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[クレーベリンハ氏記念講演会] 「国際調査委員会の探求
2013年京都クレーベリンハ氏記念講演会* 主催: 在大阪・神戸オランダ総領事館 協力: 立命館大学、ライデン大学 「国際調査委員会の探求 : 国連事実調査委員会の司法化」 ライデン大学教授 ラリッサ・ファン・デン・へーリク博士 多くの紛争事態において、正確な事実の全体像は不明確なままであることが多い。たとえばシリアで化学兵器は使用さ れたのか?文民は何人殺害され虐待されたのか、またそれはいかなる状況で行われたのか?行方不明者は存在するか?こ れまでは、具体的な紛争の解決を促進するために事実を明らかにすることが国際事実調査委員会の特別の任務であった。 しかし近年、国連人権理事会は、コートジボワール、リビア、北朝鮮、およびシリアにおける事案といった特定の紛争お よびその他の重大な人権侵害の事態を調査するために、多くの人権調査委員会を設置してきた。これらの委員会は、国際 共同体の道徳的意見を示す役割を果たしている。また同委員会は、ある行為を国際犯罪と認定し、時には実行犯をも特定 する。その際、同委員会は、事実認定者というよりもむしろ法適用機関として機能する傾向がある。ファン・デン・ヘリ ク教授による本講演では、こうした調査委員会の持つ司法化ひいては刑事司法化への傾向に対して一般の方にもよく分か るように批判的な分析がなされる。 日時: 2013 年 12 月 2 日(月) 13:00 ~ 14:30 場所: 立命館大学衣笠キャンパス 諒友館 835 教室 住所:603-8577 京都市北区等持院北町 56-1 Tel: 075-466-3763 (山根研究室) 参加料: 無料 言語: 英語 お申し込み: ご興味のお持ちの方は11月20日(水)までに E メールにて [email protected] お申し込みください。学生は特に申し込む必要はありません。 (日本語の通訳がつきます) 教授について ラリッサ・ファン・デン・へーリク博士は、現在オランダ・ライデン大学の国際公法の教授であると同時 に、ライデン国際法ジャーナルの編集長でもある。2005 年にルワンダ裁判所の国際法の発展への貢献に ついて書いた博士論文で Bulthuis Van Oosternieland 財団賞を受賞した。2007 年には武力紛争中の違 法取引-企業やビジネスマン個人の責任を研究するためにオランダ科学研究機構から 3 年間の助成金を受 けた。さらに月刊インターナショナル・スペクタートルの編集委員として活躍するほか、国際公法や国際 刑事法、平和と安全保障に関する法律にについて数多くの論文の著者および国際刑事法の分野の小論集 の共編者でもある。 * ルドルフ・パブス・クレーベリンハ(1894-1980)は、ライデン大学法学部教授でした。1940 年 11 月 26 日に行っ た、ドイツ人占領者による全ユダヤ人教授・教員の解雇命令に反対する演説で最もよく知られています。ライデン大学で は毎年 11 月に世界各地でクレーベリンハ教授の抵抗行為をしのぶ記念講演会を開いています。