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平成26年度第1回 佐賀市生活安全推進協議会 佐賀市生活安全推進

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平成26年度第1回 佐賀市生活安全推進協議会 佐賀市生活安全推進
平成26
平成26年度第
26年度第1
年度第1回 佐賀市生活安全推進協議会の
佐賀市生活安全推進協議会の会議結果について
会議結果について
【開催日時】
開催日時】 平成26年8月5日(火)10時00分から11時40分まで
【開催場所】
開催場所】 佐賀市役所庁舎2階
【出席者】
出席者】
庁議室
協議会委員:委員出席14名、代理出席3名、欠席1名
事務局(市民生活部生活安全課):山﨑部長、百﨑課長、福田係長、平野主査
関係課(高齢福祉課):真子課長
【会議の
会議の公開】
公開】公開
【傍聴人の
傍聴人の数】0名
【会議次第】
会議次第】
1 開会
2 会長挨拶
会長:山下宗利氏
3 新規委員紹介(4名)
4 議事
(1) 報告事項
① 認知症になっても、住み慣れた地域で安心して生活していくための事業について
② エスプラッツ外周への防犯カメラ設置について
③ 「佐賀県犯罪の起きにくい安全で安心なまちづくり条例」の概要について
(2) その他
① 暴力団から地域社会を守るために
5 閉会
【報告事項(
報告事項(要旨)
要旨)】
(1) 報告事項
①認知症になっても
認知症になっても、
になっても、住み慣れた地域
れた地域で
地域で安心して
安心して生活
して生活していくための
生活していくための事業
していくための事業について
事業について
▼(高齢福祉課)
・佐賀市高齢者見守りネットワーク事業(佐賀市 おたっしゃ見守りネット)の事
業概要について説明
②エスプラッツ外
エスプラッツ外周への防犯
への防犯カメラ
防犯カメラ設置
カメラ設置について
設置について
▼(生活安全課)
・エスプラッツ外周へ12台の防犯カメラ設置についての概要説明
・佐賀南ロータリークラブから防犯カメラ設置寄贈
・平成26年10月25日稼動予定
③「佐賀県犯罪の
佐賀県犯罪の起きにくい安全
きにくい安全で
安全で安心なまちづくり
安心なまちづくり条例
なまちづくり条例」
条例」の概要について
概要について
▼(佐賀警察署)
・県内の犯罪情勢、被害の特徴
・犯罪機会論について
・平成26年4月1日施行された「佐賀県犯罪の起きにくい安全で安心なまちづくり
条例」の概要について説明
1
※ 報告事業内容・質問・意見等の詳細内容については、以下のとおりです。
【報告事項内容
報告事項内容】
内容】
①認知症になっても
認知症になっても、
になっても、住み慣れた地域
れた地域で
地域で安心して
安心して生活
して生活していくための
生活していくための事業
していくための事業について
事業について
《佐賀市高齢福祉課長から説明》
この事業は、おたっしゃ本舗いわゆる地域包括支援センターであり今回ご出席いただいた委
員の皆様にもこの事業に関わっていただいている。地域包括支援センターは、平成18年の介
護保険法の改正に伴い設置され、今現在、中学校区毎に15箇所に設置されている。この地域
包括支援センターという名称が堅苦しいということで、介護保険を管理している中部広域連合
で名称募集をし、愛称「おたっしゃ本舗」として、今では高齢者の方に認知されてきている。
おたっしゃ本舗は、高齢者が抱える様々な問題に応じたり、助言、介護サービスの利用支援、
介護予防事業、介護の支援などを行っている。センターには、保健師、社会福祉士、介護支援
専門員いわゆる介護マネージャーが配置されており、ここでおたっしゃ見守り事業を行ってい
る。
佐賀市高齢者見守りネットワーク事業とは、個人の見守りではなく事業をされている方が事
業活動の中で高齢者を見守っていただこうというものである。声かけとか安全確認をお願いす
るものではなく、事業の中で高齢者を見守っていただき、気なる、心配になる方を見つけられ
た場合におたっしゃ本舗に連絡していただき、連絡を受けたら、おたっしゃ本舗の職員が高齢
者宅を訪問し対応する。
個人情報の保護としては、連絡された方の事(どこからそういう情報が来た)については、
本人に伝えず、通常の活動の中で、おたっしゃ本舗が高齢者を訪問している。
この事業は、平成24年10月から開始しており、高齢者宅を頻繁に又は定期的に訪問され
る方に登録していただき、事業のスタートにあたり協力いただいている。
協力機関とは、警察や消防などの公共機関、協力団体とは、医師会、歯科医師会、薬剤師会、
民生委員児童委員協議会、老人クラブ連合会である。協力事業者として、郵便局、金融機関、
医療機関、新聞販売店、個人商店に登録をお願いし、事業の活動に取り組んでいただいている。
登録事業の登録者数として、例えば医療機関で129、薬局で98、郵便局は29の事業。
多いところでは、介護保険事業の150箇所、新聞販売店であれば42箇所で登録。7月24
日現在で805件の登録者から高齢者に関する連絡をいただいている。
事業開始以来、6月30日までで671件の様々な情報をいただいている。事業報告で一番
多いのが民生委員の方からの報告で全体の半数を占めている。次に多いのが医療機関である。
具体的な事例としては、コンビニで高齢者の方がATM で暗証番号を忘れて困っておられ、
コンビニの方が不審に思いおたっしゃ本舗に連絡され、おったっしゃ本舗が早速高齢者の方の
様子を見て、介護認定が必要であると判断し、介護認定をする。そして後見人の選定までこぎ
つけ、今ではその方は施設に入所されている状況である。コンビニでのちょっとしたことがき
っかけで、施設入所までつなげられたという事例がある。
また、病院からは、予約日でない日に来られるとか、予約を忘れられる方がいらっしゃると
いうことで、介護認定までつなげることができた事例もあり、普通の事業活動の中で、高齢者
の見守りにご協力いただいている。
おたっしゃ本舗としては、今後も管内の事業所、登録されていないところあれば登録の依頼
をし、登録事業者数の拡大に努めていきたい。関係者の皆様のご協力を今後ともお願いしたい。
2
《委員からの質問・意見》
質問1.資料6ページに連絡方法、連絡先が書かれているが、どの程度まで周知されている
のか。義務教育の学校にしても施設や高齢者の方との関わりがあり、社会ぐるみという
視点に立つと、少なくとも学校は連絡方法や連絡先を知っていたほうがいいのではない
か。子どもたちが気になる高齢者を見たときにまず学校に連絡する。学校がこれを十分
に理解していればつなぎができるのではないか。
⇒回答《高齢福祉課》
現在、ネットワーク事業に登録している事業者の方には、一覧表を配布し、気になる
高齢者がいらっしゃった場合にその管内のおたっしゃ本舗または、市役所高齢福祉課へ
の連絡をお願いしている。学校ということではおそらくまだ周知されていないと思われ
る。今後、おたっしゃ本舗の方で学校等に訪問する機会に連絡先等を周知したい。また、
高齢福祉課では、認知症サポーター養成講座を実施しており、小・中・高校などの教育
機関にも講座を広げるようにしている。講座の後に連絡方法や連絡先について学校の方
に広めていきたい。
質問2.サポーター養成講座受講後のサポーターの常時研修の組織みたいなものがあればと
思う。それぞれ各自に活動していて単発的である。サポーターの資格を持った人たちを
その後どのように育てていくのか、関わりを持たせ続けるよう配慮していただけないか。
⇒回答《高齢福祉課》
認知症サポーター養成講座は、認知症を理解していただいて認知症の方にどういう風
に対応していくかということが主な主観の活動である。認知症サポーターの場合は、そ
の後のフォローアップというのは今のところ特に予定していない。認知症を理解してい
ただくことで講座を進めて今現在、17,000名以上の方に受講していただいている。
今後は、講座を受けられた方のフォローアップということも課題と考えている。認知症
とは別に生活介護支援サポーターという養成事業も小学校区毎におたっしゃ本舗で行
っており、フォローアップの講座を設けている。それに準ずるような形で認知症の方も
引き続きフォローアップができないかということも課題になると考えている。
質問3.協力事業者を募集する方法はどのようにされているのか。我々が協力事業者の方を
募る場合に今回配布されたような分かりやすい資料の入手方法について教えて欲しい。
⇒回答《高齢福祉課》
登録事業者の募集は、基本的には、中学校区毎にあるおたっしゃ本舗が、管内にある
事業所を訪問して行っている。また、佐賀市のホームページに登録の一覧表や登録事業
者の一覧表も掲載している。おたっしゃ本舗や市役所高齢福祉課へ連絡していただけれ
ば登録方法について案内している。また、資料は、おたっしゃ本舗や佐賀市高齢福祉課
でいつでもお渡しできるよう用意している。
《佐賀新聞社
実松委員から報告》
3
今年の10月から半年間、一部地域を対象とした高齢者や子どもの見守りをするシステム
を実証実験的に行う予定がある。8月1日の佐賀新聞でも紹介しているが、認知症の高齢者
や子どもが事件等に巻き込まれることを防ぐために、小型の電波発信機を使って高齢者や子
どもの位置情報を把握する実証実験を予定している。佐賀市与賀町、赤松町、巨勢町などの
一部地域を対象に限定的に行う。具体的には、65歳以上の高齢者と小学生以下の子どもに
500円硬貨くらいの大きさの小型の発信機を無償で配布する。発信機がどのように動いて
いくかということを限定した地域の中に80メートル毎に発信機を感知する機械を家庭とか
に取り付けをお願し、その範囲内で位置情報を確認する。位置情報を確認したい場合には、
登録をすればメール等で返ってくるというシステムを実証実験的に来年の3月まで行うこと
を予定している。今後、学校等に案内をし、チラシを盛り込んで希望される方を聞いて実施
していく。10月以降に稼動予定としており、今後、協議会の中で報告させていただきたい。
②エスプラッツ
②エスプラッツ外周
プラッツ外周への
外周への防犯
への防犯カメラ
防犯カメラ設置
カメラ設置について
設置について
《佐賀市生活安全課から説明》
エスプラッツ外周への防犯カメラ設置に至った経緯は、佐賀南ロータリークラブから創立3
0周年記念事業として佐賀市の安全安心まちづくりのために何かできないだろうかというご
提案をいただいた。そこで佐賀南ロータリークラブ、佐賀県警察本部生活安全企画課、佐賀警
察署生活安全課、佐賀市生活安全課で協議を行った。警察からの情報では、佐賀市中心街のエ
スプラッツ周辺地域では、万引き、自転車盗難、車上狙い等の犯罪が年間約50件発生してお
り、治安が悪いとのことであった。当該地域周辺における犯罪抑止を図るため、エスプラッツ
外周壁へ防犯カメラの設置を寄贈していただき、設置後は、佐賀市生活安全課が防犯カメラ及
びデータの維持管理を行うこととなった。
防犯カメラの設置場所は、佐賀市白山2丁目のエスプラッツ外壁に12台の防犯カメラを設
置し、専用ケーブルで接続する。防犯カメラの設置予定個所は、市、警察、佐賀南ロータリー
クラブ、設置業者とで現地確認や協議を行い決定した。
モニターとレコーダーは、エスプラッツ2階にある市民サービスセンターの事務室内にレコ
ーダーケースに鍵をかけて保管する。レコーダーケースの鍵は、生活安全課課長が取扱者とし
て管理し、使用状況を鍵使用整理簿に記録する。モニターは、保守点検や画像データの提供時
の確認・複写時のみ使用し、常時のモニタリングは行わない。
保存期間は、佐賀駅周辺の防犯カメラと同様10日間とし、データの上書き保存により完全
に消去する。その他防犯カメラの取り扱いについては、別冊の参考資料3Pにある「エスプラ
ッツ外周壁に設置する防犯カメラ取扱要綱」を定め、適正な取り扱いについて努めることとし
ている。
設置工事は、平成26年9月中旬から予定しており、佐賀南ロータリークラブ創立30周年
記念式典の日に合わせ10月25日から稼動予定としている。
画像データの外部提供については、「佐賀市個人情報保護条例」及び「エスプラッツ外周壁
に設置する防犯カメラ取扱要綱」に基づき取扱う。具体的には、これまで、佐賀駅周辺に設置
している防犯カメラの画像データ提供と同様に捜査機関等からの捜査関係事項照会書で犯罪
の種類、発生場所、発生時間、必要な防犯カメラの箇所と時間の指定された書面による照会が
あった場合に、画像データを提供する。照会があった場合は、市民生活部長の決裁後、必要な
データをDVD-R等の記録媒体に複写し、画像データの複写禁止、不要になった際の記録媒
4
体の返却の条件を付し提供する。
今回の防犯カメラの設置について、平成26年9月末に設置工事を完了し、関係機関(市、
警察、佐賀南ロータリークラブ、セコム)の設置確認予定している。その際に、報道機関に呼
びかけ、また、10月15日号の市報さがへ掲載を予定し、市民への周知を図る。また、防犯
カメラで撮影されていることを知らせるとともに犯罪の抑止につながるよう、防犯カメラの設
置個所付近には、「防犯カメラ作動中」の表示板を掲示する。
参考として、これまで生活安全推進協議会でもご審議いただいた佐賀駅周辺の防犯カメラの
概要について資料4ページに掲載している。佐賀駅周辺の防犯カメラは、平成17年4月から
稼動開始し、平成24年度からは、佐賀駅周辺及びバスセンター内に計20台の防犯カメラを
設置している。カメラ画像データの外部提供の状況を掲載しており、昨年度は11件と多くの
提供依頼があった。
エスプラッツ外周への防犯カメラについても佐賀市中心街での犯罪の抑止を図り、市民の安
全で安心なまちづくりにつながるよう活用させていただきたい。
③「佐賀県犯罪の
佐賀県犯罪の起きにくい安全
きにくい安全で
安全で安心なまちづくり
安心なまちづくり条例
なまちづくり条例」
条例」の概要について
概要について
《佐賀警察署生活安全課長から説明》
犯罪情勢については、平成14年に全国で戦後の犯罪のピークを迎え、佐賀県は1年遅れ
で平成15年に14,000件を超える刑法犯を認知している。概ね毎年減少を続けており
昨年は、約7,500件とピーク時の概ね半分になっている。今年は、6月末上半期で県内
3,126件の刑法犯を認知しており、昨年よりかなり少ない状況である。佐賀警察署管内
では、7月末現在1,278件でこれは前年比で433件減っている。具体的には、自転車
盗が前年比133件、オートバイ盗が43件、空き巣が72件、忍び込みが9件それぞれ減
少してきている。県内の方に色々聞いてみると佐賀県は犯罪が少なく住みやすいといわれる
方が非常に多い。しかし、人口10万人あたりの犯罪件数を出した犯罪率でいうと、全国で
26番目と決していいほうではない。長崎県の犯罪率は低く全国でもトップレベルである。
佐賀県は、九州では福岡県についで2番目に犯罪が多いところとなっている。なぜ、犯罪が
多いのか調査したところ、ひとつに佐賀県は犯罪に対して非常に無防備だという数値が出て
いる。全国統計で被害にあった場合の無施錠での被害率が全国平均よりも非常に悪い数値が
出ている。空き巣、忍び込み、自転車盗、バイク・オートバイ盗も無施錠で被害に遭われて
いる実態である。このような状況下で被害防止、防犯対策は、自主防犯が基本であり一人ひ
とりの心がけが大切である。この現状を知っていただき防犯対策に結びつけていくというこ
とが非常に重要な課題となっている。
ここで防犯に対する新しい考え方「犯罪機会論」について皆様に紹介したい。少し前までは
「犯罪原因論」というのが主流で、犯罪を防ぐためには、人に着目して刑事政策とか長期隔離
するなど何とか犯罪させないようにしようという考え方であった。犯罪機会論は、犯罪の発生
する場所に着目して犯罪を防いでいくという考え方である。キーワードは2つ、入りやすくて
見えにくい。これは、犯罪の起きやすい場所を見つけるためのキーワードとして皆様方の生活
の場、自宅や職場でもこのような場所がある可能性があるので参考にしていただきたい。
今回の条例は、犯罪が起きやすい場所、入りやすくて見えにくい場所をなくしていこうとい
う考え方が生かされたものとなっている。この条例は、直接犯罪を少なくしていくというもの
ではなく、条例の名前にあるように県民の皆様が安心して生活していけるために作られた条例
5
である。この条例は、平成26年4月に施行され、全国では47都道府県中46番目の条例。
平成15年頃から全国で制定されおり、一番新しい条例であり、早期につくられた条例とは内
容が異なり、犯罪機会論の考え方を踏まえて作られている。
一つ目の柱として、犯罪の防止のための自主的な活動の推進である。まず、防犯ボランティ
ア活動の活性化である。直接、防犯の為の見守り活動や防犯パトロールだけではなく、まちの
ためにみんなが集まって活動していただく活動も含まれている。防犯ボランティア活動の活性
化の支援として具体的には、まず防犯ボランティア団体の把握、リーダー養成、リーダー養成
の為の研修会の開催、防犯ネットワークという情報伝達網の位置づけからしっかりとした防犯
に関する情報を流し、自らの防犯対策に役立て活動に生かして、人と人との伝達をしていただ
く。防犯ボランティア支援センターの指定についての規定は、愛媛県に次いで全国で2番目に
制定されている。県のホームページで法人の募集がされており、防犯ボランティアを支援する
為に県内で一つの団体を指定し支援センターとする。どのような活動をするかというと団体が
たくさん立ち上がっていただくための支援、資機材等の貸与、活動のノウハウを伝達する為の
研修会の開催をセンターで実施をする。広報啓発として、毎月26日を「安全・安心の日」、
10月を「安全安心なまちづくり旬間」としている。高齢者の安全確保としては、地域の皆様
方で高齢者の方を目配り気配りしましょうということで規定されている。有田町では、各地区
に防犯ボランティアのチームがあり、引退をされた方がメンバーになり、朝の子どもたちの登
校時見守り、その後高齢者のところを回る。場合によっては買い物等のお手伝いをするなどの
活動をするなどされている。そのような助け合いの活動が理想である。
二つ目は学校等における児童等の安全確保となっている。これは学校の設置者・管理者、公
園通学路の管理者には、しっかりとした安全対策の責任・取り組みが求められている。学校が
主体的に子どもたちを守る体制づくりをすることされている。全部の学校が取り組まなければ
ならないということではなく情勢に応じて学校が対応していく。通学路や公園、子どもたちが
遊ぶようなところも入っている。佐賀市はすでに動き始めており、佐賀市が管理する公園につ
いては、警察署と佐賀市の担当者と現場に赴き、公園一つ一つ点検し不備な点を確認すること
となっている。通学路も見えにくい構造をさけ、犯罪防止や交通事故防止にも配慮した道路形
状が求められており、そういった点検も将来的には必要となってくる。
三つ目は、犯罪の防止に配慮した環境等の整備である。大きな目玉は自転車盗難防止のため
の施錠等の促進で、全国で初の条例である。駐輪場には管理者がおり、その管理権に基づいて
しっかりとした対策をとる。無施錠の自転車は盗難の可能性が高いので、一つの対策として無
施錠の自転車について施錠ができるということ規定する。警察署も協働して対策を推進してい
く。⑱に防犯カメラの適正な運用とある。先ほど説明にあったとおり、エスプラッツの周囲に
は今回12基の防犯カメラがつくこととなっている。防犯カメラは、プライバシーには配慮し
なければならないものである。どこでもつけていいというものではないが、やはりエスプラッ
ツの周囲は、安心感を向上させる必要がある。エスプラッツの南側は子どもが集まって遊ぶこ
とができるスペースがあり、安心して子どもたちを遊ばせることができる、また高齢者が安心
してその周辺を歩くことが出来る、そういった効果が期待できる。その効果のためには、その
顕在化が必須であると考える。
四つ目の事業活動における防犯への配慮等については、まず事業活動に伴い事業者が管理し
ている敷地内で犯罪が起きている実態がある。その代表は万引きである。万引きを事業者が放
置をしておくと事業者の損失のみという考えは危険な考えかたであり、万引きは何度も繰り返
6
すことによってより悪質な犯罪に移行する実態がある。万引きは、ゲートウエイ犯罪と着目し
て、事業者がしっかりと自分の事業活動で犯罪の起きにくい場所作りをしていただくというこ
とを条例で規定されており、警察と連携をして防犯対策をすすめていく。今、コンビニだけで
なく深夜スーパーなどの駐車場の一角で明かりがなく子どもたちのたまり場となっていると
ころがある。見えにくい場所は、しっかりと事業者の責任で子供達がたむろしないように、犯
罪が起きないようにしようということである。
この犯罪の起きにくい安全で安心なまちづくり条例は、佐賀県・佐賀市・警察・学校が、が
んばればいいというものではない。防犯の基本は自主防犯である。一人ひとりの力は小さいが、
みんなの町はみんなで守ろうという輪を広げて、これを共助の精神で守る。県・市・学校これ
らの機関はその活動を支え、自助・共助・公助の精神がしっかりと盛り込まれた条例となって
いる。条例の周知はまだまだされていないが、だんだんと少しずつでも防犯対策について周知
していただき前進していかなければならない。条例を使って防犯の為の取り組みをやっていか
なければならないと思っているので、今後とも皆様方のご協力をお願いしたい。
《委員からの質問・意見》
質問1.職場の関係者が痴漢やストーカーの被害が報告されており、警察の話では夏場に向か
って被害が増えるといわれているので注意喚起のためお知らせしたい。また被害が起きた
時間がそれほど深夜ではなく、例えば子どもの塾帰りの時間にも起きているところもあり、
痴漢や連れ去りとか監禁とかにもつながりかねないので対策が必要と思われる。
例えば、外灯設置について青色の外灯に替えると犯罪率が減少したという話をきくが、
佐賀市ではどうか。
⇒回答《生活安全課》
防犯灯には、佐賀市通学路に設置しているものと地元自治会で設置されているものが
ある。地元自治会で設置された防犯灯には佐賀市から助成金を交付している。今回ご相
談の箇所への新規設置については、地元自治会へとご相談していただき、自治会が設置
されるということであれば市補助金制度を活用していただきたい。
青色防犯灯については、以前道路管理課で実験的に行ったが、実験の結果が思いのほ
かよくなかったということで今のところ佐賀市全体で更に進める予定はない。
質問2.佐賀市はLED防犯灯の設置が進められており、平成 28 年度までは補助金をだされ
るが、それ以降補助金はないということで行政のサービスが悪くなっており、地域の負担
が大きくなっている。旧佐賀市は行政で設置されているところが多いが公園等については
まだ整備されていないところがある。管理するところの力も借りないといけない。自治会
でこれ以上設置するのはかなり厳しくなってきている。犯罪を抑制するという考え方であ
れば市も努力していただきたい。
住民も減ってきて値上げなど厳しい時代になってきている。平成28年度までにLED
切替の3分の2程の補助金を出すがそれ以降はなくなる。簡単に自治会に相談して設置で
きるものではない。
⇒回答《生活安全課》
7
蛍光灯からLED防犯灯への切替を平成26年~28年の3年間で補助金を増やして
LED化を進めている。新設について平成29年度以降も継続するのでご理解いただきた
い。電気代の補助金については、現在1灯あたり400円の補助金を出している。蛍光灯
だと年間約3,000円、LEDに替えていただくと約1,500円と安くなるので、3
年間でLED化にし、電気料金も抑えていただきその後は電気料金補助金の終了を予定し
ている。
また、通学路に設置している自歩道照明については、道路管理課で随時設置を行い、L
ED化も図ってきている。しかし、地元を見て回ると薄暗いなどの要望があるので、まだ
まだ照明灯が行き届いてないということを道路管理課へ伝え今後の計画の中にも配慮す
るようお願いしたい。
意見1.スーパーの敷地の南側通路に、入りやすくて見えにくい場所がある。そこで女の子が
襲われた事件があり、スーパーでも対策としてライトを設置した。企業として設置をした
が起きてから設置した状態になっている。できればいろんな呼びかけをしてそういうとこ
ろをなくすことを進めていただければと思う。
学校等における児童等の安全確保とあるが、学校は、たくさんの仕事を担っているので
地域が協力するまちづくり協議会も立ち上がっており、地域が関わっていくことも非常に
大切なことだと思う。
以前に通学路で事故があったということで、危険箇所をまわっておられるが、危ないと
思うから報告をしているがその答えが返ってきてない。子どもたちの安全を守るためにど
うしないといけないのかということを地域と話し合いをしていただきたい。
質問3.地域の中には防犯灯をなかなかつけにくい場所もある。自治会には、防犯灯設置の補
助があるが、企業努力で防犯灯などの対策をされた場合に補助の検討をすべきではないか。
⇒回答《生活安全課》
企業についての補助は現在のところない。今後、様々な場所があり補助金自体もかなり
膨らむ恐れもある。補助金を出すという形ではなく、今回佐賀県犯罪の起きにくい安全で
安心なまちづくり条例ができたので子どもたちが集まりやすいところに暗いところ作ら
ないために呼びかけるなど企業への協力を行っていきたい。
質問4.佐賀県犯罪の起きにくい安全で安心なまちづくり条例では、役割が県・市・団体それ
ぞれにプレッシャーがかかる。問題等が発生したときにどこに連絡すればよいのか、きち
んと対応してもらえるのか。
⇒回答(御厨副市長)
先ほどの危険箇所についての回答がされていないということは、非常に申し訳ない。ま
ずは、危険箇所やいろんな提言というのは、地元や関係者の方が一番よくご存知である。
そういう方から問題提起していただくことが重要である。それに対して市ができるところ
できないところはあるが、適切に対応するよう指導したい。内容によってできるもの出来
ないものがあるが、検討することはしていかないといけない。特に安全安心については、
8
対応することを見逃したことによって大きな結果を導くこともあるので、十分地域の実情
を踏まえて対応していく必要がある。どこまで市ができるのかというのはあるが地域の実
情をあげてもらい、それに対する検討を行い回答していきたい。
質問5.条例17条関係(インターネットの安全な利用)について、子どもたちの教育の中で
ネットモラルについて非常に重視している。ネットによって被害にも遭うが犯罪者にもな
りうるなかで、先日市のPTA協議会でも話を行った。子どもたちへのネットモラルにつ
いて小さいうちから教育をしていかなければならないという視点で、全国的・県内・市内
でネットに関して起こった犯罪について具体的に各学校に流して、学校でも家庭でも流し
て子どもたちに啓発し、正しい知識で子どもたちに利用してもらいたい。条例にある情報
の提供はどのようなものか説明をお願いしたい。
最近、危険ドラッグについて本人もだが交通事故で人を殺害する、無差別に人を殺傷す
る事件など危険ドラッグに関する2次被害的なものが随所で起きている。ドラッグについ
ての教育は、今回の条例に入らないのか。また、危険ドラッグについては、自動販売機も
あるなどといわれており、最近の佐賀市の危険ドラッグや薬物関係の実態について説明を
お願いしたい。
⇒回答《佐賀警察署》
ネットモラルの情報提供に関して、警察の情報提供としてすでに始めており、各警察署
の生活安全課、警察本部のサイバー担当が要請に応じて、企画していただいたところに警
察官を派遣して講習会を実施している。ネット環境は、だれでもが使え、見えにくい犯罪
の起きやすい環境である。早い段階での教育が求められている。実際には、小学生もイン
ターネットに関わっているので、警察でやれることについては教育や指導をやっていきた
い。
危険ドラッグは具体的な犯罪である。条例は具体的な犯罪を取り締まるという視点では
ない。ドラッグに特化してできるものではないが、規範意識の向上ということの啓発活動
も内容に入っている。危険ドラッグについて危険性や乱用防止の啓発ということはこの条
例で行っていくことはできると考える。
実態については、全国で危険ドラッグの吸引で交通事故が多数発生している。現在佐賀
県内でそのような事故が発生しているかというと、確実に答えることは難しい。起きてい
るかもしれない。症状が軽くて見落とされているケースが全国でもたくさんあると思われ
る。まちがいなく危険ドラッグと特定された事案は1件も報告されていない。
質問6.条例22条(安全・安心に関する通報その他の措置)について、適切な措置を講じ
ると一言で書かれているが。具体的にはどのようなことか。
⇒回答《佐賀警察署》
これついては、通報義務を課すということではなく、みんなで力をあわせて見守りまし
ょうという理念を掲げたものでる。
9
【その他】
① 暴力団から
暴力団から地域社会
から地域社会を
地域社会を守るために
暴力団の使用禁止が6月27日で解除され、それで暴力団団員が帰ってきている。5月頃地
元住民に説明し、帰ってきたとたんに何かやってくれという要望があった。今月22日にエス
プラッツホールを使用して、地域住民や企業等に呼びかけ、佐賀警察署、暴追センター、弁護
士の先生に講師に招いて行う。各県のデータでは、行政が関わっているところが結構ある。行
政としての役割についても検討していただき、行政にもどう対応していただけるか相談に行き
たい。今回2回目であるが、住民が立ち上がってやらないといけないと思うので今後ともご理
解いただきたい。
《佐賀警察署》
暴追に関しては住民の方々の意識が必要である。警察は、住民の皆様方をしっかりサポー
トしてバックアップしていかなければならない。
《生活安全課》
佐賀市としては、住民の方が危機感をもって動かれており、警察とも危機感を共有して動
きをしていかなければならない。
10
Fly UP