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復習 パフォーマンス評価 主観評価 インタラクション評価 テストをどのよう
ユーザビリティテスティング・第4回 2013/10/28 ユーザビリティテスティング・第4 ユーザビリティテスティング・第4回 復習 ユーザビリティテストの進め方 パフォーマンス評価 主観評価 「使いやすさ」の評価:作業効率、エラー率など 【例】キーボードの使いやすさを評価する 「1秒あたりの文字入力数」「エラー率」で比較 する。 複数のキーボードで比較して、「どちらが効率よ く」「より正確に」入力できたかを比較する。 「印象」の評価:安心して、気分良く、好感を持っ て出来たかという印象 【例】キーボードの快適性を評価する 質問紙(アンケート用紙)を作成して主観的印象 を収集する。 複数のキーボードで比較して、「どちらがより好 ましいと感じるか」「どちらがより早いと感じる か」を比較する。 3 インタラクション評価 テストをどのように進めるか 「わかりやすさ」を評価する 評価の方法 3つのテスト方法 インタフェイスを利用している被験者の行為を観 察する。 特徴的な行為について詳細を記録し、被験者間で 比較する。 社会学者など、コミュニケーションの専門家との 連携が重要。 5 (c) 2013 Jun Yamashita 4 パフォーマンス評価 主観評価 インタラクション評価 ノイズがある環境では正しいデータを取得するこ とはできない! 年 月 日 実世界指向インタフェイス・第7回 2007 2 5 6 1 ユーザビリティテスティング・第4回 2013/10/28 ユーザビリティテストの実施方法 ユーザビリティテストの流れ 1. 2. 3. 4. 5. 6. ユーザビリティテストの 実施方法 テストの企画 テスト方法の検討 実験環境の準備と被験者の選定 テストのリハーサル テストの実施 データの集計と分析、評価 年 月 日 実世界指向インタフェイス・第7回 2007 2 5 テストの企画 8 テスト方法の検討 何を、どのようにテストするのかについて検討する タスクの詳細決定 テストの目標を決定し、それを達成するためのタスクの 内容を決定する 目的 目標 タスク テスト方法 評価方法 スケジュール タスク順序の決定 どのような順番で実験を進めるか決定する タスク指示書の作成 タスクの指示内容を明文化する タスク時間配分の確認 各タスクに必要となる時間について確認する 教示内容の決定 タスクを開始する前に被験者に教示する内容を決定する 年 月 日 実世界指向インタフェイス・第7回 2007 2 5 9 実験環境の準備と被験者の選定 年 月 日 実世界指向インタフェイス・第7回 2007 2 5 10 被験者の募集 実験のスケジュールを確定する スケジュールにあわせて被験者を集める 実験環境を整備する 被験者の属性は実験の目的に応じて依頼する。 被験者を「人材派遣会社」から調達する。 少ない被験者数で実験する工夫 実験に利用するシステム 実験を記録する機材 アンケート 指示書 被験者内配置 被験者外配置 実験によっては大学の倫理委員会の判断を仰ぐ 年 月 日 実世界指向インタフェイス・第7回 2007 2 5 (c) 2013 Jun Yamashita 11 年 月 日 実世界指向インタフェイス・第7回 2007 2 5 12 2 ユーザビリティテスティング・第4回 2013/10/28 被験者内配置と被験者外配置 被験者の数と信頼性 統計的な観点だと… 被験者内配置 複数の実験を同じ被験者に行ってもらう 順序効果が出ないような考慮が必要 少ない被験者で実験が行える t検定で1水準15名 ノンパラメトリック検定で10名 場合によっては数百名 被験者外配置 複数の実験を違う被験者に行ってもらう 順序効果などの心配はない 各々の母集団に偏りが出ないような工夫が必要 重要な事は、母集団が偏らないこと 年 月 日 実世界指向インタフェイス・第7回 14 年 月 日 実世界指向インタフェイス・第7回 16 2007 2 5 被験者を「プロ」に依頼する 年 月 日 実世界指向インタフェイス・第7回 2007 2 5 15 テストのリハーサル テストの実施 実験計画に無理がないか、リハーサルを行い チェックする テストの実施手順 システムのデバッグ 実験タスクの難易度と時間配分 タスクの順番や指示の方法 記録機材の動作チェック 実施者の役割分担 問題が見つかった場合には修正し、必要に応じ て再度リハーサルを行う 年 月 日 実世界指向インタフェイス・第7回 2007 2 5 (c) 2013 Jun Yamashita 2007 2 5 17 1. 実験環境の整備(実験タスク、録画録音の開始、 指示書の手配) 2. 被験者の入室 3. 実験目的と実験タスクの説明(目的は場合によ る。報酬を与える場合も) 4. 練習タスクの実施と質疑応答 5. 本番タスクの実施 6. 質問紙への記入 年 月 日 実世界指向インタフェイス・第7回 2007 2 5 18 3 ユーザビリティテスティング・第4回 2013/10/28 データの集計と分析、評価 測定指標の例 実験で記録したデータを整理・分類する 数値データについては、適切な統計処理を用い て分析する 初心者と上級者の比較 NEM (Novice Expert ratio Method)評価 データは出来る限り実験終了直後に整理する テープへのラベリング(データ名の変更) ユーザ行為の記録(ノートへのメモ) 年 月 日 実世界指向インタフェイス・第7回 2007 2 5 19 テストを効果的に行うには 年 月 日 実世界指向インタフェイス・第7回 20 十分なリハーサルを行う 充分なリハーサルを行う スケジュールには余裕を持たせる アンケートはわかりやすい言葉で アンケートは具体的に聞く 3割の被験者で一度チェックする プロトタイピングを活用する 実験を行いながらメモを取る 2007 2 5 年 月 日 実世界指向インタフェイス・第7回 2007 2 5 リハーサルを行わない実験は大抵失敗する。 充分にリハーサルを行って、予想される不具合は 事前に解消しておく。 システムは問題なく動くか。問題がある場合には どのようにフォローするのか。 データは正常に取得できるか。 指示書はすらすらと読めるか。 21 スケジュールには余裕を持たせる 年 月 日 実世界指向インタフェイス・第7回 2007 2 5 22 アンケートはわかりやすい言葉で 実験当日は何かとトラブルが発生する。 システムがうまく動かない。 実験に予想以上に時間がかかる。 被験者が遅刻してくる。 並列処理の限界を知る。 Carolyn Cnyder 年 月 日 実世界指向インタフェイス・第7回 2007 2 5 (c) 2013 Jun Yamashita 23 年 月 日 実世界指向インタフェイス・第7回 2007 2 5 著・ペーパープロトタイピングより 24 4 ユーザビリティテスティング・第4回 2013/10/28 アンケートの設問は具体的に 3割の被験者で一度チェックする 具体的に聞かないと、被験者は何に対して答え るべきか悩む 悪い例 評価端末の入力インタフェイスは見やすかったで すか? 予定した被験者数の3割あたりで一度データを チェックする 予想外の実験データが出ていないかどうか。 必要なデータは全て取れているかどうか。 想定外のバグが出ていないかどうか。 中間集計結果が予想に反している場合には、実 験の方法やデータの取り方を再検討する。 改善例 評価端末のユーザ選択インタフェイスは使いやす かったですか? 2007年2月5日 実世界指向インタフェイス・第7回 25 プロトタイピングを活用する 年 月 日 実世界指向インタフェイス・第7回 2007 2 5 26 プロトタイピングの例 プロトタイプを活用することで、研究の効率を上げ ることが可能となる。 ABSによるラピッドプロトタイピング ペーパープロトタイピング VisualBasicやFlashを使ったGUIプロトタイプ その他いろいろ 年 月 日 実世界指向インタフェイス・第7回 2007 2 5 27 任天堂からの就職案内 年 月 日 実世界指向インタフェイス・第7回 2007 2 5 (c) 2013 Jun Yamashita 年 月 日 実世界指向インタフェイス・第7回 Carolyn Cnyder著・ペーパープロトタイピングより 2007 2 5 28 WiiFitのプロトタイプ 29 年 月 日 実世界指向インタフェイス・第7回 2007 2 5 30 5 ユーザビリティテスティング・第4回 2013/10/28 WiiFitのプロトタイプ 実験を行いながらメモを取る 実験が終わった後では細かいことは全て忘れてし まう。 ユーザはどのような行為をとったか。 新しい研究につながるようなヒントが見つかる場 合もある。 実験の実施において良かった点、悪かった点があ ればそれも記録する。 年 月 日 実世界指向インタフェイス・第7回 2007 2 5 31 年 月 日 実世界指向インタフェイス・第7回 2007 2 5 32 インタビューを活用する インタビューをうまく利用することで、ユーザが真 に思っていることを聞き出すことが出来る。 アンケートの自由回答の補完として 実験中に気になったことの確認として 慣れないうちは質問項目をメモしておく 年 月 日 実世界指向インタフェイス・第7回 2007 2 5 ユーザビリティラボ 33 ユーザビリティラボ ユーザビリティラボ ユーザビリティ・ラボとは ユーザビリティ評価を行うためのテスト環境 一般的には、テストを実施するための空間(テス ティングルーム)とそれを観察する空間(モニタ ルーム)から構成されている ユーザビリティラボの例(日立製作所デザイン本部) 「ユーザビリティテスティング」より転載 年 月 日 実世界指向インタフェイス・第7回 2007 2 5 (c) 2013 Jun Yamashita 35 年 月 日 実世界指向インタフェイス・第7回 2007 2 5 36 6 ユーザビリティテスティング・第4回 2013/10/28 ユーザビリティラボ ユーザビリティラボは必要か? 必ずしも必要ではない インスタントラボでも実験は十分に実施可能。 ビデオカメラと三脚、モニタ、ついたて。 使用頻度、場所、手間との関係。 大学であれば、会議室を貸し切る方法もある 会議室を実験で使う分には問題ないという見解 ただし、長時間の予約については指導教員と十分 に相談し、指導教員から教員宛MLで部屋予約の承 諾を取る。 ユーザビリティラボの基本構成(顧客型自動操作機の例) 「ユーザビリティテスティング」より転載 年 月 日 実世界指向インタフェイス・第7回 2007 2 5 37 インスタントラボ 年 月 日 実世界指向インタフェイス・第7回 2007 2 5 38 実験を確実に行うためには 確実なユーザビリティ評価を行うためには、守らな ければならない項目がある。 被験者の集中力を妨げないよう、静かな実験環境 を用意する ×会話、パソコンの操作音、電話の呼び出し音、第三者 の入室 実験者は被験者の行為を妨げないようにする。 ×被験者を誘導するような行為 ×被験者につきまとうような行為 年 月 日 実世界指向インタフェイス・第7回 2007 2 5 39 年 月 日 実世界指向インタフェイス・第7回 2007 2 5 40 被験者をどのようにして集めるか 研究室内で募集 割合協力的。いつでも可能。 母集団の分布として問題アリ。 ユーザビリティテストの実例 友達を経由して募集 スケジュール調整が難しいが、お礼があれば協力 してくれることが多い。 実験の意義を十分に説明する必要がある。 専門家に依頼 タスクを活発に進めるために、専門家に依頼する。 年 月 日 実世界指向インタフェイス・第7回 2007 2 5 (c) 2013 Jun Yamashita 41 7 ユーザビリティテスティング・第4回 2013/10/28 ユーザビリティテストの実例 ユーザビリティテストの実例 企業における評価の実例 掃除機の機能評価 掃除機の機能評価 デジタルカメラのOSD(On Screen Display)の評価 評価の目的 「使いやすい」ホースの長さを決定する 実験タスク 一定面積の掃除タスク ホースの長さが掃除作業に及ぼす影響を評価 年 月 日 実世界指向インタフェイス・第7回 2007 2 5 43 ユーザビリティテストの実例 年 月 日 実世界指向インタフェイス・第7回 2007 2 5 44 ユーザビリティテストの実例 デジタルカメラのOSDの評価 掃除機の機能評価 実験結果 評価の目的 使いやすいボタンの配置とメニューの階層を検討する。 実験の内容 パネルスイッチ配置位置の検討。 メニュー階層の繰り返し評価。 年 月 日 実世界指向インタフェイス・第7回 2007 2 5 45 デジタルカメラのOSDの評価 メニュー階層の繰り返し評価 カメラを持つ手の位置を検討した。 パネル内のボタンについて、押しやすい場所を検 討した。 年 月 日 実世界指向インタフェイス・第7回 パネルスイッチの配置検討 「ユーザビリティテスティング」より (c) 2013 Jun Yamashita 46 デジタルカメラのOSDの評価 パネルスイッチの配置位置の検討 2007 2 5 年 月 日 実世界指向インタフェイス・第7回 2007 2 5 47 デザイン・操作性・見やすさという観点から使い やすいメニュー階層を検討した。 実機ではなく、タッチパネル付きディスプレイを 用いたシミュレーションを行った。 年 月 日 実世界指向インタフェイス・第7回 2007 2 5 メニュー階層の検討 「ユーザビリティテスティング」より 48 8 ユーザビリティテスティング・第4回 2013/10/28 デジタルカメラのOSDの評価 研究事例(1) タッチパネルつきPCによる評価 小型タッチ画面における片手親指の操作特性 松浦 吉祐、郷 健太郎 ヒューマンインタフェース学会論文誌 Vol.9, No. 4, pp.455-461 PDAなどの小型画面の操作にはスタイラスの利用 が多い。 しかし実際には片手で操作することが多い。 片手操作のユーザビリティをテストした。 年 月 日 実世界指向インタフェイス・第7回 2007 2 5 49 小型タッチ画面における片手親指の操作特性 年 月 日 実世界指向インタフェイス・第 7回 松浦義祐、郷 健太郎:小型タッチ画面における片手親指の操作特性 より引用 51 2007 2 5 研究事例(2) 年 月 日 実世界指向インタフェイス・第7回 2007 2 5 50 小型タッチ画面における片手親指の操作特性 年 月 日 実世界指向インタフェイス・第 7回 松浦義祐、郷 健太郎:小型タッチ画面における片手親指の操作特性 より引用 52 2007 2 5 実験タスク PDAのタッチ画面操作時における操作特性に関 する研究 飯崎裕史、山下 淳、葛岡英明、加藤 浩 電子情報通信学会教育工学研究会、ET200815,pp.57-62 正方形の一辺の長さは 3.5mm 5.0mm 7.5mm 10.0mm14.0mm の5種類 端末の角度は 加速度センサを 利用して測定 年 月 日 実世界指向インタフェイス・第7回 2007 2 5 (c) 2013 Jun Yamashita 53 年 月 日 実世界指向インタフェイス・第7回 2007 2 5 54 9 ユーザビリティテスティング・第4回 2013/10/28 分析したデータ 被験者ごとの仰角 試行ごとの仰角 ボタンサイズごとの仰角 被験者ごとの仰角(累積度数分布) 年 月 日 実世界指向インタフェイス・第7回 2007 2 5 55 年 月 日 実世界指向インタフェイス・第7回 2007 2 5 56 受信機を傾けない場合 年 月 日 実世界指向インタフェイス・第7回 2007 2 5 57 受信機を40°傾けた場合 年 月 日 実世界指向インタフェイス・第7回 2007 2 5 58 赤外線受光器の改良 90%のデータが含まれる 改良前 年 月 日 実世界指向インタフェイス・第7回 2007 2 5 (c) 2013 Jun Yamashita 59 年 月 日 実世界指向インタフェイス・第7回 2007 2 5 改良後 60 10