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CLOSE UP
世界初ネットワークサービスオペレーティングシステム
「IIJ SMF(SEIL Management Framework)」概要(第 2 回)
∼新しいスタイルのネットワークサービス提供に向けて∼
IP TECHNOLOGY
マルチホーム 第 7 回
SHORT ESSAY
春
TOPICS
S H O R T E S S AY
春
「IIJ ポストオフィスサービス」に
新機能「MailViewer」を追加
独自ドメイン名対応の
個人向け DNS サーバホスティングサービスを開始
久しぶりに熟睡する。なんどか、地震だ、
けが残る。アメリカの乾いた仕組みは、なに
IIJ は、2003 年 3月 27 日より、企業向けメールホスティングサービス「IIJ ポス
IIJ は、2003 年 3月 26 日より、個人向け DNS サービス「IIJmio シンプル DNS
i i j . n e w s
と起きようとするのだが、どこかでここは機
ごとも素早い。スタンダードも柔軟というか、
トオフィスサービス」の「セーフティ」
と「メール監査」をご利用のお客様を対象
サービス」を開始いたしました。IIJ が運用する DNS サーバをご利用いただく
VOL.53
上の筈、という意識が働いて眠り続ける。
時々の都合で自在である。
に、Web メール機能「MailViewer」の提供を開始いたしました。SSL による
ことにより、ご自宅等で Web サーバやメールサーバの構築、運用を行うお客
通信の暗号化に対応し、自宅や出張先から Web ブラウザを利用して安全か
様にとって最適な DNS 環境を提供いたします。また、新サービスの提供に伴
つ簡単にメールの送受信を行うことが可能となります。
い、IIJmio の各種接続サービスと組み合わせた割引プランも提供いたします。
2
A
0 0 3
P R I L
CONTENTS
SHORT ESSAY…………………………………………………p2
春
ワシントンまで 12 時間、離陸してすぐにワイ
ンを飲んだきり、記憶がない。昼前に空港
ほぼ終日、会議室に閉じ込められて議論を
に着く。今年のワシントンの冬は雪が多く、
する。会議とディナーを終えて、ホテルの部
「IIJ ポストオフィスサービス」に新機能「MailViewer」を追加
「IIJ ダウンロードサイトサービス」を拡充
独自ドメイン名対応の
個人向け DNS サーバホスティングサービスを開始
クロスウェイブ、
「プライベート IP サービス」を提供開始
ホテルのバーで飲み始める。同じように寝
グ サ ービ スで す。 1 9 9 8 年 7 月の サ ービ ス 提 供 以 来 、S M T P 認 証 、
バ構築を行うお客様からの要望に応えて開発いたしました。IIJ がドメイン名
きた」
という。北国の春は、新緑の芽吹き、
付けない日本の友人がバーに来る。一緒
POP/SMTP over SSL など、企業向けメールサービスに必要とされるセキュリ
の維持、管理、プライマリ DNS サーバ、セカンダリ DNS サーバの運用を行
花々の繚乱が一気に始まる。
「ポトマックの
に飲み始める。わずか 2日の滞在、明日は
ティ機能を順次拡充し、高い評価を頂いております。
い、お客様が独自ドメイン名でサーバを公開するために必要な DNS 環境を提
河畔に地対空ミサイルが装備されているか
飛行機だけということで、ウイスキーをどん
ら安全だ」
という。春の陽射しを浴びて、た
どん飲む。グラスを持ち上げると、氷の揺
供いたします。また本サービスは、会員専用ページを通じてオンラインで、
DNS レコード(A レコード、AAAA レコード、MX レコード、CNAME レコード)
■ MailViewer 概要
(*)
の編集が可能となっており、IPv6 環境のお客様にもご利用いただけます。
くさんの人々が公園を散策し、横になった
れる音が聞こえるほど静かなバー。話すこ
料金:無料
りしている。ここには戦争の影すらなく、春
ともせず、ひたすら飲んでぼんやりと漂う
機能:専用 Web インタフェースからのメールの参照・送信・返信・転送・削除
の喜びだけが、感じられる。
■特長
思考に身を任せる。
(*)IIJ ポストオフィスサービスの「セーフティ」および「メール監査」をご利用のお客様に限ります。なお、
本機能のご利用に際してお申し込みは不要です。
「仕事はみつかったの」
「そうねえ」
「なかなか。ワイフは政府の仕事で、収入が
「寝ますか」
少ないし、しょうがないけど、時々アップセッ
セカンダリDNS サーバの両方を IIJ にて運用管理
「IIJ ダウンロードサイトサービス」を拡充
「そうしますか」
椅子から立ち上がると、酔いがまわって、
友人の消息を聞くときりがない。D さんの
部屋に戻り、ベッドに倒れこむ。メッセージ
IIJ は、2003 年 4月22日より、
「IIJ ダウンロードサイトサービス」の機能を拡充
会社はマージされて、会社名も消えてしまっ
ランプがついている。
「暇だから、明日、空
し、最大帯域 1Gbps で同時 4 万セッション規模の Web サーバソリューショ
たのだ。
ンの提供を開始いたしました。また同時に、従来からのサービス品目について
ゴルフしませんか」Dさんからのメッセージ
ディスク容量を 500MB へ拡張いたしました。
MFEED、JPNAP10G サービスの正式サービスを開始
Bさんは、会社の破産の整理をしていたけ
だ。ゴージャスな春を楽しむか。無理だな
IIJ グループ、
企業 VoIP ネットワークのソリューションサービスを開始
ど、次の仕事を探さないと、―」
あ。独り言を呟いているうち、ネクタイをつ
Dさんが、ワイフの故郷であるダブリンで結
けたまま眠ってしまう。
バックボーンを増強
CLOSE UP ………………………………………………………p6
世界初ネットワークサービスオペレーティングシステム
「IIJ SMF(SEIL Management Framewrok)
」概要(第 2 回)
たま行けなかったのだが、祝電を打ったら、
年をとると、自分を眺めているもうひとつの
結婚式のその日に、彼の働く会社がマージ
眼が、だんだん冷ややかになってくる。どん
されることが発表された。結婚式はどうだっ
な忙しさの中にいても、幾ばくかは、自分
たのだろう。彼は、企業統合の過程で、見
の時間があって、途端に冷淡な眼にじっと
・汎用 JPドメイン名(example.jp など)
、gTLD(com、net、org のドメイン名)
(example.com など)の利用が可能
■料金
初期費用:新規ドメイン名登録…………………………………………1,000 円
「IIJ ダウンロードサイトサービス」は、ソフトウェアや動画、音声ファイルなど
登録済みドメイン名移行……………………………………5,000 円
大容量データのダウンロードに特化したホスティングサービスです。従来は
月額料金:IIJmio DSL/SF、IIJmio FiberAccess/SFをご利用のお客様 …500 円
最大 80Mbps までの定型サービスでしたが、今回のサービス拡充により、ギガ
婚式を挙げるからと、招待状をくれて、たま
・Aレコード、AAAAレコード、MXレコード、CNAMEレコードを合計 10レコー
ドまで自由に設定可能
トしている」
港まで送る。もし、一日ずらせるなら、明日
MFEED、IPv6 IX サービス「JPNAP6」の試行サービス期間延長
・独自ドメイン名のお申し込みからご利用までをフルサポート
・独自ドメイン名の維持・管理のために必要となるプライマリ DNS サーバ、
「Aさんは、フライフィッシングに凝っている。
クロスウェイブ、
「広域 IP プラットフォームサービス」を拡充
「IIJmio シンプル DNS サービス」は、固定 IP アドレスを用いて自宅等でサー
屋に戻って、顔を洗う。寝付けそうもなくて、
友人の Dさんは「finally、ゴージャスな春が
「なんだか疲れたね」
TOPICS …………………………………………………………p3
「IIJ ポストオフィスサービス」は、独自ドメイン名に対応したメールホスティン
余程、暗い天候だったようで、迎えに来た
通常料金 ……………………………………………………2,500 円
クラスの広帯域を求めるお客様のニーズに対応できるようになります。
*上記金額には、ドメイン名の登録申請及び維持管理に係る費用を含みます。
*ご契約月の月額料金は日割りとなります。
■概要
■ IIJmio 割引プランの一例
∼新しいスタイルのネットワークサービス提供に向けて∼
IP TECHNOLOGY ……………………………………………p8
マルチホーム 第7回
切りをつけて辞めた。
40 代で職を失うのは、
見据えられる。空港への道は、新緑と花々
どこの国でも大変である。
が春の光と戯れて素晴らしい。
ディスク容量
500MB(2003年4月22日より)
URL
独自ドメイン名対応
その他機能
・同時セッション数設定機能
・アクセス制御機能(ベーシック認証 )
・利用トラフィック・セッション数グラフの提供
「昨夜、飲みすぎた」
INFORMATION ………………………………………………p10
IIJ グループ・ソリューションセミナー定期開催のご案内
IIJ グループ本社移転のお知らせ
SLA 遅延時間の実績
GLOBAL NETWORK…………………………………………p11
金融不況がくれば、ゴージャスなニューヨー
「職を失って、時間があると、飲まなくなる。
クのインベストメントバンクのオフィスは、す
ここの春はグレートだろう。一日くらいずら
ぐにも空席ばかりが眼につく。あっさりと、
せばいいのに」
たくさんの人が職を失う。通信不況となれ
まったく、この春に身を置くことより大切な
ば、あっという間に、いくつもの通信会社の
ことをしているわけでもないのに、慌しく荷
数が減って、いつのまにか昔の通信会社だ
物を持って、空港に入った。
初期費用
月額費用
50,000円
10Mbps
15Mbps
20Mbps
25Mbps
50Mbps
80Mbps
80Mbps∼
IIJmio DSL/SF + IIJmio パーソナルドメイン = 通常 8,600 円 → 7,300 円
IIJmio FiberAccess/SF(ファミリー・マンションタイプ)
+ IIJmio シンプル DNS
= 通常 10,500 円 → 8,500 円
※その他の割引プラン、詳細につきましては、以下にお問い合わせください。
60,000円
80,000円
100,000円
120,000円
220,000円
340,000円
個別見積
※品目変更時は、5,000円の手数料が必要となります。
株式会社インターネットイニシアティブ
鈴木 幸一
= 通常 7,300 円 → 5,300 円
■料金
IIJ バックボーンマップ
代表取締役社長
IIJmio DSL/SF + IIJmio シンプル DNS
IIJ サポートセンター
U R L:h t t p : / / w w w . i i j m i o . j p / g u i d e / o u t l i n e / d n /
T E L:0 3 - 5 2 0 5 - 4 4 3 3 (年中無休 9:00 ∼ 19:00)
IIJ インフォメーションセンター
U R L:h t t p : / / w w w . i i j . a d . j p /
E - m a i l:i n f o @ i i j m i o . j p
T E L:0 3 - 5 2 0 5 - 4 4 6 6 (土日祝日除く 9:30 ∼ 17:30)
E - m a i l:i n f o @ i i j . a d . j p
2
3
TOPICS
TOPICS
クロスウェイブ、
「プライベート IPサービス」を提供開始
クロスウェイブ、
「広域 IP プラットフォームサービス」を拡充
MFEED、
IPv6 IX サービス「JPNAP6」の試行サービス期間延長
IIJ グループ、
企業 VoIP ネットワークのソリューションサービスを開始
クロスウェイブは、2003 年 4月1日より、アライアンスパートナー(* 1)向け新サー
クロスウェイブは、2003 年 4月1日より、
「広域 IPプラットフォームサービスプレ
インターネットマルチフィード株式会社(以下、MFEED)
は、2002 年 6月に開
株式会社ネットケア(以下、ネットケア)
は、2003 年 4月 2 日より、企業 VoIP
ビス「プライベート IP サービス」の提供を開始いたしました。アライアンスパー
ミアム」に県間ポート(*1)を追加しました。これまで提供してきた地域ポート(*2)
始した「JPNAP6」の試行サービス期間を 2003 年 9月末まで延長することと
ネットワークのソリューションサービス「オペレーションサポートサービス/IP テ
トナーとともにセキュアなネットワークサービスを提供することにより、全国に
と組み合わせてご利用いただくことにより、お客様の幅広いご要望に柔軟に
いたしました。
レフォニー」の提供を開始いたしました。IIJ グループにおいて培ってきたネッ
数拠点から数十拠点をもつ中堅企業の広帯域ネットワークの活用を支援いた
応じて、月々のご利用料金や拠点毎にご利用可能な帯域など、よりバリエー
します。
ションに富んだ効率的なネットワーク構築が可能となります。
(* 1)設定・導入・運用・保守などトータルなネットワークサービスを提供する代理店
「広域 IP プラットフォームサービス」は、イーサネット技術をベースとする大容
トワーク運営支援事業のノウハウを結集し、コンサルティングから機器選定、
今後も本試行サービスの提供を通じ、IPv6 市場の更なる発展に寄与すると
システム構築・導入、監視・運用・保守に至るまでの総合的な VoIP ソリュー
ともに、次世代ネットワークの品質確認・検証および運用技術の蓄積・確立
ションを提供します。
を行ってまいります。
本サービスは、電話系ネットワーク運用管理とデータ系ネットワーク運用管理
「プライベート IP サービス」は、NTT 東日本・西日本のフレッツシリーズのアク
量・広帯域バックボーンの足回りとして、 NTT 東日本・西日本のフレッツ・シ
セス回線を利用することにより、インターネットを介さず、イーサネットをベース
リーズなどブロードバンドアクセス回線を利用しています。インターネットから
■ JPNAP6
としたクロスウェイブのバックボーンに接続し、IPSec 技術を活用してセキュ
独立したユーザ専用の完全閉域網を構築し、強固なセキュリティを確保した
概
企業内ネットワークの構築を可能とします。更に、高度なセキュリティやプロ
サ ービ ス 品 目 :Fast Ethernet(100Base-TX)
IP ネットワークに統合することにより、音声・データを統合した新しいコミュニ
トコルの多様性が必要とされる基幹ネットワークには、
「広域 LAN サービス」
ポート利用料金 :試行サービス期間中は無料
ケーションを可能とし、ビジネスのスピードアップや生産性の向上を実現いた
を組み合わせてご利用いただくことも可能です。
接 続 場 所 :NTT 大手町ビルおよび東京サンケイビル
します。
(* 2)
アな閉域網を構築するサービスです。料金は、1 拠点あたり9,800 円∼
と
シンプルな料金体系となっています。
(* 2)NTTフレッツサービスの費用が別途必要です。
アライアンスパートナーは、
「プライベート IP サービス」に自社取扱いのネット
ワーク機器やサービスを付加し、顧客企業に対してソリューションサービスと
して提供することが可能です。さらに、広帯域でセキュアな閉域網の上に業務
(* 1)NTT 東日本・西日本のフレッツ網を東西それぞれ 1 つにまとめることができる10Mbps・100Mbps
毎のポート。更に、
「広域 IP プラットフォームサービス」では、東西のポートを接続可能。提供エリア
は、NTT 東西のフレッツ・オフィスワイドのエリア展開に準じます。
(* 2)1 都道府県毎に通信トラフィックをまとめる10Mbps・100Mbps 毎のポート
アプリケーションやデータベース、ストレージサーバまでトータルなネットワー
クシステムを簡便に構築・提供することも可能となります。
とを統合し、運用・管理・コスト面で多くの課題をかかえる企業にとって最適
要 :IPv6 に対応した分散型インターネット相互接続サービス
MFEED、
JPNAP10Gサービスの正式サービスを開始
フェース対応の IX サービス「JPNAP10G サービス」を正式サービスとして開
企業における電話網の VoIP 化ニーズに伴うネットワークの(再)構築から、電
・構築:運用業務分析、VoIP ネットワーク設計、IP テレフォニー機器選定
など
・運用:電話系業務(電話機設置/保守等を含む)
、ネットワーク運用管理
始いたしました。
【従来の広域IPプラットフォームサービスプレミアム】
■概要
話系業務運用までを含めた運用管理サービスを提供します。
MFEED は、2003 年 4月 1 日より、商用 IX では国内初となる 10Gbps インタ
■県間ポート活用イメージ
な VoIP ソリューションを提供するために開発されました。既存の電話環境を
今後、クロスウェイブでは、
「プライベート IP サービス」のサービス提供チャネ
ルの拡大に向けて、アライアンスパートナーを積極的に募集してまいります。
MFEED では、本格的なブロードバンド時代をむかえ、爆発的に増加している
地域ポート
県間ポート
■サービス構成概要
VPNルータ
VPNルータ
VPNルータ
各県毎に、地域ポートをご契約
いただく必要がありました。
アライアンス
パートナー
T E L:0 3 - 5 2 5 9 - 6 3 1 0
バックボーンを増強
2】
【県間ポートを活用すると… クロスウェイブ
地域IP網
下記の通り、バックボーンを増強いたしました。
インタフェース :10 ギガビットイーサネット
(10GBase-LR)
NTT東西
フレッツ・ADSL、Bフレッツ、
フレッツ・ISDN
VPNルータ
E - m a i l:p r e s s @ i i j . a d . j p
できます。
1 】
【県間ポートを活用すると… ■ JPNAP10G サービス
地域IP網
U R L(NetCare)
:h t t p : / / w w w . n e t c a r e . c o . j p /
きるほか、いずれの拠点においても同一のメニューと料金で利用することが
地域IP網
クロスウェイブ
バックボーン
認証システム
検証ならびに運用技術の蓄積・確立を行ってきました。
ンケイビル内)においてサービスを提供しており、利用者は接続場所を選択で
NTT東西
地域IP網
U R L( I I J ):h t t p : / / w w w . i i j . a d . j p /
JPNAP サービスは、東京大手町の MFEED 拠点(NTT 大手町ビル内、東京サ
フレッツ・ADSL、Bフレッツ、
フレッツ・ISDN
VPNルータ
IIJ グループ 広報室
JPNAP10G サービスを試行サービスとして提供し、ネットワーク品質の確認・
<サービス提供範囲>
Closed
Network
高速大容量トラフィックを安定して効率的に交換するために、2003 年 1月から
VPNルータ
VPNルータ
料
初期費用
アライアンス
パートナー
・顧客企業の各拠点に設置するVPN ルータ間で IPSec 技術を利用したセキュアな閉域網を構成し
ます。
・クロスウェイブの運用ノウハウを駆使した大容量バックボーンを利用します。
・アクセス回線には、NTT 東日本・西日本のフレッツシリーズを利用します。
3月11日
増速・
構成変更
東京 − 横浜第2DC STM-4c×2
横浜第2DC − 有明 STM-4c×2
↓
東京 − 横浜第1DC STM-16c(*)
横浜第1DC − 横浜第2DC STM-16c(*)
横浜第2DC − 有明 STM-16c(*)
3月12日
新設
大阪 − 福岡第1DC STM-4c
3月19日
増速
東京第2DC − JPNAP
1Gbps×5 → 1Gbps×6
3月27日
増速
東京 − 札幌第1DC STM-1×3 → STM-4c
有明 − 仙台第1DC STM-1×3 → STM-4c
札幌第1DC − 仙台第1DC STM-1 → STM-1×2
東京 − 有明 STM-16c×2 → STM-64c
東京 − 東京第2DC STM-16c×2 → STM-64c +STM-16c
有明 − 東京第2DC STM-4c×2 → STM-64c
4月3日
増速
東京 − 名古屋第1DC
金 :1 ポートあたり料金
100,000 円
月額基本料金 4,000,000 円(2 ポート目以降は 3,600,000円)
最低2つの県間ポート
(NTT東日本、NTT西日本各1ポート)で、
全国をカバーできます!
拠点の多い県は、県専用の地域ポートで、
拠点の少ない県は、まとめて県間ポートで
カバーすることにより、お客様にて、ご自由
にアレンジいただけます。
インターネットマルチフィード株式会社 営業部
U R L:h t t p : / / w w w . m f e e d . a d . j p /
T E L:0 3 - 3 2 8 2 - 1 0 3 0
E - m a i l:i n f o @ m f e e d . c o . j p
営業・アライアンスパートナー問合先
株式会社クロスウェイブ コミュニケーションズ プライベート IP サービス事務局
4
STM-4c×2 → STM-16c
(*)
クロスウェイブの回線を利用しています。
U R L:h t t p : / / w w w . c w c . c o . j p /
株式会社クロスウェイブ コミュニケーションズ
T E L:0 3 - 5 2 0 5 - 4 5 0 0
U R L:h t t p : / / w w w . c w c . c o . j p /
E - m a i l:p i p @ c w c . c o . j p
E - m a i l:i n f o @ c w c . c o . j p
最新のバックボーン情報は
URL:http://www.iij.ad.jp/network/
5
世界初ネットワークサービスオペレーティングシステム
「IIJ SMF(SEIL Management Framework)
」概要(第 2 回)
∼新しいスタイルのネットワークサービス提供に向けて∼
2 0 0 3 年 2 月 1 9 日、I I J は“ 世 界 初 ”となるネットワークサービスオペレーティング システム「 I I J S M F 」を 発 表 いたしました。
前 回 の i i j . n e w s v o l . 5 2( 2 0 0 3 年 3 月 号 )で は 、S M F に お ける概 念 的 な 説 明 を 記 載させ て いただきました が、
今 後 はより具 体 的 な S M F の 実 現 技 術とその 適 用 に つ いて 触 れて いきます。
本 稿 で は 、従 来 型 モ デルと S M F モ デル を 比 較しな がら、S M F 最 大 の 特 徴 である「 プラグ アンド・ジョイン 機 能 」に つ いて
詳 細 をご 説 明 いたします。
従来型モデルとSMF モデル
SMF では、1 プラグアンド・ジョイン、2 サービス・コントロール、3 サービ
ス・オンデマンドを実現するために、サービスを決定付ける終端装置である
“機器”に対するアプローチが、従来と全く異なっています。
●従来型モデル
初期設定
●SMFモデル
設定変更
監視・運用
(3)uSUP(User SUP)
サーバ
ISP・キャリアサービス毎/SIer・NIer 毎/ユーザ毎に設置されるサー
バです。SEIL が最終的に動作するための情報(User Config)
を
SEIL へ配信します。
(4)User Interface(UI)
uSUP 上に展開されるSEIL 設定インタフェースです。SMF が提供する
数々の API
(Application Interface)
を用いて、自由に作成可能です。
User
Network
IIJ
User:B
User Interface
SEIL
Management
Framework
初期導入
iSUP
DataBase
設定・変更
uSUP
・自動化
・非同期化
監視・運用
監視モジュール
Network
User
Interface
User
Interface
User
Interface
Network
UI:A
0001
0005
SEIL/neu
UI:B
uSUP:A
User
Interface
iSUP
UI:C
uSUP:B
0004
1
SMF によるネットワークサービスの提供
iSUP
iDB
Pull Request
Response
シリアル、IDチェック
Initial Config
SSLによる
暗号化と相互認証
uSUP
NTTフレッツモデル対応の SMF では、表 1 のような ISP・キャリアサービス
上での適用が可能となり、本プラグアンド・ジョイン
(Auto Configuration)
機能により、お客様のネットワークサービスセットアップ費用を激減すること
が可能になります(2003 年 6月予定)
。
uDB
Pull Request
デリバリー
Response
シリアル、IDチェック
User Config
サービスアダプタ
対応アクセス回線
SEIL/neu 2FE
NTT東日本/NTT西日本
・フレッツ・ADSL 1.5Mタイプ
・フレッツ・ADSL 8Mタイプ
・フレッツ・ADSL モア
・Bフレッツビジネスタイプ
・Bフレッツベーシックタイプ
・Bフレッツニューファミリータイプ
・Bフレッツマンションタイプ
SSLによる
暗号化と相互認証
0005
0001
0003
0004
0002
図2:SMFシステムコンポーネント
◆ サービスアダプタ
(SEIL シリーズ)の出荷
SMF に対応した SEIL の出荷は通常と異なります。IIJ にて、SEIL にユ
ニークに付けられたシリアル番号をキーとし、対象の SEIL がどこの
uSUP に対応した SEIL であるかを、iSUP へ登録します。その後、シリ
アル番号で厳密に管理された上で、SEIL はユーザの指示に従い、目的
の場所へ出荷されることになります。
プラグアンド・ジョイン
(Auto Configuration)
の基本動作
SMF では、4 つの重要なシステムコンポーネントを、ワークフローの中に組み
前段での 4 つのシステムコンポーネントと出荷におけるワークフローで SMF
込み連動させることによってネットワークサービスを提供します。
(図 2)
の準備が整います。
◆ SMFシステムコンポーネント
図 2 での User B は、uSUP が提供するUI に対して対象となるSEIL(シリ
(1)
サービスアダプタ
(SEILシリーズ)
アル番号:0002、0003)の設定を行い、この作業と全くの非同期で、SEIL
プラグアンド・ジョイン機能(Auto Configuration)
を実現するため、 (シリアル番号:0002、0003)
に uSUP B に到達する情報を iSUP へ入力し、
工場出荷時の状態において、iSUP サーバへ到達可能となるための
出荷します。
(入力は IIJ、もしくは IIJ が提供する専用インタフェースにてユー
情報(Start-up Config)
と、各 SUP サーバとの通信を保護するため
ザが行います)
のセキュリティ情報(認証鍵や証明書)
を保持しています。
その後は、
1 SEIL がネットワークに繋がれた時点で、自動的に iSUP に接続し、
(2)iSUP(Initial SUP)
サーバ
IIJ に設置される唯一のサーバです。SMF に対応した SEIL がネット
uSUP に接続する情報(Initial Config)
を得ます。
(iSUP サーバは実際
ワークに接続されると、まず必ずこの iSUP へ接続されます。iSUP は
のユーザの情報を保持、提供するのではなく、uSUP サーバへの到達
SEIL がユニークに保持する
「シリアル番号」
を元に、ISP・キャリア
情報のみを SEIL に提供します)
2 SEIL は自身の情報を更新し、uSUP へ接続。最終的に User B が設定
サービス毎/SIer・NIer 毎/ユーザ毎に設置される uSUP サーバへ
到達可能になるための情報(Initial-Config)
をシリアル番号に対応
した情報(User Config)
を得て、ネットワーク接続を開始します。
した各々の SEIL に配信します。
プラグアンド・ジョイン機能の完成です。
6
uDB
iSUPへ登録後、出荷
図1:SMF 概念図
図 1 は SMF におけるシステム概念図です。
従来型モデルのネットワークサービスプロセスにおいては、初期の導入設
定、導入後の設定の変更、監視・運用などを常にユーザが機器と1 対 1 で
対話しながら行っていました。これは telnet や、シリアル接続によって機器
へログインし、設定を施すシーンなどが相当します。
これに対して SMF モデルでは、ユーザとのインタフェースは SMF が提供す
るUser Interface(UI)一つとなり、機器との対話は SMF の中で自動的に、
かつ非同期にて完了するプロセスを提供します。
ネットワークへの接続
SUP
2
Network
・自発的アクション
UI
コンフィグレーション設定
非同期
シリアル番号0002は、
uSUP Bへ到達する
ための情報をiSUPへ
出荷時に登録
uSUP:C
0002
0003
SEIL/neu
0001:uSUP A
0002:uSUP B
0003:uSUP B
0004:uSUP C
0005:uSUP A
NTTフレッツ回線の利用における各接続情報は、
(1)Start-up config(工場出荷時の SEIL)
として、
SMF は、SEIL がネットワークに接続され、iSUP、uSUPと自動的に通信を
IIJ が提供するPPPoE ID/Password
することにより実現しています。SEIL から自律的に通信を始め、またそれ
(IIJでは、SEIL が iSUP へ接続するために、SMF に対応した SEIL か
らの通信はすべて暗号化され行われているのが大きな特徴です。この一
らの接続要求に対して、一時的に IP アドレスを割り当て、iSUP への到
連のやり取りを SUP(SEIL Upgrade Protocol)
と呼び、SUP 通信によって、
達性を確保します)
Auto Configurationを実現しています。
(図 3)
(2)
Initial Config
(uSUP 接続するための情報)
としてのPPPoE ID/Password
となり、NTT フレッツ網の特性を活かした手段を使用しているモデルと
uSUP
Httpsによるアクセス
なります。
Auto Configuration セットアップシーケンス
設定、
ネットワーク接続完了
図 3:SMF セットアップシーケンス
ここではより具体的に回線サービスと組み合わせてみます。
S M F は 回 線 サービスを 問 わない「 仕 組 み 」を 提 供します が、A u t o
Configurationを実現する
「手段」は回線サービスごとに異なります。
例えば、N T T フレッツ回 線 によるインターネットの 接 続 にお いては 、
iSUP/uSUPとSEIL のやり取りに PPPoE セッションの切り替えを用います。
(図 4)
0002
Initial config
・uSUP Bへ接続するための
UI:B
iSUP
User config
・最終的な
PPPoE ID
Password
・その他すべての
設定情報
PPPoE ID
Password
uSUP:B
0002
0003
インターネット
各種ISP
・インターネット接続サービス各種
各通信キャリア
・IP-VPNサービス各種
表1:SMFフレッツモデル適用サービス
SMF におけるプラグアンド・ジョイン機能(Auto Configuration)概要をご理
解いただけたでしょうか。
単純な機器としての機能だけでは到底実現できないソリューションを、IIJ
では、様々なネットワークサービスプロセスと組みあわせることで、一つのシ
ステムとして完成させています。
次回は、IIJ が開発中のサンプル User Interface などを掲載しながら、サー
ビス・オンデマンド、サービス・コントロールについてご説明いたします。
ご期待ください。
1
2
クロスウェイブコミュニケーションズ
・広域IPプラットフォームサービス/Premium
・広域IPプラットフォームサービス/Standard
NTT東日本/NTT西日本
・フレッツグループアクセス
・フレッツオフィスワイド・フレッツオフィス
NTT フレッツモデルにおける SMF
IIJ
対応サービス
インターネットイニシアティブ(IIJ)
・IIJ DSL/Fサービス
・IIJ FiberAccess/Fサービス
・CDNプラットフォーム
フレッツ網
0003
図 4:SMFフレッツモデル
0002
PPPoEセッションの
切り替え
お問い合わせ先
IIJ インフォメーションセンター
U R L
T E L
E-mail
http://www.iij.ad.jp/
0 3- 52 05 - 446 6(土日祝日除く9:30 ∼ 17:30)
[email protected]
7
ISP側
マル チ ホ ーム
技術
連載
第7回
Layer 2 ネットワーク設計
(Layer 2 二重化構成)
バランシング基本型の問題点の解決法 1
HUB1-HUB2 間の切断に耐えられるようすするにはどうすれば
第一の解決法とは Private アドレス空間に応じて Global アドレ
良いでしょうか?この問題を解決する最も簡単な構成を作って
スを割り当てるという方法です。Private アドレス空間として
みます。まず、HUB1-HUB2 間の接続を 2 本にします。ただし、
192.168.0.0/16 と 10.0.0.0/8 を利用しているものとします。
このままでは Layer 2 loop が発生してしまいます。そこで、この
FW1 にて Private アドレス空間 192.168.0.0/16 に対するGlobal
2 本のリンクを FEC(Fast Ethernet Channel)
などのチャネル接
アドレスを x.x.x.1とし、10.0.0.0/8 に対するGlobal アドレスを
続するか、STP(Spanning Tree Protocol)
を利用して Layer 2
x.x.x.129 に設定します。この設定により、192.168.0.0/16を利
loop の防止と冗長化をはかります。
(図 9)
用して いるユーザトラフィックは A R 1 - R 1 回 線を 利 用し、
ISP側
AR1
見ての通りこの構成では HUB が故障するとバックアップがで
明してきました。八方美人とも言えるバランシング基本型の問
きません。せっかくルータや回線を二重化しているにも関わら
題点と解決法について解説したいところですが、その前に今ま
ず 1 台の HUB の故障によりすべてのサービスが停止してしま
R1-HUB1 間が切断するとR1 の LAN 側 I/F が downし、インター
で触れてこなかった LAN 側の構成を見ていきたいと思います。
う構成となり、あまりお勧めできる構成とは言えません。
(図 3)
ネットから入ってくるトラフィックはダイナミックルーティングにより
ISP側
AR1
専用線
専用線
今までは ISP 側とユーザ側との接続に関してマルチホーミング、
R1
バックアップ、バランシングについて説明してきました。もう少し
ユーザ側に踏み込み、Firewallとの接続をどうすれば良いの
FW1
ISP側
FW2
AR1
ユーザ側
AR2
専用線
Active
Layer 2 ネットワーク設計
(HUB2 台構成)
R1
R2
HUB1
HUB2
FW1
FW2
それでは、次にHUBを2 台用いてみます。R1-FW1 間にHUB1
す。
(図 1)
を、R2-FW2 間に HUB2を設置し、HUB1-HUB2をカスケード
R1
FW1
(Active)
専用線
R2
R1
Global
DMZ
FW2
(Standly)
HUB1
FW1
FW1
Active
R2
HUB1
HUB2
個々の変更を避け、管理者がバランスの調整ができるように
10.0.0.0/8
ユーザ側
FW1
FW2
ンシングの調整を容易にすることもできます。この方式では
よりスタンバイ動作よりアクティブ動作へと変更されます。これ
ルを使う場合にはその時間に応じて HSRP/VRRP のタイマー
によりFW2-HUB2-HUB1-R1を経由してインターネットに出てい
のチューニングを行う必要があります。
(2)ICP(Internet Cache Protocol)等を利用した分散 proxy
は、比較的安価なサーバを構築し、ICP などを利用して 2 台の
第一の解決法で解決できない事例として、Private アドレス空
法もあります。この場合にはクライアントの proxy 設定を変更す
間に proxy サーバが 1 台しかないケースです。
(図 13)
る必要がありません。また、バランシング調整は ICP パラメータ
ISP側
AR1
↓x.x.x.128/25
R1
R2
HUB1
HUB2
FW1
FW2
proxy
バランシング基本型の問題点
● HUB1 が故障した場合
設置します。
R2
HUB1
HUB2
FW1
FW2
トから入ってくるトラフィックはダイナミックルーティングによりR2
して 1 つの線で結ばれていますが、実際には HUB などの
に迂回され HUB2 に流れていきます。FW1 は HUB1 の down
Layer 2 機器を介して接続されます。これらの Layer 2 機器の接
を検知し、FW2 に対してアクティブになるように通知します。
続形態によってバックアップなどの安全性に影響を与えます。
FW2 は FW1 の通知によりスタンバイ動作よりアクティブ動作へ
法について解説しました。ネットワーク設計において Layer 2
Private:Global=n:1 の設定は可能ですが、Private:Global=1:n
の設定や proxy 等のアプリケーション利用に至るまで幅広い
LAN 側に流れるトラフィックをうまくバランスすることが難しい」
の設定はできないため、この proxy サーバのトラフィックは 1 本
分野の様々な技術を利用してネットワーク設計がなされている
という点です。バランシング基本型の完成形である図 9を用い
の回線に片寄ってしまいます。
ことに気付かれたのではないでしょうか?
このような場合の解決法は 2 つあります。
次回はマルチサイトにおけるマルチホーミングや運用ポリシー
におけるSTP からLayer 3 のダイナミックルーティング、Firewall
Active
ユーザ側
図 7:Layer 2 ネットワーク設計(HUB2 台構成:FW1-HUB1 間切断時)
Private アドレス空間にあるPC などのクライアントからインター
ネットにアクセスする際に Firewall にて Global アドレスに変換
に基づくバランシングなど、今まで説明してきたシングルサイト、
● proxy サーバを撤去する
されてインターネットに存在するサーバにアクセスされます。この
● HUB1-HUB2 間が切断した場合
proxy サーバがキャッシュのためだけに利用されている場合に
の I/F のアドレスが利用されるケースがほとんどです。インター
は撤去を検討することで解決法 1(前掲の図 12)
と同様の構成
HUB1-HUB2 間が切断するとHUB1、HUB2 は同じネットワー
ネット側から見ると1 つのアドレスからアクセスがあるように見え
を実現してバランシングをはかることができます。インターネット
くなったことを HSRP(Hot Standby Router Protocol)
または
クでありながら通信ができなくなります。これにより、この区間
ます。バランシング基本型ではインターネットからLAN 側に流
アクセス回線がブロードバンド化する以前に導入された proxy
VRRP(Virtual Router Redundancy Protocol)
により検知し、
を通常利用している AR2-R2-FW1 への通信ができなくなり、
れるトラフィックはユーザ利用空間 x.x.x.0/24 のうち、前半
サーバであった場合はサーバのパフォーマンスの問題などでレ
VIP(Virtual IP address)
を R2 に切り替えます。FW2 の
バックアップすることができません。また、R1,R2 共に HUB1-
x.x.x.0/25を AR1-R1 回線を利用し、x.x.x.128/25を AR2-R2
スポンスを遅くしているケースがありますので、この方式で問題
default route は VIP に向けられているため、LAN 側からイン
HUB2 経由での通信ができなくなるため HSRP または VRRP
回線を利用するように設定します。このとき、FW1 の Global ア
解決できるだけでなくレスポンスも向上するメリットが得られる
Layer 2 ネットワークで最も簡単なものは 1 台の HUB でネット
ターネットへのトラフィックは FW2-HUB2-R2を経由してインター
によりVIPをそれぞれのルータで持つことになるような誤動作
ドレスが x.x.x.1 であれば AR1-R1 回線のみしか利用されず、う
こともあります。
ワークを構築するものとなります。
(図 2)
ネットへ出ていきます。
(図 5)
を起こします。
(図 8)
まくバランシングされません。
(図 11)
ISP側
AR1
AR2
ISP側
AR1
ISP側
AR2
AR1
ISP側
AR2
AR1
シングルポリシー、マルチホームとは異なる形態を取り上げさ
せて頂きます。
とき、変換されるGlobal アドレスは Firewall のインターネット側
と変更されます。R2 は HUB2-HUB1 経由で R1と通信ができな
Layer 2 ネットワーク設計
(HUB1 台構成)
今回は LAN 側の構成とバランシング基本型の問題点と解決
て説明します。
HUB1 が故障するとR1 の LAN 側 I/F が downし、インターネッ
Global セグメントにおけるルータとFirewall は 1 つのセグメントと
ユーザ側
図 13:バランシング基本型の問題点の解決法 1 で解決できない事例
説します。バランシング基本型の問題点とは「インターネットから
R1
に対応することはできません。
次回に向けて
さて、次にバランシング基本型の問題点と解決法について解
専用線
などのチューニングにより実現します。この方式では 2 台目を
導入することにより1 台目の proxy サーバの負荷が下がること
AR2
x.x.x.0/25↓
x.x.x.1
AR2
このネットワーク構成では Global セグメントには Firewallとルー
この構成における、代表的な故障時の動作を見ていきます。
グを実現しますので同時に 2 つ問題を解決します。
は FW1 の管理者が自由に設定できるため、クライアントの変
はありませんので、同時に proxy サーバのパフォーマンス不足
このとき、STP などのネゴシエーションに時間のかかるプロトコ
に対するサービスを行う公開 Web サーバなどを設置します。
レスごとに 2 台の proxy サーバのアドレスを設定することでバラ
proxy サーバを協調させることによりバランシングを実現する方
してアクティブになるように通知します。FW2 は FW1 の通知に
図 4:Layer 2 ネットワーク設計(HUB2 台構成)
Private セグメントには PC 等のクライアントや内部向けサーバを
2 台の proxy サーバを利用する方法があります。クライアント
バランシング基本型の問題点の解決法 2
R1
ユーザ側
タ以外に接続する機器はありません。DMZ にはインターネット
はサーバのパフォーマンス不足などの理由で必然的に proxy
proxy サーバのパフォーマンス不足の解決と同時にバランシン
図10:Layer 2ネットワーク設計
(Layer 2 二重化構成:HUB1-HUB2 間切断時)
専用線
(1)
クライアントごとに proxy サーバを設定
FW2
ユーザ側
AR1
ユーザ側
proxy サーバにパフォーマンス不足などの要因がない場合に
図 6:Layer 2 ネットワーク設計(HUB2 台構成:R1-HUB1 間切断時)
FW2
proxy2
図 14:バランシング基本型の問題点の解決法 2
proxy サーバを増設し、クライアントの proxy 設定の変更により
図 12:バランシング基本型の問題点の解決法 1
ISP側
図 1:Firewallとの接続
proxy1
FW2
を利用
されること以外に変更はありません。
(図 7)
HUB2
FW1
専用線
きます。インターネットから入ってくるトラフィックは FW2 が利用
R2
HUB2
x.x.x.129
HUB2
更無しにトラフィックコントロールを行うことができます。
AR2
専用線
Private
ユーザ側
x.x.x.129
FW1-HUB1 間が切断するとFW1 はこれを検知し、FW2 に対
AR2
専用線
専用線
HUB1
また、Private アドレス空間とGlobal アドレス空間の n:1 の対応
ISP側
ISP側
AR1
HUB1
proxy サーバの自動設定機能などを利用し、クライアントのアド
● FW1-HUB1 間が切断した場合
して 1 つの Layer 2を構築します。
(図 4)
AR2
専用線
x.x.x.1
このように Layer 2 の二重化をはかることにより、HUB1-HUB2
ユーザ側
バイ構成とし、FW1をアクティブ側、FW2をスタンバイ側としま
x.x.x.1
R2
サーバを増設する必要が出てきます。この場合は単純に
R2
図 9:Layer 2 ネットワーク設計(Layer 2 二重化構成)
専用線
(demilitarized zone)
を設けます。FW1とFW2 はホットスタン
AR1
FW2
AR1
の Global セグメントを設けます。また、FW1-FW2 間には
ISP側
FW1
す。
(図 10)
ユーザ側ルータ
(R1,R2)
とFirewal(FW1,FW2)
との間に 1 つ
G l o b a l セ グメント以 外 に P r i v a t e セ グメントと D M Z
HUB2
ユーザ側
図 3:Layer 2 ネットワーク設計(HUB1 台構成:障害時)
ば同様に構成を組むことが可能です。
HUB1
R1
間の 1 本が切断してももう一本を利用してバックアップされま
かを見ていきましょう。ネットワーク構成としてはバランシング基
本型を利用して説明します。ルータを二台利用する型であれ
x.x.x.128/25
192.168.0.0/16
HUBの故障により
全ての通信が停止
HUB
x.x.x.0/25↓
ネットへ出ていきます。
(図 6)
R2
x.x.x.128/25
R1
AR2
FECまたはSTP
R2 に迂回され HUB2 に流れていきます。R2 は HUB2-HUB1
へのトラフィックは FW1-HUB1-HUB2-R2 を経由してインター
x.x.x.0/25↓
proxy サーバでウイルスプロテクションなどを行っている場合に
R2
route は VIP に向けられているため、LAN 側からインターネット
専用線
AR1
専用線
R1
により検知し、VIP を R2 に切り替えます。FW1 の default
Firewallとの接続
AR2
利用するようになり、バランシングが実現します。
(図 12)
AR2
ISP側
経由で R1と通信ができなくなったことを HSRP または VRRP
AR2
10.0.0.0/8を利用しているユーザトラフィックは AR2-R2 回線を
● R1-HUB1 間が切断した場合
前回まで 3 回に渡ってバランシング基本型の詳細について説
AR1
● proxy サーバを 2 台に増設する
AR2
proxy サーバが URLフィルタやウイルスプロテクション等に利用
専用線
専用線
専用線
専用線
専用線
専用線
x.x.x.0/25↓
R1
R2
R1
R1
HUB1
HUB2
FW1
FW2
Active
8
ユーザ側
図 5:Layer 2 ネットワーク設計(HUB2 台構成:HUB1 障害時)
Active
↓x.x.x.128/25
R1
R2
HUB1
HUB2
FW1
FW2
x.x.x.1
HUB1
HUB2
FW1
FW2
ユーザ側
図 8:Layer 2 ネットワーク設計(HUB2 台構成:HUB1-HUB2 間切断時)
法で解決するしかありません。一番簡単な方法は proxy サー
バを 2 台に増設してそれぞれの Private アドレスを異なる
VIP
FW2
ユーザ側
図 2:Layer 2 ネットワーク設計(HUB1 台構成)
R2
VIP
HUB
FW1
R2
されている場合は撤去するわけにはいきませんので、他の方
有効に利用
されていない
Global アドレスに対応させることです。
(図 14)
このとき、どのように 2 台の proxyを利用するかは proxy サー
ユーザ側
バのパフォーマンスや運用ポリシーなどにより変わってきます。
IIJ 技術本部
ネットワークインテグレーション部 課長
山口 二郎
図 11:バランシング基本型の問題点
9
INF O R M AT IO N
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第1DC
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第1DC
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第1DC
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IIJ
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大阪
福岡
6Mbps
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20ms
有明
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14.63ms 14.48ms 13.50ms 14.30ms 14.19ms 14.04ms 13.65ms 13.61ms 13.61ms 13.36ms
STM-1 : 150Mbps
STM-4c : 600Mbps
STM-16c : 2.4Gbps
IIJ
New York
IIJ
Palo Alto
沖縄
SLA Latency Value
Mean Value
広域LANサービスのユーザー活用事例
(ユーザ様ご講演調整中)
東京
100Mbps
MAE-WEST
ATM
岡山
35ms
15:20−16:20
1Gbps
神戸
遅延時間の統計(2002 年 6 月∼ 2003 年 3 月)
企業内ネットワーク構築のさまざまなご要望に応える豊富なサービスを活用例を交えて紹介します。
大阪
JPNAP
大阪
45Mbps
クロスウェイブ コミュニケーションズ 営業技術部 次長 佐藤 孝則
ラットフォームサービス」、
「プライベートIPサービス」、
さらに2月より稼動開始した大規模データセンターなど、
1Gbps
大阪
第1DC
日時:6/11(水)14:00−16:40
New York
(NYIIX)
PAIX
京都
14:00−15:00
横浜
第2DC
45Mbps
タリーズコーヒー ■
IIJテクノロジー プロフェッショナルサービス部
テクニカルマネージャー(IIJ-SECTメンバー) 加藤 雅彦
名古屋
第1DC
浜松
とセキュリティ運用のTipsを解説。さらに、マネージドセキュリティサービスを中心とするIIJグループの取組み
横浜
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東京電機大 ■
を紹介します
有明
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一ツ橋
インターネット上で広く利用されているプログラムの脆弱性を狙ったセキュリティ被害が増える中で、その対策
テーマ : Network Solution
6Mbps
東京
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Korea
ネットワークセキュリティの対策と運用
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6Mbps
6Mbps
千
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6Mbps
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Malaysia
と、
どのような技術的背景によって高性能かつスケーラブルなサービスを実現することができたか、開発秘話
14:00−15:00
Hong
Kong
JAPAN
西東京
書泉ブックマート ■
Webゲートウェイサービスの紹介とサービスを支える技術
テーマ : Security Solution
仙台
第1DC
浦和
6Gbps
三省堂 ■
高付加価値業務へのシフトが求められる情報システム部門に対してMailゲートウェイサービスがもたらす
埼玉
第1DC
6Mbps
IIJ
Ashburn
IIJ L.A.
1Gbps
熊本
6Mbps
Equinix GigE
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MAE-EAST
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北九州
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15ms
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2002/06 2002/07 2002/08 2002/09 2002/10 2002/11 2002/12 2003/01 2003/02 2003/03
* IIJ 国内バックボーン全体の平均往復遅延時間
セミナー詳細・お申込みは
IIJ グループセミナー事務局
U R L:h t t p : / / w w w . i i j . a d . j p / s e m i n a r /
T E L:0 3 - 5 2 0 5 - 6 3 6 0
E - m a i l:s e m i n a r - i n f o @ i i j . a d . j p
10
SLAの詳細は
URL:http://www.iij.ad.jp/SLA/
GLOBAL NETWORK
IIJ バックボーンマップ(2003 年 4月現在)
※最新のバックボーン情報は、http://www.iij.ad.jp/network/をご覧下さい。
vol. 53 APRIL 2003
発行 株式会社インタ−ネットイニシアティブ
営業企画部 T E L : 0 3- 5 2 0 5 - 6 3 6 0
E - m a i l: i n f o @ i i j . a d . j p
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株式会社インタ−ネットイニシアティブ
本 社 東京都千代田区神田神保町 1-105 神保町三井ビルディング 〒 101-0051
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関 西 支 社 大阪府大阪市西区江戸堀 2 -1-1 江戸堀センタービル 19F 〒 550 -0002
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名 古 屋 支 社 愛知県名古屋市中村区名駅南 1-24-30 名古屋三井ビルディング本館 3F 〒 450 - 0003
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札 幌 支 店 北海道札幌市中央区北三条西 3-1-25 札幌北三条第一生命ビル 〒 060 -0003
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東 北 支 店 宮城県仙台市青葉区花京院 1-1-20 花京院スクエアビル 15F 〒 980-0013
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T E L : 0 8 2 - 5 0 6 - 0 700 E - m a i l : i n f o @ c s . i i j . a d . j p
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(2003年 4月作成)
*表示価格には、消費税は含まれておりません。
* IIJ、IIJ4U、IIJ-MC、IIJ-Tech、SEIL は株式会社インタ−ネットイニシアティブの登録商標または商標です。
*記載されている企業名あるいは製品名は、一般に各社の登録商標または商標です。
九 州 支 店
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