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「学ぶ楽しさ 生きる喜び」 が実感できる 「総合的な学習」 の実践 ~ときめき
郵学ぶ楽しさ 生きる喜びjが実感できる「総合的な学謬まの実践 i至3 「学ぶ楽しさ 生きる喜び」が実感できる「総合的な学習」の実践 ∼ときめき探検隊 生命の連続を追う (第5学年》∼ 野木勝弘醗劉・学樹 「子僕σ)学びの連続性涯を大彗撰こすればするほど,子僕たちの学びは高ま1}や広が1}を見せ,教 科や鑛域の壁を越えて嚢分の課題を追究しようとする、その中で子僕嚢身が学習内容を統合したり 視野を広げた診}して事象と事象のつなが諺を駿姓麟にとらえるところに「総合的な学習重び)意義が あると考える。このことを§学年の震銭を通して検証し,次年度σ)がヌキュラムを編議してみた。 〔キーワード)総合鯵馨学習 教科鷺蓮・発展墾 聚境 野大単元構i縷ま 学びの連続縫 藩 「総合的な学習遷に対する基本的な 考え方 いて次のように共通理解を縫った。 予僕一人…人が欝ら課題を見いだし,各教稗・ (l/子僕の学びの高ま辱や法が鯵に癒える 領域で培った1?高めた軽した資質や能力を総合的, 本校ではぼ学ぶ楽しさ,生きる喜び薄に満ちた子僕 麺性的に発揮して課題を追究していく中で,露分 の育成窪という醗究主題窪を具現するために,各教科 iの存在に自信を深めていく学び嬢 領簸の学馨の申でも子盤一人一人の翼嫁や縫心,力 L一一 の高ま身}を見取り,それぞれの子僕に身に付けさせた 分類上は「教麟縫逮・発展鍵」の「総合的な学習」 い資質や能力 (本革交ではこれを 「{難1こ応じた基礎・基 と意える。 本」と呼んでいる)藩を想定して授業を蕎っている。具 体鶴には,§の藩の子僕たちの姿から学習内容を精選, 鱒 各教科・領域の学びの充実なくしてヂ総合麟 重点紀し,子僕の患いや験いを大鰐にした単元麗麗の な:学習」の充実はあ華ナ露ない 宰で,子婁が本当に学びたいことをたっぷ琴と学ぶ過 このような基本的な考え方のも妖各教科・罎銭の 聡遮・発展を麟ることから「総合的な学習釜麟設ヘア 程を逸して,確実に資質や能力の育成を纒っていく授 業へと改善を羅ってきた。、 ブローチしていくことにした。 このように子盤の学びの道筋や認識の深ま吟,つま 1り,「子嚢iの学びの連続性」馨を大切にすればするほど, まず,本校では,各教稗・領域における子僕の学び はどうあればよいかを縫い醒すとともに,その存在意 子僕たちの学びは高ま鯵や広が1ラを見せ,教科や領綾 義を明確にすることにした。本校の考え方は,各教科 の壁を越えて自分の課題を追究しようとする。なぜな 領域の「求める子僕{劉に蟻的に表れている。 ら,切実な問題意識をもった子盤は,生活経験や学習 i l麟語科:共に言語活動紅取ξ}緩み,言語能力の高 力を駆使して解決しようとするからである。その時の 1 ま辱を実感する子供 子撲の意識には,遅稗や社会科などという教科や領綾 1社会科二人闘の生きる姿を見つめ,共に生きる娃 の麺縷はない。つまシ},子嚢の学びの蕩ま弩や広が辱 1 会に欝きかける子婁 i に暴癒していくと,必然的にその学びは総合的になっ i算数科1対象に嚢らはたらきかけ,数理を§駒止 ていくと考える。 i げ,生かす子僕 (以下翻愛/癖 このような学びの中で,子婁自身が欝分な碓に各教 一 科・鑛鐵にまたがる学習内容を綾合した辱,各教科・ これらに共通していることは,小学校における教科 領域の学習で身に付けた夢懸に感じた基礎・基本葺を 鑛域は,単に学羅体系をおろしたものではなく,子 総合的に発揮した辞して,懸盤的に鵜題を解決してい 供たちが「新たな自分をつくっていく」ことを支援す くところに「総合的な学習謹の意義があると考える。 るための学びでありたいということである。 そして,この時の子僕の姿こそまさに「学ぶ楽しさ, こうして教科・領域の喜在意義を明確にすることに 生きる喜び」を実感している姿であ弩,露分の存崔に よって学饗内容の精選が可縫とな毒),子僕たちがたっ 白鷺を深めている姿であると考えている。 ぷ諺学べる癖と辱ができる。そして,教科の学びが充 そこで本校では,「総合韓な学習達における学びにつ 実することによって子僕たちの追究は広が弩や高ま1り ド 経験など,霞分がもっているあ舞とあらゆる知識や能 ド 1蕪 欝総一董2 篠島大学教育実践醗究紀要第37号 を見せ「総合的な学費へと発展していくと考えた。 態に合うように磨かれていくものであると患う。 大切なことは,§の前の子換の姿から発想し,教懸 鱗 ヂ霞分さがしの旅蓬の暗闘として と子僕が一緒になって生み議していこうとする姿勢と 子僕たちが懸盤を発揮して追究したことは,発表会 欝ングスパンで子盤の変容を見取琴,子僕一人一人の や講講会といった形で美膚化していく機会が多くなる。 嚢己実現を支援していこうとする態度であると思う。 その際,それぞれの子婁のとらえ方の違いをよさと考 本校のカリキュラムは常に子妻たちの思いや験いに え牽tぱ,子僕たちは友達のよさをたくさん発見するこ 畷かれている。 とができる。逆に,友達から今まで気付かなかった嚢 分のよさを発見してもらうこともある。このように, 3 実践の檎愁 総合的な学習は,互いのよさを認め合うとともに,自 傷 単元によせる願い一第§学年一 分察身を見つめ直していく機会にもなると考える。 また,真餓こ学習に取辱緩んでいる子娯たちは,自 ① 目の離の子僕たち この鋳難の子妻たちは,自分な弩の課題1こついて追 分の生活とかかわらせながら追究していくことが多い章 究していこうとする姿勢に換え,分析的,講礫的に考 このような子僕たちは,今の露分み在振方を見甕した える能力が育ってくるので,追究がよ辱広まったi3深 り,今後の自分の生き方を考えたりするようになる。 こうしたことから「総合的な学習まの時賜を「露分 さがしの簾の時開講ととらえることもできる. 2 カリキュラムを子供と共に創る /ll各教科・領域の大単元を構想する まった僻していくことが多くなる。 しかし,こういつた縫方は,子婁によって大きな差 がある。纒人差はこ農だけでなく,体幡や偉業能力, 窯識の量にも大きな差が見られるのがこの縛難の子僕 たちの特徴である。そして,子僕たちの露義が芽生え てきているだけに,自分を友達と比べてみることが多 本校では,§の鶴の子僕たちの姿から学習内容を椿 くな善,子僕によっては嚢穰を失った1ラ劣等感をもっ 選,重点化し,子婁が本当に学びたいことをたっぷき) たむして,不安定な糟糠状態になることもある。 と学ぶ過程を通して,確実に資質や能力の蕎成を藪っ ていく授業へと改善を選ってきたことはすでに達べた ②かけがえのない生命をもっている一人として が,この取1穿緩みから生まれたのが「大単元構想三で このような子僕たちに,生命か生まれ,脊っていく ある。本校では,「大挙禿構想達を次にように共通理解 過程,さらに,その営みを支えている環境についてじ している。 つく鯵考える場を設けることは,人糞として成長して いく上で,大きな懸籏があると考える。子供たちが ○ 子盤の思いや験いと教麟の子繰に寄せる患い 「生剣について,あるときは客観的に観察した弩, が十分に生かされている単元の講想 ○ 子僕の懸盤麟な追究の場と時聾が申分に保鐘 あるときは蒙分と属じ存在として共感しながら追究し され.ている単元の購想鱗 得し,窪分をかけがえのない生命として認識できるよ ていくことによ離,「生命藩についての歪しい知識を獲 うにしていきたい。そして,友達や爆き)の人々,鐘害 この趣旨をそれぞれの教科・領域の中で生かし,隼 をもつ人々も外国の人々も,自分と瞬じくかけがえの 闘カリキュラム塗を聾威した。 ない紅生命まをもっているごとに気付き,大切にして いこうとする態度を育てていきたい。 鋤 ゼ縫合飽な学習まの大単元をi翻る 野総合的な学習達を鐙置付けたカリキュラムを編威 12}大単元購想「ときめき探検隊 盤命の蓬綾を するに当たっては,まず,子僕の患いや額いを想定し 追う」 ながら,学習内容や婦象の醸で総連のある大単元を購 「生命の連続3という視点から教科や遵徳の内容を 時難にした診),道徳の時鷺を狡置付けた轄した。そし 関連づけ,次のように大単元を購恕した。 て,各教科や領重或で音義される資質や能力,獲案馨され ○ 纏勃魂勧勃→人鷺の発生と成長を内容として撮 る知識や技能を生かした1ラ,学校や地域のよさを生か したむしながら,子婁が馨分の懸盤を発揮して追究す う建讐を軸にする㊤ ○ 人購の体と心の発鷺穐こかかわる体育科の{呆健額 ることが可能なところを「総合的な学習窪とした。 域と,入舞の生活を支える食料生産や環境にかか ただし,これは状溌に難して見直され,必要に応じ わる内容を擾う娃会科を関連づけていく. て修重されうるものである。実践を積み重ねていく中 ○ それらの内容を補充・深紅・統合するために大 で,戚菜と課題を整遅し,次隼度はその反省に立って 主題権懇による道徳の時購を{立直{寸ける。 計画を修正していく努力を続けていく必要がある。そ の累積があってこそ,カリキュラムは子僕や地蟻の実 ○ 地域の窺然礫境や人材を生かした体験的な活動 を積極的に取誇入れる。 「学ぶ楽しさ 生きる喜び涯が実感できる野総合離な学饗膣の実践 大主題繕想による 理 科「 道徳の時懸 総合鋳な摩羅 rE ∼ 生命の l r瞬語r 生 メ 1 メカニズムl i iゴ不撓不羅 縷屯の蚤 欝を る 1 農業 i 饗本の農業 E∼5鴛 ⋮ L r社会科 霞難亟塾二墾i 裏磐梯鬱然観察 1 i地球の宝 i 水を守れ ケの人工授精箆学 i 1 綾 璽壼を差え昼 i産婦犬稗医の謡 1 g玉2月 一社会科 i を童査する i 地域1こす l住みやすい地域にす 2∼3舞 塾2−3舞 M y ︸ ⋮凹 ︸ 1 磁 劉発芽…資判理解F翻意齢 艶脚熱☆ …動 ォ國表現t# 幽連鎖i資劃(競文月麟髄 醗 」〉生鮮重 i性差1 一算数一雇 一 i︸︸ i体と心 π を邉︸つ 多 ない ・かけがいのない の連 9−i絹 騙鮪科 生ム轟轟 鐘ケの麹室 … 藺劃一l l fi︸1︸L とき め き 探検縁 … l工授雛験 1果轡試験場見学 ﹁︸⋮ ︸L 「縫会科 匠んばって 雛5 ヒi雛i』 律→激騰 L引聞齧 L i発動 量と灘定 i 1→i 陽±自然衝 ラ ハ ト 導入1 一 し 練習t i 環境保全 数量関係 i i 一 〈大単1驚罫ときめき探検縁 生命の連続を遣う」の構想翻〉 ○ 表現や資料活驚の技能を高めていくものとして, ついて誌を聞騨た弩,ナシや周遊に咲塾ている花の花 覆糞吾讐のゼ表現3の護圭或や算数科のr量と湊彗定」 粉を観察した鞍と,ゆと鞍のある嚢程の申で充実した 紅数量聡孫」領域を経連づけていく。 校舞学習を実掩できた。 4 活動の概要 ②さす摂ナシ栽培のプ霞フェッシ避ナル ① i〈さんのナシ嬢に鴛ってみよう て,次のことについて追究を深めた。 我が蟹の食料自給率の懸さや食料の安全牲の問題を 窯つた子僕たちは,「安全な食勃をたくさん作って癒し い達という窮実な類いをもった。そして,「農家の人た ちだって工夫しているはず…達という子鍵たちの声に ○○○○ 紛 ときめき探検隊 農業の現場を観る この捧験と理科の纏勃の発芽や成長の学習を生かし ナシの木の穂密(剪定,接木,狸藻優勢〉 選び敏かれる実(摘果の意義と方法1 麗料をどう入れる?(銭長と施罷の麗係1 病害虫から守るために(害虫と農薬) 癒えて,本校の人材バンダ編こ登録されているKさん 子僕たちは,木の性質をうまく秘零して栽培してい のナシ爆を箆学することになった。 る農家の人々の知憲に感心し,樽学的な見方や考え方 ナシ纒を訪れると,そこは人工授粉の最盛鰯,さっ を生かした工夫の大饗さに気付いた。 そく手伝うことになった。蕪単に見える作業だ炉,実 蝶にやってみると意外に気を遣った1},鵬や養が痛く ③ 農家の憾みを解決できないかな なった脅することに驚いた。 農家のλ々の工夫や努力を離れば知るほど,子棋た ちは,農業従事者の高齢化や熾蕪な産地題競争といっ 鑛講 た農家の秘み,農薬や化学肥料による環境への影響の 購題を解決できないものかと考えていた。そんな中で 丁男がザ今,ぼくたちが考えているように.農家の簸 みを解決する方法を醗究している藩があるんじゃない かな雄と発言した。この意見がみんなから支持され, 果樹試験場を見学することになった。 確) これなら農家の憾みも解決できそうだ 果轡試験場を訪れた子僕たちは,熱’こ・に礒究貫の認 くわたしは梨のキューピット〉 を饑いた1}施設を見学した垂)した。 この後,Kさんからナシ栽培の仕事や農家の簸みに 特に子供たちが興味をもったのは,今まで数十年も 難6 緯鱒一著2 福島大学教育震銭藩究紀要第37暑 かかった品種改良が,バイオテクノロジーを縫えば数 これらの視点から自然を観察するために,裏磐梯高 年でできるようになったことだった。また,性フェ資 原で軒徳泊を梓う校外学馨」を行うことにした、、裏磐 モンや天敵を穂綿した害虫防除,わい化栽培による省 梯高原は,磐梯獣の噴火後,一面の泥流地帯だった翫 労麟力の醗究から,植勃や昆虫のことを詳しく調べ, がわずかi鶏年で蘇った地域である。それだけに,土地 特性をうまく蕎擁していることに関心を寄せていた。 の環境に遠慮した植麹が繁茂している様子や沼→・湿地 さらに,子候たちは,職員の藩究に取鞍総む姿勢から, 一蒐地心・秣と変遷していく過程を観察することができ 「麟意工夫」「根気強熱努力」の大切さを学んだ。 るので,子僕たちの追究に堪えうる地域と舞離した。 子妻たちは,漢分のテーマについて調べるために, ⑤ 未來の農場を設讃しよう 探検び)コースを設定した善}採集霧具を作った1りと,隣 このころになると,子僕たちから「今の技衛を使え を輝かせて準簿に取静かかった。 ば,みんなが喜ぶ農業ができそうだね」という声が灘 う」ということになった。 ③ いよいよ裏磐梯の大鬱然の中へ いよいよグルーブ活動の蒔がきた、子繰たち激裏磐 子僕たちは,「環境にやさしい農場蛙や「蕃間のかか 梯の大自然が自分たちの思いに応えてくれることを鱗 らない米作1肩などのテーマをもち,資料を収集した 持してフィールドに飛び穢していった、 てきた.この声を取を}、とげて「未来の農場を設計しよ 講 1),果繊試験場にファックスで質潤した晋》して意欲的 に講べていった。そして,ポスターセッション方式で 三振・の這究のよさを認め合うとともに,消費者として 安全な農作物を選ぶことが農業に携わる人々を発気づ 謬ることに食癖言くこと毒害できたのである。 轡 ときめき探検隊 裏磐梯の大嶽然に学ぶ ⑦ 地球聚境奮おかしい? 9弩、t旬,Kさんのナシ耀から見事な梨が届いた。 壌々しいナシのおいしさとともに子僕たちの心を弓1き 付けたのは,Kさんがビデオレターの中で,次のよう 〈うわあ,きれいな水1〉 に述べている場露だった。 紡 森の中と外で1まこんなに違うんだ… 森林の鱗きを調べに行った子僕たちは,広葉樹の繕 農作勃にとっては,蔓は夏らしく,冬は冬らし i 讐購造を自分の霞で確かめるとともに,木の実やヘビ い天気が一番いいのです。でも,今年の夏の長雨 1 の轟けがらを発見して,森は多くの生命を育んでいる や台風錬襲など1現られるように,地球の環境1 ことに気付いた。また,森の中と外で騒音や嵐の様子 オ§おかしくなっています。私は3(}年も農業をやつ 1 を比べることによ弩,空気の振動を遮っている末々の ているので余説にそう感じます。その漂遜は残念 i ながら私たち入濁がつくっていると思います。こ i 矯きに感心していた。 れから濃鐵紀を握っていく皆さん,地球環境を自 i 韓 5種類の水生生物を見付けたi 桧原繕で水生生鞠を採集して水質を調べていた子僕 分のこととして考え,みんなで知恵を働かせて, 1 たちは,2時闘も羅に入って,石を裏返しては生勃を このすばらしい地球を守ってください。 1 探す活嚢を繰む返していた。その成果として,ヒラタ 子僕たちは,露然と人鵜のかかわ諺を調べていく必 勃炉見つかった。子盤たちは採集した豊胸を宝勃のよ 要性を強く感じたのであった。 うに抱えて帰ってきた。 カゲロウやヒゲナだトビゲラ等,きれいな1舞の捲擦生 轡 ジュンサイの議を闘建てきたよ ②ぼくは○○から自然を考えてみよう 裏磐涕の環境に合った作勃として栽培されているジ しかし,綜然」といっても漠然としている。そこで, ュンサイにつ馳て調べに行った子僕たち1ま,民宿のお 理科と縫会科の授業を通して,次の4つの視点を見い ばさんにジュンサイの体の{圭緩みや栽塘方法等につい ○○○○ だした。 種の仕緩みと散布の様子 て詳しい誘を驚くことができた。その上,試食までさ せて騨ただいて,大満廷の笑顔で帰ってきた。 櫃勃の環境への適応の様子 森躰の仕緩みと働き 水生生駒と水の環境 ④ 実験してみな継と練鴛できないな 多くの成果を得て学校に戻った子妻たちだったが, さら1こ詳しく調べた琴実験してみないと納得できない 「学ぶ楽しさ 生きる憲び」が実感できる「総合的な学習1の実践 i算 ことが鐵てきた。潤えば,裏磐梯の森から土を採集し しながら前小単元の森林の働きを懇起させたことによ てきた¥舅は,身の醤1りの土と保水力を髭べるために 警,オくと森の隣{系を再擁…讃すること力愛できた。 灘 次のような実験装麗を考案した。 箋 欝 麟1灘 〈これが受精の瞬鶴だi〉 〈こんなに違い蒼あるなんて…〉 ③ 雄と難の鉢の中はどう違うのだろう 校庭の土{右)に水を超えると,水と一緒に土も下 この疑麗を解決するために,難と雄の号ケを解離し に落ちてしまうのに隣して,森の土(左)に超えた水 て体の中を箆べた。えらや浮袋等の水牢で生きるため は少しずつしみ墨し,徐々に透購1こなっていくことが 分かった.Y男は,この実験から森秣の土のすばらし 違いが一藝1藤然であった。 の仕緩みや醸巣や精巣といった雌雄による体の内部の さを実感することができた,、 ③ すごいこと奮分かったぞ。みんなにも教えたい な 最後に,それぞれのグループの追究の疲果を発表し 合った.r種の仕緩みと散剤とr植鞠の環境への適顧 から植魎が本来もっているたくましさに気付いた。ま た,「水生生鞠と水質盛や「森躰の働き」,ヂ森の申の食 !梅連鎖3から,微妙なバランスの上に威弩立っている 生態系の様子がはっきり分かった。 子妻たちは,感想を議し合う中で,大開と生勃が共 存していくためにはどうしていくことが必要かを真鰯 〈サケの体の中はこう巻っているのか…〉 に考えた。そして,§分たちができることを実行する ても薄い膜に包まれ,内部にはできかけの騨なども見 とともに,この学習を通して抱いた悪いをできるだけ られたことから,非常に繊綴な器官であることに気付 たくさんの人々に伝えたいという額いを捲いた。 いたのである。また,赤身のはずの筋肉が,趨上して 紛 ときめき探検隊 サケの成長を見守る 白くなっていることから,産騨に命をかけるサケの姿 ① 水の中の生霧にはつなが辱があ華メそうだぞ に思いを,離せていた。 蒋に子妻たちが麗心をもったのは,騨巣だった。と くる瞬に彗霧鋳分をほとんど使い果してしまったために 裏磐梯の学習において,掌男は水の申の食勃連鎖に ついて調べ,それは大鷺にも深い関係があることに気 唾) 受緩騨縁これからどうなるのだろう 付雛ていた。この丁男の追究を全体に紹介したところ, このようなサケが,どんな一生をおくっているのか 多くの子僕たちが興練をもち,動軸の発生と成長の様 と問題意識をもった子僕たちは,資料やビデオを活籍 子を詳しく調べることになった。動物の擁として,受 して講べていった。その過程で,稚魚が外敵に襲われ 精や受精騨の変牝が観察しやすい魚類,中でも毒内の てどんどん藏っていくことから,轟然界の厳しさに気 瞬にも遡上してくるサケを擾うことにした。 付いた.さらに,産卵を終えて死んだ体からプランク トンが発生し,稚魚の餌1になるというように,・サケを ②サケの人工授精を見学しよう 取鯵巻く食麹連鎖の{t緩みに深く感動していた。 まず,擢上鱗への校外学習を実施した。講蔵獲漁協 の琶さんの協力を得ながら,離離の違いや人工授精の (41 ときめき探検隊 ヒトの命を考える 様子を観察した診),サケの生い立ちや繕の環境筆につ ①人縫繕どうやって生蜜れてきたのだろう いて誌を驚塾た軽した。さらに,溺の上流の毒々を示 号ケの発生や成長を入閣の場合と重ね合わせて考え 玉茎8 謄鱒一腰 籏島大学教官実践藩究紀要第37号 ていた子僕たちは,当然,娘分たち入隅はどのように して生まれてきたのだろうか涯という開題意識をもっ た。このことについては,系統的な知識が必要と考え, i ぼくは,生まれてからもとても大切に欝てても …らったことが分か弩ました。父や舞だけでなく, 体育科の保健鎮域と理科の内容を統合して,次の内容 i離螺懸誕所以筋筋硯守られてい を搬う授業を行った。 …たことが分か量}ました。だから,この生命は褻分 ○ 患春鰯の体の変紀 ○ 男女の捧の違い …だけのものではないような気がしました。これか ○ 受精と鯰髭の成長 ○ 鐵産と蕎箆 らは,お童謡になった人たちの気詩ち紅こたえる この過程で,子妻たちからもっと詳しく講べてみた ようなことをしたいと悪います。糞分を産んでく いこと毒ごたくさん鐵てきたG !れた辱見守ってくれた離した人々にギあ弩かとう葺 と言いたいです。 ②お毯者さんにもつと詳しく薦ひてみよう そこで,人耕バンクに登録されている産婦人科医の 曇さんに学校においでいただき,子妻たちが質問する /麟 ときめ巻探検隊 みんなに辱び費舞る 場を設定した。 ① わたしたちの悪いを多くの人に伝えたい こうして学んできた子僕たちは,3学難になって, 新露やテレビ等1で報道される環境破壊や少年麗罪に対 する反応が,以繭に行った意識調査の時と比べて購ら かに変わってきた。舞えば,「環境破壊は煙を識す工場 や由を甥毒聡く建設会縫が悪い窪と考えていたS男は, 瞭然の力を大切にすれば難球を救うことができる。で も,ぼくたちだけではだめなんだ…」と議している。 また,少隼非行について「こういう人には透付きたく ない一」と考えていたA子は,rこのλたちは生命の大 切さに気付いていない,かわいそうな人だと患う…」 と言うようになった。 〈懸る縁ど,そんな佳緩みもあるのか〉 このような子僕たちの思いの高ま辱を見取穆,教懸 特に子僕たちの葎象に残ったのは,へそのおや羊水 から「今,巻たちにできることはどんなことだろうま の饑きであった。懸毘を守毒,鷺てていく母捧の幾緩 と問いかけ,みんなで議し合った。その結果,「霧分た みのすばらしさに感動していた。また,精子と躯子の ちが講べてきたことや考えていることをみんなに難ら 申には入の設謙麟(染色体1が半分ずつ入っていて, せ,地球環境や生命を大切1こするよう1こ欝乎びかけよう舅 受精することによって一人分の染色体になることに蓑 という気運が盛舞上がってきた。子供たちの患いを馨 を丸くして驚いていた。 重して.叙2)大単発構想馨の申のε生活環境を調査す この学習を通して,子僕たちは,韓億分の一の確率 る」をrみんなに呼びかける浮と修窪したのである。 で生まれてきた露分をかけがえのない存姦として認識 するとともに,その生命を大窮にしょうという気持ち ② rうたはともだち]で辱びか雛よう1 を強くしていった。 実際にどうやって多くの人々に呼びかけるかについ て議し合ったところ,次のような意見が鐵た。 ③ 察分はどうやって生蒙れてきたのだろう? ア 今まで自分たちがまとめた資料を本にして,み 子僕たちは,餐さんの話を闘いているときから「私 んなに醗る。 のお羅さんはどうだったのだろう」という悪いをもっ イ 今まで霞分たちが行った校舞学習の様子や醗究 ていた。そこで,婚嫁・崖産の時のエピソードや気持 発表をビデオにまとめてテレビ局に送る。 ちを家族に取材する活動を行った。 ウ 今の自分たちの思いを詩や歎に表して「うたは アルバムや縫子健康手緩,保育園の連絡嬢を見た鯵, ともだち聾で発表する。 家族から灘塾てきたエピソードや気持ちについて話し どれも癒痙のある愚見であるが,勉教科の学参内容 合った辱する申で,子僕たちは,生まれてからも,講 との聡達や進度,表現の場などを考癒し,ウの意見を 親を務め,いろいろな人々の愛婿に包まれて成長して 採篤した。社会科の臼露報・逓繕達単元や蜜語の表現 いることに気付いていった脅 領主嚢との麗連をさらに馨ること善書できればす, 3つの方 この学習の最後に,擁男は講親に次のような手紙を 法を複線酌に展離することも薄髭なので,次年度のカ 書いている。M男の内面麟な歳長がうかがえる内容で 1ナキュラムに生かしたいと患った。 ある。 「学ぶ楽しさ 生きる喜びfが実感できる「総合釣な学習崖の実践 iig ⑤歎で,詩で,そして手謡で 次の§,大きな仕事を為し終えた子妻たちの元に, 表現方法が決まると,子僕たちはいろいろなアイデ ィアを戯してきた。まず,歌う麟は「この星に生まれ 地学奪の子供たちや繰護者から感想が寄せられ.た。予 て淫灘が選ぱ’れた。歌詞の内容に子僕たちが共感したか 瞭わうこと李できた。教縣としても,次のような懇懇 らである。次に,一人一人が今一番訴えたいことを翻 が深護老から寄せられたことが大きな疲梁だった. 想以上の反響に,子換たちは大きな講是感と達成感を 語聾で学習した手法を生かして詩に表した。それを紹 介し合う中で,一番多くの友達の共感を得た炸品を, 5葦生の歌や誇から「みんなで地球を守ろうユ 群議という影で発表することにした。この過程で子僕 というメッセージが痛いほど伝わってきました。 たちは,友達一人一人の感じ方や考え方の違いをその そして,子僕たちの一生懸命な姿から「震盪紀を 人のよさとしてとらえた弩,共感した舞品を素直に支 握っていくのはこの子僕たちなんだ。親としてし 持した辱する姿が見られ,内露的な議長を感じた。 っか舞と育てなければならない涯と思いました,, 1生育守 や森入 さ髭そ 森書 森巻 ! 「』 「 購欝 奪離 耀霧 が援 の簾 細 みう え銘羅がはかのl iなぼ入案でぐ見す薦み… iも歩く 騒水舞 漢 今 くえ かこ なl iとさた がかい 水建 むる なえ もi iをなち 灘確て き雛 か さる と1 !た解毛鷺馨鶏器い1か い勤4) 爵箋るい の や芽で ご すを く霧だ く つ が …と と椿う が こがろ な 1峯 i饗 を赫 塾 このような経験をさせていただいたことに心から 感謝しています。あ転びとうございました。 「地域や保護者との連携」というのは,このように 窪分の責任をしっか琴と自覚することから始まるので はないかと思った。 5 実践を振畢1返って (1} 「総合的な学習」の基本的な考え方について この一連の活嚢を達して,子僕たちは,確かな翼題 意識をもち,蟹を輝かせて追究していく中で,問題解 に 1 一 決力や表現力,コミュニケーションの取写方等々,い <5無筆経の代表搾贔〉 ろいろな資質や能力を高めていった。さらに,将来の こうして発表する難や詩が崖蟻い,学奪全体で練鬱 霧標をもった辱,今後の自分の生き方を考えたを}して しているときに,Y男がr耳の不自密な人たちにも伝 いる姿も多く晃られた。これは,子婁の患いや緩いに わるように,季語を入れたらどうか」と礎案した,,こ 寄鱗忝い,本当に学びたいことを納得いくまで追究で の握案にみんな賛成し,語τ艶盤S CG戴e職親鰭e鑛er涯 きる場を設けたことによるものと考える。 /一縷こ夢をかなえよう1のフレーズを手話で表すこと その際に私たちが大切にしてきたのは,「子僕との対 にした。子僕たちが,体の不意密な人々を議分たちと 話匪である。授業や普段の生活の中で積極的紅子僕た 講じ人購としてとらえ,夢の実現に海けて共に進んで ちと対話した弩,子僕たちのノートや繹晶に欝を遷し いこうとしていることに,教麟甕身も感激した。 たむといった地道な努力を続けることによって,子僕 の思いや髄いを見取善?,具{本的な活動に取鯵緩ませる ④ 感激i わたしたちの思いが伝わった いよいよ「うたはともだち」での発表。子撰たちは ことができるようになる。また,…人の子躾の提案を 露分たちが麟曇)あげた発表内容に巻落と誇軽をもって う思う?」と金棒に広めるようにしてきたことも効果 臨んだ。そして,音楽堂いっぱいに響き護ったやさし があった。こうして議し合うことによって,子欝たち くのびやかな歌声の中に,子僕たちの確かな馨念が慈 の活動に深ま諺や広が尊が見られた諺,連帯感が生ま ビられたすばらしい発表だった。鐡 謹]慧看から○○という提案があったが,みんなはど れた1うしたのである疹 こうした鋤き力蝿ナの奮蚕提となるもの1ま,教糞毒憲身の 学習対象に帰する輻広い識見とフィールドヘの蓬解で ある。これがあるからこそ,子盤が「○○について調 べたいjと課題をもったときに,その追究の懸値を認 めた諺具体的に支援した諺できる。 麟 大単元構想表一瞬縷小第5学年編一 本実践の絞果と課題を生かしながら,2②大挙覚購 態を箆直すことによ弩,次年度のカリキュラムを次の ように編議してみた。 〈手議で沁ギe繍sco贈擁etG騨搬」〉 ㊤ 「裏磐梯の大自然に学ぶ」の邉究を通して深まつ 欝欝一葉2 福島大学教育実践講究紀要第37号 i2倉 という子僕たちの験いを実現する場として,社会科 ただ,選科の「動勃や入の誕剣の内容は,新学響 指導要護では大韓に麟減された.しかし,第2次性徴 の「ぼくらの主張を量雰に発イ謝(精報・趨諭を粒 購にさしかかき},心身の成長が著しい時難だからこそ, 鬘付けた。子僕たちが§的をもって新霧社やテレビ この内容は子僕たちの逡究の広が誇や深ま惨に慈じて 局の仕組みを調べた辱,実嚢雛こ新離や番維を作った 発展的に擾うべきであると考える・ てくる糖分たちの患いを多くの人々に伝えたい」 ぎ)といった主体的な活動が懇待できる。 ③子僕たちの地球環境への患いは①で運べた方法で ② 誌育科の保健鎮綾「体の発創と饗科の「勃勃や 発鱈できるので,「号ケの成長を見守る盛野ヒトの命 人の誕生」の学習内容を整還し,子鍵の追究の流れ を考える」の学習を通して感じた生命の尊さを斯う に沿うように学習を展給することによ量},自分たち たはともだち」で表現することもできる。、その際は, の体への意識が深まっていくようにする。その中に 言語や音楽がもっているメッセージ性や心の通じ合 サケの人工授権の見学や産婦人科蓬への質緯などの いを生かして表現し,子換たちに充実感や達成感を 活動を取む入れとさらに効果的である。 味わわせることを大切にしたい。 月 産月 5擁 ア鰹 6擁 玉絹 8・瞬1 董絹 2舞 至月 董2鶏 3湾 i蓑魎細塵璽繍國慶愛慶量纏毅綱翻1[璽翻・ 毯 善業のきま讐をつかもう(書謡事項/雛 美しい文字を書こう (書 写)簸 善業のきま聾をつかもう (昔語事項〉簸 善業のきま移をつかもう (善語事項}§ 美しい文字を審こう (書 写》墨{} 美しい文字を書こう (舞 厚〉8 壷五. 糖蜜を 容、のちま善こつ継て 1 犠語を 認 考えよう 田 侮ろう i8 詩の重罪を ギ読むま楽しさを } わたしは @ 認 こう考える 39 思い浮かべて 薩わおう 露 菰げよう 理群 生命のメカニ 癬1クラブ 勤難鯵きま Dみつ墨舞う Yム i気温と天気 ヘたらき § Pの 穂 艶 玉葛と花糧の 蓮鐘艇鞍 2墨さな塗舞舞睡 3難儀夢人の誕生互馨 @鯵鶴つ鰺 S裏醤齢脅然 3尋 艦 金 嚢磐梯の穴塞懸に学ぶ とき諺き幾検舞 農業の褒聡を観る 被 全 巌繧って躰の叢叢24 生命のメカニズム 圏 欄騨 一端盆灘馨ll ③ みんなに騨び魁ナる トの命を考え サケの議長を発寝る 鶴 翼鶴携と燵§辮宝,麟を無籍獣ら靉靆齢幾奮舞 生活を空騒工業製轟臆 團匝 鎗 地球環境への愚恥を量雰へ 34 駐本の工業製品.轡罪をか纏る 4里 亀 抄批焼の蝋牲繋るため喜こ キ 体膏 ㊤ / 帰 国璽圃麗図画圏圏圏[翌週圏囲蝉騒 家擁 騨エンテー擁ン垂 i絶気のでる朝ご糠んをつくろう 気詩ちよく生活しよう 手贅懲砂萄で隻活を楽しくしょう ふれあ難タイムブランを立てよう 羅麟麗璽麟臨嚢蟹麗醗甕[垂頸[璽[璽[璽灘纏 翻蚕工聾 毒分の懇じゃ考え方を大難にして 22 蓼コーダーで簸ろう へ長講と膏醗 うた纏ともだち 華 煮楽 翻i璽」囲[璽]・ 霞分の思騨を確かめながら 賊 i3 翼茎 誇 見通しをもちな撃ら 鰺 1垂齠翻剛睡璽團纏薩雪團匿劃圃鯛塵藝四囲, 〈大単元構想表一蹴羅小第5学年編一〉{讐器隼3擦修正) (濁 繕 編島大学教奮学藻講属小学校,麟究紀要第講集, 麟 馨毒こ詞む,級5萄 欝蟹}奪,5鷺,欝5∼8。 麟 !蹴こ瞬ご,蜜7。 ⑦ 鶴鑑大学教官学部緯羅小学絞,醗究紀要第議案, 鱒 編轟大学教畜学藻繕属小学校,ゼ平成蔓隼慶大単元構想 鯵§7年,5肩,駐6。 集蓬.欝欝奪,§鍔 騰 編島大学教育学藻欝屈小学校,講究紀要第33集, 韓に講じ,曾欝∼銭 欝99隼,6月,賄。 鱗 杉本竜一作調・{乍醗,欝澤 裾籏藏 鶴福轟大学教篤学藻購属小学校,ゼ総合麟な学習へのアプ 購, C五)・ビデオrうたはともだち’§83,福轟大学教畜学 灘一チ匪,欝99年,6月,醗7。 離離羅小学校おさらぎ文灘:蔭有 (欝欝葬9層22曇受理〉