扶桑町大字高雄字畑尻 155 大口町下小口 7-155 各務原市那加桜町一丁目 69 -1- 電 話 0586-28-8959 0568-76-1102 0568-61-1800 66-1111 93-1111 95-1111 058-383-1190 【その他の機関】 名 称 名古屋鉄道株式会社 江南郵便局 愛知北農業協同組合 江南商工会議所 江南青年会議所 担当部署 岩倉幹事駅 総務課 所 在 地 江南市赤童子町良原 143-1 江南市古知野町熱田 72 江南市古知野町小金 112 〃 -2- 電 話 37-1019 56-2700 55-2271 55-6245 54-9131 P.11 第2編 平素からの備えや予防 第1章 組織・体制の整備等 第1 市における組織・体制の整備 1 市の各部課室における平素の業務 ●市の各部課室における平素の業務 部局名 平素の業務 企画部 (秘書人事課) ・職員の研修に関すること (行政経営課) ・防災ボランティアとの調整に関すること 総務部 ・市国民保護協議会の運営に関すること (総務課) ・市国民保護対策本部に関すること ・避難実施要領の策定に関すること ・特殊標章等の交付等に関すること ・国民保護に関する業務の総括、企画立案等に関すること ・物資及び資材の備蓄等に関すること ・国民保護措置等についての訓練計画及び実施に関すること ・住民に対する警報の内容の伝達及び緊急通報の内容の伝達に関する こと ・住民の避難誘導に関すること ・警戒区域の設定に関すること (市民課) ・安否情報の収集体制の整備に関すること 健康福祉部 (健康衛生課) ・医療、医薬品等の供給体制の整備に関すること ・障害者その他特に配慮を要する者の安全確保及び支援体制の整備に (福祉課) 関すること (長寿介護保険 ・高齢者の安全確保及び支援体制の整備に関すること ・避難所の開設及び運営に関すること 課) 経済環境部 (産業観光課) ・食品及び生活必需品の調査に関すること (環境課) ・廃棄物処理に関すること 建設部(土木 課・建築課) ・道路、水路の復旧及び仮設住宅に関すること 水道部(下水道 課・水道課) ・上下水道施設の復旧及び水の安定的な供給に関すること 消防本部 ・武力攻撃災害及び緊急対処事態における災害への対処に関すること (総務課、予防防 (救急・救助を含む。) 災課、消防署) ・物資及び資材の備蓄等に関すること ・国民保護措置等についての訓練計画及び実施に関すること ・住民に対する警報の内容の伝達及び緊急通報の内容の伝達に関すること ・住民の避難誘導に関すること ・警戒区域の設定に関すること -3- P.11 第2編 平素からの備えや予防 第1章 組織・体制の整備等 第1 市における組織・体制の整備 2 市職員の参集基準等 (3) 市の体制及び職員の参集基準 ●初動体制要員一覧表 体制 ①担当課室体制 基準 職名 市長 助役 総務部長 総務課長 総務課主幹 総務課長補佐 交通防犯係長 ②緊急事態連絡室体制 室長(市長) 助役 総務部長 総務課長 総務課主幹 総務課長補佐 交通防犯係長 消防長 予防防災課長 予防防災課長補佐 防災係長 対策本部員 各部課長及び主幹 -4- ③市国民保護対策本部 体制 全ての市職員 P.12 第2編 平素からの備えや予防 第1章 組織・体制の整備等 第1 市における組織・体制の整備 2 市職員の参集基準等 (5) 幹部職員等の参集が困難な場合の対応 ●市対策本部長、市対策副本部長及び市対策本部員の代替職員 名 称 職 名 代替職員(第1順 代替職員(第2順 位) 位) 対策本部長 市長 助役 教育長 対策副本部長 助役 教育長 総務部長 対策本部員 教育長 教育次長 学校教育課長 同 上 総務部長 総務課長 課税課長 秘書人事課長補佐 秘書人事課長 同 上 企画部長 行政経営課長補佐 行政経営課主幹 同 上 企画部参事 同 上 健康福祉部長 保険年金課長 福祉課長 同 上 経済環境部長 産業観光課長 環境課長 同 上 建設部長 土木課長 建築課長 同 上 水道部長 水道課長 下水道課長 監査委員事務局長 会計室長補佐 同 上 会計室長 同 上 議会事務局長 議事課長 議事課長補佐 同 上 教育次長 学校教育課長 生涯学習課長 同 上 消防長 総務課長 予防防災課長 -5- 代替職員(第3順 位) 総務部長 消防長 生涯学習課長 収納課長 秘書人事課長補佐 行政経営課長補佐 長寿介護保険課長 産業観光課長補佐 都市計画課長 水道課長補佐 監査委員事務局長補佐 ― 学校教育課長補佐 総務課長補佐 P.12 第2編 平素からの備えや予防 第1章 組織・体制の整備等 第1 市における組織・体制の整備 2 市職員の参集基準等 (6) 職員の服務基準 ●職員の服務基準 参集職員 ① 担 当 課 室 体 市長、助役 制 総務部長 総務課長 主幹、補佐、係長 服務基準 (1) 情報収集に関すること。 (2) 被害発生時における対応に関すること。 (3) 関係各課の連絡調整に関すること。 (4) その他緊急事態への対応に関すること。 ② 緊 急 事 態 連 消防長 絡室体制 予防防災課長 補佐、係長 関係各部長 課長、主幹 (1) (2) (3) (4) ③ 市 国 民 保 護 全ての市職員 対策本部体制 -6- 情報収集に関すること。 被害発生時における対応に関すること。 関係各課の連絡調整に関すること。 その他緊急事態への対応に関すること。 P.13 第2編 平素からの備えや予防 第1章 組織・体制の整備等 第1 市における組織・体制の整備 4 国民の権利利益の救済に係る手続等 (1) 国民の権利利益の迅速な救済 ●国民の権利利益の救済に係る手続項目一覧 項 目 担当課 損失補償 特定物資の収用に関すること。(法第81条第2項) 総務課 (法第159条第1項) 特定物資の保管命令に関すること。(法第81条第3項) 〃 土地等の使用に関すること。(法第82条) 〃 応急公用負担に関すること。(法第113条第1項・5項) 〃 国民への協力要請によるもの 損害補償 (法第70条第1・3項、80条第1項、115条第1項、123条 〃 (法第160条) 第1項) 不服申立てに関すること。(法第6条、175条) 〃 訴訟に関すること。(法第6条、175条) 〃 -7- P.15 第2編 平素からの備えや予防 第1章 組織・体制の整備等 第2 関係機関との連携体制の整備 4 指定公共機関等との連携 (3) 関係機関との協定の締結等 ●関係機関との協定一覧 協定名称 応援の内容 量販店との応援協定 建築会社との応援協定 生活物資 建築資材 運送会社との応援協定 各種物資及び避難民の運送 及び輸送 医薬品 薬剤店との応援協定 手 協定書 〃 -8- 〃 〃 続 P.19 第2編 平素からの備えや予防 第1章 組織・体制の整備等 第4 情報収集・提供等の体制整備 2 警報等の伝達に必要な準備 (4) 国民保護に係るサイレンの住民への周知 ●国民保護に係るサイレン音の決定について 1 国民保護警報サイレンの検討の経緯 ・ 「国民の保護に関する基本指針」(17.3.25閣議決定)に、警報の伝達に使用 するサイレンは、国が定める旨規定 ・ 平成17年5月∼6月にかけて、消防庁に設置された「武力攻撃事態等における警報 サイレン音に関する検討会」(座長:東京大学大学院教授 廣井 脩 他10名)に おいて検討 2 ・ 検討会における検討 防災行政無線で放送できることを前提として、国民保護に関する警報サイレンには、 以下の要件が必要であるとされた。 ① ② ③ ④ ・ 武力攻撃が迫り、又は武力攻撃が発生したことを明確に認識できる。 伝達距離が大きい。 緊急性が感じられると同時に、過度の緊張感を与えない。 高齢者や聴覚弱者にも配慮。 以上の要件を踏まえて3つの候補音が選定され、検討結果が内閣官房に報告された。 3 内閣官房でのサイレン音の決定 ・ 報告されたサイレンの3つの候補音は、消防信号等で使用している既存のサイレン音 に比し、伝達距離や聴覚弱者に聞きやすいことにおいて優れていると評価されている。 ・ 候補音1は、既存サイレンとの区別がやや難しい。候補音2は、緊急性を感じさせる こと、伝達距離の大きさについてやや評価が低い。 ・ 候補音3は、実証的評価として、既存サイレン音と区別し易いこと、伝達距離の大き さ及び緊急性を感じさせることにおいて評価を得た。学術的評価からも聴覚弱者に聞き やすい音であるとの評価を得ている。 ・ したがって、報告された3つの候補音の中でも最も評価が高いと思われるものをサイレ ン音として決定した。 4 サイレンの周知 決定したサイレン音は、内閣官房の国民保護ポータルサイト (http://www.kokuminhogo.go.jp/pc-index.html) において試聴することが可能となっており、国民への周知に配慮する。 -9- P.19 第2編 平素からの備えや予防 第1章 組織・体制の整備等 第4 情報収集・提供等の体制整備 3 安否情報の収集、整理及び提供に必要な準備 (1) 安否情報の種類及び報告様式 ●安否情報省令に規定する様式第1号 様式第 1 号(第 1 条関係) 安 否 情 報 収 集 様 ① ② ③ ④ ⑤ ⑥ ⑦ ⑧ ⑨ ⑩ ⑪ ⑫ 氏名 フリガナ 出生の年月日 男女の別 住所(郵便番号を含む。) 国籍 その他個人を識別するための情報 負傷(疾病)の該当 負傷又は疾病の状況 現在の居所 連絡先その他必要情報 親族・同居者からの照会があれば、① ∼⑪を回答する予定ですが、回答を希望 しない場合は、○で囲んで下さい。 ⑬ 知人からの照会があれば ① ⑦ ⑧を 回答する予定ですが、回答を希望しない 場合は○で囲んで下さい。 ⑭ ①∼⑪を親族・同居者・知人以外の者 からの照会に対する回答又は公表する ことについて、同意するかどうか○で囲 んで下さい。 ※ 備考 式(避難住民・負傷住民) 記入日時( 年 年 男 月 日本 月 日 時 分) 日 女 その他( 負傷 ) 非該当 回答を希望しない 回答を希望しない 同意する 同意しない (注1) 本収集は、国民保護法第 94 条第 1 項の規定に基づき実施するものであり、個人情報の保護に 十分留意しつつ、上記⑫∼⑭の意向に沿って同法第 95 条第 1 項の規定に基づく安否情報の照会 に対する回答に利用します。また、国民保護法上の救援(物資、医療の提供等)や避難残留者の 確認事務のため、行政内部で利用することがあります。さらに、記入情報の収集、パソコンの入 力、回答等の際に企業や個人に業務委託する場合があります。 (注2) 親族・同居者・知人であるかの確認は、申請書面により形式的審査を行います。また、知人 とは、友人、職場関係者、近所の者及びこれらに類する者を指します。 (注3) 「③出生年月日」欄は元号表記により記入すること。 (注4) 回答情報の限定を希望する場合は備考欄にご記入願います。 - 10 - P.19 第2編 平素からの備えや予防 第1章 組織・体制の整備等 第4 情報収集・提供等の体制整備 3 安否情報の収集、整理及び提供に必要な準備 (1) 安否情報の種類及び報告様式 ●安否情報省令に規定する様式第2号 様式第 2 号(第 1 条関係) 安 否 情 報 収 ① ② ③ ④ 氏名 フリガナ 出生の年月日 男女の別 ⑤ 住所(郵便番号を含む。) ⑥ ⑦ 国籍 その他個人を識別するための情報 ⑧ 死亡の日時、場所及び状況 ⑨ 遺体が安置されている場所 ⑩ ⑪ 連絡先その他必要情報 ①∼⑩を親族・同居者・知人以外の 者からの照会に対する回答すること への同意 備考 ※ 集 様 式(死亡住民) 記入日時( 年 年 男 月 日本 月 その他( 日 時 分) 日 女 ) 同意する 同意しない (注1) 本収集は、国民保護法第 94 条第 1 項の規定に基づき実施するものであり、親族・知人につい ては、個人情報の保護に十分留意しつつ、原則として親族・同居者・知人からの照会があれば回 答するとともに、上記⑪の意向に沿って同法第 95 条第 1 項の規定に基づく安否情報の照会に対 する回答に利用します。また、国民保護法上の救援(物資、医療の提供等)や避難残留者の確認 事務のため、行政内部で利用することがあります。さらに、記入情報の収集、パソコンの入力、 回答等の際に企業や個人に業務委託する場合があります。 (注2) 親族・同居者・知人であるかの確認は、申請書面により形式的審査を行います。また、知人 とは、友人、職場関係者、近所の者及びこれらに類する者を指します。 (注3) 「③生年月日」欄は元号表記により記入すること。 (注4) 回答情報の限定を希望する場合は備考欄にご記入願います。 ⑪の同意回答者名 連 絡 先 同意回答者住所 (注5) 続 ⑪の回答者は、配偶者又は直近の直系親族を原則とします。 - 11 - 柄 P.19 第2編 平素からの備えや予防 第1章 組織・体制の整備等 第4 情報収集・提供等の体制整備 3 安否情報の収集、整理及び提供に必要な準備 (1) 安否情報の種類及び報告様式 ●安否情報省令に規定する様式第3号 - 12 - P.20 第2編 平素からの備えや予防 第1章 組織・体制の整備等 第4 情報収集・提供等の体制整備 4 被災情報の収集・報告に必要な準備 (1) 情報収集・連絡体制の整備 ●被災情報の報告様式 年 月 日に発生した○○○による被害(第 平成 江 報) 年 南 月 日 時 分 市 1 武力攻撃災害が発生した日時、場所(又は地域) (1) 発生日時 平成 年 月 日 (2) 発生場所 ○○市△△町A丁目B番C号(北緯 度、東経 度) 2 発生した武力攻撃災害の状況の概要 3 人的・物的被害状況 人 的 被 害 住 家 被 害 その他 市 名 死 行方 負 傷 者 全壊 半壊 者 不明者 重傷 軽傷 (人) (人) (人) (人) (棟) (棟) ※ 可能な場合、死者について、死亡地の市町村名、死亡の年月日、性別、年齢 及び死亡時の概況を一人ずつ記入してください。 市町村名 年月日 性別 年齢 概 況 ※この様式は、緊急対処事態による災害についても準用する。 - 13 - P.23 第2編 平素からの備えや予防 第2章 避難、救援及び武力攻撃災害等への対処に関する平素からの備え 1 避難に関する基本的事項 (1) 基礎的資料の収集 ●市対策本部において集約・整理すべき基礎的資料の項目 ○ 住宅地図 (※ 人口分布、世帯数、昼夜別の人口のデータ) ○ 区域内の道路網のリスト (※ 避難経路として想定される国道、県道、市道等の道路のリスト) ○ 輸送力のリスト (※ 鉄道、バス等の運送事業者や公共交通機関の保有する輸送力のデータ) (※ 鉄道網やバス網、保有車両数などのデータ) ○ 避難施設のリスト(データベース策定後は、当該データベース) (※ 避難住民の収容能力や屋内外の別についてのリスト) ○ 備蓄物資、調達可能物資のリスト (※ 備蓄物資の所在地、数量、区域内の主要な民間事業者のリスト) ○ 関係機関(国、県、民間事業者等)の連絡先一覧、協定 (※ 特に、地図や各種のデータ等は、市町村対策本部におけるテレビの大画 面上にディスプレーできるようにしておくことが望ましい。) ○ 区長・町総代、自主防災組織等の連絡先一覧 (※ 代表者及びその代理の者の自宅及び勤務先の住所、連絡先等) ○ 消防機関のリスト (※ 消防本部・署の所在地等の一覧、消防団長の連絡先) (※ 消防機関の装備資機材のリスト) ○ 災害時要援護者の避難支援プラン - 14 - P.23 2 第2編 平素からの備えや予防 第2章 避難、救援及び武力攻撃災害等への対処に関する平素からの備え 避難実施要領のパターンの作成 【避難実施要領のパターン】(避難マニュアル) 弾道ミサイル攻撃の場合 避難実施要領(一例) 江 南 市 長 ○月○日○時現在 1 事態の状況、避難の必要性 対策本部長は、弾道ミサイルの発射が差し迫っているとの警報を発令し、避難措置の指示を 行った・・。 このため、実際に弾道ミサイルが発射されたときに住民が迅速に対応できるよう、住民に対 して、以後、警報の発令に関する情報に注意するとともにその場合に住民がとるべき行動に ついて周知する。 (※) 弾道ミサイル攻撃への対応は、政府における記者会見等による情報提供と並行して、住 民に対して、より入念な説明を行うことが必要(過去に経験のない事案では、 「正常化の偏見」 が存在する。) 。 (※) 津波警報発令時には、住民が高台に避難することと同じように、実際に弾道ミサイルが 発射されたとの警報が発令されたときは、屋内に避難するというイメージが住民に定着してい ることが重要。 2 避難誘導の方法 ・実際に弾道ミサイルが発射されたときは、対策本部長からその都度警報の発令が行われる ことから、担当職員は、当該市の区域が着弾予測地域に含まれる場合においては、防災行政 無線のサイレンを最大音量で鳴らし、住民に警報の発令を周知させること。 (※) 防災行政無線のサイレン音については、内閣官房サイトで視聴が可能であり、訓練等を 通じて、この音を定着させる努力が求められる。 (※) 現在調査を行っている全国瞬時警報システム(J-alert)が配備された場合には、国に おいて、各市町村の防災行政無線のサイレンを自動起動することが可能となる。 ・実際に弾道ミサイルが発射されたとの警報が発令されたときは、住民が近傍の屋内に避難 できるように、あらかじめ個々人のとるべき対応を周知徹底する(その際、コンクリートの 堅ろうな建物への避難が望ましいが、建物の中央部に避難するとともに、エアコンや換気扇 を停止して、必要によりテープで目張りを行い、外気によりできるだけ遮断される状態にな るように周知する。)。 ・車両内に在る者に対しては、実際に弾道ミサイルが発射されたとの警報が発令されたとき は、車両を道路外の場所(やむを得ず道路に置いて避難するときは、道路の左側端に沿って 駐車する等緊急通行車両の通行の妨げにならない方法)に止めるよう周知する。 ・外出先においては、可能な限り、大規模集客施設や地下街等の屋内に避難するが、余裕が - 15 - ない場合は、何らかの遮蔽物の物陰に留まる(その際、ガラス張りの建築物の下は避ける。) とともに、周辺で着弾音を聞いた場合は、当該現場から離れるよう周知すること。 ・住民に対しては、屋内避難時に備えて、最低限の食料や飲料水、懐中電灯、ラジオ、身分 証明書及び支給品(あれば)を用意しておくよう周知する。また、防災行政無線やテレビ、 ラジオなどを通じて伝えられる情報に注意するよう周知する。 (※)このほか、イスラエルでは、子供の不安解消のため玩具類を携行するよう推奨。 ・住民が近所で弾道ミサイルの着弾音と考えられる不審な音を聞いた場合には、できるだけ 市、消防機関、県警察に連絡するよう周知すること。 ・弾道ミサイルの着弾地点の周辺には、一般の住民は、興味本位で近づかないように周知す ること。 (※) 着弾後の状況を踏まえた避難の指示が行われるまで、着弾があった現場からは、一般の 住民は、離れるよう周知する。 3 その他の留意点 ・特に、自力での歩行が困難な者においては、迅速な屋内避難が行えるよう、外出先におけ る対応について、各人で問題意識を持ってもらえるよう、災害時要援護者の「避難支援プラ ン」を活用してあらかじめ説明を行っておくこと。 ・住民以外の滞在者についても、屋内へ避難することができるよう、所管の部局から、大規 模集客施設や店舗等に対して、協力をお願いすること。 (※)例えば、デパートでは、貴金属売場のあるフロアーではなく、地下の食品売場に誘導する ように協力を求めるといった方法も考えられる。 4 職員の配置等 職員の体制及び配置については、別に定める。 - 16 - ゲリラ・特殊部隊による攻撃の場合 (比較的時間的な余裕がある場合) 避難実施要領(一例) 江 南 市 長 ○月○日○時現在 1 事態の状況、避難の必要性 対策本部長は、○○において武装した潜水艦が座礁し、逃走した武装工作員による攻撃の可 能性があることを踏まえ、警報を発令し、○○市○○地区を要避難地域とする避難措置の指示 を行った・・。 (対処基本方針、警報、避難措置の指示の内容等を踏まえて記載。) 知事は、別添の避難の指示を行った(避難の指示を添付)。 (※)具体的な被害が発生しているとの報告がない段階での避難を行うこともある。 2 避難誘導の方法 (1)避難誘導の全般的方針 ○○市は、A・B・C地区住民約500名を本日15:00を目途に各地区の一時避難施設であるA・ B・C公民館に集合させた後、本日15:30以降、市車両及び民間大型バスにより、○○市・○○ 小学校へ避難させる。 この際、公民館までの避難は徒歩によるものとし、自家用車の使用は、避難に介護を必要と する者とその介護者に限定するものとする。 避難誘導の方法については、各現場における県警察、自衛隊等からの情報や助言により適宜修 正を行うものとする。このほか、事態の状況が大幅に変更し、避難措置の指示及び避難の指示 の内容が変更された場合には、当該避難実施要領についても併せて修正する。 (※)少しでも時間的な余裕がある場合における避難は、一時避難場所に徒歩により集まり、当 該一時避難場所からバス等で移動することが基本的な対応として考えられる。 (※)自家用車の使用については、地域の特性を踏まえて、県警察とあらかじめ調整しておくこ とが重要である。 (2)市の体制、職員派遣 ア 市対策本部の設置 国からの指定を受けて、市長を長とする市対策本部を設置する。 イ 市職員の現地派遣 市職員各2名を、A・B・C公民館、避難先の○○市・○○小学校に派遣する。また、 政 府の現地対策本部が設置された場合には、連絡のため職員を派遣する。 ウ 避難経路における職員の配置 避難経路の要所において、連絡所を設置し、職員を配置して各種の問い合わせへの対応、 - 17 - 連絡調整を行う。また、関係機関の協力を得て、行政機関の保有する車両や案内板を配備す る。連絡所においては、救護班等を設置して、軽傷者や気分が悪くなった者への対応、給水 等を行う(配置については別途添付)。 また、各地区における避難の開始や終了等の状況の連絡を本部との間で行う。 エ 現地調整所の設置等 現場における事態の状況の変化に迅速に対応できるよう、関係機関の情報を共有し、現場 における判断を迅速に行えるよう現地調整所を設ける。現地調整所に派遣している市職員(消 防職員含む。)から必要な情報を入手し、避難実施要領の弾力的な運用を行うこと とする。 また、定時又は随時に会合を開き、関係機関の活動内容の調整及び確認を行う。 (※) 事態の変化に迅速に対応できるよう、関係機関(県、消防機関、県警察、自衛隊等)から の情報の共有や活動調整を行うために、現地調整所を設置し、又は職員を現地調整所に派遣する。 また、政府の現地対策本部が設置された場合には、当該本部に連絡のため職員を派遣し、最新の 状況を入手して、避難実施要領に反映させる。 (※) 避難経路の要所要所においては、関係機関の協力を得て、行政機関の保有する車両等を配 置して、避難住民に安心感を与えることも重要である。 (3)輸送手段 ア 避難住民数、一時避難施設、輸送力の配分 (ア)A地区 約200名、A公民館、市保有車両×4 ○○バス2台 (イ)B地区 約200名、B公民館、○○バス×大型バス4台 (ウ)C地区 約100名、C公民館、○○バス×大型バス2台 (エ)その他 イ 輸送開始時期・場所 ○○日15:30、A・B・C公民館 ウ 避難経路 国道○○号(予備として県道○○号及び○○号を使用) (※)バスや電車等の輸送手段の確保については、基本的には、県が行う。 (※)避難経路については、交通規制を行う県警察の意見を十分に聴いて決める。 (※)夜間では、暗闇の中における視界の低下により人々の不安も一層高まる傾向にあることから、 避難誘導員が、避難経路の要所要所において、夜間照明(投光器具、車のヘッドライト等)を 配備し、住民の不安をなくさせる。 (※)冬期では、避難時における住民の衣類への注意を促すことや避難時の健康対策及び積雪時 の移動時間を考慮した避難計画の時間配分に留意する。 - 18 - (4)避難実施要領の住民への伝達 ア 担当職員は、防災行政無線を用いて、対象地域の住民全般に避難実施要領の内容を伝達す る。その際、市広報車や消防車両等あらゆる手段を活用する。 イ 上記と並行し、担当職員は、避難実施要領について、A・B・C地区の自治会長、自主防 災組織の長、当該区域を管轄する消防団長、警察署長等にFAX等により、住民への伝達を 依頼する。 ウ 担当職員は、災害時要援護者等の事前登録者、避難支援者、社会福祉協議会、民生委員、 介護保険制度関係者、障害者団体等へ避難実施要領の内容の伝達を行う。 エ 担当職員は、近隣住人が相互に声を掛け合うように呼びかける。 オ 担当職員は、報道関係者に対し、避難実施要領の内容を提供する。 カ 災害時要援護者については、一般の住民より避難に時間を要することから、避難支援プラ ンを活用して、特に迅速な伝達を心がける。 キ 外国人に対しては、国際交流協会等の能力を活用し、語学に堪能な誘導員を窓口として配 置する。 (※)都心部においては、地域の社会的連帯が希薄な場合は、防災行政無線、テレビなどの手段に 頼らざるを得ない反面、少しでも隣人同士が相互に声を掛け合うことを呼びかけることが重要であ る。 (※)外国人については、各国の大使館・領事館による自国民の保護のための対応と並行して行う こととなる。 (5)一時避難場所への移動 ア 一時避難場所への住民の避難は、健常者については、徒歩により行うこととする。自家用 車については、健常者は、使用しないよう周知する。 イ 消防機関は、自治会・自主防災組織等の協力を得て住民の誘導を行う。 ウ 自力避難困難者の避難 市は、自力避難困難者の避難を適切に行えるよう「災害時要援護者支援班」を設置し「避 難支援プラン」に沿って、次の対応を行う。 a ○○病院の入院患者5名は、○○病院の車両又は救急車を利用して避難を実施する。 b △△老人福祉施設入居者25名の避難は、市社会福祉協議会が対応する。 c その他、介護を必要とする者の避難は、自家用車等を使用できることとする。 (※) 防災・福祉関係部局を中心とした横断的な組織として「災害時要援護者支援班」を設置し て、特に注意した対応を念頭に置く。 (6)避難誘導の終了 ア 市職員及び消防職団員は、住民の協力を得て、戸別訪問により残留者の有無を確認する。 残留者については、特別な理由がない限り、避難を行うよう説得を行う。 イ 避難誘導は、17:30までに終了するよう活動を行う。 (※) 「正常化の偏見」を考慮すると、自然災害時以上に残留者への対応が必要になる可能性が 高く、必要な誘導員を確保するとともに、把握している情報をもとに丁寧な状況説明を行うこと - 19 - 等により、残留者の説得を行わなければならない。 (7)誘導に際しての留意点や職員の心得 市の職員及び消防職団員は、誘導に当たっては、以下の点に留意すること。 ・ 住民は、恐怖心や不安感の中で避難を行うこととなるため、職員は、冷静沈着に、毅然た る態度を保つこと。 ・ 市の誘導員は、防災活動服や腕章等により、誘導員であることの立場や役割を明確にし、 その活動に理解を求めること。 ・ 誘導員は、混乱が予測される場合には、それに先立ち迅速な情報提供とパニックによる危 険性を警告し、冷静かつ秩序正しい行動を呼びかけること。 ・ 学校や事業所においては、原則として、避難先まで集団でまとまって行動するように呼び かける。 (※) 職員による避難誘導の活動に対する理解を得るためには、特に、都市部等の人的関係が希 薄な地域においては、防災服、腕章、旗、特殊標章などを必ず携行させることが重要である。 (8)住民に周知する留意事項 ア 住民に対しては、近隣の住民に声をかけあうなど、相互に助け合って避難を行うよう促す。 イ 消防団、自主防災組織、自治会などの地域のリーダーに対しては、毅然とした態度で誘導 を行うようお願いし、混乱の防止に努める。 ウ 住民の携行品は、貴重品や最小限の着替えや日常品とし、円滑な行動に支障をきたさない ように住民に促す。 エ 留守宅の戸締まり、金銭・貴重品、パスポートや運転免許証等の身分証明書、非常持ち出 し品を携行するよう住民に促す。 オ 服装や携行品等から不審者と判断される場合には、市長、消防吏員又は警察官に通報する よう促す。 (9)安全の確保 誘導を行う市の職員に対しては、二次被害が生じないよう、国の現地対策本部や県からの情 報、市対策本部において集約した全ての最新の情報を提供する。必要により、現地調整所を設 けて、関係機関の現場での情報共有・活動調整を行う。 事態が沈静化していない地域やNBC等により汚染された地域は、専門的な装備等を有する 他の機関に要請する。 誘導を行う市の職員に対して、特殊標章及び身分証明書を交付し、必ず携帯させる。 (※) 国からの警報等による情報のほか、現地調整所において現場の情報を集約して、事態の変 化に迅速に対応できるようにすることが重要である。 (※) 特殊標章及び身分証明書は、武力攻撃事態等における使用に限られるが、国際法上、国民 保護措置に係る職務等を行う者が保護されるために重要である - 20 - 3 各部の役割 別に示す。 4 連絡・調整先 ア バスの運行は、県○○課及び県警察と調整して行う。 イ バス運転手、現地派遣の県職員及び○○市職員との連絡要領は、別に示す。 ウ 状況が変化した場合は、別に定める緊急連絡網により連絡する。 エ 対策本部設置場所:江南市役所 オ 現地調整所設置場所:○○ 5 避難住民の受入・救援活動の支援 避難先は、○○市○○小学校及び○○公民館とする。当該施設に対して、職員を派遣して、避 難住民の登録や安否確認を行うとともに、食料、飲料水等の支給を行う。その際、県及び○○ 市の支援を受ける。 - 21 - (昼間の都市部において突発的に事案が発生した場合の対応) 避難実施要領(一例) 江 南 市 長 ○月○日○時現在 (1)事態の状況 ○○日○時○分に○○地区で発生した攻撃は、武装工作員の抵抗等により、引き続き、○○地 域で戦闘が継続している状況にある(○○日○時現在。) (2)避難誘導の全般的方針 ○○地区に所在する者に対しては、最終的に、当該地区から早急に避難できるよう、警報の 内容や事態の状況等について、防災行政無線等により即座に伝達する。 武装工作員の行動に関する情報について正確な情報が入手できない場合で、外で移動するよ りも屋内に留まる方が不要の攻撃に巻き込まれるおそれが少ないと判断されるときは、屋内に 一時的に避難させる。 武装工作員による攻撃が、当該地域において一時又は最終的に収束した場合には、県警察、 海上保安部等及び自衛隊と連絡調整の上、速やかに域外に避難させる。その際、国からの警報 等以外にも、戦闘地域周辺で活動する現場の警察官、海上保安官及び自衛官からの情報をもと に、屋内退避又は移動による避難をさせることがある。 新たな爆発等の具体的な攻撃に関する情報が国から出された場合には、別途、その内容を伝 達する。 (※) ゲリラ・特殊部隊等による攻撃に伴う避難は、攻撃への排除活動と並行して行われること が多いことから、警報の内容等とともに、現場における県警察、海上保安部等、自衛隊からの情 報や助言等を踏まえて、最終的には、住民を攻撃の区域外に避難させる。 (※) 戦闘が行われる地域に所在する住民については、事態の状況が沈静化するまで、一時的に 屋内に避難させ、局地的な事態の沈静化の状況を踏まえて、順次避難させる。 (※) 屋内避難は、①NBC攻撃と判断されるような場合において、住民が何ら防護手段なく移 動するよりも、屋内の外気から接触が少ない場所に留まる方がより危険性が少ないと考えられる とき、②敵のゲリラや特殊部隊が隠密に行動し、その行動の実態等についての情報がない場合に おいて、屋外で移動するよりも屋内に留まる方が不要の攻撃に巻き込まれるおそれが少ないと考 えられるときに行う。 (3)避難の方法(状況の変化とともに、逐次修正) ○○時現在 ○○地区については、○○道路を避難経路として、健常者は徒歩により避難する。 自力歩行困難者は・・・・、 ○○地区については、事態が沈静化するまで、当面の間、屋内避難を継続する。 (※) 避難の方法については、警報の内容等以外にも、現場で活動する県警察及び自衛隊の意見 を聴いた上で決定することが必要である。 - 22 - (※) 現地調整所で、県警察、自衛隊等の情報を集約して、最新の事態に応じた避難方法を決定 する。 (4)死傷者への対応 住民に死亡・負傷者が発生した場合には、○○地点の救護所、○○病院に誘導し、又は搬送 する。NBC攻撃による死傷の場合には、○○地点の救護所及び○○病院に誘導し、又は搬送 する。この場合は、防護用の資機材を有する専門的な職員に、汚染地域からの誘導又は搬送を 要請する。 また、県や医療機関によるDMATが編成される場合は、その連携を確保する。 (※) DMAT(Disaster Medical Asistance Team:災害派遣医療チーム)は、医療機関との連 携により、緊急医療活動を行う。 (5)安全の確保 誘導を行う市の職員に対しては、二次被害を生じさせることがないよう、現地対策本部等、 県からの情報、市対策本部において集約した全ての最新の情報を提供する。 事態が沈静化していない地域やNBC等により汚染された地域は、専門的な装備を有する他 機関に要請する。 誘導を行う市の職員に対して、特殊標章及び身分証明書を交付し、必ず携帯させる。 - 23 - (都市部における化学剤を用いた攻撃の場合) 避難実施要領(一例) 江 南 市 長 ○月○日○時現在 1 事態の状況、避難の必要性 対策本部長は、○○地域における爆発について、化学剤(○○剤と推定される。)を用いた 可能性が高いとして、警報を発令し、爆発地区周辺の○○市○○1丁目及び2丁目の地域及び その風下となる地域(○○1丁目∼5丁目)を要避難地域として、屋内へ避難するよう避難措 置の指示を行った・・・。 知事は、別添の避難の指示を行った(避難の指示を添付。) 2 避難誘導の方法 (1)避難誘導の全般的方針 ○○市は、要避難地域の住民約2000名について、特に、爆発が発生した地区周辺の地域 については、直ちに現場から離れるとともに、周辺や風下先となる○○1丁目∼5丁目の住民 は、屋内への避難を行うよう伝達する。 当該エリア内の住民に対しては、防災行政無線により避難の方法を呼びかけるとともに、N BC防護機器を有する消防機関に伝達をさせる。また、防護機器を有する県警察、海上保安庁、 国民保護措置の実施を命ぜられた自衛隊の部隊等による屋内への避難住民の誘導を要請する。 (※) 化学剤は、地形・気象等の影響を受けて、風下方向に拡散し、空気より重いサリン等の神 経剤は下をはうように広がる性質がある。このため、外気からの密閉性の高い部屋や風上の高台 に避難させることとなる。 (2)市における体制、職員派遣 ア 市対策本部の設置 指定を受けて、市長を長とする市対策本部を設置する。 イ 市職員の現地派遣 市職員4名を、爆発が発生した地区周辺に派遣し、現地での調整に当たらせる。また、現 地で活動する県警察、消防機関、自衛隊等と共に現地調整所を立ち上げ、情報共有及び連絡 調整に当たらせる。 ウ 現地対策本部との調整 政府の現地対策本部が設置された場合には、連絡のため職員を派遣して、活動調整や情報 収集に当たらせる。 (※) NBC攻撃の場合には、内閣総理大臣が関係大臣を指揮して、措置の実施に当た ることから、政府の各機関との連絡を取り合って活動することが必要である。現地対策 本部との緊密な連絡体制を確保することは職員の活動上の安全に寄与することとなる。 (3)避難実施要領の住民への伝達 ア 担当職員は、防災行政無線を用いて、対象地域の住民全般に避難実施要領の内容を伝達す - 24 - る。その際、防護機能を有する消防車両等あらゆる手段を活用する。 イ 上記と平行し、担当職員は、避難実施要領について、要避難地域に所在する自治会長、自 主防災組織のリーダー、該当区域を管轄する消防団長、警察署長等にFAX等により、住民 への電話等による伝達を依頼する。 ウ 担当職員は、災害時要援護者等の事前登録者、避難支援者、社会福祉協議会、民生委員、 介護保険関係者、障害者団体等への伝達を行う。 エ 担当職員は、報道関係者に対し、避難実施要領の内容を提供する。 (※) 防護衣を着用せずに、移動して伝達することは危険を伴うことから、伝達は、防災行政無 線や電話に限られる。 (4)避難所の開設等 ア ○○公民館を臨時避難所として開設し、関係機関及び要避難地域所在の住民に伝達する。 また、県と調整して、当該避難所における、専門医やDMAT(災害派遣医療チーム)等に よる医療救護活動の調整を行う。 イ 市は、被災者の把握を行い、その状況に応じて、避難所におけるNBCへの対応能力を有 する医療班の派遣調整を行う。また、専門医や医薬品の確保のため、県、医療機関と調整を 行う。 ウ 避難所における重度の患者等を搬送するための輸送手段の調整を行うとともに、受入先と なる医療機関について、県と調整し、災害医療機関ネットワークを活用して、専門医療機関 における受入れの調整を行う。 (※)避難所における活動は、救援に関する県との役割分担を踏まえて行う。 (5)誘導に際しての留意点や職員の心得 ア 職員は、冷静沈着に、毅然たる態度を保つこと。 イ 防災活動服や腕章等により、誘導員であることの立場や役割を明確にし、その活動に理解 を求めること。 ウ 誘導員は、迅速な情報提供を行うことにより混乱を防止するとともに、冷静かつ秩序正し い行動を呼びかけること。 (6)住民に周知する留意事項 ア 住民に対しては、屋内では、窓を閉めて、目張りにより室内を密閉するとともに、できる だけ窓のない中央の部屋に移動するよう促す。また、2階建て以上の建物では、なるべく上 の階に移動するよう促す。 イ 外から屋内に戻った場合は、汚染された衣服等をビニール袋に入れ密閉するとともに、手、 顔及び体を水と石けんでよく洗うよう促す。 ウ 防災行政無線、テレビ・ラジオなどによる情報の入手に努めるよう促す。 (※) NBCによる汚染の状況が目に見えないような事象においては、一般の国民には危険が迫 っていることが目に見えないことから、行政による速やかな情報提供を常に考える必要がある。 - 25 - (7)安全の確保 市の職員において、二次被害を生じさせることがないよう、国の現地対策本部、現地調整所 等からの情報を市対策本部に集約して、各職員に対して最新の汚染状況等の情報を提供する。 特に、化学剤の汚染がひどい場所においては、専門的な装備等を有する他の機関に被災者の搬 送等を要請する。 3 各部の役割 別に示す。 4 連絡・調整先 ア 対策本部設置場所:○○市役所 イ 現地調整所設置場所:○○ - 26 - P.24 4 第2編 平素からの備えや予防 第2章 避難、救援及び武力攻撃災害等への対処に関する平素からの備え 運送事業者の輸送力・輸送施設の把握等 (1) 運送事業者の輸送力及び輸送施設に関する情報の把握 ●運送事業者の輸送力及び輸送施設に関する情報 ○ 輸送力に関する情報 ① 保有車輌等(鉄道、定期・路線バス等)の数、定員 ② 本社及び支社の所在地、連絡先、連絡方法 など ○ 輸送施設に関する情報 ① 道路 (路線名、起点・終点、車線数、管理者の連絡先など) ② 鉄道 (路線名、終始点駅名、路線図、管理者の連絡先など) - 27 - P.24 6 第2編 平素からの備えや予防 第2章 避難、救援及び武力攻撃災害等への対処に関する平素からの備え 生活関連等施設の把握等 ●生活関連等施設の種類及び所管省庁 国民保護 各号 施 設 の 種 類 法施行令 第27条 1号 発電所、変電所 2号 ガス工作物 3号 取水施設、貯水施設、浄水施設、配水池 4号 鉄道施設、軌道施設 5号 電気通信事業用交換設備 6号 放送用無線設備 7号 水域施設、係留施設 滑走路等、旅客ターミナル施設、航空保安 8号 施設 第28条 9号 ダム 1号 2号 3号 4号 危険物 毒劇物(毒物及び劇物取締法) 火薬類 高圧ガス 5号 核燃料物質(汚染物質を含む。) 6号 核原料物質 7号 放射性同位元素(汚染物質を含む。) 8号 毒劇薬(薬事法) 9号 10号 11号 電気工作物内の高圧ガス 生物剤、毒素 毒性物質 - 28 - 所管省庁名 経済産業省 経済産業省 厚生労働省 国土交通省 総務省 総務省 国土交通省 国土交通省 国土交通省 農林水産省 総務省消防庁 厚生労働省 経済産業省 経済産業省 文部科学省 経済産業省 文部科学省 経済産業省 文部科学省 厚生労働省 農林水産省 経済産業省 各省庁(主務大臣) 経済産業省 P.24 6 第2編 平素からの備えや予防 第2章 避難、救援及び武力攻撃災害等への対処に関する平素からの備え 生活関連等施設の把握等 ●生活関連等施設の安全確保の留意点について 国民保護法第102条により、国民生活に関連を有する施設でその安全を確保しなけ れば国民生活に著しい支障を及ぼすおそれがある、または周辺の地域に著しい被害を生 じるおそれがある施設を「生活関連等施設」として当該施設の安全確保について措置等 が定められ、国において施設の種類ごとに「生活関連等施設の安全確保の留意点」を作 成している。 当該施設の管理者は、施設の安全確保について、この留意点を踏まえた安全確保につ いて、対応することとされている。 (参考) ○ 国民保護法 (生活関連等施設の安全確保) 第102条 都道府県知事は、武力攻撃事態等において、武力攻撃災害の発生又はそ の拡大を防止するため、次の各号のいずれかに該当する施設で政令で定めるもの(以 下、この条において「生活関連等施設」という。 )のうち当該都道府県の区域内に所 在するものの安全の確保が特に必要であると認めるときは、関係機関の意見を聴い て、当該生活関連等施設の管理者に対し、当該生活関連等施設の安全の確保のため 必要な措置を講ずるよう要請することができる。 1 国民生活に関連を有する施設で、その安全を確保しなければ国民生活に著しい支 障を及ぼすおそれがあると認められるもの 2 その安全を確保しなければ周辺の地域に著しい被害を生じさせるおそれがあると 認められる施設 (略) ○ 国民保護法施行令 (生活関連等施設) 第27条 法第102条第1項の政令で定める施設は、次のとおりとする。 1 電気事業法(昭和 39 年法律第 170 号)第2条第1項第 10 号の電気事業者又は同 項第12号の卸供給事業者がその事業の用に供する発電所(最大出力5万kW以上 のものに限る。)又は変電所(使用電圧10万ボルト以上のものに限る。 ) 2 ガス事業法(昭和 29 年法律第 51 号)第2条第13項のガス工作物(同項に規定 するガス発生設備、ガスホルダー及びガス精製設備に限り、同条第3項の簡易ガス 事業の用に供するものを除く) 。 3 水道法(昭和 32 年法律第 177 号)第3条第2項の水道事業又は同条第四項の水 道用水供給事業の用に供する取水、貯水若しくは浄水のための施設又は配水池であ って、これらの事業のため1日につき10万立方メートル以上の水を供給する能力 を有するもの - 29 - 4 鉄道事業法(昭和61年法律第92号)第8条第1項の鉄道施設又は軌道法(大正10 年法律第76号)による軌道施設であって、鉄道又は軌道を利用する旅客の乗降、待 合いその他の用に供するもののうち、当該施設の一日当たりの平均的な利用者の人 数が10万人以上であるもの 5 電気通信事業法(昭和59年法律第86号)第2条第5号の電気通信事業者(同法第 9条の登録を受けた者に限る。)がその事業の用に供する交換設備(同法第33条 第1項の利用者の電気通信設備と接続される伝送路設備と接続される交換設備で当 該伝送路設備の電気通信回線の数が3万に満たないもの及び同項の移動端末設備と 接続される伝送路設備と接続される交換設備で当該移動端末設備の数が3万に満た ないものを除く。) 6 日本放送協会又は放送法(昭和25年法律第132号)第2条第3号の3の一般放送事 業者(同条第3号の4の受託放送事業者及び同条第3号の5の委託放送事業者を除 く。)が同条第1号の2の国内放送を行う放送局(同条第3号の放送局をいい、人 工衛星の無線局であるものを除く。以下この号において同じ。)であって、同法第 2条の2第2項第3号に規定する放送系において他の放送局から放送(同法第2条 第1号の放送をいう。以下この号において同じ。)をされる同法第2条第4号の放 送番組を受信し、同時にこれをそのまま再送信する放送を主として行うもの以外の ものの無線設備 7 港湾法(昭和25年法律第218号)第52条第1項第1号の国土交通省令で定める水 域施設又は係留施設 8 空港整備法(昭和31年法律第80号)第2条第1項の空港の同法第6条第1項の滑 走路等及び当該空港の敷地内の旅客ターミナル施設並びに当該空港における航空機 の離陸又は着陸の安全を確保するために必要な航空法(昭和27年法律第231号)第2 条第4項の航空保安施設 9 河川管理施設等構造令(昭和51年政令第199号)第2章の規定の適用を受けるダム 10 法第103条第1項の危険物質等の取扱所 - 30 - P.30 第3編 武力攻撃事態等への対処 1 市対策本部の設置 (1) 市対策本部の設置の手順 ⑥ 本部の代替機能の確保 ●予備施設 第1順位 第2順位 消防庁舎 市役所東庁舎 - 31 - 第2章 市対策本部の設置等 P.31 1 第3編 武力攻撃事態等への対処 第2章 市対策本部の設置等 市対策本部の設置 (3) 市対策本部の組織構成及び機能 ●市対策本部の機構図 部 企画部 担当課 秘書人事課 行政経営課 部長 総務部長 副部長 総務課長 総務班 応急班 総務課長 市民課長 総務課 市民課 会計部 部長 会計室長 副部長 監査委員事務局長 会計班 総務協力班 会計室長 監査委員事務局長 会計室 監査委員事務局 部長 議会事務局長 副部長 課税課長 第1調査班 第2調査班 第3調査班 課税課長 収納課長 議事課長 救助部 部長 健康福祉部長 副部長 保険年金課長 救助協力班 衛生班 第1救助班 高齢者対策班 養護老人ホーム 施設班 第2救助班 保険年金課長 健康衛生課長 福祉課長 長寿介護保険課長 養護老人ホーム長 児童課長 経済環境部 部長 経済環境部長 副部長 産業観光課長 産業観光農政班 環境班 産業観光課長 環境課長 産業観光課 環境課 建 設 部 部長 建設部長 副部長 土木課長 土木班 建築班 都市計画公園緑地班 建設協力班 土木課長 建築課長 都市計画課長 布袋南部土地区画 整理事務所長 土木課 建築課 都市計画課 布袋南部土地区画 整理事務所 水道部 本部長 市長 班長 秘書人事課長 行政経営課主幹 総務部 国民保護対策本部 班 秘書人事班 行政経営班 部長・副部長 部長 企画部長 副部長 企画部参事 部長 水道部長 副部長 下水道課長 下水道班 水道班 下水道課長 水道課長 下水道課 水道課 学校教育班 学校給食班 生涯学習班 体育班 図書館施設班 学校教育課長 学校給食課長 生涯学習課長 体育課長 図書館長 学校教育課 学校給食課 生涯学習課 体育課 (生涯学習課) 本部班 消防班 総務班 予防防災課長 消防署長 総務課長 副本部長 助役 本部員会議 調査部 本部員 教育長 企画部長 企画部参事 総務部長 健康福祉部長 経済環境部長 建設部長 水道部長 議会事務局長 教育次長 会計室長 消防長 教育部 部長 教育次長 副部長 学校教育課長 消防部 部長 消防長 副部長 予防防災課長 - 32 - 課税課 収納課 議事課 保険年金課 健康衛生課 福祉課 長寿介護保険課 (長寿介護保険課) 児童課 予防防災課 消防署 総務課 P.31 1 第3編 武力攻撃事態等への対処 第2章 市対策本部の設置等 市対策本部の設置 (3) 市対策本部の組織構成及び機能 ●市対策本部の分担任務 班 名 (班長名) 企画部 秘書人事班 (秘書人事課長) 行政経営班 (行政経営課主幹) 総務部 本部班 (総務課長) 応急班 (市民課長) 会計部 会計班 (会計室長) 分 担 任 務 1. 2. 職員の動員に関すること 他の地方公共団体及び指定公共機関に対する協力要請に関する こと 3. 自衛隊の災害派遣要請の依頼に関すること 4. 災害の記録に関すること 5. 報道機関に対する発表と要請に関すること 6. 本部長、副本部長の災害地視察に関すること 7. 部内の協力及び連絡調整に関すること 1. 災害復旧計画の取りまとめに関すること 2. 電子計算施設の保安措置に関すること 3. 地域情報センターの被害調査及び応急復旧対策に関すること 4. 防災ボランティア団体等の協力受け入れに関すること 5. 緊急予算の編成及び資金調達に関すること 1. 2. 3. 4. 5. 6. 7. 8. 9. 10. 11. 12. 13. 1. 2. 3. 4. 5. 1. 2. 3. 総務協力班 市国民保護協議会に関すること 本部の庶務に関すること 本部員会議に関すること 防犯に関すること 庁舎及び支所の被害調査及び応急復旧対策に関すること 来庁者、職員の安全確保に関すること 普通財産の被害調査に関すること 避難所の開設及び運営に関すること 災害に関する物品の購入並びに各種契約に関すること 防災行政無線の開局に関すること 通信機関との連絡調整に関すること 住民自治組織との連絡調整に関すること 部内の協力及び連絡調整に関すること 食品及び生活必需品の輸送に関すること トラック協会への協力要請に関すること 緊急輸送車両の確保に関すること 安否情報の収集、提供に関すること 被災者の相談窓口に関すること 災害応急対策に必要な資金の出納に関すること 義援金品の出納に関すること 部内の協力及び連絡調整に関すること 災害広報に関すること (監査委員事務局長) 調査部 (議会事務局長) 第1調査班 (課税課長) 第2調査班 (収納課長) 第3調査班 (議事課長) 救助部 (健康福祉部長) 救助協力班 (保険年金課長) 衛生班 (健康衛生課長) 1. 2. 3. 人、住家、非住家の被害の調査及び記録に関すること 被災証明書の発行に関すること 災害救助法に基づき救助を必要とする者の認定に関すること 部内の協力及び連絡調整に関すること 1. 2. 3. 4. 5. 6. 7. 医療及び助産に関すること 防疫に関すること 医療関係機関との連絡調整に関すること 医療品及び衛生機材に関すること 避難所等の保健指導に関すること 保健センター等の被害調査及び応急復旧対策に関すること 死体の埋火葬に関すること - 33 - 班 名 (班長名) 救助部 第1救助班 (福祉課長) 高齢者対策班 (長寿介護保険課長) 分 担 任 務 1. 炊き出し、その他食品の供給及び生活必需品の給与又は貸与 に関すること 2. 死体の収容所の設置に関すること 3. 死体の運搬、収容に関すること 4. 義援金品の受付及び配分に関すること 5. 学習等供用施設等の被害調査及び応急復旧対策に関すること 6. 日赤奉仕団の協力要請に関すること 7. 被災者生活再建支援制度に関すること 8. 災害時要援護者の救護に関すること 9. 部内の協力及び連絡調整に関すること 1. 2. 3. 養護老人ホーム施設班 高齢者の救護に関すること 避難所の開設及び運営に対する協力に関すること 老人福祉センター、中央コミュニティーセンター、高齢者生 きがい活動センターの被害調査及び応急復旧対策に関すること 養護老人ホームの被害調査及び応急復旧対策に関すること (養護老人ホーム長) 第2救助班 (児童課長) 経済環境部 産業観光農政班 (産業観光課長) 環境班 (環境課長) 建設部 土木班 (土木課長) 建築班 (建築課長) 都市計画公園緑地班 (都市計画課長) 建設協力班 1. 2. 3. 4. 園児の避難救出に関すること 市民の避難誘導及び移送に関すること 避難所の開設及び運営に対する協力に関すること 保育園、交通児童遊園、児童館、わかくさ園等の被害調査及 び応急復旧対策に関すること 1. 2. 3. 4. 5. 観光施設等の被害調査及び応急復旧対策に関すること 被災者の申出による応急修理材の斡旋に関すること 江南商工会議所との連絡調整に関すること 食品及び生活必需品の調達に関すること 農地、農作物、家畜等の被害調査及び応急復旧対策に関する こと 6. 愛知北農業協同組合との連絡調整に関すること 7. 応急用米穀の調達に関すること 8. 農業用施設の被害調査及び応急復旧対策に関すること 9. 燃料の確保に関すること 10. すいとぴあ江南の被害調査及び応急復旧対策に関すること 11. 部内の協力及び連絡調整に関すること 1. 環境保全に関すること 2. 清掃施設等の被害調査及び応急復旧対策に関すること 3. トイレの仮設に関すること 4. 塵芥等の収集及びし尿の汲み取り処分に関すること 1. 道路、水路等の被害調査及び応急復旧対策に関すること 2. 道路、水路等の応急復旧に必要な資機材を調達、管理に関す ること 3. 道路管理者の権限に基づく交通規制に関すること 4. 江南市災害協力会への協力要請に関すること 5. 避難路、緊急輸送道路の確保に関すること 6. 部内の協力及び連絡調整に関すること 1. 住宅の仮設、応急修理及び障害物の除去に関すること 2. 市営住宅の応急復旧対策に関すること 3. 江南市建築協力会への協力要請に関すること 4. 建築物震後対策の調査に関すること 5. 応急危険度判定士への協力要請に関すること 1. 所管する都市施設の被害調査及び応急復旧対策に関すること 2. 所管する都市施設の防災措置及び応急復旧に必要な資機材の 調達、管理に関すること 3. 公園施設等の被害調査及び応急復旧対策の応援に関すること 4. 公園施設の被害調査及び応急復旧対策に関すること 5. ヘリポート「江南緑地公園(草井)」の確保に関すること 部の協力に関すること (布袋南部土地区画整理事務所長) - 34 - 班 名 (班長名) 水道部 下水道班 (下水道課長) 水道班 (水道課長) 教育部 学校教育班 (学校教育課長) 学校給食班 分 担 任 務 1. 2. 下水道施設の被害調査及び応急復旧対策に関すること 下水道施設の応急復旧に必要な資機材の調達、管理に関する こと 3. 江南市災害協力会への協力要請に関すること 4. 下水道事業災害時の愛知県内における応援連絡に関すること 5. 下水道事業災害時中部ブロック応援に関するルールに基づく 応援要請に関すること 6. 部内の協力及び連絡調整に関すること 1. 2. 3. 飲料水の供給に関すること 水道施設の被害調査及び応急復旧対策に関すること 水道施設の応急復旧に必要な資機材の調達、管理に関するこ と 4. 江南市水道工事店協同組合への協力要請に関すること 1. 2. 3. 4. 5. 6. 避難所の開設及び運営に対する協力に関すること 学校教育施設の被害調査及び応急復旧対策に関すること 児童生徒の避難救出及び応急教育に関すること 教職員の確保に関すること 教科書、学用品等の給与に関すること 部内の協力及び連絡調整に関すること 1. 2. 学校給食センターの被害調査及び応急復旧対策に関すること 食品の供給の協力に関すること (学校給食課長) 生涯学習班 (生涯学習課長) 体育班 (体育課長) 消防部 総務班 (総務課長) 予防防災班 (予防防災課長) 消防班 (消防署長) 1. 2. 社会教育施設等の被害調査及び応急復旧対策に関すること 国、県、市指定文化財の被害調査及び応急復旧対策に関する こと 3. 市民文化会館の被害調査及び応急復旧対策に関すること 4. 図書館の被害調査及び応急復旧対策に関すること 1. 避難所の開設及び運営に対する協力に関すること 2. 社会体育施設の被害調査及び応急復旧対策に関すること 3. ヘリポート(市営グランド)の確保に関すること 4. 死体収容場所(市民体育会館)の確保に関すること 1. 2. 3. 4. 5. 消防(水防)団員に関すること 他の市町村の消防との応援要請に関すること 資機材等の整備及び調達に関すること 広報、調査に関すること 部の連絡調整に関すること 1. 防災行政無線の運用に関すること 2. 防災関係機関との連絡に関すること 3. 自主防災組織に対する協力要請に関すること 4. 災害に関する情報の収集及び伝達に関すること 5. 避難の勧告又は指示の伝達に関すること 6. 災害の記録に関すること 1. 2. 3. 4. 5. 6. 7. 8. 消防(水防)活動に関すること 被災者の救出に関すること 警戒区域の設定に関すること 危険な場所への立入の禁止、退去、その他の措置に関すること 死者、行方不明者の捜索に関すること 避難住民の誘導及び輸送に関すること 通信施設の確保に関すること その他災害応急対策の協力に関すること - 35 - P.32 第3編 武力攻撃事態等への対処 第2章 市対策本部の設置等 1 市対策本部の設置 (4) 市対策本部における広報等 ④ その他関係する報道機関 ●関係報道機関一覧 名 称 所在地 電 話 中日新聞江南通信部 江南市野白町西千丸102 毎日新聞一宮支局 一宮市朝日1-2-24 0586-72-3606 朝日新聞一宮支局 一宮市桜2-6-3 0586-71-7131 読売新聞一宮通信部 一宮市今伊勢町新神戸九反野1-5 0586-24-7871 中部経済新聞尾張支社 一宮市栄3-1-1 一宮駅ビル304号 0586-72-5003 NHK名古屋放送局小牧報道室 豊山町豊場殿釜2 名古屋空港内 0568-28-4068 尾北ホームニュース 江南市石枕町白山55-1 - 36 - 54-4001 53-3001 P.32 第3編 武力攻撃事態等への対処 第2章 市対策本部の設置等 1 市対策本部の設置 (6)現地調整所の設置 ●現地調整所の組織編成例 市 現 地 調 整 所 ・国、県等から提供された情報の伝達 ・現地調整所への職員派遣 消防機関 対 江 南 市 策 ・情 報 の 共 有 ・活 動 内 容 の 調 整 ・現地の対応状況の報告 ・関係機関から入手した情報の報告 県 警 察 本 部 市 現 地 対 策 本 部 医療機関 県 自 衛 隊 ○各機関の機能や能力(人員、装備等)に応じて次の活動が効果 的に行われるよう調整する。 ・消火・救助・救急・交通の規制・原因物質の除去、汚染等 ○各機関の連携体制を構築する。 ○相互の情報により、必要な警戒区域を設定する。 ○情報共有するもののうち、特に活動する隊員の安全に関する情 報は、常に最新のものとなるよう努める。 ●現地調整所の性格について ① 現地調整所は、現場に到着した関係機関が原則として各々の付与された権限の 範囲内において情報共有や活動調整を行い、現場における連携した対応を可能と するために設置するものである(例えば、典型的な場面として、避難実施要領に 基づく避難誘導の実施に関して、関係機関による連携した活動が行われるように 現地調整所で調整を行うことが考えられる。)。 ② 現地調整所は、事態発生の現場において現場の活動の便宜のために機動的に設 置することから、あらかじめ決められた一定の施設や場所に置かれるのではなく、 むしろ、現場の活動上の便宜から最も適した場所に、テント等を用いて設置する ことが一般である。 ③ 現地調整所においては、現場レベルにおける各機関の代表者が、定時又は随時 に会合を開くことで、連携の強化を図ることが必要である。 現地調整所の設置により、市は、消防機関による消火活動及び救助・救急活動 の実施及び退避の指示、警戒区域の設定等の権限行使を行う際に、その判断に資 する情報収集を行うことにより、現場での関係機関全体の活動を踏まえた国民保 - 37 - 護措置の実施や権限を行使することが可能となる。また、現地調整所における最 新の情報について、各現場で活動する職員で共有させ、その活動上の安全の確保 に生かすことが可能となる。 ④ 現地調整所については、必要と判断した場合には、市における国民保護措置を 総合的に推進する役割を担う市が積極的に設置することが必要であるが、他の対 処に当たる機関が既に設置している場合には、市の職員を積極的に参画させるこ とが必要である(このため、現場に先着した関係機関が先に設置することもあり 得るが、その場合においても、市は、関係機関による連携が円滑に行われるよう、 主体的に調整に当たることが必要である。)。 (注) 現地調整所で調整する関係機関のメンバーをあらかじめ定めることは、困難 であるが、市は、国民保護協議会や訓練を通じて、その運用の手順等について、 意見交換を行うことが重要である。 - 38 - P.44 第3編 武力攻撃事態等への対処 第4章 警報及び避難の指示等 第2 避難住民の誘導等 3 避難住民の誘導 (9)動物の保護等に関する配慮 ●動物の保護等に関して地方公共団体が配慮すべき事項についての基本的考え方に ついて 事 務 連 絡 平成17年8月31日 各都道府県国民保護法制担当部局 殿 環境省自然環境局総務課動物愛護管理室 農林水産省生産局畜産部畜産企画課 動物の保護等に関して地方公共団体が配慮すべき 事項についての基本的考え方について 武力攻撃事態等における国民の保護に関する措置に関する法律(平成16年法律第112号)第 32条第4項の規定に基づき定められた「国民の保護に関する基本指針」(第4章第1節4(8)) においては、地方公共団体は、要避難地域等において飼養又は保管されていた動物の保護等に関し て配慮すべき事項について、国民保護計画に定めるよう努めることとされているところである。 今般、環境省自然環境局総務課動物愛護管理室及び農林水産省生産局畜産部畜産企画課において は、この配慮すべき事項についての基本的な考え方を別紙のとおりとりまとめたので通知する。 なお、関係部局及び貴都道府県内の市町村には貴局から通知願いたい。 別紙1 動物の保護等に関して地方公共団体が配慮すべき事項についての基本的な考え方 1 平素からの備え 地方公共団体は、平素において、災害時における動物の管理等への備えと併せて、必要に応じ、以 下の措置の実施に努めるものとする。 ○ 危険動物等の逸走対策 ・地方公共団体は、動物の愛護及び管理に関する法律(昭和48年法律第105号)第16条の 規定等に基づき、人の生命、身体又は財産に害を加えるおそれがある動物(以下「危険動物」 という。)等の所有者、飼養状況等について、あらかじめ把握すること。 ・地方公共団体は、武力攻撃事態等において、危険動物等が逸走した場合の連絡体制並びに関係 機関及び関係地方公共団体との役割分担の明確化や協力体制について、あらかじめ整備するこ と。 ○ 要避難地域等において飼養又は保管されていた家庭動物等の保護等 ・地方公共団体は、武力攻撃事態等において、所有者等が行う要避難地域等において飼養又は保 - 39 - 管されていた家庭動物等の適切な飼養又は保管の活動への支援や動物愛獲管理センター等の 活用等当該地方公共団体が実施する措置に関し、連絡体制の整備や関係機関及び関係地方公共 団体との役割分担の明確化や協力体制について、あらかじめ整備すること。 ・地方公共団体は、武力攻撃事態等において、要避難地域における家庭動物等の保護等を行うた めにケージ(おり)等の必要な資材や飼料等の確保に関する取組(関係する企業等の連絡先の 把握その他の供給・調達体制の整備等)を行うこと。 2 武力攻撃事態等における動物の保護等 地方公共団体は、武力攻撃事態等において、以下の措置を実施する者の安全の確保に十分配慮 して、可能な範囲で、関係機関及び関係地方公共団体と連携協力を図りながら、当該措置の実施 ○ に努めるものとする。 危険動物等の逸走対策 ・地方公共団体は、武力攻撃事態等において、危険動物等が逸走した場合は、住民及び避難住民 への周知並びに避難誘導を図ること。 ・地方公共団体は、逸走した危険動物等の迅速な捕獲等の必要な措置を行うこと。 ・地方公共団体は、逸走した危険動物等により住民及び避難住民に危害が及んだ場合には、迅速 な救援活動等を行うこと。 ○ 要避難地域等において飼養又は保管されていた家庭動物等の保護等 ・地方公共団体は、武力攻撃事態等において、所有者等が行う要避難地域等において飼養又は保 管されていた家庭動物等の保護の支援や負傷した家庭動物等の保護収容を行うとともに、家庭 動物等についての相談・助言等の必要な措置を実施すること。 ・地方公共団体は、武力攻撃事態等において、動物の愛護及び避難住民の精神的安定等を図る観 点から、所有者等が要避難地域等において飼養又は保管されていた家庭動物等の飼養又は保管 を避難所において行う場合には、その活動を支援するとともに、家庭動物等についての相談・ 助言等必要な措置を実施すること。 3 緊急対処事態における動物の保護等 緊急対処事態における動物の保護等については、1及び2に準ずるものとする。 別紙2 参 考 国民の保護に関する基本指針(抜粋) 第4章 国民の保謙のための措置に関する事項 第1節 住民の避難に関する措置 4 避難住民の誘導 (8) 住民の安全確保等 ○国〔環境省、農林水産省等〕は、要避難地域等において飼養又は保管されていた動物の保護 等に関する配慮についてその国民保護計画において定めるとともに、地方公共団体が配慮す べき事項について基本的な考え方を示し、これを踏まえ、地方公共団体は、当該配慮につい てその国民保護計画において定めるよう努めるものとする。 - 40 - P.49 3 第3編 武力攻撃事態等への対処 第5章 救援 救援の内容 (1) 救援の基準等 ●武力攻撃事態等における国民の保護のための措置に関する法律による救援の程度 及び方法の基準 (平成16年9月17日) (厚生労働省告示第343号) (救援の程度及び方法) 第1条 武力攻撃事態等における国民の保護のための措置に関する法律施行令(平成 16 年政令第 275 号。以下「令」という。)第10条第1項(令第52条において準用する場合を含む。)の 規定による救援の程度及び方法の基準は、武力攻撃事態等における国民の保護のための措置に関 する法律(平成 16 年法律第 102 号。以下「法」という。)第75条第1項各号及び令第9条各 号に掲げる救援の種類ごとに、次条から第13条までに定めるところによる。 2 前項の基準によっては救援の適切な実施が困難な場合には、厚生労働大臣が特別の基準(次項 において「特別基準」という。)を定める。 3 救援を実施する都道府県知事(地方自治法(昭和 22 年法律第 67 号)第252条の19第1項 の指定都市においては、その長)は、第1項の基準によっては救援の適切な実施が困難な場合に は、厚生労働大臣に対し、特別基準の設定について意見を申し出ることができる。 (収容施設の供与) 第2条 法第75条第1項第1号の収容施設(応急仮設住宅を含む。)の供与は、次の各号に掲げ る施設ごとに、当該各号に定めるところにより行うこととする。 1 避難所 イ 避難住民(法第52条第3項に規定する避難住民をいう。)又は武力攻撃災害(法第2条 第4項に規定する武力攻撃災害をいう。以下同じ。)により現に被害を受け、若しくは受け るおそれのある者(以下「避難住民等」という。)を収容するものであること。 ロ 原則として、学校、公民館等既存の建物を利用すること。ただし、これら適当な建物を利 用することが困難な場合は、野外に仮小屋を設置し、又は天幕の設営により実施すること。 ハ 避難所の設置、維持及び管理のための賃金職員等雇上費、消耗器材費、建物の使用謝金、 器物の使用謝金、借上費又は購入費、光熱水費並びに仮設便所等の設置費は、1人1日当た り300円(冬季(10月から3月までの期間をいう。以下同じ。)については、別に定め る額を加算した額)の範囲内とすること。ただし、福祉避難所(高齢者、障害者等(以下「高 齢者等」という。)であって避難所での生活において特別な配慮を必要とするものを収容す る避難所をいう。)を設置した場合は、当該地域において当該特別な配慮のために必要な通 常の実費を加算することができること。 ニ 収容する期間が長期にわたる場合又は長期にわたるおそれがある場合には、長期避難住宅 を設置し、これに収容することができることとし、1戸当たりの規模及び避難住民等の収容 のため支出できる費用は、次に掲げるところによること。 (1)1戸当たりの規模は、29.7平方メートルを標準とし、その設置のための費用は2, 385,000円以内とすること。 (2)長期避難住宅の設置、維持及び管理のための賃金職員等雇上費、消耗器材費、器物の使 用謝金、借上費又は購入費並びに光熱水費は、1人1日当たり300円(冬季については、 別に定める額を加算した額)の範囲内とすること。 ホ 長期避難住宅を同一敷地内又は近接する地域内におおむね50戸以上設置した場合は、居 住者の集会等に利用するための施設を設置できることとし、1施設当たりの規模及びその設 置のため支出できる費用は、別に定めるところによること。 - 41 - ヘ 老人居宅介護等事業等を利用しやすい構造及び設備を有し、高齢者等であって日常の生活 上特別な配慮を要する複数のものを収容する施設を長期避難住宅として設置できること。 ト 長期避難住宅の設置に代えて、賃貸住宅、宿泊施設等の居室の借上げを実施し、これらに 収容することができること。 チ 法第89条第3項の規定により準用される建築基準法(昭和 25 年法律第 201 号)第85 条第1項本文、第3項及び第4項並びに景観法(平成 16 年法律第 110 号)第77条第1項、 第3項及び第4項並びに法第131条の規定により準用される特定非常災害の被害者の権 利利益の保全等を図るための特別措置に関する法律(平成 8 年法律第 85 号)第2条及び第 7条の規定は、長期避難住宅について適用があるものとする。 2 応急仮設住宅 イ 避難の指示が解除された後又は武力攻撃災害により新たに被害を受けるおそれがなくな った後、武力攻撃災害により住家が全壊、全焼又は流失し、居住する住家がない者であって、 自らの資力では住家を得ることができないものを収容するものであること。 ロ 1戸当たりの規模は、29.7平方メートルを標準とし、その設置のための費用は、2, 385,000円以内とすること。 ハ 前号ホからチまでの規定は、応急仮設住宅について準用する。 (炊き出しその他による食品の給与及び飲料水の供給) 第3条 法第75条第1項第2号の炊き出しその他による食品の給与及び飲料水の供給は、次の各 号に掲げる救援ごとに、当該各号に定めるところにより行うこととする。 1 炊き出しその他による食品の給与 イ 避難所(長期避難住宅を含む。以下同じ。)に収容された者、武力攻撃災害により住家に 被害を受けて炊事のできない者及び避難の指示(法第54条第2項に規定する避難の指示を いう。以下同じ。)に基づき又は武力攻撃災害により住家に被害を受け避難する必要のある 者に対して行うものであること。 ロ 被災者が直ちに食することができる現物によるものとすること。 ハ 炊き出しその他による食品の給与を実施するため支出できる費用は、主食、副食及び燃料 等の経費として1人1日当たり1,010円以内とすること。 二 飲料水の供給 イ 避難の指示に基づく避難又は武力攻撃災害により現に飲料水を得ることができない者に 対して行うものであること。 ロ 飲料水の供給を実施するため支出できる費用は、水の購入費のほか、給水又は浄水に必要 な機械又は器具の借上費、修繕費及び燃料費並びに薬品又は資材の費用とし、当該地域にお ける通常の実費とすること。 (被服、寝具その他生活必需品の給与又は貸与) 第4条 法第75条第1項第3号の被服、寝具その他生活必需品の給与又は貸与(以下「生活必需 品の給与等」という。)は、次の各号に定めるところにより行うこととする。 1 避難の指示に基づく避難又は武力攻撃災害により、生活上必要な被服、寝具その他生活必需 品を喪失又は損傷し、直ちに日常生活を営むことが困難な者に対して行うものであること。 2 被害の実情に応じ、次に掲げる品目の範囲内において現物をもって行うこと。 イ 被服、寝具及び身の回り品 ロ 日用品 ハ 炊事用具及び食器 ニ 光熱材料 3 生活必需品の給与等のため支出できる費用は、季別及び世帯区分により1世帯当たり次に掲 げる額の範囲内とすること。この場合においては、季別は、夏季(4月から9月までの期間を いう。以下同じ。)及び冬季とし、生活必需品の給与等を行う日をもって決定すること。 - 42 - 季別 1人世帯 2人世帯 3人世帯 4人世帯 5人世帯 帯員数が6人以上1人を増す の額 の額 の額 の額 の額 ごとに加算する額 夏季 17,300円 22,200円 32,700円 39,100円 49,600円 7,200 円 冬季 28,500円 36,800円 51,400円 60,300円 75,600円 10,300 円 4 避難の指示が長期にわたって解除されない場合又は武力攻撃災害が長期にわたって継続し ている場合は、必要に応じ前号に掲げる額の範囲内で再び実施することができること。 (医療の提供及び助産) 第5条 法第75条第1項第4号の医療の提供及び助産は、次の各号に定めるところにより行うこ ととする。 1 医療の提供 イ 避難の指示に基づく避難又は武力攻撃災害により医療の途を失った者に対して、応急的に 処置するものであること。 ロ 救護班において行うこと。ただし、急迫した事情があり、やむを得ない場合は、病院若し くは診療所又は施術所(あん摩マツサージ指圧師、はり師、きゆう師等に関する法律(昭和 22 年法律第 217 号)又は柔道整復師法(昭和 45 年法律第 19 号)に規定するあん摩マツサー ジ指圧師、はり師、きゆう師又は柔道整復師(以下「施術者」という。)がその業務を行う 場所をいう。以下同じ。)において(医療施術者が行うことができる範囲の施術を含む。) を行うことができること。 ハ 次の範囲内において行うこと。 (1)診療 (2)薬剤又は治療材料の支給 (3)処置、手術その他の治療及び施術 (4)病院又は診療所への収容 (5)看護 ニ 医療の提供のため支出できる費用は、救護班による場合は使用した薬剤、治療材料、破損 した医療器具の修繕費等の実費とし、病院又は診療所による場合は国民健康保険の診療報酬 の額以内とし、施術所による場合は協定料金の額以内とすること。 2 助産 イ 避難の指示に基づく避難又は武力攻撃災害により助産の途を失った者に対して行うもの であること。 ロ 次の範囲内において行うこと。 (1)分べんの介助 (2)分べん前及び分べん後の処置 (3)脱脂綿、ガーゼその他の衛生材料の支給 ハ 助産のため支出できる費用は、救護班等による場合は使用した衛生材料等の実費とし、助 産師による場合は慣行料金の100分の80の以内の額とすること。 (被災者の捜索及び救出) 第6条 法第75条第1項第5号の被災者の捜索及び救出は、次の各号に定めるところにより行う こととする。 1 避難の指示が解除された後又は武力攻撃により新たに被害を受けるおそれがない場合、武力 攻撃災害により、現に生命若しくは身体が危険な状態にある者又は生死不明の状態にある者を 捜索し、又は救出するものであること。 2 被災者の捜索及び救出のため支出できる費用は、舟艇その他救出のための機械、器具等の借 上費又は購入費、修繕費及び燃料費として当該地域における通常の実費とすること。 (埋葬及び火葬) 第7条 法第75条第1項第6号の埋葬及び火葬は、次の各号に定めるところにより行うこととす る。 1 武力攻撃災害の際死亡した者について、死体の応急的処理程度のものを行うものであること。 2 原則として、棺又は棺材の現物をもって、次の範囲内において行うこと。 - 43 - イ 棺(附属品を含む。) ロ 埋葬又は火葬(賃金職員等雇上費を含む。) ハ 骨つぼ及び骨箱 3 埋葬のため支出できる費用は、1体当たり大人193,000円以内、小人154,400 円以内とすること。 (電話その他の通信設備の提供) 第8条 法第75条第1項第7号の電話その他の通信設備の提供は、次の各号に定めるところによ り行うこととする。 1 避難の指示に基づく避難又は武力攻撃災害により、通信手段を失った者に対して行うもので あること。 2 電話、インターネットの利用を可能とする通信端末機器その他必要な通信設備を第2条第1 号に規定する避難所に設置し、これらの設備を避難住民等に利用させることにより行うもので あること。 3 電話その他の通信設備の提供のため支出できる費用は、消耗器材費、器物の使用謝金、借上 費又は購入費、必要な通信設備の設置費及び通信費として当該地域における通常の実費とする こと。 (武力攻撃災害を受けた住宅の応急修理) 第9条 法第75条第1項第8号の規定に基づく令第9条第1号の武力攻撃災害を受けた住宅の 応急修理は、次の各号に定めるところにより行うこととする。 1 避難の指示が解除された後又は武力攻撃災害により新たに被害を受けるおそれがなくなっ た後、武力攻撃災害により住家が半壊又は半焼し、自らの資力では応急修理をすることができ ない者に対して行うものであること。 2 居室、炊事場、便所等日常生活に必要最小限度の部分に対し、現物をもって行うものとし、 その修理のために支出できる費用は、1世帯当たり510,000円以内とすること。 (学用品の給与) 第10条 法第75条第1項第8号の規定に基づく令第9条第2号の学用品の給与は、次の各号に 定めるところにより行うこととする。 1 避難の指示に基づく避難又は武力攻撃災害により、学用品を喪失又は損傷し、就学上支障の ある小学校児童(盲学校、聾学校及び養護学校(以下「特殊教育諸学校」という。)の小学部 児童を含む。以下同じ。)、中学校生徒(中等教育学校の前期課程及び特殊教育諸学校の中学 部生徒を含む。以下同じ。)及び高等学校等生徒(高等学校(定時制の課程及び通信制の課程 を含む。)、中等教育学校の後期課程(定時制の課程及び通信制の課程を含む。)、特殊教育 諸学校の高等部、高等専門学校、専修学校及び各種学校の生徒をいう。以下同じ。)に対して 行うものであること。 2 被害の実情に応じ、次に掲げる品目の範囲内において現物をもって行うこと。 イ 教科書 ロ 文房具 ハ 通学用品 3 学用品の給与のため支出できる費用は、次の額の範囲内とすること。 イ 教科書代 (1)小学校児童及び中学校生徒教科書の発行に関する臨時措置法(昭和 23 年法律第 132 号) 第2条第1項に規定する教科書及び教科書以外の教材で、教育委員会に届け出、又はその 承認を受けて使用している教材を給与するための実費 (2)高等学校等生徒正規の授業で使用する教材を給与するための実費 ロ 文房具費及び通学用品費 (1)小学校児童1人当たり4,100円 (2)中学校生徒1人当たり4,400円 (3)高等学校等生徒1人当たり4,800円 4 避難の指示が長期にわたって解除されない場合又は武力攻撃災害が長期にわたって継続し ている場合は、必要に応じ前号に掲げる額の範囲内で再び実施することができること。 - 44 - (死体の捜索及び処理) 第11条 法第75条第1項第8号の規定に基づく令第9条第3号の死体の捜索及び処理は、次の 各号に掲げる救援ごとに、当該各号に定めるところにより行うこととする。 1 死体の捜索 イ 避難の指示が解除された後又は武力攻撃により新たに被害を受けるおそれがない場合、武 力攻撃災害により現に行方不明の状態にあり、かつ、各般の事情によりすでに死亡している と推定される者に対して行うものであること。 ロ 死体の捜索のため支出できる費用は、舟艇その他捜索のための機械、器具等の借上費又は 購入費、修繕費及び燃料費として当該地域における通常の実費とすること。 2 死体の処理 イ 武力攻撃災害の際死亡した者について、死体に関する処理(埋葬を除く。)を行うもので あること。 ロ 次の範囲内において行うこと。 (1)死体の洗浄、縫合、消毒等の処置 (2)死体の一時保存 (3)検案 ハ 検案は、原則として救護班において行うこと。 ニ 死体の処理のため支出できる費用は、次に掲げるところによること。 (1)死体の洗浄、縫合、消毒等の処理のための費用は、1体当たり3,300円以内とする こと。 (2)死体の一時保存のための費用は、死体を一時収容するための既存の建物を利用する場合 は当該施設の借上費について通常の実費とし、既存の建物を利用できない場合は1体当た り5,000円以内とすること。この場合において、死体の一時保存にドライアイスの購 入費等の経費が必要であるときは、当該地域における通常の実費を加算することができる こと (3)救護班において検案をすることができない場合は、当該地域の慣行料金の額以内とする こと。 (武力攻撃災害によって住居又はその周辺に運ばれた土石、竹木等で、日常生活に著しい支障を及 ぼしているものの除去) 第12条 法第75条第1項第8号の規定に基づく令第9条第4号の武力攻撃災害によって住居 又はその周辺に運ばれた土石、竹木等で、日常生活に著しい支障を及ぼしているもの(以下「障 害物」という。)の除去は、次の各号に定めるところにより行うこととする。 1 避難の指示が解除された後又は武力攻撃災害により新たに被害を受けるおそれがなくなっ た後、居室、炊事場等生活に欠くことのできない場所又は玄関に障害物が運びこまれているた め一時的に居住できない状態にあり、かつ、自らの資力では、当該障害物を除去することがで きない者に対して行うものであること。 2 障害物の除去のため支出できる費用は、ロープ、スコップその他除去のため必要な機械、器 具等の借上費又は購入費、輸送費、賃金職員等雇上費等とし、1世帯当たり137,000円 以内とすること。 (救援のための輸送費及び賃金職員等雇上費) 第13条 法第75条第1項各号に掲げる救援を実施するに当たり必要な場合は、救援のための輸 送費及び賃金職員等雇上費を支給することができる。 1 救援のための輸送費及び賃金職員等雇上費として支出できる範囲は、次に掲げる場合とする こと。 イ 飲料水の供給 ロ 医療の提供及び助産 ハ 被災者の捜索及び救出 ニ 死体の捜索及び処理 ホ 救済用物資の整理配分 2 救援のため支出できる輸送費及び賃金職員等雇上費は、当該地域における通常の実費とすること。 - 45 - P.51 第3編 武力攻撃事態等への対処 第6章 安否情報の収集・提供 3 安否情報の照会に対する回答 (1) 安否情報の照会の受付 ●安否情報省令に規定する様式第4号 様式第4号(第3条関係) 安 否 総務大臣 (都道府県知事) (市町村長) 情 報 照 会 書 年 月 日 殿 申請者 住所(居所) 氏 名 下記の者について、武力攻撃事態等における国民の保護のための措置に関する法律第95条第1 項の規定に基づき、安否情報を照会します。 ① 被照会者の親族又は同居者であるため。 照会をする理由 (○を付けて下さい。③の ② 被照会者の知人(友人、職場関係者及び近隣住民)であるた め。 場合、理由を記入願いま ③ その他 す。 ) ( ) 備 考 被照会者を 特 定する た めに必要な 事 項 氏 名 フ リ ガ ナ 出生の年月日 男 女 の 別 住 所 国 籍 (日本国籍を有しない者にかぎる。) その他個人を識別する ための情報 日本 その他( ) ※ 申請者の確認 ※ 備 考 備考 1 2 この用紙の大きさは、日本工業規格A4とします。 法人その他の団体にあたっては、その名称、代表者の氏名及び主たる事業所の所在地を 記入願います。 3 『出生の年月日』欄は元号表記により記入願います。 4 ※印の欄には記入しないで下さい。 - 46 - P.51 第3編 武力攻撃事態等への対処 第6章 安否情報の収集・提供 3 安否情報の照会に対する回答 (2) 安否情報の回答 ●安否情報省令に規定する様式第5号 様式第5号(第4条関係) 安 否 情 報 回 答 書 年 月 日 殿 総務大臣 (都道府県知事) (市町村長) 年 月 日付けで照会があった安否情報について、下記のとおりの回答します。 避難住民に該当するか否かの別 武力攻撃災害により死亡し又は 負傷した住民に該当するか否か の別 氏 名 フ リ ガ ナ 被 出生の年月日 男 女 の 別 照 住 所 会 者 国 籍 (日本国籍を有しない者に限る。) その他個人を識別するため の情報 日本 その他( ) 現在の居所 負傷又は疾病の状況 連絡先その他必要情報 備考 1 この用紙の大きさは、日本工業規格A4とすること。 2 「避難住民に該当するか否かの別」欄には「該当」又は「非該当」と記入し、「武力攻 撃災害により死亡し又は負傷した住民に該当するか否かの別」欄には「死亡」、「負傷」又 は「非該当」と記入すること。 3 「出生の年月日」欄は元号表記により記入すること。 4 武力攻撃災害により死亡した住民にあっては、「負傷又は疾病の状況」欄に「死亡」と 記入した上で、加えて「死亡の日時、場所及び状況」を記入し、「居所」欄に「遺体が安 置されている場所」を記入すること。 5 安否情報の収集時刻を「連絡先その他必要情報」に記入すること。 - 47 - P.62 第3編 武力攻撃事態等への対処 第8章 被災情報の収集及び報告 ○被災情報の収集及び報告 ●火災・災害等即報要領 昭和59年10月15日 消防災第267号消防庁長官 第1 総則 1 趣旨 この要領は、消防組織法(昭和 22 年法律第 226 号)第 22 条の規定に基づき消防庁長官が求める消防 関係報告のうち、火災・災害等に関する即報について、その形式及び方法を定めるものとする。 (参考) 消防組織法第22条 消防庁長官は、都道府県及び市町村に対し、消防庁長官の定める形式及び方法により消防統計及び消 防情報に関する報告をすることを求めることができる。 2 火災・災害等の定義 「火災・災害等」とは、火災・災害及びその他の事故をいう。 なお、本要領における用語の定義については、本要領に特別の定めのない限り、「火災報告取扱要領 (平成 6 年 4 月 21 日付消防災第 100 号)」、「災害報告取扱要領(昭和 45 年 4 月 10 日付消防防第 246 号)」、「救急事故等報告要領(昭和 57 年 12 月 28 日付消防救第 53 号)」の定めるところによる。 3 報告手続 (1) 「第2 即報基準」に該当する火災又は事故((1)において「火災等」という。)が発生し た場合には、当該火災等が発生した地域の属する市町村(当該市町村が消防の事務を処理する一 部事務組合又は広域連合の構成市町村である場合は、当該一部事務組合又は広域連合をいう。 (1)及び(5)において同じ。)は、火災等に関する即報を都道府県を通じて行うものとする。 ただし、2以上の市町村にまたがって火災等が発生した場合又は火災等が発生した地域の属す る市町村と当該火災等について主として応急措置(火災の防御、救急業務、救助活動、事故の処 理等)を行った市町村が異なる場合には、当該火災等について主として応急措置を行った市町村 又はこれらの火災等があったことについて報告を受けた市町村が都道府県を通じて行うものと する。 (2) 「第2 即報基準」に該当する災害が発生した場合には、当該災害が発生した地域の属する市 町村は、災害に関する即報を都道府県に報告するものとする。 (3) 「第2 即報基準」に該当する火災・災害等が発生した場合には、都道府県は、市町村からの 報告及び自ら収集した情報等を整理して、火災・災害等に関する即報を消防庁に報告を行うもの とする。 (4) 「第3 直接即報基準」に該当する火災・災害等が発生した場合には、市町村は、第一報を都 道府県に加え、消防庁に対しても、報告するものとする。この場合において、消防庁長官から要 請があった場合については、市町村は第一報後の報告についても、引き続き消防庁に対しても行 うものとする。 (5) 市町村は、報告すべき火災・災害等を覚知したとき、原則として、覚知後 30 分以内で可能な 限り早く、分かる範囲で、その第一報を報告するものとし、以後、各即報様式に定める事項につ いて、判明したもののうちから逐次報告するものとする。都道府県は、市町村からの報告を入手 後速やかに消防庁に対して報告を行うとともに、市町村からの報告を待たずして情報を入手した - 48 - ときには、直ちに消防庁に対して報告を行うものとする。 4 報告方法及び様式 火災・災害等の即報に当たっては、(1)の区分に応じた様式に記載し、ファクシミリ等により報 告するものとする。また、画像情報を送信することができる地方公共団体は(2)により被害状況等 の画像情報の送信を行うものとする。 ただし、消防機関等への通報が殺到した場合等において、迅速性を確保するため、様式によること ができない場合には、この限りではない。また、電話による報告も認められるものとする。 (1) 様式 ア 火災等即報・・・・・第1号様式及び第2号様式 火災及び特定の事故(火災の発生を伴うものを含む。)を対象とする。 特定の事故とは、石油コンビナート等特別防災区域内の事故、危険物等に係る事 故、原子力災害及び可燃性ガス等の爆発、漏えい等の事故とする。 なお、火災(爆発を除く。)については、第1号様式、特定の事故については、 第2号様式により報告すること。 イ 救急・救助事故即報・・・・・第3号様式 救急事故及び救助事故並びに武力攻撃災害及び緊急対処事態を対象とする。なお、火災等即報を 行うべき火災及び特定の事故については省略することができる。ただし、消防庁長官から特に求め られたものについては、この限りではない。 ウ 災害即報・・・・・第4号様式 災害を対象とする。なお、災害に起因して生じた火災又は事故については、ア火災等即報、イ救 急・救助事故即報を省略することができる。ただし、消防庁長官から特に求められたものについて は、この限りではない。 (2) 画像情報の送信 地域衛星通信ネットワーク等を活用して画像情報を送信することができる地方公共団体(応援団体 を含む。)は、原則として次の基準に該当する火災・災害等が発生したときは、高所監視カメラ、ヘ リコプターテレビ電送システム、衛星車載局等を用いて速やかに被害状況等の画像情報を送信するも のとする。 ア 「第3 直接即報基準」に該当する火災・災害等 イ 被災地方公共団体の対応のみでは十分な対策を講じることが困難な火災・災害等 ウ 報道機関に取り上げられる等社会的影響度が高い火災・災害等 エ 上記に定める火災・災害等に発展するおそれがあるもの - 49 - 5 報告に際しての留意事項 (1) 「第2 即報基準」及び「第3 直接即報基準」に該当する火災・災害等か判断に迷う場合に は、できる限り広く報告するものとする。 (2) 市町村又は都道府県は、自らの対応力のみでは十分な災害対策を講じることが困難な火災・災 害等が発生したときは、速やかにその規模を把握するための概括的な情報の収集に特に配意し、迅 速な報告に努めるものとする。 (3) 各都道府県は、被害状況等の把握に当たって、当該都道府県の警察本部等と密接な連絡を保つ ものとする。 (4) 市町村が都道府県に報告できない場合にあっては、一時的に報告先を消防庁に変更するものと する。この場合において、都道府県と連絡がとれるようになった後は、都道府県に報告するものと する。 (5)(1)から(4)までにかかわらず、地震等により、消防機関への通報が殺到した場合、その状 況を市町村は直ちに消防庁及び都道府県に対し報告するものとする。 第2 即報基準 火災・災害等即報を報告すべき火災・災害等は次のとおりとする。 1 火災等即報 (1) 一般基準 火災等即報については、次のような人的被害を生じた火災及び事故(該当するおそれがある場合 を含む。)について報告すること。 1) 死者が3人以上生じたもの 2) 死者及び負傷者の合計が10人以上生じたもの (2) 個別基準 次の火災及び事故については(1)の一般基準に該当しないものにあっても、それぞれ各項に定め る個別基準に該当するもの(該当するおそれがある場合を含む。)について報告すること。 ア 火災 ア) 建物火災 1) 特定防火対象物で死者の発生した火災 2) 高層建築物の11階以上の階、地下街又は準地下街において発生した火災で利用者等が避難 したもの 3) 大使館・領事館、国指定重要文化財又は特定違反対象物の火災 4) 建物焼損延べ面積3,000平方メートル以上と推定される火災 5) 損害額1億円以上と推定される火災 イ) 林野火災 1) 焼損面積10ヘクタール以上と推定されるもの 2) 空中消火を要請したもの 3) 住宅等へ延焼するおそれがある等社会的に影響度が高いもの ウ) 交通機関の火災 船舶、航空機、列車、自動車の火災で、次に掲げるもの 1) 航空機火災 2) タンカー火災の他社会的影響度が高い船舶火災 3) トンネル内車両火災 4) 列車火災 エ) その他 以上に掲げるもののほか、特殊な原因による火災、特殊な態様の火災等消防上特に参考となるも の (例示) 消火活動を著しく妨げる毒性ガスの放出を伴う火災 イ 石油コンビナート等特別防災区域内の事故 1) 危険物施設、高圧ガス施設等の火災又は爆発事故 (例示) ・危険物、高圧ガス、可燃性ガス、毒物、劇物等を貯蔵し、又は取り扱う施設の火災又は爆発 - 50 - 事故 2) 危険物、高圧ガス、毒性ガス等の漏えいで応急措置を必要とするもの 3) 特定事業所内の火災(1)以外のもの。) ウ 危険物等に係る事故 危険物、高圧ガス、可燃性ガス、毒物、劇物、火薬等(以下「危険物等」という。)を貯蔵し又 は取り扱う施設及び危険物等の運搬に係る事故で、次に掲げるもの(イの石油コンビナート等特別 防災区域内の事故を除く。) 1) 死者(交通事故によるものを除く。)又は行方不明者が発生したもの 2) 負傷者が5名以上発生したもの 3) 周辺地域の住民等が避難行動を起こしたもの又は爆発により周辺の建物等に被害を及ぼした もの 4) 500キロリットル以上のタンクの火災、爆発又は漏えい事故 5) 海上、河川への危険物等流出事故 6) 高速道路上等におけるタンクローリーの事故に伴う、火災・危険物等の漏えい事故 エ 原子力災害等 1) 原子力施設において、爆発又は火災の発生したもの及び放射性物質又は放射線の漏えいがあ ったもの 2) 放射性物質を輸送する車両において、火災の発生したもの及び核燃料物質等の運搬中に事故 が発生した旨、原子力事業者等から消防機関に通報があったもの 3) 原子力災害対策特別措置法(平成 11 年法律第 156 号)第 10 条の規定により、原子力事業者 から基準以上の放射線が検出される等の事象の通報が市町村長にあったもの 4) 放射性同位元素等取扱事業所に係る火災であって、放射性同位元素又は放射線の漏えいがあ ったもの オ その他特定の事故 可燃性ガス等の爆発、漏えい等の事故であって、社会的に影響度が高いと認められるもの (3) 社会的影響基準 (1)一般基準、(2)個別基準に該当しない火災・事故であっても、報道機関に取り上げら れる等社会的影響度が高いと認められる場合には報告すること。 2 救急・救助事故即報 救急・救助事故即報については、次の基準に該当する事故(該当するおそれがある場合を含む。) について報告すること。 1) 死者5人以上の救急事故 2) 死者及び負傷者の合計が15人以上の救急事故 3) 要救助者が5人以上の救助事故 4) 覚知から救助完了までの所要時間が5時間以上を要した救助事故 5) その他報道機関に取り上げられる等社会的影響度が高い救急・救助事故 (例示) ・列車、航空機、船舶に係る救急・救助事故 ・バスの転落による救急・救助事故 ・ハイジャック及びテロ等による救急・救助事故 3 武力攻撃災害即報 次の災害等(該当するおそれがある場合を含む。)についても、上記2と同様式を用いて報告する こと。 1) 武力攻撃事態等における国民の保護のための措置に関する法律(平成 16 年法律第 112 号) 第2条第4項に規定する災害、すなわち、武力攻撃により直接又は間接に生ずる人の死亡又は 負傷、火事、爆発、放射性物質の放出その他の人的又は物的災害 2) 武力攻撃事態における我が国の平和と独立並びに国及び国民の安全の確保に関する法律(平 成 15 年法律第 79 号)第25条第1項に規定する緊急対処事態、すなわち、武力攻撃の手段に準 ずる手段を用いて多数の人を殺傷する行為が発生した事態又は当該行為が発生する明白な危険 が切迫していると認められるに至った事態 - 51 - 4 災害即報 災害即報については、次の基準に該当するもの(該当するおそれがある場合を含む。)について 報告すること。 (1) 一般基準 1) 災害救助法の適用基準に合致するもの 2) 都道府県又は市町村が災害対策本部を設置したもの 3) 災害が2都道府県以上にまたがるもので1の都道府県における被害は軽微であっても、全国 的に見た場合に同一災害で大きな被害を生じているもの (2) 個別基準 ア 地震 地震が発生し、当該都道府県又は市町村の区域内で震度4以上を記録したもの イ 津波 津波により、人的被害又は住家被害を生じたもの ウ 風水害 1) 崖崩れ、地すべり、土石流等により、人的被害又は住家被害を生じたもの 2) 河川の溢水、破堤又は高潮等により、人的被害又は住家被害を生じたもの エ 雪害 1) 雪崩等により、人的被害又は住家被害を生じたもの 2) 道路の凍結又は雪崩等により、孤立集落を生じたもの オ 火山災害 1) 臨時火山情報が発表され、登山規制又は通行規制等を行ったもの 2) 火山の噴火により、人的被害又は住家被害を生じたもの (3) 社会的影響基準 (1)一般基準、(2)個別基準に該当しない災害であっても、報道機関に取り上げられる等社 会的影響度が高いと認められる場合には報告すること。 第3 直接即報基準 市町村は、特に迅速に消防庁に報告すべき次の基準に該当する火災・災害等(該当するおそれ がある場合を含む。)については、直接消防庁に報告するものとする。 1 火災等即報 ア 交通機関の火災 第2の1の(2)のアのウ)に同じ。 イ 石油コンビナート等特別防災区域内の事故 第2の1の(2)のイ 1)、2)に同じ。 ウ 危険物等に係る事故(イの石油コンビナート等特別防災区域内の事故を除く。) 1) 第2の1の(2)のウ1)、2)に同じ 2) 危険物等を貯蔵し又は取り扱う施設の火災・爆発事故で、当該工場等の施設内又は周辺で、 500平方メートル程度以上の区域に影響を与えたもの 3) 危険物等を貯蔵し又は取り扱う施設からの危険物等の漏えい事故で、次に該当するもの ① 海上、河川へ危険物等が流出し、防除・回収等の活動を要するもの ② 500キロリットル以上のタンクからの危険物等の漏えい等 4) 市街地又は高速道路上等におけるタンクローリーの事故に伴う漏えいで、付近住民の避難、 道路の全面通行禁止等の措置を要するもの 5) 市街地又は高速道路上において発生したタンクローリーの火災 エ 原子力災害等 第2の1の(2)のエに同じ。 2 救急・救助事故即報 死者及び負傷者の合計が15人以上発生した救急・救助事故で次に掲げるもの 1) 列車、航空機、船舶の衝突、転覆等による救急・救助事故 2) バスの転落等による救急・救助事故 3) ハイジャック及びテロ等による救急・救助事故 4) 映画館、百貨店、駅構内等不特定多数の者が集まる場所における救急・救助事故 - 52 - 5) その他報道機関に取り上げられる等社会的影響度が高いもの 武力攻撃災害即報 第2の3の1)、2)に同じ。 4 災害即報 地震が発生し、当該市町村の区域内で震度5強以上を記録したもの(被害の有無を問わない。) 第4 記入要領 第1号、第2号、第3号及び第4号様式の記入要領は、次に定めるもののほか、それぞれの報 告要領(「火災報告取扱要領」、「災害報告取扱要領」、「救急事故等報告要領」)の定めると ころによる。 <火災等即報> 1 第1号様式(火災) (1) 火災種別 火災の種別は、「建物火災」「林野火災」「車両火災」「船舶火災」「航空機火災」及び「そ の他の火災」とし、欄中、該当するものの記号を○で囲むこと。 (2) 消防活動状況 当該火災の発生した地域の消防機関の活動状況のほか、他の消防機関への応援要請及び消防機 関による応援活動の状況についても記入すること。 (3) 救急・救助活動の状況 報告時現在の救助活動の状況、救助人員の有無、傷病者の搬送状況等について記入すること(消 防機関等による応援活動の状況を含む。)。 (4) 災害対策本部等の設置状況 当該火災に対して、都道府県又は市町村が災害対策本部、現地災害対策本部、事故対策本部等 を設置した場合には、その設置及び解散の日時を記入すること。 (5) その他参考事項 次の火災の場合には、「その他参考事項」欄に、各項に掲げる事項を併せ記入すること。 1) 死者3人以上生じた火災 ア 死者を生じた建物等(建物、車両、船舶等をいう。アにおいて同じ。)の概要 ア)建物等の用途、構造及び環境 イ)建物等の消火設備、警報設備、避難設備、防火管理者の有無及びその管理状況並びに予防査察 の経過 イ 火災の状況 ア)発見及び通報の状況 イ)避難の状況 2) 建物火災で個別基準の 5)又は 6)に該当する火災 ア)発見及び通報の状況 イ)延焼拡大の理由 ア 消防事情 イ 都市構成 ウ 気象条件 エ その他 ウ)焼損地域名及び主な焼損建物の名称 エ)り災者の避難保護の状況 オ)都道府県及び市町村の応急対策の状況(他の地方公共団体の応援活動を含む。) 3) 林野火災 ア)火災概況(火勢、延焼の状況、住家への影響、避難の状況等) ※必要に応じて図面を添付する。 イ)林野の植生 ウ)自衛隊の派遣要請、出動状況 エ)空中消火の実施状況(出動要請日時、消火活動日時、機種(所属)、機数等) 4) 交通機関の火災 ア)車両、船舶、航空機等の概要 イ)焼損状況、焼損程度 2 第2号様式(特定の事故) (1) 事故名(表頭)及び事故種別 3 - 53 - 特定の事故のうち、「事故名」及び「事故種別」の欄中、該当するものの記号を○で囲むこ と。 (2) 事業所名 「事業所名」は、「○○(株)○○工場」のように、事業所の名称のすべてを記入すること。 (3) 特別防災区域 発災事業所が、石油コンビナート等災害防止法(昭和 50 年法律第 84 号。以下この項で「法」 という。)第2条第2号に規定する特別防災区域内に存する場合のみ、当該地区名を記入する こと。また、法第2条第4号に規定する第一種事業所にあっては、「レイアウト第一種」、「第 一種」のいずれかを、同条第5号に規定する第二種事業所は「第二種」を、その他の事業所は 「その他」を○で囲むこと。 (4) 覚知日時及び発見日時 「覚知日時」は、消防機関が当該事故を覚知した日時を、「発見日時」は事業者が当該事故 を発見した日時を記入すること。 (5) 物質の区分及び物質名 事故の発端となつた物質で、欄中、該当するものの記号を○で囲み、物質の化学名を記入す ること。なお、当該物質が消防法(昭和 23 年法律第 186 号)で定める危険物である場合には、 危険物の類別及び品名について記入すること。 (6) 施設の区分 欄中、該当するものの記号を○で囲むこと。 (7) 施設の概要 「○○と××を原料とし、触媒を用いて**製品を作る△△製造装置」のように記入するこ と。なお、当該施設が危険物施設である場合には、危険物施設の区分(製造所等の別)につい ても記入すること。 (8) 事故の概要 事故発生に至る経緯、態様、被害の状況等を記入すること。 (9) 消防防災活動状況及び救急救助活動状況 防災本部、消防機関及び自衛防災組織等の活動状況並びに都道府県又は市町村の応急対策の 状況を記入すること。また、他の消防機関等への応援要請及び消防機関等による応援活動の状 況についても記入すること。 (10) 災害対策本部等の設置状況 当該事故に対して、都道府県又は市町村が災害対策本部、現地災害対策本部、事故対策本 部等を設置した場合には、その設置及び解散の日時について記入すること。 (11) その他参考事項 以上のほか、特記すべき事項があれば、記入すること。 (例) ・自衛隊の派遣要請、出動状況 (12) 原子力災害等の場合 ア 原子力災害等が発生するおそれがある場合には、「発生」を「発生のおそれ」に読み替える こと。 イ 原子力災害等による死傷者については、「負傷者」を「負傷者」、「被爆ばく者」、「汚染 者」に区分して記入すること。 ウ その他参考事項として、付近住民の避難、屋内避難及び安定ヨウ素剤服用の状況を記入する とともに、地域防災計画に「原子力発電所異常事態通報様式」等が定められている場合には、 当該通報の内容を併せて報告すること。 <救急・救助事故即報> 3 第3号様式(救急・救助事故) (1) 事故災害種別 「事故災害種別」の欄中、該当するものの記号を○で囲むこと。 (2) 事故の概要 「事故の概要」は、発生した事故の種別、概略、経過等を記入すること。 (3) 死傷者等 - 54 - ア)「負傷者等」には、急病人等を含む。 イ)「不明」とは、行方不明等所在が判明しないものをいう。 (4) 救助活動の要否 救助活動を要する又は要した事故であるか否かを記入すること。 (5) 要救護者数(見込) 救助する必要がある者(行方不明者あるいは救助の要否が不明の者を含む。)で、未だ救助 されていない者の数を記入すること。 また、「救助人員」は、報告時点で救助が完了した者の数を記入すること。 (6) 消防・救急・救助活動の状況 出動した消防隊、救急隊、救助隊等(応援出動したものを含む。)について、所属消防本部 名、隊の数、人員、出動車両数等を記入するとともに、傷病者の搬送状況等活動の状況につい て記入すること。 (7) 災害対策本部等の設置状況 当該事故に対して、都道府県又は市町村が災害対策本部、現地災害対策本部、事故対策本部 等を設置した場合には、その設置及び解散の日時について記入すること。 (8) その他参考事項 以上のほか、応急措置等について、特記すべき事項があれば記入すること。 (例) ・都道府県、市町村、その他関係機関の活動状況 ・避難の勧告・指示の状況 ・避難所の設置状況 ・自衛隊の派遣要請、出動状況 <災害即報> 4 第4号様式 1) 第4号様式−その1(災害概況即報) 災害の具体的な状況、個別の災害現場の概況等を報告する場合、災害の当初の段階で被害状況 が十分把握できていない場合(例えば、地震時の第一報で、死傷者の有無、火災、津波の発生の有 無等を報告する場合)には、本様式を用いること。 (1) 災害の概況 ア発生場所、発生日時 当該災害が発生した具体的地名(地域名)及び日時を記入すること。 イ災害種別概況 (ア) 風水害については、降雨の状況及び河川のはん濫、溢水、崖崩れ、地すべり、土石流等 の概況 (イ) 地震については、地震に起因して生ずる火災、津波、液状化、崖崩れ等の概況 (ウ) 雪害については、降雪の状況並びに雪崩、溢水等の概況 (エ) 火山噴火については、噴火の状況及び溶岩流、泥流、火山弾、火山灰等の概況 (オ) その他これらに類する災害の概況 (2) 被害の状況 当該災害により生じた被害の状況について、判明している事項を具体的に記入すること。そ の際特に人的被害及び住家の被害に重点を置くこと。 (3) 応急対策の状況 当該災害に対して、災害対策本部、現地災害対策本部、事故対策本部等を設置した場合には その設置及び解散の日時を記入するとともに、市町村(消防機関を含む。)及び都道府県が講 じた応急対策について記入すること。 (例) ・消防、水防、救急・救助等消防機関の活動状況 ・避難の勧告・指示の状況 ・避難所の設置状況 ・他の地方公共団体への応援要請、応援活動の状況 ・自衛隊の派遣要請、出動状況 - 55 - 2) 第4号様式−その2(被害状況即報) (1) 各被害欄 原則として、報告の時点で判明している最新の数値を記入する。ただし、被害額について は、省略することができる。 なお、「水道」、「電話」、「電気」及び「ガス」については、それぞれ報告時点におけ る断水戸数、通話不能回線数、停電戸数及び供給停止戸数を記入すること。 (2) 災害対策本部等の設置状況 当該災害に対して、都道府県又は市町村が災害対策本部、現地災害対策本部、事故対策本部 等を設置した場合には、その設置及び解散の日時について記入すること。 (3) 災害救助法適用市町村名 市町村毎に、適用日時を記入すること。 (4) 備考欄 備考欄には次の事項を記入すること。 ア災害の発生場所 被害を生じた市町村名又は地域名 イ災害の発生日時 被害を生じた日時又は期間 ウ災害の種類、概況 台風、豪雨、豪雪、洪水、高潮、地震、津波等の種別、災害の経過、今後の見通し等 エ応急対策の状況 市町村(消防機関を含む。)及び都道府県が講じた応急対策について記入すること。 (例) ・消防、水防、救急・救助等消防機関の活動状況 ・避難の勧告・指示の状況 ・避難所の設置状況 ・他の地方公共団体への応援要請、応援活動の状況 ・自衛隊の派遣要請、出動状況 ・災害ボランティアの活動状況 - 56 - P.64 第3編 武力攻撃事態等への対処 第9章 保健衛生の確保その他の措置 2 廃棄物の処理 (2) 廃棄物処理対策 ●震災廃棄物対策指針 震災廃棄物対策指針(旧厚生省:平成 10 年 10 月)の概要 Ⅰ 総論 ○震災時応急体制の整備 ○震災時の相互協力体制の整備 市町村‥・都道府県との連絡体制 周辺市町村との協力体制 関係団体との協力体制(震災時に対応するための協力協定の締結等) ボランティアへの協力要請 ○仮設便所等し尿処理体制の整備 仮設便所、消毒剤、脱臭剤等の備蓄又は協力体制の整備 ○緊急出動態勢の整備 ○一般廃棄物処理施設の補修体制の整備 補修資材の備蓄、連絡・協力体制の整備 Ⅱ 震災廃棄物処理計画の策定 1 震災廃棄物の収集運搬体制の整備 ①収集運搬に係る円滑な運行 ②運搬に当たっての河川等の水運の活用 ③震災時の運搬車両の相互連絡(無線の使用など) ④がれきの仮置場の配置計画 2 震災発生時におけるがれきの発生量の推計 3 がれきの仮置場の確保と配置計画 4 がれきの処理・処分計画 ○震災時における処理システムの検討→リサイクル・適正処理(分別・中間処理・最終処分) ①発生量予測 ②仮置場の確保と分散配置 ③解体の優先順位 ④解体現場→仮置場→中間処理→最終処分といった処理手順 ⑤協力体制の確保 ⑥解体現場、仮置場での処理の体制 ⑦廃木材の適正処理 ⑧処理過程における環境対策 ⑨運搬車両からの落下物防止対策 ⑩運搬車両の渋滞対策 ⑪関係機関との連携(協議会の設置など) ○受付事務の円滑化 5 有害廃棄物対策等 ○アスベスト ○有害物質取扱事業所の所管機関との連携 6 その他 ○意識啓発 ○被災地の状況把握(情報収集方法) ○地域防災計画との整合 - 57 - P.67 2 第3編 武力攻撃事態等への対処 第11章 特殊標章等の交付及び管理 特殊標章等の交付及び管理 ●赤十字標章等及び特殊標章等に係る事務の運用に関するガイドライン 平成17年8月2日 目的 このガイドラインは、武力攻撃事態等における国民の保護のための措置に関する法律(平成1 6年法律第112号。以下「国民保護法」という。)第157条及び第158条に規定する事務 を円滑に実施するため、武力攻撃事態等における赤十字標章等(国民保護法第157条第1項の 特殊信号及び身分証明書並びに同条第2項の赤十字標章等をいう。以下同じ。)及び特殊標章等 (国民保護法第158条第1項の特殊標章及び身分証明書をいう。以下同じ。)の交付又は使用 の許可(以下「交付等」という。)に関する基準、手続等を定めることを目的とする。 1 2 赤十字標章等の交付等に関する基準、手続等 (1)交付等の対象者 ・許可権者(指定行政機関の長及び都道府県知事(地方自治法(昭和22年法律第67号)第2 52条の19第1項の指定都市にあっては、指定都市の長。2(l)(②(ウ)を除く。)にお いて同じ。)をいう。以下2において同じ。)は、次に定める区分に従い、赤十字標章等の交 付等を行うものとする。 ① 指定行政機関の長が交付等を行う対象者 (ア)避難住民等の救援の支援を行う当該指定行政機関の長が所管する医療機関 (イ)避難住民等の救援の支援を行う当該指定行政機関の職員(その管轄する指定地方行政機 関の職員を含む。)である医療関係者(武力攻撃事態等における国民の保護のための措置 に関する法律施行令(平成16年政令第275号)第18条の医療関係者をいう。以下2 において同じ。) (ウ)(ア)及び(イ)に定める対象者以外の当該指定行政機関の長が所管する医療機関であ る指定公共機関 (エ)(ア)から(ウ)までに定める対象者の委託により医療に係る業務(捜索、収容、輸送 等)を行う者 ② 都道府県知事が交付等を行う対象者 (ア)当該都道府県知事から国民保護法第85条第1項の医療の実施の要請、同条第2項の医 療の実施の指示等を受けて、当該都道府県知事の管理の下に避難住民等の救援を行う医療 機関及び医療関係者 (イ)当該都道府県知事から国民保護法第80条第1項の救援に必要な援助についての協力の 要請等を受けて、当該都道府県知事の管理の下で行われる避難住民等の救援に必要な援助 についで協力をする医療機関及び医療関係者 (ウ)(ア)及び(イ)に定める対象者以外の当該都道府県知事が指定した医療機関である指 定地方公共機関 (エ)①(ア)から(ウ)まで及び②(ア)から(ウ)までに定める対象者以外の当該都道府 県(地方自治法第252条の19第1項の指定都市にあっては、指定都市。(2)(ア) において同じ。)において医療を行う医療機関及び医療関係者 (オ)(ア)から(エ)までに定める対象者の委託により医療に係る業務(捜索、収容、輸送 等)を行う者 - 58 - (2)交付等の手続、方法等 ・赤十字標章等の交付等は、次に定める区分に従い行うものとする。 (ア)指定行政機関又は都道府県の職員並びにこれらの者が行う医療のために使用される場所及 び車両、船舶、航空機等(以下「場所等」という。)を識別させるための赤十字標章等につ いては、許可権者が作成して交付するものとする。 (イ)対象者の委託により医療に係る業務(捜索、収容、輸送等)を行う者(以下(イ)におい て「受託者」という。)及び受託者が行う医療に係る業務を行う場所等を識別させるための 赤十字標章等については、原則として当該対象者が自ら作成して許可権者に対して使用の許 可の申請(申請書の様式の例は、別紙の様式1のとおりとする。)を行い、使用の許可を受 けるものとする。 (ウ)(ア)及び(イ)に定める対象者以外の対象者並びに当該対象者が行う医療のために使用 される場所等を識別させるための赤十字標章等については、当該対象者が自ら作成して許可 権者に対して使用の許可の申請(申請書の様式の例は、別紙の様式1のとおりとする。)を 行い、使用の許可を受けるものとする。 ・許可権者は、人命の救助等のために特に緊急を要し、対象者からの申請を待ついとまがないと 認めるときは、当該申請を待たずに白地に赤十字の標章のみを交付することができる。 ・許可権者は、武力攻撃事態等において交付等を行う方法と平時において交付等をしておく方法 とのいずれを採用するか、対象者の種別、対象者が行うことが想定される医療の内容等に応じ て定めるものとする。ただし、赤十字標章等の濫用を防止する必要があることを踏まえ、武力 攻撃事態等において医療等を行う蓋然性が少ないと考えられる者に対しては、平時においては 赤十字標章等の交付等を行わないものとする。 ・許可権者は、申請書の保管、赤十字標章等の交付等をした者に関する台帳(当該台帳の様式の 例は、別紙の様式2のとおりとする。)の作成など交付等した赤十字標章等の管理を行うもの とする。 ・赤十字標章等の交付等を受けた者は、赤十字標章等を紛失し、又は使用に堪えない程度に汚損 若しくは破損した場合には、赤十字標章等の再交付又は再許可を受けることができるものとす る。この場合において、汚損又は破損した赤十字標章等を返納しなければならない。 (3)赤十字標章等の様式等 ① 赤十字等の標章 ・我が国関係者については、すべて白地に赤十字の標章を使用するものとする。なお、白地に 赤新月又は赤のライオン及び太陽の標章については、外国から派遣された医療関係者等によ る使用を想定している。 ・白地に赤十字、赤新月又は赤のライオン及び太陽の標章(以下(3)及び(7)において「赤 十字等の標章」という。)は、状況に応じて適当な大きさとする。なお、赤十字、赤新月並 びに赤のライオン及び太陽の形状のひな形は図1のとおりである。(図1省略) ・赤十字等の標章の赤色の部分の色は、金赤(CMYK値:C−0,M−100.Y−100,K−0、 RGB値:#FFOOOO)を目安とする。ただし、他の赤色を用いることを妨げるものではな い。 ・場所等を識別させるための赤十字等の標章は、できる限り様々な方向から及び遠方から(特 に空から)識別されることができるよう、可能な限り、平面若しくは旗に又は地形に応じた 他の適当な方法によって表示するものとする。 ・場所等を識別させるための赤十字等の標章は、夜間又は可視度が減少したときは、点灯し又 は照明することができるものとすることが望ましい。 ・赤十字等の標章の赤色の部分は、特に赤外線機器による識別を容易にするため、黒色の下塗 りの上に塗ることができるものとする。 ・対象者を識別きせるために赤十字等の標章を使用する際は、できる限り赤十字等の標章を帽 - 59 - 子及び衣服に付けるものとする。 ② 特殊信号 ・対象者が使用することができる特殊信号は、発光信号、無線信号及び電子的な識別とする。 ・特殊信号の規格等については、1949年8月12日のジュネーヴ諸条約の国際的な武力紛争 の犠牲者の保護に関する追加議定書(議定書Ⅰ)(以下「第一追加議定書」という。)附属書 Ⅰ第3章の規定によるものとする。 ③ 身分証明書 ・常時の医療関係者等の身分証明書は、第一追加議定書附属書Ⅰ第2条の規定も踏まえ、次の要 件を満たす同一の形式のものとし、その様式は別紙の様式3のとおりとする。 (ア)赤十字等の標章を付し、かつ、ポケットに入る大きさのものであること。 (イ)できる限り耐久性のあるものであること。 (ウ)日本語及び英語で書かれていること。 (エ)氏名及び生年月日が記載されていること。 (オ)所持者がいかなる資格において1949年8月12日のジュネーヴ諸条約(以下単に「ジ ュネーヴ諸条約」という。)及び第一追加議定書の保護を受ける権利を有するかが記載され ていること。なお、所持者の資格については、○○省の職員、救援を行う△△(医療機関) の職員又は医療関係者、指定地方公共機関である××の職員等と記載することとする。 (カ)所持者の写真及び署名が付されていること。なお、写真の標準的な大きさは縦4センチメ ートル、横3センチメートルとするが、所持者の識別が可能であれば、これと異なる大きさ の写真でも差し支えない。 (キ)許可権者の印章(公印)が押され、及び当該許可権者の署名が付されていること。(いず れも印刷されたもので差し支えない。) (ク)身分証明書の交付等の年月日及び有効期間の満了日が記載されていること。なお、有効期 間については、武力攻撃事態等において交付等する場合にあっては対象者が行う医療等の実 施が必要と認められる期間等を勘案し、平時において交付等する場合にあっては対象者であ る職員の在職予定期間等を勘案して、許可権者が決定することとする。 (ケ)所持者の血液型が判明している場合には、身分証明書の裏面に所持者の血液型(ABO式 及びRh式)が記載されていること。 ・臨時の医療関係者等の身分証明書については、原則として、常時の医療関係者等の身分証明書 と同様のものとする。ただし、常時の医療関係者等の身分証明書と同様の身分証明書の交付等 を受けることができない場合には、これらの者が臨時の医療関係者等として医療等を行ってい ることを証明し並びに医療等を行っている期間及び赤十字等の標章を使用する権利を可能な 限り記載する証明書であって、許可権者が署名するものを交付等するものとする。この証明書 には、所持者の氏名、生年月日及び当該医療関係者等が行う医療等の内容を記載するとともに、 所持者の署名を付するものとする。 ・常時の医療関係者等及び臨時の医療関係者等の区別については、当該医療関係者等が行う医療 等の内容、その期間等を勘案し、許可権者が決定することとする。 (4)赤十字標章等の使用に当たっての留意事項 ・何人も、武力攻撃事態等において、赤十字標章等をみだりに使用してはならないとされている ことを踏まえ、以下のとおり取り扱うものとする。 (ア)赤十字標章等の交付等を受けた者は、当該赤十字標章等を他人に譲り渡し、又は貸与して はならない。 (イ)赤十字標章等の交付等を受けた者は、医療を行っていない場合には、赤十字標章等を使用 してはならない。 (ウ)赤十字標章等により識別させることができる場所等については、当該場所等が専ら医療の ために使用されていなければならない。 - 60 - (5)訓練及び啓発 ・許可権者及び対象者は、国民の保護のための措置(以下「国民保護措置」という。)につい ての訓練を実施するに当たって、赤十字標章等を使用するよう努めるものとする。 ・国〔内閣官房、外務省、厚生労働省、消防庁、文部科学省等〕は、地方公共団体等と協力し つつ、ジュネーヴ諸条約及び第一追加議定書に基づく武力攻撃事態等における赤十字標章等 の使用の意義等について教育や学習の場などの様々な機会を通じて国民に対する啓発に努め るものとする。 (6)体制の整備等 ・許可権者は、本ガイドラインに基づき、必要に応じて具体的な運用に関する要綱を作成する ものとする。なお、許可権者は、ジュネーヴ諸条約及び第一追加議定書並びに国民保護法の 規定を踏まえ、それぞれの機関の実情に応じた取扱いを当該要綱で定めることができる。 ・許可権者又は対象者は、武力攻撃事態等における赤十字標章等の必要量を勘案した上で、武 力攻撃事態等において赤十字標章等を速やかに交付等し、又は使用できるようあらかじめ必 要な準備を行うよう努めるものとする。 ・国及び地方公共団体は、必要に応じて、職員の服制に関する規定の見直し等を行うものとす る。 ・国〔内閣官房、外務省、厚生労働省、消防庁〕は、許可権者の間で運用の統一が図られるよ う必要な措置を講ずるものとする。 (7)平時における赤十字等の標章の使用等 ・平時においては、(5)に定める場合を除いて、赤十字の標章及び名称等の使用の制限に関 する法律(昭和22年法律第159号。(7)において「赤十字標章法という。)の規定に基 づき、日本赤十字社及び日本赤十字社の許可を受けた者に限って赤十字等の標章を使用する ことができるものとする。 ・武力攻撃事態等における我が国の平和と独立並びに国及び国民の安全の確保に関する法律 (平成15年法律第79号)第9条第1項の対処基本方針が定められる前に日本赤十字社か ら赤十字等の標章の使用の許可を受けた者は、武力攻撃事意等においても、赤十字標章法第 3条に規定する傷者又は病者の無料看護を引き続き行う場合に限り、改めて国民保護法に基 づく交付等を受けることなく赤十字等の標章を使用することができるものとする。 3 特殊標章等の交付等に関する基準、手続等 (1)交付等の対象者 ・許可権者(国民保護法第158条第2項の指定行政機関長等をいう。以下3において同じ。) は、次に定める区分に従い、特殊標章等の交付等を行うものとする。なお、「国民保護措置 の実施に必要な援助について協力をする者」とは、国民保護法第70条第1項、第80条第 1項、第115条第1項及び第123条第1項に基づいて、許可権者が実施する国民保護措 置の実施に必要な援助について協力をする者等を指すものである。 ① 指定行政横顔の長が交付等を行う対象者 (ア)当該指定行政機関の職員(その管轄する指定地方行政機関の職員を含む。)で国民保護措 置に係る職務を行うもの (イ)当該指定行政機関の長の委託により国民保護措置に係る業務を行う者 (ウ)当該指定行政機関の長が実施する国民保護措置の実施に必要な援助について協力をする者 (エ)当該指定行政機関の長が所管する指定公共機関 ② 都道府県知事が交付等を行う対象者 (ア)当該都道府県の職員(③(ア)及び⑤(ア)に定める職員を除く。)で国民保護措置に係 る職務を行うもの (イ)当該都道府県知事の委託により国民保護措置に係る業務を行う者 - 61 - (ウ)当該都道府県知事が実施する国民保護措置の実施に必要な援助について協力をする者 (エ)当該都道府県知事が指定した指定地方公共機関 ③ 警視総監又は道府県警察本部長が交付等を行う対象者 (ア)当該都道府県警察の職員で国民保護措置に係る職務を行うもの (イ)当該警視総監又は道府県警察本部長の委託により国民保護措置に係る業務を行う者 (ウ)当該警視総監又は道府県警察本部長が実施する国民保護措置の実施に必要な援助について 協力をする者 ④ 市町村長が交付等を行う対象者 (ア)当該市町村の職員(当該市町村の消防団長及び消防団員を含み、⑤(ア)及び⑥(ア)に 定める職員を除く。)で国民保護措置に係る職務を行うもの (イ)当該市町村長の委託により国民保護措置に係る業務を行う者 (ウ)当該市町村長が実施する国民保護措置の実施に必要な援助について協力をする者 ⑤ 消防長が交付等を行う対象者 (ア)当該消防長の所轄の消防職員で国民保護措置に係る職務を行う者 (イ)当該消防長の委託により国民保護措置に係る業務を行う者 (ウ)当該消防長が実施する国民保護措置の実施に必要な援助について協力をする者 ⑥ 水防管理者が交付等を行う対象者 (ア)当該水防管理者の所轄の水防団長及び水防団員で国民保護措置に係る職務を行うもの (イ)当該水防管理者の委託により国民保護措置に係る業務を行う者 (ウ)当該水防管理者が実施する国民保護措置の実施に必要な援助について協力をする者 (2)交付等の手続、方法等 ・特殊標章等の交付等は、次に定める区分に従い行うものとする。 (ア)許可権者の所轄の職員で国民保護措置に係る職務を行うもの及び当該国民保護措置に係る 当該職員が行う職務のために使用される場所等を識別させるための特殊標章等については、 許可権者が作成して交付するものとする。 (イ)許可権者の委託により国民保護措置に係る業務を行う者又は許可権者が実施する国民保護 措置の実施に必要な援助について協力をする者及び当該国民措置に係るこれらの者が行う業 務又は協力のために使用される場所等を識別させるための特殊標章等については、原則とし て当該対象者が許可権者に対して交付の申請(申請書の様式の例は、別紙の様式1のとおり とする。)を行い、許可権者が作成して交付するものとする。 (ウ)指定公共機関若しくは指定地方公共機関が実施する国民保護措置に係る業務を行う者(当 該指定公共機関又は指定地方公共機関の委託により国民保護措置に係る業務を行う者を含 む。)又は当該指定公共機関若しくは指定地方公共機関が実施する国民保護措置の実施に必 要な援助について協力をする者及び当該国民保護措置に係るこれらの者が行う業務又は協 力のために使用される場所等を識別させるための特殊標章等については、指定公共機関又は 指定地方公共機関が自ら作成して許可権者に対して使用の許可の申請(申請書め様式の例は、 別紙の様式1のとおりとする。)を行い、使用の許可を受けるものとする。 ・許可権者は、人命の救助等のために特に緊急を要し、対象者からの申請を待ついとまがないと 認めるときは、当該申請を待たずに特殊標章のみを交付することができる。 ・許可権者は、武力攻撃事態等において交付等を行う方法と平時において交付等をしておく方法 とのいずれを採用するか、対象者の種別、対象者が行うことが想定される国民保護措置に係る 職務、業務又は協力の内容等に応じて定めるものとする。ただし、特殊標章等の濫用を防止す る必要があることを踏まえ、武力攻撃事態等において国民保護措置に係る職務、業務又は協力 を行う蓋然性が少ないと考えられる者に対しては、平時においては特殊標章等の交付等を行わ ないものとする。 ・許可権者は、申請書の保管、特殊標章等の交付等をした者に関する台帳(当該台帳の様式の例 - 62 - は、別紙の様式2のとおりとする。)の作成など交付等した特殊標章等の管理を行うものとす る。 ・特殊標章等の交付等を受けた者は、特殊標章等を紛失し、又は使用に堪えない程度に汚損若し くは破損した場合には、特殊標章等の再交付又は再許可を受けることができるものとする。こ の場合において、汚損又は破損した特殊標章等を返納しなければならない。 (3)特殊標章等の様式等 ① 特殊標章 ・特殊標章は、オレンジ色地に青色の正三角形とし、原則として次の条件を満たすものとす る。なお、そのひな形は図2のとおりである。 (ア)青色の三角形を旗、腕章又は制服に付する場合には、その三角形の下地の部分は、オ レンジ色とすること。 (イ)三角形の一の角が垂直に上を向いていること。 (ウ)三角形のいずれの角もオレンジ色地の縁に接していないこと。 ・特殊標章の大きさは、状況に応じて適当な大きさとする。 ・特殊標章の色については、オレンジ色地の部分はオレンジ色(CMYK値:C−0,M−36. Y−100,K−0、RGB値:#FFA500)を、青色の正三角形の部分については青色(CM YK値:C−100,M−100,Y−0, K−0、RGB値:#0000FF)を目安とする。ただし、他 のオレンジ色及び青色を用いることを妨げるものではない。 ・場所等を識別させるための特殊標章は、できる限り様々な方向から及び遠方から識別され ることができるよう、可能な限り、平面又は旗に表示するものとする。 ・場所等を識別させるための特殊標章は、夜間又は可視度が減少したときは、点灯し又は照 明することができるものとすることが望ましい。 ・対象者を識別させるために特殊標章を使用する際は、できる限り特殊標章を帽子及び衣服 に付けるものとする。 ② 身分証明書 ・身分証明書は、第一追加議定書附属書Ⅰ第15条の規定も踏まえ、次の要件を満たす同一 の形式のものとし、その様式は別紙の様式4のとおりとする。 (ア)特殊標章を付し、かつ、ポケットに入る大きさのものであること。 (イ)できる限り耐久性のあるものであること。 (ウ)日本語及び英語で書かれていること。 (エ)氏名及び生年月日が記載されていること。 (オ)所持者がいかなる資格においてジュネーヴ諸条約及び第一追加議定書の保護を受ける 権利を有するかが記載されていること。なお、所持者の資格については、○○省の職員、 △△県の職員、指定地方公共機関である××の職員等と記載することとする。 (カ)所持者の写真及び署名が付されていること。なお、写真の標準的な大きさは縦4セン チメートル、横3センチメートルとするが、所持者の識別が可能であれば、これと異な る大きさの写真でも差し支えない。 (キ)許可権者の印章(公印)が押され、及び当該許可権者の署名が付されていること。(い ずれも印刷されたもので差し支えない。) (ク)身分証明書の交付等の年月日及び有効期間の満了日が記載されていること。なお、有 効期間については、武力攻撃事態等において交付等する場合にあっては対象者が行う国 民保護措置に係る職務、業務又は協力の実施が必要と認められる期間等を勘案し、平時 において交付等する場合にあっては対象者である職員の国民保護措置を担当する部局 における在職予定期間等を勘案して、許可権者が決定することとする。 (ケ)所持者の血液型が判明している場合には、身分証明書の裏面に所持者の血液型(AB O式及びRh式)が記載されていること。 - 63 - (4)特殊標章等の使用に当たっての留意事項 ・何人も、武力攻撃事態等において、特殊標章等をみだりに使用してはならないとされている ことを踏まえ、以下のとおり取り扱うものとする。 (ア)特殊標章等の交付等を受けた者は、当該特殊標章等を他人に譲り渡し、又は貸与して はならない。 (イ)特殊標章等の交付等を受けた者は、国民保護措置に係る職務、業務又は協力を行って いない場合には、特殊標章等を使用してはならない。 (ウ)特殊標章等により識別させることができる場所等については、当該場所等が専ら国民 保護措置に係る職務、業務又は協力のために使用されていなければならない。 (5)訓練及び啓発 ・許可権者及び対象者は、国民保護措置についての訓練を実施するに当たって、特殊標章等を 使用するよう努めるものとする。 ・国〔内閣官房、外務省、消防庁、文部科学省等〕は、地方公共団体等と協力しつつ、ジュネ ーヴ諸条約及び第一追加議定書に基づく武力攻撃事態等における特殊標章等の使用の意義等 について教育や学習の場などの様々な機会を通じて国民に対する啓発に努めるものとする。 (6)体制の整備等 ・許可権者は、本ガイドラインに基づき、必要に応じて具体的な運用に関する要綱を作成する ものとする。なお、許可権者は、ジュネーヴ諸条約及び第一追加議定書並びに国民保護法の 規定を踏まえ、それぞれの機関の実情に応じた取扱いを当該要綱で定めることができる。 ・許可権者又は対象者は、武力攻撃事態等における特殊標章等の必要量を勘案した上で、武力 攻撃事態等において特殊標章等を速やかに交付等し、又は使用できるようあらかじめ必要な 準備を行うよう努めるものとする。 ・国及び地方公共団体は、必要に応じて、職員の服制に関する規定の見直し等を行うものとす る。 ・国〔内閣官房、外務省、消防庁〕は、許可権者の間で運用の統一が図られるよう必要な措置 を講ずるものとする。 (7)平時における特殊標章の使用 ・平時におけるいたずらな使用が武力攻撃事態等における混乱をもたらすおそれがあることに かんがみ、平時における特殊標章の使用については、(5)に定める場合を除いて使用しない こととする。 - 64 - P.67 2 第3編 武力攻撃事態等への対処 第11章 特殊標章等の交付及び管理 特殊標章等の交付及び管理 ●市(町村)の特殊標章及び身分証明書に関する交付要綱(例) ○○市(町村)の特殊標章及び身分証明書に関する交付要綱 目次 第1章総則 第2章特殊標章の交付等 第3章身分証明書の交付等 第4章保管及び返納 第5章濫用の禁止等 第6章雑則 第1章 総則 (目的) 第1条 この要綱は、武力攻撃事態等における国民の保護のための措置に関する法律(平成16年 法律第112号。以下「国民保護法」という。)及び「赤十字標章等及び特殊標章等に係る事務 の運用に関するガイドライン」(平成17年8月2日閣副安危第321号内閣官房副長官補(安 全保障・危機管理担当)付内閣参事官(事態法制企画担当)通知)に基づき、○○市(町村)の 武力攻撃事態等における特殊標章等(国民保護法第158条第1項の特殊標章及び身分証明書を いう。以下同じ。)の交付に関する基準、手続等必要な事項を定めることを目的とする。 (定義及び様式) 第2条 この要綱において「特殊標章」とは、別紙で定めるところにより、腕章、帽章、旗及び車 両章とする。 2 この要綱において「身分証明書」の様式は、別図のとおりとする。 (交付の対象者) 第3条 市(町村)長は、武力攻撃事態等において、国民保護法第16条の規定に基づき、市(町 村)長が実施する国民の保護のための措置(以下「国民保護措置」という。)に係る職務等を行 う者として、次に定める区分の者に対し、特殊標章等の交付を行うものとする。 (1) 市(町村)の職員(消防長の所轄の消防職員並びに水防管理者の所轄の水防団長及び水防 団員を除く)で国民保護措置に係る職務を行うもの。 (2) 消防団長及び消防団員 (3) 市(町村)長の委託により国民保護措置に係る業務を行う者 (4) 市(町村)長が実施する国民保護措置の実施に必要な援助について協力をする者 (交付の手続) 第4条 市(町村)長は、前条第1号及び第2号に掲げる者に対し、特殊標章等の交付をした者に 関する台帳(別記様式2)に登録し、特殊標章等を作成して交付する。 2 市(町村)長は、前条第3号及び第4号に掲げる者に対し、原則として当該対象者からの特殊 標章等に係る交付申請書(別記様式1)による申請に基づき、その内容を適正と認めるときは、 特殊標章等の交付をした者に関する台帳(別記様式2)に登録し、特殊標章等を作成して交付す る。 - 65 - 第2章 特殊標章の交付等 (腕章及び帽章の交付) 第5条 市(町村)長は、第3条第1号又は第2号に掲げる者のうち武力攻撃事態等において行う こととされる国民保護措置に係る職務の内容等を勘案し、市(町村)長が必要と認めるものに対 し、平時において、第2条第1項で規定する腕章及び帽章(以下「腕章等」という。)を交付す るものとする。 2 市(町村)長は、第3条第1号及び第2号に掲げる者(前項において掲げる者を除く。)並び に第3号及び第4号に掲げる者に対し、武力攻撃事態等において、腕章等を交付するものとする。 (旗及び車両章の交付) 第6条 市(町村)長は、前条の規定に基づき、腕章等を交付する場合において、必要に応じ、国 民保護措置に係る職務、業務又は協力のために使用される場所若しくは車両、船舶、航空機等(以 下「場所等」という。)を識別させるため、場所等ごとに第2条第1項で規定する旗又は車両章 (以下「旗等」という。)をあわせて、交付するものとする。 (訓練における使用) 第7条 市(町村)長は、平時において、国民保護措置についての訓練を実施する場合に、第3条 各号に掲げる者に対し、腕章等を貸与することができるものとする。 2 市(町村)長は、前項の規定に基づき、腕章等を貸与する場合、必要に応じ、場所等ごとに旗 等をあわせて貸与することができるものとする。 (特殊標章の特例交付) 第8条 市(町村)長は、人命救助等のために特に緊急を要し、対象者からの申請を待ついとまが ないと認めるときは、当該申請を待たずに特殊標章のみを交付することができるものとする。 2 前項の場合において、市(町村)長が必要と認めるときに、特殊標章を交付した者に対して、 返納を求めるものとする。 (特殊標章の再交付) 第9条 市(町村)長から特殊標章の交付を受けた者は、特殊標章を紛失したとき、又は使用に堪 えない程度に汚損若しくは破損した場合には、特殊標章再交付申請書(別記様式3)により、速 やかに市(町村)長に申請し、特殊標章の再交付を受けるものとする。 2 前項の規定により、再交付を受ける場合(紛失した場合を除く。)は、汚損又は破損した特殊 標章を返納しなければならない。 第3章 身分証明書の交付等 (身分証明書の交付) 第10条 市(町村)長は、第5条第1項の規定により、腕章等を交付した者に対し、第2条第2 項で規定する身分証明書(以下「身分証明書」という。)を交付するものとする。 2 市(町村)長は、第5条第2項の規定により、腕章等を交付した者に対し、身分証明書を交付 するものとする。 (身分証明書の携帯) 第11条 市(町村)長から身分証明書の交付を受けた者は、特殊標章を使用する必要があるとき は、身分証明書を携帯するものとする。 (身分証明書の再交付) 第12条 市(町村)長から身分証明書の交付を受けた者は、身分証明書を紛失し、又は使用に堪 えない程度に汚損若しくは破損した場合には、身分証明書再交付申請書(別記様式4)により速 やかに市(町村)長に申請し、身分証明書の再交付を受けるものとする。また、身分証明書の記 載事項に異動があった場合も同様とする。 2 前項の規定により、再交付を受ける場合(紛失した場合を除く。)は、交付を受けた身分証明 書を返納しなければならない。 - 66 - (有効期間及び更新) 第13条 第10条第1項の規定により、市(町村)長が交付する身分証明書の有効期間は、交付 された者が身分を失ったときまでとする。 2 第10条第2項の規定により、市(町村)長が武力攻撃事態等において交付する身分証明書の 有効期間は、武力攻撃事態等の状況及び国民保護措置の内容に鑑み、市(町村)長が必要と認め る期間とする。 3 身分証明書の更新手続は、第4条の規定に準じて行うものとする。 第4章 保管及び返納 (保管) 第14条 市(町村)長は、申請書及び特殊標章等に番号を付し、厳重に保管するものとする。 2 特殊標章等の交付を受けた者は、国民保護措置に係る職務、業務又は協力を行っている場合及 び訓練又は啓発のために用いる場合を除き、特殊標章等を厳重に保管するものとする。 (返納) 第15条 市(町村)長から特殊標章等の交付を受けた者は、身分を失ったときその他の事由があ ったときは、特殊標章等を返納しなければならない。 第5章 濫用の禁止等 (濫用の禁止) 第16条特殊標章等の交付を受けた者は、特殊標章等を他人に譲り渡し、又は貸与してはならない。 2 特殊標章等の交付を受けた者は、国民保護措置に係る職務、業務又は協力を行っている場合及 び訓練又は啓発のために用いる場合を除き、特殊標章等を使用してはならない。 3 特殊標章等により識別させることができる場所等については、当該場所等が専ら国民保護措置 に係る職務、業務又は協力のために使用されていなければならない。 (周知) 第17条 市(町村)長は、特殊標章等を交付する者に対し、当該交付する際その他必要な機会を 捉え、特殊標章等の意義、その使用及び管理等について説明を行い、あらかじめ周知を図るもの とする。 第6章 雑則 (雑則) 第18条 この要綱に定めるもののほか、特殊標章等の様式等については、「赤十字標章等及び特 殊標章等に係る事務の運用に関するガイドライン」に定めるところによる。 第19条○○市(町村)における特殊標章等の交付及び管理に関する事務は、○○課(又は○○室) が行うものとする。 附則 この要綱は、平成○○年○○月○○日から施行する。 - 67 - P.67 2 第3編 武力攻撃事態等への対処 第11章 特殊標章等の交付及び管理 特殊標章等の交付及び管理 ●消防本部の特殊標章及び身分証明書に関する交付要綱(例) ○○市(町村)消防本部の特殊標章及び身分証明書に関する交付要綱 目次 第1章 第2章 第3章 第4章 第5章 第6章 第1章 総則 特殊標章の交付等 身分証明書の交付等 保管及び返納 濫用の禁止等 雑則 総則 (目的) 第1条 この要綱は、武力攻撃事態等における国民の保護のための措置に関する法律(平成16年 法律第112号。以下「国民保護法」という。)及び「赤十字標章等及び特殊標章等に係る事務 の運用に関するガイドライン」(平成17年8月2日閣副安危第321号内閣官房副長官補(安 全保障・危機管理担当)付内閣参事官(事態法制企画担当)通知)に基づき、○○市(町村)消 防本部の武力攻撃事態等における特殊標章等(国民保護法第158条第1項の特殊標章及び身分 証明書をいう。以下同じ。)の交付に関する基準、手続等必要な事項を定めることを目的とする。 (定義及び様式) 第2条 この要綱において「特殊標章」とは、別紙で定めるところにより、腕章、帽章、旗及び車 両章とする。 2 この要綱において「身分証明書」の様式は、別図のとおりとする。 (交付の対象者) 第3条 消防長は、武力攻撃事態等において国民保護法第16条の規定に基づき、消防長が実施す る国民の保護のための措置(以下「国民保護措置」という。)に係る職務等を行う者として、次 に定める区分の者に対し、特殊標章等の交付を行うものとする。 (1) 消防長の所轄の消防職員で国民保護措置に係る職務を行うもの (2) 消防長の委託により国民保護措置に係る業務を行う者 (3) 消防長が実施する国民保護措置の実施に必要な援助について協力をする者 (交付の手続) 第4条 消防長は、前条第1号に掲げる者に対し、特殊標章等の交付をした者に関する台帳(別記 様式2)に登録し、特殊標章等を作成して交付する。 2 消防長は、前条第2号及び第3号に掲げる者に対し、原則として当該対象者からの特殊標章等 に係る交付申請書(別記様式1)による申請に基づき、その内容を適正と認めるときは、特殊標 章等の交付をした者に関する台帳(別記様式2)に登録し、特殊標章等を作成して交付する。 第2章 特殊標章の交付等 (腕章及び帽章の交付) 第5条 消防長は、第3条第1号に掲げる者に対し、平時において、第2条第1項で規定する腕章 - 68 - 及び帽章(以下「腕章等」という)を交付するものとする。 2 消防長は、第3条第2号及び第3号に掲げる者に対し、武力攻撃事態等において、腕章等を交 付するものとする。 (旗及び車両章の交付) 第6条 消防長は、前条の規定に基づき、腕章等を交付する場合において、必要に応じ、国民保護 措置に係る職務、業務又は協力のために使用される場所若しくは車両、船舶、航空機等(以下「場 所等」という。)を識別させるため、場所等ごとに第2条第1項で規定する旗又は車両章(以下「旗 等」という。)をあわせて交付するものとする。 (訓練における使用) 第7条 消防長は、平時において、国民保護措置についての訓練を実施する場合に、第3条第2号 及び第3号に掲げる者に対し、腕章等を貸与することができるものとする。 2 消防長は、前項の規定に基づき、腕章等を貸与する場合、必要に応じ、場所等ごとに旗等をあ わせて貸与することができるものとする。 (特殊標章の特例交付) 第8条 消防長は、人命救助等のために特に緊急を要し、対象者からの申請を待ついとまがないと 認めるときは、当該申請を待たずに特殊標章のみを交付することができるものとする。 2 前項の場合において、消防長は必要と認めるときに、特殊標章を交付した者に対して返納を求 めるものとする。 (特殊標章の再交付) 第9条 消防長から特殊標章の交付を受けた者は、特殊標章を紛失したとき、又は使用に堪えない 程度に汚損若しくは破損した場合には、特殊標章再交付申請書(別記様式3)により、速やかに 消防長に申請し、特殊標章の再交付を受けるものとする。 2 前項の規定により、再交付を受ける場合(紛失した場合を除く。)は、汚損又は破損した特殊 標章を返納しなければならない。 第3章 身分証明書の交付等 (身分証明書の交付) 第10条 消防長は、第5条第1項の規定により、腕章等を交付した者に対し、第2条第2項で規 定する身分証明書(以下「身分証明書」という。)を交付するものとする。 2 消防長は、第5条第2項の規定により、腕章等を交付した者に対し、身分証明書を交付するも のとする。 (身分証明書の携帯) 第11条 消防長から身分証明書の交付を受けた者は、特殊標章を使用する必要があるときは、身 分証明書を携帯するものとする。 (身分証明書の再交付) 第12条 消防長から身分証明書の交付を受けた者は、身分証明書を紛失し、又は使用に堪えない 程度に汚損若しくは破損した場合には、身分証明書再交付申請書(別記様式4)により、速やか に消防長に申請し、身分証明書の再交付を受けるものとする。また、身分証明書の記載事項に異 動があった場合も同様とする。 2 前項の規定により、再交付を受ける場合(紛失した場合を除く。)は、交付を受けた身分証明 書を返納しなければならない。 (有効期間及び更新) 第13条 第10条第1項の規定により、消防長が交付する身分証明書の有効期間は、交付された 者がその身分を失ったときまでとする。 2 第10条第2項の規定により消防長が武力攻撃事態等において交付する身分証明書の有効期 間は、武力攻撃事態等の状況及び国民保護措置の内容に鑑み、消防長が必要と認める期間とする。 3 身分証明書の更新手続は、第4条の規定に準じて行うものとする。 - 69 - 第4章 保管及び返納 (保管) 第14条 消防長は、申請書及び特殊標章等に番号を付し、厳重に保管するものとする。 2 特殊標章等の交付を受けた者は、国民保護措置に係る職務、業務又は協力を行っている場合及 び訓練又は啓発のために用いる場合を除き、特殊標章等を厳重に保管するものとする。 (返納) 第15条 消防長から特殊標章等の交付を受けた者は、身分を失ったときその他の事由があったと きは、特殊標章等を返納しなければならない。 第5章 濫用の禁止等 (濫用の禁止) 第16条特殊標章等の交付を受けた者は、特殊標章等を他人に譲り渡し、又は貸与してはならない。 2 特殊標章等の交付を受けた者は、国民保護措置に係る職務、業務又は協力を行っている場合及 び訓練又は啓発のために用いる場合を除き、特殊標章等を使用してはならない。 3 特殊標章等により識別させることができる場所等については、当該場所等が専ら国民保護措置 に係る職務、業務又は協力のために使用されていなければならない。 (周知) 第17条 消防長は、特殊標章等を交付する者に対し、当該交付する際その他必要な機会を捉え、 特殊標章等の意義、その使用及び管理等について説明を行い、あらかじめ周知を図るものとする。 第6章 雑則 (雑則) 第18条 この要綱に定めるもののほか、特殊標章等の様式等については、「赤十字標章等及び特 殊標章等に係る事務の運用に関するガイドライン」に定めるところによる。 第19条 ○○市(町村)消防本部における特殊標章等の交付及び管理に関する事務は、○○課(又 は○○室)が行うこととする。 附 則 この要綱は、平成○○年○○月○○日から施行する。 - 70 - 国民保護計画用語集(五十音順) CATV事業者 e−ラーニング J−ALERT 【ケーブルテレビ事業者】を参照のこと。 パソコンやインターネットなどを利用した教育 ※【全国瞬時警報システム(J-ALERT)の整備について】 国においては、対処に時間的余裕のない弾道ミサイル攻撃に係る警報や自然災 害における緊急地震速報、津波警報等を住民に瞬時かつ確実に伝達するため、 国が衛星通信ネットワークを通じて直接市町村の同報系防災行政無線を起動 し、サイレン吹鳴等を行う全国瞬時警報システム(J-ALERT)の開発・整備を 検討しており、平成17年度においては、全国31団体において実証実験を予 定している。 LGWAN 地方公共団体を相互に接続する行政専用のネットワークである総合行政ネット ワーク(Local Government Wide Area Network)のこと。地方公共団体の組織 内ネットワークを相互に接続し、高度情報流通を可能にする通信ネットワーク として整備され、地方公共団体のコミュニケーションの円滑化、情報の共有に よる高度利用を図ることを目的としている。 NBC攻撃 核兵器(Nuclear weapons)、生物兵器(Biological weapons)、化学兵器 (エヌ・ビー・シー (Chemical weapons)を使用した攻撃のこと。大量無差別な殺傷や広範囲の汚 攻撃) 染が発生する可能性がある。 (例) 核兵器(核爆弾、ダーティボムなど) 生物兵器(炭疽菌、天然痘、ボツリヌス毒素など) 化学兵器(サリン、マスタード、ホスゲン、シアン化物など) NBC災害 NBC攻撃によって引き起こされた武力攻撃災害又は緊急対処事態における災 害のこと。 エコノミークラス症 長時間乗り物などの座席に座っていた人が、足の血管内に血の塊(血栓)を 候群 作って起こす病気。重症の場合は肺動脈を詰まらせる肺動脈血栓塞栓症を引き 起こし、死に至る場合もある。飛行機のエコノミークラスの乗客に現れること が多いのでこの名があるが、エコノミーに限らずビジネスクラスや列車、バ ス、乗用車でも長時間動かずに座っていると起こる可能性がある。 ケーブルテレビ事業 有線テレビジョン放送法(昭和47年7月1日法律第114号)第2条第4項 者 に規定する有線テレビジョン放送の事業を行う者 ゲリラ ゲリラは、戦線を作らず、小規模の部隊に分かれ、会戦を徹底して回避して、 小規模な襲撃や待ち伏せ、敵方の施設破壊等の後方攪乱によって戦争を継続す る方法、そのような展開になった戦争、さらにそうした戦争を行う組織を言 う。 ジュネーヴ条約 戦時における戦闘員や文民の人権の確保について定められた条約のこと。次の 4つの条約と2つの追加議定書からなる。【戦争のルール】を参照のこと。 1949年8月12日のジュネーヴ諸条約 □第1ジュネーヴ条約 戦地にある軍隊の傷者、病者の状態の改善に関する条 約 □第2ジュネーヴ条約 海上にある軍隊の傷者、病者及び難船者状態の改善に 関する条約 □第3ジュネーヴ条約 捕虜の待遇に関する条約 □第4ジュネーヴ条約 戦時における文民の保護に関する条約 1977年のジュネーヴ条約追加議定書 □ジュネーヴ諸条約の国際的な武力紛争の犠牲者の保護に関する追加議定書 (議定書Ⅰ) □ジュネーヴ諸条約の非国際的な武力紛争の犠牲者の保護に関する追加議定書 (議定書Ⅱ) スクリーニング ダーティ・ボム 放射性物質等による汚染が、除染が必要な程度かどうかふるい分けすること。 核兵器又は放射能兵器の一種で、放射性物質(主としてプルトニウムなど)を 爆発により広範囲に拡散させ、人畜の致死又は悪影響を与えることを目的とす るもの。貧者の核爆弾などとも呼ばれる。 対象地域一帯に放射性物質をまき散らすために、従来の爆薬と放射性廃棄物 などの放射性物質等を組み合わせたもの。核爆弾ではないので、核爆発を起こ すことはない。 - 71 - テロ あ う え お か テロリズム(英terrorism)の略 国家間の戦闘員による紛争は「戦争」で、戦闘員でない民間人が攻撃する場 合は「テロ/犯罪」となる。 トリアージ 一度に多数の傷病者が発生した場合に、限られた資源のもとで最大効果を得る ため、傷病者の緊急度や重症度によって治療の優先度をつけること。 フラッシュ火災 滞留した可燃性ガスに引火して突然、爆発的に燃え上がる火災のこと。 ヘリコプターテレビ 防災ヘリコプターに搭載したカメラで撮影した災害現場等の映像を、県対策本 電送システム 部等にリアルタイムで電波で伝送するシステムのこと。 ライフライン 水道施設、下水道施設、電気施設、ガス施設、通信施設 安全保障会議 国防に関する重要事項及び重大緊急事態への対処に関する重要事項を審議する 機関で内閣に設置される会議 安定ヨウ素剤 放射性ではないヨウ素(甲状腺ホルモンの構成成分として必須の微量元素)を ヨウ化カリウムの形で製剤したもの。 核分裂により環境中に放出される放射 性物質の一つに、放射性ヨウ素がある。この放射性ヨウ素は、人間の体内に入 ると、甲状腺に集まる性質があり、甲状腺の集中的な被ばくを引き起こすこと となる。 一方、甲状腺は安定ヨウ素を取り込んで、ホルモンを分泌している ため、放射性ヨウ素が甲状腺に入る前にヨウ化カリウム錠剤などの安定ヨウ素 剤を服用しておくと、甲状腺に入り込む量を少なくすることができる。 安否情報 避難住民及び武力攻撃災害等により負傷し又は死亡した住民(当該市町村の住 民以外の者で当該市町村に在るもの及び当該市町村で死亡したものを含む。) の安否に関する情報(行方不明者の情報は含まれない。)〔法第94条第1項〕 受入地域 県境を越える避難において、受入側の知事が決定する、避難住民を受け入れる べき地域〔法第58条第3項〕 衛星携帯電話 人工衛星を介して通話を行う携帯電話のこと。一般の携帯電話で電波状況が不 安定又は不通となる場所においても安定した通話が可能である。災害時に孤立 が予想される集落に衛星携帯電話を配備することで、災害情報の複数ルート化 を図ることができる。 応急公用負担 行政機関が、応急措置を実施するため緊急の必要があると認めるときに、第三 者に対し、正当な補償のもとに人的又は物的な負担を求めること。国民保護法 では、物的負担を求めることができる旨の規定がある〔法第113条〕 応急措置 武力攻撃災害等の発生又は拡大を防止するため実施する応急の措置のこと。 応急復旧 一時的な補修や修繕のことをいい、武力攻撃災害等の際に当面の機能を回復さ せる。 化学剤 化学兵器に用いられる化学物質で、その有する毒性や刺激性などによって人体 に害を及ぼすもの(サリン、ⅤⅩ等) 化学兵器 化学兵器とは人工的に生成された化学物質(ガスに限定されない)により人間 を致死させる兵器の総称で毒ガス兵器もこれに含まれる。大きく分類して神経 剤系・びらん系・血液剤系・窒息剤系に大別出来る。(神経剤系)サリン、タ ブリン、ソマン、VX等呼吸器または皮膚浸透によって体内に取り込まれると 神経伝達に支障をきたし死亡に至る。(びらん系)マスタード・ガス、ルイサ イト等、目・皮膚・呼吸器に作用し細胞組織表面に傷害を与えびらんさせる。 致死性は低いが火傷の様な傷害は治療に時間がかかり、また被害者・被害者 以外の心理的ダメージが大きい。(血液剤系)シアン系(青酸)等、呼吸する ことによって体内に取り込まれると血液中の酸素供給を阻害し致死する。作用 が極めて早いが皮膚浸透しないので防護マスクで防げる。(窒息剤系)ホスゲ ン・ガス等、主に呼吸器系に作用し肺の粘膜からの分泌液で肺が満たされると 窒息死に至る。 化学防護服 化学剤、生物剤等の災害現場で救助活動を行うため、外気を完全に遮断して身 体を守る防護服のこと。バイザー・服地・手袋・長靴が一体型で、空気呼吸器 を着けたままその上から着用して使用する。 核燃料物質 原子力基本法第3条第2号に定めるもの。ウラン、トリウム等原子核分裂の過 程において高エネルギーを放出する物質であって、政令で定めるもの。 核兵器 核兵器とは、核分裂による熱核反応・核融合反応などによる熱や光・放射線及 び爆風などによる破壊や人畜に致死又は悪影響を与える兵器の総称で放射能兵 器を含めることもある。 例 核爆弾、大陸間弾道弾(ICBM) 、潜水艦発射弾道弾(SLBM)等 関係機関 市長その他の執行機関、指定公共機関又は指定地方公共機関 - 72 - き 危険物質等 引火若しくは爆発又は空気中への飛散若しくは周辺地域への流出により人の生 命、身体又は財産に対する危険が生ずる恐れがある物質(生物を含む)で政令 で定めるもの(サリン、VX等)〔法第103条第1項〕 基本指針 政府が、国民保護法第32条の規定に基づき、武力攻撃事態等に備えて、国民 の保護のための措置に関してあらかじめ定める基本的な指針のこと。指定行政 機関及び都道府県が定める国民保護計画並びに指定地方公共機関が定める業務 計画の基本となるもの。 救援 け こ 避難住民や武力攻撃災害による被災者に対する収容施設の供与、食品等の給 与、医療の提供などの措置〔法第75条〕 救援物資 救援の実施に当たって必要な物資(医薬品、食品、寝具その他政令で定める物 資) 救護班 医師、看護師等で組織される数名のチームで、災害現場や救護所・避難所を回 り医療を行うもの。 緊急交通路 避難住民の運送、緊急物資の運送などの実施に必要があるため、県公安委員会 が一般車両の通行を禁止又は制限している道路〔法第155条第1項〕 緊急消防援助隊 大規模・特殊な災害発生時に、国が、全国の消防機関から必要な消防隊員、消 防車両及び資機材等を災害地に派遣し、人命救助活動等を効果的かつ迅速に実 施することを目的に結成される部隊のこと。 緊急対処事態 武力攻撃の手段に準ずる手段を用いて多数の人を殺傷する行為が発生した事態 又は当該行為が発生する明白な危険が切迫していると認められるに至った事態 で、国家として緊急に対処することが必要なもの〔武力攻撃事態対処法第25条 第1項〕 緊急対処事態におけ 武力攻撃に準ずる攻撃により直接又は間接に生ずる人の死亡又は負傷、火事、 る災害 爆発、放射性物質の放出その他の人的又は物的災害のこと。 緊急対処事態対処方 緊急対処事態に至ったときに政府が定める対処方針〔武力攻撃事態対処法第25 針 条第1項〕 緊急対処保護措置 緊急対処事態対処方針が定められてから廃止されるまでの間に、指定行政機 関、地方公共団体又は指定公共機関若しくは指定地方公共機関が法律の規定に 基づいて実施する、緊急対処事態における攻撃から国民の生命、身体及び財産 を保護し、又は攻撃が国民生活及び国民経済に及ぼす影響が最小となるように するための措置〔法第172条第1項、武力攻撃事態対処法第25条第3項第2号〕 緊急通行車両 緊急自動車その他の車両で国民保護措置の的確かつ迅速な実施のためその通行 を確保することが特に必要なもの〔法第155条第1項〕 緊急通報 武力攻撃災害が発生し、又はまさに発生しようとしている場合において、当該 武力攻撃災害による住民の生命、身体又は財産に対する危険を防止するために 知事が発令する武力攻撃災害の現状及び予測等に関する情報〔法第99条〕 緊急被ばく医療派遣 原子力災害時に放射線医学総合研究所や国立病院等から現地に派遣される、医 チーム 療関係者等からなるチーム 緊急物資 避難住民等の救援に必要な物資及び資材その他国民の保護のための措置の実施 に当たって必要な物資及び資材〔法第79条第1項〕 警戒区域 市町村長又は知事が設定する、関係者以外の立入り制限・禁止・退去命令を行 うことができる区域〔法第114条第1項、第2項〕 警察官等 警察官、海上保安官又は自衛官 警報 武力攻撃から国民の生命、身体又は財産を保護するため、基本指針及び対処基 本方針の定めるところにより国の対策本部長が発する情報〔法第44条〕 県国民保護協議会 県の区域に係る国民の保護のための措置に関する重要事項を審議し、知事に意 見を述べる機関〔法第37条〕 県国民保護計画 基本指針に基づき知事が作成する県の国民の保護に関する計画〔法第34条〕 県対策本部 県及び県内の市町村、指定(地方)公共機関が実施する県の区域に係る国民保 護措置の総合的な推進をつかさどる、愛知県国民保護対策本部〔法第27条第2 項〕 後方医療活動 災害時において、現地の救護所や医療機関で対応しきれない重症患者などを、 対応可能な後方の医療機関に搬送して行う医療活動。災害時の医療救護活動に おいて中心的な役割を担う災害拠点病院などで実施される。 - 73 - 広域応援体制 広域緊急援助隊 航空攻撃 高度情報通信ネット ワーク 国が定めたサイレン 国際人道法 国民保護協議会 国民保護協議会委員 (県) 国民保護協議会委員 (市) 国民保護業務計画 国民保護計画 国民保護措置 国民保護等派遣 国民保護法 さ 災害時優先電話 都道府県又は市町村の区域を越えた相互の応援体制 高度な救出救助能力を有し、大規模災害時に広域的に活動する警察の部隊 航空機により急襲的に行われる武力攻撃のこと。着上陸侵攻を行うに先立って 行われる可能性がある。 県の防災行政無線を発展させて整備した、県庁、県地方機関、市町村、防災関 係機関等を結ぶ情報通信網。【LGWAN 】を参照のこと。 武力攻撃が迫り、又は現に武力攻撃が発生したと認められる地域の市町村にお いて、当該住民に対し注意喚起を図るための警報が伝達される際に使用される サイレンで、国がサイレン音を決定したもの。 武力紛争において、人道的諸問題に対する配慮から、紛争当事者の戦闘方法や 手段を制限するために規定された国際法(ジュネーヴ諸条約等) 一般的に「ジュネーヴ諸条約」を指す。ジュネーヴ諸条約は、戦時における戦 闘員や文民の人権の確保について定めている。 国民保護法第37条(都道府県国民保護協議会)及び第39条(市町村国民保 護協議会)の規定に基づき、都道府県又は市町村における国民の保護のための 措置に関する重要事項を審議するとともに、国民保護計画を作成するための諮 問機関となる協議会 都道府県国民保護協議会の委員は、指定地方行政機関の長又は職員、自衛隊に 所属する者、副知事、教育長、警察本部長その他の都道府県職員、市町村の長 及び消防長、指定公共機関又は指定地方公共機関の役職員、知識又は経験を有 する者のうちから知事が任命する。 市町村国民保護協議会の委員は、指定地方行政機関の職員、自衛隊に所属する 者、都道府県の職員、助役、教育長、消防長その他の市町村職員、指定公共機 関又は指定地方公共機関の役職員、知識又は経験を有する者のうちから市町村 長が任命することとされている。 指定公共機関が国民の保護に関する基本指針に、指定地方公共機関が都道府県 の国民保護計画にそれぞれ基づいて作成する計画で、自らが実施する国民の保 護のための措置の内容と実施方法、国民の保護のための措置を実施するための 体制に関する事項、関係機関との連携に関する事項などについて定める。業務 計画を作成したときは、指定公共機関は内閣総理大臣に、指定地方公共機関は 都道府県にそれぞれ報告することになっている。 国民保護法第33条(指定行政機関)及び第34条(都道府県国民保護計画) 並びに同法第35条(市町村国民保護計画)に定められている、武力攻撃事態 等の発生時に国民を保護するための措置を実施することに備えて、それぞれ実 施する国民の保護のための措置の内容及び実施方法などに関して政府の定める 基本指針に基づき、地方公共団体等が作成しておく計画で、国民の保護のため の措置を行う実施体制、住民の避難や救援などに関する事項、平素において備 えておくべき物資や訓練等に関する事項などについて定めるもの。 対処基本方針が定められてから廃止されるまでの間に指定行政機関、地方公共 団体又は指定公共機関若しくは指定地方公共機関が法律の規定に基づいて実施 する、武力攻撃から国民の生命、身体及び財産を保護し、又は武力攻撃が国民 生活及び国民経済に及ぼす影響が最小となるようにするための措置〔法第2条 第3項、武力攻撃事態対処法第22条第1号〕 防衛大臣が、知事から国民保護法第15条第1項(緊急対処事態における準用を 含む)の要請を受けた場合や、武力攻撃事態等対策本部長(内閣総理大臣)か ら同条第2項の求めがあった場合に実施する、国民保護措置等のための自衛隊 の派遣〔自衛隊法第77条の4〕 法律の正式名称は、「武力攻撃事態等における国民の保護のための措置に関する 法律」である。平成16年6月14日に成立し、同年9月17日に施行された。 武力攻撃事態等において武力攻撃から国民の生命、身体及び財産を保護し、 国民生活や国民経済に与える影響が最小となるよう、国や地方公共団体等の責 務、住民の避難に関する措置、避難住民等の救援に関する措置、武力攻撃災害 への対処に関する措置及びその他の国民保護措置等に関し必要な事項を定めて いる。 災害対策のために優先して回線を確保するようあらかじめ登録してある電話 - 74 - 災害時要援護者 し 災害時において、必要な情報を迅速かつ的確に把握し、災害から自らを守るた めに安全な場所に避難するなど、適切な避難行動等をとることが困難な人々の こと。 具体的には、在宅の高齢者や障害者などが想定され、広い意味では、妊産 婦、乳幼児・児童、外国人のほか、施設や病院の入所(院)者なども災害時要 援護者ととらえられる。 災害対策基本法 国土をはじめ国民の生命、身体及び財産を災害から保護するため、防災に関 し、国、地方公共団体及びその他の公共機関を通じて必要な体制を確立すると ともに防災計画など災害対策の基本を定めた法律(昭和36年11月15日法律22 3号) 自主防災組織 住民の隣保協同の精神に基づく自発的な防災組織〔災害対策基本法第5条第2 項〕 市町村国民保護計画 県国民保護計画に基づき市町村長が作成する市町村の国民の保護に関する計画 〔法第35条〕 市町村長等 市町村の長その他の執行機関(市長部局以外の消防本部、教育委員会等) 指定公共機関 独立行政法人、日本銀行、日本赤十字社、日本放送協会その他の公共的機関及 び電気、ガス、輸送、通信その他の公益的事業を営む法人で、政令で定めるも の〔武力攻撃事態対処法第2条第6号〕平成18年2月現在、162機関が指定されて いる。 指定行政機関 内閣府及び各省庁など国の中央機関で政令で定めるもの〔武力攻撃事態対処法 第2条第4号〕 具体的には、内閣府、国家公安委員会、警察庁、防衛省、防衛施設庁、金融 庁、総務省、消防庁、法務省、公安調査庁、外務省、財務省、国税庁、文部科 学省、文化庁、厚生労働省、農林水産省、林野庁、水産庁、経済産業省、資源 エネルギー庁、中小企業庁、原子力安全・保安院、国土交通省、国土地理院、 気象庁、海上保安庁及び環境省が指定されている。 指定地方公共機関 都道府県の区域において電気、ガス、輸送、通信、医療その他の公益的事業を 営む法人、地方道路公社その他の公共的施設を管理する法人及び地方独立行政 法人で、あらかじめ当該法人の意見を聴いて当該都道府県の知事が指定するも の〔法第2条第2項〕 指定地方公共機関 県国民保護計画に基づき指定地方公共機関が作成する国民の保護に関する業務 国民保護業務計画 計画〔法第36条〕 指定地方行政機関 指定行政機関の地方支分部局その他の国の地方行政機関で、政令で定めるもの 〔武力攻撃事態対処法第2条第5号〕 具体的には、沖縄総合事務局、管区警察局、防衛施設局、総合通信局、沖縄総 合通信事務所、財務局、税関、沖縄地区税関、原子力事務所、地方厚生局、都 道府県労働局、地方農政局、北海道農政事務所、森林管理局、経済産業局、産 業保安監督部、那覇産業保安監督事務所、地方整備局、北海道開発局、地方運 輸局、地方航空局、航空交通管制部、管区気象台、沖縄気象台、管区海上保安 本部が指定されている。 事態対処法 武力攻撃事態等における我が国の平和と独立並びに国及び国民の安全の確保に 関する法律(平成15年6月13日法律第79号) 事態認定 国の武力攻撃事態等への対処に関する基本的な方針(対処基本方針)又は緊急 対処事態に関する対処方針(緊急対処事態対処方針)において、武力攻撃事態 等又は緊急対処事態に至ったことを認定すること。事態認定がなされることに より、各種の対処措置の実施が可能となる。 収容施設 避難施設、応急仮設住宅等避難等により本来の住居において起居することがで きなくなった被災者や避難住民等が一時的に起居するために、知事等が提供す る施設のこと。 収用 知事等が、所有者の同意なしに国民保護措置に必要な物資などの所有権を取得 すること。 消防吏員等 市町村長又は消防吏員、警察官若しくは海上保安官(通報義務時のみ) 初動体制確保支援シ 富山県総合防災情報システムにおいて、災害発生時に迅速かつ的確に対応し、 ステム 被害を最小限にとどめるため必要となる初動体制を整えられるよう支援するシ ステムのこと。職員の携帯電話等への招集通知と登庁可否の応答を受け付ける 機能などがある。 - 75 - 除染 せ そ た 人体や施設に付着した有害物質を洗浄やふき取りによって除去したり、中和、 殺菌して無害化したりすること。 生活関連等施設 発電所、浄水施設、危険物の貯蔵施設など国民生活に関連のある施設で、その 安全を確保しなければ国民生活に著しい支障を及ぼすおそれがあると認められ る施設、又はその安全を確保しなければ周辺地域に著しい被害を生じさせるお それがあると認められる施設(危険物を取扱う施設等)のこと。〔法第102 条〕 生活関連物資等 国民生活との関連性が高い物資又は国民経済上重要な物資〔生活関連物資等の 買占め及び売惜しみに対する緊急措置に関する法律第1条〕 生物剤 生物兵器に用いられる病原微生物あるいはその毒素で、その病原性によって人 体に害を及ぼすもの 生物兵器 生物兵器とは細菌・ウイルス・菌、またはそれらが生成する毒素を利用し人畜 に致死性或いは悪影響を与える事を目的とした兵器の総称である。化学兵器と 合わせて貧者の核兵器と言われる。 例 天然痘ウィルス、炭疽菌、ボツリヌス菌毒素等 石油コンビナート等 石油コンビナート等特別防災区域における災害の防止について定めた法律のこ 災害防止法 と。 消防法、高圧ガス保安法、災害対策基本法その他災害の防止に関する法律と 相まって、石油コンビナート等特別防災区域に係る災害の発生及び拡大の防止 等のための総合的な施策の推進を図り、石油コンビナート等特別防災区域に係 る災害から国民の生命、身体及び財産を保護することを目的としている。 石油コンビナート等 石油コンビナート等災害防止法第31条の規定に基づき、石油コンビナート等特 防災計画 別防災区域にかかる災害の防止に関する総合施策の実施を定めた計画のこと。 赤十字標章 ジュネーヴ諸条約第一追加議定書に基づき、軍関係以外の医療組織及び医療運 送手段を保護するため、これらを識別できるようにしている特殊標章等のこ と。 当該議定書では、医療組織は常に尊重され、保護されるものとし、これを攻 撃対象としてはならない旨が規定されている。 戦争のルール 国際人道法と呼ばれるジュネーヴ諸条約のこと。明文化されない、慣習法も含 まれる。戦争法、武力紛争法とも呼ばれることがある。国際人道法には3つの 基本的な原則がある。 1 軍事目標主義 軍事目標だけを攻撃し、その他の民間物(人)の攻撃は禁 □止されている。これを軍民区別の原則ともいう。 2 均衡制の原則 攻撃によって得られる軍事的利益に対し、攻撃によっても □たらされる人的、物的損害が過度にならないよう、均衡制が保たれること。 3 不必要な苦痛を防止する原則 戦闘員に対しても攻撃によりもたらされる □苦痛はできるかぎり最小でなければならず、目標の達成に不必要な過度の苦 □痛をもたらす戦術や武器の使用は禁止される。 国際人道法には、大きく分けて2つの潮流があり、第一の流れは、戦争によ り生じる犠牲者(戦闘外にあるすべての人々)を保護・救済するためのルール で、一般に「ジュネーヴ法(条約)」と呼ばれ、ジュネーヴに置かれる赤十字 国際委員会が中心となって起草し、ジュネーヴの会議で発展してきたもので、 1949年の4つのジュネーヴ諸条約と1977年のジュネーヴ諸条約の2つ の追加議定書がこれにあたる。 第二の流れは、戦争の手段・方法や武器の使用を制限するルールで、一般に 「ハーグ(戦争)法」と呼ばれ、19世紀末のハーグで開催された第1回世界平 和会議に起源を持ち、その後もハーグで開かれた会議で発展してきたもので、 1907年のハーグ陸戦規則や1925年の毒ガス議定書、1954年の武力 紛争の際の文化財の保護に関する条約及び同議定書(1999年の同第二議定 書を含む。)、1977年の細菌兵器禁止条約、1977年の環境改変技術敵 対的使用禁止条約、1980年の特定通常兵器禁止・制限条約、1997年の 化学兵器禁止条約や対人地雷禁止条約などがある。 相互応援協定 災害が発生した場合において、応援措置を円滑に実施するために、あらかじめ 自治体間で締結した協定 対策本部 県及び県内の市町村、指定(地方)公共機関が実施する県の区域に係る国民保 護措置の総合的な推進をつかさどる、愛知県国民保護対策本部(法第27条第2 項) - 76 - ち と ひ 対策本部長 武力攻撃事態対処法第10条に定める「武力攻撃事態等対策本部」又は同法第26 条に定める「緊急対処事態対策本部」の長のこと。対策本部長は、内閣総理大 臣(内閣総理大臣に事故があるときは、そのあらかじめ指名する国務大臣)を もって充てる。 対処基本方針 武力攻撃事態等に至ったときに政府が定める武力攻撃事態等への対処に関する 基本的な方針〔武力攻撃事態対処法第9条〕 対処措置 対処基本方針が定められてから廃止されるまでの間に、指定行政機関、地方公 共団体又は指定公共機関が法律の規定に基づいて実施する措置〔武力攻撃事態 対処法第2条第7号〕 大規模集客施設 デパート、劇場、球場など多数の客が集まる規模の大きな施設 弾道ミサイル ロケット推進により発射された後、放物線の軌道(弾道軌道)で飛ぶ対地ミサ イル 弾道ミサイル攻撃 弾道ミサイルを使用した攻撃のこと。弾道ミサイルとは、主にロケットエンジ ンを推進し、発射後、ロケットが燃え尽きた後は、そのまま慣性で弾道軌道を 飛翔し、放物線を描いて目標地点に到達するミサイルのことである。弾頭には 通常弾頭のほか、核、生物、化学兵器を用いた弾頭が考えられる。 治安出動 一般の警察力では治安を維持することができない場合に、内閣総理大臣が命じ る自衛隊の出動〔自衛隊法第78条〕 地域防災計画 災害対策基本法第40条の規定に基づき、地震災害対策、風水害等災害対策、雪 害対策等について定めた計画のこと。 着上陸侵攻 我が国に対する侵攻が行われる場合において、侵攻正面で海上・航空優勢を得 た後、海又は空から地上部隊などを上陸又は着陸させること。 地方公共団体の長等 地方公共団体の長その他の執行機関 同報系防災行政無線 市町村の防災行政無線のうち、市町村庁舎と屋外拡声器や家庭内の個別受信機 を結び、市町村役場から住民への防災情報を伝達するもの。 特殊標章 ジュネーヴ諸条約第一追加議定書に基づき、文民保護組織の要員や使用される 建物・器材を保護するため、これらを識別できるようにしている国際的な特殊 標章等のこと。 当該議定書では、文民保護の任務(警報の発令、救助、医療、消火等)等を具 体的に定義するとともに、当該任務に従事する者等を敵国の攻撃等から保護す る旨が規定されている。 特殊部隊 軍隊や警察およびそれに準ずる組織(情報機関や治安組織)において、特殊な 任務を担当する部隊や部署の総称である。 日本における特殊部隊は、警察の特殊急襲部隊(SAT)、特殊捜査班(SIT)、機 動隊銃器対策部隊、原子力関連施設警戒隊、NBCテロ対応専門部隊、機動隊爆 発物処理班、海上保安庁の特殊警備隊、陸上自衛隊の特殊作戦群、海上自衛隊 に特別警備隊(SBU)等が設立されている。 世界的には、米軍のデルタ・フォース、グリーン・ベレー、ネィビィ・シー ルズ、ナイト・ストーカーズ等、英軍のSAS、ドイツのGSG−9等が有名 である。 特定物資 救援の実施に必要な物資(医薬品、食品、寝具その他政令で定めるもの)で あって生産、集荷、販売、配給、保管又は輸送を業とする者が取り扱うもの 〔法第81条第1項〕 都道府県知事等 都道府県の知事その他の執行機関 避難の指示 避難措置の指示を受けた知事が住民に対して行う、避難すべき旨の指示 〔法 第54条第1項〕 避難マニュアル 避難の指示を受けた市町村長が避難実施要領を速やかに作成するため、あらか じめ消防庁等から示された複数の避難実施要領のパターンや記載内容の基準等 を示した避難実施要領作成に使用するマニュアル並びに市町村独自に避難実施 要領を作成するためあらかじめ作成しておく避難実施要領作成マニュアルを指 す。 避難経路 避難道路、鉄道、海路、空路等の避難に要する交通等の経路 避難先地域 国の対策本部長が示す住民の避難先となる地域(住民の避難の経路となる地域 を含む)〔法第52条第2項第2号〕 住民の避難先となる地域のこと。(住民の避難の経路となる地域を含む) 対策本部長は、避難措置の指示を行う場合には、避難先地域を示さなければな らない。 - 77 - 避難施設 ふ 知事が指定する、住民を避難させ、又は避難住民等の救援を行うための施設 〔法第148条〕 避難実施要領 避難の指示があったときに、市町村長がその国民保護計画で定めるところによ り作成する避難に関する方法等、避難の実施に関し必要な事項を定めたもの。 知事から避難の指示を受けた市町村長が、関係機関の意見を聴いて、避難の経 路、避難の手段その他避難の方法などに関して定める避難の具体的な内容を定 めて住民へ伝達し、関係機関へ通知する要領 あらかじめ、避難の指示があったとき、速やかに避難実施要領が作成できる よう、消防庁が作成する避難マニュアルを参考に複数の避難実施要領のパター ンを記載した市町村避難マニュアルを作成する等の準備を行うこととされてい る。 避難住民 避難を行った者又は避難の途中にある者(住民以外の滞在者を含む) 避難住民等 避難住民及び武力攻撃災害による被災者〔法第75条第1項〕 避難措置の指示 国の対策本部長が知事に対して行う、住民の避難に関する措置を講ずべきこと の指示〔法第52条第1項〕 避難誘導 避難の指示を受けた住民を、避難先に導くこと〔法第62条第1項〕 非常通信協議会 人命救助、災害の救援、交通通信の確保又は秩序の維持のために必要な非常通 信の円滑な運用を図るために、国、地方公共団体、電気通信事業者等の防災関 係機関で構成されている連絡会〔電波法第74条の2〕 非常通信体制 災害発生時などの非常時において通信を確保する体制 輻輳 交換機やネットワークの処理能力を超えて通信量が発生し、通信が滞ること 不発弾 発射又は投弾された後、炸裂又は爆発することなく残存した砲弾、爆弾、ミサ イル等を指す。弾頭は、火薬や爆薬以外の生物兵器や化学物質等のNBC弾頭 の場合もある。戦車砲・対ミサイル近接支援火器等、減損ウラン(UD)を使 用した弾頭の場合は、爆発の危険は無いが、放射能汚染・放射線被曝の恐れが あるとされている。信管が作動状態にあることが多く、不用意に触れると爆発 することがある。時限式信管が使用されている爆弾等、不発弾に見せかける弾 頭もあるため、注意が必要。処理には、自衛隊不発弾等処理班等の専門家によ る作業が必要。 武力攻撃 我が国に対する外部からの武力攻撃〔武力攻撃事態対処法第2条第1号〕 武力攻撃原子力災害 武力攻撃に伴って原子力事業所外へ放出される放射性物質又は放射線による被 害 武力攻撃災害 武力攻撃により直接又は間接に生ずる人の死亡又は負傷、火事、爆発、放射性 物質の放出その他の人的又は物的災害〔法第2条第4項〕 武力攻撃災害への対 武力攻撃災害の防除、軽減、その他被害が最小となるようにするために実施す 処に関する措置 る措置〔法第97条第1項〕 武力攻撃災害等 武力攻撃災害及び緊急対処事態により発生した災害 武力攻撃事態 武力攻撃が発生した事態又は武力攻撃が発生する明白な危険が切迫していると 認められるに至った事態〔武力攻撃事態対処法第2条第2号〕 武力攻撃事態対処法 「武力攻撃事態等における我が国の平和と独立並びに国及び国民の安全の確保 に関する法律」の略、平成15年6月6日に成立し、同月13日に施行されまし た。武力攻撃事態等への対処について、基本理念、国・地方公共団体の責務、 国民の協力その他の基本となる事項、武力攻撃事態への対処に関して必要とな る法制の整備に関する事項などを定めている。 武力攻撃事態等 武力攻撃事態及び武力攻撃予測事態〔武力攻撃事態対処法第1条〕 武力攻撃予測事態 武力攻撃事態には至っていないが、事態が緊迫し、武力攻撃が予測されるに 至った事態〔武力攻撃事態対処法第2条第3号〕 ほ 保管命令 放射能兵器 救援に必要な特定物資を確保するため、当該物資を保管するよう知事などが生 産者・販売者等に対して行う命令(隠匿、損壊、破棄、搬出の禁止)〔法第81 条第3項〕 放射能兵器とは核分裂などにより生成された放射性物質を拡散・散布すること により、人畜に致死又は悪影響を与える兵器の総称で、核兵器に含められるこ ともある。爆発による放射性物質の拡散を目的とした爆弾は、ダーティ・ボム (汚い爆弾)と呼ばれる。 - 78 - 放送事業者 防衛出動 防護服 防災行政無線 よ 要避難地域 り 利用指針 流通備蓄 放送法(昭和25年法律第132号)第2条第3号の2の放送事業者その他の 法律(公衆によって直接受信されることを目的とする電気通信の送信をい う。)の事業を行う者。 武力攻撃事態において我が国を防衛するために必要がある場合に内閣総理大臣 が命じる自衛隊の出動〔自衛隊法第76条〕 放射性物質、化学剤、生物剤、爆発物など危険な物質を扱う場合や、消火活動 を行う際に、作業者を保護するための装備 県・市町村・関係機関が相互に、あるいは市町村から住民に対して、防災情報 や一般行政用務の通信・放送をするために用いる無線システム 県庁を中心に、県の主な出先機関、市町村、消防本部及び防災関係機関を無線 回線などで結んだ通信網のこと。回線は地上系と衛星系がある。一斉通信が可 能であり、正確かつ迅速な情報の収集、伝達を行うことができる。 住民の避難が必要な地域のこと。対策本部長は、避難措置の指示を行う場合に は、要避難地域を示さなければならない。〔法第52条第2項第1号〕 武力攻撃事態等において対処措置等の的確かつ迅速な実施を図るため、国の対 策本部長が対処基本方針に基づき定める、港湾施設・飛行場施設・道路・海 域・空域・電波の利用に関する指針(特定の者の優先的な利用の確保)〔武力 攻撃事態等における特定公共施設等の利用に関する法律〕 災害に備えた備蓄(食料、飲料水等)のうち、実際に物資をストックする現物 備蓄とは別に、事前に民間事業者等と災害時における物資供給についての協定 を結ぶことにより、災害時に必要な物資の確保を図るもの。 - 79 -