Comments
Description
Transcript
第65会期国連総会「劣化ウランを含む武器・砲弾使用の影響」・各国の見解
第65会期国連総会「劣化ウランを含む武器・砲弾使用の影響」・各国の見解 国名の欄の( )内の○:国連(第1委員会)決議に賛成、△:保留、▲:欠席 国名 劣化ウランの有害性について 今後の関 劣 化 ウ ラ ン (その根拠となる資料・調査) わり方に 兵 器 の 禁 止 ついて について その他 ベルギーは 2009 年 6 月に、劣化ウランを含む砲弾・装甲の製造、販売、輸送、備蓄等を禁 ベルギー(○) (言及なし) 止する法律を施行した。同 7 月には劣化ウラン兵器製造分野への投資・融資を禁止する法律 も施行した。ベルギーは国際レベルの法的規制に向けて他国との協議の準備がある。 劣化ウランは数千年にわたり環境 劣化ウラン兵器の使用に反 すでに行なわれた研究は、核保有国 ブルンジ(○) を害し、ガンや他の深刻な病気を 対する立場は今後も変わら が異議を唱えるにもかかわらず、重 ない。 要だ。 もたらす。 (国際人道組織) 長期的に有害(WHO 等)。 住民や兵 使用国は、使用地 平和利用において劣化ウラン使用 キューバ(○) 士にガンや他の疾患、先天性障害 域・量の情報開示 を規制する法的基準があるが、軍事 と除染の援助。 利用にそれがないのは矛盾である。 の急激な増加。 (「独立した研究」 ) チェコ(△) 確定的な立場の表明を保留する。 アイルランド(○) 国連での懸念の増大を共有する。 日本(○) 確定的な結論は得られていない。 研 究 の 進 関連する国際機関に、更なる情報収 ( 「関連する国際機関」) 集と見解の提供を求める。市民社会 展を注視。 との対話を続ける。 ヨルダン(○) 人類や全ての生物、環境に重大な 危険性を持っている。 劣化ウランは潜在的な化学的・放 使用の一時停 研究が不十分、複雑な問題であり、 リトアニア 射性毒性を持つ( 「世界の多数の調 止を支持。 更なる市民、軍による検討を必要と (△) 査」) 。劣化ウラン兵器の使用は危 する。 険、脅威と認識する。 放射能汚染を危険を使用地域住民 メキシコ(○) に生じさせない。(IAEA など) WHO に研 兵器への使用 紛争後の地域で住民が劣化ウラン 究継続を は避けるべ 残留物を脅威とみなすこともまた 求める。 き。 事実。 国連決議文中の「潜在的」な有害 劣化ウラン兵器の使用地域でオラ オランダ(○) 性は実証されていない。(WHO) ンダ軍が従事した可能性がある。そ れら兵士の健康を綿密に調査する。 ニュージーラ (ニュージーランド兵士に、劣化 研究の進 劣化ウラン兵器の使用地域に派兵 ンド(○) ウランに結びつく健康上の悪影響 展を注視。 した場合、詳細な健康モニタリング は認められない。 ) をしている。 ノルウェー 健康への影響は限定的。しかし著 WHO などの調査継続を歓迎。また市民社会の関与の増加を歓迎 (○) 気的影響の監視、調査が必要。 し、ICBUW に10万ドルの支援を行なった。 (WHO,IAEA,UNEP) パナマ(○) ドイツ(○) 人体に悪影響を引き起こすことに 放射能汚染を受 パナマが批准する国際条約では、加盟国は過度 懸念を持つ。 けた地域の完全 の傷害や無差別な影響を持つ兵器の使用を禁 な除染が必要。 止する義務を負う。ウランは平和利用に限定。 健康や環境への重大な影響はなか 引き続き誠実に ドイツの複数のNGOが特別な関心 った。 (ドイツが行なった科学的研 取り組む。 を寄せている。政府は彼らと対話を続 究、EU化学専門委員会の報告) け、市民の懸念を深刻に受け止める。 モーリシャス 劣化ウランの放射能、化学的毒性 土壌の除染には多額の費用を要するため、全て (○) を考慮すると、一般市民、生態系、 の国がその実行に必要な費用や資源を持つわ 環境に影響を及ぼす。 けではない。 (原文は、http://daccess-dds-ny.un.org/doc/UNDOC/GEN/N10/539/36/PDF/N1053936.pdf?OpenElement)