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「(1)工業品先物市場のプロ市場化と市場 参加者の利便性

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「(1)工業品先物市場のプロ市場化と市場 参加者の利便性
資料2−1
「(1)工業品先物市場のプロ市場化と市場
参加者の利便性の増大」に係る東京工業品
取引所の取組
東京工業品取引所
「1.工業品先物市場のプロ市場化と市場参加者の利便性の増大」に係る
東京工業品取引所の取組み
① 世界最高水準の新たな電子取引システムの早期導入
・ 東京工業品取引所の現行の電子システムは、導入当初は先進的であったものの、
今日では、性能及び機能の両面において世界水準から大きく遅れており、海外
の機関投資家等のニーズに十分に応えるものとなっていない。
・ このため、別紙のスケジュールに基づき、平成 20 年度中の稼働を目途に、世界
最高水準の性能及び国際標準の機能を備えた取引システムを導入するよう準備
を進める。具体的には、パッケージソフトの採用を基本方針とし、可能な限り
現行の取引慣行・ルールを国際標準に合わせることで必要最小限のカスタマイ
ズにとどめるよう、海外パッケージソフトの機能をベースに、会員との検討・
調整を行う。また、市場参加者のコスト負担の低減の観点から、他の取引所と
の連携や取引所間のシステムの共通化についても今後の課題とする。
(1)実施状況
・ 2007 年 7 月、世界に通用する性能と機能を備えた国際標準の取引シス
テムの導入及びこれをパッケージソフトの採用により行うことについ
て会員総会で決定。
・ 会員実務者から構成される WG(9 回開催)において、海外パッケージ
ソフトの機能をベースに、現行の取引慣行・ルールを可能な限り国際標
準に合わせる(極力カスタマイズはしない)方向で検討し、その結果を
基本的要件として 9 月の理事会で決定。併せて、会員説明会を開催し、
全会員に周知済み。
(24 時間化、成行注文の廃止、付合せの完全自動化、
サーキットブレーカーの導入等)
(参考資料 2-1①参照)
・ パッケージソフト・ベンダーの候補は、稼動実績のあるスウェーデンの
OMX 社(㈱NTT データと協業)と英国の AEMS 社(富士通㈱と協業)
の 2 者に絞り込み、 RFP(Request for Proposal)を作成中。
・ ㈱日本商品清算機構及び他の取引所にも本所の動きを情報提供し、意見
交換。
(2)今後の予定
・ RFP をもとにした提案依頼。(2007 年 10 月 19 日予定)
・ パッケージソフト・ベンダーを選定。(2007 年 12 月予定)
・ 次期システム稼動。(2009 年 3 月予定)
・ 国際標準化に伴う注文、約定等の制度変更及び取引の 24 時間化により、
会員の営業及び業務管理の方法を変更することとなるので、法定帳簿、
受託契約準則等の見直しについて検討。
・ 24 時間取引における追証拠金のあり方、サーキットブレーカー発動時の
証拠金のあり方について検討。
・ ISV(Independent Software Vender)に係る情報提供等、会員側シス
テムの開発を支援。
2
② アジアの中心市場としてふさわしい取引時間への延長
・ 国際的な取引所間競争の中で、海外の取引所において取引時間の 24 時間化が進
む中、現在の東京工業品取引所の取引時間は、「9 時から 11 時まで」及び「12
時 30 分から 15 時 30 分まで」とされており極めて限定的である。
・ このため、新たな電子システムの導入に合わせ、取引時間の 24 時間化を目指す。
・ これに先立ち、本年中に、現行システムにおいて最大限可能な取引時間の延長
として、午後の取引時間の終了を現行の 15 時 30 分から 17 時 30 分程度に延長
する。その際、当該当面の延長に伴う市場参加者の関係実務への影響について、
可能な範囲で配慮する。
(1)実施状況
・ 9 月の理事会において、次により 24 時間取引の実現を目指すことを決
定し、併せて、3 日間にわたり会員説明会を開催し、全会員に周知済み。
- 2008 年 1 月 7 日より、現行システムにおいて、後場立会を 2 時間延
長し、17 時 30 分までとする。
- 次期システム導入時においては、日中取引は現行の昼休みは設けず、
9 時から 15 時 30 分までの連続立会とし、16 時頃から 23 時まで夜間
取引を行う。
- その後、夜間の値動き及び取引実態、市場監視体制のあり方、取引シ
ステムの 24 時間稼動の安定性等を確認し、できる限り早期(次期シ
ステム導入後遅くとも 1 年以内)に 24 時間化の円滑な実現を目指す。
・ ㈱日本商品清算機構に本所の方針を伝達し、対応を要請。
(2)今後の予定
・ 会員において、勤務体制及び顧客管理体制の構築が必要。
・ 他の取引所の立会時間の変化等内外(特にアジア)の諸情勢に変化があ
った場合には、これを考慮して、更なる時期の前倒しを含め、再検討す
る。
3
③ 国際的に遜色ない市場運営ルールの構築
(a) 制限値段幅の緩和
・ 海外の取引所ではサーキットブレーカー制度の活用等により制限値段を全く又
は実質的に設定しないケースが多く見られる中で、東京工業品取引所では、現
在、制限値段幅を設定しており、その幅も十分に広いとは言えない。昨今の商
品価格の変動幅の上昇に伴い、価格が制限値段に達し、海外市場等との価格連
動性が保たれなくなったり、転売・買戻しの機会が制限され市場離脱が困難に
なる事態もあり、国際市場としての機能が十分に果たされていない。
・ このため、一般投資家に対するロスカット制度の導入等、委託者保護に万全を
期した上で、制限値段幅を拡大する。まず、現行の電子システムの下で、制限
値段に到達する可能性を限りなくゼロに近づけるよう制限値段幅を拡大するこ
ととし、本年夏を目途に金について制限値段幅を拡大する。金と同様に国際商
品である原油についても、全商品トータルでのロスカット制度の導入時期と合
わせ、できるだけ早い時期での実施を目指す。その後、商品特性を踏まえて他
商品へも同様の措置を実施する。
・ 更に、新たな電子システムでは、サーキットブレーカー制度にも対応できるこ
ととなるため、市場のプロ化や委託者保護の状況を勘案しつつ、当該電子シス
テムの導入に合わせ、制限値段幅の撤廃について検討する。
(1)実施状況
・ 2007 年 7 月、金について 60 円から 120 円に拡大。
・ 2007 年 10 月、原油及び石油製品(ガソリン及び灯油)について 1,800
円から 2,700 円に拡大。(参考資料 2-1②及び 2-1③参照)
(2)今後の予定
・ ロスカット制度の全商品適用(2008 年 1 月予定)と併せて、他商品へ
の展開を検討。
・ 次期システム導入時に、現行の固定的な制限値段の仕組みを廃止し、サ
ーキットブレーカー制度を導入。
(注)サーキットブレーカー制度とは、一定以上の値動きがあった場合に、
一定時間取引を中断し、その後値幅を拡大した上で取引を再開し、市
場の過熱を緩和する制度。
4
(b) 建玉制限の緩和
・ 東京工業品取引所では、現在、会員の建玉制限数量は、会員の純資産額に応じ
た制限数量を設定し、委託者の建玉制限数量は、全委託者一律の制限数量を設
定している。当業者や機関投資家からは、国際的な水準等に照らし、建玉制限
数量が小さすぎて十分な取引を行うことができないと指摘されている。
・ このため、工業品先物市場のプロ市場化の観点を踏まえ、現物の市場規模、市
場管理との関係等を勘案しつつ、当業者や機関投資家・ファンドのニーズに応
えることができるよう建玉制限数量を最大限緩和する。具体的には、委託者の
建玉制限数量については、委託者を当業者と非当業者に区分し、当業者は非当
業者よりも大幅に緩和された制限数量を適用するとともに、会員の建玉制限数
量については、純資産額に応じて異なる制限数量を設定するのではなく、全会
員一律の制限数量とする。但し、純資産額の低い会員の過当投機を防止する観
点から、会員の純資産額に応じた取引割増証拠金制度を導入する。
・ これらの措置は、まず金において本年夏を目途に実施する。同様に、原油につ
いても、今秋までのできるだけ早い時期での実施を目指す。その後、商品特性
を踏まえて他商品へも同様の措置を実施する。
(1)実施状況
・ 2007 年 7 月、金について実施。
・ 2007 年 10 月、原油及び石油製品について実施。
- 当業者を対象とした制限数量の緩和。
- 全会員一律の制限数量の採用。併せて、会員の純資産額に応じた取引
割増証拠金を導入。
(詳細については参考資料 2-1②及び 2-1③参照)
(例)当業者たる委託者の建玉制限
変更前
金
限月の区別なく 5,000 枚
原油
各限月につき 2,400 枚
ガソリン
及び灯油
当月限
翌月限
400 枚
800 枚
その他
限月
各 2,400 枚
(2)今後の予定
・ 商品特性を踏まえ、他商品への展開を検討。
5
変更後
当月限=10,000 枚、
合計=20,000 枚
各限月につき 12,800 枚
その他
限月
2,000 枚 3,000 枚 各 5,000 枚
当月限
翌月限
④ 情報開示のあり方
・ 取引所取引における情報については、国際的には価格や全体の取引量等の情報
は開示し、個々の市場参加者の取引に係る情報は非開示とすることが一般的で
ある。
・ しかし、東京工業品取引所は、現在、後者に係る情報も開示しており、機関投
資家等から適正な取引の実施の観点から適切でないとの指摘がある。また、板
画面等の情報開示に関し、会員と会員以外での開示情報に格差がある。
・ このため、本年中を目途に、大口注文情報及び寄前の板画面を非開示にすると
ともに、ザラバ中の板画面を会員と会員以外に格差なく開示する。更に、会員
別取引高表及び会員別取組高表については、非開示とする。ただし、今後、半
年から 1 年程度の準備期間を経て、代替情報(会員別取引高表については全限
月の合計のみを上位 10 社から 20 社程度に限って開示、会員別取組高表につい
てはカテゴリー別情報)を開示する。その間は、会員別取組高表とカテゴリー
別情報(月 1 回程度)の開示を並行して行う。
(1)実施状況
・ 2007 年 7 月、大口注文情報の非開示を実施。
(2)今後の予定
・ 会員と会員以外での情報格差の是正のため、現在、会員にのみ開示して
いる板画面情報(寄前及びザラバ中)について、会員以外も同等な情報
が得られるようにする。(2007 年 11 月予定)
・ 現在、寄前の情報については、会員及び会員以外へ基準値のみ配信して
いるところであるが、格差是正及び寄前の情報を増やすという観点から、
寄前に係る気配値の情報について、5 本気配値として両者に配信を追加
する。(2008 年 1 月予定)
なお、ザラバ中の 5 本気配値は従来とおり両者に配信する。
・ 会員別取引高表及び会員別取組高表の非開示と、それに伴う代替情報の
開示について検討中。
6
⑤ その他の利便性・流動性向上策
上記にとどまらず、市場参加者のニーズに対応した市場の利便性・流動性向上の
ための更なる措置を講じることが必要であり、例えば、以下の事項について検討を
進め、可能なものから実施する。
・ ISV(Independent Software Vender)経由での市場へのアクセシビリティの強化
・ 既に開発・公表されている「TOCOM Index」先物取引等の新規商品の上場
・ 「TOCOM Index」の連動ファンド等の開発の働きかけ
・ マーケットメーカー制度の導入
・ 市場参加に係る書面の英文化、英語による円滑な対応のための体制整備
・ 取引所における手数料体系の柔軟化(ボリュームディスカウントなど)
・ 証拠金制度の見直し(リスクに応じた証拠金の制度の導入など)
・ 現物受け渡しの円滑化のための関係制度等の検証・見直し
・ 大口取引の市場外取引制度の導入
(1)実施状況
・ 2007 年 7 月、ISV 経由での市場へのアクセシビリティの強化の一環と
して、Trading Technologies 社と覚書を締結。(同社は来年度早々にサ
ービス開始予定)
・ 市場参加に係る書面のうち、定款、受託契約準則、会員加入説明書類等
を英文化済み。
・ 英語による円滑な対応のため、国際関係部門の対応体制を強化。
・ 金先物ミニ取引は、定率会費単価を暫定的に標準取引の 4 分の1。
(2)今後の予定
・ TOCOM Index 先物取引の上場においては、リアルタイムでの価格情報
の配信が必須となるため、次期システムにその機能を付加した上で上場
する方向で検討中。
・ マーケットメーカー制度の導入については、「マーケットメイク制度に
係る勉強会」を設置して検討を進めているところであるが、注文管理等
に鑑み次期システムにおいて導入する方向で検討中。
・ 市場参加に係る書面(業務規程、細則、会員加入申請書等)を順次英文
化。
・ 手数料体系については適宜検討。
・ 証拠金制度については、次期システムの導入に伴う証拠金のあり方及び
リスクに応じた証拠金という観点のほか、わかりやすく説明しやすい証
拠金という観点からも検討。
・ 委託者に係る取引証拠金について、銀行保証で充当できるよう検討。
・ 現物受渡しの円滑化のため、海外制度について調査中。
・ 大口取引の市場外取引制度の導入に向け、国内外の制度を調査中。
(注)マーケットメーカーとは、新規上場商品や流動性の低い商品等について、常に売
り気配、買い気配を提示し、その値段での約定に応じる義務を負うことで、市
場に流動性を提供する役割を担う市場参加者のこと。その対価として手数料の
減免等の優遇措置を受けることができる。
7
参考資料 2-1①
次期システムの検討課題について
本所の次期システムについては、世界に通用する性能と機能を備えた国際標準の取引
システムをスピード感をもってできる限り早期(平成 20 年度中を目途に努力)に導入す
るために、国際標準の取引機能を有し、かつ、低コスト・短期間で導入できる可能性の
高い、パッケージソフトの採用を基本方針として、現行の取引慣行・ルールを可能な限
り国際標準に合わせる(極力カスタマイズはしない)よう、会員との検討・調整を行う
こととした。
そして、電算事業特別委員会の下部組織である業務要件検討部会(会員ワーキング・
グループ)において、6 月 28 日から 9 月 11 日まで計 9 回にわたり、次期システムの検
討課題について協議・検討を行ってきた結果、実運用にあたっての詳細な要件の決定や
主務省との一部調整事項等を残しているが、以下の通り、基本的な要件を整理した。
1.
取引システム
(1) 24 時間取引(夜間取引)
・ 以下の方針により、現行システムでの対応を含め、24 時間化を目指す。
次の三段階の措置により、24時間取引の実現を目指す。
なお、他の取引所の立会時間の変化等内外(特にアジア)の諸情勢に変化があった
場合には、これを考慮して、更なる時期の前倒しを含め再検討する。
◆ 第一段階:17時30分まで
年内に準備を終え、来年初の通常営業日(平成20年1月7日)から、現行シス
テムの下で、後場立会時間を2時間(17時30分まで)延長する。
この場合において、計算区域も17時30分までとする。(翌日の清算)
◆ 第二段階:23時まで
(1)次期システムは、24時間取引を行えるシステムを導入する。
(2)次期システムの導入時点においては、立会時間は、9時から23時までとする。
(3)この立会時間のうち、
① 日中は、8時30分から注文受付、9時から15時30分までの連続立会と
する。すなわち、現行の昼休み(前場・後場の区分)は設けない。
② その後、15分∼30分間中断後、16時頃から注文受付、板合せ(又はザ
ラバ)にて夜間の立会を再開する。
(4)この場合において、計算区域は15時30分までとし、それ以降、夜間の立会
の取引は翌日取引分(翌々日の清算)とする。
◆ 第三段階:24時間化
上記第二段階までの措置の実施により、夜間取引への参加を推進し、並びに本所
及び会員の夜間取引に係る習熟及び経験の蓄積を図り、この中で、特に、夜間の値
動き及び取引実態、市場監視体制のあり方、取引システムの24時間稼働の安定性
等を確認し、これを踏まえ、第二段階の措置実施後、遅くとも1年以内に24時間
化の円滑な実現を目指す。
1
・ 24 時間取引を視野に入れた国際標準の取引環境を提供していくためには、立会の
完全自動化(引板合せの廃止を含む)、現行の約定ルールの見直し、サーキット
ブレーカーの導入等が不可欠である。
(2) 成行注文(現行)と Market order(国際標準)
・ 成行注文は、全量が約定するまで板に残ることにより、付合せ操作や基準値変更
等の人的な対応が必要であるため、24 時間取引及び立会の完全自動化を実現困難
にする可能性が高い。従って、現行の成行注文は廃止し、国際標準の Market order
(全量約定を保証せず、反対側に約定可能な注文がなければ残注文はキャンセル
される注文)を採用する。
(3) ロスカット制度への対応
・ ロスカット制度への対応方法の一つとして Stop order があり、条件成立時に
Market order や Limit order(指値注文)等として発注される注文であるが、Market
order として発注された場合、上述の通り、残注文は板に残らずキャンセルされ
ることから、ロスカット制度に対応するためには、会員システム側で以下例のよ
うな発注方法(委託者対応を含む。)により対応することができる。
例) 発注方法
・Market order の全て又は一部の枚数が約定せずキャンセル(取消)された場
合でも、全量約定するまで発注し続ける。
・価格の上昇(または下落)に連動して自動的に逆指値が上値(下値)に修正
されるような注文を発注する。
(4) 売買申告制度
・ 会員側で委託者やディーラ等ごとに口座(サブアカウント)を設定することによ
り、注文・約定・建玉の個別管理が可能となり、さらに、サブアカウントごとに
建玉をネッティングするか両建とするかを設定できるようになる。
・ このことから、リアルタイムで建玉を把握でき、個々の委託者のリスク管理も可
能となるため、発注時に新規/仕切を入力・管理することを基本として、現行の
売買申告制度(自己、委託別の総量申告方式)は廃止し、随時、約定 1 件ごとの
過誤訂正(新規/仕切区分の個別訂正)方式を採用する。
(5) 制限値段の取り扱い
・ 現行のような固定的な制限値段の仕組み(約定可能値段、警告点の運用も併せて)
を廃止し、サーキットブレーカー機能(*)の導入により、急激な価格変動を抑
止し、相場の過熱感を抑制する。
*) サーキットブレーカー機能とは、設定価格に到達した場合、一定時間、取
引を中断(注文受付・約定は不可。取消は可)後、設定価格を拡張し、取引を再
開する仕組み。
・ サーキットブレーカー発動時の証拠金制度は、今後検討する。
2
(6) 制限値段到達時の特別売買
・ 上記のサーキットブレーカー機能の採用により、現行のような制限値段の仕組み
は無くなることから、現在の制限値段到達時の特別売買は不要となる。
(7) 立会外取引
・ 立会外取引の機能の一つである TAS(Trade at Settlement price:清算値段での
取引を行う)機能を用い、違約時、会員側システムの障害時に対応する方向で検
討する。
・ 市場外クロス取引への対応は、海外取引所のルールや実情等の調査を踏まえ、検
討する。
(8) 法定帳簿や準則への対応
・ 上述の通り、国際標準である Market order の採用、注文・約定の管理方法の変
更やその他制度変更に伴い、営業及び業務管理も変更されるため、委託者とのや
りとりも含め、法定帳簿や準則等の見直し(国際標準のシステムとの整合性や顧
客管理等)について、今後、主務省と調整を図り、2008 年 2 月までに方針を示す。
2.清算システム
・ 国際標準の SPAN(又は SPAN 準拠)証拠金制度に対応できるシステムを導入する。
ただし、次期システム稼動時(2008 年度末)は、現行の証拠金制度(初期システ
ムにて提供していたスプレッド証拠金やストラドル証拠金の検討も行う。)とす
る。なお、自己取引については、次期システム稼動時に SPAN(又は SPAN 準拠)
証拠金制度が適用できるか否かの検討も併せて行う。
・ 24時間取引における追証拠金等の在り方については、今後検討を行う。
・ 清算値段の決定方法(引板合せ廃止のため)については、別途検討する。
3.会員端末
現行の売買端末、相場報道端末、中継端末(売買中継端末、相場中継端末)とい
った会員端末は、取引所が提供しているが、会員の選択自由度の向上等の観点から
以下の対応とする。(別紙参照)
(1) ソフト対応
① 中継端末相当の対応
・ 取引所センタと会員間の接続するための API(Application Program Interface)
の提供(仕様開示)とし、現行と同様、API に合わせて会員側で開発する(ISV
利用も含む)。
・ API は、国際標準の FIX 手順を基本とし、パッケージの標準手順も利用可とする。
・ なお、現行のセンタ接続仕様(API)を継承することについては、短期的には会
員のコスト抑制にはなるが、機能が限定されることやトータル的なコスト増に
繋がること等から対応しないものとする。
3
② 売買端末相当の対応
・ 基本的に ISV 等のソフト(外資系の GL Trade、Patsystems、TT や国内の ISV
等)を会員が購入・利用する方式とする。なお、会員の要望によっては、次期
システムのパッケージソフト・ベンダーが提供できるソフトについて、安価に
提供する等、本所としてできる限りの協力・要請をする。
(2) ハード対応
・ 上記のとおり、会員は、ソフトを自由に選択できることに併せ、ハード(パソ
コン)についても自由に選択(調達)できるようにする。そのために、現在、
本所名義のリース契約により会員に転貸している方式は、会員が自由に調達で
きる方式(会員の買い取り又は会員名義のリース)に変更する。
4.市場監視システム
・ 現行の SMARTS を継続・強化していく方針であるため、取引システム(パッケー
ジ)との結合についてはカスタマイズを行う。
5.性能
・ 国際的な動向を見ながら、世界に通用する性能要件を定義する。
以上
4
参考資料 2-1②
金の商品設計について
標準取引
項目
ミニ取引
変更前
該当規定
変更後
1.取引の種類
現物先物取引
変更なし
現金決済先物取引
定款 第 4 条(市場、上場商品等)
2.標準品
純度 99.99%以上の金地金
変更なし
標準取引と同様とする(現金決済先物取引の対象)。
業務規程 第 9 条
(現金決済先物取引の対象)
3.取引単位
1 キログラム
変更なし
100 グラム(標準取引の 1/10)
業務規程 第 13 条
(呼値、呼値の単位、取引単位、
受渡単位及び権利行使単位)
4.呼値とその単位
1 グラム当たり 1 円刻み
変更なし
標準取引と同様とする。
−
変更なし
標準取引と同様とする。
業務規程 第 11 条
(当月限納会日及び取引最終日)
標準取引の当月限納会日の最終帳入値段とする。
業務規程 第 57 条(最終決済価格)
標準取引と同一限月の帳入値段とする。
業務規程 第 31 条(帳入値段)
業務規程 第 20 条(基準値及び約定可能
値段幅の設定)
5.納会日
受渡日から起算して 4 営業日前に当たる日。
ただし、12 月は受渡日を 24 日として起算する。
6.最終決済価格
7.帳入値段
−
−
1 計算区域の最終約定値段とする。
変更なし
新甫発会日の属する月の翌月から起算した6ヵ月
新甫発会日の属する月の翌月から起算した 12 ヵ月
以内の各偶数限月とする。(3限月制)
以内の各偶数限月とする。(6限月制)
8.限月
[参考]10 月現在の限月構成
なお、取引開始時の限月構成は、標準取引の期近3
変更なし
限月とする。
2007 年 10 月限、12 月限、
[参考]10 月現在の限月構成
2008 年 2 月限、4 月限、6 月限、8 月限
9.立会時間
前場:9:00∼11:00
後場:12:30∼15:30
毎月、直近の一定期間の価格変動に対応した額を
設定する。
10.制限値段
[参考]
6 月の制限値段は 60 円。
業務規程 第 12 条(先物取引の期限)
2007 年 10 月限、12 月限、2008 年 2 月限
変更なし
標準取引と同様とする。
過去の一定期間の価格変動の最大値を基準とし、価
格が制限値段に到達する可能性が極めて低い値とす
る。
なお、制限値段は、相当程度の状況の変化がない限
り変更しない。
[参考] 10 月の制限値段は 120 円。
1
−
標準取引との価格の連動性を担保するため、標準取
引と同値とする。
[参考] 10 月の制限値段は 120 円。
業務規程 第 19 条(売買値段の制限)
貴金属市場管理基本要綱
2 売買値段の制限(1)
標準取引
項目
ミニ取引
変更前
該当規定
変更後
制限値段に倍率を乗じた額に、その 50%相当額を 算定基準を制限値段ではなく、毎月、直近の一定期 算定基準を制限値段ではなく、毎月、直近の一定期
加えて得た額を下限として毎月設定する。
間の価格変動*に対応した額に倍率を乗じ、その 50% 間の価格変動 * に対応した額に倍率を乗じ、その
[参考] 6 月の取引本証拠金基準額
相当額を加えて得た額を下限として設定する。
11.取引本証拠金
60 円×1,000×1.5 = 90,000 円
基準額
100%相当額を加えて得た額を下限として設定す
る。
*価格変動の算出は変更なし。
[参考] 10 月の取引本証拠金基準額は 90,000 円
60 円×1,000×1.5 = 90,000 円
貴金属市場管理基本要綱
3 取引証拠金(1)
*価格変動の算出は変更なし。
[案] 10 月の取引本証拠金基準額
60 円×100×2 = 12,000 円
12.取引定時増
証拠金
ミニ取引は、現金決済先物取引を採用することによ
1番限月の建玉について預託を求める。
り、受渡しに係るリスクがないため、原油と同様に、 業務規程 第 35 条(取引証拠金)
変更なし
取引定時増証拠金の預託を不要とする。
一限月及び全限月通算の自己に係る片建玉につい 会員に係る建玉制限数量を一律に緩和することに伴 会員に係る建玉制限数量を一律に緩和することに
て、次の数量を超える1枚につき、20,000 円とす い、純資産額の低い会員の過当投機を防止するため、 伴い、純資産額の低い会員の過当投機を防止するた
る。
全限月通算の会員の自己に係る片建玉について、次 め、全限月通算の会員の自己に係る片建玉につい
一限月
全限月通算
1,000 枚
3,000 枚
の数量を超える1枚につき、所定の取引割増証拠金 て、次の数量を超える1枚につき、所定の取引割増
証拠金を預託させる。
を預託させる。
純資産額
13.取引割増証拠金
全限月通算
預託額
5 億円未満
300 枚
80,000 円
5 億円以上
10 億円未満
500 枚
80,000 円
10 億円以上
20 億円未満
800 枚
80,000 円
20 億円以上
50 億円未満
1,500 枚
70,000 円
50 億円以上 100 億円未満
2,000 枚
60,000 円
100 億円以上 200 億円未満
2,500 枚
30,000 円
200 億円以上
3,000 枚
20,000 円
2
純資産額
全限月通算
預託額
5 億円未満
300 枚
6,000 円
5 億円以上
10 億円未満
500 枚
6,000 円
10 億円以上
20 億円未満
800 枚
6,000 円
貴金属市場管理基本要綱
3 取引証拠金(5)
標準取引
項目
ミニ取引
変更前
【会
変更後
【会
員】
・ 会員(売又は買の夫々につき次の数量)
純資産額
14.建玉制限
当月限
員】
【会
・ 会員(売又は買の夫々につき次の数量)
合計
0.3 億円未満
5枚
30 枚
0.3 億円以上
0.5 億円未満
15 枚
50 枚
0.5 億円以上
1 億円未満
20 枚
100 枚
1 億円以上
2 億円未満
30 枚
200 枚
2 億円以上
5 億円未満
50 枚
300 枚
5 億円以上
10 億円未満
100 枚
500 枚
10 億円以上
15 億円未満
200 枚
600 枚
15 億円以上
20 億円未満
600 枚
800 枚
20 億円以上
30 億円未満
1,500 枚
1,500 枚
30 億円以上
50 億円未満
2,000 枚
2,000 枚
50 億円以上
75 億円未満
3,500 枚
3,500 枚
75 億円以上
100 億円未満
5,000 枚
5,000 枚
100 億円以上
150 億円未満
5,000 枚
6,500 枚
150 億円以上
200 億円未満
5,000 枚
8,000 枚
5,000 枚
10,000 枚
200 億円以上
該当規定
当月限
10,000 枚
合
計
員】
・ 会員(売又は買の夫々につき次の数量)
限月の区別なく
20,000 枚
20,000 枚
貴金属市場管理基本要綱 1 建玉の制限
・ 受託会員(売又は買の夫々につき全建玉数の ・ 受託会員(売又は買の夫々につき全建玉数の 10% ・ 受託会員(売又は買の夫々につき全建玉数の
10%又は次の数のうちいずれか多い数)
純資産額
当月限
合計
20 億円未満
600 枚
800 枚
20 億円以上
30 億円未満
1,500 枚
1,500 枚
30 億円以上
50 億円未満
2,000 枚
2,000 枚
50 億円以上
75 億円未満
3,500 枚
3,500 枚
75 億円以上
100 億円未満
5,000 枚
5,000 枚
100 億円以上
150 億円未満
5,000 枚
6,500 枚
150 億円以上
200 億円未満
5,000 枚
8,000 枚
5,000 枚
10,000 枚
200 億円以上
又は次の数のうちいずれか多い数)
当月限
10,000 枚
合
計
20,000 枚
3
10%又は次の数のうちいずれか多い数)
限月の区別なく
20,000 枚
標準取引
項目
ミニ取引
変更前
変更後
【委託者】
(売又は買の夫々につき次の数量)
限月の区別なく
該当規定
5,000 枚
【委託者】
【委託者】
・ 非当業者(売又は買の夫々につき次の数量)
・ 非当業者(売又は買の夫々につき次の数量)
5,000 枚
限月の区別なく
・ 当業者*(売又は買の夫々につき次の数量)
当月限
10,000 枚
合
計
限月の区別なく
5,000 枚
・ 当業者*(売又は買の夫々につき次の数量)
限月の区別なく
20,000 枚
20,000 枚
39 円(別途、清算手数料 1 円)
ミニ取引は、標準取引の派生商品であることを踏ま
えて、振興のための政策判断から当面 14 円(別途、
清算手数料 1 円)とする。
ただし、ミニ取引の成功をより確固とするため、取
15.定率会費
引開始当初の一定の見極め期間は、9 円(別途、清
変更なし
算手数料 1 円)とする。
なお、これらの金額については、ミニ取引が標準取
引の出来高に与える状況を見極めながら、適宜変更
もあり得る。
*商品取引所法及び定款で定める当業者
上場商品構成物品の売買、売買の媒介、取次ぎ若しくは代理、生産、加工又は使用を業として行っている者。
4
−
標準取引
項目
ミニ取引
変更前
変更後
ミニ取引にあっては、リスク許容度が低い市場参加
者に配慮し、予め委託者がロスカット制度を選択で
きるようにルール化する。
(参考)ロスカット制度
ロスカット制度とは、委託者と受託会員が予め合意
した取引約款等に基づき、保有する建玉が、定めら
16.ロスカット制度
−
−
れた時点において予め委託者が示した損失の限度
に達した際には、取引約款等に定められた方法によ
り仕切注文が執行され、「損失の限度」を超える損
失が生ずることを極力防ぐことを目的とした制度。
なお、ミニ取引にあっては、委託者に対しロスカッ
ト制度について説明して頂く必要がある。
5
該当規定
参考資料 2-1③
石油市場の商品設計の見直しに係る石油市場管理基本要綱の変更について
1.趣旨
今般、本所は、石油市場の産業インフラとしての機能等を高め、現物を取り扱う当業
者等にとってより魅力的な市場を目指すために、当業者ニーズ等を踏まえて、原油、ガ
ソリン及び灯油の制限値段及び建玉制限等の見直しを行うことに伴い、石油市場管理基
本要綱の所要の変更を行うもの。
なお、今後、変更後の取引状況、潜在的市場参加者の動向、及び主務省における「石
油先物市場の機能高度化に関する検討研究会」の報告書を踏まえて、制限値段及び建玉
制限等の更なる見直しの検討を行うものとする。
2.変更内容
(1)制限値段
①変更規定:石油市場管理基本要綱 2.制限値段 (1)
②変 更 後: 制限値段については、過去の一定期間の価格変動を踏まえて、原則とし
て、価格が制限値段に極力到達しない値とする。ただし、相当程度の状況
の変化があった場合は、必要に応じ変更するものとする。
[参考]10 月の制限値段:原油、ガソリン及び灯油ともに 2,700 円
(2)取引本証拠金
①変更規定:石油市場管理基本要綱 3.取引証拠金 (1)
②変 更 後: 取引本証拠金基準額については、制限値段との関係を遮断し、毎月、直
近の一定期間の価格変動に対応した額に倍率を乗じ、その 50%相当額を
加えて得た額を下限として設定する。なお、実質的な算出方法は、現行と
同様。
[参考] 10 月適用額:原油、ガソリン及び灯油ともに 13 万 5 千円
1
(3)建玉制限
①変更規定:石油市場管理基本要綱 1.建玉制限 (2)、(3)
②変 更 後: 建玉制限については、ヘッジニーズが顕在化している当業者(注2)を対象
として、制限数量を緩和するものとする。
また、会員にあっては、純資産額によっては一般委託者よりも少ない数
量が適用されるケースがあるため、純資産額に応じた制限数量から、全会
員一律の制限数量を適用する。(貴金属市場の金と同様)
(注2)商品取引所法及び定款で定める当業者で、上場商品構成物品の売買、売買の媒
介、取次ぎ若しくは代理、生産、加工又は使用を業として行っている者。
〔ガソリン及び灯油〕
○ 委託者(売又は買のそれぞれにつき次の数量)
(変更前)当業者たる委託者
当月限
翌月限
その他限月
400 枚
(20,000kl)
800 枚
(40,000kl)
各 2,400 枚
(120,000kl)
非当業者たる委託者
当月限
翌月限
その他限月
250 枚
(12,500kl)
500 枚
(25,000kl)
各 1,500 枚
(75,000kl)
(変更後)当業者たる委託者(当業者たる会員の変更案と同じ)
当月限
翌月限
その他限月
2,000 枚
(100,000kl)
3,000 枚
(150,000kl)
各 5,000 枚
(250,000kl)
非当業者たる委託者(現行どおり)
当月限
翌月限
その他限月
250 枚
(12,500kl)
500 枚
(25,000kl)
各 1,500 枚
(75,000kl)
2
○ 会員(売又は買のそれぞれにつき次の数量。なお、受託会員(注3)にあっては、
売又は買のそれぞれにつき全建玉数の 10%又は次のうちいずれか多い数量。)
(変更前)当業者たる会員
純資産額
当月限
翌月限
その他限月
5 億円未満
120 枚
240 枚
各
400 枚
5 億円以上
10 億円未満
160 枚
300 枚
各
800 枚
10 億円以上
20 億円未満
200 枚
400 枚
各 1,200 枚
20 億円以上
30 億円未満
300 枚
600 枚
各 1,800 枚
30 億円以上
50 億円未満
400 枚
800 枚
各 2,400 枚
50 億円以上 100 億円未満
500 枚
1,000 枚
各 3,000 枚
100 億円以上 150 億円未満
600 枚
1,200 枚
各 3,600 枚
150 億円以上 200 億円未満
700 枚
1,400 枚
各 4,200 枚
800 枚
1,600 枚
各 5,000 枚
200 億円以上
(40,000kl) (80,000kl) (250,000kl)
非当業者たる会員
純資産額
当月限
翌月限
その他限月
5 億円未満
80 枚
150 枚
各
250 枚
5 億円以上
10 億円未満
100 枚
200 枚
各
500 枚
10 億円以上
20 億円未満
120 枚
250 枚
各 750 枚
20 億円以上
30 億円未満
200 枚
400 枚
各 1,100 枚
30 億円以上
50 億円未満
250 枚
500 枚
各 1,500 枚
50 億円以上 100 億円未満
300 枚
600 枚
各 1,800 枚
100 億円以上 150 億円未満
400 枚
750 枚
各 2,200 枚
150 億円以上 200 億円未満
450 枚
850 枚
各 2,600 枚
500 枚
1,000 枚
各 3,000 枚
200 億円以上
(25,000kl) (50,000kl) (150,000kl)
(注3)現行ルールにおいて、受託会員の建玉制限数量は、非当業者のものを
適用。
(変更後)当業者たる会員
当月限
翌月限
その他限月
2,000 枚
(100,000kl)
3,000 枚
(150,000kl)
各 5,000 枚
(250,000kl)
当月限
翌月限
その他限月
500 枚
(25,000kl)
1,000 枚
(50,000kl)
3
各 3,000 枚
(150,000kl)
非当業者たる会員
〔 原
油 〕
○ 委託者(売又は買のそれぞれにつき次の数量)
(変更前)各限月につき 2,400 枚(120,000kl)
各限月につき 12,800 枚(640,000kl)
(当業者たる会員の変更案と同じ)
(変更後)当業者たる委託者
非当業者たる委託者
各限月につき 2,400 枚(120,000kl)
(現行どおり)
○ 会員(売又は買のそれぞれにつき次の数量。なお、受託会員にあっては、売又は
買のそれぞれにつき全建玉数の 10%又は次のうちいずれか多い数量。)
(変更前)
純資産額
各限月
5 億円未満
400 枚
5 億円以上
10 億円未満
800 枚
10 億円以上
20 億円未満
1,600 枚
20 億円以上
30 億円未満
2,400 枚
30 億円以上
50 億円未満
3,200 枚
50 億円以上
100 億円未満
4,000 枚
100 億円以上
150 億円未満
4,800 枚
150 億円以上
200 億円未満
5,600 枚
6,400 枚
(320,000kl)
200 億円以上
(変更後)当業者たる会員
非当業者たる会員
各限月につき
12,800 枚(640,000kl)
各限月につき
6,400 枚(320,000kl)
4
(4)取引割増証拠金
①変更規定:石油市場管理基本要綱 3.取引証拠金 (4)
②変 更 後: 会員に係る建玉制限数量を一律とすることに伴い、会員の過当な取引を
防止するため、新たに取引割増証拠金を導入する。これにより、全限月通
算の会員の自己に係る片建玉について、次の数量を超える1枚につき、所
定の取引割増証拠金を預託させる。
〔ガソリン及び灯油〕
当業者たる会員
純資産額
全限月通算
預託額
5 億円未満
2,000 枚
130,000 円
5 億円以上
10 億円未満
3,700 枚
120,000 円
10 億円以上
20 億円未満
5,400 枚
100,000 円
20 億円以上
50 億円未満
11,000 枚
90,000 円
50 億円以上
100 億円未満
13,500 枚
80,000 円
100 億円以上
200 億円未満
19,000 枚
40,000 円
22,500 枚
20,000 円
200 億円以上
非当業者たる会員
純資産額(注4)
全限月通算
預託額
5 億円未満
1,200 枚
90,000 円
5 億円以上
10 億円未満
2,300 枚
90,000 円
10 億円以上
20 億円未満
3,400 枚
85,000 円
20 億円以上
50 億円未満
7,000 枚
65,000 円
50 億円以上
100 億円未満
8,000 枚
40,000 円
100 億円以上
200 億円未満
11,500 枚
20,000 円
(注4)200 億円以上の純資産額を有する会員にあっては、純資産額に占める自
己の片建玉リスク等を勘案し、取引割増証拠金の預託を不要とする。
〔 原
油 〕
当業者たる会員
純資産額
全限月通算
預託額
5 億円未満
2,400 枚
140,000 円
5 億円以上
10 億円未満
4,800 枚
140,000 円
10 億円以上
20 億円未満
9,600 枚
130,000 円
20 億円以上
50 億円未満
19,000 枚
120,000 円
50 億円以上
100 億円未満
24,000 枚
80,000 円
100 億円以上
200 億円未満
33,500 枚
70,000 円
38,500 枚
60,000 円
200 億円以上
5
非当業者たる会員
純資産額(注5)
全限月通算
預託額
5 億円未満
2,400 枚
140,000 円
5 億円以上
10 億円未満
4,800 枚
140,000 円
10 億円以上
20 億円未満
9,600 枚
130,000 円
20 億円以上
50 億円未満
19,000 枚
120,000 円
50 億円以上
100 億円未満
24,000 枚
80,000 円
100 億円以上
200 億円未満
33,500 枚
50,000 円
(注5)200 億円以上の純資産額を有する会員にあっては、純資産額に占める自
己の片建玉リスク等を勘案し、取引割増証拠金の預託を不要とする。
6
石油市場の主な商品設計の変更について
1.建玉制限
①原油
変更後
委託者
当業者
変更前
売又は買のそれぞれにつき次の数量。
売又は買のそれぞれにつき次の数量を設定。
各限月につき 12,800 枚(640,000kl)
会員
各限月につき
2,400 枚(120,000kl)
非当業者
変更なし。
当業者
売又は買のそれぞれにつき次の数量。
売又は買のそれぞれにつき次の数量。
なお、受託会員にあっては、売又は買のそれぞれにつき全建玉数の
なお、受託会員にあっては、売又は買のそれぞれにつき全建玉数の
10%又は次のうちいずれか多い数量。
10%又は次のうちいずれか多い数量。
各限月につき 12,800 枚(640,000kl)
非当業者
純資産額
各限月
5 億円未満
400 枚
5 億円以上
10 億円未満
800 枚
10 億円以上
20 億円未満
1,600 枚
20 億円以上
30 億円未満
2,400 枚
売又は買のそれぞれにつき次の数量。
30 億円以上
50 億円未満
3,200 枚
なお、受託会員にあっては、売又は買のそれぞれにつき全建玉数の
50 億円以上
100 億円未満
4,000 枚
10%又は次のうちいずれか多い数量。
100 億円以上
150 億円未満
4,800 枚
各限月につき 6,400 枚(320,000kl)
150 億円以上
200 億円未満
5,600 枚
会員の建玉制限(設定方法)を純資産額にかかわらず一律とすることに伴い、会員の自己
取引(片建玉)に係る危険回避・担保力強化の観点から、純資産額に応じて「取引割増証
拠金」の預託を求める。
7
200 億円以上
6,400 枚
(320,000kl)
②ガソリン・灯油
変更後
委託者
当業者
非当業者
会員
当業者
変更前
売又は買のそれぞれにつき次の枚数。
売又は買のそれぞれにつき次の枚数。
当月限
翌月限
その他限月
当月限
翌月限
その他限月
2,000 枚
3,000 枚
各 5,000 枚
400 枚
800 枚
各 2,400 枚
(100,000kl)
(150,000kl)
(250,000kl)
(20,000kl)
(40,000kl)
(120,000kl)
変更なし。
売又は買のそれぞれにつき次の枚数。
売又は買のそれぞれにつき次の枚数。
当月限
翌月限
その他限月
250 枚
500 枚
各 1,500 枚
(12,500kl)
(25,000kl)
(75,000kl)
売又は買のそれぞれにつき次の枚数。ただし、受託会員を除く。
なお、受託会員にあっては、売又は買のそれぞれにつき全建玉数の
純資産額
10%又は次のうちいずれか多い数量。
当月限
翌月限
その他限月
5 億円未満
120 枚
240 枚
各
400 枚
800 枚
当月限
翌月限
その他限月
5 億円以上
10 億円未満
160 枚
300 枚
各
2,000 枚
3,000 枚
各 5,000 枚
10 億円以上
20 億円未満
200 枚
400 枚
各 1,200 枚
(100,000kl)
(150,000kl)
(250,000kl)
20 億円以上
30 億円未満
300 枚
600 枚
各 1,800 枚
30 億円以上
50 億円未満
400 枚
800 枚
各 2,400 枚
50 億円以上
100 億円未満
500 枚
1,000 枚
各 3,000 枚
100 億円以上
150 億円未満
600 枚
1,200 枚
各 3,600 枚
150 億円以上
200 億円未満
700 枚
1,400 枚
各 4,200 枚
800 枚
1,600 枚
各 5,000 枚
(40,000kl)
(80,000kl)
(250,000kl)
会員の建玉制限(設定方法)を純資産額にかかわらず一律とすることに伴い、会員の自己
取引(片建玉)に係る危険回避・担保力強化の観点から、純資産額に応じて「取引割増証
拠金」の預託を求める。
8
200 億円以上
変更後
会員
非当業者
変更前
売又は買のそれぞれにつき次の枚数。
売又は買のそれぞれにつき次の枚数。ただし、受託会員を除く。
なお、受託会員にあっては、売又は買のそれぞれにつき全建玉数の
純資産額
10%又は次のうちいずれか多い数量。
当月限
翌月限
その他限月
5 億円未満
80 枚
150 枚
各
250 枚
当月限
翌月限
その他限月
5 億円以上
10 億円未満
100 枚
200 枚
各
500 枚
500 枚
1,000 枚
各 3,000 枚
10 億円以上
20 億円未満
120 枚
250 枚
各
750 枚
(25,000kl)
(50,000kl)
(150,000kl)
20 億円以上
30 億円未満
200 枚
400 枚
各 1,100 枚
30 億円以上
50 億円未満
250 枚
500 枚
各 1,500 枚
50 億円以上
100 億円未満
300 枚
600 枚
各 1,800 枚
100 億円以上
150 億円未満
400 枚
750 枚
各 2,200 枚
150 億円以上
200 億円未満
450 枚
850 枚
各 2,600 枚
500 枚
1,000 枚
各 3,000 枚
(25,000kl)
(50,000kl)
(150,000kl)
会員の建玉制限(設定方法)を純資産額にかかわらず一律とすることに伴い、会員の自己
取引(片建玉)に係る危険回避・担保力強化の観点から、純資産額に応じて「取引割増証
拠金」の預託を求める。
200 億円以上
2.制限値段*
制限値段については、過去の一定期間の価格変動を踏まえて、原則として、価格が制限値段に極力到達しない値とする。ただし、相当程度の状況の変
化があった場合は、必要に応じ変更するものとする。
[参考]10 月の制限値段:原油、ガソリン及び灯油ともに 2,700 円
3.取引本証拠金基準額*
取引本証拠金基準額については、制限値段との関係を遮断し、毎月、直近の一定期間の価格変動に対応した額に倍率を乗じ、その 50%相当額を加え
て得た額を下限として設定する。なお、実質的な算出方法は、変更前と同様。
[参考] 10 月適用額:原油、ガソリン及び灯油ともに 13 万 5 千円
以
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上
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