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ソーシャル・キャピタルをめぐる近年の研究動向

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ソーシャル・キャピタルをめぐる近年の研究動向
安全安心社会研究ワーキングペーパー
WP-2008-003
2008 年 12 月 26 日
ソーシャル・キャピタルをめぐる近年の研究動向
鹿毛
利枝子∗
要
約
本 稿 で は 、ソ ー シ ャ ル・キ ャ ピ タ ル を め ぐ る 最 新 の 研 究 動 向 を 概 観 す る 。ソ ー シ ャ
ル・キ ャ ピ タ ル 研 究 は 、そ の 規 定 要 因 を め ぐ る 研 究 と 、効 果 を め ぐ る 研 究 の 二 つ に 大
別 さ れ る が 、前 者 の 流 れ の 研 究 と し て は 、近 年 、と り わ け 民 族 的 多 様 性 と ソ ー シ ャ ル・
キ ャ ピ タ ル を め ぐ る 研 究 が 活 発 化 し て い る 。後 者 の 流 れ は 近 年 や や 低 調 で あ る が 、ソ
ー シ ャ ル・キ ャ ピ タ ル の 効 果 を め ぐ る 、よ り 精 緻 な 理 論 構 築 が 端 緒 に つ い た と こ ろ で
ある。
安 全 安 心 社 会 ワ ー キ ン グ ペ ー パ ー は 、安 全 安 心 な ま ち づ く り 政 策 研 究 群 の 研 究 成 果 を
速 報 し 、広 く 社 会 に 問 題 提 起 す る た め に 公 表 し て い ま す 。未 定 稿 で す の で 、著 者 の 承
諾 な く 引 用 す る こ と は お 控 え く だ さ い 。ま た 、本 稿 に 示 さ れ た 意 見 は す べ て 著 者 個 人
のものであり、著者が所属する組織のものではないことにご注意ください。
財 団 法 人 ひ ょ う ご 震 災 記 念 21 世 紀 研 究 機 構
安全安心なまちづくり政策研究群
∗
東京大学大学院総合文化研究科准教授
[email protected]
i
Cluster for Safe and Secure Communities, Kobe, Japan
Working Paper-2008-03
December 26, 2008
Recent Trends in Social Capital Research
Rieko Kage ∗
Abstract
This paper reviews recent trends in social capital research.
capital have focused on two broad issues:
Studies of social
the determinants of social capital, and its
broader political, economic, and social consequences.
Among the recent research on the
former, a vibrant research program has emerged on the effects of ethnic diversity on social
capital.
The latter question has attracted less focused attention in recent years, although
some scholars have begun to develop increasingly sophisticated frameworks for
understanding the broader effects of social capital.
∗
Associate Professor in Political Science, Department of Advanced Social and
International Studies, Graduate School of Arts and Sciences, University of Tokyo,
Japan
[email protected]
ii
ソーシャル・キャピタルをめぐる近年の研究動向
鹿毛利枝子
1
はじめに
本稿では、
「 ソ ー シ ャ ル・キ ャ ピ タ ル 」(社 会 関 係 資 本 )を め ぐ る 海 外 で の 最 近 の
研 究 状 況 を 概 観 す る 。よ く 知 ら れ る よ う に 、
「 ソ ー シ ャ ル・キ ャ ピ タ ル 」の 概 念 は 、
古 く は 1910 年 代 に ア メ リ カ の 教 育 学 者 ラ イ ダ・ハ ニ フ ァ ン に よ っ て 提 起 さ れ 、そ
れ以降経済学者グレン・ラウリーや、フランスの社会学者ピエール・ブルデュー
ら に よ っ て も 用 い ら れ た も の で あ る が ( 坂 本 2004)、 学 会 ・ 実 務 の 世 界 に お い て
大きく脚光を浴びるようになったのは、ロバート・パットナムの『哲学する民主
主 義 』( Making Democracy Work ) が 1993 年 に 公 刊 さ れ て 以 降 の こ と で あ る 。
2002 年 ご ろ ま で の 研 究 の 発 展 に つ い て は 既 の 機 会 に 別 に 論 じ て い る の で (鹿 毛
2002a、 2002b)、 本 稿 で は そ れ 以 降 、 こ の 5、 6 年 ほ ど 間 の 展 開 を 中 心 に 取 り 上 げ
たい。また「ソーシャル・キャピタル」については実務の分野でも多くの論考が
あ る が 、本 稿 で は 社 会 学 ・経 済 学・政 治 学 な ど 、主 と し て 学 術 分 野 で の 研 究 を 中 心
に取り上げる。
ソ ー シ ャ ル ・キ ャ ピ タ ル を め ぐ る 研 究 は 、そ の 規 定 要 因 を め ぐ る 研 究 と 、効 果 を
めぐる研究の二つに大別される。以下本稿では、次節においてソーシャル・キャ
ピタルの規定要因についての研究の展開を、次いでその効果をめぐる最近の研究
を概観する。
2
ソーシャル・キャピタルの規定要因
(1)
ソーシャル・キャピタルと民族的多様性
ソーシャル・キャピタルの規定要因を考える上で近年、特に注目を集めている
のは、民族的多様性との関係、とりわけ民族的多様性もしくはその拡大が、ソー
シャル・キャピタルを侵食するか否かという問題である。この論点は、部分的に
は ロ バ ー ト ・ パ ッ ト ナ ム が 著 書『 ボ ー リ ン グ ・ ア ロ ー ン 』(2000)に お い て 、「 架 橋
的 ( bridging)」 と 「 固 定 的 ( bonding)」 ソ ー シ ャ ル ・ キ ャ ピ タ ル と い う 区 別 を 行
った際に提起したものであるが、同時に、特に西ヨーロッパ諸国における近年の
移民の急増が社会に及ぼすインパンクトを探ろうとする機運の高まりともタイミ
-1-
ングが一致し、研究が大いに発展している。
この点に関するこれまでの研究は、民族的多様化が他者への信頼感情などを低
下させるという主張と、そうではないという主張に、二分している。たとえばア
メ リ カ の デ ー タ を 用 い た Alesina and Ferrara (2002)は 、民 族 的 に 多 様 な 地 域 に 居 住
する個人は、他者への信頼感情が低いという分析結果を提出している。他方
Nannensted et al. (2008)は 、 デ ン マ ー ク の デ ー タ に 依 拠 し な が ら 、 民 族 的 に 多 様 な
地域に居住する個人ほど、同じ民族の他者のみならず、他民族の他者に対する信
頼感情も高いと報告する。中間的な立場としては、デトロイト地域のデータを分
析 し た Marshall and Stolle (2004)が 、民 族 的 多 様 性 の 信 頼 感 情 に 対 す る イ ン パ ク ト
は民族によっても異なり、民族的に多様な地域に居住することは黒人の信頼感情
を上昇させるが、白人の信頼感情は低下させるとしている。
これらは民族的多様性が個人レヴェルでの信頼感情に及ぼすインパクトを検討
したものであるが、地域レヴェル・社会レヴェルにおけるソーシャル・キャピタ
ルに対するインパクトを分析した研究も、同様に錯綜した状況である。たとえば
世 界 60 カ 国 の デ ー タ を 分 析 し た Delhey and Newton (2005)は 民 族 的 に 多 様 な 国 ほ
ど 信 頼 感 情 も 低 い と す る 一 方 、 74 カ 国 の デ ー タ を 分 析 し た Bjornskov (2007)は 、
民 族 的 多 様 性 と 信 頼 感 情 の 間 に は 関 係 が な い と 結 論 づ け て い る 。 ま た Anderson
and Paskeviciute (2006)の 分 析 で は 、 民 族 的 ・ 言 語 的 多 様 性 が ソ ー シ ャ ル ・ キ ャ ピ
タルに及ぼす影響はソーシャル・キャピタルの指標によっても異なり、たとえば
信頼感情にはマイナスの影響を及ぼすが、自発的結社への参加水準にはプラスの
影響を及ぼすとする。
このように民族的多様性がソーシャル・キャピタルに及ぼす影響をめぐる研究
は大きく対立しているが、今後の研究の方向性としてはいくつか考えられる。一
つ に は 、 Anderson and Paskeviciute (2006)よ う に 、「 多 様 性 」 を 一 括 り に 扱 う の で
はなく、民族的多様性と言語的多様性、さらには宗教的多様性といった異なるタ
イプの多様性のもたらすインパクトをより仔細に区別しながら分析を進める必要
があるだろう。また民族的多様性と、信頼感情をはじめとするソーシャル・キャ
ピタル指標の間の関係は一律ではなく、国によっても異なる可能性がある
( Nannensted 2008: 427-8)。と い う の も 、民 族 間 の 関 係 や 感 情 は 、そ の 国 や 地 域 の
もつ歴史的な特性や経験に大きく影響を受けると考えられ、他民族との「現在に
おける」経験がソーシャル・キャピタルに及ぼす影響も、そのような「過去から
の」歴史的要因に拘束されるはずだからある。今後の研究では、このように分析
対象地域の歴史的文脈をもより考慮した分析が求められるであろう。
-2-
(2)
ソーシャル・キャピタルを形成するその他の要因
民族的多様性以外にも、ソーシャル・キャピタルを規定する要因については、
様々な方向から研究が発展している。初期のソーシャル・キャピタル研究では、
所得分布の平準性が高い水準のソーシャル・キャピタルに繋がることが指摘され
た ( e.g. Boix and Posner 1998) が 、 2000 年 代 に 入 る と こ の 研 究 を 一 歩 進 め て 、 福
祉 国 家 と ソ ー シ ャ ル ・ キ ャ ピ タ ル の 関 係 を 探 る 研 究 が 進 展 し て い る ( e.g. Kumlin
and Rothstein 2005; Larsen 2007; Rothstein and Stolle 2008)。
所得分布の平等性がソーシャル・キャピタルを促進するとすれば、先進諸国に
おいて所得分布を大きく規定する福祉国家までが分析の射程に入ってくることは
当然である。ただ、福祉国家とソーシャル・キャピタルの間の関係を探った最近
の研究の問題は、それがスカンジナビア諸国の事例に依拠しすぎていることであ
ろ う ( e.g. Kumlin and Rothstein 2005; Larsen 2007)。 福 祉 国 家 研 究 に お い て は 、 リ
ベラル型(英米型)福祉国家、大陸ヨーロッパ型福祉国家、スカンジナビア型福
祉 国 家 と い う 、 3 タ イ プ の 福 祉 国 家 の 区 別 が な さ れ て い る が ( Esping-Andersen
1990) こ れ ま で の ソ ー シ ャ ル ・ キ ャ ピ タ ル 研 究 は 「 北 欧 型 」 福 祉 国 家 と そ の 他 の
福祉国家がソーシャル・キャピタルに異なる影響を及ぼすことは認めながら、福
祉国家の3類型がそれぞれどのようなインパクトをもたらすかは十分に考慮して
いるとはいえない。今後はこれまでの福祉国家研究の成果と、ソーシャル・キャ
ピタル研究をより緊密に結びつける努力が必要であるように思われる。
福祉政策のみならず、ソーシャル・キャピタルを促進するその他の政策的要因
に つ い て も 研 究 が 進 ん で い る 。 Mettler (2005)に よ れ ば 、 ア メ リ カ の 第 二 次 世 界 大
戦 経 験 世 代 が そ の 他 の 世 代 と 比 較 し て 高 い 参 加 水 準 を 示 す の は 、 い わ ゆ る GI 法
によるものであると指摘する。教育政策の効果というわけである。
初期のソーシャル・キャピタル研究はフォーマルな自発的結社を通したソーシ
ャル・キャピタルの醸成機能を重視したが、近年の研究は、ソーシャル・キャピ
タルがインフォーマルな社交を通しても促進されうる可能性を指摘している。
Green and Brock (2005)の 実 験 手 法 を 用 い た 分 析 に よ れ ば 、 フ ォ ー マ ル な 団 体 へ の
参加のみならず、インフォーマルな社交によっても交渉の技能や互酬性の規範の
形 成 が 確 認 さ れ た と い う 。 ノ ル ウ ェ ー の デ ー タ を 分 析 し た Wollebæk and Selle
(2002)に お い て も 、同 様 の 結 果 が 報 告 さ れ て い る 。こ れ ら の 研 究 は 、ソ ー シ ャ ル ・
キャピタルの醸成において、従来過度に重視されてきたともいえる自発的結社の
役割を相対化しようとする試みとして評価しうるだろう。
-3-
3
ソーシャル・キャピタルの効果
前節においてみたように、ソーシャル・キャピタルは政策的・制度的・社会的
なさまざまな要因によって形成される。ではこのように形成されるソーシャル・
キャピタルは社会的にどのような効果をもつのか。ソーシャル・キャピタルの要
因面の分析の隆盛と比較して、その効果をめぐる分析は、近年さほど盛り上がっ
ているとはいえない。ソーシャル・キャピタルをめぐる近年の研究は、その効果
を探るよりも、むしろソーシャル・キャピタルは多くの社会的利益をもたらすこ
と を 示 し た 初 期 の ソ ー シ ャ ル ・ キ ャ ピ タ ル 研 究 の 成 果 を 前 提 と し た 上 で ( e.g.
Putnam 1993; 2000)、 そ の 規 定 要 因 を 探 る と い う ス タ イ ル が 主 流 に な り つ つ あ る 。
とはいえ、ソーシャル・キャピタルの効果をめぐる研究が全く進んでいないわ
けではない。従来の研究の多くは、ソーシャル・キャピタルが一律に政治的・経
済的・社会的パフォーマンスを向上させるという、比較的単純な構造の議論をと
ってきたが、実際の関係はそれほど単純ではない。たとえばソーシャル・キャピ
タルが経済成長を加速する効果をもつことは多くの研究によって主張されてきた
が ( e.g. Fukuyama 1995)、 Uslaner (2002)が 指 摘 す る よ う に 、 ア メ リ カ が 比 較 的 高
い 成 長 率 を 実 現 し た 1990 年 代 以 降 は 、と り わ け ア メ リ カ に お け る 社 会 的 紐 帯 の 指
摘された時期と重なる。とすれば、ソーシャル・キャピタルは単純に経済成長を
加速させるのではなく、成長を促進するとしても何らかの条件に媒介されて機能
すると考える方が現実的であろう。ソーシャル・キャピタルの効果をめぐるより
精緻な理論構築が課題となってきた。
こ の よ う な 方 向 に 一 歩 踏 み 出 そ う と す る の が 、Newton (2006)で あ る 。こ の 論 文
では、ソーシャル・キャピタルと政治的信頼感の間の関係が、多変量解析を用い
た多国間比較分析においてはしばしば確認されるにもかかわらず、一国単位の事
例分析においては確認できないことを指摘する。たとえばスウェーデンでは国際
的に見てもソーシャル・キャピタルの水準は高いが、ここ数年の経済成長率は高
い と は い え な い し 、ま た 政 治 的 信 頼 感 情 も む し ろ 近 年 低 下 し て い る 。Newton に よ
れば、ソーシャル・キャピタルと経済成長、政治的信頼感情といった変数は、相
互に連動するのではない。政治的信頼感情は、主として経済成長率に影響される
が、それはソーシャル・キャピタルに媒介され、同じように経済成長率が低くて
も、ソーシャル・キャピタルの水準の高い国や地域においては、政治的信頼感の
低 下 は 増 幅 さ れ る 可 能 性 が あ る と 指 摘 す る 。実 証 的 な 検 証 は 今 後 の 課 題 で あ る が 、
ソ ー シ ャ ル・キ ャ ピ タ ル を す べ て の 社 会・経 済 問 題 の 万 能 薬 と み な す の で は な く 、
より精緻な方向に議論が進んでいるのは歓迎すべきであり、さらなる議論の発展
が待たれる。
-4-
4
結語―安心・安全社会への含意?―
一 連 の ソ ー シ ャ ル・キ ャ ピ タ ル 研 究 は 、本 プ ロ ジ ェ ク ト の 主 眼 で も あ り 、安 心 ・
安全社会に向けた仕組みづくりについても、重要な貢献をする可能性をもつ。最
近の研究では、ソーシャル・キャピタルの高い地域では、災害からの復興からも
高 い と さ れ る 。た と え ば Aldrich (2008)は 関 東 大 震 災 後 の 関 東 地 域 の デ ー タ を 用 い
て、高いソーシャル・キャピタルに特徴づけられる地域では震災後の復興も比較
的 速 か っ た と い う 分 析 を 示 し た 。 同 様 に 、 Kage (forthcoming)も 、 第 二 次 世 界 大 戦
の戦災からの日本の復興が、社会的紐帯の比較的緊密な地域の方が、そうでない
地域と比較して、速やかに進んだことを示した。経済的格差の拡大をはじめとし
て、ソーシャル・キャピタルには不利な条件が日本でも揃う中、安全・安心とい
う観点からすれば、日常からソーシャル・キャピタルを醸成しておくことが、自
然災害・人災を問わず、突発的な災害に対する社会の「免疫力」を培うことにな
るだろう。
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-5-
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