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金融・資本市場活性化に向けての
金融・資本市場活性化有識者会合の新たな提言 昨年 12 月に「金融・資本市場活性化に向けての提言」が公表されて以降、本会 合が3回開催されたところ。このたび、「提言」を踏まえた現段階での取り組みを確 認するとともに、金融・資本市場活性化に向けて重点的に取り組むべき事項につい て新たな提言が行われた。 「金融・資本市場活性化に向けて重点的に取り組むべき事項(提言)」の主な内容 1. コーポレートガバナンス・コードの検討などを通じた本邦企業の競争力を強化 コーポレートガバナンス・コードの検討 日本版スチュワードシップ・コードの実施状況の点検と普及・定着のための努力 新「海外展開支援融資ファシリティ」の創設(「劣後ローン」、「LBO ファイナンス」の導入) 2. 投資信託や受託者の意識を改革することにより、豊富な家計資金が成長マネー に向かう循環の確立を更に後押し 投資信託について、運用者の運用態勢やパフォーマンスの透明性の向上、手数料や運 用状況等に関する説明の充実、預かり資産の増加等にインセンティブが働く営業員の評 価体系への移行の推進等 投資運用業者に係る情報開示の充実、投資運用業者と投資家との利益相反の防止、運 用のプロとなる人材の育成・確保等を促進 3. 我が国の商取引・金融取引を革新するため、決済機能の高度化等により、グロ ーバルベースでの資金・証券管理環境を実現 本邦企業・金融機関における海外現地通貨の円滑な調達や海外拠点を含めたグローバ ルベースでの効率的な資金・証券管理(国債レポ等)等の実現 ASEAN 諸国との債券発行に係る書類・手続の共通化の推進 国内資金決済の具体的な改善内容・スケジュール等を早期に検討し、本年内を目途に結 論 国内送金における EDI 情報の添付拡張について、速やかな対応 4. 金融経済教育の推進や、人材のグローバル化の支援を通じ、人材の質を向上 大学の教養課程をはじめ、ライフステージの各段階における金融経済教育の実施に向け た働きかけ 官民の様々な取組を活用し(例:国際即戦力育成インターンシップ事業)、金融分野にお けるグローバル人材の裾野を広げるための方策を検討