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個別外部監査結果報告書(PDF形式, 4.39MB)

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個別外部監査結果報告書(PDF形式, 4.39MB)
川崎市個別外部監査結果報告書
(平成15年5月から平成19年3月までに交付された政務調査費に係る住民監査請求)
個別外部監査人
-1-
池田
博毅
目次
第1部
監査手続
第1 個別外部監査契約等 ............................................................. 4
1 監査の種類 ..................................................................... 4
2 請求の内容(要旨) ............................................................. 4
(1) 請求の趣旨(主張の事実) .................................................... 4
(2) 措置請求内容 ................................................................ 5
3 個別外部監査の実施 ............................................................. 5
4 議会政務調査費の内容 ........................................................... 5
(1) 平成18年度 ................................................................ 5
(2) 平成17年度 ................................................................ 6
(3) 平成16年度 ................................................................ 6
(4) 平成15年度 ................................................................ 6
5 監査対象 ....................................................................... 6
第2 請求人らに対する証拠の提出及び陳述の機会付与 ................................... 6
第3 議会事務局職員からの陳述聴取 ................................................... 9
第4 関係人からの陳述聴取及び書類の提出 ............................................ 11
第2部
監査結果
第1 関係法令等 .................................................................... 11
1 地方自治法第100条第13項及び14項 ........................................ 11
2 川崎市政務調査費条例及び同規則 ................................................ 11
3 川崎市運用指針 ................................................................ 14
4 裁判例 ........................................................................ 14
第2 利害関係 ...................................................................... 21
第3 判断基準 ...................................................................... 21
第4 判断 .......................................................................... 32
第5 意見 .......................................................................... 32
別表A(監査対象額一覧)・B(判断結果一覧表)
別紙1∼4(各派別判断)
別表C1∼C4(各派各年度判断一覧表)
-2-
凡
例
本報告書において,法令等の名称につき以下の略称を用いた。
地方自治法
同(昭和22年4月17日法律第67号。平成14年改正後のもの。)
川崎市政務調査費条例
平成19年3月20日川崎市条例第19号による改正前の川崎市議会
の政務調査費の交付等に関する条例(平成13年3月29日川崎市条
例第11号。)
川崎市政務調査費規則
平成19年3月30日川崎市規則第60号による改正前の川崎市議会
の政務調査費の交付等に関する条例施行規則(平成13年3月29日
川崎市規則第16号)
川崎市運用指針
川崎市議会作成に係る「政務調査費の運用指針」
(平成19年5月から
施行)
-3-
川崎市個別外部監査結果に関する報告
(平成15年5月から平成19年3月までに交付された政務調査費に係る住民監査請求)
平成19年11月19日
川崎市監査委員
殿
個別外部監査人
第1部
第1
弁護士
池田
博毅
同
補助者
弁護士
坂本
正之
同
補助者
弁護士
坂本
佳隆
同
補助者
弁護士
橋本
訓幸
監査手続
個別外部監査契約等
1
監査の種類
地方自治法第252条の43第2項に規定する住民監査請求に係る個別外部監査請求に係
る事項についての監査
2
請求の内容(要旨)
(1) 請求の趣旨(主張の事実)
ア
川崎市長は,川崎市議会各会派(無所属を含む)に対し,川崎市政務調査費条例第5
条に基づき,平成15年度より平成18年度までの4年度間(平成15年4月分を除
く)において,同条例第3条に定める議員1人当たり月額45万円,年額540万円
の政務調査費を交付している。
イ
川崎市長は,川崎市政務調査費条例第11条に基づき,各会派代表者より川崎市市議
会議長宛に提出された政務調査費収支報告書を受理している。
ウ
請求人らは,収支報告書に示された政務調査費使途についての備考欄記載につき,違
法な「目的外支出」の有無を,法令・条例・判例や住民監査請求勧告内容等を根拠と
して検討し,4会派の政務調査費中,4年度間分で総額310,803,107円の
-4-
目的外支出が存在すると判断した。
エ
川崎市政務調査費条例第5条は,市長の政務調査費交付決定権を定めるとともに,同
条例第13条は,市長に対し「会派における政務調査費の支出がこの条例及びこの条
例の規則の定めに違反したものであると認めたときは,当該交付の決定の全部又は一
部を取り消し」と,本市独自に市長の調査権につき定め,さらに同条例第14条では
「残余額について返還を命ずることができる」との権限を持つと定めている。
従って,市長は,その提出された収支報告書が適正であるかどうかについて責任を有
するが,平成13年度の制度発足以来今日まで,調査された形跡もなく,是正に向けた
調査を怠ったままになっている。
(2) 措置請求内容
請求人らは,調査権を行使しない市長に代わって,川崎市監査委員として市長に対し,
前述の平成15年度から平成18年度までの4会派総額310,803,107円の違法・
不当な目的外支出について,指定会派(及び所属する議員を含む)に対し,損害賠償請求
あるいは不当利得返還請求を求めるとともに,この先政務調査費の適正な支出を確保する
上で必要な措置を講ずることにつき勧告されるよう,地方自治法第242条第1項に基づ
き,事実証明書を添付して監査請求を行う。
3
個別外部監査の実施
平成19年8月29日付け住民監査請求書に係る住民監査請求(平成19年8月29日受
付川崎市監査事務局第415号。以下「本件住民監査請求」という。)において,請求人らは,
地方自治法第242条第1項に基づく監査と併せて,地方自治法第252条の43第1項に
基づく個別外部監査による監査を求めたところ,平成19年9月7日付けで,川崎市監査委
員が,個別外部監査契約に基づく監査によることが相当との決定をした。これを受け,同年
10月4日に川崎市議会の議決を経て,同年10月5日,個別外部監査契約が締結され,同
日から平成19年11月19日までの間,個別外部監査を実施し,その結果を川崎市監査委
員に提出するものである。
4
議会政務調査費の内容
(1)
平成18年度
平成18年度政務調査費の各会派別の交付申請額,支出額,返還額は,平成18年度
川崎市議会政務調査費収支報告書に記載のとおりである。
平成18年度の交付総額は318,600,000円である。支出総額は310,9
87,499円,返還額は3会派から7,612,501円である。
-5-
(2)
平成17年度
平成17年度政務調査費の各会派別の交付申請額,支出額,返還額は,平成17年度
川崎市議会政務調査費収支報告書に記載のとおりである。
平成17年度の交付総額は315,450,000円である。支出総額は313,1
06,026円,返還額は3会派から2,343,974円である。
(3)
平成16年度
平成16年度政務調査費の各会派別の交付申請額,支出額,返還額は,平成16年度
川崎市議会政務調査費収支報告書に記載のとおりである。
平成16年度の交付総額は314,100,000円である。支出総額は311,7
68,516円,返還額は2会派から2,331,484円である。
(4)
平成15年度
平成15年度政務調査費の各会派別の交付申請額,支出額,返還額は,平成15年度
川崎市議会政務調査費収支報告書に記載のとおりである。
平成15年度の交付総額は292,050,000円である。支出総額は291,9
45,909円,返還額は2会派から104,091円である。
5
監査対象
(1) 請求人らは,平成18年度分は,別紙平成18年度分政務調査費監査対象額一覧のとお
り,4会派に対する合計71,712,583円の支出を違法と主張している。
(2) 請求人らは,平成17年度分は,別紙平成17年度分政務調査費監査対象額一覧のとお
り,4会派に対する合計79,592,811円の支出を違法と主張している。
(3) 請求人らは,平成16年度分は,別紙平成16年度分政務調査費監査対象額一覧のとお
り,4会派に対する合計84,437,821円の支出を違法と主張している。
(4) 請求人らは,平成15年度分は,別紙平成15年度分政務調査費監査対象額一覧のとお
り,4会派に対する合計75,059,892円の支出を違法と主張している。
第2
請求人らに対する証拠の提出及び陳述の機会付与
1
請求人らに対して,地方自治法第242条第6項の規定に基づき,平成19年10月15
日に証拠の提出及び陳述の機会を与え,請求人らから請求内容の補足説明等を受けた。
その際,地方自治法第252条の43第7項の規定に基づき,川崎市議会事務局職員が立
ち会った。
-6-
2
請求人らの意見陳述の概要
・政務調査費改革かながわ見張番の発足と活動
・本件監査請求の目的は,①いわば議会活動,政治活動の補助金と化していて,本来の支出
目的と合致していないと見られる政務調査費につき,この監査請求により適正化を図る契
機とすること,②川崎市議会政務調査費の透明化を図ること,③政務調査費交付制度の現
在の問題点を明らかにし,多額な目的外支出の発生することのないよう適正な交付額に改
めるなどの契機とすること及び④平成13年度に制定された全国議会の政務調査費交付条
例が実態において議員の調査研究に資する経費の一部と定めた地方自治法第100条13
項の制定趣旨を踏まえていないことにつき,全国的に是正を求める活動を立ち上げる契機
にある
・按分割合を 10 分の1としたことについては,各会派の収支報告書からは適切な按分割合を
算定することが困難であることから,やむなく最小限の按分割合と見られる 10 分の1を採
用したものにすぎず,より整合性のある比率が算定された場合には,その比率により目的
外支出額を算定していただきたい
・川崎市議会政務調査費支出の按分については,ことし1月の運用指針の中で初めて触れら
れているが,按分の考え方については,平成 19 年4月 16 日,仙台高裁判決並びに平成 18
年 10 月 20 日,青森地裁判決及び平成 19 年5月 25 日,同青森地裁判決で条理上按分した
額をもって政務調査費とすべきとしている
・按分割合 10 分の1は,過少な按分割合である
・2分の1の基準というのは,開示されている共産党会派の領収書をベースとした目的外支
出の割合 58%を下回る比率であり,かつ運用指針の規定にも沿う点で,10 分の1よりも適
切な按分比率であると考えている
・本監査請求における各会派の目的外支出額について
・本件監査請求が個別外部監査契約により決定したことは,地方自治法に定める外部監査と
して法的にも強制力を有する監査が実施されることとなり,最大限評価している
・住民監査請求は,地方自治法第 242 条第2項により,原則として財務支出行為より1年以
内の支出に限られるが,政務調査費支出内容が明らかにされてこなかった点で議会各会派
に瑕疵があり,支出内容の確認が困難であるなど,1年以上を経過していることにつき正
当な理由があり,かつ政務調査費支出の資料,証拠書類が条例規則の中で5年間保存され
ることになっている趣旨に鑑み4年度間分について個別外部監査が行われることを重ねて
求める
・監査人には,まず各会派の毎年度の政務調査研究テーマにつき確認し,その上で各支出経
費が会派の調査研究テーマに沿って支出されているかどうかにつき,大局的に確認された
-7-
い
・政務調査費の支出は会派として行うものであり,その領収書や契約書等は当然に会派あて
―団長あてを含む―となっていることを要する
・領収書等や会計帳簿は,それぞれ原本により完全な照合,確認を行われるとともに,それ
に基づく収支報告書が正しく作成されているかどうかにつき確認をされたい
・政務調査費を使用した研修や研究会の開催,さらには視察調査が行われた場合は,その成
果等についての報告書の提出を求めて政務調査費が市政の調査研究に資するものであるか
確認されたい
・その上で領収書や帳簿,さらには報告書等の提出がない場合には,目的外支出と判断され
たい
・証拠書類等の不提出に対しては厳しく対処し,判断いただきたい
・政務調査費は,議員の調査研究に資するために必要な経費の一部を交付するものであり,
通常の議員活動や,会派,議員の政治活動,後援会活動や選挙活動が政務調査研究に資す
る活動と混然一体となっている場合には,客観的かつ適正な割合により按分するなど厳密
に算定されたい。政務調査研究活動は,公務ではないことを判断基準の1つとしていただ
きたい
・政務調査費で,議員以外の調査研究費を支出することは認められない
・視察調査費については,徳島県の包括外部監査報告書の要件を満たす必要
・視察調査費も当然に実費弁償の原則が適用される
・資料費は,議会審議に必要な専門知識を得るための図書,資料等の購入に限定されるべき
・広報広聴費については,会派や議員の議会活動の広報に要する経費は,議員の調査研究に
資する経費とはなり得ない。
・人件費については,職務の内容が専ら会派事務局スタッフとしての業務,受付,電話番,
その他会派の庶務や議員の庶務的事務,対外的渉外業務等に従事している場合は,雇用の
名目を問わず目的外支出として取り扱っていただきたい
・事務費の大部分は議会棟各会派控室で発生し,一部は1会派1事務所のみ認められている
会派事務所で発生しているものであるが,議員の事務所では発生しない
・会派控室や事務所での活動内容は,政務調査活動のみならず,議員の議会活動や会派の政
治活動の指令の拠点となることから,按分が必要
・その他の経費については,使途基準に反する不適切な経費が多額に混入されていると見ら
れるだけに,念査が必要
・新聞購読により行われる一般市民と同じレベルの情報収集は,仮に議員の立場として必要
であったとしても,それは通常の議員活動の1つとして議員報酬により支弁すべきもので
-8-
あり,政務調査費の支出対象とはなり得ない
・政務調査費を取り巻く時代の流れがここ一,二年でものすごく変わったので,その流れに
沿った監査をお願いしたい
・月に45万円の政務調査費を全額使い切るのは不自然
・政務調査費の交付に対する成果というべき議案は,ろくなものがないという印象を一般市
民としては抱いている。
・川崎市民1人当たりの政務調査費負担額は,神奈川県全体と比べて約3倍,横浜市と比べ
ても 1.5 倍であるにも関わらず,議員提案議案が少ないというのは,こういう制度そのも
のに問題があるのではないか
第3
1
議会事務局職員からの陳述聴取
川崎市議会事務局職員に対し,平成19年10月15日に陳述の機会を与え,その陳述を
聴取した。
なお,陳述の際は,地方自治法第252条の43第7項の規定に基づき,請求人らが立ち
会った。
2
議会事務局職員陳述の概要
(1) 議会事務局長陳述
本市では,地方自治法の改正を受け,川崎市議会の政務調査費の交付等に関する条例及
び同施行規則を制定し,政務調査費の交付の対象,額及び交付の方法,さらには支出の基
準や収支報告書の閲覧等を定めてきた。
しかしながら,法制化以来5年が経過し,自治体を取り巻く社会状況等も変化してきた
ところから,平成 18 年度において政務調査費のあり方について見直しを行い,条例改正を
行った。具体的な条例改正点としては,政務調査費の支出の透明性を高めるため,収支報
告書に1件5万円以上の支出,人件費を除くということに際し,領収書等の添付を義務づ
けるものとした。
これはあくまでも政務調査費の情報開示に向けた第一歩であり,今後においてさらなる
透明化,明確化に向け検討協議をしていくものである。
(2) 議会事務局庶務課主幹陳述
政務調査費と市のかかわり合い,あるいは政務調査費の本市の考え方等が,条文,それ
から規則に記述されておりますので,主に条例を追って説明していく。
会派の責務。会派は,政務調査費の交付が市政に関する会派の調査研究活動を充実し,
-9-
議会の活性化に資することを目的としていることを認識し,調査費を適正に使用しなけれ
ばならないとされている。
交付対象及び方法。本市の政務調査費は,会派―所属議員が1人である場合も含む
―に対して交付されている。政務調査費の月額は,議員1人当たり 45 万円で,この 45
万円に会派の所属議員数を乗じて得た金額とし,会派に毎月 10 日に交付している。
交付申請。政務調査費の交付を受けるためには,交付申請が必要となる。12 カ月分の交
付を受けるために,各会派は4月の年度当初に申請している。
交付決定。市長は,申請があった場合には,当該申請の内容を審査し,交付の決定をし
たときは,その旨を当該会派の代表者に通知しなければならない。
交付。会派代表者は,毎月,当該月分の調査費について,川崎市金銭会計規則の規定に
より請求書を提出しなければならない。
経理責任者の設置。調査費の交付を受けている会派は,調査費に関する経理を的確に行
うために,所属議員の中から経理責任者を1人置くこととしている。
支出の基準。政務調査費から支出できる経費を7つの区分に分類して掲載し,特定して
いる。
支出の処理。政務調査費を支出する際には,会派において会派の代表者の決定を経て経
理責任者が処理することとされている。
領収書等・支払証明書・会計帳簿。経費を支出したときは,領収書などの支出を証明す
る書類を徴することとし,領収書などを徴することができない場合は,会派の代表者が作
成する支払証明書というものを充てることとしている。
会計帳簿・領収書等の整理・保管。会派の経理責任者は,会計帳簿,領収書等,支払証
明書を整理した上,5年間保存するということになっている。
収支報告書。会派の代表者は,毎年度終了後3週間以内に,調査費の収入及び支出の報
告書を議長に提出することとされている。
剰余金の返還。政務調査費は,地方自治法第 100 条第 13 項の規定に基づき,調査研究に
資するために必要な経費の一部として交付するもので,剰余金が必ず生ずるということで
はございませんけれども,調査の事情により剰余金が生じた際は,市長に返還しなければ
ならないとされている。
交付の決定の取り消し。会派における調査費の支出が条例及び規則の定めに違反してい
ると認められた場合に,交付決定の全部または一部を取り消すという規定が置かれている。
調査費の返還命令。調査費全部または一部を取り消した場合は,市長は会派の代表者に
対し,取り消した部分について期限を定めて返還を命ずる。
収支報告書の閲覧等。議長は,収支報告書が提出されたときは,当該収支報告書を一般
-10-
の閲覧に供しなければならない。この場合において,当該収支報告書の写しの請求があっ
たときは,その写しを交付しなければならない。
第4
関係人からの陳述聴取及び書類の提出
平成15年5月から平成19年3月までに川崎市政務調査費の交付を受けた次の4会派に
対し,地方自治法第252条の43第6項で準用する同第252条の38第1項の規定に基
づき,平成19年10月10日,会計帳簿並びに領収書等及び支払証明書等書類の提出を求
めたところ,各会派とも同月29日までに会計帳簿及び領収書等を提出するとともに,同月
22日から同年11月5日までの間,2回にわたり会派の代表者たる団長及び経理責任者等
が出頭し,本件に係る事実関係の説明等に応じた。
(1)自由民主党川崎市議会議員団(以下「自民党」という。)
(2)民主党川崎市議会議員団(以下「民主党」という。なお,平成15年度から平成18
年度においては,「民主・市民連合川崎市議会議員団」という名称であった。)
(3)公明党川崎市議会議員団(以下「公明党」という。)
(4)日本共産党川崎市議会議員団(以下「共産党」という。)
第2部
第1
監査結果
関係法令等
1
地方自治法第100条第13項及び14項
地方自治法第100条第13項は,
「普通地方公共団体は,条例の定めるところにより,その議会の議員の調査研究に資するた
め必要な経費の一部として,その議会における会派又は議員に対し,政務調査費を交付する
ことができる。この場合において,当該政務調査費の交付の対象,額及び交付の方法は,条
例で定めなければならない。」
と規定している。
2
川崎市政務調査費条例及び同規則
(1) 川崎市では,川崎市政務調査費条例第3条第1項により,「調査費は,議長に結成の届
出があった会派に対して交付する。」とされ,会派(所属議員が 1 人である場合を含む。
同条例第2条)に対して交付されることになっている。
会派に対して交付される調査費の月額は,45万円に当該会派の所属議員数を乗じて得
た額とされ(同条例第3条第2項),所属議員数は,川崎市政務調査費規則第3条で定め
-11-
られる調査費の交付日における各会派の所属議員数である(同条例第4条1項)。
(2) 同条例第10条により,調査費から支出することができる経費は,同条例の別表に掲げ
るものに限定され,同別表には,研究研修費,視察調査費,資料費,広報・広聴費,人件
費,事務費及びその他の経費の7つの経費の区分が掲げられている。
(3) 調査費の交付を受けている会派は,所属議員の中から経理責任者1人を置かなければな
らず(同条例第9条),同条例第10条に規定する経費の支出は会派の代表者の決定を経
て経理責任者が処理し(同規則第9条第1項),経理責任者は,経費を支出したときは,
領収書等を徴するか,またはこれができないときは会派の代表者が作成する支払証明書を
もってこれに充てる(同条第2項)。そして,経理責任者は,毎年度,会計帳簿を調製し,
領収書等及び支払証明書を整理した上,これらを5年間保存しなければならない(同条第
3項)。
(4) 会派の代表者は,前年度の交付にかかる調査費の収支報告書を作成し,議長に提出しな
ければならない(同条例第11条第1項)。
(5) 市長は,会派における調査費の支出が同条例及び同規則に違反したものであると認めた
ときは,当該交付の決定の全部又は一部を取り消し(同条例第13条),その旨を会派の
代表者に通知したうえで,会派の代表者に交付済み調査費の全部又は一部を返還するよう
命ずる(同条例第14条)
。
(6) 上記別表に掲げられる7つの経費の区分について,支出できる経費の内容及び種類は次
のとおりである。
ア
研究研修費
(内容)
会派が,市政に関して調査研究をするために研究会,研修会等を開催し,又は他の団
体等が開催する研究会,研修等に参加するのに要する経費
(種類)
会場借上料,委託料,講師謝礼,食糧費,印刷製本費,消耗品費,資料購入費,旅費,
出席負担金等
イ
視察調査費
(内容)
会派が,市政に関して調査研究をするために他都市等の先進事業等を視察するのに要
する経費
(種類)
旅費,バス等借上料,資料購入費等
ウ
資料費
-12-
(内容)
会派が,市政に関して調査研究をするために必要とする資料を購入し,又は作成する
のに要する経費
(種類)
印刷製本費,委託料,図書雑誌購入費,新聞購読料等
エ
広報・広聴費
(内容)
会派が,市政に関して調査研究をするために会派の議会活動,政策等を市民に広報し,
又は市民の要望,意見等を聴くのに要する経費
(種類)
会場借上料,印刷製本費,ホームページ等製作費,食糧費,送料等
オ
人件費
(内容)
会派が,市政に関して調査研究をするために補助者を雇用するのに要する経費
(種類)
報酬・日当,交通費,社会保険料等
カ
事務費
(内容)
会派が,市政に関して調査研究をする際の事務を処理するのに要する経費
(種類)
消耗品費,事務機器・備品等賃借料,事務機器・備品等購入費,電話料,送料等
キ
その他の経費
(内容)
アからキまでに掲げる経費以外の経費(経費を支出する目的が,会派が行う市政に関
しての調査研究に該当しないものを除く。)
上記下線部は次のものをいう。
①
せん別,慶弔,寸志,病気見舞,年賀状の購入及び印刷代金等の交際費的な経費
②
党費,党大会賛助金,党大会参加費,党大会に参加するための旅費等の政党又は
政治団体の構成員としての活動に属する経費
③
会議,集会等に伴う食事以外の飲食に係る経費
④
選挙活動に係る経費
(種類)
事務所賃借料,維持管理費等
-13-
事務所賃借料及び維持管理費は,市政に関して調査研究をするために会派が設置する
事務所(議員個人が使用し,又は所属議員が1人である会派が使用するものを除く。)の
賃借又は維持管理に要する経費とする。ただし,経費の支出は,1会派につき1箇所の
事務所に限る。
(7) 平成19年改正
川崎市政務調査費条例及び同規則は,平成19年に改正された(平成19年3月20日
川崎市条例第19号及び平成19年3月30日川崎市規則第60号)。
同改正により,収支報告書を提出する際に,原則として1件当たりの金額が5万円以上
の支出に係る領収書等の写しの添付が必要とされた。
3
川崎市運用指針
川崎市では,地方自治法の改正(平成13年4月施行)を受けて,川崎市政務調査費条例
や川崎市政務調査費規則を制定し,政務調査費の交付の対象,額,交付の方法等を定めてき
た。
しかしながら,法制化以来5年が経過し,自治体を取り巻く社会状況も変化してきたこと
から,平成18年度において議会改革の一つとして政務調査費のあり方について見直しを行
い,川崎市政務調査費条例を改正するとともに,より政務調査費の使途の明確化を図るため
に,政務調査費の運用指針を制定し,本監査対象期間後の同運用指針は平成19年5月3日
から施行された。
同運用指針は,基本的指針として実費弁償の原則,按分による支出等をうたうとともに,
政務調査費の使途基準として,川崎市政務調査費条例第10条別表に「支出に適さない経費
の事例」及び「備考」を加えた表を含んでいる。また,収支報告書及び領収書等の提出手続
やその書式等を掲げている。
4
裁判例
(1) 名古屋高等裁判所平成17年8月24日判決
原審:津地方裁判所平成16年2月26日判決
津市議会における研究費の概算交付後の精算に当たって,
「原則として領収書等により支払うべき金額が確定されるべきものではあるが,議会の会
派への研究費の交付は,政治活動の自由とも密接に関連するため,各会派の代表者と経理
責任者により適正に審査されて実績報告書が作成されている限りにおいて,精算に当たっ
ての実績報告書に領収書等の添付を要しないとすることも許容される。
」
とした原審の判断を支持し,かつ次のように述べた
-14-
「1審被告A議員団としては,上記のとおり,基本的に適正な審査及び実績報告書の作成
が行われていたことを主張・立証すれば足りるのであり,また一般的,外形的にこれが目
的外に使用されていることをうかがわせるような事情が認められた場合には,上記の審査
の過程においてこれを精査し,疑義を払拭した上で精算が行われていることが通常である
と考えられるから,そのような適正な審査が行われているのであれば,その過程を明らか
にすることによって,もはやそのような事情は,
『目的外に使用されていることをうかがわ
せる一般的,外形的な事情』に該当しないことを主張・立証することができる筋合いであ
る。
そのような主張立証が行い得ない場合には,もはや上記のような趣旨における自律的か
つ適切な精算が行われたものと認めることはできないから,領収書等の提示によって直接
その支出目的の適正を明らかにするほかないのはむしろ当然であって,上記基準は無条件
に領収書の保存義務を課すものとは到底言えないし,1審被告A議員団に過重な負担を強
いるものでもないことは明らかである。」
(2) 札幌高等裁判所平成19年2月9日判決
政務調査費の交付対象が会派のみである函館市において,会派性について次のように判
示した。
「
法100条12項(当時)が政務調査費を「会派又は議員」に交付できるとした理由は,
(中略)。そして,その意図するところは,単に議員個人がばらばらに活動を行うよりも,
いわゆる会派に集う多種多様な専門性,経験,背景等を持つ議員がそれぞれの知識経験に
基づき,市政に関連する様々な問題を集団により多角的に討議した方が,より良い調査活
動が期待でき,その結果,地方議会の審議能力が強化され,その活性化も図られると考え
られたものと解される。・・・
(中略)・・・「会派が行う」との意味について検討するに,政務調査費の交付先を「会
派」とした実質的な理由は上記のとおりであるから,政務調査費の支出が,本件使途基準
の使途区分に従い,会派としてなされること,言い換えると,会派としての意思統一がな
され,当該調査活動が,
「会派」として行うものであるとの会派の了承が存在することが必
要であり,このような実態を伴わない政務調査費の支出は,本件使途基準に違反した違法
な支出と言うべきである。
」
下線は個別外部監査人が付した。以下同じ。
また,傍論として,
「政務分担費として,会派を通じて各議員に交付された場合であって
も,交付を受けた各議員において,地方公共団体の条例に基づく使途基準に適合した経費
に充てた場合には,実質的に当該条例に適合するものと言えるから,違法と評価すること
はできない。」とした同裁判所の見解(同庁平成16年10月20日判決)は変更されなけ
-15-
ればならないとした。
さらに,会派の代表者の承認では,会派性の要件が満たされると言うことはできないと
した。
(3) 仙台高等裁判所平成19年4月26日判決
原審:青森地方裁判所平成18年10月20日判決
平成19年10月26日上告棄却・上告受理申立却下
「議員が整理保管を義務付けられている領収書等の資料に照らし,社会通念上市政に関する
調査研究に資する適正な支出と認めることができない支出は,使途基準に合致しない違法
な支出というべきである。また,議員が政務調査活動に必要な費用として支出したことに
つき,それを裏付ける資料がなく,議員においてこれを積極的に補足する説明もしないよ
うな場合は,当該議員は,当該支出が使途基準に合致しない違法な支出とされることを甘
受せざるを得ないというべきである。
また,ある支出が政務調査活動のためでもあるし,他の目的,例えば議員の後援会活動
のためでもあるという場合にどのように対処すべきかについては,控訴人が主張するとお
り,本件条例や本件規則には何らの規定も設けられていない。しかしながら,その全額を
政務調査費とするのは相当ではないことは明らかであるから,条理上,按分した額をもっ
て政務調査とすべきであり,特段の資料がない限り,例えば政務調査活動とそれ以外の二
つの目的のために支出した場合には2分の1とするなど,社会通念に従った相当な割合を
持って政務調査費を確定すべきである。」
(4) 青森地方裁判所平成16年2月24日判決
弘前市議会議員が市から交付を受けた政務調査費につき,広報費として支出したガソリ
ン代24万5000円について,次のように判示して目的外支出とした。
「
被告知者は1か月当たり1600ないし1700キロメートル程度を上記自動車で走行
していたことになるが,被告知者が市政に関する活動の報告といった広報活動を行ってい
た地域は,主として自身の住居のあるa市l地域内であり,a市中心部に赴いての広報活
動を含めて考慮しても,上記自動車の全走行距離中に占める広報活動のために走行した距
離の割合は,極僅かであると認められる。そして,被告知者は上記自動車を私的な用にも
兼用しているから,大部分は被告知者の私的な目的のために使用されていたと推認される。
そうすると,前記のとおり,被告知者は平成13年度中に給油したガソリン代金のほぼ
全額を,a市から交付された政務調査費の中から,広報費として支出しているのであるか
ら,本件広報費も,その大部分は議員としての広報活動とは無関係な被告知者の私的な目
的のために充てられたものと認めるのが相当である。」
また,ガソリン代金のうちには,広報活動を行う際の交通費として使用されたと認めら
-16-
れる部分も存在するが,本来,広報活動のための交通費として使用された部分を特定して
報告する責任は被告知者にあるところ,被告知者が広報活動を行うために自動車を使用し
た割合は,全体からみれば極僅かであり,また,広報活動部分と私的使用部分を区分する
ことは困難であることから,本件広報費の支出は,全体として広報費の使途基準に合致し
ないとした。
(5) 東京地方裁判所平成18年4月14日判決
品川区議会のある会派に交付された政務調査費のうち,飲食費として支出されたものに
ついて,目的外支出と認定した。
まず飲食費に関する一般論として次のように判示した。
「会派による飲食費の支出については,区政に関連する調査研究又は会議に伴い,社会通念
上必要かつ相当と認められる範囲において,区政に関連する調査研究又は会議に伴う一種
の経費として,政務調査費の使途による支出と認められると解するのが相当であり,この
ような必要性,相当性の有無を判断するに当たっては,当該会議又は調査研究の目的,内
容と当該飲食の場所及び内容,支出金額,回数等を考慮し,調査研究又は会議に伴うもの
として社会通念上適切なものとして許容されることが必要というべきである。」
次に,公的施設外の飲食店舗等における飲食について次のように判示した。
「
公的施設外の飲食店舗等における飲食は,それ自体では外形上,日常私的に行われる飲
食と区別することが困難であるから,その費用の支出については,当該会議の目的,時期,
性質及び支出先の場所,性質,支出の内容,程度等からみて,当該飲食時の活動が,区政
に関連する調査研究又は会議として社会通念上必要なものであると認めるに足りる特段の
事情が存しない限り,目的外支出に当たると認めるのが相当である。」
と一般論を述べたうえで,
以下の店舗の種類別に判断したが,
いずれも目的外支出とした。
ア
バー・クラブ・スナック・パブ
これらの店舗は,通常,顧客が女性ホステス等を交えて飲酒,軽食,カラオケなどに
興じる場所として利用されており,その性質からみて,社会通念上,
「区政に関する調査
研究」のための会合を行うのに適切な場所といえないことは明らかである。
イ
居酒屋・ビヤガーデン
これらの店舗は,通常,顧客が飲酒を伴う食事をし,歓談に興ずる場所として利用さ
れており,その性質からみて,社会通念上,
「区政に関する調査研究」のための会合を行
うのに適切な場所といえないことは明らかである。
ウ
割烹・懐石料理・うなぎ・しゃぶしゃぶ・すし・ふぐ・かに・そば・うどん・お好み
焼その他の和食の店
これらの店舗は,通常,顧客が高価な料理を楽しんだり,飲酒を伴う会合を行う場所
-17-
として利用されており,
・・・その余の店舗における飲食についてみても,当該店舗の性
質や領収書から窺われる飲食代金に照らし,飲酒を伴っている場合が多いことが推認さ
れ,飲酒を伴わない場合があったとしても,料理の代金の合計額も相当高額に上ってい
る場合が多く,本件主張・立証活動状況にもかんがみると,区政に関する調査研究又は
会議の目的のために,これらの店舗で飲食をする必要性及び社会通念上の相当性があっ
たとは認め難い。
エ
天ぷら,とんかつ,中華料理,韓国料理,焼肉店
これらの店舖は,通常,顧客が当該店舗における専門の料理の食事を味わい,顧客に
おいて飲酒をすることもある場所として利用されており,このうち,ラーメン店は,そ
の性質からみて,社会通念上,
「区政に関する調査研究」のための会合を行うのに適切な
場所といえないことは明らかである。その余の店舗における飲食についてみても,当該
店舗の性質や領収書から認められる飲食代金等(一度の「会合」につき数万円,高額の
ものとしては7万4900円(A29)から十数万円(A110)に及ぶ。)に照らすと,
飲食(及びこれに伴う飲酒)を楽しむこと自体を主たる目的としていたと推認されても
やむを得ない。
オ
洋食レストラン
これらの店舗は,品川区近辺の高級ホテル内のレストラン,イタリアンレストラン,
ファミリーレストラン等であり,このうち,ファミリーレストランについては,その性
質からみて,社会通念上,
「区政のための調査研究」のための会合を行うのに適切な場所
とはいい難い。その余の店舗における飲食についてみても,当該店舗の場所や性質等に
照らすと,飲食(及びこれに伴う飲酒)を楽しむこと自体を主たる目的としていたとの
疑念を抱かれてもやむをえない。
(6) 青森地方裁判所平成19年5月25日判決
「
議員が政務調査研究活動に資する費用として支出したことについて本件規則7条により
整理保管を義務付けられている領収書等を保管提出しない場合には,原則として,これを
正当な政務調査費の支出であると認めることはできない。また,当該支出に係る領収書等
の提出がされたとしても,その領収書の作成者の住所を欠いていて第三者による事後的な
検証が困難であるような領収書に係る支出や,領収書の記載からは政務調査との関連性が
明らかでなく,これを補足する説明もされていないような支出については,これを正当な
政務調査費の支出であると認めることができない。さらに,同一名目の相当額の支出につ
いて政務調査費の本件使途基準に合致する部分(議員としての調査研究活動に資する部分)
とそうでない部分とを合理的に区分することが可能であるにもかかわらずそれをしておら
ず,その金額や使途等からみてその大半が政務調査以外の活動に使用されていると社会通
-18-
念上推認されるような場合においては,当該同一名目の支出額全体が政務調査費の本件使
途基準に合致しないものであると認めるのが相当である。他方,政務調査費の本件使途基
準に合致する部分(議員としての調査研究活動に資する部分)とそうでない部分が混在し
ており,その合理的な区分が困難な場合には,社会通念上相当な割合による案分をして政
務調査活動に資する費用の金額を確定するのが相当である。
なお,当該支出が政務調査費の使途基準に合致するかどうかを判断するに当たっては,
各議員活動の自主性を尊重する観点から,できる限り調査研究活動の内容に立ち入ること
がないように,本件規則7条により整理保管を義務付けられているところの会計帳簿及び
領収書の記載事項を基礎的な判断材料として,可能な限り一般的,外形的に判断をするの
が相当である。
」
(7) 長野地方裁判所平成19年10月12日判決
まず,一般論として,長野県議会作成の政務調査費マニュアルに反して政務調査費が充
当されても,そのことにより直ちに違法となるものではないと判示した。
「
本件条例7条は,政務調査費の使途について,
「会派は,政務調査費を議長が定める使途
基準に従い使用しなければならない。
」とし,これを受けて,本件使途基準が定められてい
るのであるから,本件使途基準に適合しない使途に政務調査費を支出することは許されな
い。そして,各会派が本件使途基準に適合しない使途に政務調査費を支出したときは,そ
の支出は法律上の原因のない違法なものであり,当該会派は,その支出相当額を不当利得
として返還すべき義務を負う。
この点,本件マニュアルは,使途基準ではなく,本件マニュアルに反して政務調査費が
充当されたとしてもそれが直ちに違法となるものではないが,本件マニュアルが,長野県
議会の議会運営委員会検討会議に対する諮問により策定されたものであることや,使途基
準は県議会議長が定めるものであるところ,県議会議長が本件マニュアルについて,県議
会の各会派が政務調査費を使用するに当たって,会派自らが判断するための指針とするも
のである旨述べていることからすると,各会派は,政務調査費の充当に際し,本件マニュ
」
アルで定められている指針を軽視すべきではないということができる。
また,事務所費について,当該事務所が「後援会事務所」と記載された看板しかないこ
とをもって,政務調査活動には利用されていなかったと推認することはできない等として,
事務所の外観からは一見その実態がなかった又は必要がなかったとも思われる事務所につ
いても,その使用実態がなかったとまではいうことができないとして事務所賃料への政務
調査費の充当を認めた。
人件費については,上記の政務調査費マニュアルは,親族を雇用した場合には人件費と
-19-
して政務調査費を充当することができないというものではない等として,原告らが指摘す
る人件費が長野県における使途基準に違反すると認めることはできないと判示した。
会費については,調査研究の場において,目的達成の上で,関係者と飲食等をすること
もあり得るところであり,飲食を伴う会合の会費についても,県の事務及び地方行財政に
関する調査研究に伴い,社会通念上相当と認められる範囲において,調査研究のための一
種の経費として,政務調査費を充てることができると解するのが相当と判示した。
具体的には,飯田早起き野球連盟春季総会,飯田社交倶楽部放談会,飯伊理容組合新年
会等の新年会,新春懇談会,新年懇親会,新年祝賀会等の会費について,政務調査費の充
当が使途基準に違反するとは認められないとした。
(8) 東京高等裁判所平成19年6月27日判決
まず,一般論として,原告が主張するように本件各会派が購入した事務機器等が私的に
利用されているというのであれば,そのような事実は原告において立証する必要があると
解されるとした。
その上で,デジタルカメラ,プリンター,ラミネーター,電子辞書,明細地図及びコピ
ー機の各購入費並びにパソコンの修理費等について,いずれも私的な流用であるというこ
とはできない等として,結論として,政務調査費を充てたことが目的外の使用とは認めら
れないとした。
また,インク代等の費用についても,使途基準中の「広報費」に当たるものとして,目
的外の使用とは認められないとした。
(9) 京都地方裁判所平成17年8月25日判決
ワイヤレスアンプ,液晶プロジェクター,ハイビジョンテレビ,デジタルカメラ,サイ
クロンクリーナー,コピー複合機等の購入費について,いずれも「会派が行う調査研究活
動のために必要な備品及び消耗品」に当たるというべきであるとした。
また,花代については,1週間ごとに3150円相当の花を飾ることは,会議,面談等
を円滑に進めるために必要な装飾として,社会通念上,会議等に要する経費,あるいは,
調査研究活動に伴う事務の費用といえないことはなく,『備品消耗品費』に当たらないと
までは認められないとした。
新聞「赤旗」の購読料については,直ちに政治活動に当たるものとはいえず,また,会
派に所属する議員が個人的に購読している新聞であっても,別途,会派の調査研究活動の
ための資料として購入する必要性がないとはいえないとした。
(10)
大阪地方裁判所平成18年7月19日判決
寝屋川市議会における政務調査費に関する事件である。
事務所費について政務調査費の交付を受けた会派が,当該会派に所属する各議員に対し,
-20-
その具体的態様いかんに関わらず,一定額を一律に支給し,精算を要しないものとする取
扱いをすることは,原則として許されないとしながらも,経費の実額による把握が困難な
場合も少なくないことを考慮し,当該事務所において行われる調査研究活動の実情等に照
らして,事務所の管理に要する費用として社会通念上実額を上回るものではないと考えら
れる一定額を事務所費として各議員に支給する取扱いをすることは,地方自治法第100
条第12項等の法令の趣旨に反しないと判示した。
第2
利害関係
個別外部監査の対象とした事件につき,川崎市と私との間には地方自治法第252条の29
の規定により記載すべき利害関係はない。
第3
判断基準
1
以下,本件監査における判断基準について述べる。
川崎市においては,政務調査費の運用に関して,平成19年5月から施行された川崎市運
用指針が存する(第2部
第1の3参照)。
本件監査の対象期間は川崎市運用指針が施行される前の期間であるので,本件監査におい
ては川崎市運用指針を原則として適用しないこととする。
他方,以下に述べる判断基準は,本件監査に限って用いるものであり,現在の川崎市運用
指針を否定し,又は,変更を促すものではない。
2
実費弁償の原則
政務調査費は実費弁償とする。したがって,支出のあったことが認められないものは全額
目的外支出とする。
会計帳簿に記載されている各支出の有無については,川崎市政務調査費規則第9条により
整理・保存が義務づけられている領収書等又は支払証明書によって判断する。
領収書等又は支払証明書が存しない支出については,その他の資料又は事実から当該支出
の存することが推認される場合は,この限りでない。
3
会派性
川崎市政務調査費条例は,第2条等で交付対象を明確に「会派」と定め,第10条及びそ
の別表は,7つの項目のいずれについても,政務調査費の支出が許される活動の主体を「会
-21-
派」と定めている。
本監査では,政務調査費の支出が認められる活動は,会派が主体となって行われるものに
限る。
ただし,議員が行う活動であっても,会派としての意思統一がなされ,当該調査活動が会
派として行うものであるとの会派の了承が存在する限り,会派が主体となって行われたもの
とする(札幌高裁平成19年2月9日判決参照)
。
川崎市においては,いずれの会派においても,少なくとも週に1度,年に約5,60回の
頻度で団会議が行われ,毎回ほぼすべての会派所属議員が出席し,1回あたり少なくとも数
時間の時間をかけて討論が行われ,かかる団会議に基づいて各議員が日々政務調査活動を行
っていることが認められる。
また,川崎市においては,定例会議において各会派代表者による代表質問以外に,各議員
が個人で行う一般質問の機会が設けられているが,かかる一般質問における各議員の質問事
項は事前に団会議によって諮られたうえで行われていることが認められる。
さらに,川崎市は,政令指定都市であって区ごとに議員が選出されていることや,その地
勢上の特質から地域に応じて市政上の問題も区ごとに多種多様であること等川崎市特有の事
情も認められる。
以上の事実を考慮すれば,川崎市においては,議員個人の活動が会派の意思統一及び了承
を離れて行われることは通常はないと一応推認される。
したがって,本監査においては,会派の意思決定及び了承と無関係に議員個人で行った活
動であることが明らかなものに限って会派性を否定し目的外支出とする。
4
市政に関する調査研究目的
本監査では,ある活動が市政に関する調査研究のためであるか否かの判断につき,市政に
関する調査研究のためのものでないことが明らかなものを除いて,市政の調査研究のための
ものであるとする。
川崎市政務調査費条例は,第2条において,政務調査費交付の目的が「市政に関する会派
の調査研究活動を充実し,議会の活性化に資すること」にあると定め,同第10条の別表に
おいて,各項目につき「市政に関する調査研究のため」という要件を付している。
したがって,政務調査費の支出が許される活動は,市政に関する調査研究のためのもので
なければならない。
他方,会派の活動の中には,市政の調査研究に資する活動と,それ以外の議員活動(たと
えば政党活動,選挙活動,後援会活動など)が存する。
これらの活動は理論的には区別が可能であるが現実にその境界はあいまいであることが多
-22-
い。
また,政務調査費は川崎市長が会派に対して交付するものであるが,議会の独立性を保つ
ためには,政務調査活動の適否を市長,監査委員又は外部監査人等行政が判断することは好
ましくない。
他方,具体的な政務調査活動の適否については,
(その使途についての透明性が確保されて
いる限りではあるが,)有権者が選挙権を行使することによって判断することが可能であり,
かつ望ましい。
なお,ある一つの活動に,市政の調査研究活動の側面と他の活動の側面とが混在する場合
もあり,これについては次の項目において論じる。
5
按分について
ある一つの活動に,市政の調査研究活動とそれ以外の活動とが混在する場合には,実績等
が明らかな場合には当該実績に基づいて按分割合を定め,その限度で認め,その余を目的外
支出とする。
実績等が明らかでない場合には,社会通念や条理に基づいて適切な按分割合を定める。
6
個々の支出額
支出額については,当該支出の内容に応じて,社会通念に照らして適正な金額の限度で認
める。
7
研究研修費
(1) 研修会または研究会の参加費・開催費(セミナー参加費,講師謝礼,会場借上料等)
研修会または研究会の内容が特定されている場合には,当該会の内容が明らかに市政の
調査研究活動に関連しない場合に限って目的外支出とし,その余は認める。特定されてい
ない場合には,(2)各種会費の判断基準によって判断する。
(2) 各種会費(会合費,大会費,参加費,親睦会費,協賛金等)
調査研究に伴い,関係者と飲食することもありうることであり,飲食を伴う会合の会費
についても,市政の調査研究にともなって社会通念上相当と認められる範囲において,調
査研究のための一種の経費として政務調査費を充てることができると解するのが相当であ
る。
もっとも,研究研修費を充当する場合には,単なる意見交換ではなく,当該会合自体が
研究会又は研修会であるか,もしくは,当該会合が研究会又は研修会に付随して行われる
ことが必要である。
-23-
会合の内容及びそこにおける議員の活動等が具体的に特定されている場合には,当該内
容等に応じて個別に判断するが,これらが特定されない場合には,会の名称,開催場所,
支出の名目(主として領収書等のただし書きの記載によって判断する。)
,支出手段等諸般
の事情を考慮し,明らかに市政に関する調査研究活動と関連しない会合の会費については
目的外支出とする。研究会・研修会を伴わない,または,伴うか否か明らかでない会合の
会費については,広報・広聴費の判断基準に準じて実質的な意見交換が行われていない会
合について目的外支出とする。
また,会費の上限は1万円とし,これを超える部分を目的外支出とする。1万円という
金額が社会通念上相当な金額か否かについては議論の余地があるが,現在の川崎市運用指
針が1万円を上限としている以上,本監査もこれに倣うものとする。
(3) 交通費等(高速代,高速・パスネット等のプリペイド・カード代,スイカ等のチャージ
代,タクシー代,鉄道の乗車料金,ガソリン代,駐車場代等)
実費弁償とする。
定額払いは認めないが,実際に要した費用が支給額を上回る場合には全額を,実際に要
した費用が支給額を下回る場合には当該費用の限度で支出を認め,その余を目的外支出と
する(寝屋川市議事件に関する大阪地方裁判所平成18年7月19日判決参照)。
当該交通費等を要した経路・活動等の特定ができる場合には,個別に判断する。タクシ
ー代については,合理的必要性がある場合に限って認める。公共交通機関の利用料(JR,
私鉄,バス)については,全額認める。
自家用車代(ガソリン代,駐車場代,有料道路代)については,実費が算定可能な場合
にはその限度で認め,算定が不能または困難である場合には,関連性が不明である場合に
準じて認める。
個々の政務調査活動との関連性が不明であるものについては,川崎市議会における議員
の活動状況,陳情受理件数,地理的特徴,交通機関の状況等にかんがみ,月額5万円(年
額60万円)に各会派の議員数を乗じた金額を上限として,これを超える部分について目
的外支出とする。ただし,他の項目に交通費等が分散して計上されている場合には,これ
らの総合計額について上記上限額を適用する。
定期券代は目的外支出とする。特定の区間で定期的移動が必要となる政務調査活動は通
常は存しないのであるから,具体的な活動内容が特定されない定期券代については全額に
ついて認めるべきではない。
(4) 会議費
会派内で行う会議も,通常は市政に関する調査研究に必要な研究・研修の一環であると
いえるので,会議に伴う必要経費も社会通念に照らし合理的な限度で認める。もっとも,
-24-
本来の意味での研究会・研修会とは趣旨を異にすることもまた確かであるので,他の多数
の自治体がそうであるように,条例上明文で研究研修費とは別個に会議費を認めるべきで
ある。
会議参加者のための茶菓代及び弁当代については,社会通念上相当な額について認める。
具体的には,昼食代として参加者1人あたり1500円,夕食代として参加者1人あた
り3000円までを認め,これを超える部分について目的外支出とする。茶菓代について
は,1人あたり500円を限度として認め,これを超える部分について目的外支出とする。
市庁舎外で会議を行う場合には,その費用は1人あたり5000円を限度として認める。
(5) 飲食費(会議費を除く。)
具体的に特定された研究・研修会に伴う飲食費については,個別に判断する。
(6) 旅費(宿泊費,旅行代)
宿泊を伴う研修・研究会については,その具体的内容(日程,行き先,目的,参加者の
構成等)にもとづいて個別に判断する。
宿泊費については,川崎市旅費支給条例(昭和22年8月20日川崎市条例第21号)
に基づき,1人あたり1万9800円の限度で認める。
宿泊施設以外での食事代については,1人あたり,朝食1000円,昼食1500円,
夕食3000円の限度で認める。
議員以外の参加者については,政務調査補助者の支出分は必要な限度で認めるが,それ
以外の者の支出分は目的外支出とする。
(7) その他の支出
これらの支出の対象となっている研究会等の内容によって個別に判断するが,他の項目
として計上しうる支出については,当該項目の判断基準に準じて判断する。
8
視察調査費
視察ごとに個別に判断する。
交通費について,個々の視察活動との関連性が不明である場合には,研究研修費の交通費
の判断基準を用いる。
9
資料費
(1) 資料等購入(新聞購読料を除く。)
書籍・雑誌・定期刊行誌等(以下,「書籍等」という。)のうち,市政の調査研究に関連
しないことが明らかなものについてのみ目的外支出とし,それ以外は全額認める。
同一書籍等の購入は原則として1冊まで認め,2冊目以降の支出は目的外支出とする。
-25-
ただし,複数部を購入する合理的必要性があると認められる場合は必要性が認められる冊
数の限度で認める。
発行元・出版元は問題にしない。
会派において保管または管理されていることが望ましいが,資料の保管場所は問わない。
(2) 資料等作成
作成された資料等の内容に応じて市政の調査研究との関連性を個別に判断し,必要に応
じて適切な按分割合によって按分する。
会派等の広報紙(議会報告,市政報告等)の印刷代及び送料は,広報・広聴費の判断基
準に準じて判断する。
(3) 新聞購読料
会派控室において購読されているものは全額認める(ただし,各紙1部に限る。)。議員
個人が購読しているものについては,月額4000円(年額4万8000円)に会派所属
議員数を乗じた金額について目的外支出とし,その余は認める。
新聞等の一般資料も政務調査費法制化の立法趣旨である,審議能力の強化,調査活動基
盤の充実に合致するものと考えられる。また,議員個人が代表的な日刊紙すべてを購読す
ることまで当然と考えることは困難であり,会派として代表的な全国紙及び川崎市政に関
連する地方紙等を購読することには合理性が認められる。
他方,議員個人が事務所で購読する新聞については,議員という立場を離れた一般社会
人として少なくとも1紙は購読しているはずであるから,1紙については政務調査費とし
ての支出を認めるべきではない。そして,各紙の購読料は定額ではないので,議員1人あ
たり月額4000円(年額4万8000円)を目的外支出とするのが相当である。
(4) その他
上記以外の支出については,個別に判断する。他の項目として計上しうる支出について
は,当該項目の判断基準に準じて判断する。
10
広報・広聴費
広報・広聴活動が「調査」
「研究」に該当するか否かが問題となるが,現在の川崎市政務調
査費条例において明確に認められていることから,本監査においては,特に問題としない。
また,広報・広聴活動としては,①住民の意見を聴取することを目的とするもの,②議会
活動の成果等を報告するもの2種類のうち,住民の意見を議会活動に反映させることを目的
としたものであるか否かを基本として判断すべきという考え方もある(平成13年10月に
示された全国都道府県議会議長会通知等)。
しかし,この基準によれば上記①の活動のみが広報・広聴活動にあたることになるが,①
-26-
は広報・広聴のうち広聴に該当するものであって,川崎市政務調査費条例が明文で広報費と
しての支出を認めていることと相容れない。また,他の地方自治体における政務調査費の運
用指針によれば,上記の見解を採用している自治体は未だ少数である。
(1) 広報紙等の印刷・配布代
会派の広報紙及び議員個人の広報紙ともに,市政の調査研究に明らかに関連しないもの
を除いて認める。紙面に政務調査活動と無関係な内容等が含まれている場合には,紙面の
面積等に応じて適切に按分し,その按分割合の限度で認める。
議員個人が広報するべき事項であっても,会派で作成する広報紙等において記載されれ
ば足りるということもできる。
しかし,政令指定都市であり,かつ,地勢上地区ごとの市政における問題点・課題等が
多種多様である川崎市においては,紙面に限りがある会派の広報紙等で十分に捕捉できな
い地区ごとの個別の市政上の問題点や報告事項について個別に広報紙等を作成することに
は合理性がある。
また,これら地区ごとの問題点等について,各地区から選出される議員が,議会におけ
る一般質問等で取り上げたことを報告することもまた合理性が認められる。他方で,議員
個人の広報紙等の内容は,概ね各会派における団会議で定められた会派としての政務調査
目的や,会派内で結成されたプロジェクトチーム・委員会等の結果報告であることが認め
られる。
もっとも,広報紙等の中には,会派のものにも議員個人のものにも,一部の紙面におい
て党の催事の宣伝・告知や,市会議員以外の党所属の議員らの紹介がなされている等,市
政の政務調査研究活動と無関係な政党活動,後援会活動等が含まれている場合もある。
かかる場合には,紙面の面積等に応じて適切に按分し,その按分割合の限度で認めるも
のとする。
(2) 郵送料等
対象送付物に準じて認める。対象送付物が不明のものは事務費に準じて認める。
送付先は問わない(大阪市議会運用指針等)
。
レタックスについては,内容が特定されるものについては,個別に判断するが,特定さ
れないものについては,もっぱら慶弔のためのものであるとして,全額目的外支出とする。
(3) 各種会費
会の内容が特定されているものについては,その中で議員が行った広報・広聴活動に応
じて個別に判断する。
会の内容が特定されないものについては,研究研修費における会費の判断基準に準じる。
ただし,広報・広聴活動としての会費については,市政の調査研究としての実質的な意見
-27-
交換が中心であれば足り,研究会等に付随することまでは不要である。
(4) 飲食費
広報・広聴活動であることを要するので,議員のみでの飲食は認めない。たとえば,1
人での食事代,団会議等における食事代等は広報・広聴費としては認められない。
飲食店における飲食費については,当該会の内容及び参加者等に応じて具体的に判断す
るが,公的施設外の飲食店舗等における飲食は,それ自体では外形上,日常私的に行われ
る飲食と区別することが困難であるから,その費用の支出については,当該会議の目的,
時期,性質及び支出先の場所,性質,支出の内容,程度等からみて,当該飲食時の活動が,
市政に関連する調査研究又は会議として社会通念上必要なものであると認めるに足りる特
段の事情が存しない限り,目的外支出に当たると認めるのが相当である(品川区議に関す
る東京地裁平成18年4月14日判決参照)。
もっとも,会派控室や議員個人の事務所等に相談者等に来訪を求めることが困難な場合
に喫茶店等において会合を行う場合も十分に考えられる。したがって,喫茶店又はこれに
準じる場所(ファミリーレストラン等)における飲食費については,これらの場所は意見
交換の場としてしばしば使用されるものであるから,市政に関する意見交換が行われなか
ったことが明らかな場合に限って目的外支出とする。
ただし,議員以外の参加者の飲食費を負担することは認められない(公職選挙法上禁止
される饗応接待に該当する可能性もある。)。
(5) ホームページ作成・管理費
会派のホームページ作成・管理費は全額認めるが,その内容に市政の調査研究活動以外
のものが含まれる場合には慎重な検討を要する。
また,同様に,議員個人のホームページ作成・管理費は,広報・広聴費としての支出を
認めるが,その内容に市政の調査研究活動以外のものが含まれる場合には慎重な検討を要
する。
ホームページについては,広報紙等に存在する紙面の制限という問題がない。したがっ
て,あえて議員個人のホームページを会派の広報として認める必要性は乏しいとも思われ
る。また、議員個人のホームページには、政党や議員個人の選挙広報活動やおよそ政治と
は関係ない情報が存する場合もある。
しかし,議員個人もホームページにおいて会派が行った政務調査の結果・成果の報告と
いう広報活動を行いうる。また,市民からの質問・問い合わせ・意見具申・陳情等を内容
とするメール等を受け付けることによる広聴活動に資する側面も有する。さらに川崎市は
南北に細長く,地域ごとに市政上の問題点が多種多様であるといった実情を考慮すれば,
各地区から選出された議員が自己のホームページで当該区特有の問題点に関して政務調査
-28-
活動の結果を報告したり,市民の質問・問い合わせを受け付けたりすることも合理的で有
益な広報・広聴活動といえる。
したがって,議員個人のホームページであることのみをもってホームページ関連費用を
一律に目的外支出とすることは妥当でない。
(6) 施設利用料
当該施設を利用して行った広報・広聴活動の内容に応じて個別に判断する。
(7) その他
上記以外の支出については,個別に判断する。他の項目として計上しうる支出について
は,当該項目の判断基準に準じて判断する。
11
人件費
領収書等又は支払証明書によって当該支払があったと認められるものに限る。これらの資
料がない場合には,賃金台帳及びこれを裏付ける源泉徴収税の納付書等その他の資料による
裏付けを必要とする。出金伝票,賃金台帳のみでは支出があったとは認められない。
常時雇用であるか,臨時雇用であるかは問わない。
常時雇用の政務調査補助者については,各種手当(期末,勤勉,通勤,住居,時間外,扶
養などの手当)及び社会保険料の支払いに充当することも認める。ただし,支給額が社会通
念上相当と認められる額を超える場合には目的外支出とする。
所属議員と事務員等との間に親族関係が認められる場合は,支出自体の有無だけでなく,
仮に支出があったとしても勤務実態がない場合もありうることを考慮して,支出及び勤務実
態のあることについて慎重な判断を要する。
なお,本監査においては,親族関係の有無の調査については,基本的に各会派からの自己
申告によることとし,特に議員と同一姓の者が存在する場合には再度会派に聴取して確認し
た。
(1) 被雇用者の従事している業務内容が具体的に特定されている場合
特定された業務内容に応じて認める。
業務内容の特定は,当該内容と調査研究活動との関連性が判断できる程度になされてい
ることを要する。
(2) 被雇用者の従事している業務内容が具体的に特定されない場合
調査研究活動と他の議員活動とは渾然一体となっていることが多いことを考慮し,被雇
用者と雇用者との親族関係,金額,成果物,頻度,非政務調査補助職員の有無など諸般の
事情を考慮して,個別に按分割合を算定し,当該按分割合の限度において認め,それ以外
を目的外支出とする。
-29-
12
事務費
事務費は,会派控室又は会派事務所に関するものと,議員個人事務所に関するものとに大
別することができる。
会派控室又は会派事務所に関する事務費については,私的活動や後援会活動等政務調査活
動以外の活動は通常行われないと認められるので,かかる政務調査活動以外の活動実態が明
らかな場合を除いて全額認める。
他方,議員個人事務所については,自宅や後援会事務所を兼ねている場合には,私的活動
や後援会活動など政務調査活動以外の活動も含まれていたり,あるいはこれらの活動と政務
調査活動が渾然一体となっている活動も含まれていたりすることが考えられる。したがって,
この場合には,適切な割合で按分した金額の限度で認め,それ以外は目的外支出とする。
(1) コピー機,FAX機(複合機を含む。
)等のリース料
これらの事務機器は,一般に政務調査活動に必要な機器である。他方で,通常は1台あ
れば足りる機器である。また機器の性質上1か所に固定されて使用される。
そこで,会派控室または会派事務所については,1台目の費用支出は全額認める。2台
目以上の費用支出については特に合理的必要性が認められない限り全額目的外支出とする。
議員個人事務所については,各1台に限りリース料としての費用支出を認め,後援会事
務所を兼ねている場合は実績等に応じた適切な按分割合を定め,その限度で認める(自宅
を兼ねていても,プライベートでコピー機を大量に使用することはあまり考えられないの
で,按分しない。)。
乗用車のリースも上記に準じて認める。
(2) PC,PC周辺機器購入費,PCソフトウェア購入費,修繕費
インターネットを通じた情報収集やPCによる資料作成は政務調査に必要不可欠であり,
PCは政務調査活動に必要な機器である。また,機器の性質上複数人が共同で使用するこ
とは困難である。
そこで,会派控室で常置・使用されるPCについては,会派所属議員の人数分の台数,
及びホストコンピュータ1台までの購入費用について,社会通念上相当な金額の限度で全
額認める。政務調査補助者用PCについては,当該職員が政務調査を行っている場合には
その人件費に準じる按分割合の限度で認めるものとし,それ以外の会派控室で常置・使用
される台数については,全額目的外支出とする。
議員個人事務所で使用されるPCについては,各1台限り認めるが,私的活動等政務調
査活動以外の活動にも用いられることを考慮し,後援会事務所を兼ねる場合には,実績等
に応じた適切な按分割合を定め,その限度で認める。個人の資産形成につながるおそれに
-30-
ついては,通常PCは4年間の使用により財産的価値はほぼ0になるので問題とならない
と思料する。
周辺機器購入費,ソフトウェア購入費,及び修繕費についてはその対象となったPCが
特定されている場合には上記に準じる。
買い替えについては,機器の故障等特に必要と認められる場合を除いて認められない。
(3) プリンター,シュレッダー,デジタルカメラ,プロジェクター等の事務機器のリース料
又は購入費
コピー機,FAX機のリース料又は購入費に準じる。
以上の要件を充足する場合であっても,社会通念上相当と認められる金額の限度を超え
る支出については,当該超える部分について目的外支出とする。
(4) 事務用品(文具,消耗品,雑貨,備品,茶菓等)購入費
コピー機,FAX機のリース料又は購入費に準じる(ただし,個数制限は設けない。)。
領収書等から何を購入したのか不明である場合であっても,文具専門店で購入している
など文具等を購入していることが明らかな場合,帳簿の摘要や品目欄の記載と対照して購
入品が合理的に推認できる場合には認める。
(5) 固定電話,FAX代,インターネット通信費
会派控室については,全額認める。
議員の個人事務所については,通信費については自宅兼の場合に私的使用が含まれるの
で,個人事務所が自宅,後援会又は双方を兼ねている場合には,実績等に応じた適切な按
分割合を定め,その限度で目的外支出とする。
(6) 携帯電話購入費,使用料
携帯電話の購入費は全額目的外支出とする。
携帯電話の使用料については,私的使用が含まれることを考慮して,事務所が自宅及び
後援会を兼ねる場合の按分割合と同じ按分割合の限度で認め,それ以外は目的外支出とす
る。
(7) 郵送料
消耗品に準じる。ただし,比較的高額なものについては,広報紙の送料等として本来広
報・広聴費に計上するべき費用が事務費として計上されている可能性があるので,個別に
慎重に判断する。
(8) その他
上記以外の支出については,個別に判断する。他の項目として計上しうる支出について
は,当該項目の判断基準に準じて判断する。
-31-
13
その他の経費
事務所の賃料,水道光熱費,駐車場その他維持管理等に関する経費については,会派の事
務所に関するものに限る。議員個人事務所に関する維持管理等の経費は全額目的外支出とす
る。
会派の事務所は,事務所としての実態を備えているものに限る。事務所としての実体を備
えているか否かについては,使用実績,看板・表札等の外形,常勤事務員の有無,備品の内
容,賃借目的等諸般の事情を総合的に考慮して判断する。
第4
判断
1
各会派について,提出された会計帳簿,領収書及びその他説明資料や聴取結果に基づいて
調査した結果は,別紙1から4の各会派別判断記載のとおりである。
これを一覧にまとめると,別表B判断結果一覧表及び別表C1−1から4−4までの各会
派各年度判断一覧表記載のとおりとなる。請求人の請求は,各一覧表記載の目的外支出合計
額記載の金額の限度において理由があると認める。
監査委員は,川崎市長に対し,個別外部監査人が認定した目的外支出合計額の金額返還の
ために必要な措置を速やかに講じることを勧告するべきである。個別外部監査人が認定した
目的外支出合計額について,請求人の主張する金額を超える部分も一部存するが,合計額全
額について上記勧告をするべきであると思料する。
もっとも,一定の期間を定めて会派の自主修正・自主返還を促したうえで,それでも返還
に応じない会派に対して上記措置を講じることが望ましいと思料する。
2
第5
請求人のその余の請求については理由がないから棄却するべきである。
意見
1
本監査においては,個別外部監査人から監査対象各会派に対し,会計帳簿及び領収書等を
含む書類の提出要求,並びに,聴取のための出頭要求がなされたが,いずれの会派も本監査
について積極的かつ協力的であり,書類の提出や聴取は円滑になされたと思料する。
しかしながら,一部の会派においては,会計帳簿の調製,領収書等の整理が不十分であり,
監査実務の遂行には多大の時間と労力を要した。また,結果として多額の目的外支出額が認
定されたこともまた事実である。
川崎市では,上述の通り平成19年3月に川崎市政務調査条例及び同規則が改正され,1
件5万円以上の領収書等の添付が原則として義務づけられた。また,同年5月からは政務調
-32-
査費に関する運用指針が施行されている。
以上の事実を踏まえ,本監査を終えるにあたって,川崎市における政務調査費交付制度の
充実と改善を期待して意見を具申したい。
2
会派性の問題
すでに述べたとおり,川崎市においては,政務調査費は会派に交付するものとされ,会派
が行う市政の調査研究活動のために用いることとされている。
領収書のあて名が議員個人になっているものが多数見受けられ,会派名の表記すらない市
政報告書が見られるなど,この点についての会派の認識が十分であったとはいえず,外形上
は会派の意思決定・了承等から離れた議員個人の活動のための支出と疑われても仕方がない
支出が存したことは否定できない。本監査においては,各会派からの聴取調査やその他補足
資料に基づいて,いずれの会派においても団会議が頻繁に行われ,比較的強固な意思統一の
元で各議員が政務調査活動を行っている点を確認したうえで,会派の意思決定を離れて議員
個人が独自に行っていることが明らかである活動についてのみ会派性を問題とすることとし
た。
しかし,現行の川崎市政務調査条例が明確に会派性を要求している以上,上記の現状は望
ましいことではない。
条例を改正して交付対象に議員を含めることも考えられるが,現行の制度を維持するとす
れば,各会派においては,たとえば政務調査費で購入した資料・事務機器等について会派と
して備品台帳や目録等を作製してこれらを管理することなど,個々の政務調査費支出につい
て会派性を具備することが明らかになるよう努力されたい。
なお,現行の川崎市運用指針では会派性の問題が明記されていない。当然の前提であると
いうことで明記されなかったと推測するが,上記現状を踏まえて会派性の問題についても言
及するべきである。
3
会計帳簿の調製及び領収書等の保存・整理について
川崎市政務調査費規則第9条第3項は,経理責任者が会計帳簿を調製し,領収書等を整理
しなければならないと規定している。
しかしながら,一部の会派では,会派所属議員において領収書等を管理させていた。かか
る管理体制を採用するに至った経緯にはそれなりの事情があったとはいえ条例及び規則の規
定に明らかに違反しているうえ,結果として領収書の大半が紛失等のため提出ができなくな
ったこともあわせると,軽率の誹りは免れないであろう。
また,現存する会計帳簿から収支報告書を再現することができない会派もあったが,かか
-33-
る会計帳簿は調製されているとは到底いえない。
さらに,会計帳簿がある程度整理され,領収書等も概ね保存されているものの,ただ単に
紙に貼付してあるというだけで,費目毎に分かれているわけでも,日付順に並べられている
わけでもないという会派もあった。このような無秩序な領収書等の保管は,整理されている
とはいえない。本監査においては,ある会派において1年あたり1万件を超える支出項目数
について,これに対応する領収書等を探しあてて照合する作業に多大な労力と時間を要し,
限られた時間の中で本来の監査業務にあてるべき時間が浪費されてしまった。
本監査における判断基準の項でも若干述べたが,議会の自律性,政治活動の自由の保障と
いう観点からは,政務調査費の支出の対象となった会派・議員の活動の適否(特に,それが
市政の調査研究活動として政務調査費の支出に値するか否か)について,個別外部監査人が
積極的にこれを判定することは望ましいことではない。いくつかの裁判例が,主に立証責任
としての問題ではあるが,当該活動を外形的にみて目的外であると認められない限り,目的
外を主張する側に立証責任を負わせているのも,同様の考え方に基づくものと考える。
しかし,かかる考え方は,政務調査費の用途について会派の広範な裁量を是認するもので
はなく,まず少なくとも会派内における適正な審査が行われていることが当然の前提となっ
ていると考えられる。
また,会派・議員の政務調査費の使途の適否については,市民による判断,究極的には選
挙による審判を経ることがより適切であると考えられるところ,市民が適否の判断をなすた
めには,政務調査費の使途に関する情報が市民に十分に与えられる必要がある。そしてその
ためには会計帳簿の調製と領収書等の保存・整理が十分になされている必要がある。
以上の理由から,会計帳簿の調製及び領収書等の保存・整理が適切に行われることは,政
務調査費交付制度が適正に機能するための必須条件であり,各会派においては,これを十分
に理解したうえで,新たな条例・規則・運用指針の下で適切な会計帳簿の調製及び領収書等
の保存・整理を行っていただきたい。
4
会議費について
本監査においては,会派内における会議に要する費用支出を「研究研修費」として取り扱
ったが,「研究研修」の字義からすると若干困難がある。他の自治体の例を参考にして,「会
議費」を新たな項目として創設することも検討に値すると思料する。その際には,会議費の
中心が会議における食料費であることを踏まえ,明確な基準を策定されたい。
5
各種会費,飲食費について
飲食店における飲食は,市政の調査研究に資するとは通常考えにくい。
-34-
また,主に数千円以上の会費を要する会合は,飲食を伴う会合がほとんどであると思われ
るが,かかる会合もまた同様の問題を孕んでいる。
これらの支出についての取扱いと限度額を定められたい。
6
広報紙等について
対象印刷物の保存を義務づけられたい。
7
交通費について
本監査においては,個々の政務調査活動との関連性が明らかでない交通費(タクシー代,
電車代,バス代,ガソリン代等)が多数見受けられた。判断基準の項でも述べたように,川
崎市の地勢的特徴,交通網が必ずしも整備されていない地域の存在,議員の活動実績等を考
慮して,議員1人当たり月5万円までを上限として認めるという基準を用いたが,これは十
分な基準が定められていなかった過去の実情を現時点から振り返って評価するための基準で
あって,今回限りのものである。今後はあくまでも個々の政務調査活動との関連性に基づい
て判断されるべきである(当然ながら,交通費に関する判断基準は定額支給を認めるもので
はない。)。
交通費は一般に少額で,支出回数も多く,個々の交通費について個々の政務調査活動との
関連性を基礎づける資料を作成することは煩雑にすぎるという見解もあろうが,政務調査費
が実費弁償であり,かつ公金である以上個々の政務調査活動との関連付けは必須であると思
料する。
8
定額支給について
政務調査費は,市政の調査研究のために実際に要した費用を充当するものである。すなわ
ち実費弁償が原則であって定額支給は本来認められない。
一部の会派において,定額支給を行っていた事実が認められ,本監査においては具体的に
活動実績に基づいて実費相当額を算出したが,今後は定額支給を行わないよう徹底されたい。
9
人件費について
支出の有無,雇用実態の有無,及び具体的業務内容についてそれぞれ書類で明確にされた
い。
10
事務費について
私的活動,後援会活動等との按分割合について,明確な基準を定められたい。
-35-
領収書のただし書きが記載なし又は品代になっているものが見受けられたが,市政の調査
研究との関連性について疑念が生じないよう留意されたい。
以
-36-
上
(別表A)平成18年度分政務調査費監査対象額一覧(請求人の主張額)
H18
研究研修費
視察調査費
資料費
広報・広聴費
人件費
事務費
その他の経費
合計
自民党
3,042,651
1,895,644
3,053,512
3,680,492
1,619,059
2,162,331
3,846,755
19,300,444
民主・市民連合
1,406,993
2,699,501
3,865,003
3,139,272
680,713
1,870,338
1,043,022
14,704,842
公明党
1,007,747
15,232,075
2,640,121
1,823,568
0
1,419,375
0
22,122,886
共産党
503,581
0
1,584,955
1,173,958
11,832,125
321,190
168,602
15,584,411
5,960,972
19,827,220
11,143,591
9,817,290
14,131,897
5,773,234
5,058,379
71,712,583
合計
平成17年度分政務調査費監査対象額一覧(請求人の主張額)
H17
研究研修費
視察調査費
資料費
広報・広聴費
人件費
事務費
その他の経費
合計
自民党
2,430,276
1,566,602
1,225,030
1,448,270
872,201
1,450,006
5,069,307
14,061,692
民主・市民連合
1,228,982
4,112,723
3,631,382
2,913,659
3,756,558
1,363,366
336,042
17,342,712
公明党
1,145,304
26,168,189
2,660,881
1,267,422
0
1,426,131
0
32,667,927
共産党
197,447
0
1,719,064
1,251,036
11,873,399
296,309
183,225
15,520,480
5,002,009
31,847,514
9,236,357
6,880,387
16,502,158
4,535,812
5,588,574
79,592,811
合計
平成16年度分政務調査費監査対象額一覧(請求人の主張額)
H16
研究研修費
視察調査費
資料費
広報・広聴費
人件費
事務費
その他の経費
合計
自民党
3,012,844
1,613,608
1,102,891
1,174,543
0
1,150,586
5,874,830
13,929,302
民主・市民連合
1,724,749
4,725,356
3,469,924
2,994,159
1,170,475
1,410,183
1,275,355
16,770,201
公明党
433,000
32,193,000
2,766,000
1,249,000
0
1,364,000
0
38,005,000
共産党
204,222
0
1,736,396
1,469,307
11,852,416
301,290
169,687
15,733,318
5,374,815
38,531,964
9,075,211
6,887,009
13,022,891
4,226,059
7,319,872
84,437,821
合計
平成15年度分政務調査費監査対象額一覧(請求人の主張額)
H15
研究研修費
視察調査費
資料費
広報・広聴費
人件費
事務費
その他の経費
合計
自民党
2,175,715
1,628,566
1,197,391
1,207,410
0
1,193,579
6,561,046
13,963,707
民主・市民連合
1,696,161
892,358
3,576,991
2,745,783
1,032,215
1,830,963
485,256
12,259,727
公明党
482,682
29,481,830
2,477,508
1,030,658
0
1,320,978
0
34,793,656
共産党
43,339
0
1,713,836
1,444,561
10,390,118
280,730
170,218
14,042,802
4,397,897
32,002,754
8,965,726
6,428,412
11,422,333
4,626,250
7,216,520
75,059,892
合計
(別表B) 目的外支出一覧表
年度
平成18年度
平成17年度
平成16年度
平成15年度
合 計
会派
自 民 党
民 主 党
公 明 党
共 産 党
自 民 党
民 主 党
公 明 党
共 産 党
自 民 党
民 主 党
公 明 党
共 産 党
自 民 党
民 主 党
公 明 党
共 産 党
自 民 党
民 主 党
公 明 党
共 産 党
収支報告書計上額
102,600,000
97,132,236
70,649,581
40,605,682
99,450,000
97,153,958
75,597,696
40,904,372
98,100,000
97,164,448
75,600,000
40,904,068
94,050,000
89,052,608
69,315,227
39,543,301
394,200,000
380,503,250
291,162,504
161,957,423
会計帳簿の計上額
105,851,754
97,132,236
70,649,581
40,605,682
101,612,917
97,153,958
75,597,696
40,904,372
100,739,176
97,164,448
75,600,000
40,904,068
96,744,328
89,052,608
69,315,227
39,543,301
404,948,175
380,503,250
291,162,504
161,957,423
請求人の主張する
目的外支出額
19,300,444
14,704,842
22,122,886
15,584,411
14,061,692
17,342,712
32,667,927
15,520,480
13,929,302
16,770,201
38,005,000
15,733,318
13,963,707
12,259,727
34,793,656
14,042,802
61,255,145
61,077,482
127,589,469
60,881,011
個別外部監査人が
認定した
目的外支出額
30,379,523
13,845,562
6,179,200
2,336,674
33,273,146
15,045,096
17,165,218
2,190,938
28,119,415
14,123,003
17,242,397
2,512,376
29,282,877
13,407,754
15,226,331
1,716,277
121,054,961
56,421,415
55,813,146
8,756,265
(別紙1)自由民主党川崎市議会議員団
Ⅰ
平成18年度
第1
総論
1
自民党は,個別外部監査人の要求に応じて平成15年度から同18年度までの会計帳簿及
び領収書等を提出してきたが,次のような問題があった。
会計帳簿は,各支出について日付・摘要・収入・支出の4項目の記載があり,これを各支
出の日付順に並べたものであった。費目の分類の記載が一切なく,会計帳簿の記載された各
支出が,収支報告書上のいずれの項目に該当する支出であるのかが不明であった。すなわち,
会計帳簿から収支報告書を再現することが不可能な状態であった。
このため個別外部監査人において,その独自の判断で各支出を収支報告書上の項目に分類
して判断を行った。その結果,当然ながら,外部監査人において振り分けた各項目の支出合
計額と,収支報告書上の各項目の合計額は,一致しなかった。
2
また自民党では,会派が各議員に政務調査を委託し,各議員が受託した政務調査に要した
支出について,各議員が個人的に出納帳簿をつけ,各支出に係る領収書等を個人で保管して
いた。毎月1回各議員が会派宛てに出納帳簿・領収書等及び印刷物があれば印刷物を提出し,
団長に口頭で説明を行っていた。各年度末に精算を行っていた。
このように議員個人が領収書等を保管していたところ,引退・落選した議員が領収書等を
処分したり,現議員でも事務所移転の際に領収書等を紛失したりしたため,大部分の領収書
を提出できないに至った。そのため,本監査では,会計帳簿上の項目中約半数についてが領
収証等の裏付けのない支出となるに至った。
本来領収書等がなく,他に支出を裏付ける資料がない場合は,当該支出の有無が確認でき
ない以上全額目的外支出とすべきところである。しかし,領収証等の裏付けがない支出につ
いて,
自民党が政務調査活動を全く行っていなかったといえないこともまた明らかであって,
すべて政務調査活動を行わなかったとして,目的外支出とするのは,実態とあまりに乖離し
すぎるため妥当ではない。
この点他の3会派の4年分の否認率と比較すると,領収書等の裏付けがない,又は領収書
等の裏付けがあっても種々の理由によって目的外支出とされた支出の割合は,最大でも3
0%未満に収まっているのであるから,本監査では,領収書等の裏付け資料がない場合であ
っても,10分の3を目的外支出であると判断することにした(ただし,人件費については,
-1-
自民党から支出を裏付ける資料が提出されたので,当該資料に基づく判断を行うので除外す
る。飲食費については,他の会派について,領収証等があっても概ね否認していることから
対象外とする。)
。
もっとも,川崎市政務調査条例及び同規則は,経理責任者において領収書等を整理・保存
することを明記しており,自民党が本監査対象期間においてとっていた上記領収書等の保管
方法は,これに反することは明らかであって,本監査はこれを是認するものではないことも
念のため付言しておく。
3
本監査では,自民党から提出された会計帳簿の各項目を,費目ごとに分類し,これらにつ
いて目的内か否かを認定し,かかる認定の結果得られる目的内支出の総額を,交付された政
務調査費の総額から控除して,目的外支出の総額を算出することとする。
第2
総括
平成18年度交付総額1億0260万0000円(剰余返還金なし)のうち
第3
1
目的外支出
3037万9523円
目的内支出
7222万0477円
研究研修費
収支報告書に記載されている金額
合
計
2296万1451円
(内訳)
出席負担金
908万1000円
講師謝礼
361万0000円
政務調査会議費
326万1000円
印刷製本費
480万0000円
資料購入費,他
138万0000円
不明
2
82万9451円
請求人が目的外と主張する金額及びその根拠
(1) 合
計
304万2651円
(内訳)
-2-
(2) 根
出席負担金
90万8100円
講師謝礼
36万1000円
政務調査会議費
32万6100円
印刷製本費
48万0000円
資料購入費,他
13万8000円
不明
82万9451円
拠
個別政策検討を対象とした政務調査活動支出以外に,通常の議員活動,政治活動が含ま
れている。少なくとも10分の1は使途基準に反する目的外支出である。
支出額が全費目・項目千円単位で記載され実費弁償の原則に反する。
支出内訳がないものは全額目的外支出である。
3
判断基準に則した研究研修費の使途分類
合
計
1418万3070円
(内訳)
各種会費
909万0515円
会議費
253万9745円
講師謝礼
156万0000円
研究研修旅費
4
99万2810円
判断
1418万3070円のうち
5
目的外支出
307万3979円
目的内支出
1110万9091円
理由
(1) 各種会費
会計帳簿上の会費・出席負担金等を各種会費として分類した。
支出を証明する資料が一切なく,どんな会合かが全く不明であるもの(合計587万9
030円)については,本件判断基準に照らし,10分の3である176万3709円を
目的外支出と判断する。
コンサート代・祭事の参加費(合計5万6500円)は,目的外支出である。
領収書の宛名が後援会名義である会場使用料(2800円)は目的外支出である。
-3-
1万円を誤って9万円と書いてしまった領収書の誤記については,実費を超える部分(8
万円)を目的外支出とする。
1万円を超過する会費(合計40万0660円)については当該超過部分(合計16万
0660円)を目的外支出とする。
その余の会費については,概ね適正な支出と認める。
(2) 会議費
支出を証明する資料がなく,使途が一切不明であるもの(合計99万2880円)につ
いては,本件判断基準に照らし,29万7864円を目的外支出と判断する。
領収書の宛名が後援会名義である食糧費(4000円)は目的外支出である。
会派控室ないし市役所第2庁舎会議室における会派会議(団会議,政策研修会,業界団
体ヒアリング等)に要した昼食の弁当代合計88万1946円のうち判断基準(昼食議員
1人1500円)を超える部分(合計39万7446円)を目的外支出とする。
(3) 講師謝礼
支出を証明する資料がなく,講師・講義内容・参加者等が不明であるもの(合計77万
円)については,本件判断基準に照らし,23万1000円を目的外支出と判断する。
(4) 研究研修旅費
研修・視察に伴う宿泊料40万3000円のうち,議員以外の宿泊料(合計8万円)は
目的外支出とする。
(5) 一覧表
使途
総額
9,090,515
7,026,846
2,063,669
会議費
2,539,745
1,840,435
699,310
講師謝礼
1,560,000
1,329,000
231,000
992,810
912,810
80,000
14,183,070
11,109,091
3,073,979
合計
1
目的外支出額
各種会費
研究研修旅費
第4
目的内支出額
視察調査費
収支報告書に記載されている金額
合
計
1519万7644円
(内訳)
旅費
760万0000円
宿泊費
481万0000円
-4-
バス等借上料
103万0000円
資料購入費,他
134万0000円
不明
2
41万7644円
請求人が目的外と主張する金額及びその根拠
(1) 合
(2) 根
計
189万5644円
旅費
76万0000円
宿泊費
48万1000円
バス等借上料
10万3000円
資料購入費他
13万4000円
不明
41万7644円
拠
個別政策検討を対象とした政務調査活動支出以外に,通常の議員活動,政治活動が含ま
れている。少なくとも10分の1は使途基準に反する目的外支出である。
支出額が全費目・項目千円単位で記載され実費弁償の原則に反する。
支出内訳がないものは全額目的外支出である。
3
判断基準に則した視察調査費の使途分類
合
計
592万6605円
(内訳)
4
視察旅費
282万0081円
交通費
310万6524円
判断
592万6605円のうち
5
目的外支出
61万5720円
目的内支出
531万0885円
理由
(1) 視察旅費
支出を証明する資料がなく,視察目的・行き先・宿泊数・参加者等が不明であるもの(合
計198万3200円)については,本件判断基準に照らし,59万4960円を目的外
支出と判断する。
(2) 交通費
-5-
タクシー代2万3100円については,領収書記載の金額2340円を超える部分(2
万0760円)を目的外支出とする。
その余のガソリン代,バス代,高速料金代,駐車場代,タクシー代等の交通費(合計3
08万5764円)については,本件判断基準で設定した上限額1140万円(年額60
万円に議員数19名を乗じた金額)を超えず,提出された領収等,レシート等と対照して
も,明らかに不当な金額や内容のものは特に見あたらないので,全額適正な支出として認
める。
(3) 一覧表
使途
第5
1
目的内支出額
総額
目的外支出額
視察旅費
2,820,081
2,225,121
594,960
交通費
3,106,524
3,085,764
20,760
合計
5,926,605
5,310,885
615,720
資料費
収支報告書に記載されている金額
合
計
1262万9512円
(内訳)
2
印刷製本費
712万0000円
書籍文献購入費
352万0000円
不明
198万9512円
請求人が目的外支出と主張する金額及びその根拠
(1) 合
計
305万3512円
印刷製本費
71万2000円
書籍文献購入費
35万2000円
不明
198万9512円
(2) 根拠
個別政策検討を対象とした政務調査活動支出以外に,通常の議員活動,政治活動が含ま
れている。少なくとも10分の1は使途基準に反する目的外支出である。
支出額が全費目・項目千円単位で記載され実費弁償の原則に反する。
支出内訳がないものは全額目的外支出である。
-6-
3
判断基準に則した資料費の使途分類
合
計
786万2695円
(内訳)
4
資料作成費
448万4718円
資料購入費
275万8360円
新聞購読料
61万9617円
判断
786万2695円のうち
5
目的外支出
226万5637円
目的内支出
559万7058円
理由
(1) 資料作成費
支出を証明する資料がなく,何の資料を作成したのかが不明であるもの(合計441万
9428円)については,本件判断基準に照らし,132万5828円を目的外支出と判
断する。
(2) 資料購入費
領収証等が存在せず,書籍名も不明なもの(合計213万7120円)については,本
件判断基準に照らし,64万1136円を目的外支出と判断する。
領収書の宛名が後援会名義であるもの(合計2万0000円)は,目的外支出である。
(3) 新聞購読料
議員個人の新聞購読料(合計27万8673円)は,本件判断基準で設定した控除額9
1万2000円(年額4万8000円に議員数19名を乗じた金額)を超えないため,議
員個人の1紙目の新聞購読料として,全額目的外支出とする。
(4) 一覧表
使途
目的外支出額
資料作成費
4,484,718
3,158,890
1,325,828
資料購入費
2,758,360
2,097,224
661,136
新聞購読料
619,617
340,944
278,673
7,862,695
5,597,058
2,265,637
合計
第6
目的内支出額
総額
広報・広聴費
-7-
1
収支報告書に記載されている金額
合
計
1785万5492円
(内訳)
2
政策討論会議
528万0000円
各種団体会議費
482万0000円
食糧費
190万0000円
印刷資料費,他
375万0000円
不明
210万5492円
請求人が目的外支出と主張する金額及びその根拠
(1) 合
計
368万0492円
政策討論会議
52万8000円
各種団体会議費
48万2000円
食糧費
19万0000円
印刷資料費,他
37万5000円
不明
210万5492円
(2) 根拠
個別政策検討を対象とした政務調査活動支出以外に,通常の議員活動,政治活動が含ま
れている。少なくとも10分の1は使途基準に反する目的外支出である。
支出額が全費目・項目千円単位で記載され実費弁償の原則に反する。
支出内訳がないものは全額目的外支出である。
3
判断基準に則した広報・広聴費の使途分類
合
計
3026万1166円
(内訳)
印刷関連費
広報送料
2141万0670円
651万3003円
食糧費
33万9962円
施設利用料
42万6265円
ホームページ作成・管理費
157万1266円
-8-
4
判断
3026万1166円のうち
5
目的外支出
648万3920円
目的内支出
2377万7246円
理由
(1) 印刷関連費
支出を証明する資料がなく,成果物も不明であるもの(合計1098万9246円)に
ついては,本件判断基準に照らし,329万6773円を目的外支出と判断する。
領収書の宛名が後援会名義であるもの(合計65万0160円)は,目的外支出である。
団長・副団長の名刺代(合計1万4175円)は,目的外支出とする。
(2) 広報送料
支出を証明する資料がなく,送付物が不明であるもの(618万3798円)について
は,本件判断基準に照らし,185万5139円を目的外支出と判断する。
(3) 食糧費
支出を証明する資料がなく,他に裏付ける資料がないもの(13万7851円)は目的
外支出とする。
イタリア料理店における飲食費(2万7845円)は,実質的な意見交換が行われたと
は認めがたいので,全額目的外支出とする。
業界団体のヒアリング等の昼食代(合計15万9418円)については,本判断基準に
照らし,議員一人あたり1500円を超える部分(合計10万8418円)を,目的外支
出とする。
その余の飲食費については,喫茶店,ファミリーレストラン等における飲食であって,
実質的な意見交換が全く行われていないとまではいえず,金額もさほど高額ではないので,
全額適正な支出として認める。
(4) 施設利用料
支出を証明する資料がなく,他に裏付ける資料がないもの(合計28万5000円)に
ついては,本件判断基準に照らし,8万5500円を目的外支出と判断する。
領収書の宛名が後援会となっているもの(合計
8800円)は,目的外支出である。
その余の支出は,
いずれも市政報告会等の会場借上料であって概ね適正な支出と認める。
(5) ホームページ作成・管理費
支出を証明する資料がなく,他に裏付ける資料がないもの(合計99万7530円)に
ついては,本件判断基準に照らし,29万9259円を目的外支出と判断する。
-9-
他の支出は,いずれも議員のホームページの制作・保守・管理・更新等に要した費用で
あって,当該ホームページの内容等に鑑みても,適正な支出として認める。
(6) 一覧表
使途
印刷関連費
17,449,562
3,961,108
6,513,003
4,657,864
1,855,139
食糧費
339,962
65,848
274,114
施設利用料
426,265
331,965
94,300
1,571,266
1,272,007
299,259
30,261,166
23,777,246
6,483,920
ホームページ作
成・管理費
合計
1
目的外支出額
21,410,670
広報送料
第7
目的内支出額
総額
人件費
収支報告書に記載されている金額
合
計
1114万9059円
(内訳)
2
報酬(政策スタッフ,アルバイト料)
953万0000円
不明
161万9059円
請求人が目的外支出と主張する金額及びその根拠
(1) 合
計
161万9059円
報酬(政策スタッフ・アルバイト料)
不明
(2) 根
0円
161万9059円
拠
報酬に関しては,議員18名の政務調査補助要員として妥当な範囲と認められる。
支出内訳がないものは全額目的外支出である。
3
判断基準に則した人件費の使途分類
合
4
計
3398万0670円
判断
3398万0670円のうち
-10-
5
目的外支出
1519万8921円
目的内支出
1878万1749円
理由
支出を証明する資料が何もない被雇用者の給与(合計
714万9600円)は,目的外
支出である。
その余の支出については,被雇用者の領収証,給与明細書及び賃金台帳等の提出があった
ことから,支出(合計2683万1070円)及び勤務実態はあったと認める。
もっとも,いずれの被雇用者についても,詳しい業務内容や政務調査に従事した割合は判
明しなかった。そこで,勤務実態が認められる者の給与(合計2683万1070円)につ
いては,後援会活動が含まれる可能性を考慮して,事務費に準じて10分の3(合計804
万9321円)を目的外支出とし,その余を適正な支出と認める。
一覧表
使途
人件費
第8
1
目的内支出額
総額
33,980,670
事務費
収支報告書に記載されている金額
合
計
1223万3331円
(内訳)
2
事務機器購入費
400万0000円
データー入力委託料
479万0000円
事務機器賃借料,他
240万0000円
不明
104万3331円
請求人が目的外支出と主張する金額及びその根拠
(1) 合
(2) 根
計
216万2331円
事務機器購入費
40万0000円
データー入力委託料
47万9000円
事務機器賃借料,他
24万0000円
不明
104万3331円
拠
-11-
18,781,749
目的外支出額
15,198,921
個別政策検討を対象とした政務調査活動支出以外に,通常の議員活動,政治活動が含ま
れている。少なくとも10分の1は使途基準に反する目的外支出である。
支出額が全費目・項目千円単位で記載され実費弁償の原則に反する。
支出内訳がないものは全額目的外支出である。
3
判断基準に則した事務費の使途分類
合
計
854万7150円
(内訳)
4
事務用品購入費
289万0398円
事務機器購入費
5万5865円
事務機器賃借料
197万8026円
パソコン関連費
93万9517円
通信費
105万4264円
送料
162万9080円
判断
854万7150円のうち
5
目的外支出
218万8856円
目的内支出
635万8294円
理由
(1) 事務用品購入費
支出を証明する資料がなく,購入品が不明なもの(合計190万6585円)
については,本件判断基準に照らし,57万1975円を目的外支出と判断する。
領収書の宛名が後援会になっているもの(合計4万0283円)は,目的外支出とする。
個人事務所に係る事務用品購入代73万4113円については,自民党川崎市議会議員
団所属議員は,すべて個人事務所と後援会事務所を兼ねているため,後援会活動も考慮す
る必要がある。そこで,所属議員の通話明細や政治資金規正法上の収支報告書記載の支出
金額等を考慮し,政務調査活動と後援会活動との按分割合として,7対3を採用するのが
相当である(すなわち10分の3を目的外支出とする。)。
したがって,本件判断基準に照らして按分し,22万0234円を目的外支出とする。
各支出内容,購入品目,レシート・領収証等の内容,支出金額等において社会通念上不
相当と認められるものとして,傘立て代(5124円),ひげそり等代(3202円),レ
-12-
タックス代(580円)は,目的外支出とする。
(2) 事務機器購入費
支出を証明する資料がなく,購入品が不明であるもの(4970円)については,本件
判断基準に照らし,1491円を目的外支出と判断する。
その他は,個人事務所におけるアダプタ,ICレコーダー及びデジタルカメラの購入費
(合計5万0895円)であり,台数や金額についても社会通念上不当に高いものは含ま
れておらず概ね適正な支出である。そして,個人事務所における購入費であるため,本件
判断基準に照らして按分し,1万5268円は目的外支出とする。
(3) 事務機器賃借料
支出を証明する資料がなく,他に裏付ける資料がないもの(合計62万4338円)に
ついては,本件判断基準に照らし,18万7301円を目的外支出と判断する。
個人事務所におけるコピー機等のリース料合計58万8086円について,本件判断基
準に照らして按分し,17万6426円を目的外支出とする。
(4) パソコン関連費
支出を証明する資料がなく,他に裏付ける資料がないもの(合計14万1070円)に
ついては,本件判断基準に照らし,4万2321円を目的外支出と判断する。
領収書の宛名が,第三者や後援会になっているもの(合計4万5360円)は,目的外
支出とする。
パソコンソフト筆まめの購入費(5180円)は,目的外支出である。
会派控室以外におけるPC等の購入費合計33万8050円については,本件判断基準
に照らして按分し,10万1415円を目的外支出とする。
その他の支出については,台数,金額,内容,購入者等いずれも不当な支出といえるも
のはなかった。
(5) 通信費
支出を証明する資料がなく,他に裏付ける資料がないもの(合計80万5051円)に
ついては,本件判断基準に照らし,24万1515円を目的外支出と判断する。
個人事務所(自宅は別)の通信費合計14万1523円のうち,本件判断基準に照らし
て按分し,4万2457円を目的外支出と判断する。
(6) 送料
支出を証明する資料がなく,他に裏付ける資料がないもの(合計45万0525円)に
ついては,本件判断基準に照らし,13万5158円を目的外支出と判断する。
また,個人事務所における送料合計117万8555円について,本件判断基準に照ら
して按分し,35万3566円を目的外支出とする。
-13-
(7) 一覧表
使途
第9
1
目的内支出額
総額
目的外支出額
事務用品購入費
2,890,398
2,049,000
841,398
事務機器購入費
55,865
39,106
16,759
事務機器賃借料
1,978,026
1,614,299
363,727
パソコン関連費
939,517
745,241
194,276
通信費
1,054,264
770,292
283,972
送料
1,629,080
1,140,356
488,724
合計
8,547,150
6,358,294
2,188,856
その他の経費
収支報告書に記載されている金額
合
計
1057万3511円
(内訳)
2
事務所賃借料
360万0000円
不明
697万3511円
請求人が目的外支出と主張する金額及びその根拠
(1) 合
計
384万6755円
事務所賃借料
36万0000円
記載なし
(2) 根
348万6755円
拠
個別政策検討を対象とした政務調査活動支出以外に,通常の議員活動,政治活動が含ま
れている。少なくとも10分の1は使途基準に反する目的外支出である。
支出額が全費目・項目千円単位で記載され実費弁償の原則に反する。
支出内訳がないものは全額目的外支出とすべきであるが,使途基準に沿った支出が含ま
れているとみなしても,少なくとも2分の1は使途基準に反する目的外支出である。
3
判断基準に則したその他の経費の使途分類
合
計
509万0398円
(内訳)
事務所賃借料
317万9876円
-14-
その他
4
191万0522円
判断
509万0398円のうち
5
目的外支出
380万4244円
目的内支出
128万6154円
理由
(1) 事務所賃借料
議員個人事務所の賃借料及び駐車場賃借料の合計317万9876円は,全額目的外支
出である。
(2) その他
支出を証明する資料がなく,他に裏付ける資料がないもの(合計183万7362円)
については,本件判断基準に照らし,55万1208円を目的外支出と判断する。
空気清浄機のフィルター代(合計7万3160円)は,市政の調査研究と関連しないの
で全額目的外支出とする。
(3) 一覧表
使途
第10
目的内支出額
総額
目的外支出額
事務所賃借料
3,179,876
0
3,179,876
その他
1,910,522
1,286,154
624,368
合計
5,090,398
1,286,154
3,804,244
まとめ
以上より,会計帳簿上の合計額1億0585万1754円のうち,7222万0477円を
目的内支出と認める。そこで,平成18年度交付総額1億0260万0000円(剰余返還金
なし)から,目的内支出7222万0477円を控除した残額3037万9523円を目的外
支出と判断する。
-15-
Ⅱ
平成17年度
第1
総括
平成17年度交付総額9945万0000円(剰余返還金なし)のうち
第2
1
目的外支出
3327万3146円
目的内支出
6617万6854円
研究研修費
収支報告書に記載されている金額
合
計
2427万3276円
(内訳)
出席負担金
865万0000円
講師謝礼
465万0000円
政務調査会議費
375万0000円
印刷製本費
368万0000円
資料購入費,他
354万0000円
不明
2
3276円
請求人が目的外と主張する金額及びその根拠
(1) 合
計
243万0276円
(内訳)
出席負担金
86万5000円
講師謝礼
46万5000円
政務調査会議費
37万5000円
印刷製本費
36万8000円
資料購入費,他
35万4000円
不明
(2) 根
3276円
拠
個別政策検討を対象とした政務調査活動支出以外に,通常の議員活動,政治活動が含ま
れている。少なくとも10分の1は使途基準に反する目的外支出である。
支出額が全費目・項目千円単位で記載され実費弁償の原則に反する。
-16-
支出内訳がないものは全額目的外支出である。
3
判断基準に則した研究研修費の使途分類
合
計
1251万5626円
(内訳)
各種会費
875万4202円
会議経費
180万0504円
講師謝礼
191万9520円
研究研修旅費
4
4万1400円
判断
1251万5626円のうち
5
目的外支出
269万5350円
目的内支出
982万0276円
理由
(1) 各種会費
支出を証明する資料が一切なく,会議・会合の詳細が全く不明であるもの(合計652
万4060円)については,本件判断基準に照らし,195万7218円を目的外支出と
判断する。
1回の会費が1万円を超過する会費(合計69万4938円)については当該超過部分
(合計26万4938円)を目的外支出とする。
その余の会費については,概ね適正な支出と認める。
(2) 会議費
支出を証明する資料がなく,使途が一切不明であるもの(合計80万9813円)につ
いては,本件判断基準に照らし,24万2943円を目的外支出と判断する。
団会議,政策研修会,業界ヒアリング等に要した昼食の弁当代合計54万2995円の
うち判断基準(昼食1人1500円)を超える部分(合計19万1995円)を目的外支
出とする。
(3) 講師謝礼
支出を証明する資料がなく,講師・講義内容・参加者等が不明であるもの(合計12万
7520円)については,本件判断基準に照らし,3万8256円を目的外支出と判断す
-17-
る。
(4) 研究研修旅費
全額適正な支出と認める。
(5) 一覧表
使途
8,754,202
6,532,046
2,222,156
会議経費
1,800,504
1,365,566
434,938
講師謝礼
1,919,520
1,881,264
38,256
41,400
41,400
0
12,515,626
9,820,276
2,695,350
合計
1
目的外支出額
各種会費
研究研修旅費
第3
目的内支出額
総額
視察調査費
収支報告書に記載されている金額
合
計
1562万4602円
(内訳)
旅費
640万0000円
宿泊費
371万0000円
バス等借上料
340万0000円
資料購入費,他
211万0000円
不明
2
4602円
請求人が目的外と主張する金額及びその根拠
(1) 合
計
旅費
64万0000円
宿泊費
37万1000円
バス等借上料
34万0000円
資料購入費,他
21万1000円
不明
(2) 根
156万6602円
4602円
拠
個別政策検討を対象とした政務調査活動支出以外に,通常の議員活動,政治活動が含ま
れている。少なくとも10分の1は使途基準に反する目的外支出である。
支出額が全費目・項目千円単位で記載され実費弁償の原則に反する。
-18-
支出内訳がないものは全額目的外支出である。
3
判断基準に則した視察調査費の使途分類
合
計
549万0721円
(内訳)
4
視察旅費
242万8730円
交通費
306万1991円
判断
549万0721円のうち
5
目的外支出
47万4639円
目的内支出
501万6082円
理由
(1) 視察旅費
支出を証明する資料がなく,視察目的・行き先・宿泊数・参加者等が不明であるもの(合
計158万2130円)については,本件判断基準に照らし,47万4639円を目的外
支出と判断する。
(2) 交通費
交通費合計306万1991円については,本件判断基準で設定した上限額1140万
円(年額60万円に議員数19名を乗じた金額)を超えず,全額適正な支出として認める。
(3) 一覧表
使途
第4
1
目的内支出額
総額
目的外支出額
視察旅費
2,428,730
1,954,091
474,639
交通費
3,061,991
3,061,991
0
合計
5,490,721
5,016,082
474,639
資料費
収支報告書に記載されている金額
合
計
1223万2030円
(内訳)
印刷製本費
730万0000円
-19-
書籍文献購入費
493万0000円
不明
2
2030円
請求人が目的外支出と主張する金額及びその根拠
(1) 合
計
122万5030円
印刷製本費
73万0000円
書籍文献購入費
49万3000円
不明
(2) 根
2030円
拠
個別政策検討を対象とした政務調査活動支出以外に,通常の議員活動,政治活動が含ま
れている。少なくとも10分の1は使途基準に反する目的外支出である。
支出額が全費目・項目千円単位で記載され実費弁償の原則に反する。
支出内訳がないものは全額目的外支出である。
3
判断基準に則した資料費の使途分類
合
計
875万5915円
(内訳)
4
資料作成費
476万3893円
資料購入費
345万2385円
新聞購読料
53万9637円
判断
875万5915円のうち
5
目的外支出
172万6789円
目的内支出
702万9126円
理由
(1) 資料作成費
支出を証明する資料がなく,何の資料を作成したのかが不明であるもの(合計219万
4006円)については,本件判断基準に照らし,65万8201円を目的外支出と判断
する。
(2) 資料購入費
支出を証明する資料がなく,書籍名も不明なもの(合計239万4450円)について
-20-
は,本件判断基準に照らし,71万8335円を目的外支出と判断する。
領収書の宛名が後援会名義であるもの(合計1万7600円)は,目的外支出である。
地域問題研究用の資料購入費15万3000円については,出金伝票に記載されている
金額1万5000円を超える部分(13万7700円)は支出がないことが明らかなので,
目的外支出と判断する。
(3) 新聞購読料
議員個人の新聞購読料(合計19万4953円)は,本件判断基準で設定した控除額9
1万2000円(年額4万8000円に議員数19名を乗じた金額)を超えないため,個
人の1紙目の新聞購読料として,全額目的外支出とする。
(4) 一覧表
使途
1
4,763,893
4,105,692
658,201
資料購入費
3,452,385
2,578,750
873,635
新聞購読料
539,637
344,684
194,953
8,755,915
7,029,126
1,726,789
広報・広聴費
収支報告書に記載されている金額
合
計
1444万4270円
(内訳)
政策討論会議
487万0000円
各種団体会議費
446万0000円
食糧費
257万0000円
印刷資料費,他
254万0000円
不明
2
目的外支出額
資料作成費
合計
第5
目的内支出額
総額
4270円
請求人が目的外支出と主張する金額及びその根拠
(1) 合
計
144万8270円
政策討論会議
48万7000円
各種団体会議費
44万6000円
食糧費
25万7000円
印刷資料費,他
25万4000円
-21-
不明
(2) 根
4270円
拠
個別政策検討を対象とした政務調査活動支出以外に,通常の議員活動,政治活動が含ま
れている。少なくとも10分の1は使途基準に反する目的外支出である。
支出額が全費目・項目千円単位で記載され実費弁償の原則に反する。
支出内訳がないものは全額目的外支出である。
3
判断基準に則した広報・広聴費の使途分類
合
計
2862万0005円
(内訳)
印刷関連費
2220万2128円
広報送料
4
448万6992円
食糧費
76万5761円
施設利用料
77万3660円
ホームページ作成・管理費
39万1464円
判断
2862万0005円のうち
5
目的外支出
773万7769円
目的内支出
2088万2236円
理由
(1) 印刷関連費
支出を証明する資料がなく,成果物も不明であるもの(合計1644万5683円)に
ついては,本件判断基準に照らし,493万3704円を目的外支出と判断する。
領収書の宛名が後援会名義であるもの(合計71万5950円)は,目的外支出とする。
(2) 広報送料
支出を証明する資料がなく,送付物が不明であるもの(合計448万6992円)につ
いては,本件判断基準に照らし,134万6097円を目的外支出と判断する。
(3) 食糧費
支出を証明する資料がなく,他に裏付ける資料がないもの(合計28万6900円)は
目的外支出である。
業界団体のヒアリング等の昼食代(合計32万6009円)で,議員一人あたり150
-22-
0円を超過する部分(合計24万6509円)は,目的外支出である。
その余の飲食費については,喫茶店,ファミリーレストラン等における飲食であって,
実質的な意見交換が全く行われていないとまではいえず,金額もさほど高額ではないので,
全額適正な支出として認める。
(4) 施設利用料
支出を証明する資料がなく,他に裏付ける資料がないもの(合計37万9980円)に
ついては,本件判断基準に照らし,11万3994円を目的外支出と判断する。は,目的
外支出である。
その余の支出は,いずれも市政報告会等の会場借上料であって概ね適正な支出と認める。
(5) ホームページ作成・管理費
支出を証明する資料がなく,他に裏付ける資料がないもの(合計31万5385円)に
ついては,本件判断基準に照らし,9万4615円を目的外支出と判断する。は,目的外
支出とする。
他の支出は,いずれも議員のホームページの制作・保守・管理・更新等に要した外注費
又は人件費であって,当該ホームページの内容等に鑑みても,適正な支出として認める。
(6) 一覧表
使途
印刷関連費
16,552,474
5,649,654
4,486,992
3,140,895
1,346,097
食糧費
765,761
232,352
533,409
施設利用料
773,660
659,666
113,994
391,464
296,849
94,615
28,620,005
20,882,236
7,737,769
ホームページ作
成・管理費
合計
1
目的外支出額
22,202,128
広報送料
第6
目的内支出額
総額
人件費
収支報告書に記載されている金額
合
計
638万0201円
(内訳)
報酬(政策スタッフ,アルバイト料)612万0000円
不明
26万0201円
-23-
2
請求人が目的外支出と主張する金額及びその根拠
(1) 合
計
(2) 根
87万2201円
報酬(政策スタッフ・アルバイト料)
61万2000円(誤記)
不明
26万0201円
拠
報酬に関しては,議員18名の政務調査補助要員として妥当な範囲と認められる。
支出内訳がないものは全額目的外支出である。
3
判断基準に則した人件費の使途分類
合
4
計
3334万6895円
判断
3334万6895円のうち
5
目的外支出
1764万1408円
目的内支出
1570万5487円
理由
支出を証明する資料がなく,勤務実態が不明である人件費合計1091万0485円は,
目的外支出である。
平成17年度では,被雇用者のうち1名が議員の親族であった。提出された賃金台帳や詳
しい勤務実態の説明により親族を含むその余の被雇用者については,支出及び勤務実態はあ
ったと認める。
もっとも,勤務実態は認められるものの,業務内容や政務調査に従事した割合は不明であ
る。そこで,後援会活動が含まれる可能性を考慮して,事務費に準じて10分の3を目的外
支出とする。
したがって,政務調査に従事した割合が明らかでない者に係る給与の合計2243万64
10円のうち,673万0923円を目的外支出とし,その余を適正な支出と認める。
一覧表
使途
人件費
第7
目的内支出額
総額
33,346,895
事務費
-24-
15,705,487
目的外支出額
17,641,408
1
収支報告書に記載されている金額
合
計
1443万7006円
(内訳)
事務機器購入費
713万0000円
データー入力委託料
479万0000円
事務機器賃借料,他
251万0000円
不明
2
7006円
請求人が目的外支出と主張する金額及びその根拠
(1) 合
計
145万0006円
事務機器購入費
71万3000円
データー入力委託料
47万9000円
事務機器賃借料,他
25万1000円
不明
(2) 根
7006円
拠
個別政策検討を対象とした政務調査活動支出以外に,通常の議員活動,政治活動が含ま
れている。少なくとも10分の1は使途基準に反する目的外支出である。
支出額が全費目・項目千円単位で記載され実費弁償の原則に反する。
支出内訳がないものは全額目的外支出である。
3
判断基準に則した事務費の使途分類
合
計
918万1408円
(内訳)
事務用品購入費
378万8561円
事務機器購入費
106万9906円
事務機器賃借料
130万2649円
パソコン関連費
105万9457円
通信費
117万7220円
送料
4
78万3615円
判断
918万1408円のうち
目的外支出
238万3325円
-25-
目的内支出
5
679万8083円
理由
(1) 事務用品購入費
支出を証明する資料がなく,何を購入したのかが不明であるもの(合計306万870
0円)については,本件判断基準に照らし,92万0610円を目的外支出と判断する。
個人事務所に係る事務用品購入代59万3405円について判断基準に照らして按分し,
17万8021円を目的外支出とし,その余の支出は適正な支出と認める。
(2) 事務機器購入費
支出を証明する資料がなく,何を購入したのかが不明であるもの(合計43万5800
円)については,本件判断基準に照らし,13万0740円を目的外支出と判断する。
その他は,個人事務所におけるFAX機器,市政報告会用拡声器等の購入費(合計63
万4106円)であり,台数や金額についても社会通念上不当に高いものは含まれておら
ず,概ね適正な支出である。本件判断基準に照らして按分し,19万0231円を目的外
支出とし,その余は適正な支出と認める。
(3) 事務機器賃借料
支出を証明する資料がなく,他に裏付ける資料がないもの(合計40万5083円)に
ついては,本件判断基準に照らし,12万1524円を目的外支出と判断する。
個人事務所におけるパソコン,コピー機及び紙折り機のリース料合計6万4082円に
ついて,本件判断基準に照らして按分し,1万9225円を目的外支出とし,その余は適
正な支出と認める。
(4) パソコン関連費
支出を証明する資料がなく,他に裏付ける資料がないもの(合計78万1127円)に
ついては,本件判断基準に照らし,23万4338円を目的外支出と判断する。
個人事務所におけるパソコン購入費18万5700円について,本件判断基準に照らし
て按分し,5万5710円を目的外支出とし,その余を適正な支出と認める。
(5) 通信費
支出を証明する資料がなく,他に裏付ける資料がない通信費(合計96万3910円)
については,本件判断基準に照らし,28万9173円を目的外支出と判断する。
領収書の宛名が後援会名義になっている通信費8960円は,目的外支出である。
(6) 送料
支出を証明する資料がなく,他に裏付ける資料がないもの(合計39万9990円)に
ついては,本件判断基準に照らし,11万9997円を目的外支出と判断する。
-26-
また,個人事務所における送料合計38万2655円について,本判断基準に照らして
按分し,11万4796円を目的外支出とする。
(7) 一覧表
使途
第8
1
目的内支出額
総額
目的外支出額
事務用品購入費
3,788,561
2,689,930
1,098,631
事務機器購入費
1,069,906
748,935
320,971
事務機器賃借料
1,302,649
1,161,900
140,749
パソコン関連費
1,059,457
769,409
290,048
通信費
1,177,220
879,087
298,133
送料
783,615
548,822
234,793
合計
9,181,408
6,798,083
2,383,325
その他の経費
収支報告書に記載されている金額
合
計
1205万8615円
(内訳)
2
事務所賃借料
240万0000円
不明
965万8615円
請求人が目的外支出と主張する金額及びその根拠
(1) 合
計
506万9307円
事務所賃借料
不明
(2) 根
24万0000円
482万9307円
拠
個別政策検討を対象とした政務調査活動支出以外に,通常の議員活動,政治活動が含ま
れている。少なくとも10分の1は使途基準に反する目的外支出である。
支出額が全費目・項目千円単位で記載され実費弁償の原則に反する。
支出内訳がないものは全額目的外支出とすべきであるが,使途基準に沿った支出が含ま
れているとみなしても,少なくとも2分の1は使途基準に反する目的外支出である。
3
判断基準に則したその他の経費の使途分類
-27-
合
計
370万2347円
(内訳)
事務所賃借料
その他
4
86万5000円
283万7347円
判断
370万2347円のうち
5
目的外支出
277万6783円
目的内支出
92万5564円
理由
(1) 事務所賃借料
議員個人事務所の賃借料及び駐車場賃借料の合計86万5000円は,全額目的外支出
とする。
(2) その他
支出を証明する資料がなく,他に裏付ける資料がないもの(合計132万2234円)
については,本件判断基準に照らし,39万6670円を目的外支出と判断する。
個人事務所の水光熱費(合計133万5113円)は,目的外支出である。
清掃料18万0000円は,市政の調査研究と関連しないので全額目的外支出とする。
(3) 一覧表
使途
事務所賃借料
第9
目的内支出額
総額
目的外支出額
865,000
0
865,000
その他
2,837,347
925,564
1,911,783
合計
3,702,347
925,564
2,776,783
まとめ
以上より,会計帳簿上の合計額1億0161万2917円のうち,6617万6854円を
目的内支出と認める。そこで,平成17年度交付総額9945万0000円(剰余返還金なし)
から,目的内支出6617万6854円を控除した残額3327万3146円を目的外支出と
判断する。
-28-
Ⅲ
平成16年度
第1
総括
平成16年度交付総額9810万0000円(剰余返還金なし)のうち
第2
1
目的外支出
2811万9415円
目的内支出
6998万0585円
研究研修費
収支報告書に記載されている金額
合
計
3012万8454円
(内訳)
出席負担金
2
1958万6886円
講師謝礼
602万6735円
政務調査会議費
451万4833円
請求人が目的外と主張する金額及びその根拠
(1) 合
計
301万2844円
(内訳)
出席負担金
195万8688円
講師謝礼
60万2673円
政務調査会議費
45万1483円
(2) 根 拠
個別政策検討を対象とした政務調査活動支出以外に,通常の議員活動,政治活動が含ま
れている。少なくとも10分の1は使途基準に反する目的外支出である。
3
判断基準に則した研究研修費の使途分類
合
計
1249万6251円
(内訳)
各種会費
686万1108円
会議経費
377万4423円
-29-
講師謝礼
研修研究旅費
4
171万3000円
14万7720円
判断
1249万6251円のうち
5
目的外支出
309万8606円
目的内支出
939万7645円
理由
(1) 各種会費
支出を証明する資料が一切なく,どんな会合かが全く不明であるもの(合計472万0
448円)については,本件判断基準に照らし,141万6134円を目的外支出と判断
する。
祭事の参加費(合計5万2000円)は,目的外支出である。
1万円を超過する会費(合計60万1710円)については当該超過部分(合計37万
1710円)を目的外支出とする。
その余の会費については,概ね適正な支出と認める。
(2) 会議経費
支出を証明する資料がなく,使途が一切不明であるもの(合計206万0964円)に
ついては,本件判断基準に照らし,61万8289円を目的外支出と判断する。
会議の昼食代(合計50万7165円)のうち,議員1人1500円を超過する部分(合
計26万2665円)は目的外支出である。
(3) 講師謝礼
支出を証明する資料がなく,講師・講義内容・参加者等が不明であるもの(合計125
万3000円)については,本件判断基準に照らし,37万5900円を目的外支出と判
断する。
(4) 研究研修旅費
支出を証明する資料がなく,研修目的・行き先・宿泊数・参加者等が不明であるもの(合
計6360円)については,本件判断基準に照らし,1908円を目的外支出と判断する。
(5) 一覧表
使途
各種会費
目的内支出額
総額
6,861,108
-30-
5,021,264
目的外支出額
1,839,844
会議経費
3,774,423
2,893,469
880,954
講師謝礼
1,713,000
1,337,100
375,900
147,720
145,812
1,908
12,496,251
9,397,645
3,098,606
研究研修旅費
合計
第3
1
視察調査費
収支報告書に記載されている金額
(内訳)
合
計
1613万6094円
(内訳)
旅費
542万2275円
宿泊費
2
1071万3819円
請求人が目的外と主張する金額及びその根拠
(1) 合
計
161万3608円
(内訳)
旅費
54万2227円
宿泊費
(2) 根
107万1381円
拠
個別政策検討を対象とした政務調査活動支出以外に,通常の議員活動,政治活動が含ま
れている。少なくとも10分の1は使途基準に反する目的外支出である。
3
判断基準に則した視察調査費の使途分類
合
計
455万1130円
(内訳)
4
視察旅費
121万7740円
交通費
333万3390円
判断
455万1130円のうち
目的外支出
24万3757円
目的内支出
430万7373円
-31-
5
理由
(1) 視察旅費
支出を証明する資料がなく,視察目的・行き先・宿泊数・参加者等が不明であるもの(合
計79万9190円)については,本件判断基準に照らし,23万9757円を目的外支
出と判断する。
(2) 交通費
ガソリン代合計1万6875円については,レシート記載の金額を超える部分(合計4
000円)は支出がないことが明らかなので,目的外支出とする。
その余の交通費(合計332万9390円)は,本件判断基準で設定した上限額108
0万円(年額60万円に議員数18名を乗じた金額)を超えず,提出された領収等,レシ
ート等と対照しても,明らかに不当な金額や内容のものは特に見あたらないので,全額適
正な支出として認める。
(3) 一覧表
使途
第4
1
目的内支出額
総額
目的外支出額
視察旅費
1,217,740
977,983
239,757
交通費
3,333,390
3,329,390
4,000
合計
4,551,130
4,307,373
243,757
資料費
収支報告書に記載されている金額
合
計
1102万8916円
(内訳)
2
印刷製本費
753万9355円
書籍文献購入費
348万9561円
請求人が目的外支出と主張する金額及びその根拠
(1) 合
計
110万2891円
印刷製本費
75万3935円
書籍文献購入費
34万8956円
(2) 根
拠
個別政策検討を対象とした政務調査活動支出以外に,通常の議員活動,政治活動が含ま
-32-
れている。少なくとも10分の1は使途基準に反する目的外支出である。
3
判断基準に則した資料費の使途分類
合
計
354万8232円
(内訳)
4
資料作成費
104万5306円
資料購入費
189万5204円
新聞購読料
60万7722円
判断
354万8232円のうち
5
目的外支出
97万2005円
目的内支出
257万6227円
理由
(1) 資料作成費
支出を証明する資料がなく,何の資料を作成したのかが不明であるもの(合計88万3
817円)については,本件判断基準に照らし,26万5145円を目的外支出と判断す
る。
(2) 資料購入費
支出を証明する資料がなく,書籍名も不明なもの(合計155万9359円)について
は,本件判断基準に照らし,46万7807円を目的外支出と判断する。
(3) 新聞購読料
議員個人の新聞購読料(合計23万9053円)は,本件判断基準で設定した控除額8
6万4000円(年額4万8000円に議員数18名を乗じた金額)を超えないため,個
人の1紙目の新聞購読料として,全額目的外支出とする。
(4) 一覧表
使途
目的内支出額
総額
目的外支出額
資料作成費
1,045,306
780,161
265,145
資料購入費
1,895,204
1,427,397
467,807
新聞購読料
607,722
368,669
239,053
3,548,232
2,576,227
972,005
合計
-33-
第5
1
広報・広聴費
収支報告書に記載されている金額
合
計
1174万5441円
(内訳)
2
印刷資料費
595万2055円
政策討論会議
364万5633円
食糧費
214万7753円
請求人が目的外支出と主張する金額及びその根拠
(1) 合
計
117万4543円
(内訳)
印刷資料費
59万5205円
政策討論会議
36万4563円
食糧費
21万4775円
(2) 根
拠
個別政策検討を対象とした政務調査活動支出以外に,通常の議員活動,政治活動が含ま
れている。少なくとも10分の1は使途基準に反する目的外支出である。
3
判断基準に則した広報・広聴費の使途分類
合
計
3381万7276円
(内訳)
印刷関連費
2721万7068円
広報送料
323万5575円
食糧費
37万7891円
施設利用料
99万6875円
ホームページ作成・管理費
4
198万9867円
判断
3381万7276円のうち
目的外支出
605万3073円
目的内支出
2776万4203円
-34-
5
理由
(1) 印刷関連費
支出を証明する資料がなく,成果物も不明であるもの(合計1521万5124円)に
ついては,本件判断基準に照らし,456万4537円を目的外支出と判断する。
(2) 広報送料
支出を証明する資料がなく,送付物が不明であるもの(261万2375円)について
は,本件判断基準に照らし,78万3712円を目的外支出と判断する。
(3) 食糧費
支出を証明する資料がなく,他に裏付ける資料がないもの(合計31万3634円)は
目的外支出とする。
意見交換会の昼食代(2000円)で,議員一人あたり1500円を超える部分(50
0円)を,目的外支出とする。
その余の飲食費については,喫茶店,ファミリーレストラン等における飲食であって,
実質的な意見交換が全く行われていないとまではいえず,金額もさほど高額ではないので,
全額適正な支出として認める。
(4) 施設利用料
支出を証明する資料がなく,他に裏付ける資料がないもの(合計66万6800円)に
ついては,本件判断基準に照らし,20万0040円を目的外支出と判断する。は,目的
外支出である。
その余の支出は,
いずれも市政報告会等の会場借上料であって概ね適正な支出と認める。
(5) ホームページ作成・管理費
支出を証明する資料がなく,他に裏付ける資料がないもの(合計63万5500円)に
ついては,本件判断基準に照らし,19万0650円を目的外支出と判断する。
他の支出は,いずれも議員のホームページの制作・保守・管理・更新等に要した外注費
又は人件費であって,当該ホームページの内容等に鑑みても,適正な支出として認める。
(6) 一覧表
使途
印刷関連費
目的内支出額
総額
目的外支出額
27,217,068
22,652,531
4,564,537
3,235,575
2,451,863
783,712
食糧費
377,891
63,757
314,134
施設利用料
996,875
796,835
200,040
1,989,867
1,799,217
190,650
広報送料
ホームページ作
-35-
成・管理費
合計
第6
33,817,276
27,764,203
6,053,073
人件費
1
収支報告書上の金額
合
計
580万5550円
(内訳)
報酬(政策スタッフ,アルバイト料)
2
580万5550円
請求人が目的外支出と主張する金額及びその根拠
(1) 合
計
0円
報酬(政策スタッフ・アルバイト料)
(2) 根
0円
拠
報酬に関しては,議員18名の政務調査補助要員として妥当な範囲と認められる。
3
判断基準に則した人件費の使途分類
合
4
計
3486万6005円
判断
3486万6005円のうち
5
目的外支出
1609万4696円
目的内支出
1877万1309円
理由
支出を証明する資料が何もない被雇用者の給与(合計804万9850円)は,目的外支
出である。
その余の支出については,被雇用者の領収証,給与明細書及び賃金台帳等の提出があった
ことから,親族2名を含む全員について支出(合計2681万6155円)及び勤務実態は
あったと認める。
もっとも,勤務実態は認められるものの,いずれの被雇用者についても,業務内容や政務
調査に従事した割合は不明である。そこで,勤務実態が認められる者の給与(合計2681
万6155円)については,後援会活動が含まれる可能性を考慮して,事務費に準じて10
-36-
分の3(合計
804万4846円)を目的外支出とし,その余を適正な支出と認める。
一覧表
使途
人件費
第7
1
目的内支出額
総額
34,866,005
目的外支出額
18,771,309
16,094,696
事務費
収支報告書に記載されている金額
合
計
1150万5885円
(内訳)
2
事務機器購入費
594万5518円
データー入力委託料
343万7608円
事務機器賃借料
212万2759円
請求人が目的外支出と主張する金額及びその根拠
(1) 合
計
115万0586円
事務機器購入費
59万4551円
データー入力委託料
34万3760円
事務機器賃借料
21万2275円
(2) 根
拠
個別政策検討を対象とした政務調査活動支出以外に,通常の議員活動,政治活動が含ま
れている。少なくとも10分の1は使途基準に反する目的外支出である。
3
判断基準に則した事務費の使途分類
合
計
685万0566円
(内訳)
事務用品購入費
186万0938円
事務機器購入費
37万1680円
事務機器賃借料
165万0160円
パソコン関連費
30万9942円
通信費
151万3569円
送料
114万4277円
-37-
4
判断
685万0566円のうち
5
目的外支出
172万1693円
目的内支出
512万8873円
理由
(1) 事務用品購入費
支出を証明する資料がなく,購入品が不明なもの(合計155万5162円)について
は,本件判断基準に照らし,46万6548円を目的外支出と判断する。
領収書の宛名が第三者名義になっているもの(合計2万2470円)は,目的外支出と
する。
個人事務所に係る事務用品購入代9万2784円について判断基準に照らして按分し,
2万7835円を目的外支出とする。
(2) 事務機器購入費
支出を証明する資料がなく,購入品が不明であるもの(合計12万7390円)につい
ては,本件判断基準に照らし,3万8217円を目的外支出と判断する。
個人事務所におけるコピー機の購入費用18万5700円については,本件判断基準に
照らして按分し,5万5710円を目的外支出とする。
(3) 事務機器賃借料
支出を証明する資料がなく,他に裏付ける資料がないもの(合計83万3955円)に
ついては,本件判断基準に照らし,25万0186円を目的外支出と判断する。
(4) パソコン関連費
支出を証明する資料がなく,他に裏付ける資料がないもの(合計29万6124円)に
ついては,本件判断基準に照らし,8万8837円を目的外支出と判断する。
個人事務所におけるプリンターインク代合計1万3818円については,本件判断基準
に照らして按分し,4145円を目的外支出とする。
(5) 通信費
支出を証明する資料がなく,他に裏付ける資料がないもの(合計141万4876円)
については,本件判断基準に照らし,42万4462円を目的外支出と判断する。
(6) 送料
支出を証明する資料がなく,他に裏付ける資料がないもの(合計110万6862円)
については,本件判断基準に照らし,33万2059円を目的外支出と判断する。
-38-
また,議員個人事務所における送料合計3万7415円について,本件判断基準に照ら
して按分し,1万1224円を目的外支出とする。
(7) 一覧表
使途
第8
1
総額
目的内支出
目的外支出
事務用品購入費
1,860,938
1,344,085
516,853
事務機器購入費
371,680
277,753
93,927
事務機器賃借料
1,650,160
1,399,974
250,186
パソコン関連費
309,942
216,960
92,982
通信費
1,513,569
1,089,107
424,462
送料
1,144,277
800,994
343,283
合計
6,850,566
5,128,873
1,721,693
その他の経費
収支報告書に記載されている金額
合
計
1174万9660円
(内訳)
記載なし
2
1174万9660円
請求人が目的外支出と主張する金額及びその根拠
(1) 合
計
587万4830円
記載なし
(2) 根
587万4830円
拠
支出内訳がないものは全額目的外支出とすべきであるが,使途基準に沿った支出が含ま
れているとみなしても,少なくとも2分の1は使途基準に反する目的外支出である。
3
判断基準に則したその他の経費の使途分類
合
計
460万9716円
(内訳)
事務所賃借料
その他
60万0000円
400万9716円
-39-
4
判断
460万9716円のうち
5
目的外支出
257万4761円
目的内支出
203万4955円
理由
(1) 事務所賃借料
議員個人事務所の賃借料合計60万0000円は,全額目的外支出である。
(2) その他
支出を証明する資料がなく,他に裏付ける資料がないもの(287万7119円)につ
いては,本件判断基準に照らし,86万3135円を目的外支出と判断する。
個人事務所の水光熱費(合計101万7038円)は,目的外支出である。
空気清浄機のフィルター代(合計6万7503円),電話の消毒代(6900円)及び薬
代(合計2万0185円)は,市政の調査研究と関連しないので全額目的外支出とする。
(3) 一覧表
使途
事務所賃借料
第9
目的内支出額
総額
目的外支出額
600,000
0
600,000
その他
4,009,716
2,034,955
1,974,761
合計
4,609,716
2,034,955
2,574,761
まとめ
以上より,会計帳簿上の合計額1億0073万9176円のうち,6998万0585円を
目的内支出と認める。そこで,平成16年度交付総額9810万0000円(剰余返還金なし)
から,目的内支出6998万0585円を控除した残額2811万9415円を目的外支出と
判断する。
-40-
Ⅳ
平成15年度
第1
総括
平成15年度交付総額9405万0000円(剰余返還金なし)のうち
第2
1
目的外支出
2928万2877円
目的内支出
6476万7123円
研究研修費
収支報告書に記載されている金額
合
計
2175万7163円
(内訳)
出席負担金
2
1414万2156円
講師謝礼
435万1433円
政務調査会議費
326万3574円
請求人が目的外と主張する金額及びその根拠
(1) 合
計
217万5715円
出席負担金
(2) 根
141万4215円
講師謝礼
43万5143円
政務調査会議費
32万6357円
拠
個別政策検討を対象とした政務調査活動支出以外に,通常の議員活動,政治活動が含ま
れている。少なくとも10分の1は使途基準に反する目的外支出である。
3
判断基準に則した研究研修費の使途分類
合
計
1101万0805円
(内訳)
各種会費
504万4163円
会議経費
399万3167円
講師謝礼
145万2100円
-41-
研究研修旅費
4
52万1375円
判断
1101万0805円のうち
5
目的外支出
216万9061円
目的内支出
884万1744円
理由
(1) 各種会費
支出を証明する資料が一切なく,どんな会合かが全く不明であるもの(合計405万3
691円)については,本件判断基準に照らし,121万6107円を目的外支出と判断
する。
祭事の参加費(合計1万5000円),音楽同好会の会費(1万円)は,目的外支出で
ある。
1万円を超過する会費(合計3万4000円)については当該超過部分(合計1万40
00円)を目的外支出とする。
(2) 会議経費
支出を証明する資料がなく,使途が一切不明であるもの(合計200万7988円)に
ついては,本件判断基準に照らし,60万2396円を目的外支出と判断する。
会派控室ないし市役所第2庁舎会議室における会派会議に要した昼食の弁当代合計51
万7562円のうち判断基準(昼食議員1人1500円)を超える部分(合計17万55
62円)を目的外支出とする。
(3) 講師謝礼
支出を証明する資料がなく,講師・講義内容・参加者等が不明であるもの(合計40万
0000円)については,本件判断基準に照らし,12万0000円を目的外支出と判断
する。
(4) 研究研修旅費
支出を証明する資料がなく,研修目的・行き先・宿泊数・参加者等が不明であるもの(合
計5万3320円)については,本件判断基準に照らし,1万5996円を目的外支出と
判断する。
(5) 一覧表
使途
目的内支出額
総額
-42-
目的外支出額
各種会費
5,044,163
3,789,056
1,255,107
会議経費
3,993,167
3,215,209
777,958
講師謝礼
1,452,100
1,332,100
120,000
521,375
505,379
15,996
11,010,805
8,841,744
2,169,061
研究研修旅費
合計
第3
1
視察調査費
収支報告書に記載されている金額
(内訳)
合
計
1628万5667円
(内訳)
旅費
566万7412円
宿泊費
2
1061万8255円
請求人が目的外と主張する金額及びその根拠
(1) 合
計
162万8566円
旅費
56万6741円
宿泊費
(2) 根
106万1825円
拠
個別政策検討を対象とした政務調査活動支出以外に,通常の議員活動,政治活動が含ま
れている。少なくとも10分の1は使途基準に反する目的外支出である。
3
判断基準に則した視察調査費の使途分類
合
計
418万5136円
(内訳)
視察旅費
80万2770円
交通費
4
338万2366円
判断
418万5136円のうち
目的外支出
20万9712円
目的内支出
397万5424円
-43-
5
理由
(1) 視察旅費
支出を証明する資料がなく,視察目的・行き先・宿泊数・参加者等が不明であるもの(合
計69万9040円)については,本件判断基準に照らし,20万9712円を目的外支
出と判断する。
(2) 交通費
交通費(定期券代を除く。)が,本件判断基準で設定した上限額1045万円(11カ月
55万円に議員数19名を乗じた金額)を超えず,提出された領収等,レシート等と対照
しても,明らかに不当な金額や内容のものは特に見あたらないので,全額適正な支出とし
て認める。
(3) 一覧表
使途
視察旅費
第4
1
目的内支出額
総額
目的外支出額
802,770
593,058
209,712
交通費
3,382,366
3,382,366
0
合計
4,185,136
3,975,424
209,712
資料費
収支報告書に記載されている金額
合
計
1197万3921円
(内訳)
2
印刷製本費
694万4874円
書籍文献購入費
502万9047円
請求人が目的外支出と主張する金額及びその根拠
(1) 合
計
119万7391円
印刷製本費
69万4487円
書籍文献購入費
50万2904円
(2) 根
拠
個別政策検討を対象とした政務調査活動支出以外に,通常の議員活動,政治活動が含ま
-44-
れている。少なくとも10分の1は使途基準に反する目的外支出である。
3
判断基準に則した資料費の使途分類
合
計
643万8613円
(内訳)
4
資料作成費
435万5097円
資料購入費
153万0600円
新聞購読料
55万2916円
判断
643万8613円のうち
5
目的外支出
185万9621円
目的内支出
457万8992円
理由
(1) 資料作成費
支出を証明する資料がなく,何の資料を作成したのかが不明であるもの(合計412万
9335円)については,本件判断基準に照らし,123万8800円を目的外支出と判
断する。
(2) 資料購入費
領収証等が存在せず,書籍名も不明なもの(合計135万2040円)については,本
件判断基準に照らし,40万5612円を目的外支出と判断する。
(3) 新聞購読料
議員個人の新聞購読料(合計21万5209円)は,本件判断基準で設定した控除額8
3万6000円(11カ月4万4000円に議員数19名を乗じた金額)を超えないため,
個人の1紙目の新聞購読料として,全額目的外支出とする。
(4) 一覧表
使途
目的外支出額
資料作成費
4,355,097
3,116,297
1,238,800
資料購入費
1,530,600
1,124,988
405,612
新聞購読料
552,916
337,707
215,209
6,438,613
4,578,992
1,859,621
合計
第5
目的内支出額
総額
広報・広聴費
-45-
1
収支報告書に記載されている金額
合
計
1207万4114円
(内訳)
2
政策討論会議
354万9789円
食糧費
272万8750円
印刷資料費
579万5575円
請求人が目的外支出と主張する金額及びその根拠
(1) 合
(2) 根
計
120万7410円
政策討論会議
35万4978円
食糧費
27万2875円
印刷資料費
57万9557円
拠
個別政策検討を対象とした政務調査活動支出以外に,通常の議員活動,政治活動が含ま
れている。少なくとも10分の1は使途基準に反する目的外支出である。
3
判断基準に則した広報・広聴費の使途分類
合
計
3282万7036円
(内訳)
印刷関連費
2044万1075円
広報送料
843万6893円
食糧費
4
43万8531円
施設利用料
116万2007円
ホームページ作成・管理費
234万8530円
判断
3282万7036円のうち
5
目的外支出
724万2995円
目的内支出
2558万4041円
理由
(1) 印刷関連費
-46-
支出を証明する資料がなく,成果物も不明であるもの(合計1201万8595円)に
ついては,本件判断基準に照らし,360万5578円を目的外支出と判断する。
(2) 広報送料
支出を証明する資料がなく,送付物が不明であるもの(合計831万3593円)につ
いては,本件判断基準に照らし,249万4077円を目的外支出と判断する。
(3) 食糧費
支出を証明する資料がなく,他に裏付ける資料がないもの(合計30万7028円)は
目的外支出とする。
業界団体のヒアリング等の昼食代(合計7万2660円)で,議員一人あたり1500
円を超える部分(合計1万5660円)を,目的外支出とする。
その余の飲食費については,喫茶店,ファミリーレストラン等における飲食であって,
実質的な意見交換が全く行われていないとまではいえず,金額もさほど高額ではないので,
全額適正な支出として認める。
(4) 施設利用料
支出を証明する資料がなく,他に裏付ける資料がないもの(合計107万6007円)
については,本件判断基準に照らし,32万2802円を目的外支出と判断する。
その余の支出は,
いずれも市政報告会等の会場借上料であって概ね適正な支出と認める。
(5) ホームページ作成・管理費
支出を証明する資料がなく,他に裏付ける資料がないもの(合計165万9500円)
については,本件判断基準に照らし,49万7850円を目的外支出と判断する。
他の支出は,いずれも議員のホームページの制作・保守・管理・更新等に要した外注費
又は人件費であって,当該ホームページの内容等に鑑みても,適正な支出として認める。
(6) 一覧表
使途
印刷関連費
広報送料
食糧費
施設利用料
ホームページ作
成・管理費
合計
第6
目的内支出額
総額
目的外支出額
20,441,075
16,835,497
3,605,578
8,436,893
5,942,816
2,494,077
438,531
115,843
322,688
1,162,007
839,205
322,802
2,348,530
1,850,680
497,850
32,827,036
25,584,041
7,242,995
人件費
-47-
1
収支報告書に記載されている金額
合
計
534万1232円
(内訳)
報酬(政策スタッフ,アルバイト料)
2
534万1232円
請求人が目的外支出と主張する金額及びその根拠
(1) 合
計
0円
報酬(政策スタッフ・アルバイト料)
(2) 根
0円
拠
報酬に関しては,議員18名の政務調査補助要員として妥当な範囲と認められる。
3
判断基準に則した人件費の使途分類
合
4
計
3185万3813円
判断
3185万3813円のうち
5
目的外支出
1614万9863円
目的内支出
1570万3950円
理由
支出を証明する資料が何もない被雇用者の給与(合計941万9600円)は,目的外支
出である。
その余の支出については,被雇用者の領収証,給与明細書及び賃金台帳等の提出があった
ことから,支出(合計1570万3949円)及び勤務実態はあったと認める。
もっとも,勤務実態は認められるものの,いずれの被雇用者についても,業務内容や政務
調査に従事した割合は不明である。そこで,勤務実態が認められる者の給与(合計2243
万4213円)については,後援会活動が含まれる可能性を考慮して,事務費に準じて10
分の3(合計673万0263円)を目的外支出とし,その余を適正な支出と認める。
一覧表
使途
人件費
目的内支出額
総額
31,853,813
-48-
15,703,950
目的外支出額
16,149,863
第7
1
事務費
収支報告書に記載されている金額
合
計
1193万5810円
(内訳)
2
事務機器購入費
656万4696円
データー入力委託料
331万8155円
事務機器賃借料
205万2959円
請求人が目的外支出と主張する金額及びその根拠
(1) 合
計
119万3579円
(内訳)
事務機器購入費
65万6469円
データー入力委託料
33万1815円
事務機器賃借料
20万5295円
(2) 根
拠
個別政策検討を対象とした政務調査活動支出以外に,通常の議員活動,政治活動が含ま
れている。少なくとも10分の1は使途基準に反する目的外支出である。
3
判断基準に則した事務費の使途分類
合
計
645万9743円
(内訳)
事務用品購入費
185万2141円
事務機器購入費
9万3264円
事務機器賃借料
167万7704円
パソコン関連費
104万1059円
通信費
134万9571円
送料
4
44万6004円
判断
645万9743円のうち
目的外支出
165万5935円
目的内支出
480万3808円
-49-
5
理由
(1) 事務用品購入費
支出を証明する資料がなく,購入品が不明なもの(合計166万5168円)について
は,本件判断基準に照らし,48万4895円を目的外支出と判断する。
領収書の宛名が第三者名義になっているもの(2873円)は,目的外支出とする。
個人事務所に係る事務用品購入代1万7042円について判断基準に照らして按分し,
5113円を目的外支出とする。
(2) 事務機器購入費
支出を証明する資料がなく,購入品が不明であるもの(合計4万6875円)について
は,本件判断基準に照らし,1万4062円を目的外支出と判断する。
個人事務所に係る事務機器購入代4万6389円について本件判断基準に照らして按分
し,1万3917円は目的外支出とする。
(3) 事務機器賃借料
支出を証明する資料がなく,他に裏付ける資料がないもの(合計104万3375円)
については,本件判断基準に照らし,31万3012円を目的外支出と判断する。
(4) パソコン関連費
支出を証明する資料がなく,他に裏付ける資料がないもの(合計78万5384円)に
ついては,本件判断基準に照らし,23万5615円を目的外支出と判断する。
会派控室以外におけるパソコン等の購入費合計12万7785円については,本件判断
基準に照らして按分し,3万8335円を目的外支出とする。
(5) 通信費
支出を証明する資料がなく,他に裏付ける資料がないもの(合計126万1340円)
については,本件判断基準に照らし,37万8402円を目的外支出と判断する。
第三者名義の通信費合計3万5910円は,目的外支出である。
(6) 送料
支出を証明する資料がなく,他に裏付ける資料がないもの(合計43万7104円)に
ついては,本件判断基準に照らし,13万1131円を目的外支出と判断する。
また,個人事務所における送料合計8900円について,本件判断基準に照らして按分
し,2670円を目的外支出とする。
(7) 一覧表
使途
目的内支出額
総額
-50-
目的外支出額
第8
1
事務用品購入費
1,852,141
1,359,260
492,881
事務機器購入費
93,264
65,285
27,979
事務機器賃借料
1,677,704
1,364,692
313,012
パソコン関連費
1,041,059
767,109
273,950
通信費
1,349,571
935,259
414,312
送料
446,004
312,203
133,801
合計
6,459,743
4,803,808
1,655,935
その他の経費
収支報告書に記載されている金額
合
計
1468万2093円
(内訳)
事務所賃借料
不明
2
240万0000円
1228万2093円
請求人が目的外支出と主張する金額及びその根拠
(1) 合
計
656万1046円
事務所賃借料
42万0000円
不明
(2) 根
614万1046円
拠
月額20万として,年額240万円であり,20万円は目的外支出である。
個別政策検討を対象とした政務調査活動支出以外に,通常の議員活動,政治活動が含ま
れている。少なくとも10分の1は使途基準に反する目的外支出である。
支出内訳がないものは全額目的外支出とすべきであるが,使途基準に沿った支出が含ま
れているとみなしても,少なくとも2分の1は使途基準に反する目的外支出である。
3
判断基準に則したその他の経費の使途分類
合
計
396万9182円
(内訳)
事務所賃借料
146万0507円
その他
250万8675円
-51-
4
判断
396万9182円のうち
5
目的外支出
269万0018円
目的内支出
127万9164円
理由
(1) 事務所賃借料
議員個人事務所の賃借料及び駐車場賃借料の合計146万0507円は,全額目的外支
出である。
(2) その他
支出を証明する資料がなく,他に裏付ける資料がないもの(合計182万7377円)
については,本件判断基準に照らし,54万8213円を目的外支出と判断する。
個人事務所の電気代(合計24万0830円),ガス代(合計16万0668円),水道
代(合計17万6176円)は,目的外支出である。
空気清浄機のフィルター代(6万0688円),電話消毒代(合計2万0700円),薬
代(合計1万4991円),衣服代(7245円)は,市政の調査研究と関連しないので全
額目的外支出とする。
(3) 一覧表
使途
第9
目的内支出額
総額
目的外支出額
事務所賃借料
1,460,507
0
1,460,507
その他
2,508,675
1,279,164
1,229,511
合計
3,969,182
1,279,164
2,690,018
まとめ
以上より,会計帳簿上の合計額9674万4328円のうち,6476万7123円を目的
内支出と認める。そこで,平成15年度交付総額9405万0000円(剰余返還金なし)か
ら,目的内支出6476万7123円を控除した残額2928万2877円を目的外支出と判
断する。
-52-
(別紙2)民主党川崎市議会議員団(旧
Ⅰ
民主・市民連合川崎市議会議員団)
平成18年度
第1
序論
民主党の会計帳簿は,条例の定める7つの各費目に仕分けられ,さらにその内訳として1な
いし3の細目に分けて計上されている。
しかし,たとえば,人件費として計上すべき支出が事務費の費目として計上されているなど,
費目・細目とその計上内容が必ずしも一致していない。
そこで以下の判断においては,費目については帳簿の記載どおりに区分して判断するが,費
目の中の各細目についてはこれに拘らずに,外部監査人において概ね判断基準の区分けに従っ
て使途を分類したうえで各判断する。
第2
総括
平成18年度交付総額から剰余返還額を控除した9713万2236円のうち
第3
1
目的外支出
1384万5562円
目的内支出
8328万6674円
研究研修費
収支報告書に記載されている金額
合
計
1406万9935円
(内訳)
2
研修会・会議参加費
986万8200円
政策会議・開催経費
359万9780円
その他打ち合わせ費
60万1955円
請求人が目的外と主張する金額
(1) 合
計
140万6993円
研修会・会議参加費
98万6820円
政策会議・開催経費
35万9978円
-1-
その他打ち合わせ費
(2) 根
6万0195円
拠
・個別政策検討を対象とした政務調査活動支出以外に,通常の議員活動,政治活動・後援
会活動が含まれている。適切に按分すべきであるが,少なくとも1/10は使途基準に反
する目的外支出である。
3
判断
1406万9935円のうち
4
目的外支出
233万3370円
目的内支出
1173万6565円
理由
(1) 研究会・研修会の参加・開催費
講師謝礼,宿泊費等であり適正な支出と認める。
(2) 各種会費
寄付金・協賛金(合計3万8000円),スポーツ大会参加費(4000円),節分祭奉
納金(1万5000円),ボーリング大会会費(1000円),コンサート代(1000円)
,
スナックでの会合(3000円),同窓会・学員会・同期会・校友会(5万4000円)に
ついては,市政の調査研究と関連しないので,合計11万6000円全額を目的外支出と
する。
また,会費が1万円を超えるもののうち,1万円を超える部分(合計
45万2400
円)を目的外支出とする。
他の会費支出については領収書等により概ね適正な支出と認められる。
(3) 交通費
視察調査費の箇所で述べるように,全項目にわたって計上される交通費(定期券代を除
く。
)が,本件判断基準で設定した上限額1080万円(年額60万円に議員数18名を乗
じた金額)を超えないので,全額適正な支出として認める。
(4) 会議費
定例会議後の総括会議費として,16万5321円,13万6762円,20万円,2
0万8900円が計上されているが,それぞれ5000円に議員数18名を乗じた額(9
万円)の限度(合計36万円)で認め,その余の35万0983円を目的外支出とする。
会派控室ないし市役所第2庁舎会議室における会派会議(団会議,政策研修会,業界ヒ
アリング等)に要した弁当代として,合計63回分(昼50回,夜13回)
-2-
金額合計1
91万8084円が計上されているが,このうち判断基準(昼食1人1500円,夕食1
人3000円)を超える部分(昼28回,夜0回,合計31万6414円)を目的外支出
とする。
上記目的外支出合計以外は適正な支出である。
(5) 飲食費(会議費に属するものを除く。
)
飲食店(喫茶店・ファミリーレストラン等を除く。)における飲食費36万5972円は
全額目的外支出とする。
その余は実質的な意見交換が行われていないとは認められず,金額も社会通念上不当に
高額であるとはいえないので適正な支出と認める。
(6) 旅費
9万4300円
概ね適正な支出である。
(7) 広報紙等の印刷代・送料等
広報紙等の印刷代・送料等が,138万4106円計上されているが,印刷物等の内容
等に鑑み,広報広聴費の判断基準に照らして概ね適正な支出と認める。
(8) 人件費
人件費が64万5000円計上されており,業務内容に応じて按分するべきであるが,
人件費の項において述べるように,全項目に分散して計上されている人件費の総額につい
て按分するべきものを按分し,目的外支出額の総額を人件費計上額から控除することとす
る。
人件費の目的外支出総額は,人件費計上額を超えないので,研究研修費に計上されてい
る64万5000円については全額認める。
(9) 携帯電話通話料
携帯電話に係る事務費4万9727円のうち,携帯電話購入費2万5560円は全額目
的外支出とし,携帯電話通話料2万4167円は,事務費の判断基準に照らして按分し,
1万1456円(64/135)を目的外支出とする。
(10)
通信費(携帯を除く)
携帯電話を除く通信費(9万3735円)は,個人事務所に係る通信費であり,事務費
の判断基準に照らして按分し,3万5411円(17/45)を目的外支出とする。
(11)
事務費(通信費を除く)
その他の事務費のうち,PC等購入(合計98万4239円)について,総額は高額で
あるが,うちPC3台が含まれており台数・金額等を考慮しても不当とまではいえない。
事務機器購入費,事務用品購入費,郵便代・ハガキ・切手購入代(広報紙送付分を除く。)
(合計52万5046円)もまた概ね適正な支出と認める。
-3-
もっとも,レタックス(1520円)は全額目的外支出とする。また個人事務所に係る
115万8831円を,事務費の判断基準に照らして按分し,34万7649円(3/1
0)を目的外支出とする。
(12)
その他
個人事務所駐車場賃料(9万2500円),コンサートチケット代・商品券代(3万55
00円)及び使途不明のもの(18万2005円)は,全額(合計
31万0005円)
目的外支出とする。
その余の支出は,他の項目の判断基準に照らし,概ね適正な支出である。
(13) 一覧表
使途
研修会等参加・開催費
各種会費
交通費
会議費
飲食費
旅費
広報紙印刷・送料
人件費
携帯電話通話料等
通信費(携帯以外)
事務費(通信費以外)
その他
合計
第4
1
総額
目的内支出額
目的外支出額
163,915
4,809,640
787,930
2,386,519
138,062
94,300
1,384,106
645,000
12,711
58,324
1,161,636
94,422
11,736,565
0
568,400
0
667,397
365,972
0
0
0
37,016
35,411
349,169
310,005
2,333,370
163,915
5,378,040
787,930
3,053,916
504,034
94,300
1,384,106
645,000
49,727
93,735
1,510,805
404,427
14,069,935
視察調査費
収支報告書上の内訳
合
計
1467万6526円
(内訳)
先進施策都市視察
市内調査交通費
2
1090万7805円
376万8721円
請求人が目的外と主張する額
(1) 合
計
269万9501円
先進施策都市視察
109万0780円
市内調査交通費
160万8721円
-4-
(2) 根
拠
・
(先進施策都市視察については,)研修研究費と同一理由
・個別政策検討を対象とした支出以外に通常の議員活動,後援会活動が含まれている。区
分不能の為,議員一人年間12万円(寝屋川市議会判決)超は使途基準に反する目的外支
出である。
3
判断
1467万6526円のうち
4
目的外支出
138万1112円
目的内支出
1329万5414円
理由
(1) 視察調査費
金額の大きいものとして,平成18年5月9日から10日にかけて行われた北九州市へ
の視察の支出として,帳簿上23万8400円及び3万7320円の支出がある。この視
察は会派所属議員6名が参加し,視察の目的も具体的で,後の定例議会で代表質問事項と
しても取り上げられている。上記支出は航空券代であるが,北九州市への6名分の往復航
空券代としては適正な金額であると認められる。
他の支出についても,主に航空券代,新幹線代としての比較的少額の支出であり,概ね
適正な支出と認められる。
もっとも,議員2名による札幌視察における食事代2万0593円のうち,1人あたり
3000円を超える部分(1万4593円)を目的外支出とする。
他の視察調査費については,報告書等の成果物が欠けるものもあるが,金額,参加者,
視察対象等に鑑み概ね適正な支出と認める。
(2) 交通費(視察調査費に含まれるものを除く。)
定期券代(合計
8万5130円)は全額目的外支出とする。
これ以外の,全項目に計上されている交通費を合計すると1011万3062円である
が,これは判断基準で設定した上限額1080万円(年額60万円に議員数18名を乗じ
た金額)を超えない。また,提出された領収等,レシート等と対照しても,明らかに不当
な金額や内容のものは特に見あたらないので,全額適正な支出として認める。
(3) 広報紙等印刷代・送料等
広報紙等の印刷代・送料等として161万3200円が計上されているが,提出された
印刷物等の内容や金額等に鑑み,概ね適正な支出と認める。
-5-
(4) 飲食費
飲食費(視察調査に含まれるものを除く。)12万9815円のうち,広報広聴費の判断
基準に照らし,実質的な意見交換を伴わないと認められる飲食店における飲食費(11万
7973円)を目的外支出とする。
(5) 事務費
携帯電話通話料(102万5683円)は,事務費の判断基準に照らして按分し,48
万6249円(64/135)を目的外支出とする。
携帯電話通話料を除く通信費(9万6434円)は,個人事務所に係るものであり,事
務費の判断基準に照らして按分し,3万6430円(17/45)を目的外支出とする。
その他の事務費99万6574円のうち,PC等購入代(合計15万2718円),事務
機器(合計50万3535円),事務用品購入費,郵送料及びハガキ・切手購入費(合計2
5万6645円),茶菓代(7万2096円)は概ね適正な支出と認めるが,名刺印刷代(1
万1000円)及びレタックス(580円)は全額目的外支出とする。
もっとも,事務機器のうちデジタルカメラ1台35万3000円の購入費用については,
デジタルカメラ自体は政務調査活動に必要と認められるが,社会通念に照らして高額に失
すると認められ,10万円の限度で認め,25万3000円を目的外支出とする。
その余の73万2574円については,個人事務所に係るもので,事務費の判断基準に
照らして按分し,21万9772円を目的外支出とする。
(6) その他
駐車場賃料(11万0525円),領収証等がなく帳簿上からも内容が不明なチケット代
(2万2540円),使途不明の支出(2万3320円)は,全額目的外支出とする。
その余の各支出については,他の項目の判断基準に照らして概ね適正な支出と認める。
(7) 一覧表
使途
視察調査費
交通費
広報紙等印刷代・送料
飲食費
携帯電話通話料
通信費(携帯を除く)
事務費(通信費を除く)
その他
合計
第5
総額
目的内支出額
967,303
9,330,040
1,613,200
129,815
1,025,683
96,434
996,574
517,477
14,676,526
資料費
-6-
952,710
9,244,910
1,613,200
11,842
539,434
60,004
512,222
361,092
13,295,414
目的外支出額
14,593
85,130
0
117,973
486,249
36,430
484,352
156,385
1,381,112
1
収支報告書に記載されている金額
合
計
928万9238円
(内訳)
2
雑誌・資料本
602万6927円
新聞等購読費
326万2311円
請求人が目的外支出と主張する金額
(1) 合
計
386万5003円
雑誌・資料本
新聞購読料
(2) 根
60万2692円
326万2311円
拠
・新聞購読料は議員としての(市民レベルと同じ)一般情報収集費用であり,政務調査費
目的の支出足りえない。議員報酬で支弁すべきであり全額目的外支出である。
・個別調査目的との関連が不明であり議員の一般情報収集目的も混在するところから少な
くとも1/10は使途基準に反した目的外支出であると見られる。
3
判断
928万9238円のうち
4
目的外支出
144万6538円
目的内支出
784万2700円
理由
(1) 資料等購入
川崎市各区の住宅地図購入は,複数部購入が認められるが,地図は議員の政務調査活動
に必要であると認められ,かつ,地図は通常各人が携行する必要があるので,地図につい
ては議員1人1冊ずつの購入を認める。
川崎市職員録については,議員が1人1冊ずつ購入することにも合理性があり,価格が
比較的低額であること等を考慮して,議員1人1冊に加え会派控室用の1冊までの購入(合
計9500円まで)を認める。全費目にわたって計上されている職員録代は1万7500
円であるが,うち8000円を目的外支出とする。
楽譜購入(5355円)は,市政の調査研究との関連性が認められないので目的外支出
とする。
-7-
「実践
ザ・ローカルマニフェスト」及び「現地現場主義」の購入費10万0315円
は,これらの書籍について複数部購入する合理的必要性が認められないので,各1冊の代
金(合計2762円)に限り適正な支出と認め,その余(9万7553円)を目的外支出
とする。
平成18年10月2日付け11万9500円の支出は,資料購入費用としては高価であ
るにもかかわらず,領収証等が存在せず,書籍名も不明であるので,全額目的外支出とす
る。
(2) 資料等作成
広報紙やアンケートハガキ等の印刷代・送料等が288万0469円計上されているが,
提出された印刷物等に基づいてその内容や金額等に鑑み,概ね適正な支出と認める。
その他は比較的少額のコピー代,写真現像代であり,概ね適正な支出と認める。
(3) 新聞購読料
新聞購読料を計上している議員は,18名中15名であった。したがって本件判断基準
に照らし,月額4000円(年額4万8000円)に議員数15を乗じた72万円を目的
外支出とし,その余は適正な支出と認める。他の項目に計上されている新聞購読料につい
ても全額認める。
(4) 携帯電話通話料
携帯電話通話料(20万1119円)は,事務費の判断基準に照らして按分し,9万5
345円(64/135)を目的外支出とする。
(5) 通信費(携帯電話を除く)
携帯電話を除く通信費(56万5509円)は,個人事務所に係るものであり,事務費
の判断基準に照らして按分し,21万3636円(17/45)を目的外支出とする。
(6) 事務費(通信費を除く)
その他の事務費であるPCソフト代,事務用品代,郵送料(17万2001円)につい
ては,個人事務所に係るものであり,事務費の判断基準に照らして按分し,5万1600
円(3/10)を目的外支出とする。
(7) その他
飲食費(1件
3937円)は,広報広聴費の判断基準に照らして全額目的外支出とす
る。
事務所駐車場賃料(1件
その他使途不明の支出(4件
9555円),内容不明のチケット代(1件
6000円),
11万6057円)は,全額目的外支出とする。
その他の支出は,他の項目の判断基準に照らしても概ね適正な支出と認める。
(8) 一覧表
-8-
使途
総額
資料等購入費
資料等作成費
新聞購読料
携帯電話通話料
通信費(携帯を除く)
事務費(通信費を除く)
その他
合計
第6
1
目的内支出額
1,942,630
3,132,307
3,032,830
201,119
565,509
172,001
242,842
9,289,238
1,712,222
3,132,307
2,312,830
105,774
351,873
120,401
107,293
7,82,700
目的外支出額
230,408
0
720,000
95,345
213,636
51,600
135,549
1,446,538
広報・広聴費
収支報告書に記載されている金額
合
計
3139万2738円
(内訳)
政策・広告用チラシ
2
2875万4189円
広報活動費
200万1696円
会場借用代
63万6853円
請求人が目的外支出と主張する金額
(1) 合
計
313万9272円
政策広報用チラシ
287万5418円
広報活動費
20万0169円
会場借用代
6万3685円
(2) 根
拠
・個別政策広報と会派・議員の通常活動・政治活動・後援会活動が混在するところから,
適切に按分すべきであるが,少なくとも1/10は使途基準に反する目的外支出である。
3
判断
3139万2738円のうち
4
目的外支出
253万8708円
目的内支出
2885万4030円
理由
(1) 広報紙等印刷代,配布代,新聞掲載料
-9-
クリエイティブ印刷代220万5000円(1月10日)は,他の印刷代等に比べて高
額である一方で,対象印刷物の提出がないうえ,会派から提出のあった議員別印刷物等一
覧にも該当する記載がなく,また1回あたりに費やす費用(10万円∼40万円)に比し
ても高額である。
しかし他方で当該議員がクリエイティブなる広報紙を発行していたことは,提出された
印刷物等から認められ,その内容は概ね市政に関連するものである。また平成18年度に
は当該議員名の計上は他に1回(3万3650円。印刷会社同じ。)があるのみである。
以上の事情を考慮して,2分の1に相当する110万2500円を目的外支出とし,そ
の余の110万2500円の限度で適正な支出と認める。
9月25日付け8万4950円の支出は,会派所属議員の「後援会だより」の印刷代と
考えられるが,その名称や内容に鑑み,後援会活動も含まれるものであることを考慮し,
2分の1に相当する4万2475円を目的外支出とし,その余の4万2475円の限度で
適正な支出と認める。
4月4日付け4万8300円の支出及び2月19日付け7万3815円の支出は,印刷
物の提出がなく,領収証等が存在せず,かつ,民主党が提出した議員別印刷・配布実績一
覧にも該当する記載がない。したがって,全額(12万2115円)を目的外支出とする。
その余については,金額が高額なものも含まれているが,提出された印刷物や議員別印
刷・配布実績一覧等によればいずれも市政報告,議会報告等の印刷・配布に関する費用で
ある。これらの内容も市政に関する話題が紙面のほとんどを占めており,市民に対するア
ンケート等広聴活動も含まれている。概ね適正な支出と認める。
なお,請求人が目的外支出として指摘する「川崎マニュフェスト2007」の印刷等は
団費が充てられ,政務調査費は充てられていないと民主党は主張し,会計帳簿上にも該当
する支出は見当たらなかった。
(2) 広報紙等送料
いずれも市政報告書の送付,市民に対するアンケートの送付等市政の調査研究に関連す
るものであると認められるので,適正な支出である。
(3) 各種会費
領収書のあて名が第三者のもの(3万8000円),千秋楽祭り,節分初穂料,納涼祭等
の祭事等の参加費等(13万2000円),崇敬会(1万円),だるま代(8000円),同
窓会等の会費(2万6000円),民主党神奈川県連の会費(1万8000円)の合計23
万2000円は,市政の調査研究と関連しない会合の会費であるので,全額目的外支出と
する。
1万円を超過する会費については当該超過部分(合計
-10-
30万8465円)を目的外支
出とする。
その余の会費については,概ね適正な支出と認める。
(4) 飲食費
寿司屋,中華料理店,ちゃんこ料理店,うどん,とんかつ店等の飲食店における飲食費
(30万2138円)は,実質的な意見交換が行われたとは認めがたいので,全額目的外
支出とする。
その余の飲食費については,喫茶店,ファミリーレストラン等における飲食であって,
実質的な意見交換が全く行われていないとまではいえず,金額もさほど高額ではないので,
全額適正な支出として認める。
(5) ホームページ
いずれも議員のホームページの制作・保守・管理・更新等に要した外注費又は人件費で
あって,当該ホームページの内容等に鑑みても,適正な支出として認める。
(6) 施設利用料
会場代として帳簿に計上されているホテルザ・エルシイ3件(各2万9400円
合計
8万8200円)は,領収証がなく,他に裏付ける資料・事実も存しないので,全額目的
外支出とする。
その余の支出は,いずれも市政報告会等の会場借上料であって概ね適正な支出と認める。
(7) 携帯電話通話料
携帯電話通話料(3万2654円)は,事務費の判断基準に照らして按分し,1万54
80円(64/135)を目的外支出とする。
(8) 通信費(携帯を除く)
携帯電話以外の通信費(11万9563円)は,個人事務所に係るものであり,事務費
の判断基準に照らして按分し,4万5168円(17/45)を目的外支出とする。
(9) 事務費(通信費)
その他の事務費54万1429円のうち,レタックス送料(合計1万9320円)は全
額目的外支出とし,事務用品購入及び郵送料等(52万2109)は,会派控室のものを
除いた51万5809円について,事務費の判断基準に照らして按分し,15万4742
円(3/10)を目的外支出とする。
(10)
その他
23万0514円
洋品代3万6905円及び2万8350円の支出,リヤドロジャパンの支出2万520
0円,帳簿上も領収証の記載上も使途不明である支出(契約先に千治と記載あり)1万56
50円は,いずれも市政の調査研究活動と関連しないと認められるので,全額目的外支出と
する。
-11-
その余の支出は,他の項目の判断基準に照らしても概ね適正な支出と認める。
(11) 一覧表
使途
総額
広報紙等印刷・配布代,新聞
掲載等
広報紙等送料
各種会費
飲食費
ホームページ作成・管理費
施設利用料
携帯電話通話料
通信費(携帯を除く)
事務費(通信費を除く)
その他
合計
第7
目的内支出額
目的外支出額
19,290,007
18,022,917
1,267,090
4,504,927
4,878,675
379,857
619,700
795,412
32,654
119,563
541,429
230,514
31,392,738
4,504,927
4,338,210
77,719
619,700
707,212
17,174
74,395
367,367
124,409
28,854,030
0
540,465
302,138
0
88,200
15,480
45,168
174,062
106,105
2,538,708
人件費
1
収支報告書に記載されている金額
合
2
計
680万7131円
請求人が目的外支出と主張する額
(1) 合
計
(2) 根
拠
68万0713円
・政務調査補助人件費以外に会派事務要員としての人件費が含まれていると見られる。按
分の有無は不明であるが少なくとも1/10は使途基準に反する目的外支出である。
3
判断
680万7131円のうち
4
目的外支出
192万2937円
目的内支出
488万4194円
理由
人件費は,帳簿上の計上額は680万7131円であるが,他の項目に計上されているも
のあり,合計すると1201万9080円である。
被雇用者総数は50名で,うち2名は議員の親族であった。
-12-
支出の有無及び勤務実態については,賃金台帳,源泉徴収票の提出はなかったが,被雇用
者の領収証,タイムカード等の提出があり,親族2名を含む全員について支出及び勤務実態
はあったと認める。
もっとも,うち18名については,勤務実態は認められるものの,業務内容が明らかでな
い。そこでこれら18名については,後援会活動が含まれる可能性を考慮して,事務費に準
じて10分の3を目的外支出とする。
したがって,
業務内容が明らかでない18名に係る給与の合計640万9790円のうち,
192万2937円(3/10)を目的外支出とし,その余を適正な支出と認める。
上述のとおり人件費は他の項目にも計上されているが,上記目的外支出額は「人件費」の
項目に計上される総額を下回っているので,上記目的外支出額は「人件費」の計上額から控
除し,他の項目に計上されている人件費からは控除しない。
第8
1
事務費
収支報告書に記載されている金額
合
計
1870万3390円
(内訳)
リース代・消耗品費
1618万5585円
通信費等
2
251万7805円
請求人が目的外支出と主張する額
(1) 合
計
187万0338円
ファックス・コピーリース代・消耗品費
通信費等
(2) 根
161万8558円
25万1780円
拠
・政務調査目的以外に会派・議員の通常活動・政治活動・後援会活動が含まれていると見
られ,適切に按分すべきであるが,少なくとも1/10は使途基準に反する目的外支出で
ある。
3
判断
1870万3390円のうち
目的外支出
300万9791円
目的内支出
1569万3599円
-13-
4
理由
民主党は,所属議員18名のうちすべてが個人事務所と後援会事務所を兼ねており,うち
6名がさらに自宅を兼ねていた。
また,所属議員の通話明細や政治資金規正法上の収支報告書記載の支出金額等を考慮し,
政務調査活動と後援会活動との按分割合として,7対3を採用するのが相当である(すなわ
ち3/10を目的外支出とする。)。
また,私的使用が含まれる通信費(携帯電話通話料,自宅と後援会事務所とを兼ねる個人
事務所の固定電話通話料等)については,私的使用の割合を3分の1とし,その余の3分の
2を上記後援会活動と政務調査活動の按分割合で按分するのが相当である(すなわち8/1
5を目的外支出とする。)。
(1) コピー機・ファックス機等のリース料
民主党川崎市議会議員団所属議員は,すべて個人事務所と後援会事務所を兼ねていた。
したがって,会派控室以外におけるコピー機等のリース料合計71万8304円につい
て,本件判断基準に照らして按分し,21万5491円(3/10)を目的外支出とし,
その他の支出を適正な支出と認める。
(2) PC等の購入等
台数,金額,内容,購入者等いずれも不当な支出といえるものはなかった。
会派控室以外におけるPC等の購入費合計25万3935円のうち,
7万6180円(3
/10)を目的外支出とし,その余の支出を適正な支出と認める。
(3) その他事務機器の購入
個人事務所におけるプリンタ,マイク,デジタルカメラ等の事務機器購入費であり,台
数や金額についても社会通念上不当に高いものは含まれておらず概ね適正な支出である。
もっとも,本件監査基準に照らして按分し,11万1004円(3/10)は目的外支
出とし,その余は適正な支出と認める。
(4) 事務用品購入
総額は,小額とはいえないが,各支出内容,購入品目,レシート・領収証等の内容,支
出金額等において社会通念上不相当と認められるものとして,
名刺代(1件
6000円),
会派控室電話消毒代(毎月1回合計13万4400円),(14万0400円)目的外支出
とする。
その余については,個人事務所に係る事務用品購入代236万8645円について判断
基準に照らして按分し,71万0593円(3/10)を目的外支出とし,その余の支出
は適正な支出と認める。
-14-
(5) 通信費(携帯電話を除く。
)
議員個人事務所における通信費(携帯電話を除く。)については,会派所属議員18名中
6名が自宅・後援会事務所の双方を兼ね,12名が後援会事務所のみを兼ねていた。
そこで,6名について8/15を,12名について3/10を目的外支出とする。もっ
とも,個々の通信費がどの議員のものであるかについては,帳簿や領収証上からはすべて
特定することができないので,
8/15
=
×
6/18
+
3/10
×
12/18
17/45
の割合で目的外支出を認定する。
したがって,議員個人事務所通信費202万4335円のうち,76万4748円(1
7/45)を目的外支出とする。
(6) 携帯電話通話料
会派所属議員18名中2人は政務調査用の携帯電話とそれ以外のための携帯電話とを分
けて使用していることから,他の16名の携帯電話通話料について按分する。もっとも,
個々の通信費がどの議員のものであるかについては,帳簿や領収証上からはすべて特定す
ることができないので,
0
=
×
2/18
+
8/15
×
16/18
64/135
の割合で目的外支出を認定する。
したがって,携帯電話通話料15万4725円のうち,7万3351円(64/135)
を目的外支出とする。
(7) 送料
いずれの支出も比較的少額なもので,領収証等の裏付けも概ねあり,社会通念上不当に
高額なものは見あたらない。概ね適正な支出である。
もっともレタックス代(1万0740円)は全額目的外支出とする。
また,議員個人事務所における郵送料(ハガキ・切手を含む。)合計121万9874に
ついて,本件判断基準に照らして按分し,36万5962円(3/10)を目的外支出と
する。
(8) 広報紙等印刷代・送料
「高津の声新春選挙特集2000部送付」の支
1月30日の16万3200円の支出は,
出であり,印刷物の提出はないので内容の確認はできないが,選挙活動のための印刷物と
して全額目的外支出とする。
その他の支出については,提出された印刷物等を考慮しても,広報広聴費の基準に照ら
-15-
し,いずれも概ね適正な支出である。
(9) 人件費
人件費において述べるように,事務費計上分の支出は適正な支出として認める。
(10) その他
飲食店等での飲食費(5万1583円)のうち4万7500円は,実質的な意見交換が
なされているとは認められないので全額目的外支出とする。
個人事務所の電気代,ガス代,水道代等の維持管理費(9万4042円)は,全額目的
外支出とする。
マッサージ代(2730円),寄付金と思われるもの(6200円)
,領収証がなく帳簿
上も使途が不明な支出(22万7650円)は,全額(23万6580円)目的外支出と
する。
その余は他の項目の判断基準に照らし概ね適正な支出と認める。
(11) 一覧表
使途
総額
コピー機等のリース料
PC等購入費等
事務機器購入費等
事務用品購入費
通信費(携帯を除く)
携帯電話通話料等
送料
広報紙等印刷・送料
人件費
その他
合計
第9
1
目的内支出額
目的外支出額
1,371,970
184,055
259,012
2,919,829
1,358,505
81,374
924,942
2,828,294
4,439,449
1,326,169
15,693,599
215,491
76,180
111,004
850,993
764,748
73,351
376,702
163,200
0
378,122
3,009,791
1,587,461
260,235
370,016
3,770,822
2,123,253
154,725
1,301,644
2,991,494
4,439,449
1,704,291
18,703,390
その他の経費
収支報告書に記載されている金額
合
計
219万3278円
(内訳)
維持管理費等
2
127万8062円
請求人が目的外支出と主張する額
(1) 合
計
104万3022円
-16-
維持管理費等
12万7806円
記載なし
91万5216円
(2) 根
拠
・
(維持管理費等について)支出内訳明細の記載が無く,少なくとも1/10は目的外支出
と判断される。
・
(記載なしについて)支出内訳明細の記載が無く,全額目的外支出と判断される。
3
判断
219万3278円のうち
4
目的外支出
121万3106円
目的内支出
98万0172円
理由
(1) 維持管理費
議員個人事務所の電気代,ガス代,水道代18万7721円は,全額目的外支出とする。
駐車場賃料3万0900円は全額目的外支出とする。
(2) 飲食費
飲食店における飲食費(12件
1万6562円)のうち9件9999円は,広報広聴
費の判断基準に照らし,実質的な意見交換があったと認められないので全額目的外支出と
する。
(3) 携帯電話通話料
携帯電話通話料(1万3228円)は,事務費の判断基準に照らして按分し,6271
円(64/135)を目的外支出とする。
(4) 通信費(携帯を除く)
携帯電話以外の通信費(7350円)は,事務費の判断基準に照らして按分し,277
6円(17/45)を目的外支出とする。
(5) 事務費(通信費を除く)
車両リース代(85万4280円)のうち,2台分(合計60万7320円)は領収証
がなく車両も特定されていないので全額目的外支出とする。1台分(24万6960円)
は,車両が特定されており,領収証も存在するので,事務費の判断基準に照らして按分し,
7万4088円(3/10)を目的外支出とする。
その他の支出は個人事務所に係るものであり,事務費の判断基準に照らして按分し,5
万1238円(3/10)を目的外支出とする。
-17-
(6) その他
議員25年表彰記念章代(6000円),スポーツ用品代(9450円),酒屋作成の領
収証でただし書きの記載のないもの(5445円),
使途不明の商品券代(3万5890円),
マッサージ代(5460円),小田急百貨店ギフトセンターの15万2250円(帳簿の摘
要未記入,領収証のただし書きお品代)は,市政の調査研究と関連しないので全額(21
万4495円)目的外支出とする。
領収証がなく,帳簿の摘要や契約先も未記入で使途不明のもの(5件
2万8334円)
は全額目的外支出とする。
(7) 一覧表
使途
維持管理費
飲食費
携帯電話通話料等
通信費(携帯を除く)
事務費(通信費を除く)
その他
合計
総額
目的内支出額
218,621
16,562
13,228
7,350
1,025,075
912,442
2,193,278
-18-
0
6,563
6,957
4,574
292,429
669,649
980,172
目的外支出額
218,621
9,999
6,271
2,776
732,646
242,793
1,213,106
Ⅱ
平成17年度
第1
総括
平成17年度交付総額から剰余返還額を控除した9715万3958円のうち
第2
1
目的外支出
1504万5096円
目的内支出
8210万8862円
研究研修費
収支報告書に記載されている金額
合
計
1228万9836円
(内訳)
2
研修会・会議参加費
891万6122円
政策会議・開催経費
188万8216円
その他打ち合わせ費
148万5498円
請求人が目的外と主張する金額
(1) 合
計
122万8982円
研修会・会議参加費
89万1612円
政策会議・開催経費
18万8821円
その他打ち合わせ費
14万8549円
(2) 根
拠
・個別政策検討を対象とした政務調査活動支出以外に,通常の議員活動,政治活動・後援
会活動が含まれている。適切に按分すべきであるが,少なくとも1/10は使途基準に反
する目的外支出である。
3
4
判断
目的外支出
185万2470円
目的内支出
1043万7366円
理由
(1) 研究会・研修会の参加・開催費
-19-
いずれも講師謝礼,会議室使用料等であり,概ね適正な支出と認める。
(2) 各種会費
民主党川崎支部の年会費,帳簿の契約先が民主党神奈川県連で領収証のただし書きが「パ
ーティ会費」のもの,民主党大躍進パーティ会費,党費,節分祭奉納金等,同窓会等,青
年会議所家族登録料は,いずれも市政の調査研究に関連しないものであるので全額(合計
20万1000円)を目的外支出とする。
また,個別の会費が1万円を超えるものについては,当該超過部分(合計
42万61
90円)を目的外支出とする。
(3) 交通費
個々の政務調査活動との関連性が明らかでない交通費である。
視察調査費の項で述べるように,全項目にわたって計上される交通費(定期券代を除く。)
が,本件判断基準で設定した上限額1080万円(年額60万円に議員数18名を乗じた
金額)を超えるが,超過部分を視察調査費において目的外支出としたので,研究研修費に
おける交通費は全額認める。
(4) 会議費
主に会派控室又は川崎市役所第2庁舎の会議室において行われる会派の会議に供される
弁当代,茶菓代等である。本件監査基準に従い,昼1人1500円等までを認め,これを
超える部分(合計
21万7770円)を目的外支出とする。
平成17年6月30日付け29万3370円の支出は,外部の飲食店において行われた
団会議であり,1人5000円の限度(18名で9万円)で認め,その余(20万337
0円)を目的外支出とする。
(5) 飲食費(会議費に属するものを除く。
)
飲食店等における外食費である。これらのうち,レストラン等社会通念上研究研修又は
実質的な意見交換を行っているとは認められない店舗における飲食費(合計
54万91
83円)を目的外支出とする。
その他の飲食費は,実質的意見交換が行われていないとまでは認められず,金額も比較
的少額であり,概ね適正な支出と認める。
(6) 旅費
平成17年8月26日付け74万2548円及び4万9637円の支出は同月22日及
び23日に行われた会派視察(参加議員16名)の旅費である。目的地が新潟県長岡市及
び小千谷市であり,視察目的も適正で,金額も交通費込みで1人あたり5万円を切る。結
果報告書等の提出はないが,後の代表質問事項になっている。概ね適正な支出と認める。
また,同月23日付け2万9452円の支出は,ホテルニューオータニ長岡における食
-20-
事代であり,本件監査基準に照らしても適正な支出である。
その他の支出は目的地の明確な交通費(航空券代等)や1万2360円の宿泊費であり,
適正な支出である。
(7) 事務費
個人事務所通信費(携帯以外)1万0161円について,事務費の判断基準に照らして
按分し,3838円(17/45)を目的外支出とする。
レタックス代580円は本件判断基準に照らして全額目的外支出とする。
その他の事務費(個人事務所の事務費)については,事務費の判断基準に照らして按分
し,11万9539円(3/10)を目的外支出とする。
(8) その他
ホテル入場料1000円,コンサートチケット代9000円及び記念品代1000円は,
市政の調査研究と関連しないと認められるので,全額(合計
1万1000円)目的外支
出とする。
駐車場賃料12万円は,本件判断基準に照らし,全額目的外支出とする。
その他の支出は,他の項目の判断基準等にも照らして概ね適正な支出と認める。
(9) 一覧表
使途
研修会等参加・開催費
各種会費
交通費
会議費
飲食費
旅費
事務費
その他
合計
第3
1
総額
目的内支出額
目的外支出額
325,000
4,685,640
739,160
2,788,713
64,989
1,224,587
203,210
406,067
10,437,366
0
627,190
0
421,140
549,183
0
123,957
131,000
1,852,470
325,000
5,312,830
739,160
3,209,853
614,172
1,224,587
327,167
537,067
12,289,836
視察調査費
収支報告書に記載されている金額
合
計
1533万9375円
(内訳)
先進施策都市視察
市内調査交通費
1007万4057円
526万5318円
-21-
2
請求人が目的外と主張する額
(1) 合計
411万2723円
先進施策都市視察
100万7405円
市内調査交通費
310万5318円
(2) 根
拠
・
(先進施策都市視察について,)研修研究費と同一理由
・個別政策検討を対象とした活動以外に日常の議員活動,後援会活動が含まれている。区
分不能の為,議員一人年間12万円(寝屋川市議会判決)超は目的外支出である。
3
判断
1533万9375万円のうち
4
目的外支出
318万0726円
目的内支出
1215万8649円
理由
(1) 視察調査費
総額は162万円であるが,個々の支出は多くて10万円程度であり,そのほとんどが
往復の交通費(航空券代,乗車券代)である。個々の視察調査には支出伝票が付されてお
り,結果報告書等成果物を欠くものもあるが,概ね適正な支出と認める。
(2) 交通費(視察調査費に含まれるものを除く。)
定期券代(3万7420円)については,全額目的外支出とする。
他の交通費は,いずれも個々の政務調査活動との関連が明らかでないものである。
視察調査費に限らず全項目に計上されている交通費総額は,定期券代を除いて,132
6万9488円である。このうち,本件判断基準に照らし,議員数に60万円を乗じた1
080万円の限度で認めることとし,246万9488円を目的外支出とする。その余の
交通費については,他の項目に計上されているものも全額認める。
(3) 携帯電話通話料
本件判断基準に照らして按分し,63万7265円(64/135)を目的外支出とす
る。
(4) 通信費(携帯電話通話料を除く。)
個人事務所の通信費であり,本件判断基準に照らして按分し,6883円(17/45)
を目的外支出とする。
(5) 事務費(通信費を除く。)
-22-
個人事務所の事務費であり,本件判断基準に照らして按分し,1万7961円(3/1
0)を目的外支出とする。
(6) その他
飲食店における飲食費(2件
1万1709円)は,実質的意見交換が行われたと認め
られないので全額目的外支出とする。
その余の支出は概ね適正な支出と認める。
(7) 一覧表
使途
総額
視察調査費
交通費
携帯電話通話料
通信費(携帯を除く)
事務費(通信費を除く)
その他
合計
第4
1
1,620,131
9,764,711
706,966
11,337
41,909
13,595
12,158,649
目的外支出額
0
2,506,908
637,265
6,883
17,961
11,709
3,180,726
資料費
収支報告書に記載されている金額
合
計
698万7319円
(備考欄の記載)
2
1,620,131
12,271,619
1,344,231
18,220
59,870
25,304
15,339,375
目的内支出額
雑誌・資料本
372万8818円
新聞等購読費
325万8501円
請求人が目的外支出と主張する金額
(1) 合
計
363万1382円
新聞購読料
雑誌・資料本
(2) 根
325万8501円
37万2881円
拠
・新聞購読料は議員としての(市民レベルと同じ)一般情報収集費用であり,政務調査費
目的の支出足りえない。議員報酬で支弁すべきであり全額目的外支出である。
・個別調査目的との関連が不明であり議員の一般情報収集目的も混在するところから少な
くとも1/10は使途基準に反する目的外支出であると見られる。
3
判断
-23-
698万7319円のうち
4
目的外支出
100万5453円
目的内支出
598万1866円
理由
(1) 資料等購入
民主リベラルの政権構想(20冊
3万1500円),新地方自治の論点(20冊
8800円)及び地方自治の論点(23冊
5万
6万7620円)は複数部購入する合理的必
要性が認められないので,1冊分に限って認め,その余(合計
15万0465円)は目
的外支出とする。
5月20日付け2万6250円,7月15日付け1万6170円,及び11月30日付
け3万円は,比較的高額でかつ領収証等がなく詳細不明なので全額(7万2420円)目
的外支出とする。
平成17年11月4日付け6546円は,二重計上であるので全額目的外支出とする。
メロディカード(294円),グリーティングカード(525円),楽譜代(2205円)
は全額目的外支出とする。
(2) 資料等作成
名刺印刷代(3件
2万8665円)は全額目的外支出とする。
その余は比較的少額のコピー代,写真代等であり,適正な支出と認める。
(3) 新聞購読料
新聞購読料を計上している議員は15名であった。
したがって本件判断基準に照らし,4万8000円に15名を乗じた72万円を目的外
支出とする。
(4) 事務費
いずれも個人事務所の事務費である。
携帯電話以外の通信費及び通信費以外の事務費を,事務費の判断基準に照らして各按分
し(17/45と3/10),9052円を目的外支出とする。
(5) その他
デューブルベ1万3781円及び雑費1500円は領収証がなく詳細不明であるので全
額目的外支出とする。
その余は他の項目の判断基準に照らして適正な支出である。
(6) 一覧表
-24-
使途
総額
資料等購入
資料等作成
新聞購読料
事務費
その他
合計
第5
1
目的内支出額
目的外支出額
2,604,792
334,102
2,517,344
16,010
509,618
5,981,866
232,455
28,665
720,000
9,052
15,281
1,005,453
2837,247
362,767
3,237,344
25,062
524,899
6,987,319
広報・広聴費
収支報告書に記載されている金額
合
計
2913万6603円
(内訳)
政策・広告用チラシ
2778万7334円
会場借用代
2
134万9269円
請求人が目的外支出と主張する金額
(1) 合計
291万3659円
政策広報用チラシ
277万8733円
会場借用代
(2) 根
13万4926円
拠
・個別政策広報と会派・議員の通常活動・政治活動・後援会活動が混在するところから,
適切に按分すべきであるが,少なくとも1/10は使途基準に反する目的外支出である。
3
判断
2913万6603円のうち
4
目的外支出
146万4607円
目的内支出
2767万1996円
理由
(1) 広報紙等印刷・配布代,新聞掲載等
領収証のただし書きが「必勝ビラ」,「必勝ビラ2枚」になっているビラ代(2件
1万
5750円)は,印刷物の提出がなく,選挙活動用の印刷物であると認められるので全額
目的外支出とする。
-25-
プログラム印刷代(2件
16万4600円)は,金融機関の振込利用明細の振込人名
義が「アサオドウヨウオウタイカイ」であり,印刷物の提出もなく,市政の調査研究活動
と関連しないと認められるので,全額目的外支出とする。
8月2日付け印刷代1万8000円は,領収証によれば名刺印刷代であり全額目的外支
出とする。
11月18日付け印刷費9万7630円及び2月21日付け14万5740円は,領収
証等の裏付けがないうえ,会派が提出した各議員の印刷物一覧表にも該当する記載がなく,
印刷物の提出もない。したがって,全額目的外支出とする。
その他の支出は,概ね市政に関連する内容の広報紙等の印刷・配付代,新聞掲載料であ
って,印刷物の提出や会派が提出した各議員の印刷物一覧表に概ね適合する支出であるの
で,適正な支出と認める。
(2) 広報紙等送料
上記市政に関する広報紙等の送料であり,全額適正な支出と認める。
(3) 各種会費
納涼会費(4件
2万円),交通祈願料(1件
7500円)及びコンサート参加費(6
000円)は市政の調査研究に関連しないと認められるので全額目的外支出とする。
平成17年5月10日付け9660円は,夫婦二人分の会費であるので,2分の1(4
830円)を目的外支出とする。
住吉熊野東福寺4万5000円は,領収証がなく詳細不明であるので全額目的外支出と
する。
その他の会費のうち,1回の会費が1万円を超えるものについては超過部分(合計
2
0万6675円)を目的外支出とする。
(4) 飲食費
56件34万4545円は,主に飲食店における外食費等であって,いずれも社会通念
上実質的な意見交換が行われたとは認められない店舗における飲食等であるので全額目的
外支出とする。
その余の飲食費については,店舗の種類等を考慮し,実質的な意見交換が行われていな
いとまではいえないので適正な支出と認める。
(5) ホームページ作成・管理費
いずれも議員のホームページ作成・管理に係る費用であり,個々の支出も不当に高いと
まではいえない。また各ホームページの内容も概ね市政に関連するもので適正な支出と認
める。
(6) 施設利用料
-26-
いずれも市政報告会等のための会場借上料であり,適正な支出と認める。
(7) 携帯電話通話料
本件判断基準に照らして按分し,1万1548円(64/135)を目的外支出とする。
(8) 通信費(携帯を除く)
個人事務所の通信費であり,本件判断基準に照らして按分し,9万3374円(17/
45)を目的外支出とする。
(9) 事務費(通信費を除く)
個人事務所の事務費であり,本件判断基準に照らして按分し,16万1205円(3/
10)を目的外支出とする。
(10) 交通費
いずれも個々の政務調査活動との関連性が明らかでないものである。
視察調査費の項において述べたように,全額認める。
(11) その他
名刺印刷代1万5750円は全額目的外支出とする。
ビューティフルライフ1885円,宣伝用品1万7375円は領収証等がなく詳細不詳
であるので全額目的外支出とする。
用紙他8万7200円は,領収証によれば食材12ケースであり,全額目的外支出とす
る。
(12) 一覧表
使途
広報紙等印刷・配布,新聞掲載
等
広報紙等送料
各種会費
飲食費
ホームページ作成・管理費
施設利用料
携帯電話通話料
通信費(携帯を除く)
事務費(通信費を除く)
交通費
その他
合計
第6
総額
目的内支出額
目的外支出額
14,987,004
14,545,284
441,720
4,456,382
6,593,840
411,155
869,400
441,620
24,360
247,167
528,205
267,517
309,953
29,136,603
4,456,382
6,303,835
66,610
869,400
441,620
12,812
153,793
367,000
267,517
187,743
27,671,996
0
290,005
344,545
0
0
11,548
93,374
161,205
0
122,210
1,464,607
人件費
-27-
1
収支報告書に記載されている金額
合
2
計
1640万6724円
請求人が目的外支出と主張する額
(1) 合
計
(2) 根
拠
375万6558円
・17年度大幅に増えた理由が不明である。前年比増加分は1/2を目的外支出とする。
・政務調査補助人件費以外に会派事務要員としての人件費が含まれていると見られる。按
分の有無は不明であるが少なくとも1/10は使途基準に反する目的外支出である。
3
判断
1640万6724円のうち
4
目的外支出
198万7793円
目的内支出
1441万8931円
理由
(1) 人件費
人件費については平成18年度と同様に,業務内容が明らかでない被雇用者に係る人件
費(658万5441円)について,後援会活動等政務調査活動以外の業務が混在する可
能性を考慮し,事務費に準じて3/10を目的外支出とする。
したがって,197万5632円を目的外支出とする。
なお,請求人は平成17年度の人件費が急激に増加している点を指摘し,増加分を全額
目的外支出とするが,領収証等により支出が概ね確認され,勤務実態も概ね認められる一
方で,明らかに不自然な支出は特に見あたらなかったので,適正な支出と認める。
(2) 事務委託料
主な内容は合資会社地域情報研究所に対する事務委託料の支払いである。
同社が受託する業務内容は,ホームページの更新・管理,議会報告書等発送用あて名デ
ータ管理等であり,政務調査活動として適正な支出と認める。
(3) 携帯電話通話料
本件判断基準に照らして按分し,5613円(64/135)を目的外支出とする。
(4) 通信費(携帯を除く)
個人事務所の通信費であり,本件判断基準に照らして按分し,5625円(17/45)
を目的外支出とする。
-28-
(5) その他
通信費以外の事務費(3079円)について,事務費の判断基準に照らして按分し,9
23円(3/10)を目的外支出とする。
その余の支出は適正な支出である。
(6) 一覧表
使途
総額
人件費
事務委託料
携帯電話通話料
通信費(携帯を除く)
その他
合計
第7
1
目的内支出額
目的外支出額
12,376,347
2,014,591
6,229
9,265
12,499
14,418,931
1,975,632
0
5,613
5,625
923
1,987,793
14,351,979
2,014,591
11,842
14,890
13,422
16,406,724
事務費
収支報告書に記載されている金額
合
計
1363万3679円
(内訳)
FAX・コピー代
1123万0509円
リース代・消耗品費
通信費
2
等
84万3582円
155万9588円
請求人が目的外支出と主張する額
(1) 合
計
136万3366円
ファックス・コピーリース代・消耗品費
通信費等
(2) 根
120万7408円
15万5958円
拠
・政務調査活動以外に会派・議員の通常活動・政治活動・後援会活動が含まれていると見
られ,適切に按分すべきであるが,少なくとも1/10は使途基準に反した目的外支出で
ある。
3
判断
1363万3679円のうち
目的外支出
371万4492円
-29-
目的内支出
4
991万9187円
理由
平成18年度と同様に,政務調査活動と後援会活動との按分割合として,本監査において
は3/10を目的外支出とし,通信費(携帯電話通話料,自宅と後援会事務所とを兼ねる個
人事務所の固定電話通話料等)については,8/15を目的外支出とする。
(1) コピー機等のリース料
個人事務所に係る支出(14万1120円)については,議員全員が個人事務所と後援
会事務所とを兼ねているので,3/10を目的外支出とする。
したがって,4万2336円を目的外支出とする。
(2) PC等購入費等
パソコン及びその関連機器・ソフト等に関する支出であるが,台数・金額等不当な支出
は見あたらなかった。
このうち個人事務所に係る支出(84万2469円)について,本件判断基準に照らし
て按分し,25万2740円(3/10)を目的外支出とする。
(3) 事務機器の購入費等
いずれも個人事務所に係る支出であり,本件判断基準に照らして按分し,20万581
1円(3/10)を目的外支出とする。
(4) 事務用品購入費
コピー機やプリンタの消耗品(インクカートリッジ,用紙等)が主な支出である。個々
の支出額については事務用品として不当に高いものはほとんど存せず,購入先も主に事務
用品を取り扱う店舗であり,総額にすると相当高額ではあるものの,概ね適正な支出であ
る。
もっとも,4月13日の6万7600円は,高額であるにもかかわらず領収証等が存せ
ず,摘要に「事務費」と記載されているのみで詳細不明である。全額目的外支出とする。
その他の支出のうち個人事務所に係るもの(合計
355万8327円)については,
本件判断基準に照らして按分し,106万7498円(3/10)を目的外支出とする。
(5) 携帯電話通話料
平成18年度分と同様に64/135の割合で目的外支出を認定する。
したがって,2万0987円(64/135)を目的外支出とする。
(6) 通信費(携帯を除く。)
個人事務所に係る支出(169万0381円)について,平成18年度分と同様に17
/45の割合で目的外支出を認定する。
-30-
したがって,議員個人事務所通信費のうち,63万8588円(17/45)を目的外
支出とする。
(7) 送料
8月5日付け郵便代19万4000円は,帳簿上契約先の記載がなく,領収証等の裏付
けも存しないので,全額目的外支出とする。
レタックス代1万7620円は全額目的外支出とする。
その余の郵送料のうち,個人事務所に係る支出(202万6174円)について,本件
判断基準に照らして按分し,60万7852円(3/10)を目的外支出とする。
(8) その他
電話消毒代(合計12万3200円),コンタクトレンズ代(2万4150円),札代(2
万円),必勝ビラ代(5250円),必勝ポスター代(5250円),日本ユニセフへの振込
金(3900円),瓶・缶詰め「5000円×27」(14万5215円)及びペット用品
(2000円)は,市政の調査研究と関連しないと認められるので全額(32万8965
円)目的外支出とする。
個人事務所の水道・ガス・電気代(合計19万8092円)は,事務所の維持管理費で
あるので全額目的外支出とする。
飲食店における外食費(3件合計4万8600円)は全額目的外支出とする。
帳簿の摘要欄に記載がなく,領収証等も存しない支出(4件
2万3803円)は詳細
不明で全額目的外支出とする。
その他の支出は概ね適正な支出である。
(9) 一覧表
使途
コピー機機のリース料
PC等購入等
事務機器購入等
事務用品購入等
携帯電話通話料
通信費(携帯を除く)
送料
その他
合計
第8
1
総額
740,326
881,979
686,038
4,653,626
48,063
1,779,992
2,515,474
2,328,181
13,633,679
その他の経費
収支報告書に記載されている金額
-31-
目的内支出額
697,990
629,239
480,227
3,518,528
27,076
1,141,404
1,696,002
1,728,721
9,919,187
目的外支出額
42,336
252,740
205,811
1,135,098
20,987
638,588
819,472
599,460
3,714,492
合
計
336万0422円
(内訳)
維持管理費等
2
336万0422円
請求人が目的外支出と主張する額
(1) 合計
33万6042円
維持管理費等
(2) 根
33万6042円
拠
・支出内訳の記載がなく,全額目的外支出と判断すべきであるが,使途基準に沿った支出
が含まれているとみなすとしても,少なくとも1/10は使途基準に反する目的外支出で
ある。
3
判断
336万0422円のうち
4
目的外支出
183万9555円
目的内支出
152万0867円
理由
(1) 維持管理費
議員個人事務所の電気代,ガス代,水道代)23万2601円は,全額目的外支出とす
る。
駐車場賃料114万5400円は,全額目的外支出とする。
(2) 飲食費
飲食店における飲食費(合計
4万4270円)は,実質的な意見交換があったと認め
られないので全額目的外支出とする。
(3) 事務費
電話消毒,化粧品,川崎市議員本章,カップ文字の支出(合計2万9183円)は全額
目的外支出とする。
その他の支出のうち,事務用品,郵送料,車両リース料等は,事務費の判断基準に照ら
して按分し,27万1835円(3/10)を目的外支出とする。
(4) その他
,その他詳細不明の支出(18
お土産代(2600円),詳細不明の商品券代(2万円)
件
9万3666円)は全額目的外支出とする。
-32-
(5) 一覧表
使途
維持管理費
飲食費
事務費
その他
合計
総額
目的内支出額
目的外支出額
0
0
1,032,267
488,600
1,520,867
1,378,001
44,270
301,018
116,266
1,839,555
1,378,001
44,270
1,333,285
604,866
3,360,422
-33-
Ⅲ
平成16年度
第1
総括
平成16年度交付総額から剰余返還額を控除した9716万4448円のうち
第2
1
目的外支出
1412万3003円
目的内支出
8304万1445円
研究研修費
収支報告書に記載されている金額
合
計
1724万7491円
(内訳)
2
研修会・会議参加費
929万8750円
政策会議・開催経費
474万8700円
その他打ち合わせ費
320万0041円
請求人が目的外と主張する金額
(1) 合
計
172万4749円
研修会会議参加費
92万9875円
政策会議開催経費
47万4870円
打ち合わせ等
32万0004円
(2) 根
拠
個別政策検討を対象とした政務調査活動支出以外に,通常の議員活動,政治活動・後援
会活動が含まれている。適切に按分すべきであるが,少なくとも1/10は使途基準に反
する目的外支出である。
3
4
判断
目的外支出
322万6914円
目的内支出
1402万0577円
理由
(1) 研究会・研修会の参加・開催費
-34-
いずれも講師謝礼,会議室使用料等であり,概ね適正な支出と認める。
(2) 各種会費
寄付金,祭事,同窓会等,パーティ券代(合計
14万1000円)は,いずれも市政
の調査研究に関連しないものとして目的外支出とする。また,帳簿の契約先の記載がなく,
領収証等も存しない詳細不明の会費支出(合計
10万5000円)を目的外支出とする。
個別の会費が1万円を超えるものについては,当該超過部分(合計
53万3027円)
を目的外支出とする。
(3) 交通費
個々の政務調査活動との関連性が明らかでない交通費である。
視察調査費の箇所で述べるように,全項目にわたって計上される交通費(定期券代を除
く。
)が,本件判断基準で設定した上限額1080万円(年額60万円に議員数18名を乗
じた金額)を超えるが,超過部分を視察調査費において目的外支出としたので,研究研修
費における交通費は全額認める。
(4) 会議費
主に会派控室又は川崎市役所第2庁舎の会議室において行われる会派の会議に供される
弁当代,茶菓代等である。本件監査基準に従い,昼1人1500円等までを認め,これを
超える部分(合計
7万7505円)を目的外支出とする。
また,外部で行われた団会議(4件)については,1人5000円の限度(18名で9
万円だが,うち1件は出席者が17名であるため8万5000円)で認め,その余(合計
45万3854円)を目的外支出とする。
(5) 飲食費(会議費に属するものを除く。
)
飲食店等における外食費である。これらのうち,レストラン等社会通念上研究研修又は
実質的な意見交換を行っているとは認められない店舗における飲食費(合計
70万85
28円)を目的外支出とする。
その他の飲食費は,実質的意見交換が行われていないとまでは認められず,金額も比較
的少額であり,概ね適正な支出と認める。
(6) 旅費
11月2日付け航空券代(4万5000円)は,詳細不明で領収証等もないので全額目
的外支出とする。
その他の支出は概ね適正な支出である。
(7) 広報紙等印刷・送料
5月21日付け13万5800円は,同日付け同額で摘要・契約先も同じ計上が別にあ
り,領収証等も1つしか存しない。したがって全額目的外支出とする。
-35-
その他は概ね適正な支出と認める。
(8) 人件費
「人件費」の項で述べるように,業務内容が不明の被雇用者について3/10に相当す
る額(合計2万7000円)を目的外支出とする。
(9) 携帯電話通話料
64/135に相当する額(合計
(10)
通信費(携帯を除く)
17/45に相当する額(合計
(11)
56万4188円)を目的外支出とする。
1万2658円)を目的外支出とする。
事務費(通信費を除く)
個人事務所に係るものについて3/10に相当する額(合計
42万0804円)を目
的外支出とする。
(12)
その他
帳簿上に摘要の記載がない,又は品代の記載のみで,領収証等がなく詳細不明の支出(合
計
2550円)は,全額目的外支出とする。
その他の支出は,他の項目の判断基準等にも照らして概ね適正な支出と認める。
(13)
一覧表
使途
研究会・研修会参加・開催費
各種会費
交通費
会議費
飲食費
旅費
広報紙等印刷・送料
人件費
携帯電話通話料
通信費(携帯を除く)
事務費(通信費を除く)
その他
合計
第3
1
総額
487,293
6,051,879
464,040
2,207,313
983,303
422,163
3,740,069
190,000
1,190,085
33,509
1,467,532
10,305
17,247,491
視察調査費
収支報告書に記載されている金額
合
計
1529万6540円
(内訳)
先進施策都市視察
934万5760円
-36-
目的内支出
487,293
5,272,852
464,040
1,675,954
274,775
377,163
3,604,269
163,000
625,897
20,851
1,046,728
7,755
14,020,577
目的外支出
0
779,027
0
531,359
708,528
45,000
135,800
27,000
564,188
12,658
420,804
2,550
3,226,914
市内調査交通費
2
595万0780円
請求人が目的外と主張する額
(1) 合
計
472万5356円
先進施策都市視察
市内調査交通費
(2) 根
93万4576円
379万0780円
拠
・
(先進施策都市視察については,)研修研究費と同一理由
・個別政策検討を対象とした支出以外に日常の議員活動,後援会活動が含まれている。区
分不能の為,議員一人年間12万円(寝屋川市議会判決)超は使途基準に反する目的外支
出である。
3
判断
1529万6540円のうち
4
目的外支出
148万3932円
目的内支出
1381万2608円
理由
(1) 視察調査費
帳簿に契約先の記載がなく,領収証や支出伝票等が存しない4月5日付け旅費交通費1
2万0130円は全額目的外支出とする。
7月12日付け旅費(契約先
日本旅行)25万9830円は,比較的高額であるにも
かかわらず金融機関の振込利用明細のみで詳細不明であるので,全額目的外支出とする。
10月12日付け飲食代(契約先
よのぜん)12万8000円は,徳島市内の飲食店
であるが,対象となった視察の詳細が不明であるので,全額目的外支出とする。
(2) 交通費(視察調査費に含まれるものを除く。)
定期券代(6810円)については,全額目的外支出とする。
他の交通費は,いずれも個々の政務調査活動との関連が明らかでないものである。
視察調査費に限らず全項目に計上されている交通費総額のうち,定期券代を除いて,1
080万円を超える部分(52万7726円)を目的外支出とする。その余の交通費につ
いては,他の項目に計上されているものも全額認める。
(3) 人件費
「人件費」の項で述べるように,業務内容が不明の被雇用者について3/10に相当す
-37-
る額(合計
14万5716円)を目的外支出とする。
(4) 携帯電話通話料
64/135に相当する額(合計
(5)
通信費(携帯を除く)
17/45に相当する額(合計
(6)
8万7759円)を目的外支出とする。
2万6587円)を目的外支出とする。
事務費(通信費を除く)
個人事務所に係るものについて3/10に相当する額(合計
9万2604円)を目的
外支出とする。
(7)
その他
個々の視察調査との関連性が不明である飲食費のうち,実質的な意見交換が行われてい
ないと認められるもの(合計
5万5020円)は全額目的外支出とする。
帳簿上の摘要が品代の記載のみで,領収証等がなく詳細不明の支出(合計
3万375
0円)は,全額目的外支出とする。
その他の支出は,他の項目の判断基準等にも照らして概ね適正な支出と認める。
(8)
一覧表
使途
視察調査費
交通費
人件費
携帯電話通話料
通信費(携帯を除く)
事務費(通信費を除く)
その他
合計
第4
1
総額
2,606,275
9,858,045
1,351,734
185,117
70,378
308,681
916,310
15,296,540
資料費
収支報告書に記載されている金額
合
計
759万6874円
(内訳)
2
雑誌・本
458万5500円
新聞等購読費
301万1374円
請求人が目的外支出と主張する金額
-38-
目的内支出
2,098,315
9,323,509
1,206,018
97,358
43,791
216,077
827,540
13,812,608
目的外支出
507,960
534,536
145,716
87,759
26,587
92,604
88,770
1,483,932
(1) 合
計
346万9924円
新聞購読料
雑誌・本
(2) 根
301万1374円
45万8550円
拠
・新聞購読料は議員としての(市民レベルと同じ)一般情報収集費用であり,政務調査費
目的の支出足りえない。議員報酬で支弁すべきであり全額目的外支出である。
・個別調査目的との関連が不明であり議員の一般情報収集目的も混在するところから少な
くとも1/10は使途基準に反する目的外支出であると見られる。
3
判断
759万6874円のうち
4
目的外支出
136万1095円
目的内支出
623万5779円
理由
(1) 資料等購入
職員録代のうち,本件判断基準で認める数を超える部分(合計
6500円)を目的外
支出とする。
その他の支出は概ね適正な支出である。
(2) 資料等作成
3月31日付け印刷代(契約先
田村商事)15万円は,印刷物や領収証等がなく,民
主党が提出した議員別印刷・送付一覧にも該当する記載がないので全額目的外支出とする。
その余は市政に関する広報紙等の印刷代等のほか,比較的少額のコピー代,写真代等で
あり,適正な支出と認める。
(3) 新聞購読料
4万8000円に,新聞購読料を計上している議員数15名を乗じた72万円を目的外
支出とする。
(4) 人件費
「人件費」の項で述べるように,業務内容が不明の被雇用者について3/10に相当す
る額(合計
18万0000円)を目的外支出とする。
(5) 携帯電話通話料
64/135に相当する額(合計
(6)
2万9494円)を目的外支出とする。
通信費(携帯を除く)
-39-
17/45に相当する額(合計
(7)
11万0881円)を目的外支出とする。
事務費(通信費を除く)
個人事務所に係るものについて3/10に相当する額(合計
2万9055円)を目的
外支出とする。
(8)
その他
帳簿上摘要に雑費とのみ記載され又は記載がなく,契約先の記載や領収証等がなく詳細
不明の支出(合計
13万5165円)は全額目的外支出とする。
その他の支出は,他の項目の判断基準等にも照らして概ね適正な支出と認める。
(9)
一覧表
使途
資料等購入費
資料等作成費
新聞購読料
人件費
携帯電話通話料
通信費(携帯を除く)
事務費(通信費を除く)
その他
合計
第5
1
総額
1,671,075
1,881,983
1,813,434
1,537,134
62,216
293,511
96,852
240,669
7,596,874
目的内支出
1,664,575
1,731,983
1,093,434
1,357,134
32,722
182,630
67,797
105,504
6,235,779
目的外支出
6,500
150,000
720,000
180,000
29,494
110,881
29,055
135,165
1,361,095
広報・広聴費
収支報告書に記載されている金額
合
計
2994万1599円
(内訳)
政策・広告用チラシ
会場借用代
2
2495万0340円
499万1259円
請求人が目的外支出と主張する金額
(1) 合
計
299万4159円
政策広報用チラシ
会場借り上げ代
(2) 根
249万5034円
49万9125円
拠
・個別政策広報と会派・議員の通常活動・政治活動・後援会活動が混在するところから,
適切に按分すべきであるが,少なくとも1/10は使途基準に反する目的外支出である。
-40-
3
判断
2994万1599円のうち
4
目的外支出
215万8849円
目的内支出
2778万2750円
理由
(1) 広報紙等印刷・配布代,新聞掲載等
8月12日付け24万2025円及び10月8日付け14万4900円の支出は,市政
レポートVol4の印刷代等である。当該印刷物の内容は概ね市政に関するものであるが,
会派名の記載がない。そこで2分の1に相当する額(19万3462円)を目的外支出と
する。
その他の支出は,概ね市政に関連する内容の広報紙等の印刷・配付代,新聞掲載料であ
って,印刷物の提出や会派が提出した各議員の印刷物一覧表に概ね適合する支出であるの
で,適正な支出と認める。
(2) 広報紙等送料
上記市政に関する広報紙等の送料であり,全額適正な支出と認める。
(3) 各種会費
祭事,同窓会等,及び,帳簿上契約先の記載や領収証等がなく詳細不明の会費(合計
1
2万2000円)
は市政の調査研究に関連しないと認められるので全額目的外支出とする。
その他の会費のうち,1回の会費が1万円を超えるものについては超過部分(合計
3
5万0555円)を目的外支出とする。
(4) 飲食費
飲食店における外食費等であって,いずれも社会通念上実質的な意見交換が行われたと
は認められない店舗における飲食に係る支出(合計
15万7067円)は全額目的外支
出とする。
その余の飲食費については,店舗の種類等を考慮し,実質的な意見交換が行われていな
いとまではいえないので適正な支出と認める。
(5) ホームページ作成・管理費
いずれも議員のホームページ作成・管理に係る費用であり,個々の支出も不当に高いと
まではいえない。また各ホームページの内容も概ね市政に関連するもので適正な支出と認
める。
(6) 施設利用料
帳簿上に摘要・契約先の記載がなく,領収証等も存しない詳細不明の支出(合計
-41-
70
万6815円)は全額目的外支出とする。
その他の支出はいずれも市政報告会等のための会場借上料であり,適正な支出と認める。
(7) 人件費
「人件費」の項で述べるように,業務内容が不明の被雇用者について3/10に相当す
る額(合計
(8)
10万8000円)を目的外支出とする。
通信費(携帯を除く)
17/45に相当する額(合計
(9)
2万9071円)を目的外支出とする。
事務費(通信費を除く)
レタックス代(合計
2万2050円)は全額目的外支出とする。
その他の事務費のうち個人事務所に係るものについて3/10に相当する額(合計
4
5万5994円)を目的外支出とする。
(10)
その他
1月26日付け1万3835円の支出は,領収証によればボール5ダースの購入費であ
り,市政の調査研究と関連しないので全額目的外支出とする。
その他の支出は,他の項目の判断基準等にも照らして概ね適正な支出と認める。
(11)
一覧表
使途
広報紙等印刷・配付代,新聞
掲載等
広報紙等送料
各種会費
飲食費
ホームページ作成・管理費
施設利用料
人件費
通信費(携帯を除く)
事務費(通信費を除く)
その他
合計
第6
1
193,462
3,435,616
5,173,690
179,448
702,597
1,055,288
360,000
76,953
1,542,032
99,081
29,941,599
3,435,616
4,701,135
22,381
702,597
348,473
252,000
47,882
1,063,988
85,246
27,782,750
0
472,555
157,067
0
706,815
108,000
29,071
478,044
13,835
2,158,849
1170万4756円
請求人が目的外支出と主張する額
(1) 合
計
目的外支出
17,123,432
収支報告書に記載されている金額
計
目的内支出
17,316,894
人件費
合
2
総額
117万0475円
-42-
(2) 根
拠
・政務調査補助人件費以外に会派事務要員としての人件費が含まれていると見られる。按
分の有無は不明であるが少なくとも1/10は使途基準に反する目的外支出である。
3
判断
1170万4756円のうち
4
目的外支出
103万2724円
目的内支出
1067万2032円
理由
(1) 人件費
人件費については平成18年度と同様に,業務内容が明らかでない被雇用者に係る人件
費について,後援会活動等政務調査活動以外の業務が混在する可能性を考慮し,事務費に
準じて3/10を目的外支出とする。
したがって,103万2724円を目的外支出とする。
第7
1
事務費
収支報告書に記載されている金額
合
計
1410万1833円
(内訳)
FAX・コピー代
リース代・消耗品費
通信費
2
等
1075万0863円
68万4460円
266万6510円
請求人が目的外支出と主張する額
(1) 合
計
141万0183円
ファックス・コピー
107万5086円
リース代・消耗品
6万8446円
郵便通信等通信費
26万6651円
(2) 根
拠
・政務調査目的以外に会派・議員の通常活動・政治活動・後援会活動が含まれていると見
られ,適切に按分すべきであるが,少なくとも1/10は使途基準に反した目的外支出で
-43-
ある。
3
判断
1410万1833円のうち
4
目的外支出
387万7355円
目的内支出
1022万4478円
理由
平成18年度と同様に,
個人事務所に係る事務費について3/10を目的外支出とするが,
私的使用が含まれる通信費については8/15を目的外支出とする。
(1) コピー機等のリース料
車両のリース料のうち,車両が不特定で領収証等もない69万4260円は全額目的外
支出とする。
個人事務所に係る支出については,議員全員が個人事務所と後援会事務所とを兼ねてい
るので,3/10に相当する額(5万4825円)を目的外支出とする。
(2) PC等購入費等
パソコン及びその関連機器・ソフト等に関する支出であるが,台数・金額等不当な支出
は見あたらなかった。
このうち個人事務所に係る支出について,3/10に相当する額(51万6673円)
を目的外支出とする。
(3) 事務機器の購入費等
いずれも個人事務所に係る支出であり,本件判断基準に照らして按分し,13万357
1円(3/10)を目的外支出とする。
(4) 事務用品購入費
コピー機やプリンタの消耗品(インクカートリッジ,用紙等)が主な支出である。個々
の支出額については事務用品として不当に高いものはほとんど存せず,購入先も主に事務
用品を取り扱う店舗であり,総額にすると相当高額ではあるものの,概ね適正な支出であ
る。
個人事務所に係る支出について,3/10に相当する額(127万5873円)を目的
外支出とする。
(5) 通信費(携帯を除く。)
個人事務所に係る支出について,17/45に相当する額(64万5439円)を目的
外支出とする。
-44-
(6) 携帯電話通話料
個人事務所に係る支出について,64/135に相当する額(1万4868円)を目的
外支出とする。
(7) 送料
レタックス代1万3050円は全額目的外支出とする。
その余の郵送料のうち,個人事務所に係る支出について,本件判断基準に照らして按分
し,31万3814円(3/10)を目的外支出とする。
(8) その他
メガネの清掃用具代,マッサージ代,領収証等がなく帳簿上も詳細不明の支出(21万
4982円)は目的外支出とする。
その他の支出は概ね適正な支出である。
(9) 一覧表
使途
コピー機等のリース料
PC等購入費等
事務機器購入費等
事務用品購入費
携帯電話通話料
通信費(携帯を除く)
送料
その他
合計
第8
1
目的内支出
1,099,540
1,205,572
311,667
3,626,017
1,227,849
16,495
666,713
2,070,625
10,224,478
その他の経費
収支報告書に記載されている金額
合
2
総額
1,848,625
1,722,245
445,238
4,901,890
1,873,288
31,363
993,577
2,285,607
14,101,833
計
127万5355円
請求人が目的外支出と主張する額
(1) 合
計
127万5355円
維持管理費等
(2) 根
127万5355円
拠
・支出内訳明細の記載が無く,全額目的外支出と判断される。
3
判断
127万5355円のうち
-45-
目的外支出
749,085
516,673
133,571
1,275,873
645,439
14,868
326,864
214,982
3,877,355
4
目的外支出
98万2134円
目的内支出
29万3221円
理由
(1) 維持管理費
いずれも議員個人事務所の電気代,ガス代,水道代,駐車場賃料は,全額(75万40
46円)目的外支出とする。
(2) 事務費
電話消毒代(合計
13万2800円)は全額目的外支出とする。
その他の事務費のうち個人事務所にかかる支出については,3/10に相当する額(6
万6718円)を目的外支出とする。
(3) その他
帳簿上摘要・契約先の記載がなく領収証等も存しない詳細不明の支出(合計
2万85
70円)は全額目的外支出とする。
(4) 一覧表
使途
維持管理費
事務費
その他
合計
総額
754,046
451,901
69,408
1,275,355
-46-
目的内支出
0
252,383
40,838
293,221
目的外支出
754,046
199,518
28,570
982,134
Ⅳ
平成15年度
第1
総括
平成15年度交付総額から剰余返還額を控除した8905万2608円のうち
第2
1
目的外支出
1340万7754円
目的内支出
7564万4854円
研究研修費
収支報告書に記載されている金額
合
計
1696万1620円
(内訳)
研修
865万9909円
政策
748万6351円
打合せ
2
81万5360円
請求人が目的外と主張する金額
(1) 合
計
169万6161円
研修
86万5990円
政策
74万8635円
打合せ
(2) 根
8万1536円
拠
・個別政策検討を対象とした政務調査活動支出以外に,通常の議員活動,政治活動・後援
会活動が含まれている。適切に按分すべきであるが,少なくとも1/10は使途基準に反
する目的外支出である。
3
判断
1696万1620円のうち
4
目的外支出
368万3921円
目的内支出
1327万7699円
理由
-47-
(1) 研究会・研修会の参加・開催費
いずれも講師謝礼,会議室使用料等であり,概ね適正な支出と認める。
(2) 各種会費
打ち上げ代(領収証等なし),寄付金,祭事,崇敬会,同窓会等(合計
37万5800
円)は,いずれも市政の調査研究に関連しないものとして目的外支出とする。また,帳簿
の契約先の記載がなく,領収証等も存しない詳細不明の会費支出(合計
23万6000
円)を目的外支出とする。
個別の会費が1万円を超えるものについては,当該超過部分(合計
78万4397円)
を目的外支出とする。
(3) 交通費
個々の政務調査活動との関連性が明らかでない交通費である。
視察調査費の箇所で述べるように,全額認める。
(4) 会議費
主に会派控室又は川崎市役所第2庁舎の会議室において行われる会派の会議に供される
弁当代,茶菓代等である。いずれも本件監査基準(昼1人1500円等まで)を充足する。
もっとも,外部で行われた団会議(2件)については,1人5000円の限度(18名
で9万円)で認め,その余(合計
14万5552円)を目的外支出とする。
(5) 飲食費(会議費に属するものを除く。
)
飲食店等における外食費である。これらのうち,レストラン等社会通念上研究研修又は
実質的な意見交換を行っているとは認められない店舗における飲食費(合計
112万6
118円)を目的外支出とする。
その他の飲食費は,実質的意見交換が行われていないとまでは認められず,金額も比較
的少額であり,概ね適正な支出と認める。
(6) 旅費
10月24日付け宿泊費(2万円)は,詳細不明で領収証等もないので全額目的外支出
とする。
その他の支出は概ね適正な支出である。
(7) 広報紙等印刷・送料
3月15日付け36万7500円は,市政レポートVol3の印刷代であるが,同広報
紙の内容は概ね市政に関するものであるが,会派の名称が記載されていない。したがって
2分の1の限度で認め,その余(18万3750円)を目的外支出とする。
その他は概ね適正な支出と認める。
(8) 人件費
-48-
研究研修費に計上されている人件費は,支出及び業務実態が認められ,業務内容は概ね
政務調査活動であると認められる。
(9) 携帯電話通話料
64/135に相当する額(合計
1万3602円)を目的外支出とする。
(10) 通信費(携帯を除く)
個人事務所に係るものであり,17/45に相当する額(合計
2万5693円)を目
的外支出とする。
(11) 事務費(通信費を除く)
個人事務所に係るものであり,3/10に相当する額(合計
63万1316円)を目
的外支出とする。
(12) その他
スポーツ用品代,ガス代,駐車場賃料(合計
8万3758円)は全額目的外支出とす
る。
帳簿上に摘要の記載がない,又は品代の記載のみで,領収証等がなく詳細不明の支出(合
計
5万7935円)は,全額目的外支出とする。
その他の支出は,書籍代,写真現像代,新聞購読料,広報活動のための施設利用料等で
あり,他の項目の判断基準等にも照らして概ね適正な支出と認める。
(13) 一覧表
使途
研究会・研修会参加・開
催費
各種会費
交通費
会議費
飲食費
旅費
広報紙等印刷・送料
人件費
携帯電話通話料
通信費(携帯を除く)
事務費(通信費を除く)
その他
合計
第3
1
総額
目的内支出
目的外支出
611,078
611,078
0
6,324,237
634,356
1,149,312
1,328,618
698,595
1,383,741
1,805,413
28,693
68,011
2,104,387
825,179
16,961,620
4,928,040
634,356
1,003,760
202,500
678,595
1,199,991
1,805,413
15,091
42,318
1,473,071
683,486
13,277,699
1,396,197
0
145,552
1,126,118
20,000
183,750
0
13,602
25,693
631,316
141,693
3,683,921
視察調査費
収支報告書に記載されている金額
-49-
合
計
985万6309円
(内訳)
2
先進施策都視察
755万9945円
市内調査交通費
229万6364円
請求人が目的外と主張する額
(1) 合
計
89万2358円
先進施策都市視察
75万5994円
市内調査交通費
13万6364円
(2) 根
拠
・
(先進施策都市視察については,)研修研究費と同一理由
・個別政策検討を対象とした支出以外に通常の議員活動,後援会活動が含まれている。区
分不能の為,議員一人年間12万円(寝屋川市議会判決)超は使途基準に反する目的外支
出である。
3
判断
985万6309円円のうち
4
目的外支出
72万3628円
目的内支出
913万2681円
理由
(1) 視察調査費
帳簿に契約先の記載がなく,領収証や支出伝票等が存しない6月25日付け2万806
0円及び10月25日付け4万2000円は全額(合計
7万0060円)目的外支出と
する。
その他は提出された資料等により概ね適正な支出であると認める。
(2) 交通費(視察調査費に含まれるものを除く。)
いずれも個々の政務調査活動との関連が明らかでないものである。
視察調査費に限らず全項目に計上されている交通費総額(866万6953円)は,1
1か月分55万円に議員数18名を乗じた990万円を超えないので全額認める。
(3) 飲食費
いずれも飲食店等における外食費であって,個々の視察調査との関連性が明らかでない
ものであるが,実質的な意見交換があったと認められないもの(合計
-50-
7万7434円)
は全額目的外支出とする。
(4) 携帯電話通話料
64/135に相当する額(合計
1万3348円)を目的外支出とする。
(5) 通信費(携帯を除く)
個人事務所に係るものであり,17/45に相当する額(合計
1428円)を目的外
支出とする。
(6) 事務費(通信費を除く)
5月30日及び12月25日付け各49万円の支出は,比較的高額であるところ,領収
証等の裏付けはあるものの具体的内容が不明である。したがって,2分の1に相当する金
額(合計
49万円)を目的外支出とする。
その他については概ね適正であるが,個人事務所に係るものであり,3/10に相当す
る額(合計
2万4159円)を目的外支出とする。
(7) その他
車輌点検代,及び,帳簿上の摘要の記載や領収証等がなく詳細不明の支出(合計
7199円)は,全額目的外支出とする。
その他の支出は,他の項目の判断基準等にも照らして概ね適正な支出と認める。
(8) 一覧表
使途
視察調査費
交通費
飲食費
携帯電話通話料
通信費(携帯を除く)
事務費(通信費を除く)
その他
合計
第4
1
総額
1,511,885
6,550,812
82,819
28,155
3,780
1,060,533
618,325
9,856,309
資料費
収支報告書に記載されている金額
合
計
565万9802円
(内訳)
新聞等購読費
334万5568円
雑誌,本等
231万4234円
-51-
目的内支出
1,441,825
6,550,812
5,385
14,807
2,352
546,374
571,126
9,132,681
目的外支出
70,060
0
77,434
13,348
1,428
514,459
47,199
723,628
4万
2
請求人が目的外支出と主張する金額
(1) 合
計
357万6991円
新聞購読料
雑誌・資料本
(2) 根
334万5568円
23万1423円
拠
・新聞購読料は議員としての(市民レベルと同じ)一般情報収集費用であり,政務調査費
目的の支出足りえない。議員報酬で支弁すべきであり全額目的外支出である。
・個別調査目的との関連が不明であり議員の一般情報収集目的も混在するところから少な
くとも1/10は使途基準に反した目的外支出であると見られる。
3
判断
565万9802円のうち
4
目的外支出
98万2299円
目的内支出
467万7503円
理由
(1) 資料等購入
帳簿上契約先の記載がなく,摘要も記載がないか又は書籍代の記載のみのもので領収証
等の裏付けがない支出(合計
8375円)は全額目的外支出とする。
(2) 資料等作成
市政に関する広報紙等の印刷代等のほか,比較的少額のコピー代,写真代等であり,適
正な支出と認める。
(3) 新聞購読料
4万4000円(11か月分)に,新聞購読料を計上している議員数15名を乗じた6
6万円を目的外支出とする。
(4) 携帯電話通話料
64/135に相当する額(合計
(5)
6万1128円)を目的外支出とする。
通信費(携帯を除く)
電話消毒代1万1000円は全額目的外支出とする。
その他の通信費は個人事務所に係るものであり,17/45に相当する額(合計
13
万3603円)を目的外支出とする。
(6)
事務費(通信費を除く)
個人事務所に係るものについて3/10に相当する額(合計
-52-
7万3448円)を目的
外支出とする。
(7)
その他
同窓会の会費,会費の1万円を超過する部分,洋品代,帳簿上摘要に品代とのみ記載さ
れ又は記載がなく,領収証等の裏付けもなく詳細不明の支出(合計
3万4745円)は
全額目的外支出とする。
その他の支出は,他の項目の判断基準等にも照らして概ね適正な支出と認める。
(8)
一覧表
使途
資料等購入費
資料等作成費
新聞購読料
携帯電話通話料
通信費(携帯を除く)
事務費(通信費を除く)
その他
合計
第5
1
総額
1,903,359
1,652,416
1,102,482
128,942
364,657
244,828
263,118
5,659,802
目的内支出
1,894,984
1,652,416
442,482
67,814
220,054
171,380
228,373
4,677,503
目的外支出
8,375
0
660,000
61,128
144,603
73,448
34,745
982,299
広報・広聴費
収支報告書に記載されている金額
合
計
2745万7837円
(内訳)
政策広報用チラシ
会場借用代
2
1899万6585円
846万1252円
請求人が目的外支出と主張する金額
(1) 合
計
274万5783円
政策広報用チラシ
会場借用代
(2) 根
189万9658円
84万6125円
拠
・個別政策広報と会派・議員の通常活動・政治活動・後援会活動が混在するところから,
適切に按分すべきであるが,少なくとも1/10は使途基準に反する目的外支出である。
3
判断
2745万7837円のうち
-53-
4
目的外支出
137万1058円
目的内支出
2608万6779円
理由
(1) 広報紙等印刷・配布代,新聞掲載等
1月21日付け30万円の支出は,市政レポートVol3の印刷代等である。当該印刷
物の内容は概ね市政に関するものであるが,会派名の記載がない。そこで2分の1に相当
する額(15万円)を目的外支出とする。
また,帳簿上摘要の記載や領収証等の裏付けがなく,民主党が提出した議員別印刷物・
送付物一覧に該当のない支出(合計
10万円)は全額目的外支出とする。
その他の支出は,概ね市政に関連する内容の広報紙等の印刷・配付代,新聞掲載料であ
って,印刷物の提出や会派が提出した各議員の印刷物一覧表に概ね適合する支出であるの
で,適正な支出と認める。
(2) 広報紙等送料
上記市政に関する広報紙等の送料であり,全額適正な支出と認める。
(3) 各種会費
スポーツ大会懇親会,祭事,トロフィー代(合計
7万5000円)は市政の調査研究
に関連しないと認められるので全額目的外支出とする。
その他の会費のうち,1回の会費が1万円を超えるものについては超過部分(合計
2
8万4400円)を目的外支出とする。
(4) 飲食費
いずれも飲食店における外食費等であって,社会通念上実質的な意見交換が行われたと
は認められない店舗における飲食に係る支出であり,全額(合計
1万6225円)目的
外支出とする。
(5) ホームページ作成・管理費
いずれも議員のホームページ作成・管理に係る費用であり,個々の支出も不当に高いと
まではいえない。また各ホームページの内容も概ね市政に関連するもので適正な支出と認
める。
(6) 施設利用料
帳簿上に摘要・契約先の記載がなく,領収証等も存しない詳細不明の支出(合計
74
00円)は全額目的外支出とする。
その他の支出はいずれも市政報告会等のための会場借上料であり,適正な支出と認める。
(7) 携帯電話通話料
-54-
64/135に相当する額(合計
(8)
5万1373円)を目的外支出とする。
通信費(携帯を除く)
個人事務所に係るものであり17/45に相当する額(合計
4万6150円)を目的
外支出とする。
(9)
事務費(通信費を除く)
ユニフォーム代,レタックス代(合計
3万1970円)は全額目的外支出とする。
その他は個人事務所に係るものについて3/10に相当する額(合計
28万8086
円)を目的外支出とする。
(10)
交通費
いずれも個々の広報・広聴活動との関連性が明らかでない交通費である。
視察調査費の項で述べたように,全額認める。
(11)
その他
駐車場,ガス代等事務所維持管理費(合計
32万0454円)は全額目的外支出とす
る。
その他の支出は,他の項目の判断基準等にも照らして概ね適正な支出と認める。
(12)
一覧表
使途
広報紙等印刷・配付代,新聞
掲載等
広報紙等送料
各種会費
飲食費
ホームページ作成・管理費
施設利用料
携帯電話通話料
通信費(携帯を除く)
事務費(通信費を除く)
その他
交通費
合計
第6
1
目的外支出
13,991,123
250,000
5,331,708
4,928,200
16,225
184,600
600,967
108,366
122,163
992,259
269,296
662,930
27,457,837
5,331,708
4,568,800
0
184,600
593,567
56,993
76,013
672,203
269,296
342,476
26,086,779
0
359,400
16,225
0
7,400
51,373
46,150
320,056
0
320,454
1,371,058
収支報告書に記載されている金額
計
目的内支出
14,241,123
人件費
合
2
総額
1032万2150円
請求人が目的外支出と主張する額
-55-
(1) 合
計
(2) 根
拠
103万2215円
・政務調査補助人件費以外に会派事務要員としての人件費が含まれていると見られる。按
分の有無は不明であるが少なくとも1/10は使途基準に反する目的外支出である。
3
判断
1032万2150円のうち
4
目的外支出
153万4523円
目的内支出
878万7627円
理由
(1) 人件費
人件費については平成18年度と同様に,業務内容が明らかでない被雇用者に係る人件
費について,3/10に相当する額(153万4523円)を目的外支出とする。
(2) その他
交通費等であり適正な支出である。
(3) 一覧表
使途
人件費
その他
合計
第7
1
総額
目的内支出額
目的外支出額
8,784,734
2,893
8,787,627
1,534,523
0
1,534,523
10,319,257
2,893
10,322,150
事務費
収支報告書に記載されている金額
合
計
1830万9634円
(内訳)
2
ファックス・コピーリース代
998万6862円
消耗品費
566万3451円
郵便通信等通信費
265万9321円
請求人が目的外支出と主張する額
(1) 合
計
183万0963円
-56-
ファックス・コピーリース代・消耗品費
99万8686円
消耗品
56万6345円
郵便通信等通信費
26万5932円
(2) 根
拠
・政務調査目的以外に会派・議員の通常活動・政治活動・後援会活動が含まれていると見
られ,適切に按分すべきであるが,少なくとも1/10は使途基準に反する目的外支出で
ある。
3
判断
1830万9634円のうち
4
目的外支出
491万8590円
目的内支出
1339万1044円
理由
平成18年度と同様に,
個人事務所に係る事務費について3/10を目的外支出とするが,
私的使用が含まれる通信費については8/15を目的外支出とする。
(1) コピー機等のリース料
個人事務所に係る支出について,3/10に相当する額(7万4094円)を目的外支
出とする。
(2) PC等購入費等
パソコン及びその関連機器・ソフト等に関する支出であるが,台数・金額等不当な支出
は見あたらなかった。
個人事務所に係る支出であり,3/10に相当する額(74万1651円)を目的外支
出とする。
(3) 事務機器の購入費等
いずれも個人事務所に係る支出であり,3/10に相当する額(47万1973円)を
目的外支出とする。
(4) 事務用品購入費
総額は高額であるが,個々の支出は比較的少額の消耗品購入,茶菓等であり概ね適正な
支出である。
もっとも個人事務所に係るものについては,本件判断基準に照らして按分し,131万
1513円(3/10)を目的外支出とする。
(5) 通信費(携帯を除く。)
-57-
個人事務所に係る支出について,17/45に相当する額(52万4416円)を目的
外支出とする。
(6) 携帯電話通話料
64/135に相当する額(43万3838円)を目的外支出とする。
(7) 送料
レタックス代1万4380円は全額目的外支出とする。
その余の郵送料のうち,個人事務所に係る支出について,3/10に相当する額(58
万4710円)を目的外支出とする。
(8) 広報紙等印刷・配布代
提出された広報紙等や議員別印刷物・送付物一覧等を考慮し,概ね適正な支出と認める。
(9) その他
個人事務所の水道・ガス・電気代,駐車場賃料(合計
56万2729円)は,全額目
的外支出とする。
飲食店における外食費のうち実質的意見交換が行われたと認められないもの(合計
1
2万2286円)は全額目的外支出とする。
電話消毒代(合計
7万7000円)は全額目的外支出とする。
その他の支出は概ね適正な支出である。
(10) 一覧表
使途
コピー機 FAX 機のリース料
PC等購入等
事務機器購入等
事務用品購入等
携帯電話通話料
通信費(携帯を除く)
送料
広報紙等印刷・配布
その他
合計
第8
1
総額
870,440
2,472,172
1,573,244
5,715,664
1,440,068
915,128
1,963,415
1,245,693
2,113,810
18,309,634
その他の経費
収支報告書に記載されている金額
合
計
48万5256円
-58-
目的内支出額
796,346
1,730,521
1,101,271
4,404,151
915,652
481,290
1,364,325
1,245,693
1,351,795
13,391,044
目的外支出額
74,094
741,651
471,973
1,311,513
524,416
433,838
599,090
0
762,015
4,918,590
2
請求人が目的外支出と主張する額
(1) 合
計
(2) 根
拠
48万5256円
・支出内訳明細の記載が無く,全額目的外支出と判断される。
3
判断
48万5256円のうち
4
目的外支出
19万3735円
目的内支出
29万1521円
理由
(1) 維持管理費
議員個人事務所の電気代,水道代であり,全額(合計
1万6943円)目的外支出と
する。
(2) 事務費
携帯電話通話料は64/135に相当する額(9856円)を目的外支出とする。
携帯電話以外の通信費は,17/45に相当する額(1885円)を目的外支出とする。
その他の事務費は個人事務所にかかるもので,3/10に相当する額(合計
8万72
94円)を目的外支出とする。
(3) その他
飲食店における飲食費のうち,実質的な意見交換があったと認められないもの(合計
4
万7285円),会費で1万円を超過する部分(2万円),ユニセフ募金(3000円),及
び詳細不明の支出(合計
7472円)は,全額目的外支出とする。
(4) 一覧表
使途
維持管理費
事務費
その他
合計
総額
目的内支出額
目的外支出額
0
217,725
73,796
291,521
16,943
99,035
77,757
193,735
16,943
316,760
151,553
485,256
-59-
(別紙3)公明党川崎市議会議員団
Ⅰ
平成18年度
第1
総括
平成18年度交付総額から剰余返還額を控除した7064万9581円のうち,
第2
1
目的外支出
617万9200円
目的内支出
6447万0381円
研究研修費
収支報告書に記載されている金額
合
計
1007万7474円
(内訳)
2
政策会議等開催経費
186万9880円
講師謝礼・研修会参加経費等
820万7594円
請求人が目的外と主張する金額及びその根拠
(1) 合
(2) 根
計
100万7747円
政策会議等開催経費
18万6988円
講師謝礼・研修会参加経費等
82万0759円
拠
通常の議員活動,政治活動,後援会活動と適切に按分すべきであり,少なくとも 1/10
は使途基準に反する目的外支出である。
3
判断
1007万7474円のうち
4
目的外支出
862万1360円
目的内支出
145万6114円
理由
(1) 会議開催経費
ア
まず,会派控室又は川崎市役所第2庁舎の会議室において行われる会派の会議に供
-1-
される弁当代については,本件監査基準に従い,昼1人1500円等までを認め,こ
れを超える部分(15万4183円)を目的外支出とする。職員の弁当代は認めない。
また,外食は会議費に準じるものとする。
イ
会議開催に伴う茶菓代は,議員1人あたり1回500円までとし,それを越える部
分(4万4849円)は目的外支出とする。
ウ
会議費は,意見交換を伴う飲食費であり,広報・広聴費に準じて,全参加者に対す
る議員数の割合により認め,かつ,上限を議員1人あたり1万円として,これを越え
る部分(18万0554円)を目的外支出とする。
エ
会場設営費・講師謝礼は概ね適正な支出である。
オ
その他のうち,調味料等,政務調査との関連が希薄なもの(合計4万3197円)
は目的外支出とする。
カ
公明党は年度末に,会計帳簿上の支出総額を増減し,差額修正(期末調整という表
現の場合もある)を行っているが,これは帳簿上の操作にすぎず,実費弁償の原則に
なじまないから,これは行わなかったこととし,マイナス修正の場合はその分目的外
支出額を減じ,プラス修正の場合はその分目的外支出額を増やすものとする(以下,
同じ)。
キ
一覧表
使途
総額
目的内支出額
目的外支出額
弁当代
1,002,010
847,827
154,183
茶菓代
395,907
351,058
44,849
会議費
320,554
140,000
180,554
会場設営費
50,928
50,928
0
講師謝礼
50,000
50,000
0
その他
50,498
7,301
43,197
-17
-
-17
1,869,880
1,447,114
422,766
差額修正
合
計
(2) 会合参加費
ア
会費は概ね適正な支出である。
イ
視察調査費からの振替は帳簿上の操作にすぎず,政務調査の実費弁償の原則に適さ
ないので認めない。よって,振替部分は,振替はなかったものとし,視察調査費の項
で検討することとする。
-2-
ウ
一覧表
使途
総額
目的外支出額
行政書士会 総会会費
5,000
5,000
0
会費
4,000
4,000
0
8,400,000
0
8,400,000
-201,406
0
-201,406
8,207,594
9,000
8,198,594
視察調査費・市内視察等
から振替
差額修正
合 計
第3
目的内支出額
視察調査費
1
収支報告書に記載されている金額
合
計
1691万2075円
(内訳)
市内,市外近郊地視察・調査等
2
1691万2075円
請求人が目的外と主張する金額及びその根拠
(1) 合
計
1523万2075円
市内,市外近郊地視察・調査等
(2) 根
1523万2075円
拠
個別政策検討を対象とした支出以外に日常の議員活動,後援会活動が含まれているが,
区分不能のため,議員1人月額1万円を超える部分は目的外支出である。
3
判断
1691万2075円のうち
目的外支出額
−1233万2570円
目的内支出額
2924万4645円
なお,目的外支出の金額がマイナスとなっているが,その理由は,市内等視察費の項で述
べる。
4
理由
(1) 市外視察費
ア
各視察につき,会派より政務調査視察報告書が提出され,監査人において精査した
-3-
ところ,政務調査の実態があることは確認された。
イ
そこで宿泊費・食卓料等を本件監査基準に従い判断したところ,適正な支出と認め
られた。
(2) 市内等視察費
ア
振替について
(ア) 公明党は,平成18年度において,会計帳簿上,視察調査費から,研究研修費に
840万円,広報・広聴費に420万円,合計1260万円をそれぞれ振り替えて
いる。この点,公明党は,視察調査費のうち,市内等視察費に計上している議員行
動費には,他の政務調査活動の側面も有していることから,実態に則し振り替えた
と弁明している。
(イ) 政務調査費は実費弁償が原則であり,帳簿上の操作は認められるべきではない。
よって,これら振り替えた金額は,視察調査費に持ち戻して判断すべきである。
(ウ) ただ,確かに,下記行動費を見ると,①「政策研究」,
「市政研究会・諸会議出席」
は研究研修費,②「街頭演説等広報活動」,
「市政報告会」,
「市政を語る会」は広報・
広聴費,③近郊都市での「市政研究会・諸会議出席」は市外視察費と捉えるのが適
切なものもあるから,これらを市内等視察費に計上したからと言って目的外支出と
するのは適当でない。よって,監査人としては,収支報告書上の金額である169
1万2075円にこれら振替額1260万円を加算した2951万2075円を限
度として,①研究研修費,②広報・広聴費,③市外視察費の側面も考慮して,政務
調査費に充当したと言える場合には,適正な支出と判断することした(次年度以降
同じ)。
イ
市内等視察費の精算方法について
(ア) 各所属議員は政務調査活動のうち,次に掲げる経費については,1件ごとの実費
精算ではなく,毎月,政務調査活動報告も兼ねた「行動支払申請書」を作成し,会
派に提出して,各活動内容につき定められた一定の金額に基づき行動費の月額を算
出し,議員1人あたり20万円を目処として,政務調査費の精算を行っていた。そ
して,会派は,これに充当した経費を市内等視察費として,収支報告書に計上して
いた。下記金額は,各議員の下記各行動における諸経費の平均額を算出し,設定し
たものである。
活動内容
1
金額(円)
行政施設等の視察
1日あたり5,000円
-4-
2
当番補助
1日あたり7,000円
3
街頭演説等広報活動
1日あたり3,000円
4
自宅事務所の来客対応
5
市民相談
1件あたり1,500円
6
政策研究
1日あたり5,000円
7
市政研究会・諸会議出席
8
市政報告会
9
市政を語る会
10 各種団体等の会合出席
1か月あたり30,000円
市内
1日あたり3,000円
近郊都市
1日あたり5,000円
1回あたり10,000円
個人宅
1回あたり1,000円
外部会場
1回あたり5,000円
会費なし
1件あたり1,000円
会費あり
11 その他
1,000円+実費
1か月あたり10,000円
(イ) 上記処理は政務調査費における実費弁償の原則からは好ましくない面もあるが,
公明党は後記交通費の項でも述べるように,日々積極的に様々な政務調査活動を行
っているため,全ての経費について,領収書を収集し,使途項目に従って整理し,
その使途を明確にしたうえで精算するという作業を行っていては,作業量が膨大な
ものとなり,かえって議員らの活発な政務調査活動を阻害することになることから,
公務員の旅費に対する精算方法をヒントに,会派で決定したものである。
(ウ) 公明党に活動実態を示す資料の提出を求めたところ,多数の資料が寄せられ,監
査人において精査したところ,公明党の申告する活動実態は概ね真実であると認め
られ,公明党の述べる上記理由に合理性がないとは言えないと判断した。そこで,
監査人は,各政務調査活動につき,下記のとおり,それぞれ1回あたり,1月あた
りないし1日あたりの金額を設定し,それに回数,月数ないし日数を乗じた金額を
適正な支出と判断することとした。
ウ
設定金額
(ア) 行政施設等の視察
近郊都市における視察も含まれているので,視察先までの往復交通費等として1回
-5-
あたり3000円を認める。
(イ) 当番補助
公明党は,
原則として平日午前9時から午後4時まで,会派控室に当番議員を置き,
市民の相談・陳情を来訪ないし電話で受け付けている。そのために要する交通費・食
費等として,1日あたり3000円を認める。
(ウ) 街頭演説等広報活動
交通費等として,1回あたり2000円を認める。
(エ) 自宅事務所の来客対応
大半の公明党の議員は,事務所の固定電話料を事務費として計上していない。これ
は,上記費用をこの項目において考慮しているからである。よって,電話料金・来客
用の茶菓等として,1月あたり5000円を認める。
(オ) 市民相談
交通費等として1回あたり1500円を認める。
(カ) 政策研究
長時間に及ぶことも多いことから,交通費・食事代等として,1回あたり,300
0円を認める。
(キ) 市政研究会・諸会議出席
交通費として,市内につき1回あたり1500円,市外近郊につき,1回あたり,
3000円を認める。
(ク) 市政報告会
市政報告会は,会場借上料,会場設営費,資料費がかかるため,これらと交通費等
として,1回あたり7000円を認める。
(ケ) 市政を語る会
個人宅の場合には,交通費,資料費として,1回あたり1000円を認める。外部
会場の場合には,さらに会場借上料,会場設営費,茶菓代がかかるため,1回あたり
3000円を認める。
(コ) 各種団体等の会合出席
交通費として,1回あたり1000円を認める。会費は実費を認める。但し,1回
あたりの会費が1万円を超える部分(2万3000円)及び会名から判断して明らか
に政務調査と関連がないもの(3万円)は目的外支出とする。
(サ) その他
その他,市民宅への訪問活動,火災等緊急時の対応等,上記では区分できない活動
もあるから,1月あたり3000円を認める。
-6-
エ
適正な支出と認める金額
上記設定金額に基づき,監査人が適正な支出と認める金額は,2685万5600円
である。
オ
市内等視察費まとめ
上記の結果,収支報告書上の金額である1452万3030円を超える2685万5
600円を適正な支出と判断したため,目的外支出額はマイナスとなる−1233万2
570円となった。
(3) 一覧表
使途
総額
市外視察費
第4
1
目的内支出額
目的外支出額
2,389,045
2,389,045
0
市内等視察費
14,523,030
26,855,600
-12,332,570
合 計
16,912,075
29,244,645
-12,332,570
資料費
収支報告書に記載されている金額
合
計
604万1283円
(内訳)
2
資料作成等
191万6498円
図書・雑誌・資料等購入
186万2570円
新聞等購読料
226万2215円
請求人が目的外と主張する金額及びその根拠
(1) 合
計
資料作成等
19万1649円
図書・雑誌・資料等購入
18万6257円
新聞等購読料
(2) 根
264万0121円
226万2215円
拠
個別調査目的との関連が不明であり,議員の一般情報収集目的も混在することから,少
なくとも 1/10 は使途基準に反する目的外支出である。新聞購読料は,議員としての一般情
報収集費用であり,政務調査費たりえず,全額目的外支出である。
3
判断
-7-
604万1283円のうち
4
目的外支出
137万0181円
目的内支出
467万1102円
理由
(1) 資料作成費
ア
コピー機使用料は会派のものは全額認め,議員個人のものは事務費に準じ,按分に
より,10万8985円を目的外支出とする。
イ
コピー用紙購入は,会派のものは全額認め,会派が購入したものと特定できないも
のは,議員個人が購入したものとし,事務費に準じ,2万0398円を目的外支出と
する。
ウ
印刷代は,大部分(40万5323円)につき,領収書等がなく,他に支出を裏付
ける事情もないから,全額目的外支出とする。
エ
写真撮影代のうち2万円は領収書等がなく,他に支出を裏付ける事情もないから,
全額目的外支出とし,その余は概ね適正な支出と判断する。
オ
D.P.E は,会派のものであるか不明なため,議員個人のものであると認定し,事務費
に準じ,後援会活動との按分により,7615円(1/10)を目的外支出とする。
カ
レンズ付きカメラは事務費に準じ,後援会活動との按分により,79円(1/10)
を目的外支出とする。
キ
一覧表
使途
総額
目的内支出額
目的外支出額
コピー機使用料
439,217
330,232
108,985
コピー用紙代
680,271
659,873
20,398
印刷代
485,273
79,950
405,323
写真撮影代
234,700
214,700
20,000
76,152
68,537
7,615
790
711
79
95
0
95
1,916,498
1,354,003
562,495
D.P.E
レンズ付きカメラ
差額修正
合 計
(2) 図書・雑誌・資料等購入費
ア
一般書籍購入費は,概ね適正な支出であるが,領収書等のないもの,明らかに政務
-8-
調査との関連がないもの,合理的な理由がないのに複数部購入しているもの(合計3
万8925円)は目的外支出である。
イ
会場設営費のうち3150円は,領収書等がなく,他に支出を裏付ける事情がない
ものは全額目的外支出とする。
ウ
川崎市職員録は18部購入しているため,15部を超過する部分(1500円)を
目的外支出とする。公明新聞縮小版は,保存用して購入することに合理性がないとは
言えないから,適正な支出と認める。
エ
携帯電話料金は,通信費に準じ,後援会活動,私的活動との按分により,1万15
77円(2/5)を目的外支出とする。
オ
広報・広聴等活動費は,意見交換に伴う飲食に準じ,議員分のみを負担すること認
め,それを越える部分(1万0647円)を目的外支出とする。
カ
消耗品代は,領収書等がなく,他に支出を裏付ける事情がないものは全額(1万1
904円)を目的外支出とし,その余は,事務費に準じ,後援会活動との按分により,
1016円を目的外支出とする。
キ
資料作成費は,事務費に準じ,後援会活動との按分により,2940円を目的外支
出とする。
ク
新聞購読料のうち,新聞購読費と二重に計上されているもの(1050円)を否認
する。
ケ
郵送料も事務費に準じ,78円(1/10)を目的外支出とする。
コ
予算要望書は,領収書等がなく,他に支出を裏付ける事情もないから,全額(5万
2500円)を目的外支出とする。
サ
一覧表
使途
一般書籍購入
総額
目的内支出額
目的外支出額
1,610,311
1,571,386
38,925
15,337
12,187
3,150
川崎市職員録
9,000
7,500
1,500
携帯電話料金
28,943
17,366
11,577
広報・広聴等活動費
18,094
7,447
10,647
公明新聞縮小版
68,696
68,696
0
消耗品代
22,060
9,140
12,920
資料作成費
29,400
26,460
2,940
新聞購読費
7,050
6,000
1,050
会場設営費
-9-
郵送料
780
702
78
52,500
0
52,500
399
0
399
1,862,570
1,726,884
135,686
予算要望書作成代
差額修正
合 計
(3) 新聞購読費
新聞購読料を計上している議員は14名であった。
したがって,本件監査基準に照らし,4万8000円に14名を乗じた67万2000
円を目的外支出とする。
第5
1
広報・広聴費
収支報告書に記載されている金額
合
計
1823万5695円
(内訳)
2
広報・広聴活動経費
699万6538円
広報用印刷物・議会ニュース等
949万8752円
ホームページ管理費等
174万0405円
請求人が目的外と主張する金額及びその根拠
(1) 合
(2) 根
計
182万3568円
広報・広聴活動経費
69万9653円
広報用印刷物・議会ニュース等
94万8875円
ホームページ管理費等
17万4040円
拠
通常の議員活動,政治活動,後援会活動と適切に按分すべきであり,少なくとも 1/10
は使途基準に反する目的外支出である。
3
判断
1823万5695円のうち
目的外支出
604万5761円
目的内支出
1218万9934円
-10-
4
理由
(1) 広報・広聴等活動費
ア
意見交換に伴う飲食については,意見交換の実態がないとは言えない場合に限り認
めるが,その他の飲食は全額(11万3000円)を目的外支出とする。
意見交換に伴う飲食といえども,議員以外の第三者の飲食費を負担すべきではないか
ら,参加人数に対する議員数の按分を行うものとし,かつ,1回あたりの上限を議員1
人あたり1万円とする。よって,これらを越える部分(177万1302円)を目的外
支出とする。
イ
会議費は,研究研修費の弁当代に準じ,3万4310円を目的外支出とする。
ウ
茶菓代は,研究研修費の茶菓代に準じ,625円を目的外支出とする。
エ
プロバイダー接続料は,領収書等がなく,当該支出を裏付ける事情がないものは全
額目的外支出とし,その余については,事務費に準じ,後援会活動,私的活動との按
分により,2万6489円を目的外支出とする。
オ
その他費用のうち,演劇鑑賞等,政務調査との関連が不明なもの(2万6647円)
は目的外支出とする。
カ
振替(420万円)は研究研修費の項で述べたように認めず,視察調査費に持ち戻
して判断する。
キ
一覧表
使途
総額
目的内支出額
目的外支出額
飲食費
2,763,968
879,666
1,884,302
会議費
54,810
20,500
34,310
茶菓代
26,554
25,929
625
プロバイダー接続料
37,870
11,381
26,489
243,956
217,309
26,647
4,200,000
0
4,200,000
-330,620
0
-330,620
6,996,538
1,154,785
5,841,753
その他
視察調査費より振替
差額修正
合 計
(2) 広報用印刷物,議会ニュース等
ア
印刷費のうち,議会ニュースの印刷代及びデザイン料は概ね適正な支出である。
イ
掲示板用シール印刷代及びその他印刷代は,会派のものは全額適正な支出と認める
が,それ以外は,事務費に準じ,後援会活動との按分により,それぞれ1575円,
-11-
5500円を目的外支出とする。
ウ
コピー機使用料,用紙・封筒代,インク代,写真撮影代はいずれも会派のものであ
り,概ね適正な支出である。
エ
その他の費用はいずれも領収書等がなく,他に,支出を裏付ける事情もないから,
全額(14万5863円)を目的外と判断する。
オ
一覧表
使途
議会ニュース印刷代
総額
8,077,440
議会ニュースデザイン料
掲示板用シール印刷代
その他印刷代
コピー機使用料
用紙・封筒代
インク代
写真撮影代
その他
14,962
目的外支出額
8,077,440
0
14,962
0
203,245
201,670
1,575
55,000
49,500
5,500
646,158
646,158
0
38,587
38,587
0
282,345
282,345
0
36,000
36,000
0
145,863
0
145,863
-848
0
-848
9,498,752
9,346,662
152,090
差額修正
合 計
目的内支出額
(3) ホームページ管理費等
ア
ホームページの作成・更新等の費用は,領収書の宛名が後援会宛てとなっているも
の(3万6420円)は目的外支出とするが,その余は概ね適正な支出である。
イ
プロバイダー接続料は,後援会活動,私的活動との按分により,1万6741円を
目的外支出とする。
ウ
一覧表
使途
HP作成・更新等費用
目的内支出額
目的外支出額
1,699,795
1,663,375
36,420
プロバイダー接続料
41,853
25,112
16,741
差額修正
-1,243
0
-1,243
1,740,405
1,688,487
51,918
合 計
第6
総額
人件費
-12-
1
収支報告書に記載されている金額
合
計
518万9290円
(内訳)
調査,事務処理等に係わるアルバイト資金
2
518万9290円
請求人が目的外と主張する金額及びその根拠
(1) 合
計
0円
調査,事務処理等に係わるアルバイト資金
(2) 根
0円
拠
議員14名の政務調査補助要員として妥当な範囲である。
3
判断
518万9290円のうち
4
目的外支出
0円
目的内支出
518万9290円
理由
(1) アルバイト雇用契約書・アルバイト支給明細・政務調査補助業務報告書を精査したが,
政務調査補助としての雇用実態があることが確認された。
(2) 政務調査補助者中1名の年収が課税対象額の者がおり,この者につき,所得税の源泉は
されていなかったが,給与所得者の扶養控除等の申告をしていることが確認され,特段問
題はないことがわかった。
(3) 後援会活動との按分については,全議員につき,政治資金規正法上の収支報告書を提出
させたが,いずれも政務調査補助者と会計責任者ないし事務担当者とは異なっており,政
務調査補助者を後援会活動に利用していないことがわかった。
(4) よって,人件費については全額適正な支出と判断した。
第7
1
事務費
収支報告書に記載されている金額
合
計
1419万3764円
(内訳)
-13-
2
事務機器購入・リース代等
346万2856円
通信費等
669万3653円
消耗品等
403万7255円
請求人が目的外と主張する金額
(1) 合
(2) 根
計
141万9375円
事務機器購入・リース代等
34万6285円
通信費等
66万9365円
消耗品等
40万3725円
拠
会派・議員の通常活動,政治活動,後援会活動と適切に按分すべきであり,少なくとも
1/10 は使途基準に反する目的外支出である。
3
判断
1419万3764円のうち
4
目的外支出額
247万4468円
目的内支出額
1171万9296円
理由
(1) 事務機器購入,リース代等
ア
コピー機の使用料は会派使用のものであり,全額適正な支出と認める。
イ
全議員の政治資金規正法上の収支報告書を精査し,公明党において,政務調査活動
と後援会活動との按分比率は9:1であると認めた。よって,コピー機のリース料は,
会派のものは全額適正な支出として認め,それ以外については,後援会活動との按分
により,18万6165円(1/10)を目的外支出とした。
ウ
プロジェクターのリース及びレンタルは会派使用のものであり,全額につき適正な
支出と認める。
エ
プロジェクター購入のうち,24万8850円は,議員個人が保管しているもので
あるので,後援会活動との按分により,2万4885円を目的外支出とする。
オ
海外視察用携帯電話のレンタルは,市政の調査とは関連がなく,全額(5985円)
を目的外支出とする。
カ
用紙購入は,消耗品に準じ,後援会活動との按分により,741円(1/10)を
目的外支出とする。
-14-
キ
一覧表
使途
総額
コピー機リース料
目的内支出額
目的外支出額
2,354,940
2,168,775
186,165
コピー機使用料
120,948
120,948
0
プロジェクターリース代
186,060
186,060
0
55,440
55,440
0
PC購入
215,732
215,732
0
プロジェクター購入
515,850
490,965
24,885
海外視察用携帯レンタル料
5,985
0
5,985
用紙購入
7,411
6,670
741
差額修正
490
0
490
3,462,856
3,244,590
218,266
プロジェクターレンタル代
合計
(2) 通信費等
ア
会派の固定電話料金は全額認める。
イ
議員個人の固定電話料金,携帯電話料金,プロバイダー使用料は,後援会活動との
按分に加え,私的使用との按分も考慮し,それぞれ,25万0044円,130万8
853円,14万8984円(1/10)を目的外支出とする。
ウ
郵送料は,会派のものは全額適正な支出と認めるが,それ以外は,後援会活動との
按分により,7万1643円を目的外支出とする。
エ
葉書・切手代,電池代は,会派のものは全額適正な支出と認めるが,それ以外は,
後援会活動との按分により,それぞれ,2万9312円,230円(1/10)を目
的外支出とする。
オ
NHK受信料及びHP管理費用は,概ね適正な支出と認める。
カ
海外視察用携帯電話代(1万7750円)は認めない。
キ
一覧表
使途
固定電話料金
携帯電話通話料
プロバイダー使用料
郵送料
葉書・切手代
総額
目的内支出額
目的外支出額
716,911
466,867
250,044
3,272,132
1,963,279
1,308,853
358,985
210,001
148,984
1,990,646
1,919,003
71,643
293,115
263,803
29,312
-15-
NHK受信料
14,910
14,910
0
HP管理費用
26,754
26,754
0
2,299
2,069
230
17,750
0
17,750
151
0
151
6,693,653
4,866,686
1,826,967
電池代
海外用携帯
差額修正
合 計
(3) 消耗品等
ア
パソコンの購入は会派でのものであり,概ね適正な支出である。
イ
FAX,プリンター,デジカメ,デジタルビデオカメラの購入費のうち,会派のもの
は全額を適正な支出として認めるが,それ以外については,後援会活動との按分によ
り,それぞれ,6204円,1万2607円,4万3315円,7480円を目的外
支出とする。
ウ
備品購入のうち,領収書等のないもの,私的に使用されるのし代は目的外支出
とし,会派のものは全額を適正な支出と認め,その余は後援会活動との按分を行
い,34万1570円を目的外支出とする。
エ
携帯電話の購入(1万8039円)は目的外支出である。
オ
一覧表
使途
FAX機購入
総額
目的内支出額
目的外支出額
62,044
55,840
6,204
3,248,635
2,907,065
341,570
433,147
389,832
43,315
携帯電話
18,039
0
18,039
デジタルビデオカメ
74,800
67,320
7,480
56,800
56,800
0
143,770
131,163
12,607
20
0
20
4,037,255
3,608,020
429,235
備品購入
デジカメ購入
ラ購入
パソコン購入
プリンター購入
差額修正
合 計
-16-
Ⅱ
平成17年度
第1
総括
平成17年度交付総額から剰余返還額を控除した7559万7696円のうち,
第2
1
目的外支出
1716万5218円
目的内支出
5843万2478円
研究研修費
収支報告書に記載されている金額
合
計
1145万3040円
(内訳)
2
会議開催経費等
300万2500円
講師謝礼・研修会参加経費等
845万0540円
請求人が目的外と主張する金額及びその根拠
(1) 合
(2) 根
計
114万5304円
会議開催経費等
30万0250円
講師謝礼・研修会参加経費等
84万5054円
拠
通常の議員活動,政治活動,後援会活動と適切に按分すべきであり,少なくとも 1/10
は使途基準に反する目的外支出である。
3
判断
1145万3040円のうち
4
目的外支出
955万7559円
目的内支出
189万5481円
理由
(1) 会議開催経費
ア
会議に供される弁当代については,本件監査基準に従い,昼1人1500円等まで
を認め,これを超える部分(6万3521円)を目的外支出とする。
-17-
イ
会議開催に伴う茶菓代は,議員1人あたり1回500円までとし,これを越える部
分(4万2478円)を目的外支出とする。
ウ
会議費は,一部領収書等のないものは目的外支出とし,その余は意見交換に伴う弁
当代に準じ14万円を上限とし,それを超過する部分(39万6735円)を目的外
支出とする。
エ
外食は,会議に伴うものは弁当代に準じ,意見交換を伴うものは広報・広聴として
の飲食に準じ判断し,13万2930円を目的外支出とする。
オ
会場設営費のうち,1575円は領収書等がなく,他に支出を裏付ける事情もない
から,目的外支出とするが,その余は概ね適正な支出である。
カ
講師謝礼は市政との関連性の認められるものであり,概ね適正な支出である。
キ
その他のうち4979円は,領収書等がなく他に支出を裏付ける事情がないか,
明らかに政務調査と関連がないから目的外支出であるが,その余は概ね適正な支
出である。
ク
振替(49万円)を認めないのは平成18年度同様である。
ケ
一覧表
使途
総額
目的内支出額
目的外支出額
弁当代
905,651
842,130
63,521
茶菓代
714,955
672,477
42,478
会議費
536,735
140,000
396,735
24,070
22,495
1,575
0
0
0
外食費
280,917
147,987
132,930
その他
48,371
43,392
4,979
1,801
0
1,801
振替
490,000
0
490,000
合計
3,002,500
1,868,481
1,134,019
会場設営費
講師謝礼
期末調整
(2) 会合参加費
ア 会費のうち,演劇チケット代は市政との関連がないことが明らかなため,1万200
0円を目的外支出とする。
イ
平成18年度と同様,視察調査費からの振替(840万円)は認めず,振替部分は,
-18-
振替はなかったものとし,視察調査費の項で検討することとする。
ウ
期末調整1万1540円は,帳簿上の操作にすぎず,実費弁償の原則に反するので,
目的外支出である。
エ
一覧表
使途
総額
1
目的外支出額
会合参加費
20,000
20,000
0
会合参加費
12,000
0
12,000
会合参加費
7,000
7,000
0
11,540
0
11,540
視察調査費からの振替
8,400,000
0
8,400,000
合計
8,450,540
27,000
8,423,540
期末調整
第3
目的内支出額
視察調査費
収支報告書に記載されている金額
合
計
2784万8189円
(内訳)
市内,市外近郊地視察・調査等
2
2784万8189円
請求人が目的外と主張する金額及びその根拠
(1) 合
計
2616万8189円
市内,市外近郊地視察・調査等
(2) 根
2616万8189円
拠
個別政策検討を対象とした支出以外に日常の議員活動,後援会活動が含まれているが,
区分不能のため,議員1人月額1万円を超える部分は目的外支出である。
3
判断
2784万8189円のうち
4
目的外支出額
36万2869円
目的内支出額
2748万5320円
理由
-19-
(1) 市外視察費
ア
各視察につき,会派より,政務調査視察報告書が提出され,監査人において精査し
たところ,政務調査の実態があることは確認された。
イ
しかし,うち1万3200円については,領収書もなく,当該支出がなされたとの
裏付け資料が何もないので,目的外支出とする。
(2) 市内等視察費
設定金額に基づき,市内等視察費を算出し,会費のうち,会名から判断して明らかに政
務調査と関連がないもの及び1回あたりの会費が1万円を超える部分を目的外支出とし
たところ,2748万5320円を適正な支出と認めた。
(3) 一覧表
使途
総額
市外視察費
市内等視察費
1
目的外支出額
1,972,720
1,959,520
13,200
25,875,469
25,525,800
349,669
27,848189
27,485,320
362,869
合 計
第4
目的内支出額
資料費
収支報告書に記載されている金額
合
計
565万1318円
(内訳)
2
資料作成等
137万4110円
図書・雑誌・資料等購入
194万8597円
新聞等購読料
232万8611円
請求人が目的外と主張する金額及びその根拠
(1) 合
計
266万0881円
資料作成等
13万7411円
図書・雑誌・資料等購入
19万4859円
新聞等購読料
232万8611円
(2) 根拠
個別調査目的との関連が不明であり,議員に一般情報収集目的も混在することから,少
なくとも 1/10 は使途基準に反する目的外支出である。新聞購読料は,議員としての一般情
報収集費用であり,政務調査費たりえず,全額目的外支出である。
-20-
3
判断
565万1318円のうち
4
目的外支出
126万5046円
目的内支出
438万6272円
理由
(1) 資料作成費
ア
コピー機使用料は会派のものは概ね適正な支出と判断する。議員個人のものは事務
費に準じ,按分により,1万4436円(1/10)を目的外支出とする。
イ
コピー用紙購入は,会派のものは概ね適正な支出と判断する。議員個人のものは事
務費に準じ,按分により,233円(1/10)を目的外支出とする。
ウ
印刷代のうち,平成17年8月2日付け印刷代は,チラシと名刺を印刷したもので
ある。名刺の印刷は認めないが,チラシと名刺のそれぞれの金額が不明なため,2分
の1にあたる3万8325円を目的外支出とする。その余はいずれも領収書等がなく,
印刷物も明らかではないため,これらの支出は全額(22万4687円)を目的外支
出とする(合計26万3012円)。
エ
D.P.E は,会派のものは全額適正な支出と判断し,会派のものであるか不明なものは,
議員個人のものであると認定し,事務費に準じ,按分により,2万4886円(1/
10)を目的外支出とする。送料及び消耗品購入も事務費に準じ,後援会活動との按
分により,それぞれ,50円,1339円(1/10)を目的外支出とする。
オ
インク代,図書購入費,議会ニュース作成費は,いずれも領収書等がなく,他に支
出を裏付ける事情もないから,それぞれ全額(5113円,3800円,9万345
0円)を目的外支出とする。
カ
HP関連費用は,概ね適正な支出と認める。
キ
一覧表
使途
総額
目的内支出額
目的外支出額
コピー機使用料
559,439
545,003
14,436
コピー用紙代
153,615
153,382
233
印刷代
301,337
38,325
263,012
DPE
201,464
176,578
24,886
500
450
50
送料
-21-
インク代
5,113
0
5,113
図書購入費
3,800
0
3,800
議会ニュース作成費
93,450
0
93,450
HP関連費用
42,000
42,000
0
消耗品購入
13,395
12,056
1,339
-3
0
-3
1,374,110
967,794
406,316
期末調整
合 計
(2) 図書・雑誌・資料等購入費
ア
一般書籍購入費は,本件監査基準に従い,領収証等がないもの及び政務調査に関連
しないことが明らかなもの(6439円)は目的外支出とする。
イ
地図の複数部購入が認められるが,地図は政務調査活動に必要であると認められ,
かつ,通常各人が携行する必要があるので,地図については1議員1冊の購入を認め
るが,領収書等のないもの(1万2600円)は目的外支出とする。
ウ
川崎市職員録は18部購入しているため,15部を超過する部分(1500円)を
目的外支出とする。
エ
公明新聞縮小版は資料として保存するために必要な支出として,概ね適正な支出と
認める。
オ
パソコンソフトのうち,筆まめ及び年賀状データ集は慶弔用であり,政務調査と関
連がないので,全額(8219円)を目的外支出とし,その余は事務費に準じ,71
78円(1/10)を目的外支出とする。
カ
印刷代及び飲食費は領収書等もなく,それを裏付ける事情もないので,全額(それ
ぞれ13万1026円,2940円)を目的外支出とする。
キ
資料購入費,翻訳料,HP関連費用,弁当代,会費はいずれも政務調査に関連する
費用として概ね適正な支出である。
ク
電子辞書,消耗品の購入は事務費に準じ,それぞれ,1万2948円(1/10),
3937円(1/10)を目的外支出とする。
ケ
一覧表
使 途
一般書籍購入
地図購入
川崎市職員録
総額
目的内支出額
目的外支出額
1,102,245
1,095,806
6,439
180,784
168,184
12,600
9,000
7,500
1,500
-22-
公明新聞縮刷版
82,696
82,696
0
資料購入費
39,622
39,622
0
パソコンソフト
50,425
35,028
15,397
翻訳料
64,350
64,350
0
印刷代
131,026
0
131,026
HP関連費用
105,315
105,315
0
弁当代
6,400
6,400
0
会費
5,000
5,000
0
飲食
2,940
0
2,940
129,481
116,533
12,948
39,370
35,433
3,937
-57
0
-57
1,948,597
1,761,867
186,730
電子辞書
消耗品購入
期末調整
合 計
(3) 新聞購読費
新聞購読料を計上している議員は全議員の14名であった。したがって,本件監査基準
に照らし,月額4000円(年額4万8000円)に議員数14を乗じた67万2000
円を目的外支出とし,その余を適正な支出と認める。
第5
1
広報・広聴費
収支報告書に記載されている金額
合
計
1267万4232円
(内訳)
2
広報・広聴活動経費
454万8807円
広報用印刷物・議会ニュース等
667万5645円
ホームページ管理費等
144万9780円
請求人が目的外と主張する金額及びその根拠
(1) 合
計
126万7422円
広報・広聴活動経費
45万4880円
広報用印刷物・議会ニュース等
66万7564円
-23-
ホームページ管理費等
(2) 根
14万4978円
拠
通常の議員活動,政治活動,後援会活動と適切に按分すべきであり,少なくとも 1/10
は使途基準に反する目的外支出である。
3
判断
1267万4232円のうち
4
目的外支出
338万1642円
目的内支出
929万2590円
理由
(1) 広報・広聴等活動費
ア
平成18年度同様,参加者における議員数の割合による按分により,議員数分を越
える部分(合計
297万3775円)を目的外支出とする。但し,喫茶については,
第三者分を負担すること,参加人数が不明な場合は,全額目的外支出とするのは平成
18年度と同様である。
意見交換に伴う飲食の金額が議員1人あたり1万円を越えるものについては,超過部
分(合計
イ
12万8400円)を目的外支出とする。
弁当代・会議費・茶菓代は研究研修費の基準に従い,その超過部分(それぞれ,5
万0935円,2万5824円,2万9400円)を目的外支出とする。
ウ
会場設営費は概ね適正な支出と認める。
エ
一覧表
使途
総額
目的内支出額
目的外支出額
飲食費
4,356,158
1,253,983
3,102,175
弁当代
117,560
66,625
50,935
会議費
25,824
0
25,824
会場設営費
29,400
0
29,400
茶菓代
19,920
19,920
0
-55
0
-55
4,548,807
1,340,528
3,208,279
差額修正
合 計
(2) 広報用印刷物,議会ニュース等
-24-
ア
印刷費は,大部分は議会ニュースの印刷代であり,その他の支出も市政に関連する
内容の広報紙等の印刷代であるから,概ね適正な支出と認める。
イ
用紙・封筒代は,広報紙の印刷・配布用であり,概ね適正な支出と認める。
ウ
ホームページデザイン料は,ホームページ管理費に準じ,概ね適正な支出と認める。
エ
その他2万7800円は,2万7300円の誤記であり,500円を目的外支出とす
る。
オ
一覧表
使途
議会ニュース印刷代
ホームページデザイン料
総額
目的内支出額
6,097,875
目的外支出額
6,097,875
31,500
0
31,500
0
その他印刷代
270,500
270,500
0
用紙・封筒代
248,050
248,050
0
27,800
27,300
500
-80
0
-80
6,675,645
6,675,225
420
その他
差額修正
合 計
(3) ホームページ管理費等
ア
HP作成。更新等の費用は概ね適正な支出である。
イ
プロバイダー接続料は,領収書等のないものは全額(3万9983円)を目的外支
出とし,その余は後援会活動,私的活動との按分により,5040円(2/5)を目
的外支出とし,その余を適正な支出と認める。
ウ
FAX使用料は,事務費に準じ,後援会活動,私的活動との按分により,1090
円を目的外支出とする。
エ
D.P.E は,領収書等がなく,それを裏付ける事情も認められないので,全額(200
0円)目的外支出とする。
オ
意見交換を伴う飲食費は,本件監査基準に従い,1人あたり1万円を越える部分(1
2万4830円)を目的外支出とする。
カ
一覧表
使途
HP作成・更新等費用
プロバイダー接続料
FAX使用料
総額
目的内支出額
目的外支出額
1,237,785
1,237,785
0
52,583
7,560
45,023
2,726
1,636
1,090
-25-
DPE
2,000
0
2,000
154,830
30,000
124,830
-144
-144
0
1,449,780
1,276,837
172,943
飲食費
差額修正
合 計
第6
1
人件費
収支報告書に記載されている金額
合
計
370万9590円
(内訳)
調査,事務処理等に係わるアルバイト資金
2
370万9590円
請求人が目的外と主張する金額及びその根拠
(1) 合
計
0円
調査,事務処理等に係わるアルバイト資金
(2) 根
0円
拠
議員14名の政務調査補助要員として妥当な範囲である。
3
判断
370万9590円のうち
4
目的外支出
0円
目的内支出
370万9590円
理由
(1) 平成17年度は,政務調査補助者は15名であるが,アルバイト雇用契約書・アルバイ
ト支給明細・政務調査補助業務報告書の提出を受け,これを精査したが,政務調査補助と
しての雇用実態があることが確認された。
(2) 後援会活動との按分については,全議員につき,政治資金規正法上の収支報告書を提出
させたところ,うち3名は政治団体の事務担当者も兼ねていたが,支出総額を検討し,後
援会活動の実態はないことものと判断した。
(3) よって,人件費については全額適正な支出と判断した。
第7
事務費
-26-
1
収支報告書に記載されている金額
合
計
1426万1327円
(内訳)
2
事務機器購入・リース代等
402万3833円
通信費等
559万9689円
消耗品等
463万7805円
請求人が目的外と主張する金額
(1) 合
(2) 根
計
142万6131円
事務機器購入・リース代等
40万2383円
通信費等
55万9968円
消耗品等
46万3780円
拠
会派・議員の通常活動,政治活動,後援会活動と適切に按分すべきであり,少なくとも
1/10 は使途基準に反する目的外支出である。
3
判断
1426万1327円のうち
4
目的外支出額
259万8102円
目的内支出額
1166万3225円
理由
(1) 事務機器購入,リース代等
ア
全議員の政治資金規正法上の収支報告書を精査し,公明党において,政務調査活動
と後援会活動との按分比率は9:1であると認めた。
イ
コピー機リース代は,会派のものは全額適正な支出と判断し,それ以外のものは,
後援会活動との按分により,2万7635円(1/10)を目的外支出とする。パソ
コン購入,プロジェクターの購入及びリースはいずれも会派のものであり,概ね適正
な支出と認める。
ウ
平成18年2月2日付けの21万4128円は,デジカメの購入費用であるが,デ
ジカメとしては高額にすぎるので,10万円を限度とすることとし,それを越える部
分(11万4128円)を目的外支出とする。その余のデジカメは議員個人が保管し
-27-
ているものであるので,後援会活動との按分により,9434円を目的外支出とする。
エ
プリンター,パソコン周辺機器,FAX,スキャナー,電子手帳の購入は,領収書
等がなく,それを裏付ける事情もない場合には全額目的外支出とし,かつ,会派保管
のものは全額適正な支出と判断し,それ以外のものは,後援会活動との按分により,
それぞれ,3328円,2万6415円,1万7850円,1000円,2978円
を目的外支出とする。
オ
HP関連費用,写真撮影代,会場設営費は市政の広報・広聴のための費用として概
ね適正な支出である。
カ
印刷用紙代1万7560円は,領収書等がなく,他に支出を裏付ける事情もな
いから,全額目的外支出とする。
キ
コピー機の使用料は会派のものであり,全額適正な支出と認めるが,消耗品の購入
費は,事務費に準じ,976円を目的外支出とする。
ク
携帯電話の購入は全額(7万1380円)を目的外支出とする。
ケ
一覧表
使途
コピー機リース代
総額
目的内支出額
目的外支出額
2,164,985
2,137,350
27,635
183,960
183,960
0
71,380
0
71,380
パソコン購入
562,300
562,300
0
デジカメ購入
308,468
184,906
123,562
プリンター購入
33,285
29,957
3,328
PC周辺機器購入
106,335
79,920
26,415
FAX購入費
178,500
160,650
17,850
HP関連費用
100,800
100,800
0
スキャナー購入
10,000
9,000
1,000
電子手帳購入
29,780
26,802
2,978
消耗品購入
9,756
8,780
976
写真撮影代
20,000
20,000
0
会場設営費
47,300
47,300
0
印刷用紙代
17,560
0
17,560
コピー機使用料
32,428
32,428
0
147,000
147,000
0
プロジェクターリース代
携帯電話購入費用
プロジェクター購入
-28-
差額修正
合 計
-4
0
-4
4,023,833
3,731,153
292,680
(2) 通信費等
ア
会派の固定電話料金は,本件監査基準に照らし,全額適正な支出として認める。
イ
議員個人の固定電話料金,携帯電話料金,プロバイダー使用料は,本件監査基準に
照らして按分し,それぞれ,19万8682円,133万6746円,18万748
6円(2/5)を目的外支出とする。
ウ
郵送料,葉書・切手代,DPEは,会派のものは全額を適正な支出と認め,それ以
外は,後援会活動との按分により,それぞれ,10万5686円,3万4887円,
87円を目的外支出とする。
エ
一覧表
使途
郵送料
総額
目的内支出額
目的外支出額
1,038,047
932,361
105,686
プロバイダー使用料
429,942
242,456
187,486
葉書・切手代
290,370
255,483
34,887
固定電話料金
666,909
468,227
198,682
3,158,651
1,821,905
1,336,746
14,910
14,910
0
868
781
87
-8
0
-8
5,599,689
3,736,123
1,863,566
携帯電話通話料
NHK受信料
DPE
差額修正
合 計
(3) 消耗品等
ア
備品購入は,会派のものは全額適正な支出と認めるが,それ以外のものについては,
本件監査基準に基づき,後援会活動との按分により,18万1967円を目的外支出
とする。
イ
デジタルカメラの購入は,備品目録に記載されていないものばかりであるので,全
額(17万4617円)を目的外支出とする。
ウ
携帯電話,名刺及びi pod の購入は,政務調査との関連性は希薄であるから,全額
(8万2899円)を目的外支出とする。
エ
DVDレコーダーの購入は,後援会活動との按分により,2373円(1/10)
-29-
を目的外支出とする。
オ
一覧表
使途
備品購入
総額
目的内支出額
目的外支出額
4,356,559
4,174,592
181,967
デジカメ購入
174,617
0
174,617
携帯電話購入
33,369
0
33,369
2,730
0
2,730
i pod購入
46,800
0
46,800
DVDレコーダー購
23,730
21,357
2,373
4,637,805
4,195,949
441,856
名刺購入
入
合計
-30-
Ⅱ
平成16年度
第1
総括
平成16年度交付総額から7560万円のうち,
第2
1
目的外支出
1724万2397円
目的内支出
5835万7603円
研究研修費
収支報告書に記載されている金額
合
計
433万円
(内訳)
会議開催経費等
411万円
講師謝礼・研修会参加経費等
2
22万円
請求人が目的外と主張する金額及びその根拠
(1) 合
計
43万3000円
会議開催経費等
41万1000円
講師謝礼・研修会参加経費等
(2) 根
2万2000円
拠
通常の議員活動,政治活動,後援会活動と適切に按分すべきであり,少なくとも 1/10
は使途基準に反する目的外支出である。
3
判断
433万円のうち
4
目的外支出
161万0287円
目的内支出
271万9713円
理由
(1) 会議開催経費
ア
会議に供される弁当代については,本件監査基準に従い,昼1人1500円等まで
を認め,これを超える部分(18万0632円)を目的外支出とする。
-31-
イ
会議開催に伴う茶菓代は,議員1人あたり1回500円までとし,これを越える部
分(4万5540円)を目的外支出とする。
ウ
会議に伴う外食は会議費として弁当代に準じ,59万2393円を目的外支出とす
る。
エ
意見交換を伴う外食は,広報・広聴としての飲食に準じ,67万6239円を目的
外支出とする。
オ
会場設営費は市政との関連性の認められるものであり,概ね適正な支出である。
カ
会費は,視察調査費と二重に計上されているもの(5000円)は目的外支出とし,
その余は適正な支出と判断する。
キ
その他のうち,コンサートチケット代,調味料代等,年賀状データ作成及び印刷代
は政務調査との関連がないため,全額(2万1107円)を目的外支出とする。
ク
一覧表
使途
総額
目的内支出額
目的外支出額
弁当代
1,295,143
1,114,511
180,632
茶菓代
630,471
584,931
45,540
外食代
1,202,937
526,698
676,239
会議費
785,693
193,300
592,393
会場設営費
90,273
90,273
0
会費
10,000
5,000
5,000
その他
96,107
75,000
21,107
-624
0
-624
4,110,000
2,589,713
1,520,287
期末調整
合 計
(2) 会合参加費
ア
講師謝礼は概ね適正な支出と認める。
イ
研究研修会費は,議員1人あたり5000円を上限とし,9万円を目的外支出とす
る。
ウ
一覧表
使途
講師謝礼
総額
目的内支出額
目的外支出額
60,000
60,000
0
研究研修会費
160,000
70,000
90,000
合 計
220,000
130,000
90,000
-32-
第3
1
視察調査費
収支報告書に記載されている金額
合
計
3633万円
(内訳)
市内現地視察等
3360万円
市外近郊地視察等
2
273万円
請求人が目的外と主張する金額及びその根拠
(1) 合
計
市内現地視察等
3219万3000円
市外近郊地視察等
3192万円
(2) 根
27万3000円
拠
千円未満の端数のない支出は実態を伴わない可能性がある。個別政策検討を対象とした
支出以外に日常の議員活動,後援会活動が含まれているが,区分不能のため,議員1人月
額1万円を超える部分は目的外支出である。
3
判断
3633万円のうち
4
目的内支出額
2805万4041円
目的外支出額
827万5959円
理由
(1) 市外視察費
ア
各視察につき,会派より,政務調査視察報告書が提出され,監査人において精査し
たところ,政務調査の実態があることは確認された。しかし,うち4200円は,政
務調査との関連は全くないものであり,目的外支出とする。
イ
差額修正−5万5941円及び視察調査費(市内等視察費)からの振替35万円は認
めないので,これら差引29万4059円は目的外支出とする。
ウ
以上より,29万8259円を目的外支出とする。
(2) 市内等視察費
-33-
会費のうち,1回あたりの会費が1万円を超える部分及び会名から判断して明らかに政
務調査と関連がないものを目的外支出とし,本件監査基準に従い判断したところ,256
2万2300円を適正な支出と認めた。
(3) 視察調査費一覧表
使途
総額
1
目的外支出額
2,730,000
2,431,741
298,259
市内等視察費
33,600,000
25,622,300
7,977,700
合 計
36,330,000
28,054,041
8,275,959
市外視察費
第4
目的内支出額
資料費
収支報告書に記載されている金額
合
計
588万円
(内訳)
2
資料作成等
165万円
図書・雑誌等購入
181万円
新聞購読料
242万円
請求人が目的外と主張する金額及びその根拠
(1) 合
計
資料作成等
16万5000円
図書・雑誌等購入
18万1000円
新聞購読料
(2) 根
276万6000円
242万円
拠
個別調査目的との関連が不明であり,議員に一般情報収集目的も混在することから,少
なくとも 1/10 は使途基準に反する目的外支出である。新聞購読料は,議員としての一般情
報収集費用であり,政務調査費たりえず,全額目的外支出である。
3
判断
588万円のうち
目的外支出
96万9142円
目的内支出
491万0858円
-34-
4
理由
(1) 資料作成費
ア
議会ニュース作成費のうち,領収書等がなく,印刷物が明らかでない9万7020
円を目的外支出とするが,その余は概ね適正な支出である。その他の印刷代について
は,全て領収書等がなく,印刷物が明らかでないので,全額(9万3187円)を目
的外支出とする。
イ
写真撮影代は,広報紙用の写真撮影の費用であり,概ね適正な支出である。
ウ
コピー使用料は,全て会派のものであり,概ね適正な支出である。
エ
コピー用紙購入のうち,4万7649円は領収書等がないため,全額目的外支出で
ある。
オ
D.P.E は,会派のものは全額適正な支出と判断し,会派のものであるか不明なものは,
議員個人のものであると認定し,事務費に準じ,按分により,9624円(1/10)
を目的外支出とする。
カ
新聞購読料及び図書購入費は,領収書等がなく,他に支出を裏付ける事情もな
いから,全額(それぞれ1500円,1万0557円)を目的外支出とする。
キ
一覧表
使途
議会ニュース作成費
総額
目的内支出額
目的外支出額
207,395
110,375
97,020
93,187
0
93,187
写真撮影
449,380
449,380
0
コピー使用料
505,079
505,079
0
コピー用紙代
286,799
239,150
47,649
96,241
86,617
9,624
新聞購読料
1,500
0
1,500
図書購入費
10,557
0
10,557
-138
0
-138
1,650,000
1,390,601
259,399
その他印刷代
DPE
差額修正
合 計
(2) 図書・雑誌・資料等購入費
ア
一般書籍購入費のうち,1260円は政務調査に関連しないことが明らかなもので
あるから,全額目的外支出とする。
イ
地図の複数部購入が認められるが,地図は政務調査活動に必要であると認められ,
-35-
かつ,通常各人が携行する必要があるので,地図については1議員1冊の購入を認め
る。
ウ
川崎市職員録は15部を超過する部分(2万3500円)を目的外支出とする。
エ
公明新聞縮小版は資料として保存するために必要な支出として,概ね適正な支出と
認める。
オ
新聞購読費は,領収書等がないため,全額(1万1208円)を目的外支出とする。
カ
備品購入は,事務費に準じ,674円(1/10)を目的外支出とする。
キ
一覧表
使途
総額
目的内支出額
目的外支出額
一般書籍購入
1,504,259
1,502,999
1,260
川崎市職員録
31,000
7,500
23,500
公明党新聞縮小版
21,406
21,406
0
新聞購読費
11,208
0
11,208
地図購入
234,288
234,288
0
備品購入
6,738
6,064
674
差額修正
1,101
0
1,101
1,810,000
1,772,257
37,743
合 計
(3) 新聞購読費
新聞購読料を計上している議員は14名であった。
したがって,本件監査基準に照らし,4万8000円に14名を乗じた67万2000
円を目的外支出とする。
第5
1
広報・広聴費
収支報告書に記載されている金額
合
計
1249万円
(内訳)
広報・広聴活動等経費
469万円
政策広報チラシ,議会ニュース等
760万円
ホームページ費
20万円
-36-
2
請求人が目的外と主張する金額及びその根拠
(1) 合
計
124万9000円
広報・広聴活動等経費
46万9000円
政策広報チラシ,議会ニュース等
76万円
ホームページ費
(2) 根
2万円
拠
通常の議員活動,政治活動,後援会活動と適切に按分すべきであり,少なくとも 1/10
は使途基準に反する目的外支出である。
3
判断
1249万円のうち
4
目的外支出
392万8733円
目的内支出
856万1267円
理由
(1) 広報・広聴等活動費
ア
平成18年度同様,参加者における議員数の割合による按分により,議員数分を越
える部分(合計251万1203円)を目的外支出とする。
イ
茶菓代は研究研修費の基準に準じ,概ね適正な支出と判断する。
ウ
施設利用料は概ね適正な支出と認める。
エ
平成18年度と同様,視察調査費からの振替は認めず,振替部分は,振替はなかっ
たものとし,視察調査費の項で検討することとする。
オ
一覧表
使途
飲食費
総額
目的内支出額
目的外支出額
3,394,213
883,010
2,511,203
29,200
29,200
0
3,150
3,150
0
-136,563
0
-136,563
振替
1,400,000
0
1,400,000
合 計
4,690,000
915,360
3,774,640
施設利用料
茶菓代
差額修正
(2) 広報用印刷物,議会ニュース等
ア
印刷費は,大部分は議会ニュースの印刷代であり,その他の支出も市政に関連する
-37-
内容の広報紙等の印刷代であるから,領収書等の存在しないもの(6万3420円)
を除き,概ね適正な支出と認める。
イ
封筒代も市政に関連する広報紙等の送付用であるから,概ね適正な支出と認める。
ウ
コピー機使用料は,会派のものは全額適正な支出と判断し,それ以外については,
事務費に準じ,後援会活動との按分により,8151円(1/10)を目的外支出と
する。
エ
コピー代も事務費に準じ,後援会活動との按分により,233円(1/10)を目
的外支出とする。
オ
HP関連費用及び書籍購入代は,概ね適正な支出と認める。
カ
飲食代は,意見交換に伴う飲食代として,議員の人数の割合により判断し,2万0
421円を目的外支出とする。
キ
新聞購読料は,いずれも資料の新聞購読料に計上されているものであるので,全額
(6万0258円)を目的外支出とする。
ク
一覧表
使途
議会ニュース
総額
目的内支出額
目的外支出額
5,937,595
5,874,175
63,420
予算要望書
178,500
178,500
0
その他印刷代
801,440
801,440
0
コピー機使用料
221,186
213,035
8,151
封筒代
185,680
185,680
0
2,325
2,093
232
183,488
183,488
0
飲食代
25,157
4,736
20,421
書籍代
4,390
4,390
0
60,258
0
60,258
-19
0
-19
7,600,000
7,447,537
152,463
コピー代
HP関連費用
新聞購読料
期末調整
合 計
(3) ホームページ管理費等
ア
HP作成,更新等の費用は概ね適正な支出である。
イ
プロバイダー接続料は,後援会活動,私的活動との按分により,1万0080円(2
/5)を目的外支出とし,その余を適正な支出と認める。
-38-
ウ
一覧表
使途
総額
HP作成・更新等費用
1
目的外支出額
183,250
183,250
0
プロバイダー接続料
25,200
15,120
10,080
差額修正
-8,450
0
-8,450
200,000
198,370
1,630
合 計
第6
目的内支出額
人件費
収支報告書に記載されている金額
合
計
293万円
(内訳)
調査,事務処理等に係わるアルバイト資金
2
293万円
請求人が目的外と主張する金額及びその根拠
(1) 合
計
0円
調査,事務処理等に係わるアルバイト資金
(2) 根
0円
拠
議員14名の政務調査補助要員として妥当な範囲である。
3
判断
293万円のうち
4
目的内支出
293万円
目的外支出
0円
理由
(1) 平成16年度は,政務調査補助者は27名であるが,アルバイト雇用契約書・アルバイ
ト支給明細・政務調査補助業務報告書の提出を受け,これを精査したが,政務調査補助と
しての勤務実態があることが確認された。
(2) 後援会活動との按分については,全議員につき,政治資金規正法上の収支報告書を提出
させたところ,うち3名は政治団体の事務担当者も兼ねていたが,当該議員の収支報告書
の支出総額が少額であることから,後援会活動補助としての勤務実態はないものと判断し
た。
-39-
(3) よって,人件費については全額適正な支出と判断した。
第7
1
事務費
収支報告書に記載されている金額
合
計
1364万円
(内訳)
2
事務機器購入・リース代等
441万円
通信費等
526万円
消耗品等
397万円
請求人が目的外と主張する金額
(1) 合
(2) 根
計
136万4000円
事務機器購入・リース代等
44万1000円
通信費等
52万6000円
消耗品等
39万7000円
拠
会派・議員の通常活動,政治活動,後援会活動と適切に按分すべきであり,少なくとも
1/10 は使途基準に反する目的外支出である。
3
判断
1364万円のうち
4
目的内支出額
1118万1724円
目的外支出額
245万8276円
理由
(1) 事務機器購入,リース代等
ア
全議員の政治資金規正法上の収支報告書を精査し,公明党において,政務調査活動
と後援会活動との按分比率は9:1であると認めた。よって,個人事務所に設置され
ているコピー機のリース料は按分により,4万7135円(1/10)を目的外支出
とする。
イ
コピー機使用料は会派で支出したものと認め,全額,適正な支出と判断した。
ウ
コピー機の購入費,パソコン購入費,プリンター購入費,プロジェクター購入費,
-40-
デジカメ購入費,その他の機器購入は,会派が購入したものは全額を適正な支出と認
め,それ以外のものは,後援会活動との按分により,それぞれ,7000円,5万1
720円,4200円,2万7990円,1万1700円,2万2329円を目的外
支出とする。
エ
平成16年5月24日付け書棚購入19万0785円は,書棚としては高価にすぎ
るので,10万円を上限とし,これを超過する部分(9万0785円)を目的外支出
とする。
オ
携帯電話の購入は全額(5万4870円)を目的外支出とする。
カ
封筒購入は広報紙を送付するためのものであり,概ね適正な支出と認める。
キ
飲食代は,意見交換に伴うものなので,全参加者における議員数の割合に応じて認
め,4万0900円を目的外支出とする。
ク
一覧表
使途
コピー機リース代
総額
目的内支出額
目的外支出額
2,342,970
2,295,835
47,135
コピー使用料
41,160
41,160
0
コピー機購入
70,000
63,000
7,000
パソコン購入
728,978
677,258
51,720
96,500
92,300
4,200
プロジェクター購入
394,900
366,910
27,990
デジカメ購入
117,000
105,300
11,700
その他の機器購入
223,293
200,964
22,329
書棚購入
190,785
100,000
90,785
携帯電話購入
54,870
0
54,870
封筒購入
99,750
99,750
0
飲食代
50,000
9,100
40,900
-206
0
-206
4,410,000
4,051,577
358,423
プリンター購入
差額修正
合 計
(2) 通信費等
ア
会派の固定電話料金は,本件監査基準に照らし,全額適正な支出として認める。
イ
議員個人の固定電話料金,携帯電話料金,プロバイダー使用料は,本件監査基準に
照らして按分し,それぞれ,16万7001円,121万2947円,22万689
-41-
6円を目的外支出とする。
ウ
NHK受信料,HP関連費用は政務調査費として概ね適正な支出として認める。
エ
コピー機リース代,送料は,後援会活動との按分により,それぞれ,1449円,1
0万8922円を目的外支出とする。
オ
備品購入は,領収書等がなく,他に支出を裏付ける事情がないものは全額否認し,そ
の余は後援会活動との按分により,1万1471円を目的外支出とする。
カ
一覧表
使途
固定電話
総額
目的内支出額
目的外支出額
466,943
299,942
167,001
3,032,367
1,819,420
1,212,947
567,240
340,344
226,896
NHK受信料
17,700
17,700
0
HP関連費用
38,425
38,425
0
コピー機リース代
14,490
13,041
1,449
1,089,223
980,301
108,922
33,706
22,235
11,471
-94
0
-94
5,260,000
3,531,408
1,728,592
携帯電話料金
プロバイダー使用料
送料
備品購入費
差額修正
合 計
(3) 消耗品等
ア
備品購入及びコピー使用料は,会派のものは全額適正な支出と認めるが,それ以外
のものについては,後援会活動との按分により,それぞれ,36万0995円,10
78円(1/10)を目的外支出とする。
イ
パソコンの購入は,議員個人が保管しているものなので,後援会活動との按分によ
り,9188円(1/10)を目的外支出とする。
ウ
PDA機器は会派が購入したものであり,概ね適正な支出である。
エ
コピー機使用料は,領収書等がなく,他に支出を裏付ける事情がないものは全額否認
し,その余は後援会活動との按分により,1078円を目的外支出とする。
オ
一覧表
使途
備品購入
パソコン購入
総額
目的内支出額
目的外支出額
3,597,625
3,236,630
360,995
91,876
82,688
9,188
-42-
PDA機器購入
69,800
69,800
0
コピー機使用料
210,699
209,621
1,078
3,970,000
3,598,739
371,261
合 計
-43-
Ⅳ
平成15年度
第1
総括
平成15年度支出合計6931万5227円のうち,
第2
1
目的外支出
1522万6331円
目的内支出
5408万8896円
研究研修費
収支報告書に記載されている金額
合
計
482万6829円
(内訳)
会議開催経費等
459万0829円
講師謝礼・研修会参加経費等
2
23万6000円
請求人が目的外と主張する金額及びその根拠
(1) 合
計
48万2682円
会議開催経費等
45万9082円
講師謝礼・研修会参加経費等
(2) 根
2万3600円
拠
通常の議員活動,政治活動,後援会活動と適切に按分すべきであり,少なくとも 1/10
は使途基準に反する目的外支出である。
3
判断
482万6829円のうち
4
目的外支出
227万3415円
目的内支出
255万3414円
理由
(1) 会議開催経費
ア
会議に供される弁当代については,本件監査基準に従い,昼1人1500円等まで
を認め,これを超える部分(8万8400円)を目的外支出とする。
-44-
イ
会議開催に伴う茶菓代は,議員1人あたり1回500円までとし,これを越える部
分(2万1650円)を目的外支出とする。
ウ
意見交換を伴う外食は,広報・広聴としての飲食に準じ,122万1613円を目
的外支出とする。
エ
会場設営費は及び講師謝礼は,概ね適正な支出である。
オ
パソコン講習代は,市政の調査のため有益な費用として,概ね適正な支出と認めら
れる。
カ
視察旅費も,視察の実態が認められることから,概ね適正な支出である。
キ
印刷代のうち,6300円は名刺の印刷代であり,政務調査との関連がないから,
全額目的外支出とする。
ク
新聞購読料は,領収書等がなく,他に支出を裏付ける事情もないから,全額(3
100円)を目的外支出とする。
ケ
その他のうち,コンサートチケット代・演劇鑑賞代は,政務調査との関連がないた
め,全額(5万6070円)を目的外支出とし,備品購入は,事務費に準じ,438
2円(1/10)を目的外支出とする。
コ
視察調査費からの振替は認めない。
サ
一覧表
使途
総額
目的内支出額
目的外支出額
弁当代
1,113,291
1,024,891
88,400
茶菓代
419,693
398,043
21,650
飲食代
1,710,240
488,627
1,221,613
113,796
113,796
0
15,000
15,000
0
パソコン講習代
100,000
100,000
0
視察旅費
147,560
147,560
0
26,300
20,000
6,300
3,100
0
3,100
その他
160,138
99,686
60,452
振替
840,000
0
840,000
期末調整
-58,289
0
-58,289
4,590,829
2,407,603
2,183,226
会場設営費
講師謝礼
印刷代
新聞購読料
合 計
-45-
(2) 会合参加費
ア
うち2万円は協賛金であり,政務調査との関連がないため,全額目的外支出とする。
イ
9万0090円は意見交換に伴う飲食であるので,広報・広聴費に準じ,7万009
0円を目的外支出とする。
ウ
以上により,合計9万0090円を目的外支出とする。
エ
一覧表
使途
総額
会合参加費
目的内支出額
235,901
145,811
90,090
99
0
99
236,000
145,811
90,189
差額修正
合 計
第3
1
目的外支出額
視察調査費
収支報告書に記載されている金額
合
計
3301万8308円
(内訳)
市内現地視察等
3080万円
市外近郊地視察等
2
221万8308円
請求人が目的外と主張する金額及びその根拠
(1) 合
計
2948万1830円
市内現地視察等
2926万円
市外近郊地視察等
(2) 根
22万1830円
拠
千円未満の端数のない支出は実態を伴わない可能性がある。個別政策検討を対象とした
支出以外に日常の議員活動,後援会活動が含まれているが,区分不能のため,議員1人月
額1万円を超える部分は目的外支出である。
3
判断
3301万8308円のうち
目的内支出額
2531万7533円
目的外支出額
770万0775円
-46-
4
理由
(1) 市外視察費
ア
各視察につき,会派より,政務調査視察報告書が提出され,監査人において精査し
たところ,政務調査の実態があることは確認された。
イ
支払伝票によれば,平成15年6月10日付けの23万0884円は,意見交換に
伴う飲食費である。よって,広報・広聴費の飲食費に準じ,議員数の割合の限度で認
め,9万0884円を目的外支出とする。
ウ
支払伝票によれば,平成15年3月15日付けの124万7300円のうち,9万2
400円は議員の日当であるが,日当は実費弁償の原則に反するので,全額目的外支
出とする。
エ
帳簿上,追加支給90万円,研究研修費への振替―84万円,差額修正―5万900
9円が計上されているが,これらは認めないので,差引991円を目的外支出とする。
オ
以上より,合計18万4275円を目的外支出とする。
(2) 市内等視察費
会費のうち,1回あたりの会費が1万円を超える部分及び会名から判断して明らかに政
務調査と関連がないものは目的外支出とし,本件監査基準に従い判断したところ,232
8万3500円を適正な支出と認めた。
(3) 一覧表
使途
総額
市外視察費
第4
1
目的内支出額
2,218,308
2,034,033
184,275
市内等視察費
30,800,000
23,283,500
7,516,500
合 計
33,018,308
25,317,533
7,700,775
資料費
1収支報告書に記載されている金額
合
計
482万3804円
(内訳)
2
目的外支出額
資料作成等
148万0368円
図書・雑誌等購入
112万6626円
新聞購読料
221万6810円
請求人が目的外と主張する金額及びその根拠
-47-
(1) 合
計
(2) 根
247万7508円
資料作成等
14万8036円
図書・雑誌等購入
11万2662円
新聞購読料
221万6810円
拠
個別調査目的との関連が不明であり,議員に一般情報収集目的も混在することから,少
なくとも 1/10 は使途基準に反する目的外支出である。新聞購読料は,議員としての一般情
報収集費用であり,政務調査費たりえず,全額目的外支出である。
3
判断
482万3804円のうち
4
目的外支出
72万2580円
目的内支出
410万1224円
理由
(1) 資料作成費
ア
印刷代は,議会ニュースを含め,いずれも市政の広報紙の作成費用であり,概ね適
正な支出である。
イ
写真撮影代は,広報紙用の写真撮影の費用であり,概ね適正な支出である。
ウ
コピー使用料は,会派のものは全額認め,会派のものであるか不明なものは,議員
個人のものであると認定し,議員個人のものは,事務費に準じ,後援会活動との按分
により,5830円(1/10)を目的外支出とする。
エ
コピー用紙代は,会派のものは全額認め,会派のものであるか不明なものは,議員
個人のものであると認定し,議員個人のものは,事務費に準じ,後援会活動との按分
により,2236円(1/10)を目的外支出とする。
オ
D.P.E は,会派のものは全額適正な支出と判断し,会派のものであるか不明なものは,
議員個人のものであると認定し,事務費に準じ,按分により,8678円(1/10)
を目的外支出とする。パソコンソフト購入及び備品購入も事務費に準じ,按分により,
それぞれ,5105円,82円(1/10)を目的外支出とする。
カ
写真撮影代及びホームページデザイン料は概ね全額適正な支出と認める。
キ
政策ビデオは176本の購入が認められるが,議員1人あたり10本を上限とし,
これを超える部分(1万8000円)を目的外支出とする。
ク
一覧表
-48-
使途
目的内支出額
目的外支出額
コピー使用料
492,215
486,385
5,830
コピー用紙代
357,977
355,741
2,236
議会ニュース作成費
115,500
115,500
0
その他印刷代
106,555
106,555
0
DPE
113,577
104,899
8,678
写真撮影代
89,400
89,400
0
ホームページデザイ
26,000
26,000
0
政策ビデオ購入
88,000
70,000
18,000
パソコンソフト購入
51,051
45,946
5,105
備品購入
40,509
40,427
82
差額調整
-416
0
-416
1,480,368
1,440,853
39,515
ン料
合 計
(2) 図書・雑誌・資料等購入費
ア
一般書籍購入費及び資料購入費は概ね適正な支出である。
イ
地図の複数部購入が認められるが,地図は政務調査活動に必要であると認められ,
かつ,通常各人が携行する必要があるので,地図については1議員1冊の購入を認め
る。
ウ
川崎市職員録は15部を超過する部分(500円)を目的外支出とする。
エ
公明新聞縮小版は資料として保存するために必要な支出として,概ね適正な支出と
認める。
オ
機関紙は複数部購入しているものの,配布用であり,概ね適正な支出と認められる。
カ
資料購入費のうち,1万0295円はCD代であり,市政との関連は認められない
から,全額を目的外支出とする。
キ
一覧表
使途
総額
目的内支出額
目的外支出額
一般書籍購入
875,442
875,442
0
川崎市職員録
8,000
7,500
500
機関紙購入
20,000
20,000
0
公明新聞縮小版
36,696
36,696
0
-49-
資料購入費
18,345
8,050
10,295
地図購入
163,873
163,873
0
差額修正
270
0
270
1,122,626
1,111,561
11,065
合 計
(3) 新聞購読費
新聞購読料を計上している議員は14名であった。
したがって,本件監査基準に照らし,4万8000円に14名を乗じた67万2000
円を目的外支出とする。
第5
1
広報・広聴費
収支報告書に記載されている金額
合
計
1030万6595円
(内訳)
広報・広聴活動等経費
365万0146円
政策広報チラシ,議会ニュース等
570万6469円
ホームページ費
2
94万9980円
請求人が目的外と主張する金額及びその根拠
(1) 合
計
103万0658円
広報・広聴活動等経費
36万5014円
政策広報チラシ,議会ニュース等
57万0646円
ホームページ費
(2) 根
9万4998円
拠
通常の議員活動,政治活動,後援会活動と適切に按分すべきであり,少なくとも 1/10
は使途基準に反する目的外支出である。
3
判断
1030万6595円のうち
目的内支出
763万7081円
目的外支出
266万9514円
-50-
4
理由
(1) 広報・広聴等活動費
ア
平成18年度同様,参加者における議員数の割合による按分により,議員数分を越
える部分(合計266万8284円)を目的外支出とする。
イ
茶菓代は研究研修費の基準に準じ,概ね適正な支出と判断する。
ウ
その他は,市政報告会用立て看板代と地図購入代であるが,いずれも市政と関連し,
適正な支出と認める。
エ
一覧表
使途
総額
目的内支出額
目的外支出額
飲食費
3,586,710
918,426
2,668,284
茶菓代
29,892
29,892
0
その他
33,600
33,600
0
-56
0
-56
3,650,146
981,918
2,668,228
差額修正
合 計
(2) 政策広報チラシ,議会ニュース等
ア
印刷費は,大部分は議会ニュースの印刷代であり,その他の支出も市政に関連する
内容の広報紙等の印刷代であるから,概ね適正な支出と認める。
イ
その他は茶菓代でり,概ね適正な支出と認める。
ウ
一覧表
使途
総額
目的内支出額
目的外支出額
議会ニュース印刷費等
4,435,160
4,435,160
0
その他印刷費
1,266,263
1,266,263
0
5,020
5,020
0
26
0
26
5,706,469
5,706,443
26
その他
期末修正
合 計
(3) ホームページ費
ア
HP作成,更新等の費用は概ね適正な支出である。
イ
その他は事務用品の購入であるが,後援会活動との按分により,2129円(1/
10)を目的外支出とし,その余を適正な支出と認める。
ウ
一覧表
-51-
使途
総額
HP関連費用
その他
差額修正
合 計
第6
1
目的内支出額
目的外支出額
929,560
929,560
0
21,289
19,160
2,129
-869
0
-869
949,980
948,720
1,260
人件費
収支報告書に記載されている金額
合
計
312万9900円
(内訳)
調査,事務処理等に係わるアルバイト資金
2
312万9900円
請求人が目的外と主張する金額及びその根拠
(1) 合
計
0円
調査,事務処理等に係わるアルバイト資金
(2) 根
0円
拠
議員14名の政務調査補助要員として妥当な範囲である。
3
判断
312万9900円のうち
4
目的内支出
312万9900円
目的外支出
0円
理由
(1) 平成15年度は,政務調査補助者は26名であるが,アルバイト雇用契約書・アルバイ
ト支給明細・政務調査補助業務報告書の提出を受け,これを精査したが,政務調査補助と
しての勤務実態があることが確認された。
(2) 後援会活動との按分については,全議員につき,政治資金規正法上の収支報告書を提出
させたところ,うち3名は政治団体の事務担当者も兼ねていたが,当該議員の収支報告書
の支出総額は選挙の年であるため,例年より高額であったが,選挙が施行された平成15
年4月以前のあることから,後援会活動補助としての勤務実態はないものと判断した。
(3) よって,人件費については全額適正な支出と判断した。
-52-
第7
1
事務費
収支報告書に記載されている金額
合
計
1320万9791円
(内訳)
2
事務機器購入・リース代等
576万5694円
通信費等
468万9314円
消耗品等
275万4783円
請求人が目的外と主張する金額
(1) 合
(2) 根
計
132万0978円
事務機器購入・リース代等
57万6569円
通信費等
46万8931円
消耗品等
27万5478円
拠
会派・議員の通常活動,政治活動,後援会活動と適切に按分すべきであり,少なくとも
1/10 は使途基準に反する目的外支出である。
3
判断
1320万9791円のうち
4
目的外支出額
186万0047円
目的内支出額
1134万9744円
理由
(1) 事務機器購入,リース代等
ア
全議員の政治資金規正法上の収支報告書を精査し,公明党において,政務調査活動
と後援会活動との按分比率は9:1であると認めた。
イ
パソコンの購入は,会派保管のものは全額適正な支出と認めるが,個人保管のもの
は,後援会活動との按分により,2万0962円(1/10)を目的外支出とする。
パソコンの修理代も同様,3150円(1/10)を目的外支出とする・
ウ
コピー機のリースは,会派のものは全額適正な支出と認めるが,それ以外のも
-53-
のは,後援会活動との按分により,3万3464円を目的外支出とする。
エ
コピー機,プリンター,デジカメ,その他の電気機器の購入は会派のものは全額適
正な支出と判断し,それ以外のものは後援会活動との按分により,それぞれ7810
円,7652円,2万8698円,1万6294円(1/10)を目的外支出とする。
オ
会場設営費及びHP制作料はいずれも市政の広報・広聴のための支出であり,概ね適
正な支出と認める。
カ
備品の購入及びリースも,会派のものは全額適正な支出と判断し,それ以外のもの
は後援会活動との按分により,それぞれ2万7202円,724円(1/10)を目
的外支出とする。
キ
一覧表
使途
パソコン購入
総額
目的内支出額
目的外支出額
2,238,454
2,217,492
20,962
パソコン修理代
31,500
28,350
3,150
コピー機購入
78,099
70,289
コピー機リース
1,781,115
1,747,651
33,464
プリンター購入
249,774
242,122
7,652
デジカメ購入
408,550
379,852
28,698
電器機器購入
339,339
323,045
16,294
会場設営費
141,570
141,570
0
HP制作料
215,000
215,000
0
備品購入
272,017
244,815
27,202
9,975
9,251
724
301
0
301
5,765,694
5,619,437
146,257
備品リース
差額修正
合 計
7,810
(2) 通信費等
ア
会派の固定電話料金及びNHK受信料は,本件監査基準に照らし,全額適正な支出
として認める。
イ
議員個人の固定電話料金,携帯電話料金,プロバイダー使用料は,本件監査基準に
照らして按分し,それぞれ,12万7219円,113万1127円,プロバイダー
接続料1万8807円(2/5)を目的外支出とする。
ウ
飲食費は意見交換に伴うものであり,広報・広聴費に準じ,3万4580円を目的
-54-
外支出とする。
エ
新聞購読料は,新聞購読費に計上されていないものであり,適正な支出と認める。
オ
送料は,後援会活動との按分により,6万4468円を目的外支出とする。
カ
その他は,携帯電話の名義変更手数料であり,政務調査と関連がないので,2,00
0円を目的外支出とする。
キ
一覧表
使途
総額
目的内支出額
目的外支出額
固定電話
416,407
289,188
127,219
携帯電話
2,827,818
1,696,691
1,131,127
781,421
762,614
18,807
NHK受信料
13,950
13,950
0
飲食
51,870
17,290
34,580
9,700
9,700
0
586,185
521,717
64,468
2,000
0
2,000
-37
0
-37
4,689,314
3,311,150
1,378,164
プロバイダー接続料
新聞購読料
送料
その他
差額修正
合 計
(3) 消耗品等
ア
携帯電話の購入は全額(6930円)を目的外支出とする。
イ
備品の購入は,会派のものは全額適正な支出と認め,それ以外のものは,後援会活
動との按分により,32万8680円(1/10)を目的外支出とする。
ウ
コピー使用料は,いずれも会派のものであり,全額適正な支出と認める。
エ
一覧表
使途
携帯電話購入
備品購入
コピー機使用料
差額修正
合 計
総額
目的内支出額
目的外支出額
6,930
0
6,930
2,482,817
2,154,137
328,680
265,020
265,020
0
16
0
16
2,754,783
2,419,157
335,626
-55-
(別紙4)日本共産党川崎市議会議員団
Ⅰ
平成18年度
第1
総括
平成18年度交付総額から剰余返還額を控除した4060万5682円のうち,
第2
1
目的外支出
233万6674円
目的内支出
3826万9008円
研究研修費
収支報告書に記載されている金額
合
計
160万5300円
(内訳)
2
予算要望書作成費
66万4125円
団議員研修会費
55万7094円
学習会講師料他
20万2950円
研修会参加費・交通費
18万1131円
請求人が目的外支出と主張する金額及びその根拠
(1) 合
計
50万3581円
予算要望書作成費
(2) 根
6万6412円
団議員研修会費
39万8761円
学習会講師料他
2万0295円
研修会参加費・交通費
1万8113円
拠
団議員2泊3日の研修会費は議員6名,その他13名が参加している。議員以外の研修
費支出は目的外である。
個別政策検討を対象とした政務調査活動支出以外に通常の議員活動,政治活動,後援会
活動が含まれている。適切に按分すべきであるが,少なくとも1/10は使途基準に反す
る目的外支出である。
予算要望書作成費については,議員本来の活動の範囲内であるが,政策が反映される点
-1-
を考慮し,1/10は目的外支出とする。
3
判断
160万5300円のうち,
4
目的外支出
18万0361円
目的内支出
142万4939円
理由
(1) 研究会・研修会の参加・開催費
ア
議員個人の市政報告のための会議室使用料7000円は,広報・広聴活動として市政
の調査研究に資するといえるから,適正な支出と認める。
イ
その余の支出も適正な支出と認める。
(2) 交通費
交通費7万3880円は,市政に関する調査研究に資する研修会等に参加するための交
通費であり,適正な支出と認める。
(3) 旅費
ア
旅費59万9834円のうち,53万1634円は,2泊3日で行われた団議員研修
会のための費用である。同研修会には,議員6名,政務調査補助者6名,市民7名(う
ち1名は18日のみ)が参加している。
同研修会の目的は,会派に対するヒアリングの結果及び日程表,成果物等の提出資料
によれば,予算要望書を作成することにあり,市政に関する調査研究に資するものと認
められる。
予算要望書の作成過程にかかる提出資料によれば,同要望書の作成には政務調査補助
者も関与していることが認められ,政務調査補助者も団議員研修会に参加する必要性が
認められる。したがって,政務調査補助者6名についての費用も必要な支出と認められ
る。他方,本件監査基準に従い,市民の支出分については目的外支出である。
具体的には,8月18日の夕食代について市民7名分合計3万3075円が目的外支
出である。また,残りの宿泊費,食事代についても,市民6名分にあたる14万728
6円が目的外支出である。
残りの議員及び政務調査補助者の分は,本件監査基準に従い,適正な支出と認める。
イ
その余の旅費6万8200円は,名古屋市で開催された研修会に参加するための費用
等であり,適正な支出と認める。
(4) その他
印刷代66万4125円は,研究研修活動の成果物としての予算要望書を印刷した費用
-2-
であることから,適正な支出と認める。
(5) 一覧表
使途
総額
研究会・研修会参加・開催費
267,461
0
73,880
73,880
0
旅費
599,834
419,473
180,361
その他
664,125
664,125
0
1,605,300
1,424,939
180,361
合計
1
視察調査費
収支報告書に記載されている金額
合
計
31万0082円
(内訳)市内施設視察交通費
他自治体視察交通費等
2
目的外支出額
267,461
交通費
第3
目的内支出額
24万9230円
6万0852円
請求人が目的外支出と主張する金額及びその根拠
(1) 合
(2) 根
計
0円
市内施設視察交通費
0円
他自治体視察交通費等
0円
拠
寝屋川市判決に照らし適切な支出の範囲と認められる。
3
判断
31万0082円のうち,
4
目的外支出
7640円
目的内支出
30万2442円
理由
(1) 視察調査費
ア
宿泊を伴う視察6万0852円は,議員及び政務調査補助者合計8名が参加した,6
月29日の高知市視察に要した旅費等であり,市政の調査研究に資するものと認めら
-3-
れるから,適正な支出である。
イ
視察調査費のうち8400円は,10月11日の御幸中学ランチサービス試食の為の
費用で,その内訳は,参加者21名で,1名当たり400円を要したというものであ
る。参加者のうち,議員は1名,政務調査補助者は2名であり,これを除いた18名
分合計7200円(18×400=7200)は,目的外支出である。
1540円は,11月20日の大島小学校視察給食試食代で,その内訳は,参加者7
名で,1名当たり220円を要したというものである。参加者のうち,議員は4名,政
務調査補助者は1名であり,これを除いた2名分合計440円(220×2=440)
は,目的外支出である。
ウ
その余は,概ね適正な支出である。
(2) 交通費
交通費7020円は,包括支援センターの調査のため,マンション建設に関わる工事車
両と交通量などの視察のため,認定幼稚園聞き取りのため,川中島保育園の視察調査のた
め等,特定の政務調査目的のためにタクシーを利用した費用等であり,概ね適正な支出で
ある。
(3) 一覧表
使途
総額
視察調査費
交通費
合計
第4
1
目的内支出額
303,062
295,422
7,640
7,020
7,020
0
310,082
302,442
7,640
資料費
収支報告書に記載されている金額
合
計
242万7846円
(内訳)
新聞購読料
29万1300円
書籍・雑誌資料購入費等
2
213万6546円
請求人が目的外支出と主張する金額及びその根拠
(1) 合
計
目的外支出額
158万4955円
(内訳)
-4-
新聞購読料
29万1300円
書籍・雑誌資料購入費等
(2) 根
129万3655円
拠
新聞購読料は議員としての(市民レベルと同じ)一般情報収集費用であり,政務調査目
的の支出たりえない。議員報酬で支弁すべきであり全額目的外支出である。
川崎市政報知社刊「川崎市政報告」
(1部月額300円)一括購読料月10万円(333
部に相当)。部数が多く資料費として過大であり,かつ支出の態様から見て同社に対する経
営支援金もしくは賛助金の類と見られ,政務調査費として違法であり全額目的外支出であ
る。
上記を除く残額は個別調査目的との関連が不明であり,議員の一般情報収集目的も混在
するところから,少なくとも1/10は目的外支出である。
3
判断
242万7846円のうち,
4
目的外支出額
73万0230円
目的内支出額
169万7616円
理由
(1) 資料等購入費
ア
「川崎市政報知」
(以下「市政報知」という。)購入費120万円(1部月額150円)
は,会派が毎月10万円分購入しているものである。聴取結果によれば,会派所属議
員が市内各地で開いている10人から60人程度の小集会で,配付資料として活用し
ているとのことである。
市政報知の内容は,会派の活動の広報が主たるものであり,その利用方法も,市民に
市議会のことを知らせ,市民の声を聞き取る際に利用するというものである。そうだと
すれば,市政報知の利用は,実質的には広報・広聴活動といえ,その購入費用は,社会
通念上相当な限度であれば,広報・広聴活動に要する経費として適正な支出といえる。
市政報知は,適切に管理すれば再度の利用も可能なのであるから,各議員が1回の小
集会で利用する部数を購入すれば十分であるといえ,この限度であれば社会通念上相当
といえる。
したがって,各号各議員につきそれぞれ60部,議員8名で480部分を超える額の
合計33万6000円が目的外支出である。
イ
その他の資料については,複数部を購入する合理的理由があるとはいえないことから,
-5-
かながわ総合科学研究所の所報購入費14部分11万2000円,住民と自治購入費
8部分8万1600円,
「企業誘致・産業政策」研究会報告書購入費36部分2万80
80円,議会と自治体購入費12部分(8月号から10月号,12月号から4月号に
ついては13部分)10万5690円,県政資料購入費19部分1万8000円,全
国都道府県会議発言集13部分1万0140円,ノー消費税購入費12部分1万44
00円等,複数部購入分合計39万4230円は目的外支出である。
ウ
その他の支出は,適正な支出である。
(2) 新聞購読料
本件監査基準に従い,会派で購読している新聞については,適正な支出と認める。
(3) 一覧表
使途
総額
資料等購入費
第5
1
1,466,656
730,230
230,960
230,960
0
2,427,846
1,697,616
730,230
広報・広聴費
収支報告書に記載されている金額
合
計
1361万6337円
(内訳)
議員「議会報告・ニュース」
674万6991円
全議員議会報告「明るい川崎」
430万9466円
議員ホームページ更新
68万3130円
市民委員アンケート用紙・
封筒・送料
2
187万6750円
請求人が目的外支出と主張する金額及びその根拠
(1) 合
計
目的外支出額
2,196,886
新聞購読料
合計
目的内支出額
117万3958円
(内訳)
議員「議会報告・ニュース」
67万4699円
全議員議会報告「明るい川崎」
43万0946円
議員ホームページ更新
6万8313円
市民委員アンケート用紙・
-6-
封筒・送料
(2) 根
0円
拠
個別政策広報と会派・議員の通常活動・政治活動・後援会活動が混在するところから,
適切に按分すべきであるが,少なくとも1/10は使途基準に反する目的外支出である。
19年度4月市議選に係わる広報活動費が支出されている可能性がある。政治・選挙活
動は目的外支出である。
市民委員アンケート用紙・封筒・送料については,個別政策目的広聴費に適うと認めら
れる。
3
判断
1361万6337円のうち,
4
目的外支出
111万7880円
目的内支出
1249万8457円
理由
(1) 広報紙等印刷・配布代,新聞掲載等
ア
1149万6032円のうち,111万7880円は,ポスターの印刷代である。当
該ポスターは,議員個人名及び議員個人の写真が紙面の大半を占めるもので,市政に
関する調査研究に関連するものとは認め難いことから,その印刷代は目的外支出であ
る。
イ
その余は,全議員の議会報告である「明るい川崎」の印刷代,議員個人の議会報告の
印刷代等であり,いずれもその内容から,市政の調査研究に関連するものと認められ,
適正な支出である。
(2) ホームページ作成・管理費
会派及び議員個人のホームページに関する費用については,その内容が概ね市政に関す
る調査研究に関連するものであることから,いずれも適正な支出と認める。
(3) 広報紙等送料
郵送料はすべて市民に対するアンケートを送るための費用であり,これは会派が市政に
関して調査研究をするために市民の要望,意見等を聴くのに要する費用といえ,金額も不
当とはいえないことから,全額適正な支出である。
(4) その他
市民アンケートのための封筒代等であり,広報・広聴費として適正な支出と認める。
(5) 一覧表
-7-
使途
総額
広報紙等印刷・配布
代,新聞掲載等
ホームページ作
成・管理費
1
目的外支出
11,496,032
10,378,152
1,117,880
683,130
683,130
0
広報紙等送料
488,120
488,120
0
その他
949,055
949,055
0
13,616,337
12,498,457
1,117,880
合計
第6
目的内支出
人件費
収支報告書に記載されている金額
合
計
1774万8188円
(内訳)
政務調査人件費・社会保険料・
労働保険料負担分
1715万0013円
アルバイト料
2
59万8175円
請求人が目的外支出と主張する金額及びその根拠
(1) 合
計
1183万2125円
(内訳)
政務調査人件費・社会保険料・
労働保険料負担分
1143万3342円
アルバイト料
39万8783円
(2) 根拠
議員8名に5名の政務調査員補助職員数はこの制度の趣旨から見て過大である。
「研究研修費,視察調査費」等も少なく,5名の職員が全て政務調査に関わったとは解
しがたい。5名が社会保険に加入し,賞与も支給されている点で通常の会派事務局全般事
務の人件費と目される。他会派政務調査人件費の水準から見て少なくとも2/3は目的外
支出である。
3
判断
1774万8188円のうち,
目的外支出額
0円
-8-
目的内支出額
4
1774万8188円
理由
(1) 給料等
ア
支払の有無について
常時雇用の政務調査補助者に対する給料等の支払があったことついては,給料台帳,
源泉徴収税の納付書の写し,
住民税の特別徴収税額の通知書の写し等により認められる。
イ
支給額の相当性について
支給額は,給料が1人当たり約30万円,期末手当が1人当たり約50万円であり,
不相当に高額とまではいえない。
ウ
按分について
政務調査補助者の従事している職務のうち政務調査活動が占める割合に応じて按分が
必要であることから,その按分割合について検討する。
会派に対するヒアリングの結果や会派から提出された資料等によれば,政務調査補助
者は,団議員研修会に参加して予算要望書作成に関与していること,各種視察調査に相
当の割合で同行していること,まちづくり・環境チーム等,会派がチームに分かれて活
動する際そのチームに参加していること,政務調査補助者の名で論文を寄稿しているこ
と等の実績が認められる。また,提出された議会報告ポスターの掲示責任者名は,いず
れも政務調査補助者とは別の者の名である。以上に照らせば,政務調査補助者は,概ね
政務調査活動に従事していることが認められる。
もっとも,会派は6人の政務調査補助者を雇用しているが(なお,給料等の支払に政
務調査費を充てているのは,そのうちの5人分のみであり,会派控室にいるのは主にそ
の5人である。)
,他に事務のみを行う職員は雇用していない。会派の規模に照らして,
事務のみを行う職員が少なくとも1人分は必要であると考えられることから,上記の6
人のうち,のべ1人分は,そのような事務仕事に従事しているものと考えるのが妥当で
ある。したがって,政務調査補助者の職務のうち政務調査活動が占める割合は6分の5
と認め,按分割合は6分の5とする。
会派は,上記のとおり,職員6人中1人を除いた上で,残る5人分について按分し,
3.3人分の限度で計上している。これは上記按分割合により政務調査活動と認められ
る範囲内である。
以上から,計上されている給料等の額は,すでに按分されたものであり,その按分割
合は,許される範囲内に収まるものであることから,結局,計上されている給料等の全
額を適正な支出と認める。
-9-
(2) アルバイト料
会派が雇用したアルバイトは,市民アンケートの入力等市政の調査研究に関連する業務
に従事しており,アルバイト料は全額適正な支出である。
(3) 一覧表
使途
総額
給料等
アルバイト料
合計
第7
1
目的内支出
目的外支出
17,150,013
17,150,013
0
598,175
598,175
0
17,748,188
17,748,188
0
事務費
収支報告書に記載されている金額
合
計
321万1909円
(内訳)
コピー・ファックス・
パソコンリース・電話
2
238万3495円
切手・ハガキ
31万4930円
コピー用紙・トナー代
23万6876円
文具用品代他
27万6608円
請求人が目的外支出と主張する金額及びその根拠
(1) 合
計
32万1190円
(内訳)
コピー・ファックス・
パソコンリース・電話
23万8349円
切手・ハガキ
3万1493円
コピー用紙・トナー代
2万3688円
文具用品代他
2万7660円
(2) 根拠
政務調査目的以外に会派・議員の通常活動・政治活動・後援会活動が含まれていると見
られ,適切に按分すべきであるが,少なくとも1/10は使途基準に反する目的外支出で
あると見られる。
-10-
3
判断
321万1909円のうち,
4
目的外支出
3万0800円
目的内支出
318万1109円
理由
(1) PC等購入費等
ア
会派控室で使用しているパソコン15台のうち,政務調査補助者が使用している6台
のパソコンの保守契約代については,給料等の按分割合に準じてその6分の1にあた
る2万2225円が,目的外支出である。
イ
政務調査補助者が会派控室で使用しているパソコンの修理代についても,同様に給料
等の按分割合に準じてその6分の1にあたる8575円が目的外支出である。
ウ
その余は,ウイルスソフト代,LANDISK代,パソコンの修理代等であり,いず
れも適正な支出と認める。
(2) 通信費(携帯を除く)
会派控室の固定電話代,ファックス代及びインターネット通信費については,本件監査
基準に従い,全額適正な支出と認める。
(3) コピー機等のリース料
団事務所のパソコン1台及びコピー機1台のリース代並びに会派控室のコピー・ファッ
クス複合機1台のリース代98万7840円は,全額適正な支出と認める。
(4) 事務用品購入費
消耗品,文房具等については,購入した店の所在地からしていずれも会派控室で使用す
るために購入したものと認められ,全額が適正な支出である。
(5) 送料
いずれも市政の調査研究に関連する事務を処理するのに要する経費と認められ,全額が
適正な支出である。
(6) 一覧表
使途
総額
目的内支出
目的外支出
PC等購入費等
477,025
446,225
30,800
通信費(携帯を除く)
258,043
258,043
0
コピー機等のリース料
987,840
987,840
0
1,353,731
1,353,731
0
事務用品購入費
-11-
第8
1
送料
135,270
135,270
0
合計
3,211,909
3,181,109
30,800
その他の経費
収支報告書に記載されている金額
合
計
168万6020円
(内訳)
団会派事務所賃借料・
電話・水道光熱維持管理費
2
168万6020円
請求人が目的外支出と主張する金額及びその根拠
(1) 合
計
16万8602円
(内訳)
団会派事務所賃借料・
電話・水道光熱維持管理費
16万8602円
(2) 根拠
政務調査目的以外に会派・議員の通常活動・政治活動・後援会活動が含まれていると見
られ,適切に按分すべきであるが,少なくとも1/10は使途基準に反する目的外支出で
ある。
3
判断
168万6020円のうち,
4
目的外支出額
26万9763円
目的内支出額
141万6257円
理由
(1) 維持管理費
団事務所は,会派事務所としての看板・表札等といった外形はない。また,団事務所に
は,常勤事務員はおらず,同事務所の賃貸借契約書によれば,その使用目的は住居とされ
ている。
しかし,会派に対するヒアリング及び会派から提出された資料によれば,平日の夜間,
土曜日,日曜日等に政務調査補助者らが政務調査活動をしているという実態が認められ,
-12-
テーブル,パソコン,電話,ファックス等の備品を備えている。
以上の事情を総合的に考慮して判断すると,団事務所は,政務調査費の支出の対象とな
る会派事務所の要件を満たすといえる。
もっとも,政務調査補助者の給料等の按分割合に準じ,その6分の1にあたる25万4
423円は,目的外支出である。
(2) その他
団事務所の電話代及びファックス代本来事務費として計上すべきものと考えられる。し
かし,上述のように団事務所においても政務調査活動が行われていることを考慮し,事務
所維持管理費と同様,6分の1にあたる1万5340円は目的外支出である。
(3) 一覧表
使途
維持管理費
その他
合計
総額
目的内支出
目的外支出
1,590,145
1,335,722
254,423
95,875
80,535
15,340
1,686,020
1,416,257
269,763
-13-
Ⅱ
平成17年度
第1
総括
平成17年度交付総額から剰余返還額を控除した4090万4372円のうち,
第2
1
目的外支出額
219万0938円
目的内支出額
3871万3434円
研究研修費
収支報告書に記載されている金額
合
計
188万4739円
(内訳)
予算要望書作成費
54万3375円
団議員研修会費
19万0914円
学習会講師料他
11万8520円
研修会参加費・交通費
22万1520円
企業誘致産業政策調査
研究委託費
80万0440円
計算差異
2
9970円
請求人が目的外支出と主張する金額及びその根拠
(1) 合
計
19万7447円
(内訳)
予算要望書作成費
5万4338円
団議員研修会費
1万9091円
学習会講師料他
1万1852円
研修会参加費・交通費
2万2152円
企業誘致産業政策調査
研究委託費
計算差異
(2) 根
8万0044円
9970円
拠
個別政策検討を対象とした政務調査活動支出以外に通常の議員活動,政治活動,後援会
-14-
活動が含まれている。適切に按分すべきであるが,少なくとも1/10は使途基準に反す
る目的外支出である。
予算要望書作成費については,議員本来の活動の範囲内であるが,政策が反映される点
を考慮し,1/10は目的外支出とする。
計算差異については,支出詳細不明の為全額目的外支出である。
3
判断
188万4739円のうち,
4
目的外支出
3万9500円
目的内支出
184万5239円
理由
(1) 研究会・研修会の参加・開催費
障害者自立支援学習会を開催するための施設利用料,国民保護法学習会の講師謝礼等,
いずれも市政の調査研究に関連する研修会等を開催するために必要な費用と認められ,適
正な支出である。
(2) 交通費
交通費6万9490円は,前述の団議員研修会及び自治体学校へ参加するための交通費
等であり,適正な支出である。
(3) 旅費
ア
旅費34万2944円のうち,18万0524円は,5月9日から10日にかけて1
泊2日で行われた,団議員研修会のための費用である。同研修会には,議員7名,政
務調査補助者6名,市民4名が参加している。
平成18年度と同様,同研修会の目的は,市政に関する調査研究に資するものと認め
られる。また,政務調査補助者6名についての費用を必要な支出と認め,他方で,市民
の支出分については目的外支出と判断したのも同様である。
具体的には,市民の支出分として,宿泊費4名分合計3万8000円(単価9500
円×4),9日の飲料代4名分合計1000円(単価250円×4)及び10日の飲料代
2名分合計500円(単価250円×2)を合わせた3万9500円が目的外支出であ
る。
議員及び政務調査補助者の分の合計14万1024円は,本件監査基準に照らし,適
正な支出と認める。
イ
その余の支出は,金沢において2泊3日で行われた自治体学校の参加費,宿泊費等で
-15-
あり,適正な支出と認める。
(4) その他
ア
印刷代54万3375円は,研究研修活動の成果としての予算要望書を印刷した費用
であるから,適正な支出と認める。
イ
調査研究委託費80万0440円については,提出された資料によれば,その調査研
究は,市政に関する調査研究に資するものであるから,適正な支出と認める。
(5) 一覧表
使途
研究会・研修会参加・開催費
128,490
0
69,490
69,490
0
342,944
303,444
39,500
その他
1,343,815
1,343,815
0
合計
1,884,739
1,845,239
39,500
旅費
1
視察調査費
収支報告書に記載されている金額
合
計
36万9225円
(内訳)
2
市内外施設視察交通費
18万2665円
他自治体視察交通費等
18万6560円
請求人が目的外支出と主張する金額及びその根拠
(1) 合
(2) 根
計
0円
市内外施設視察交通費
0円
他自治体視察交通費等
0円
拠
寝屋川市判決に照らし適切な支出の範囲と認められる。
3
目的外支出額
128,490
交通費
第3
目的内支出額
総額
判断
36万9225円のうち,
目的外支出
1万2470円
-16-
目的内支出
4
35万6755円
理由
(1) 視察調査費
ア
宿泊を伴う視察3万9620円は,近江八幡市及び岐阜市の事務局の視察のための交
通費,宿泊費等であり,市勢の調査研究に関連するものであることから,適正な支出
と認める。
イ
議員及び政務調査補助者9名が参加した2月3日の南伊豆保養地視察の昼食代2万
5970円は,1人につき1500円,9名分で合計1万3500円を超える1万2
470円は,目的外支出である。
ウ
その余は,概ね適正な支出と認める。
(2) 交通費
交通費は,東京駒沢公園の防災トイレ視察のためのタクシー利用代,高津区の東高津小
学校給食現地視察の際のタクシー利用代等であり,合理的理由が認められることから,適
正な支出である。
(3) 一覧表
使途
総額
視察調査費
交通費
合計
第4
1
目的内支出額
359,215
346,745
12,470
10,010
10,010
0
369,225
356,755
12,470
資料費
収支報告書に記載されている金額
合
計
353万4586円
(内訳)
新聞購読料
31万7340円
書籍・雑誌資料購入費等
2
321万7246円
請求人が目的外支出と主張する金額及びその根拠
(1) 合
計
171万9064円
新聞購読料
書籍・雑誌資料購入費等
目的外支出額
31万7340円
140万1724円
-17-
(2) 根
拠
新聞購読料は議員としての(市民レベルと同じ)一般情報収集費用であり,政務調査目
的の支出たりえない。議員報酬で支弁すべきであり全額目的外支出である。
川崎市政報知社刊「川崎市政報告」
(1部月額300円)一括購読料月10万円(333
部に相当)。部数が多く資料費として過大であり,かつ支出の態様から見て同社に対する経
営支援金もしくは賛助金の類と見られ,政務調査費として違法であり全額目的外支出であ
る。
(18年度と同額の支出があると推定)
上記を除く残額は個別調査目的との関連が不明であり,議員の一般情報収集目的も混在
するところから,少なくとも1/10は目的外支出である。
3
判断
353万4586円のうち,
4
目的外支出
182万3472円
目的内支出
171万1114円
理由
(1) 資料等購入費
ア
「川崎市政報知」の購入費用については,平成18年度と同様の判断をし,各号各議
員につきそれぞれ60部,議員8名で480部分を超える額の合計120万7721
円が目的外支出である。
イ
その他の資料については,複数部を購入する合理的理由があるとはいえないことから,
かながわ総合科学研究所の所報購入費14部分22万4000円,かながわ産業労働
資料情報購入費19部分11万4000円,住民と自治購入費8部分8万1600円,
議会と自治体購入費12部分9万4800円,未来をひらく歴史購入費13部分2万
1840円等,複数部購入分合計61万5751円は目的外支出である。
ウ
その他の支出は,適正な支出と認める。
(2) 新聞購読料
平成18年度と同様,適正な支出と認める。
(3) 一覧表
使途
資料等購入費
新聞購読料
目的内支出額
総額
目的外支出額
3,227,936
1,404,464
1,823,472
306,650
306,650
0
-18-
合計
第5
1
3,534,586
1,711,114
1,823,472
広報・広聴費
収支報告書に記載されている金額
合
計
1251万0370円
(内訳)
議員「議会報告・ニュース」
741万0236円
全議員議会報告「明るい川崎」
369万0540円
議員ホームページ管理費
100万3170円
写真代等
2
40万6424円
請求人が目的外支出と主張する金額及びその根拠
(1) 合
計
125万1036円
議員「議会報告・ニュース」
74万1023円
全議員議会報告「明るい川崎」
36万9054円
議員ホームページ管理費
10万0317円
写真代等
(2) 根
4万0642円
拠
個別政策広報と会派・議員の通常活動・政治活動・後援会活動が混在するところから,
適切に按分すべきであるが,少なくとも1/10は使途基準に反する目的外支出である。
3
判断
1251万0370円のうち,
4
目的外支出
0円
目的内支出
1251万0370円
理由
(1) 広報紙等印刷・配布代,新聞掲載等
1091万1461円は,全議員の議会報告である「明るい川崎」の印刷代及び議員個
人の議会報告の印刷代である。これらについては,平成18年度と同様,適正な支出と認
める。
(2) ホームページ作成・管理費
-19-
会派及び議員個人のホームページに関する費用については,平成18年度と同様,いず
れも適正な支出と認める。
(3) 広報紙等送料
送料は,議員個人の議会報告を郵送するための費用であり,平成18年度と同様,全額
適正な支出と認める。
(4) その他
議会報告に掲載するための写真代,写真現像代等であり,広報・広聴費として適正な支
出と認める。
(5) 一覧表
使途
目的内支出額
目的外支出額
10,911,461
10,911,461
0
1,003,170
1,003,170
0
21,000
21,000
0
574,739
574,739
0
12,510,370
12,510,370
0
総額
広報紙等印刷・配布代,新聞
掲載等
ホームページ作成・管理費
広報紙等送料
その他
合計
第6
1
人件費
収支報告書に記載されている金額
合
計
1781万0100円
(内訳)
政務調査人件費・社会保険料・
労働保険料負担分
1703万1680円
アルバイト料
2
77万8420円
請求人が目的外支出と主張する金額及びその根拠
(1) 合
計
1187万3399円
(内訳)
政務調査人件費・社会保険料・
労働保険料負担分
1135万4453円
アルバイト料
(2) 根
51万8946円
拠
-20-
議員8名に5名の政務調査員補助職員数はこの制度の趣旨から見て過大である。
「研究研修費,視察調査費」等も少なく,5名の職員が全て政務調査に関わったとは解
しがたい。5名が社会保険に加入し,賞与も支給されている点で通常の会派事務局全般事
務の人件費と目される。他会派政務調査人件費の水準から見て少なくとも2/3は目的外
支出である。
3
判断
1781万0100円のうち,
4
目的外支出
0円
目的内支出
1781万0100円
理由
(1) 給料等
平成18年度と同様,計上されている給料等の額は,すでに按分されたものであり,そ
の按分割合は,許される範囲内に収まるものであることから,結局,計上されている給料
等は,全額適正と認める。
(2) アルバイト料
会派が雇用したアルバイトは,市議会報告パンフレット作成等に従事しており,そのア
ルバイト料は全額適正な支出と認める。
(3) 一覧表
使途
給料等
アルバイト料
合計
第7
1
目的内支出額
総額
17,031,680
17,031,680
0
778,420
778,420
0
17,810,100
17,810,100
0
事務費
収支報告書に記載されている金額
合
計
296万3105円
(内訳)
コピー・ファックス・パソコン
リース・電話・FAX 代
テレビ・カメラ
目的外支出額
220万1943円
8万4600円
-21-
2
切手・ハガキ
19万0550円
コピー用紙
12万7643円
文具用品代他
35万8369円
請求人が目的外支出と主張する金額及びその根拠
(1) 合
計
29万6309円
(内訳)
コピー・ファックス・パソコン
リース・電話・FAX 代
22万0194円
テレビ・カメラ
8460円
切手・ハガキ
1万9055円
コピー用紙
1万2764円
文具用品代他
3万5836円
(2) 根拠
政務調査目的以外に会派・議員の通常活動・政治活動・後援会活動が含まれていると見
られ,適切に按分すべきであるが,少なくとも1/10は使途基準に反する目的外支出で
あると見られる。
3
判断
296万3105円のうち,
4
目的外支出
2万2337円
目的内支出
294万0768円
理由
(1) PC等購入費等
ア
会派控室で政務調査補助者が使用している6台のパソコンの保守契約代については,
平成18年度と同様,その6分の1にあたる2万2237円が目的外支出である。
イ
その余は,ウイルスソフト代,周辺機器購入代,パソコンの修理代等であり,いずれ
も適正な支出と認める。
(2) 通信費(携帯を除く)
会派控室の固定電話代,ファックス代及びインターネット通信費については,本件監査
基準に従い,全額適正な支出と認める。
(3) コピー機等のリース料
-22-
団事務所のパソコン1台及びコピー機1台のリース代並びに会派控室のコピー・ファッ
クス複合機1台のリース代等であり,全額適正な支出と認める。
(4) 事務用品購入費
消耗品,文房具等については,平成18年度と同様,全額適正と認める。
(5) 送料
平成18年度と同様,全額適正と認める。
(6) 一覧表
使途
第8
1
目的内支出額
総額
目的外支出額
PC等購入費等
477,225
454,888
22,337
通信費(携帯を除く)
288,914
288,914
0
コピー機等のリース料
1,072,440
1,072,440
0
事務用品購入費
1,105,306
1,105,306
0
送料
19,220
19,220
0
合計
2,963,105
2,940,768
22,337
その他の経費
収支報告書に記載されている金額
合
計
183万2247円
(内訳)
団会派事務所賃借料・
電話・水道光熱維持管理費
2
183万2247円
請求人が目的外支出と主張する金額及びその根拠
(1) 合
計
18万3225円
(内訳)
団会派事務所賃借料・
電話・水道光熱維持管理費
18万3225円
(2) 根拠
政務調査目的以外に会派・議員の通常活動・政治活動・後援会活動が含まれていると見
られ,適切に按分すべきであるが,少なくとも1/10は使途基準に反する目的外支出で
あると見られる。
-23-
3
判断
183万2247円のうち,
4
目的外支出
29万3159円
目的内支出
153万9088円
理由
(1) 維持管理費
ア
平成18年度と同様,政務調査補助者の給料等の按分割合に準じ,その6分の1にあ
たる27万7502円が,目的外支出である。
(2) その他
団事務所の電話代及びファックス代は,平成18年度と同様,6分の1の1万5657
円が目的外支出である。
(3) 一覧表
使途
維持管理費
その他
合計
総額
目的内支出額
目的外支出額
1,734,389
1,456,887
277,502
97,858
82,201
15,657
1,832,247
1,539,088
293,159
-24-
Ⅲ
平成16年度
第1
総括
平成16年度交付総額から剰余返還額を控除した4090万4068円のうち,
第2
1
目的外支出額
251万2376円
目的内支出額
3839万1692円
研究研修費
収支報告書に記載されている金額
合
計
204万2227円
(内訳)
2
予算要望書作成費
86万1000円
団議員研修会費
45万6982円
学習会講師料他
57万6260円
研修会参加費・交通費
14万7985円
請求人が目的外支出と主張する金額及びその根拠
(1) 合
計
20万4222円
(内訳)
(2) 根
予算要望書作成費
8万6100円
団議員研修会費
4万5698円
学習会講師料他
5万7626円
研修会参加費・交通費
1万4798円
拠
個別政策検討を対象とした政務調査活動支出以外に通常の議員活動,政治活動,後援会
活動が含まれている。適切に按分すべきであるが,少なくとも1/10は使途基準に反す
る目的外支出である。
予算要望書作成費については,議員本来の活動の範囲内であるが,政策が反映される点
を考慮し,1/10は目的外支出とする。
3
判断
-25-
204万2227円のうち,
4
目的外支出
9万9040円
目的内支出
194万3187円
理由
(1) 研究会・研修会の参加・開催費
地方公共団体の財政分析講座開催のための施設利用料,講師謝礼,資料コピー代等であ
り,いずれも市政に関する調査研究に資する研修会等を開催するために必要な費用と認め
られ,適正な支出と認める。
(2) 交通費
交通費6万9490円は,前述の静岡での自治体学校に参加するための交通費等であり,
適正な支出と認める。
(3) 旅費
ア
旅費49万1957円のうち,43万0642円は,8月17日から19日にかけて
神奈川県企業庁職員強羅保養所において2泊3日で行われた団議員研修会のための費
用である。同研修会には,議員7名,政務調査補助者5名,市民4名が参加している。
平成18年度と同様,同研修会の目的は,市政に関する調査研究に資するものと認め
る。政務調査補助者5名についての費用を必要な支出と認めたのも同様である。
他方で,市民の宿泊費及び食事代の合計9万9040円は目的外支出である。残りの
33万1602円は,議員及び政務調査補助者らの宿泊費,食事代,会議室使用料等で
あり,本件監査基準に照らし,適正な支出と認める。
イ
その余の支出は,8月7日から9日にかけて,静岡において2泊3日で行われた自治
体学校の参加費2万4000円(1人1万2000円の2人分),宿泊費3万7000
円(2人で2泊した料金の合計)等であり,適正な支出と認める。
(4) その他
印刷代86万1000円は,研究研修活動の成果物としての予算要望書を印刷した費用
であることから,適正な支出と認める。
(5) 一覧表
使途
研究会・研修会参加・開催費
交通費
旅費
総額
目的内支出額
目的外支出額
631,705
631,705
0
54,460
54,460
0
491,957
392,917
99,040
-26-
その他
合計
第3
1
864,105
864,105
0
2,042,227
1,943,187
99,040
視察調査費
収支報告書に記載されている金額
合
計
38万7545円
(内訳)
市内施設視察交通費
他自治体視察交通費等
2
7万8845円
30万8700円
請求人が目的外支出と主張する金額及びその根拠
(1) 合
計
0円
市内施設視察交通費
0円
他自治体視察交通費等
0円
(2) 根拠
寝屋川市判決に照らし適切な支出の範囲と認められる。
3
判断
38万7545円のうち,
4
目的外支出
0円
目的内支出
38万7545円
理由
(1) 視察調査費
ア
視察調査費のうち3万9620円は,近江八幡市及び岐阜市の事務局の視察のための
交通費,宿泊費等であり,適正な支出と認める。
イ
25万1740円は,1月23日から24日にかけて1泊2日で行われ,議員及び政
務調査補助者合計8名が参加した掛川市視察の費用である。その内訳は,17万61
00円が川崎市から掛川市の往復の交通費,6万3700円が宿泊費,3900円が
掛川生涯学習事業団運営の掛川城等の入場料,8040円が食事代1月25日の食事
代である。
-27-
上記の交通費のうち,3万円は財政分析講座の講師の交通費として支払われているも
のであるが,研究研修のための費用といえるから,適正な支出と認める。
ウ
その余は,10月27日から28日かけて1泊2日で行われた名古屋・京都視察に要
した費用等であり,概ね適正な支出と認める。
(2) 交通費
交通費は,老人いこいの家の視察,台風による浸水地域の調査,子育て支援センターふ
じさき保育園視察等の際のタクシー利用代等であり,合理的理由が認められることから,
適正な支出と認める。
(3) 一覧表
使途
総額
視察調査費
交通費
合計
第4
1
目的内支出
目的外支出
365,870
365,870
0
21,675
21,675
0
387,545
387,545
0
資料費
収支報告書に記載されている金額
合
計
385万9596円
(内訳)
新聞購読料
30万0485円
書籍・雑誌資料購入費等
2
355万9111円
請求人が目的外支出と主張する金額及びその根拠
(1) 合
計
173万6396円
新聞購読料
書籍・雑誌資料購入費等
30万0485円
143万5911円
(2) 根拠
新聞購読料は議員としての(市民レベルと同じ)一般情報収集費用であり,政務調査目
的の支出たりえない。議員報酬で支弁すべきであり全額目的外支出である。
川崎市政報知社刊「川崎市政報告」
(1部月額300円)一括購読料月10万円(333
部に相当)。部数が多く資料費として過大であり,かつ支出の態様から見て同社に対する経
-28-
営支援金もしくは賛助金の類と見られ,政務調査費として違法であり全額目的外支出であ
る。
(18年度と同額の支出があると推定)
上記を除く残額は個別調査目的との関連が不明であり,議員の一般情報収集目的も混在
するところから,少なくとも1/10は目的外支出である。
3
判断
385万9596円のうち,
4
目的外支出
213万1280円
目的内支出
172万8316円
理由
(1) 資料等購入費
ア
「川崎市政報知」の購入費用は,平成18年度と同様,各号議員8名につきそれぞれ
60部,合計で480部分を超える額の合計140万0782円が目的外支出である。
イ
その他の資料については,複数部を購入する合理的理由があるとはいえないことから,
かながわ産業労働資料情報購入費19部分22万8000円,かながわ総合科学研究
所の所報購入費14部分22万4000円,議会と自治体購入費12部分(4,5月
号については13部分)9万1980円,住民と自治購入費8部分8万1600円等,
複数部購入分合計73万0498円は目的外支出である。
ウ
その他の支出は,適正な支出と認める。
(2) 新聞購読料
平成18年度と同様,適正な支出と認める。
(3) 一覧表
使途
資料購入
1
1,438,981
2,131,280
資料作成費
1,100
1,100
0
新聞購読料
288,235
288,235
0
3,859,596
1,728,316
2,131,280
広報・広聴費
収支報告書に記載されている金額
合
目的外支出額
3,570,261
合計
第5
目的内支出額
総額
計
1212万6290円
-29-
(内訳)
議員別「議会報告・ニュース」
492万5365円
全議員議会報告「明るい川崎」
530万2290円
議員ホームページ更新
116万5815円
写真代等
23万5248円
市民要望アンケート用紙・
封筒・送料
19万1135円
集計差額
2
30万6437円
請求人が目的外支出と主張する金額及びその根拠
(1) 合
計
146万9307円
(内訳)
議員別「議会報告・ニュース」
49万2536円
全議員議会報告「明るい川崎」
53万0229円
議員ホームページ更新
11万6581円
写真代等
2万3524円
市民要望アンケート用紙・
封筒・送料
0円
集計差額
30万6437円
(2) 根拠
個別政策広報と会派・議員の通常活動・政治活動・後援会活動が混在するところから,
適切に按分すべきであるが,少なくとも1/10は使途基準に反する目的外支出である。
市民要望アンケート用紙・封筒・送料については,個別政策目的広聴費に適うと認めら
れる。
集計差額については,支出詳細不明の為全額目的外支出である。
3
判断
1212万6290円のうち,
4
目的外支出
0円
目的内支出
1212万6290円
理由
(1) 広報紙等印刷・配布代,新聞掲載等
-30-
ア
1003万6905円は,全議員の議会報告である「明るい川崎」の印刷代,議員個
人の議会報告の印刷代等であり,平成18年度と同様,適正な支出と認める。
(2) ホームページ作成・管理費
会派及び議員個人のホームページに関する費用については,平成18年度と同様,いず
れも適正な支出と認める。
(3) 広報紙等送料
送料は,議員個人の議会報告を郵送するための費用であり,平成18年度と同様,全額
適正な支出と認める。
(4) その他
議会報告に掲載するための写真代,写真現像代等であり,広報・広聴費として適正な支
出と認める。
(5) 一覧表
目的内支出額
目的外支出額
10,036,905
10,036,905
0
1,165,815
1,165,815
0
広報紙等送料
203,385
203,385
0
その他
720,185
720,185
0
12,126,290
12,126,290
0
使途
総額
広報紙等印刷・配布代,
新聞掲載等
ホームページ作成・管理
費
合計
第6
1
人件費
収支報告書に記載されている金額
合
計
1777万8625円
(内訳)
政務調査人件費・社会保険料・
労働保険料負担分
アルバイト料
2
1757万1125円
20万7500円
請求人が目的外支出と主張する金額及びその根拠
(1) 合
計
1185万2416円
(内訳)
-31-
政務調査人件費・社会保険料・
労働保険料負担分
1171万4083円
アルバイト料
(2) 根
13万8333円
拠
平成13,14年度迄の事務局人件費に変えて,政務調査人件費と表示しているが,議
員8名に5名の政務調査員補助職員数はこの制度の趣旨から見て過大である。
「研究研修費,視察調査費」等も少なく,5名の職員が全て政務調査に関わったとは解
しがたい。5名が社会保険に加入し,賞与も支給されている点で通常の会派事務局全般事
務の人件費と目される。他会派政務調査人件費の水準から見て少なくとも2/3は目的外
支出である。
3
判断
1777万8625円のうち,
4
目的外支出
0円
目的内支出
1777万8625円
理由
(1) 給料等
平成18年度と同様,計上されている給料等の額は,すでに按分されたものであり,そ
の按分割合は,許される範囲内に収まるものであることから,結局,計上されている給料
等は,全額適正と認める。
(2) アルバイト料
会派が雇用したアルバイトは,個人議員のホームページの更新作業等に従事しており,
そのアルバイト料は全額適正な支出と認める。
(3) 一覧表
使途
給料等
アルバイト料
合計
第7
1
目的内支出額
総額
目的外支出額
17,571,125
17,571,125
0
207,500
207,500
0
17,778,625
17,778,625
0
事務費
収支報告書に記載されている金額
-32-
合
計
301万2912円
(内訳)
コピー・ファックス・パソコンリース
・電話・FAX代
2
212万3480円
パソコン代
23万0790円
切手・ハガキ
19万3410円
コピー用紙
10万4674円
文具用品代他
36万0558円
請求人が目的外支出と主張する金額及びその根拠
(1) 合
計
30万1290円
(内訳)
コピー・ファックス・パソコン
リース・電話・FAX 代
パソコン代
2万3079円
切手・ハガキ
1万9341円
コピー用紙
1万0467円
文具用品代他
(2) 根
21万2348円
3万6055円
拠
政務調査目的以外に会派・議員の通常活動・政治活動・後援会活動が含まれていると見
られ,適切に按分すべきであるが,少なくとも1/10は使途基準に反する目的外支出で
あると見られる。
3
判断
301万2912円のうち,
4
目的外支出
1万0556円
目的内支出
300万2356円
理由
(1) PC等購入費等
ア
会派控室で政務調査補助者が使用している6台のパソコンの保守契約代については,
平成18年度と同様,その6分の1にあたる1万0556円が目的外支出である。
イ
その余は,ウイルスソフト代,会派控室で使用するためのパソコン1台の購入費,ル
-33-
ーター設置料金等であり,いずれも適正な支出と認める。
(2) 通信費(携帯を除く)
会派控室の固定電話代,ファックス代及びインターネット通信費については,本件監査
基準に従い,全額適正な支出と認める。
(3) コピー機等のリース料
団事務所のパソコン1台及びコピー機1台のリース代並びに会派控室のコピー・ファッ
クス複合機1台のリース代等であり,全額適正な支出と認める。
(4) 事務用品購入費
消耗品,文房具等については,平成18年度と同様,全額適正な支出と認める。
(5) 送料
平成18年度と同様,全額適正と認める。
(6) 一覧表
使途
第8
1
総額
目的内支出額
PC等購入費等
500,804
490,248
10,556
通信費(携帯を除く)
250,030
250,030
0
コピー機等のリース料
1,026,165
1,026,165
0
事務用品購入費
1,201,143
1,201,143
0
送料
34,770
34,770
0
合計
3,012,912
3,002,356
10,556
その他の経費
収支報告書に記載されている金額
合
計
169万6873円
(内訳)
団会派事務所賃借料・
電話・水道光熱維持管理費
2
目的外支出額
169万6873円
請求人が目的外支出と主張する金額及びその根拠
(1) 合
計
16万9687円
(内訳)
団会派事務所賃借料・
電話・水道光熱維持管理費
16万9687円
-34-
(2) 根
拠
政務調査目的以外に会派・議員の通常活動・政治活動・後援会活動が含まれていると見
られ,適切に按分すべきであるが,少なくとも1/10は使途基準に反する目的外支出で
あると見られる。
3
判断
169万6873円のうち,
4
目的外支出
27万1500円
目的内支出
142万5373円
理由
(1) 維持管理費
ア
平成18年度と同様,政務調査補助者の給料等の按分割合に準じ,その6分の1にあ
たる25万4306円が,目的外支出である。
(2) 通信費
団事務所の電話代及びファックス代は,平成18年度と同様,6分の1の1万7194
円が目的外支出である。
(3) 一覧表
使途
維持管理費
その他
合計
総額
目的内支出額
目的外支出額
1,589,412
1,335,106
254,306
107,461
90,267
17,194
1,696,873
1,425,373
271,500
-35-
Ⅳ
平成15年度
第1
総括
平成15年度交付総額から剰余返還額を控除した3954万3301円のうち,
第2
1
目的外支出額
171万6277円
目的内支出額
3782万7024円
研究研修費
収支報告書に記載されている金額
合
計
43万3401円
(内訳)
団議員研修会費
研修会参加費・交通費
2
34万9386円
8万4015円
請求人が目的外支出と主張する金額及びその根拠
(1) 合
計
4万3339円
(内訳)
団議員研修会費
研修会参加費・交通費
(2) 根
3万4938円
8401円
拠
個別政策検討を対象とした政務調査活動支出以外に通常の議員活動,政治活動,後援会
活動が含まれている。適切に按分すべきであるが,少なくとも1/10は使途基準に反す
る目的外支出である。
3
判断
43万3401円のうち,
4
目的外支出
4万5517円
目的内支出
38万7884円
理由
(1) 研究会・研修会の参加・開催費
-36-
第13回中小商工業全国交流・研修会の参加費用であり,市政に関する調査研究に資す
る研修会等を開催するために必要な費用と認められ,適正な支出と認める。
(2) 交通費
ア
交通費2万1300円のうち,1万9600円は,議員6名が8月25日,26日の
団議員研修会に参加するための交通費等であり,適正な支出と認める。
イ
その余の1700円については,景観を重視したまちづくり研究会参加のためのタク
シー代であり,その利用に合理的理由が認められることから,適正な支出と認める。
(3) 旅費
ア
旅費39万2101円のうち,18万7516円は,8月25日から26日にかけて,
神奈川県消防団保養所において1泊2日で行われた団議員研修会のための費用である。
同研修会には,議員7名,政務調査補助者5名,及び市民4名が参加している。
平成18年度と同様,同研修会の目的は,市政に関する調査研究に資するものと認め
る。政務調査補助者5名についての費用を必要な支出と認めたのも同様である。
他方で,市民4名分の宿泊費1万1348円(2837円×4名)
,食費1万4800
円(朝食1000円×4名及び夕食2700円×4名の合計)及びバスタオル使用料4
00円(100円×4名)を合わせた2万6548円は目的外支出である。残りの16
万0968円は,議員及び政務調査補助者らの宿泊費,食事代,会議室使用料等であり,
本件監査基準に照らし,適正な支出と認める。
イ
旅費39万2101円のうち,14万2270円は,6月8日から9日にかけて,三
浦市において1泊2日で行われた団議員研修会の費用である。同研修会には,議員7
名,政務調査補助者6名,市民2名が参加している。
これも上記の団議員研修会と同様,予算要望書作成を目的としたものであるから,政
務調査補助者の参加の必要性を認め,その費用を必要な支出と認めた。他方,参加した
市民2名のための支出分については,やはり使途基準に反した支出と判断した。
費用の内訳が不明であるため,総額14万2270円を人数比で按分し,市民2名の
ための支出分1万8969円を目的外支出とした。
ウ
旅費37万8291円のうち,残りの6万2315円は,7月25日から27日にか
けて,徳島市において2泊3日で行われた自治体学校の参加費人1万2000円,2
泊分の宿泊費1万7000円,交通費3万3000円等であり,いずれも適正な支出
と認める。
(4) 一覧表
使途
総額
目的内支出額
-37-
目的外支出額
第3
1
参加・開催費
20,000
20,000
0
交通費
21,300
21,300
0
旅費
392,101
346,584
45,517
合計
433,401
387,884
45,517
視察調査費
収支報告書に記載されている金額
合
計
4万8087円
(内訳)
市内施設視察交通費
他自治体視察交通費等
2
9154円
3万8933円
請求人が目的外支出と主張する金額及びその根拠
(1) 合
(2) 根
計
0円
市内施設視察交通費
0円
他自治体視察交通費等
0円
拠
寝屋川市判決に照らし適切な支出の範囲と認められる。
3
判断
4万8087円のうち,
4
目的外支出
1万1513円
目的内支出
3万6574円
理由
(1) 視察調査費
ア
2万4076円は,高崎市の小中学校給食視察の際に要した費用である。そのうち,
4200円は視察先へのおみやげ代であり,いずれも会派が市政に関して調査研究を
するために他都市等の先進事業等を視察するのに要する経費とはいえないことから,
目的外支出である。
イ
6月10日の狛江市まちづくり条例調査の際の,ファミリーレストランでの昼食代5
-38-
人分合計1万1865円については,1人当たり1500円を超える分の合計436
5円が目的外支出である。
ウ
同じく,狛江市まちづくり条例調査の際の,お茶菓子代2992円のうち,500円
を超える2492円は目的外支出である。
エ
5月12日の中原小学校視察後の交流会費用として支出されている,ファミリーレス
トランでの夕食代1827円のうち,議員及び政務調査補助者以外の分456円は目
的外支出である。
オ
その余は,5月8日のわくわくプラザ視察の際のタクシー利用料金,小杉御殿町・府
中街道の視察の際のタクシー利用料金等であり,いずれもタクシーを利用する合理的
理由が認められるから,概ね適正な支出と認める。
(2) 交通費
1340円は,5月2日のわくわくプラザ視察の際の駐車場利用料金であり,適正な支
出と認める。
(3) 一覧表
使途
総額
視察調査費
交通費
合計
第4
1
目的内支出額
46,747
35,234
11,513
1,340
1,340
0
48,087
36,574
11,513
資料費
収支報告書に記載されている金額
合
計
342万5724円
(内訳)
新聞購読料
32万3626円
書籍・雑誌資料購入費等
予算要望書作成費
2
262万4348円
47万7750円
請求人が目的外支出と主張する金額及びその根拠
(1) 合
計
171万3836円
新聞購読料
書籍・雑誌資料購入費等
目的外支出額
32万3626円
134万2435円
-39-
予算要望書作成費
(2) 根
4万7775円
拠
新聞購読料は議員としての(市民レベルと同じ)一般情報収集費用であり,政務調査目
的の支出たりえない。議員報酬で支弁すべきであり全額目的外支出である。
川崎市政報知社刊「川崎市政報告」
(1部月額300円)一括購読料月10万円(333
部に相当)。部数が多く資料費として過大であり,かつ支出の態様から見て同社に対する経
営支援金もしくは賛助金の類と見られ,政務調査費として違法であり全額目的外支出であ
る。
(18年度と同額の支出があると推定)
上記を除く残額は個別調査目的との関連が不明であり,議員の一般情報収集目的も混在
するところから,少なくとも1/10は目的外支出である。
3
判断
342万5724円のうち,
目的外支出
目的内支出
4
138万6897円
203万8827円
理由
(1) 資料等購入費
ア
「川崎市政報知」の購入費用は,平成18年度と同様,各号議員8名につきそれぞれ
60部,合計で480部分を超える額の合計78万6315円は目的外支出である。
イ
その他の資料については,複数部を購入する合理的理由があるとはいえないことから,
かながわ総合科学研究所の所報購入費14部分22万4000円,議会と自治体購入
費13部分(5月号は19部分,6,7月号は14部分)9万5130円,住民と自
治購入費8部分8万1600円,かながわ産業労働資料情報購入費19部分5万70
00円等,複数部購入分合計60万0582円は目的外支出である。
ウ
その他の支出は,概ね適正な支出と認める。
(2) 新聞購読料
平成18年度と同様,適正な支出と認める。
(3) 一覧表
使途
資料等購入費
新聞購読料
目的内支出額
総額
目的外支出額
3,097,688
1,710,791
1,386,897
328,036
328,036
0
-40-
合計
第5
1
3,425,724
2,038,827
1,386,897
広報・広聴費
収支報告書に記載されている金額
合
計
1554万1413円
(内訳)
議員別「議会報告・ニュース」
623万3664円
全議員議会報告「明るい川崎」
360万7320円
議員ホームページ更新
453万7050円
写真代等
6万7584円
市民要望アンケート用紙・
封筒・送料
2
109万5795円
請求人が目的外支出と主張する金額及びその根拠
(1) 合
計
144万4561円
(内訳)
議員別「議会報告・ニュース」
62万3366円
全議員議会報告「明るい川崎」
36万0732円
議員ホームページ更新
45万3705円
写真代等
6758円
市民要望アンケート用紙・
封筒・送料
(2) 根
0円
拠
個別政策広報と会派・議員の通常活動・政治活動・後援会活動が混在するところから,
適切に按分すべきであるが,少なくとも1/10は使途基準に反する目的外支出である。
市民要望アンケート用紙・封筒・送料については,個別政策目的広聴費に適うと認めら
れる。
3
判断
1554万1413円のうち,
目的外支出
0円
目的内支出
1554万1413円
-41-
4
理由
(1) 広報紙等印刷・配布代,新聞掲載等
1003万6905円は,全議員の議会報告である「明るい川崎」の印刷代,議員個人
の議会報告の印刷代等であり,平成18年度と同様,適正な支出と認める。
(2) ホームページ作成・管理費
会派及び議員個人のホームページに関する費用については,平成18年度と同様,いず
れも適正な支出と認める。
(3) 広報紙等送料
送料は,議員個人の議会報告を郵送するための費用であり,平成18年度と同様,全額
適正な支出と認める。
(4) その他
議会報告に掲載するための写真代,写真現像代等であり,広報・広聴費として適正な支
出と認める。
(5) 一覧表
使途
広報紙等印刷・配布代,新聞
掲載等
ホームページ作成・管理費
広報紙等送料
その他
合計
第6
1
目的内支出額
目的外支出額
10,927,944
10,927,944
0
4,537,050
4,537,050
0
8,835
8,835
0
67,584
67,584
0
15,541,413
15,541,413
0
総額
人件費
収支報告書に記載されている金額
合
計
1558万5178円
(内訳)
政務調査人件費・社会保険料・
労働保険料負担分
1552万5178円
アルバイト料
2
6万0000円
請求人が目的外支出と主張する金額及びその根拠
-42-
(1) 合
計
1039万0118円
(内訳)
政務調査人件費・社会保険料・
労働保険料負担分
1035万0118円
アルバイト料
(2) 根
4万0000円
拠
前年迄の事務局人件費に変えて,政務調査人件費と表示しているが,議員8名に5名の
政務調査員補助職員数はこの制度の趣旨から見て過大である。
「研究研修費,視察調査費」等も少なく,5名の職員が全て政務調査に関わったとは解
しがたい。5名が社会保険に加入し,賞与も支給されている点で通常の会派事務局全般事
務の人件費と目される。他会派政務調査人件費の水準から見て少なくとも2/3は目的外
支出である。
3
判断
1558万5178円のうち,
4
目的外支出
0円
目的内支出
1558万5178円
理由
(1) 給料等
平成18年度と同様,計上されている給料等の額は,すでに按分されたものであり,そ
の按分割合は,許される範囲内に収まるものであることから,結局,計上されている給料
等は,全額適正な支出である。
(2) アルバイト料
会派が雇用したアルバイトは,個人議員のホームページの更新作業等に従事しており,
そのアルバイト料は全額適正な支出である。
(3) 一覧表
使途
給料等
アルバイト料
合計
第7
総額
目的内支出額
目的外支出額
15,525,178
15,525,178
0
60,000
60,000
0
15,585,178
15,585,178
0
事務費
-43-
1
収支報告書に記載されている金額
合
計
280万7309円
(内訳)
コピー・ファックス・パソコンリース
・電話・FAX代
2
189万5765円
切手・ハガキ
18万3090円
コピー用紙
19万8571円
文具用品代他
52万9883円
請求人が目的外支出と主張する金額及びその根拠
(1) 合
計
28万0730円
コピー・ファックス・パソコン
リース・電話・FAX 代
切手・ハガキ
1万8309円
コピー用紙
1万9857円
文具用品代他
(2) 根
18万9576円
5万2988円
拠
政務調査目的以外に会派・議員の通常活動・政治活動・後援会活動が含まれていると見
られ,適切に按分すべきであるが,少なくとも1/10は使途基準に反する目的外支出で
あると見られる。
3
判断
280万7309円のうち,
目的外支出
目的内支出
4
0円
280万7309円
理由
(1) PC等購入費等
ウイルスソフト代,会派控室で使用するためのパソコン1台の購入費,パソコン周辺機
器購入費等であり,いずれも適正な支出と認める。
(2) 通信費(携帯を除く)
会派控室の固定電話代,ファックス代及びインターネット通信費については,本件監査
-44-
基準に従い,全額適正な支出と認める。
(3) コピー機等のリース料
団事務所のパソコン1台及びコピー機1台のリース代並びに会派控室のコピー・ファッ
クス複合機1台のリース代等であり,全額適正な支出と認める。
(4) 事務用品購入費
消耗品,文房具等については,平成18年度と同様,全額適正と認める。
(5) 送料
平成18年度と同様,全額適正と認める。
(6) 一覧表
使途
1
目的内支出額
目的外支出額
PC等購入費等
419,223
419,223
0
通信費(携帯を除く)
262,236
262,236
0
コピー機等のリース料
951,720
951,720
0
1,170,340
1,170,340
0
送料
3,790
3,790
0
合計
2,807,309
2,807,309.00
0
事務用品購入費
第8
総額
その他の経費
収支報告書に記載されている金額
合
計
170万2189円
(内訳)
団会派事務所賃借料・
電話・水道光熱維持管理費
2
170万2189円
請求人が目的外支出と主張する金額及びその根拠
(1) 合
計
17万0218円
(内訳)
団会派事務所賃借料・
電話・水道光熱維持管理費
(2) 根
17万0218円
拠
政務調査目的以外に会派・議員の通常活動・政治活動・後援会活動が含まれていると見
られ,適切に按分すべきであるが,少なくとも1/10は使途基準に反する目的外支出で
-45-
あると見られる。
3
判断
170万2189円のうち,
4
目的外支出
27万2350円
目的内支出
142万9839円
理由
(1) 維持管理費
平成18年度と同様,政務調査補助者の給料等の按分割合に準じ,その6分の1にあた
る25万6486円が,目的外支出である。
(2) その他
団事務所の電話代及びファックス代は,平成18年度と同様,6分の1の1万5864
円が目的外支出である。
(3) 一覧表
使途
維持管理費
その他
合計
総額
目的内支出額
目的外支出額
1,603,040
1,346,554
256,486
99,149
83,285
15,864
1,702,189
1,429,839
272,350
-46-
(別表C1−1)
自民党H18
収支報告書上
の金額
研究研修費
¥22,961,451
視察調査費
¥15,197,644
資料費
¥12,629,512
広報・広聴費
¥17,855,492
人件費
¥11,149,059
事務費
¥12,233,331
その他の経費
¥10,573,511
合計
収支報告書上
の金額におけ
る目的外支出
¥102,600,000
¥30,379,523
請求人の主張
会計帳簿上の計上金額
判断
する目的外支
判断基準に則した使途分類
総額
使途
金額
目的内支出額 目的外支出額 目的外支出の総額 出額
各種会費
¥9,090,515
¥7,026,846
¥2,063,669
会議経費
¥2,539,745
¥1,840,435
¥699,310
¥14,183,070
¥3,073,979
¥3,042,651
講師謝礼
¥1,560,000
¥1,329,000
¥231,000
研究研修旅費
¥992,810
¥912,810
¥80,000
視察旅費
¥2,820,081
¥2,225,121
¥594,960
¥5,926,605
¥615,720
¥1,895,644
交通費
¥3,106,524
¥3,085,764
¥20,760
資料作成費
¥4,484,718
¥3,158,890
¥1,325,828
¥7,862,695 資料購入費
¥2,265,637
¥3,053,512
¥2,758,360
¥2,097,224
¥661,136
新聞購読料
¥619,617
¥340,944
¥278,673
印刷関連費
¥21,410,670
¥17,449,562
¥3,961,108
広報送料
¥6,513,003
¥4,657,864
¥1,855,139
¥30,261,166 食糧費
¥6,483,920
¥3,680,492
¥339,962
¥65,848
¥274,114
施設利用料
¥426,265
¥331,965
¥94,300
ホームページ作成・管理費
¥1,571,266
¥1,272,007
¥299,259
¥33,980,670 人件費
¥33,980,670
¥18,781,749
¥15,198,921
¥15,198,921
¥1,619,059
事務用品購入費
¥2,890,398
¥2,049,000
¥841,398
事務機器購入費
¥55,865
¥39,106
¥16,759
事務機器賃借料
¥1,978,026
¥1,614,299
¥363,727
¥8,547,150
¥2,188,856
¥2,162,331
パソコン関連費
¥939,517
¥745,241
¥194,276
通信費
¥1,054,264
¥770,292
¥283,972
送料
¥1,629,080
¥1,140,356
¥488,724
事務所賃借料
¥3,179,876
¥0
¥3,179,876
¥5,090,398
¥3,804,244
¥3,846,755
その他
¥1,910,522
¥1,286,154
¥624,368
¥33,631,277
¥105,851,754
¥105,851,754
¥72,220,477
¥19,300,444
注:目的外支出総額は,会計帳簿上の支出総額に
おける目的外支出総額である。
(別表C1−2)
自民党H17
収支報告書上
の金額
研究研修費
¥24,273,276
視察調査費
¥15,624,602
資料費
¥12,232,030
広報・広聴費
¥14,444,270
人件費
¥6,380,201
事務費
¥14,437,006
その他の経費
¥12,058,615
合計
収支報告書上
の金額におけ
る目的外支出
¥99,450,000
¥33,273,146
請求人の主張
会計帳簿上の計上金額
判断
する目的外支
判断基準に則した使途分類
総額
使途
金額
目的内支出額 目的外支出額 目的外支出の総額 出額
各種会費
¥8,754,202
¥6,532,046
¥2,222,156
会議経費
¥1,800,504
¥1,365,566
¥434,938
¥12,515,626
¥2,695,350
¥2,430,276
講師謝礼
¥1,919,520
¥1,881,264
¥38,256
研究研修旅費
¥41,400
¥41,400
¥0
視察旅費
¥2,428,730
¥1,954,091
¥474,639
¥5,490,721
¥474,639
¥1,566,602
交通費
¥3,061,991
¥3,061,991
¥0
資料作成費
¥4,763,893
¥4,105,692
¥658,201
¥8,755,915 資料購入費
¥1,726,789
¥1,225,030
¥3,452,385
¥2,578,750
¥873,635
新聞購読料
¥539,637
¥344,684
¥194,953
印刷関連費
¥22,202,128
¥16,552,474
¥5,649,654
広報送料
¥4,486,992
¥3,140,895
¥1,346,097
¥28,620,005 食糧費
¥7,737,769
¥1,448,270
¥765,761
¥232,352
¥533,409
施設利用料
¥773,660
¥659,666
¥113,994
ホームページ作成・管理費
¥391,464
¥296,849
¥94,615
¥33,346,895 人件費
¥33,346,895
¥15,705,487
¥17,641,408
¥17,641,408
¥872,201
事務用品購入費
¥3,788,561
¥2,689,930
¥1,098,631
事務機器購入費
¥1,069,906
¥748,935
¥320,971
事務機器賃借料
¥1,302,649
¥1,161,900
¥140,749
¥9,181,408
¥2,383,325
¥1,450,006
パソコン関連費
¥1,059,457
¥769,409
¥290,048
通信費
¥1,177,220
¥879,087
¥298,133
送料
¥783,615
¥548,822
¥234,793
事務所賃借料
¥865,000
¥0
¥865,000
¥3,702,347
¥2,776,783
¥5,069,307
その他
¥2,837,347
¥925,564
¥1,911,783
¥35,436,063
¥101,612,917
¥101,612,917
¥66,176,854
¥14,061,692
注:目的外支出総額は,会計帳簿上の支出総額に
おける目的外支出総額である。
(別表C1−3)
自民党H16
収支報告書上
の金額
研究研修費
¥30,128,454
視察調査費
¥16,136,094
資料費
¥11,028,916
広報・広聴費
¥11,745,441
人件費
¥5,805,550
事務費
¥11,505,885
その他の経費
¥11,749,660
合計
収支報告書上の
金額における目
的外支出総額
¥98,100,000
¥28,119,415
請求人の主張
会計帳簿上の計上金額
判断
する目的外支
判断基準に則した使途分類
総額
使途
金額
目的内支出額 目的外支出額 目的外支出の総額 出額
各種会費
¥6,861,108
¥5,021,264
¥1,839,844
会議経費
¥3,774,423
¥2,893,469
¥880,954
¥12,496,251
¥3,098,606
¥3,012,844
講師謝礼
¥1,713,000
¥1,337,100
¥375,900
研究研修旅費
¥147,720
¥145,812
¥1,908
視察旅費
¥1,217,740
¥977,983
¥239,757
¥4,551,130
¥243,757
¥1,613,608
交通費
¥3,333,390
¥3,329,390
¥4,000
資料作成費
¥1,045,306
¥780,161
¥265,145
¥3,548,232 資料購入費
¥972,005
¥1,102,891
¥1,895,204
¥1,427,397
¥467,807
新聞購読料
¥607,722
¥368,669
¥239,053
印刷関連費
¥27,217,068
¥22,652,531
¥4,564,537
広報送料
¥3,235,575
¥2,451,863
¥783,712
¥33,817,276 食糧費
¥6,053,073
¥1,174,543
¥377,891
¥63,757
¥314,134
施設利用料
¥996,875
¥796,835
¥200,040
ホームページ作成・管理費
¥1,989,867
¥1,799,217
¥190,650
¥34,866,005 人件費
¥34,866,005
¥18,771,309
¥16,094,696
¥16,094,696
¥0
事務用品購入費
¥1,860,938
¥1,344,085
¥516,853
事務機器購入費
¥371,680
¥277,753
¥93,927
事務機器賃借料
¥1,650,160
¥1,399,974
¥250,186
¥6,850,566
¥1,721,693
¥1,150,586
パソコン関連費
¥309,942
¥216,960
¥92,982
通信費
¥1,513,569
¥1,089,107
¥424,462
送料
¥1,144,277
¥800,994
¥343,283
事務所賃借料
¥600,000
¥0
¥600,000
¥4,609,716
¥2,574,761
¥5,874,830
その他
¥4,009,716
¥2,034,955
¥1,974,761
¥30,758,591
¥100,739,176
¥100,739,176
¥69,980,585
¥13,929,302
注:目的外支出総額は,会計帳簿上の支出総額に
おける目的外支出総額である。
(別表C1−4)
自民党H15
収支報告書上
の金額
研究研修費
¥21,757,163
視察調査費
¥16,285,667
資料費
¥11,973,921
広報・広聴費
¥12,074,114
人件費
¥5,341,232
事務費
¥11,935,810
その他の経費
¥14,682,093
合計
収支報告書上の
金額における目
的外支出総額
¥94,050,000
¥29,282,877
請求人の主張
会計帳簿上の計上金額
判断
する目的外支
判断基準に則した使途分類
総額
使途
金額
目的内支出額 目的外支出額 目的外支出の総額 出額
各種会費
¥5,044,163
¥3,789,056
¥1,255,107
会議経費
¥3,993,167
¥3,215,209
¥777,958
¥2,169,061
¥11,010,805
¥2,175,715
講師謝礼
¥1,452,100
¥1,332,100
¥120,000
研究研修旅費
¥521,375
¥505,379
¥15,996
視察旅費
¥802,770
¥593,058
¥209,712
¥4,185,136
¥209,712
¥1,628,566
交通費
¥3,382,366
¥3,382,366
¥0
資料作成費
¥4,355,097
¥3,116,297
¥1,238,800
¥6,438,613 資料購入費
¥1,859,621
¥1,197,391
¥1,530,600
¥1,124,988
¥405,612
新聞購読料
¥552,916
¥337,707
¥215,209
印刷関連費
¥20,441,075
¥16,835,497
¥3,605,578
広報送料
¥8,436,893
¥5,942,816
¥2,494,077
¥32,827,036 食糧費
¥7,242,995
¥1,207,410
¥438,531
¥115,843
¥322,688
施設利用料
¥1,162,007
¥839,205
¥322,802
ホームページ作成・管理費
¥2,348,530
¥1,850,680
¥497,850
¥31,853,813 人件費
¥31,853,813
¥15,703,950
¥16,149,863
¥16,149,863
¥0
事務用品購入費
¥1,852,141
¥1,359,260
¥492,881
事務機器購入費
¥93,264
¥65,285
¥27,979
事務機器賃借料
¥1,677,704
¥1,364,692
¥313,012
¥6,459,743
¥1,193,579
¥1,655,935
パソコン関連費
¥1,041,059
¥767,109
¥273,950
通信費
¥1,349,571
¥935,259
¥414,312
送料
¥446,004
¥312,203
¥133,801
事務所賃借料
¥1,460,507
¥0
¥1,460,507
¥3,969,182
¥6,561,046
¥2,690,018
その他
¥2,508,675
¥1,279,164
¥1,229,511
¥31,977,205
¥96,744,328
¥96,744,328
¥64,767,123
¥13,963,707
注:目的外支出総額は,会計帳簿上の支出総額に
おける目的外支出総額である。
(別表C2−1)
民主党H18
収支報告書上の
金額
総額
研究研修費
¥14,069,935
¥14,069,935
視察調査費
¥14,676,526
¥14,676,526
¥9,289,238
¥9,289,238
¥31,392,738
¥31,392,738
人件費
¥6,807,131
¥6,807,131
事務費
¥18,703,390
¥18,703,390
¥2,193,278
¥2,193,278
資料費
広報・広聴費
その他の経費
合計
¥97,132,236
会計帳簿上の計上金額
判断基準に則した使途分類
使途
研究会・研修会等参加・開催費
各種会費
交通費
会議費
飲食費
旅費
広報紙等印刷・送料
人件費
携帯電話通話料
通信費(携帯を除く)
事務費(通信費を除く)
その他
視察調査費
交通費
広報紙等印刷代・送料
飲食費
携帯電話通話料
通信費(携帯を除く)
事務費(通信費を除く)
その他
資料等購入費
資料等作成費
新聞購読料
携帯電話通話料
通信費(携帯を除く)
事務費(通信費を除く)
その他
広報紙等印刷・配布代,新聞掲載等
広報紙等送料
各種会費
飲食費
ホームページ作成・管理費
施設利用料
携帯電話通話料
通信費(携帯を除く)
事務費(通信費を除く)
その他
人件費
コピー機等のリース料
PC等購入費等
事務機器購入費等
事務用品購入費
通信費(携帯を除く)
携帯電話通話料等
送料
広報紙等印刷代・送料
人件費
その他
維持管理費
飲食費
携帯電話通話料
通信費(携帯を除く)
事務費(通信費を除く)
その他
¥97,132,236
金額
¥163,915
¥5,378,040
¥787,930
¥3,053,916
¥504,034
¥94,300
¥1,384,106
¥645,000
¥49,727
¥93,735
¥1,510,805
¥404,427
¥967,303
¥9,330,040
¥1,613,200
¥129,815
¥1,025,683
¥96,434
¥996,574
¥517,477
¥1,942,630
¥3,132,307
¥3,032,830
¥201,119
¥565,509
¥172,001
¥242,842
¥19,290,007
¥4,504,927
¥4,878,675
¥379,857
¥619,700
¥795,412
¥32,654
¥119,563
¥541,429
¥230,514
¥6,807,131
¥1,587,461
¥260,235
¥370,016
¥3,770,822
¥2,123,253
¥154,725
¥1,301,644
¥2,991,494
¥4,439,449
¥1,704,291
¥218,621
¥16,562
¥13,228
¥7,350
¥1,025,075
¥912,442
目的内支出額
¥163,915
¥4,809,640
¥787,930
¥2,386,519
¥138,062
¥94,300
¥1,384,106
¥645,000
¥12,711
¥58,324
¥1,161,636
¥94,422
¥952,710
¥9,244,910
¥1,613,200
¥11,842
¥539,434
¥60,004
¥512,222
¥361,092
¥1,712,222
¥3,132,307
¥2,312,830
¥105,774
¥351,873
¥120,401
¥107,293
¥18,022,917
¥4,504,927
¥4,338,210
¥77,719
¥619,700
¥707,212
¥17,174
¥74,395
¥367,367
¥124,409
¥4,884,194
¥1,371,970
¥184,055
¥259,012
¥2,919,829
¥1,358,505
¥81,374
¥924,942
¥2,828,294
¥4,439,449
¥1,326,169
¥0
¥6,563
¥6,957
¥4,574
¥292,429
¥669,649
¥83,286,674
判断
目的外支出額
¥0
¥568,400
¥0
¥667,397
¥365,972
¥0
¥0
¥0
¥37,016
¥35,411
¥349,169
¥310,005
¥14,593
¥85,130
¥0
¥117,973
¥486,249
¥36,430
¥484,352
¥156,385
¥230,408
¥0
¥720,000
¥95,345
¥213,636
¥51,600
¥135,549
¥1,267,090
¥0
¥540,465
¥302,138
¥0
¥88,200
¥15,480
¥45,168
¥174,062
¥106,105
¥1,922,937
¥215,491
¥76,180
¥111,004
¥850,993
¥764,748
¥73,351
¥376,702
¥163,200
¥0
¥378,122
¥218,621
¥9,999
¥6,271
¥2,776
¥732,646
¥242,793
目的外支出の総額
請求人の主張する目
的外支出額
¥2,333,370
¥1,406,993
¥1,381,112
¥2,699,501
¥1,446,538
¥3,865,003
¥2,538,708
¥3,139,272
¥1,922,937
¥680,713
¥3,009,791
¥1,870,338
¥1,213,106
¥1,043,022
¥13,845,562
¥14,704,842
(別表C2−2)
民主党H17
収支報告書上の
金額
総額
研究研修費
¥12,289,836
¥12,289,836
視察調査費
¥15,339,375
¥15,339,375
¥6,987,319
¥6,987,319
広報・広聴費
¥29,136,603
¥29,136,603
人件費
¥16,406,724
¥16,406,724
事務費
¥13,633,679
¥13,633,679
¥3,360,422
¥3,360,422
¥97,153,958
¥97,153,958
資料費
その他の経費
合計
会計帳簿上の計上金額
判断基準に則した使途分類
使途
研究会・研修会参加・開催費
各種会費
交通費
会議費
飲食費
旅費
事務費
その他
視察調査費
交通費
携帯電話通話料
通信費(携帯を除く)
事務費(通信費を除く)
その他
資料等購入費
資料等作成費
新聞購読料
事務費
その他
広報紙等印刷・配布代,新聞掲載等
広報紙等送料
各種会費
飲食費
ホームページ作成・管理費
施設利用料
携帯電話通話料
通信費(携帯を除く)
事務費(通信費を除く)
交通費
その他
人件費
事務委託料
携帯電話通話料
通信費(携帯を除く)
その他
コピー機等のリース料
PC等購入費等
事務機器の購入費等
事務用品購入費
携帯電話通話料
通信費(携帯を除く)
送料
その他
維持管理費
飲食費
事務費
その他
金額
¥325,000
¥5,312,830
¥739,160
¥3,209,853
¥614,172
¥1,224,587
¥327,167
¥537,067
¥1,620,131
¥12,271,619
¥1,344,231
¥18,220
¥59,870
¥25,304
¥2,837,247
¥362,767
¥3,237,344
¥25,062
¥524,899
¥14,987,004
¥4,456,382
¥6,593,840
¥411,155
¥869,400
¥441,620
¥24,360
¥247,167
¥528,205
¥267,517
¥309,953
¥14,351,979
¥2,014,591
¥11,842
¥14,890
¥13,422
¥740,326
¥881,979
¥686,038
¥4,653,626
¥48,063
¥1,779,992
¥2,515,474
¥2,328,181
¥1,378,001
¥44,270
¥1,333,285
¥604,866
¥97,153,958
目的内支出額
¥325,000
¥4,685,640
¥739,160
¥2,788,713
¥64,989
¥1,224,587
¥203,210
¥406,067
¥1,620,131
¥9,764,711
¥706,966
¥11,337
¥41,909
¥13,595
¥2,604,792
¥334,102
¥2,517,344
¥16,010
¥509,618
¥14,545,284
¥4,456,382
¥6,303,835
¥66,610
¥869,400
¥441,620
¥12,812
¥153,793
¥367,000
¥267,517
¥187,743
¥12,376,347
¥2,014,591
¥6,229
¥9,265
¥12,499
¥697,990
¥629,239
¥480,227
¥3,518,528
¥27,076
¥1,141,404
¥1,696,002
¥1,728,721
¥0
¥0
¥1,032,267
¥488,600
¥82,108,862
判断
目的外支出額
¥0
¥627,190
¥0
¥421,140
¥549,183
¥0
¥123,957
¥131,000
¥0
¥2,506,908
¥637,265
¥6,883
¥17,961
¥11,709
¥232,455
¥28,665
¥720,000
¥9,052
¥15,281
¥441,720
¥0
¥290,005
¥344,545
¥0
¥0
¥11,548
¥93,374
¥161,205
¥0
¥122,210
¥1,975,632
¥0
¥5,613
¥5,625
¥923
¥42,336
¥252,740
¥205,811
¥1,135,098
¥20,987
¥638,588
¥819,472
¥599,460
¥1,378,001
¥44,270
¥301,018
¥116,266
目的外支出
請求人の主張する目
的外支出額
¥1,852,470
¥1,228,982
¥3,180,726
¥4,112,723
¥1,005,453
¥3,631,382
¥1,464,607
¥2,913,659
¥1,987,793
¥3,756,558
¥3,714,492
¥1,363,366
¥1,839,555
¥336,042
¥15,045,096
¥17,342,712
(別表C2−3)
民主党H16
収支報告書上の
金額
総額
研究研修費
¥17,247,491
¥17,247,491
視察調査費
¥15,296,540
¥15,296,540
¥7,596,874
¥7,596,874
広報・広聴費
¥29,941,599
¥29,941,599
人件費
¥11,704,756
¥11,704,756
事務費
¥14,101,833
¥14,101,833
¥1,275,355
¥1,275,355
資料費
その他の経費
合計
¥97,164,448
会計帳簿上の計上金額
判断基準に則した使途分類
使途
研究会・研修会等参加・開催費
各種会費
交通費
会議費
飲食費
旅費
広報紙等印刷・送料
人件費
携帯電話通話料
通信費(携帯を除く)
事務費(通信費を除く)
その他
視察調査費
交通費
人件費
携帯電話通話料
通信費(携帯を除く)
事務費(通信費を除く)
その他
資料等購入費
資料等作成費
新聞購読料
人件費
携帯電話通話料
通信費(携帯を除く)
事務費(通信費を除く)
その他
広報紙等印刷・配布代,新聞掲載等
広報紙等送料
各種会費
飲食費
ホームページ作成・管理費
施設利用料
人件費
通信費(携帯を除く)
事務費(通信費を除く)
その他
人件費
コピー機等のリース料
PC等購入費等
事務機器購入費等
事務用品購入費
通信費(携帯を除く)
携帯電話通話料等
送料
その他
維持管理費
事務費
その他
¥97,164,448
金額
¥487,293
¥6,051,879
¥464,040
¥2,207,313
¥983,303
¥422,163
¥3,740,069
¥190,000
¥1,190,085
¥33,509
¥1,467,532
¥10,305
¥2,606,275
¥9,858,045
¥1,351,734
¥185,117
¥70,378
¥308,681
¥916,310
¥1,671,075
¥1,881,983
¥1,813,434
¥1,537,134
¥62,216
¥293,511
¥96,852
¥240,669
¥17,316,894
¥3,435,616
¥5,173,690
¥179,448
¥702,597
¥1,055,288
¥360,000
¥76,953
¥1,542,032
¥99,081
¥11,704,756
¥1,848,625
¥1,722,245
¥445,238
¥4,901,890
¥1,873,288
¥31,363
¥993,577
¥2,285,607
¥754,046
¥451,901
¥69,408
目的内支出額
¥487,293
¥5,272,852
¥464,040
¥1,675,954
¥274,775
¥377,163
¥3,604,269
¥163,000
¥625,897
¥20,851
¥1,046,728
¥7,755
¥2,098,315
¥9,323,509
¥1,206,018
¥97,358
¥43,791
¥216,077
¥827,540
¥1,664,575
¥1,731,983
¥1,093,434
¥1,357,134
¥32,722
¥182,630
¥67,797
¥105,504
¥17,123,432
¥3,435,616
¥4,701,135
¥22,381
¥702,597
¥348,473
¥252,000
¥47,882
¥1,063,988
¥85,246
¥10,672,032
¥1,099,540
¥1,205,572
¥311,667
¥3,626,017
¥1,227,849
¥16,495
¥666,713
¥2,070,625
¥0
¥252,383
¥40,838
¥83,041,445
判断
目的外支出額
¥0
¥779,027
¥0
¥531,359
¥708,528
¥45,000
¥135,800
¥27,000
¥564,188
¥12,658
¥420,804
¥2,550
¥507,960
¥534,536
¥145,716
¥87,759
¥26,587
¥92,604
¥88,770
¥6,500
¥150,000
¥720,000
¥180,000
¥29,494
¥110,881
¥29,055
¥135,165
¥193,462
¥0
¥472,555
¥157,067
¥0
¥706,815
¥108,000
¥29,071
¥478,044
¥13,835
¥1,032,724
¥749,085
¥516,673
¥133,571
¥1,275,873
¥645,439
¥14,868
¥326,864
¥214,982
¥754,046
¥199,518
¥28,570
目的外支出の総額
請求人の主張する目
的外支出額
¥3,226,914
¥1,724,749
¥1,483,932
¥4,725,356
¥1,361,095
¥3,469,924
¥2,158,849
¥2,994,159
¥1,032,724
¥1,170,475
¥3,877,355
¥1,410,183
¥982,134
¥1,275,355
¥14,123,003
¥16,770,201
(別表C2−4)
民主党H15
収支報告書上の
金額
総額
研究研修費
¥16,961,620
¥16,961,620
視察調査費
¥9,856,309
¥9,856,309
資料費
¥5,659,802
¥5,659,802
広報・広聴費
¥27,457,837
¥27,457,837
人件費
¥10,322,150
¥10,322,150
事務費
¥18,309,634
¥18,309,634
¥485,256
¥485,256
その他の経費
合計
¥89,052,608
会計帳簿上の計上金額
判断基準に則した使途分類
使途
研究会・研修会等参加・開催費
各種会費
交通費
会議費
飲食費
旅費
広報紙等印刷・送料
人件費
携帯電話通話料
通信費(携帯を除く)
事務費(通信費を除く)
その他
視察調査費
交通費
飲食費
携帯電話通話料
通信費(携帯を除く)
事務費(通信費を除く)
その他
資料等購入費
資料等作成費
新聞購読料
携帯電話通話料
通信費(携帯を除く)
事務費(通信費を除く)
その他
広報紙等印刷・配布代,新聞掲載等
広報紙等送料
各種会費
飲食費
ホームページ作成・管理費
施設利用料
携帯電話通話料
通信費(携帯を除く)
事務費(通信費を除く)
交通費
その他
人件費
その他
コピー機等のリース料
PC等購入費等
事務機器購入費等
事務用品購入費
通信費(携帯を除く)
携帯電話通話料等
送料
広報紙等印刷・配布
その他
維持管理費
事務費
その他
¥89,052,608
金額
¥611,078
¥6,324,237
¥634,356
¥1,149,312
¥1,328,618
¥698,595
¥1,383,741
¥1,805,413
¥28,693
¥68,011
¥2,104,387
¥825,179
¥1,511,885
¥6,550,812
¥82,819
¥28,155
¥3,780
¥1,060,533
¥618,325
¥1,903,359
¥1,652,416
¥1,102,482
¥128,942
¥364,657
¥244,828
¥263,118
¥14,241,123
¥5,331,708
¥4,928,200
¥16,225
¥184,600
¥600,967
¥108,366
¥122,163
¥992,259
¥269,296
¥662,930
¥10,319,257
¥2,893
¥870,440
¥2,472,172
¥1,573,244
¥5,715,664
¥1,440,068
¥915,128
¥1,963,415
¥1,245,693
¥2,113,810
¥16,943
¥316,760
¥151,553
目的内支出額
¥611,078
¥4,928,040
¥634,356
¥1,003,760
¥202,500
¥678,595
¥1,199,991
¥1,805,413
¥15,091
¥42,318
¥1,473,071
¥683,486
¥1,441,825
¥6,550,812
¥5,385
¥14,807
¥2,352
¥546,374
¥571,126
¥1,894,984
¥1,652,416
¥442,482
¥67,814
¥220,054
¥171,380
¥228,373
¥13,991,123
¥5,331,708
¥4,568,800
¥0
¥184,600
¥593,567
¥56,993
¥76,013
¥672,203
¥269,296
¥342,476
¥8,784,734
¥2,893
¥796,346
¥1,730,521
¥1,101,271
¥4,404,151
¥915,652
¥481,290
¥1,364,325
¥1,245,693
¥1,351,795
¥0
¥217,725
¥73,796
¥75,644,854
判断
目的外支出額
¥0
¥1,396,197
¥0
¥145,552
¥1,126,118
¥20,000
¥183,750
¥0
¥13,602
¥25,693
¥631,316
¥141,693
¥70,060
¥0
¥77,434
¥13,348
¥1,428
¥514,159
¥47,199
¥8,375
¥0
¥660,000
¥61,128
¥144,603
¥73,448
¥34,745
¥250,000
¥0
¥359,400
¥16,225
¥0
¥7,400
¥51,373
¥46,150
¥320,056
¥0
¥320,454
¥1,534,523
¥0
¥74,094
¥741,651
¥471,973
¥1,311,513
¥524,416
¥433,838
¥599,090
¥0
¥762,015
¥16,943
¥99,035
¥77,757
目的外支出の総額
請求人の主張する目
的外支出額
¥3,683,921
¥1,696,161
¥723,628
¥892,358
¥982,299
¥3,576,991
¥1,371,058
¥2,745,783
¥1,534,523
¥1,032,215
¥4,918,590
¥1,830,963
¥193,735
¥485,256
¥13,407,754
¥12,259,727
(別表C3−1)
公明党H18
収支報告書
上の金額
総額
研究研修費
¥10,077,474
¥10,077,474
視察調査費
¥16,912,075
¥16,912,075
¥6,041,283
¥6,041,283
¥18,235,695
¥18,235,695
人件費
¥5,189,290
¥5,189,290
事務費
¥14,193,764
¥14,193,764
その他の経費
合計
¥0
¥70,649,581
¥70,649,581
資料費
広報・広聴費
¥0
会計帳簿上の計上金額
判断基準に則した使途分類
使途
政策会議等開催経費
講師謝礼・研修会参加経費等
市外視察費
市内等視察費
資料作成等
図書・雑誌・資料等購入
新聞購読料
広報用印刷物、議会ニュース等
広報・広聴活動経費
ホームページ管理費等
調査、事務処理等に係わるアルバイ
ト賃金
事務機器購入、リース代等
通信費等
消耗品等
-
判断
金額
目的内支出額 目的外支出額 目的外支出の総額
¥1,869,880
¥1,447,114
¥422,766
¥8,621,360
¥8,207,594
¥9,000
¥8,198,594
¥2,389,045
¥2,389,045
¥0
¥-12,332,570
¥14,523,030
¥26,855,600
¥-12,332,570
¥1,916,498
¥1,354,003
¥562,495
¥1,370,181
¥1,862,570
¥1,726,884
¥135,686
¥2,262,215
¥1,590,215
¥672,000
¥9,498,752
¥9,346,662
¥152,090
¥6,045,761
¥6,996,538
¥1,154,785
¥5,841,753
¥1,740,405
¥1,688,487
¥51,918
¥5,189,290
¥5,189,290
¥3,462,856
¥6,693,653
¥4,037,255
¥70,649,581
¥3,244,590
¥4,866,686
¥3,608,020
¥64,470,381
¥0
¥218,266
¥1,826,967
¥429,235
-
請求人の主張する
目的外支出額
¥1,007,747
¥15,232,075
¥2,640,121
¥1,823,568
¥0
¥0
¥2,474,468
¥1,419,375
¥6,179,200
¥22,122,886
(別表C3−2)
公明党H17
収支報告書
上の金額
研究研修費
¥11,453,040
¥11,453,040
視察調査費
¥27,848,189
¥27,848,189
¥5,651,318
¥5,651,318
¥12,674,232
¥12,674,232
人件費
¥3,709,590
¥3,709,590
事務費
¥14,261,327
¥14,261,327
その他の経費
合計
¥75,597,696
¥0
¥75,597,696
資料費
広報・広聴費
総額
会計帳簿上の計上金額
判断
請求人の主張する
判断基準に則した使途分類
目的外支出額
使途
金額
目的内支出額 目的外支出額 目的外支出の総額
政策会議等開催経費
¥3,002,500
¥1,868,481
¥1,134,019
¥1,145,304
¥9,557,559
講師謝礼・研修会参加経費等
¥8,450,540
¥27,000
¥8,423,540
市外視察費
¥1,972,720
¥1,959,520
¥13,200
¥26,168,189
¥362,869
市内等視察費
¥25,875,469
¥25,525,800
¥349,669
資料作成等
¥1,374,110
¥967,794
¥406,316
¥1,265,046
¥2,660,881
図書・雑誌等購入
¥1,948,597
¥1,761,867
¥186,730
新聞購読料
¥2,328,611
¥1,656,611
¥672,000
政策広報チラシ、議会ニュース等
¥6,675,645
¥6,675,225
¥420
¥3,381,642
¥1,267,422
広報・広聴活動等経費
¥4,548,807
¥1,340,528
¥3,208,279
ホームページ費
¥1,449,780
¥1,276,837
¥172,943
調査、事務処理等に係わるアルバイ
¥3,709,590
¥3,709,590
¥0
¥0
¥0
ト賃金
事務機器購入、リース代等
¥4,023,833
¥3,731,153
¥292,680
¥2,598,102
¥1,426,131
通信費等
¥5,599,689
¥3,736,123
¥1,863,566
消耗品等
¥4,637,805
¥4,195,949
¥441,856
¥17,165,218
¥75,597,696
¥58,432,478
¥32,667,927
(別表C3−3)
公明党H16
収支報告書
上の金額
研究研修費
¥4,330,000
¥4,330,000
視察調査費
¥36,330,000
¥36,330,000
¥5,880,000
¥5,880,000
¥12,490,000
¥12,490,000
人件費
¥2,930,000
¥2,930,000
事務費
¥13,640,000
¥13,640,000
その他の経費
合計
¥75,600,000
¥75,600,000
資料費
広報・広聴費
総額
会計帳簿上の計上金額
判断
請求人の主張する
判断基準に則した使途分類
目的外支出額
使途
金額
目的内支出額 目的外支出額 目的外支出の総額
会議開催経費等
¥4,110,000
¥2,589,713
¥1,520,287
¥1,610,287
¥433,000
講師謝礼・研修会参加等
¥220,000
¥130,000
¥90,000
市内現地視察等
¥33,600,000
¥25,622,300
¥7,977,700
¥8,275,959
¥32,193,000
市外近郊地視察等
¥2,730,000
¥2,431,741
¥298,259
資料作成等
¥1,650,000
¥1,390,601
¥259,399
¥969,142
¥2,766,000
図書・雑誌等購入
¥1,810,000
¥1,772,257
¥37,743
新聞購読料
¥2,420,000
¥1,748,000
¥672,000
政策広報チラシ、議会ニュース等
¥7,600,000
¥7,447,537
¥152,463
¥3,928,733
¥1,249,000
広報・広聴活動等経費
¥4,690,000
¥915,360
¥3,774,640
ホームページ費
¥200,000
¥198,370
¥1,630
調査、事務処理等に係わるアルバイ
¥2,930,000
¥2,930,000
¥0
¥0
¥0
ト賃金
事務機器購入、リース代等
¥4,410,000
4,051,577
¥358,423
¥2,458,276
¥1,364,000
通信費等
¥5,260,000
¥3,531,408
¥1,728,592
消耗品等
¥3,970,000
¥3,598,739
¥371,261
¥17,242,397
¥75,600,000
¥58,357,603
¥38,005,000
(別表C3−4)
公明党H15
収支報告書
上の金額
総額
研究研修費
¥4,826,829
¥4,826,829
視察調査費
¥33,018,308
¥33,018,308
¥4,823,804
¥4,823,804
¥10,306,595
¥10,306,595
人件費
¥3,129,900
¥3,129,900
事務費
¥13,209,791
¥13,209,791
資料費
広報・広聴費
その他の経費
合計
-
-
¥69,315,227
¥69,315,227
会計帳簿上の計上金額
判断基準に則した使途分類
使途
会議開催経費等
講師謝礼・研修会参加等
市内現地視察等
市外近郊地視察等
資料作成等
図書・雑誌等購入
新聞購読料
政策広報チラシ、議会ニュース等
広報・広聴活動等経費
ホームページ費
調査、事務処理等に係わるアルバイ
ト賃金
事務機器購入、リース代等
通信費等
消耗品等
-
判断
金額
目的内支出額 目的外支出額 目的外支出の総額
¥4,590,829
¥2,407,603
¥2,183,226
¥2,273,415
¥236,000
¥145,811
¥90,189
¥30,800,000
¥23,283,500
¥7,516,500
¥7,700,775
¥2,218,308
¥2,034,033
¥184,275
¥1,480,368
¥1,440,853
¥39,515
¥722,580
¥1,126,626
¥1,115,561
¥11,065
¥2,216,810
¥1,544,810
¥672,000
¥5,706,469
¥5,706,443
¥26
¥2,669,514
¥3,650,146
¥981,918
¥2,668,228
¥949,980
¥948,720
¥1,260
¥3,129,900
¥3,129,900
¥0
¥5,765,694
¥4,689,314
¥2,754,783
¥69,315,227
¥5,619,437
¥3,311,150
¥2,419,157
¥54,088,896
¥146,257
¥1,378,164
¥335,626
-
請求人の主張する
目的外支出額
¥482,682
¥29,481,830
¥2,477,508
¥1,030,658
¥0
¥0
¥1,860,047
¥1,320,978
¥15,226,331
¥34,793,656
(別表C4−1)
共産党H18
支出報告書
上の金額
研究研修費
¥1,605,300
視察調査費
¥310,082
資料費
¥2,427,846
広報・広聴費
¥13,616,337
人件費
¥17,748,188
事務費
¥3,211,909
その他の経費
¥1,686,020
合計
¥40,605,682
会計帳簿上の計上金額
判断基準に則した使途分類
総額
使途
金額
研究会・研修会参加・開催費
¥267,461
交通費
¥73,880
¥1,605,300
旅費
¥599,834
その他
¥664,125
視察調査費
¥303,062
¥310,082
交通費
¥7,020
資料等購入費
¥2,196,886
¥2,427,846
新聞購読料
¥230,960
広報紙等印刷・配布代,新聞
¥11,496,032
掲載等
¥13,616,337 ホームページ作成・管理費
¥683,130
広報紙等送料
¥488,120
その他
¥949,055
給料等
¥17,150,013
¥17,748,188
アルバイト料
¥598,175
PC等購入費等
¥477,025
通信費(携帯を除く)
¥258,043
¥3,211,909 コピー機等のリース料
¥987,840
事務用品購入費
¥1,353,731
送料
¥135,270
維持管理費
¥1,590,145
¥1,686,020
その他
¥95,875
¥40,605,682
¥40,605,682
判断
目的内支出額
¥267,461
¥73,880
¥419,473
¥664,125
¥295,422
¥7,020
¥1,466,656
¥230,960
目的外支出額
¥0
¥0
¥180,361
¥0
¥7,640
¥0
¥730,230
¥0
¥10,378,152
¥1,117,880
¥683,130
¥488,120
¥949,055
¥17,150,013
¥598,175
¥446,225
¥258,043
¥987,840
¥1,353,731
¥135,270
¥1,335,722
¥80,535
¥38,269,008
¥0
¥0
¥0
¥0
¥0
¥30,800
¥0
¥0
¥0
¥0
¥254,423
¥15,340
目的外支出の総額
請求人の主張す
る目的外支出額
¥180,361
¥503,581
¥7,640
¥0
¥730,230
¥1,584,955
¥1,117,880
¥1,173,958
¥0
¥11,832,125
¥30,800
¥321,190
¥269,763
¥168,602
¥2,336,674
¥15,584,411
(別表C4−2)
共産党H17
支出報告書
上の金額
研究研修費
¥1,884,739
視察調査費
¥369,225
資料費
¥3,534,586
広報・広聴費
¥12,510,370
人件費
¥17,810,100
事務費
¥2,963,105
その他の経費
¥1,832,247
合計
¥40,904,372
会計帳簿上の計上金額
判断基準に則した使途分類
総額
使途
金額
研究会・研修会参加・開催費
¥128,490
交通費
¥69,490
¥1,884,739
旅費
¥342,944
その他
¥1,343,815
視察調査費
¥359,215
¥369,225
交通費
¥10,010
資料等購入費
¥3,227,936
¥3,534,586
新聞購読料
¥306,650
広報紙等印刷・配布代,新聞
¥10,911,461
掲載等
¥12,510,370 ホームページ作成・管理費
¥1,003,170
広報紙等送料
¥21,000
その他
¥574,739
給料等
¥17,031,680
¥17,810,100
アルバイト料
¥778,420
PC等購入費等
¥477,225
通信費(携帯を除く)
¥288,914
¥2,963,105 コピー機等のリース料
¥1,072,440
事務用品購入費
¥1,105,306
送料
¥19,220
維持管理費
¥1,734,389
¥1,832,247
その他
¥97,858
¥40,904,372
¥40,904,372
判断
目的内支出額
¥128,490
¥69,490
¥303,444
¥1,343,815
¥346,745
¥10,010
¥1,404,464
¥306,650
目的外支出額
目的外支出の総額
¥0
¥0
¥39,500
¥0
¥12,470
¥0
¥1,823,472
¥0
¥10,911,461
¥0
¥1,003,170
¥21,000
¥574,739
¥17,031,680
¥778,420
¥454,888
¥288,914
¥1,072,440
¥1,105,306
¥19,220
¥1,456,887
¥82,201
¥38,713,434
¥0
¥0
¥0
¥0
¥0
¥22,337
¥0
¥0
¥0
¥0
¥277,502
¥15,657
請求人の主張す
る目的外支出額
¥39,500
¥197,447
¥12,470
¥0
¥1,823,472
¥1,719,064
¥0
¥1,251,036
¥0
¥11,873,399
¥22,337
¥296,309
¥293,159
¥183,225
¥2,190,938
¥15,520,480
(別表C4−3)
共産党H16
支出報告書
上の金額
研究研修費
¥2,042,227
視察調査費
¥387,545
資料費
¥3,859,596
広報・広聴費
¥12,126,290
人件費
¥17,778,625
事務費
¥3,012,912
その他の経費
¥1,696,873
合計
¥40,904,068
会計帳簿上の計上金額
判断基準に則した使途分類
総額
使途
金額
研究会・研修会参加・開催
¥631,705
交通費
¥54,460
¥2,042,227
旅費
¥491,957
その他
¥864,105
視察調査費
¥365,870
¥387,545
交通費
¥21,675
資料等購入費
¥3,570,261
¥3,859,596 資料等作成費
¥1,100
新聞購読料
¥288,235
広報紙等印刷・配布代,新
¥10,036,905
聞掲載等
¥12,126,290 ホームページ作成・管理費
¥1,165,815
広報紙等送料
¥203,385
その他
¥720,185
給料等
¥17,571,125
¥17,778,625
アルバイト料
¥207,500
PC等購入費等
¥500,804
通信費(携帯を除く)
¥250,030
¥3,012,912 コピー機等のリース料
¥1,026,165
事務用品購入費
¥1,201,143
送料
¥34,770
維持管理費
¥1,589,412
¥1,696,873
その他
¥107,461
¥40,904,068
¥40,904,068
判断
目的内支出額
¥631,705
¥54,460
¥392,917
¥864,105
¥365,870
¥21,675
¥1,438,981
¥1,100
¥288,235
目的外支出額
目的外支出の総額
¥0
¥0
¥99,040
¥0
¥0
¥0
¥2,131,280
¥0
¥0
¥10,036,905
¥0
¥1,165,815
¥203,385
¥720,185
¥17,571,125
¥207,500
¥490,248
¥250,030
¥1,026,165
¥1,201,143
¥34,770
¥1,335,106
¥90,267
¥38,391,692
¥0
¥0
¥0
¥0
¥0
¥10,556
¥0
¥0
¥0
¥0
¥254,306
¥17,194
請求人の主張す
る目的外支出額
¥99,040
¥204,222
¥0
¥0
¥2,131,280
¥1,736,396
¥0
¥1,469,307
¥0
¥11,852,416
¥10,556
¥301,290
¥271,500
¥169,687
¥2,512,376
¥15,733,318
(別表C4−4)
共産党H15
支出報告書
上の金額
研究研修費
¥433,401
視察調査費
¥48,087
資料費
¥3,425,724
広報・広聴費
¥15,541,413
人件費
¥15,585,178
事務費
¥2,807,309
その他の経費
¥1,702,189
合計
¥39,543,301
会計帳簿上の計上金額
判断基準に則した使途分類
総額
使途
金額
参加・開催費
¥20,000
¥433,401 交通費
¥21,300
旅費
¥392,101
視察調査費
¥46,747
¥48,087
交通費
¥1,340
資料等購入費
¥3,097,688
¥3,425,724
新聞購読料
¥328,036
広報紙等印刷・配布代,新
¥10,927,944
聞掲載等
¥15,541,413 ホームページ作成・管理費
¥4,537,050
広報紙等送料
¥8,835
その他
¥67,584
給料等
¥15,525,178
¥15,585,178
アルバイト料
¥60,000
PC等購入費等
¥419,223
通信費(携帯を除く)
¥262,236
¥2,807,309 コピー機等のリース料
¥951,720
事務用品購入費
¥1,170,340
送料
¥3,790
維持管理費
¥1,603,040
¥1,702,189
その他
¥99,149
¥39,543,301
¥39,543,301
判断
目的内支出額
¥20,000
¥21,300
¥346,584
¥35,234
¥1,340
¥1,710,791
¥328,036
目的外支出額
目的外支出の総額
¥0
¥0
¥45,517
¥11,513
¥0
¥1,386,897
¥0
¥10,927,944
¥0
¥4,537,050
¥8,835
¥67,584
¥15,525,178
¥60,000
¥419,223
¥262,236
¥951,720
¥1,170,340
¥3,790
¥1,346,554
¥83,285
¥37,827,024
¥0
¥0
¥0
¥0
¥0
¥0
¥0
¥0
¥0
¥0
¥256,486
¥15,864
請求人の主張す
る目的外支出額
¥45,517
¥43,339
¥11,513
¥0
¥1,386,897
¥1,713,836
¥0
¥1,444,561
¥0
¥10,390,118
¥0
¥280,730
¥272,350
¥170,218
¥1,716,277
¥14,042,802
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