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VMware vCenter Update Manager 管理ガイド

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VMware vCenter Update Manager 管理ガイド
VMware vCenter Update Manager 管
理ガイド
Update 1
vCenter Update Manager 4.0
このドキュメントは新しいエディションに置き換わるまで、
ここで書いてある各商品と後続のすべてのバージョンをサ
ポートします。このドキュメントの最新版をチェックする
に は 、 http://www.vmware.com/jp/support/pubs を
参照してください。
JA-000250-00
VMware vCenter Update Manager 管理ガイド
最新の技術ドキュメントは VMware の Web サイト(http://www.vmware.com/jp/support/pubs/)にあります
VMware の Web サイトでは最新の製品アップデートも提供されています。
このドキュメントに関するご意見およびご感想がある場合は、[email protected] までお送りください。
Copyright © 2009 VMware, Inc. All rights reserved.本製品は、米国著作権法および米国知的財産法ならびに国際著作
権法および国際知的財産法により保護されています。VMware 製品には、http://www.vmware.com/go/patents-jp
に列記されている 1 つ以上の特許が適用されます。
VMware は、米国およびその他の地域における VMware, Inc の登録商標または商標です。他のすべての名称ならびに
製品についての商標は、それぞれの所有者の商標または登録商標です。
VMware, Inc.
3401 Hillview Ave.
Palo Alto, CA 94304
www.vmware.com
2
ヴイエムウェア株式会社
105-0013 東京都港区浜松町 1-30-5
浜松町スクエア 13F
www.vmware.com/jp
VMware, Inc.
目次
本書について
9
1 Update Manager について 11
セキュリティのベスト プラクティス
コンプライアンスの利点
12
12
コンプライアンスとセキュリティのベスト プラクティス
12
Update Manager Client の概要 12
Update Manager の処理について 13
Update Manager のパッチ ダウンロード ソースの構成
14
パッチ、エクステンション、および関連メタデータのダウンロード
ベースラインおよびベースライン グループの作成
14
15
vSphere オブジェクトへのベースラインおよびベースライン グループの添付
選択された vSphere オブジェクトのスキャン 15
スキャン結果の確認 16
ホストへのパッチおよびエクステンションのステージング 16
選択された vSphere オブジェクトの修正 17
ベースラインおよびベースライン グループの使用 17
ベースライン タイプ 18
Update Manager のデフォルト ベースライン 19
ベースライン グループ 19
ベースライン属性 20
Update Manager の設定 20
Update Manager および DRS 21
15
2 システム要件 23
Update Manager のハードウェア要件
23
サポート対象のオペレーティング システムおよびデータベース フォーマット 24
VirtualCenter Server、vCenter Server、VI Client、および vSphere Client との Update Manager の互換性 24
3 Update Manager データベースの準備 27
64 ビットのオペレーティング システムでの 32 ビット DSN の作成
Oracle データベースの構成 28
ローカルで動作させるための Oracle 接続の構成 28
リモートで動作させるための Oracle データベースの構成 29
Oracle データベースのバックアップとリストア 30
Microsoft SQL Server データベースの構成 30
新しいデータ ソース (ODBC) の作成 31
SQL Server の認証タイプの確認 32
Microsoft SQL Server 2005 Express の構成 32
Microsoft SQL データベースのバックアップとリストア 32
Microsoft SQL Server データベースの分離と添付 33
VMware, Inc.
27
3
VMware vCenter Update Manager 管理ガイド
Update Manager データベースのメンテナンス
33
4 Update Manager のインストール 35
Update Manager のインストール 35
Update Manager サーバのインストール 36
Update Manager Client プラグインのインストール 37
Guest Agent のインストール 38
5 Update Manager のアップグレード 39
Update Manager サーバのアップグレード 40
Update Manager Client プラグインのアップグレード
41
6 Update Manager のベスト プラクティスおよび推奨事項 43
Update Manager 導入の構成 43
Update Manager の導入モデルおよびその使用
45
7 Update Manager のアンインストール 47
Update Manager サーバのアンインストール 47
Update Manager Client プラグインのアンインストール
47
8 Update Manager Download Service のインストール、設定、および使用 49
UMDS のインストールとアップグレード 49
UMDS と Update Manager サーバとの互換性 49
UMDS のインストール 50
UMDS のアップグレード 51
UMDS の設定および使用 52
UMDS を使用してダウンロードするパッチの設定 52
UMDS のパッチ リポジトリの場所の変更 53
UMDS を使用したパッチのダウンロード 53
ESX/ESXi ホスト用のサードパーティ製パッチのダウンロード
ダウンロードしたパッチのエクスポート 54
54
9 Update Manager の構成 57
Update Manager のネットワーク接続の構成 57
Update Manager のパッチ ダウンロード ソースの構成 59
Update Manager でのパッチ ダウンロード ソースとしてインターネットを使用する構成 60
ESX/ESXi 4.0.x ホストのサードパーティ製パッチ ダウンロード ソースの追加 60
パッチ ダウンロード ソースとしての共有リポジトリの使用 61
Update Manager のプロキシ設定の構成 62
パッチのチェックの構成 63
修正前のスナップショットの作成 63
ホストをメンテナンス モードにできなかったときの Update Manager の対応方法の構成 64
スマート リブートの構成 65
Update Manager のパッチ リポジトリの場所の構成 65
メール送信元設定の構成 66
Update Manager サービスの再起動 66
VMware vCenter Update Manager Update Download タスクの実行 67
Update Manager の権限 67
4
VMware, Inc.
目次
10 ベースラインおよびベースライン グループの操作 69
ベースラインの作成
70
71
パッチ ベースラインの作成
73
ホスト エクステンション ベースラインの作成
新規ベースライン ウィザードでのパッチまたはエクステンションのフィルタリング
ホスト アップグレード ベースラインの作成
74
仮想アプライアンス アップグレード ベースラインの作成
ベースライン グループの作成
74
77
78
ホスト ベースライン グループの作成
78
79
仮想マシンおよび仮想アプライアンス ベースライン グループの作成
80
ベースライン グループからのベースラインの削除 80
ベースライン グループへのベースラインの追加
81
オブジェクトへのベースラインおよびベースライン グループの添付
オブジェクトに添付されているベースラインおよびベースライン グループのフィルタリング
オブジェクトからのベースラインまたはベースライン グループの分離
パッチ ベースラインの編集
83
ホスト エクステンション ベースラインの編集
ホスト アップグレード ベースラインの編集
83
83
仮想アプライアンス アップグレード ベースラインの編集
ベースライン グループの編集
ベースラインの削除
82
82
84
84
85
ベースライン グループの削除
85
11 vSphere オブジェクトのスキャンおよびスキャン結果の表示 87
手動による ESX/ESXi ホストのスキャンの開始
87
手動による仮想マシンおよび仮想アプライアンスのスキャンの開始
スキャンのスケジュール設定
88
88
vSphere オブジェクトのスキャン結果とコンプライアンス状態の参照 89
vSphere オブジェクトのコンプライアンス情報の表示 90
コンプライアンス状態の表示 90
vSphere オブジェクトに対するベースラインまたはベースライン グループのコンプライアンスの確認
パッチの詳細の表示 92
エクステンションの詳細の表示 93
アップグレードの詳細の表示 93
91
12 vSphere オブジェクトの修正 95
ホストと仮想マシンの組織的なアップグレード
95
96
ESX ホストの修正の詳細 97
ESXi ホストの修正の詳細 98
テンプレートの修正 98
旧バージョンへのロールバック 98
ホストの修正
99
ESX/ESXi ホストへのパッチおよびエクステンションのステージング
パッチ修正後の仮想マシンの再起動
手動によるホスト、仮想マシン、および仮想アプライアンスの修正
99
100
パッチ ベースラインまたはエクステンション ベースラインを基準にした手動によるホストの修正
アップグレード ベースラインを基準にした手動によるホストの修正
VMware, Inc.
100
101
5
VMware vCenter Update Manager 管理ガイド
ベースライン グループを基準にした手動によるホストの修正
手動による仮想マシンおよび仮想アプライアンスの修正
102
103
104
ベースライン グループを基準にしたホストの修正のスケジュール設定 105
仮想マシンおよび仮想アプライアンスの修正のスケジュール設定 106
ホスト、仮想マシンおよび仮想アプライアンスの修正のスケジュール設定
13 Update Manager イベントの表示 109
109
選択したオブジェクトのタスクとイベントの表示
Update Manager のイベント
110
14 パッチ リポジトリ 117
117
使用可能なパッチおよびエクステンションの表示
ベースラインの編集によるパッチまたはエクステンションの追加と削除
パッチ リポジトリ内のパッチまたはエクステンションの検索
118
118
15 一般的なユーザー シナリオ 119
120
120
仮想マシンの組織的なアップグレードのシナリオ 121
データ センターを組織的にアップグレードするシナリオ
ホストを組織的にアップグレードするシナリオ
ベースライン グループを使用してホストのアップグレードおよびパッチ適用を行うシナリオ
ホストへパッチを適用するシナリオ
122
123
ホストへエクステンションを適用するシナリオ
仮想マシンへパッチを適用するシナリオ
124
125
仮想アプライアンスをアップグレードするシナリオ
126
vSphere のインベントリを最新の状態に維持するシナリオ 127
UMDS パッチストア デポと Update Manager サーバとの関連付け 128
ポータブル メディア ドライブを使用した UMDS デポと Update Manager サーバとの関連付け
IIS を使用した UMDS デポと Update Manager サーバとの関連付け 129
Apache を使用した UMDS デポと Update Manager サーバとの関連付け 131
一般的なデータベース レポートの生成 132
Microsoft Office Excel 2003 を使用した一般的なレポートの生成 132
Microsoft SQL Server のクエリを使用した一般的なレポートの生成 133
128
16 トラブルシューティング 135
Update Manager サーバまたは 1 つの vCenter Server システムにおける vCenter Server との接続の喪失 136
Update Manager サーバまたは vCenter リンク モードの接続グループにおける vCenter Server との接続の
喪失 136
Update Manager のログ ファイルの収集 137
Update Manager と vCenter Server のログ ファイルの収集 137
ログ ファイルが生成されない 137
要件が満たされていないためにホスト エクステンションの修正またはステージングが失敗する 138
適用可能なベースラインのアップデートがない 138
コンプライアンス レポートで、アップデートすべてが 「該当なし」 139
コンプライアンス レポートで、アップデートすべてが 「不明」 139
アップデートを修正したあとも 「非準拠」 の状態が続く 139
仮想マシンのパッチ修正が完了できない 140
一部のパッチで仮想マシンのパッチ修正が失敗する 140
仮想マシンは正常にパッチ修正されたがベースラインは非準拠になる 141
6
VMware, Inc.
目次
VMware Tools がインストールされていない場合に、VMware Tools のアップグレードが失敗する
ESX/ESXi ホストのスキャンの失敗 141
ESXi ホストのアップグレードの失敗 142
コンプライアンス状態が 「互換性なし」 になる 142
アップデートの競合ステータス 143
パッケージの不足ステータス
143
サポートされていないアップグレード ステータス
インストール不能ステータス
141
143
144
17 データベース ビュー 145
VUMV_VERSION 146
VUMV_UPDATES 146
VUMV_HOST_UPGRADES 146
VUMV_VA_UPGRADES 147
VUMV_PATCHES 147
VUMV_BASELINES 147
VUMV_BASELINE_GROUPS 148
VUMV_BASELINE_GROUP_MEMBERS 148
VUMV_PRODUCTS 148
VUMV_BASELINE_ENTITY 148
VUMV_UPDATE_PATCHES 149
VUMV_UPDATE_PRODUCT 149
VUMV_ENTITY_SCAN_HISTORY 149
VUMV_ENTITY_REMEDIATION_HIST 149
VUMV_UPDATE_PRODUCT_DETAILS 150
VUMV_BASELINE_UPDATE_DETAILS 150
VUMV_ENTITY_SCAN_RESULTS 151
VUMV_VMTOOLS_SCAN_RESULTS 151
VUMV_VMHW_SCAN_RESULTS 151
VUMV_VA_APPLIANCE 152
VUMV_VA_PRODUCTS 152
インデックス
VMware, Inc.
153
7
VMware vCenter Update Manager 管理ガイド
8
VMware, Inc.
本書について
®
『VMware vCenter Update Manager 管理ガイド』 では、VMware vCenter Update Manager をインストール、構成、
および使用して、vSphere 環境内のオブジェクトのスキャン、パッチの適用、およびアップグレード (修正) を行う方
法を説明します。また、本書では、一般的なユーザー シナリオも示しています。
Update Manager では、ESX/ESXi の次のバージョンのスキャンと修正が可能です。
n
仮想マシンへのパッチの適用は、ESX 3.5 以降と ESX 3i バージョン 3.5 以降に対応しています。
n
VMware Tools と仮想マシンのハードウェアのアップグレードは、ESX/ESXi バージョン 4.0.x に対応しています。
n
ESX/ESXi ホストへのパッチの適用は、ESX 3.0.3 以降と ESX 3i バージョン 3.5 以降に対応しています。
n
ESX/ESXi ホストのアップグレードは、ESX 3.0.0 以降と ESX 3i バージョン 3.5 以降に対応しています。
対象読者
本書は、Update Manager をインストール、アップグレード、または使用する方を対象としています。本書は、Windows
または Linux のシステム管理者としての経験があり、仮想マシン テクノロジーおよびデータ センターの運用に詳しい方
を対象としています。
本書へのフィードバック
ドキュメントの向上にご協力ください。本書に関するコメントがございましたら、[email protected] へご連
絡ください。
VMware, Inc.
9
VMware vCenter Update Manager 管理ガイド
テクニカル サポートおよび教育リソース
次のテクニカル サポート リソースが利用できます。本書およびその他の文書の最新バージョンは、
http://www.vmware.com/jp/support/pubs をご覧ください。
オンライン サポートおよび電
話によるサポート
テクニカル サポート リクエストの提出や、製品および契約情報の確認、製品の登録を
オンラインで行うには、http://www.vmware.com/jp/support をご覧ください。
該当するサポート契約を結んでいるお客様の場合、迅速な対応が必要な Severity1 の
問題に関しては電話でのサポートをご利用ください。詳細は
http://www.vmware.com/jp/support/general_service_info.html をご覧くださ
い。
10
サポート サービス
お客様のビジネス ニーズに適した各種サポートの詳細については、
http://www.vmware.com/jp/support/services をご覧ください。
ヴイエムウェア プロフェッ
ショナル サービス
ヴイエムウェア教育サービスの有償トレーニングでは、広範なハンズオン ラボやケース
スタディをご紹介します。また、業務の際のリファレンスとしてお使いいただける資料
も提供しています。トレーニングは、オンサイト、講義形式、およびライブ オンライ
ンで実施できます。オンサイトのパイロット プログラムおよび実装のベスト プラク
ティスについては、ヴイエムウェア コンサルティング サービスがご使用の仮想環境の
評価、計画、構築、および管理に役立つサービスを提供しています。教育トレーニング、
認定プログラム、およびコンサルティング サービスについては、
http://www.vmware.com/jp/services をご覧ください。
VMware, Inc.
Update Manager について
1
vCenter Update Manager は、VMware vSphere に対する一元化されたパッチおよびバージョンの自動管理を実現し、
VMware ESX/ESXi ホスト、仮想マシン、および仮想アプライアンスに対するサポートを提供します。
ユーザーが指定したアップデートは、スキャン済みの ESX/ESXi ホスト、仮想マシン、テンプレート、および仮想アプラ
イアンス上のオペレーティング システムやアプリケーションに適用できます。Update Manager を使用すると、ユーザー
は次のことが可能になります。
n
コンプライアンスのスキャンを実行し、ゲスト、アプライアンス、およびホストにアップデートを適用。
n
ホスト、VMware Tools、仮想アプライアンス、および仮想マシンの仮想ハードウェアの直接アップグレード。
n
ホスト上にサードパーティ製ソフトウェアをインストールおよびアップグレード。
Update Manager は、VMware vCenter Server とネットワークで接続されている必要があります。Update Manager
インストールは、それぞれ単一の vCenter Server インスタンスに関連付ける (登録する) 必要があります。
Update Manager モジュールには、vSphere Client で実行するプラグインとサーバ コンポーネントが含まれます。こ
れらは、vCenter Server システムと同じコンピュータまたは異なるコンピュータにインストールできます。
vCenter Server システムが vCenter リンク モードの接続グループの一部である場合で、vCenter Server システムごとに
Update Manager を使用する場合は、vCenter Server システムそれぞれに Update Manager モジュールをインストー
ルして登録する必要があります。Update Manager は、登録されている vCenter Server システムを使用してのみ使用
できます。
Update Manager をインストールするには、Update Manager のインストール先となるコンピュータに対して Windows
管理者権限を持っている必要があります。
Update Manager は、パワーオン、サスペンド、およびパワーオフ状態の仮想マシンならびにテンプレートを、スキャ
ンおよび修正 (アップデート) できます。また、ホストのスキャンおよび修正も可能です。アップグレードまたはパッ
チの適用に失敗した場合は、データを失うことなく、仮想マシンを以前の状態に戻すことができます。Update Manager
は、VMware Studio が構築した、パワーオン状態の Red Hat、Ubuntu、SUSE、および CentOS Linux 仮想アプライ
アンスをスキャンおよび修正できます。
インターネットに接続していない安全なネットワーク上に Update Manager を導入できます。このような場合は、
VMware vCenter Update Manager Download Service を使用して、パッチ メタデータとパッチ バイナリをダウン
ロードできます。
この章では次のトピックについて説明します。
n
セキュリティのベスト プラクティス (P. 12)
n
Update Manager Client の概要 (P. 12)
n
Update Manager の処理について (P. 13)
n
ベースラインおよびベースライン グループの使用 (P. 17)
VMware, Inc.
11
VMware vCenter Update Manager 管理ガイド
n
Update Manager の設定 (P. 20)
n
Update Manager および DRS (P. 21)
セキュリティのベスト プラクティス
オペレーティング システムとアプリケーションの最新のパッチ レベルを維持すると、環境内の脆弱性を低減し、解決策
を必要とする問題の範囲を狭めるのに役立ちます。
すべてのシステムに、継続的なパッチ適用、再構成、またはその他の解決策が必要です。環境内のシステムの多様性を抑え、
システムのコンプライアンスを保つことが、セキュリティ面でのベスト プラクティスです。
コンプライアンスの利点
多くのウイルス攻撃は、既存のよく知られた問題を利用しています。Update Manager を使用すると、仮想マシン、ア
プライアンス、および ESX/ESXi ホストをアップデートすることで、環境のセキュリティを高めることができます。
たとえば、Nimda コンピュータ ワームは、ワームが実際にまん延する数か月前に発見された脆弱性を利用しています。
発生時にはパッチが存在したため、そのパッチを適用したシステムには影響がありませんでした。Update Manager は、
使用している環境内のシステムに必要なパッチを確実に適用するのに役立ちます。
使用している環境のセキュリティをより高めるには
n
環境の脆弱性がある箇所を認識すること。
n
それらのマシンをパッチ基準に効率的に準拠させること。
通常の大規模な環境では、さまざまな種類のマシンでさまざまなオペレーティング システムを実行しています。環境に仮
想マシンを追加すると、この多様性が増大します。Update Manager は、環境の状態を判定する処理を自動化し、VMware
仮想マシン、アプライアンス、および ESX/ESXi ホストをアップデートします。
コンプライアンスとセキュリティのベスト プラクティス
コンプライアンスの目的は、導入システムのセキュリティを高めることです。
セキュリティと安定性を強化しながらコンプライアンスの目的を達成するには、次のものを定期的に評価します。
n
環境で使用できるオペレーティング システムとアプリケーション
n
オペレーティング システムとアプリケーションに必要なパッチ
これらの評価を行う責任者、評価を実行する時期、計画を実施するために使用する方法を決定することも重要です。
Update Manager Client の概要
Update Manager Client には、管理ビューとコンプライアンス ビューという 2 つのメイン ビューがあります。
vSphere Client のホーム ページにあるソリューションおよびアプリケーションの [Update Manager] アイコンを使用
するか、 [Update Manager] タブの [管理ビュー] をクリックすると、管理ビューにアクセスできます。
Update Manager Client の管理ビューでは、次のタスクを実行できます。
12
n
Update Manager の設定の構成
n
ベースラインおよびベースライン グループの作成と管理
n
Update Manager のイベントの表示
n
パッチ レポジトリの確認
n
ベースラインからのパッチまたはエクステンションの追加または削除
VMware, Inc.
第 1 章 Update Manager について
選択したインベントリ オブジェクトのコンプライアンス ビューの情報は、vSphere Client のホストおよびクラスタ イン
ベントリ ビューまたは仮想マシンおよびテンプレート インベントリ ビューにある [Update Manager] タブに表示されます。
Update Manager Client のコンプライアンス ビューでは、次のタスクを実行できます。
n
選択した各インベントリ オブジェクトのコンプライアンス状態およびスキャン結果の表示
n
選択したインベントリ オブジェクトからのベースラインおよびベースライン グループの添付および分離
n
選択したインベントリ オブジェクトのスキャン
n
ホストのパッチまたはエクステンションのステージング
n
選択したインベントリ オブジェクトの修正
vCenter Server システムが vCenter リンク モードの接続グループの一部であり、2 つ以上の Update Manager インス
タンスをインストールおよび登録している場合、各 Update Manager インスタンスの設定を構成できます。変更する構
成プロパティは、指定した Update Manager インスタンスだけに適用されるもので、グループ内のほかのインスタンス
には適用されません。ナビゲーション バーで Update Manager インスタンスが登録されている vCenter Server システ
ムの名前を選択すると Update Manager インスタンスを指定できます。
vCenter Server が vCenter リンク モードの接続グループの一部である場合、ベースラインおよびベースライン グルー
プの管理もできます。また、Update Manager が登録されている vCenter Server システムによって管理されているイ
ンベントリ オブジェクトだけをスキャンおよび修正することもできます。
Update Manager の処理について
Update Manager を使用したパッチまたはエクステンションのアップグレードおよび適用は、特定の順序で手順が実行
される、段階的な処理です。推奨される処理に従うことで、システムのダウンタイムを最小限に抑えた円滑なアップデー
トが確実に行えます。
Update Manager の処理は、一連のパッチとエクステンションに関する情報のダウンロードから始まります。これらの
パッチまたはエクステンションの 1 つ以上を集めてベースラインを作成します。ベースライン グループには複数のベース
ラインを追加できます。ベースライン グループは、競合のない一群のベースラインで構成される複合オブジェクトです。
ベースライン グループを使用して、異なる種類のベースラインを組み合わせ、それらのベースラインすべてを使用してイ
ンベントリ オブジェクトを一括でスキャンし、修正できます。ベースライン グループに、アップグレードとパッチ ベー
スライン、またはアップグレードとエクステンション ベースラインが含まれている場合は、アップグレードが最初に実行
されます。
仮想マシン、仮想アプライアンス、ESX/ESXi ホストまたは個々のインベントリ オブジェクトの集合体に対して、ベース
ラインまたはベースライン グループを使用してコンプライアンスをスキャンし、あとで修正 (アップデート) できます。
これらの処理は手動またはスケジュール設定タスクにより開始できます。
次のリストで、vSphere 環境における Update Manager の処理の高レベル概要を示します。
n
Update Manager のパッチ ダウンロード ソースの構成 (P. 14)
Update Manager サーバがインターネットまたは共有リポジトリのいずれかからパッチおよびエクステンション
をダウンロードするように構成できます。
n
パッチ、エクステンション、および関連メタデータのダウンロード (P. 14)
パッチ、エクステンション、および関連メタデータのダウンロードは自動処理です。定期的に (間隔は設定可能)
、
Update Manager は Shavlik、VMware、またはサードパーティのソースに接続して、適用可能なパッチまたはエ
クステンションに関する最新情報 (メタデータ) を収集します。
n
ベースラインおよびベースライン グループの作成 (P. 15)
ベースラインおよびベースライン グループの作成は任意の手順です。ベースラインは、アップグレード ベースライン、
エクステンション ベースライン、またはパッチ ベースラインである場合があります。ベースラインには、1 つ以上
のパッチ、エクステンション、サービス パック、バグ フィックス、またはアップグレードの集合が含まれています。
ベースライン グループは既存のベースラインを集めたものです。ベースライン グループには、いくつかのパッチ
ベースラインまたはエクステンション ベースラインと、アップグレード タイプ (VMware Tools、仮想マシン ハー
ドウェア、仮想アプライアンス、またはホストなど) につき 1 つのアップグレード ベースラインを含んでいる場
合があります。
VMware, Inc.
13
VMware vCenter Update Manager 管理ガイド
n
vSphere オブジェクトへのベースラインおよびベースライン グループの添付 (P. 15)
ベースラインおよびベースライン グループを使用するには、コンテナ オブジェクト、仮想マシン、仮想アプライア
ンス、またはホストなどの選択したインベントリ オブジェクトに添付する必要があります。
n
選択された vSphere オブジェクトのスキャン (P. 15)
スキャンは、選択したスキャン タイプに基づいて、一連のホスト、仮想マシン、または仮想アプライアンスの属性を、
リポジトリ内のすべてのパッチ、エクステンション、およびアップグレードを基準に評価する処理です。
n
スキャン結果の確認 (P. 16)
Update Manager はオブジェクトをスキャンし、添付したベースラインやベースライン グループに対するコンプ
ライアンス状態を判定します。
n
ホストへのパッチおよびエクステンションのステージング (P. 16)
使用している環境でホストにパッチまたはエクステンションを適用する場合、パッチおよびエクステンションをス
テージングしてから修正できます。パッチおよびエクステンションのステージングは任意の手順です。
n
選択された vSphere オブジェクトの修正 (P. 17)
修正とは、スキャンが完了したあとに、ESX/ESXi ホスト、仮想マシン、または仮想アプライアンスに対して、
Update Manager がパッチ、エクステンション、およびアップグレードを適用する処理のことです。修正すると、
マシンおよびアプライアンスが既知の攻撃に対して安全であり、最新のバグ フィックスによって信頼性がより高ま
ることが保証されます。
Update Manager のパッチ ダウンロード ソースの構成
Update Manager サーバがインターネットまたは共有リポジトリのいずれかからパッチおよびエクステンションをダウ
ンロードするように構成できます。
Update Manager のパッチ ダウンロード ソースの構成は、オプションの手順です。
導入システムがインターネットに接続されている場合は、Update Manager サーバにパッチおよびエクステンションを
ダウンロードするためのソースとしてインターネットを使用できます。パッチおよびエクステンションのダウンロード用
のデフォルトの設定とリンクを使用できます。URL アドレスを追加して、ESX/ESXi 4.0.x ホストにだけ適用できるサード
パーティ製のパッチおよびエクステンションをダウンロードすることもできます。
導入システムがインターネットに接続されていない場合は、Update Manager Download Service を使用してパッチお
よびエクステンションをダウンロードしたあと、共有リポジトリを使用できます。詳細については、第 8 章「Update
Manager Download Service のインストール、設定、および使用 (P. 49)」 を参照してください。
手順の詳細な説明については、「Update Managerのパッチダウンロードソースの構成(P.59)」 を参照してください。
パッチ、エクステンション、および関連メタデータのダウンロード
パッチ、エクステンション、および関連メタデータのダウンロードは自動処理です。定期的に (間隔は設定可能)
、Update
Manager は Shavlik、VMware、またはサードパーティのソースに接続して、適用可能なパッチまたはエクステンショ
ンに関する最新情報 (メタデータ) を収集します。
VMware は ESX/ESXi ホストのパッチに関する情報を提供し、Shavlik はすべての主要アプリケーションとオペレーティング
システムに関する情報を提供します。パッチの適用対象となるアプリケーションまたはオペレーティング システムが現在
の環境で使用されているかどうかに関わらず、すべての仮想マシンおよび ESX/ESXi 4.0.x のパッチ情報がダウンロードさ
れます。ESX/ESXi 3.5 および ESX 3.0.3 ホスト用のパッチは、ESX 3.5、ESXi 3.5、または ESX 3.0.3 ホストを環境に追
加したあとにダウンロードされます。
Update Manager 4.0 以降を使用すると、サードパーティ ベンダーの URL アドレスから ESX/ESXi 4.0.x のパッチに関
する情報をダウンロードできます。
すべてのパッチまたはエクステンションに関する情報のダウンロードは、ディスク スペースやネットワーク バンド幅の
観点から考えると、比較的負荷の低い操作です。パッチ情報をダウンロードすることによって、これらのホスト、アプリ
ケーション、またはオペレーティング システムのスキャンおよび修正をいつでも追加できるという柔軟性が得られます。
14
VMware, Inc.
第 1 章 Update Manager について
ある仮想マシンが最初に修正されるときに、適用可能なパッチが Update Manager サーバにダウンロードされ、パッチ
が適用されます。パッチの適用方法の詳細 (パッチを即座に適用するか、あとで適用するかなど) は、その環境下でで
きることと、ユーザーの要求との兼ね合いで決まります。
パッチをダウンロードすると、パッチはダウンロードされたディレクトリに無期限に保存されます。ほかのマシンを修正
する場合、そのパッチ ソースはすでにサーバ上にあります。
Update Manager がタイミング良くパッチやエクステンションをダウンロードできない場合 (たとえば Update Manager
が安全にインターネット接続できない内部ネットワーク上に導入されている場合)
、VMware vCenter Update Manager
Download Service は、それがインストールされているマシンにパッチとエクステンションをダウンロードして保存します。
これによって、Update Manager サーバがこれらのパッチとエクステンションをあとで使用できます。
インターネット プロキシを使用して、パッチ、エクステンション、および関連メタデータをダウンロードするように
Update Manager を構成できます。
また、Update Manager がパッチ、エクステンション、およびメタデータをダウンロードする時間間隔を変更したり、
バイナリとメタデータを即座にダウンロードしたりできます。この手順の詳細な説明については、「パッチのチェックの
構成 (P. 63)」 を参照してください。
ベースラインおよびベースライン グループの作成
ベースラインおよびベースライン グループの作成は任意の手順です。ベースラインは、アップグレード ベースライン、
エクステンション ベースライン、またはパッチ ベースラインである場合があります。ベースラインには、1 つ以上のパッチ、
エクステンション、サービス パック、バグ フィックス、またはアップグレードの集合が含まれています。ベースライン
グループは既存のベースラインを集めたものです。ベースライン グループには、いくつかのパッチ ベースラインまたは
エクステンション ベースラインと、アップグレード タイプ (VMware Tools、仮想マシン ハードウェア、仮想アプライ
アンス、またはホストなど) につき 1 つのアップグレード ベースラインを含んでいる場合があります。
ホスト、仮想マシン、および仮想アプライアンスをスキャンすると、それらをベースラインおよびベースライン グループ
を基準に評価し、コンプライアンス レベルを判定できます。
Update Manager には、デフォルトのパッチ ベースラインとアップグレード ベースラインがそれぞれ 4 つずつ含まれて
います。デフォルトのベースラインの編集や削除はできません。目的の基準を満たすパッチ ベースライン、エクステンション
ベースライン、およびアップグレード ベースラインを作成しない場合は、デフォルトのベースラインを使用できます。デ
フォルトのベースラインと同様、作成したベースラインは、ベースライン グループにまとめることができます。ベースラ
インおよびベースライン グループの詳細については、「ベースラインおよびベースライングループの使用(P.17)」 および
第 10 章「ベースラインおよびベースライン グループの操作 (P. 69)」 を参照してください。
vSphere オブジェクトへのベースラインおよびベースライン グループの添付
ベースラインおよびベースライン グループを使用するには、コンテナ オブジェクト、仮想マシン、仮想アプライアンス、
またはホストなどの選択したインベントリ オブジェクトに添付する必要があります。
ベースラインおよびベースライン グループはオブジェクトに個別に添付することもできますが、フォルダやホスト、クラ
スタ、データ センターなどのコンテナ オブジェクトに添付する方がより効率的です。コンテナ オブジェクトにベースラ
インを添付すると、そのコンテナ内のすべてのオブジェクトにベースラインが添付されます。
この手順の詳細な説明については、「オブジェクトへのベースラインおよびベースライングループの添付(P.81)」 を参
照してください。
選択された vSphere オブジェクトのスキャン
スキャンは、選択したスキャン タイプに基づいて、一連のホスト、仮想マシン、または仮想アプライアンスの属性を、リ
ポジトリ内のすべてのパッチ、エクステンション、およびアップグレードを基準に評価する処理です。
ホストのインストールをスキャンして最新のパッチまたはエクステンションが適用されているかどうかを判定したり、仮
想マシンをスキャンしてオペレーティング システムに最新のパッチが適用されているかどうかを判定したりできます。
パッチのスキャンはオペレーティング システム特有です。たとえば、Update Manager は Windows 仮想マシンをス
キャンして、特定のパッチ セットがあることを確定しますが、同じマシンをスキャンして Linux パッチがインストール
されているか判断することはありません。
VMware, Inc.
15
VMware vCenter Update Manager 管理ガイド
仮想インフラストラクチャでは、リソース プールを除くすべてのオブジェクトをスキャンできます。
Update Manager は、次のスキャン タイプをサポートします。
パッチ スキャン
Windows または Linux を実行している仮想マシンだけではなく、ESX 3.0.3 以降、
ESX 3i バージョン 3.5 以降でもパッチのスキャンを実行できます。オフラインの仮想
マシンおよびテンプレートだけではなく、オンラインでもパッチをスキャンできます。
ホスト エクステンションのス
キャン
エクステンションについて、ESX/ESXi 4.0.x ホストをスキャンできます (追加のソフ
トウェア)。
ホストのアップグレード ス
キャン
ESX/ESXi 4.0.x にアップグレードするため、ESX 3.0.0 以降または ESX 3i バージョン 3.5
以降をスキャンできます。
VMware Tools スキャン
最新の VMware Tools バージョンを使用しているかについて、Windows または Linux
を実行している仮想マシンをスキャンできます。オフラインの仮想マシンおよびテンプ
レートだけではなく、オンラインでも VMware Tools スキャンを実行できます。
VMware Tools スキャンを実行する前に、最低 1 台の仮想マシンをパワーオンしてお
くことをお勧めします。
仮想マシン ハードウェアの
アップグレード スキャン
ホストでサポートされている最新の仮想ハードウェアを使用しているかについて、
Windows または Linux を実行している仮想マシンをスキャンできます。オフライン
の仮想マシンおよびテンプレートだけではなく、オンラインでも仮想マシン ハードウェ
アのアップグレード スキャンを実行できます。
仮想アプライアンスのアップ
グレード スキャン
VMware Studio が構築した、パワーオン状態の Red Hat、Ubuntu、SUSE、および
CentOS Linux 仮想アプライアンスをスキャンできます。
データ センター、クラスタ、フォルダなどのコンテナ オブジェクトでスキャンを開始して、コンテナ オブジェクト内の
すべての ESX/ESXi ホストまたは仮想マシンおよびアプライアンスをスキャンできます。
Update Manager では、スキャンをスケジュール設定する、またはスキャンを手動で開始して、コンプライアンス情報
を生成することによって、ベースラインおよびベースライン グループを基準に仮想マシン、仮想アプライアンス、ESX/ESXi
ホストをスキャンするように設定できます。スキャンに確実に最新情報を反映させるため、データ センターまたは
vCenter Server システムのレベルでスキャン タスクをスケジュール設定することをお勧めします。手動によるスキャン
の手順、およびスキャンのスケジュール設定の手順については、第 11 章「vSphere オブジェクトのスキャンおよびス
キャン結果の表示 (P. 87)」 を参照してください。
スキャン結果の確認
Update Manager はオブジェクトをスキャンし、添付したベースラインやベースライン グループに対するコンプライア
ンス状態を判定します。
個別の仮想マシン、仮想アプライアンス、テンプレート、ESX/ESXi ホスト、あるいは一群の仮想マシン、アプライアンス、
ホストについて、結果を調べることによってコンプライアンス状態を確認できます。
コンプライアンス情報は、 [Update Manager] タブに表示されます。コンプライアンス情報の表示についての詳細は、
「vSphere オブジェクトのスキャン結果とコンプライアンス状態の参照 (P. 89)」 を参照してください。
ホストへのパッチおよびエクステンションのステージング
使用している環境でホストにパッチまたはエクステンションを適用する場合、パッチおよびエクステンションをステージ
ングしてから修正できます。パッチおよびエクステンションのステージングは任意の手順です。
ESX/ESXi 4.0.x ホストにパッチおよびエクステンションをステージングすることによって、パッチやエクステンションを
ただちに適用することなく、それらを Update Manager サーバから ESX/ESXi ホストへダウンロードできます。パッチ
およびエクステンションのステージングを行うと、ホストでパッチおよびエクステンションがローカルに使用できるよう
になっているため、修正時間が短縮されます。「ESX/ESXi ホストへのパッチおよびエクステンションのステージン
グ (P. 99)」 を参照してください。
16
VMware, Inc.
第 1 章 Update Manager について
選択された vSphere オブジェクトの修正
修正とは、スキャンが完了したあとに、ESX/ESXi ホスト、仮想マシン、または仮想アプライアンスに対して、Update
Manager がパッチ、エクステンション、およびアップグレードを適用する処理のことです。修正すると、マシンおよび
アプライアンスが既知の攻撃に対して安全であり、最新のバグ フィックスによって信頼性がより高まることが保証されます。
Update Manager を使用すると、ESX/ESXi ホストを ESX/ESXi 4.0.x にアップグレードできます。アップグレードに失
敗した場合は、ESX アップグレードのロール バック オプションがあります。ESX ホストの場合、アップグレード後のス
クリプトのカスタム設定も可能であり、アップグレード後に実行できます。仮想アプライアンス、VMware Tools、およ
び仮想マシンの仮想ハードウェアを新しいバージョンにアップグレードすることもできます。ESX/ESXi ホスト、仮想マ
シン、および仮想アプライアンスのアップグレードは、ベースラインおよびベースライン グループによって管理できます。
スキャンとほぼ同様の方法でマシンとアプライアンスを修正できます。スキャンと同様に、単一の仮想マシンまたは仮想
アプライアンスを修正できるだけではなく、仮想マシンおよび仮想アプライアンスのフォルダ、vApp、クラスタ、データ
センター、または仮想インフラストラクチャのすべてのオブジェクトで修正を行うこともできます。スキャンと同様に、
リソース プールは修正できない唯一の vSphere オブジェクト タイプです。
Update Manager 4.0 以降では、ホストと仮想マシンを組織的にアップグレードできます。組織的なアップグレードに
よって、ホスト アップグレード ベースラインを使用して、インベントリ内のすべてのホストをアップグレードできます。
組織的なアップグレードを使用して、仮想ハードウェアとインベントリ内の仮想マシンの VMware Tools を同時にアッ
プグレードできます。これには、次のベースラインを含む、ベースライン グループを使用します。
n
ホストと整合するように仮想マシン ハードウェアをアップグレード
n
ホストと整合するように VMware Tools をアップグレード
組織的なアップグレードは、クラスタ、フォルダ、またはデータ センター レベルで実行できます。
Update Manager は、次のインベントリ オブジェクトの修正をサポートします。
n
パッチのインストール、および VMware Tools と仮想マシン ハードウェアのアップグレードの場合は、パワーオン、
サスペンド、またはパワーオフ状態の仮想マシンおよびテンプレート。
n
仮想アプライアンスのアップグレードの場合は、VMware Studio が構築した、パワーオン状態の Red Hat、Ubuntu、
SUSE、および CentOS Linux 仮想アプライアンス。
n
パッチ、エクステンション、およびアップグレードの修正の場合は、ESX/ESXi ホスト
アップデートが必要な場合は、修正する前にホストをメンテナンス モードにします。ホストがメンテナンス モードのとき、
仮想マシンは実行できません。ユーザー環境の一貫性を確保するため、vCenter Server は、ホストがメンテナンス モー
ドになる前にクラスタ内のほかのホストに仮想マシンを移行します。vCenter Server が仮想マシンを移行することがで
きるのは、クラスタが VMotion 用に構成されている場合です。ほかのコンテナまたはクラスタにない個々のホストでは、
移行できません。
手動の修正または定期的にスケジュール設定された修正を使用して、vSphere インベントリ内のオブジェクトを修正でき
ます。手動およびスケジュール設定された修正についての詳細は、第 12 章「vSphere オブジェクトの修正 (P. 95)」
を参照してください。
ベースラインおよびベースライン グループの使用
ベースラインには、1 つ以上のサービス パック、パッチ、エクステンション、アップグレード、またはバグ フィックスの
集合が含まれています。ベースライン グループは既存のベースラインを集めたものです。ホスト、仮想マシン、および仮
想アプライアンスをスキャンすると、ベースラインを基準にそれらを評価してコンプライアンス レベルを判定できます。
システム管理者は、ベースラインおよびベースライン グループを作成、編集、削除、添付、または分離できます。さまざ
まなグループや事業部がある大規模な組織では、グループごとに独自のベースラインを定義できます。システム管理者は、
特定の文字列を検索したり、各列のヘッダをクリックしてそれらの属性でソートしたりすることで、ベースラインのリス
トをフィルタリングできます。
VMware, Inc.
17
VMware vCenter Update Manager 管理ガイド
n
ベースライン タイプ (P. 18)
Update Manager は、インベントリ内の各種オブジェクトをスキャンおよび修正するときに、使用および適用で
きるさまざまなタイプのベースラインをサポートしています。
n
Update Manager のデフォルト ベースライン (P. 19)
Update Manager にはデフォルトのベースラインが用意されています。これらを使用して、任意の仮想マシン、
仮想アプライアンス、またはホストをスキャンし、さまざまなカテゴリのパッチがすべて適用されているかどうか、
または最新バージョンにアップグレードされているかどうかを判断できます。デフォルト ベースラインを、変更ま
たは削除することはできません。
n
ベースライン グループ (P. 19)
パッチ ベースライン、エクステンション ベースライン、およびアップグレード ベースラインを含むベースライン
グループを作成できます。
n
ベースライン属性 (P. 20)
ベースラインには属性があり、この属性を使用して、ベースラインのタイプや、ベースラインに含まれるパッチま
たはアップグレードなどを識別できます。
ベースライン タイプ
Update Manager は、インベントリ内の各種オブジェクトをスキャンおよび修正するときに、使用および適用できるさ
まざまなタイプのベースラインをサポートしています。
Update Manager はアップグレード ベースライン、パッチ ベースライン、またはエクステンション ベースラインを提
供します。
アップグレード ベースライン
特定のホスト、仮想ハードウェア、VMware Tools、または仮想アプライアンスの適切
なバージョンを定義します。Update Manager は ESX/ESXi 4.0.x へのホストのアッ
プグレードをサポートします。
パッチ ベースライン
所定のホストまたは仮想マシンに適用する必要がある特定のパッチを定義します。
エクステンション ベースライ
ン
所定のホストに適用する必要があるエクステンション (追加のソフトウェア) を含み
ます。ESX/ESXi ホストのすべてのサードパーティ製ソフトウェアはホスト エクステン
ションとして分類されますが、ホスト エクステンションはサードパーティ製ソフトウェ
アだけに限られたものではありません。
注意 このようなソフトウェアがインストールされていないホストではエクステンション ベースラインを基準にエクステ
ンションがインストールされ、エクステンションがすでにインストールされているホストではパッチ ベースラインを基準
にパッチがインストールされます。
Update Manager はベンダーが提供するパッチ リポジトリに定期的に問い合わせて、使用可能なパッチを検出します。
パッチ情報とパッチの内容を取得するサーバは、フル装備の公開鍵基盤を使用して認証されます。セキュリティを確保す
るために、通常パッチはベンダーによって暗号で署名され、セキュリティ保護された接続を介してダウンロードされます。
パッチ ベースラインは、動的または固定のどちらかに設定できます。
動的
動的ベースラインの内容は、指定された基準に適合する適用可能なパッチに基づきます。
適用可能なパッチのセットが変化すると、動的ベースラインも同様にアップデートされ
ます。明示的に任意のパッチをベースラインに含めたり除外したりできます。
固定
Update Manager で適用可能なパッチのすべてのセットから、ベースラインに含める
すべてのパッチを手動で指定します。一般的に固定ベースラインは、システムが特定の
問題に対処する用意ができているかどうかを確認するために使用されます。たとえば、
固定ベースラインを使用してパッチのコンプライアンスを検証することで、既知のワー
ムの侵入を防ぎます。
18
VMware, Inc.
第 1 章 Update Manager について
Update Manager のデフォルト ベースライン
Update Manager にはデフォルトのベースラインが用意されています。これらを使用して、任意の仮想マシン、仮想ア
プライアンス、またはホストをスキャンし、さまざまなカテゴリのパッチがすべて適用されているかどうか、または最新
バージョンにアップグレードされているかどうかを判断できます。デフォルト ベースラインを、変更または削除すること
はできません。
重要度の高い仮想マシン パッ
チ
Linux または Windows の重要度の高いパッチすべてに対する仮想マシンのコンプラ
重要度の低い仮想マシン パッ
チ
Linux または Windows の任意のパッチすべてに対する仮想マシンのコンプライアン
重要度の高いホスト パッチ
重要度の高いパッチすべてに対する ESX/ESXi ホストのコンプライアンス状態をチェッ
クします。
重要度の低いホスト パッチ
任意のパッチすべてに対する ESX/ESXi ホストのコンプライアンス状態をチェックします。
ホストと整合するように
VMware Tools をアップグ
レード
ホスト上の最新バージョンの VMware Tools に対する仮想マシンのコンプライアンス
状態をチェックします。Update Manager は、ESX/ESXi 4.0.x ホスト上の仮想マシン
に対する VMware Tools のアップグレードをサポートします。
ホストと整合するように仮想
マシン ハードウェアをアップ
グレード
ホストがサポートする最新バージョンに対する仮想マシンの仮想ハードウェアのコンプ
ライアンス状態をチェックします。Update Manager は、ESX/ESXi 4.0.x ホスト上で
の仮想ハードウェア バーション 7.0 へのアップグレードをサポートします。
VA 最新版へアップグレード
最新の仮想アプライアンス バージョンに対する仮想アプライアンスのコンプライアン
ス状態をチェックします。
VA 最重要最新版へアップグ
仮想アプライアンスの最新の重要度の高いバージョンに対する仮想アプライアンスのコ
ンプライアンス状態をチェックします。
レード
イアンス状態をチェックします。
ス状態をチェックします。
ベースライン グループ
パッチ ベースライン、エクステンション ベースライン、およびアップグレード ベースラインを含むベースライン グルー
プを作成できます。
ベースライン グループ内のベースラインのセットに競合があってはなりません。また、ベースライン グループはパッチ、
エクステンション、およびアップグレードの特定の組み合わせに制限されます。
n
複数のパッチ ベースラインと複数のエクステンション ベースライン。
n
1 つのアップグレード ベースラインと、複数のパッチ ベースラインおよびエクステンション ベースライン。
たとえば、1 つの ESX/ESXi アップグレード ベースラインと、複数の ESX/ESXi パッチ ベースラインおよびエクス
テンション ベースライン。
n
複数のアップグレード ベースライン。ただし、アップグレード タイプ (VMware Tools、仮想マシン ハードウェア、
仮想アプライアンス、ホストなど) あたり 1 つのアップグレード ベースラインのみ。
たとえば、1 つの 「ホストと整合するように VMware Tools をアップグレード」 ベースラインと 1 つの 「VA 最新
版へアップグレード」 ベースライン。
n
複数のアップグレード ベースライン (ただし、アップグレード タイプあたり 1 つのアップグレード ベースラインのみ)
と、複数のパッチ ベースラインおよびエクステンション ベースライン。
たとえば、1 つの 「ホストと整合するように仮想マシン ハードウェアをアップグレード」 ベースライン、1 つの 「VA
最重要最新版へアップグレード」 ベースライン、ならびに 1 つ以上のパッチ ベースラインとエクステンション ベー
スライン。
VMware, Inc.
19
VMware vCenter Update Manager 管理ガイド
ベースライン属性
ベースラインには属性があり、この属性を使用して、ベースラインのタイプや、ベースラインに含まれるパッチまたはアッ
プグレードなどを識別できます。
表 1-1. ベースライン属性
[属性]
説明
ベースライン名
ベースラインを識別します。名前はベースラインの作成時に設定さ
れ、変更できます。
内容
パッチ ベースラインおよびエクステンション ベースラインの場合、
ベースラインに含まれるアップデートの数を示します。サービス
パックなどの一部のアップデートには、多数の小規模のパッチが含
まれています。これらの小規模のパッチは、以前個別に配布されて
いる場合があります。アップデートの数は、スキャンおよび修正が
完了するまでにかかる時間を表す場合がありますが、ベースライン
に含まれるアップデートの範囲を表すものではありません。
アップグレード ベースラインの場合は、アップグレード ベースライ
ンの詳細を示します。
コンポーネント
ベースラインのタイプを示します。値には、「ホスト パッチ」、「ホ
スト エクステンション」、「仮想マシンのパッチ」、「VMware
Tools」、「仮想マシンのハードウェア」、および 「ホスト アップグ
レード」 があります。
最終更新日時
ベースラインにパッチを追加したり、ベースラインからパッチを削
除したりした最終日時を示します。この日時は、動的アップデート
による自動変更、またはユーザーの手動変更によって、アップデー
トが変更された最終日時を反映しています。最新のアップデート情
報を確認すると、ベースラインが予想どおりに変更されたかどうか
がわかります。
ベースライン タイプ
ベースラインのタイプを示します。値としては、「動的」 および
「固定」 があります。
Update Manager の設定
アップデートとスキャンのスケジュールなど、Update Manager の設定を構成できます。
Update Manager の次の設定を構成できます。
20
n
アップデートされたパッチ情報を確認するタイミング。
n
仮想マシン、仮想アプライアンス、およびホストのスキャンまたは修正のタイミング。
n
仮想マシンの修正前スナップショットの操作方法。Update Manager は、修正前に仮想マシンのスナップショット
を作成できます。スナップショットを作成するように Update Manager を設定する場合は、スナップショットを無
期限に保存、または一定期間を経過したあとに削除するように設定できます。
n
ホストをメンテナンス モードにできなかったときの対応方法。
n
修正後に仮想アプライアンスおよび vApp 内の仮想マシンを再起動する方法。
VMware, Inc.
第 1 章 Update Manager について
Update Manager および DRS
VMware DRS (Distributed Resource Scheduler) が有効にされているクラスタで vSphere オブジェクトをアップ
デートすると、Update Manager は、そのクラスタ全体に対して VMware DPM (Distributed Power Management)
および VMware HA (High Availability) のアドミッション コントロールを一時的に無効にします。アップデートが完
了すると、Update Manager は VMware DPM および HA のアドミッション コントロールをリストアします。
ホストに実行中の仮想マシンがない場合、VMware DPM はホストをスタンバイ モードにして Update Manager の操作
を妨げる可能性があります。スキャン、ステージング、および修正を正常に行うために、ユーザーがアップデート処理を
開始すると、Update Manager は VMware DPM および HA のアドミッション コントロールを一時的に無効にします。
スキャン、ステージング、または修正が完了すると、Update Manager は VMware DPM および VMware HA のアド
ミッション コントロールをリストアします。
VMware DPM によってホストがスタンバイ モードになっている場合、Update Manager は最初に VMware DPM および
VMware HA のアドミッション コントロールを無効にます。そして、スキャン、ステージング、および修正を行う前にホ
ストをパワーオンします。スキャン、ステージング、または修正が完了したあと、Update Manager は VMware DPM
および VMware HA のアドミッション コントロールをオンにし、必要に応じて DRS がホストをスタンバイ モードにす
るようにします。Update Manager はパワーオフ状態のホストのスキャン、ステージング、または修正を行いません。
クラスタ内にスタンバイ モードのホストがある場合、Update Manager はスタンバイ モードのすべてのホストがパワー
オン状態になるまで待ってから、アップデート操作を実行します。スタンバイ モードのホストをパワーオンできない場合は、
Update Manager の操作が先に進みません。
Update Manager は HA のアドミッション コントロールを無効にして、VMotion の操作を進めます。そして、クラス
タ全体を修正したあと HA のアドミッション コントロールをリストアします。
注意 クラスタ内のホストは順番に修正されます。クラスタ内に多くのホストがある場合、VMware DPM および HA の
アドミッション コントロールは長時間無効にされる可能性があります。
DRS、VMware DPM、および VMware HA の詳細については、『VMware vSphere の概要』 を参照してください。
VMware, Inc.
21
VMware vCenter Update Manager 管理ガイド
22
VMware, Inc.
2
システム要件
ここでは、Update Manager および Update Manager Client プラグインを使用するための要件を説明します。また、
Update Manager のコンポーネントが動作するシステム間の、互換性と相互運用性についても説明します。
VMware vCenter Update Manager をインストールする前に、Oracle または Microsoft SQL Server データベースを
セットアップする必要があります。使用している導入システムが、最大 5 台のホストおよび最大 50 台の仮想マシンを含
む比較的小規模なものである場合は、SQL Server 2005 Express データベースを使用できます。このデータベースは、
Update Manager のインストール時にインストールできます。
Update Manager サーバ コンポーネントは、vCenter Server と同一のコンピュータまたは異なるコンピュータにイン
ストールできます。Update Manager サーバ コンポーネントのインストール後に Update Manager を使用するには、
Update Manager Client プラグインを vSphere Client にインストールし、有効にする必要があります。
使用している vCenter Server システムが vCenter リンク モードで接続されているグループの一部である場合は、各
vCenter Server システムに Update Manager インスタンスをインストールして登録できます。Update Manager イン
スタンスが登録されていない vCenter リンク モードの vCenter Server システムでは、Update Manager を使用するこ
とはできません。
この章では次のトピックについて説明します。
n
Update Manager のハードウェア要件 (P. 23)
n
サポート対象のオペレーティング システムおよびデータベース フォーマット (P. 24)
n
VirtualCenter Server、vCenter Server、VI Client、および vSphere Client との Update Manager の互換
性 (P. 24)
Update Manager のハードウェア要件
Update Manager は、ハードウェアの最小要件を満たすあらゆるシステムで動作できます。
Update Manager のハードウェア最小要件は、Update Manager の導入方法によって異なります。Update Manager
と同じマシンにデータベースをインストールする場合、メモリ サイズとプロセッサ速度に求められる条件が高くなります。
許容可能なパフォーマンスを実現するには、表 2-1 に示す最小要件を満たしていることを確認してください。
表 2-1. ハードウェア最小要件
ハードウェア
要件
プロセッサ
2GHz の 2 つ以上の論理コアを持つ Intel または AMD x86 プロセッ
サ
ネットワーク
10/100Mbps
最高のパフォーマンスを得るには、Update Manager と ESX/ESXi
ホストの間にギガビット接続を使用します。
VMware, Inc.
23
VMware vCenter Update Manager 管理ガイド
表 2-1. ハードウェア最小要件 (続き)
ハードウェア
要件
メモリ
2GB RAM (Update Manager と vCenter Server のマシンが異
なる場合)
4GB RAM (Update Manager と vCenter Server のマシンが同
じ場合)
Update Manager は、SQL Server または Oracle データベースを使用します。vCenter Server と共有されるデータベー
スではなく、Update Manager 専用のデータベースを使用し、定期的にデータベースをバックアップすることをお勧め
します。データベースは、Update Manager と同じコンピュータまたはローカル ネットワーク内のコンピュータに配置
することがベスト プラクティスです。
使用している導入システムの規模によって、Update Manager は、データベースの使用のために 1 か月ごとに最小限の
空き領域を必要とします。領域の要件の詳細については、VMware vCenter Update Manager Sizing Estimator を参照
してください。
サポート対象のオペレーティング システムおよびデータベース フォーマット
Update Manager は特定のデータベースおよびオペレーティング システムと連携します。
Update Manager サーバには、Windows XP、Windows Server 2003、または Windows Server 2008 が必要です。
Update Manager プラグインには vSphere Client が必要です。また、vSphere Client と同じオペレーティング システ
ムと連携します。
Update Manager は Windows ゲスト OS をスキャンおよび修正しますが、Linux ゲスト OS マシンにはスキャンのみ
実行します。
Update Manager サーバには、SQL Server 2005、SQL Server 2008、Oracle 10g、または Oracle 11g が必要です。5
台未満のホストおよび 50 台未満の仮想マシンを含む小規模な環境では、バンドルされている SQL Server 2005 Express
を使用できます。
サポート対象のオペレーティング システムおよびデータベース フォーマットについては、『vSphere 互換性マトリックス』
(英語版) を参照してください。
VirtualCenter Server、vCenter Server、VI Client、および vSphere Client との
Update Manager の互換性
Update Manager、VirtualCenter Server、および vCenter Server は、互換性のあるバージョンにする必要があります。
Update Manager サーバをインストールし、互換性のあるバージョンの VirtualCenter Server または vCenter Server
のみに登録できます。Update Manager プラグインは、互換性のあるバージョンの VI Client または vSphere Client で
のみインストールして有効にすることができます。
互換性のあるバージョンについては、表 2-2 および 表 2-3 を参照してください。互換性マトリックスで 「あり」 の横に
アスタリスク (*) がある場合、このバージョンが予備テストに合格していることを示しています。この互換性はまだ試
験段階にあり、完全にはサポートされていません。Update Manager サーバおよび Update Manager プラグインは同
じバージョンにする必要があります。
表 2-2. VirtualCenter Server および VI Client との Update Manager の互換性
Update Manager
VirtualCenter
Server
24
1.0
1.0 Update 1
1.0 Update 2
1.0 Update 3
1.0 Update 4
4.0
4.0 Update 1
2.5
あり
なし
なし
なし
なし
なし
なし
2.5 Update 1
なし
あり
なし
なし
なし
なし
なし
2.5 Update 2
なし
なし
あり
なし
なし
なし
なし
2.5 Update 3
なし
なし
なし
あり
なし
なし
なし
VMware, Inc.
第 2 章 システム要件
表 2-2. VirtualCenter Server および VI Client との Update Manager の互換性 (続き)
Update Manager
VI Client
1.0
1.0 Update 1
1.0 Update 2
1.0 Update 3
1.0 Update 4
4.0
4.0 Update 1
2.5 Update 4
なし
なし
なし
なし
あり
なし
なし
2.5 Update 5
なし
なし
なし
なし
あり
なし
なし
2.5
あり
なし
なし
なし
なし
なし
なし
2.5 Update 1
なし
あり
なし
なし
なし
なし
なし
2.5 Update 2
なし
なし
あり
なし
なし
なし
なし
2.5 Update 3
なし
なし
なし
あり
なし
なし
なし
2.5 Update 4
なし
あり*
あり*
あり*
あり
なし
なし
2.5 Update 5
なし
なし
なし
なし
あり
なし
なし
表 2-3. vCenter Server および vSphere Client との Update Manager の互換性
Update Manager
vCenter
Server
vSphere
Client
VMware, Inc.
1.0
1.0 Update 1
1.0 Update 2
1.0 Update 3
1.0 Update 4
4.0
4.0 Update 1
4.0
なし
なし
なし
なし
なし
あり
なし
4.0 Update 1
なし
なし
なし
なし
なし
なし
あり
4.0
なし
なし
なし
なし
なし
あり
なし
4.0 Update 1
なし
なし
なし
なし
なし
なし
あり
25
VMware vCenter Update Manager 管理ガイド
26
VMware, Inc.
Update Manager データベースの準備
3
Update Manager サーバおよび Update Manager Download Service には、サーバ データを格納し、整理するための
データベースが必要です。Update Manager は、Oracle、Microsoft SQL Server、および Microsoft SQL Server 2005
Express をサポートしています。
Update Manager をインストールする前に、データベース インスタンスを作成して、すべての Update Manager デー
タベース テーブルがそのインスタンスに格納されるようにデータベースを構成する必要があります。Microsoft SQL Server
2005 Express を使用する場合は、Update Manager のインストール時にデータベースをインストールして構成します。
Microsoft SQL Server 2005 Express は、ホスト数が 5 台以内、仮想マシン数が 50 台以内の小規模な導入環境に使用します。
Microsoft SQL Server および Oracle データベースを使用するには、システム DSN を構成し、ODBC でテストする必要
があります。
使用する Update Manager データベースは、vCenter Server データベースと同じデータベースであっても、別のデー
タベースであってもかまいません。既存のデータベース クラスタを利用することもできます。大規模な環境で最適な結果
を得るには、vCenter System データベースとは別のコンピュータに配置された専用の Update Manager データベース
を使用することをお勧めします。
VMware vCenter Update Manager サーバには、データベースに接続するための管理用の認証情報が必要です。
データベースのセットアップを開始する前に、必要なデータベース パッチを確認してください。データベースが正しく準
備されていないと、Update Manager インストーラにエラーまたは警告メッセージが表示されることがあります。
この章では次のトピックについて説明します。
n
64 ビットのオペレーティング システムでの 32 ビット DSN の作成 (P. 27)
n
Oracle データベースの構成 (P. 28)
n
Oracle データベースのバックアップとリストア (P. 30)
n
Microsoft SQL Server データベースの構成 (P. 30)
n
Microsoft SQL データベースのバックアップとリストア (P. 32)
n
Microsoft SQL Server データベースの分離と添付 (P. 33)
n
Update Manager データベースのメンテナンス (P. 33)
64 ビットのオペレーティング システムでの 32 ビット DSN の作成
32 ビットと 64 ビットの両方のオペレーティング システムに、Update Manager サーバをインストールしたり、アップ
グレードしたりできます。Update Manager は 64 ビットのオペレーティング システムでサポートされていますが、
Update Manager システムの DSN は 32 ビットである必要があります。
32 ビット DSN の要件は、サポートされているすべてのデータベースに適用されます。デフォルトでは、64 ビット シス
テムで作成される DSN はすべて 64 ビットになります。
VMware, Inc.
27
VMware vCenter Update Manager 管理ガイド
手順
1
ODBC ドライバをインストールします。
n
Microsoft SQL Server データベース サーバの場合、Microsoft Windows システムに 64 ビットのデータベース
ODBC ドライバをインストールします。64 ビットのドライバをインストールすると、32 ビットのドライバは
自動的にインストールされます。
n
2
Oracle データベース サーバの場合、Microsoft Windows システムに 32 ビットのデータベース ODBC ドライ
バをインストールします。
[WindowsDir]¥SysWOW64¥odbcad32.exe にある 32 ビットの ODBC アドミニストレータ アプリケーションを
実行します。
3
アプリケーションを使用して DSN を作成します。
これで Update Manager サーバと互換性がある DSN が完成します。Update Manager のインストーラで DSN の入力
を求めるプロンプトが表示されたら、32 ビットの DSN を選択できます。
Oracle データベースの構成
Update Manager で Oracle データベースを使用するには、最初にデータベースを設定する必要があります。
手順
1
Oracle の Web サイトから Oracle 10g または Oracle 11g をダウンロードしてインストールし、データベース
(たとえば VUM) を作成します。
TNS Listener が起動していて実行中であることを確認し、データベース サービスをテストして、動作していること
を確認します。
2
Oracle の Web サイトから Oracle ODBC をダウンロードします。
3
Oracle Universal Installer を使用して、対応する Oracle ODBC ドライバをインストールします。
重要 Oracle 10g には Oracle 10.2.0.3 以降のドライバが必要です。
4
データベース用のオープン カーソル数を増やします。
<<ORACLE_BASE>>¥ADMIN¥VUM¥pfile¥init.ora ファイルに open_cursors = 300 のエントリを追加しま
す。
この例の <<ORACLE_BASE>> は、Oracle ディレクトリ ツリーのルートです。
ローカルで動作させるための Oracle 接続の構成
Oracle 接続が Update Manager とローカルに連携するように設定できます。
開始する前に
使用する ODBC データソースはシステム DSN である必要があります。
手順
1
次の SQL 文を使用して、Update Manager 専用の新しいテーブルスペースを作成します。
CREATE TABLESPACE "VUM" DATAFILE '<<ORACLE_BASE>>¥ORADATA¥VUM¥VUM.dat' SIZE 1000M
AUTOEXTEND ON NEXT 500K;
この例の <<ORACLE_BASE>> は、Oracle ディレクトリ ツリーのルートです。
2
次のようにして、ODBC を使用してこのテーブルスペースにアクセスするための、vumAdmin などのユーザーを作
成します。
CREATE USER vumAdmin IDENTIFIED BY vumadmin DEFAULT TABLESPACE “vum”;
28
VMware, Inc.
第 3 章 Update Manager データベースの準備
3
このユーザーに dba 権限を付与するか、次の特定の権限を付与します。
grant connect to <ユーザー>
grant resource to <ユーザー>
grant create any job to <ユーザー>
grant create view to <ユーザー>
grant create any sequence to <ユーザー>
grant create any table to <ユーザー>
grant lock any table to <ユーザー>
grant create procedure to <ユーザー>
grant create type to <ユーザー>
grant execute on dbms_lock to <ユーザー>
grant unlimited tablespace to <ユーザー>
# To ensure space limitation is not an issue
4
データベースへの ODBC 接続を作成します。
次に設定例を示します。
Data Source Name:VUM
TNS Service Name:VUM
User ID:vumAdmin
リモートで動作させるための Oracle データベースの構成
Update Manager とリモートに連携するよう Oracle データベースを構成できます。
リモート接続を構成する前に、まず、
「Oracle データベースの構成 (P. 28)」 の説明に従ってデータベースを設定します。
開始する前に
使用する ODBC データソースはシステム DSN である必要があります。
手順
1
Update Manager サーバ マシンに Oracle クライアントをインストールします。
2
Net Configuration Assistant ツールを使用して、管理対象ホストに接続するための次の項目を追加します。
VUM =
(DESCRIPTION =
(ADDRESS_LIST =
(ADDRESS=(PROTOCOL=TCP)(HOST=<<host address>>)(PORT=1521))
)
(CONNECT_DATA =(SERVICE_NAME = VUM)
)
)
この例の <<host address>> は、クライアントが接続する必要がある管理対象ホストです。
3
(オプション) 必要に応じて、<<ORACLE_HOME>>¥network¥admin¥ にある tnsnames.ora ファイルを編集しま
す。
この場合の <<ORACLE_HOME>> は C:¥<<ORACLE_BASE>> 下にあり、Oracle ソフトウェアの実行可能ファイ
ルとネットワーク ファイル用のサブディレクトリが含まれています。
4
データベースへの ODBC 接続を作成します。
次に設定例を示します。
Data Source Name:VUM
TNS Service Name:VUM
User ID:vumAdmin
VMware, Inc.
29
VMware vCenter Update Manager 管理ガイド
Oracle データベースのバックアップとリストア
Update Manager データベースをバックアップしたあと、同じマシンまたは別のマシンにリストアできます。
Update Manager データベースのバックアップは、データの保存に役立ちます。
データベースのバックアップとリストアについては、データベース管理者に問い合わせるか、データベースに関するドキュ
メントを参照してください。
バックアップ元のデータベースがあるマシンをソース マシンと呼びます。データベースのバックアップを置くマシンを
ターゲット マシンと呼びます。
開始する前に
ローカルまたはリモートの Oracle 10g または Oracle 11g データベースを使用する Update Manager システムが必要です。
手順
1
ソース マシンで、Update Manager データベース ユーザーとして Oracle SQL*Plus にログインし、データベース
を .dmp ファイルとしてエクスポートします。
2
.dmp ファイルをターゲット マシンの C:¥ ドライブにコピーします。
3
ターゲット マシンに新しい空のデータベースを作成します。
4
ターゲット マシンの Oracle SQL*Plus で、次のコマンドを実行してテーブルスペースを作成します。
create tablespace vumtest datafile 'c:¥vumtest.dbf' size 100m autoextend on;
5
ターゲット マシンでユーザーを作成して、dba 権限または Update Manager データベースの管理に必要な一連の
権限を付与します。
create user VUMUSER identified by CENSORED default tablespace vumtest;
6
ターゲット マシンの Oracle データベースに .dmp ファイルをインポートします。
ソース マシンのデータベースを新しいデータベースにリストアします。
Microsoft SQL Server データベースの構成
Update Manager をインストールするときに、SQL Server データベースとの ODBC 接続を確立できます。
Update Manager で SQL Server を使用する場合は、マスター データベースを使用しないでください。
SQL Server の ODBC 接続の具体的な構成方法については、Microsoft SQL ODBC のドキュメントを参照してください。
開始する前に
Update Manager で Microsoft SQL Server データベースを使用する前に、新しいデータ ソースを作成する必要があります。
手順
1
SQL Server で Enterprise Manager を使用して、SQL Server データベースを作成します。
データベース オペレータ (DBO) ユーザー用のデフォルト データベースを定義します。
2
DBO 権限を持つ SQL Server データベース ユーザーを作成します。
データベース ユーザーに、Update Manager データベースと MSDB データベースに対する sysadmin サーバ ロー
ルまたは db_owner 固定データベース ロールがあることを確認します。
MSDB データベースの db_owner ロールは、インストールとアップグレードにのみ必要です。
30
VMware, Inc.
第 3 章 Update Manager データベースの準備
新しいデータ ソース (ODBC) の作成
Update Manager と連携するように Microsoft SQL Server データベースを準備するには、新しいデータ ソース (ODBC)
を作成する必要があります。
手順
1
Update Manager サーバ システムで、 [スタート] - [設定] - [コントロール パネル] - [管理ツール] - [データ ソース
(ODBC)] を選択します。
2
[システム DSN] タブをクリックします。
3
ODBC システム データ ソースを作成または変更します。
4
オプション
操作
ODBC システム データ ソースを作成
a
b
既存の ODBC システム データ ソースを変更
変更する ODBC システム データ ソースをダブルクリックします。
[追加] をクリックします。
SQL Server 2005 または SQL Server 2008 の場合、 [SQL Native Client] を
選択し、 [完了] をクリックします。
Microsoft SQL Server の DSN 構成ウィンドウで必要な情報を入力して、 [次へ] をクリックします。
SQL Server マシン名がドロップダウン メニューにない場合は、テキスト フィールドにそのマシン名を入力します。
a
[名前] テキスト フィールドに、ODBC DSN を入力します。
たとえば、VUM と入力します。
5
b
(オプション) [説明] テキスト フィールドに、ODBC DSN の説明を入力します。
c
[サーバ] ドロップダウン メニューから、SQL Server 名を選択します。
SQL Server 認証のページを構成し、 [次へ] をクリックします。
n
SQL Server をローカルに使用する場合は、 [統合された Windows 認証] を選択します。
n
SQL Server をリモートで使用する場合は、適切な SQL Server 認証方法を選択します。
リモート SQL Server 用に選択した認証オプションは、そのサーバの設定と一致する必要があります。
SQL Server 認証方式を使用する場合は、[Update Manager インストール] ウィザードで、ODBC の構成に使用し
たのと同じユーザー名、パスワード、および ODBC DSN を指定します。
6
[既定のデータベースを以下のものに変更する] ドロップダウン メニューからデータベースを選択し、ANSI の設定を
指定して、 [次へ] をクリックします。
7
言語および変換の設定、およびログ ファイルの保存場所を指定して、 [終了] をクリックします。
次に進む前に
データ ソースをテストするには、[ODBC Microsoft SQL Server セットアップ] ウィンドウで [データソースのテスト]
をクリックし、 [OK] をクリックします。システム トレイの SQL Server アイコンをダブルクリックして、SQL Agent
がデータベース サーバで実行されていることを確認します。
これは、SQL Server 2005 と SQL Server 2008 のエディションの場合に該当します。
VMware, Inc.
31
VMware vCenter Update Manager 管理ガイド
SQL Server の認証タイプの確認
SQL Server で Windows NT 認証と SQL Server 認証のどちらが使用されているかを確認できます。
手順
1
SQL Server Enterprise Manager を開きます。
2
[プロパティ] タブをクリックします。
3
接続タイプを確認します。
Microsoft SQL Server 2005 Express の構成
VMware vCenter Update Manager のインストールまたはアップグレード中に、使用するデータベースとして Microsoft
SQL Server 2005 Express を選択すると、Microsoft SQL Server 2005 Express データベース パッケージがインストール、
構成されます。
その他の構成は必要ありません。
Microsoft SQL データベースのバックアップとリストア
Update Manager 4.0.x へのアップグレードを実行する前に、あとでそれをリストアできるように Update Manager
データベースのバックアップを作成できます。
データベースのバックアップとリストアについては、データベース管理者に問い合わせるか、データベースに関するドキュ
メントを参照してください。
バックアップ元のデータベースがあるマシンをソース マシンと呼びます。データベースのバックアップを置くマシンを
ターゲット マシンと呼びます。
開始する前に
n
ローカルまたはリモートの Microsoft SQL Server データベースを使用して動作する Update Manager システムが
必要です。
n
ソース マシンとターゲット マシンに Microsoft SQL Server Management Studio がインストールされている必要
があります。Express のバージョン (SQLServer2005_SSMSEE.msi および
SQLServer2005_SSMSEE_x64.msi) は Microsoft からの無料ダウンロードです。
手順
1
SQL Server Management Studio で、ソース マシンのデータベースのフル バックアップを作成します。
2
バックアップ ファイル (.bak) をターゲット マシンの C:¥ ドライブにコピーします。
3
ターゲット マシンで SQL Server Management Studio を開き、 [データベース] フォルダを右クリックします。
4
[新しいデータベース] を選択し、ソース マシンのデータベース名を入力して、 [OK] をクリックします。
5
新しいデータベースのアイコンを右クリックし、 [タスク] - [リストア] - [データベース] を選択します。
6
[リストア元デバイス] を選択し、 [参照] をクリックします。
7
[追加] をクリックし、バックアップ ファイルを探して選択し、 [OK] をクリックします。
8
[データベースのリストア] ウィンドウで、.bak ファイルの横のチェック ボックスを選択します。
9
オプション ページで [既存のデータベースを上書きする] チェック ボックスを選択し、 [OK] をクリックします。
ソース マシンのデータベースを新しいデータベースにリストアします。
32
VMware, Inc.
第 3 章 Update Manager データベースの準備
Microsoft SQL Server データベースの分離と添付
Update Manager データベースをソース マシンから分離して、ターゲット マシンに添付できます。これはバックアップ
とリストア操作の代替になります。
データベース管理者に問い合わせるか、データベースの分離と添付について記載されたデータベースのドキュメントを参
照してください。データをバックアップするために必要な手順を行なってください。
分離する元のデータベースがある仮想マシンをソース マシンと呼びます。データベースを再度添付するマシンをターゲット
マシンと呼びます。
開始する前に
n
ローカルまたはリモートの Microsoft SQL Server データベースを使用して動作する Update Manager システムが
必要です。
n
ソース マシンとターゲット マシンに Microsoft SQL Server Management Studio がインストールされている必要
があります。Express のバージョン (SQLServer2005_SSMSEE.msi および
SQLServer2005_SSMSEE_x64.msi) は Microsoft からの無料ダウンロードです。
手順
1
ソース マシンで、Update Manager サービスを停止します。
a
[スタート] - [コントロール パネル] - [管理ツール] - [サービス] をクリックします。
b
[VMware Update Manager サービス] を右クリックし、 [停止] を選択します。
2
SQL Server Management Studio で [データベース] ディレクトリを開き、Update Manager データベースを右
クリックして [タスク] - [分離] を選択します。
3
データベースを選択して、 [OK] をクリックします。
4
分離する操作が完了したら、データ ファイル (.mdf および .ldf) をターゲット マシンのデータベース フォルダ
にコピーします。
デフォルトでは、データベース フォルダは C:¥Program Files¥Microsoft SQL Server¥MSSQL.1¥MSSQL
¥Data です。
5
ターゲット マシンの SQL Server Management Studio で、 [データベース] ディレクトリを右クリックして [接続]
を選択します。
6
ターゲット マシンのデータベース フォルダにコピーした .mdf ファイルを選択して [OK] をクリックします。
データベースをソース マシンからターゲット マシンに添付します。
Update Manager データベースのメンテナンス
Update Manager データベース インスタンスと Update Manager をインストールして運用可能になったら、標準的な
データベース メンテナンスを実施します。
Update Manager データベースのメンテナンスを実施するには、次の作業を行います。
n
ログ ファイルの増大の監視と必要に応じたデータベース ログ ファイルの圧縮。使用しているデータベース タイプの
ドキュメントを参照してください。
n
データベースの定期的なバックアップ スケジュールの設定。
n
Update Manager のアップグレード前のデータベースのバックアップ。
データベースのバックアップについては、使用しているデータベースのドキュメントを参照してください。
VMware, Inc.
33
VMware vCenter Update Manager 管理ガイド
34
VMware, Inc.
Update Manager のインストール
4
Update Manager はサーバ部とプラグイン部から構成されています。Update Manager サーバおよび Update Manager
Client プラグインは Windows マシンにのみインストールできます。
サポート対象のオペレーティング システムの詳細は、「サポート対象のオペレーティング システムおよびデータベース
フォーマット (P. 24)」 を参照してください。
Update Manager は、VMware Converter Enterprise for vCenter など、vCenter Server のほかのアドオンと互換性
があります。
Update Manager のディスク容量要件は、導入環境によって異なります。詳細は、VMware vCenter Update Manager
Sizing Estimator を参照してください。
この章では次のトピックについて説明します。
n
Update Manager のインストール (P. 35)
n
Guest Agent のインストール (P. 38)
Update Manager のインストール
Update Manager サーバ コンポーネントは、vCenter Server と同じコンピュータまたは別のコンピュータにインストー
ルできます。Update Manager サーバ コンポーネントのインストール後に Update Manager を使用するには、
Update Manager Client プラグインを vSphere Client にインストールし、有効にする必要があります。
特に大規模な環境では、パフォーマンスを向上するために、vCenter Server システムとは異なるコンピュータに
Update Manager サーバ コンポーネントをインストールする必要があります。
Update Manager をインストールするには、ローカルのシステム管理者か、システム管理者グループに属すドメイン ユー
ザーである必要があります。Update Manager のインストールの段階で、Update Manager サーバを vCenter Server
システムに登録し、正しく動作するように設定する必要があります。vCenter Server に Update Manager を登録する
には、エクステンションの登録権限を持つ vCenter Server ユーザーの認証情報を提供する必要があります。ユーザー、
グループ、ロール、および権限の管理に関する詳細については、『vSphere 基本システム管理』 を参照してください。
Update Manager、vCenter Server、および vSphere Client は、互換性のあるバージョンである必要があります。互
換性の詳細については、「VirtualCenter Server、vCenter Server、VI Client、および vSphere Client との Update
Manager の互換性 (P. 24)」 を参照してください。
Update Manager は、バンドルされている SQL Server 2005 Express を使用することで、小規模環境に対応できます。5
台以上のホストと 50 台以上の仮想マシンがある環境では、Update Manager 用に Oracle または SQL Server データ
ベースを作成してください。大規模な環境では、Update Manager サーバおよび vCenter Server データベースとは別
のコンピュータに、Update Manager データベースをセットアップする必要があります。
VMware, Inc.
35
VMware vCenter Update Manager 管理ガイド
Update Manager をインストールする前に、そのインストール先となる環境の情報を収集します。収集する情報の例を
次に示します。
n
n
Update Manager と連携する vCenter Server システムのネットワーク情報。場合によってはデフォルトの値が設
定されていますが、ネットワークの情報が正しいことを確認します。
n
IP アドレス
n
vCenter Server システムのユーザー名とパスワード
n
ポート番号: 多くの場合、デフォルトの Web サービス ポート (80 と 443) が使用されます
インストールの完了に必要なシステム管理者の認証情報
n
十分な権限があるアカウントのユーザー名。多くの場合、これは Administrator です
n
インストールで使用するアカウントのパスワード
n
Update Manager と連携するデータベースのシステム DNS 名、ユーザー名、およびパスワード
VMware では、通信に指定のポートが使用されます。また、Update Manager サーバは、vCenter Server、ESX/ESXi
ホスト、および Update Manager プラグインに指定されたポートで接続します。これらのいずれかの構成要素の間にファ
イアウォールが存在し、かつ Windows ファイアウォール サービスが使用中の場合は、インストール時にインストーラに
よってポートが開かれます。カスタマイズされたファイアウォールの場合は、必要なポートを手動で開く必要があります。
vCenter Server および Update Manager サーバは、IPv6 を使用して構成されている仮想マシンと IPv4 を使用して構
成されている仮想マシンが混在するネットワーク環境にインストールできます。この場合、Update Manager プラグイ
ンをインストールして有効にするには、vSphere Client がインストールされているマシンを IPv6 と IPv4 の両方を使用
するように構成する必要があります。
Update Manager がパッチ データを保存するために、20GB 以上の空き領域を用意する必要があります。
Update Manager サーバのインストール
Update Manager のインストールは、単一の vCenter Server インスタンスに関連付ける必要があります。Update
Manager は、vCenter Server サーバと同じコンピュータにインストールする、あるいは異なるコンピュータにインス
トールすることができます。
開始する前に
n
SQL Server 2005 Express を使用する場合を除いて、インストールの前に Update Manager データベースを作成
して、設定する必要があります。
n
データベース ユーザーに、Update Manager データベースと MSDB データベースに対する sysadmin サーバ ロー
ルまたは db_owner 固定データベース ロールがあることを確認します。db_owner ロールはアップグレードに必
要ですが、Update Manager のアップグレード時に SQL ジョブは作成されません。
n
Update Manager をインストールする前に、vCenter Server をインストールしてください。vCenter Server のイ
ンストールの詳細については、『vSphere インストール ガイド』 を参照してください。
手順
1
Update Manager サーバのホストになる Windows サーバの CD-ROM ドライブにインストーラ CD を挿入して、
[vCenter Update Manager] を選択します。
autorun.exe ファイルを起動できない場合は、CD 内で UpdateManager フォルダを探し、VMwareUpdateManager.exe を実行します。
36
2
インストーラの言語を選択して、 [OK] をクリックします。
3
ようこそページを確認して、 [次へ] をクリックします。
4
使用許諾契約書の条項に同意して、 [次へ] をクリックします。
5
Update Manager サーバが vCenter Server に接続するために使用する、vCenter Server および管理アカウントに
関する情報を入力して、 [次へ] をクリックします。
VMware, Inc.
第 4 章 Update Manager のインストール
6
データベース オプションを選択して、 [次へ] をクリックします。
n
既存のデータベースがない場合は、 [Microsoft SQL Server 2005 Express インスタンスをインストール] を選
択します。このデータベースは、ホスト数が 5 台以内、仮想マシン数が 50 台以内の小規模な導入環境に適して
います。
n
サポートされているデータベースがある場合は、 [既存のサポートされているデータベースを使用します] を選
択し、ドロップダウン メニューから DSN を選択します。DSN のユーザー名とパスワードを入力し、 [次へ] を
クリックします。
DSN が Windows NT の認証を使用する場合は、 [データベースのユーザー名] と [データベースのパスワード]
フィールドを空のままにしておくことができます。
7
(オプション) 入力するシステム DSN が、同じスキーマを持つ既存の Update Manager データベースを示す場合は、
既存のデータベースを残すか、空のデータベースで置き換えるかを選択します。
8
ドロップダウン メニューから IP またはホスト名を選択して、Update Manager インスタンスをネットワーク上で
識別する方法を指定します。
Update Manager をインストールするコンピュータの NIC カードが 1 つの場合、Update Manager のインストー
ラは自動的に IP アドレスを検出します。コンピュータに NIC カードが複数ある場合は、正しい IP アドレスを選択す
るか、DNS 名を使用します。この DNS 名は、この Update Manager が管理するすべてのホストから解決できる必
要があります。
9
Update Manager のポート設定を入力し、プロキシ設定の構成を行うかどうか選択して、 [次へ] をクリックします。
プロキシ設定の構成は任意です。
10 (オプション) プロキシ サーバとポートの情報、プロキシの認証を行うかどうかを指定して、 [次へ] をクリックします。
11 Update Manager のインストール ディレクトリとパッチ ダウンロード用ディレクトリを選択して、 [次へ] をクリッ
クします。
デフォルトの場所を使用しない場合は、 [変更] をクリックして、別のディレクトリを参照します。
12 [次へ] をクリックします。
13 [インストール] をクリックして、インストールを開始します。
14 [終了] をクリックします。
Update Manager サーバ コンポーネントがインストールされ、[vSphere プラグイン マネージャ]の使用可能なプラグイン
リストにクライアントが表示されます。
次に進む前に
vCenter Update Manager Client プラグインを vSphere Client にインストールし、有効にします。
Update Manager Client プラグインのインストール
Update Manager 機能は、vCenter Server に不可欠の要素です。Update Manager を使用するには、vSphere Client
のプラグインとして提供されている Update Manager Client (Update Manager のユーザー インターフェイス コン
ポーネント) をインストールする必要があります。
Update Manager Client プラグインは、Update Manager の管理に使用するすべての vSphere Client にインストール
する必要があります。
開始する前に
Update Manager Client プラグインをインストールする前に、Update Manager サーバをインストールする必要があ
ります。
VMware, Inc.
37
VMware vCenter Update Manager 管理ガイド
手順
1
Update Manager が登録されている vCenter Server システムに vSphere Client を接続します。
2
[プラグイン] - [プラグインを管理] を選択します。
3
[Extension Manager] ウィンドウで、VMware vCenter Update Manager エクステンションの [ダウンロードと
インストール] をクリックします。
4
Update Manager Client のインストールを完了して、 [終了] をクリックします。
5
Update Manager のエクステンションのステータスが有効になったら、 [閉じる] をクリックして [Extension
Manager] ウィンドウを閉じます。
vSphere Client のホーム ページで、ソリューションおよびアプリケーションの下にプラグインのアイコンが表示されます。
Guest Agent のインストール
VMware vCenter Update Manager Guest Agent は、Update Manager の処理を容易にします。Linux および
Windows のオペレーティング システムでは、パッチの修正がはじめてスケジュール設定されたとき、またはパワーオン
状態の仮想マシンでパッチのスキャンが開始されたときに、Guest Agent が自動的にインストールされます。
最適な結果を得るには、Guest Agent の最新バージョンが仮想マシンにインストールされていることを確認してください。
Linux 仮想マシンの場合、vSphere インベントリ内の Linux 仮想マシンがパワーオンされるたびに、Update Manager が
Guest Agent の存在をチェックします。Update Manager は、この検出タスクを 「Detect Linux GuestAgent」
タスクとして表示します。ほかの Linux 仮想マシンがパワーオンされると、Update Manager は検出を再開し、
「Detect Linux GuestAgent」 タスクがタスク ペインに表示されます。このタスクでは、各ゲスト OS にメッセージ
を送信し、vCenter Update Manager Guest Agent からの応答を待機します。応答でタイムアウトが発生した場合、
Guest Agent がインストールされていないことを示しています。このプロセスでは、ゲスト OS に Guest Agent をイン
ストールしません。
Guest Agent のインストールが正常に完了しない場合、パッチのスキャンや修正などの処理は失敗します。そのような
場合は、手動で Guest Agent をインストールします。
Windows および Linux ゲスト用の Guest Agent インストール パッケージは、Update Manager インストール ディレ
クトリの ¥docroot¥vci¥guestAgent¥ サブフォルダにあります。たとえば、Update Manager を C:
¥Program Files¥VMware¥Infrastructure¥Update Manager にインストールした場合、Guest Agent のイン
ストーラは C:¥Program Files¥VMware¥Infrastructure¥Update Manager¥docroot¥vci¥guestAgent¥
にあります。
Guest Agent ではユーザー入力を必要としないため、インストールは静かに完了します。Windows の場合は、VMwareUMGuestAgent.exe ファイルを実行するとインストーラが起動します。Linux の場合は、rpm -ivh VMwareVCIGuestAgent-Linux.rpm コマンドを発行すると、VMware-VCIGuestAgent-Linux.rpm ファイルがインストー
ルされます。
38
VMware, Inc.
Update Manager のアップグレード
5
Update Manager 1.0 以降を Update Manager 4.0 以降にアップグレードできます。
Update Manager のアップグレード時、vci-integrity.xml は上書きされます。vci-integrity.xml ファイルで
変更した次のパラメータはアップグレード時に失われません。
n
vCenter Server のホストとポートの設定: vCenter Server がインストールされたコンピュータの IP、および
Update Manager サーバが vCenter Server への接続に使用するポート。これらの設定は <vpxdLocation> タグ
を使用して構成できます。
n
パッチ ストア: <patchStore> タグを使用して構成できるパッチのダウンロード場所 (Update Manager がパッチ
メタデータとパッチ バイナリを保存するディレクトリ)。
n
パッチ デポの URL: Update Manager Client が Update Manager サーバへの接続およびパッチ データのダウン
ロードに使用する URL とポート。URL には、Update Manager サーバがインストールされたコンピュータの名前
または IP が含まれます。これらの設定は <PatchDepotUrl> タグで構成できます。そのような設定がない場合、
ESX/ESXi ホストは Update Manager サーバと Web サーバのポートを URL アドレスとして使用して、
Update Manager サーバからホスト パッチをダウンロードします。
n
n
パッチ デポのプロキシ URL: Update Manager サーバが ESX ホスト パッチのダウンロードに使用するプロキシ URL。
値がない場合、Update Manager はプロキシ設定のプロキシ サーバを使用してホスト パッチをダウンロードします。
この設定は <PatchDepotProxyUrl> タグで構成できます。
プロキシ設定: Update Manager のプロキシ設定。これらの設定には、プロキシ ポート (<proxyPort>)
、プロキシ
サーバ (<proxyServer>)、プロキシ サーバの使用 (<useProxyServer>) などがあります。
n
SOAP ポート: Update Manager Client が Update Manager サーバへの接続に使用する SOAP ポート。この設定は
<soapPort> タグで構成できます。
n
Web サーバ ポート: ESX/ESXi ホストがホスト パッチをダウンロードするために Update Manager サーバに接続
するときに使用する Web ポート。この設定は <webServerPort> タグで構成できます。
n
パッチ メタデータのダウンロード URL: Update Manager がホスト用のパッチ メタデータをダウンロードする URL。
この変数は <PatchMetadataDownloadUrl> タグで構成できます。Update Manager 4.0 へのアップグレード中
に、<PatchMetadataDownloadUrl> タグの値は <ESX3xUpdateUrl> タグに移動されます。
Update Manager をアップグレードするときに、インストール パスとパッチのダウンロード場所を変更することはでき
ません。これらのパラメータを変更するには、アップグレードではなく、新しいバージョンの Update Manager をイン
ストールする必要があります。
Update Manager データベースは、Update Manager のアップグレード前またはアップグレード時にアップグレードす
る必要があります。Update Manager のアップグレード時に、データベース内の既存のデータを残すか、置き換えるか
を選択できます。
VMware, Inc.
39
VMware vCenter Update Manager 管理ガイド
この章では次のトピックについて説明します。
n
Update Manager サーバのアップグレード (P. 40)
n
Update Manager Client プラグインのアップグレード (P. 41)
Update Manager サーバのアップグレード
Update Manager をアップグレードする場合、まず、VirtualCenter Server または vCenter Server を互換バージョン
にアップグレードします。
開始する前に
n
Update Manager をアップグレードする前に、Update Manager と vCenter Server サービスを停止し、Update
Manager データベースを手動でバックアップしてください。インストーラがデータベース スキーマをアップグレー
ドするため、データベースは以前の Update Manager バージョンと互換性がなくなり、回復できません。
n
データベース ユーザーに、Update Manager データベースと MSDB データベースに対する sysadmin サーバ ロー
ルまたは db_owner 固定データベース ロールがあることを確認します。db_owner ロールはアップグレードに必
要ですが、Update Manager のインストール時に SQL ジョブは作成されません。
n
Update Manager Oracle データベースのユーザーに、次の権限セットを付与します。
n
connect
n
execute on dbms_lock
n
create view
n
create procedure
n
create table
n
create sequence
n
create any sequence
n
create any table
n
create type
n
unlimited tablespace
手順
1
VirtualCenter Server または vCenter Server を互換バージョンにアップグレードします。
注意 vCenter Server をアップグレードすると、vCenter Server のインストール ウィザードで Update Manager
の互換性がないことを示す警告が表示されます。
2
Update Manager がインストールされているサーバの CD-ROM ドライブにインストーラ CD を挿入します。
3
言語を選択して、 [OK] をクリックします。
4
アップグレードに関する警告するメッセージが表示されたら、 [OK] をクリックします。
5
ようこそページを確認して、 [次へ] をクリックします。
6
使用許諾契約書の条項に同意して、 [次へ] をクリックします。
7
vCenter Server システムの認証情報を入力して、 [次へ] をクリックします。
元の vCenter Server システムへの Update Manager の登録情報を有効にしておく場合は、元のインストールの
vCenter Server システム IP を保持し、認証情報を入力してください。
8
Update Manager データベースのデータベース パスワードを入力して、 [次へ] をクリックします。
データベース パスワードは、DSN で Windows NT 認証を使用していない場合にのみ必要です。
40
VMware, Inc.
第 5 章 Update Manager のアップグレード
9
データベース アップグレード ページで、 [はい、Update Manager データベースをアップグレードします] と [既存の
Update Manager データベースをバックアップしました] を選択し、 [次へ] をクリックします。
アップグレードを進める前に、既存のデータベースのバックアップ コピーを作成することをお勧めします。
10 (オプション) Update Manager をアップグレードする前にデータベースを最新のスキーマにアップグレードする場
合は、データベースの再初期化警告ページで既存のデータベースを残すことを選択します。
既存のデータベースを空のデータベースで置き換えることを選択した場合、既存のデータはすべて失われます。
11 Update Manager のポート設定を入力し、プロキシ設定の構成を行うかどうか選択して、 [次へ] をクリックします。
Update Manager をインストールしたコンピュータがインターネットに接続できる場合は、プロキシ設定を構成します。
12 (オプション) プロキシ サーバとポートの情報、プロキシの認証を行うかどうかを指定して、 [次へ] をクリックします。
13 [インストール] をクリックして、アップグレードを開始します。
14 [終了] をクリックします。
Update Manager サーバがアップグレードされました。
次に進む前に
Update Manager Client プラグインをアップグレードします。
Update Manager Client プラグインのアップグレード
Update Manager サーバと Update Manager Client プラグインは同じバージョンである必要があります。
開始する前に
Update Manager Client プラグインをアップグレードする前に、Update Manager サーバをアップグレードする必要
があります。
手順
1
Update Manager が登録されている vCenter Server システムに vSphere Client を接続します。
2
[プラグイン] - [プラグインを管理] を選択します。
3
[Extension Manager] ウィンドウで、VMware vCenter Update Manager エクステンションの [ダウンロードと
インストール] をクリックします。
4
Update Manager Client のインストールを完了して、 [終了] をクリックします。
5
Update Manager のエクステンションのステータスが有効になったら、 [閉じる] をクリックして [Extension
Manager] ウィンドウを閉じます。
vSphere Client のホーム ページに、プラグイン アイコンが表示されます。
VMware, Inc.
41
VMware vCenter Update Manager 管理ガイド
42
VMware, Inc.
6
Update Manager のベスト プラクティスお
よび推奨事項
Update Manager は、vCenter Server システムと同じコンピュータまたは別のコンピュータにインストールできます。
Update Manager Client プラグインは、vSphere Client のインストール場所に応じて、1 台以上のコンピュータにイン
ストールできます。
Update Manager サーバとプラグインは同じバージョンである必要があります。Update Manager、vCenter Server、
および vSphere Client は、互換性のあるバージョンにする必要があります。互換性の詳細については、
「VirtualCenter
Server、vCenter Server、VI Client、および vSphere Client との Update Manager の互換性 (P. 24)」 を参照してく
ださい。
Update Manager には、次の 2 つの導入モデルがあります。
n
インターネット接続モデル: Update Manager サーバは、当社のパッチ リポジトリ、Shavlik 社およびサードパー
ティのパッチ リポジトリに接続します (ESX 4.0.x ホストの場合)
。Update Manager は vCenter Server と連携して、
仮想マシン、アプライアンス、ホスト、およびテンプレートをスキャンし、修正します。
n
air-gap または semi-air-gap モデル: Update Manager はインターネットに直接接続しないため、パッチ メタ
データをダウンロードできません。このモデルでは、Update Manager Download Service (UMDS) を使用して、
パッチ メタデータとパッチ バイナリをダウンロードします。Update Manager サーバは、インベントリから選択し
たオブジェクトをスキャンし、修正するためのパッチ データストアとして、共有リポジトリを使用するように構成
できます。UMDS の使い方の詳細については、第 8 章「Update Manager Download Service のインストール、
設定、および使用 (P. 49)」を参照してください。
同じ vCenter Server システムが管理する仮想マシンに、Update Manager と vCenter Server をインストールすること
はお勧めしません。スキャンおよび修正時に、Update Manager と vCenter Server がインストールされている仮想マ
シンが再起動し、導入システム全体がシャットダウンすることがあります。
この章では次のトピックについて説明します。
n
Update Manager 導入の構成 (P. 43)
n
Update Manager の導入モデルおよびその使用 (P. 45)
Update Manager 導入の構成
Update Manager は、vCenter Server と同じコンピュータまたは別のコンピュータにインストールできます。
表 6-1 に、さまざまな構成を示します。
表 6-1. Update Manager 導入の構成
構成
仮想マシン 1
I
vCenter Server
仮想マシン 2
仮想マシン 3
仮想マシン 4
仮想マシン 5
vCenter Server デー
タベース
VMware, Inc.
43
VMware vCenter Update Manager 管理ガイド
表 6-1. Update Manager 導入の構成 (続き)
構成
仮想マシン 1
仮想マシン 2
仮想マシン 3
仮想マシン 4
仮想マシン 5
vSphere Client
Update Manager
サーバ
Update Manager
データベース
vSphere Client
Update Manager
Client プラグイン
II
vCenter Server
vCenter Server デー
Update Manager
サーバ
タベース
Update Manager
データベース
vSphere Client
Update Manager
Client プラグイン
III
vCenter Server
Update Manager
vCenter Server デー
タベース
サーバ
vSphere Client
IV
Update Manager
Client プラグイン
Update Manager
vCenter Server
Update Manager
データベース
vSphere Client
サーバ
V
vCenter Server デー
Update Manager
タベース
データベース
Update Manager
Client プラグイン
vCenter Server
vCenter Server デー
vSphere Client
タベース
VI
44
Update Manager
Update Manager
サーバ
データベース
Update Manager
Client プラグイン
vCenter Server
Update Manager
vCenter Server デー
Update Manager
サーバ
タベース
データベース
Update Manager
Client プラグイン
VMware, Inc.
第 6 章 Update Manager のベスト プラクティスおよび推奨事項
Update Manager の導入モデルおよびその使用
使用しているシステムの規模によって、状況に応じたさまざまな Update Manager 導入モデルを使用できます。
Update Manager サーバ ホストの一般的な導入モデルは次のとおりです。
n
vCenter Server と Update Manager サーバは 1 台のホストにインストールされ、それぞれのデータベース インス
タンスは同じホスト上に配置されます。
これがいわゆるオールインワン システムです。これは、システムが比較的小規模な場合 (最大 20 台のホストまたは 200
台の仮想マシン) に最も信頼性が高くなります。
n
vCenter Server と Update Manager サーバは 1 台のホストにインストールされ、それぞれのデータベース インス
タンスは 2 台の異なるホスト上に配置されます。
このモデルは、300 台を超える仮想マシンまたは 30 台を超えるホストがある中規模の導入でお勧めします。
n
vCenter Server と Update Manager サーバは異なるホストで実行され、それぞれ独自のデータベース インスタン
スを持ちます。
このモデルは、データ センターに 1,000 台を超える仮想マシンまたは 100 台を超えるホストがある大規模の導入で
お勧めします。
Update Manager のベスト プラクティスおよび推奨事項の詳細は、『VMware vCenter Update Manager Performance
and Best Practices』 を参照してください。
VMware, Inc.
45
VMware vCenter Update Manager 管理ガイド
46
VMware, Inc.
Update Manager のアンインストール
7
Update Manager がディスク容量などのコンピューティング リソースに与える影響は比較的小さいです。Update
Manager を削除するかどうか確信がない場合は、あとで使用できるように既存のインストールを残し、
Update Manager Client のプラグインを無効にしておいてください。
Update Manager サーバとプラグインは、個別にアンインストールできます。
この章では次のトピックについて説明します。
n
Update Manager サーバのアンインストール (P. 47)
n
Update Manager Client プラグインのアンインストール (P. 47)
Update Manager サーバのアンインストール
Update Manager サーバ コンポーネントをアンインストールできます。
手順
1
Windows のスタート メニューから [設定] - [コントロール パネル] - [プログラムの追加と削除] を選択します。
2
VMware vCenter Update Manager を選択して、 [削除] をクリックします。
Update Manager サーバ コンポーネントがシステムからアンインストールされます。
Update Manager Client プラグインのアンインストール
Update Manager をアンインストールする場合、vSphere Client から Update Manager Client プラグインもアンイン
ストールできます。
手順
1
Windows のスタート メニューから [設定] - [コントロール パネル] - [プログラムの追加と削除] を選択します。
2
VMware vCenter Update Manager Client を選択して、 [削除] をクリックします。
Update Manager プラグインがアンインストールされると、vSphere Client から [Update Manager] アイコンが消え
ます。パッチ バイナリとログ データは、Update Manager がインストールされていたサーバに残ります。
VMware, Inc.
47
VMware vCenter Update Manager 管理ガイド
48
VMware, Inc.
Update Manager Download Service のイ
ンストール、設定、および使用
8
VMware vCenter Update Manager Download Service (UMDS) は、Update Manager のオプションのモジュー
ルです。UMDS はパッチ メタデータとパッチ バイナリをダウンロードします。UMDS がダウンロードしないと、
Update Manager サーバはこれらを使用できません。
セキュリティ上の理由または導入上の制約から、Update Manager などの vSphere を air-gap ネットワークにインス
トールする場合があります。air-gap ネットワークは、ほかのローカル ネットワークおよびインターネットから切断され
た安全なネットワークです。Update Manager が適切に機能するには、パッチ情報を入手することが必要です。インター
ネットに接続されているコンピュータに UMDS をインストールして、パッチ バイナリおよびパッチ メタデータをダウン
ロードします。次に、ダウンロードしたものをポータブル メディア ドライブにエクスポートして、Update Manager
サーバがアクセスできるようにします。
semi-air-gap 導入環境では、UMDS がインストールされているマシンにある Web サーバを使用すると、エクスポート
処理を自動化して、UMDS から Update Manager サーバにファイルを転送できます。
この章では次のトピックについて説明します。
n
UMDS のインストールとアップグレード (P. 49)
n
UMDS の設定および使用 (P. 52)
UMDS のインストールとアップグレード
Update Manager がインターネットに接続していない場合、UMDS をインストールして、パッチ バイナリおよびパッチ
メタデータをダウンロードできます。UMDS をインストールするマシンは、インターネットに接続できる必要があります。
UMDS をインストールする前に、データベース インスタンスを作成して、すべてのテーブルがそのインスタンスに格納
されるようにデータベースを構成する必要があります。また、DSN を構成し、ODBC から DSN をテストする必要があり
ます。Microsoft SQL Server 2005 Express を使用している場合は、UMDS のインストール時にデータベースをインス
トールして構成します。
UMDS がインストールされているサーバにパッチを格納するために必要な容量は、パッチを適用するオペレーティング
システムおよびアプリケーションの数と、このシステム上にパッチを収集する年数によって異なります。ESX/ESXi パッ
チ用に 1 年あたり 50GB、仮想マシンのオペレーティング システムとロケール用に 1 組あたり 11GB を確保してください。
UMDS と Update Manager サーバとの互換性
UMDS は、Update Manager サーバと互換性があるバージョンにする必要があります。
UMDS がエクスポートしたパッチ ストアのメタデータおよび構造が Update Manager と互換性がある場合、Update
Manager は UMDS の一部のバージョンと連携できます。また、Update Manager サーバでそのデータをインポートし
たり使用したりできます。
互換性のあるバージョン情報については、表 8-1 を参照してください。
VMware, Inc.
49
VMware vCenter Update Manager 管理ガイド
表 8-1. UMDS と Update Manager サーバとの互換性
Update Manager Download Service
Update
Manager サーバ
1.0
1.0 Update 1
1.0 Update 2
1.0 Update 3
1.0 Update 4
4.0
4.0 Update 1
1.0
あり
なし
なし
なし
なし
なし
なし
1.0 Update 1
なし
あり
なし
なし
なし
なし
なし
1.0 Update 2
なし
なし
あり
なし
なし
なし
なし
1.0 Update 3
なし
なし
なし
あり
なし
なし
なし
1.0 Update 4
なし
なし
なし
なし
あり
なし
なし
4.0
なし
なし
なし
なし
なし
あり
あり
4.0 Update 1
なし
なし
なし
なし
なし
あり
あり
UMDS のインストール
Update Manager がインストールされているマシンがインターネットに接続していない場合は、UMDS をインストール
します。
開始する前に
n
UMDS がパッチ メタデータやパッチ バイナリをダウンロードできるように、UMDS のインストール先となるマシ
ンがインターネットに接続できることを確認します。
n
UMDS 1.0.x がこのマシンにインストールされている場合は、アンインストールします。このバージョンの UMDS
がすでにインストールされていると、インストール ウィザードでエラー メッセージが表示され、インストールを続
行できません。
n
UMDS にはデータベースが必要です。データベースの権限および準備作業は、Update Manager で使用したものと
同じです。詳細については、第 3 章「Update Manager データベースの準備 (P. 27)」 を参照してください。
手順
1
UMDS のホストになる Windows サーバの CD-ROM ドライブに、VMware vCenter Update Manager のインス
トール CD を挿入します。
2
CD 上の umds フォルダを参照して移動し、VMware-UMDS.exe を実行します。
3
インストール用の言語を選択して、 [OK] をクリックします。
4
ようこそページを確認して、 [次へ] をクリックします。
5
使用許諾契約書の条項に同意して、 [次へ] をクリックします。
6
データベース オプションを選択して、 [次へ] をクリックします。
n
n
既存のデータベースがない場合は、 [Microsoft SQL Server 2005 Express のインスタンスをインストールします
(小規模な導入用)] を選択します。
既存のデータベースを使用する場合は、 [既存のサポートされているデータベースを使用します] を選択し、DSN
のリストからデータベースを選択します。DSN のユーザー名とパスワードを入力し、 [次へ] をクリックします。
DSN が Windows NT の認証を使用する場合は、 [データベースのユーザー名] と [データベースのパスワード]
フィールドを空のままにしておくことができます。
7
8
Update Manager Download Service のプロキシ設定を入力し、 [次へ] をクリックします。
Update Manager Download Service のインストール用ディレクトリとパッチ ダウンロード用ディレクトリを選
択して、 [次へ] をクリックします。
デフォルトの場所を使用しない場合は、 [変更] をクリックして、別のディレクトリを参照します。
50
VMware, Inc.
第 8 章 Update Manager Download Service のインストール、設定、および使用
9
[インストール] をクリックして、インストールを開始します。
10 [終了] をクリックします。
UMDS がインストールされます。
UMDS のアップグレード
UMDS 4.0 は UMDS 4.0 Update 1 にアップグレードできます。バージョン UMDS 1.0.x から UMDS 4.0 または UMDS
4.0 Update 1 へはアップグレードできません。 UMDS 1.0.x でダウンロードしたパッチを、UMDS 4.0 または UMDS
4.0 Update 1 で再度使用することはできません。
UMDS 4.0 以降を使用するためには、UMDS 1.0.x がこのマシンにインストールされている場合は、まずこれをアンイン
ストールする必要があります。UMDS 1.0.x をアンインストールする前に、vmware-updateDownloadCli.exe を使
用して、ダウンロードしたパッチ データを Update Manager 1.0.x にインポートします。次に、UMDS 1.0.x をアンイ
ンストールして UMDS 4.0 または UMDS 4.0 Update 1 をインストールしたり、Update Manager をアップグレードし
たりできます。
開始する前に
アップグレードを進める前に、既存の UMDS データベースのバックアップ コピーを作成する必要があります。アップグ
レードすると、データベースは旧バージョンの UMDS および Update Manager と互換性がなくなります。
手順
1
UMDS のホストになる Windows サーバの CD-ROM ドライブに、VMware vCenter Update Manager のインス
トール CD を挿入します。
2
CD 上の umds フォルダを参照して移動し、VMware-UMDS.exe を実行します。
3
アップグレードが実行されることを警告するメッセージで、 [OK] をクリックします。
4
ようこそページを確認して、 [次へ] をクリックします。
5
使用許諾契約書の条項に同意して、 [次へ] をクリックします。
6
ユーザーのデータベース情報を入力し、 [次へ] をクリックします。
DSN が Windows NT の認証を使用する場合は、データベースのユーザー名とパスワード フィールドを空のままに
しておきます。
7
データベース アップグレード ページで、 [はい、Update Manager データベースをアップグレードします] と [既存の
Update Manager データベースをバックアップしました] を選択し、 [次へ] をクリックします。
8
[インストール] をクリックして、アップグレードを開始します。
9
[終了] をクリックします。
UMDS 4.0 は UMDS 4.0 Update 1 にアップグレードされます。
VMware, Inc.
51
VMware vCenter Update Manager 管理ガイド
UMDS の設定および使用
Windows または Linux 仮想マシン、あるいは ESX/ESXi ホストのパッチをダウンロードするように、UMDS を設定で
きます。サードパーティのポータルから ESX/ESXi 4.0.x のパッチ バイナリおよびパッチ メタデータをダウンロードする
ように UMDS を設定することもできます。パッチ バイナリおよびパッチ メタデータをダウンロードしたあと、データを Web
サーバまたはポータブル メディア ドライブにエクスポートして、Update Manager が Web サーバまたはメディア ドライブ
(ローカル ディスクとしてマウント) 上のフォルダを共有リポジトリとして使用するように設定できます。
UMDS は、さまざまなシステムおよびバージョン用のパッチをダウンロードできます。
n
ESX 3i 以降、または ESX 3.5 以降のパッチ
n
Update Manager がサポートする Windows 仮想マシンの全バージョン
n
Update Manager がサポートする Linux 仮想マシンの全バージョン (パッチ メタデータのみ、パッチ バイナリは
含まない)
サードパーティのポータルから ESX/ESXi 4.0.x のパッチをダウンロードするように UMDS を設定することもできます。
UMDS を使用するには、それをインストールするマシンがインターネットに接続できる必要があります。パッチ バイナ
リおよびパッチ メタデータをダウンロードしたあと、ローカルの Web サーバや、CD または USB フラッシュ ドライブ
などのポータブル ストレージ デバイスにそれらをコピーできます。
このためのベスト プラクティスは、パッチを手動でダウンロードするためのスクリプトを作成し、そのスクリプトを、自
動的にパッチをダウンロードする Windows の 「スケジュール設定タスク」 として設定することです。
UMDS を使用してダウンロードするパッチの設定
UMDS は、ホスト用のパッチ バイナリおよびパッチ メタデータをデフォルトでダウンロードします。UMDS でダウン
ロードするパッチ バイナリとパッチ メタデータを指定できます。
手順
1
UMDS がインストールされているマシンにログインして、[コマンド プロンプト] ウィンドウを開きます。
2
UMDS がインストールされているディレクトリに移動します。
デフォルトの場所は、C:¥Program Files¥VMware¥Infrastructure¥Update Manager です。
3
ダウンロードするアップデートを指定します。
n
ESX ホストのすべてのアップデートをダウンロードするように設定するには、次のコマンドを実行します。
vmware-umds --set-config --enable-host 1 --enable-win 0 --enable-lin 0
n
Windows のすべてのアップデートをダウンロードするように設定するには、次のコマンドを実行します。
vmware-umds --set-config --enable-host 0 --enable-win 1 --enable-lin 0
n
Linux のすべてのアップデートをダウンロードするように設定するには、次のコマンドを実行します。
vmware-umds --set-config --enable-host 0 --enable-win 0 --enable-lin 1
n
使用できるすべてのアップデートをダウンロードするように設定するには、次のコマンドを実行します。
vmware-umds --set-config --enable-host 1 --enable-win 1 --enable-lin 1
次に進む前に
選択したパッチをダウンロードします。
52
VMware, Inc.
第 8 章 Update Manager Download Service のインストール、設定、および使用
UMDS のパッチ リポジトリの場所の変更
UMDS は、パッチ バイナリおよびパッチ メタデータをフォルダにダウンロードします。このフォルダは、UMDS のイン
ストール時にユーザーが指定できます。UMDS がパッチ バイナリおよびパッチ メタデータをダウンロードするデフォル
トのフォルダは、C:¥Documents and Settings¥All Users¥Application Data¥VMware
¥VMware Update Manager¥Data です。UMDS をインストールしたあとで、UMDS がパッチ バイナリおよびパッチ
メタデータをダウンロードするフォルダを変更できます。
パッチ バイナリおよびパッチ メタデータをすでにダウンロードした場合は、そのすべてのファイルおよびフォルダを以
前の場所から新しいパッチの格納先へ必ずコピーしてください。UMDS がパッチ バイナリおよびパッチ メタデータをダ
ウンロードするフォルダは、UMDS がインストールされているマシンに配置する必要があります。
手順
1
UMDS がインストールされているマシンに管理者としてログインし、[コマンド プロンプト] ウィンドウを開きます。
2
UMDS がインストールされているディレクトリに移動します。
デフォルトの場所は、C:¥Program Files¥VMware¥Infrastructure¥Update Manager です。
3
次のコマンドを実行して、パッチを格納するディレクトリを変更します。
vmware-umds --setup-config --patch-store <<your_new_patchstore_folder>>
この例の <<your_new_patchstore_folder>> は、パッチ バイナリおよびパッチ メタデータのダウンロード先
となる新しいフォルダです。
これで、UMDS がパッチ データを格納するディレクトリを変更できました。
次に進む前に
UMDS を使用して、パッチ バイナリおよびパッチ メタデータをダウンロードします。
UMDS を使用したパッチのダウンロード
UMDS の設定後、選択したパッチを UMDS がインストールされているマシンにダウンロードできます。
手順
1
UMDS がインストールされているマシンにログインして、[コマンド プロンプト] ウィンドウを開きます。
2
UMDS がインストールされているディレクトリに移動します。
デフォルトの場所は、C:¥Program Files¥VMware¥Infrastructure¥Update Manager です。
3
選択したパッチをダウンロードします。
vmware-umds --download
初回は、このコマンドで、構成されたソースからすべてのパッチをダウンロードします。これ以降は、前回 UMDS
がダウンロードしたあとにリリースされた新しいパッチをすべてダウンロードします。
4
(オプション) パッチをすでにダウンロードしたが、もう一度ダウンロードしたい場合は、開始および終了時刻を指定
してダウンロードするパッチを限定します。パッチを再度ダウンロードするコマンドは、既存のパッチがある場合に、
パッチ ストアからそれらを削除してダウンロードしなおします。
2009 年 5 月にダウンロードされたパッチを再度ダウンロードするには、次のコマンドを実行します。
vmware-umds --re-download --start-time 2009-05-01T00:00:00 --endtime 2009-05-31T23:59:59
指定した期間にダウンロードされた過去のパッチが削除され、再度ダウンロードされます。
VMware, Inc.
53
VMware vCenter Update Manager 管理ガイド
次に進む前に
ダウンロードしたパッチをエクスポートします。
ESX/ESXi ホスト用のサードパーティ製パッチのダウンロード
サードパーティ ベンダーの Web サイトに接続して ESX/ESXi 4.0.x ホストのパッチをダウンロードするように、UMDS
を構成できます。
手順
1
UMDS がインストールされているマシンにログインします。
2
UMDS のインストール ディレクトリに移動して、downloadConfig.xml ファイルを開いて編集します。
デフォルトの場所は、C:¥Program Files¥VMware¥Infrastructure¥Update Manager です。
3
<HostConfig> タグと </HostConfig> タグの間にサードパーティの URL アドレスを追加します。
<HostConfig>
<ESXThirdPartyUpdateUrl id=”url2”>http://<<サードパーティ URL>>/index.xml</
ESXThirdPartyUpdateUrl>
</HostConfig>
注意 ESX/ESXi 4.0.x ホストに対してだけ、サードパーティ URL アドレスを追加できます。
タイプ <ESXThirdPartyUpdateUrl id=”url2”> に異なる <id> の属性値を使用して、複数のサードパーティ
要素を追加することで、複数のサードパーティの URL アドレスを追加できます。
4
ファイルを保存して閉じます。
これで、サードパーティの URL アドレスから ESX/ESXi パッチをダウンロードするように UMDS が構成されました。
次に進む前に
UMDS を使用してパッチをダウンロードします。
ダウンロードしたパッチのエクスポート
ダウンロードしたパッチは、Update Manager の共有リポジトリの役割を果たす特定の場所にエクスポートすることが
できます。Update Manager では、パッチのダウンロード ソースとして共有リポジトリを使用するように構成できます。
Web サーバを共有リポジトリのホストにすることもできます。
手順
1
UMDS がインストールされているマシンにログインして、[コマンド プロンプト] ウィンドウを開きます。
2
UMDS がインストールされているディレクトリに移動します。
デフォルトの場所は、C:¥Program Files¥VMware¥Infrastructure¥Update Manager です。
54
VMware, Inc.
第 8 章 Update Manager Download Service のインストール、設定、および使用
3
エクスポート パラメータを指定して、データをエクスポートします。
vmware-umds -E --export-store <<repository_path>>
このコマンドには、エクスポート ディレクトリのフル パスを指定します。
semi-air-gap 導入環境で作業している場合、<<repository_path>> は、共有リポジトリとして機能する Web サー
バにあるフォルダへのパスになります。
Update Manager が air-gap 導入環境にインストールされている場合、<<repository_path>> は、ポータブル
メディア ドライブへのパスになります。ダウンロードしたものをポータブル メディア ドライブにエクスポートして、
パッチを Update Manager がインストールされているマシンへ物理的に移します。
UMDS を使用してダウンロードしたデータは、ユーザーが指定したパスへエクスポートされます。すべてのファイ
ルがエクスポートされたことを確認してください。UMDS からのエクスポートおよび共有リポジトリへの転送を定
期的に行なって、Update Manager が新しいパッチ バイナリおよびパッチ メタデータを使用できるようにします。
4
(オプション) ユーザーは、指定された時間帯にダウンロードされたパッチだけをエクスポートできます。たとえば、2009
年 5 月にダウンロードされたパッチをエクスポートするには、次のコマンドを実行します。
vmware-umds -E --export-store <<repository-path>> --start-time 2009-05-01T00:00:00
--end-time 2009-05-31T23:59:59
次に進む前に
パッチのダウンロード ソースとして共有リポジトリを使用するように、Update Manager を構成できます。詳細については、
「パッチ ダウンロード ソースとしての共有リポジトリの使用 (P. 61)」 を参照してください。
VMware, Inc.
55
VMware vCenter Update Manager 管理ガイド
56
VMware, Inc.
Update Manager の構成
9
インストール時に構成プロパティを変更していない場合は、Update Manager はデフォルトの構成プロパティを使用し
て動作します。Update Manager の設定は、Update Manager の管理ビューからあとで変更できます。
Update Manager の設定およびサービスを構成する権限がある場合のみ、Update Manager 設定を変更できます。それ
らの権限は、Update Manager が登録されている vCenter Server システムで割り当てられている必要があります。ユー
ザー、グループ、ロール、および権限の管理に関する詳細については、『vSphere 基本システム管理』 を参照してください。
Update Manager の権限およびその説明のリストについては、「Update Managerの権限(P.67)」 を参照してください。
vCenter Server システムが vCenter リンク モードの接続グループの一部であり、2 つ以上の Update Manager インス
タンスをインストールおよび登録している場合、各 Update Manager インスタンスの設定を構成できます。変更する構
成プロパティは、指定した Update Manager インスタンスだけに適用されるもので、グループ内のほかのインスタンス
には適用されません。ナビゲーション バーで Update Manager インスタンスが登録されている vCenter Server システ
ムの名前を選択すると Update Manager インスタンスを指定できます。
この章では次のトピックについて説明します。
n
Update Manager のネットワーク接続の構成 (P. 57)
n
Update Manager のパッチ ダウンロード ソースの構成 (P. 59)
n
Update Manager のプロキシ設定の構成 (P. 62)
n
パッチのチェックの構成 (P. 63)
n
修正前のスナップショットの作成 (P. 63)
n
ホストをメンテナンス モードにできなかったときの Update Manager の対応方法の構成 (P. 64)
n
スマート リブートの構成 (P. 65)
n
Update Manager のパッチ リポジトリの場所の構成 (P. 65)
n
メール送信元設定の構成 (P. 66)
n
Update Manager サービスの再起動 (P. 66)
n
VMware vCenter Update Manager Update Download タスクの実行 (P. 67)
n
Update Manager の権限 (P. 67)
Update Manager のネットワーク接続の構成
Update Manager をインストールして、そのときにデフォルトの設定を維持した場合、Update Manager Web サーバは
9084 TCP および 9087 TCP で待機します。Update Manager SOAP サーバは、8084 TCP で待機します。同じマシン
にインストールされているほかのプログラムとの競合を回避するために、ネットワーク設定を変更できます。
パッチ用のメタデータを取得するには、Update Manager は https://www.vmware.com および https://
xml.shavlik.com に接続できる必要があり、送信ポート 80 および 443 が必要です。
VMware, Inc.
57
VMware vCenter Update Manager 管理ガイド
ネットワーク接続の設定は、Update Manager および vCenter Server のインストール先によって異なることはありません。
n
Update Manager は、ポート 80 で vCenter Server に接続します。
n
ESX/ESXi ホストは、HTTP ポート 9084 でホストのパッチ ダウンロードを待機している Update Manager Web
サーバに接続します。
n
Update Manager は仮想マシン用パッチおよびホスト用アップグレード ファイルをプッシュするために、ポート 902 で
ESX/ESXi ホストに接続します。
n
Update Manager Client プラグインは、ポート 8084 で待機している Update Manager SOAP サーバに接続します。
また、ホスト用アップグレード ファイルをアップロードするために、HTTP ポート 9087 で Update Manager Web
サーバにも接続します。
Update Manager のネットワーク設定には IP アドレスまたは DNS 名が含まれます。これは、ホストのアップデート
ユーティリティが Update Manager サーバからパッチのメタデータおよびバイナリを取得 (HTTP 経由) するために使
用されます。IP はインストール中に構成しますが、あとでネットワーク接続ページの [パッチ ストアの IP アドレスまた
はホスト名] ドロップダウン メニューから変更できます。
重要 可能な場合は必ず IP アドレスを使用して、問題が起こる可能性がある DNS 解決を回避します。IP ではなく、DNS
名を使用する必要がある場合は、Update Manager が管理しているすべてのホストで、指定した DNS 名が解決可能であ
ることを確認します。
Update Manager 4.0 以降は、IPv6 (インターネット プロトコル バージョン 6) 環境での ESX/ESXi 4.0.x ホストのス
キャンおよび修正に対応しています。IPv6 での仮想マシンのスキャンおよび修正には対応していません。
インベントリに ESX 3.x ホストがあり、Update Manager が IPv6 を備えたコンピュータにインストールされている場合、
ホストは Update Manager サーバに接続できないため、ホストのスキャンおよび修正処理は失敗します。IPv4 に対応し
たコンピュータに Update Manager をインストールして、ESX 3.x ホストをスキャンおよび修正することをお勧めします。
開始する前に
ネットワーク接続の設定を変更する前に、ほかのポート設定との競合の有無を確認してください。修正タスクまたはスキャン
タスクが実行中の場合は、キャンセルするか、完了するまで待ちます。
手順
1
Update Manager が登録されている vCenter Server システムに vSphere Client を接続し、ホーム ページのソ
リューションおよびアプリケーションで [Update Manager] をクリックします。
使用している vCenter Server システムが vCenter リンク モードの接続グループの一部である場合は、ナビゲーション
バーで該当する vCenter Server システムの名前を選択して、構成する Update Manager インスタンスを指定します。
58
2
[構成] タブをクリックします。
3
設定で、 [ネットワーク接続] をクリックします。
VMware, Inc.
第 9 章 Update Manager の構成
4
ネットワーク ポートの設定を編集します。
オプション
説明
SOAP ポート
Update Manager クライアントは、このポートを使用して Update Manager サー
バと通信します。競合がないかぎり、使用したポートの範囲に制限事項はありません。
サーバ ポート (範囲: 9000 ~ 9100)
プラグイン クライアントのインストーラにアクセスできるようにする Web サーバ待
機ポートで、ESX/ESXi ホスト用のパッチ デポにアクセスできるようになります。
Update Manager はこの範囲の ESX/ESXi ファームウェア ポートを自動的に開いて、
パッチ ストアへの送信 HTTP トラフィックを可能にします。
パッチ ストアの IP アドレスまたはホスト名
パッチをダウンロードおよび格納するホストの IP アドレスまたは名前です。
重要 可能な場合は必ず IP アドレスを使用して、問題が起こる可能性がある DNS 解
決を回避します。IP ではなく、DNS 名を使用する必要がある場合は、Update
Manager が管理しているすべてのホストで、指定した DNS 名が解決可能であるこ
とを確認します。
5
[適用] をクリックします。
次に進む前に
Update Manager サービスを再起動して、ネットワークの変更を有効にします。
Update Manager のパッチ ダウンロード ソースの構成
Update Manager サーバがインターネットまたは共有リポジトリのいずれかからパッチおよびエクステンションをダウ
ンロードするように構成できます。
導入システムがインターネットに接続されている場合は、Update Manager サーバにパッチおよびエクステンションを
ダウンロードするためのソースとしてインターネットを使用できます。パッチおよびエクステンションのダウンロード用
のデフォルトの設定とリンクを使用できます。URL アドレスを追加して、ESX/ESXi 4.0.x ホストにだけ適用できるサード
パーティ製のパッチおよびエクステンションをダウンロードすることもできます。
導入システムがインターネットに接続されていない場合は、Update Manager Download Service を使用してパッチお
よびエクステンションをダウンロードしたあと、共有リポジトリを使用できます。詳細については、第 8 章「Update
Manager Download Service のインストール、設定、および使用 (P. 49)」 を参照してください。
パッチ ダウンロード ソースを共有リポジトリからインターネットに変更するか、その逆の変更をすることは、構成の変
更になります。この 2 つのオプションは相互排他の関係にあります。インターネットと共有リポジトリから、同時にパッ
チとエクステンションをダウンロードすることはできません。新しいデータをダウンロードするには、 [今すぐダウンロード]
ボタンをクリックして、VMware vCenter Update Manager Update Download タスクを実行する必要があります。
VMware vCenter Update Manager Update Download タスクの実行中に新しい構成設定を適用しても、タスクは古
い設定を使い続けます。
n
Update Manager でのパッチ ダウンロード ソースとしてインターネットを使用する構成 (P. 60)
導入システムがインターネットに接続されている場合は、Windows、Linux、および VMware ESX/ESXi のパッ
チを直接ダウンロードできます。
n
ESX/ESXi 4.0.x ホストのサードパーティ製パッチ ダウンロード ソースの追加 (P. 60)
パッチのダウンロード ソースとしてインターネットを使用している場合は、サードパーティの URL を追加して、
ESX/ESXi 4.0.x のパッチとエクステンションをダウンロードすることができます。
n
パッチ ダウンロード ソースとしての共有リポジトリの使用 (P. 61)
Update Manager では、パッチのダウンロード ソースとして共有リポジトリを使用するように構成できます。
VMware, Inc.
59
VMware vCenter Update Manager 管理ガイド
Update Manager でのパッチ ダウンロード ソースとしてインターネットを使用する構成
導入システムがインターネットに接続されている場合は、Windows、Linux、および VMware ESX/ESXi のパッチを直
接ダウンロードできます。
手順
1
Update Manager が登録されている vCenter Server システムに vSphere Client を接続し、ホーム ページのソ
リューションおよびアプリケーションで [Update Manager] をクリックします。
使用している vCenter Server システムが vCenter リンク モードの接続グループの一部である場合は、ナビゲーション
バーで該当する vCenter Server システムの名前を選択して、構成する Update Manager インスタンスを指定します。
2
[構成] タブをクリックします。
3
設定で、 [パッチ ダウンロード設定] をクリックします。
4
パッチ ダウンロード ソース ペインで [インターネットへの直接接続] を選択します。
5
ダウンロードするパッチの種類を選択します。
Windows、Linux、および VMware (ESX/ESXi 4.0.x および ESX/ESXi 3.x) パッチのダウンロードを選択できます。
デフォルトのパッチの場所を指定することはできません。実行できるのは、ダウンロードの有効化または無効化だけ
です。
6
(オプション) ESX/ESXi 4.0.x ホスト用のサードパーティ製のパッチ ダウンロード ソースを追加します。
7
[適用] をクリックします。
8
[今すぐダウンロード] をクリックして、VMware vCenter Update Manager Update Download タスクを実行し、
すぐにパッチをダウンロードします。
ESX/ESXi 4.0.x ホストのサードパーティ製パッチ ダウンロード ソースの追加
パッチのダウンロード ソースとしてインターネットを使用している場合は、サードパーティの URL を追加して、ESX/
ESXi 4.0.x のパッチとエクステンションをダウンロードすることができます。
手順
1
Update Manager が登録されている vCenter Server システムに vSphere Client を接続し、ホーム ページのソ
リューションおよびアプリケーションで [Update Manager] をクリックします。
使用している vCenter Server システムが vCenter リンク モードの接続グループの一部である場合は、ナビゲーション
バーで該当する vCenter Server システムの名前を選択して、構成する Update Manager インスタンスを指定します。
2
[構成] タブをクリックします。
3
設定で、 [パッチ ダウンロード設定] をクリックします。
4
パッチ ダウンロード ソース ペインで [インターネットへの直接接続] を選択します。
5
[パッチ ソースの追加] をクリックします。
6
[パッチ ソースの追加]ウィンドウで、サードパーティ ソースの URL を入力します。
例: http://<<ソース パス>>/index.xml または https://<<ソース パス>>/index.xml
Update Manager は、HTTP および HTTPS の両方の URL をサポートします。パッチ メタデータを安全にダウン
ロードするため、HTTPS の URL を入力します。パッチの URL は完全なもので、ベンダーおよびベンダー インデッ
クスを一覧表示した index.xml ファイルが含まれている必要があります。
注意 Update Manager のプロキシ設定を、サードパーティ製パッチの URL にも適用します。Proxy 設定ペインか
らプロキシ設定を構成できます。詳細については、「Update Managerのプロキシ設定の構成(P.62)」 を参照し
てください。
60
VMware, Inc.
第 9 章 Update Manager の構成
7
(オプション) URL の説明を入力します。
8
[URL の検証] をクリックして、URL がアクセス可能であることを確認します。
9
[OK] をクリックします。
10 [今すぐダウンロード] をクリックして、VMware vCenter Update Manager Update Download タスクを実行し、
すぐにパッチとエクステンションをダウンロードします。
場所がインターネットのパッチ ソースのリストに追加されます。
パッチ ダウンロード ソースとしての共有リポジトリの使用
Update Manager では、パッチのダウンロード ソースとして共有リポジトリを使用するように構成できます。
開始する前に
UMDS を使用して共有リポジトリを作成し、Web サーバまたはローカル ディスク上にそのリポジトリを配置する必要が
あります。使用する UMDS は、Update Manager と互換性のあるバージョンである必要があります。現在の
Update Manager と互換性がないバージョンの UMDS を使用してパッチ バイナリおよびパッチ メタデータをダウンロー
ドした場合は、共有リポジトリを使用するように Update Manager を設定することはできません。
互換性の詳細については、「UMDS と Update Manager サーバとの互換性 (P. 49)」 を参照してください。パッチ バイ
ナリおよびパッチ メタデータのエクスポートに関する手順の詳細については、「ダウンロードしたパッチのエクスポー
ト (P. 54)」 をご覧ください。
手順
1
Update Manager が登録されている vCenter Server システムに vSphere Client を接続し、ホーム ページのソ
リューションおよびアプリケーションで [Update Manager] をクリックします。
使用している vCenter Server システムが vCenter リンク モードの接続グループの一部である場合は、ナビゲーション
バーで該当する vCenter Server システムの名前を選択して、構成する Update Manager インスタンスを指定します。
2
[構成] タブをクリックします。
3
設定で、 [パッチ ダウンロード設定] をクリックします。
4
パッチ ダウンロード ソース ペインで [共有リポジトリの使用] を選択します。
5
共有リポジトリへのパスまたは URL を入力します。
例: C:¥<<repository_path>>¥、https:¥¥<<repository_path>>¥、または http:¥
¥<<repository_path>>¥
これらの例では、<<repository_path>> はパッチのエクスポート先フォルダのパスです。semi-air-gap 環境では、
Update Manager がインストールされているマシン上のフォルダ、または Web サーバ上のフォルダになります。
HTTP アドレス、HTTPS アドレス、あるいは Update Manager がインストールされているディスク上の場所のい
ずれかを入力できます。サポートされる HTTPS アドレスは認証なしのアドレスです。
重要 ネットワーク ドライブ上に配置されているフォルダを共有リポジトリとして使用することはできません。
Update Manager は、Microsoft Windows Uniform Naming Convention 形式 (¥
¥Computer_Name_or_Computer_IP¥Shared など)、またはマッピングされたネットワーク ドライブ (Z:¥ な
ど) のいずれかで共有されたネットワーク上のフォルダからは、パッチ バイナリおよびパッチ メタデータをダウン
ロードしません。
VMware, Inc.
61
VMware vCenter Update Manager 管理ガイド
6
[URL の検証] をクリックして、パスを検証します。
重要 指定したフォルダのパッチ バイナリおよびパッチ メタデータが、使用している Update Manager とは互換
性のないバージョンの UMDS を使用してダウンロードされている場合、検証は失敗し、エラー メッセージが表示さ
れます。
検証が成功していることを確認してください。検証が失敗した場合、Update Manager によって失敗の理由がレポー
トされます。検証が成功した場合のみ、共有リポジトリへのパスを使用できます。
7
[適用] をクリックします。
8
[今すぐダウンロード] をクリックして、VMware vCenter Update Manager Update Download タスクを実行し、
すぐにパッチをダウンロードします。
パッチ ダウンロード ソースとして共有リポジトリが使用されます。
例 9-1. フォルダまたはサーバを共有リポジトリとして使用
フォルダまたは Web サーバを共有リポジトリとして使用できます。
n
フォルダを共有リポジトリとして使用する場合、<<repository_path>> は、UMDS からエクスポートされたパッ
チが格納されている最上位ディレクトリです。
たとえば、UMDS がインストールされたマシン上のプラグイン USB デバイスにマッピングされた F:¥ ドライブに、
UMDS を使用してパッチをエクスポートします。次に、Update Manager がインストールされたマシンに USB デ
バイスをプラグインします。このマシン上では、デバイスは E:¥ としてマッピングされます。Update Manager で
共有リポジトリとして構成されるフォルダは、E:¥ です。
n
Web サーバを共有リポジトリとして使用する場合、<<repository_path>> は、UMDS からエクスポートされた
パッチが格納されている Web サーバ上の最上位ディレクトリです。
たとえば、UMDS から C:¥docroot¥exportdata にパッチをエクスポートします。フォルダが Web サーバに構
成されている場合は、URL https://<<umds_host_name>>/exportdata でほかのマシンからアクセスできま
す。Update Manager で共有リポジトリとして構成される URL は、https://<<umds_host_name>>/
exportdata です。
Update Manager のプロキシ設定の構成
Update Manager は、プロキシ サーバを使用してインターネットからパッチをダウンロードするように構成できます。
手順
1
Update Manager が登録されている vCenter Server システムに vSphere Client を接続し、ホーム ページのソ
リューションおよびアプリケーションで [Update Manager] をクリックします。
使用している vCenter Server システムが vCenter リンク モードの接続グループの一部である場合は、ナビゲーション
バーで該当する vCenter Server システムの名前を選択して、構成する Update Manager インスタンスを指定します。
2
[構成] タブをクリックします。
3
プロキシ設定ペインでプロキシ情報を変更します。
プロキシが認証を必要とする場合は、 [プロキシの認証が必要] を選択し、ユーザー名とパスワードを指定します。
62
4
(オプション) いつでも [テスト接続] をクリックして、プロキシを使用したインターネットへの接続を確認できます。
5
[適用] をクリックします。
VMware, Inc.
第 9 章 Update Manager の構成
パッチのチェックの構成
Update Manager は、一定の期間ごとにパッチの有無を確認します。一般には、デフォルトのスケジュール設定で十分
ですが、使用している環境で確認の頻度を増やしたり減らしたりする必要がある場合は、このスケジュールを変更できます。
頻繁にパッチが公開されるアプリケーションや、公開され次第パッチを入手する必要があるアプリケーションがある場合は、
パッチのチェック間隔を短くできます。最新のパッチをそれほど問題にしておらず、ネットワーク トラフィックを軽減し
たい場合、あるいはパッチ サーバにアクセスできない場合は、パッチのチェック間隔を長くできます。
パッチ メタデータとパッチ バイナリをダウンロードするデフォルトのタスクは、VMware vCenter Update Manager
Update Download タスクです。このタスクを変更するには、パッチのチェックを構成します。vSphere Client のスケ
ジュール設定タスク ウィンドウまたは Update Manager Client の管理ビューにある [構成] タブで、
VMware vCenter Update Manager Update Download タスクを変更できます。
手順
1
Update Manager が登録されている vCenter Server システムに vSphere Client を接続し、ホーム ページのソ
リューションおよびアプリケーションで [Update Manager] をクリックします。
使用している vCenter Server システムが vCenter リンク モードの接続グループの一部である場合は、ナビゲーション
バーで該当する vCenter Server システムの名前を選択して、構成する Update Manager インスタンスを指定します。
2
[構成] タブをクリックします。
3
設定で、 [パッチ ダウンロードのスケジュール] をクリックします。
4
右上にある [パッチ ダウンロードの編集] をクリックします。
[アップデートのダウンロード スケジュールの設定]ウィザードが表示されます。
5
タスクの名前と説明 (説明は任意) を指定します。
6
パッチのダウンロードの [頻度] 、 [間隔] 、 [開始時刻] 、および曜日を指定して、 [次へ] をクリックします。
7
(オプション) 新しいパッチがダウンロードされたときにその結果を送信する 1 つ以上の E メール アドレスを指定し、
[次へ] をクリックします。
このオプションを有効にするには、vCenter Server システムのメール設定を構成する必要があります。
8
終了準備の完了ページの内容を確認して、 [終了] をクリックします。
タスクが、指定した時間に応じて実行されます。
修正前のスナップショットの作成
パッチとアップグレードを適用する前に仮想マシンのスナップショットを作成するよう Update Manager を構成できます。
修正が失敗した場合は、スナップショットを使用して、仮想マシンを修正前の状態に戻すことができます。
スナップショットを無期限に維持するか、一定期間維持するか選択できます。スナップショットを管理するときは次の指
針を使用してください。
n
スナップショットを無期限に維持すると、大量のディスク容量が消費され、仮想マシンのパフォーマンスが低下する
ことがあります。
n
スナップショットを維持しない場合、容量の節約になり、最高の仮想マシン パフォーマンスが確保され、また、修
正に要する時間が短くなることがありますが、ロールバックの可用性が制限されることになります。
n
スナップショットを一定期間維持する場合、使用ディスク容量が少なく、短期間のバックアップとなります。
VMware, Inc.
63
VMware vCenter Update Manager 管理ガイド
手順
1
Update Manager が登録されている vCenter Server システムに vSphere Client を接続し、ホーム ページのソ
リューションおよびアプリケーションで [Update Manager] をクリックします。
使用している vCenter Server システムが vCenter リンク モードの接続グループの一部である場合は、ナビゲーション
バーで該当する vCenter Server システムの名前を選択して、構成する Update Manager インスタンスを指定します。
2
[構成] タブをクリックします。
3
設定の下の [仮想マシン設定] を選択します。
4
修正前に仮想マシンのスナップショットを作成するには、 [ロールバックできるように、修正する前に仮想マシンの
スナップショットを作成します] を選択します。
5
スナップショットを無期限に維持するか、一定期間維持するかを構成します。
6
[適用] をクリックします。
これらの設定が仮想マシンのデフォルトのロールバック オプション設定になります。個々の修正タスクを構成する際は、
異なる設定を指定できます。
ホストをメンテナンス モードにできなかったときの Update Manager の対応方
法の構成
ESX/ESXi ホストのパッチによっては、そのパッチを適用する前にホストをメンテナンス モードにする必要があります。
Update Manager は、パッチを適用する前に ESX/ESXi ホストをメンテナンス モードします。メンテナンス モードにで
きなかった場合の Update Manager の対応方法を設定できます。
ホストがメンテナンス モードのとき、仮想マシンは実行できません。ユーザー環境の一貫性を確保するため、vCenter Server
は、ホストがメンテナンス モードになる前にクラスタ内のほかの ESX/ESXi ホストに仮想マシンを移行します。vCenter
Server が仮想マシンを移行することができるのは、クラスタが VMotion 用に構成されている場合です。クラスタ内に存
在しない、ほかのコンテナまたは個々のホストについては、移行はできません。
vCenter Server が別のホストに仮想マシンを移行できない場合の Update Manager の対応方法を設定できます。
手順
1
Update Manager が登録されている vCenter Server システムに vSphere Client を接続し、ホーム ページのソ
リューションおよびアプリケーションで [Update Manager] をクリックします。
使用している vCenter Server システムが vCenter リンク モードの接続グループの一部である場合は、ナビゲーション
バーで該当する vCenter Server システムの名前を選択して、構成する Update Manager インスタンスを指定します。
64
2
[構成] タブをクリックします。
3
設定の下の [ESX ホストの設定] をクリックします。
4
[障害時対応] ドロップダウン メニューからオプションを選択して、ホストをメンテナンス モードにできない場合の
Update Manager の対応方法を指定します。
オプション
説明
タスク失敗
この失敗を Update Manager ログに記録し、それ以上の処理は何も行いません。
再試行
再試行遅延時間の経過後、再度、ホストをメンテナンス モードにしようと試みます。
これは、 [再試行回数] で指定された回数実行されます。
仮想マシンをパワーオフして再試行
すべての仮想マシンをパワーオフして、再度、ホストをメンテナンス モードにしよう
と試みます。これは、 [再試行回数] フィールドで指定された回数実行されます。パ
ワーオフ ボタンを使用したときと同じように仮想マシンはシャットダウンします。
仮想マシンをサスペンドして再試行
実行中のすべての仮想マシンをサスペンド状態にして、再度、ホストをメンテナンス
モードにしようと試みます。これは、 [再試行回数] フィールドで指定された回数実
行されます。
VMware, Inc.
第 9 章 Update Manager の構成
5
該当する場合は、再試行遅延と再試行回数を指定します。
6
[適用] をクリックします。
これらの設定がデフォルトの障害時対応の設定になります。個々の修正タスクを構成する際は、異なる設定を指定できます。
スマート リブートの構成
スマート リブートは、vApp 内の仮想アプライアンスおよび仮想マシンを選択的に再起動することで起動時の依存関係を
維持し、修正されていないアプライアンスを可能なかぎり再起動します。修正後、仮想アプライアンスのスマート リブー
トは有効または無効にできます。
スマート リブートは、デフォルトでは有効になっています。スマート リブートを無効にした場合、仮想アプライアンスは、
個々の修正要件に従って再起動されます。起動時の依存関係は無視されます。
vApp は、1 つ以上の仮想マシンおよびアプリケーションで構成される事前構成済みのソフトウェア ソリューションです。1
つの構成単位として、操作、保守、監視、およびアップデートができます。
手順
1
Update Manager が登録されている vCenter Server システムに vSphere Client を接続し、ホーム ページのソ
リューションおよびアプリケーションで [Update Manager] をクリックします。
使用している vCenter Server システムが vCenter リンク モードの接続グループの一部である場合は、ナビゲーション
バーで該当する vCenter Server システムの名前を選択して、構成する Update Manager インスタンスを指定します。
2
[構成] タブをクリックします。
3
設定で、 [vApp 設定] をクリックします。
4
必要に応じて、 [修正後にスマート リブートを有効にする] を選択または選択解除します。
Update Manager のパッチ リポジトリの場所の構成
Update Manager をインストールするときに、ダウンロードしたパッチおよびアップグレード バイナリを保存する場所
を選択できます。インストールのあとで場所を変更するには、手動で vci-integrity.xml ファイルを編集する必要が
あります。
手順
1
Update Manager サーバにシステム管理者でログインします。
2
Update Manager サービスを停止します。
3
a
[マイ コンピュータ] を右クリックして [管理] をクリックします。
b
左側のペインで、 [サービスとアプリケーション] を展開し、 [サービス] をクリックします。
c
右側のペインで、 [VMware Update Manager サービス] を右クリックし、 [停止] をクリックします。
Update Manager のインストール ディレクトリに移動して、vci-integrity.xml ファイルを探します。
デフォルトの場所は、C:¥Program Files¥VMware¥Infrastructure¥Update Manager です。
4
元の設定に戻す必要がある場合は、このファイルのバックアップ コピーを作成します。
5
次の項目を変更してファイルを編集します。
<patchStore>新しい場所</patchStore>
デフォルトのパッチのダウンロード場所は、次のとおりです。C:¥Documents and Settings¥All Users
¥Application Data¥VMware¥VMware Update Manager¥Data¥
ディレクトリのパスの最後は ¥ にする必要があります。
VMware, Inc.
65
VMware vCenter Update Manager 管理ガイド
6
UTF-8 形式でファイルを保存し、既存のファイルと置き換えます。
7
パッチ ストアの古いディレクトリの内容を新しいフォルダにコピーします。
次に進む前に
Update Manager サービスを再起動します。
メール送信元設定の構成
アラーム アクションの E メール通知送信などの vCenter Server の操作を行うには、送信元アカウントの E メール アド
レスを構成する必要があります。
手順
1
Update Manager が登録されている vCenter Server システムに vSphere Client を接続します。
2
[ホーム] - [管理] - [サーバ設定] を選択し、vCenter Server 設定ダイアログ ボックスを表示します。
3
ナビゲーション ペインで、 [メール] を選択します。
4
SMTP サーバ情報を入力します。
SMTP サーバは、E メール メッセージの送信に使用する SMTP ゲートウェイの DNS 名または IP アドレスです。
5
送信者のアカウント情報を入力します。
送信元のアカウントとは、送信元の E メール メッセージ アドレスです。
例: [email protected]
6
[OK] をクリックします。
Update Manager サービスの再起動
ネットワーク接続設定を変更するときなど、場合によっては、Update Manager サービスを再起動する必要があります。
手順
1
Update Manager サーバ コンポーネントがインストールされている仮想マシンに、システム管理者としてログイン
します。
2
[マイ コンピュータ] を右クリックして [管理] をクリックします。
3
[コンピュータの管理]ウィンドウの左側のペインで、 [サービスとアプリケーション] を展開し、 [サービス] をクリッ
クします。
4
右側のペインで、 [VMware Update Manager サービス] を右クリックし、 [再起動] を選択します。
ローカル コンピュータでサービスが再起動されるまで待ちます。
66
VMware, Inc.
第 9 章 Update Manager の構成
VMware vCenter Update Manager Update Download タスクの実行
パッチ ダウンロード ソースの設定を変更した場合は、VMware vCenter Update Manager Update Download タスク
を実行して新しいパッチをすべてダウンロードする必要があります。
手順
1
vSphere Client のナビゲーション バーで、 [ホーム] - [マネージメント ツール] - [スケジュール設定タスク] を選
択します。
使用している vCenter Server システムが vCenter リンク モードの接続グループの一部である場合は、ナビゲーション
バーで該当する vCenter Server システムの名前を選択して、構成する Update Manager インスタンスを指定します。
2
[VMware vCenter Update Manager Update Download] タスクを右クリックします。
3
[実行] を選択します。
[タスク] ペインのリストで実行中のタスクを確認できます。
Update Manager の権限
Update Manager の構成と、ベースライン、パッチ、およびアップグレードの管理を行うためには、適切な権限が必要
です。vSphere Client から、さまざまなロールに Update Manager の権限を割り当てます。
Update Manager の権限およびその説明については、表 9-1 に一覧表示されています。
表 9-1. Update Manager の権限
権限グループ
権限
説明
構成
サービスの構成
Update Manager のサービスおよびスケジュール
設定されたパッチのダウンロード タスクを構成
ベースラインの管理
ベースラインの割り当て
vSphere インベントリのオブジェクトにベースラ
インを添付
パッチおよびアップグレードの管理
ベースラインの管理
ベースラインの作成、編集、または削除
パッチおよびアップグレードの修正
仮想マシン、仮想アプライアンス、およびホスト
を修正して、パッチ、エクステンション、または
アップグレードを適用
パッチおよびアップグレードのスキャン
仮想マシン、仮想アプライアンス、およびホスト
をスキャンして、適用可能なパッチ、エクステン
ション、またはアップグレードを検索
パッチのステージ
ホストに対し、パッチまたはエクステンションを
ステージング
コンプライアンスの状態の表示
vSphere インベントリにあるオブジェクトのベー
スライン コンプライアンス情報を表示
ユーザー、グループ、ロール、および権限の管理に関する詳細については、『vSphere 基本システム管理』 を参照してく
ださい。
VMware, Inc.
67
VMware vCenter Update Manager 管理ガイド
68
VMware, Inc.
ベースラインおよびベースライン グループ
の操作
10
ベースラインは、アップグレード ベースライン、エクステンション ベースライン、またはパッチ ベースラインである場
合があります。ベースラインには、1 つ以上のパッチ、サービス パック、バグ フィックス、エクステンション、または
アップグレードの集合が含まれています。ベースライン グループは既存のベースラインを集めたものです。
ベースライン グループには、1 つ以上のパッチ ベースラインまたはエクステンション ベースラインが含まれます。アッ
プグレード ベースラインはタイプごとに 1 つだけです。ホスト、仮想マシン、および仮想アプライアンスをスキャンすると、
それらをベースラインおよびベースライン グループを基準に評価し、コンプライアンス レベルを判定できます。
ベースラインおよびベースライン グループを管理するには、ベースラインの権限が必要です。権限は、Update Manager
が登録されている vCenter Server システムで割り当てられている必要があります。ユーザー、グループ、ロール、およ
び権限の管理に関する詳細については、『vSphere 基本システム管理』 を参照してください。Update Manager の権限
およびその説明のリストについては、「Update Manager の権限 (P. 67)」 を参照してください。
Update Manager には、デフォルトの動的パッチ ベースラインとアップグレード ベースラインがそれぞれ 4 つずつ含ま
れています。デフォルトのベースラインの編集や削除はできません。
重要度の高い仮想マシン パッ
チ
Linux または Windows の重要度の高いパッチすべてに対する仮想マシンのコンプラ
重要度の低い仮想マシン パッ
チ
Linux または Windows の任意のパッチすべてに対する仮想マシンのコンプライアン
重要度の高いホスト パッチ
重要度の高いパッチすべてに対する ESX/ESXi ホストのコンプライアンス状態を確認し
ます。
重要度の低いホスト パッチ
任意のパッチすべてに対する ESX/ESXi ホストのコンプライアンス状態を確認します。
ホストと整合するように
VMware Tools をアップグ
レード
ホスト上の最新バージョンの VMware Tools に対する仮想マシンのコンプライアンス
状態を確認します。Update Manager は、ESX/ESXi 4.0.x ホスト上の仮想マシンに対
する VMware Tools のアップグレードをサポートします。
ホストと整合するように仮想
マシン ハードウェアをアップ
グレード
ホストがサポートする最新バージョンに対する仮想マシンの仮想ハードウェアのコンプ
ライアンス状態を確認します。Update Manager は、ESX/ESXi 4.0.x ホスト上での仮
想マシン ハードウェア バーション 7.0 へのアップグレードをサポートします。
VA 最新版へアップグレード
最新の仮想アプライアンス バージョンに対する仮想アプライアンスのコンプライアン
ス状態を確認します。
VA 最重要最新版へアップグ
仮想アプライアンスの最新の重要度の高いバージョンに対する仮想アプライアンスのコ
ンプライアンス状態を確認します。
レード
イアンス状態を確認します。
ス状態を確認します。
vSphere Client では、Update Manager Client の管理ビューにある [ベースラインおよびグループ] タブにデフォルト
のベースラインが表示されます。
VMware, Inc.
69
VMware vCenter Update Manager 管理ガイド
vCenter Server システムが vCenter リンク モードの接続グループの一部であり、グループ内の各 vCenter Server シス
テム用に Update Manager インスタンスがある場合、作成および管理しているベースラインおよびベースライン グルー
プは、選択した Update Manager インスタンスが登録されている vCenter Server システムが管理するインベントリ オ
ブジェクトにのみ適用されます。Update Manager インスタンスは、インスタンスが登録されていない vCenter Server
システムでは使用できません。
この章では次のトピックについて説明します。
n
ベースラインの作成 (P. 70)
n
ベースライン グループの作成 (P. 78)
n
ベースライン グループへのベースラインの追加 (P. 80)
n
ベースライン グループからのベースラインの削除 (P. 80)
n
オブジェクトへのベースラインおよびベースライン グループの添付 (P. 81)
n
オブジェクトに添付されているベースラインおよびベースライン グループのフィルタリング (P. 82)
n
オブジェクトからのベースラインまたはベースライン グループの分離 (P. 82)
n
パッチ ベースラインの編集 (P. 83)
n
ホスト エクステンション ベースラインの編集 (P. 83)
n
ホスト アップグレード ベースラインの編集 (P. 83)
n
仮想アプライアンス アップグレード ベースラインの編集 (P. 84)
n
ベースライン グループの編集 (P. 84)
n
ベースラインの削除 (P. 85)
n
ベースライン グループの削除 (P. 85)
ベースラインの作成
[新規ベースライン] ウィザードを使用して、導入環境の必要に応じてパッチおよびアップグレード ベースラインを作成で
きます。カスタマイズしたベースラインを追加作成すると、パッチを論理的にグループ分けすることができます。
Update Manager Client の管理ビューで、ベースラインを作成できます。
n
パッチ ベースラインの作成 (P. 71)
パッチ ベースラインは、ホストまたは仮想マシンに適用できます。選択したパッチ条件によって、パッチ ベースラ
インは動的または固定のいずれかにできます。
n
ホスト エクステンション ベースラインの作成 (P. 73)
エクステンション ベースラインには、ESX/ESXi ホスト用の追加のソフトウェアが含まれます。この追加のソフト
ウェアは、VMware ソフトウェアまたはサードパーティ製ソフトウェアです。[新規ベースライン] ウィザードを使
用して、ホスト エクステンション ベースラインを作成します。
n
新規ベースライン ウィザードでのパッチまたはエクステンションのフィルタリング (P. 74)
パッチ ベースラインまたはエクステンション ベースラインの作成では、パッチおよびエクステンションをフィルタ
リングして、ベースラインに含めるまたはベースラインから除外する特定のパッチおよびエクステンションを探す
ことができます。
70
VMware, Inc.
第 10 章 ベースラインおよびベースライン グループの操作
n
ホスト アップグレード ベースラインの作成 (P. 74)
[新規ベースライン] ウィザードを使用して ESX/ESXi ホスト アップグレード ベースラインを作成できます。ベース
ラインを作成するには、すでにアップロードされている ESX/ESXi アップグレード ファイルを使用することも、
ベースラインに含める特定の ISO または ZIP ファイルをアップロードすることもできます。
n
仮想アプライアンス アップグレード ベースラインの作成 (P. 77)
仮想アプライアンス アップグレード ベースラインには、アプライアンスのオペレーティング システムおよび仮想
アプライアンスにインストールされたアプリケーションに対する一群のパッチが含まれています。仮想アプライアンス
ベンダーは、これらのパッチをアップグレードとみなします。
パッチ ベースラインの作成
パッチ ベースラインは、ホストまたは仮想マシンに適用できます。選択したパッチ条件によって、パッチ ベースライン
は動的または固定のいずれかにできます。
動的ベースラインのパッチ データは、Update Manager が新しいパッチをダウンロードするたびに、指定した条件に応
じて変わります。固定ベースラインには、新しいパッチのダウンロードに関係なく、選択したパッチのみが含まれます。
vCenter Server システムが vCenter リンク モードの接続グループの一部であり、Update Manager インスタンスが 2
つ以上ある場合、作成するパッチ ベースラインは、グループ内のほかの vCenter Server システムが管理するすべてのイ
ンベントリ オブジェクトに適用できるわけではありません。ベースラインは、選択した Update Manager インスタンス
専用です。
動的パッチ ベースラインの作成
動的ベースラインは、特定の条件を満たす一群のパッチで構成されます。動的ベースラインの内容は、使用可能なパッチ
に応じて異なります。特定のパッチを除外したり、追加したりすることもできます。これは、新しいパッチをダウンロー
ドしても変わりません。
手順
1
Update Manager が登録されている vCenter Server システムに vSphere Client を接続し、ホーム ページのソ
リューションおよびアプリケーションで [Update Manager] をクリックします。
使用している vCenter Server システムが vCenter リンク モードの接続グループの一部である場合は、ナビゲーション
バーで該当する vCenter Server システムの名前を選択して、使用する Update Manager インスタンスを指定します。
2
[ベースラインおよびグループ] タブで、上部右隅にある [作成] をクリックします。
[新規ベースライン] ウィザードが開きます。
3
ベースラインの名前と説明を入力します。
4
ベースラインのタイプで、 [ホストのパッチ] または [仮想マシンのパッチ] のいずれかを選択し、 [次へ] をクリッ
クします。
5
ベースラインのタイプとして [動的] を選択して、 [次へ] をクリックします。
6
基準ページで含めるパッチを定義するために使用する条件を入力して、 [次へ] をクリックします。
オプション
説明
テキストに次の内容を含む
表示するパッチを、入力したテキストを含むものに限定します。
製品
パッチ セットを、選択した製品またはオペレーティング システムに限定します。
製品名の最後のアスタリスクは、バージョン番号のワイルドカードです。
VMware, Inc.
重要度
含めるパッチの重要度を指定します。
リリース日
パッチのリリース日を範囲で指定します。
71
VMware vCenter Update Manager 管理ガイド
オプション
説明
パッチ ベンダー
使用するパッチ ベンダーを指定します。
特定のパッチをこのベースラインに追加、ま
たはこのベースラインから削除
動的ベースライン基準の結果から生じるパッチ セットに、パッチを含めるか除外する
かを指定します。このウィザードで、含めるまたは除外するパッチをあとで選択でき
ます。
これらのフィールド間の関係は、ブール演算子 AND で定義されます。
たとえば、 [テキストに次の内容を含む] テキスト ボックスにテキストを入力して製品と重要度オプションを選択すると、
パッチは、指定したテキストを含む指定した重要度レベルの製品に限定されます。
7
(オプション) 除外する動的パッチ ページで、リストから 1 つ以上のパッチを選択し、下矢印をクリックしてベース
ラインから除外します。
基準ページで [特定のパッチをこのベースラインに追加するか、このベースラインから削除します] を選択した場合のみ、
除外する動的パッチ ページが表示されます。
8
(オプション) [フィルタ] ボタンをクリックしてベースラインから除外するパッチを選択します。
9
[次へ] をクリックします。
10 (オプション) 追加するほかのパッチ ページで、ベースラインに含めるパッチを個別に選択し、下矢印をクリックして
追加するパッチ リストに移動します。
基準ページで [特定のパッチをこのベースラインに追加するか、このベースラインから削除します] を選択した場合のみ、
追加するほかのパッチ ページが表示されます。動的ベースラインに追加したパッチは、新しくダウンロードしたパッ
チに関係なく、ベースラインに残ります。
11 (オプション) [フィルタ] ボタンをクリックしてベースラインから除外するパッチを選択します。
12 [次へ] をクリックします。
13 終了準備の完了ページの内容を確認して、 [終了] をクリックします。
動的パッチ ベースラインがパッチ ベースラインのリストに表示されます。
固定パッチ ベースラインの作成
固定ベースラインは、使用可能なパッチが変わっても変化しない一群のパッチで構成されます。
手順
1
Update Manager が登録されている vCenter Server システムに vSphere Client を接続し、ホーム ページのソ
リューションおよびアプリケーションで [Update Manager] をクリックします。
使用している vCenter Server システムが vCenter リンク モードの接続グループの一部である場合は、ナビゲーション
バーで該当する vCenter Server システムの名前を選択して、使用する Update Manager インスタンスを指定します。
2
[ベースラインおよびグループ] タブで、上部右隅にある [作成] をクリックします。
[新規ベースライン] ウィザードが開きます。
72
3
ベースラインの名前と説明を入力します。
4
ベースラインのタイプで、 [ホストのパッチ] または [仮想マシンのパッチ] のいずれかを選択し、 [次へ] をクリッ
クします。
5
ベースラインのタイプとして [固定] を選択して、 [次へ] をクリックします。
6
含めるパッチを個々に選択し、下矢印をクリックして、組み込まれたパッチ リストに追加します。
7
(オプション) パッチをフィルタリングして、ベースラインに含める特定のパッチを探します。
VMware, Inc.
第 10 章 ベースラインおよびベースライン グループの操作
8
[次へ] をクリックします。
9
終了準備の完了ページの内容を確認して、 [終了] をクリックします。
固定パッチ ベースラインがパッチ ベースラインのリストに表示されます。
ホスト エクステンション ベースラインの作成
エクステンション ベースラインには、ESX/ESXi ホスト用の追加のソフトウェアが含まれます。この追加のソフトウェアは、
VMware ソフトウェアまたはサードパーティ製ソフトウェアです。[新規ベースライン] ウィザードを使用して、ホスト
エクステンション ベースラインを作成します。
エクステンションでは、追加の機能、ハードウェア用のアップデートされたドライバ、ホストにあるサードパーティ製モ
ジュールを管理する CIM (Common Information Model) プロバイダを提供したり、既存のホスト機能のパフォーマ
ンスまたは可用性を改善したりできます。
作成するホスト エクステンション ベースラインは、常に決まっています。使用している環境で ESX/ESXi ホスト用の適切
なエクステンションを慎重に選択する必要があります。
エクステンションをはじめてインストールするには、エクステンション ベースラインを使用する必要があります。エクス
テンションをホストにインストールしたあと、パッチ ベースラインまたはエクステンション ベースラインを使用してエ
クステンション モジュールをアップデートできます。
Update Manager を使用してエクステンション ベースラインを適用する場合は、新しいモジュールがホストに対して与
える機能的な影響について認識しておく必要があります。エクステンション モジュールによって、ESX/ESXi ホストの動
作が変化する場合があります。エクステンションのインストール時には、Update Manager はパッケージ レベルで明示
されている確認および検証だけを行います。
手順
1
Update Manager が登録されている vCenter Server システムに vSphere Client を接続し、ホーム ページのソ
リューションおよびアプリケーションで [Update Manager] をクリックします。
使用している vCenter Server システムが vCenter リンク モードの接続グループの一部である場合は、ナビゲーション
バーで該当する vCenter Server システムの名前を選択して、使用する Update Manager インスタンスを指定します。
2
[ベースラインおよびグループ] タブで、上部右隅にある [作成] をクリックします。
[新規ベースライン] ウィザードが開きます。
3
ベースラインの名前と説明を入力します。
4
ベースラインのタイプで [ホスト エクステンション] を選択し、 [次へ] をクリックします。
5
エクステンション ページで、ベースラインに含めるエクステンションを選択します。
6
ベースラインに含める個々のエクステンションを選択し、下矢印をクリックして、組み込まれたエクステンション
リストに追加します。
7
(オプション) エクステンションをフィルタリングして、ベースラインに特定のエクステンションを含めます。
8
[次へ] をクリックします。
9
終了準備の完了ページの内容を確認して、 [終了] をクリックします。
[ベースラインおよびグループ] タブの [エクステンション ベースライン] サブタブに、エクステンション ベースライン
が表示されます。
VMware, Inc.
73
VMware vCenter Update Manager 管理ガイド
新規ベースライン ウィザードでのパッチまたはエクステンションのフィルタリング
パッチ ベースラインまたはエクステンション ベースラインの作成では、パッチおよびエクステンションをフィルタリン
グして、ベースラインに含めるまたはベースラインから除外する特定のパッチおよびエクステンションを探すことができます。
手順
1
2
[新規ベースライン] ウィザードで [フィルタ] をクリックします。
n
固定パッチ ベースラインを作成する場合は、[新規ベースライン] ウィザードのパッチ ページで [フィルタ] を
クリックします。
n
動的パッチ ベースラインを作成する場合は、[新規ベースライン] ウィザードの除外するパッチ ページまたは含
めるパッチ ページで [フィルタ] をクリックします。
n
ホスト エクステンション ベースラインを作成する場合は、[新規ベースライン] ウィザードのエクステンション
ページで [フィルタ] をクリックします。
パッチをフィルタ ページで、含めるまたは除外するパッチまたはエクステンションを定義する条件を入力します。
オプション
説明
テキストに次の内容を含む
パッチまたはエクステンションを、入力したテキストを含むものに限定します。
製品
パッチまたはエクステンションのセットを、選択した製品またはオペレーティング シ
ステムに限定します。
製品名の最後のアスタリスクは、バージョン番号のワイルドカードです。
重要度
含めるエクステンションの重要度を指定します。
リリース日
パッチまたはエクステンションのリリース日を範囲で指定します。
パッチ ベンダー
使用するパッチまたはエクステンションのベンダーを指定します。
これらのフィールド間の関係は、ブール演算子 AND で定義されます。
3
[検索] をクリックします。
[新規ベースライン] ウィザードのパッチまたはエクステンションは、入力した条件に応じてフィルタリングされます。
ホスト アップグレード ベースラインの作成
[新規ベースライン] ウィザードを使用して ESX/ESXi ホスト アップグレード ベースラインを作成できます。ベースライン
を作成するには、すでにアップロードされている ESX/ESXi アップグレード ファイルを使用することも、ベースラインに
含める特定の ISO または ZIP ファイルをアップロードすることもできます。
ESX ホストのアップグレード用ファイルは ISO ファイルで、ESXi ホストのアップグレード用ファイルは ZIP ファイルです。
アップグレード ベースラインによって、バージョン ESX 3.0.0 以降および ESX 3i バージョン 3.5 以降から ESX/ESXi バー
ジョン 4.0 および ESX/ESXi 4.0.x へのホストのアップグレードが可能になります。
アップグレード ベースラインを使用して、ESX/ESXi ホストを ESX/ESXi バージョン 4.0 から ESX/ESXi バージョン 4.0.x
に修正することはできません。ESX/ESXi バージョン 4.0 から ESX/ESXi バージョン 4.0.x への修正には、パッチを使用します。
vCenter Server システムが vCenter リンク モードの接続グループの一部であり、Update Manager インスタンスが 2
つ以上ある場合、作成するホスト アップグレード ベースラインは、グループ内のほかの vCenter Server システムが管理
するホストに適用できません。ベースラインは、選択した Update Manager インスタンス専用です。
アップグレード ファイルのアップロードによるホスト アップグレード ベースラインの作成
アップロードした特定の ESX/ESXi アップグレード ファイルを使用してホスト アップグレード ベースラインを作成できます。
注意 ESXi のアップグレード ベースラインだけをアップロードする場合、ウィザードの COS VMDK の場所ページおよび
アップグレード後のオプション ページは表示されません。
74
VMware, Inc.
第 10 章 ベースラインおよびベースライン グループの操作
ESX/ESXi バージョン 4.0 から ESX/ESXi バージョン 4.0.x への修正にはパッチを適用します。アップグレード ベースラ
インは必要ありません。
開始する前に
ホスト アップグレード ベースラインを作成する前に、http://vmware.com/download/ または
http://vmware.com/download/vi/ で、ESX/ESXi ディストリビューション用のアップグレード ファイルを入手します。
ESX 4.0 の場合、アップグレード ファイルの名前は、esx-DVD-4.0.0-<<build_number>>.iso です。ESXi 4.0 の
場合、アップグレード ファイルの名前は ESXi-4.0.0-<<build_number>>-upgrade-release.zip です。この場
合の <<build_number>> はアップグレード リリースのビルド番号です。
手順
1
Update Manager が登録されている vCenter Server システムに vSphere Client を接続し、ホーム ページのソ
リューションおよびアプリケーションで [Update Manager] をクリックします。
使用している vCenter Server システムが vCenter リンク モードの接続グループの一部である場合は、ナビゲーション
バーで該当する vCenter Server システムの名前を選択して、使用する Update Manager インスタンスを指定します。
2
[ベースラインおよびグループ] タブで、上部右隅にある [作成] をクリックします。
[新規ベースライン] ウィザードが開きます。
3
ベースラインの名前と説明を入力します。
4
ベースラインのタイプで [ホストのアップグレード] を選択し、 [次へ] をクリックします。
5
(オプション) アップグレード バージョン ページで、ドロップダウン メニューから [アップグレード ファイルのアッ
プロード] を選択します。
ホスト アップグレード ベースラインをはじめて作成する場合、アップグレード バージョン ページは使用できません。ISO
および ZIP ファイルを検索する必要があります。
6
アップグレード ファイルの選択ページで、ファイル システムから .iso および .zip アップグレード ファイルを検
索して指定し、 [次へ] をクリックします。
重要 同じベースラインを使用して ESX および ESXi ホストの両方をアップグレードする場合は、アップロードする .iso
ファイルおよび .zip ファイルが同じバージョンである必要があります。いずれかのファイル タイプのみアップロー
ドでき、このベースラインを基準に各ホストを修正できます。
アップロード処理には数分かかる可能性がありますが、途中で中断しないでください。
7
COS VMDK の場所ページで、ESX ホストの COS (コンソール オペレーティング システム) の移行先にする VMDK
(仮想ディスク) の場所を指定して、 [次へ] をクリックします。
オプション
説明
(推奨) ローカル ホスト上のデータストアを
自動的に選択します。十分な空き容量を持つ
ローカル データストアがない場合、操作は
失敗します。
ホストに直接接続されているデータストアを選択します。ホストは起動に COS を必
要とするため、ネットワークが停止した場合に再起動できるようネットワークに依存
しない場所に存在する必要があります。
このホストのみにアクセス可能で、ほかのホ
ストとは共有されていないデータストアを選
択します。データストアにアクセスできない
か、データストアに十分な空き容量がない場
合、この操作は失敗します。
ローカルまたはネットワーク データストアを選択し、COS VMDK を配置するフォル
ダを探して指定します。Update Manager がそのデータストアにアクセスできない
場合、アップグレードは失敗します。
サポートされているデータストア ドライバには、SCSI、SAS、SAN、およびハードウェア iSCSI のほか、RAID コン
トローラ、IDE、SATA で接続されたドライバがあります。
8
(オプション) ホストをロールバックしないようにするには、アップグレード後のオプション ページで、 [失敗した場
合にはホストを再起動し、アップグレードをロールバックします] を選択解除します。
VMware, Inc.
75
VMware vCenter Update Manager 管理ガイド
9
(オプション) ポスト アップグレード スクリプトがタイム アウトした場合、アップグレードの完了後に実行するポスト
アップグレード スクリプトを使用するかどうか指定します。
システムでポスト アップグレード スクリプトを検索して指定できます。ポスト アップグレード スクリプトは、アッ
プグレード後の ESX/ESXi ホストの構成に使用します。
10 [次へ] をクリックします。
11 終了準備の完了ページの内容を確認して、 [終了] をクリックします。
ホスト アップグレード ベースラインがアップグレード ベースラインのリストに表示されます。
使用可能なアップグレード バージョンを使用したホスト アップグレード ベースラインの作成
使用可能なアップグレード バージョンを使用してホスト アップグレード ベースラインを作成できます。
重要 ウィザードの COS VMDK の場所ページおよびアップグレード後のオプション ページが表示されるのは、ESX ホス
ト用または ESX/ESXi ホスト アップグレード ベースラインの作成時だけです。ESXi のアップグレード ベースラインだけ
を作成する場合、ページは表示されません。
ESX/ESXi バージョン 4.0 から ESX/ESXi バージョン 4.0.x への修正にはパッチを適用します。アップグレード ベースラ
インは必要ありません。
手順
1
Update Manager が登録されている vCenter Server システムに vSphere Client を接続し、ホーム ページのソ
リューションおよびアプリケーションで [Update Manager] をクリックします。
使用している vCenter Server システムが vCenter リンク モードの接続グループの一部である場合は、ナビゲーション
バーで該当する vCenter Server システムの名前を選択して、使用する Update Manager インスタンスを指定します。
2
[ベースラインおよびグループ] タブで、上部右隅にある [作成] をクリックします。
[新規ベースライン] ウィザードが開きます。
3
ベースラインの名前と説明を入力します。
4
ベースラインのタイプで [ホストのアップグレード] を選択し、 [次へ] をクリックします。
5
アップグレード バージョン ページでドロップダウン メニューからホストのアップグレード バージョンを指定して、
[次へ] をクリックします。
アップグレードに ESX のみまたは ESXi のみという指示がないかぎり、アップグレードは ESX/ESXi の両方のホスト
に適用されます。アップグレード バージョンを選択したあとにアップグレードが ESX のみまたは ESXi のみに適用
される場合は、不足しているファイルをアップロードできます。
6
7
(オプション) 不足しているアップグレード ファイルをアップロードして、 [次へ] をクリックします。
COS VMDK の場所ページで、ESX ホストの COS (コンソール オペレーティング システム) の移行先にする VMDK
(仮想ディスク) の場所を指定して、 [次へ] をクリックします。
オプション
説明
(推奨) ローカル ホスト上のデータストアを
自動的に選択します。十分な空き容量を持つ
ローカル データストアがない場合、操作は
失敗します。
ホストに直接接続されているデータストアを選択します。ホストは起動に COS を必
要とするため、ネットワークが停止した場合に再起動できるようネットワークに依存
しない場所に存在する必要があります。
このホストのみにアクセス可能で、ほかのホ
ストとは共有されていないデータストアを選
択します。データストアにアクセスできない
か、データストアに十分な空き容量がない場
合、この操作は失敗します。
ローカルまたはネットワーク データストアを選択し、COS VMDK を配置するフォル
ダを探して指定します。Update Manager がそのデータストアにアクセスできない
場合、アップグレードは失敗します。
サポートされているデータストア ドライバには、SCSI、SAS、SAN、およびハードウェア iSCSI のほか、RAID コン
トローラ、IDE、SATA で接続されたドライバがあります。
76
VMware, Inc.
第 10 章 ベースラインおよびベースライン グループの操作
8
(オプション) ホストをロールバックしないようにするには、アップグレード後のオプション ページで、 [失敗した場
合にはホストを再起動し、アップグレードをロールバックします] を選択解除します。
9
(オプション) ポスト アップグレード スクリプトがタイム アウトした場合、アップグレードの完了後に実行するポスト
アップグレード スクリプトを使用するかどうか指定します。
システムでポスト アップグレード スクリプトを検索して指定できます。ポスト アップグレード スクリプトは、アッ
プグレード後の ESX/ESXi ホストの構成に使用します。
10 [次へ] をクリックします。
ホスト アップグレード ベースラインがアップグレード ベースラインのリストに表示されます。
仮想アプライアンス アップグレード ベースラインの作成
仮想アプライアンス アップグレード ベースラインには、アプライアンスのオペレーティング システムおよび仮想アプラ
イアンスにインストールされたアプリケーションに対する一群のパッチが含まれています。仮想アプライアンス ベンダーは、
これらのパッチをアップグレードとみなします。
作成した仮想アプライアンス用のベースラインは、一群のユーザー定義ルールで構成されます。競合するルールが追加さ
れると、Update Manager には[アップグレード ルールの競合]ウィンドウが表示され、その競合を解決できます。
手順
1
Update Manager が登録されている vCenter Server システムに vSphere Client を接続し、ホーム ページのソ
リューションおよびアプリケーションで [Update Manager] をクリックします。
使用している vCenter Server システムが vCenter リンク モードの接続グループの一部である場合は、ナビゲーション
バーで該当する vCenter Server システムの名前を選択して、使用する Update Manager インスタンスを指定します。
2
[ベースラインおよびグループ] タブで、上部右隅にある [作成] をクリックします。
[新規ベースライン] ウィザードが開きます。
3
ベースラインの名前と説明を入力します。
4
ベースラインのタイプで [VA アップグレード] を選択し、 [次へ] をクリックします。
5
[ベンダー] 、 [アプライアンス] 、および [アップグレード後のバージョン] オプションのドロップダウン メニューか
らそれぞれオプションを選択して、 [ルールの追加] をクリックします。
6
(オプション) 複数のルールを追加します。
a
[新規ベースライン] ウィザードのアップグレード オプション ページで、 [複数のルールの追加] をクリックします。
b
1 つ以上のベンダーを選択します。
c
1 つ以上のアプライアンスを選択します。
d
選択したアプライアンスに適用する [アップグレード後のバージョン] オプションを 1 つ選択して、 [OK] をク
リックします。
同じ仮想アプライアンスに適用する複数のルールを作成した場合は、リスト中の最初の適用可能なルールのみ適用さ
れます。
7
(オプション) 適用するルール内に競合がある場合は解決します。
a
[アップグレード ルールの競合]ウィンドウで、新しく作成したルールを無視するか、使用するか、または手動で
問題を解決するかを選択します。
b
[OK] をクリックします。
8
[次へ] をクリックします。
9
終了準備の完了ページの内容を確認して、 [終了] をクリックします。
仮想アプライアンス アップグレード ベースラインがアップグレード ベースラインのリストに表示されます。
VMware, Inc.
77
VMware vCenter Update Manager 管理ガイド
ベースライン グループの作成
ベースライン グループは、競合のない一群のベースラインで構成されます。ベースライン グループによって、複数のベー
スラインを基準に一度にオブジェクトをスキャンし、修正できます。
次のベースラインを含むベースライン グループを基準に同じフォルダやデータ センターを修正すると、仮想マシンを組
織的にアップグレードできます。
n
ホストと整合するように VMware Tools をアップグレード
n
ホストと整合するように仮想マシン ハードウェアをアップグレード
[新規ベースライン グループ] ウィザードを使用して、ベースライン グループを作成します。ベースライン グループを作
成するときには次の指針を使用してください。
n
パッチ ベースラインおよびエクステンション ベースラインは、1 つのベースライン グループにすべて含めることが
できます。
n
1 つのベースライン グループに持たせることができるアップグレード ベースラインは、種類 (VMware Tools、仮
想マシン ハードウェア、仮想アプライアンス、またはホスト) ごとに 1 つだけです。たとえば、2 つの異なる ESX ホスト
アップグレード ベースライン、あるいは 2 つの異なる仮想アプライアンス アップグレード ベースラインを存在させ
ることはできません。
適用するオブジェクトの種類に応じて、次の 2 種類のベースライン グループを作成できます。
n
ホスト用ベースライン グループ
n
仮想マシンおよび仮想アプライアンス用ベースライン グループ
作成したベースライン グループは、Update Manager Client の管理ビューにある [ベースラインおよびグループ] タブ
に表示されます。
vCenter Server システムが vCenter リンク モードの接続グループの一部であり、Update Manager インスタンスが 2
つ以上ある場合、作成するベースライン グループは、グループ内のほかの vCenter Server システムが管理するすべての
インベントリ オブジェクトに適用できるわけではありません。ベースライン グループは、選択した Update Manager
インスタンス専用です。
n
ホスト ベースライン グループの作成 (P. 78)
ホスト ベースライン グループには、1 つのホスト アップグレード ベースラインと複数のパッチ ベースラインまた
はエクステンション ベースラインを組み合わせるか、複数のパッチ ベースラインおよびエクステンション ベース
ラインを組み合わせることができます。
n
仮想マシンおよび仮想アプライアンス ベースライン グループの作成 (P. 79)
アップグレード ベースラインとパッチ ベースラインを組み合わせて、1 台の仮想マシンおよび仮想アプライアンス
ベースライン グループを作成できます。含めるアップグレード ベースラインに競合があってはいけません。
ホスト ベースライン グループの作成
ホスト ベースライン グループには、1 つのホスト アップグレード ベースラインと複数のパッチ ベースラインまたはエク
ステンション ベースラインを組み合わせるか、複数のパッチ ベースラインおよびエクステンション ベースラインを組み
合わせることができます。
注意 いつでも[新規ベースライン グループ] ウィザードにある [終了] をクリックしてベースライン グループを保存し、
あとの段階でそこにベースラインを追加できます。
78
VMware, Inc.
第 10 章 ベースラインおよびベースライン グループの操作
手順
1
Update Manager が登録されている vCenter Server システムに vSphere Client を接続し、ホーム ページのソ
リューションおよびアプリケーションで [Update Manager] をクリックします。
使用している vCenter Server システムが vCenter リンク モードの接続グループの一部である場合は、ナビゲーション
バーで該当する vCenter Server システムの名前を選択して、使用する Update Manager インスタンスを指定します。
2
[ベースラインおよびグループ] タブをクリックします。
3
ベースライン グループ ペインの上部にある [作成] をクリックします。
4
ベースライン グループの固有名を入力します。
5
ベースライン グループのタイプから [ホスト ベースライン グループ] を選択して、 [次へ] をクリックします。
6
ベースライン グループに含めるホスト アップグレード ベースラインを 1 つ選択します。
7
(オプション) アップグレード ページの一番下にある [新規ホスト アップグレード ベースラインの作成] をクリック
して新しいホスト アップグレード ベースラインを作成し、[新規ベースライン] ウィザードを完了します。
8
[次へ] をクリックします。
9
ベースライン グループに含めるパッチ ベースラインを選択します。
10 (オプション) パッチ ページの一番下にある [新規ホスト パッチ ベースラインの作成] をクリックして新しいパッチ
ベースラインを作成し、[新規ベースライン] ウィザードを完了します。
11 [新規ベースライン グループ] ウィザードで [次へ] をクリックします。
12 ベースライン グループに含めるエクステンション ベースラインを選択します。
13 (オプション) エクステンション ページの下部にある [新規エクステンション ベースラインの作成] をクリックして新
しいエクステンション ベースラインを作成し、[新規ベースライン] ウィザードを完了します。
14 [新規ベースライン グループ] ウィザードで [次へ] をクリックします。
15 終了準備の完了ページの内容を確認して、 [終了] をクリックします。
ホスト ベースライン グループがベースライン グループ ペインに表示されます。
仮想マシンおよび仮想アプライアンス ベースライン グループの作成
アップグレード ベースラインとパッチ ベースラインを組み合わせて、1 台の仮想マシンおよび仮想アプライアンス ベー
スライン グループを作成できます。含めるアップグレード ベースラインに競合があってはいけません。
注意 いつでも[新規ベースライン グループ] ウィザードにある [終了] をクリックしてベースライン グループを保存し、
あとの段階でそこにベースラインを追加できます。
手順
1
Update Manager が登録されている vCenter Server システムに vSphere Client を接続し、ホーム ページのソ
リューションおよびアプリケーションで [Update Manager] をクリックします。
使用している vCenter Server システムが vCenter リンク モードの接続グループの一部である場合は、ナビゲーション
バーで該当する vCenter Server システムの名前を選択して、使用する Update Manager インスタンスを指定します。
2
[ベースラインおよびグループ] タブをクリックします。
3
ベースライン グループ ペインの上部にある [作成] をクリックします。
4
ベースライン グループのタイプから [仮想マシンおよび仮想アプライアンスのベースライン グループ] を選択して、
[次へ] をクリックします。
VMware, Inc.
79
VMware vCenter Update Manager 管理ガイド
5
アップグレードのタイプ (仮想アプライアンス、仮想ハードウェア、および VMware Tools) ごとに、ベースライン
グループに含める使用可能なアップグレード ベースラインを 1 つ選択します。
注意 仮想アプライアンスのみを修正する場合、仮想マシン用パッチおよびアップグレードは無視されます。仮想マ
シンのみを修正する場合、仮想アプライアンス用アップグレードは無視されます。フォルダに仮想マシンと仮想アプ
ライアンスの両方が含まれている場合、各オブジェクト タイプには適切なパッチおよびアップグレードだけが適用
されます。
6
(オプション) アップグレード ページの一番下にある [新しい仮想アプライアンスのアップグレード ベースラインの作成]
をクリックして新しい仮想アプライアンス アップグレード ベースラインを作成し、[新規ベースライン] ウィザード
を完了します。
7
[次へ] をクリックします。
8
ベースライン グループに含めるパッチ ベースラインを選択します。
9
(オプション) パッチ ページの一番下にある [新しい仮想マシン パッチ ベースラインの作成] をクリックして新しいパッチ
ベースラインを作成し、[新規ベースライン] ウィザードを完了します。
10 [次へ] をクリックします。
11 終了準備の完了ページの内容を確認して、 [終了] をクリックします。
ベースライン グループがベースライン グループ ペインに表示されます。
ベースライン グループへのベースラインの追加
既存のベースライン グループにパッチまたはアップグレード ベースラインを追加できます。
Update Manager Client の管理ビューで、ベースライン グループにベースラインを追加します。
手順
1
Update Manager が登録されている vCenter Server システムに vSphere Client を接続し、ホーム ページのソ
リューションおよびアプリケーションで [Update Manager] をクリックします。
使用している vCenter Server システムが vCenter リンク モードの接続グループの一部である場合は、ナビゲーション
バーで該当する vCenter Server システムの名前を選択して、使用する Update Manager インスタンスを指定します。
2
[ベースラインおよびグループ] タブで、追加するベースラインの種類に応じて、 [ホスト] または [VM/VA] ボタン
をクリックします。
3
ベースライン グループ ペインからベースライン グループを選択します。
4
ベースライン ペインの上部にある [パッチ ベースライン] 、 [エクステンション ベースライン] 、または [アップグレード
ベースライン] タブをクリックします。
5
リストからベースラインを選択して、下矢印をクリックします。
選択したベースライン グループにベースラインが追加されます。
ベースライン グループからのベースラインの削除
既存のベースライン グループからパッチまたはアップグレード ベースラインを削除できます。
Update Manager Client の管理ビューで、ベースライン グループからベースラインを削除します。
80
VMware, Inc.
第 10 章 ベースラインおよびベースライン グループの操作
手順
1
Update Manager が登録されている vCenter Server システムに vSphere Client を接続し、ホーム ページのソ
リューションおよびアプリケーションで [Update Manager] をクリックします。
使用している vCenter Server システムが vCenter リンク モードの接続グループの一部である場合は、ナビゲーション
バーで該当する vCenter Server システムの名前を選択して、使用する Update Manager インスタンスを指定します。
2
[ベースラインおよびグループ] タブで、削除するベースラインの種類に応じて、 [ホスト] または [VM/VA] ボタン
をクリックします。
3
ベースライン グループ ペインからベースライン グループを選択します。
4
右側のリストからベースラインを選択して、上矢印をクリックします。
選択したベースライン グループからベースラインが削除されます。
オブジェクトへのベースラインおよびベースライン グループの添付
特定のベースラインおよびベースライン グループを基準に、コンプライアンス情報を確認してインベントリ内のオブジェ
クトを修正するには、最初に既存のベースラインおよびベースライン グループをそれらオブジェクトに添付する必要があ
ります。
Update Manager Client のコンプライアンス ビューで、ベースラインおよびベースライン グループを添付できます。
ベースラインおよびベースライン グループはオブジェクトに個別に添付することもできますが、フォルダやホスト、クラ
スタ、データ センターなどのコンテナ オブジェクトに添付する方がより効率的です。コンテナ オブジェクトにベースラ
インを添付すると、そのコンテナ内のすべてのオブジェクトにベースラインが添付されます。
vCenter Server システムが vCenter リンク モードの接続グループの一部である場合、ベースラインおよびベースライン
グループは、Update Manager が登録された vCenter Server システムが管理するオブジェクトにのみ添付できます。
添付対象として選択可能なベースラインおよびベースライン グループは、vCenter Server システムに登録された Update
Manager インスタンス専用のものです。
手順
1
Update Manager が登録されている vCenter Server システムに vSphere Client を接続し、ナビゲーション バーで、
[ホーム] - [インベントリ] を選択します。
2
ベースラインを添付するオブジェクトのタイプを選択します。
たとえば、 [ホストおよびクラスタ] または [仮想マシンおよびテンプレート] を選択します。
3
インベントリ内のオブジェクトを選択して、 [Update Manager] タブをクリックします。
使用している vCenter Server システムが vCenter リンク モードの接続グループの一部である場合、Update Manager
インスタンスが登録されている vCenter Server システムでのみ、 [Update Manager] タブが使用できます。
4
上部右隅にある [添付] をクリックします。
[ベースラインまたはグループの添付]ウィンドウが表示されます。
5
オブジェクトに添付する 1 つ以上のベースラインまたはベースライン グループを選択します。
1 つ以上のベースライン グループを選択すると、グループ内のすべてのベースラインが選択されます。グループ内の
ベースラインを個別に選択解除することはできません。
6
(オプション) [べースライン グループの作成] または [ベースラインの作成] リンクをクリックして、ベースライン
グループまたはベースラインを作成し、各ウィザードを終了します。
7
[添付] をクリックします。
添付対象として選択したベースラインおよびベースライン グループは、 [Update Manager] タブの添付されたベースライン
グループ ペインおよび添付されたベースライン ペインに表示されます。
VMware, Inc.
81
VMware vCenter Update Manager 管理ガイド
オブジェクトに添付されているベースラインおよびベースライン グループのフィ
ルタリング
特定のインベントリ オブジェクトに添付されているベースラインおよびベースライン グループをフィルタリングして、
ベースラインおよびベースライン グループ内を検索できます。
Update Manager Client のコンプライアンス ビューで、オブジェクトに添付されているベースラインおよびベースライン
グループをフィルタリングします。
手順
1
Update Manager が登録されている vCenter Server システムに vSphere Client を接続し、 [ホーム] - [インベントリ]
を選択します。
2
表示するオブジェクトのタイプを選択します。
たとえば、 [ホストおよびクラスタ] または [仮想マシンおよびテンプレート] を選択します。
3
インベントリからオブジェクトを選択します。
仮想マシン、アプライアンス、ホスト、またはコンテナ オブジェクトを 1 つだけ選択できます。
4
[Update Manager] タブをクリックします。
使用している vCenter Server システムが vCenter リンク モードの接続グループの一部である場合、Update Manager
インスタンスが登録されている vCenter Server システムでのみ、 [Update Manager] タブが使用できます。
5
添付されたベースライン ペインの上の [名前に次の文字を含む] テキスト ボックスにテキストを入力します。
入力したテキストを含むベースラインおよびベースライン グループが、各ペインにリスト表示されます。選択したインベ
ントリ オブジェクトがコンテナ オブジェクトの場合、タブの下部にある仮想マシンおよび仮想アプライアンス ペインま
たはホスト ペインの仮想マシン、アプライアンス、またはホストもフィルタリングされます。
オブジェクトからのベースラインまたはベースライン グループの分離
ベースラインまたはベースライン グループが直接添付されていたオブジェクトから、それらのベースラインまたはベース
ライン グループを分離できます。vSphere オブジェクトはプロパティを継承できるため、ベースラインまたはベースライン
グループが添付されている親のオブジェクトを選択し、その親オブジェクトから分離することが必要になることがあります。
Update Manager Client のコンプライアンス ビューで、オブジェクトからベースラインおよびベースライン グループを
分離します。
手順
1
Update Manager が登録されている vCenter Server システムに vSphere Client を接続し、 [ホーム] - [インベントリ]
を選択します。
2
ベースラインを分離するオブジェクトのタイプを選択します。
たとえば、 [ホストおよびクラスタ] または [仮想マシンおよびテンプレート] を選択します。
3
インベントリ内のオブジェクトを選択して、 [Update Manager] タブをクリックします。
使用している vCenter Server システムが vCenter リンク モードの接続グループの一部である場合、Update Manager
インスタンスが登録されている vCenter Server システムでのみ、 [Update Manager] タブが使用できます。
4
分離を行うベースラインまたはベースライン グループを右クリックして、 [ベースラインを分離] または [ベースライン
グループを分離] を選択します。
5
ベースラインまたはベースライン グループを分離するインベントリ オブジェクトを選択して、 [分離] をクリックします。
分離したベースラインまたはベースライン グループが、添付されたベースライン ペインおよび添付されたベースライン
グループ ペインに表示されなくなります。
82
VMware, Inc.
第 10 章 ベースラインおよびベースライン グループの操作
パッチ ベースラインの編集
既存のホストまたは仮想マシン パッチ ベースラインは編集できますが、デフォルトのパッチ ベースラインは修正できません。
Update Manager Client の管理ビューで、パッチ ベースラインを編集します。
手順
1
Update Manager が登録されている vCenter Server システムに vSphere Client を接続し、ホーム ページのソ
リューションおよびアプリケーションで [Update Manager] をクリックします。
使用している vCenter Server システムが vCenter リンク モードの接続グループの一部である場合は、ナビゲーション
バーで該当する vCenter Server システムの名前を選択して、使用する Update Manager インスタンスを指定します。
2
[ベースラインおよびグループ] タブで、 [ホスト] または [VM/VA] ボタンのいずれかをクリックしてベースライン
のタイプを選択し、 [パッチ ベースライン] タブをクリックします。
3
パッチ ベースラインを選択し、ベースライン ペインの上部右隅にある [編集] をクリックします。
4
ベースラインの名前と説明を編集します。
5
パッチ オプション、条件、および含めるパッチまたは除外するパッチを変更します。
6
[OK] をクリックして変更内容を保存します。
ホスト エクステンション ベースラインの編集
既存のエクステンション ベースラインの名前、説明、および構成を変更できます。
Update Manager Client の管理ビューで、エクステンション ベースラインを編集できます。
手順
1
Update Manager が登録されている vCenter Server システムに vSphere Client を接続し、ホーム ページのソ
リューションおよびアプリケーションで [Update Manager] をクリックします。
使用している vCenter Server システムが vCenter リンク モードの接続グループの一部である場合は、ナビゲーション
バーで該当する vCenter Server システムの名前を選択して、使用する Update Manager インスタンスを指定します。
2
[ベースラインおよびグループ] タブで、 [ホスト] をクリックして、 [エクステンション ベースライン] のサブタブ
をクリックします。
3
エクステンション ベースラインを選択し、ベースライン ペインの上部右隅にある [編集] をクリックします。
4
適切なオプションを編集します。
5
オプション
操作
ベースラインの名前
ベースラインの名前と説明を編集します。
エクステンション
ベースラインに対してエクステンションを追加または削除します。
[OK] をクリックして変更内容を保存します。
ホスト アップグレード ベースラインの編集
既存のホスト アップグレード ベースラインの名前、説明、およびアップグレード オプションを変更できます。別のアッ
プグレード ファイルはアップロードできません。
Update Manager Client の管理ビューで、アップグレード ベースラインを編集できます。
VMware, Inc.
83
VMware vCenter Update Manager 管理ガイド
手順
1
Update Manager が登録されている vCenter Server システムに vSphere Client を接続し、ホーム ページのソ
リューションおよびアプリケーションで [Update Manager] をクリックします。
使用している vCenter Server システムが vCenter リンク モードの接続グループの一部である場合は、ナビゲーション
バーで該当する vCenter Server システムの名前を選択して、使用する Update Manager インスタンスを指定します。
2
[ベースラインおよびグループ] タブで、 [ホスト] ボタンをクリックして、 [アップグレード ベースライン] のサブ
タブをクリックします。
3
既存のアップグレード ベースラインを選択し、ベースライン ペインの上部右隅にある [編集] をクリックします。
4
ベースラインの名前と説明、および適切なオプションを編集します。
5
オプション
操作
アップグレード バージョン
クリックして、アップグレード バージョンを変更します。
COS VMDK の場所
クリックして、ESX ホストの COS の移行先である VMDK の指定済みの場所を編集
します。
アップグレード後のオプション
クリックして、失敗した場合のホストの再起動に関する設定とアップグレード後の使
用方法に関する設定を編集します。
[OK] をクリックして変更内容を保存します。
仮想アプライアンス アップグレード ベースラインの編集
既存のアップグレード ベースラインの名前、説明、およびアップグレード オプションを変更できます。
Update Manager Client の管理ビューで、アップグレード ベースラインを編集します。
手順
1
Update Manager が登録されている vCenter Server システムに vSphere Client を接続し、ホーム ページのソ
リューションおよびアプリケーションで [Update Manager] をクリックします。
使用している vCenter Server システムが vCenter リンク モードの接続グループの一部である場合は、ナビゲーション
バーで該当する vCenter Server システムの名前を選択して、使用する Update Manager インスタンスを指定します。
2
[ベースラインおよびグループ] タブをクリックし、 [VM/VA] ボタンをクリックして、 [アップグレード ベースライン]
のサブタブをクリックします。
3
既存のアップグレード ベースラインを選択し、ベースライン ペインの上部右隅にある [編集] をクリックします。
4
適切なオプションを編集します。
5
オプション
操作
ベースラインの名前
ベースラインの名前と説明を編集します。
アップグレード オプション
適用する既存のルールを編集するか、新しいルールを作成します。
[OK] をクリックして変更内容を保存します。
ベースライン グループの編集
既存のベースライン グループの名前やタイプを変更したり、ベースライン グループに含まれているアップグレードおよ
びパッチ ベースラインを追加または削除したりすることができます。
Update Manager Client の管理ビューで、ベースライン グループを編集します。
84
VMware, Inc.
第 10 章 ベースラインおよびベースライン グループの操作
手順
1
Update Manager が登録されている vCenter Server システムに vSphere Client を接続し、ホーム ページのソ
リューションおよびアプリケーションで [Update Manager] をクリックします。
使用している vCenter Server システムが vCenter リンク モードの接続グループの一部である場合は、ナビゲーション
バーで該当する vCenter Server システムの名前を選択して、使用する Update Manager インスタンスを指定します。
2
ベースライン グループ ペインからベースライン グループを選択し、ペインの上部にある [編集] をクリックします。
3
ベースライン グループの名前を編集します。
4
(オプション) 含まれているアップグレード ベースラインを変更します。
5
(オプション) 含まれているパッチ ベースラインを変更します。
6
(オプション) 含まれているエクステンション ベースラインを変更します。
7
終了準備の完了ページの内容を確認して、 [OK] をクリックします。
ベースラインの削除
不要になったベースラインは、Update Manager から削除できます。ベースラインを削除すると、ベースラインの添付
先のすべてのオブジェクトから分離されます。
Update Manager Client の管理ビューで、ベースラインを削除します。
手順
1
Update Manager が登録されている vCenter Server システムに vSphere Client を接続し、ホーム ページのソ
リューションおよびアプリケーションで [Update Manager] をクリックします。
使用している vCenter Server システムが vCenter リンク モードの接続グループの一部である場合は、ナビゲーション
バーで該当する vCenter Server システムの名前を選択して、使用する Update Manager インスタンスを指定します。
2
[ベースラインおよびグループ] タブで、削除するベースラインをすべて選択して、 [削除] をクリックします。
3
確認ダイアログ ボックスで [はい] をクリックします。
ベースラインが削除されます。
ベースライン グループの削除
不要になったベースライン グループは、Update Manager から削除できます。ベースライン グループを削除すると、
ベースライン グループの添付先のすべてのオブジェクトから分離されます。
Update Manager Client の管理ビューで、ベースライン グループを削除できます。
手順
1
Update Manager が登録されている vCenter Server システムに vSphere Client を接続し、ホーム ページのソ
リューションおよびアプリケーションで [Update Manager] をクリックします。
使用している vCenter Server システムが vCenter リンク モードの接続グループの一部である場合は、ナビゲーション
バーで該当する vCenter Server システムの名前を選択して、使用する Update Manager インスタンスを指定します。
2
[ベースラインおよびグループ] タブで、削除するベースライン グループをすべて選択して、 [削除] をクリックします。
3
確認ダイアログ ボックスで [はい] をクリックします。
ベースライン グループが削除されます。
VMware, Inc.
85
VMware vCenter Update Manager 管理ガイド
86
VMware, Inc.
vSphere オブジェクトのスキャンおよびス
キャン結果の表示
11
スキャンは、スキャン タイプに応じて、ホスト、仮想マシン、仮想アプライアンスのセットの属性を、リポジトリ内のす
べてのパッチおよびアップグレードを基準に評価する処理です。
コンプライアンス情報を生成してスキャン結果を表示するには、スキャンするオブジェクトにベースラインおよびベース
ライン グループを添付する必要があります。
Update Manager では、スキャンを手動で開始するかスケジュール設定して、コンプライアンス情報を生成することに
よって、仮想マシン、仮想アプライアンス、および ESX/ESXi ホストをスキャンするように設定できます。
スキャンの開始またはスケジュール設定を行うには、パッチおよびアップグレードのスキャン権限が必要です。ユーザー、
グループ、ロール、および権限の管理に関する詳細については、『vSphere 基本システム管理』 を参照してください。
Update Manager の権限およびその説明のリストについては、「Update Manager の権限 (P. 67)」 を参照してください。
Update Manager Client のコンプライアンス ビューから vSphere オブジェクトをスキャンします。
DRS を使用するクラスタで vSphere オブジェクトをスキャンすると、Update Manager は一時的にクラスタ全体の
VMware DPM および VMware HA のアドミッション コントロールを無効にします。クラスタにスタンバイ モードのホ
ストがある場合、Update Manager は、すべてのスタンバイ モードのホストがパワーオンするまで待ってからスキャン
処理を進めます。スキャンが完了すると、Update Manager は VMware DPM および VMware HA のアドミッション
コントロールをリストアします。
この章では次のトピックについて説明します。
n
手動による ESX/ESXi ホストのスキャンの開始 (P. 87)
n
手動による仮想マシンおよび仮想アプライアンスのスキャンの開始 (P. 88)
n
スキャンのスケジュール設定 (P. 88)
n
vSphere オブジェクトのスキャン結果とコンプライアンス状態の参照 (P. 89)
手動による ESX/ESXi ホストのスキャンの開始
vSphere インベントリ内のホストのスキャンを手動で開始して、すぐにスキャンを実行できます。添付されたベースライ
ンとベースライン グループを基準に vSphere オブジェクトをスキャンすることをお勧めします。
手順
1
Update Manager が登録されている vCenter Server システムに vSphere Client を接続し、ナビゲーション バーで
[ホーム] - [インベントリ] - [ホストおよびクラスタ] を選択します。
2
ホスト、データ センター、またはコンテナ オブジェクトのいずれかを選択して、 [アップデートの有無のスキャン]
を選択します。
選択したオブジェクトの子オブジェクトもすべてスキャンされます。仮想インフラストラクチャの規模が大きく、か
つスキャンを開始したオブジェクトがオブジェクト階層の上位にあるほど、スキャンにかかる時間は長くなります。
VMware, Inc.
87
VMware vCenter Update Manager 管理ガイド
3
スキャンするアップデートのタイプを選択します。
[パッチおよびエクステンション] または [アップグレード] をスキャンできます。
4
[スキャン] をクリックします。
選択したインベントリ オブジェクトは、選択したオプションに応じて、Update Manager リポジトリ内のアップデート
および使用可能なアップグレードを基準にスキャンされます。
手動による仮想マシンおよび仮想アプライアンスのスキャンの開始
vSphere インベントリで仮想マシンと仮想アプライアンスをすぐにスキャンするには、添付されたベースラインとベース
ライン グループを基準にして、スキャンを手動で開始します。
手順
1
Update Manager が登録されている vCenter Server システムに vSphere Client を接続し、ナビゲーション バーで
[ホーム] - [インベントリ] - [仮想マシンおよびテンプレート] を選択します。
2
仮想マシン、仮想アプライアンス、仮想マシンおよびアプライアンスを含むフォルダ、またはデータ センターを右
クリックして、 [アップデートの有無のスキャン] を選択します。
オブジェクトの子オブジェクトもすべてスキャンされます。仮想インフラストラクチャの規模が大きく、かつスキャ
ンを開始したオブジェクトがオブジェクト階層の上位にあるほど、スキャンにかかる時間は長くなり、コンプライア
ンス状態の表示がより正確になります。
3
スキャンするアップデートのタイプを選択します。
オプションは、 [パッチ] 、 [仮想アプライアンスのアップグレード] 、 [仮想マシンのハードウェアのアップグレード] 、
および [VMware Tools のアップグレード] です。
4
[スキャン] をクリックします。
選択した仮想マシンとアプライアンスは、選択したオプションに応じて、Update Manager パッチ リポジトリ内のすべ
てのパッチと使用可能なアップグレードを基準にスキャンされます。
スキャンのスケジュール設定
vSphere Client を構成して、指定した時刻に、または指定した間隔でインベントリ内のオブジェクトのスキャンを実行
できます。
手順
1
Update Manager が登録されている vCenter Server システムに vSphere Client を接続し、ナビゲーション バーで、
[ホーム] - [マネージメント ツール] - [スケジュール設定タスク] を選択します。
使用している vCenter Server システムが、vCenter リンク モードの接続グループの一部である場合は、ナビゲーション
バーで該当する vCenter Server システムの名前を選択して、スキャン タスクのスケジュール設定に使用する Update
Manager を指定します。
2
ツールバーにある [新規] をクリックして、スケジュール設定するタスクを選択ダイアログ ボックスを開きます。
3
[アップデートの有無のスキャン] を選択して、 [OK] をクリックします。
4
スキャンする vSphere インフラストラクチャ オブジェクトのタイプを選択して、 [次へ] をクリックします。
仮想マシンおよび仮想アプライアンス、または ESX/ESXi ホストのスキャンを選択できます。
5
インベントリ ツリーを使用して、スキャンするインベントリ オブジェクトを選択し、 [次へ] をクリックします。
選択したオブジェクトの子オブジェクトもすべてスキャンされます。
88
6
スキャンするアップデートのタイプを選択します。
7
スキャンに一意の名前と説明 (説明は任意) を入力します。
VMware, Inc.
第 11 章 vSphere オブジェクトのスキャンおよびスキャン結果の表示
8
タスクの頻度と開始時刻を設定して、 [次へ] をクリックします。
9
(オプション) 結果を送信する 1 つ以上の E メール アドレスを指定し、 [次へ] をクリックします。
このオプションを有効にするには、vCenter Server システムのメール設定を構成する必要があります。
10 終了準備の完了ページの内容を確認して、 [終了] をクリックします。
スキャン タスクが vSphere Client のス[ケジュール設定タスク]ウィンドウに一覧表示されます。
vSphere オブジェクトのスキャン結果とコンプライアンス状態の参照
Update Manager はオブジェクトをスキャンし、添付したベースラインやベースライン グループに対するコンプライア
ンス状態を判定します。個別の仮想マシン、仮想アプライアンス、テンプレート、ESX/ESXi ホスト、あるいは一群の仮
想マシンやホストについて、結果を調べることによってコンプライアンス状態を確認できます。
仮想マシン、仮想アプライアンス、または ESX/ESXi ホストのサポートされているグループには、フォルダ、vApp、ク
ラスタ、およびデータ センターなどの仮想インフラストラクチャのコンテナ オブジェクトが含まれます。
ベースラインは、仮想マシン、仮想アプライアンス、テンプレート、およびホストと次のように関係します。
n
オブジェクト、オブジェクトのコンテンツ、または仮想マシンに対する参照権限がユーザーにない場合、これらのス
キャン結果は表示されません。
n
ベースラインおよびベースライン グループに対するコンプライアンスは参照時に評価されます。そのため、必ず最
新の情報を表示するために情報を収集するまで短時間の休止が起きることがあります。
n
オブジェクトには、コンプライアンス情報の検査対象となるベースラインまたはベースライン グループが添付され
ている必要があります。
n
該当するコンプライアンス情報のみが提供されます。たとえば、あるコンテナに Windows XP と Windows Vista
仮想マシンが存在し、Windows XP と Windows Vista のパッチに対するパッチ ベースラインがこのコンテナに添
付されている場合、それぞれの種類のマシンに対応するベースラインが添付されます。Windows Vista 仮想マシンは、
Windows Vista ベースラインとのコンプライアンスが評価され、その結果が表示されます。この Windows Vista
仮想マシンが、Windows XP パッチとのコンプライアンスが評価されることはなく、それらのコンプライアンス状態は
「not applicable (該当なし)」 と表示されます。
n
コンプライアンスの状態は、権限に基づいて表示されます。あるコンテナの参照権限はあるが、コンテナのコンテン
ツすべてに対する参照権限がないユーザーの場合、そのコンテナにあるすべてのオブジェクトのコンプライアンス情
報を集約したものが表示されます。オブジェクト、オブジェクトのコンテンツ、または特定の仮想マシンに対する参
照権限がユーザーにない場合、これらのスキャン結果は表示されません。コンプライアンスの状態を参照するには、
インベントリ内のオブジェクトに対するコンプライアンスの状態の表示権限が必要です。特定のインベントリ オブ
ジェクトに対して、パッチ、エクステンション、およびアップグレードを基準に修正する権限、またはパッチおよび
エクステンションをステージングする権限を所有しているユーザーは、コンプライアンス状態を表示する権限がなく
ても、そのオブジェクトのコンプライアンス状態を参照できます。Update Manager の権限の詳細については、
「Update Manager の権限 (P. 67)」 を参照してください。ユーザー、グループ、ロール、および権限の管理に関す
る詳細については、『vSphere 基本システム管理』 を参照してください。
n
新しいパッチが公開されて古くなったパッチだけを含む固定ベースラインを基準にホストをスキャンし、ホストに新
しいパッチがすでにインストールされている場合、古いアップデートのコンプライアンス状態は適用されません。新
しいパッチがインストールされていない場合、新しいパッチのコンプライアンス状態は非準拠になります。非準拠の
パッチは、修正を開始したあとでインストールできます。
古くなったパッチと新しいパッチの両方を含む固定ベースラインを基準にホストをスキャンした場合、古いパッチは
非準拠と表示されます。新しいパッチのみ、修正の開始後にインストールされます。
VMware, Inc.
89
VMware vCenter Update Manager 管理ガイド
vSphere オブジェクトのコンプライアンス情報の表示
ベースラインおよびベースライン グループに対する仮想マシン、仮想アプライアンス、およびホストの準拠状態を確認で
きます。単一のオブジェクトまたは一群の仮想マシン、仮想アプライアンス、あるいはホストの結果を表示できます。
手順
1
Update Manager が登録されている vCenter Server システムに vSphere Client を接続し、ナビゲーション バーで、
[ホーム] - [インベントリ] を選択します。
2
コンプライアンス情報を表示するオブジェクトのタイプを選択します。
例: [ホストおよびクラスタ] または [仮想マシンおよびテンプレート]
3
インベントリから、オブジェクトまたは親オブジェクトを選択します。
4
[Update Manager] タブをクリックして、スキャン結果とコンプライアンス状態を表示します。
コンプライアンス状態の表示
選択した vSphere インベントリ オブジェクトのコンプライアンス状態についての情報は、Update Manager Client の
コンプライアンス ビューに表示されます。
4 つのペインに情報が表示されます。
表 11-1. [Update Manager] タブのペイン
90
ペイン
説明
添付されたベースライン グループ
選択されたオブジェクトに添付されているベースライン グループを表示します。 [すべ
てのグループおよび独立したベースライン] を選択した場合、添付されたベースライン
ペインに添付されているベースラインがすべて表示されます。個々のベースライン グ
ループを選択した場合、添付されたベースライン ペインには、そのグループ内のベース
ラインのみ表示されます。
添付されたベースライン
選択されたオブジェクトに添付されているベースライン、および選択されたベースライン
グループに含まれているベースラインを表示します。
VMware, Inc.
第 11 章 vSphere オブジェクトのスキャンおよびスキャン結果の表示
表 11-1. [Update Manager] タブのペイン (続き)
ペイン
説明
コンプライアンス
選択されたインベントリ オブジェクト、ベースライン グループ、およびベースラインに
応じて動的に変化するコンプライアンス グラフが含まれます。グラフは、選択された
ベースラインに対して特定のコンプライアンス状態にある、選択されたコンテナ オブ
ジェクト内の仮想マシン、アプライアンス、またはホストの構成比を表しています。
ホスト、仮想マシンまたはアプライアンスを個別に選択すると、グラフの色が一様になり、
単一のコンプライアンスの状態を表します。
グラフの上部に、次のコンプライアンス状態が表示されます。
適用可能なすべて
コンプライアンスを計算中のインベントリ オブジェクトの総
数。この数は、選択したコンテナ インベントリ オブジェクト
内の総オブジェクトから、選択したベースラインが適用しな
いオブジェクトを引いたものです。
ベースラインが適用可能かどうかは、ベースラインが仮想マ
シン、アプライアンス、またはホストに直接添付されている
か、コンテナ オブジェクトに添付されているかによって異な
ります。適用の可否は、選択したオブジェクトに適用可能な
パッチ、エクステンション、またはアップグレードが、ベー
スラインに含まれているかによっても異なります。
仮想マシンおよび仮想アプライアンス / ホスト
非準拠
選択されたベースラインの 1 つ以上のパッチ、エクステン
ション、またはアップグレードに準拠していない、選択され
たコンテナ オブジェクト内の仮想マシン、仮想アプライアン
ス、またはホストの数。
互換性なし
選択されたベースラインおよびベースライン グループを使用
して修正できない、選択されたコンテナ オブジェクト内の仮
想マシン、仮想アプライアンス、またはホストの数。互換性
なしの状態には注意が必要です。また、調査して互換性のな
い理由を確認する必要があります。互換性なしの詳細につい
ては、パッチ、エクステンション、またはアップグレードの
詳細を参照してください。
不明
選択されたベースラインおよびベースライン グループで、1
つ以上のパッチ、エクステンション、またはアップグレード
を基準にスキャンされていない、選択されたコンテナ オブ
ジェクト内の仮想マシン、仮想アプライアンス、またはホス
トの数。
準拠
選択したコンテナ オブジェクト内の準拠している仮想マシン、
仮想アプライアンス、またはホストの数。
添付されたベースライン グループ、添付されたベースライン、およびコンプライアンス
ペインから選択された仮想マシンおよび仮想アプライアンス、またはホストの表を表示
します。
vSphere オブジェクトに対するベースラインまたはベースライン グループのコンプライアン
スの確認
スキャンの結果として、添付されたベースラインおよびベースライン グループのコンプライアンスの度合いに関する情報
が示されます。個々の vSphere オブジェクトの情報やコンテナ内のすべてのオブジェクトの情報を参照できます。また、
ベースラインおよびベースライン グループに含まれているパッチ、エクステンション、およびアップグレードの詳細情報
も参照できます。
Update Manager のコンプライアンス ビューから、次の情報にアクセスできます。
n
このレベルの前回のスキャンが完了した日時。
n
準拠パッチと非準拠パッチの合計数。
VMware, Inc.
91
VMware vCenter Update Manager 管理ガイド
n
ベースラインまたはベースライン グループごとの、適用可能、非準拠、非互換、不明、準拠の状態にある仮想マシン、
仮想アプライアンス、またはホストの数。
n
ベースラインまたはベースライン グループごとの、特定の仮想マシンまたはホストに適用可能なアップデート数。
手順
1
Update Manager が登録されている vCenter Server システムに vSphere Client を接続し、ナビゲーション バーで、
[ホーム] - [インベントリ] を選択します。
2
スキャン結果を表示するオブジェクトのタイプを選択します。
例: [ホストおよびクラスタ] または [仮想マシンおよびテンプレート]
3
インベントリからオブジェクトを選択します。
このオブジェクトには、仮想マシン、仮想アプライアンス、ホスト、またはコンテナ オブジェクトを 1 つだけ選択
できます。
4
[Update Manager] タブをクリックします。
5
ベースライン グループまたはベースラインを選択する、あるいは [すべてのグループおよび個別のベースライン] を
選択します。
6
コンプライアンス ペインでリストからコンプライアンス ステータス (適用可能なすべて、非準拠、互換性なし、不明、
および準拠) を選択します。
コンプライアンス状態で選択した仮想マシン、仮想アプライアンス、またはホストが、 [Update Manager] タブの
一番下の仮想マシンおよび仮想アプライアンス ペイン、またはホスト ペインに表示されます。
7
パッチ列で、コンプライアンス状態にあるかコンプライアンス状態にない、または不明な状態のパッチ数を示すリン
クをクリックします。
[パッチの詳細]ウィンドウが表示されます。
8
[Update Manager] タブの一番下の仮想マシンおよび仮想アプライアンス ペインまたはホスト ペイン内のアップグ
レード列のリンクをクリックします。リンクは、選択したコンプライアンス状態のアップグレードの数を示します。
[アップグレードの詳細]ウィンドウが表示されます。
9
(オプション) エクステンション列で、コンプライアンス状態にあるかコンプライアンス状態にない、または不明な状
態のホスト エクステンション数を示すリンクをクリックします。
[エクステンションの詳細]ウィンドウが表示されます。
パッチの詳細の表示
[パッチの詳細]ウィンドウには、選択された仮想マシンまたはホストとともに、コンプライアンス状態の順番でパッチの
表が表示されます。
表の上部のコンプライアンスの概要には、適用可能なパッチ、不足しているパッチ (非準拠)、準拠しているパッチ、ス
テージングされたパッチなど、それぞれの数が表示されます。互換性なしの状態のパッチがある場合は、コンプライアン
スの概要には互換性のないパッチの詳細が表示されます。互換性がない場合、その原因として、競合、またはアップデート
パッケージの不足などがあります。
[パッチの詳細]ウィンドウで、選択したパッチをダブルクリックすると、パッチに関する詳細を参照できます。
パッチの詳細ウィンドウの表の列と、その説明については、表 11-2 を参照してください。
表 11-2. パッチの詳細ウィンドウ
オプション
説明
アップデート名
アップデートの名前
コンプライアンス
92
パッチのコンプライアンスステータス。値には、なし (非準拠)
、該当なし、不明、インストール済み
(準拠) などがあります。
VMware, Inc.
第 11 章 vSphere オブジェクトのスキャンおよびスキャン結果の表示
表 11-2. パッチの詳細ウィンドウ (続き)
オプション
説明
ベンダー ID
ベンダーが割り当てたアップデートの ID コード
重要度
アップデートの重要度ホストの重要度の状態には、最重要、全体的、セキュリティなどがあります。
仮想マシンの場合は重要度には、最重要、重要、中程度などがあります。
影響
アップデートの適用で行うべき操作。この操作には、システムの再起動、またはホストのメンテナンス
モードへの切り替えも含まれることがあります。
リリース日
アップデートのリリース日
エクステンションの詳細の表示
[エクステンションの詳細]ウィンドウには、選択されたホストとともに、コンプライアンス状態の順番でエクステンショ
ンの表が表示されます。
[エクステンションの詳細]ウィンドウで、選択したエクステンションをダブルクリックすると、エクステンションに関す
る詳細を参照できます。
[エクステンションの詳細]ウィンドウに表示される情報については、表 11-3 を参照してください。
表 11-3. エクステンションの詳細ウィンドウ
オプション
説明
アップデート名
アップデートの名前
コンプライアンス
エクステンションのコンプライアンス状態。値には、なし (インストールされたエクステン
ションに非準拠のパッチ)、新規モジュール (最初にインストール可能な非準拠のエクステン
ション)、該当なし、不明、インストール済み (準拠)、競合する新規モジュール (エクステ
ンションはインストール可能だが、ホストの一部のパッケージまたはパッチ リポジトリ内の一
部のアップデートと競合する) などがあります。
ベンダー ID
ベンダーが割り当てたアップデートの ID コード
重要度
アップデートの重要度ホストの重要度の状態には、最重要、全体的、セキュリティなどがあり
ます。
影響
アップデートの適用で行うべき操作。この操作には、システムの再起動、またはメンテナンス
モードへの切り替えも含まれることがあります。
リリース日
アップデートのリリース日
アップグレードの詳細の表示
[アップグレードの詳細]ウィンドウには、選択した特定のアップグレードに関する情報が表示されます。
[アップグレードの詳細]ウィンドウに表示される情報については、表 11-4 を参照してください。
表 11-4. アップグレードの詳細ウィンドウ
オプション
説明
ベースライン名
アップグレード ベースラインの名前。
ベースライン タイプ
ベースラインのタイプ。タイプは、ホスト アップグレード、仮想マシンアップグレード、また
は仮想アプライアンス アップグレードです。
ベースラインの説明
ベースラインの説明 (ある場合)。ベースラインに説明がない場合は表示されません。
コンプライアンス状態
アップグレードのコンプライアンス状態。アップグレード ベースラインを基準とした、選択し
たオブジェクトのコンプライアンス状態を示します。
詳細
ベースラインのタイプに特有の詳細。たとえば、「ホストと整合するように仮想マシン ハード
ウェアをアップグレード」 ベースラインの場合、詳細には現在のハードウェア バージョンお
よびターゲットの仮想マシンのハードウェア バージョンが含まれます。
VMware, Inc.
93
VMware vCenter Update Manager 管理ガイド
94
VMware, Inc.
vSphere オブジェクトの修正
12
仮想マシン、仮想アプライアンス、およびホストの修正は、手動で開始、または定期的な修正のスケジュールを設定して
実行できます。
仮想マシンと仮想アプライアンスを一緒に修正できます。
使用している vCenter Server が vCenter リンク モードの接続グループの一部である場合、Update Manager が登録さ
れている vCenter Server システムによって管理されているインベントリ オブジェクトのみ修正できます。
vSphere オブジェクトの修正を行うには、パッチおよびアップグレードの修正権限が必要です。ユーザー、グループ、
ロール、および権限の管理に関する詳細については、『vSphere 基本システム管理』 を参照してください。Update
Manager の権限およびその説明のリストについては、「Update Manager の権限 (P. 67)」 を参照してください。
DRS を使用するクラスタで vSphere オブジェクトを修正すると、Update Manager は一時的にクラスタ全体の VMware
DPM および VMware HA のアドミッション コントロールを無効にします。クラスタにスタンバイ モードのホストがあ
る場合、Update Manager は、すべてのスタンバイ モードのホストがパワーオンするまで待ってから修正を進めます。
修正が完了すると、Update Manager は VMware DPM および VMware HA のアドミッション コントロールをリスト
アします。
この章では次のトピックについて説明します。
n
ホストと仮想マシンの組織的なアップグレード (P. 95)
n
ホストの修正 (P. 96)
n
テンプレートの修正 (P. 98)
n
旧バージョンへのロールバック (P. 98)
n
パッチ修正後の仮想マシンの再起動 (P. 99)
n
ESX/ESXi ホストへのパッチおよびエクステンションのステージング (P. 99)
n
手動によるホスト、仮想マシン、および仮想アプライアンスの修正 (P. 100)
n
ホスト、仮想マシンおよび仮想アプライアンスの修正のスケジュール設定 (P. 104)
ホストと仮想マシンの組織的なアップグレード
vSphere インベントリで、ホストまたは仮想マシンを組織的にアップグレードできます。
組織的なアップグレードでは、vSphere インベントリのコンテナ オブジェクトに添付されている 1 つのホスト アップグレード
ベースラインを使用して、インベントリ内のすべてのホストをアップグレードできます。組織的なアップグレードを使用
すると、仮想マシン ハードウェアと vSphere インベントリ内の仮想マシンの VMware Tools を同時にアップグレードで
きます。これには、次のベースラインを含む、ベースライン グループを使用します。
n
ホストと整合するように仮想マシン ハードウェアをアップグレード
n
ホストと整合するように VMware Tools をアップグレード
VMware, Inc.
95
VMware vCenter Update Manager 管理ガイド
組織的なアップグレードは、クラスタ、フォルダ、データ センター、または個々のエンティティ レベルで実行できます。
仮想マシンの仮想ハードウェアをアップグレードすると、新しいデバイスや機能が、ゲスト OS に公開されます。仮想ハー
ドウェア バージョンをアップグレードする前に VMware Tools をアップグレードして、ゲストで必要なドライバをすべ
てアップデートする必要があります。VMware Tools がインストールされていないか、最新のものではない、またはサー
ドパーティ ベンダーによって管理されている場合、仮想マシンの仮想ハードウェアをアップグレードすることはできません。
ホストと整合するように仮想マシン ハードウェアをアップグレード ベースラインおよびホストと整合するように VMware
Tools をアップグレード ベースラインを含む、ベースライン グループを基準に仮想マシンをアップグレードする場合、
Update Manager はアップグレード処理を正しい順序で行い、最初に VMware Tools がアップグレードされます。
VMware Tools のアップグレード中は、仮想マシンをパワーオンしておく必要があります。修正前に仮想マシンがパワー
オフ状態またはサスペンド状態の場合は、Update Manager がマシンをパワーオンします。アップグレードが完了した
あと、Update Manager はマシンを再起動し、仮想マシンを元の電源状態にリストアします。
Update Manager は、vSphere Client から管理している VMware Tools インスタンスのみをアップグレードします。
管理対象の VMware Tools は ISO イメージとして ESX/ESXi ホストに同梱されています。VMware Tools の OSP
(Operating System Specific Packages) はサポートされていません。OSP の詳細については、『VMware Tools
Installation Guide Operating System Specific Packages』 を参照してください。
仮想ハードウェアのアップグレード中は、仮想マシンをシャットダウンしておく必要があります。修正が完了したあと、
Update Manager は仮想マシンを元の電源状態にリストアします。仮想マシンがパワーオン状態の場合、Update Manager
がマシンをパワーオフして仮想ハードウェアのアップグレードを行い、仮想マシンをパワーオンします。
ホストの修正
ホストの修正は、添付するベースラインのタイプ、またホストがクラスタに含まれるかどうかによって、実行の方法が異
なります。
ESX/ESXi ホストが 1 つのクラスタになっている場合、修正は連続して行われます。クラスタのホストを修正していて、
そのホストの 1 つがメンテナンス モードに入れなかった場合、Update Manager はエラーを報告し、修正は停止して失
敗します。クラスタ内で修正されたホストは、そのアップデート レベルが維持されます。失敗したホストのあとに修正さ
れるはずだったホストはアップデートされていません。
1 つのデータ センターにある複数のクラスタでは、修正プロセスは並行して実行されます。データ センター内のクラスタの 1
つで修正が失敗しても、残りのクラスタは修正されます。
アップグレード ベースラインとパッチまたはエクステンション ベースラインを含むベースライン グループを基準にホス
トを修正する場合は、アップグレードが先に実行されます。Update Manager とホストが別の場所にある、待ち時間の
長いネットワークでのホスト アップグレードは、場合によっては数時間かかります。これは、アップグレードの前に、
Update Manager サーバ リポジトリからホストにアップグレード ファイルがコピーされるためです。この間、ホストは
メンテナンス モードのままです。
1 つのクラスタ内の複数の ESX/ESXi ホストのホスト アップグレードの修正は、クラスタ内のホストすべてがアップグ
レード可能な場合にのみ先に進みます。
注意 ホストのアップグレードでは、サードパーティ製の管理エージェントおよびサードパーティ製のソフトウェア アプ
リケーションは ESX/ESXi 4.0.x ホストに移行されません。
96
VMware, Inc.
第 12 章 vSphere オブジェクトの修正
Update Manager はホスト パッチを次のように取り扱います。
n
パッチ ベースライン内のあるパッチが別のパッチのインストールを必要とする場合、Update Manager はパッチ リ
ポジトリ内から要件を検出して、選択したパッチとともにそれをインストールします。
n
ホストにインストールされたほかのパッチとの競合が発生すると、競合が発生したパッチはインストールまたはス
テージングされないことがあります。ただし、ベースライン内の別のパッチで競合が解決する場合は、競合するパッ
チはインストールされます。たとえば、ベースラインがパッチ A とパッチ C を含んでいて、パッチ A が、すでにホ
ストにインストールされているパッチ B と競合するが、パッチ C がパッチ B を廃止し、かつパッチ A と競合しない
場合は、修正プロセスでパッチ A とパッチ C がインストールされます。
n
同じパッチの複数のバージョンが選択された場合は、Update Manager は最新のバージョンをインストールし、古
いバージョンはスキップします。
Update Manager は、エクステンションの修正要件とパッチの修正要件を別々に扱います。Update Manager は、エク
ステンションの修正中に、そのエクステンションに要件を自動的にインストールすることはありません。そのため、一部
の修正が失敗する可能性があります。不足している要件がパッチの場合、パッチ ベースラインにそれを追加できます。不
足している要件がエクステンションの場合、同一またはほかのエクステンション ベースラインにそれを追加できます。そ
の後、要件および元のエクステンションを含む 1 つ以上のベースラインを基準にホストを修正できます。ホストのエクス
テンションの修正またはステージングで発生した障害のトラブルシューティングの詳細は、「要件が満たされていないた
めにホスト エクステンションの修正またはステージングが失敗する (P. 138)」 を参照してください。
ESX ホストの修正の詳細
ESX ホストの修正時には、ESX ホストのバージョンによって Update Manager によるパッチの処理方法が異なります。
ESX 3.5 パッチ修正プロセスでは、累積的なロールアップおよびアップデートはパッチとみなされます。ホストにインス
トール済みのパッチが 2 つロールアップに含まれている場合でも、ロールアップ全体がホストにインストールされるまで、
ホストはロールアップに非準拠の状態です。
ESX 4.0.x のパッチ修正プロセスでは、Update Manager は vSphere Installation Bundle (*.vib ファイル) と連携
します。バンドルは、ESX 4.0.x ホストにインストールできる最小単位です。通知は、ホストの特定のバグ修正、以前の
バグ修正を集めたロールアップ、またはアップデート リリースを定義します。ホストが通知内のすべてのバンドルに準拠
している場合、そのホストはバンドルを含む vSphere 通知に準拠しています。
バンドルがほかのバンドルに依存している場合、Update Manager は修正プロセス中に必要なバンドルをインストール
します。このため、ステージングおよび修正を行なったあとのパッチの数は、ステージングまたは修正で選択したパッチ
の数よりも多くなることがあります。たとえば、バンドル A を含む通知で構成されるベースラインを基準にホストをス
テージングまたは修正し、かつバンドル A がバンドル B を必要とする場合 (バンドル B は通知の一部ではない)
、両方の
バンドルがステージングまたはインストールされます。このような場合、ステージングまたはインストールされたパッチ
に対するパッチ カウントは 1 ではなく 2 になります。
ESX ホストのアップグレード修正の前に、Update Manager によって、ホストをアップグレードできるかどうかを確認
するスクリプトがホスト上で実行されます。ホストをアップグレードできる場合は、Update Manager によって ISO ファ
イルがホストにコピーされます。ISO ファイルには、インストールされるデータと、インストーラ環境として機能する Linux
の kernel と ramdisk が含まれます。ホストの再起動時にインストーラが起動し、インストーラによってサービス コン
ソールの仮想ディスク (VMDK) が作成され、コンソールの VMDK にパッケージがインストールされます。ホストが再
起動し、ESX 4.0.x にアップグレードされ、vCenter Server システムに再接続されます。アップグレードに失敗した場合は、
前のバージョンにロールバックできます。
VMware, Inc.
97
VMware vCenter Update Manager 管理ガイド
ESXi ホストの修正の詳細
ESXi ホストの場合、アップデートにすべて含まれます。最新のアップデートに、その前のすべてのリリースのパッチが含
まれます。
ホスト上の ESXi イメージには、2 つのコピーが維持されます。最初のコピーはアクティブ ブート、2 番目のコピーはス
タンバイ ブートです。ESXi ホストにパッチを適用するとき、アクティブ ブートの内容とパッチの内容に基づいて、
Update Manager によって新しいイメージが作成されます。その後、新しい ESXi イメージがスタンバイ ブートに配置され、
Update Manager によってアクティブ ブートがスタンバイ ブートに指定されてからホストが再起動されます。ESXi ホ
ストが再起動されるとき、パッチが適用されたイメージがアクティブ ブートに含まれ、ESXi ホストの前バージョンのイ
メージがスタンバイ ブートに含まれます。
ESXi ホストをアップグレードするときは、Update Manager によって、ホストのバックアップ イメージが新しいイメー
ジに置き換えられ、アクティブ ブートとスタンバイ ブートが置き換えられます。アップグレード中に、ブートのホスト
となっているディスクのレイアウトが変更されます。ESXi ホストの合計ディスク容量は 1GB のままですが、その 1GB
のディスク容量内のディスク パーティション レイアウトが、ESXi 4.0 のイメージが保存されるブートの新しいサイズに
合わせて変更されます。
ロールバックの場面では、アップデートという用語は ESXi のパッチ、アップデート、およびアップグレードを指します。ESXi
ホストをアップデートするたびに、ESXi の以前のビルドのコピーがホストに保存されます。
アップデートに失敗し、ESXi 4.0 ホストが新しいビルドから起動できない場合、ホストは元のブート ビルドから起動する
状態に戻ります。ESXi では、1 レベルだけのロールバックが可能です。以前のビルドを一度に 1 つだけ保存できます。実
際に各 ESXi 4.0 ホストに格納されるのは、ブート ビルドとスタンバイ ビルドの最大 2 つのビルドです。
テンプレートの修正
テンプレートは一種の仮想マシンであるため、修正が可能です。
テンプレートが封印されている場合は特に、修正前にテンプレートのスナップショットを作成してください。封印されて
いるテンプレートは、オペレーティング システムのインストールが完了する前に停止され、そのテンプレートから作成さ
れた仮想マシンがセットアップ モードで起動するように、特別なレジストリ キーが使用されます。このような仮想マシ
ンが起動したときにセットアップ工程の最終処理を完了し、最終的なカスタマイズができるようにします。
封印されたテンプレートの修正を完了するには、テンプレートを仮想マシンとして起動する必要があります。このために、
仮想マシンをセットアップ モードで起動する特別なレジストリ キーは、記録され、削除されます。テンプレートが起動
して修正されたあと、レジストリ キーが復元され、マシンはシャットダウンされて、テンプレートは封印された状態に戻
されます。
エラーが発生すると、テンプレートが封印された状態に戻されないことがあります。たとえば、修正中に Update Manager
と vCenter Server システムとの接続が切断された場合、テンプレートを封印された状態に戻すことはできません。修正
前にスナップショットを作成することで、そうした問題から簡単に回復できるようにします。
旧バージョンへのロールバック
修正が失敗した場合は、仮想マシンおよびアプライアンスを以前の状態にロールバックできます。
Update Manager を設定して、仮想マシンおよびアプライアンスのスナップショットを作成し、それらのスナップショッ
トを無期限または一定期間保持できます。修正が完了したあと、修正を検証し、スナップショットが不要になった場合は
削除できます。
アップグレード ベースラインを基準に ESX 3.x ホストを修正した場合、アップグレードに失敗すると、ホストはデフォル
トでロールバックします。
98
VMware, Inc.
第 12 章 vSphere オブジェクトの修正
パッチ修正後の仮想マシンの再起動
再起動が必要な場合は、パッチの修正のプロセスの最後にマシンが再起動されます。マシンにログインしているユーザー
には、ダイアログ ボックスによってシャットダウンすることが通知されます。
ユーザーは、このシャットダウンを最大 60 分延期できます。指定した時間が経過すると、シャットダウンする前に残り
時間を知らせるタイマーが表示されます。
ESX/ESXi ホストへのパッチおよびエクステンションのステージング
ステージングによって、パッチやエクステンションをただちに適用することなく、それらを Update Manager サーバから
ESX/ESXi ホストへダウンロードできます。パッチおよびエクステンションのステージングを行うと、ホストでパッチお
よびエクステンションがローカルに使用できるようになっているため、修正時間が短縮されます。
パッチおよびエクステンションのステージングを行う場合、ホストをメンテナンス モードにする必要はありません。イン
ストール時にホストをメンテナンス モードに切り替える必要があるパッチおよびエクステンションのステージングでは、
修正時のダウンタイムを大幅に削減できます。
同一のステージング操作のためのベースラインまたはベースライン グループ内のパッチからみて、古くなったパッチはス
テージングできません。Update Manager では、ホストの現在のスキャン結果をもとに、あとに続く修正プロセスでイ
ンストール可能なパッチだけをステージングします。同一の選択されたパッチ セットにあるパッチからみて、あるパッチ
が古い場合は、その古いパッチはステージングされません。
パッチが Update Manager パッチ リポジトリ内のパッチと競合する場合で、ホストとは競合しない場合、スキャン後に
Update Manager はこのパッチを競合があるパッチとして報告します。そのパッチはホストにステージング可能で、ス
テージング操作が終了すると Update Manager はこのパッチをステージング済みとして報告します。
ステージング操作中、Update Manager はスキャン前およびスキャン後の操作を実行し、ベースラインのコンプライア
ンス状態はアップデートされます。
ESX/ESXi ホストに対して、パッチまたはエクステンションをステージングするには、パッチのステージング権限が必要です。
ユーザー、グループ、ロール、および権限の管理に関する詳細については、『vSphere 基本システム管理』 を参照してく
ださい。Update Manager の権限およびその説明のリストについては、「Update Manager の権限 (P. 67)」 を参照し
てください。
DRS を使用するクラスタにあるホストに対してパッチおよびエクステンションをステージングすると、Update Manager
は一時的にクラスタ全体の VMware DPM および VMware HA のアドミッション コントロールを無効にします。クラス
タにスタンバイ モードのホストがある場合、Update Manager は、すべてのスタンバイ モードのホストがパワーオンす
るまで待ってからステージング処理を進めます。ステージングが完了すると、Update Manager は VMware DPM および
VMware HA のアドミッション コントロールをリストアします。
重要 ESX/ESXi 4.0.x ホストでのみ、パッチおよびエクステンションのステージングがサポートされています。
開始する前に
ホストにパッチまたはエクステンションをステージングする前に、パッチ ベースライン、エクステンション ベースライン、
またはパッチとエクステンションを含むベースライン グループをそのホストに添付します。
手順
1
Update Manager が登録されている vCenter Server システムに vSphere Client を接続し、ナビゲーション バーで
[ホーム] - [インベントリ] - [ホストおよびクラスタ] を選択します。
2
データ センター、クラスタ、またはホストのいずれかを右クリックして、 [パッチのステージング] を選択します。
3
ステージングするパッチ ベースラインおよびエクステンション ベースラインを選択します。
4
パッチおよびエクステンションを適用するホストを選択して、 [次へ] をクリックします。
単一のホストに対するパッチおよびエクステンションのステージングを選択した場合、これはデフォルトで選択され
ます。
VMware, Inc.
99
VMware vCenter Update Manager 管理ガイド
5
(オプション) ステージング操作から除外するパッチおよびエクステンションを選択解除します。
6
(オプション) 上部右隅にあるテキスト ボックスにテキストを入力すると、パッチおよびエクステンションのリストに
ある文字列を検索できます。
7
[次へ] をクリックします。
8
終了準備の完了ページの内容を確認して、 [終了] をクリックします。
あるホストに対してステージングされたパッチおよびエクステンションの数は、 [Update Manager] タブの仮想マシン
および仮想アプライアンス ペイン、またはホスト ペインの、パッチおよびエクステンションの列に表示されます。
ステージングされたすべてのパッチおよびエクステンションは、修正時にインストールされているかどうかにかかわらず、
修正後にホストから削除されます。
手動によるホスト、仮想マシン、および仮想アプライアンスの修正
ESX/ESXi ホスト、仮想マシン、および仮想アプライアンスはいつでも手動で修正できます。
インベントリからコンテナ オブジェクトを修正すると、すべてのホストまたは選択したコンテナ オブジェクト内の仮想
マシンを組織的にアップグレードできます。
1 つのベースラインを基準にクラスタまたはデータ センターを修正すると、ホストを組織的にアップグレードできます。
ESX 3.0.0 以降、および ESX 3i バージョン 3.5 以降のバージョンから、ESX/ESXi バージョン 4.0 および 4.0.x にホスト
をアップグレードできます。次のベースラインを含むベースライン グループを基準に同じデータ センターを修正すると、
仮想マシンを組織的にアップグレードできます。
n
ホストと整合するように VMware Tools をアップグレード
n
ホストと整合するように仮想マシン ハードウェアをアップグレード
パッチ ベースラインまたはエクステンション ベースラインを基準にした手動によるホストの
修正
添付されたパッチまたはエクステンションのベースラインを基準に、ホストを修正できます。
ホスト エクステンション ベースラインを基準とした修正処理と、ホストのパッチ ベースラインを基準とした修正処理は
非常に似ています。1 つのベースラインまたは同じ種類の複数のベースラインを基準にして、ホストを修正できます。異
なる種類のベースラインを基準に修正を行う場合は、ベースライン グループを作成する必要があります。詳細については、
「ベースライン グループを基準にした手動によるホストの修正 (P. 102)」を参照してください。
ホストを ESX/ESXi バージョン 4.0 から ESX/ESXi バージョン 4.0.x に変更するには、パッチ ベースラインを使用する必
要があります。
開始する前に
パッチ ベースラインまたはエクステンション ベースラインを基準にホストを修正する前に、ホストにそのベースライン
を添付します。
手順
1
Update Manager が登録されている vCenter Server システムに vSphere Client を接続し、ナビゲーション バーで
[ホーム] - [インベントリ] - [ホストおよびクラスタ] を選択します。
2
修正するオブジェクトを右クリックし、 [修正] を選択します。
選択したオブジェクトの子オブジェクトもすべて修正されます。仮想インフラストラクチャの規模が大きく、かつ修
正を開始したオブジェクトがオブジェクト階層の上位にあるほど、この処理にかかる時間は長くなります。
3
適用するベースラインを選択します。
4
(オプション) 修正するホストを選択し、 [次へ] をクリックします。
単一のホストを修正する場合は、デフォルトで選択されています。
100
VMware, Inc.
第 12 章 vSphere オブジェクトの修正
5
(オプション) 修正対象から除外する特定のパッチまたはエクステンションを選択解除して、 [次へ] をクリックします。
6
(オプション) 除外するパッチまたはエクステンションのリストを確認して、 [次へ] をクリックします。
7
ホストの修正オプション ページで、タスクの一意の名前と説明 (説明は任意) を入力します。
8
[ただちに] を選択して、ウィザードの完了後すぐに処理を開始します。
9
[障害時対応] ドロップダウン メニューから修正処理に失敗したときの対応、該当する場合は再試行遅延と再試行回
数を指定し、 [次へ] をクリックします。
オプション
説明
タスク失敗
この失敗を Update Manager ログに記録し、それ以上の処理は何も行いません。
再試行
再試行遅延時間の経過後、再度、ホストをメンテナンス モードにしようと試みます。
これは、 [再試行回数] で指定された回数実行されます。
仮想マシンをパワーオフして再試行
すべての仮想マシンをパワーオフして、再度、ホストをメンテナンス モードにしよう
と試みます。これは、 [再試行回数] フィールドで指定された回数実行されます。パ
ワーオフ ボタンを使用したときと同じように仮想マシンはシャットダウンします。
仮想マシンをサスペンドして再試行
実行中のすべての仮想マシンをサスペンド状態にして、再度、ホストをメンテナンス
モードにしようと試みます。これは、 [再試行回数] フィールドで指定された回数実
行されます。
10 終了準備の完了ページの内容を確認して、 [終了] をクリックします。
アップグレード ベースラインを基準にした手動によるホストの修正
一度につき 1 つの添付されたアップグレード ベースラインを基準に、ESX/ESXi ホストを修正できます。ESX と ESXi の
アップグレード リリース ファイルを含む 1 つのアップグレード ベースラインを使用して、vSphere インベントリですべ
てのホストをアップグレードできます。Update Manager は、ESX/ESXi 3.5 および ESX 3.0.3 のホストから、バージョン
ESX/ESXi 4.0.x へのアップグレードをサポートしています。
アップグレード ベースラインを使用して、ESX/ESXi ホストを ESX/ESXi バージョン 4.0 から ESX/ESXi バージョン 4.0.x
に修正することはできません。ESX/ESXi バージョン 4.0 から ESX/ESXi バージョン 4.0.x への修正には、パッチを使用します。
開始する前に
アップグレード ベースラインを基準にホストを修正する前に、ホストにそのベースラインを添付します。
手順
1
Update Manager が登録されている vCenter Server システムに vSphere Client を接続し、ナビゲーション バーで
[ホーム] - [インベントリ] - [ホストおよびクラスタ] を選択します。
2
修正するオブジェクトを右クリックし、 [修正] を選択します。
選択したオブジェクトの子オブジェクトもすべて修正されます。仮想インフラストラクチャの規模が大きく、かつ修
正を開始したオブジェクトがオブジェクト階層の上位にあるほど、この処理にかかる時間は長くなります。
1 つのアップグレード ベースラインを基準にコンテナ オブジェクトをアップグレードすることを選択して、コンテナ
オブジェクトにあるホストの組織的なアップグレードを実行します。
3
適用するベースラインを選択します。
4
(オプション) 修正するホストを選択し、 [次へ] をクリックします。
単一のホストを修正する場合は、デフォルトで選択されています。
5
VMware, Inc.
エンド ユーザー使用許諾契約書ページで条項に同意して、 [次へ] をクリックします。
101
VMware vCenter Update Manager 管理ガイド
6
(オプション) ESX 4.0 のアップグレード ページで、編集する設定のリンクをクリックします。
オプション
説明
COS VMDK の場所 (ESX のみ)
[ESX 4.0 COS VMDK の場所]ウィンドウで、ESX ホストの COS の移行先となる VMDK
のデータストアの場所を指定します。
失敗した際のロールバック (ESX のみ)
[ESX 4.0 アップグレード後のオプション] ウィンドウで、修正が失敗した場合のロー
ルバックを無効にするかどうかを指定します。
アップグレード後のスクリプト (ESX のみ) [ESX 4.0 のアップグレード後のオプション] ウィンドウで、アップグレード終了後と
ポスト アップグレード スクリプトがタイムアウトしたときにポスト アップグレード
スクリプトを使用することを指定します。
7
ホストの修正オプション ページで、タスクの一意の名前と説明 (説明は任意) を入力します。
8
[ただちに] を選択して、ウィザードの完了後すぐに処理を開始します。
9
[障害時対応] ドロップダウン メニューから修正処理に失敗したときの対応、該当する場合は再試行遅延と再試行回
数を指定し、 [次へ] をクリックします。
オプション
説明
タスク失敗
この失敗を Update Manager ログに記録し、それ以上の処理は何も行いません。
再試行
再試行遅延時間の経過後、再度、ホストをメンテナンス モードにしようと試みます。
これは、 [再試行回数] で指定された回数実行されます。
仮想マシンをパワーオフして再試行
すべての仮想マシンをパワーオフして、再度、ホストをメンテナンス モードにしよう
と試みます。これは、 [再試行回数] フィールドで指定された回数実行されます。パ
ワーオフ ボタンを使用したときと同じように仮想マシンはシャットダウンします。
仮想マシンをサスペンドして再試行
実行中のすべての仮想マシンをサスペンド状態にして、再度、ホストをメンテナンス
モードにしようと試みます。これは、 [再試行回数] フィールドで指定された回数実
行されます。
10 終了準備の完了ページの内容を確認して、 [終了] をクリックします。
ベースライン グループを基準にした手動によるホストの修正
添付されたアップグレード、パッチ、およびエクステンションのベースライン グループを基準にホストを修正できます。
ベースライン グループには、複数のパッチ ベースラインおよびエクステンション ベースラインが含まれるか、複数のパッチ
ベースラインおよびエクステンション ベースラインと組み合わされた 1 つのアップグレード ベースラインが含まれます。
開始する前に
1 つのアップグレード ベースラインと、パッチ ベースラインまたはエクステンション ベースラインを含むベースライン
グループを基準にホストを修正するためには、そのホストにベースライン グループを添付します。
手順
1
Update Manager が登録されている vCenter Server システムに vSphere Client を接続し、ナビゲーション バーで
[ホーム] - [インベントリ] - [ホストおよびクラスタ] を選択します。
2
修正するオブジェクトを右クリックし、 [修正] を選択します。
選択したオブジェクトの子オブジェクトもすべて修正されます。仮想インフラストラクチャの規模が大きく、かつ修
正を開始したオブジェクトがオブジェクト階層の上位にあるほど、この処理にかかる時間は長くなります。
1 つのアップグレード ベースラインを含むベースライン グループを基準にコンテナ オブジェクトをアップグレード
することを選択して、コンテナ オブジェクトにあるホストの組織的なアップグレードを実行できます。
3
適用するベースライン グループおよびベースラインを選択します。
4
(オプション) 修正するホストを選択し、 [次へ] をクリックします。
単一のホストを修正する場合は、デフォルトで選択されています。
102
VMware, Inc.
第 12 章 vSphere オブジェクトの修正
5
エンド ユーザー使用許諾契約書ページで条項に同意して、 [次へ] をクリックします。
6
(オプション) ESX 4.0 のアップグレード ページで、編集する設定のリンクをクリックします。
オプション
説明
COS VMDK の場所 (ESX のみ)
[ESX 4.0 COS VMDK の場所]ウィンドウで、ESX ホストの COS の移行先となる VMDK
のデータストアの場所を指定します。
失敗した際のロールバック (ESX のみ)
[ESX 4.0 アップグレード後のオプション] ウィンドウで、修正が失敗した場合のロー
ルバックを無効にするかどうかを指定します。
アップグレード後のスクリプト (ESX のみ) [ESX 4.0 のアップグレード後のオプション] ウィンドウで、アップグレード終了後と
ポスト アップグレード スクリプトがタイムアウトしたときにポスト アップグレード
スクリプトを使用することを指定します。
[修正]ウィザードの ESX 4.0 のアップグレード ページは、ベースライン グループに ESX アップグレード ベースライ
ンが含まれる場合にのみ表示されます。
7
[次へ] をクリックします。
8
(オプション) 修正対象から除外する特定のパッチまたはエクステンションを選択解除して、 [次へ] をクリックします。
9
(オプション) 除外するパッチまたはエクステンションのリストを確認して、 [次へ] をクリックします。
10 ホストの修正オプション ページで、タスクの一意の名前と説明 (説明は任意) を入力します。
11 [ただちに] を選択して、ウィザードの完了後すぐに処理を開始します。
12 [障害時対応] ドロップダウン メニューから修正処理に失敗したときの対応、該当する場合は再試行遅延と再試行回
数を指定し、 [次へ] をクリックします。
オプション
説明
タスク失敗
この失敗を Update Manager ログに記録し、それ以上の処理は何も行いません。
再試行
再試行遅延時間の経過後、再度、ホストをメンテナンス モードにしようと試みます。
これは、 [再試行回数] で指定された回数実行されます。
仮想マシンをパワーオフして再試行
すべての仮想マシンをパワーオフして、再度、ホストをメンテナンス モードにしよう
と試みます。これは、 [再試行回数] フィールドで指定された回数実行されます。パ
ワーオフ ボタンを使用したときと同じように仮想マシンはシャットダウンします。
仮想マシンをサスペンドして再試行
実行中のすべての仮想マシンをサスペンド状態にして、再度、ホストをメンテナンス
モードにしようと試みます。これは、 [再試行回数] フィールドで指定された回数実
行されます。
13 終了準備の完了ページの内容を確認して、 [終了] をクリックします。
手動による仮想マシンおよび仮想アプライアンスの修正
仮想マシンと仮想アプライアンスを手動で同時に修正できます。
注意 修正できるのは、VMware Studio が構築した、パワーオン状態の Redhat、Ubuntu、SUSE、および CentOS Linux
の仮想アプライアンスのみです。
開始する前に
仮想マシンと仮想アプライアンスを一緒に修正するには、それらがフォルダ、vApp、データ センターなどの 1 つのコン
テナに含まれている必要があります。そのコンテナに、ベースライン グループか、仮想アプライアンスまたは仮想マシン
用ベースラインのセットを添付します。ベースライン グループを添付する場合は、仮想マシン用と仮想アプライアンス用
の両方のベースラインを含めることができます。仮想マシン用ベースラインは仮想マシンにのみ適用され、仮想アプライ
アンス用ベースラインは仮想アプライアンスにのみ適用されます。
VMware, Inc.
103
VMware vCenter Update Manager 管理ガイド
手順
1
Update Manager が登録されている vCenter Server システムに vSphere Client を接続し、 [ホーム] - [インベントリ]
- [仮想マシンおよびテンプレート] を選択します。
2
修正するオブジェクトを右クリックし、 [修正] を選択します。
選択したオブジェクトの子オブジェクトもすべて修正されます。仮想インフラストラクチャの規模が大きく、かつ修
正を開始したオブジェクトがオブジェクト階層の上位にあるほど、この処理にかかる時間は長くなります。
「ホストと整合するように VMware Tools をアップグレード」 ベースラインおよび 「ホストと整合するように仮想マシン
ハードウェアをアップグレード」 ベースラインを含むアップグレード ベースライン グループを基準にアップグレー
ドするコンテナ オブジェクトを選択して、コンテナ オブジェクト内の仮想マシンの組織的なアップグレードを実行
します。
3
適用するベースライン グループおよびベースラインを選択します。
4
修正する仮想マシンとアプライアンスをすべて選択して、 [次へ] をクリックします。
5
(オプション) パッチ ページで、修正処理から除外するパッチのチェック ボックスを選択解除して [次へ] をクリック
します。
パッチ ベースライン、またはパッチ ベースラインを含むベースライン グループを基準に修正する場合にのみ、パッチ
ページが表示されます。
6
(オプション) 除外されたパッチのリストを確認して、 [次へ] をクリックします。
7
スケジュール設定ページでタスクの名前と説明 (説明は任意) を入力します。
8
[ただちに] を選択して、ウィザードの完了後に処理を開始します。
9
(オプション) ロールバック オプションを指定して、 [次へ] をクリックします。
a
[修正]ウィザードのロールバック オプション ページで、 [ロールバックできるように、修正する前に仮想マシン
のスナップショットを作成します] を選択します。
修正の前に仮想マシン (または仮想アプライアンス) のスナップショットが作成されます。仮想マシン (仮想
アプライアンス) をロールバックする必要がある場合は、このスナップショットに戻されます。
b
スナップショットを削除する時期を指定するか、 [スナップショットを削除しない] を選択します。
c
スナップショットの名前と説明 (説明は任意) を入力します。
d
(オプション) [仮想マシンのメモリのスナップショット] チェック ボックスを選択します。
10 終了準備の完了ページの内容を確認して、 [終了] をクリックします。
ホスト、仮想マシンおよび仮想アプライアンスの修正のスケジュール設定
[修正]ウィザードを使用して、ホスト、仮想マシン、および仮想アプライアンスの修正処理をスケジュール設定できます。
vSphere インベントリのコンテナ オブジェクト内のすべてのホストまたは仮想マシンに対して、修正をスケジュール設
定できます。このようにして、選択したコンテナ オブジェクト内のホストまたは仮想マシンに、スケジュール設定された
組織的なアップグレードを実行します。
使用している vCenter Server システムが vCenter リンク モードの接続グループの一部であり、かつ 2 つ以上の Update
Manager インスタンスをインストールおよび登録している場合は、それぞれの Update Manager インスタンスごとに
スケジュール設定タスクを作成できます。作成するスケジュール設定タスクは、指定した Update Manager だけに固有
のもので、グループ内のほかのインスタンスには適用されません。ナビゲーション バーで Update Manager インスタン
スが登録されている vCenter Server システムの名前を選択すると Update Manager インスタンスを指定できます。
104
VMware, Inc.
第 12 章 vSphere オブジェクトの修正
ベースライン グループを基準にしたホストの修正のスケジュール設定
ホストの修正はいつでもスケジュール設定できます。
開始する前に
1 つのアップグレード ベースラインと、パッチ ベースラインまたはエクステンション ベースラインを含むベースライン
グループを基準にホストを修正するためには、そのホストにベースライン グループを添付します。
手順
1
Update Manager が登録されている vCenter Server システムに vSphere Client を接続し、ナビゲーション バーで、
[ホーム] - [マネージメント ツール] - [スケジュール設定タスク] を選択します。
使用している vCenter Server システムが、vCenter リンク モードの接続グループの一部である場合は、ナビゲーション
バーで該当する vCenter Server システムの名前を選択して、修正タスクのスケジュール設定に使用する Update
Manager を指定します。
2
スケジュール設定タスク ペインを右クリックして、 [新規スケジュール設定タスク] を選択します。
3
[修正] を選択して、 [OK] をクリックします。
4
[修正]ウィザードで、 [ESX/ESXi ホスト] を選択して、 [次へ] をクリックします。
5
修正するオブジェクトを選択して、 [次へ] をクリックします。
選択したオブジェクト下にあるホストもすべて修正されます。アップグレード ベースライン、またはアップグレード
ベースラインを含むベースライン グループを基準にアップグレードするコンテナ オブジェクトを選択して、コンテナ
オブジェクト内のホストの組織的なアップグレードを実行します。
6
適用するベースライン グループおよびベースラインを選択します。
7
(オプション) 修正するホストを選択し、 [次へ] をクリックします。
単一のホストを修正する場合は、デフォルトで選択されています。
8
エンド ユーザー使用許諾契約書ページで条項に同意して、 [次へ] をクリックします。
9
(オプション) ESX 4.0 のアップグレード ページで、編集する設定のリンクをクリックします。
オプション
説明
COS VMDK の場所 (ESX のみ)
[ESX 4.0 COS VMDK の場所]ウィンドウで、ESX ホストの COS の移行先となる VMDK
のデータストアの場所を指定します。
失敗した際のロールバック (ESX のみ)
[ESX 4.0 アップグレード後のオプション] ウィンドウで、修正が失敗した場合のロー
ルバックを無効にするかどうかを指定します。
アップグレード後のスクリプト (ESX のみ) [ESX 4.0 のアップグレード後のオプション] ウィンドウで、アップグレード終了後と
ポスト アップグレード スクリプトがタイムアウトしたときにポスト アップグレード
スクリプトを使用することを指定します。
[修正]ウィザードの ESX 4.0 のアップグレード ページは、ベースライン グループに ESX アップグレード ベースライ
ンが含まれる場合にのみ表示されます。
10 [次へ] をクリックします。
11 (オプション) 修正対象から除外する特定のパッチまたはエクステンションを選択解除して、 [次へ] をクリックします。
12 (オプション) 除外するパッチまたはエクステンションのリストを確認して、 [次へ] をクリックします。
13 ホストの修正オプション ページで、タスクの一意の名前と説明 (説明は任意) を入力します。
14 修正処理を開始する時刻を指定します。
VMware, Inc.
105
VMware vCenter Update Manager 管理ガイド
15 修正に失敗したときの対応を指定して、 [次へ] をクリックします。
オプション
説明
タスク失敗
この失敗を Update Manager ログに記録し、それ以上の処理は何も行いません。
再試行
再試行遅延時間の経過後、再度、ホストをメンテナンス モードにしようと試みます。
これは、 [再試行回数] で指定された回数実行されます。
仮想マシンをパワーオフして再試行
すべての仮想マシンをパワーオフして、再度、ホストをメンテナンス モードにしよう
と試みます。これは、 [再試行回数] フィールドで指定された回数実行されます。パ
ワーオフ ボタンを使用したときと同じように仮想マシンはシャットダウンします。
仮想マシンをサスペンドして再試行
実行中のすべての仮想マシンをサスペンド状態にして、再度、ホストをメンテナンス
モードにしようと試みます。これは、 [再試行回数] フィールドで指定された回数実
行されます。
16 終了準備の完了ページの内容を確認して、 [終了] をクリックします。
仮想マシンおよび仮想アプライアンスの修正のスケジュール設定
仮想マシンおよび仮想アプライアンスの修正は、いつでもスケジュール設定できます。仮想マシンと仮想アプライアンス
を一緒に修正できます。
注意 修正できるのは、VMware Studio が構築した、パワーオン状態の Redhat、Ubuntu、SUSE、および CentOS Linux
の仮想アプライアンスのみです。
開始する前に
仮想マシンと仮想アプライアンスを一緒に修正するには、それらがフォルダ、vApp、データ センターなどの 1 つのコン
テナに含まれている必要があります。そのコンテナに、ベースライン グループか、仮想アプライアンスまたは仮想マシン
用ベースラインのセットを添付します。ベースライン グループを添付する場合は、仮想マシン用と仮想アプライアンス用
の両方のベースラインを含めることができます。仮想マシン用ベースラインは仮想マシンにのみ適用され、仮想アプライ
アンス用ベースラインは仮想アプライアンスにのみ適用されます。
手順
1
Update Manager が登録されている vCenter Server システムに vSphere Client を接続し、ナビゲーション バーで、
[ホーム] - [マネージメント ツール] - [スケジュール設定タスク] を選択します。
使用している vCenter Server システムが、vCenter リンク モードの接続グループの一部である場合は、ナビゲーション
バーで該当する vCenter Server システムの名前を選択して、修正タスクのスケジュール設定に使用する Update
Manager を指定します。
2
スケジュール設定タスク ペインを右クリックして、 [新規スケジュール設定タスク] を選択します。
3
[修正] を選択して、 [OK] をクリックします。
4
[修正]ウィザードで、 [仮想マシンおよび仮想アプライアンス] を選択して、 [次へ] をクリックします。
5
修正するオブジェクトを選択して、 [次へ] をクリックします。
「ホストと整合するように VMware Tools をアップグレード」 ベースラインおよび 「ホストと整合するように仮想マシン
ハードウェアをアップグレード」 ベースラインを含むアップグレード ベースラインを基準にアップグレードするコンテナ
オブジェクトを選択して、コンテナ オブジェクト内の仮想マシンの組織的なアップグレードを実行します。
6
適用するベースラインまたはベースライン グループを選択します。
7
修正するマシンとアプライアンスをすべて選択して、 [次へ] をクリックします。
8
(オプション) パッチ ページで、修正処理から除外するパッチのチェック ボックスを選択解除して [次へ] をクリック
します。
パッチ ベースライン、またはパッチ ベースラインを含むベースライン グループを基準に修正する場合にのみ、パッチ
ページが表示されます。
106
VMware, Inc.
第 12 章 vSphere オブジェクトの修正
9
(オプション) 除外されたパッチのリストを確認して、 [次へ] をクリックします。
10 タスクの名前と説明 (説明は任意) を入力します。
11 仮想マシンの状態 (パワーオン、パワーオン、サスペンド) ごとに修正を開始する時刻を選択して、 [次へ] をク
リックします。
12 (オプション) ロールバック オプションを指定して、 [次へ] をクリックします。
a
[修正]ウィザードのロールバック オプション ページで、 [ロールバックできるように、修正する前に仮想マシン
のスナップショットを作成します] を選択します。
修正の前に仮想マシン (仮想アプライアンス) のスナップショットが作成されます。仮想マシン (仮想アプラ
イアンス) のロールバックが必要になった場合は、このスナップショットに戻されます。
b
スナップショットを削除する時期を指定するか、 [スナップショットを削除しない] を選択します。
c
スナップショットの名前と説明 (説明は任意) を入力します。
d
(オプション) [仮想マシンのメモリのスナップショット] チェック ボックスを選択します。
13 終了準備の完了ページの内容を確認して、 [終了] をクリックします。
スケジュール設定された修正タスクが、[スケジュール設定タスク] ウィンドウに表示されます。
VMware, Inc.
107
VMware vCenter Update Manager 管理ガイド
108
VMware, Inc.
Update Manager イベントの表示
13
Update Manager は、イベントのデータを保存します。このイベント データを確認することで、進行中または終了した
処理に関する情報を収集できます。
Update Manager の管理ビューで、イベントを表示できます。
手順
1
Update Manager が登録されている vCenter Server システムに vSphere Client を接続し、ホーム ページのソ
リューションおよびアプリケーションで [Update Manager] をクリックします。
使用している vCenter Server システムが vCenter リンク モードの接続グループの一部である場合は、ナビゲーション
バーで該当する vCenter Server システムの名前を選択して、使用する Update Manager インスタンスを指定します。
2
[イベント] をクリックして最近のイベントに関する情報を取得します。
この章では次のトピックについて説明します。
n
選択したオブジェクトのタスクとイベントの表示 (P. 109)
n
Update Manager のイベント (P. 110)
選択したオブジェクトのタスクとイベントの表示
vSphere インベントリに、1 つのオブジェクトまたはすべてのオブジェクトに関連するタスクとイベントを表示できます。
デフォルトでは、オブジェクトのタスク リストに、その子オブジェクトで実行されるタスクが含まれています。子オブ
ジェクトで実行されるタスクを除外し、タスクの検索キーワードを使用することで、リストをフィルタリングできます。
vCenter Server システムがリンク モードの接続グループの一部である場合、タスク リストの列に、タスクが実行された
vCenter Server システムの名前が表示されます。
手順
1
Update Manager が登録されている vCenter Server システムに vSphere Client を接続し、ナビゲーション バーで、
[ホーム] - [インベントリ] を選択します。
2
修正するオブジェクトのタイプを選択します。
たとえば、 [ホストおよびクラスタ] または [仮想マシンおよびテンプレート] を選択します。
3
インベントリでオブジェクトを選択します。
4
[ [タスクおよびイベント] ] タブをクリックします。
5
タスクとイベントを切り替えるには、 [タスク] および [イベント] ボタンをクリックします。
VMware, Inc.
109
VMware vCenter Update Manager 管理ガイド
Update Manager のイベント
Update Manager は、システムによって完了した処理の監視に役立つイベントを生成します。
表 13-1. Update Manager のイベント
タイプ
メッセージ テキスト
解決策
情報
ゲストのパッチ定義を正常にダウンロードしました。新しいパッチ:
<<パッチ数>>
エラー
ゲストのパッチ定義のダウンロードに失敗しました。
情報
Unix 用のゲストのパッチ定義を正常にダウンロードしました。新
しいパッチ: <<パッチ数>>
エラー
Unix 用のゲストのパッチ定義のダウンロードに失敗しました。
情報
ホストのパッチ定義を正常にダウンロードしました。新しいパッチ:
<<パッチ数>>
エラー
ホストのパッチ定義のダウンロードに失敗しました。
情報
ゲストのパッチ パッケージを正常にダウンロードしました。新しい
パッケージ: <<パッケージ数>>
エラー
ゲストのパッチ パッケージのダウンロードに失敗しました。
情報
Unix 用のゲストのパッチ パッケージを正常にダウンロードしまし
た。新しいパッケージ: <<パッケージ数>>
エラー
Unix 用のゲストのパッチ パッケージのダウンロードに失敗しました。 ネットワーク接続を確認し、パッチ ソースに
ネットワーク接続を確認し、メタデータ ソー
スに到達可能であることを確認します。
ネットワーク接続を確認し、メタデータ ソー
スに到達可能であることを確認します。
ネットワーク接続を確認し、メタデータ ソー
スに到達可能であることを確認します。
ネットワーク接続を確認し、パッチ ソースに
到達可能であることを確認します。
到達可能であることを確認します。
情報
ホストのパッチ パッケージを正常にダウンロードしました。新しい
パッケージ: <<パッケージ数>>
エラー
ホストのパッチ パッケージのダウンロードに失敗しました。
情報
<<vSphere オブジェクト名>> のパッチを正常にスキャンしました。
エラー
<<vSphere オブジェクト名>> のスキャンがユーザーによってキャ
ネットワーク接続を確認し、パッチ ソースに
到達可能であることを確認します。
ンセルされました。
エラー
<<vSphere オブジェクト名>> のパッチのスキャンに失敗しました。 Update Manager のログ (vmware-
vum-server-log4cpp.log) でス
キャンのエラーを確認します。
警告
<<パッチ名>> のパッチの不足が <<vSphere オブジェクト名>>
のスキャン中に発見されました。パッチ定義を再度ダウンロードす
ると、この問題が解決する可能性があります。
情報
<<仮想アプライアンス名>> の VA アップグレードを正常にスキャ
ンしました。
エラー
<<仮想アプライアンス名>> の VA アップグレードのスキャンに失
敗しました。
情報
<<vSphere オブジェクト名>> の VMware Tools のアップグレー
ドを正常にスキャンしました。
エラー
<<vSphere オブジェクト名>> の VMware Tools のアップグレー
ドのスキャンに失敗しました。
110
VMware, Inc.
第 13 章 Update Manager イベントの表示
表 13-1. Update Manager のイベント (続き)
タイプ
メッセージ テキスト
警告
VMware Tools が <<vSphere オブジェクト名>> にインストール
されていません。VMware vCenter Update Manager は、すでに
インストールされている Tools のアップグレードのみサポートして
います。
警告
<<仮想マシン名>> の VMware Tools アップグレードはスキップ
されました。このアップグレードは、ESX 4.0 以降のホスト上の仮
解決策
想マシンでのみサポートされています。
エラー
無効な状態のため <<仮想マシン名>> のスキャンに失敗しました:
<<仮想マシンの接続状態>>
仮想マシンの状態を確認します。スキャンを
円滑に行うために仮想マシンを再起動します。
エラー
無効な状態のため <<ホスト名>> のスキャンに失敗しました: <<
ホストの接続状態>>
ホストの状態を確認します。スキャンを円滑
に行うためにホストを再起動します。
情報
<<vSphere オブジェクト名>> の修正に成功しました。
エラー
<<vSphere オブジェクト名>> の修正に失敗しました。<<エラー
メッセージ>>
Update Manager のログ (vmware-
vum-server-log4cpp.log) で修正
のエラーを確認します。
情報
<<vSphere オブジェクト名>> の VMware Tools が正常にアップ
グレードされました。
エラー
<<vSphere オブジェクト名>> の VMware Tools のアップグレー
ドに失敗しました。
エラー
無効な状態のため <<仮想マシン名>> の修正に失敗しました: <<
仮想マシンの接続状態>>
仮想マシンの状態を確認します。修正を円滑
に行うために仮想マシンを再起動します。
エラー
無効な状態のため <<ホスト名>> の修正に失敗しました: <<ホス
トの接続状態>>
ホストの状態を確認します。修正を円滑に行
うためにホストを再起動します。
情報
<<vSphere オブジェクト名>> が正常にステージングされました。
エラー
<<vSphere オブジェクト名>> のステージングに失敗しました。<<
エラー メッセージ>>
エラー
無効な状態のため <<ホスト名>> へのパッチのステージングに失
敗しました: <<ホストの接続状態>>
エラー
サポートされていないまたは不明な OS のため <<vSphere オブ
ジェクト名>> のスキャンまたは修正に失敗しました: <<オペレー
ティング システムの名前>>
エラー
<<vSphere オブジェクト名>> のパッチの修正ができません:
Linux 仮想マシンの修正はサポートされていません。
エラー
<<vSphere オブジェクト名>> のパッチのスキャンができません。
パワーオフまたはサスペンド状態の Linux 仮想マシンのスキャンは
サポートされていません。
情報
VMware vCenter Update Manager ダウンロード アラート (重
要 / 合計)
: ESX data.esxCritical/data.esxTotal、
ダウンロードされたパッチの数に関する情報
を示しています。
Windows data.windowsCritical/
data.windowsTotal、Linux data.linuxCritical/
data.linuxTotal。
エラー
<<仮想マシン名>> のスキャンに失敗しました。<<ホスト名>>
がサポート対象外のバージョン <<ホストのバージョン>> です。
スキャンできる仮想マシンについての最新の
情報は、リリース ノートを参照してください。
エラー
<<仮想マシン名>> の修正に失敗しました。<<ホスト名>> がサ
ポート対象外のバージョン <<ホストのバージョン>> です。
スキャンできるホストについての最新の情報
は、リリース ノートを参照してください。
エラー
<<ホスト名>> のスキャンに失敗しました。サポート対象外のバー
ジョン <<ホストのバージョン>> です。
ESX 3.0.3 と ESX 3i よりあとのバージョンの
VMware, Inc.
ホストをスキャンできます。スキャンできる
ESX/ESXi ホストについての最新の情報は、
リリース ノートを参照してください。
111
VMware vCenter Update Manager 管理ガイド
表 13-1. Update Manager のイベント (続き)
タイプ
メッセージ テキスト
解決策
エラー
<<ホスト名>> へのパッチのステージングに失敗しました。サポー
ト対象外のバージョン <<ホストのバージョン>> です。
バージョン ESX/ESXi 4.0.x のホストをステー
ジングできます。ステージングできる ESX/
ESXi ホストについての最新の情報は、リリー
ス ノートを参照してください。
エラー
<<ホスト名>> のパッチの修正に失敗しました。サポート対象外の
バージョン <<ホストのバージョン>> です。
ESX 3.0.3 と ESX 3i よりあとのバージョンの
情報
VMware vCenter Update Manager Guest Agent は正常に <<
仮想マシン名>> にインストールされました。
エラー
VMware vCenter Update Manager Guest Agent の <<仮想マ
シン名>> へのインストールに失敗しました。仮想マシンがパワー
ホストをスキャンできます。スキャンできる
ESX/ESXi ホストについての最新の情報は、
リリース ノートを参照してください。
Update Manager Guest Agent は仮想マシ
ンの修正に必要です。
オンされていることを確認してください。
エラー
VMware Tools がインストールされていないか、互換性のないバー
ジョンの VMware Tools のため、VMware vCenter Update
Manager Guest Agent の <<仮想マシン名>> へのインストール
に失敗しました。必要なバージョンは <<必要なバージョン番号>>
ですが、インストールされているバージョンは <<インストールさ
れているバージョン番号>> です。
エラー
<<vSphere オブジェクト名>> に対して、要求された処理の
VMware vCenter Update Manager ライセンスがありません。
必要なライセンスを取得して、目的のタスク
を完了します。
警告
VMware vCenter Update Manager のストレージ容量が残りわず
かです。場所: <<場所のパス>>.使用可能な容量: <<空き容量>>
ストレージを追加します。
警告
VMware vCenter Update Manager のストレージ容量の残りが極
めてわずかです!場所: <<場所のパス>>.使用可能な容量: <<空
き容量>>
ストレージを追加します。
エラー
VMware vCenter Update Manager Guest Agent は、<<仮想
マシン名>> で時間内に応答できませんでした。仮想マシンがパワー
オン状態で、Guest Agent が実行中であることを確認してください。
エラー
<<仮想マシン名>> での Update Manager Guest Agent との通
信で内部エラーが発生しました。仮想マシンがパワーオン状態であ
ることを確認し、再度処理を実行してください。
エラー
VMware vCenter Update Manager Guest Agent は、<<仮想
マシン名>> の DVD ドライブへのアクセスに失敗しました。DVD
ドライブが使用可能であることを確認し、再度処理を実行してくだ
さい。
エラー
エラー
<<仮想マシン名>> で要求された処理の実行中に不明な内部エラー
が発生しました。ログで詳細を確認し、操作をやり直してください。
<<vSphere オブジェクト名>> へのパッチのインストールに失敗
しました。
情報
情報
<<vSphere オブジェクト名>> にパッチをインストールしていま
す。<<メッセージ>>
<<vSphere オブジェクト名>> へのパッチのインストールが成功
しました。
情報
ホスト: <<ホスト名>> の再起動を開始します。
情報
ホスト: <<ホスト名>> が再起動するのを待機しています。
情報
ホスト: <<ホスト名>> は正常に再起動しました。
エラー
ホスト: <<ホスト名>> の再起動に失敗しました。ホストを確認
してください。
エラー
<<ホスト名>> でのパッチ <<パッチ名>> のステージングに失敗
しました。
112
VMware, Inc.
第 13 章 Update Manager イベントの表示
表 13-1. Update Manager のイベント (続き)
タイプ
メッセージ テキスト
情報
<<ホスト名>> でのパッチ <<パッチ名>> のステージングに成功
解決策
しました。
エラー
ホスト <<ホスト名>> の再起動に失敗しました
エラー
<<ホスト名>> へのパッチのステージングに失敗しました。
情報
<<ホスト名>> へのパッチ <<パッチ名>> のステージングを開始
します。
情報
Sysprep 設定をリストアします。
情報
修正中は Sysprep を使用できません。
情報
親なしの仮想マシン <<仮想マシン名>> のスキャンに失敗しました。
情報
親なしの仮想マシン <<仮想マシン名>> の修正に失敗しました。
エラー
次のパッチのパッチ パッケージのダウンロードに失敗しました: <<
メッセージ>>
警告
サポートされていないボリューム <<ボリューム ラベル>> が <<
仮想マシン名>> にあります。この仮想マシンのスキャン結果は不
完全である可能性があります。
情報
ネットワーク接続を確認し、パッチ ソースに
到達可能であることを確認します。
<<vSphere オブジェクト名>> でタスクのキャンセルを開始して
います。
警告
エンティティ <<vSphere オブジェクト名>> に、指定時間内に終
了できない実行中のタスクがあります。操作は中断されます。
警告
アクションは、オフラインまたはサスペンドした仮想アプライアンス
<<仮想アプライアンス>> ではサポートされていません。
警告
アクションは Linux VM/VA <<仮想マシン名または仮想アプライ
アンス名>> でサポートされていません。ツールがインストールさ
れていないか起動エラーです。
情報
仮想アプライアンス <<仮想アプライアンス名>> が正常に検出さ
れました。
情報
仮想アプライアンス <<仮想アプライアンス名>> の検出に失敗し
ました。
仮想アプライアンスの検出中にエラーが発生
しました。
エラー
仮想アプライアンス <<仮想アプライアンス名>> の自動更新が ON
に設定されています。
仮想アプライアンスで、自動更新が ON に設
定されていると、Update Manager は修正
を実行できません。
エラー
リポジトリ アドレスが仮想アプライアンス <<仮想アプライアンス名
>> に設定されていないため、vCenter Server によるアップデート
はサポートされていません。
情報
<<vSphere オブジェクト名>> ファイアウォール ポートを開きます。
情報
<<vSphere オブジェクト名>> ファイアウォール ポートを閉じます。
情報
<<vSphere オブジェクト名>> のパッチ定義が見つかりません。
パッチ定義を最初にダウンロードしてください。
情報
<<vSphere オブジェクト名>> のパッチ定義が破損しています。
ログで詳細を確認してください。パッチ定義を再度ダウンロードす
ると、この問題が解決する可能性があります。
情報
ホストのアップグレードが進行中です: パーティションをクリアし
ています。
情報
ホストのアップグレードが進行中です: 物理ハード ドライブのパー
ティションを作成しています。
VMware, Inc.
スキャンまたは修正処理は、オフラインの仮
想アプライアンスではサポートされていませ
ん。
113
VMware vCenter Update Manager 管理ガイド
表 13-1. Update Manager のイベント (続き)
114
タイプ
メッセージ テキスト
情報
ホストのアップグレードが進行中です: 仮想ハード ドライブのパー
ティションを作成しています。
情報
ホストのアップグレードが進行中です: ファイル システムをマウン
トしています。
情報
ホストのアップグレードが進行中です: パッケージをインストール
しています。
情報
ホストのアップグレードが進行中です: ESX v3 構成を ESX v4 に
マイグレーションしています。
情報
ホストのアップグレードが進行中です: ネットワーク構成をインス
トールしています。
情報
ホストのアップグレードが進行中です: タイムゾーンを設定してい
ます。
情報
ホストのアップグレードが進行中です: キーボードを設定していま
す。
情報
ホストのアップグレードが進行中です: 言語を設定しています。
情報
ホストのアップグレードが進行中です: 認証情報を構成しています。
情報
ホストのアップグレードが進行中です: ルート パスワードを設定し
ています。
情報
ホストのアップグレードが進行中です: 起動セットアップ。
情報
ホストのアップグレードが進行中です: ポストインストール スクリ
プトを実行中です。
情報
ホストのアップグレード インストーラが完了しました。
エラー
ホストのアップグレード インストーラが中断されました。
情報
ホストのアップグレードが進行中です。
エラー
ホストの CPU はサポートされていません。64 ビットの CPU が必
要です。
エラー
ルート パーティションにはインストーラが使用できる十分な空き容
量がありません: 必要な容量は <<ディスク サイズ>>MB です。
検出された空き容量は <<ディスク サイズ>>MB です。
警告
ルート パーティションは /boot パーティションと同じディスク上
になければなりません。
エラー
grub 構成にエラーがあります。
エラー
ESX 構成ファイル (<<ESX.conf>>) にエラーがあります。
エラー
インベントリ ファイルにエラーがあります。
エラー
起動パーティションに十分な空き容量がありません: 必要な容量は
<<ディスク サイズ>>MB です。検出された容量は <<ディスク サ
イズ>>MB です。
エラー
起動パーティションがサポートされていないディスク タイプ上にあ
ります。
警告
ホストでサポートされていないエージェントが見つかりました。
警告
ホストでサポートされていないサービスが見つかりました。
警告
ホストでサポートされていない構成が見つかりました。この構成は
マイグレーションされません。
警告
ホストでサポートされていないデバイスが見つかりました。
解決策
VMware, Inc.
第 13 章 Update Manager イベントの表示
表 13-1. Update Manager のイベント (続き)
タイプ
メッセージ テキスト
警告
ホストに十分なメモリがありません: <<メモリ サイズ>>MB 必要
です。<<メモリ サイズ>>MB 検出されました。
警告
ホストでサポートされていない起動ディスクが見つかりました。
エラー
アップグレードのプレチェック スクリプト エラー。
情報
<<vSphere オブジェクト名>> の仮想ハードウェア アップグレー
解決策
ドを正常にスキャンしました。
エラー
<<vSphere オブジェクト名>> の仮想ハードウェア アップグレー
ドのスキャンに失敗しました。
エラー
VMware Tools が最新バージョンでないため、<<仮想マシン名>>
の仮想ハードウェア アップグレードに失敗しました。仮想ハード
ウェアをアップグレードするには、最新バージョンの VMware Tools
が必要です。
警告
<<仮想マシン名>> の仮想ハードウェアのアップグレードはスキッ
プされました。このアップグレードは、ESX 4.0 以降のホスト上の
仮想マシンでのみサポートされています。
情報
<<vSphere オブジェクト名>> の仮想ハードウェアが正常にアッ
プグレードされました。
エラー
<<vSphere オブジェクト名>> の仮想ハードウェア アップグレー
ドに失敗しました。
エラー
エラー
エラー
仮想マシン <<仮想マシン名>> は、VMware vCenter Update
Manager または VMware vCenter Server がインストールされた
仮想マシンです。この仮想マシンは、スキャンや修正の際に無視さ
れます。
Update Manager または vCenter Server
ホスト <<ホスト名>> には VMware vCenter Update Manager
または VMware vCenter Server がインストールされた仮想マシン
<<仮想マシン名>> が存在しています。修正を続行するには、この
仮想マシンをほかのホストへ移動する必要があります。
Update Manager または vCenter Server
がインストールされている仮想マシンは、ス
キャンまたは修正されません。
がインストールされている仮想マシンが、修
正対象のホストに存在している場合、その仮
想マシンは別のホストに移行されます。
VMware Tools の応答待機中にエラーが発生しました。仮想マシン
<<仮想マシン名>> で VMware Tools が実行されていることを確
認してください。
エラー
<<仮想マシン名>> にインストールされたバージョンの VMware
Tools は、自動アップグレードをサポートしていません。VMware
Tools は手動でアップグレードしてください。
情報
サスペンド中の仮想マシン <<仮想マシン名>> がスキップされま
した。
エラー
ホストにアップグレード エージェントを展開できません。
エラー
ホストの再起動が確認できません。アップグレードを完了するには、
ホスト <<ホスト名>> を手動で再起動してください。
エラー
ホストでアップグレード スクリプトを実行できません。
エラー
ホストのパッチ <<パッチ名>> が、ベースラインの入力データに
あるパッチ <<パッチ名>> と競合しているため、ステージングが
できません。いずれかのパッチをベースラインから削除し、ステー
ジング操作を再試行してください。
エラー
ホストのパッチ <<パッチ名>> が、ホストにインストールされて
いるパッケージ <<パッケージ名>> と競合しているため、ステー
ジングができません。パッチをベースラインから削除し、ステージ
ング操作を再試行してください。
エラー
ホストのパッチ <<パッチ名>> が、ベースラインの入力データに
あるパッチ <<パッチ名>> と競合しているため、修正ができません。
いずれかのパッチをベースラインから削除し、修正操作を再試行し
てください。
VMware, Inc.
115
VMware vCenter Update Manager 管理ガイド
表 13-1. Update Manager のイベント (続き)
116
タイプ
メッセージ テキスト
エラー
ホストのパッチ <<パッチ名>> が、ホストにインストールされて
いるパッケージ <<パッケージ名>> と競合しているため、修正が
できません。パッチをベースラインから削除し、修正操作を再試行
してください。
警告
パッチ <<パッチ名>> は、ステージング操作から除外されました。
必須の <<要件名>> がホストにインストールされておらず、ベー
スラインの入力データにも含まれていません。パッチまたはエクス
テンション ベースラインに要件を含め、ステージング操作を再試行
してください。必要に応じてベースライン グループに関連するベー
スラインを追加して、ステージング操作を実行することもできます。
警告
パッチ <<パッチ名>> は、修正操作から除外されました。必須の <<
要件名>> がホストにインストールされておらず、ベースラインの
入力データにも含まれていません。パッチまたはエクステンション
ベースラインに要件を含め、修正操作を再試行してください。必要
に応じてベースライン グループに関連するベースラインを追加して、
修正操作を実行することもできます。
エラー
ホスト <<ホスト名>> のスキャンができません。電源状態が <<ホ
ストの状態>> です。
エラー
ホスト <<ホスト名>> のステージングができません。電源状態が <<
ホストの状態>> です。
エラー
ホスト <<ホスト名>> の修正ができません。電源状態が <<ホスト
の状態>> です。
解決策
VMware, Inc.
パッチ リポジトリ
14
パッチおよびエクステンションのメタデータは、パッチ リポジトリに保持されます。リポジトリを使用して、パッチおよ
びエクステンションの管理、ダウンロードした新しいパッチおよびエクステンションの確認、パッチおよびエクステンショ
ンの詳細の表示、およびパッチまたはエクステンションが含まれているベースラインの参照を行うことができます。
使用している vCenter Server システムが vCenter リンク モードの接続グループの一部で、かつ最低 1 つの Update
Manager インスタンスがある場合は、表示する Update Manager パッチ リポジトリを選択できます。
パッチ リポジトリは、Update Manager の管理ビューで表示されます。
この章では次のトピックについて説明します。
n
使用可能なパッチおよびエクステンションの表示 (P. 117)
n
ベースラインの編集によるパッチまたはエクステンションの追加と削除 (P. 118)
n
パッチ リポジトリ内のパッチまたはエクステンションの検索 (P. 118)
使用可能なパッチおよびエクステンションの表示
パッチ リポジトリは、使用可能なパッチおよびエクステンションを表示し、使用可能なパッチおよびエクステンションを
選択したベースラインに含めるための便利な方法を提供します。
手順
1
Update Manager が登録されている vCenter Server システムに vSphere Client を接続し、ナビゲーション バーで
[ホーム] - [ソリューションおよびアプリケーション] - [Update Manager] を選択します。
使用している vCenter Server システムが vCenter リンク モードの接続グループの一部で、かつ最低 1 つの Update
Manager インスタンスがある場合は、ナビゲーション バーからそれぞれの vCenter Server システムの名前を選択
することによって、表示する Update Manager パッチ リポジトリを選択できます。
2
[パッチ リポジトリ] タブをクリックして、使用可能なパッチおよびエクステンションをすべて表示します。
最新のパッチおよびエクステンションは太字で表示されます。
VMware, Inc.
117
VMware vCenter Update Manager 管理ガイド
ベースラインの編集によるパッチまたはエクステンションの追加と削除
パッチ リポジトリから、最近ダウンロードされた使用可能なパッチおよびエクステンションを、選択したベースラインに
含めることができます。
手順
1
Update Manager が登録されている vCenter Server システムに vSphere Client を接続し、ナビゲーション バーで
[ホーム] - [ソリューションおよびアプリケーション] - [Update Manager] を選択します。
使用している vCenter Server システムが vCenter リンク モードの接続グループの一部で、かつ最低 1 つの Update
Manager インスタンスがある場合は、ナビゲーション バーからそれぞれの vCenter Server システムの名前を選択
することによって、表示する Update Manager パッチ リポジトリを選択できます。
2
[パッチ リポジトリ] タブをクリックして、使用可能なパッチおよびエクステンションをすべて表示します。
3
選択したパッチのベースライン列で、 [ベースラインに追加] リンクをクリックします。
4
[コンテナ ベースラインの編集]ウィンドウで、このパッチまたはエクステンションを含めるまたは除外するベースラ
インを選択または選択解除して、 [OK] をクリックします。
使用している vCenter Server システムが vCenter リンク モードの接続グループの一部で、かつ最低 1 つの Update
Manager インスタンスがある場合は、選択した Update Manager インスタンスに固有のベースラインにパッチを
追加または除外できます。
パッチ リポジトリ内のパッチまたはエクステンションの検索
さまざまな条件を使用して、パッチ リポジトリ内の特定のパッチまたはエクステンションを検索できます。詳細検索では、
パッチおよびエクステンションのリストをフィルタリングして、指定した条件に一致する項目のみを表示できます。
手順
1
キーワードまたは語句に基づいてパッチまたはエクステンションを検索するには、上部右隅にあるテキスト ボック
スにテキストを入力し、 [Enter] を押します。
2
より細かい条件でパッチまたはエクステンションを検索するには、テキスト フィールドの横の [詳細] をクリックします。
3
[パッチをフィルタ] ウィンドウで、検索条件を入力します。
オプション
説明
テキストに次の内容を含む
パッチまたはエクステンションを、入力したテキストを含むものに限定します。
製品
パッチまたはエクステンションのセットを、選択した製品またはオペレーティング シ
ステムに限定します。
製品名の最後のアスタリスクは、バージョン番号のワイルドカードです。
4
重要度
含めるエクステンションの重要度を指定します。
リリース日
パッチまたはエクステンションのリリース日を範囲で指定します。
パッチ ベンダー
使用するパッチまたはエクステンションのベンダーを指定します。
[検索] をクリックします。
パッチ リポジトリの内容が、入力した検索条件に従ってフィルタリングされます。
118
VMware, Inc.
一般的なユーザー シナリオ
15
Update Manager を使用して、vSphere インベントリのオブジェクトをスキャンおよび修正し、最新のパッチ、ロール
アップ、アップグレードなどを適用した状態にしておくことができます。
一般的なユーザー シナリオは、vSphere のインベントリ オブジェクトのアップグレードやパッチの適用を行い、添付す
るベースラインやベースライン グループに準拠するようにするために、Update Manager を使用して実行できる作業の
流れを示します。
n
データ センターを組織的にアップグレードするシナリオ (P. 120)
組織的なアップグレードによって、vSphere インベントリのオブジェクトを 2 ステップのプロセスでアップグレー
ドできます。1 つめのプロセスがホストのアップグレードで、2 つめのプロセスが仮想マシンのアップグレードです。
プロセスは、より高度に自動化するためにクラスタ レベルで構成することも、細かく制御するために個別のホスト
または仮想マシン レベルで構成することもできます。
n
ベースライン グループを使用してホストのアップグレードおよびパッチ適用を行うシナリオ (P. 122)
ベースライン グループを使用して、アップグレード ベースラインとパッチ ベースラインをまとめて適用し、1 つ
の修正操作でホストのアップグレードとアップデートができます。
n
ホストへパッチを適用するシナリオ (P. 123)
ホスト パッチの適用は、Update Manager が VMware ESX/ESXi ホスト パッチまたはサードパーティ製のパッチ
(Cisco Distributed Virtual Switch など) を vSphere インベントリの ESX/ESXi ホストに適用するプロセスです。
n
ホストへエクステンションを適用するシナリオ (P. 124)
Update Manager は、ESX/ESXi ホストへのエクステンションの適用をサポートします。エクステンションは、ホ
ストにインストール可能な追加のソフトウェアです。または、ホストにその追加のソフトウェアがすでに存在して
いる場合は、パッチを適用できます。
n
仮想マシンへパッチを適用するシナリオ (P. 125)
Update Manager を使用して、vSphere インベントリの仮想マシンを最新の状態に維持できます。vSphere イン
ベントリ内の仮想マシンをアップデートするパッチは、動的または固定ベースラインに含め、あとでベースライン
グループに組み合わせることができます。
n
仮想アプライアンスをアップグレードするシナリオ (P. 126)
仮想アプライアンスのアップグレード修正によって、オペレーティング システムとアプリケーションを含む、仮想
アプライアンス内のソフトウェア スタック全体がアップグレードされます。仮想アプライアンスを最新バージョン
または最新の重要なバージョンにアップグレードする場合は、Update Manager の事前定義済みのアップグレード
ベースラインのいずれかを使用するか、ベースラインを作成できます。
n
vSphere のインベントリを最新の状態に維持するシナリオ (P. 127)
Update Manager の機能を使用すると、vSphere インベントリ システムを最新のパッチで最新の状態に維持でき
ます。
VMware, Inc.
119
VMware vCenter Update Manager 管理ガイド
UMDS パッチストア デポと Update Manager サーバとの関連付け (P. 128)
n
UMDS は、Update Manager のオプションのモジュールです。Update Manager が air-gap または semi-air-gap
が導入されているシステムにインストールされており、また、インターネットに接続していない場合、UMDS がパッチ
メタデータおよびパッチ バイナリをダウンロードします。UMDS を使用してダウンロードしたパッチ メタデータ
およびパッチ バイナリは、Update Manager サーバと関連付ける必要があります。これにより、Update Manager
は vSphere 環境にあるホストおよび仮想マシンに対してパッチを適用できます。
一般的なデータベース レポートの生成 (P. 132)
n
Update Manager は、Microsoft SQL Server データベースおよび Oracle データベースを使用して、情報を格納
します。Update Manager にはレポート機能はありませんが、サードパーティ製のレポート ツールを使用してデー
タベース ビューを照会し、レポートを生成できます。
データ センターを組織的にアップグレードするシナリオ
組織的なアップグレードによって、vSphere インベントリのオブジェクトを 2 ステップのプロセスでアップグレードで
きます。1 つめのプロセスがホストのアップグレードで、2 つめのプロセスが仮想マシンのアップグレードです。プロセスは、
より高度に自動化するためにクラスタ レベルで構成することも、細かく制御するために個別のホストまたは仮想マシン
レベルで構成することもできます。
クラスタで VMware DRS (Distributed Resource Scheduler) を使用できる場合は、仮想マシンをパワーオンしたま
まクラスタをアップグレードできます。組織的なアップグレードを実行するには、最初にホスト アップグレード ベース
ラインを基準にしてクラスタを修正します。次に、「ホストと整合するように仮想マシン ハードウェアをアップグレード」 と
「ホストと整合するように VMware Tools をアップグレード」 のベースラインが含まれる仮想マシン アップグレード ベー
スライン グループを基準にして、同じクラスタを修正します。
ホストを組織的にアップグレードするシナリオ (P. 120)
n
Update Manager を使用して、1 つのアップグレード ベースラインによる vSphere インベントリ内の ESX/ESXi
ホストを組織的にアップグレードすることができます。
仮想マシンの組織的なアップグレードのシナリオ (P. 121)
n
組織的なアップグレードを使用して、vSphere インベントリ内の仮想マシンの VMware Tools および仮想ハード
ウェアを一度にアップグレードできます。組織的なアップグレードは、フォルダ レベルまたはデータ センター レ
ベルで実行できます。
ホストを組織的にアップグレードするシナリオ
Update Manager を使用して、1 つのアップグレード ベースラインによる vSphere インベントリ内の ESX/ESXi ホスト
を組織的にアップグレードすることができます。
組織的なアップグレードは、フォルダ レベル、クラスタ レベル、またはデータ センター レベルで実行できます。
このシナリオでは、vSphere インベントリ内のホストの組織的なアップグレードを実行する方法について説明します。
Update Manager では、バージョン ESX 3.0.0 以降および ESX 3i バージョン 3.5 以降から ESX/ESXi バージョン 4.0 および
4.0.x へのホストのアップグレードがサポートされています。ESX/ESXi 4.0 ホストを ESX/ESXi 4.0.x にアップグレードす
ることはできません。この操作はパッチ適用プロセスとして行われるためです。
手順
1
2
ホスト アップグレード ベースラインの作成
n
「アップグレード ファイルのアップロードによるホスト アップグレード ベースラインの作成 (P. 74)」
n
「使用可能なアップグレード バージョンを使用したホスト アップグレード ベースラインの作成 (P. 76)」
「オブジェクトへのベースラインおよびベースライン グループの添付 (P. 81)」
ホストを修正するには、アップグレードするホストを含むコンテナ オブジェクトに、ホスト アップグレード ベース
ラインを添付します。
120
VMware, Inc.
第 15 章 一般的なユーザー シナリオ
3
コンテナ オブジェクトをスキャンし、スキャン結果を確認します。
選択したコンテナ オブジェクトにホスト アップグレード ベースラインを添付したあと、コンテナ内のホストのコン
プライアンス状態を表示するには、スキャンを実行する必要があります。選択したオブジェクトは、手動でスキャン
するか、スキャン タスクをスケジュール設定することができます。
n
「手動による ESX/ESXi ホストのスキャンの開始 (P. 87)」
n
「スキャンのスケジュール設定 (P. 88)」
n
「vSphere オブジェクトのコンプライアンス情報の表示 (P. 90)」
スキャン結果は、Update Manager Client のコンプライアンス ビューに表示されます。
4
添付されているベースラインを基準に、コンテナ オブジェクトを修正します。
ホストが準拠していない場合は、ホストのコンテナ オブジェクトを修正し、添付されているベースラインに準拠す
るようにします。修正プロセスを手動で開始するか、修正タスクをスケジュール設定することができます。
n
「ベースライン グループを基準にした手動によるホストの修正 (P. 102)」
n
「ベースライン グループを基準にしたホストの修正のスケジュール設定 (P. 105)」
アップグレードされたホストは修正中に再起動し、一定の時間切断されます。
修正されたコンテナ オブジェクト内のホストがアップグレードされ、添付されているホスト アップグレード ベースライ
ンに準拠するようになります。
仮想マシンの組織的なアップグレードのシナリオ
組織的なアップグレードを使用して、vSphere インベントリ内の仮想マシンの VMware Tools および仮想ハードウェア
を一度にアップグレードできます。組織的なアップグレードは、フォルダ レベルまたはデータ センター レベルで実行で
きます。
Update Manager では、ベースライン グループが提供されることによって、仮想マシンのアップグレード プロセスが便
利になります。「ホストと整合するように VMware Tools をアップグレード」 ベースラインおよび 「ホストと整合する
ように仮想マシン ハードウェアをアップグレード」 ベースラインを含むベースライン グループを基準にして仮想マシン
を修正する場合、Update Manager はアップグレード操作を正しい順序で行います。その結果、アップグレードの終了
時に、ゲスト OS は整合性のある状態になります。
このシナリオでは、vSphere インベントリ内の仮想マシンの組織的なアップグレードを実行する方法について説明します。
手順
1
「仮想マシンおよび仮想アプライアンス ベースライン グループの作成 (P. 79)」
仮想マシンをアップグレードするには、まず、「ホストと整合するように VMware Tools をアップグレード」 ベー
スラインおよび 「ホストと整合するように仮想マシン ハードウェアをアップグレード」 ベースラインを含む仮想マシン
ベースライン グループを作成します。
2
「オブジェクトへのベースラインおよびベースライン グループの添付 (P. 81)」
仮想マシンを修正するには、アップグレードする仮想マシンを含むコンテナ オブジェクトにベースライン グループ
を添付します。コンテナ オブジェクトは、フォルダまたはデータ センターです。
VMware, Inc.
121
VMware vCenter Update Manager 管理ガイド
3
コンテナ オブジェクトをスキャンし、スキャン結果を確認します。
選択したコンテナ オブジェクトにベースライン グループを添付したあと、コンテナ内の仮想マシンのコンプライア
ンス状態を表示するには、スキャンを実行する必要があります。選択したオブジェクトは、手動でスキャンするか、
スキャン タスクをスケジュール設定することができます。
n
「手動による仮想マシンおよび仮想アプライアンスのスキャンの開始 (P. 88)」
n
「スキャンのスケジュール設定 (P. 88)」
n
「vSphere オブジェクトのコンプライアンス情報の表示 (P. 90)」
スキャン結果は、Update Manager Client のコンプライアンス ビューに表示されます。
4
添付されているベースライン グループを基準に、仮想マシンのコンテナ オブジェクトを修正します。
仮想マシンが準拠していない場合は、コンテナ オブジェクトを修正し、添付されているベースライン グループ内の
ベースラインに仮想マシンが準拠するようにできます。修正を手動で開始するか、修正タスクをスケジュール設定す
ることができます。
n
「手動による仮想マシンおよび仮想アプライアンスの修正 (P. 103)」
n
「仮想マシンおよび仮想アプライアンスの修正のスケジュール設定 (P. 106)」
VMware Tools のアップグレード中は、仮想マシンをパワーオンしておく必要があります。修正前に仮想マシンが
パワーオフ状態またはサスペンド状態の場合は、Update Manager がマシンをパワーオンします。アップグレード
が完了したあと、Update Manager はマシンを再起動し、仮想マシンを元の電源状態にリストアします。
仮想マシン ハードウェアのアップグレード中は、仮想マシンをシャットダウンしておく必要があります。修正が完
了したあと、Update Manager は仮想マシンを元の電源状態にリストアします。仮想マシンがパワーオン状態の場合、
Update Manager がマシンをパワーオフして仮想ハードウェアのアップグレードを行い、仮想マシンをパワーオン
します。
コンテナ オブジェクト内の仮想マシンが、添付されているベースライン グループに準拠するようになります。
ベースライン グループを使用してホストのアップグレードおよびパッチ適用を行
うシナリオ
ベースライン グループを使用して、アップグレード ベースラインとパッチ ベースラインをまとめて適用し、1 つの修正
操作でホストのアップグレードとアップデートができます。
1 つのアップグレード ベースラインを使用して、導入システムのすべての ESX/ESXi ホストをアップグレードできます。1
つのアップグレード ベースラインと複数のホスト パッチ ベースラインを含むベースライン グループを使用して、ホスト
に同時にパッチを適用できます。
このシナリオでは、vSphere インベントリ内のホストのアップグレードとパッチの適用を同時に行う方法について説明し
ます。
手順
1
2
ホスト アップグレード ベースラインの作成
n
「アップグレード ファイルのアップロードによるホスト アップグレード ベースラインの作成 (P. 74)」
n
「使用可能なアップグレード バージョンを使用したホスト アップグレード ベースラインの作成 (P. 76)」
「パッチ ベースラインの作成 (P. 71)」
ホスト パッチ ベースラインを作成します。動的または固定のパッチ ベースラインを作成できます。
3
「ホスト ベースライン グループの作成 (P. 78)」
ホスト ベースライン グループには、1 つのアップグレード ベースラインおよび複数のパッチ ベースラインを含める
ことができます。作成したアップグレード ベースラインおよびパッチ ベースラインを含むホスト ベースライン グ
ループを作成できます。
122
VMware, Inc.
第 15 章 一般的なユーザー シナリオ
4
「オブジェクトへのベースラインおよびベースライン グループの添付 (P. 81)」
ホストを修正するには、アップデートするホストを含むコンテナ オブジェクトにベースライン グループを添付します。
コンテナ オブジェクトは、フォルダ、クラスタ、またはデータ センターです。
5
コンテナ オブジェクトをスキャンし、スキャン結果を確認します。
選択したコンテナ オブジェクトにベースライン グループを添付したあと、コンテナ内のホストのコンプライアンス
状態を表示するには、スキャンを実行する必要があります。選択したオブジェクトは、手動でスキャンするか、スキャン
タスクをスケジュール設定することができます。
n
「手動による ESX/ESXi ホストのスキャンの開始 (P. 87)」
n
「スキャンのスケジュール設定 (P. 88)」
n
「vSphere オブジェクトのコンプライアンス情報の表示 (P. 90)」
スキャン結果は、Update Manager Client のコンプライアンス ビューに表示されます。
6
添付されているベースライン グループを基準に、ホストのコンテナ オブジェクトを修正します。
ホストが準拠していない場合は、コンテナ オブジェクトを修正し、添付されているベースライン グループ内のベー
スラインに準拠するようにします。修正プロセスを手動で開始するか、修正タスクをスケジュール設定することがで
きます。
n
「ベースライン グループを基準にした手動によるホストの修正 (P. 102)」
n
「ベースライン グループを基準にしたホストの修正のスケジュール設定 (P. 105)」
修正中には、先にアップグレードが実行されます。アップグレードとパッチによるアップデートの両方が必要なホス
トでは、まずアップグレードされ、次にパッチが適用されます。アップグレードされるホストは、修正中に再起動し、
一定の時間切断されることがあります。
アップグレードの必要がないホストはパッチだけが適用されます。
コンテナ オブジェクト内のホストが、添付されているベースライン グループに準拠するようになります。
ホストへパッチを適用するシナリオ
ホスト パッチの適用は、Update Manager が VMware ESX/ESXi ホスト パッチまたはサードパーティ製のパッチ
(Cisco Distributed Virtual Switch など) を vSphere インベントリの ESX/ESXi ホストに適用するプロセスです。
定期的に (間隔は設定可能)、Update Manager は Shavlik と VMware に接続して、適用可能なパッチに関するメタ
データを収集します。パッチのダウンロードの詳細については、「パッチ、エクステンション、および関連メタデータの
ダウンロード (P. 14)」 を参照してください。
ホスト パッチの適用操作 (スキャン、ステージング、修正) 中に、Update Manager イベントから操作のステータス
に関する情報を確認できます。また、Update Manager リポジトリで適用可能なホスト パッチを確認することもできます。
このシナリオでは、vSphere インベントリ内のホストにパッチを適用する方法について説明します。
開始する前に
Update Manager がホスト パッチ、パッチ メタデータ、パッチ バイナリをダウンロードできるように、Update Manager
のネットワーク接続設定、パッチ ダウンロード ソース、プロキシ設定、アップデートの確認を構成する必要があります。
詳細については、第 9 章「Update Manager の構成 (P. 57)」 を参照してください。
手順
1
「パッチ ベースラインの作成 (P. 71)」
ホスト パッチ ベースラインを作成します。作成するパッチ ベースラインは、動的または固定のどちらかに設定できます。
2
「オブジェクトへのベースラインおよびベースライン グループの添付 (P. 81)」
ホストを修正するには、パッチを適用するホストを含むコンテナ オブジェクトに、パッチ ベースラインを添付します。
コンテナ オブジェクトは、フォルダ、クラスタ、またはデータ センターです。
VMware, Inc.
123
VMware vCenter Update Manager 管理ガイド
3
コンテナ オブジェクトをスキャンし、スキャン結果を確認します。
選択したコンテナ オブジェクトにベースラインを添付したあと、コンテナ内のホストのコンプライアンス状態を表
示するには、スキャンを実行する必要があります。選択したオブジェクトは、手動でスキャンするか、スキャン タ
スクをスケジュール設定することができます。
n
「手動による ESX/ESXi ホストのスキャンの開始 (P. 87)」
n
「スキャンのスケジュール設定 (P. 88)」
n
「vSphere オブジェクトのコンプライアンス情報の表示 (P. 90)」
スキャン結果は、Update Manager Client のコンプライアンス ビューに表示されます。
4
(オプション) 「ESX/ESXi ホストへのパッチおよびエクステンションのステージング (P. 99)」
パッチは、適用前にステージングし、Update Manager サーバからホストにコピーできます。パッチのステージン
グを行うと、修正時間が短縮し、修正中のホストのダウンタイムを最小限に抑えることができます。
5
添付されているベースライン グループを基準に、ホストのコンテナ オブジェクトを修正します。
ホストが非準拠の状態にある場合は、添付されたベースラインに準拠するようにコンテナ オブジェクトを修正します。
修正プロセスを手動で開始するか、修正タスクをスケジュール設定することができます。
n
「ベースライン グループを基準にした手動によるホストの修正 (P. 102)」
n
「ベースライン グループを基準にしたホストの修正のスケジュール設定 (P. 105)」
パッチのステージングおよびパッチの修正中に、Update Manager はスキャン前およびスキャン後の操作を実行します。
修正が完了したあとで、添付されたベースラインを基準にしたホストのコンプライアンス状態がアップデートされ準拠し
た状態になります。
ホストへエクステンションを適用するシナリオ
Update Manager は、ESX/ESXi ホストへのエクステンションの適用をサポートします。エクステンションは、ホストに
インストール可能な追加のソフトウェアです。または、ホストにその追加のソフトウェアがすでに存在している場合は、
パッチを適用できます。
エクステンションをはじめてインストールするには、エクステンション ベースラインを使用する必要があります。エクス
テンションをホストにインストールしたあと、パッチ ベースラインまたはエクステンション ベースラインを使用してエ
クステンション モジュールをアップデートできます。
Update Manager を使用してエクステンション ベースラインを適用する場合は、新しいモジュールがホストに対して与
える機能的な影響について認識しておく必要があります。エクステンション モジュールによって、ESX/ESXi ホストの動
作が変化する場合があります。エクステンションのインストール時には、Update Manager はパッケージ レベルで明示
されている確認および検証だけを行います。
このシナリオでは、使用している vSphere インベントリのホストにエクステンションを適用する方法を説明します。
手順
1
「ホスト エクステンション ベースラインの作成 (P. 73)」.
2
「オブジェクトへのベースラインおよびベースライン グループの添付 (P. 81)」
選択したホストを修正するには、エクステンションを適用するホストが含まれているコンテナ オブジェクトに、エ
クステンション ベースラインを添付します。コンテナ オブジェクトは、クラスタまたはデータ センターです。
124
VMware, Inc.
第 15 章 一般的なユーザー シナリオ
3
コンテナ オブジェクトをスキャンし、スキャン結果を確認します。
選択したコンテナ オブジェクトにエクステンション ベースラインを添付したあと、コンテナ オブジェクトをスキャ
ンしてコンテナ内のホストのコンプライアンス状態を確認する必要があります。選択したオブジェクトは、手動でス
キャンするか、スキャン タスクをスケジュール設定することができます。
n
「手動による ESX/ESXi ホストのスキャンの開始 (P. 87)」
n
「スキャンのスケジュール設定 (P. 88)」
n
「vSphere オブジェクトのコンプライアンス情報の表示 (P. 90)」
スキャン結果は、Update Manager Client のコンプライアンス ビューに表示されます。
4
(オプション) 「ESX/ESXi ホストへのパッチおよびエクステンションのステージング (P. 99)」
エクステンションを適用する前に、エクステンションをステージングして、Update Manager サーバからホストに
エクステンションをコピーできます。エクステンションのステージングを行うと、修正時間が短縮され、修正中のホ
ストのダウンタイムが最小化されます。
5
添付されたベースラインを基準に、ホストのコンテナ オブジェクトを修正します。
ホストが非準拠の状態にある場合は、添付されたベースラインに準拠するようにコンテナ オブジェクトを修正します。
修正プロセスを手動で開始するか、修正タスクをスケジュール設定することができます。
n
「ベースライン グループを基準にした手動によるホストの修正 (P. 102)」
n
「ベースライン グループを基準にしたホストの修正のスケジュール設定 (P. 105)」
パッチのステージングおよびパッチの修正中に、Update Manager はスキャン前およびスキャン後の操作を実行します。
修正が完了したあとで、添付されたベースラインを基準にしたホストのコンプライアンス状態がアップデートされ準拠し
た状態になります。
仮想マシンへパッチを適用するシナリオ
Update Manager を使用して、vSphere インベントリの仮想マシンを最新の状態に維持できます。vSphere インベント
リ内の仮想マシンをアップデートするパッチは、動的または固定ベースラインに含め、あとでベースライン グループに組
み合わせることができます。
重要なすべてのパッチまたは重要度の低いすべてのパッチで仮想マシンをアップデートする場合は、デフォルトの Update
Manager の 「重要度の高い仮想マシン パッチ」 および 「重要度の低い仮想マシン パッチ」 のベースラインを使用できます。
このシナリオでは、vSphere インベントリ内の仮想マシンにパッチを適用する方法について説明します。
手順
1
2
「パッチ ベースラインの作成 (P. 71)」
(オプション) 「仮想マシンおよび仮想アプライアンス ベースライン グループの作成 (P. 79)」
修正する仮想マシンにパッチのベースライン グループを作成できます。
3
「オブジェクトへのベースラインおよびベースライン グループの添付 (P. 81)」
仮想マシンを修正するには、パッチのベースラインまたはベースライン グループを、仮想マシンを含むコンテナ オ
ブジェクトに添付します。コンテナ オブジェクトは、フォルダまたはデータ センターです。
VMware, Inc.
125
VMware vCenter Update Manager 管理ガイド
4
コンテナ オブジェクトをスキャンし、スキャン結果を確認します。
ベースラインまたはベースライン グループを選択したコンテナ オブジェクトに添付したあと、コンテナ内の仮想マ
シンのコンプライアンス状態を表示するには、スキャンを実行する必要があります。選択したオブジェクトは、手動
でスキャンするか、スキャン タスクをスケジュール設定することができます。
n
「手動による仮想マシンおよび仮想アプライアンスのスキャンの開始 (P. 88)」
n
「スキャンのスケジュール設定 (P. 88)」
n
「vSphere オブジェクトのコンプライアンス情報の表示 (P. 90)」
スキャン結果は、Update Manager Client のコンプライアンス ビューに表示されます。
5
添付されているベースラインまたはベースライン グループを基準に、仮想マシンのコンテナ オブジェクトを修正します。
仮想マシンが準拠していない場合は、コンテナ オブジェクトを修正し、添付されているベースラインまたはベースライン
グループに準拠するようにします。修正プロセスを手動で開始するか、修正タスクをスケジュール設定することがで
きます。
n
「手動による仮想マシンおよび仮想アプライアンスの修正 (P. 103)」
n
「仮想マシンおよび仮想アプライアンスの修正のスケジュール設定 (P. 106)」
適用するパッチによっては、ゲスト OS の再起動が必要になる場合があります。ゲスト OS にログインしているユー
ザーがいない場合、仮想マシンはすぐに再起動します。それ以外の場合は、ログインしているユーザーに、シャット
ダウンすることを通知するダイアログ ボックスが表示されます。
修正された仮想マシンが、添付されているパッチのベースラインまたはベースライン グループに準拠するようになります。
仮想アプライアンスをアップグレードするシナリオ
仮想アプライアンスのアップグレード修正によって、オペレーティング システムとアプリケーションを含む、仮想アプラ
イアンス内のソフトウェア スタック全体がアップグレードされます。仮想アプライアンスを最新バージョンまたは最新の
重要なバージョンにアップグレードする場合は、Update Manager の事前定義済みのアップグレード ベースラインのい
ずれかを使用するか、ベースラインを作成できます。
このシナリオでは、vSphere インベントリ内の仮想アプライアンスをアップグレードする方法について説明します。
開始する前に
スキャン操作と修正操作を行うため、仮想アプライアンスはパワーオン状態である必要があります。仮想アプライアンスは、
新しい仮想アプライアンスのバージョン情報または新しいソフトウェア パッケージをインターネットからダウンロードす
るため、インターネットにアクセスできる必要があります。
手順
1
「仮想アプライアンス アップグレード ベースラインの作成 (P. 77)」
2
「オブジェクトへのベースラインおよびベースライン グループの添付 (P. 81)」
仮想アプライアンスをアップグレードするには、アップグレードする仮想アプライアンスを含むコンテナ オブジェ
クトに、仮想アプライアンス アップグレード ベースラインを添付します。コンテナ オブジェクトは、フォルダ、vApp、
またはデータ センターです。
126
VMware, Inc.
第 15 章 一般的なユーザー シナリオ
3
コンテナ オブジェクトをスキャンし、スキャン結果を確認します。
選択したコンテナ オブジェクトに仮想マシン アップグレード ベースラインを添付したあと、コンテナ内の仮想マシ
ンのコンプライアンス状態を表示するには、スキャンを実行する必要があります。選択したオブジェクトは、手動で
スキャンするか、スキャン タスクをスケジュール設定することができます。
n
「手動による仮想マシンおよび仮想アプライアンスのスキャンの開始 (P. 88)」
n
「スキャンのスケジュール設定 (P. 88)」
n
「vSphere オブジェクトのコンプライアンス情報の表示 (P. 90)」
スキャン結果は、Update Manager Client のコンプライアンス ビューに表示されます。
4
添付されているベースラインを基準に、コンテナ オブジェクトを修正します。
仮想アプライアンスが準拠していない場合は、仮想アプライアンスのコンテナ オブジェクトを修正し、添付されて
いるベースラインに準拠するようにします。修正プロセスを手動で開始するか、修正タスクをスケジュール設定する
ことができます。
n
「手動による仮想マシンおよび仮想アプライアンスの修正 (P. 103)」
n
「仮想マシンおよび仮想アプライアンスの修正のスケジュール設定 (P. 106)」
仮想マシンのアップグレード後にゲスト OS が再起動することがあります。
仮想アプライアンスが、添付されているベースラインに準拠するようになります。
vSphere のインベントリを最新の状態に維持するシナリオ
Update Manager の機能を使用すると、vSphere インベントリ システムを最新のパッチで最新の状態に維持できます。
アップデートおよびパッチをチェックする頻度の変更、動的パッチ ベースラインの作成、インベントリ内のオブジェクト
へのベースラインの添付、定期的なスキャンと修正の実行によって、ホスト、仮想マシン、および仮想アプライアンスの
vSphere インベントリを最新の状態に維持できます。
このシナリオでは、vSphere インベントリ内のホストと仮想マシンを最新のパッチで更新した状態を維持する方法につい
て説明します。
手順
1
(オプション) 「パッチのチェックの構成 (P. 63)」
Update Manager は、一定の期間ごとにパッチの有無をチェックします。パッチのチェックおよびダウンロードを
行うスケジュールは変更できます。
2
「動的パッチ ベースラインの作成 (P. 71)」
3
「オブジェクトへのベースラインおよびベースライン グループの添付 (P. 81)」
ホストおよび仮想マシンの動的パッチ ベースラインを作成したあと、インベントリ内で選択したオブジェクトにベー
スラインを添付します。
4
「スキャンのスケジュール設定 (P. 88)」
vSphere インベントリ内のホストおよび仮想マシンのスキャンをスケジュール設定します。
5
ホストおよび仮想マシンの修正をスケジュール設定します。
システムを、最新のパッチで更新した状態に維持するには、作成した動的ベースラインを使用して、vSphere イン
ベントリ内のホストおよび仮想マシンの修正タスクをスケジュール設定します。
n
「ベースライン グループを基準にしたホストの修正のスケジュール設定 (P. 105)」
n
「仮想マシンおよび仮想アプライアンスの修正のスケジュール設定 (P. 106)」
ホストと仮想マシンがパッチで更新され、添付されているパッチのベースラインに準拠するようになります。
VMware, Inc.
127
VMware vCenter Update Manager 管理ガイド
UMDS パッチストア デポと Update Manager サーバとの関連付け
UMDS は、Update Manager のオプションのモジュールです。Update Manager が air-gap または semi-air-gap が
導入されているシステムにインストールされており、また、インターネットに接続していない場合、UMDS がパッチ メ
タデータおよびパッチ バイナリをダウンロードします。UMDS を使用してダウンロードしたパッチ メタデータおよびパッチ
バイナリは、Update Manager サーバと関連付ける必要があります。これにより、Update Manager は vSphere 環境
にあるホストおよび仮想マシンに対してパッチを適用できます。
UMDS パッチストア デポを Update Manager サーバに関連付ける前に、UMDS をセットアップしてパッチをダウン
ロードします。UMDS のインストールおよび設定と、パッチのダウンロードについての詳細は、第 8 章「Update Manager
Download Service のインストール、設定、および使用 (P. 49)」 を参照してください。
ポータブル メディア ドライブを使用して、Update Manager がインストールされているマシンにダウンロードしたもの
を転送したり、Web サーバにコピーしたりできます。次に、パッチのダウンロード ソースとして共有リポジトリを使用
するように Update Manager を設定する必要があります。
重要 ネットワーク ドライブ上に配置されているフォルダを共有リポジトリとして使用することはできません。
Update Manager は、Microsoft Windows Uniform Naming Convention 形式 (¥
¥Computer_Name_or_Computer_IP¥Shared など)、またはマッピングされたネットワーク ドライブ (Z:¥ など)
のいずれかで共有されたネットワーク上のフォルダからは、パッチ バイナリおよびパッチ メタデータをダウンロードし
ません。
n
ポータブル メディア ドライブを使用した UMDS デポと Update Manager サーバとの関連付け (P. 128)
インターネットやその他のネットワークに接続していないコンピュータに Update Manager サーバがインストー
ルされた air-gap 導入システムでは、UMDS を使用してダウンロードしたパッチ メタデータおよびパッチ バイナ
リを、Update Manager がインストールされているマシンに転送する必要があります。
n
IIS を使用した UMDS デポと Update Manager サーバとの関連付け (P. 129)
semi-air-gap の環境では、UMDS がインストールされているマシンに IIS (Internet Information Services) を
セットアップし、この IIS Web サーバからダウンロードしたパッチ バイナリおよびパッチ メタデータを使用するように
Update Manager を構成できます。
n
Apache を使用した UMDS デポと Update Manager サーバとの関連付け (P. 131)
semi-air-gap の環境では、UMDS がインストールされているマシンに Apache Web サーバをセットアップし、この
Apache Web サーバからダウンロードしたパッチ バイナリおよびパッチ メタデータを使用するように
Update Manager を構成できます。
ポータブル メディア ドライブを使用した UMDS デポと Update Manager サーバとの関連付
け
インターネットやその他のネットワークに接続していないコンピュータに Update Manager サーバがインストールされた
air-gap 導入システムでは、UMDS を使用してダウンロードしたパッチ メタデータおよびパッチ バイナリを、
Update Manager がインストールされているマシンに転送する必要があります。
手順
1
UMDS をインストールし、パッチ バイナリおよびパッチ メタデータをダウンロードしたコンピュータにポータブル
メディア ドライブを接続します。
2
[コマンド プロンプト] ウィンドウを開き、UMDS がインストールされているフォルダに移動します。
デフォルトのパスは、C:¥Program Files¥VMware¥Infrastructure¥Update Manager です。
3
ポータブル メディア ドライブにダウンロードしたパッチをエクスポートします。
vmware-umds -E --export-store F:¥
この場合の F:¥ は、USB フラッシュ ドライブなどのメディア ドライブのパスです。
128
VMware, Inc.
第 15 章 一般的なユーザー シナリオ
4
すべてのファイルがポータブル メディア ドライブにエクスポートされたのを確認してから、そのポータブル メディア
ドライブを取り外して、Update Manager がインストールされているマシンに接続します。
5
Update Manager が登録されている vCenter Server システムに vSphere Client を接続し、ナビゲーション バーで
[ホーム] - [ソリューションおよびアプリケーション] - [Update Manager] を選択します。
使用している vCenter Server システムが vCenter リンク モードの接続グループの一部である場合は、ナビゲーション
バーで該当する vCenter Server システムの名前を選択して、構成する Update Manager インスタンスを指定します。
6
Update Manager の管理ビューで、 [構成] タブをクリックします。
7
設定で、 [パッチ ダウンロード設定] をクリックします。
8
[共有レポジトリの使用] ラジオ ボタンを選択します。
9
ポータブル メディア ドライブのパスを入力します。
F:¥
この場合の F:¥ は、USB フラッシュ ドライブなどのメディア ドライブのパスです。
10 [URL の検証] をクリックして、パスを検証します。
検証が成功したことを確認します。検証が失敗した場合、Update Manager によって失敗の理由がレポートされます。
検証が成功した場合のみ、共有リポジトリへのパスを使用できます。
11 [適用] をクリックして変更内容を適用します。
12 [今すぐダウンロード] をクリックし、パッチ メタデータをその場でダウンロードします。
ステージングおよび修正中に、Update Manager はパッチ バイナリをダウンロードします。
UMDS を使用してダウンロードされたパッチ バイナリおよびパッチ メタデータが、Update Manager サーバがインス
トールされているマシンにインポートされます。
IIS を使用した UMDS デポと Update Manager サーバとの関連付け
semi-air-gap の環境では、UMDS がインストールされているマシンに IIS (Internet Information Services) をセット
アップし、この IIS Web サーバからダウンロードしたパッチ バイナリおよびパッチ メタデータを使用するように
Update Manager を構成できます。
UMDS マシンと接続されているマシンに Update Manager サーバがインストールされており、Update Manager サー
バがインターネットに直接接続されていない場合にこの方法を使用してください。
注意 この手順では ISS 6 を使用します。IIS のほかのバージョンも同様に構成できます。
開始する前に
UMDS が動作しているマシンで IIS のインストールおよびセットアップを行います。IIS Web サーバのセットアップにつ
いては、Microsoft の Web サイトにある 『Internet Information Services』 ドキュメントを参照してください。
手順
1
UMDS をインストールしたコンピュータにログインし、パッチ バイナリおよびパッチ メタデータをダウンロードします。
2
Web サーバのドキュメント ルートの下にパッチ データ用のディレクトリを作成します。
たとえば、C:¥inetpub¥wwwroot¥UMDS です。
3
ダウンロードしたメタデータおよびバイナリを、Web サーバのルートにある UMDS ディレクトリにエクスポートします。
vmware-umds -E --export-store C:¥inetpub¥wwwroot¥UMDS
VMware, Inc.
129
VMware vCenter Update Manager 管理ガイド
4
Web サーバで許可する MIME タイプとして .vib、.sig、および .xml を追加します。
a
[スタート] - [すべてのプログラム] - [管理ツール] - [インターネット インフォメーション サービス (IIS) マ
ネージャ] をクリックします。
b
[インターネット インフォメーション サービス (IIS) マネージャ] ウィンドウで、 [インターネット インフォ
メーション サービス] - [<<コンピュータ名>> (ローカル コンピュータ)] - [Web サイト] - [既定の Web サイト]
を選択します。
ここでの <<コンピュータ名>> はユーザーのマシン名です。
c
パッチ データをエクスポートした UMDS フォルダを右クリックし、 [プロパティ] を選択します。
d
[HTTP ヘッダー] - [MIME の種類] をクリックします。
e
[新規作成] をクリックして、新しい MIME の種類を追加します。
[拡張子] テキスト フィールドに、.vib、.sig、および .xml を入力します。MIME の種類の各項目に対し、1 つ
のファイル拡張子を入力します。.vib および .sig については、 [MIME の種類] フィールドで
application/octet-stream と入力します。.xml については、 [MIME の種類] フィールドで text/xml と入
力します。
5
6
7
Web サーバのルートにある UMDS フォルダに、適切な権限を設定します。
a
[インターネット インフォメーション サービス (IIS) マネージャ] ウィンドウの [既定の Web サイト] で UMDS
フォルダを右クリックし、 [アクセス許可] を選択します。
b
セキュリティの詳細設定ダイアログ ボックスで、 [子オブジェクトに適用するアクセス許可エントリを親から継
承し、それらをここで明示的に定義されているものに含める] および [子オブジェクトすべてのアクセス許可エ
ントリを、ここに表示されているエントリで子オブジェクトに適用するもので置換する] チェック ボックスを
選択します。
c
[適用] をクリックします。
サービス コントロール マネージャで IIS Admin Service を再起動します。
(オプション) ブラウザで、Web サーバのルートの下に UMDS ディレクトリとダウンロードしたファイルが表示され
ていることを確認します。
8
Update Manager が登録されている vCenter Server システムに vSphere Client を接続し、ナビゲーション バーで
[ホーム] - [ソリューションおよびアプリケーション] - [Update Manager] を選択します。
使用している vCenter Server システムが vCenter リンク モードの接続グループの一部である場合は、ナビゲーション
バーで該当する vCenter Server システムの名前を選択して、構成する Update Manager インスタンスを指定します。
9
Update Manager の管理ビューで、 [構成] タブをクリックします。
10 [共有レポジトリの使用] ラジオ ボタンを選択します。
11 パッチ バイナリおよびパッチ メタデータのエクスポート先である Web サーバで、フォルダの URL を入力します。
たとえば、http://<<IP アドレスまたはホスト名>>/UMDS です。
12 [URL の検証] をクリックして、パスを検証します。
検証が成功したことを確認します。検証が失敗した場合、Update Manager によって失敗の理由がレポートされます。
検証が成功した場合のみ、共有リポジトリへのパスを使用できます。
13 [適用] をクリックして変更内容を適用します。
14 [今すぐダウンロード] をクリックし、パッチ メタデータをその場でダウンロードします。
ステージングおよび修正中に、Update Manager はパッチ バイナリをダウンロードします。
これで Update Manager は、UMDS でダウンロードされて IIS Web サーバ上に配置されたパッチ メタデータおよびパッチ
バイナリを使用するように構成されました。
130
VMware, Inc.
第 15 章 一般的なユーザー シナリオ
Apache を使用した UMDS デポと Update Manager サーバとの関連付け
semi-air-gap の環境では、UMDS がインストールされているマシンに Apache Web サーバをセットアップし、この
Apache Web サーバからダウンロードしたパッチ バイナリおよびパッチ メタデータを使用するように Update Manager
を構成できます。
UMDS マシンと接続されているマシンに Update Manager サーバがインストールされており、Update Manager サー
バがインターネットに直接接続されていない場合にこの方法を使用してください。
注意 この手順では Apache 2.2.14 を使用します。Apache のほかのバージョンも同様に構成できます。
開始する前に
UMDS が動作しているマシンで Apache をセットアップします。Apache Web サーバのセットアップについては、
「Apache HTTP Server Project」 Web サイトにあるドキュメントを参照してください。
手順
1
UMDS をインストールしたコンピュータにログインし、パッチ バイナリおよびパッチ メタデータをダウンロードします。
2
Web サーバのドキュメント ルートの下にパッチ データ用のディレクトリを作成します。
たとえば、C:¥Program Files¥Apache Software Foundation¥Apache2.2¥htdocs¥UMDS です。
3
ダウンロードしたパッチ メタデータおよびパッチ バイナリを、Web サーバのルートにある UMDS ディレクトリにエ
クスポートします。
vmware-umds -E --export-store C:¥Program Files¥Apache Software Foundation
¥Apache2.2¥htdocs¥UMDS
4
(オプション) ブラウザで、Web サーバのルートの下に UMDS ディレクトリとダウンロードしたファイルが表示され
ていることを確認します。
5
Update Manager が登録されている vCenter Server システムに vSphere Client を接続し、ナビゲーション バーで
[ホーム] - [ソリューションおよびアプリケーション] - [Update Manager] を選択します。
使用している vCenter Server システムが vCenter リンク モードの接続グループの一部である場合は、ナビゲーション
バーで該当する vCenter Server システムの名前を選択して、構成する Update Manager インスタンスを指定します。
6
Update Manager の管理ビューで、 [構成] タブをクリックします。
7
[共有レポジトリの使用] ラジオ ボタンを選択します。
8
パッチ バイナリおよびパッチ メタデータのエクスポート先である Web サーバで、フォルダの URL を入力します。
たとえば、http://<<IP アドレスまたはホスト名>>/UMDS です。
9
[URL の検証] をクリックして、パスを検証します。
検証が成功したことを確認します。検証が失敗した場合、Update Manager によって失敗の理由がレポートされます。
検証が成功した場合のみ、共有リポジトリへのパスを使用できます。
10 [適用] をクリックして変更内容を適用します。
11 [今すぐダウンロード] をクリックし、パッチ メタデータをその場でダウンロードします。
ステージングおよび修正中に、Update Manager はパッチ バイナリをダウンロードします。
これで Update Manager は、UMDS でダウンロードされて Apatch Web サーバ上に配置されたパッチ メタデータおよ
びパッチ バイナリを使用するように構成されました。
VMware, Inc.
131
VMware vCenter Update Manager 管理ガイド
一般的なデータベース レポートの生成
Update Manager は、Microsoft SQL Server データベースおよび Oracle データベースを使用して、情報を格納します。
Update Manager にはレポート機能はありませんが、サードパーティ製のレポート ツールを使用してデータベース ビュー
を照会し、レポートを生成できます。
重要 Update Manager のデータベースには、インベントリ内のオブジェクトに関する情報は含まれておらず、内部イ
ンベントリ エンティティ ID が含まれています。仮想マシン、仮想アプライアンス、およびホストの元の ID を確認するには、
vCenter Server システム データベースにアクセスできる必要があります。vCenter Server システム データベースから、
必要なオブジェクトの ID を取得します。オブジェクトの Update Manager データベース ID を取得するために、
Update Manager はプリフィックス vm- (仮想マシンの場合)、va- (仮想アプライアンスの場合)、または host(ホストの場合) を追加します。
Microsoft Office Excel 2003 を使用した一般的なレポートの生成
Microsoft Excel を使用して、Update Manager データベースに接続し、データベース ビューを照会して、一般的なレ
ポートを生成できます。
開始する前に
Update Manager データベースへの ODBC 接続が必要です。
手順
1
Update Manager データベースがセットアップされているコンピュータにログインします。
2
Windows スタート メニューから [すべてのプログラム] - [Microsoft Office] - [Microsoft Excel] を選択します。
3
[データ] - [外部データの取り込み] - [新しいデータベース クエリ] を選択します。
4
[データ ソースの選択]ウィンドウで、 [VMware Update Manager] を選択し、 [OK] をクリックします。
必要な場合、データベース クエリ ウィザードで ODBC DSN 名を選択し、ODBC データベース接続用のユーザー名
とパスワードを入力します。
5
[クエリ ウィザード - 列の選択]ウィンドウで、クエリに含むデータの列を選択し、 [次へ] をクリックします。
オプション
使用可能なテーブルと列
説明
使用可能なテーブル、ビュー、および列が一覧表示されます。スクロール ダウンして、
VUMV_ で始まるデータベース ビューを選択します。次に、ビューを展開し、特定の
列をダブルクリックして選択します。
クエリの列
クエリに含むように選択した列が一覧表示されます。
選択した列にあるデータのプレビュー
[プレビュー] をクリックすると、選択した列のデータが表示されます。
たとえば、インベントリのすべてのオブジェクトおよびインベントリ オブジェクトのすべてのパッチについての最
新のスキャン結果を取得する場合は、使用可能なテーブルと列ペインから、次のデータベース ビューと対応する列
を選択します。
n
VUMV_UPDATES
n
VUMV_ENTITY_SCAN_RESULTS
6
クエリ ウィザードがクエリ内のテーブルを結合できないという警告メッセージに対して、 [OK] をクリックします。
7
[Microsoft Query] ウィンドウで、最初のビューから別のビューに列名をドラッグして、列を手動で結合します。
たとえば、VUMV_UPDATES データベース ビューの META_UID 列と、VUMV_ENTITY_SCAN_RESULTS データ
ベース ビューの UPDATE_METAUID 列を結合します。
選択した列の間の線は、これらの列が結合されることを示しています。
[Microsoft Query] ウィンドウでは、データはすべてのインベントリ オブジェクトに対して自動的に照会されます。
132
VMware, Inc.
第 15 章 一般的なユーザー シナリオ
Microsoft SQL Server のクエリを使用した一般的なレポートの生成
Microsoft SQL Server のクエリを使用して、Update Manager データベースから一般的なレポートを生成できます。
手順
u
インベントリのすべてのオブジェクトおよびインベントリ オブジェクトのすべてのパッチについての最新のスキャ
ン結果を含むレポートを生成するには、Microsoft SQL Client で次のクエリを実行します。
SELECT r.entity_uid,r.ENTITY_STATUS,
u.meta_uid, u.title, u.description, u.type, u.severity,
(case when u.SPECIAL_ATTRIBUTE is null then 'false'
else 'true'
end) as IS_SERVICE_PACK,
r.scanh_id, r.scan_start_time, r.scan_end_time
FROM VUMV_UPDATES u JOIN VUMV_ENTITY_SCAN_RESULTS r ON (u.meta_uid =
r.update_metauid)
ORDER BY r.entity_uid, u.meta_uid
このクエリによって、スキャンされたインベントリ内のオブジェクトに適用できるすべてのパッチが表示されます。
VMware, Inc.
133
VMware vCenter Update Manager 管理ガイド
134
VMware, Inc.
トラブルシューティング
16
Update Manager の実行時と使用時に問題が発生した場合は、トラブルシューティングのトピックを参照して問題を理
解し、回避策があれば解決できます。
この章では次のトピックについて説明します。
n
n
Update Manager サーバまたは 1 つの vCenter Server システムにおける vCenter Server との接続の喪失 (P. 136)
Update Manager サーバまたは vCenter リンク モードの接続グループにおける vCenter Server との接続の喪
失 (P. 136)
n
Update Manager のログ ファイルの収集 (P. 137)
n
Update Manager と vCenter Server のログ ファイルの収集 (P. 137)
n
ログ ファイルが生成されない (P. 137)
n
要件が満たされていないためにホスト エクステンションの修正またはステージングが失敗する (P. 138)
n
適用可能なベースラインのアップデートがない (P. 138)
n
コンプライアンス レポートで、アップデートすべてが 「該当なし」 (P. 139)
n
コンプライアンス レポートで、アップデートすべてが 「不明」 (P. 139)
n
アップデートを修正したあとも 「非準拠」 の状態が続く (P. 139)
n
仮想マシンのパッチ修正が完了できない (P. 140)
n
一部のパッチで仮想マシンのパッチ修正が失敗する (P. 140)
n
仮想マシンは正常にパッチ修正されたがベースラインは非準拠になる (P. 141)
n
VMware Tools がインストールされていない場合に、VMware Tools のアップグレードが失敗する (P. 141)
n
ESX/ESXi ホストのスキャンの失敗 (P. 141)
n
ESXi ホストのアップグレードの失敗 (P. 142)
n
コンプライアンス状態が 「互換性なし」 になる (P. 142)
VMware, Inc.
135
VMware vCenter Update Manager 管理ガイド
Update Manager サーバまたは 1 つの vCenter Server システムにおける vCenter
Server との接続の喪失
ネットワーク接続が失われたため、またはサーバを再起動したために、Update Manager サーバまたは vCenter Server
システムとの接続が停止することがあります。
問題
サーバの再起動中またはサーバの停止時に、Update Manager サーバまたは vCenter Server システムとの接続が停止
します。
n
Update Manager プラグインが再接続ダイアログを表示し、15 ~ 20 秒後にエラー メッセージが表示される。プラ
グインは無効になる。
n
Update Manager プラグインが再接続ダイアログを表示する。15 ~ 20 秒以内にダイアログが非表示になり、プラ
グインが使用可能になる。
n
vSphere Client が再接続ダイアログを表示する。一定の時間が経過したあと、ログイン フォームが表示される。
Update Manager を使用するには、Update Manager プラグインをもう一度有効にする必要がある。
原因
n
Update Manager サーバが停止し、15 ~ 20 秒以上使用できなくなる。
n
Update Manager サーバが再起動され、サービスが 15 ~ 20 秒以内に使用可能になる。
n
vCenter Server が停止する。
解決方法
n
Update Manager サーバが停止した場合は、Update Manager サービスを開始し、Update Manager Client プ
ラグインをもう一度有効にします。
n
n
Update Manager サーバが再起動されたら、使用可能になるまで待ちます。
vCenter Server サービスが停止した場合は、vCenter Server サービスを開始し、Update Manager プラグインを
有効にします。
Update Manager サーバまたは vCenter リンク モードの接続グループにおける
vCenter Server との接続の喪失
ネットワーク接続が失われたため、またはサーバを再起動したために、Update Manager サーバまたは vCenter Server
システムとの接続が停止することがあります。
問題
サーバの再起動中またはサーバの停止時に、Update Manager サーバまたは vCenter Server システムとの接続が停止
します。
136
n
Update Manager プラグインが再接続モーダル ダイアログを表示し、15 ~ 20 秒後にエラー メッセージが表示される。
使用中の Update Manager サーバのプラグインが vSphere Client で非表示になる。
n
Update Manager プラグインが再接続モーダル ダイアログを表示する。15 ~ 20 秒以内にダイアログが非表示になり、
プラグインが使用可能になる。
n
停止した Update Manager サーバが登録されている vCenter Server システムを使用するように選択した場合、
Update Manager プラグインが再接続モーダル ダイアログを表示し、15 ~ 20 秒間、新しく選択された Update
Manager サーバへの再接続が試行される。
n
vSphere Client で、vCenter Server システムのすべてのタブが無効になる。Update Manager プラグインは無効
になる。vCenter Server システムがもう一度使用可能になると、Update Manager プラグインは自動的に有効になる。
VMware, Inc.
第 16 章 トラブルシューティング
原因
n
使用中の Update Manager サーバが停止し、15 ~ 20 秒以上、使用できなくなる。
n
使用中の Update Manager サーバが再起動され、サービスが 15 ~ 20 秒以内に使用できるようになる。
n
現在使用中でない Update Manager サーバが停止する。
n
vCenter Server が停止する。
解決方法
n
Update Manager サーバが停止した場合は、Update Manager サービスを開始します。
注意 Update Manager プラグインは有効であるように見えますが、接続を復元したあと、プラグインを無効にし
てから有効にする必要があります。
接続グループの別の vCenter Server システムを使用するように選択した場合、この vCenter Server システムに登
録されている Update Manager が実行中であれば、その Update Manager サーバで Update Manager プラグイ
ンを使用可能です。
n
Update Manager サーバが再起動されたら、Update Manager サービスが使用可能になるまで待ちます。
n
Update Manager サーバが停止した場合は、Update Manager サービスを開始します。
n
vCenter Server サービスが停止した場合は、vCenter Server サービスを開始します。
Update Manager のログ ファイルの収集
Update Manager サーバで最近発生したイベントに関する情報を診断の目的で収集できます。
手順
1
Update Manager がインストールされているマシンにログインします。
完全なログ セットを取得する場合は、Update Manager をインストールしたユーザーのユーザー名とパスワードを
使用してログインすることをお勧めします。
2
[スタート] - [すべてのプログラム] - [VMware] - [Update Manager ログ バンドルの生成] を選択します。
ログ ファイルが ZIP パッケージとして生成され、現在のユーザーのデスクトップに保存されます。
Update Manager と vCenter Server のログ ファイルの収集
Update Manager サーバと vCenter Server が同じコンピュータにインストールされている場合は、Update Manager
サーバと vCenter Server システムで最近発生したイベントに関する情報を診断の目的で収集できます。
手順
1
vCenter Server と Update Manager がインストールされているコンピュータにログインします。
2
[スタート] - [すべてのプログラム] - [VMware] - [vCenter Server ログ バンドルの生成] を選択します。
vCenter Server と Update Manager サーバのログ ファイルが ZIP パッケージとして生成され、現在のユーザーのデス
クトップに保存されます。
ログ ファイルが生成されない
Update Manager で使用される ZIP ユーティリティの制限により、ログ ファイルの累計サイズが 2GB を超えることは
できません。ただし、スクリプトは正常に完了しているように見えます。
問題
Update Manager がログ ファイルを生成しません。
VMware, Inc.
137
VMware vCenter Update Manager 管理ガイド
解決方法
1
Update Manager がインストールされているコンピュータにログインして、コマンド プロンプト ウィンドウを開き
ます。
2
Update Manager がインストールされているディレクトリに移動します。
デフォルトの場所は、C:¥Program Files¥VMware¥Infrastructure¥Update Manager です。
3
次のように入力してスクリプトを実行し、vCenter Server のログを除外します。
cscript vum-support.wsf /n
Update Manager のログ ファイルが ZIP パッケージとして正常に生成されます。
要件が満たされていないためにホスト エクステンションの修正またはステージン
グが失敗する
一部のホスト エクステンションの修正またはステージング操作は失敗します。これは、要件が満たされていないために、
Update Manager が自動的にダウンロードおよびインストールしないためです。
問題
ホスト エクステンションの修正またはステージングが失敗することがあります。
原因
Update Manager はステージングおよび修正操作中に要件を満たしていないエクステンションを検出すると、これらを
スキップし、不足している要件をイベントとして一覧表示します。ステージングおよび修正を続行するには、この要件を
インストールする必要があります。
解決方法
1
不足している要件を確認するには、 [コンプライアンス] ビューで [タスクおよびイベント] - [イベント] を選択します。
2
不足している要件のタイプに応じて、エクステンション ベースラインまたはパッチ ベースラインに不足している要
件を手作業で追加します。
3
(オプション) 新しいベースラインと元のベースラインを含むベースライン グループを作成します。
4
2 つのベースラインを基準に、ホストを修正します。
適用可能なベースラインのアップデートがない
ベースラインは、Update Manager が Shavlik 社および当社の Web サイトからダウンロードしたメタデータをベース
としています。Shavlik 社は仮想マシンおよびアプリケーションのメタデータを提供し、当社は ESX/ESXi ホストのメタ
データを提供します。
問題
仮想マシンおよび ESX/ESXi ホストをアップデートできないことがあります。
原因
138
n
Web サーバ プロキシの構成が正しくない。
n
Shavlik 社のサーバを使用できない。
n
ESX/ESXi ホストのアップデートに関する情報を提供する当社のアップデート サービスを使用できない。
n
ネットワーク接続に問題がある。
VMware, Inc.
第 16 章 トラブルシューティング
解決方法
n
接続の設定を確認します。詳細については、「
「Update Manager のネットワーク接続の構成 (P. 57)」
」 を参照して
ください。
n
Shavlik 社の Web サイト (http://www.shavlik.com) が使用可能かどうかを確認してください。
n
当社の Web サイト (http://www.vmware.com) が使用可能かどうかを確認してください。
n
ネットワークを使用する別のアプリケーションが、期待どおりに機能するかどうかを確認してください。ネットワー
ク管理者に連絡して、ネットワークが正常に機能しているかどうかを確認してください。
コンプライアンス レポートで、アップデートすべてが 「該当なし」
通常、スキャンの結果には、インストール済み、不足、該当なしという結果が混在しています。たとえば、通常、Linux
パッチで構成されるベースラインは、Windows マシンでは該当なしになります。該当なしのエントリは、すべての結果
が該当なしの場合、または該当するはずのパッチが該当なしになった場合にのみ問題になります。
問題
スキャンした結果、すべてのベースラインに 「該当なし」 としてマークされる場合があります。
原因
この状況は、通常、スキャン中にエラーが発生していることを示しています。
解決方法
1
サーバ ログで、スキャン タスクが失敗としてマークされているかを確認します。
2
スキャン操作を再試行します。
コンプライアンス レポートで、アップデートすべてが 「不明」
スキャン処理では、添付されたベースラインおよびベースライン グループを基準として vSphere オブジェクトのコンプ
ライアンス情報が生成されます。オブジェクトのコンプライアンス ステータスには、「適用可能なすべて」、「非準拠」、
「互換性なし」、「不明」、および 「準拠」 があります。
問題
スキャンのすべての結果が 「不明」 として一覧表示されることがあります。
原因
このような状況は、通常スキャン処理の開始時にエラーが発生していることを示しています。または、スキャンがまった
く行われていないことを示している場合もあります。
解決方法
スキャンをスケジュール設定するか、手動でスキャンを開始します。
アップデートを修正したあとも 「非準拠」 の状態が続く
アップデートを修正したあとも 「非準拠」 の状態が続く場合は、アップデートが仮想マシンにインストールされたかど
うかを確認する必要があります。
問題
修正したあとも、修正された仮想マシンで 「非準拠」 の状態が続きます。
VMware, Inc.
139
VMware vCenter Update Manager 管理ガイド
原因
n
ディスクの容量が不足していて、サービス パックをインストールできない。
n
実行中のアプリケーションと競合している。
解決方法
n
ディスク領域を解放してから、修正を再試行します。
n
仮想マシンを再起動してから、修正操作を再試行します。
仮想マシンのパッチ修正が完了できない
デフォルトのパッチ ベースラインを使用して仮想マシンを修正すると、失敗することがあります。
問題
デフォルトの 「重要度の高い仮想マシン パッチ」 および 「重要度の低い仮想マシン パッチ」 のベースラインを使用し
て仮想マシンを修正すると、修正を完了できないことがあります。
原因
特定の仮想マシンで、修正が停止しています。まれに、部分的に完了したあとで、パッチ アプリケーションがメッセージ
ボックスを表示したために起きることがあります。
パッチは、ローカル システム コンテキストで実行される VMware vCenter Update Manager Guest Agent によって
適用されます。Guest Agent をこのように実行すると、ユーザーがパッチ アプリケーション プロセスに干渉されること
はありません。ただし、メッセージ ボックスが表示されないため、承認したりキャンセルしたりという確認を行うことは
できません。そのため、パッチ アプリケーション プロセスを完了できません。
解決方法
1
ゲストのタスク マネージャからパッチ プロセスを終了します。
2
問題の原因になったパッチを識別するには、vSphere Client で、仮想マシンのイベントを調べます。
Update Manager は、必要に応じてパッチ インストールの開始と完了を識別するためにエラー コードとともにイベ
ントを送信します。最新のイベントが、パッチ インストールが開始しているにもかかわらず、完了していないこと
を示している場合、そのアップデートの名前を使用してパッチ処理を識別します。Microsoft のパッチは、通常、
ファイル名に KB 番号が含まれているため、簡単に識別できます。
一部のパッチで仮想マシンのパッチ修正が失敗する
デフォルトの 「重要度の高い仮想マシン パッチ」 および 「重要度の低い仮想マシン パッチ」 のベースラインを使用し
て仮想マシンを修正すると、失敗することがあります。
問題
一部のパッチで仮想マシンの修正が失敗します。
原因
パッチを使用できない場合、修正が失敗することがあります。たとえば、テストでは、英語以外の言語にローカライズされた
Windows のバージョン、または 64 ビット アプリケーション用パッチを使用できない可能性があることが示されます。
解決方法
Update Manager プラグインの [イベント] タブで、パッチがダウンロードされていないことを確認します。
140
VMware, Inc.
第 16 章 トラブルシューティング
仮想マシンは正常にパッチ修正されたがベースラインは非準拠になる
デフォルトの 「重要度の高い仮想マシン パッチ」 および 「重要度の低い仮想マシン パッチ」 のベースラインを使用し
た仮想マシンの修正に成功しても、ベースラインが 「非準拠」 のままになっていることがあります。
問題
修正は完了しても、ベースラインは 「非準拠」 のままです。
原因
パッチを適用したことによってほかのパッチを適用できるようになった場合、ベースラインが 「非準拠」 のままになる
ことがあります。
たとえば、あるパッチはサービス パックを適用したあとにのみ適用できます。そのため、そのサービス パックを適用し
た場合、修正を開始するとすべての既知の問題が解消される可能性があります。しかし、サービス パックを適用するとほ
かのパッチが適用可能になります。
解決方法
修正を繰り返します。
VMware Tools がインストールされていない場合に、VMware Tools のアップグ
レードが失敗する
Update Manager は、ESX 4.0.x ホスト上で実行中の仮想マシンにある VMware Tools の既存のインストールだけをアッ
プグレードします。
問題
コンプライアンス状態が 「互換性なし」 の仮想マシンは修正できないため、VMware Tools をアップグレードできません。
原因
仮想マシンに VMware Tools がインストールされていない場合、「ホストと整合するように VMware Tools をアップグ
レード」 ベースライン、またはこのベースラインを含むベースライン グループを基準にして仮想マシンをスキャンした
ときに、仮想マシンのコンプライアンス状態が 「互換性なし」 になる。
解決方法
VMware Tools を手動でインストールするか、vSphere Client のインベントリで仮想マシンを右クリックし、 [ゲスト] [VMware Tools のインストール / アップグレード] を選択します。
ESX/ESXi ホストのスキャンの失敗
スキャン処理では、添付されたベースラインおよびベースライン グループを基準として vSphere オブジェクトのコンプ
ライアンス情報が生成されます。ただし、スキャンは Update Manager リポジトリ内のすべてのパッチ、エクステンショ
ン、および使用可能なアップグレードを基準に実行されます。場合によっては、ESX 4.0.x ホストおよび ESXi 4.0.x ホス
トで障害が発生することがあります。
問題
ESX/ESXi ホストのスキャン処理に失敗することがあります。
原因
vSphere インベントリにホストを追加したあと、VMware vCenter Update Manager Update Download タスクが正
常に完了していない場合、ホストのパッチ メタデータはダウンロードされていません。
VMware, Inc.
141
VMware vCenter Update Manager 管理ガイド
解決方法
ホストまたは仮想マシンを vSphere インベントリに追加したあと、スキャンを実行する前に、VMware vCenter Update
Manager Update Download タスクを実行します。詳細については、「VMware vCenter Update Manager Update
Download タスクの実行 (P. 67)」 を参照してください。
ESXi ホストのアップグレードの失敗
アップグレード ベースラインまたはアップグレード ベースラインを含むベースライン グループを基準とする ESXi ホスト
の修正プロセスが失敗することがあります。
問題
ESXi ホストのアップグレードに失敗することがあります。
原因
/tmp ディレクトリの空き領域が 10MB 未満の ESXi ホストをアップグレードすると、Update Manager では修正プロ
セスが正常に完了したと表示されますが、ESXi ホストはアップグレードされません。
解決方法
1
Agent のデプロイが失敗した場合は、/tmp ディレクトリの空き領域が 10MB 以上あることを確認します。
2
修正プロセスを繰り返し、ホストをアップグレードします。
コンプライアンス状態が 「互換性なし」 になる
スキャンを実行したあと、添付されたベースラインのコンプライアンス状態の互換性がなくなることがあります。コンプ
ライアンス状態が 「互換性なし」 の場合は注意が必要で、解決するための操作が必要になります。
「互換性なし」 の状態は、ベースライン内のアップデートが次のいずれかの状態であることが原因で発生します。
142
競合
アップデートが、ホストの既存のアップデートまたは Update Manager のパッチ リ
ポジトリ内の別のアップデートと競合しています。Update Manager は、競合のタイ
プをレポートします。競合は、ターゲット オブジェクトの問題を示すのではありません。
現在のベースライン選択に競合があることだけを意味します。スキャン、修正、ステー
ジングの操作は実行できます。ほとんどの場合、競合を解決するための操作を実行する
必要があります。
パッケージの不足
この状態は、アップデートのメタデータがデポにあり、対応するバイナリ ペイロード
がないときに発生します。原因として、指定したロケールのアップデートが製品にない、
Update Manager パッチ リポジトリが削除されたか破損している、Update Manager
がインターネットにアクセスしてアップデートをダウンロードできなくなった、または
Update Manager リポジトリからアップグレード パッケージを手動で削除したという
可能性があります。
インストール不能
アップデートをインストールできません。ターゲット オブジェクトでスキャン操作は
成功しますが、修正は実行できません。たとえば、Linux 仮想マシンで見つからなかっ
たアップデートは 「インストール不能」 として表示されます。これは、
Update Manager が Linux 仮想マシンの修正をサポートしていないためです。
新規モジュール
ホスト アップデートが、ソフトウェアをはじめて提供するまったく新しいモジュール
であり、Update Manager はこの状態のアップデートをインストールできません。
互換性のないハードウェア
選択したオブジェクトのハードウェアに互換性がないか、アップデートをサポートする
ためのリソースが不足しています。たとえば、32 ビットのホストに対してホスト アッ
プグレード スキャンを実行する場合や、ホストの RAM が不足している場合です。
サポートされていないアップ
グレード
アップグレード パスが不可能です。たとえば、仮想マシンの最新のハードウェア バー
ジョンが、ホストでサポートされている最高のバージョンよりも高い場合です。
VMware, Inc.
第 16 章 トラブルシューティング
アップデートの競合ステータス
アップデートに競合があるため、正常なスキャンを実行したあと、添付されたベースラインのコンプライアンス状態が
「互換性なし」 となることがあります。
問題
ベースライン内のアップデートが Update Manager パッチ リポジトリ内の別のアップデートまたはホストの既存のアッ
プデートと競合しているため、添付されたベースラインのステータスが 「互換性なし」 になります。
原因
n
ベースラインに含まれているホスト パッチが、すでにホストにインストールされている別のパッチと競合する。
n
ベースラインに含まれているホスト パッチが、同じベースラインの別のパッチと競合する。
n
動的ベースラインの条件によって、競合セットが発生する。
n
コンテナ オブジェクトに添付されているベースラインが、フォルダ内の 1 つ以上のインベントリ オブジェクトと競
合している。これは、間接的競合です。
解決方法
n
ベースラインに含まれているパッチが、すでにホストにインストールされている別のパッチと競合する場合は、その
ベースラインを分離するか、削除します。
パッチの競合の解決方法が Update Manager によって示される場合は、その解決パッチをベースラインに追加します。
スキャン操作を再試行します。
n
ベースラインから競合するパッチを削除してから、スキャンをもう一度実行します。
n
動的ベースラインの条件を編集するか、競合するパッチを除外して、もう一度スキャンします。
パッチの競合の解決方法が Update Manager によって示される場合は、その解決パッチをベースラインに追加します。
スキャン操作を再試行します。
n
競合が間接的な場合、コンテナ オブジェクトを修正することはできますが、修正されるのは競合していないオブジェ
クトだけです。競合を解決するか、競合しているインベントリ オブジェクトを移動してから修正する必要があります。
パッケージの不足ステータス
アップデートのパッケージが不足していると、添付されたベースラインのコンプライアンス状態が 「互換性なし」 とな
ることがあります。
問題
ホストのアップグレード スキャンを実行したときに、そのホスト用のバイナリ パッケージが不足しているか、アップロー
ドされていないか、間違ったバイナリ パッケージがアップロードされていると、スキャンは失敗します。
解決方法
1
ホストのアップグレード ベースラインを編集し、必要なパッケージをインポートします。
2
スキャンを繰り返します。
サポートされていないアップグレード ステータス
アップグレードがサポートされていないため、正常にスキャンを実行したあと、添付されたベースラインのコンプライア
ンス状態が 「互換性なし」 となることがあります。
問題
アップグレードがサポートされているため、添付されたベースラインのステータスは 「互換性なし」 となります。
VMware, Inc.
143
VMware vCenter Update Manager 管理ガイド
原因
仮想マシンの仮想ハードウェアのアップグレード パスが不可能。これは、現在のハードウェア バージョンが、ホストで
サポートされる最新バージョンよりも高いためです。[アップグレードの詳細]ウィンドウに、実際のハードウェア バージョ
ンが表示されます。
解決方法
回避策はありません。アップグレードの詳細を確認し、現在のハードウェア バージョンを確認します。
インストール不能ステータス
アップデートをオブジェクトにインストールできないため、スキャンを実行したあと、添付されたベースラインのコンプ
ライアンス状態が 「互換性なし」 となることがあります。
問題
インストールできないアップデートが含まれているため、添付されたベースラインのステータスが 「互換性なし」 とな
ることがあります。
原因
n
Linux パッチを含むベースラインが Red Hat Linux 仮想マシンに添付されている。スキャン中に不足しているアッ
プデートが 1 つ以上あった場合、これらは 「インストール不能」 として表示されます。
n
VMware Tools がインストールされていない仮想マシンに 「ホストと整合するように VMware Tools をアップグ
レード」 ベースラインが添付されている。[アップグレードの詳細]ウィンドウに、ステータスが 「互換性なし」 に
なる実際の原因が表示されます。
n
VMware で管理されていない VMware Tools がある仮想マシンに、「ホストと整合するように VMware Tools を
アップグレード」 ベースラインが添付されている。[アップグレードの詳細]ウィンドウに、ステータスが 「互換性なし」
となる実際の原因が表示されます。
解決方法
n
操作は必要ありません。Update Manager は、Linux 仮想マシンの修正をサポートしません。パッチ ベースライン
を分離できます。
n
VMware Tools が仮想マシンにインストールされていない場合、VMware Tools のバージョンをインストールして、
スキャン操作を再試行します。
n
144
仮想マシンの VMware Tools が VMware で管理されていない場合、ベースラインを分離する必要があります。
VMware, Inc.
データベース ビュー
17
Update Manager は、Microsoft SQL Server データベースおよび Oracle データベースを使用して、情報を格納します。
Microsoft SQL Server データベースと Oracle データベースのデータベース ビューは同じです。
この章では次のトピックについて説明します。
n
VUMV_VERSION (P. 146)
n
VUMV_UPDATES (P. 146)
n
VUMV_HOST_UPGRADES (P. 146)
n
VUMV_VA_UPGRADES (P. 147)
n
VUMV_PATCHES (P. 147)
n
VUMV_BASELINES (P. 147)
n
VUMV_BASELINE_GROUPS (P. 148)
n
VUMV_BASELINE_GROUP_MEMBERS (P. 148)
n
VUMV_PRODUCTS (P. 148)
n
VUMV_BASELINE_ENTITY (P. 148)
n
VUMV_UPDATE_PATCHES (P. 149)
n
VUMV_UPDATE_PRODUCT (P. 149)
n
VUMV_ENTITY_SCAN_HISTORY (P. 149)
n
VUMV_ENTITY_REMEDIATION_HIST (P. 149)
n
VUMV_UPDATE_PRODUCT_DETAILS (P. 150)
n
VUMV_BASELINE_UPDATE_DETAILS (P. 150)
n
VUMV_ENTITY_SCAN_RESULTS (P. 151)
n
VUMV_VMTOOLS_SCAN_RESULTS (P. 151)
n
VUMV_VMHW_SCAN_RESULTS (P. 151)
n
VUMV_VA_APPLIANCE (P. 152)
n
VUMV_VA_PRODUCTS (P. 152)
VMware, Inc.
145
VMware vCenter Update Manager 管理ガイド
VUMV_VERSION
このデータベース ビューには、Update Manager のバージョン情報が含まれています。
表 17-1. VUMV_VERSION
フィールド
メモ
VERSION
x.y.z 形式の Update Manager のバージョン (1.0.0 など)
DATABASE_SCHEMA_VERSION
Update Manager データベース スキーマのバージョン (増加する整数値)。1
など
VUMV_UPDATES
このデータベース ビューには、ソフトウェア アップデートのメタデータが含まれます。
表 17-2. VUMV_UPDATES
フィールド
メモ
UPDATE_ID
Update Manager が生成した一意の ID
TYPE
エンティティのタイプ: 仮想マシン、仮想アプライアンス、またはホスト
TITLE
タイトル
DESCRIPTION
説明
META_UID
このアップデートのベンダーが提供する一意の ID (たとえば、Microsoft
アップデートの場合、MS12444 など)
SEVERITY
アップデートの重要度情報: 値は、該当なし、低、中程度、重要、最重要、
全体的 (ホスト)、セキュリティ (ホスト)
RELEASE_DATE
このアップデートがベンダーからリリースされた日付
DOWNLOAD_TIME
このアップデートが Update Manager サーバによって Update Manager
データベースにダウンロードされた日時
SPECIAL_ATTRIBUTE
このアップデートに関連付けられている特別な属性 (たとえば、すべての
Microsoft サービス パックには、Service Pack というマークが付けられて
いる)
COMPONENT
ターゲット コンポーネント (HOST_GENERAL、HOST_THIRDPARTY な
ど)
VUMV_HOST_UPGRADES
このデータベース ビューは、ホスト アップグレード パッケージに関する詳細情報を提供します。
表 17-3. VUMV_HOST_UPGRADES
146
フィールド
説明
RELEASE_ID
VUMV_UPDATES と UPDATES_ID を参照するデータベース生成 ID
PRODUCT
ESX または ESXi ホスト
VERSION
x.y.z 形式で表されるバージョン番号
BUILD_NUMBER
ESX/ESXi ホスト バージョンのビルド番号
DISPLAY_NAME
ユーザーに表示される名前
FILE_NAME
アップグレード ファイルの名前
VMware, Inc.
第 17 章 データベース ビュー
VUMV_VA_UPGRADES
このデータベース ビューは、仮想アプライアンス用アップグレード パッケージに関する詳細情報を表します。
表 17-4. VUMV_VA_UPGRADES
フィールド
メモ
UPGRADE_ID
プライマリ キーとして使用されるアップグレード ID
TITLE
ユーザー インターフェイスで使用される短い説明
VENDOR_NAME
ベンダーの名前
VENDOR_UID
ベンダーが割り当てる一意の ID
PRODUCT_NAME
製品の名前
PRODUCT_RID
製品の一意の ID
SEVERITY
セキュリティへの影響
LOCALE
ロケール情報 (ある場合)
RELEASEDATE
アップグレードのリリース日
VUMV_PATCHES
このデータベース ビューには、パッチ バイナリのメタデータが含まれます。
表 17-5. VUMV_PATCHES
フィールド
メモ
DOWNLOAD_URL
パッチ バイナリの URL
PATCH_ID
Update Manager サーバが生成した、現在のパッチの一意の ID
TYPE
パッチのタイプ: 仮想マシンまたはホスト
NAME
パッチの名前
DOWNLOAD_TIME
Update Manager サーバがこのパッチを Update Manager データベースに
ダウンロードした日時
PATCH_SIZE
パッチのサイズ (KB 単位)
VUMV_BASELINES
このデータベース ビューには、特定の Update Manager ベースラインの詳細が含まれています。
表 17-6. VUMV_BASELINES
フィールド
メモ
BASELINE_ID
Update Manager サーバがこのベースラインに生成した一意の ID
NAME
ベースラインの名前
BASELINE_VERSION
ベースラインが変更された時間に関する履歴 (古いバージョンはデータベース
に保持される)
TYPE
ベースラインのタイプ: 仮想マシン、仮想アプライアンス、またはホスト
BASELINE_UPDATE_TYPE
ベースラインのタイプ: 固定または動的
TARGET_COMPONENT
このベースラインが適用されるターゲットのタイプ: 仮想マシン、仮想アプラ
イアンス、またはホスト
BASELINE_CATEGORY
ベースライン カテゴリ (パッチ、アップグレードなど)
VMware, Inc.
147
VMware vCenter Update Manager 管理ガイド
VUMV_BASELINE_GROUPS
このデータベース ビューには、特定の Update Manager ベースライン グループの詳細が含まれています。
表 17-7. VUMV_BASELINE_GROUPS
フィールド
メモ
BASELINE_GROUP_ID
Update Manager サーバがこのベースライン グループに生成した一意の ID
VERSION
ベースライン グループのバージョン
NAME
ベースライン グループの名前
TYPE
このベースラインが適用されるターゲットのタイプ: 仮想マシン、仮想アプラ
イアンス、または ESX/ESXi ホスト
DESCRIPTION
ベースライン グループの説明
DELETED
削除された場合、ベースライン グループの削除に関する情報
LASTUPDATED
ベースライン グループが最後に更新された時刻に関する情報
VUMV_BASELINE_GROUP_MEMBERS
このデータベース ビューには、ベースラインとそのベースラインが含まれるベースライン グループとの関係に関する情
報が含まれています。
表 17-8. VUMV_BASELINE_GROUP_MEMBERS
フィールド
メモ
BASELINE_GROUP_ID
Update Manager サーバがこのベースライン グループに生成した一意の ID
BASELINE_GROUP_VERSION
ベースライン グループのバージョン
BASELINE_ID
ベースライン グループに含まれるベースラインの名前
VUMV_PRODUCTS
このデータベース ビューには、オペレーティング システムやアプリケーションなど、製品のメタデータが含まれています。
表 17-9. VUMV_PRODUCTS
フィールド
メモ
PRODUCT_ID
Update Manager サーバが生成した一意の製品 ID
NAME
製品の名前
VERSION
製品のバージョン
FAMILY
Windows、Linux、ESX ホスト、または Embedded ESX ホスト
VUMV_BASELINE_ENTITY
このデータベース ビューには、特定のベースラインが添付されているオブジェクトが含まれています。
表 17-10. VUMV_BASELINE_ENTITY
148
フィールド
メモ
BASELINE_ID
ベースライン ID (外部キー、VUMV_BASELINES)
ENTITY_UID
エンティティのアップデート ID (vCenter Server が生成した管理対象オブ
ジェクト ID)
VMware, Inc.
第 17 章 データベース ビュー
VUMV_UPDATE_PATCHES
このデータベース ビューには、ソフトウェア アップデートに対応するパッチ バイナリが含まれています。
表 17-11. VUMV_UPDATE_PATCHES
フィールド
メモ
UPDATE_ID
ソフトウェア アップデート ID (外部キー、VUMV_UPDATES)
PATCH_ID
パッチ ID (外部キー、VUMV_PATCHES)
VUMV_UPDATE_PRODUCT
このデータベース ビューには、特定のソフトウェア アップデートを適用する製品 (オペレーティング システムとアプリ
ケーション) が含まれています。
表 17-12. VUMV_UPDATE_PRODUCT
フィールド
メモ
UPDATE_ID
ソフトウェア アップデート ID (外部キー、VUMV_UPDATES)
PRODUCT_ID
製品 ID (外部キー、VUMV_PRODUCTS)
VUMV_ENTITY_SCAN_HISTORY
このデータベース ビューには、スキャン操作の履歴が含まれています。
表 17-13. VUMV_ENTITY_SCAN_HISTORY
フィールド
メモ
SCAN_ID
Update Manager サーバが生成した一意の ID
ENTITY_UID
スキャンが開始されたエンティティの一意の ID
START_TIME
スキャン操作の開始時刻
END_TIME
スキャン操作の終了時刻
SCAN_STATUS
スキャン操作の結果 (成功、失敗、キャンセルなど)
FAILURE_REASON
失敗の原因を説明するエラー メッセージ
SCAN_TYPE
スキャンのタイプ: パッチまたはアップグレード
TARGET_COMPONENT
スキャンされたターゲットのタイプ: 仮想マシン、仮想アプライアンス、また
はホスト
VUMV_ENTITY_REMEDIATION_HIST
このデータベース ビューには、修正操作の履歴が含まれています。
表 17-14. VUMV_ENTITY_REMEDIATION_HIST
フィールド
メモ
REMEDIATION_ID
Update Manager サーバが生成した一意の ID
ENTITY_UID
修正が開始されたエンティティの一意の ID
START_TIME
修正の開始時刻
END_TIME
修正の終了時刻
VMware, Inc.
149
VMware vCenter Update Manager 管理ガイド
表 17-14. VUMV_ENTITY_REMEDIATION_HIST (続き)
フィールド
メモ
REMEDIATION_STATUS
修正操作の結果 (成功、失敗、キャンセルなど)
IS_SNAPSHOT_TAKEN
修正前にスナップショットが作成されたかどうか
VUMV_UPDATE_PRODUCT_DETAILS
このデータベース ビューには、特定のソフトウェア アップデートを適用する製品 (オペレーティング システムとアプリ
ケーション) に関する情報が含まれています。
表 17-15. VUMV_UPDATE_PRODUCT_DETAILS
フィールド
メモ
UPDATE_METAUID
ソフトウェア アップデート ID (外部キー、VUMV_UPDATES)
UPDATE_TITLE
アップデートのタイトル
UPDATE_SEVERITY
アップデートの影響情報: 値は、該当なし、低、中程度、重要、最重要、全体的
(ホスト)、セキュリティ (ホスト)
PRODUCT_NAME
製品の名前
PRODUCT_VERSION
製品のバージョン
VUMV_BASELINE_UPDATE_DETAILS
このデータベース ビューには、ベースラインの一部であるソフトウェア アップデートに関する情報が含まれます。
表 17-16. VUMV_BASELINE_UPDATE_DETAILS
フィールド
メモ
BASELINE_NAME
ベースラインの名前
BASELINE_ID
Update Manager サーバがこのベースラインに生成した一意の ID
BASELINE_VERSION
ベースラインが変更された時間に関する履歴 (古いバージョンはデータベース
に保持される)
TYPE
ベースラインのタイプ: 仮想マシン、仮想アプライアンス、またはホスト
TARGET_COMPONENT
このベースラインが適用されるターゲットのタイプ: 仮想マシン、仮想アプラ
イアンス、またはホスト
BASELINE_UPDATE_TYPE
ベースラインのタイプ: 固定または動的
UPDATE_METAUID
アップデートのメタ ID
TITLE
アップデートのタイトル
SEVERITY
ID
150
アップデートの重要度: 値は、該当なし、低、中程度、重要、最重要、全体的
(ホスト)、セキュリティ (ホスト)
データベースが生成した一意の ID: アップデートおよびパッチの場合は
UPDATE_ID、ホストのアップグレードの場合は RELEASE_ID、仮想アプライ
アンスのアップグレードの場合は UPGRADE_ID
VMware, Inc.
第 17 章 データベース ビュー
VUMV_ENTITY_SCAN_RESULTS
このデータベース ビューには、特定のエンティティのアップデートに関するステータス履歴が含まれます。
表 17-17. VUMV_ENTITY_SCAN_RESULTS
フィールド
メモ
SCANH_ID
データベースが生成したスキャンの一意の ID
ENTITY_UID
エンティティの一意の ID (vCenter Server が割り当てた管理対象オブジェクト
ID)
SCAN_START_TIME
スキャン プロセスの開始時刻
SCAN_END_TIME
スキャン プロセスの終了時刻
UPDATE_METAUID
アップデートの一意のメタ ID
UPDATE_TITLE
アップデートのタイトル
UPDATE_SEVERITY
ENTITY_STATUS
アップデートの重要度: 値は、該当なし、低、中程度、重要、最重要、全体的
(ホスト)、セキュリティ (ホスト)
アップデートに関連するエンティティのステータス: 値は、不足、インストー
ル済み、該当なし、不明、ステージング済み、競合、ホストにサポートされな
い旧式、パッケージの不足、インストール不能、新規モジュール、サポートさ
れていないアップグレード、互換性のないハードウェア
VUMV_VMTOOLS_SCAN_RESULTS
このデータベース ビューには、VMware Tools のインストールに関連する特定の仮想マシンの情報が含まれます。
表 17-18. VUMV_VMTOOLS_SCAN_RESULTS
フィールド
メモ
SCANH_ID
データベースが生成したスキャンの一意の ID
ENTITY_UID
エンティティの一意の ID (vCenter Server が割り当てた管理対象オブジェクト
ID)
SCAN_START_TIME
スキャン プロセスの開始時刻
SCAN_END_TIME
スキャン プロセスの終了時刻
ENTITY_STATUS
最新の VMware Tools バージョンを基準としたエンティティのステータス
VUMV_VMHW_SCAN_RESULTS
このデータベース ビューには、ハードウェアのバージョンに関連する特定の仮想マシンのステータス情報が含まれます。
表 17-19. VUMV_VMHW_SCAN_RESULTS
フィールド
メモ
SCANH_ID
データベースが生成したスキャンの一意の ID
ENTITY_UID
エンティティの一意の ID (vCenter Server が割り当てた管理対象オブジェクト
ID)
SCAN_START_TIME
スキャン プロセスの開始時刻
SCAN_END_TIME
スキャン プロセスの終了時刻
VM_HW_VERSION
仮想マシン ハードウェア バージョン
HOST_HW_VERSION
ホストで推奨されるハードウェア バージョン
VMware, Inc.
151
VMware vCenter Update Manager 管理ガイド
VUMV_VA_APPLIANCE
このデータベース ビューには、仮想アプライアンスに関する情報が含まれています。
表 17-20. VUMV_VA_APPLIANCE
フィールド
メモ
VAID
プライマリ キーとして使用される、仮想アプライアンスの管理対象オブジェクト
MGMTPORT
仮想アプライアンスへの接続または管理に使用されているポート
MGMTPROTOCOL
管理プロトコル
SUPPORTEDFEATURES
API 機能の互換性に使用する自由形式の文字列
LASTGOODIP
仮想アプライアンスに設定されていた、最後の IP (IPv6 または IPv4)
VADKVERSION
VMware Studio のバージョン
PRODUCTID
VUMV_VA_PRODUCTS の ID
UPDATEVERSION
仮想アプライアンスの現在のパッチ バージョン
DISPLAYVERSION
仮想アプライアンスの現在のパッチの表示バージョン
SERIALNUMBER
仮想アプライアンスのシリアル番号
UPDATEURL
仮想アプライアンスの現在のソフトウェア アップデート URL
ORIGUPDATEURL
仮想アプライアンスのソフトウェア アップデート URL の工場出荷時の設定
ID
VUMV_VA_PRODUCTS
このデータベース ビューには、仮想アプライアンスのベンダーに関する情報が含まれています。
表 17-21. VUM_VA_PRODUCTS
152
フィールド
説明
ID
生成されたシーケンス番号である一意の ID
VENDORNAME
ベンダーの名前
VENDORUUID
ベンダーの一意の ID
PRODUCTNAME
製品の名前 (リリースは除く。「Database」 など)
PRODUCTRID
製品のリリース ID (「10gr2」 など)
VENDORURL
ベンダーの URL (このフィールドはオプションです)
PRODUCTURL
製品の URL (このフィールドはオプションです)
SUPPORTURL
サポート URL (このフィールドはオプションです)
VMware, Inc.
インデックス
数字
推奨事項 43
64 ビット オペレーティング システムでの 32 ビットの
DSN 27
データベース 27
データベース ビュー 145
導入の構成 43
D
導入モデルの使用 45
DRS 21
DSN 27
G
Guest Agent、インストール 38
O
Oracle データベース、構成 28
S
SQL Server の認証タイプの確認 32
U
UMDS
アップグレード 49, 51
インストール 49, 50
概要 49
構成 52
互換性マトリクス 49
サードパーティ URL の追加 54
設定と使用 52
ダウンロードしたパッチのエクスポート 54
パッチのダウンロード 53
UMDS デポと Update Manager との関連付け
Apache 131
IIS 129
ポータブル メディア ドライブ 128
UMDS の設定および使用 128
UMDS の設定と使用 52
Update Manager
アップグレード 39
アンインストール 47
一般的な使用例 119
インストール 35
インストールおよびアンインストール 35
概要 11
サードパーティの URL の追加 60
サービスの再起動 66
サポート対象オペレーティング システム 24
システム要件 23
ハードウェア要件 23
パッチ リポジトリ 117
ベスト プラクティス 43
Update Manager データベースのメンテナンス 33
Update Manager との接続の喪失 136
Update Manager のアンインストール 47
Update Manager の権限 67
Update Manager の再起動 66
Update Manager のシステム要件 23
V
vCenter Server との接続の喪失 136
VMware DPM 21
VMware HA 21
VMware Tools のアップグレードの失敗、トラブル
シューティング 141
vSphere オブジェクトに対するベースラインのコンプ
ライアンス 91
vSphere オブジェクトに対するベースライン グループ
のコンプライアンス 91
あ
アクセス、パッチ リポジトリ 117
アップグレード
UMDS 49, 51
Update Manager 39
Update Manager Client 41
Update Manager サーバ 40
仮想アプライアンス 126
仮想マシン 121
ホスト 120
アップグレードおよびアップデート、ホスト 122
アップグレードの詳細、概要 93
アップグレード ファイル、アップロード 74
アップグレード ファイルのアップロード 74
アップデート
インベントリ オブジェクト 127
仮想マシン 125
アップデートの競合 143
処理 13
VMware, Inc.
153
VMware vCenter Update Manager 管理ガイド
アンインストール
Update Manager クライアント 47
Update Manager サーバ 47
い
一般的な使用例 119
イベント、リスト 110
イベント、表示 109
インストール
Guest Agent 38
UMDS 49, 50
Update Manager 35
Update Manager Client 37
Update Manager サーバ 36
インストール不能ステータス 144
インベントリ オブジェクト、アップデート 127
え
エクステンション、フィルタリング 74
エクステンションの詳細、概要 93
エクステンション ベースライン、作成 73
か
概要
ESXi ホストの修正 98
ESX ホストの修正 97
UMDS 49
Update Manager 11
Update Manager Client 12
Update Manager の処理 13
アップグレードの詳細 93
エクステンションの詳細 93
構成オプション 20
コンプライアンス状態の表示 90
修正 17, 95
スキャン 15, 87
組織的なアップグレード 95
シャットダウンの警告 99
修正の失敗 63
手動によるスキャン 88
スキャン 88
仮想マシンおよび仮想アプライアンスの修正、スケ
ジュール設定 106
仮想マシンおよび仮想アプライアンスのベースライン
グループ、作成 79
仮想マシンと仮想アプライアンスの修正、手動 103
仮想マシンへのパッチの適用 125
き
共有リポジトリ、使用 61
こ
構成
Microsoft SQL Server 2005 Express 32
Microsoft SQL Server データベース 30
Oracle データベース 28
UMDS 52
UMDS がパッチをダウンロードする場所 53
Update Manager 57
Update Manager のパッチ ダウンロード ソース 14
Update Manager のパッチをダウンロードする場
所 65
スナップショットの作成 63
スマート リブート 65
ネットワーク接続の設定 57
パッチ ダウンロード ソース 59
パッチのダウンロード スケジュール 63
プロキシ設定 62
ホストをメンテナンス モードに置き換える障害時の
対応 64
メール送信元設定 66
リモートの Oracle 接続 29
ローカルの Oracle 接続 28
添付 15
構成オプション、概要 20
テンプレートの修正 98
互換性
パッチの詳細 92
パッチのステージング 16
ベースライン 17
ベースライン グループ 17, 19
ホストの修正 96
仮想アプライアンス
アップグレード 126
手動によるスキャン 88
スキャン 88
仮想アプライアンス アップグレード ベースライン
作成 77
編集 84
仮想マシン
アップグレード 121
154
アップデート 125
Update Manager と vCenter Server 24
Update Manager と VI Client 24
Update Manager と VirtualCenter Server 24
Update Manager と vSphere Client 24
Update Manager のオペレーティング システム 24
Update Manager のデータベース フォーマット 24
互換性なしコンプライアンス状態の解決 142
固定パッチ ベースライン、作成 72
コンプライアンス情報、表示 90
コンプライアンスとセキュリティのベスト プラクティ
ス 12
コンプライアンス状態の表示、概要 90
コンプライアンスの利点 12
コンプライアンス、不明 139
VMware, Inc.
インデックス
さ
サードパーティ URL、UMDS への追加 54
サードパーティの URL の追加、Update Manager 60
削除
Update Manager 47
ベースライン 85
ベースライン グループ 85
ベースライン グループからのベースライン 80
作成
新しいデータ ソース (ODBC) 31
エクステンション ベースライン 73
仮想アプライアンス アップグレード ベースライン 77
仮想マシンおよび仮想アプライアンスのベースライン
グループ 79
固定パッチ ベースライン 72
動的パッチ ベースライン 71
パッチ ベースライン 71
ベースライン 70
ベースライン グループ 78
ホスト アップグレード ベースライン 74, 76
ホスト ベースライン グループ 78
サポートされていないアップグレード 143
サポート対象データベース フォーマット 24
し
実行、パッチ ダウンロード タスク 67
シャットダウンの警告 99
修正、概要 17
修正、概要 95
手動修正
仮想マシンと仮想アプライアンス 100, 103
ホスト 100–102
使用
パッチ ダウンロード ソースとしてのインターネッ
ト 60
パッチ ダウンロード ソースとしての共有リポジト
リ 61
使用可能なホスト用アップグレード バージョン、使
用 76
使用可能なホスト用アップグレード バージョンにアッ
プグレード 76
す
スキャン
概要 15, 87
仮想アプライアンス 88
仮想マシン 88
結果の表示 89
スケジュール 88
ホスト 87
スケジュール、スキャン 88
スケジュール設定
仮想マシンおよび仮想アプライアンスの修正 106
ホストの修正 105
VMware, Inc.
スケジュール設定された修正、ホスト 105
スケジュール設定による修正
仮想マシンと仮想アプライアンス 104, 106
ホスト 104
スナップショットの作成、構成 63
スマート リブート、構成 65
せ
生成
Update Manager および vCenter Server のログ
ファイル 137
Update Manager のログ バンドル 137
Update Manager ログ ファイル 137
セキュリティのベスト プラクティス 12
そ
組織的なアップグレード
概要 120
仮想マシン 121
ホスト 120
た
ダウンロード、パッチ 14
タスクとイベント、表示 109
つ
追加
UMDS でのサードパーティ パッチ ソース 54
Update Manager でのサードパーティ パッチ ソー
ス 60
ベースライン グループへのベースライン 80
ベースラインへのパッチ 118
て
データベース
バックアップとリストア (Oracle) 30
バックアップとリストア (SQL) 32
分離と添付 (SQL) 33
データベース ビュー
VUMV_BASELINE_ENTITY 148
VUMV_BASELINE_GROUP_MEMBERS 148
VUMV_BASELINE_GROUPS 148
VUMV_BASELINES 147
VUMV_BASELINE_UPDATE_DETAILS 150
VUMV_ENTITY_REMEDIATION_HIST 149
VUMV_ENTITY_SCAN_HISTORY 149
VUMV_ENTITY_SCAN_RESULTS 151
VUMV_HOST_UPGRADES 146
VUMV_PATCHES 147
VUMV_PRODUCTS 148
VUMV_UPDATE_PATCHES 149
VUMV_UPDATE_PRODUCT 149
VUMV_UPDATE_PRODUCT_DETAILS 150
VUMV_UPDATES 146
155
VMware vCenter Update Manager 管理ガイド
VUMV_VA_APPLIANCE 152
VUMV_VA_PRODUCTS 152
VUMV_VA_UPGRADES 147
VUMV_VERSION 146
VUMV_VMHW_SCAN_RESULTS 151
VUMV_VMTOOLS_SCAN_RESULTS 151
データベース レポートの生成
Microsoft Office Excel 2003 の使用 132
Microsoft SQL Server のクエリの使用 133
概要 132
添付
概要 15
ベースライン 81
ベースライン グループ 81
添付されているベースライン グループ、フィルタリン
グ 82
添付されているベースライン、フィルタリング 82
と
トラブルシューティング
ESX/ESXi ホストのスキャンの失敗 141
ESXi ホストのアップグレードの失敗 142
Update Manager および vCenter Server ログ バン
ドルの生成 137
Update Manager ログ バンドルの生成 137
VMware Tools のアップグレードの失敗 141
アップデートの競合 143
インストール不能ステータス 144
エクステンションの修正またはステージングの失
敗 138
該当する ESX ホスト 139
仮想マシンが非準拠 139
仮想マシンの修正の失敗 140
互換性なしコンプライアンス状態 142
コンプライアンス 139
サポートされていないアップグレード 143
スキャン 139
接続の喪失 136
パッケージの不足 143
パッチ修正の失敗 140
非準拠のパッチ ベースライン 141
ベースライン 138
ログ ファイルが生成されない 137
ね
ステージング 99
表示 117
フィルタリング 74, 118
ベースラインに含める 118
ホスト 123
パッチ ダウンロード ソース、構成 59
パッチ ダウンロード タスク、実行 67
パッチの詳細、概要 92
パッチのステージング 99
パッチのダウンロード、UMDS 53
パッチのダウンロード、概要 14
パッチのダウンロード スケジュール、変更 63
パッチ ベースライン
作成 71
編集 83
パッチをダウンロードする場所
UMDS の構成 53
Update Manager の構成 65
ひ
表示
イベント 109
コンプライアンス情報 90
スキャン結果 16, 89
タスクとイベント 109
パッチ 117
ふ
フィルタリング
エクステンション 74
添付されているベースライン 82
添付されているベースライン グループ 82
パッチ 74, 118
パッチ リポジトリ 118
プロキシ設定、構成 62
分離
ベースライン 82
ベースライン グループ 82
へ
ベースライン
概要 15, 17
削除 85
作成 70
ネットワーク接続の設定、構成 57
操作 69
は
タイプ 18
パッケージの不足 143
適用可能なアップデートがない 138
パッチ
UMDS の構成 52
UMDS を使用してダウンロード 53
仮想マシン 125
156
競合 143
属性 20
デフォルト ベースライン 19
添付 81
分離 82
VMware, Inc.
インデックス
ベースライン グループ
概要 15, 17, 19
削除 85
作成 78
操作 69
添付 81
分離 82
ベースラインの削除 80
ベースラインの追加 80
編集 84
編集
仮想アプライアンス アップグレード ベースライン 84
パッチ ベースライン 83
ベースライン グループ 84
ホスト アップグレード ベースライン 83
ホスト エクステンション ベースライン 83
ほ
ホスト
UMDS を使用したサードパーティ製パッチのダウン
ロード 54
Update Manager を使用したサードパーティ製パッ
チのダウンロード 60
アップグレード 120
アップグレードおよびアップデート 122
アップグレードの失敗 142
エクステンションの適用 124
修正に失敗した場合の対応 64
修正のスケジュール設定 105
VMware, Inc.
手動修正 100–102
手動によるスキャン 87
スキャンの失敗 139, 141
パッチの適用 123
ホスト アップグレード ベースライン
作成 74, 76
編集 83
ホスト エクステンションの修正またはステージングの
失敗 138
ホスト エクステンション ベースライン、編集 83
ホスト ベースライン グループ、作成 78
ホストへのエクステンションの適用 124
ホストへのパッチの適用 123
め
メール送信元設定、構成 66
ゆ
有効化、Update Manager Client 37
ろ
ロールバック 98
ログ バンドル、Update Manager および vCenter
Server 用に生成 137
ログ バンドル、Update Manager 用に生成 137
ログ ファイル、Update Manager および vCenter
Server 用に生成 137
ログ ファイル、Update Manager 用に生成 137
157
VMware vCenter Update Manager 管理ガイド
158
VMware, Inc.
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