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東京都中央卸売市場茨城県人会からの意見(PDF:205KB)

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東京都中央卸売市場茨城県人会からの意見(PDF:205KB)
資料5
東京中央卸売市場茨城県人会からの意見
(東京オリンピック・パラリンピックに向けた産地づくり等)
○来る 2020 年に開催される東京オリンピック・パラリンピックは,国内外の人々に日本
の豊かな「食」を売り込むチャンスであり,農業県茨城としても,東京オリンピック・
パラリンピックに向け,新たな食材の産地づくり,商品づくり,またこれらを支える
組織づくりを積極的に進めていくべきである。
(茨城産地の知名度アップ)
○茨城には,れんこん,メロン,みず菜,はくさいなど出荷量日本一の品目が数多くあ
るものの知名度が低い。ブランド産地を作り,全国的に宣伝すべきである。
○同一店での継続的な販売促進キャンペーン「茨城フェア」を引き続き実施することや,
茨城の豊富な青果物を活かした総合品目対応による売場作りなど,効果的な販売促進
活動が展開できるよう,販売戦略の構築を図ること。また,フェアの際には産地に精
通した販売促進員(マネキン)の育成や事前教育などが必要である。
○消費者に県産農産物の価値を認めてもらうには,産地との交流を積極的に進めること
が重要であり,消費者との交流の場の設定や,消費者を積極的に受け入れてPRして
いく産地体制づくりを強化すべきである。
(県オリジナル品種の産地化)
○茨城の名が付く品種のブランド化が,茨城の PR につながる。メロンの「イバラキン
グ」,イチゴの「いばらキッス」はもっと売れるはずである。量を継続的に出すことが
必要であり,行政もロット確保に向け力を入れるべきである。
(科学的根拠のある機能性表示や独自性を持った品目の推進)
○機能性を重視した食品が注目されている。安全性や成分について県独自の評価基準を
設けたり,科学的根拠のある機能性表示や独自性を持った品目を推進するなど他県に
先駆けて取り組みが必要である。
(国産果物の給食提供支援)
○果物の消費が落ち込んでいる。しかし,学校給食では価格の制限から国産の美味しい
果物を提供できず,ほとんど輸入品を使っている状況である。これでは子どもの時に
果実の味を覚えられず,将来の果物需要が益々減少する。メロン,なし,いちごを中
心とした茨城産果物について,県内の学校給食に提供支援することにより,全国にこ
うした取り組みをアピールすべきである。
(京浜市場への出荷を推進)
○青果物銘柄産地であっても京浜市場にほとんど出荷していない産地(JA)がある。し
かし,京浜市場において評価を得ることは重要であり,また,輸送コストの増加が大
きな課題となっている。京浜市場への出荷を推進する等,大消費地に近い茨城のメリ
ットを活かした販売戦略を検討すべきである。
(量販店での販売につなぐための荷の集約)
○販売先は量販店が主力である。注文のロットが大きくなっており,均一な品質が要求
される。広い範囲で荷を集約できれば量販につなげられるが,産地間,生産者間にバ
ラつきがあるのが現状である。県内産地の規格の統一と品質の均一化を進め,産地間
の連携強化により本県産のロットを拡大すべきである。
(選果・選別の徹底,外国人実習生への指導)
○外国人実習生に荷を詰めさせているが,傷みの混入や不揃いなどがある。実習生の目
揃えをしっかり行い,選果選別を徹底すべきである。
(業務加工向け青果物の生産確立,産地化)
○家庭で料理をする機会が減り,食生活が変化するなか,今後量販の売り上げがそう伸
びるとは限らない。一方,加工・業務用青果物の需要の割合は年々高まっている。生
食以外に加工・業務用青果物についても生産面・取引面の課題を整理し,生産確立,
産地化をすべきである。また,例えばスライスした際に果汁の漏出が少ないトマトな
ど,加工に適した品種の開発にも取り組んで欲しい。
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