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Microsoft SQL Server 2014 の効果をユーザー行動分析用 DWH などで

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Microsoft SQL Server 2014 の効果をユーザー行動分析用 DWH などで
株式会社 gloops
Microsoft SQL Server 2014 の効果をユーザー行動分析用 DWH
などで検証
テーブル容量は 1/20 に、12 分かかっていた処理もわずか 3 秒で
完了
ソリューション概要
○プロファイル
株式会社 gloops は、ソーシャル ゲームをはじめ
とするさまざまなサービスを提供している、モバ
「みんなの手
イル エンターテイメント企業です。
に、新しい遊びを。」をコーポレート スローガン
「スカイ
に、数多くのソーシャル ゲームを開発。
ロック」
「大乱戦!!三国志バトル」
「大連携!!オー
ディンバトル」などの代表作を持ち、これまでの
累計ユーザー数は約 3,000 万人に達しています。
最近では「スカイロック」のユーザー数が、わず
か 28 時間で 10 万人を突破するなど、順調に業
績を伸ばしています。
○導入ソフトウェアとサービス
・Microsoft® SQL Server® 2014
○メリット
・クラスター化列ストア インデックスによって
テーブル容量を大幅に縮小。1/20 になるケー
スもあった
・I/O 負荷や CPU 使用量も削減された
・処理時間も大幅に短縮。12 分かかっていた処
理もわずか 3 秒で完了するようになった
○ユーザー コメント
「SQL Server 2014 ならデータ分析を飛躍的に高
速化できます。ランキングのリアルタイム化や、
新たなコンテンツの開発にも道が拓けました 」
株式会社 gloops
ソーシャルゲーム事業本部
システム統括部
インフラグループ
マネジャー
大和屋 貴仁 氏
「みんなの手に、新しい遊びを。」をコーポレート スローガンに、数多くのソーシャルゲームを提供
している株式会社 gloops。ここではゲームを継続的に改善するために欠かせないデータ分析を今
後さらに高速化するため、SQL Server 2014 の評価が進められています。同社の人気ゲーム「スカ
イロック」のユーザー行動分析用 DWH 作成や、ユーザー ランキングの生成に適用し、クラスター
化列ストア インデックスによってテーブル容量を 1/20 にまで圧縮。以前は 12 分かかっていた処
理時間をわずか 3 秒に短縮するなど、大きな効果があることが実証されています。またインメモ
リ OLTP の検証も進められており、これにも大きな期待が寄せられています。
導入背景とねらい
ゲームのチューニングに不可欠な
短いサイクルでのユーザー行動分析
ユーザー層の拡大などによって、コンテンツ産業の中で大きな存在感を示すようになったソーシャ
ル ゲーム。既に数多くの企業が参入し、膨大な数のゲームがリリースされています。しかしこの市
場でヒット作を出し続けるには、実は地道な努力が欠かせません。ユーザーの反応を短いサイクル
でチェックし、継続的な改善を行いながら、チューニングを進めていく必要があるのです。
このサイクルを高速化する手段として、SQL Server 2014 を先行導入し、評価を進めているのが株
式会社 gloops ( 以下、gloops) です。
同社は「みんなの手に、新しい遊びを。」をコーポレート スローガンに掲げるモバイル エンターテ
インメント企業。ソーシャル ゲームをはじめとするさまざまなサービスを、インターネット経由で
提供し続けています。これまでの累計ユーザー数は約 3,000 万人。
「スカイロック」「大乱戦!!三
国志バトル」「大連携!!オーディンバトル」などの代表作を持ち、最近では「スカイロック」のユー
ザー数がわずか 28 時間で 10 万人を突破したことでも知られています。
「ソーシャル ゲームの本当の勝負は、実はリリースの後から始まります」と説明するのは、株式会
社 gloops ソーシャルゲーム事業本部 システム統括部 インフラグループ マネジャー 大和屋 貴仁
氏。gloops ではビッグ データでユーザー行動を分析し、ユーザー心理をデータから読み取ること
で、ゲームをよりおもしろいものにし続けているのだと言います。
「たとえばあるイベントに対し、
個々のユーザーがどのような反応をしたのか。あるいはユーザー インターフェイスやヘルプの構成
がユーザー反応にどのような影響を与えるのか。ゲーム時間や頻度、課金内容などの行動データと
付き合わせて、できる限りリアルタイムに近い形で分析することが必要です」。
また、バトルが行われるゲームでは、ユーザーのランキングをできるだけ早くユーザーにフィードバッ
クすることも、重要になると指摘します。gloops ではこの処理を、5 ~ 10 分のサイクルで実行し
ているのだと語ります。
導入の経緯
CCSI やインメモリ OLTP 機能に期待し
SQL Server 2014 の評価に着手
gloops はソーシャル ゲームを Windows® ベース
で開発し、実行環境でもマイクロソフト製品を
積極的に活用していることでも知られています。
ゲーム用のデータ ストアには SQL Server を採
株式会社 gloops
株式会社 gloops
用。2013 年 2 月には SQL Server 2012 を導入し、現在ではこれをメイ
ンのデータ ストアとして利用しています。
SQL Server 2014 に着目したのは 2013 年 10 月ごろ。株式会社 gloops
ソーシャルゲーム事業本部 システム統括部 インフラグループ 稲葉 喬志
氏は、
「最も期待したのは更新可能なクラスター化列ストア インデック
ス (CCSI) です」と語ります。列ストア インデックスは データ ウェアハ
ウス (DWH) の容量を大幅に削減し、処理の高速化にも貢献する技術で
あり、これが更新可能になれば、分析担当チームにも提案しやすくなる
と説明します。これに加えインメモリ OLTP 機能や、ネイティブ コンパ
イル可能なストアド プロシージャにも注目したと言います。
「現在データ
ベース処理はストアド プロシージャでチューニングしていますが、これ
をさらに高速化できるはずです」。
2014 年 1 月には SQL Server 2014 を実機導入し、本格的な検証に着手。
( 左から ) 稲葉 喬志 氏、大和屋 貴仁 氏
2013 年 10 月にリリースしたばかりの「スカイロック」のランキング デー
タ生成や、ユーザー行動を分析するための DWH 作成などが行われてい
ます。
導入効果
データ容量圧縮や処理高速化に大きな効果
運用環境の互換性や安定性も大きなポイント
今後の展望
サーバー移設のタイミングで本格展開
Excel から Power BI 経由での活用も検討
SQL Server 2014 の本格展開については、2014 年 6 ~ 7 月ごろにサー
バー移設を行うため、DWH 系はこのタイミングで行うことが検討され
CCSI によって、データ量は以前に比べて大幅に削減されました。たとえ
ています。またゲーム実行環境での活用は、インメモリ OLTP の評価を
ば非クラスター化インデックスで 55 GB だったテーブルは 2.8 GB、実
終えた後、順次新規コンテンツでの適用を進めていくことが考えられて
に 1/20 にまで圧縮されたのです。これに伴い I/O の負荷も大幅に軽減
います。
し、CPU の使用時間も削減、処理時間も短縮されました。以前は約 12
gloops では Microsoft® Excel® を利用した分析も行われていますが、
分かかっていたランキング データの生成も、わずか 3 秒で完了していま
ここで Power BI を活用することも検討されています。Power BI で SQL
す。
Server 2014 のインメモリ データベースにアクセスすることで、より大
「SQL Server 2014 ならデータ分析を飛躍的に高速化できることが実証
規模な分析を高速に行えるようになるだろうと期待されているのです。
されました 」と大和屋 氏。このような検証結果は、コンテンツ開発やデー
またこれはソーシャル ゲームとは直接は関係ありませんが、社内業務
タ分析を今後どのように行っていくかに関する、重要な判断材料になる
で使用しているシステムで、SQL Server 2014 のクラウド バックアップ
と指摘します。実際にどのように活用するかはディレクターやプランナー
を利用することも視野に入っています。バックアップ先として Microsoft
が判断することになると前置きしたうえで、ランキングのリアルタイム化
Azure ™ を活用すれば、BCP を低コストで実現できるからです。
はもちろんのこと、新たなコンテンツの開発にも道が拓けたと言います。
「データ分析の一部では Hadoop も使っていますが、gloops にとって
インメモリ OLTP に関してはまだ検証途中ですが、これも大きな効果を
SQL Server は主要なデータ ストアであり、DWH の中核としても重要な
もたらしそうだと期待されています。
役割を果たしています」と大和屋 氏。そしてその高速化は、幅広い領域
その一方で稲葉 氏は「以前の SQL Server との互換性が高く、十分な安
に波及する可能性があると語ります。
「判断に使える情報を迅速に入手
定性が確保されていることも重要」と指摘します。運用環境に大きな変
できるだけではなく、入手可能な情報量も増えていくでしょう。これに
更を加えることなく、これだけの高速化が実現できるのは、ポイントが
よってより適切な判断を、よりタイムリーに行えるようになるはずです」。
高いと語ります。
導入についてのお問い合わせ
本ケース スタディは、インターネット上でも参照できます。http://www.microsoft.com/ja-jp/casestudies/
本ケース スタディに記載された情報は制作当時 (2014 年 4 月 ) のものであり、閲覧される時点では、変更されている可能性があることをご了承ください。
本ケース スタディは情報提供のみを目的としています。Microsoft は、明示的または暗示的を問わず、本書にいかなる保証も与えるものではありません。
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