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岐阜県 GAP導入推進マニュアル 岐 阜 県

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岐阜県 GAP導入推進マニュアル 岐 阜 県
農業生産工程管理
岐阜県
GAP導入推進マニュアル
(第3版)
平成26年3月
岐 阜 県
はじめに
~ 農業生産工程管理(GAP手法)を巡る情勢 ~
■ 近年、輸入農産物からの基準値を超える残留農薬の検出や異物混入、また食品事業者等によ
る不適正な表示や製造などの事案が発生し、安全・安心な食を求める消費者意識が高まってい
ます。
■ このような状況の中、農業生産現場では、農産物や労働の安全確保及び環境に配慮した持続的
な農業生産につながるGAPの必要性が高まっており、国では、平成 22 年 4 月に示した「農業
生産工程管理(GAP)の共通基盤に関するガイドライン」に則したGAPの導入・実践につ
いて、平成 27 年度までに全国のGAP導入産地を 3,000 産地まで拡大することを目標に掲げて
います。
■ 本県も、平成 23 年3月に策定した「ぎふ農業・農村基本計画」に基づき、GAP指導者養成
を進めつつ「岐阜県GAP導入推進マニュアル」などにより、生産者団体等と連携してGAP
の普及・推進を図ってきました。このたび、国の示したガイドラインに準拠するように管理項
目や品目について点検・整理し「岐阜県GAP導入推進マニュアル」を改定したところです。
■ 本マニュアルを参考に農業者や産地がGAPを導入することで、食品の安全性向上、環境の保
全、労働安全の確保、競争力の強化、品質の向上、農業経営の改善や効率化に資するとともに、
消費者や実需者の信頼が確保されることが期待されます。
■ それぞれの地域の目標に向けて、GAP導入推進に本マニュアルをご活用いただければ幸いで
す。
1
1
本県におけるGAPの推進方針
1
目 的
ぎふクリーン農業など本県の農業生産活動において、食の安全・安心、環境保全、労働安全、農
業経営などさまざまな分野における農業の質的向上を図るためのルールを導入するため、生産現場
の実情を反映した農業生産工程管理(GAP)の普及・定着を目指します
2
基本方針
(1) ぎふクリーン農業に取り組む園芸産地を中心に、GAPの導入率50%を目指します
(基本計画:主要園芸産地について目標値を設定しています)
(2) 県はGAPに関する専門知識を有する指導者養成や産地研修会、セミナー開催などによりG
APの普及啓発を進めます
3 導入GAP
導入にあたっては、第3者認証GAP、第2者認証GAP、非認証GAPなどある中で、産地、
生産者の状況、目的意識に応じたGAPの取り組みの普及啓発を図ります。
県GAP導入推進マニュアルの点検項目は、必須・重要を全て実施した場合、国が定めているG
AP共通ガイドラインの取組事項に準拠しますので、非認証GAPを策定する場合には参考にして
ください。
なお、点検項目の必須に区分されたものは、法令等の位置づけがあるなど極めて重要度が高いこ
とからできる限り反映させることが必要です。
※法令等の位置づけを確認するための参考資料
農業生産工程管理(GAP)の共通基盤に関するガイドライン参考資料集(農林水産省)
http://www.maff.go.jp/j/seisan/gizyutu/gap/guideline/
4 推進体制
GAPを推進するためには、生産者はもとより農業団体、行政等が連携を図りながら、それぞれ
の役割に応じた積極的な取り組みが必要です。
(1) 生産者
農産物は、最終的に「食品」として消費者に提供されることを認識し、自らが安全に責任を持
つ意識が必要です。そのため、生産者自らの意思で主体的にGAPに取り組むとともに、必要に
応じてその情報の発信に努めることが重要です。
また、産地単位で取り組む場合には、農業生産現場におけるさまざまなリスクを軽減するため
に、産地で統一されたGAP基準を持つことが重要です。
2
(2) 農業団体
GAP推進には、生産組織の事務局となる農業団体の役割が重要です。構成員に対する普及啓
発、ルールづくり、内部監査等について積極的に取り組むことが期待されます。
特に、農業協同組合は農産物集出荷施設において集荷等に携わることから、衛生管理や品質管
理、作業従事者の健康管理等について、責任ある取り組みが必要となります。
(3) 行
政
農業生産の場面でも、食品安全、環境への配慮、労働環境の改善等が求められている中で、生
産者や農業団体に対してGAPの意義や必要性を伝え、普及啓発を図ることが役割です。
また、GAPは法令等の順守、科学的根拠に基づく技術的指導といった一体的な管理が求めら
れるため、産地がGAP導入する際には助言的立場で関わるなど、総合的に支援していく必要が
あります。
3
2
GAPについて
1
GAPとは
GAP(ギャップ)とは、
「Good(良い) Agricultural(農業) Pra
ctice(実施)
」の略語で、農業生産工程全体のリスクを管理し、より良い適正な農業を実
践することです。
(一般的には、適正農業管理、生産工程管理などと訳されています)
GAPの取り組みでは、生産者自らが生産工程全体を見通して、食品安全をはじめ、環境保
全などの観点から、注意すべき点検項目(チェックリスト)を定めるとともに、適正な農業生
産のやり方をマニュアル化し、これに沿って農作業を行い、記録、検証して、農業生産工程を
管理します。
(PDCAサイクルにより管理します)
■ チェックリストイメージ
管理項目
点
検 項 目
対象作物に登録のある農薬をラベルの使用基準とおり使用
農薬適正管理
していますか
農薬使用の収穫前日数を確認し収穫を行っていますか
粒剤使用、ドリフト低減ノズルの使用など、飛散防止対策を
農薬飛散防止
行いましたか
農薬使用後の散布機は、十分な洗浄・清掃を行っていますか
肥料の適正使用
肥料は登録・届出された表示がされたものを使用しています
か
水
収穫物の洗浄に使用している水は飲用の水と同等ですか
衛生管理
収穫及び出荷調整時に異物混入に注意していますか
集荷・調製作業場は整理整頓し、定期的に清掃していますか
4
チェック
3
GAP実践の意義
消費者の食品の安全性に対する関心が高まる中、生産者には生産管理を証明(説明責任)するこ
とが求められるとともに、ひとたび不測の事態が発生すれば、今まで築きあげてきた信頼を大きく
失墜することになります。
このような中、GAPは効果的な安全管理とともに、適正な生産管理が行われていることの証明
(説明)が可能なことから、全国的にも導入が進展しつつあります。
GAPは、安全な食料生産を行う事業者として当然行うべきものともいえ、GAPに取り組むこ
とで、必ずしも特別な付加価値が期待できるものではありませんが、不測の事態を起こさない生産
管理体制を構築するとともに、産地の信頼を高めることにつながります。
なお、GAPは食品安全のみならず、環境保全、労働安全、経営改善なども含め取り組むことで、
農業経営全般にわたる改善も可能です。
1
工程管理(生産工程の各段階における危害要因の低減管理)を行うことで効果的に農産物の安
全性が確保が可能に
■ モニタリング検査では、全ての収穫物を検査することは不可能です
■ 生産プロセスをコントロールすることで、危害発生を予防し、農産物全体のリスクを減らす
ことが可能となります
■ 複数の危害要因に的確に対応できます
■ 安全な食品を生産することに対する生産者の意識も向上します
2
記録をとることで、問題発生時の対処が可能に
■ クレームが出た場合、記録をもとに原因を調べることが可能となります。
■ 出荷停止などの対処も一部に限定できるなどリスク管理に要するコストも抑えることができ
ます。
5
3
産地の信頼性向上につながる
■ 安全な農産物を求める消費者、流通事業者(量販店、市場関係者)に対し、農産物の安全
性確保に向けた取り組みを客観的に示すことが可能であり、産地の信頼性を高めることができ
ます。
■ また、第2者認証GAPに取り組めば、量販店との契約販売など、販路の拡大も期待できます。
4
食品安全のみならず、環境保全・安全労働・経営改善など含め取り組むことでメリット拡大
■ 記録をもとに、農作業の改善につなげれば、周辺環境への負荷軽減や作業の安全性向上、コス
ト低減、品質向上につながるなど、様々なメリットが期待できます。
6
4
これまで取り組んできた施策との関連
これまで県産農産物の安全・安心を確保するため、ぎふクリーン農業の推進や、農薬安全使用(生
産履歴記載、ぎふクリーン農業生産登録に必要な残留農薬検査)等に取り組んできたところです。
これらの施策とGAPは、相反あるいは重複する取り組みではなく、これらの施策とGAPを連
携させることで、より質の高い取り組みへレベルアップが可能な関係にあります。
7
5
GAPの導入にあたって
1
合意形成
GAPの導入効果を発揮するためには、取り組みの目的(動機付け)、必要性についてしっかり
理解・合意しておくことが大切です。
■ 単にチェックリストにチェックすることが目的となってしまってはGAPの取り組みとして
は不十分です。
■ 産地単位で取り組む場合は、目的、必要性について、個々の生産者が納得して取り組むこと
ができるまで、十分協議を行いましょう。
2
目的・状況に応じたGAPの推進
現在、GLOBAL G.A.P.や日本GAP協会の推進するJGAPといった第3者認証GAP、小売
業者が取引上の差別化目的で策定したGAPなどの第2者認証GAP、さらに比較的簡易な非認
証GAPまで様々な策定主体によるGAPが全国的に実践されてきています。
取組目的、産地の状況に応じて、取り組むGAPを決定し取り組みましょう。
■ 販売優位性向上やブランド化目的で導入する場合は、第3者認証や第2者認証GAPが有効
ですが、産地全体で取り組むことは容易ではありません
■ 産地全体の生産管理体制を強化することを目的に、まずは簡易な非認証GAPを基本に導入
検討しましょう
・ なお、非認証GAPに取り組む場合に、様々なGAPにおいて標準的に設定され、重要性が
高いと判断される管理・点検項目を、別添「推奨管理・点検項目一覧」として整理しました。
・ この一覧を参考に、各産地でGAPの取り組み内容の検討を行い、産地の状況等に応じた産
地版チェックリストを作成し取り組みをはじめましょう。
8
6
GAP(非認証)の導入手順
産地でGAP導入を図る場合の手順を以下に示します。
その際には、既に多くの産地で実践されているぎふクリーン農業表示制度や栽培履歴の記帳など、
いずれもGAPと関連性の高い取り組みを基本に導入すると効率的・効果的です。
STEP1 計画(PLAN)
① 産地の合意形成
・ 産地を構成する全ての農業者が同じレベルの取り組みを実施する必要があります。
・ まずはGAPの考え方、必要性について理解を深め、合意形成を図りましょう。その際には、
個々の農業者レベルまで理解を深めることが重要です。
② 導入チームの編成
・ 導入するGAPの内容を検討し導入推進を図る推進チームを編成します。また、全体を管理す
る責任者などの役割分担も決めます。
・ GAP手法導入を有効なものとするためには、生産者が主体的に取り組む体制とすることが重
要です。
<チーム構成の例>
生産部会役員(部会長が管理責任者)、JA営農指導員、JA販売担当者、普及指導員
③ 生産工程と危険要因の確認・検討
・ ほ場の準備から出荷まで対象となる農作物の生産工程を整理・確認し、生産工程毎に想定され
る危害要因、汚染・混入の可能性、環境保全、労働安全等への影響などを確認します。
・ GAP手法に取り組む意義を理解し、
“やらされ感”を解消するためには、決められたチェッ
クシートをおしつけるのではなく、産地・農業者自らが危害要因等について確認し合うことが
重要です。
【危害要因(食品安全)
(例)
】
【危害要因(労働安全)(例)
】
○ 農薬の不適正使用
○作業機械の不具合
○ 散布機の洗浄不足による残留農薬
○農薬散布時の無マスク
○ かん水、洗浄水中の病原性微生物汚染
○各種保険への未加入
○ 収穫箱等からの病原性微生物汚染
など
○ 土壌中の重金属
○ 収穫調整時の異物混入(虫の死骸、ネズミの糞、小石、毛 など) など
【環境保全への影響要因(例)
】
【品質低下要因 (例)
】
○ 過剰施肥による用水汚染
○ 温度管理、かん水管理
○ 機械等の非効率的エネルギー消費
○ 収穫時期
○ 生産資材の不適切な廃棄
○ 収穫後の予保冷体制 など
など
9
(参考)危害要因の確認・検討方法
危害要因の確認にあたっては、下図を作成し、危害要因の確認等行うことも有効です。
④ 管理・点検項目の検討とチェックシートの作成
・ ③で確認した危害要因等の具体的対処方法を検討するとともに、別添の「推奨管理・点検項目
一覧」を参考に、産地等の状況に応じ独自のチェックシートを作成します。
・ 最初から、多くの点検項目を設定することが困難な場合は、重要度が高いと判断される点検項
目を優先し、徐々にステップアップしていきましょう。
・ 産地管理者(生産者団体等)段階の取組も重要ですので、チェックシートは「生産者用」のほ
か「産地管理者用」も原則作成し、実践しましょう。
■別添「推奨管理・点検項目一覧」について
○ 別添の「推奨管理・点検項目」は、国ガイドライン、認証GAP、その他団体等の非認証G
APにおいて共通的に設定されている点検項目をピックアップした標準的な点検項目です。
産地の信頼性を高めるためには、標準的な点検項目を実践することが有効ですので、積極的に
産地版チェックリストに盛り込みましょう。
○ また、点検項目を「必須」と「重要」に区分し、
「必須」に分類された点検項目については、
法令遵守や食の安全、環境保全の観点から特に重要性が高いと判断される項目ですので、原則
として産地版チェックリストに盛り込みましょう。
■チェックシート様式について
○ チェックシートの様式については、別添のチェックシート様式(例)を参考に、生産者が
適宜取り組みやすいように工夫しましょう。
○ なお、別添のチェックシート様式は、当該シートで、1作(1年)毎に取り組み生産者が
自己点検・評価することを想定した様式です。
10
⑤ 作成・保管する記録書類等
・
④で決定した管理・点検項目の内容に応じ、栽培日誌など作成・保管する記録書類等を決め
ましょう。
■ 作成・保管する記録書類の例
・チェックリスト ・ほ場管理台帳 ・栽培日誌
・農薬管理台帳 ・肥料管理台帳
・生産資材の購入伝票 ・作業機械等の点検 ・整備記録 ・残留農薬自主検査結果
・内部監査結果報告 ・クレーム対応記録 など
⑥ GAPの管理体制
・
組織で取り組む場合、管理責任者、チェックリストの点検、内部監査などGAPの管理体制
を決めておくことが必要です。
・ 内部監査については、GAPの実効性を高めるとともに、対外的にも信頼される取り組みと
するため実施することが有効です。 内部監査を実施する管理体制を積極的に検討しましょう。
・ 生産者が主体的に取り組む体制とすることが重要ですが、団体事務局としてのJA、外部助
言者等としての県農林事務所(農業普及課)も含め、役割分担を決めます。
■ 管理体制の例
区
分
分 担 者
役
割
管理責任者
部会長
GAP実践全般にわたる責任者
内部監査委員
部会役員
内部監査の実施
内部監査委員会
内部監査員で構成
内部監査基準の統一
チェックリストの点検結果・内部監査結果を
踏まえた部会員への改善指導
部会の取り組みの点検
チェックリスト内容の検討
事務局責任者
JA担当者
GAP実践全般にわたる助言
外部助言者
普及指導員
GAP実践全般にわたる助言
※ 県農林事務所(農業普及課)はあくまでも外部の助言者で、内部監査そのものに関与する
ことはできない(内部監査員にはなれない)ことに留意願います。
11
⑦ 組織としてのGAP管理規則の策定
・ 組織としてGAP実践を効果的に行うためには、管理体制や具体的な生産管理のルールなど
を取りまとめ、管理規則として書面化しましょう。
⇒いわゆるGAP実践のための組織のルールブックです。
・ GAP管理規則を策定し、取り組み内容を明確にすることで、取り組みに対する生産者の理
解が深まるとともに、対外的にGAP取り組みを説明するうえでも、説得力のあるものとな
ります。
■ 組織としての管理規定に規定する事項の例
事
項
取り組み方針
内
容
方針・理念を記載し、組織として意識統一を図るとともに、対外
的にも取り組みを説得力のあるものにします
管理体制等
GAP実践管理の責任者、内部監査体制等を位置づけます
生産管理基準
チェックリストの他、栽培管理基準(施肥・防除の基準)、出荷
基準、衛生管理基準など、生産者 が遵守すべき基準等を規定し
ます
記録・文書等管理
作成・保管等を求める記録書類等を規定します
残留農薬検査実施基準
残留農薬の実施基準、残留農薬基準を超過する事案が発生した場
合の対応基準等を規定します
自己審査、内部監査
自己審査・内部監査等の実施方法等を記載します
クレーム対応
対応内容について具体的に記載します
⑧ ポスターなど掲示物の策定
・ 生産者がチェックリストの点検項目を農作業の各場面で、たえず意識し、実践するためには
ポスターなどの表示物を掲示することが有効です。 組織として表示物を作成し、生産者へ配
布しましょう
■ 表示物の作成例
農薬保管場所掲示用
出荷・調製作業場掲示用
<農薬散布前に再確認を!>
<整理・整頓、異物混入防止!>
1 散布前にラベルを確認しましたか
1 作業場は整理・整頓し清掃されていま
2 農薬使用の収穫前日数を確認しましたか
すか
3 散布器具は十分洗浄されていますか
2 帽子を着用していますか
4 ・・・・
3 手洗いを実施しましたか
○○生産部会
4 飲食、喫煙厳禁
5 ・・・・・
12
○○生産部会
STEP2 実践(DO)
① 実践と作業日誌等への記録
・ チェックリスト、栽培基準などに従って作業を実施します。
・
作業が終わったら、栽培日誌などに記録します。
STEP3 点検・評価(Check)
① 各生産者による自らによる点検・評価
・
全ての一連の作業が終了したら、各生産者は点検項目ごとに自己点検を行うとともに、評価
結果をチェックシートに記入し事務局へ提出します。
※ 別添チェックリスト様式は、1作(1年)ごとに点検・評価を行うことを想定したものです。
※ チェックリストの提出時期、頻度は、あらかじめ組織で決めておきましょう。
② 内部監査
・
内部監査の実施頻度等は、全ての生産者を対象に年1回実施することが望ましいですが、部
会員が多いケースなどにおいては、毎年度生産者の一定割合を抽出で実施するなど、産地等の
実情に応じ決めましょう。
・ 内部監査員が生産者の生産現場を現地確認し、管理項目の実践状況、記録書類の相互確認等
を実施します。
・
生産者から提出されたチェックシートの自己点検結果も踏まえ、改善事項等を検討し、必要
があれば、改善指導を行います。
・
なお、管理者自らの取り組みも、チェックシート(産地管理者用)に基づき内部監査員が点
検します。
STEP4 見直し・改善(Action)
① 次年度に向けた取り組みの見直し・改善
・ 「STEP3」の点検・評価を踏まえ、必要な場合は、生産者へ取り組み改善を求めます。
・ 管理者自らの取り組みも必要に応じ改善を行います。
・ チェックリストについても見直しを行うなど、点検・評価を踏まえ、取り組み内容の改善、
レベルアップを図っていきます。
13
7
添付資料
1 組織のGAP管理規則(作成イメージ)
生産者の理解を深めるとともに、対外的に説得力のある取り組みとするため、作成するようにし
ましょう。
2
推奨管理・点検項目一覧(生産者用、産地管理者用(団体等))
推奨管理・点検項目一覧については、平成22年4月に国が示した「農業生産工程管理(GAP)
の共通基盤に関するガイドライン」の取り組み内容を反映した上で、他の産地で標準的に設定され
ている項目を加えて記載しています。
産地の取り組みの信頼性を高めるためには、標準的な点検項目を実践することが有効です。
点検項目を「必須」と「重要」に分類しています。
「必須」に分類された点検項目は、法令遵守や
食の安全、環境保全の観点から特に重要性が高いと判断される項目ですので、原則、産地が作成し
たGAPに盛り込みましょう。
3 チェックシート様式例
1作(1年)ごとに自己点検・評価することを想定した様式例です。作目や地域により生産条件
が異なるため、生産者が取り組みやすいように適宜工夫しましょう。
なお、チェックシートはGAPの実践状況を記録する用紙であり、実践を証明するものではあり
ません。単にチェックするだけでなく、実践を証明するための関係書類(作業日誌、各種伝票など)
も正しく管理しましょう。
4
作成・保管書類等様式例
栽培日誌の記帳は必ず実施してください。また、その他の書類については、産地版GAPの内容
に応じて、あらかじめ整備・保管する書類を決めておきましょう。
(1)ほ場管理台帳
(2)栽培日誌(施肥、防除、作業記録)
(3)農薬管理台帳
(4)肥料管理台帳
(5)作業機械等の点検・整備記録
(6)内部監査結果報告
(7)クレーム等対応記録
(8)清掃・点検管理等記録
14
○○生産部会
GAP実践管理規則(作成イメージ)
※記載例であり、作目や産地の実情に応じて加除修正等を行ってください
1
取り組み方針
○○部会は、食品を生産供給する事業者として誇りと自覚を持ち、安全な農産物の生産、環境負
荷低減に配慮した持続可能な農業の実践を行い、消費者に信頼される農業経営の実現を目指します。
GAP取り組み方針を記載します。組織としての意識統一を図るとともに、対外的にも取り組み
を説得力のあるものにします。
2
組織体制
(1) 生産管理責任者
生産管理責任者は、部会員の同意により○○生産部会長とする。
(2) 内部監査員及び内部監査委員会の設置
① GAP実践の内部監査を実施するため、内部監査員を設置する。
② 内部監査員は、部会員の同意により、○○生産部会役員とする。
③ 内部監査員で組織する内部監査委員会を設置する。
④ 内部監査委員会は、以下の事項を所掌するものとする。
(ア) 内部監査基準の統一
(イ) チェックリスト及び内部監査結果に基づく改善指導
⑤ 内部監査委員長は、生産管理責任者が任命する。
(3) 事務局
① 事務局は、JA○○○○課とする。
② 事務局は、○○部会GAP実践にかかる総括的な助務を行う。
(4) 外部委員会
① GAPの円滑な実践に資するため、必要に応じ外部委員を設置する。
② 外部委員は、GAP実践の支援、助言を行う。
GAP実践管理のための責任者、内部監査等の体制について記載します。
3 生産管理等基準
(1) ○○部会GAPチェックリスト
① 部会員は、別添1「○○部会GAPチェックリスト(部会員用)」の点検項目を遵守する
ものとする。
② 管理責任者は、別添2「○○部会GAPチェックリスト(産地管理者用)」の点検項目を
遵守するものとする。
(2) 管理マニュアル等
① 部会員は、上記チェックシート点検項目実践のため、部会としてあらかじめ策定した、以下
の基準等の遵守に努めるものとする。
(ア) 別添3「栽培管理基準」
15
(イ) 別添4「出荷基準」
※その他、農薬保管基準、衛生管理基準、労働管理基準など
遵守すべき生産管理等に関する基準等について記載します。
4 記録・文書等管理
(1) 作成・保管記録帳票等
① 部会員
○○部会GAPチェックリスト(生産者用)、ほ場管理台帳、栽培日誌、農薬管理台帳、
肥料管理台帳、作業機械等の点検・整備記録、生産資材の購入伝票、出荷伝票 など
② 事務局
○○部会GAPチェックリスト(産地管理者用)、内部監査記録、是正指示文書、クレーム対応
記録、残留農薬自主検査結果、集出荷施設等の点検・整備記録、その他指示文書 など
(2)記録帳票等の事務局等への提出
① 部会員
部会員は、以下の記録帳票等を事務局へ提出するものとする。
(ア)○○部会GAPチェックリスト(生産者用)
・6で定める自己審査を実施した後、○月○日までに提出する。
(イ)栽培日誌
・○月○日までに提出する。
② 事務局
事務局は、以下の記録帳票等を内部監査委員会へ提出するものとする。
(ア)○○部会GAPチェックリスト(産地管理者用)
・ 6で定める自己審査を実施した後、○月○日までに提出する。
(3)整備・保管文書の保管
各書類等は、○年間保管するものとする。
作成・保存する記録帳票等について記載します。
5 残留農薬自主検査実施基準
(1)分析手続き
分析手続きは事務局が行う。
(2)分析機関
○○センターで実施するものとする。
(3)実施基準
① 実施件数
毎年度、○○件実施する。
② 実施時期
○○月とする。
②
実施対象農家・ほ場の選定
毎年度、部会役員会で協議・決定する。
16
④ サンプリング基準等
○○残留農薬自主検査マニュアル等に基づき実施。
(4)残留農薬基準を超過する事案が発生した場合の対応基準
残留農薬自主検査の実施の方法、基準等について記載します。
6 自己審査
(1)部会員の自己審査
部会員は「○○部会GAPチェックリスト(生産者用)」を用いて自己審査を年1回実施する
ものとする。なお、実践できなかった点検項目があった場合は、その理由や、改善取り組みを
記載するものとする。
(2)事務局の自己審査
事務局は、
「○○部会GAPチェックリスト(産地管理者用)
」を用いて、
(1)同様に自己審
査を実施する。
各部会員が行う自己審査及び内部監査の実施方法等について記載します。
7
内部審査
(1)部会員の内部監査
①内部監査の実施
・内部監査の実施は、
・・・・とする。
※「全ての部会員を対象に年1回実施する」、
「毎年度全部会員数の1/○相当を抽出し
実施する」など、組織の実情に応じ、実施頻度を記載します。
・内部監査の実施にあたっては、事務局が内部監査スケジュールを作成し、日程等につい
て部会員へあらかじめ通知するものとする。
②内部監査結果の報告及び改善指導
・内部監査結果は、別添○○様式に取りまとめ、内部監査委員会へ報告する。
・内部監査委員会は、内部監査結果及び部会員から提出された自己点検シートの記載内容
も踏まえ、改善が必要と判断される場合は、部会員へ改善指導を行うものとする。
(2)事務局の内部監査
・
(1)の部会員の内部監査同様、事務局の内部監査を実施する。
・なお、年1回実施するものとする。
内部監査の実施方法等について記載します。
8 クレーム対応
(1)クレームがあった場合は、以下により対応するものとする。
・ 原因の究明と問題点への対応
・ クレーム内容と対応結果の記録
(2)クレーム対応
・ 事務局が対応するものとする。
出荷先、購入者等からのクレームがあった場合の対応方法等について記載します
17
岐阜県GAP 推奨管理・点検項目 生産者用
管理項目
点検項目(チェック項目)
作目(◎:必須、○重要)
米
麦
大
豆
野
菜
果
樹
茶
◎
◎
◎
◎
◎
◎
◎
◎
◎
◎
◎
◎
予察情報や観察などにより病害虫の発生状況を確認し、適期防除を
行っていますか
◎
◎
◎
◎
◎
◎
防除暦等に基づき、ローテーション防除や、温湯消毒、生物農薬、耕種
4 的防除(機器除草など)等、化学合成農薬以外の防除技術を組み合わ
せた防除を行っていますか
◎
◎
◎
◎
◎
◎
1
共
通
法
令
義
務
生産活動(農薬、肥料、栽培管理など)に関する研修会に参加したり、
情報を収集していますか
情報収集等
2 部会等で統一された栽培基準(暦)を確認していますか
3
農薬使用低減
(適正防除)
5 農薬散布前に、ラベルの使用基準を確認し使用していますか
●
◎
◎
◎
◎
◎
◎
6 無登録農薬及び無登録農薬の疑いのある資材を使用していませんか
●
◎
◎
◎
◎
◎
◎
7 農薬を調製する場所が決まっていますか
○
○
○
○
○
○
8 農薬は、計量器により正確に秤量していますか
◎
◎
◎
◎
◎
◎
適正使用
9 農薬使用の収穫前日数を確認し収穫を行っていますか
●
◎
◎
◎
◎
◎
◎
10 種苗に使用した農薬の種類、使用回数を確認していますか
●
◎
◎
◎
◎
◎
◎
●
◎
◎
◎
◎
◎
◎
●
○
○
○
○
○
○
11
農
薬
周辺ほ場(自家ほ場含む)の作付け状況を確認し、農薬飛散の危険性
について把握していますか
12 周辺栽培者と防除計画等に関する連絡・調整を行っていますか
13
粒剤などの飛散しにくい農薬を選定したり、ドリフト低減ノズル遮蔽物・
緩衝地帯設置などの飛散防止対策を行いましたか
●
◎
◎
◎
◎
◎
◎
14
風速や風向に注意し農薬散布を行っていますか。(風速3m以上(小枝
が動く程度)の時は中止)
●
◎
◎
◎
◎
◎
◎
●
○
○
○
○
○
○
危害防止
(農薬残留防止)
15 散布機の圧力を適正に調整し、農薬散布を行っていますか
16
農薬使用後の散布機は、タンク、ノズルやホース内に薬液がないか確
認し、十分な洗浄・清掃を行っていますか
◎
◎
◎
◎
◎
◎
17
農薬使用後は必ず手洗いを行い、収穫物等に触らないようにしていま
すか
○
○
○
○
○
○
18
残留農薬分析を定期的に実施していますか。(出荷グループ単位での
抽出含む)
○
○
○
○
○
○
19
農薬はカギのかかる場所に適切に保管し、鍵の管理者を明確にしてい
ますか
●
◎
◎
◎
◎
◎
◎
20
「毒物」、「劇物」に該当する農薬は、保管庫に「医薬用外毒物」、「医薬
用外劇物」の表示をし、鍵のかかる保管庫で保管していますか
●
◎
◎
◎
◎
◎
◎
21 農薬は購入時に入っていた容器のまま保管されていますか
●
◎
◎
◎
◎
◎
◎
22 農薬の入出庫管理簿を記録し、在庫を適切に管理していますか
●
◎
◎
◎
◎
◎
◎
○
○
○
○
○
○
◎
◎
◎
◎
◎
◎
◎
◎
◎
◎
◎
◎
適正保管
23
施肥基準や土壌診断結果などを参考にした適切な施肥を行っています
か
24 肥料は、登録・届出された表示があるものを使用していますか
●
適正使用
25
肥
料
堆肥や土壌改良資材は、表示などを確認し、原料の種類、成分等が明
らかなものを使用していますか
18
岐阜県GAP 推奨管理・点検項目 生産者用
管理項目
適正使用
肥
料
適正保管
農
産
物
の
安
全
水
収
穫
出
荷
・
調
製
点検項目(チェック項目)
法
令
義
務
作目(◎:必須、○重要)
米
麦
大
豆
野
菜
果
樹
茶
26 堆肥などの有機物の施用により土づくりを行っていますか
○
○
○
○
○
○
27 肥料の保管場所が確保され、整理・整頓・清掃に努めていますか
○
○
○
○
○
○
28 肥料が農産物や農薬等と接触しないよう保管されていますか
○
○
○
○
○
○
29
肥料管理台帳が作成され、その使用と在庫の状況が記録・保管されて
いますか
○
○
○
○
○
○
30
水源(農業用水、地下水、水道、ため池など)が明らかな水を使用して
いますか
◎
◎
◎
◎
◎
◎
31
灌漑水に生活排水や畜舎からの未処理の汚水などが流入していない
か確認していますか。
○
○
○
○
○
○
32 収穫物の洗浄に使用している水は飲用の水と同等の水ですか。
-
-
-
○
○
○
33 水質検査を行っていますか。
-
-
-
○
○
-
安全性確認
品質・衛生・適正管理等
適正管理
34
出穂前後3週間の湛水管理をしましたか。(カドミウム対策として重要で
す)
○
-
-
-
-
-
35
コンバイン等の収穫機械の清掃を行い、収穫の際に他品種が混じらな
いよう注意しましたか
◎
-
-
-
-
-
36 麦類のDON・NIV汚染低減対策を実施しましたか
-
◎
-
-
-
-
37 りんごにおけるカビ毒(パツリン)汚染の軽減対策を実施しましたか
-
-
-
-
○
-
38 出荷基準などに基づき適期に収穫をおこないましたか。
-
-
-
◎
◎
◎
39 品質や規格について、基準に基づいた出荷を行っていますか。
-
-
-
◎
◎
◎
40 収穫用コンテナ、収穫器具を洗浄していますか。
-
-
-
◎
◎
-
41
出荷調製作業時に異物等が混入しないよう、出荷・調製作業場は整
理・整頓し、定期的に清掃をしていますか
◎
◎
◎
◎
◎
◎
42
出荷袋は清潔に保って、汚染の恐れのない場所で保管されています
か。
-
-
-
○
○
○
43 衛生的で清潔な作業服、帽子、履物を着用していますか
○
○
○
○
○
○
44 トイレの後や作業の前には手洗いを励行していますか
◎
◎
◎
◎
◎
◎
45
手洗い設備やトイレは、栽培ほ場や作業施設の近くに設置してあります
か。また、定期的に清掃していますか
-
-
-
○
○
○
46
飲食・喫煙は農作業や農作物に影響の無い定められた場所でのみ
行っていますか
○
○
○
○
○
○
47
病原菌等の付着防止のため、病気や怪我をしている人は作業を行わな
いようにしていますか
-
-
-
○
○
-
作業・調製作業場で小動物(ネズミなど)・衛生昆虫(ハエ、ゴキブリ等)
48 の痕跡や生息を確認した場合は、防除又は駆除するようにしています
か
○
○
○
○
○
○
栽培施設内に有害生物が侵入・生息しないために、農産物残さを放置
しないよう注意していますか
-
-
-
○
○
-
-
-
-
○
○
-
49
50 収穫物の水分含量を適切な温度管理等により管理しましたか
19
荷
・
調
製
適正管理
岐阜県GAP 推奨管理・点検項目 生産者用
管理項目
乾
燥
・
調
製
点検項目(チェック項目)
法
令
義
務
作目(◎:必須、○重要)
米
麦
大
豆
野
菜
果
樹
茶
51
収穫物運搬時の異物等混入を避けるため、移動用コンテナや運搬車両
の荷台は定期的に清掃していますか
◎
◎
◎
◎
◎
◎
52
乾燥・調製作業の開始前に、各設備の整備、点検、故障箇所の修理を
行いましたか
◎
◎
-
-
-
◎
53
乾燥・調製作業の開始前や品種の入れ換え前に、各設備の清掃を行
いましたか
◎
◎
-
-
-
◎
◎
-
-
-
-
-
◎
-
-
-
-
◎
◎
◎
◎
◎
◎
◎
水田において農薬を使用する場合は、止め水期間を7日間以上とする
57 とともに、農薬の流出を防止するための水管理、畦畔整備等を行ってい
ますか
◎
-
-
-
-
-
58
緩効性肥料や有機質肥料の使用、側条施肥など環境にやさしい施肥を
行っていますか
○
○
○
○
○
○
59
品種の選定、雑草の除去などほ場と周辺の適切な管理により病害虫の
発生しにくい環境づくりを行っていますか
○
○
○
○
○
○
60
土壌くん蒸剤等を使用する場合には、揮散を防止する対策を実施して
いますか
-
-
-
○
○
-
61
たい肥を使用する場合は、外来雑草種子等の滅菌のため、適切に堆肥
化されたものを使用していますか
○
○
○
○
○
○
土壌の浸食を軽減する対策を実施していますか(米)
62 堆肥等で土壌の透水性改善を行ったり、草生栽培等で土壌が流れ出さ
ないようにしていますか(野菜)
○
○
○
○
○
○
63 水田代かき後の濁水流出の防止対策がとられていますか
○
-
-
-
-
-
適正管理
54 乾燥調製貯蔵施設では、米穀の衛生的な取り扱いを行っていますか
●
55 収穫物の水分含量を適切な温度管理等により管理しましたか
56
水源・土壌等の保全
環
境
保
全
使用残の農薬、種子消毒廃液などの農薬や肥料が河川や周辺環境を
汚染しないように適切に処理を行っていますか
64
堆肥を保管する場合は、雨水等により水源や周辺環境を汚染しないよ
う適切に管理していますか
○
○
○
○
○
○
特定外来生物
65
セイヨウオオマルハナバチの飼養に関する環境省の許可取得及び適切
●
な飼養管理を実施していますか。
-
-
-
◎
◎
-
鳥獣害対策
66
鳥獣を引き寄せない取り組み等、有害鳥獣による農業被害防止対策を
実施していますか
○
○
○
○
○
○
稲わらのほ場への還元を行っていますか(米)
67 作物残渣については、たい肥化したりするなど、リサイクルするようにし
ていますか(野菜)
○
○
○
○
○
○
68 期限切れ農薬は、業者委託などにより適正に処理していますか
●
◎
◎
◎
◎
◎
◎
59 農薬の空き容器は、業者委託などにより適正に処理していますか
●
◎
◎
◎
◎
◎
◎
●
◎
◎
◎
◎
◎
◎
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
廃棄物等適正処理
人への危害防止
省エネ
70
使用済みプラスチック、容器等の廃棄物を業者委託などにより適正に
処理していますか
71
住宅地に近接した農地で農薬を散布する時において、飛散が懸念され
る場合は、散布前に近隣住民等へ周知するようにしていますか
72 機械や施設を使用する際には、燃料の節約に努めていますか
20
岐阜県GAP 推奨管理・点検項目 生産者用
管理項目
労
働
安
全
作業者の安全管理
点検項目(チェック項目)
法
令
義
務
作目(◎:必須、○重要)
米
麦
大
豆
野
菜
果
樹
茶
73 作業機械等は定期的に点検・整備を実施していますか
○
○
○
○
○
○
74 取扱説明書に従った使用をしていますか
○
○
○
○
○
○
75 圃場内での危険箇所を把握し、対策をとっていますか
○
○
○
○
○
○
76 農薬散布時は、適切な防護マスクや防護服を着用していますか
◎
◎
◎
◎
◎
◎
77 防護服を使用した後に洗浄していますか
○
○
○
○
○
○
78 十分な休養をとっていますか
○
○
○
○
○
○
79 定期的に健康診断を受けていますか
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
●
-
-
-
-
-
◎
●
◎
◎
◎
◎
◎
◎
83 救急用具など緊急に対応する設備が農場にありますか
○
○
○
○
○
○
84 農場(ほ場)の地図や台帳等を整備していますか
○
○
○
○
○
○
◎
◎
◎
◎
◎
◎
◎
◎
◎
◎
◎
◎
80
作業前に作業者の健康状態を確認し、体調不良者は作業制限等の対
応をしていますか
81
ボイラーの設置・使用に必要な届け出取り扱い主任者を設置、定期自
主検査の記録を保存していますか
82 労働者災害補償保険や事故の任意保険等へ加入していますか
85
生産履歴(農作業の実施状況や農薬・肥料の使用)を記録し、整理・保
管していますか
トレーサビリティ
86 肥料・農薬、種子・苗等生産資材の購入伝票を保管していますか
農
業
経
営
87
収穫物については、収穫ほ場・収穫日・出荷日・出荷量等に関する記録
を整理・保管していますか
◎
◎
◎
◎
◎
◎
88
農業者自ら開発した技術や知的財産については、適切に保護するとと
もに、必要に応じて活用していますか
○
○
○
○
○
○
◎
◎
◎
◎
◎
◎
技術・ノウハウ
89 登録種苗は適切に使用していますか
確
認
・
改
善
●
特定の米殻についての
保管・処理
90
必要に応じて、用途限定米穀、食用不適米穀の適切な保管、販売・処
分を行っていますか
◎
-
-
-
-
-
クレーム対応
91
農産物の品質に関するクレームがあった場合、原因解明と改善方策を
検討しましたか
○
○
○
○
○
○
92 自己点検を実施しましたか
◎
◎
◎
◎
◎
◎
93 内部監査を受けましたか
○
○
○
○
○
○
◎
◎
◎
◎
◎
◎
◎
42
38
35
39
39
41
○
37
35
35
43
44
38
計
79
73
70
82
83
79
その他
94
点検・監査の結果、実施できなかった内容について改善を検討しました
か
管理項目数
21
GAP 推奨管理・点検項目 産地管理者(生産者団体等)用
作目(◎:必須、○重要)
管理項目
共
通
点検項目(チェック項目)
チェック
米
麦
大
豆
野
菜
果
樹
茶
1
生産活動(農薬、肥料、栽培管理など)に関する研修会の開催や、生産
◎
者へ情報提供を行いましたか
◎
◎
◎
◎
◎ □
月 日
2
IPM(総合的病害虫・雑草管理)、環境保全型農業の考え方を組み入
れた栽培基準(暦)の作成・見直し等行い、生産者へ配布等しましたか
◎
◎
◎
◎
◎
◎ □
月 日
3
農産物の安全に関するリスクを検討し、生産者の点検項目を設定しま
したか
◎
◎
◎
◎
◎
◎ □
月 日
4
農薬使用に関する研修を受けるなど、基礎知識を十分持った指導責任
◎
者を決めていますか
◎
◎
◎
◎
◎ □
月 日
5
気象状況、予察情報等に応じた病害虫防除指導を行いましたか
◎
◎
◎
◎
◎
◎ □
月 日
6
使用農薬の最新の使用基準を確認し指導を行いましたか
◎
◎
◎
◎
◎
◎ □
月 日
7
農薬飛散防止に関する指導を行いましたか(研修会、チラシなど)
◎
◎
◎
◎
◎
◎ □
月 日
8
残留農薬分析を定期的に実施していますか
○
○
○
○
○
○ □
月 日
9
不適正な農薬使用があった場合の対応マニュアルが整備されています
◎
か
◎
◎
◎
◎
◎ □
月 日
10 土壌診断を実施し、診断結果に基づく施肥指導を行っていますか
○
○
○
○
○
○ □
月 日
11 地域の生産者が使用している水源を把握していますか
◎
◎
◎
◎
◎
◎ □
月 日
12 出荷基準等を定め、収穫・出荷、衛生管理等指導を行いましたか
◎
◎
◎
◎
◎
◎ □
月 日
共通
農薬使用低
減(適正防
除)
適正使用
農
薬
危害防止(農
薬残留防止)
肥
料
適正使用
水
安全性確認
収 品質・衛生等
穫
適正管理
農
産
物
の
安
全
13
乾燥・調製作業時に異物等が混入しないよう、乾燥・調製施設内は整
理・整頓し、定期的に清掃が実施されていますか
◎
◎
◎
-
-
◎ □
月 日
14
乾燥・調整作業の開始前に、各設備の整備、点検、故障箇所の修理を
行いましたか
◎
◎
◎
-
-
◎ □
月 日
15
乾燥・調整作業の開始前や品種の入れ換え前に、各設備の清掃を行
いましたか
◎
◎
◎
-
-
◎ □
月 日
16
高水分籾、被害籾、倒伏した稲は仕分けして乾燥・調整、貯蔵、出荷し
ましたか
◎
-
-
-
-
- □
月 日
◎
-
-
-
-
- □
月 日
17 収穫物の水分含量を適切な温度管理等により管理しましたか
乾 品質・衛生等
適正管理
燥
・
調
製
18
出荷調製作業時に異物が混入しないよう、集出荷施設内は整理・整頓
し、定期的に清掃が実施されていますか
◎
◎
◎
◎
◎
◎ □
月 日
19
衛生的で清潔な作業服、帽子、履物を着用し乾燥・調製作業が実施さ
れていますか
◎
◎
◎
◎
◎
◎ □
月 日
◎
◎
◎
◎
◎
◎ □
月 日
20 トイレの後や作業の前には手洗いが励行されていますか
21
飲食・喫煙は農作業や農作物に影響の無い定められた場所でのみ行
われていますか
◎
◎
◎
◎
◎
◎ □
月 日
22
病原菌等の付着防止のため、病気やけがをしている人は作業を行わ
ないようにしていますか
-
-
-
○
○
- □
月 日
22
乾 品質・衛生等
適正管理
燥
・
調
製
GAP 推奨管理・点検項目 産地管理者(生産者団体等)用
作目(◎:必須、○重要)
管理項目
環境
保全
労
働
安
全
販
売
管
理
確
認
・
改
善
点検項目(チェック項目)
チェック
米
麦
大
豆
野
菜
果
樹
茶
出荷・調製作業場で小動物(ネズミなど)・衛生昆虫(ハエ、ゴキブリ等)
23 の痕跡や生息を確認した場合は、防除又は駆除するようにしています
か
○
○
○
○
○
○ □
月 日
24 出荷・調製用の架台や収穫コンテナ等は定期的に清掃されていますか
-
-
-
◎
◎
- □
月 日
25
環境保全に関するリスクを検討し、生産者の点検項目を設定しました
か
◎
◎
◎
◎
◎
◎ □
月 日
26
期限切れ農薬、使用済みプラスチック等の回収処理を実施しています
か
◎
◎
◎
◎
◎
◎ □
月 日
27
労働安全に関するリスクを検討し、生産者の点検項目を設定しました
か
◎
◎
◎
◎
◎
◎ □
月 日
作業者の
安全管理
28
集出荷・調製等作業前に作業者の健康状態を確認し、体調不良者は
作業制限等の対応をしていますか
○
○
○
○
○
○ □
月 日
トレーサビリティ
29
生産履歴(農作業の実施状況や農薬・肥料の使用)を出荷前に回収
し、内容確認、整理・保管していますか
◎
◎
◎
◎
◎
◎ □
月 日
クレーム対応
30
農産物の品質に関するクレームがあった場合、原因解明と改善方策を
検討しましたか
○
○
○
○
○
○ □
月 日
31 生産者用チェックシートは回収し、点検しましたか
◎
◎
◎
◎
◎
◎ □
月 日
32 内部監査に係る実施手順を定め実施しましたか
◎
◎
◎
◎
◎
◎ □
月 日
33 生産者へ点検・監査結果を報告するとともに、改善指導を行いましたか ◎
◎
◎
◎
◎
◎ □
月 日
産地管理者用シートの内容について、点検を行い改善を検討しました
か
◎
◎
◎
◎
◎ □
月 日
廃棄物等
適正処理
生産者用シート点
検・内部監査
産地管理者用シー
ト
34
23
◎
○○GAPチェックシート
生産者名 ○○ ○○
点検・評価日 年 月 日
管理項目
共
通
点検項目(チェック項目)
■自己点検結果
○:実践できた
△:一部不十分
×:できなかった
-:該当なし
情報収集等
農薬使用低減
(適正防除)
農
産
物
の
安
全
農
薬
適正使用
危害防止(農薬
残留防止)
農
産
物
の
安
全
農
薬
適正保管
肥
料
適正使用
肥
料
適正保管
水
安全性確認
24
農
産
物
自己点
検結果
できなかった理由や
改善取り組み
管理項目
収
穫
品質・衛生等適
正管理
出
荷
調
整
品質・衛生等適
正管理
乾
燥
調
整
適正管理
点検項目(チェック項目)
農
産
物
の
安
全
水源・土壌等の保全
環
境
保
全
廃棄物等
適正処理
人への危害防止
省エネ
労
働
安
全
作業者の
安全管理
農
業
経
営
トレーサビリティ
確
認
改
善
25
自己点
検結果
できなかった理由や
改善取り組み
ほ場管理台帳
氏名
TEL
ほ場名・番号
所在地
面積(a)
ほ場周辺図
備考
※ほ場周辺図には、自己のほ場のみならず、隣接する周辺ほ場の作物や生産者についても記載すること。
26
(米、麦、大豆用)
栽 培 日 誌
生産者名
住 所
品種名
栽培面積
アール
筆数
購入種子、購入苗の使用農薬
農薬名
種子・苗区分
施肥日誌
作業日誌
作業名
実施月日
区分
防除日誌
肥料名
施肥月日
土作り
基肥
追肥・穂肥
収穫日
27
施用量
(kg/10a)
区分
農薬名
使用月日
使用量
(kg/10a)
(葉菜類)
栽 培 日 誌
生
作
産
者
目
名
住
所
名
栽 培 実 面 積
購入種子、購入苗の使用農薬
㌃ ・ ㎡ 農薬名
種子・苗区分
【防除日誌(土壌消毒・除草剤・殺虫剤・殺 菌 剤)】
農 薬 名
ほ場番号・ほ場面積
農薬使用基準
NO1
㎡ NO2
㎡ NO3
㎡ NO4
㎡ NO5
㎡
実施・散布 希釈倍数・ 実施・散布 希釈倍数・ 実施・散布 希釈倍数・ 実施・散布 希釈倍数・ 実施・散布 希釈倍数・
希釈倍数又
日使 用 量月
日使 用 量月
日使 用 量月
日使 用 量月
日使 用 量
使 用 時 期 総使用回数 月
は使用量
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土壌
消毒
は
種
月
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日
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1作
目
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2作
目
目
収穫開始月日
(農薬散布状況の使用量枠の単位は農薬使用基準の単位で記入下さい。)
記入上の注意点
1 くん煙剤等の農薬はくん煙室容積で使用量が決められています。
2 除草剤は原液の使用量を記載下さい。
3 農薬散布状況の枠内は散布月日と農薬希釈倍率または使用量を記入します。
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容積計算例 ハウス高さ 2m × 床面積 250㎡=500m3となります。 28
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収穫開始月日
は 種 月 日
3作
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収穫開始月日
は 種 月 日
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(果菜・果樹類用)
栽 培 日 誌
生産者名
住 所
作目名
栽培面積(植
付株数)
ほ場名・番号
㌃ ・ ㎡
( 株)
栽培状況 ハウス トンネル 露地
収穫開始日
播種・仮植・定植月日
購入種子、購入苗の使用農薬
農薬名
種子・苗区分
【防除日誌(土壌消毒・除草剤・殺虫剤・殺菌剤)】
農 薬 使 用 基 準
農 薬 名
対象病害虫
農 薬 散 布 状 況
使用倍率 使用時期
総使用回数
又は使用量 (収穫前)
(農薬散布状況の使用量枠の単位は農薬使用基準の単位で記入下さい。)
記入上の注意点
1 くん煙剤等の農薬はくん煙室容積で使用量が決められています。
2 除草剤は原液の使用量を記載下さい。
3 農薬散布状況の枠内は散布月日と農薬希釈倍率または使用量を記入します。
月日
希釈倍率又
希釈倍率又
月日
は使用量
は使用量
月日
希釈倍率又
は使用量
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容積計算例 ハウス高さ 2m × 床面積 250㎡=500m3となります。 29
月日
希釈倍率又
は使用量
月日
希釈倍率又
は使用量
(野菜・果樹共通)
生産者名
【施肥日誌(たい肥、土壌改良資材、肥料】
施用量
(kg/10a)
資材・肥料名
30
施肥月日
(野菜・果樹共通)
生産者名
【作業日誌】
月 日
作業内容
ほ場名・番号
月 日
※防除、施肥日誌への記載事項以外の主要作業(耕起、マルチ、機械除草、摘果、収穫・出荷等)について記載。
※収穫(出荷)作業が長期に及ぶ場合については、当該日誌に日々の収穫(出荷)作業を記載。
31
作業内容
ほ場名・番号
農薬管理台帳
生産者名
農薬名(商品名)
成分名
在庫管理
容量等
日付
入庫(購入)
出庫(使用)
在庫
日付
入庫(購入)
出庫(使用)
在庫
日付
入庫(購入)
出庫(使用)
在庫
日付
入庫(購入)
出庫(使用)
在庫
日付
入庫(購入)
出庫(使用)
在庫
日付
入庫(購入)
出庫(使用)
在庫
日付
入庫(購入)
出庫(使用)
在庫
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32
肥料管理台帳
生産者名
肥料名等(商品名)
成分名
在庫管理
容量等
日付
入庫(購入)
出庫(使用)
在庫
日付
入庫(購入)
出庫(使用)
在庫
日付
入庫(購入)
出庫(使用)
在庫
日付
入庫(購入)
出庫(使用)
在庫
日付
入庫(購入)
出庫(使用)
在庫
日付
入庫(購入)
出庫(使用)
在庫
日付
入庫(購入)
出庫(使用)
在庫
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33
作業機械等整備・点検記録
生産者名
機械名
型式
月 日
整備・点検等内容
34
備考
(別添様式)
内部監査結果報告
■生産者名 :
■内部監査実施日 :
■内部監査員氏名 :
■立会者
:
点検項目
「毒物」、「劇物」に該当する農薬は、保管庫に「医
薬用外毒物」、「医薬用外劇物」の表示をしていま
すか。
改善が必要と判断された内容
「毒物」等の表示がなされていなかった。
改善指示
表示を行うようにして下さい。
農薬の入出庫管理簿を記録し、在庫を適切に管理
入出庫管理簿と在庫が一致しなかった。
していますか。
入出庫管理簿は正確に記帳して下さい。
肥料が農産物や農薬等と接触しないよう保管され
出荷・調製作業場に肥料がおかれていた。
ていますか。
肥料は、出荷農産物と接触の恐れのない専用の保管場
所に保管して下さい。
出荷調整作業時に異物等が混入しないよう、出
出荷調整作業場の整理・整頓が不十分であった。
出荷調整作業場は整理・整頓を徹底し、危険物質はおか
荷・調製作業場は整理・整頓し、定期的に清掃をし また、家庭用防虫スプレー、マシンオイルなどもおかれ、異物
ないようにして下さい。
ていますか。
等の混入も懸念された。
収穫用コンテナ、収穫器具を洗浄していますか。
収穫用コンテナの洗浄が不十分と判断された。
※改善指示欄については、内部監査委員会で検討のうえ記載し、生産者へ指導を実施。
35
収穫用コンテナの洗浄を徹底して下さい。
クレーム等対応記録
担当者名
受付日時
受付者
相手方氏名
相手方連絡先
対象品目
ロット番号・出荷日等
クレーム等内容
対応内容等
1 事実確認結果
2 原 因
3 対応措置の内容
4 改善指導、再発防止策等
36
清掃・点検管理台帳
生産者名
平成○○年○月~○月
清掃・点検対象
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清
掃
点
検
37
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Fly UP