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Unit6 20th Century Greats(発展)
第3学年英語科学習指導案 日時 場所 学級 授業者 12:50~13:40 1 単元名 平成22年11月17日(水) 2階 3年D組教室 3年D組 発展コース 加藤 成子 Kacey Tanabe New Horizon English Course 3 Unit 6 20th Century Greats 第4時/全9時 2 単元について (1) 教材観 3年間の英語学習を通して,その人の特徴や素晴らしさが伝わる人物紹介文を書く力を,生徒に付けさせたい と考えている。そのために,1年時は,簡単な表現を用いて「身近な人の紹介」を行う。また,2年時は,不定 詞,動名詞,比較級などを用いて,さらに詳しく述べる。表現の幅が広がり,1年時からの伸びを実感できる。 3年時は, 「偉人の紹介」を行う。作文することだけでなく,文章構成を考えながらレポートにまとめていく。 本単元は, 「20世紀の偉人についてレポートを書く」という宿題が出されるという設定である。Rachel Carson を取り上げ,レポートのまとめ方が順を追って示されている。教科書では,まず本で調べ,情報を箇条書きにし てまとめる,という過程を経て,文章をまとめ,レポートを完成させていく。また,単元の最後のページには, レポートの例示がされている。 この単元では次の3つの点について学ぶことができる。1つ目は,レポートのまとめ方である。レポートの最 初の部分(業績)はその人の良さを全面に出して興味を持たせる工夫をする。その後,さらに詳しく述べる(経 歴) ,といった書く技術を身に付ける。2つ目は,文法事項である。関係代名詞のよさを生かして,1文でその人 の特徴を述べる。3つ目は,日本の偉人について詳しく調べ,その生き方について学ぶことができるということ である。日本には多くの素晴らしい生き方をした人がおり,生徒たちがその生き方に触れるよい機会となる。 卒業前にこれまでの学習の成果を試し,時間をかけて取り組むのに適した教材である。 (2)生徒観 ○あるトピックについての文章を書きまとめようとする時には,話題の一貫性を考えて英文を書こうとする生徒 が多い。 ○接続詞(when, because, and , so, but 等)や代名詞を駆使して,文章を書こうとする生徒が多い。 ●語彙力は多くない。単語の使い方を間違える生徒が多い。語彙力を付けるため,授業が始まる前に,ペアでそ の単元に習う単語を練習して定着を図っていく。 ●正確な文構造で書きまとめることについても弱い。順序立てて書くところまで意識して書きまとめることも苦 手である。そのために,授業の始めに教科書の本文を音読する場を設け定着を図っていく。 (3)指導観 本単元で生徒に身に付けさせたい力は,Unit6 で学習する接触節と関係代名詞,及び既習の表現を駆使して, 人物紹介をまとまりのある英文で書く力である。その力を身に付けさせるために,まず「偉大な日本人の業績や 生涯をレポートにまとめ,日本人の素晴らしさをアメリカの中学生に伝えよう」という単元を貫く課題を設定し た。アメリカの中学生に読んでもらうという状況をつくることで,生徒にとって必然性のある課題になると考え た。 アメリカの中学生が読みたいと感じる人物紹介文を,生徒が書くことができるために,以下の3点を指導の重 点として考えた。 1点目は,文章構成である。始めにインパクトのある前書(最も大きな業績) ,次にその人物の生涯について書 くという手法を生徒に身に付けさせたいと考えている。相手に読んでもらえる文(相手が読みたいと思える文) を書くという意識を常にもたせたい。第7,8時を,その中核となる授業として位置付けた。 2点目は,接続詞や代名詞を用いることである。読み手にとって分かりやすい文というのは,簡潔でまとまり があるものである。そのような文章を書くためには,接続詞や代名詞を有効に使う必要があることを理解させた い。毎時間繰り返し指導していく。 3点目は正しい英文を書くことである。言いたいことを相手に正しく伝えるには,正しい英語を使う必要があ 英語4 る。そのために,各単位時間で新しく学ぶ文法事項を確実に身に付けさせたうえで,授業の最後に英文を書き, それらを積み重ねていくという指導過程を位置付けた。 さらに,分からない単語は自分で調べたり仲間や教師に尋ねたりして,できるだけ自分の力で英文を作らせて いきたい。そのような姿こそが,英語科で目指す「自ら課題に立ち向かう生徒」であると考える。 3 研究内容との関わり ●研究内容1 指導計画の作成 ・単元構想図の工夫 単元を貫く課題を「偉大な日本人の業績や生涯をレポートにまとめ,日本人の素晴らしさをアメリカの中学 生に伝えよう」とした。アメリカの中学校から届いた, 「日本人のことをより詳しく知りたい」という内容の手 紙を生徒に紹介することで,活動に必然性を生み出した。その課題を達成させるために,以下の2点を工夫し た。 1点目は,単元を①「教科書の内容を理解し,付けたい力を習得する時間」 ,②「付けた力をコミュニケーシ ョンの場で発揮する時間」の二つに分けたことである。このことにより,各単位時間の役割を明確にした。ま た,積み上げていく英語表現や目指す生徒の姿を,教師が理解して指導できるようにした。 2点目は,単元の中核となる授業を2時間位置付けたことである。中核の授業とは, 「生徒の意識や考え,技 能が大きく変わる授業」であり,中核とは, 「なくてはならないもの」 「中心にあり,見方や考え方,技能の軸 になるもの」である。本単元では,人物まとめの書き方を生徒が理解し,それを足場として実際に書くことが 中核となる。最初にインパクトのある前書,その後にその人物の詳細という順で書く方法を確実に身に付ける ことができるように2時間を設定した。 ※研究構想図内 研究内容1 ●研究内容2 指導方法の工夫 STANDⅠ ・課題の明確化 1単位時間の役割をはっきりさせ,本時,書きまとめる内容を課題として提示する。 ※研究構想図内 研究内容2 STANDⅠ-1 ・一人で取り組む場の工夫 本時のターゲットセンテンスである,関係代名詞 who を用いた文章を端的に説明し,練習を積んだ後,まず は自分自身の力でじっくりと書きまとめる場を設ける。この場において,生徒は本時習得した英語表現や既習 の英語表現を駆使しながら,自分なりに英文を書くことができると考えた。 ※研究構想図内 研究内容2 STANDⅠ-2 STANDⅡ ・交流する場の工夫 STANDⅠで書いた全員の英文を,黒板に貼り出すことで,生徒同士で交流し合い,確認し合う場を設ける。 この場において,正しく書けているか,間違っていればどこが間違っているのかを指摘し合っていく。 ※研究構想図内 研究内容2 STANDⅡ-1 ・自己の伸びを実感できる工夫 全員で確認した後,再び個人で書きまとめる場を設ける。そうすることで,1時間の中での自己の伸びを感 じることができ,満足感を得ることにつながると考えた。 ※研究構想図内 研究内容2 STANDⅡ-2 ●研究内容3 学習集団づくり ・聞き手を育てる工夫 仲間が発言した時に,その仲間に対して英語で反応しながら,ハンドジェスチャーで応えていく集団をつく る。そのために,英語での反応集を教室に掲示する。仲間の言ったことに対して反応し合えることは,安心し て学習できる関係を築いていくことができ,間違いを恐れることなく,既習表現を駆使して伝え合おうとする 生徒を育てることができると考えたからだ。 ※研究構想図内 研究内容3-1 英語5 4 本時のねらい レイチェル・カーソンの職業・業績について書いてある説明している本文を読んだり,関係代名詞 who を使 って文章を作る練習をしたりすることを通して,主格の関係代名詞 who の用法が分かり,それを用いて自分が 紹介したい偉人の職業と最も大きな功績を書くことができる。 5 本時の展開(4/9) 段階 学習活動 1 Warm up つ か む 「わかるまで」を生み出すための手立て P58音読練習 (リピート・暗記・一人ずつ) 2 本時で書きまとめる内容(職業・最も大きな功績)を確認する。 紹介したい人物の職業と最も大きな功績について書きまとめよう。 3 Oral introduction (ややまとまりのある英文を聞く) (聞き取るポイント) ・レイチェル・カーソンの職業 ・レイチェル・カーソンが行ったこと 4 本文理解 :カーソンの職業・功績について書いてある文を見つける → She’s the scientist who wrote Silent Spring. ※関係代名詞 who についての説明 → It’s a book about environmental pollution. ◆単元を貫く課題を掲示し ておく。 ●研究内容2 STANDⅠ ・課題の明確化 ◆生徒にキーセンテンスを 見つけさせる。 ◆本文を理解するための補 助プリントを配る。 ◆ターゲットセンテンスを 一人ずつ全員の前で読ま せる時間を設ける。 ◆生徒の意識が切れないよ うに,課題にそった内容 のパターンプラクティス 5 Reading (全体・個人・一人ずつ) ・・・4でおさえた2文のみ 6 Pattern practice (口頭練習→作文練習) た め す 7 コミュニケーション活動 ① 自分の選んだ人についての職業と,最も大きな功績について英文で ② 関係代名詞 who を使って書いた全員の文章を,黒板に貼り出し,全 員で確認していく。 (生徒同士で間違いがあれば訂正していく。 ) ・自己の伸びを実感できる工夫 ●研究内容3 学習集団づ くり ・聞き手を育てる工夫 評価規準 関係代名詞 who を用いて,紹 介したい偉人の職業と,最も大き ③ 再び自分の原稿を見て,確認・書き換えを行い,2文目以降の文章 を書いていく。 ・・・自分の力で! 確 か に す る ●研究内容2 STANDⅠ ・一人で取り組む場の工夫 ●研究内容2 STANDⅡ ・交流する場の工夫 まとめる。 (もっている情報をできるだけ多く) ・・・自分の力で! ●研究内容2 STANDⅡ Tezuka Osamu is the writer who wrote “Astro Boy.” It’s a book about 科学の進歩. み つ け る と作文練習を行う。 Tezuka Osamu is the writer who wrote “Astro Boy.” It’s a book about the progress of science. He wrote a lot of books. For example, “Black Jack”, “Hi no tori”, “Ribon no kishi” and so on. な功績についての英文を書くこ とができる。 到達していない生徒への手立て 関係代名詞 who を使って書い た全員分の文章を,黒板に貼り出 し,全員で確認していくことで学 び合う場を設ける。また,個別指 8 教師からの評価・個人の伸びの確かめ 導でも助言・添削していく。 英語6