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様式2 - 大阪市
25 年度消防局運営方針自己評価シート 様式2 2 ベストプラクティス事業 事業名称 応急手当の普及啓発 (1)目標達成状況・取組実績 業績目標 (チャレンジ目標) ●「救命入門コース」の受講を推進するためのウェブサイ ト「ボジョレーに教わる救命ノート」の新設からのアクセ ス数。 (目標) 100 万件以上 (チャレンジ目標)120 万件以上 取組実績 達成 状況 新設からのアクセス数 約 296 万件 評価 結果 ①-(ⅰ) (※1) ◎各種救命講習実施時における広報活動 ◎ラジオ放送のほか、暮らしの便利帳等への掲載による広報の実施 ◎小学校長会における事業説明・紹介により教育用アプリケーションとして登録 ◎「ボジョレーに教わる救命ノート」のコンテンツの一つとして提供している「iPad、Windows や Mac で救命処置を指導するためのアプリとマニュアル」(救命講習指導者用アプリケーション)のダウ ンロード申し込み実績 125 件 ◎「応急手当の普及啓発」を推進するための新しいアイテムとして、「どこでも・だれでも・自分の ペースで応急手当を学べること」をコンセプトに、平成 24 年 10 月に制作したウェブサイト「ボジ ョレーに教わる救命ノート」について、アクセス数アップを目指し、各種救命講習の受講者のほか 大阪市教育センターや小学校長会等の教育機関、また、スポーツ関係団体等に対しても、広く広報 活動を展開。 ◎日本ボーイスカウト大阪連盟と協働で、青少年の興味やニーズを取り入れられるよう工夫して制作 したコンテンツ内容を更に充実。 ◎ウェブサイトの制作・運営に係る費用については、総務省消防庁の推奨する「応急手当短時間講習 普及促進研究事業」として採用されたことから、全て総務省消防庁の助成による。 創意工夫 《ウェブサイトの特徴》 http://ww.119aed.jp/ ▸ パソコンやスマートフォンで応急手当講習を体験できるアプリケーションは全国初。 ▸ 誰もが親しみやすいキャラクター「ボジョレー」という犬のキャラクターを使用。声と動きに合わ せて応急手当の手順を進めていくので、大人から子どもまで楽しみながら学べる。 ▸ 誰もが興味を持って“繰り返し”学べるようゲーム感覚の体験型コンテンツを用意。 ▸ ウェブ上で容易に検索できるよう検索用語を設定。 “119aed”ですぐにアクセス! ▸ さらに、自ら応急手当てを学ぶためのコンテンツだけではなく、応急手当普及員等の指導者が教材 として活用できる救命講習指導者用アプリケーションや、 「予防救急」と「救急安心センター事業」 に関するコンテンツを用意。 (2)戦略に対する有効性(アウトカムの実現への貢献度) 市民等に目撃された心原性の心肺停止症例の救命率(1ヵ月後生存率) ■救命率:13.6% (全国平均:未集計) ■救急出場件数の増加傾向 指数:1.12 (政令市平均:1.17) (全国平均:1.15) は、市民による応急手当効果、救急救命士による処置効果及び救急搬送の ※平成 21 年の救急出場件数を1とし 受入の状況が最も反映される症例である。(総務省消防庁) て指数表示 ■市民等に目撃された心原性(*2)の心肺停止症例の救命 率(*3)を平成 29 年までの間、全国平均を上回ることをめ ざす。 (平成 24 年中:全国平均 11.5%) *2 *3 アウトカム 心原性=心筋梗塞など心臓の機能不全が原因となる心肺停止のこと ■救急出場件数の増加傾向が平成 29 年までの間、政令市 平均(*4)及び全国平均を下回ることをめざす。 *4 戦略 政令市平均:平成 21 年に政令市であった 17 市(大阪市除く)の平均 達成 状況 評価 結果 A (※2) 毎年約5万人もの人が心臓突然死で亡くなっており、心臓や呼吸が停止した際、市民による心肺蘇 生処置が実施されれば2倍、電気ショック(AED)が実施されれば4倍の救命の効果があると言われ ている。いざという時に躊躇せず手を差し伸べることのできる市民が増えることで、“安全で安心な まち”につながることから、応急手当の普及啓発を図る。 傷病者の命を救い、社会復帰に導く為に必要となる一連の行為を「救命の連鎖」といい、「心停止 の予防」「心停止の早期認識と通報」「市民による早い応急手当」「救急隊と医師による処置と蘇生 後の治療」が途切れることなく繋がる事で、救命効果は高まる。(救命率の向上) 消防局では、「応急手当の普及啓発」の具体的取組として、これまでも各種救命講習等を積極的に 開催してきたが、時間的な制約や従来型の講習への参加が難しいといった市民の方々に対し、今回の 「ボジョレーに教わる救命ノート」により、「いつでも・どこでも・だれでも」が応急手当を学べる 環境を整備することができたことは、非常に意義の大きいことと認識している。 貢献内容 これまでの救命講習では、成人を対象に作成された講習テキストを用いて行われていたが、平成 23 年の「救急蘇生法の指針」の改正により、救命講習の受講対象の年齢幅が小学生中高学年(概ね 10 歳)に拡大されたことを受け、青少年にもよく理解できる内容で、かつ、年代に関わらず親しみ を感じる愛らしいキャラクターを用いた「ボジョレーに教わる救命ノート」を制作した。これにより、 現在、他市消防本部においても広く活用いただいており、広く応急手当の普及啓発に貢献しているも のと考えている。 さらに、応急手当普及員等の指導者が教材として活用できる救命講習指導者用アプリケーションを コンテンツの一つに加えたことで、制作に協働いただいた日本ボーイスカウト大阪連盟はもとより、 各教育機関やスポーツ関係団体等での応急手当教室等でも使用されており、市民協働による応急手当 の普及啓発の推進にも貢献している。 (例:ボーイスカウト大阪連盟による応急手当教室 市内計 13 回:281 名) したがって、現時点での実績だけでなく、今後、さらにアクセス数をアップさせることにより、 「応 急手当の普及啓発」に一層の貢献が見込まれるとともに、「予防救急」や「救急安心センター事業」 の普及にも繋がる非常に有効な取組みとなっており、 総じて戦略のアウトカム達成に大きく貢献して いるものと認識している。 (3)汎用性 時間的な制約や従来型の講習への参加が難しいといった市民ニーズに適確に応えることを事業推進にあたっての重要 な課題として認識し、その解決のためにウェブサイトを活用したこと、また、ウェブサイト制作にあたり民間団体と協働 するとともに制作・運営に係る費用について国の助成制度を活用したことについては、他の施策に汎用性があると考えら れる。 なお、上述のとおり、既に全国の市町村消防本部への情報提供も行っており、全国的に利活用いただいている。 ※1)具体的取組の業績目標の達成状況 ①: 目標達 成 (ⅰ ) 取組 は予定どおり 実施 (ⅱ ) 取組 を予定 どおり 実施し なかっ た ②: 目標未 達成 (ⅰ ) 取組 は予定どおり 実施 (ⅱ ) 取組 を予定 どおり 実施し なかっ た ③: 撤退基 準未達 成 (※2)アウトカムの達成状況 A:順調 B: 順調で ない