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おすすめ本(1)から(4)(PDF:1015KB)

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おすすめ本(1)から(4)(PDF:1015KB)
今月の吉村昭
「暁の旅人」
旅人」
冬の気配が
気配が濃くなった頃
くなった頃、
一人の
一人の武家が
武家が従者をともなってやってきた
従者をともなってやってきた。
をともなってやってきた。門
弟が出ると、
ると、
新撰組局長近藤勇と
新撰組局長近藤勇と名乗り
名乗り、
良順に
良順に会いたい、
いたい、と言った。
った。
いさみ
エピソード
まつもとりょうじゅん
長崎で
長崎でオランダ人医師
オランダ人医師ポンペ
人医師ポンペから
ポンペから西洋医学
から西洋医学を
西洋医学を学んだ松本良順
んだ松本良順は
松本良順は、江
戸に戻り、幕府の
幕府の西洋医学所頭取を
西洋医学所頭取を務めた。
めた。先進的な
先進的な知識を
知識を持つ良
順は新撰組にも
新撰組にも助言
にも助言する
助言する。
する。だが、
だが、幕末の
幕末の動乱は
動乱は良順の
良順の運命を
運命を左右す
左右す
る。幕府に
幕府に殉ずるように、
ずるように、良順は
良順は奥羽へ
奥羽へ向かった。
かった。
『暁の旅人』
旅人』 講談社
担当より
担当より一言
より一言
明治期、牛乳飲用の普及や大磯海水浴場の開発をうながしたのも松本良順
でした。医学にまつわる意外な歴史の一面を知ることもできます!
(南
( 南・ 荒・ 尾・ 日・ 汐)
『暁の旅人』
旅人』 講談社文庫
(南
( 南・ 荒・ 尾・ 町・ 日)
『吉村昭歴史小説集成』
吉村昭歴史小説集成』第7巻
岩波書店 (南
( 南・ 荒・ 尾・ 町・ 日)
南=南千住 南千住 荒=荒川 尾=
尾=尾久 尾久 町=町屋
日=日暮里 日暮里 汐=汐入 汐入 冠=冠新道
製作 教育委員会事務局社会教育課文学館調査担当
今月の吉村昭
「白い航跡」
航跡」
「君は、脚気を
脚気を
治療できる
治療できる見込
できる見込みがあるのか
見込みがあるのか」
みがあるのか」
と、言った。
った。
「確信があります
確信があります」
があります」
兼寛は
兼寛は、即座に
即座に答えた。
えた。
エピソード
たかきかねひろ
海軍軍医・
海軍軍医・高木兼寛は
高木兼寛は明治期に
明治期にイギリスの
イギリスの医学校へ
医学校へ留学。
留学。帰国後、
帰国後、海
軍で最も多くの病死者
くの病死者を
病死者を出す脚気を
脚気を調査。
調査。食物に
食物に原因をつかみ
原因をつかみ、
をつかみ、兵食
の白米を
白米をパンや
パンや麦に切り替えることで予防法
えることで予防法を
予防法を確立。
確立。しかし、
しかし、陸軍軍
医・森林太郎(
森林太郎(鷗外)は細菌説を
細菌説を主張。
主張。脚気論争はいかに
脚気論争はいかに!
はいかに!?
かっけ
『白い航跡』
航跡』上下 上下 講談社
(南
( 南・ 尾・ 町・ 日・ 冠)
担当より
担当より一言
より一言
『白い航跡』
航跡』上下 上下 新装版
講談社文庫 (南・荒・尾・町・日)
『白い航跡』
航跡』上下 上下 講談社文庫
高木兼寛VS森鷗外
(南
( 南・ 荒・ 尾・ 町・ 日・ 汐)
小説家としてではなく、ドイツで医学を学んだ陸軍軍医・森鷗外に注目。 『吉村昭歴史小説集成』
吉村昭歴史小説集成』第8巻
また、高木は後の東京慈恵会医科大学の創立者です。
岩波書店 (南
( 南・ 荒・ 尾・ 町・ 日)
南=南千住 南千住 荒=荒川 尾=
尾=尾久 尾久 町=町屋
日=日暮里 日暮里 汐=汐入 汐入 冠=冠新道
製作 教育委員会事務局社会教育課文学館調査担当
今月の吉村昭
「雪の花」
私は、疱瘡から
疱瘡から人
から人をすくいとうございます。
をすくいとうございます。
今まで疱瘡
まで疱瘡で
疱瘡で死んだ人
んだ人の棺の列を、
ただ手
ただ手を拱いてながめてまいりました。
いてながめてまいりました。
医の道に従う者として、
として、
これ以上辛
これ以上辛いことはございませぬ
以上辛いことはございませぬ。
いことはございませぬ。
こまね
つら
エピソード
かさはらりょうさく
ほうそう
京都で
京都で修行する
修行する越前福井
する越前福井の
越前福井の町医・
町医・笠原良策は
笠原良策は、異国から
異国から伝来
から伝来した
伝来した疱瘡
した疱瘡
(天然痘)
天然痘)予防である
予防である種痘
である種痘を
種痘を知る。これを広
これを広めようと、
めようと、種痘を
種痘を施した
子どもたちを連
どもたちを連れ、良策は
良策は福井へ
福井へ旅立つ
旅立つ決心をする
決心をする。
をする。だが、
だが、雪深い
雪深い越
前の山が、良策一行の
良策一行の前に立ちふさがるのだった。
ちふさがるのだった。
とう
しゅとう
『雪の花』〔『めっちゃ
〔『めっちゃ医者伝
めっちゃ医者伝』
医者伝』改題〕
改題〕
担当より
担当より一言
より一言
山越えに加え、権威的な藩医からの妨害、
新しい医療に対する庶民の恐怖心。さまざまな苦難を乗り越え、
病と闘う笠原良策の姿は、まさに“不屈”です!
新潮文庫 新潮文庫 ( 南・ 荒・ 尾・ 日)
『めっちゃ医者伝
めっちゃ医者伝』
医者伝』
新潮少年文庫 ( 南・ 日)
『吉村昭歴史小説集成』
吉村昭歴史小説集成』第7巻
岩波書店 (南・荒・尾・町・日)
南=南千住 南千住 荒=荒川 尾=
尾=尾久 尾久 町=町屋
日=日暮里 日暮里 汐=汐入 汐入 冠=冠新道
製作 教育委員会事務局社会教育課文学館調査担当
「夜明けの
夜明けの雷鳴
けの雷鳴 医師高松凌雲 」
今月の吉村昭
良策などありませぬ
良策などありませぬ。
などありませぬ。
ただ私
ただ私には傷病者
には傷病者たちと
傷病者たちと
生死を
生死を共にする
決意あるのみです
決意あるのみです。
あるのみです。
エピソード
慶応3
慶応3年(1867)、
1867)、徳川昭武一行
)、徳川昭武一行とともに
徳川昭武一行とともにパリ
とともにパリ万国博覧会
パリ万国博覧会に
万国博覧会に向かった
医師・
医師・高松凌雲は
高松凌雲は、パリで
パリで医学を
医学を学ぶ。帰国後、
帰国後、医学校「
医学校「神の館」の
精神に
精神に触発された
触発された凌雲
された凌雲は
凌雲は、箱館戦争(戊辰戦争最後の
戊辰戦争最後の戦い)において、
において、
敵味方関係なく
敵味方関係なく治療
なく治療するという
治療するという信念
するという信念をもって
信念をもって、
をもって、負傷者を
負傷者を手当てした
手当てした。
てした。
たかまつりょううん
担当より
担当より一言
より一言
『夜明けの
夜明けの雷鳴
けの雷鳴』 雷鳴』 文藝春秋
(南
(南・町・日)
医師・高松凌雲の、いかなる傷病者でも救うという確固たる意思が
克明に描かれた作品。医者を志す人、福祉に興味がある人にオススメです。
製作 教育委員会事務局社会教育課文学館調査担当
『夜明けの
夜明けの雷鳴
けの雷鳴』 雷鳴』 文春文庫
(南・荒・尾・町・日・汐・冠)
『吉村昭歴史小説集成』
吉村昭歴史小説集成』第7巻
岩波書店 岩波書店 (南・荒・尾・町・日)
南=南千住 南千住 荒=荒川 尾=
尾=尾久 尾久 町=町屋
日=日暮里 日暮里 汐=汐入 汐入 冠=冠新道
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