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本編 5章 (PDF形式, 2.90MB)

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本編 5章 (PDF形式, 2.90MB)
● 土地利用
■名古屋大都市圏の中枢都市として、また国内外との広域交流都市として都心機能の
強化をはかります。
■集約連携型都市構造の実現に向け、鉄道駅等を中心に多様な都市機能の集積をはか
るなど、持続的な都市活動を支える土地利用の誘導をすすめます。
住居、工業・物流などの都市機能の適切な誘導をはかるとともに、地区計画※等の
活用により、地域の特性に応じたきめ細かな土地利用の誘導につとめます。
まちづくりの方針
■めざすべき土地利用に向けて、現状の土地利用や防災性に配慮しつつ、商業・業務、
2
めざすべき都市の姿
方 針
1
長期的視点に立った
まちづくりに向けて
ここでは、まちづくりの方針に沿った、各分野(「土地利用」
「交通」
「港湾・空港」
「緑・水」「住宅・住環境」「防災」「景観・歴史」「低炭素・エネルギー」「供給
処理施設等」)の方針と施策の方向性について示します。
策定にあたって
5
分野別構想
3
4
施策の方向性
●都心機能の誘導・強化
都心域においては、歴史的資源の保全に配慮しつつ、再開発や低未利用地の活用、
分野別構想
■商業・業務系の土地利用
5
老朽建築物の建替えなど土地の高度利用および適切な機能更新により、商業・業務、
特に名古屋駅周辺から栄を中心とする都心部では、名古屋大都市圏の中心とし
ての中枢機能や国内外との広域交流機能の一層の充実をはかるとともに、都市景
観や観光・交流拠点の整備などにより、世界に開かれた魅力と風格ある都市空間
の形成をはかります。
拠点においては、魅力とにぎわいの創出をはかるため、高い公共交通利便性等
の地域特性を生かし、商業・業務・サービス・文化施設等の集積・維持をはかります。
駅そば生活圏においては、生活利便施設の充実などにより、歩いて暮らせる生
活環境づくりにつとめます。
6
地域まちづくりの
推進
●地域特性を生かした拠点と駅そば生活圏の形成
戦略的まちづくり
の展開
文化等の都市機能のより一層の集積をはかります。
7
評価・見直しの
方針
地区計画
8
地区の特性にふさわしい良好な環境を整備・保全するため、地域住民の意向を
十分反映しながら、道路、公園など地区の施設と建築物の用途、形態、敷地な
どに関する事項を都市計画で定める制度。
28
用途地域内のもの、または地区計画に位置づけられ、一定の公共交通サービスが
確保された上で、都市基盤や土地利用、周辺生活環境等に支障がなく、環境・防
災などで地域に貢献するものに限定します。
■住居系の土地利用
●都心居住の促進
都心域においては、商業・業務等とあわせて中
駅そば生活圏においては、駅付近を中心にまち
分野別構想
5
ショッピングセンターなどの大規模集客施設※の新規立地については、商業系
まちづくりの方針
4
●大規模集客施設への対応
めざすべき都市の姿
3
長期的視点に立った
まちづくりに向けて
2
策定にあたって
1
高層住宅を誘導することにより、都市機能の集積
による高い利便性と職住近接性を生かした快適な
都心居住を促進します。
●公共交通を生かした居住空間の形成
なみと調和した中高層住宅を誘導するとともに、
その周辺では住環境に配慮した中低層住宅を誘導
し、公共交通の利便性を生かした高質で魅力ある
居住空間の形成をはかります。
■都心居住(アクアタウン納屋橋)
●駅そば生活圏以外の地域の土地利用誘導
駅そば生活圏以外の地域では、身近な自然環境の保全に配慮しながら、当面、
低層低密でゆとりある住宅市街地を基本としつつ、将来的な土地利用動向を見据
えて、人口減少により懸念される空地の増加などと、それに伴う地域環境の悪化
や都市経営の非効率化に対し、適切な対応策の検討をすすめます。
戦略的まちづくり
の展開 6
7
地域まちづくりの
推進 8
■工業・物流系の土地利用
●工業・物流系の集積地の維持・誘導
港・臨海域など工業系土地利用が集積している地域においては、工業・物流、
エネルギー供給を中心とした土地利用を基本としつつ、航空宇宙分野など今後の
評価・見直しの
方針 成長が期待される産業の立地を促進します。また、インターチェンジ周辺等の広
域交通ネットワークの活用が可能な地域においては、その特性を生かした土地利
用の誘導をはかります。
大規模集客施設
劇場、映画館、演芸場若しくは観覧場又は店舗、
飲食店、展示場、遊技場などの床面積の合計が1
万平方メートルを超えるもの。
29
志段味ヒューマン・サイエンス・タウン※等において、名古屋大都市圏のもの
しやすい環境づくりをすすめます。
●住工複合地における工場の操業環境の維持
住工複合地においては、工場の適正な操業環境について、他の用途との調和を
はかりながらその維持につとめます。
大規模な工場跡地について土地利用転換が必要な場合には、道路等の都市基盤
の整備とあわせて周辺環境と調和した適切な土地利用の誘導を行います。
それ以外の低未利用地についても、都市基盤の整備状況や周辺環境に配慮した
有効利用を促進します。
●自然環境等の維持・保全と市街地拡大の抑制
市街化調整区域※は、優良な農業生産基盤であるとともに、優れた自然風景や
田園的風景、生物の生息・生育環境を有する自然環境豊かな地域です。都市にう
まちづくりの方針
■市街化調整区域の土地利用
2
めざすべき都市の姿
●大規模低未利用地の土地利用誘導
1
長期的視点に立った
まちづくりに向けて
づくり産業を支える研究機関や研究開発型企業等の立地を促進し、産学官が連携
策定にあたって
●ものづくり産業を支える環境づくり
3
4
るおいや快適性といった魅力をもたらす役割に加え、生物多様性の保全に資する
ます。
■きめ細かな土地利用の誘導
分野別構想
貴重な空間として市街地の拡大を抑制しつつ、引き続きその維持・保全につとめ
5
●地区計画等の活用
戦略的まちづくり
の展開
住民主体による生活環境の保全や、
開発にあわせた良好な環境の形成と
6
いったまちづくりに対応するため、地
区計画などの活用により、地区特性に
応じたきめ細かな土地利用の誘導につ
■地区計画の活用事例(高見二丁目地区)
市街化区域・市街化調整区域
志段味地区における居住・研究開発・生産・商業・
すでに市街地を形成している区域および概ね10年以内に優先的かつ計画的に市街化をはかるべき区域を「市
業務・文化・スポーツ等の機能が調和したまち。
街化区域」
、また、市街化を抑制すべき区域を「市街化調整区域」として、都市の無秩序な市街化を防止し、
計画的な市街化をはかることを目的に都市計画で定めるもの。
30
7
評価・見直しの
方針
志段味ヒューマン・サイエンス・タウン
地域まちづくりの
推進
とめます。
8
分野別構想
5
志段味
上小田井
まちづくりの方針
4
土地利用の方針図
めざすべき都市の姿
3
長期的視点に立った
まちづくりに向けて
2
策定にあたって
1
浄心
戦略的まちづくり
の展開 7
地域まちづくりの
推進 8
※
大曽根
藤が丘
春田
上社
本郷
今池
池下
都心域
中村公園
岩塚
星ヶ丘
本山
一社
東山公園
御器所
八田
高畑
荒子
日比野
熱田
※
八事
瑞穂区役所
植田
原
新瑞橋
南陽
6
小幡
黒川
荒子川公園
港区役所
名古屋港
低層住宅地
中層住宅地
一般住宅地
野並
本笠寺
笠寺
平針
徳重
商業地
住工複合地
鳴海
大高
工業・物流地
有松
公園・緑地・
農地・樹林地
主な河川・運河
金城ふ頭
拠点(都心域を除く)
評価・見直しの
方針 ※大曽根は大曽根駅、ナゴヤドーム前矢田駅、砂田橋駅を
熱田は熱田駅、神宮西駅、神宮前駅を示す
31
策定にあたって
● 交 通
■集約連携型都市構造の実現に向け、安心・安全・便利に移動できる交通サービスに
より、環境にやさしい移動手段が選択される交通体系の形成をはかります。
■地域間連携や交流機能を高める交通基盤の整備を推進します。
■豊かな道路基盤を有効に活用し、道路空間の再配分※などにより、歩行者などが安全・
施策の方向性
■駅そばまちづくりを支える交通体系の形成
●公共交通利用の促進
基幹公共交通※の強化、新たな公
まちづくりの方針
共交通サービスの導入および異なる
2
めざすべき都市の姿
快適に利用でき、まちの魅力・にぎわいや個性を高める空間として再生します。
長期的視点に立った
まちづくりに向けて
方 針
交通事業者間での乗継抵抗の低減と
いった公共交通施策について検討す
るなど、安心・安全・便利に移動で
きる公共交通サービスを提供するこ
1
3
4
とにより、自動車利用から公共交通
また、鉄道駅やその周辺の歩行者
■地下鉄
空間においては、公共交通機関を利用するすべての人が安全で円滑な移動ができ
るよう、一体的なバリアフリー※化を推進します。
環境にやさしい交通手段である自転車の役割や機能などを整理したうえで、歩
行者・自転車・自動車の分離などをはかり、安全・快適な空間を確保するとともに、
行政・民間の役割分担のもと自転車駐車場を整備し、鉄道駅周辺や都心部の放置
自転車対策を推進します。
社会実験から得られた効果・課題等を検証し民間主体での導入をめざします。
道路空間の再配分
基幹公共交通
バリアフリー
既存の道路空間の使い方を見直すとともに、車道・
旅客輸送の基幹となる高速性、定時性等に優れた
高齢者・障害者等が社会生活していく上での物理
自転車道・歩道・植樹帯などの道路を構成する各
利用者にとって利便性の高い公共交通。
的、社会的、制度的、心理的及び情報面での障害
要素の幅員を再検討し、道路の空間構成(各要素
を除去するという考え方。例えば、公共交通機関
の幅員)を再構築すること。
のバリアフリー化とは、高齢者・障害者等が公共
サイクルシェアリングの一つ。長時間の利用を中
7
評価・見直しの
方針
交通機関を円滑に利用できるようにすること。
コミュニティサイクル
6
地域まちづくりの
推進
また、まちのにぎわいや放置自転車対策につながるコミュニティサイクル※は、
5
戦略的まちづくり
の展開
●自転車利用環境の整備
分野別構想
利用への転換をはかります。
8
心とするレンタサイクルとは異なり、短距離・短
時間の移動手段として自転車をレンタル利用す
る。
32
策への転換をはかります。
特に都心部においては、駐車場の適正な供給・配置の誘導、既存駐車場等を活
用した荷さばき車両・自動二輪車等の駐車需要への対応などをすすめます。
また、パークアンドライド※の推進など、公共交通利用と連携した駐車施策を
すすめます。
●環境にやさしいライフスタイルへの転換
まちづくりの方針
4
これまでの駐車需要に応じた駐車場整備から、総合的な駐車マネジメント※施
めざすべき都市の姿
3
●総合的な駐車施策の推進
長期的視点に立った
まちづくりに向けて
2
策定にあたって
1
■交流機能を高める交通基盤の整備
カーシェアリング※や電気自動車などの低炭素カー※の普及を促進します。
また、市民・企業などの多様な主体に対するモビリティマネジメント※の展開
などにより、過度に自動車に頼らないライフスタイルへの自発的な転換を促しま
す。
●基幹ネットワークの整備
都市間の連携・交流や円滑な物流
至名古屋IC
を支える高速道路ネットワークであ
至春日井IC
る名古屋環状2号線、名古屋高速道
路の早期完成をめざすとともに、料
分野別構想
5
金施策の取り組みなど利便性の向上
をはかります。また、守山スマート
インターチェンジ※(仮称)の整備
を推進します。
■守山スマートインターチェンジ(仮称)のイメージ
広域交流をさらに活発化させるために、新東名・新名神高速道路やリニア中央
6
戦略的まちづくり
の展開 7
地域まちづくりの
推進 評価・見直しの
方針 8
新幹線など広域交通基盤の整備を促進します。 駐車マネジメント
パークアンドライド
カーシェアリング
交通混雑地区の駐車場の適正な利用促進や円滑な
道路交通渋滞の緩和、公共交通機関の利用促進、
1台の自動車を複数の人が共同で使うこと。
都市交通の実現をはかるために、駐車場の供給や
環境負荷の軽減を目的に、自宅から最寄り駅まで
配置の誘導及び駐車場情報の提供、パークアンド
自動車を使い、駅に近接した駐車場に駐車し、公
ライドの推進等の駐車施策を総合的に展開するこ
共交通機関に乗り換えて目的地までいく交通手
と。
法。
低炭素カー
モビリティマネジメント
スマートインターチェンジ
従来のガソリン車よりも、燃費が優れていたり、
一人ひとりのモビリティ(移動)が、社会的にも
高速道路の本線上またはサービスエリア、パーキ
二酸化炭素排出量が少ない自動車のこと。
個人的にも望ましい方向(例えば、過度な自動車
ングエリア、バスストップに設置されているETC
利用から公共交通・自転車等を適切に利用する方
を活用したインターチェンジ。
向)に自発的に変化することをコミュニケーショ
ンを通じて促す交通施策。
33
都市の骨格を形成する都市計画道路について、整備中の道路は早期完成をめざ
しをすすめるとともに、都市計画道路整備プログラム※に基づく整備を推進しま
す。
あわせて、道路交通の円滑化に向けて、鉄道との立体交差化を推進します。
●道路施設の健全な維持管理
■まちの魅力・にぎわいや個性を高める道路空間の再生
●道路空間の利活用
沿道の土地利用と一体となった道
路空間の利用のあり方について検討
まちづくりの方針
します。
2
めざすべき都市の姿
最適維持管理計画※を策定し、計画的な維持管理を行います。
特に、都心部においては、道路空
間を有効に利用し、ゆとりある快適
で魅力的な歩行者空間の創出をはか
ります。加えて、地下街については、
1
長期的視点に立った
まちづくりに向けて
します。また、未整備の道路は、未着手都市計画道路の整備方針※に基づき見直
策定にあたって
●安全・円滑な移動を支える基盤の形成
3
4
沿道の再開発や建築物の建替え更新
■道路空間の利活用(久屋大通)
携強化をはかり、歩行者の回遊性を
高める等、安全で快適な空間形成につとめます。
また、住宅地等において自動車通過交通を抑制する方策について検討します。
道路空間の利活用について、地域住民をはじめさまざまな主体が計画の段階か
ら参加できる仕組みを検討するとともに、歩行者空間について、地域が主体的に
利活用できるルールづくりをすすめます。
5
戦略的まちづくり
の展開
●住民参加による道路空間の利活用
分野別構想
等の機会をとらえ、地上と地下の連
6
地域まちづくりの
推進
7
都市計画道路整備プログラム
最適維持管理計画
平成17年度に名古屋市内全ての未着手都市計画道
限られた財源の中で、計画的で効率的な道路整備
名古屋市の管理する「道路」
「河川」
「公園」といっ
路について見直し検討を行い、計画の廃止・変更・
を推進するため、未着手都市計画道路整備方針に
た公共土木施設の長寿命化、維持管理費の平準化
現計画どおりなど、各未着手都市計画道路の今後
基づいて、未着手都市計画道路の整備着手時期を
と抑制をはかるために、各施設の点検や補修方法
の整備のあり方について、その基本的な方針を定
明らかにしたもの。
などを定めた維持管理の計画。
めたもの。
34
評価・見直しの
方針
未着手都市計画道路の整備方針
8
地下鉄
上 飯田線
ガイド
ウ
線
本
央
中
R
J
名鉄犬山線
名城線
鉄
下
藤が丘
まちづくりの方針
八事
あおなみ線
地下鉄
名港線
地下鉄桜通線
名鉄豊田線
新瑞橋
線
上小田井
めざすべき都市の姿
分野別構想
幹線
道新
線
東海
道本
JR R東海
J
名鉄常滑線
戦略的まちづくり
の展開 地域まちづくりの
推進 8
名鉄小牧線
長期的視点に立った
まちづくりに向けて
7
評価・見直しの
方針 35
本
屋
古
名
鉄
線
名古屋港
金城ふ頭
徳重
名古屋港
名
6
御器所
赤池
地下
鉄
名古
屋線
近鉄
金山
西本線
高畑
JR関
鉄
地下
本山
上前津
鶴舞
八田
リニモ
線
東山
千種
瀬戸
名鉄
小幡緑地
バス
エイ
鶴舞
線
5
上飯田
地
大曽根
平安通
今池
名古屋
栄
伏見
中村区役所
久屋大通
丸の内
4
城北線
3
鉄軌道ネットワーク
2
策定にあたって
1
策定にあたって
長期的視点に立った
まちづくりに向けて
道路ネットワーク
2
海
一宮
一宮IC
高針
JCT
名
古屋
瀬戸
道路
日進JCT
知多半島
道路
名古屋南
IC・JCT
豊田東
JCT
新東
名高
速道
路
分野別構想
東海
JCT
まちづくりの方針
伊勢湾岸自動車道
東山線
東
名古屋IC
上社
JCT
大高線
飛島
IC
道
車道
自動
環状
海
名古屋高速道路
万場線
東海 線
東
守山
スマートIC(仮称)
東名高速道路
二環状自動車
楠線
清
古屋第
道
動車
自
阪
名
一宮線
名
須
線
路
速道
神高
新名
小牧JCT
楠JCT
清洲
JCT
名古屋西
JCT
土岐JCT
小牧IC
小牧線
一宮JCT
四日市JCT
車道
自動
中央
めざすべき都市の姿
東
北
陸自
動車道
名神
高速
道路
1
3
4
5
豊田
JCT
戦略的まちづくり
の展開
6
多横断道路
知
半田常滑JCT
供用中
事業中
地域まちづくりの
推進
H23年12月末現在
中部国際空港
7
評価・見直しの
方針
8
36
めざすべき都市の姿
3
長期的視点に立った
まちづくりに向けて
2
策定にあたって
1
● 港湾・空港
方 針
■中部圏・名古屋大都市圏の産業・経済・暮らしを支える国際産業ハブ港として、利
用しやすく質の高いサービスを提供し、安全で信頼される港づくりをすすめます。
■多くの人々が訪れ、交流するウォーターフロントとして、魅力ある親しまれる港づ
くりをすすめます。
■国内外と中部を結ぶ玄関となる中部国際空港の機能強化や需要拡大をすすめます。
施策の方向性
■背後圏のものづくり産業や暮らしを支える港づくり
●港湾物流機能の強化
まちづくりの方針
4
コンテナ機能の拡充、需要動向に対応した施設整備、荷役機械等の高度化等、
物流機能の強化をはかるとともに、基幹航路※をはじめとする国際航路網の維持・
拡充をはかります。
●防災性の向上
耐震強化岸壁※の整備など港湾施設の耐震性の向上をはかります。また、平成
分野別構想
5
23年3月11日に発生した東日本大震災を受け、防災施設・防災体制を検証し、今
後のあり方について検討をすすめ、防災性の向上をはかります。
■魅力ある親しまれる港づくり
●金城ふ頭の開発
戦略的まちづくり
の展開 6
7
地域まちづくりの
推進 8
良好な交通アクセスを活用し、物
流機能とのバランスをとりつつ、交
流機能や商業機能の集積をはかり、
国際展示場をはじめ多くの情報と
人々が交流する拠点としての機能強
評価・見直しの
方針 化をはかります。
■金城ふ頭
基幹航路
耐震強化岸壁
北米・アジア・欧州の3極を直接結ぶ航路。
大規模な地震が発生した場合に、被災直後の緊急
物資および避難者の海上輸送を確保するために、
特定の港湾において、通常のものより耐震性を強
化して建設される岸壁。
37
ガーデンふ頭などにおいて、人々が憩いを求めて訪れ、交流しにぎわう港づく
浄化策や生物の生息しやすい環境の創出策について検討をすすめます。
2
●中川運河の再生
水質の浄化や緑あふれるプロム
ナード※の整備により、環境水準の
めざすべき都市の姿
向上をはかるとともに、周辺の開発
状況を踏まえた沿岸地への商業・交
流機能の誘導により、市民が訪れ交
流し、にぎわうウォーターフロント
としての機能を創出していきます。
また、都市を大雨から守るため治
■中川運河周辺
■中部国際空港の機能強化
●二本目滑走路の建設促進
中部国際空港の完全24時間化に向け、二本目滑走路の建設を促進します。
空港利用者の利便増進のため、将来の航空需要の動向等を考慮しながら、公共
交通の利便性向上に向けて検討します。また、名古屋環状2号線、名古屋高速道路
の早期完成などをめざします。
●航空路線網の充実
地域の国際競争力向上のため、航空会社などに働きかけて就航都市数の拡大や、
便数の増加をはかります。
関係機関とともに空港の利用促進をすすめます。
4
5
6
地域まちづくりの
推進
●利用促進
3
戦略的まちづくり
の展開
■空港の需要拡大
分野別構想
●アクセスの向上
まちづくりの方針
水機能の向上をはかります。
1
長期的視点に立った
まちづくりに向けて
りをまちづくりと連携しながらすすめます。また、水辺の魅力向上に資する水質
策定にあたって
●水辺の交流空間の魅力とにぎわいづくり
7
評価・見直しの
方針
8
プロムナード
散歩、回遊することができる歩行者用の公共空間。
38
方 針
■公園・緑地の整備・運営、緑の保全・創出や水辺空間の整備により、身近に自然が
感じられる環境づくりをすすめます。
■緑と水の回廊による生物多様性の保全や健全な水循環の回復、風の道※づくりによ
り、人や生きものにとって快適な環境づくりをすすめます。
めざすべき都市の姿
3
● 緑・水
長期的視点に立った
まちづくりに向けて
2
策定にあたって
1
施策の方向性
■公園・緑地の整備・運営
●公園・緑地の整備
都市における貴重な緑であるとともに、避難地等の機能を有する大規模な公園・
まちづくりの方針
4
緑地の整備を計画的にすすめつつ、歩いていくことができる身近な公園が少ない
地域や偏りのある地域において公園の確保につとめることで、都市公園等の面積
が市民一人あたり10㎡、長期的には15㎡となることをめざします。
●公園・緑地の管理運営
公園施設の計画的な修繕及び更新を行い、地域ニーズに配慮した安全で快適な
分野別構想
5
公園の維持管理につとめます。また、顧客志向や経営的手法を取り入れた公園経
営のあり方を整理し、公園の機能向上と都市公園の利活用の推進をはかります。
●市民とともにすすめる森づくり・公園づくり
東山公園・平和公園や戸田川緑地
戦略的まちづくり
の展開 6
などの「なごやの森」づくりや、地
7
地域まちづくりの
推進 8
域の身近な公園の整備・維持管理・
運営などに、市民や企業の積極的な
参画を促進することで、魅力ある公
園づくりをすすめます。
評価・見直しの
方針 ■東山公園周辺
風の道
海、河川や緑地などからの冷涼な風の通り道。
39
策定にあたって
■緑の保全と創出
●樹林地の保全
風致地区※などの緑地保全制度を活用するとともに、緑地保全地域※など新たな
保全策の立案・活用をすすめます。
長期的視点に立った
まちづくりに向けて
樹林地等を良好な状態で維持管理し、未来へ引き継ぐため、特別緑地保全地区※、
1
2
●農地の保全
農地の持つ緑地機能と、食の安全・安心面からの都市農業の必要性を積極的に
とともに、市民農園※の設置など都市農業についての市民の関心及び理解を深め
るための施策をすすめます。
●市街地の緑化
広い道路空間を生かして緑豊かな道路の形成につとめます。また、緑化地域※
地の緑化をすすめ、既存の樹林地や農地の保全策とともに、当面、市域面積の3割
の緑被率を確保することをめざします。
■魅力的な水辺空間の整備
まちづくりの方針
をはじめとする緑化制度の充実や公共施設における率先的な緑化などにより市街
めざすべき都市の姿
評価し、生産緑地地区※の指定・継続などによる営農環境の保全・整備をはかる
3
4
●身近な親水空間の整備
分野別構想
水辺が身近に感じられ、生活にう
るおいを与える空間の創出をめざ
し、水辺空間の整備・保全をすすめ
るとともに、周辺美化や水質浄化に
5
つとめます。
●多自然川づくり
創出する多自然川づくりをすすめます。
特別緑地保全地区
風致地区
緑地保全地域
良好な自然的環境を形成している都市内の樹林地
都市計画法において、都市内外の自然美を維持保
無秩序な市街化の防止や生活環境の確保等のため
や草地、水辺地などの緑地を指定し、建築行為や
存するために創設された制度。指定された地区に
に保全する必要のある相当規模の緑地を指定する
樹木の伐採などを制限することにより現状凍結的
おいては、建設物の建築や樹木の伐採などに制限
制度。
に緑地を保全し、都市における貴重な緑を将来に
が加えられる。
生産緑地地区
市民農園
緑化地域
市街化区域内の農地のうち、一定の要件を満たす
市、
農協、
農家などが開設する貸し農園。
一定規模以上の敷地において、建築物の新築や増
土地を、関係権利者からの申出を受けて指定する
築を行う場合に、定められた面積以上の緑化を義
制度。
務づける制度。
40
7
評価・見直しの
方針
引き継いでいこうとする制度。
6
地域まちづくりの
推進
河川が本来有している生物の生息・生育・繁殖環境及び多様な河川景観を保全・
戦略的まちづくり
の展開
■身近な親水空間(堀川周辺)
8
公園・緑地などの緑の拠点、河川や運河、街路樹などの緑の軸、宅地の緑や点
在する緑につながりを持たせることにより、緑の質の向上をはかります。
また、多様な生き物との共生に向け、まとまりのある雑木林を有する公園・緑
地など生物多様性の拠点となる緑を、河川等の連続したオープンスペースや、街
路樹の育成により相互につなげて、緑豊かな市街地の形成をはかります。
●風の道づくり
■水循環機能の回復
分野別構想
5
●緑と水の回廊の形成
まちづくりの方針
4
■緑と水の回廊の形成と風の道づくり
めざすべき都市の姿
3
長期的視点に立った
まちづくりに向けて
2
策定にあたって
1
河川や運河が運ぶ冷涼な海風を市街地へ導くため、沿川の緑化や建物の配置等
の工夫による風の道づくりについて検討をすすめます。
また、市街地におけるクールスポットの役割をもつ大規模緑地からにじみだす
冷気を効果的に周辺へ導く建物の配置等の工夫について検討をすすめます。
●ヒートアイランド※の緩和
公園・緑地の整備、樹林地・農地の保全などや透水性舗装※・雨水浸透ます※
などの積極的な活用により、雨水浸透を促進することで、都市全体の保水・蒸散
機能を回復し、ヒートアイランドの緩和をはかります。
【愛知県広域緑地計画】 平成20年3月 愛知県策定
名古屋の丘陵地は、
「愛知県広域緑地計画」
において「東部丘陵里山ゾーン」に位置
6
戦略的まちづくり
の展開 7
地域まちづくりの
推進 8
評価・見直しの
方針 づけられており、知多半島へと続く里山
ネットワークの一部を担います。
凡例
市街地
里山
農地
大河川・主要な河川
ヒートアイランド
透水性舗装
雨水浸透ます
都心域の地上気温が周辺部より高くなる現象。
路面に降った雨水を地中に浸透させることを目的
雨水ますの底面および側面に穴をあけ、その周囲
とした舗装。歩道や駐車場、公園等で採用される。
を砂利で充填したもので、雨水を地中に浸透させ
るもの。
41
策定にあたって
1
長期的視点に立った
まちづくりに向けて
緑の拠点図
2
小幡緑地
めざすべき都市の姿
森林公園
3
庄内緑地
香流川
名城公園
平和公園
猪高緑地
植田川
牧野ヶ池
緑地
戸田川緑地
土古公園
4
5
相生山
緑地
扇川
藤前干潟
大高緑地
環境軸(緑と水の回廊ゾーン)
緑の拠点
河川軸(主な河川・運河)
6
地域まちづくりの
推進
駅そば生活圏
勅使ヶ池
緑地
戦略的まちづくり
の展開
天白川
茶屋
分野別構想
山崎川
新堀川
堀川
中川運河
荒子川
庄内川
戸田川
東山公園
まちづくりの方針
矢田川
7
評価・見直しの
方針
8
42
まちづくりの方針
4
めざすべき都市の姿
3
長期的視点に立った
まちづくりに向けて
2
策定にあたって
1
● 住宅・住環境
方 針
■駅そば居住を促進しつつ、様々な居住ニーズに対応できる多様な住宅・住環境づく
りをすすめます。
■災害や交通に対する安全性を高めるとともに、住宅セーフティネット※の充実や良
好なコミュニティ形成の支援をすすめ、安全で安心して住み続けることができる住
宅・住環境づくりをすすめます。
■みどり豊かで持続性の高い住宅地づくりと環境に配慮した住宅の供給・改善をすす
め、地球環境にやさしく、長く住み継がれる住宅・住宅地づくりをすすめます。
施策の方向性
■様々な居住ニーズに対応できる多様な住宅・住環境づくり
●駅そば居住の促進
中心市街地において、都市機能の
更新や土地の高度利用にあわせ、良
質な共同住宅の供給をすすめます。
また、駅そば生活圏において、既
分野別構想
5
存ストックを有効に活用した住宅供
給の促進、年齢や世帯構成に適した
住宅・住環境への住み替えの促進、
高齢者向けの賃貸住宅の立地誘導な
どにより、居住密度の維持向上をは
戦略的まちづくり
の展開 6
7
地域まちづくりの
推進 8
■駅そばの共同住宅
かります。
●多様な住宅の供給促進
高齢者の居住に配慮した賃貸住宅の供給支援や、子育て世帯のニーズに対応し
た賃貸住宅の供給など、ライフスタイルやライフステージに応じた適切な住まい
評価・見直しの
方針 が選択できる環境づくりをすすめます。
●良好な居住環境の形成
地区計画や都市計画提案制度※の活用、建築協定※の締結促進などを通じて、
良好な居住環境の形成に向けた地域の主体的な取り組みを支援します。
住宅セーフティネット
都市計画提案制度
建築協定
経済的な危機に陥っても最低限の安全を保障する
2002年(平成14年)における都市計画法の改正
住宅地としての環境や商店街としての利便を維
社会的な制度や対策の一環として、住宅に困窮す
及び都市再生特別措置法の制定で創設された都市
持・増進するため、建築基準法に基づき地域住民
る世帯に対する住宅施策。
計画制度。
が自主的に建築物の敷地、用途、形態などに関す
る基準を協定する制度。
43
策定にあたって
■安全で安心して住み続けることができる住宅・住環境づくり
●住宅市街地の災害対策の促進
●整備前
長期的視点に立った
まちづくりに向けて
耐震診断や耐震改修への助成など
により、住宅の耐震化をすすめると
ともに、木造住宅密集地域における
2
狭あい道路の改善を促進し、地震や
火災に強い住宅市街地の整備をすす
めます。
骨格避難路※沿道の不燃化の促進な
4m未満の道路
●整備後
どをすすめ、安全な市街地の形成を
はかります。
また、下水道施設の整備や雨水流
出抑制の推進など、雨に強い住宅市
4m
2m
後退通路 道路中心線
後退通路
■狭あい道路の改善
まちづくりの方針
街地の整備を推進します。
めざすべき都市の姿
あわせて、広域避難地※の整備や
1
3
4
●住宅地等における交通安全対策の推進
対策を推進します。
●住宅セーフティネットの充実
分野別構想
住宅地等における自動車通過交通の抑制策についての検討をすすめ、交通安全
5
住宅に困窮する世帯への対応として、市営住宅での住まいを確保していくとと
携した的確な住情報の提供などを行うことで、賃貸住宅全体を活用した住宅セー
戦略的まちづくり
の展開
もに、公的賃貸住宅の有効活用や、民間賃貸住宅の所有者、不動産関連団体と連
6
フティネットの充実をはかります。
●良好なコミュニティの形成
のきずなづくりや、新たな「共に住む」居住スタイルの普及をすすめます。なお、
居住者の高齢化がすすむ市営住宅では、子育て世帯など多様な世帯の入居を促進
することで、良好なコミュニティの形成をはかります 。
骨格避難路
大規模な地震発生時に周辺地区から避難者を収容
避難路のうち、広域的なネットワークを構成し、
し、地震に伴い発生する市街地大火から避難者の
避難計画上安全を確保する必要性が高いもの。
生命、身体を保護するために、公園、緑地、広場
その他の公共空地において指定するもの。
44
7
評価・見直しの
方針
広域避難地
地域まちづくりの
推進
外部との関係が希薄になりがちな共同住宅において、安心して住み続けるため
8
じめとする緑化制度の充実などにより、緑あふれる質の高い住宅地づくりをすす
めます。
●持続性の高い住宅地の形成
長期間快適に使用できる質の高い住宅の供給を促進するとともに、既存の住宅
ストックの適切な維持管理や質を高めるリフォームの促進などにより、持続性の
高い住宅地づくりを促進します。
●環境に配慮した住宅の供給・改善
建築物環境配慮制度※などの適切
な運用をはかり、高い環境性能を備
えた住宅の供給を促進するととも
に、既存の住宅ストックの省エネル
ギー化をすすめ、住宅ストック全体
の環境負荷軽減をはかります。
■循環型社会対応住宅
(エコビレッジ志段味)
分野別構想
5
歩いていくことができる身近な公園の確保につとめるとともに、緑化地域をは
まちづくりの方針
4
●みどり豊かな住宅地の形成
めざすべき都市の姿
3
■地球環境にやさしく、長く住み継がれる住宅・住宅地づくり
長期的視点に立った
まちづくりに向けて
2
策定にあたって
1
6
戦略的まちづくり
の展開 7
地域まちづくりの
推進 8
評価・見直しの
方針 建築物環境配慮制度
建築物の新築等における地球温暖化その他の環境
への負荷の低減をはかるため、建築物環境配慮指
針に基づく建築主の自主的な取り組みを進める制
度。
45
策定にあたって
● 防 災
■地震に伴う建物倒壊や市街地大火の予防・減災のため、避難地・避難路の整備や建
物の耐震化、木造住宅密集地域の改善など、都市レベル・地区レベルでの都市の構
造的な防災対策をすすめます。
■水害の危険性から都市を守るため、河川・下水道の整備などにより、雨に強いまち
■災害や防災対策に関する様々な情報の提供とともに、発災後いち早く復旧・復興で
きる体制づくりに向けた意識醸成をすすめることで、地域の防災力の向上をはかり
ます。
■平成23年3月11日に発生した東日本大震災を受け、今後、見直しがすすめられる東海・
東南海・南海地震による被害想定などをもとに、防災対策の強化をはかります。
■都市の構造的な防災対策の推進
●避難地・避難路等の整備と安全性の向上
まちづくりの方針
施策の方向性
2
めざすべき都市の姿
づくりをすすめます。
長期的視点に立った
まちづくりに向けて
方 針
1
3
4
「震災に強いまちづくり方針」にもとづき、公園・緑地などの避難地や避難路の
します。
分野別構想
整備を推進するとともに、避難地や避難路周辺の建築物の耐震化・不燃化を促進
5
●ライフラインの耐震化
上下水道施設などのライフラインについて、整備・改良などにより耐震化をす
戦略的まちづくり
の展開
すめます。
6
●橋梁の耐震補強などの推進
災害発生時の緊急輸送機能の確保
や、応急対策活動の迅速な遂行に重
地域まちづくりの
推進
要な役割を果たす橋梁について、耐
震性の向上を目的とした補強をすす
めます。
7
また、耐震強化岸壁の整備など港
湾施設の耐震性の向上をはかりま
す。
評価・見直しの
方針
■耐震性が向上した橋梁
8
46
歴史的環境に配慮しつつ、建築物の耐震改修や建替えを促進し、あわせて、木
造住宅密集地域における一次避難地※や身近な防災活動拠点となるオープンス
ペースを確保するとともに、狭あい道路の改善をすすめ、地域の防災性の向上を
はかります。また、地域が主体となる防災まちづくり活動を支援し、市民と協働
で防災性の向上に取り組みます。
■雨に強いまちづくり
●河川の洪水に対する安全度の向上
まちづくりの方針
4
●建物の耐震化と避難地・防災活動拠点の整備
めざすべき都市の姿
3
長期的視点に立った
まちづくりに向けて
2
策定にあたって
1
1時間50mmの降雨に対応する下
河川は、都市を大雨から守る重要な機能を有しており、1時間概ね50mmの降雨
に対応できる整備を早期に完成させるとともに、主要な河川については、1時間
概ね60mmの降雨に対応できる整備をすすめます。
●下水道の整備による浸水に対する安全性の向上
水道施設の整備を早期に完成させま
す。また平成12年に発生した東海豪
雨や平成16年9月の集中豪雨、平成
20年8月末豪雨により著しい浸水被
害が集中した地域や、都市機能の集
分野別構想
5
積した地域を対象に、原則として1
時間60mmの降雨に対応する施設整
■雨水調整池
備をすすめます。
●雨に強い建物づくりの促進
戦略的まちづくり
の展開 6
7
地域まちづくりの
推進 8
地下・半地下施設の浸水防止対策、大雨による浸水に対する適切な宅盤高・床
高の確保など、雨に強い建物づくりを促進します。
●雨水流出抑制等の推進
ため池や防災調節池※などの雨水貯留施設の保全・整備をすすめます。また、
評価・見直しの
方針 雨水を公園や校庭などの地下に一時的に貯めたり、透水性舗装・雨水浸透ます・
浸透トレンチ※などの積極的な活用や緑化などにより雨水を地面にしみこみやす
くする「雨水流出抑制」について、市の施設での原則実施に加え、民間施設での
普及促進につとめます。
一次避難地
防災調節池
浸透トレンチ
地域住民の集結場所、消防活動等の活動拠点、あ
開発に伴う雨水の流出増を一時的に貯留し、下流
掘削した溝に砂利を充填し、この中に透水管を埋
るいは広域避難地への中継地等として機能し、公
河川への流出増を抑制する施設。
設したもので、雨水を地中に浸透させるためのも
園、緑地、広場その他の公共空地において指定す
の。
るもの。
47
策定にあたって
■地域の防災力の向上
●自助・共助の支援
長期的視点に立った
まちづくりに向けて
「自 助・共 助」を 支 援 す る た め、
1
防災情報や気象情報、「雨水(あま
みず)情報※ 」の提供を行うとと
2
もに、「東海・東南海地震連動時の
想定液状化危険度図」や「洪水・内
水ハザードマップ※」などの活用を
■東海・東南海地震連動時の想定液状化危険度図
(平成15年度東海地震等震度分布予測調査)
●復旧・復興体制づくりの促進
NPO・企業・周辺自治体等との連携やコミュニティレベルの防災体制の構築など、
役割を明確にするとともに、地域における復旧・復興のあり方の検討などにより
防災意識の醸成をすすめます。
■防災対策の強化
まちづくりの方針
発災後いち早く復旧・復興できる体制づくりに向けて、自助・共助・公助の範囲・
めざすべき都市の姿
■極めて高い
■高い
■低い
■ほとんどない
呼びかけます。
3
4
●震災に強いまちづくり方針の見直し
づくり方針」を見直し、多様な主体による防災まちづくりを推進します。
見直しにあたっては、津波・液状化などの危険性を考慮し、避難地・避難路の
計画や土地利用のあり方を含めた震災に強いまちづくりについて検討します。
分野別構想
従来の防災対策を最新の知見に基づいて十分に検証した上で、
「震災に強いまち
5
戦略的まちづくり
の展開
6
地域まちづくりの
推進
7
洪水・内水ハザードマップ
上下水道局ホームページ上で観測雨量や河川水位
河川の洪水及び大雨による浸水(内水はん濫)におけるそれぞれの浸水想定地域・深さを示したマップの
などの防災・気象情報へのリンクとともに、雨水
ことで、行政区ごとに作成されており、平成22年6月に公表。マップには避難所の位置など避難に役立つ情
排水ポンプのリアルタイムの運転状況を市民に提
報や災害時に備えるための情報が載せられている。
供する情報サービス。
48
評価・見直しの
方針
雨水(あまみず)情報
8
まちづくりの方針
分野別構想
戦略的まちづくり
の展開 7
地域まちづくりの
推進 8
評価・見直しの
方針 (震災に強いまちづくり方針)
6
地区レベル
5
めざすべき都市の姿
4
都市レベル
長期的視点に立った
まちづくりに向けて
3
策定にあたって
2
防災対策のイメージ
1
49
策定にあたって
● 景観・歴史
■地域の個性や特色を生かし、市民が誇りと愛着を持てる魅力ある景観づくりをすす
めます。
■良好な景観の形成に向けた施策の充実とともに、名古屋の顔・シンボルとなる地区
における風格と魅力ある景観づくりや、地域における景観まちづくりへの支援をす
■名古屋の歴史的骨格を見える化するとともに、まちづくり資産の活用と身近な歴史
に親しむ界隈づくりなどにより、「地域力」で歴史まちづくりをすすめます。
施策の方向性
2
めざすべき都市の姿
すめます。
長期的視点に立った
まちづくりに向けて
方 針
まちづくりの方針
■良好な景観の形成に向けた施策の充実
●総合的な景観施策の推進
生活・歴史・文化などがもたらす
地域の個性や特色を生かし、市民が
誇りと愛着を持てる魅力ある都市景
1
3
4
観の形成をはかるため、景観施策の
分野別構想
方針を定めている都市景観基本計画
※や景観計画※などに基づく総合的
な景観施策の充実をはかります。
●良好な景観形成の誘導
5
■名古屋駅周辺の建物群と名古屋城
をはじめ、特に良好な景観の形成をめざす都市景観形成地区※における建築行為
等について、景観法の届出制度や屋外広告物の許可制度を通じて助言・指導等を
行い、周辺景観との調和をはかりつつ、質の高い建築デザイン等を誘導するとと
もに、地域特性を生かした良好な景観形成をすすめます。
■都市の風格と魅力が感じられる景観づくり
●名古屋の玄関・顔となる景観づくり
名古屋駅・栄などの地区においては、建築物・屋外広告物等の規制誘導や効果
的な緑化を進めるなど、風格と魅力が感じられるまちなみの形成をすすめます。
景観計画
都市景観形成地区
地域の個性を大切にしながら景観づくりをすすめ
従来より実施してきた都市景観に関する施策をよ
景観計画区域の中で、特に良好な景観の形成をす
ることにより、多様な個性ある地域の複合体とし
り効果的なものとし、良好な景観の形成をはかる
すめる地区。
ての都市・名古屋をめざすことを前提に、名古屋
ために、平成19年3月に景観法に基づいて策定さ
市都市景観条例に基づき、昭和62年3月に策定さ
れた計画。
れた計画。
50
7
評価・見直しの
方針
都市景観基本計画
6
地域まちづくりの
推進
戦略的まちづくり
の展開
周辺景観に与える影響が大きい大規模建築物等の建築行為や屋外広告物の掲出
8
分野別構想
5
まちづくりの方針
4
めざすべき都市の姿
3
長期的視点に立った
まちづくりに向けて
2
策定にあたって
1
●名古屋のシンボルとなる景観づくり
名古屋城周辺や名古屋港などの地区においては、歴史・文化や水辺といった資
源を生かすとともに眺望にも配慮するなど、名古屋を代表するシンボル的な景観
としての魅力の向上につとめます。
■市民・事業者との協働による景観づくり
●地域の景観づくり活動の支援
市民や事業者の景観に対する意識を一層高めるとともに、都市景観形成地区の
指定や違反広告物の追放等について市民等との協働をすすめ、都市景観市民団
体※の認定等を通じて地域の景観づくり活動を支援します。
また、地域レベルから良好な景観形成をすすめるため、景観の視点も取り入れ
た地域主体のまちづくりの推進を支援します。
■歴史まちづくりの推進
●尾張名古屋の歴史的骨格の見える化
古代からの悠久の歴史を誇る熱田や城下町の雰囲気を残す名古屋城・四間道な
どの地域の魅力向上、江戸時代の物流・文化を支えた堀川の再生、有松など街道
沿いの伝統的なまちなみの保存・活用を通じて、尾張名古屋の歴史的骨格を形成
してきた地域における、歴史・文化が身近に感じられるまちづくりをすすめます。
●世界の産業文化都市・名古屋のまちづくり資産の活用
世界のものづくりをリードする産
業文化都市への発展を支えた中川運
河の再生、歴史の重層が感じられる
文化のみち※の推進や揚輝荘などの
戦略的まちづくり
の展開 6
歴史的建造物の保存・活用、大胆な
7
地域まちづくりの
推進 8
都市計画により形成された100メー
トル道路など戦災復興のまちづくり
資産を活用・再生し、成熟社会にふ
さわしい、環境と人にやさしい都市
■文化のみち橦木館
評価・見直しの
方針 空間の形成をめざします。
都市景観市民団体
文化のみち
地域における都市景観の整備を推進することを目
名古屋の近代化の歩みを伝える歴史的な遺産の宝
的として組織された団体。
庫ともいえる名古屋城から徳川園に至る地域一
帯。
51
策定にあたって
●身近な歴史に親しむ界隈づくり
織田信長、豊臣秀吉、前田利家な
長期的視点に立った
まちづくりに向けて
ど武将ゆかりの地、レトロな雰囲気
や歴史的な趣を残したまちなみ、歴
史的建造物などそれぞれの地域に残
2
る多様な歴史・文化資源の発掘・活
用などを促進し、名古屋のあちらこ
ちらで市民が歴史に親しみ、楽しむ
■歴史的なまちなみ(中小田井)
●地域力で歴史的資源を「まもり・いかし・つなぐ」仕組みづくり
多様な市民活動のネットワークと総合的な施策の連携による「地域力」で、地
域の持つ歴史の積み重ねや地域の「らしさ」が感じられるまちづくりをすすめます。
めざすべき都市の姿
ことができる環境づくりをすすめま
す。
1
3
まちづくりの方針
4
分野別構想
5
戦略的まちづくり
の展開
6
地域まちづくりの
推進
7
評価・見直しの
方針
8
52
景観・歴史まちづくりの展開イメージ図
長期的視点に立った
まちづくりに向けて
2
策定にあたって
1
尾張戸神社
白鳥塚古墳
上志段味
熱田
至 木曽川
岩
至 犬山
倉
木曽街道
街
道
枇杷島
織田信長
名古屋城
産業技術
記念館
ノリタケの森
久屋大通
市本庁舎
県本庁舎
四間道
中村公園
佐屋
松重閘門
街道
堀川
荒子観音
城下町
テレビ塔
鍋屋上野浄水場
旧第一ポンプ所
文化のみち
東山給水塔
今池
城山 揚輝荘
覚王山
平和公園
若宮大通
噴水塔
新堀川
大津通
橘町
岩塚
白壁
主税
橦木
谷・山手通
四
旧稲葉地配水塔
(演劇練習館)
栄
市政
資料館
鶴舞公園 八幡山古墳
本町通
温室前館
八事
南山
飯
田
断夫山古墳
中川運河
分野別構想
5
源頼朝
柴田勝家
東山公園
まちづくりの方針
広小路
名古屋駅
至 佐屋
前田利家
街道
瀬戸
街
甚目寺観音
万場
道
黒川樋門
濃
善光
美
寺街
中小田井
清須
豊臣秀吉
加藤清正
4
竜泉寺
道
めざすべき都市の姿
3
至 垂井(中仙道)
街
道
至 飯田
熱田神宮
平針
熱田
熱田湊
笠寺観音
中川口
閘門
笠寺
名古屋港
鳴海
し
の渡
七里
大高
名古屋を代表する良好な景観
の形成をすすめる地区
特に良好な景観の形成をすす
める地区
町並み保存地区
東
海
氷上姉子神社
至 桑名・京都
道
至 池鯉鮒・江戸
城下町
旧街道
主な神社
熱田ゆかりの地域
広小路・大津通
主な古墳
宿場町等
100メートル道路
四観音寺
主な公園
主な運河・河川
主な武将ゆかりの地
主な近代住宅地
主な水道
主な城跡等
主な古戦場跡
評価・見直しの
方針 8
地域まちづくりの
推進 7
戦略的まちづくり
の展開 6
有松
53
主な近代都市資産
策定にあたって
● 低炭素・エネルギー
■低炭素なまちづくりに向けたさまざまな施策を総合的に展開する低炭素地区を形成
し、低炭素で快適な駅そば生活圏の創生をめざします。
■環境にやさしい移動手段が選択される交通体系を形成し、交通移動にかかるエネル
ギー消費の削減をはかります。
然エネルギー※の活用等により、低エネルギーで快適な都市をめざします。
■公園・緑地の整備や緑化の推進などの取り組みにより、都心部を中心とする市街地
の気温上昇を抑制することで、ヒートアイランドの緩和をはかります。
■低炭素で快適な駅そば生活圏の創生
●低炭素地区の形成
エネルギー消費が少なく利便性と身近な自然の双方を享受できる駅そば生活圏
の創生に向け、街区レベルでの土地利用転換等の機会をとらえ、交通、住宅・建築物、
まちづくりの方針
施策の方向性
2
めざすべき都市の姿
■建物のエネルギー負荷の削減、エネルギーの効率的な利用や安定供給と未利用・自
長期的視点に立った
まちづくりに向けて
方 針
1
3
4
水・緑、エネルギーなどの施策を総合的に展開する低炭素地区の形成をはかります。
分野別構想
■交通移動にかかるエネルギー消費の削減
●環境にやさしい交通体系の形成
5
公共交通利用の促進、歩行者空間・自転車利用環境の整備、総合的な駐車施策
の推進などにより、環境にやさしい交通体系の形成をはかります。
カーシェアリングや電気自動車な
どの低炭素カーの普及を促進します。
また、市民・企業など多様な主体
展開などにより、過度に自動車に頼
らないライフスタイルへの自発的な
転換を促します。
■カーシェアリングのイメージ
自然エネルギー
工場等の排熱や、河川水・下水等の温度差エネル
自然現象から取り出して得られるエネルギー。
ギー(夏は大気よりも冷たく、冬は大気よりも暖
かい水)といった、今まで利用されていなかった
エネルギーの総称。
54
7
評価・見直しの
方針
未利用エネルギー
6
地域まちづくりの
推進
に対するモビリティマネジメントの
戦略的まちづくり
の展開
●環境にやさしいライフスタイルへの転換
8
建築物の品質や性能の向上ととも
に、環境負荷の少ない建築物の建築
を促進するため、建築物環境配慮制
度の普及につとめます。
また、建物更新や住宅のリフォー
ムなどの機会をとらえて、自然空調
などを活用した省エネルギー建築の
促進に取り組みます。
■環境負荷の少ない建築物(科学館)
■エネルギーの効率的な利用
●地域冷暖房等の促進
大規模建築物の建築に際して地域冷暖房※の導入を事業者にはたらきかけ、地
域冷暖房供給エリアの拡大やネットワーク化を促進します。また、地域冷暖房を
まちづくりの方針
4
●省エネルギー建築の促進
めざすべき都市の姿
3
■建物のエネルギー負荷の削減
長期的視点に立った
まちづくりに向けて
2
策定にあたって
1
導入するまでの熱需要が見込めない場合における建物間のエネルギー融通を促進
する仕組みについて検討します。
●スマートエネルギーシステムの構築
分散型電源※の利用拡大に伴い、エネルギーの安定制御と効率的利用を促進す
分野別構想
5
るため、エネルギー供給事業者の協力を得て、スマートエネルギーシステム※の
構築に向けた検討をすすめます。
■未利用・自然エネルギー等の活用
●未利用エネルギー・資源の有効活用
6
戦略的まちづくり
の展開 7
地域まちづくりの
推進 評価・見直しの
方針 8
ごみ焼却に伴う廃熱や下水処理水、バイオマス※資源などのより効率的・積極
的な活用について検討をすすめ、利用促進をはかることで、循環型都市の構築を
めざします。
地域冷暖房
分散型電源
スマートエネルギーシステム
一定地域内の建物に対して、熱供給設備で発生し
電力供給の一形態であり、比較的小規模な発電装
分散型エネルギーシステムに再生可能エネルギー
た冷水・温水・蒸気等を導管を通じて供給し、エ
置を消費地近くに分散配置して電力の供給を行な
や未利用エネルギーを導入して、エネルギー需要
リア全体でまとめて冷房・暖房・給湯を行うシス
う機械またはその方式。
を最適に制御するシステム。
テム。
バイオマス
もともと生物(bio)の量(mass)のことであるが、
今日では、再生可能な、生物由来の有機性エネル
ギーや資源(化石燃料は除く)をいうことが多い。
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策定にあたって
●自然エネルギーの導入促進
太陽光をはじめとする自然エネル
空調機能を活用する仕組みの検討な
どにより、化石燃料に過度に頼らな
いまちづくりをすすめます。
■太陽光発電(鍋屋上野浄水場)
●公園・緑地整備の推進等
公園・緑地の整備、樹林地・農地の保全や市街地の緑化などをすすめるとともに、
透水性舗装・雨水浸透ますなどの積極的な活用や、緑と水の回廊の形成、風の道
づくりなどにより、ヒートアイランドの緩和をはかります。
2
めざすべき都市の姿
■ヒートアイランドの緩和
長期的視点に立った
まちづくりに向けて
ギーの導入や緑・水・風が持つ自然
1
3
まちづくりの方針
4
分野別構想
5
戦略的まちづくり
の展開
6
地域まちづくりの
推進
7
評価・見直しの
方針
8
56
めざすべき都市の姿
3
長期的視点に立った
まちづくりに向けて
2
策定にあたって
1
● 供給処理施設等
方 針
■円滑な都市活動を支え、都市生活の利便性の向上や良好な都市環境の確保等をはか
るため、下水道やごみ焼却場、市場、斎場等の都市施設の整備や維持管理につとめます。
施策の方向性
■都市施設の整備・維持管理
●下水道の整備
市内河川や伊勢湾・名古屋港の水
環境の向上のため、合流式下水道※
の改善や水処理センターにおける高
まちづくりの方針
4
度 処 理※の 導 入 を す す め る と と も
に、大雨による浸水被害の軽減をは
かるため、緊急雨水整備事業※等に
より施設整備のレベルアップをすす
めます。また、安定した下水道の機
能確保のため、予防保全や必要な整
備等により延命化をはかりつつ、計
分野別構想
5
■露橋水処理センター(建設中)
画的に施設の改築更新を順次すすめ
ます。
●ごみ焼却場の整備等
評価・見直しの
方針 8
建設をすすめます。また、埋立量の削減をすすめるため、焼却工場の新設や設備
更新に際し溶融施設の導入をめざすなど、計画的な施設整備に取り組みます。また、
民間の処理施設等については、都市基盤や土地利用、周辺生活環境等への配慮の
観点から適切な立地を誘導します。
地域まちづくりの
推進 7
戦略的まちづくり
の展開 6
安定的で適切なごみ焼却処理を推進するため、北名古屋市において焼却工場の
合流式下水道
高度処理
緊急雨水整備事業
汚水および雨水を同一の管きょで集める方式の下
閉鎖性水域や河川の水環境向上を目的とした、従
東海豪雨や平成20年8月末豪雨などにより著しい
水道。名古屋市の約6割の区域は合流式下水道で
来の処理方式に比べ主に窒素・りんを多く除去で
浸水被害が集中した地域や都市機能の集積した地
整備されている。
きる処理方法。
域における浸水対策事業。原則1時間60mmの降
雨に対応する施設整備により、1時間97mm(東
海豪雨時)の降雨に対して床上浸水の概ね解消を
めざす。
57
ごみの発生抑制や分別の徹底による減量、中間処理※の高度化など、ごみの埋
県広域処分場の利用及び愛岐処分場の長期活用により、安定的な埋立処分体制を
確立します。
1
長期的視点に立った
まちづくりに向けて
立量の削減をめざした取り組みをすすめるとともに、市域内新規処分場の整備、
策定にあたって
●埋立処分場の確保等
2
●中央卸売市場の整備等
めざすべき都市の姿
生鮮食料品の流通環境の変化に対
応するため、中央卸売市場の本場に
おいて、大規模改築などにより市場
機能の強化をはかるとともに、北部
市場及び南部市場において、市場施
設の長寿命化をはかりつつ随時設備
■中央卸売市場周辺
●斎場の整備
高齢化の進行にともなう火葬需要の増加への対応や、大規模災害など不測の事
まちづくりの方針
の更新を行います。
3
4
態に備えた斎場の分散配置が必要となることから、既設の八事斎場に加え、南陽
分野別構想
地区において周辺環境への配慮をはかりながら新斎場の整備をすすめます。
5
戦略的まちづくり
の展開
6
地域まちづくりの
推進
7
評価・見直しの
方針
中間処理
8
廃棄物の最終処分に至るまでに、廃棄物の減量化
や安定化のために行う分別、焼却、脱水、乾燥等
の処理。
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