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こども発達相談センターの概要
こども発達相談センターの概要 1 設置目的 発達障害を含む障害のある子ども及び保護者に対して、早期からの一貫した相 談・支援を行い、園・学校生活に対する不安を軽減し、子どもの心身の成長を促す ことを目的とするため、日立市教育研究所にこども発達相談センターを設置する。 2 運営方針 (1) 日立市における発達障害を含む障害のある幼児児童生徒及び、その関係者 のための総合的な相談窓口となるよう努める。 (2) 医療機関を含む関係機関(こども福祉課、障害福祉課、健康づくり推進課、 学務課、指導課等)と積極的に連携し、情報の共有に努め、早期発見・早期 支援に努める。 3 求められるこども発達相談センター相談員 ○こども発達相談センター相談員としての使命感を持ち、耳で、目で、心で悩み を聴き、相談者から信頼されるよう日々努める。 ○相談は、日立市教育研究所こども発達相談センター相談員という立場で行う。 ○組織の一員として職務を遂行していくという自覚を持つ。 ○相談員相互(学校訪問、ちゃれんじくらぶを含む)の連携・協力を密にしなが ら資質の向上に努める。 ○発達障害に関する研修などをとおして、専門性の向上に努める。 ○園、学校や保護者から信頼されるよう努める。 4 こども発達相談センター(教育相談) ①設置場所 日立市教育プラザ 1F、2F 日立市神峰町1-6-11 電話 0294-22-2525 ②勤務時間 ○月~金曜日 午前9時00分 ~ 午後5時15分 (受付時間 午前9時30分 ~ 午後4時30分) ○土曜日(第 2,第 4) 午前9時00分 ~ 午後4時 (受付時間 午前9時30分 ~ 午後3時10分) ③対象 ・市内在住または通学する幼児児童生徒(4歳~15歳)、保護者、教職員等 ④業務 種 別 内 容 相談 受理面接、心理検査、ケース会議、継続相談、電話相談、 関係機関の紹介など情報提供 医療相談 緊急に対応が必要な子どもに対する、専門医による相談 小集団指導 「なかよし教室」 少人数グループによるソーシャルスキルトレーニング の実施 巡回訪問 公立及び私立の保育園、公立及び私立の幼稚園への計画 的な訪問及び要請による訪問 関係機関との連携 ・保健所…保健所で実施している発達相談支援事業への 職員の派遣 ・こども福祉課…保育園在籍児に関する情報交換 ・障害福祉課…特別支援連携協議会での協議 ・健康づくり推進課…保健師担当ケースについての情報 交換 ・学務課…幼稚園在籍児に関する情報交換、就学指導委 員会に関する情報交換 ・指導課…特別支援連携協議会での協議 ・生涯学習課…特別支援連携協議会での協議 ・日立養護学校…相談、検査、小集団指導等を実施する 際の協議、協力など ・その他…日立市特別支援連携協議会の開催 その他 ・研修への参加など個人のスキルアップを図る ⑤記録・報告 ○「相談ファイル」を相談者ごとに作成し、事務局に報告後保管する。 ○「面接・電話日誌」を相談日ごとに作成し、事務局に報告後保管する。 ○「月別集計表(面接・電話)」を月毎に作成する。 5 事業概要 (1) 相談 ①来所相談 子どもの発達に関して様々な相談に応じる。子ども、保護者をはじめ、教 員や関係機関の職員などの相談にも対応する。 ア 受理面接(インテーク) 相談者の主訴や状況を把握し、ケース会議で検討する資料とする。 ・保護者から主訴と子どもの発達歴、成育歴等についての情報を得る ・子どものおおよその発達状況を行動観察で把握する ・保護者にこども発達相談センターの機能について説明する ・必要に応じて医療相談につなげ、医師に情報を提供する イ 心理検査 子どもの発達に関する特徴を客観的に把握し、保護者と共通理解でき るようにする。検査結果は、保護者の了解のもと、関係機関に情報提供 し、相談・支援に生かす。 ・標準化された検査用具を用いて評価をする。また、必要に応じてい くつかの検査を組み合わせ、総合的な評価をする ・医療機関を紹介する際には原則として検査を実施する ・保護者(ケースにより本人にも)に対して検査結果の内容を説明す るとともに、今後の対応について具体的に助言する ・保護者の了解を得て、園・学校に検査結果を提供し、適切な指導・ 支援の在り方について助言する ウ ケース会議 受理面接や心理検査を受けた子どもについて、今後の処遇について検 討・確認を行う。また、継続相談中のケースや小集団指導を受けている ケースについても定期的に実施し、処遇について検討する。 エ 継続相談 保護者及び本人の希望があり、かつ、受理面接やケース会議で相談を 継続することが有効と判断されたケースについて実施する。保護者及び 本人の状況の変化を常に見極めながら、最適な助言に努める。 ・保護者、本人が並行し、別室で相談を実施する ・保護者のみ、又は本人のみの継続相談も可能とする ・保護者の了解のもと、園・学校や関係機関と情報を共有し、連携を 図る ②電話相談 ③医療相談 ケース会議での処遇方針により必要と判断し、保護者の希望がある場合に は、小児科医による指導・助言を受けることができる。 ・医療相談の結果は内部で情報を共有する ・実施日については、担当の相談員から保護者へ連絡する (2) 小集団指導 ①小集団指導の実施 同年代を基本とする小さな集団での活動をとおして、子どもの社会的スキ ルの習得を促し、集団活動における適応を高めるよう支援する。指導方針は ケース会議で随時検討する。 ・就学前の子どもを中心に、様々な学年の子ども達を3~5人のグル ープに分け、各グループ月2回の指導を実施する ・簡単なゲームや楽しい活動をとおして小さな成功体験を重ね、自信 と社会的なスキルを身に付けられるように支援する (3) 巡回訪問 ①計画訪問 市内の私立及び公立の保育園、私立及び公立の幼稚園を訪問する。 ・子どもの状況を観察し、必要に応じて助言及び情報提供を行う ・相談したい園児がいる場合には事前にこども発達相談センターまで 連絡するよう助言する ②要請訪問 要請により保育園・幼稚園を訪問する。 ・子どもの状況を観察し、必要に応じて助言及び情報提供を行う ・必要に応じて他機関の紹介を行う (4) 関係機関との連携 各関係機関と積極的に連携し、情報の共有化を図り、早期発見・早期対応 に努める。 ①保健所 相談員を保健所が実施する発達相談事業に派遣し、情報の共有化を図る ②こども福祉課 保育園在籍児に関する情報交換 ③障害福祉課 日立市特別支援連携協議会への参加 ④健康づくり推進課 保健士担当ケースについての情報交換 ⑤学務課 幼稚園在籍児に関する情報交換、就学指導委員会に関する情報交換 ⑥指導課 特別支援連携協議会での協議 ⑦生涯学習課 特別支援連携協議会での協議 ⑧日立養護学校 相談、検査、小集団指導等を実施する際の協議、協力など ⑨その他 ○日立市特別支援連携協議会 ・市内の保健、福祉、教育の担当者及び日立養護学校の教員等の関係者 により、それぞれの持つ専門的な支援情報等を交換しながら、発達障 害を含めた障害のある子どもの総合的な支援方策や、一貫した支援体 制について協議する。 (5) 個人情報の提供について 以下の場合は、所長の了解の上、情報提供を行う。 ①検査結果等を保護者から求められた場合。 ②医療機関などから緊急に検査結果等を求められた場合で、指導主事が提供す べきだと判断した時。 (6) その他 ①園内・校内研修等への派遣 要請に基づき、園内・校内研修に指導主事を派遣する際は、こども発達相 談センター相談員も同行する。 ②情報提供 発達障害に関する理解・啓発を図るため、リーフレット等の作成配布を行 う。 ③こども発達相談センター相談員の資質向上について 発達障害に関する研修等に積極的に参加し、また、週 1 回のケース会議等 においても事例検討を行うなどして、資質向上を図る。