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課題評価結果 [PDFファイル/207KB]
平 成 23年 度 岡 山 県 農 林 水 産 総 合 セ ン タ ー 農 業 研 究 所 試 験 研 究 課 題 評 価 票 ( 概 要 ) <事前評価> 評価凡例 課題名 課題の 概 要 5:優先的に実施することが適当 3:計画等を改善して実施することが適当 1:計画等を見直して再評価を受けることが必要 きぬむすめ、にこまるの高品質生産技術の確立と温暖化対応品種の選定 「 ヒ ノ ヒ カ リ 」 に 代 わ る 有 望 品 種 「 き ぬ む す め 」、「 に こ ま る 」 に つ い て 、 高 品 質 ・ 良 食 味 米生産 が可能と なる 技術を確 立す る 。また 、各地帯別に高温登熟耐性に優れる品種を選定する 。 区 評価結果 4:実施することが適当 2:実施の必要性が低い 分 5点 必要性 5人 有効性 3人 効率性・妥当性 総合評価 4点 3点 2点 1点 平均点 1人 4.7 2人 1人 4.3 1人 4人 1人 4.0 4人 1人 1人 4.5 1 . 異 常 高 温に よ る 米 の 品 質 低 下は 、特 にここ 数年顕在 化してお り、早 急な対策 技術の普 及が 望まれる 。 助言・指 摘事項等 2.有 望品種の 選定 だけでな く肥 培管理による高品質化も視野に入れるべきではないか。 3.先 行研究の 成果 も踏まえ 、高 温耐性の地域連絡試験も行ってはどうか。 課題名 実験農場における水田農業の総合的実証試験 課題の 概 要 個別 経 営 で は15 ha、 組 織 経 営 で は 30 haの 水 田 農 業 に お い て 、 年 間 労 働 時 間 1,900時 間 、 農 業 所 得 500万 円 を 目 標 と し た 効 率 的 な 栽 培 体 系 と 経 営 モ デ ル を 作 成 す る 。 ま た 、 自 給 率 向 上 な どに必 要な大規 模な 実証試験 を行 う。 区 評価結果 分 5点 4点 必要性 5人 有効性 3人 効率性・妥当性 総合評価 3点 2点 1点 平均点 1人 3.7 2人 1人 3.3 2人 3人 1人 3.2 3人 2人 1人 3.3 1 . 疎 植 、 緑肥 利 用 、 機 械 導 入 、不 耕起 直播、 輪作など による有 機栽培 、省力、 低コスト への 助言・指 摘事項等 取組みで、営農モデルの確立は重要な課題であり、成果が期待される。また、機械の共同 利用等に よる経 費削減 に効果 の実証的試験研究の実施を望む。 2 . 米 ・ 麦 だけ で な く 、 水 稲 、 麦類 、大 豆、野 菜の水田 輪作を基 本とし た営農を 基本にす べき ではない か。 3 . 水 田 面 積 ( 30 ha) の 組 織 経 営 で 農 業 所 得 500万 円 の 目 標 は 、 低 す ぎ な い か 。 農 業 所 得 500 万円でも、確実に普及できる経営モデル提示することに主眼があるなら、それが明確に分 かる研究 計画書 に修正 する必 要がある。 課題名 課題の 概 要 モモのオリジナル新品種(岡山モモ5号)の高品質安定生産技術の確立 農家経営の安定と県産ブランド推進を図るため、早生新品種「岡山モモ5号」の生産拡大 と 早 生 か ら 晩生 ま で の オ リ ジ ナ ル品 種の シリー ズ化を目 指した高 品質・ 安定生産 技術を確 立す る。 区 評価結果 分 5点 4点 3点 2点 1点 平均点 必要性 4人 2人 4.7 有効性 4人 2人 4.7 効率性・妥当性 4人 2人 4.7 総合評価 6人 5.0 1 . 岡 山 県 育成 品 種 で 収 穫 期 を ずら し、 労働需 要のピー クをずら すこと が出来れ ば、農家 の所 得増加の 可能性 も拡大 するし 、桃栽培の適期作業時における過重な労働負担も回避できる。 正に望ま れてい る技術 開発で ある。 助言・指 摘事項等 2 . 6 月 末 から 岡 山 ブ ラ ン ド の 食味 のよ い白桃 が市場に 出るのは 楽しみ である。 岡山ブラ ンド の桃シリ ーズの 完成を 望みた い。 3.核 割れしな い大 果の生産 技術も確立してほしい。 課題名 気象変動に対応した春季のモモの樹勢衰弱・枯死回避技術の確立 近年、気象変動により早春の凍害が原因と考えられる枝幹障害が顕在化しており、開花 後 課題の 概 要 の 急 激 な 樹 勢低 下 あ る い は 枯 死 被 害 が拡 大傾向 にある。 特に、盛 果期直 前の3~ 4年生樹 で発 生が多 く、生産 意欲 の低下等 、深 刻な問題である。 そこで、 凍害回 避策及 び耐凍 性台木を利用した総合的な対策技術を確立する。 区 評価結果 分 5点 4点 3点 2点 1点 平均点 必要性 3人 3人 有効性 3人 2人 1人 4.3 効率性・妥当性 1人 4人 1人 4.0 総合評価 2人 4人 4.5 4.3 1 . 近 年 の 異常 気 象 に よ る モ モ の樹 勢衰 弱・枝 幹の枯死 の原因解 明と対 策は、重 要で解決 を急 助言・指 摘事項等 ぐ課題である。台木や資材の効果を実証する試験であり、成果が上がる可能性は高い。石 灰乳以外 の資材 も検討 した方 が良い。 2.開 発した台 木を 確保する シス テムの構築も研究計画に盛り込んだ方が良い。 課題名 課題の 概 要 夏季の異常高温に対応したブドウの果実障害防止技術の開発 夏 季 の 異 常高 温 の 影 響 と 考 え られ る果 肉軟化 、果房の 萎凋等の 果実障 害が増加 傾向にあ る。 こ の た め 、 夏季 ~ 秋 季 に 成 熟 す るト ンネ ル・無 加温栽培 における 果実障 害の発生 原因を明 らか にし、 防止技術 を確 立する。 区 評価結果 分 5点 4点 3点 2点 1点 平均点 必要性 3人 3人 4.5 有効性 2人 4人 4.3 効率性・妥当性 2人 4人 4.3 総合評価 2人 4人 4.3 助 言 ・ 指 1 . 気 候 温 暖化 の 傾 向 は 続 く と 予想 され ている 。高温下 で果実生 育を阻 害する原 因を明ら かに 摘事項等 して、防止技術を確立し、普及させることは喫緊の重要課題である。また、コスト面も検 討が必要 である 。 課題名 ブドウ安定生産のための施肥方法と土壌改良方法の改善 課題の 概 要 高品質な果実を安定生産するために、樹の生育と果実の成熟に合わせて、効率的に肥料成 分を吸 収させる ため の肥料の 分施 技術の確立を目指す。 区 評価結果 分 5点 4点 3点 2点 1点 平均点 必要性 3人 3人 有効性 3人 2人 効率性・妥当性 2人 4人 4.3 総合評価 2人 4人 4.3 4.5 1人 4.3 1 . 岡 山 県 の主 要 果 樹 で あ る ピ オー ネの 高品質 化・安定 生産のた め、主 要産地で の土壌実 態を 助言・指 摘事項等 把握するとともに、樹齢、土性、気象を総合的に解析して、樹勢低下を防ぎ高品質で多収 となる施 肥法を 確立す ること は重要かつ適切な研究課題である。 2.検 討すべき 要因 が多いこ とが 気になる。農家が取り組みやすい施肥法の確立を望む。 課題名 課題の 概 要 夏秋雨除けトマト栽培における高温・強日射に起因する裂果対策 夏秋トマトにおける高温・強日射条件が関係するといわれている裂果の発生要因の洗い出 しと 、その対策 技術 を確立し 、普及性のある技術開発により地域のトマト産地の活性化を図る 。 区 評価結果 分 5点 4点 3点 2点 1点 平均点 必要性 3人 3人 有効性 2人 3人 1人 4.2 効率性・妥当性 2人 3人 1人 4.2 総合評価 3人 2人 1人 4.3 4.5 1 . 異 常 気 象に 対 応 し た 研 究 で 新規 課題 として 適切であ る。優良 品種の 選定は重 要である 。早 急な完成 を期待 する。 助言・指 摘事項等 2 . 高 温 、 強日 射 以 外 の 要 因 も 検討 して はどう か。果実 の成長速 度だけ で原因究 明は可能 か。 また、遮 光処理 が果実 の生育 や品質に影響しないか。 課題名 岡 山 県 の 気 候 に 適 し た オ リ ジナ ル リ ン ド ウ の 新 品 種 育 成 に よ る 連 続 出 荷 体 系 の 確立と栽培技術の改善 これまで継続的にオリジナルリンドウの育種を行ってきており、盆出しと彼岸出し品種を 課題の 概 要 普 及 に 移 し た 。 来 年 度 か ら は 10月以 後に 開花す る晩生品 種の育成 を行う など、開 花期の異 なる オ リ ジ ナ ル リン ド ウ の 品 種 育 成 を行 うこ とで連 続出荷体 系を確立 し、岡 山県のリ ンドウの 生産 額を西 日本一の 産地 とする。 区 評価結果 分 5点 4点 必要性 5人 1人 有効性 5人 効率性・妥当性 3人 2人 総合評価 5人 1人 3点 2点 1点 平均点 4.8 1人 4.7 1人 4.3 4.8 1 . 地 域 適 応性 の 高 い 「 オ リ ジ ナル リン ドウ」 の連続出 荷は農家 の所得 増加に繋 がる有意 義な 研究で、 早急な 技術確 立と栽 培面積の拡大につながる研究成果を望む。 助言・指 摘事項等 2.連 作障害の 回避 のために 、県 北の樹皮を利用するのはグッド・アイディアである。 平成23年岡山県農林水産総合センター農業研究所試験研究課題評価票(概要) <中間評価> 総合評価凡例 課題名 5:優先的に継続することが適当 3:計画変更して継続することが適当 1:中止すべきである 4:継続することが適当 2:継続の必要性が低い 有機栽培における持続的な土壌管理技術の確立 有 機 野 菜 栽培 に お い て 、 養 分 集積 が起 こって いる圃場 での土壌 管理対 策と、養 分集積が 起こ 課 題 及 び らない 施肥方法 の確 立を目指 す。 経 過 の 概 <経過 > 要 (1) 有機質資 材の 成分と窒 素無 機化特性の現地で実態を解明した。 ( 2) 土 壌 ECが 上 昇 し 葉 菜 類 の 発芽 障害 や生育 不良が発 生したハ ウス野 菜圃場で は、点滴 潅水 が 発 芽 不良 の 改 善 に 有 効 な こと が示 唆され た。また 、養分過 剰とな った露地 野菜圃場 で堆 肥 施用を中 止す ると、カ リウ ムが著しく減少することが分かった。 ( 3 ) ハ ウ ス野 菜 栽 培 前 の 土 壌 養分 量を 考慮し た有機質 肥料や有 機液肥 の施用は 、土壌養 分量 が 適正に維 持さ れる傾向 があ った。 (4) 有機水稲 の育 苗に鶏ふ んが 利用できる可能性が見出せた。 区 評価結果 分 5点 4点 3点 2点 1点 平均点 目標達成可能性 4人 2人 3.7 目標達成可能性(阻害要因) 4人 2人 3.7 必要性 5人 1人 3.8 有効性 4人 2人 3.7 効率性・妥当性 5人 1人 3.8 総合評価 6人 4.0 1 . 高 品 質 化や ブ ラ ン ド 化 を 目 指し た有 機栽培 の確立は 重要であ る。有 機栽培を 継続した 時の 養分過剰障害の原因を調べ、その対策の実行で、養分バランスのよい土壌に改善し、収量 を 向 上 さ せ た こ と は 評 価 に 値 す る 。 過 肥 で ECが 上 昇 し た 土 壌 の 改 善 法 も 開 発 し て お り 、 研 究の継続 実施が 妥当と 考えら れる。 助言・指 摘事項等 2 . 堆 肥 施 用を 中 止 し た 圃 場 で カリ 不足 が発生 する研究 成果や鶏 ふん堆 肥の水稲 育苗への 利用 に関する 研究成 果を論 文とし て公表されたい。 平成23年岡山県農林水産総合センター農業研究所試験研究課題評価票(概要) <事後評価> 総合評価凡例 課題名 5:著しい成果が得られた 3:一定の成果が得られた 1:成果が得られなかった 4:十分な成果が得られた 2:見込んだ成果を下回った コンバイン収穫に対応した黒大豆の高品質・省力栽培技術の確立 コンバイン収穫に対応し、高品質、大粒が維持できる黒大豆の省力機械化栽培技術を確立 課 題 及 び し、産 地の維持 、発 展に資す る。 成 果 の 概 <成果 の概要> 要 黒大豆のコンバイン収穫における問題点を抽出するとともに、収穫ロスを少なくできる播 種時期 ・栽植密 度を 明らかに した 。また 、異なる播種時期・栽植密度で灌水と施肥が大粒収量 、 大 粒 率 に 及 ぼす 影 響 を 調 査 し た 。収 穫方 法につ いては、 汚損粒を 回避で きる茎・ 子実水分 と、 その判 定の目安 を明 らかにで きたので、目標は概ね達成した。 区 分 4点 3点 目標達成度 3人 3人 3.5 有効性 (効 果) 3人 3人 3.5 1人 4人 1人 4.0 効率性・妥当性( 費 用対効 果 ) 1人 3人 2人 3.8 効率性・妥当性 (計 画) 2人 4人 3.3 1人 4人 1人 4.0 1人 4人 1人 4.0 評価結果 有効性 (目 的以外 の成果 ) 成果の活用・発展性 総合評価 5点 2点 1点 平均点 1 . コ ン バ イン 収 穫 に 適 し た 播 種方 法を 確立し たことと 、収穫時 期を茎 水分で判 定する簡 便法 助言・指 摘事項等 を見つけたことは意義深い。また、子実の変形要因の一つである扁平粒や奇形粒の原因を 明らかにした点は大きな成果である。高品質化のためには子実の変形を低減する技術の確 立を今後 は望む 。 2. 優れ た研 究成果で ある 。論文でも公表して欲しい。 課題名 集落営農の類型化と育成手法の解明 地理的条件や営農条件等から集落を類型化するとともに、その類型で展開されている既存 の 集 落 営 農 の特 徴 を 整 理 す る こ とに より 、新た な育成対 象集落の 選定と その集落 に適した 集落 課 題 及 び 営農の 育成手法 を解 明し、効 果的な集落営農の育成に役立てる。 成 果 の 概 <成果 の概要> 要 農林業センサスデータを基に、主成分分析、クラスター分析により県内のセンサス集落を 6 類 型 に 分 類し 、 各 集 落 の 特 徴 、地 理的 分布等 を明らか にした。 また、 この内、 集落営農 が実 施 さ れ て い る5 類 型 に つ い て 既 設の 営農 組織へ の調査を 行い、各 類型に おける集 落営農の 課題 や、類 型に適し た育 成方策を 整理 したので、目標はほぼ達成した。 区 分 5点 目標達成度 4点 3点 2点 1点 平均点 4人 2人 3.7 有効性 (効 果) 2人 3人 1人 4.2 評価結果 有効性 (目 的以外 の成果 ) 2人 3人 1人 4.2 効率性・妥当性( 費 用対効 果 ) 1人 3人 2人 3.8 効率性・妥当性 (計 画) 1人 3人 2人 3.8 成果の活用・発展性 2人 3人 3人 2人 総合評価 1人 1人 4.0 4.3 1 . 私 達 の 地域 を 私 達 が 守 る た めの 集落 営農組 織作りを 早急に促 進して 欲しい。 このため の方 策につい ての提 案が必 要であ る。 2 . 集 落 営 農を 6 つ に 類 型 化 し 、類 型ご との特 徴とそれ に適した 営農の 提案、経 済的効果 の試 算を提示 できた ことは 意義深 い。 助言・指 摘事項等 3 . 集 落 営 農設 立 時 に お い て 、 集落 営農 への参 加を検討 している 農家に 対して、 参加によ る経 営状況をシミュレーションにより事前に提示できれば、参加の意思決定に大きな影響力を 持つ。エクセルや線形計画法によるシミュレーション手法の確立は大変評価できる。ツー ルの利用 拡大を 図って ほしい 。こうした手法は、全国的にも先進事例となる。 課題名 ナス栽培におけるミツバチの長期利用技術の開発 課題及び 結実管理 コスト を節減 し高品 質な促成ナスを生産する技術確立する。 成 果 の 概 <成果 の概要> 要 冬期のナス促成栽培の着果処理にミツバチを利用し、ナスの正常果収量を維持する技術を 確立し 、ほぼ目 的を 達成した 。 区 分 4点 3点 目標達成度 3人 3人 3.5 有効性 (効 果) 4人 2人 3.7 評価結果 有効性 (目 的以外 の成果 ) 1人 5人 3.2 効率性・妥当性( 費 用対効 果 ) 4人 2人 3.7 効率性・妥当性 (計 画) 3人 3人 3.5 成果の活用・発展性 4人 2人 3.7 3人 2人 3.8 総合評価 5点 1人 2点 1点 平均点 1 . ナ ス 促 成栽 培 に お け る 省 エ ネと 着果 に関わ る労働コ ストの削 減の技 術として 、空気膜 フィ 助言・指 摘事項等 課題名 ルムとミツバチの利用とを研究期間内に確立させた点は評価できる。開発した技術を、普 及などと の協力 により 、出来 るだけ早く、現場で利用可能な状況にして欲しい。 イチゴ冷蔵庫内連続低温育苗法の開発による低コスト超促成作型の確立 夜 冷 装 置 に 比 べ て 大 幅 に 低 コ ス ト 化 で き 、 イ チ ゴ を 10月 か ら 連 続 し て 出 荷 可 能 な 冷 蔵 庫 内 課 題 及 び 苗低温 処理技術 を開 発する。 成 果 の 概 <成果 の概要> 要 イチゴ超促成栽培において冷蔵庫内低温育苗条件を検討し、慣行栽培よりも1か月半早く から連 続して収 穫を 開始でき る技 術を確立し、ほぼ目的を達成した。 区 分 4点 3点 目標達成度 2人 4人 3.3 有効性 (効 果) 3人 3人 3.5 評価結果 有効性 (目 的以外 の成果 ) 2人 4人 3.3 効率性・妥当性( 費 用対効 果 ) 1人 4人 効率性・妥当性 (計 画) 4人 2人 3.7 2人 3人 3.7 4人 2人 3.7 成果の活用・発展性 総合評価 5点 1人 2点 1人 1点 平均点 3.0 1 .10月 か ら出 荷 で き る イ チ ゴ の超 促成 栽培方 法を確立 したこと は意義 深く、十 分な成果 が得 られたも のと評 価でき る。 助言・指 摘事項等 2.装 置のコス トが 高いこと 等、 この普及の障害となる資材費の低減技術の開発が望まれる。 3.得 られた新 しい 成果につ いて さらにメカニズムの検討を期待する。 課題名 ブランド化を目指した特産花きの品種選抜と栽培法の改善 岡山県の特産的花き品目ブルーレースフラワー、花トウガラシ、クレマチスの栽培技術を 課 題 及 び 確立、 新系統育 成を 行う。 成 果 の 概 <成果 の概要> 要 ブ ル ー レ ース フ ラ ワ ー 、 花 ト ウガ ラシ につい ては、有 望系統を 選抜し た。クレ マチスに つい ては、 剪定方法 によ るつる下 げ作 業省力化の可能性を認めた。 区 分 5点 4点 3点 2点 1点 平均点 目標達成度 4人 2人 3.7 有効性 (効 果) 5人 1人 3.8 評価結果 有効性 (目 的以外 の成果 ) 6人 4.0 効率性・妥当性( 費 用対効 果 ) 3人 3人 3.5 効率性・妥当性 (計 画) 5人 1人 3.8 成果の活用・発展性 5人 1人 3.8 5人 1人 3.8 総合評価 1 . 研 究 期 間内 に ブ ル ー レ ー ス フラ ワー と花ト ウガラシ の有望品 種を選 抜できた ことと、 クレ 助言・指 マチスの 仕立て 方を提 案でき ており、概ね妥当な成果と評価できる。 摘事項等 2 . ブ ラ ン ド化 に 繋 が っ て 行 く かど うか がポイ ントであ り、連携 研究も 含めて明 らかにす べき 課題であ る。 課題名 黒大豆の高品質・安定生産のための土壌・施肥管理技術の確立 黒大豆においては、生産安定や高品質化のための土壌管理法を適正化する技術の開発を目 課 題 及 び 指す。 成 果 の 概 <成果 の概要> 要 黒 大 豆 産 地の 土 壌 実 態 調 査 か ら、 黒大 豆の収 量が低下 する土壌 的要因 を明らか にし、そ の改 善 に 向 け て 窒素 肥 沃 度 を 維 持 す るた めの 連作可 能年数、 窒素肥沃 度が低 下した圃 場での効 果的 な施肥 方法を明 らか にした。 成果 は現地で普及しつつあり、目標は達成した。 区 分 5点 目標達成度 4点 3点 2点 1点 平均点 5人 1人 3.8 有効性 (効 果) 1人 4人 1人 4.0 評価結果 有効性 (目 的以外 の成果 ) 1人 4人 1人 4.0 効率性・妥当性( 費 用対効 果 ) 4人 2人 3.7 効率性・妥当性 (計 画) 4人 2人 3.7 1人 4人 1人 4.0 1人 5人 成果の活用・発展性 総合評価 4.2 1 . 産 地 の 土壌 調 査 か ら 、 各 土 壌に 適合 した施 肥管理や 作付け回 数を提 案できた ことは意 義深 い。特に 、マグ ネシウ ムの効 果が優れていることを見出した点は重要である。 助言・指 摘事項等 2 . 既 に 、 こ の 技 術 は 普 及 段 階 で あ り 成 果 は 評 価 で き る 。 開 発 さ れ た 技 術 が 、 地 域 間 に お け る堆肥利 用促進 と連動 するよ うなシステムと並行して普及できると、より望ましい。