九州以北の照葉樹林フロラ - 兵庫県立 人と自然の博物館

資
料
九州以 北の照葉樹 林フロラ
服 部
Flora
保1)*
・南 山 典 子1)
of the Lucidophyllous
Tamotsu
Forest
Hattori1
in Kyushu
Noriko
and
Northward
Minamiyama
in Japan
1*
Abstract
The warm
evergreen
temperate and subtropical zones in Japan were covered by a forest dominated
broad-leaf trees of Castanopsis, Pasania, Quercus(Cyclobalanops),
by
Cinnamonum,
Persea, etc. This forest is called the evergreen broad-leaf forest,or the lucidophyllous forest.Up
to now, the lucidophyllous forest has been studied by many
ecological or taxonomical point of view. However,
authors from a phytosociological,
there has been no listof all the component
species of the lucidophyllous forest.In order to clear criticalconditions of the component
we
made
northward
a list of all the component
species of the lucidophyllous
species,
forest in Kyushu
and
in Japan according to red data books of plant species, an atlas of Japanese flora,
phytosociological papers, illustratedbooks of Japanese flora,and a listof localflora.
Key
words : endangered
species, evergreen broad-leaf forest,flora,laurel forest,lucidophyllous
forest
は
じ
め
し, 今後修 正を続けた い.
に
調
国内 の照葉樹 林の種類 組成につい ては多く の研究 者に
査
方
法
よ って 調査・研究 が進め られ, 群 落組成表や 総合常在 度
表にま とめられて いるよう に, そ の樹林を 構成する主 要
1. 調査対象種
な植物 の種名は すでに明 らかにさ れている. し かしな が
国内におけ る照葉 樹林は琉 球列島より 東北地方 まで分
ら, 照 葉樹林 に出現する にもかか わらず, 個体数がき わ
布し, 植物 社会学的 にはヤブツ バキ クラスに まとめら れ
めて少な い種, 局地的 に分布して いる種, 腐生・寄 生植
て いる. ヤブ ツバキ クラスは 屋久 島・ 種子島以 南に分布
物のよう に限ら れた季 節に出現す る種, 着生植物 のよ う
す るスダ ジイ ーリュウ キュウ アオキ オーダ ーと 九州 以 北
に確認 が困難な 種について は, 植 生調査時 にお ける 出現
のスダジイ ーヤブ コウ ジオ ーダ ーに二 分される( 服部・
頻度が 非常に低い ため に偶生種とし て取り 扱われ, 照葉
中西, 1983).
樹林 の構成種とし て意識さ れない 場合が 少なくない. こ
ヤブ コウ ジオーダ ーに所属す る照葉樹 林に生育 する種 と
のような 出現頻 度の低い 種も含 めて, 照 葉樹林を構 成す
し た. そ れらの種 のう ち, タブ ノキや ヤブ ツ バキのよう
る植物 のリスト を作成す ることは, 照葉 樹林内に 生育 す
に琉球列 島から東 北までの広 域に分布 する種か ら小地域
る絶滅 危惧植物 の保全や 照葉樹 林における 生物多 様性の
に限定さ れるカン アオイのよう な遺存 型の種 まで 様々で
保全を 進める 上で大変重 要である. 著者 らは, 現在 まで
あ るが, 対 象種は 屋久 島・種 子島を除く 九州 本土 以北 の
の調 査資料と共 に各種文 献により, 九州以 北の照葉 樹林
い ず れか の照葉 樹林に 少なく とも1ヵ 所 以上 分布し てい
を構 成する植 物の一覧表 を作成し た. 情報不足のた め不
る種とし た.
今回調査対 象とし た植物 は, スダ ジイ ー
十分な点 もある と思 われるが, 第一段階 とし てまず 公表
1)兵 庫 県 立 人 と 自然 の 博 物 館
Museum
自 然・環 境再 生 研 究 部
〒669-1546
of Nature and Human Activities, Hyogo; Yayoigaoka 6,
* 兼 任: 姫路 工 業 大 学 自 然・環 境 科 学研 究 所
HIT; Yayoigaoka 6, Sanda,
〒669-1546
669-1546 Japan
兵庫 県 三 田 市弥 生 が 丘6 丁 目 Division of Ecological Restoration,
Sanda, 669-1546 Japan
三 田 市弥 生 が 丘6 丁 目 Institute of Natural and Environmental Sciences,
2. 調査資 料
植 生自然 度9 に該当す る照 葉原生 林と自 然性 の高い 照葉
照葉 樹林構成 種の目録作 成に関し て使用し た文献は,
自 然林であり,照葉二 次林および 照葉人工 林は 除外した.
①照葉 樹林に関す る植物 社会学的研究 の成果, ②植物 図
照 葉樹林内 にはヒ サカキ, ヤブ ツバキ, サカキ, ネズミ
鑑, ③地域植物誌, ④レッドデ ータブッ ク, ⑤植物 分布
モチ といった 照葉樹だけでなく, 林内 の様々な立 地条件
図, ⑥そ の他であ る. 文献は以 下の通りで ある. 照葉樹
に対 応し て, 常緑多 年生草本, 夏緑多 年生草本, 夏緑 樹,
林 に 関 す る 植 物 社 会 学 的 研 究 の 論 文 と し て, 鈴 木
着 生植物, 腐 生植物, ツル 植物など の様々な生活 形を持
(1952), 鈴木・鈴木(1973), 宮 脇(1980,1981,1982,
つ 植物が生育し ているが, 一般的 には 林冠 のギ ャップ が
1983,1984,1985,1986,1987), 宮 脇ほか(1971), 伊 藤
大き く, 林内 の照度が高い ほど夏緑 樹や草本類 が多 くな
(1972,1974), 伊藤ほか(1992), 大 場(1971,1982), 山
る 傾向がある. 照葉樹林 も林冠 のギ ャップ 形成 に始 まる
中(1978), 服部・中西(1983), 服 部(1985) を用いた.
群 落動態によっ て維持・再生さ れている ので( 仲, 1984;
植 物 図 鑑 とし て は, 佐竹 ほ か(1981,1982a,1982b,
磯 谷・奥富,1 99 1 ; Yamamoto, 1992),
1989a,1989b),
生育 するタ ラノキ, ヌルデ, アカメガ シワ, カ ラスザ ン
倉 田・中池(1979,1981,1983,1985,
ギ ャップ に
1987,1990) を使用した. 地域植物誌 とし ては, 熊 本記
ショ ウ, イイギリ などの夏緑 樹も広い 意味では照葉 樹林
念 植物採集 会(1969),
構成 種と見なす べきであろう が, 今 回の照葉樹林構成 種
岡 ほか(1972),
千 葉県 生物 学
会(1975), 初島(1975), 山中(1978), 鈴木ほか(1981),
の基準としては,ギ ャップ 相に集 中するような 種を省き,
杉本(1984),
服 部ほか(2000)を もと に以 下 の6つ の基準 を設定し, 構
神奈川県 植物誌 調査会・神 奈川県 立 博物
館(1988), 阿 部(1990), 桑島(1990),
南谷(1992),
広島大 学理学部 付属宮島自 然植物実験所 ・比婆科学 教育
振興 会(1997),
伊 藤(1998),
成 種を抽出した. なお, 構成 種は種, 亜 種, 変種レ ベル
で とりあげ た.
東京 都におけ る保護 上
重要な 野生生物 の種に関する 検討会(1998a) を用 いた.
① 照葉樹 林にご く普通 に生育し, 多く の研究者 が作
レッドデ ータブッ クとし て, 広 島県 野生生物 保護対策 検
成し た照葉 樹林の総合常 在度に 高い 頻度で出現す る
討会(1995),
ヤブ ツバキ, ヒ サカキ, アオキ, スダ ジイ, コジイ,
貴重な 野生生物 等選定委員 会(1995),
愛知県 植物誌調 査会(1996),
沖縄県 環境保 健部自然 保
アラカシ, アカガ シ, ウ ラジロガ シ, カナメモチ,
護課(1996), 岡山の自然 を守る会・自然研究会(1997),
リ ンボク, バクチノキ, ヤマモガ シ, ヤマモモ, ナ
島根県 環境生活 部景観自 然課(1997),
熊本県 希少野 生
ギ, イヌマキ, サカキ, シキミ など の照葉樹( ヤブ
埼玉県 環境生活 部自然保護
ツ バキクラス に含まれる群 集, 群団, オーダーなど
東 京都 におけ る保護上 重要な野 生生物 の種
の植生単位 の標徴種や識別 種に位置 付け られている
動植物 検討委員 会(1998),
課(1998),
に 関 する 検 討 会(1998b),
千 葉県 環 境 部 自 然 保 護課
(1999), 茨 城県 版レッドデ ータブ ック植物 編普及版作
成検 討 委員 会(1999),
種).
②
照葉樹林 におけ る出現 頻度は高くはな いが, 他 の
高 知県 文 化 環境 部 環境 保全 課
群 落にはまっ たく 出現しな いか, または, ほとんど
(1999), 環境庁(2000), 宮崎県 版レ ッドデ ータブ ッ ク
出現し ないマ ヤラン, キリ シマシ ャクジョウ, ツチ
作成検 討委員 会(2000),
大阪府 農林 水産部 緑の環 境整
トリ モチなど の植物( 照葉 樹林にも出現 するが, 疎
備室(2000), 三重県 立博物館・三重自 然誌の会(2001),
林, 林縁, 伐採 跡地, 草原な どに分布 の中心がある
神奈川県レ ッド データ 生物調査団(1995) を 使用し た.分
夏緑 樹, 草本類は 省く).
布図は, Horikawa
(1972,1976) を用 いた. そ の他と
し て, 宮 脇ほか(1978)
の植生便覧 を使用した.
③
絶滅危惧種 に指定 されてい るご く稀な 種であり,
生育 環境がよく 調べられていな いが, 照 葉樹林に生
育して いる記録があ るか, またはそ のよう に推定さ
3. 照 葉樹林構成 種の基準
れる アキザキナギ ラン, ナガ バヒ ゼンマユミ, コウ
照葉樹林は 林冠が照葉 樹( クチ クラ層のよく 発達し た
ライタ チバナなど の植物.
光 沢がある葉 をもつ樹 種) に被わ れ, 林内にも多 数の照
④ 現 在, 照葉樹 林の他に竹 林, 植林, 夏緑 二次林に
葉樹が生育す る樹林と定義 されている( 中野, 1930; 今
もよく 出現するが, 本来 照葉 樹林に生育し ていたと
西・吉良, 1953 : 田川, 1983 ; 服 部, 1985 ; 服部・浅
考え られるエビネ, シ ュンラン, ミ ヤマウ ズラ, カ
見, 1998).
ンア オイ 類などの植物.
照葉 樹林は樹 林の自然性 によ って照葉原 生
林( 人の手の大って いない樹 林), 照葉自然 林( 多 少の利
⑤ 垂直 分布 から見ると 照葉樹林帯 上部から夏 緑林帯
用が 認 めら れる が, 社 寺 林等 とし て 保護 さ れてき た 樹
下部 にかけ て分布するミ ヤマシ キミ, ユズリ ハなど
林), 照葉二 次林( 薪炭 林とし て利用さ れてきた萌芽 林),
の照葉 樹や シノブ, イ ワオモダカ, アオネカ ズラな
照葉人工林( 植栽によって 形成された 樹林) に区 分さ れ
どの着生 植物( 同じよう なゾ ーン に出現する 夏緑樹
る( 服部・浅見, 1998).
や裏日本 側の夏緑林 に集 中し, 照葉樹林 には 少ない
調査対 象とした 照葉樹林は,
⑥
エソ ユ ズ リ ハ, ヒ メ モ チ, ユ キ ツ バ キ な ど の 照 葉 樹
た.
は 省 く).
変 種 レ ベ ル も 含 む)
に 達 し た.
は149
前 後 の 固 有 率 と な る.
フ ウ ラ ン, マ メ ヅ タ, セ ッ コ ク, マ メ ヅ タ ラ ン,
ム ギ ラ ン, ム カ デ ラ ン な ど の よ う に 岩 上 に も 着 生 す
る が, 照 葉 樹 に も よ く 着 生 す る 植 物.
そ の 結 果 九 州 以 北 の 照 葉 樹 林 構 成 種 は479
種 で,
約30%
植 物 は 亜 種,
約6%
4. 照 葉 樹 林 構 成 種 の 一 覧 表 作 成
このうち 日本に固有な 種
変 種 ま で 含 め て 約8000
( 環 境 庁,2000).
種( 亜 種,
国内 の維管 束
種 とい われ てい る
九州以 北の照葉 樹林構成 種で全体 の
前 後 占 め て い る こ と に な り, 稀 少 種 も 含 め る と, 照
葉 樹 林 構 成 種 の 種 数 は, こ の 数 値 を 見 る 限 り 低 く は な い.
2 に 示 し た 文 献 を も と に,3 の 基 準 に従 っ て 九 州 以 北 に
都 道 府 県 別 に 見 る と,
宮 崎 県 の 種 数 が 多 く,
今回 の調
分 布 す る 照 葉 樹 林 構 成 種 を 抽 出 し た. 各 照 葉 樹 林 構 成 種
査対象 地の中では もっと も北に位置 する埼玉県 が最 小で
に つ い て, 生 活 形, 固 有 種( 日 本 国 内 だ け に 分 布 す る 種),
あ る.
主 要 分 布 域, 各 都 府 県 にお け る 分 布 や 絶滅 の 可 能 性 を 文
が 認 め ら れ る.
献 を も と に 調 査し, 記 録し た.
(128
日本列島 を北上す るほど構 成種数は 減少する 傾向
種)
最 多 の 宮 崎 県(380
を 比 較 す る と,3
種)
と最 少の埼玉県
倍 程 度 の 差 が 認 め ら れ る.
生 活 形 に つ い て は, 照 葉 高 木( 林 冠 を 構 成 す る 高木), 照
葉 小 高 木( 亜 高 木 層 に 達 す る 高 木), 照 葉 低 木( 低 木 層 以
下 の 樹 木), 常 緑 ツ ル 植 物, 夏 緑 ツ ル 植 物, 着 生 ラ ン, 着
2.
絶滅危 惧植物の 割合
九 州 以 北 の 照 葉 樹 林 構 成 種479
種 の う ち,
生 シ ダ, 着 生 低 木, 木 生 シ ダ, ツ ル 生 シ ダ, 地 生 シダ,
(2000)
に よ る 絶 滅 が 危 惧 さ れ る 植 物(
地 生 ラ ン, 多 年 生 草 本, 腐 生 ラ ン, 腐 生 植 物( ラ ン 科 以
は135
種 あ り,
外 の腐 生 植 物), 寄 生 植 物 に 区 分 し た.
別 の 規 準 に よ る 絶 滅 危 惧 率 を み る と,
全 体 の 約30%
環 境 庁
全 ラ ン ク 種 の 計)
に 及 ん で い る.
各 都道府県
その割 合のもっ と
地 理 的 分 布 に つ い て は, 北 限 や 東 限 を 重 視 し て 主 要 分
も 高 い 県 は 千 葉 県 の 約47%
で,
埼 玉 県 の40%,
兵庫県 の
布 域 を ま と め た. 国 内 全 体, 都 府県 にお け る 分 布 は 地 方
38% が そ れ に 続 い て い る.
各都府県 別にみて も絶滅危 惧
植 物 誌 や 植 物 分 布 図 を 参 考 に 記 録し た.
植 物 の 割 合 は 高 い.
レ ッド デ ータ ブ ッ ク の 出 版 さ れ て い る 都 府 県 で は
(絶 滅),DD(
B(A
■EX
絶 滅 に も っ と も 近 い),
情 報 不 足),A(
に 次 ぐ),C(B
に次 ぐ),D(C
辞
に 次 ぐ) に 区 分
し て 示 し た. 国, 都, 府, 県 によ っ て 絶 滅 段 階 の 評 価 基
準 が 異 な っ て い る た め, 便 宜 上A,
謝
B,
C,
D で 簡略化
本 資 料 を ま と め る に あ た り,
境科学研 究所
小 舘 誓 治 氏,
田 村 和 也 氏,
姫路 工業大 学
石 田 弘 明 氏,
自然 ・環
株式会社里 と
さ せ て い る. な お, 都 府県 の 選 出 は, 照 葉 樹 林 構 成 種 の
水辺研 究所
神戸大学 発達科 学部学生
重 要 分 布 域 で あ っ て, レ ッ ド デ ー タ ブ ッ ク や 地 方 植 物 誌
原 美 絵 子 氏 に 御 協 力 い た だ き ま し た.
が 刊 行 さ れて い る 地 域 を 基 準 とし, 宮 崎県, 熊 本県, 高
た し ま す. 本 研 究 に は 日 本 学 術 振 興 会 平 成13 年 度 科 学 研
知 県, 広 島 県, 島 根 県, 岡 山 県, 兵 庫 県, 大 阪 府, 三 重
究 費 補 助 金(
県, 愛 知 県, 東 京 都( 伊 豆 諸 島), 神 奈 川 県, 千 葉 県, 茨
の 一 部 を 使 用 し ま し た.
基 盤 研 究(C)(2);
西
皆様 に深く感 謝い
課 題 番 号13680649)
城 県, 埼 玉 県 とし た. レ ッ ド デ ー タ ブ ッ ク は 未 刊 行 で あ
文
る が, 照 葉 樹 林 の 分 布 拠点 と し て 重 要 な 徳 島県, 山 口県,
献
静 岡県 に つ い て は 分 布 の み を 示 し た. な お, 調 査 対 象 種
は 前述したよ うに屋久 島・種子 島を除く 九州本土以 北 に
分 布 し て い る 種 と し た が, そ れ ら の 種 の う ち 多 く は, 屋
久 島 ・ 種 子 島以 南 沖 縄 県 に も 分 布 し て い る. そ の た め に
阿 部 近一(1990)
千 葉県 環 境 部 自 然 保護 課(1999 編)
護課, 千 葉, 435p.
千 葉県 生物 学 会(1975
初 島 住 彦(1975)
査
結
編)
新 版 千 葉県 植 物 誌. 井 上 書 店, 東 京,
567p.
結果 を 示 す た め に 付け 加 え た.
調
千 葉県 の 保護 上 重 要 な 野生 生
物一 千 葉県 レ ッ ド デ ー タフ ッ タ ー 植 物 編. 千葉 県 環 境 部 自然 保
は 沖 縄 県 にお け る 照 葉 樹 林構 成 種 の 全 体 は 示 さ れ て い な
のレッドデ ータ の
植 物 から のSOS 一愛 知県 の絶 滅 危
惧植 物. 愛 知県 植 物 誌 調 査会, 名 古 屋,1 3 Op.
参 考 と し て 沖 縄県 の 欄 も 作 成 し た. し た が っ て, そ こ に
い. ま た, 日 本 の 欄 は 環 境 庁(2000)
徳 島県 植 物 誌. 教 育 出 版セ ン タ ー, 徳 島, 5 8 Op.
愛 知県 植物 誌 調 査会(1996 編)
果
琉 球 植 物 誌( 追 加・ 訂 正). 沖 縄 生 物 教 育 研 究
会, 那 覇, 1002p.
服部
保・中 西
哲(1983)
日 本 の 照葉 樹 林 の群 落 体 系 につ い て.
神戸 大 教 育 学 部研 究 集 録, 71, 123-157.
1. 照 葉 樹 林 構 成 種 数
服部
Appendix 1
に 示 し た. 種 の 配 列 は, 各 々 の 種 を 検 索 す
る のに もっ と も簡 単な よ う に種 の 和名 の五 十 音順 とし
保(1985)
日 本 本土 の シ イ ータ ブ 型 照 葉 樹林 の 群 落 生態 学
的研 究. 神戸 群落 生 態 研 究 会研 究 報 告, 1, 1-98.
調 査 方 法 に 基 づ い て, 照 葉 樹 林 構 成 種 の 目 録 を 作 成し,
服部
保・浅 見 佳 世(1998)
照 葉 樹 林 の自 然 保 護. 沼 田
自 然保 護 ハ ンド ブ ッ ク, 朝 倉 書店, 東 京, 371-382.
真(編),
服部
保・小舘誓治・石田弘明・田村和也(2000)
鹿児島県 栗野
岳の照葉樹林における標高傾度に対する構成種,種多様性の分
倉田
布. 人と自然, no. 11, 13-41.
倉田
悟 ・中 池 敏之(1987
分 類-5.
悟 ・中 池 敏之(1990
広 島大学 理学部 付属宮島自 然植物実 験所・比 婆科学 教育振興会
分 類-6.
(1997 編) 広島県植物誌. 中国新聞社, 広島, 832p.
広島県野生生物保護対策検討会(1995 編) 広島県の絶滅のおそ れ
桑島 正 二(1990)
編)
日 本 の シダ 植 物 図 鑑分 布 ・生 態 ・
東 京 大 学出 版 会, 東 京,880p.
大阪 府 植 物目 録. 近畿 植 物 同好 会, 大 阪, 197p.
準備書
編)
レ ッド デ ータ ブ ッ ク
レ ッ ド デ ータ ブ ッ ク 三重2005 ・ 調 査 対 象 種お よ び 重
要 生 態 系 候補 地 一次 リ スト. 三重 県 立 博 物館・三 重 自 然誌 の 会,
71p.
the Japanese Flora l.
南谷 忠 志(1992)
Gakken Co., Tokyo, 50 Op.
Horikawa,Y. (1976) Atlas of
Gakken Co., Tokyo, 862p.
日 本 の シダ 植 物 図 鑑 分布 ・生 態 ・
三重 県 立 博 物館・三 重 自然 誌 の会(2001
のある野生生物- レッドデ ータブ ックひろし まー.広島県県境
保健協会, 広島, 43 7p.
Horikawa,Y. (1972) Atlas of
編)
東 京 大学 出 版 会, 東 京, 816p.
the Javanese Flora H.
宮脇
昭・ 藤 原一 絵 ・原 田洋 ・楠
直・ 奥 田重 俊(1971)
逗子市
の 植 生. 逗 子 市 教育 委 員 会, 逗 子, 151p.
茨城県版レ ッドデータブック植物編普及版作成検討委員会(1999
編) 茨城における絶滅 のおそ れのある野 生生物植物編普及
版. 茨城県生活 環境部環境政策課,97p.
宮 崎 の植 物 分 類地 理. 宮 崎県 の 生 物, 鉱 脈 社,
宮 崎, 35-84.
宮脇
昭 ・ 奥田 重 俊 ・望 月 陸 夫(1978
編)
改 訂 版 日 本植 生 便 覧.
至 文 堂, 東 京, 872p.
宮脇
昭(1980 編)
日本 植 生誌1. 屋久 島. 至 文 堂, 東京, 376p.
宮脇
昭(1981
編)
日 本植 生 誌2. 九 州. 至 文 堂, 東 京, 484p.
磯谷達宏・奥富 清(1991)
箱根山函南原 生林におけるアカガシ
林の動態. 日本生態学会誌, 41, 209-223.
宮脇
昭(1982
編)
日 本植 生 誌3. 四 国. 至 文 堂, 東 京, 539p.
宮脇
昭(1983
編)
日 本植 生 誌4. 中 国. 至 文 堂, 東 京, 540p.
伊藤 洋(1998 編) 埼玉県植物誌. 埼玉県教育委員会・埼玉県立
宮脇
昭(1984
編)
日 本植 生 誌5. 近 畿. 至 文 堂, 東 京, 569p.
自然史博物館, 浦和, 833p.
伊藤秀三(1972) 九州西部森林植生の植物社会学的研究I, スダ
宮脇
昭(1985
編)
日本 植 生 誌6. 中 部. 至 文 堂, 東 京, 604p.
宮脇
昭(1986
編)
日 本植 生 誌7. 関 東. 至 文 堂, 東 京, 641p.
ジイ自然林について. 長崎大教養部紀要( 自然), 13, 43-50.
伊藤秀三(1974) 九州西部森林植生の植物社会学的研 究n, アヵ
宮脇
昭(1987
編)
日本 植 生 誌8. 東 北. 至 文 堂, 東 京, 605p.
今西錦司・吉良竜夫(1953)
生物地理, 自然地理. 朝倉書店, 東
京, 235-313.
宮 崎県 版レ ッ ド デ ータ ブ ッ ク 作成 検 討 委員 会(2000 編)
保 護 上重 要 な 野 生生 物. 宮 崎 県 環 境科 学 協 会, 384p.
ガ シおよびモミ自然林について. 長崎大教養部紀要( 自然),
15, 59-74.
伊藤秀三・神野展光・川里弘孝・中西こずえ(1992)
仲
対馬・龍良
山の照葉樹林の研究I. 傾度分析,種変化率, 種多様性. 長崎
大教養部紀要, 33, 7-48.
神奈川県レッドデ ータ生物調査団(1995 編) 神奈川県立博物館調
査研究報告( 自然科学) 第7号一神奈川県レ ッドデータ生物調
査報告書-. 神奈川県 植物誌調査会, 小田原, 257p.
神奈川県植物誌調査会・神奈川県立博物館(1988 編) 神奈川県植
物誌1988. 神奈川県植物誌調査会・神奈川県立博物館, 1442p.
環境庁(2000 編) 改訂・日本の絶滅のお それのある野生生物レ ッドデータフッター8, 植物I( 維管束植物). 自然環境研
究センター, 東京, 6 6 Op.
貴重な野生生物等選定委員会(1995編) 兵庫の貴重な自然 一兵庫
県 版レッドデータフッタ ー.兵庫県保健環境部環境局環境管理
和 夫(1984)
中 野 治 房(1930)
岡
照 葉樹 林 の 更 新. 遺 伝, 38
(4),51-55.
植物 群 落 と 其 遷移. 岩波 書 店, 東京, 12
国 夫 ・他(1972 編)
Op.
山 口 県 植 物 誌. 山 口県 植 物 誌 刊 行 会, 山
囗, 607p.
岡 山 の 自 然を 守 る 会・自 然研 究 会(1997
編)
岡 山県 の貴 重な 種子
植 物. 岡 山 の 自 然を 守る 会, 64p.
沖 縄県 環境 保 健 部自 然 保 護課(1996 編)
沖 縄県 の 絶滅 の おそ れの
あ る野 生 生 物- レ ッド デ ー タ おき な わ ー. 沖 縄県 環 境 保 健部 自
然保 護 課, 479p.
大 場 達之(1971)
御 蔵 島 の植 生. 神 奈 川県 立博 物 館研 報, 1 (4),
26-52.
大 場 達之(1982)
日 本 の植 生. 土 木 工 学 大系3, 自 然 環境 論(n),
彰国 社, 東 京, 69-191.
大 阪府 環 境 農 林 水産 部 緑 の環 境 整 備 室(2000 編)
大 阪 府 にお け る
保 護 上 重 要な 野 生 生 物一 大 阪 府レ ッ ドデ ータフ ッ ター. 大 阪 府
課, 神戸, 286p.
高知県文化環境部環境保全課(1999 編) 高知県植物版レッドリス
ト について. 高知県文化環境部環境保全課, 高知, 58p.
熊本県 希少野生動植物検討委員会(1998 編) 熊本県の保護上重要
な野生動植物- レッドデータブックく まもとー.熊本県環境生
活部自然保護課, 熊本, 381p.
熊本記 念植物採集会(1969)
宮 崎県 の
熊 本県 植物誌. 長崎書店, 熊本,
環境 農 林 水産 部 緑 の 環境 整 備 室編, 442p.
埼 玉県 環 境 生 活 部 自 然 保 護 課(1998
編)
さ い た ま レ ッド デ ータ
フ ッ ター 埼玉 県 希 少 野生 生 物 調査 報 告 書
境 生 活 部 自 然保 護 課, 41
植 物 編-. 埼 玉 県 環
lp.
佐 竹義 輔 ・大 井 次三 郎 ・北 村四 郎 ・亘 理 俊次 ・冨 成 忠夫(1981
日 本 の 野 生植 物
編)
草本 Ⅲ 合弁 花 類. 平凡 社, 東京, 259p.
436p.
倉田 悟・中池敏之(1979 編) 日本のシダ植物図鑑分布・生態・
佐 竹 義 輔 ・大 井 次 三 郎 ・ 北 村 四 郎 ・ 亘理 俊次 ・ 冨 成 忠 夫(1982a
分類-1. 東京大学出版会, 東京, 628p.
倉田 悟・中池敏之(1981 編) 日本のシダ植物図鑑分布・生態・
佐 竹 義 輔・ 大 井 次 三 郎 ・ 北村 四 郎・ 亘 理 俊 次 ・冨 成忠 夫(1982b
分類-2. 東京大学出版会, 東京, 648p.
倉田 悟・中池敏之(1983 編) 日本のシダ植物図鑑分布・生態・
分類-3. 東京大学出版会, 東京, 728p.
倉田 悟・中池敏之(1985 編) 日本のシダ植物図鑑分布・生態・
分類-4. 東京大学出版会, 東京, 8 5Op.
編)
編)
日 本 の野 生 植物
日 本の 野 生 植物
草 本I 単 子 葉 類. 平 凡 社, 東 京,305p.
草 本H 離 弁 花 類. 平 凡 社, 東 京, 318p.
佐 竹 義 輔・ 大 井 次 三 郎 ・ 北 村 四 郎・ 亘 理 俊 次 ・ 冨 成 忠 夫(1989a
編)
日 本の 野 生 植物
木 本1.
平 凡 社, 東 京, 321p.
佐 竹義 輔・ 大 井 次 三 郎 ・ 北村 四 郎 ・ 亘 理 俊 次 ・冨 成忠 夫(1989b
編)
日 本の 野 生植 物
木本n.
平凡 社, 東 京, 305p.
島根県 環 境 生活 部 景 観自 然 課(1997 編)
し まね レ ッド デ ータブ ッ
クー 島 根県 の 保護 上 重 要 な 野 生動 植 物-(
植 物 編). 島 根県 環
境 生活 部 景 観 自然 課, 松江, 266p.
杉 本 順一(1984)
静 岡県 植 物 誌. 第 一 法 規 出 版 株式 会 社, 東 京,
814p.
鈴 木 昌友 ・清 水 修 ・安 見 珠子 ・安 昌美 ・藤 田 弘 道・ 中 崎保 洋 ・和 田
尚 幸・野 口達 也(1981)
茨 城県 植物 誌. 茨 城県 植 物 誌 刊行 会,
水 戸, 339p.
鈴 木時 夫(1952)
(1998a)
東京都の野生生物種目録. 東京都環境保全局自然
保護部, 東京, 127p.
東京 都 に お け る 保 護 上 重 要な 野 生 生物 の 種 に 関 す る 検 討 会
(1998b) 東京都の野生生物種目録. 東京都環境保全局自然
保護部, 東京,77p.
Yamamoto,
東 亜 の 森林 植 生. 古今 書 院, 東京, 137p.
鈴 木時 夫 ・ 鈴 木 和 子(1973)
暖帯( 暖 温 帯) の植 物 社 会. 植物 社
会 学, 共 立出 版, 東 京, 18-24.
田 川 日出 夫(1983)
東 京 都に お け る 保 護 上 重 要な 野 生 生物 の 種 に 関 す る 検 討 会
われ ら が 故 郷 照葉 樹 林. 高 校通 信 東 書 生物,
S. (1992) Gap
characteristics and gap
regeneration in primary evergreen broad-leaved forest
of western Japan. Bot.Mag. Tokyo, 105, 29-45.
山中 二 男(1978)
高 知, 46
高知 県 の植 生 と 植 物相. 林 野弘 済 会高 知 支 部,
lp.
230, 6-8.
(2001 年5 月31 日 受 付)
(2001 年10 月5 日 受 理)
Appendix l 照葉樹林構成 種の目録
Appendix1 (continued)
Appendix1 (continued)
Appendix1 (continued)
Appendix 1 (continued)
Appendix1 (continued)
Appendix 1 (continued)
Appendix1 (continued)
Appendix1 (continued)
「 日 本 」の 列 に は, 九 州 本 土 以 北 に 分 布 す る 照 葉 樹 林 構 成 種 の す べて が 示さ れ てい る.「 沖 縄 」の 列 に は, 左 記 の 種 のうち 琉 球 列 島 に 分 布 す る種 の み が 示 され てい る.