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子宮頸がん・ヒブ・肺炎球菌、公的接種拡大へ
子宮頸がん・ヒブ・肺炎球菌、公的接種拡大へ 若い女性で増えてい る子宮がんや乳幼児の 死亡につながりかねな い細菌性髄膜炎などを 予防する三つのワクチ ンについて、厚生労働 省は2013年度にも 定期予防接種の対象と する方針を固めた。 3ワクチンは10年 度から緊急事業として 公的接種が実施されて おり、今年度末まで期 間が延長されているが、 これを恒久化する。3 ワクチンは欧米では既 に公的接種に組み込ま れているといい、ようやく先進国の水準に追いつくことになる。 同省が新たに定期予防接種の対象とするのは子宮頸がんとインフ ルエンザ菌b型(Hib=ヒブ)、小児用肺炎球菌の3ワクチン。 既に公的接種が実施されていることから、これが途切れることは感 染症対策として好ましくないと判断した。同省は今国会に改正予防 接種法案の提出を目指す。 (2012 年 5 月 17 日 読売新聞) <<用語説明>> ※子宮頸がん…子宮の腟に近い子宮頸部にできるがん。日本では、子宮がん の 80~90%を占めており、30 代から患者数が増えはじめます。原因は、ほぼ 100%がヒトパピローマウイルス(HPV)というウイルスの感染であることが明 らかになっています。 ※小児用肺炎球菌ワクチン…細菌性髄膜炎など、肺炎球菌による重い感染 症のワクチンです。接種する時期は生後2カ月から9歳以下まで接種できます。 肺炎球菌は 90 種類以上の型に分けられるが、その中で重い病気をひき起こすこ との多い 7 つの型の肺炎球菌による病気を予防する。導入前の調査で、日本の こどもの重い肺炎球菌感染症の 70~80%は、この 7 つの型の肺炎球菌が原因で あることがわかっています 2000 年から定期接種を導入し、このワクチンで予防できる肺炎球菌による重い 感染症が 98%減りました。 予防できる病気例:細菌性髄膜炎、菌血症、重症肺炎 ※インフルエンザ菌b型(Hib=ヒブ)…細菌性髄膜炎の原因菌で もっとも多いのがこの菌である。細菌性髄膜炎の原因菌でもっとも多いのがこ の菌です。ワクチンの接種時期は2カ月齢から5歳未満。 ※細菌性髄膜炎…脳や髄膜を覆っている髄膜に細菌が感染して炎症が起こる 病気。インフルエンザ菌による細菌性髄膜炎は、4 歳までに多く発生し、初期 症状は、発熱、嘔吐、けいれんなど。ひどい症状になると、意識障害を伴い、 死亡や後遺症(難聴、発育障害)を残すことがある。