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カール形状の加工
第7回 本連載では、プレス加工を製品側から眺め、図と写真で理解しながら加工の仕方をわかりやすく解説します。 カール形状の加工 カール加工を知り、その特徴をつかみ、加工方法を知る。 カール加工の特徴 カール加工は板の縁を丸めて、形状を強化したり、 手触りを良くし、安全への配慮を払う(写真 1)な どの目的と、丸めた形状の中に軸を通して軸受とし て使いヒンジのような形をつくる(写真 2)ときな どに使われることが多 写真 1 カール加工例 1 いものである。 カールでつくる丸み d/t は、 t0.2∼t0.3 では、10 前後が多く、 t1.0∼t2.0 では、5 前後が多い d の大きさは図 1 に示 すものが多く使われて いる。丸め形状が小さ いため加工は材料の座 t 屈を利用して行われる。 加工法としては特殊な 写真 2 図 1 カールの大きさの目安 カール加工例 2 方法といえる。 カール加工の種類 加工前の材料イメージ カール形状は、カールラインが直線のカール曲げ (図 2 (a) ) 、カールラインが曲線となった場合の、外 巻 カ ー ル(図 2(b) )と 内 巻 カ ー ル(図 2(c) )の 3 種類がある。 成形製品 板材 外巻カールは伸びを伴いながら形状がつくられて いく。内巻カールは逆に圧縮されながら形状がつく られていく。 箱型形状のものは、曲げと外巻または内巻の組み 合わせ形状と考える。 図2 カール加工の種類 96 (a)カール曲げ (b)外巻きカール (c)内巻きカール プ レ ス 技 術