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- 1 - (開会)10:10 島 委員長 ただいまから、経済文教委員会を開会
平成27年3月10日(火)経済文教委員会(まちづくり局中、都市計画部)
(開会)10:10
島 委員長
ただいまから、経済文教委員会を開会いたします。
まちづくり局中、都市計画部の審査に入ります。
当局から、付託議案の説明を求めます。
上野都市計画部長
(議案書に基づき説明)
島 委員長
説明漏れはありませんか。
(「ありません」との声)
それでは、質疑に入ります。
まず、付託議案について、何かありませんか。
姫田委員
予算説明書341ページ、委託料について、新しいものがいっぱいあるのですけれど、例
えば、管理運営委託料、運搬委託料、機械等保守委託料と前年度に計上されていないものが
計上されているのですが、これは何ですか。
米澤都市計画課長
管理委託料、管理運営委託料、これらは地域安全課の駐輪場関係の委託料です。運搬委託
料も同じく地域安全課の委託料です。
姫田委員
はい、わかりました。
次に、同じ委託料の都市計画マスタープラン策定委託料1,044万3,000円につい
て、中心市街地の空洞化云々という話だったんですが、もう少し詳しく教えてください。
米澤課長
これは、市町村の都市計画の更新及び整備の目標を定めるものでございます。また、近年
の社会動向として、少子高齢化、人口減少、また、低密度化、活力低下が進展しております
ので、並行して行う立地適正化計画による都市機能の誘導や居住誘導による土地利用の規制
誘導、また、まちなか再生における新規事業等、新規地区別構想に反映させるとともに、公
共交通網の充実利用等も視野に入れて検討していく必要があると思っています。
姫田委員
すばらしいと思いますが、整備目標を定めるということは、今回は何年までの目標を定め
るんですか。
-1-
平成27年3月10日(火)経済文教委員会(まちづくり局中、都市計画部)
米澤課長
平成28年度末にマスタープランを仕上げようと思っていますので、10年後の将来を見
越しての整備を考えたいと思っています。
姫田委員
例えば、少子高齢化や人口減といろいろなことを言われましたが、和歌山市として10年
後にはこういうふうになってほしいということを提示して、そういう計画ができるのか、そ
このところはどうなっていますか。要するに、10年たったらこういうふうになると、それ
を目指す計画にするという考え方なのか、それともそういう現状も含めた――これはどこか
に委託するんでしょう。委託したら、それがわかるということなんですか。
米澤課長
人口減少等、また、高齢化につきましても、これは全国的な動向でございまして、人口が
減少するとさらに活力が低下しますので、人口維持、また増加を目指す施策の展開を拾い上
げていく必要があろうかと考えております。
姫田委員
とにかく、和歌山市として、一定こういうふうな方向でという将来像を最初に打ち出してそ
れに向かっていくような計画なのか。そういうことではないと、要するに、まずこういうこ
とをしたいというようなことがある計画なんですか。
米澤課長
都市像につきまして、長期総合計画もにらみつつ基本的な方針というものを定めていきた
いと考えています。
姫田委員
基本的な方針と言われましたが、そういう方向が出せるのだろうかと思うんです。非常に
難しいと思いますが、そういう計画をつくって――。では、具体的に聞きますが、まず、居
住の誘導という話をされましたが、これはイメージ的に、市街地に居住空間をつくるという
か、家を建てたときにそこに補助金を出すような、そういう事業をやってきましたよね。そ
ういう事業展開ということを考えているんですか。居住誘導と先ほどおっしゃいましたよね。
米澤課長
まちなか居住の事業展開として一つあろうかと思います。また一方で、立地適正化計画に
よりまして、居住誘導――緩やかな規制誘導を図っていき、人口密度維持を図っていきたい
と考えております。
姫田委員
計画が向こう10年ということですから、例えば、その間の国の補助がありましたよね。
国も県も市も出して、一定そういうものをつくるときにはやっていくと。主は民間でしたけ
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平成27年3月10日(火)経済文教委員会(まちづくり局中、都市計画部)
れど、そういうことというのは、今も実際に行われることはあるんですか。例えば、20年
先の話はわからないにしても、計画を立てて、この2年か3年の間にそういうことをやる人
がいれば、そこに補助がおりてくるような仕組みというのは、今も国や県にはあるんですか。
米澤課長
都市機能立地支援事業がございます。
姫田委員
それは国の補助制度があるということを言っているんですか。
米澤課長
はい、そのとおりです。
姫田委員
それは、プランに合った部分はそういうことをやっていこうというのが、国の方針なんで
すか。
米澤課長
生活に必要な都市機能を整備する際の補助制度として、そのような制度がございますの
で、立地適正化計画を策定してそういう事業が展開できるものと考えます。
姫田委員
都市計画マスタープラン策定委託料の下にも、立地適正化計画策定委託料と別の委託料が
あります。そういうものとの関連がよくわからないのと、市がそこにどんなふうにかかわっ
ていけば、最初にいろいろと言われた、こんな目的でやりますということが、実際に市費を
投入してどこまでできるんだろうかというところが一番肝心なところだと思うんで聞いてい
るんです。だから、国の補助があれば補助を使うというのは普通のやり方だと思うんですけ
れども、そういうものがずっと続いていくのだろうか。それが途中で途切れた場合は、市が
補填していくような形になるのだろうか。そういう財政的な影響をどんなふうに考えている
んだろうかというようなことが、ざくっとでいいので今の時点で考えておかなければ、とり
あえず、今、こういうような流れだからそれに乗っていろんな事業をやっていこうと。業者
に委託すればそれはそれなりのものが出てくると思うのですが、実際に出てきた計画に基づ
いて、どれほど実行できていくんだろうかというようなことが、それなりにいいなと思えな
ければ、それで頑張ってくださいというような話にならないと思います。今の話を聞いて、
本当にそういうふうになっていくんだろうかと。そこのところは、そういうことでとどめて
おきたいと思います。
松井委員
関連して。都市計画マスタープランを見直しますと、当然、その中には先ほど言われた立
地適正化計画もマスタープランの中に入ってくると思うんですが、立地適正化計画ができれ
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平成27年3月10日(火)経済文教委員会(まちづくり局中、都市計画部)
ば、当然ここにあるように、その中には都市機能誘導区域というものがありますと。それをす
るためには、まちなか再生計画を策定しますと。2階建て3階建てになって、包括して、包
括して、包括するのですけれども、その中で、今回出ている汀丁の再開発事業が計画として
出ています。これは少し各論になりますが、これは再開発要件として、再開発面積もそんな
に広がらないし通常の建てかえなのかと思ったら、再開発に入ってきているわけですが、こ
れまでの再開発の概念と特段にそごはなかったのですか。再開発に適合するものですか。
吉田まちづくり支援班長
北汀丁につきましては、昨年度当初から国とも協議している中で、再開発要件について国
との協議を進めています。
松井委員
合わせる土地が余りにも少なすぎて、既存の建物と公共部分を取ろうとしたときにうまく
いくのですか。
吉田班長
今、土地としては3筆ありまして、今回の対象となる建物と北側の駐車場の角地、あと南
側の専門学校、その3筆の土地を再構築して高度利用を図ろうということで、身の丈再開発と
いう形で何とか再開発は……。
松井委員
身の丈再開発はいい言葉かもしれませんが、高度利用ということをおっしゃられると、今
回の再開発の概念で公共空間を入れて、果たして高度利用になるのかと若干のクエスチョン
マークはつくんです。それを聞かせていただいた上でお聞きしますが、この再開発もそうで
すし、例えば、今回、企画課から出ている伏虎中学校跡地利用もそうですが、マスタープラ
ンと立地適正計画があって、その下にまちなか再生計画があると。その計画の中で、今回の
汀丁や伏虎中学校跡地等を、今まであなた方はどういう位置づけで考えてこられたのです
か。
吉田班長
新年度の当初予算で 再構築戦略事業の都市再生整備計画策定業務委託を計上させていた
だいているのですが、その中に5カ年程度の期間でいろいろな事業を、再開発も――再開発
であれば、かさ上げ補償をもらえるということであるとか、通常は補助がもらえないような
事業もその計画の中に盛り込めば、事業の内容によっては国庫補助がもらえるような制度に
なっていますので、その計画に盛り込んでやっていきたいと考えています。
松井委員
盛り込むのは結構なんですが、都市計画部としてはこれまで、例えば、今、まさに注目さ
れている伏虎中学校跡地もまちなか再生計画の大きな一つの要素として考えておられて、今
まで何年もかかっていろんな議論を積み上げられたと漏れ聞いているのですが、それは間違
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平成27年3月10日(火)経済文教委員会(まちづくり局中、都市計画部)
いないですか。
吉田班長
はい、そのとおりです。
松井委員
昨日、まちおこし部でも言いましたが、ここへきてなぜかよそからトンビに油揚げさらわ
れるように、ぽっと別の案が出てきたのかと。それは、あなた方の既存の案とある程度合致
する案なのかもわかりませんが、なぜか企画課が率先して、これまでまちおこし部や都市計
画部が一生懸命考えてきたことが全くその議論に含まれていないように思うんです。あなた
方はこれについて、どういう感想をお持ちなんですか。
吉田班長
まちなか再生計画で伏虎中学校跡地をにぎわい創出の場所にしたいということで、イメー
ジ図としてはつくっていたのですが、和歌山城に面する部分については、今後にぎわい創出
について企画課とも協議していくことになろうかと思います。
松井委員
気持ちは発言できないだろうけれど、まちおこし部の方も都市計画部の方も歯がゆい思い
はあると思うんです。これは私の独り言です。その上で、プロである都市計画部の技術者の皆
さんにひっかかってほしいのは、企画課が出してきた今回の土地利用のイメージ図です。ま
ちなか再生計画をやっている中で、こんな土地利用のイメージが成立するんですか。本会議
でも市長がおっしゃいましたが、土地の一部を県に無償貸与して県立医科大学の薬学部を誘
致しますと。図面を見ると伏虎中学校の土地とその間の道路と北側の校舎を合わせて、この
図で見ると一番北の部分に9階ないし10階建てのビルを建てると。あなた方がこれからい
ろいろと計画を策定されていく、これから予算を組んで整備計画をやっていくのですが、こ
の計画は成立するんですか。成立しないのなら、プロとして企画課に対してこんなものは成
立しないと、もう少し専門家の意見を聞いてこれまでの議論もそこに反映させてもらわない
と困ると言わなければいけないんじゃないですか。
米澤課長
このイメージパースですが、都市計画課で作成させていただきました。この内容につきま
しては、今の段階ではイメージでございまして、市民会館と大学というものを合わせた形の
ものを作成しました。
松井委員
これは聞き捨てなりません。北の端にこんなものが建ちますか。もしこれが建つと思って
やっているとすれば、議会も市民全体もミスリードしてしまいますよ。建築基準法からして
こんなものが建ちますか。本当に建つのなら建ててみてください。前にこれだけの空間を使
って、北の端だけを貸して9階建て10階建てのビルが建つんですか。どうですか、建築指
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平成27年3月10日(火)経済文教委員会(まちづくり局中、都市計画部)
導課長。
谷
建築指導課長
このパースだけを見ると、北の端に建っているように見えます。北側には道路があります
ので、当然、建築上の道路斜線がかかります。天空率というチェックの方法もあるんですが、
余り大きな建物は建たないと思います。ただ、具体的に建物の高さ、大きさ、敷地境界から
の距離、そういうものがわかりませんと、今の時点ではどちらとも申し上げられません。
松井委員
谷課長の立場からすれば、そう言わなければ仕方がないというのはわかります。しかし、
我々の常識からすると、北の端の一部分だけを県に貸与して10階建てのビルなんて建つわ
けがないんです。全体構想の中で、まちなか再生計画はこういうふうにやっていくんですと、
都市機能はここに集約していって住機能はこうやっていくんですと、これはあなた方がやっ
てきた仕事じゃないのですか。そこへ別の案が出てきたら、その案をこの議会に出しているさ
まざまな策定する計画の中に盛り込みましょうと。だけど現実に可能な策として盛り込んで
いかなければ、こんな北の端だけを貸して10階建てのビルなんて建ちませんとアドバイス
をして、あなた方が今出しているまちなか再生計画や都市再生整備計画の中に、あなた方が
リードして含んでいかなければいけないんじゃないんですか。それをなぜ、ど素人の企画課
にやらせて、しかもあなた方がど素人が喜ぶような現実に不可能なイメージパースを出し
て、こんなことやっていたら議会の議論も市民の世論もミスリードしますよ。おかしいじゃ
ないですか。整備計画の中に今まで伏虎中学校跡地はどう入っていて、今までどう考えてい
たんですか。まさか、まちなか再生計画を出します、都市整備計画を見直しますというとき
に、伏虎中学校のことを一切考えていなかったとは言わせません。
上野部長
まちなか再生計画を策定していく中で、伏虎中学校跡地につきましてはにぎわいのある市
民が集える場所にしていきたいということは市の考えです。今回もそういうふうな利用をし
ていきたいということで、市民会館をここに持ってくることによって市民が集える場所がで
きるということは第一の前提と考えています。そこはまだ候補なので決定しているわけでは
ありませんが、一応、候補としてこうしていきたいということで考えています。そして、大
学誘致につきましては、やはり学生を和歌山市内にとどめたい、誘致したいという中で、中
心市街地内に大学を誘致したいということで、伏虎中学校跡地が適地と考えて今回そういう
案をつくったということです。
松井委員
薬学部の誘致を反対しているわけではないんです。市民会館の移転も反対しているわけで
もないんです。どちらかと言えば、どちらも結構です。そう思っているんです。だけど、あ
なた方が整備計画を策定する中で、今までプロとして考えてきて、その中でアマチュアがそ
ういう案を出してきたら、プロとしてそれを成立可能な案としなければいけないのではない
のですかと言っているんです。このまま伏虎中学校跡地を細切れにして、片方は県に貸して
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平成27年3月10日(火)経済文教委員会(まちづくり局中、都市計画部)
10階建てのビルを北の端に建てる、片方は南側に市民会館をつくるという実現が極めて難
しいような案を最初からあなた方の再生計画に盛り込んでしまったら、ミスリードします
よ。例えば、なるほどそれはいい案ですねと――だけど現実問題、再生計画で今まで考えて
きた中でいくと、あそこを分割してやるなんていうのは非常識な話で、我々の再生計画には
それはなかったですと。再生計画を今回つくっていく中で、あなた方の素案には分割なんてな
かったですよね。あるのだったらあると言ってくれればいいけど、手が挙がらなければない
と思うけれども、あるのですか。
上野部長
分割するという明確な方針はないです。今の委員からの御意見を受けながら――企画課が
予算を持っているんですが、来年度からプロジェクトチームを編成していきますので、当然、
その中に私たちも入っていって、私たちの意向は、当然、反映してもらえるようにしていき
ます。利用の仕方としては、今、パースとしてはこういうふうに出ていますが、やはり市民
会館を中心にして市民会館の利用形態を優先しながら、大学の誘致場所をどういうふうにし
ていくのかというのを今後、考えていきます。
松井委員
部長には大変気の毒なんですが、それはよくわかるんです。私が言っているのは、今回、
皆さんがまちなか再生計画の予算を上げてつくっていく中で、あそこは非常にポテンシャル
の高い土地として、これまで皆さんもいろいろと活用方法を考えてこられたと思うんです。今
回、素案をもって、当然、策定計画の予算を執行していくのですけけれども、その素案は、
恐らく­土地を分割してということではなかったと思うんです。私はそんなことを聞いたこと
がないんです。それを、外からそういう意見が出たときに、まず私たちは策定計画の中でこ
こはこういうふうに考えていますと、なるほどそこへ薬学部の誘致の話が出てきて乗るのは
結構ですというのはいいのですが、よもやこのパースにあるように、都市計画課が描いたと
いうことですけれども、こんな描き方をすればミスリードするじゃないですか。あなた方は、
再生計画の中で全く考えていなかったでしょうし、複合施設を提案するのならわかるけれど
も、本会議で一部を無償貸与しと市長は言ってしまっています。しかも案ができ次第、市民
や議員の皆さんに御報告したいと思いますとまで言っています。こんな原案でできるんです
か。あなた方が描いたんでしょう。これをまちなか再生計画とどうリンクさせていくんです
か。私が懸念しているのは、建たなかったらどんどん薬学部の必要面積がふえてきて、無償
貸与の面積がふえてきて、にぎわい創出のための市民会館が中途半端なものになってしまっ
て、結局、あそこには薬学部プラスアルファしか残らないのではないですか、そんな可能性
もあるのではないですかということです。
上野部長
そのことにつきまして、私どもは市民会館を第一優先と考えています。市民会館を優先し
た上で、残りの部分にどのように大学が入っていけるかというところを来年度から検討して
いくと、都市計画部としては、そうしたいと思っております。
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平成27年3月10日(火)経済文教委員会(まちづくり局中、都市計画部)
松井委員
ぜひ主張してもらわなければ困るんです。政治マターでどんどん薬学部が前にいって――
薬学部は結構ですよ。しかし、薬学部を包括できる計画をあなた方がリードしていかなけれ
ば、それも含めてまちなか再生計画に入れていかなければ、おかしいじゃないですか。マス
タープランをつくります、立地適正化計画をつくります、まちなか再生計画をつくりますと
言っておきながら、政治マターでこられてそれについて絵を描きますと、実現もできない1
0階建てのビルを北の端につくるなんて、プロとしてやってはいけないことです。これを適
正化計画でやるとしたら、例えば、市民会館を含んだ複合ビルを建てますと。その中の何フ
ロアかを県に貸与したらこういうことになりますと。ここに薬学部を入れたらどうですかと
いうことであればまだわかりますが、こんなど素人でも笑うような計画をあなた方がミスリ
ードしてどうするんですか。これから策を組もうとしている方々が、今までずっと知恵やノ
ウハウを積み上げてこられた方々が、今から具現化するに際し、別のファクターをこんなふ
うに盛りつけてどうするんですか。プロとしてアドバイスしなければいけないのではないで
すか。
島
委員長
いかがですか。非常に重要な問題だと思いますので、しっかりとした答弁を中西都市計画
専門官からお願いします。
中西都市計画専門官
委員が言われるように、この図はまだ薬学部と市民会館をどんなふうに複合できるかとい
うことをこれから検討していく段階です。しかし予算を取る限りは、何らかのイメージ図が要
るということです。天空率等のことまでは検討していないので、大体、これくらいの規模だ
ったら入るだろうということでパースをつくっています。これから市民会館と薬学部がうま
く複合できるように、市長も答弁しましたが、飲食機能であるとかこういうものをうまく入
れて、うまく複合できるような複合施設として検討していくという方向でやっていきたいと
思うんですが、今のところ薬学部の細かい機能というのは、市として余り理解できていない
ので、これから積み重ねながらうまく複合できるように持っていきたいと考えています。
松井委員
というならば、局長も部長も専門官もいらっしゃるんですから、あなた方はなぜ市長に対
して、県に対して勝手に話を先に進めないでくださいと言わないんですか。今、我々はいろ
いろなプランを策定中ですと、どんどん勝手に情報発信しないでくださいと言わないでどう
するんですか。そもそもこれは昨年の10月30日に、県市連携会議で知事が突然提案した
ものではないですか。あなた方がやってきた仕事でしょう。ちょっと待ってくださいと、新
年度予算でこういうプランを策定するので、どんどん政治マターで言わないでくださいと。こ
の間の一般質問で県知事が早ければ2021年度に開校すると言っているんです。今の話と
全く整合性が取れないじゃないですか。あなた方が怒らないで誰が怒るんですか。あなた方
は今からプランをつくるんでしょう、計画をつくるんでしょう。その中に融合させるために
プロとしての案を組み込んでいくんでしょう。しかも、一般質問で市長は薬学部の土地は無
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平成27年3月10日(火)経済文教委員会(まちづくり局中、都市計画部)
償で県に貸与してと言ってるじゃないですか。市長に向いて怒らなければいけないじゃない
ですか。市長、勝手なこと言ってもらったら困りますと。今、あなたがおっしゃったように、
どういうふうに融合していくかこれから我々が考えるんですと。案はいただきますと、誘致
案もいただきますと、県の進出意欲もいただきますと、だけどそれをどのように再生計画の中
に入れていくかは、我々が考えるんですと言わなければどうするんですか。それを私は横で
歯がゆい思いをしながら見ているんです。せっかく県から中西専門官が来ているのだから、知
事の気持ちはわかりますが、あなたは素人だから我々プロの意見も聞いてと言わないでどう
するんですか。勝手過ぎます。ましてや知事の最初の発言は、伏虎中学校跡地にと最初の想
定全部です。それに市長がわあわあとなってしまって、10月30日に市長は答弁できてい
ないじゃないですか。だから、私が何回も言っているように、まちなか再生計画、都市整備
計画の中に伏虎中学校跡地をあなた方が今までどんなふうに考えてきて、建てるときにどう
いうふうに位置づけるのかということを明確に打ち出さなければ、政治マターに引きずられ
てしまいますよと言っているんです。何回も言いますが、伏虎中学校跡地に市民会館の移転
は大いに結構です、薬学部の誘致も大いに結構です。だけど、無償貸与して分割して、勝手
に政治マターでできもしないことをリードされたら、市民会館が入る余地はなくなりますよ。
どれもこれも中途半端なものになってしまいますよ。プロであるあなた方がマスタープラン
をつくらなければ、この再生計画の中に盛り込んでいかなければ、絶対にがたがたになって
しまいます。この計画の中へあなた方がリードして入れていかなければ、結局、ポテンシャ
ルの高い土地にくだらないものが建ってしまったというふうになってしまいます。どうです
か、私の言っていることは間違っていますか。違う主張があれば教えてください。納得させ
てください。
豊田局長
まちおこし部のときにも言いましたが、中心市街地の活性化計画を和歌山市でも3度つく
っています。その中で、最近の傾向としては商業から少し離れて、居住であるとかにぎわい
であるとかといったものを主に考えるようになってきた中で、平成19年に国の認定を受け
てつくった基本計画では、御承知のように観光学部を誘致したいということで大学の誘致も
視野に入れていました。委員が先ほどからおっしゃっているように、薬学部についてもにぎ
わいについても、まず我々が主張してきたことと相入れないものではないということで進ん
でいます。ただ、我々が言うべきことをもう少しきちっと言っていくべきだという委員の御
主張はよくわかりますので、今後、プロジェクトチームをつくったりといろいろな形で協議
をしていく段取りになっていますので、その中で十分、言うことは言っていきたいと思って
います。
松井委員
多分、皆さんのほうが歯がゆい思いを持たれていると思いますし、私は代弁者のつもりで
言っているのでこれ以上は言いませんが、いずれにしても政治マターでの発言内容をパース
に描いてしまってイメージに出してしまうと、それがミスリードで、それが既定路線として走
ってしまうということだけはわかっておいてください。でないと、これは絶対ミスリード―
―そんなに広い土地ではないんですから、切り離してしまったら、あなた方が今まで考えて
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平成27年3月10日(火)経済文教委員会(まちづくり局中、都市計画部)
いた整備計画の中からどんどんポテンシャルをそいでいくということになるので、それは当
たり前の話なので、あなた方はプロとしての主張をするということは意識してやっていただ
きたいと思います。これ以上言っても仕方がないので、私はここで終わります。
小川委員
関連して。市民会館や薬学部を伏虎中学校跡地にと、そういう案が先行していますが、本
町小学校跡地を候補地にしようということについての検討はされたのでしょうか。
中西専門官
薬学部の候補地として、本町小学校も当然、候補地の一つとして検討したことは確かです。
ただ、結果としてこちらのほうが適当だろうという話になって伏虎中学校跡地にということ
になりました。
松井委員
関連して、伏虎中学校跡地、本町小学校跡地という大きなポテンシャルを持った土地が将
来的にあく可能性がありますと。それらについては、再生計画、整備計画の中にあなた方の
素案としては盛り込んでいるんですか。さっきの話では伏虎中学校跡地は盛り込んでいたと、
これはこれでいいです。本町小学校跡地はまだ教育委員会と議論していないから、市長部局
マターでその整備計画を含むのもちゅうちょされているのか、それとも今回の予算の中であ
る程度、方向性としては整備計画の中に本町小学校跡地の活用も含んでおられるのか、その
あたりはどうなんですか。
中西専門官
本町小学校跡地については、今のところ教育関係で使うという方針があるのですが、教育
関係の施設であっても、都市再構築戦略事業の補助金の対象になり得るものも当然あります
ので、それらについては整備計画の中で検討していくということになるということになりま
す。
渡辺委員
関連して、マスタープランは今まで何回見直しをしましたか。
米澤課長
今までに、2回見直しをしています。
渡辺委員
マスタープランは総合計画との関連もかなり根強くあって、独立したものではないと思っ
ていますが、今までマスタープランを策定してきて、その反省の上に立って今後10年間を
どうするのかということが見えてこないんです。例えば、人口をどうふやすのかという問題、
交通の問題、起業誘致の問題、個々の問題は年度年度でいろいろなものが出てきますが、で
は和歌山市は、今後、8年前に策定したマスタープランが、この10年間で一体どういう結
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平成27年3月10日(火)経済文教委員会(まちづくり局中、都市計画部)
果になったのかという反省がないと思っています。年度年度では反省されると思いますが、
今あるマスタープランの進捗状況をどう統括されてきたのですか。いろいろな計画が達成で
きなかったことについて、反省されたことはありますか。
米澤課長
例えば、地区別構想があります。北部地域におきましては、さんさんセンター紀の川、ふ
じと台も上げております。また、道路においても、施設整備の中には西脇山口線というもの
もあります。南インターチェンジの動向もありましたが、その方向の中である程度のものが
できていったと思っています。
渡辺委員
個々の課題と言いましたが、例えば、一つの問題として人口減少にどう歯どめをかけてい
くかということも大きな課題だったと思います。そういった問題がなかなか解決できない、
例えば、先ほどありました伏虎中学校跡地もそうですが、砂山と今福地区のまちづくりにつ
いてもプランとして出ていますが、これはコンパクトシティ化の流れの中で、1つの地域を
どう活性化していこうかというような話だと思います。そうすると、マスタープランの中に、
例えば、砂山地区だけではなく今後10年間ですから、コンパクトシティ化の問題をどのよ
うに実現していくかというようなことをこの中にあなた方が計画すべきだと思います。委託
する必要はないと思います。この程度のものであれば、できるでしょう。今後、10年間で
和歌山市の人口をどうするのか、そのためには居住の数をどうするか、地域の活性化をどう
するか、交通網をどうするか、産業をどうするか、農業をどうするか、いろいろな問題がマ
スタープランの中で出てくると思います。委託をすればきれいなものができると思いますが、
やはり和歌山市のことを一番よく知っているあなた方がつくるべきだと思いますが、どうで
すか。外部に委託せずにあなた方が知恵を出してください。
豊田局長
計画につきましては、もちろん私どもが今まで行ってきたマスタープランとそれから長期
総合計画といろいろと計画はありますが、そういう計画の総括を含めながらやっていく必要
があると思っていまして、今後については、もちろん我々が考えることも一番重要になって
くると思っています。ただ、マスタープランを作成するに当たっては、いろんな方の意見を
聞いたり等、さまざまな意見集約をし、我々の意見を述べながらやっていく必要があると思
っていまして、そういった中でいろいろな運営や事業が出てきます。それも含めて委託をす
るということで、丸投げするということではありません。
渡辺委員
丸投げとは言っていませんが、基本的に人口動態をどのようにしていくか、その中で産業
をどうするのか等、いろいろな問題がマスタープランの中に出てきますので、一番よく知っ
ているのは市の職員であるあなた方だと言っているんです。外部に委託しなくても十分つく
れるはずだと思っています。ですから、大きなお金で委託されるようですが、まず原案を市
当局の皆さんで考えていただいて、それから専門の方の意見を聞いて、文章化していくとい
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平成27年3月10日(火)経済文教委員会(まちづくり局中、都市計画部)
う姿勢を持っていただきたいと思います。南インターチェンジや伏虎中学校跡地もそうです
が、10年間の中で相当な動きがこれから出てくると思います。想定していないことも出て
くると思います。災害が起こるかもわかりません。そういったことも懸念しながら、マスタ
ープランをあなた方につくってほしいと思っています。専門家の方がおられるのだから、そ
んなに難しいことではないと思っています。
上野部長
前回のマスタープランもそうですが、やはり職員がどの地区をどうしていきたいというこ
とを持って作成しております。まちなかもそうですし、郊外についてもどういう郊外をつく
っていくのか、農地の保全、宅地の誘導、そういうものは市の職員が考えてつくっているも
のでありますので、今回もそういうふうに担当部署を交えて、和歌山市の都市計画の進め方
については、市職員がリードしてやっていくというふうに考えております。
渡辺委員
その答弁に期待します。和歌山市でコンパクトシティ化をしていこうという動きもあるよ
うなので、そういったことも含めて総合計画の中の一つの計画なので、ぜひとも皆さんの知
恵を使っていただきたいと思います。
姫田委員
予算説明書347ページ、建築指導費の業務委託料654万円の中身について教えてくだ
さい。
谷
課長
この内訳は、避難路沿道建築物の調査508万7,000円、応急危険度判定地図の作成
業務委託96万2,000円、空き家の緊急対応委託――これは、例えば、空き家の緊急安
全措置が必要な場合、業者に委託して応急の修繕をしてもらうといった委託料を見ています。
これが49万1,000円です。
姫田委員
避難路沿道建物調査とは、具体的にはどんなものですか。
谷
課長
耐震改修促進法に基づいて、避難路を指定した場合に沿道建築物の中心から45度で線を
引いて、それから飛び出てくる建物が耐震診断の義務づけをされます。それを指定した場合
に、どの程度の建築物が対象となるのかということを事前に調査する委託料です。
姫田委員
調査後の展開はどうなるのですか。
谷
課長
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平成27年3月10日(火)経済文教委員会(まちづくり局中、都市計画部)
耐震改修促進法に基づいて避難路を指定すれば、当然、対象建築物の耐震診断が義務化さ
れます。耐震診断が義務化された場合、市は耐震診断の補助を行う義務が生じます。ですか
ら、耐震診断の補助金の予算を準備する必要が出てきます。
姫田委員
義務化されれば、耐震診断はすると。その後はどうなるのですか。
谷 課長
法律で義務づけされているのは、耐震診断だけです。
姫田委員
結局どうなるのですか。調査をしてここが危険だとわかるということですか。それが市民
に周知されるのですか。
谷 課長
対象の建築物は、耐震診断を行って結果を報告する義務が生じます。当然、これは公表さ
れます。
姫田委員
普通、耐震診断というのは、耐震工事が必要かどうかを診断すると思っていますが、耐震
工事が必要かどうかということは要するに耐震化を進めるということです。だから、調査を
して、これは耐震化が必要だと判断しただけではむしろ途中の段階で、避難路の途中で建物
が倒れてきたら避難路が有効に活用できないということがあってこういう名前がついている
と思いますが、そういう場合、工事の度合いと言いますかほとんど建てかえしないといけな
いものもあれば、少々の耐震化で賄える部分と、だから物によっては取り壊すか――もちろ
ん人の資産ですから、市が勝手にそんなことができないとしても、単に建物の耐震化をする
必要があるのかどうかというようなことを超えて、そのときにはそういう影響がどんなとこ
ろまであるのかというような部分も合わせて、しかもそういう働きかけがされて、それで進
めば意味があると思います。そこのところで担当課では限度があると思いますが、全体とし
ての取り組みとして、こういう事業はやったらいいと思います。だけど中途半端に終わるの
ではないかと、もったいないと思います。そういうことであれば、もっと直接的に避難路の
部分で危険なところにお金を振り向けたほうが、より現実的な対応になるのではないかと思
います。その辺について、どう考えればいいのですか。
谷 課長
耐震診断につきましては、補助金を出す義務は発生します。それは法律にうたわれていま
す。当然、耐震診断の結果で耐震性が低いということが判定されれば、改修についてもこれ
から考えていく必要があると考えています。一応、地方が補助金を出す場合、国の補助も当
然あります。
- 13 -
平成27年3月10日(火)経済文教委員会(まちづくり局中、都市計画部)
姫田委員
後の部分に絡みますが、新年度では住宅耐震改修について範囲を広げて、それが進むよう
にということで予算が提案されていますが、本会議の質疑では95件分ということだったの
で、なぜ95件なのかと。せめてあと5件をふやして100件であれば、3桁と2桁では大
きく違います。どうしてそんなところで細かく5件をカットするのかと思いました。だけど
100件にしても残っている分がかなり多いから、今回は前に進んだということについては
一定評価したいと思います。耐震化だけに限らず、リフォーム助成制度としてほかのところ
にも使えますと、それで耐震化を進める一つの動機づけに広げたいというその思いは前向き
で非常に評価すべきだと思いますが、全体として残っている耐震化が必要な建物の数から言
えば、非常に小さいわけでそういう点では残念です。それと今の話は新たな話で、避難路に
面した建物について調査をするということであれば、調査をして大体の方向が出たときに、
その改修が一気に進むような、それに合せたメニューが――これからの話ですが、今までの
木造住宅耐震化については、単に住んでいる人だけの問題でした。阪神淡路大震災のときに
も倒壊して1階に住んでいる高齢者が多く死んだと。そういう点で耐震化が必要だというこ
とでそれから耐震化が始まって、和歌山市も耐震化の制度を持ったと。しかし、なかなか耐
震化が進まないと。今回の場合、単に個人だけの問題ではなく避難路の部分にかかわってき
ているのだから、1つの家を耐震化することでより多くの人の命を救うということを考える
ならば、例えば、そういうところに対しての補助率はもう少し上げていくとか、そういうこ
とも展開として考える必要があると思うし、こういう調査をしようとするときにはそれをし
なければ、要するに、調査をしてこれは耐震性がありませんと指摘しただけで進むのかとい
うと、それは進まないと思います。だから、そこのところは特別な――今、私が言ったこと
がいいのか、もっと違う方法がいいのかわかりませんので当局で考えてほしいのですが、そ
ういうことがあってこういう調査をスタートするという考え方が欲しいと。そして、そうい
うことをしなければもったいないという気がします。その点については、指摘をしておきま
す。
薮
委員
関連して、今、姫田委員が言われたように、避難路沿道の建物の調査をすると、そうした
らその後、耐震化工事で補助をするのか、ここは危険だからと沿道を違うところに変えてい
くのか、その方向性を教えてください。
谷
課長
耐震改修促進法において指定する避難路は、地域防災計画で定められた中でも特に重要な
幹線道路という位置づけになっていますので、避難路を変えて指定するということは考えに
くいと思います。
薮
委員
考えにくいというのであれば、しっかりと耐震化工事に結びついて耐震性を保てられるよ
うにしてください。
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平成27年3月10日(火)経済文教委員会(まちづくり局中、都市計画部)
姫田委員
予算説明書347ページ、市街地再開発事業費中、委託料の業務委託料900万8,00
0円について、詳しく説明してください。
上田都市整備課長
この予算は、先ほど松井委員から御質問のあったまちなか再生に関連して、公共施設の再
編等、新たな都市機能の立地を目的にまちなか再生を目指す業務委託です。これについて、
和歌山市駅周辺や和歌山城周辺のエリアにおいて、公共施設の再生や再構築の検討並びに再
開発事業の調査を行っていく業務委託料です。
姫田委員
わかりました。
次に、予算説明書349ページ、負担金、補助及び交付金の市街地再開発事業費補助金4,
560万円について、都市型住宅云々、工事施行者に補助というような説明だったと思いま
すが、これは何件分の補助を考えているのですか。
上田課長
これは、1件分です。
姫田委員
この補助率はどれぐらいですか。
上田課長
補助率は、2分の1――50%です。
姫田委員
工事施行者に補助と言いましたよね。
上田課長
これにつきましては、個人施行者が再開発事業を行うということで、事業費の2分の1を
補助するということで、行っております。
中西専門監
先ほど、吉田班長が答弁したように、北汀丁の和通のビルと隣の駐車場になっているとこ
ろと、隣接する専門学校の3つを合わせて共同化をするということで、共同化のために、共
用部分が生じるので、共用部分の3分の2に対して補助金が出るというふうな形になってい
ます。そして、その3分の2のうち国が半分と、そして残りの半分のさらに2分の1ずつを
市と県が持つという構造になっています。
姫田委員
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平成27年3月10日(火)経済文教委員会(まちづくり局中、都市計画部)
共用部分の3分2が補助対象になり、その補助対象の半分が国が持って、残りを県と市が
半分ずつ持つということですか。昭和倉庫のところでやったようなものですか。
中西専門監
平成24年にオープンしました、けやき通りの昭和倉庫の再開発事業としての仕組みと全
く同じです。
姫田委員
わかりました。
次に、和歌山市駐車場管理事業特別会計予算について、予算説明書551ページの道路駐
車場使用料の中に、前年度にあった全日定期駐車(低公害割引)がなくなっているのですが、
これはなくなったのですか。それとも、どこかに振りかえられたのですか。
上田課長
これは、平成26年度で低公害車の優待割引がなくなりました。
姫田委員
低公害車の優待割引について説明してください。
上田課長
低公害車の優待割引制度は、環境政策課で実施しているものでありまして、これが平成2
6年度をもって廃止ということです。
姫田委員
それは、国から補助金等が出ていたということですか。そうではないのですか。
上田課長
これについて、補助金があったとは聞いておりません。
姫田委員
それでは、市の施策としてそういうものがあったけれども、それがなくなったということ
ですか。
上田課長
はい、そのとおりです。
姫田委員
次に、同じ特別会計の歳入で、道路駐車場の使用料の分で、例えば、けやき大通り地下自
転車等駐車場自転車使用料、3カ月定期、1台平均7,500円、延べ1,248台とあり
ますが、前年度では延べ864台ということで、台数が1.4倍となっています。次のペー
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平成27年3月10日(火)経済文教委員会(まちづくり局中、都市計画部)
ジの、けやき大通り地下自転車等駐車場原動機付自転車等使用料、1台平均1万1,100
円、延べ192台と、前年度は120台ということで、これは1.6倍になっています。こ
れは理由があって見込みをふやしているのですか。
上田課長
当初予算なので、平成26年度中の毎月の平均を取ったものを見込みで計上しております。
姫田委員
そうしたら、ふえていっているということですか。
上田課長
ふえております。
姫田委員
要するに、自動車から自転車に切りかわっていっているということで、全体としては少し
ずつふえていると、これは意気込みだと思いますが、だけどこんなふうにはふえていないん
です。だから、帳尻を合せているのではないかと感じたので、聞かせてもらいました。一定、
そういうところがふえているのでそれを見込んだということですね。
松井委員
予算説明書347ページ、老朽危険空き家等除却補助金900万円について、老朽危険空
き家と、いわゆる新法に基づく協議会が指定したものに対する限定の補助金ですか。それと
も、等と入っているので別のみなし項目があるのですか。対象はどうですか。
谷 課長
これは、空き家等対策特別措置法に基づくものではございません。今年度も事業をしてい
ますが、地域住宅計画に基づく不良空き家の除却事業で、国の一定基準以上の老朽化が進ん
だ空き家の除却に対しての補助です。
松井委員
1件当たりの補助の詳細について教えてください。
谷 課長
これは、除却費用の3分の2かつ上限60万円を補助しまして、全部で15件分予定して
います。
松井委員
新たな法律もできたとこですし、もっとこの予算を積み上げてもいいのではないかと思い
ますが、15件にとどまった理由はあるのですか。
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平成27年3月10日(火)経済文教委員会(まちづくり局中、都市計画部)
谷
課長
ほぼ今年度の実績が確定的ですが、10件の予定に対して実績が8件でした。いろいろな
理由があって2件中止しましたが、問い合わせが多く来ましたので、平成27年度は予定件
数を5件をふやして15件にしたいと考えています。
松井委員
新しい法律もできたと、そして財務省においても固定資産税の6分の1減免の見直しも必
要ではないかという話もありますと。国全体でこの問題に取り組んでいるので、今後、もっ
と積極的に、なおかつ我が絆クラブも、新法の施行と同時に市長部局に対して、専門のチー
ムをつくるべきだという要望もさせていただいております。これは物すごくこれからの重要
な課題になってくると思うので、重点的に取り組んでもらいたいと。その上で、アイデアを
言わせてもらいますが、老朽危険家屋だけではなく、もう住む思いも将来的に住もうという
思いもない建物は危険家屋でなくてもあるんです。その方々の家屋を潰さない理由は、唯一、
6分の1減免を継続したいからというのがほとんどなんです。それを、各自治体が地域の自
治会と協同して、ポケットパークとして借り上げているんです。5年、10年、15年と単
位は別ですが、日ごろの管理は自治会がしますと。日ごろの管理といっても草を刈る程度で
すが、そして、特典は自治体が借り上げて、自治体が運営する公園になることによって固定
資産税を合法的に免除できるという利点があって、置いておく方も老朽危険家屋になって他
人にけがをさせたり、犯罪の巣窟になったり、火災が起きるという不安も解消できる、自治
体が借り上げるので一定期間、税金の減免も受けられるということで、非常にいい制度で、
大阪市を初めいろいろなところで取り組んでいますので、せっかくこの制度を進めていこう
とお考えなら、除却に補助するだけではなく、それ以外のことも考えていかれたらどうかと
思います。これは要望しておきます。
もう1点だけ、予算説明書342ページ、地籍調査費について、昨年も聞かせていただき
ましたが、ことしも残念ながら前年度対比1,150万円の減額、これの主たる要因は何で
すか。
太田地籍調査課長
新年度の実施箇所に関しては、加太地区の山手のほうを入れました。山手の部分で委託設
計したところ、金額が落ちたと、これは制度の関連があるので設計金額が落ちてくるという
ことは、どうしようもないと思います。
松井委員
いつもその議論になって、現在のチームでやっていく以上その対象地が変われば予算に増
減が生じますと。私がいつも言っているのは、そうではなくチームを太くしましょうと。そ
して、やれる事業の幅を広げることによって予算をどんどんふやしていかないとだめではな
いですかと常々申し上げているわけです。私は3期12年たって、12年前は3,000万
円か4,000万円ぐらいの予算で、議会全体、もちろん当局の皆さんもこれはやはり大事
だという共通認識のもと、一時期は1億4,000万円以上に膨れ上がったと思うんです。
それがここにきて2年連続で減になっている、昨年も言いましたが、やはりもっとチームを
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平成27年3月10日(火)経済文教委員会(まちづくり局中、都市計画部)
太くしてもっと受け皿をふやして、和歌山市民に早く地籍調査の利益を得てもらわないとだ
めだと思います。これを今、課長に申し上げてもつらいと思いますが、部長、とりあえずは
チームを太くできなかった、減額したと、新年度はこれでいくと思いますが、全体的なこと
についてどう考えているのかだけ聞かせてください。
上野部長
委員御指摘の件については、以前からも言われておりまして、担当課長にも何とか効率の
いい作業方法を考えてほしいということを言って、彼らも一所懸命考えてくれております。
人員という話もありますので、人員も人事課に要望しております。少しでも面積をふやせら
れるようなことは、今後も考えていきたいと思いますし要望もしていきたいと思います。
松井委員
とにかくチーム数をふやして対象地をふやさなければだめなわけで、それはちょっと発想
の転換で、2倍なり3倍にしても、今、誰も文句を言えませんよ。まして、補助率が極めて
高い事業ですから、これは強く要望をしておきます。
渡辺委員
予算が減っていることに不満で仕方ありませんが、今までに行った面積比率を補正でも聞
いたと思いますが、和歌山市の地籍調査完了の面積はどれぐらいですか。
太田課長
今年度の現状では10%です。
渡辺委員
先ほど、松井委員が言われたように、余りにも地籍調査の大切さを当局が理解していない
のではないかと思うんです。例えば、東北や北陸のような地震が起これば何もわからなくな
ります。だから、海抜ゼロメートル地帯をどうするのか、あるいは山手をどうするか、こう
いったことを含めて、地籍調査の達成率を引き上げるためにはどうするかという点では、余
りにも担当する職員の数が少ないことにびっくりします。県下の他市では調査率が伸びてい
るのに、和歌山市が伸びていない理由はどこにあるのかと思っています。担当課は一所懸命
やってくれていると思いますが、人員が足りないと思います。地籍調査はどんどん進むほど
市民の皆さんに対しては、目では見えない利得になるんです。そこのところを考えていただ
いて、新年度予算は決まっているから急にふやすというわけにはいかないと思いますが、広
大な面積を持つ和歌山市の地籍調査率が10%程度では、他都市から見たら恥ずかしい次第
です。先ほどマスタープランの話がありましたが、地籍調査が進んでいないと進まないです。
道路一本できないんです。そういった点で、ことしは無理でも来年からでも思い切ってこの
人員をふやしてほしいと思います。
豊田局長
内部的には、事務をよりきちっと早くできる方法等を考えていくようにいたしまして、人
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平成27年3月10日(火)経済文教委員会(まちづくり局中、都市計画部)
員についても、機会があるごとに強く要望してまいります。
姫田委員
駐車場管理事業特別会計について、歳入増を目指して新年度で新しい取り組みを考えてい
ますか。
上田課長
やはり歳入増ということは一番大事だと思いますので、その辺をこれから検討していきた
いと思います。
姫田委員
大新駐車場が減った分だけ駐車場の使用料が減っていますが、道路駐車場の使用料につい
ては、1,000万円程度ふえています。それは先ほど言ったように、見込みがふえている
からふえていると思いますが、そのための裏づけが、新しい取り組みを打ち出す必要がある
と思います。
松井委員
関連して、最終補正で指定管理についての議案を反対した立場として、5年の長期間、1
社の指定管理をしておいて、あなた方はどうやってふやす努力をしますと言えるのですか。
どこまでサジェスチョンできるのですか。途中でどこまで契約変更できるのですか。どこま
で日ごろの営業に対してサジェスチョンできるのですか。できないでしょう。指定管理の期
間を細かにして、契約期間を短くするから、改めて見直すときに別の発注がかけられるので
はないですか。適当なことは言わないでください。そんないい加減なことを言ってはだめで
す。訂正するなら訂正してください。
上田課長
申しわけございません。今の答弁を訂正させていただきます。
姫田委員
要するに、委託料の話だからコストの話だと思います。私が言っているのは、使用料をふ
やすという、要するに料金設定――全体的に都市計画なので、それこそ先ほどからずっと出
ているようなにぎわい創出という部分で、駐車場を利用する人がふえるというような取り組
みを、駐車場だけを見ていてもそれはふえないと思います。だから、そういう点ではいろい
ろな取り組みをしているにもかかわらずという、そこのところがあるので、いろいろと大き
な計画をつくろうとしているでしょう。だから、それが一つ一つどうそれに連動しているか
という話がもう少しここでされれば、もっとよくなるのではないのかという点では、言って
おきたいと思います。
最後に、予算説明書557ページ、公課費の消費税及び地方消費税1,378万6,00
0円について、前年度は140万円と物すごくふえていますが、この理由はなんですか。
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平成27年3月10日(火)経済文教委員会(まちづくり局中、都市計画部)
奥口都市整備課管理調整班長
消費税の申告なんですが、9月に確定申告をいたしまして、その確定申告額を基に12月、
翌年の3月、6月に中間申告納付を行います。そして、その9月にまた確定申告、清算とい
う形で納付しております。その中で、平成25年度に耐震改修工事がありました関係で、耐
震改修工事の消費税分を控除しますと、平成26年9月の確定申告がマイナス申告となりま
した。それで、平成26年度の約140万円というのは、平成26年6月分の中間申告分の
みの計上となっております。そして、平成26年9月の確定申告がゼロ円であった関係で平
成27年3月、6月の中間申告分ゼロ円になりますので、それも含めて平成27年9月の確
定申告で一括して納付する必要が発生しました。それとあわせて、平成27年12月と平成
28年3月分の中間申告分も合わせて申告納付する必要が生じましたので、新年度は大きな
額になっております。
島 委員長
ほかに、何かありませんか。
(「なし」との声)
それでは、その他付託議案外で何かありませんか。
(「なし」との声)
それではないようですので、以上でまちづくり局中、都市計画部の審査を終了しますが、
来る3月31日付をもちまして、退職される方がおられますので、この際、当局より紹介さ
せます。
豊田局長
(退職職員の紹介)
飯澤都市整備課副課長
(退職者の挨拶)
島 委員長
(ねぎらいの言葉)
お諮りします。本日の委員会はこの程度にとどめ、明3月11日(水)午前10時から、
委員会を開会したいと思いますが、よろしいでしょうか。
(「異議なし」との声)
それでは、以上で本日の経済文教委員会を終了いたします。
(終了)11:56
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