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本書の特徴
10
◉ 蒹葭堂が残した膨大な資料(多彩な人物との交流・博物的コレクション・
出版・著作・書画・趣味)や没後の顕彰の記録を集成の上で分類・出版。
〝博物的知〟をクロスオーバーさせながら
◉ 文系・理系の隔たりを持たず、
物事を視る、蒹葭堂ならではの視点にそった編集・構成。
◉ 各巻に責任編集者を立て、専門分野の研究者による詳しい解説・解題・
論考を収録。
◉ 蒹葭堂関連資料所蔵機関各所にご協力をいただき、第一次資料を徹底蒐
集・網羅し、忠実に影印。リアルさ精緻さを追求した写真とデザインで、
ヴィジュアル的にも充実した全集とする。
◉ 近世の諸分野を研究対象とする研究者にとり、本全集を参照することは、
研究に新たな視点や骨組を提示すること必定。
◉ 現代の博物館・美術館・図書館といった文化施設の祖形・源流を堂々公開。
9
本書をお薦めする方々
28
大学・公共図書館、博物館・美術館・資料館
近世諸分野研究者(歴史・文学・美術・博物学・東西交渉・地理・その他全般)
大阪学に関連する機関
27
各巻構成
平成 年 月刊行済
5
❶ 本草・博物学
❷ 本草・博物学 ︵辰馬考古資料館所蔵︶ 平成 年 月刊予定
❸ 本草・地理歴史考証・物産学 ❹ 蒹葭堂蔵版・蔵書 ❺ 書翰
❻ 詩文・著作
❼ 書画・煎茶・印譜
❽ 蒹葭堂顕彰・年譜・参考文献 平成 年 月刊予定
別巻◉
蒹葭堂日記 近世大坂に現れた異才=木村蒹葭堂。
八
全
近世浪華の知の巨人と称される木村蒹葭堂が残した多面的な業績を
膨大な資料を集め構成する全集を刊行します。
江戸時代、大坂に集った人・物の博物学的蓄積を一堂に公開。
監修 水
❖ 田紀久
・橋爪節也
木村蒹葭堂全集
編集委員 ❖有坂道子・野口隆・嘉数次人・井上智勝・松浦清・多治比郁夫
..........................................................................................................................................................................................
木村蒹葭堂全集
全8巻 別巻1
A4判・上製・函入り
................................................
1 年 1冊の刊行予定
藝華書院刊行
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平成27年9月刊行開始 予価:30,000円∼ 40,000円
................................................
① ISBN978-4-904706-12-1 C3321
② ISBN978-4-904706-13-8 C3321
③ ISBN978-4-904706-14-5 C3321
④ ISBN978-4-904706-15-2 C3321
⑤ ISBN978-4-904706-16-9 C3321
⑥ ISBN978-4-904706-17-6 C3321
⑦ ISBN978-4-904706-18-3 C3321
⑧ ISBN978-4-904706-19-0 C3321
別巻 ISBN978-4-9904055-0-2 C3095
巻
別巻
一
..........................................................................................................................................................................................
お客様各位 弊社は直販のみの販売システムです。ホームページ・メール・ファックス・電話・はがき等で直接ご注文ください。
振込用紙同封の上、商品をお送りします。また書店にご注文される場合、書店様から弊社へ連絡いただけますようお伝えください。
書店様各位 弊社は直販のみの販売システムです。ご注文の場合、ホームページ・メール・ファックス・電話にてお問い合わせ下さい。
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注文書
藝華書院
◉近世大坂に現れた異才・木村蒹葭堂。酒造業を営む町人ながら、本草学者・物産家・画人・篆刻家・文人・著述者・出版者・
好事家・趣味人・蔵書家・蒐集家・博物館および図書館運営者・歴史家・洋学者……。蒹葭堂の知のアンテナは、上記のご
とくあらゆる分野に向けられ、その考察眼はひとつのところにとどまらず、また、各分野の才ある人々と積極的に交流する
中で、膨大な“知的遺産”を生み、われわれのもとに遺した。
◉本全集では、多面的な“顔”をもつ〈浪華の知の巨人〉木村蒹葭堂の活動――江戸時代最大の知の巨人が〈見た・触れた・
感じた・学んだ〉様々なコレクションをはじめ、自身の著作および出版物、書画作品、そして潤沢な人的交流の様を示す資
料を集め、分類・網羅した。その上で解説・解題を付して影印版で余すところなく現代に伝え、これまでその多彩な活動か
ら全貌が掴みにくかった蒹葭堂の業績を未来に遺すことを目的としている。
◉ページの各所から、“知る喜び・学びとることの面白さ”や、“近世浪華の知的にぎわい”が聞こえ、読者の創造的欲求を
も刺激する、個性的な全集としたい。
パンフ.indd 2-3
21
お取扱書店
株式会社
藝華書院
〒113-0033 東京都文京区本郷 1-35-27
Tel : 03-5842-3815 Fax : 03-5842-3816
E-mail : [email protected]
http://www.geika.co.jp
2015/05/13 18:33
﹃木村蒹葭堂全集﹄のお奨め
水田紀久
木村蒹葭堂顕彰会代表
大正・昭和の交、北九州生まれのわたくしではあるが、父親の務めの関係で、長い大阪住まいの
うちに、すっかり地元の近世文人たちのとりこになってしまった。その真っただ中に、代々北堀江で
醸造業を営みながら、その鷹揚無比な人柄と質量ともに並外れた蒐集ゆえに、全国に手広い人脈を持
つ木村蒹葭堂がいた。蒹葭とは浪華の名産芦のことで、はやく海彼の最も古い詩集にも詠まれている。
先年、岩波書店から蒹葭堂研究の小著を出した時も、書名をこれから採った。その博識と多芸と懐の
深さは、脱帽のほかない。
戦後も日が浅い頃、当時はめったに見られぬ『蒹葭堂日記』の、せめて抄写本を拝みたいと、阿
倍野晴明通りの中野操博士の門を叩いたり、はじめ二か年のプリントを拝借に、もとの京大文学部の
野間光辰助教授の研究室に伺ったりして渇を癒した。幸い、船場淡路町の松泉堂中尾堅一郎氏のひき
会わせで、福島海老江の羽間平三郎翁が入手に骨折られた日記の原本、しかも全冊の臨写が叶い、皆
さまのお力添えもあって、何とか複刻に漕ぎつけた。その後十年、なんと羽間文庫本に欠けた六冊中
の二冊が、天王寺上本町の煎茶花月菴流家元田中香坡氏の蔵より、原装のまま見付かり、早速これも
複製した。
二〇〇九年(平成二十一年)
、東京本郷の藝華書院岸本健治氏のたっての勧めで、羽間文庫本と花
月菴本とを一冊にまとめた翻刻本『完本 蒹葭堂日記』を、学友と共に出版し全集別巻と銘打ったが、
このたび、この岸本社長を紹介下さった美術史家、大阪大学の橋爪節也氏と名を連ねての、『木村蒹
葭堂全集』の監修を命ぜられた。まことに、浅からぬご縁と申すほかない。
つとに、その在世中より知る人ぞ知る聞人蒹葭堂は、いまや国際的にも注目され、一方、それと表
裏をなす商人坪井屋吉右衛門(多吉郎)の実像も、次第に解明されつつある。この時にあたり、蒹葭
堂の幅広い業績をかりに八部門に分かち、巻冊ごとに各専門家が責任をもって当たることにした。完
成のあかつきには、この完帙全集こそ博雅の文人、学芸の巨人蒹葭堂の全貌をうかがい、その真骨頂
に迫るこよなき橋渡しとなるものと確信する。その飽くなき知識欲と繊悉な感性とは、時空を超え万
人の心を打つに違いない。時宜に適した刊行として、ひろく内外に推奨する。
商人・酒造家・町人学者・本草学者・
物産家・画人・篆刻家・文人・著者・出版者・
好事家・趣味人・蔵書家・コレクター・
博物館、図書館運営者・歴史家・
洋学者の顔を持ち、
博物学的な知的活動を行った
足跡を網羅する
画期的全集。
よみがえる〝知の巨人〟
の全貌
橋爪節也
大阪大学総合学術博物館館長/大阪大学大学院文学研究科教授(兼任)
「全集」という形の刊行物がある。作品鑑賞に役立つ文学全集、美術全集の類から、偉人の著作か
ら 書 簡 を ま と め た 専 門 性 の 高 い 学 術 的 な も の も あ る。 江 戸 期 文 人 や 学 者 は 百 花 繚 乱、 西 鶴、 芭 蕉、
近 松 を は じ め、 徂 徠、 蕪 村、 源 内、 秋 成、 宣 長、 江 漢、 南 畝、 竹 田 な ど「 全 集 」 の 枚 挙 に い と ま が
ない。
し か し 江 戸 時 代 の 文 化・ 芸 術・ 学 問 を 語 る 上 で 最 も 重 要 で あ り な が ら、 い ま だ「 全 集 」 編 纂 の 試
み が な さ れ て い な い の が、 難 波 の 葦 を 堂 号 の 由 来 に、 国 内 の み な ら ず 海 外 に ま で 名 を 馳 せ た〝 知 の
巨人〟木村巽齋こと蒹葭堂である。
そ の 活 動 範 囲 は 広 く、 本 草・ 博 物・ 物 産 の 諸 学 か ら 文 人 画、 詩 文、 篆 刻、 煎 茶 に 及 び、 稀 覯 書 に
地 図、 金 石、 書 画、 標 本 な ど の 収 集、 出 板 に ま で 多 岐 に わ た る。 平 成 十 五 年、 大 阪 歴 史 博 物 館 で 没
後 二 〇 〇 年 記 念 の 特 別 展 を 開 催 し た と き は、 文 系 か ら 理 系 ま で 広 範 な 領 域 の 研 究 者 が チ ー ム を 組 ん
で〝知の巨人〟の輪郭を描き出そうとした。
活 動 範 囲 の 広 さ と 特 殊 性 が、 こ れ ま で 蒹 葭 堂 の「 全 集 」 と い う 企 画 そ の も の の 立 案 を 困 難 に し て
い た。 け れ ど も「 全 集 」 の 有 無 は、 学 術 研 究 に お い て 人 物 の 業 績 を 解 釈 す る 上 で 決 定 的 に 影 響 を 及
ぼす。「全集」がないと、どれほど偉大でも蒹葭堂のような多方面に展開した業績は伝わりにくく、
過小評価されたり、誤解される傾向にあるのが現実ではなかろうか。
た と え ば「 蒹 葭 堂 日 記 」 で あ る。 蒹 葭 堂 の 蒐 集 品 の 閲 覧 記 録 で も あ る こ の 日 記 に 名 が 記 載 さ れ て
い る こ と だ け を 根 拠 に、 そ の 人 物 が 蒹 葭 堂 の 蔵 書 蔵 品 に 触 発 さ れ た と す る 推 論 を 見 か け る が、 堀 江
を 訪 れ て い れ ば、 い か な る 謎 も 解 決 で き る 方 程 式 の 函 数 や、 便 利 な ブ ラ ッ ク ボ ッ ク ス の よ う な 存 在
と し て、 蒹 葭 堂 を 扱 っ て は い な い か。 蒹 葭 堂 そ の 人 の 活 動 実 態 を 踏 ま え な い か ぎ り、 問 題 は そ れ ほ
ど簡単ではない。
研 究 の 基 本 姿 勢 に も か か わ る こ の 問 題 も 含 め、 江 戸 の 豊 穣 な 文 化・ 芸 術・ 科 学 の あ り 方 を 検 証 す
る 基 盤 を 再 構 築 す べ く、 蒹 葭 堂 研 究 に 打 ち 込 ん で こ ら れ た 斯 界 の 泰 斗、 水 田 紀 久 先 生 の 全 面 的 な ご
指導と、気鋭の研究者の連携によって「木村蒹葭堂全集」を、藝華書院より実現することとなった。
む ろ ん、 蒹 葭 堂 の 活 動 は 余 り に も 多 種 多 彩 で、 文 理 に ま た が る 異 分 野 の 資 料 を 各 巻 に 配 分 配 置 し
て 全 体 構 成 す る こ と も 至 難 の 業 で あ る。 一 巻 一 巻 が 刊 行 の 体 裁 を 整 え た 瞬 間 に も、 続 々 と 新 資 料 発
掘 は 続 く だ ろ う。 現 実 的 に は「 木 村 蒹 葭 堂 全 集 」 は、 現 時 点 で 可 能 な 限 り 集 め 得 た 資 料 集 と い う、
条件つきの内容にならざるを得ないかもしれない。
しかし自負したいのは、この前人未踏の刊行事業が、初の「全集」として試行錯誤を含むにしても、
そ れ で も な お か つ 蒹 葭 堂 研 究 推 進 へ の 大 き な 足 跡 と な る こ と で あ り、 江 戸 時 代 最 大 の コ レ ク タ ー の
資 料 を 収 集 し「 全 集 」 と い う 形 式 に 再 構 成 す る 作 業 自 体 が、 蒹 葭 堂 そ の 人 と コ レ ク シ ョ ン、 さ ら に
は蒹葭堂がからんだ全ての研究に対する一種の批評批判として意義をもつということであろう。
編 集 が 進 み 新 資 料 が 発 掘 さ れ る に つ れ、 蒹 葭 堂 へ の 畏 敬 の 念 は 深 ま る ば か り で あ る。 大 坂 が 生 ん
だ 十 八 世 紀 最 大 の〝 知 の 巨 人 〟 へ の 現 代 か ら の さ さ や か な 挑 戦 と な る「 全 集 」 刊 行 に よ っ て、 多 彩
な領域での学術研究の新たな視座と、その成果の沃野が広がることを期待する。
2015/05/13 18:33
パンフ.indd 4-5
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