...

ピックアッププレーヤー2008~ vol1

by user

on
Category: Documents
13

views

Report

Comments

Transcript

ピックアッププレーヤー2008~ vol1
Profile
菅野 朋幸
かんの
ともゆき
◇1984 年 9 月 7 日生まれ
日生まれ。
まれ。
(23 歳)
サポーターの皆さん、こんにちは。
7 月に入り、シーズンインまで残すところあとに 2 ヵ月と
なりました。我々は 7 月 4~6 日に行われたミニ合宿を無事
に終え、チーム力アップに余念がありませんが、皆さんはい
かがお過ごしでしょうか。
さて、今回は久々のピックアッププレーヤーとして、この
度、関東代表ニュージーランド(以下 NZ)遠征の一員とし
て、海を越えて、ラグビー王国で大暴れしてきた“トライ王
子”の愛称で皆さんからも愛されている男、菅野朋幸選手を
クローズアップしてみたいと思います。
NZ 遠征について、6 月 28 日に開催されたオール早慶戦に
ついて、そしてサポーターのみなさんが最も気になるであろ
う、バイスリーダーとして今シーズンにかける想いを熱く語
ってもらいましょう!!
コーチチングアドミニストレーター 金野 尚史
◇福島県本宮市(
福島県本宮市(旧白沢村)
旧白沢村)
出身
◇身長/
身長/体重:
体重:178cm/
178cm/74 ㎏
◇経歴
福島県立福島高校1
福島県立福島高校1年生の
年生の
時にラグビーを
ラグビーを始める。
める。
高校 2・3 年生のとき
年生のとき福島
のとき福島
県選抜の
県選抜の一員として
一員として活躍
として活躍。
活躍。
その後一般入試
その後一般入試で
後一般入試で早稲田大
学人間科学部へ
学人間科学部へ入学。
入学。同大学
ラグビー部
ラグビー部の門を叩く。
大学3
大学3年生の
年生の途中から
途中から定位
から定位
置を獲得し
獲得し、その後
その後は抜群の
安 定 感 で 不 動 の 14 番 と な
る。
大学通算で
大学通算で公式戦 25 ゲー
ムでトライ数
トライ数 34
2007 年 、 新日本製鐵㈱
新日本製鐵 ㈱ に
入社と
入社と共に釜石シーウェイブ
釜石シーウェイブ
ス RFC に入部。
入部。
2007 シーズンの
シーズン の トップリ
ーグイースト 11 では、
では、全 10
試合全
試合全てをスターティング
てをスターティング出
スターティング出
場し、4 トライを
トライを獲得。
獲得。
同シーズン“
シーズン“ルーキー・
ルーキー・オ
ブ・ザ・イヤー”
イヤー”と第 8 クー
ル(12/15)
12/15)MVP を獲得。
獲得。
愛称は
愛称はトライ王子
トライ王子、
王子、ちゃん
ちゃんこ王子
ちゃんこ王子(
王子(略してちゃん
王)など。
など。
関東代表 NZ 遠征メンバー
遠征メンバー集合写真
メンバー集合写真(
集合写真(菅野選手は
菅野選手は後列左から
後列左から 5 人目)
人目)
――今回、NZ ツアーで『トライ王』と『敢闘賞』のダブル
受賞だったよね。シーウェイブスからは池村ヘッドコーチ以
来の関東代表の海外遠征だったけど、選ばれたことは菅野自
身どうとらえているの?――
そうですね、去年の実績で見れば、選ばれるに値しないと
思うんですけど、セレクションに選んでいただき、チャンス
を頂いたので、そのチャンスをしっかり活かそうということ
はずっと思っていました。
――NZ は何回か行ったことがあったの?――
いえ、今回が初めてです。学生時代は、海外は韓国に遠征
したことしかなく、このような遠出は初めてです。いやぁ、
NZ はほんと最高でした。NZ 対イングランドのテストマッチ
を見学させていただき、間じかでオールブラックスの“ハ
カ”を見て身震いしましたね。
――NZ の文化に触れてみてどうだった?――
関東代表 NZ 遠征
◇期間:
期間:2008/6/4~
2008/6/4~17
◇場所
NZ カンタベリー州
カンタベリー州
及びオークランド州
オークランド州
◇戦績
・第1戦
カンタベリー大学
カンタベリー大学
22 対 0 関東代表勝利
・第 2 戦
Thames Valley
3636-7 関東代表勝利
・第 3 戦
オークランド大
オークランド 大 / ワイカト
大 / マッシー大
マッシー 大 アルバニイ
校
2424-24 引き分け
なお、
なお、詳細は
詳細は関東協会 HP を
ご参照願います
参照願います。
います。
NZ の人たちはスイッチの入り方がすごい。ゲームが始ま
ると“ばちっ”と来ますね。飲みの方もすごかったですけど
(笑い)
――試合での成果はどうだった?――
今回のツアーは
コンバインドチー
ムで、サインプレ
ーとかなかなか合
わせることができ
ませんでしたが、
そんな状況下で 2
試合目で 2 トライ
獲ることができ、
自分の仕事である
“トライを獲る”という点ではよかったと思います。
――何よりも尊敬するイケ(池村 HC)に一歩近づけたんじ
ゃない?――
今回は自分自身のステップアップとしてとてもいい機会だ
ったと思っていますが、イケさんにはまだまだです。
イケさんは実績もそうですけど、練習に取り組む姿勢であ
ったりとか、普段の生活の姿勢からにじみ出てくるものが違
います。同じ会社にいるので、身近にそういった目標がいて
とてもいいですね。
――その後すぐにオール早慶戦に出場。初めてのオールのゲ
ームだったの?――
いや、学生時代に 2 度出場したことがありましたが、今回
は OB として初めての参加でした。
学生時代の1回目のオールの試合は2年生の終わりで、レ
ギュラーをつかみかけているときにチャンスをもらって、結
構いいイメージでゲームができ、僕の中では大きな転機でし
た。そのオールに出るのは大変感慨深いものがありましたね。
その時はやっさん(石川安彦)が当時三洋電機からブライン
ドウイング゙で出場し、僕がオープンウイングでした。
――その早稲田大への思いは?――
私の“基(もと)”になっていますね。僕の原点です。早
稲田に入って、全国各地から集まってきた選手と一緒にプレ
ーして、自分のラグビーに対する価値観が大きく変わったし、
今のラグビーの“ベース”になっています。
釜石には釜石への思い入れがありますが、それと同じよう
に早稲田にも特別な思いがあります。
――その早稲田大には一般入試で入学し、3年生の途中から
レギュラーをつかみ、以後不動の 14 番を守ったんだよな。
――
別に僕だけじゃなく、早稲田には昔からそういった流れが
あって、推薦(入学)組と一般(入学)組とが競い合い、お
互いを高め合っていました。毎年無名校から入ってきた選手
もレギュラーになっていたんで、僕は別に特別じゃなかった
です。一般で入ってきてレギュラーになったのは自分の同級
生には3人位いました。
ミニ合宿
ミニ合宿 in 花巻
写真上下:
写真上下:チームコンビネー
チームコンビネー
ションでの
ションでの菅野選手
での菅野選手
写真上下:
写真上下:練習終了後、
練習終了後、グラ
ウンドから
ウンドから 12km 離れたホテ
れたホテ
ルまで走
まで走って帰
って帰る菅野選手を
菅野選手を
キャッチ。
キャッチ。
なお、
なお、顔つきこそさわやかだ
が 、 この日
この 日 は 日中 30℃
30 ℃ まで
気温が
気温が上がり、
がり、ホテルに
ホテルに着い
た後、「何度も
何度も心が折れそう
になりました…
になりました…。」と
。」と語って
いたように、
いたように、かなり辛
かなり辛そうな
様子でした
様子でした。
でした。
努力は
努力は裏切らないぞ
裏切らないぞ、
らないぞ、頑張れ
頑張れ
われらがトライ
われらがトライ王子
トライ王子!
王子!!
To be continued…
…
――さて、昨シーズンは「今シーズンはほんと情けない
…。」とピックアッププレーヤーでも言っていたように大変
不本意なシーズンだったので、今シーズンにかける意気込み
相当なものがあると思う。今回バイスリーダーという責務も
与えられ、バックスも併せて引っ張って行かなければならな
いことについてはどう思ってるの?――
まずは、バイスリーダーに選ばれたことは光栄に思いま
すね。全く予想していなかったわけではなくて、多少は「も
しかしたら(俺かな)…」っていうのはあって。責任は感じ
ていますが、それと同じくらいやりがいも感じています。今
年は去年よりもいろいろと意見が言いやすい立場になったの
で、この立場をしっかり考えて、行動もそうですけど、発言
にも気を使って、どんどん積極的にチームを活性化できるよ
うにして行ければなって思っています。
――昨シーズンの菅野を見ていて、シーズン中盤から終盤に
かけてすごく成長したように映っていたけど?――
そうですかね。今まで高校とか大学とかの自分と、今の自
分の回り(の人達)への接し方っていうのは、違うんですよ。
大学の時はすごくおとなしい感じでしたんで。
せっかく釜石に来て、周りの人達の期待も大きいし、い
ろいろな発言も求められているし、いい方向にして行きやす
い環境だと思うので、自分自身も“モデルチェンジ”して、
ポジティブに行こうと思っています。
――その“モデルチェンジ”は当然菅野にも痛みが伴うこと
だよね?――
そうですね。確かにすごく難しい…。ふとした瞬間に「こ
れでいいのかな…」と思うこともありますが、結局のところ
シーウェイブスの存在意義というもの、勝ってトップリーグ
に上がることじゃないですか。勝たないとだめだと思うので、
仲のいいチームはもちろん大事ですけど、それだけじゃ勝て
ない。
僕が発言することで自分自身にも責任が出てきて、もっと
頑張らなければならないと思いますし、その辺を意識してい
ます。
釜石に来て感じることは、このチームはみんながそれぞ
れに思うことは多いけど、それをなかなか表に出すことがで
きないんですよね。それは東北人の気質なのかもしれないで
すけど、僕も福島の生まれで、どちらかというとこれまでは
内に秘めるタイプだったんで、意識して積極的に変えて行こ
うとしています。
それはやっぱり勝ってトップリーグに行きたいからです。
――最後に今シーズンにかける想いは?――
ウイングというポジションは大変奥が深いんで、こだわり
を持ってプレーすることを心がけています。その中でも、
『リアルウイング』(ウイングのポジションのみを突き詰め
る者の愛称)として、“トライを獲る”ことに特にもこだわ
って今シーズンは戦って行きます。どうぞ、これからも応援
よろしくお願いします。
<終わり>
わり>
Fly UP